説明

新規ピリジン誘導体およびピリミジン誘導体(2)

下記一般式で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物は、優れた肝細胞増殖因子受容体(HGFR)阻害作用を有し、かつ抗腫瘍作用、血管新生阻害作用または癌転移抑制作用を示す化合物もしくはその塩またはそれらの水和物を提供する。 (式中、Rは、C1−6アルキル基などを意味する。RおよびRは、水素原子を意味する。R、R、RおよびRは、同一または異なって水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基などを意味する。Rは、水素原子などを意味する。R9bは、3〜10員非芳香族ヘテロ環式基などを意味する。Vは、酸素原子などを意味する。Vは、酸素原子または硫黄原子を意味する。Wは、式−CH−で表される基などを意味する。Xは、式−CH=で表される基または窒素原子などを意味する。Yは、酸素原子などを意味する。)


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式

(式中、Rは、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、C6−10アリール基、C1−6アルコキシ基、5〜10員ヘテロアリール基、3〜10員非芳香族ヘテロ環式基または式−NR11a11b(式中、R11aおよびR11bは、同一または異なって、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6アルケニル基、C3−6アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、C6−10アリール基、C1−6アルコキシ基、5〜10員ヘテロアリール基または4〜10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。ただし、R11aおよびR11bは、下記置換基群aまたは下記置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよい。
[置換基群a]
ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、ニトロ基、シアノ基およびオキソ基。
[置換基群b]
1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、C6−10アリール基、5〜10員ヘテロアリール基、3〜10員非芳香族ヘテロ環式基、C1−6アルコキシ基、C3−6アルケニルオキシ基、C3−6アルキニルオキシ基、C3−10シクロアルコキシ基、C6−10アリールオキシ基、5〜10員ヘテロアリールオキシ基、4〜10員非芳香族ヘテロ環オキシ基、C1−6アルキルチオ基、C3−6アルケニルチオ基、C3−6アルキニルチオ基、C3−10シクロアルキルチオ基、C6−10アリールチオ基、5〜10員ヘテロアリールチオ基、4〜10員非芳香族ヘテロ環チオ基および式−T−T−T
(式中、Tは、単結合またはC1−6アルキレン基を意味する。
は、カルボニル基、スルフィニル基、スルホニル基、式−C(=O)−O−で表される基、式−O−C(=O)−で表される基、式−SO−O−で表される基、式−O−SO−で表される基、式−NRT1−で表される基、式−C(=O)−NRT1−で表される基、式−NRT1−C(=O)−で表される基、式−SO−NRT1−で表される基または式−NRT1−SO−で表される基を意味する。
は、水素原子、C1−6アルキル基、C3−6アルケニル基、C3−6アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、C6−10アリール基、5〜10員ヘテロアリール基または4〜10員非芳香族ヘテロ環式基を意味する。
T1は、水素原子またはC1−6アルキル基を意味する。)で表される基からなり、上記各基は、下記置換基群cから選ばれる置換基を有していてもよい。
[置換基群c]
ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、ニトロ基、シアノ基、オキソ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C3−10シクロアルキル基、C6−10アリール基、5〜10員ヘテロアリール基、3〜10員非芳香族ヘテロ環式基、C1−6アルコキシ基およびC1−6アルキルチオ基。)で表される基を意味する。
ただし、Rは、上記置換基群aまたは上記置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよい。
およびRは、水素原子を意味する。
、R、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、トリフルオロメチル基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C1−6アルキルアミノ基、ジ−C1−6アルキルアミノ基、式−CO−R12(式中、R12は、水素原子、水酸基、C1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C1−6アルキルアミノ基またはジ−C1−6アルキルアミノ基を意味する。)で表される基を意味する。
は、水素原子またはC1−6アルキル基を意味する。
9bは、3〜10員非芳香族ヘテロ環式基(ただし、環を構成する原子中に窒素原子が必ず含まれ、かつ窒素原子から、結合手が出ているものに限る)または式−NR11a11b(式中、R11aおよびR11bは、上記定義と同意義を意味する)で表される基で表される基を意味する。
ただし、R9bは、上記置換基群aまたは上記置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよい。
およびVは、同一または異なって、酸素原子または硫黄原子を意味する。
Wは、単結合または式−C(RW1)(RW2)−(式中、RW1およびRW2は、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基またはC1−6アルコキシ基を意味する。)で表される基を意味する。
Xは、式−C(R10)=(式中、R10は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、式−CO−R12(式中、R12は、上記定義と同意義を意味する。)で表される基を意味する。)で表される基または窒素原子を意味する。
Yは、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基または式−N(R)−(式中、Rは、水素原子またはC1−6アルキル基を意味する。)で表される基を意味する。)
で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項2】
が、上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項3】
が、下記置換基群dから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
[置換基群d]
アミノ基、モノ−C1−6アルキルアミノ基およびジ−C1−6アルキルアミノ基。
【請求項4】
が、上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよい3〜10員非芳香族ヘテロ環式基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項5】
が、上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよい式

(式中、aは、1ないし4の整数を意味する。)で表される基もしくは上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよい式

(式中、bは、1ないし3の整数を意味する。Zは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基または式−NR−(式中、Rは、水素原子またはC1−6アルキル基を意味する。)で表される基を意味する。)で表される基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項6】
が、下記置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよいアゼチジン−1−イル基、下記置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよいピロリジン−1−イル基、下記置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよいピペリジン−1−イル基、下記置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよいアゼパン−1−イル基、下記置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよいピペラジン−1−イル基、下記置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよいジアゼパン−1−イル基、下記置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよいモルホリン−4−イル基、下記置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよいチオモルホリン−4−イル基または下記置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよい1,1−ジオキソチオモルホリン−4−イル基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
[置換基群e]
ハロゲン原子、水酸基、メルカプト基、シアノ基、ホルミル基、オキソ基、C1−6アルキル基、C3−10シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C1−6アルキルアミノ基、ジ−C1−6アルキルアミノ基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、ジアゼパニル基および式−T−T(式中、Tは、カルボニル基またはスルホニル基を意味する。Tは、C1−6アルキル基、C3−10シクロアルキル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、水酸基、C1−6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C1−6アルキルアミノ基またはジ−C1−6アルキルアミノ基を意味する。)で表される基からなり、上記各基は、水酸基、C1−6アルキル基、ジ−C1−6アルキルアミノ基、アゼチジニル基またはピロリジニル基を有していてもよい。
【請求項7】
が、下記置換基群e’から選ばれる置換基を有していてもよいアゼチジン−1−イル基、下記置換基群e’から選ばれる置換基を有していてもよいピロリジン−1−イル基、下記置換基群e’から選ばれる置換基を有していてもよいピペリジン−1−イル基、下記置換基群e’から選ばれる置換基を有していてもよいピペラジン−1−イル基、下記置換基群e’から選ばれる置換基を有していてもよいジアゼパン−1−イル基または下記置換基群e’から選ばれる置換基を有していてもよいモルホリン−4−イル基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
[置換基群e’]
メチル基、エチル基、ジメチルアミノ基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基およびピペラジニル基からなり、上記各基は、水酸基、メチル基、ジメチルアミノ基、アゼチジニル基またはピロリジニル基を有していてもよい。
【請求項8】
が、下記置換基群e’’’から選ばれる置換基を有していてもよいアゼチジン−1−イル基、下記置換基群e’’’から選ばれる置換基を有するピロリジン−1−イル基または下記置換基群e’’’から選ばれる置換基を有するピペリジン−1−イル基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
[置換基群e’’’]
ジメチルアミノ基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ジメチルアミノメチル基、アゼチジン−1−イルメチル基、ピロリジン−1−イルメチル基およびピペリジン−1−イルメチル基。
【請求項9】
が、式−NR11a11b(式中、R11aおよびR11bは、上記請求項1に記載のR11aおよびR11bと同意義を意味する。)で表される基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項10】
が、式−NR11c11d(式中、R11cは、水素原子またはC1−6アルキル基を意味する。R11dは、C1−6アルキル基または式

(式中、cは、1ないし3の整数を意味する。Zは、酸素原子、硫黄原子、カルボニル基、スルホニル基または式−NRZ1−(式中、RZ1は、水素原子またはC1−6アルキル基を意味する。)で表される基を意味する。)で表される基を意味する。ただし、R11dは上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよい。)で表される基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項11】
が、式−NR11e11f(式中、R11eは、水素原子またはC1−6アルキル基を意味する。R11fは、C1−6アルキル基、ピロリジン−3−イル基、ピペリジン−3−イル基、ピペリジン−4−イル基またはテトラヒドロピラン−4−イル基を意味する。ただし、R11fは、上記請求項6に記載の置換基群eから選ばれる置換基を有していてもよい。)で表される基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項12】
が、式−NR11g11h(式中、R11gは、水素原子またはメチル基を意味する。R11hは、n−プロピル基、n−ブチル基、ピロリジン−3−イル基、ピペリジン−3−イル基、ピペリジン−4−イル基またはテトラヒドロピラン−4−イル基を意味する。ただし、R11hは、下記置換基群e’’から選ばれる置換基を有していてもよい。)で表される基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
[置換基群e’’]
メチル基、エチル基、n−プロピル基、アセチル基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、アゼチジニル基、ピロリジニル基およびピペラジニル基からなり、上記各基は、メチル基またはジメチルアミノ基を有していてもよい。
【請求項13】
が、式−N(CH)R11i(式中、R11iは、n−プロピル基、n−ブチル基、ピロリジン−3−イル基またはピペリジン−4−イル基を意味する。ただし、R11iは、下記置換基群e’’’’から選ばれる置換基を有する。)で表される基である請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
[置換基群e’’’’]
ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジメチルアミノエチル基、ジメチルアミノプロピル基および1−メチルアゼチジン−3−イル基。
【請求項14】
、R、RおよびRが、同一または異なって、水素原子、ハロゲン原子またはC1−6アルキル基である請求項1〜13のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項15】
が、水素原子である請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項16】
が、酸素原子である請求項1〜15のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項17】
Xが、式−C(R10a)=(式中、R10aは、水素原子、ハロゲン原子またはシアノ基を意味する。)で表される基である請求項1〜16のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項18】
Xが、窒素原子である請求項1〜16のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項19】
Yが、酸素原子である請求項1〜18のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項20】
Wが、式−C(RW1)(RW2)−(式中、RW1およびRW2は、上記請求項1に記載のRW1およびRW2と同意義を意味する。)で表される基であり、かつVが、酸素原子である請求項1〜19のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項21】
Wが、式−CH−で表される基であり、かつVが、酸素原子である請求項1〜19のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項22】
9bが、上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよいモノ−C1−6アルキルアミノ基、上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよいモノ−C3−10シクロアルキルアミノ基、上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよいモノ−C6−10アリールアミノ基、上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよいモノ−5〜10員ヘテロアリールアミノ基もしくは上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよいモノ−4〜10員非芳香族ヘテロ環アミノ基である請求項1〜21のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項23】
9bが、上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよいモノ−C3−10シクロアルキルアミノ基もしくは上記請求項1に記載の置換基群aまたは置換基群bから選ばれる置換基を有していてもよいモノ−C6−10アリールアミノ基である請求項1〜21のいずれか1項記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物。
【請求項24】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物を含有する医薬組成物。
【請求項25】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物を含有する肝細胞増殖因子受容体阻害剤。
【請求項26】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物を含有する血管新生阻害剤。
【請求項27】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物を含有する抗腫瘍剤。
【請求項28】
腫瘍が、膵臓癌、胃癌、大腸癌、乳癌、前立腺癌、肺癌、腎癌、脳腫瘍または卵巣癌である請求項27記載の抗腫瘍剤。
【請求項29】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物を含有する癌転移抑制剤。

【国際公開番号】WO2005/082855
【国際公開日】平成17年9月9日(2005.9.9)
【発行日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−510545(P2006−510545)
【国際出願番号】PCT/JP2005/003704
【国際出願日】平成17年2月25日(2005.2.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マッキントッシュ
【出願人】(506137147)エーザイ・アール・アンド・ディー・マネジメント株式会社 (215)
【Fターム(参考)】