説明

映像監視システム

【課題】防犯のために映像監視システムは多く利用されている。しかし犯罪の瞬間を見逃さず長時間監視を続けるのは人間の能力を超えた要求になる。監視員の負荷を少なくするために映像解析システムを使って自動的に犯罪行為を検出する試みが進んでいるが十分でない。本発明はこれら犯罪に対し監視システムによって自動的に発見させることにより監視員の負荷低減を図ることを目的とする。
【解決手段】監視映像システムに知的映像解析システムを移植し知的映像監視システムを構成し監視領域の境界線を越え侵入する危険な行為を検知し直ちに警報及びその判断を下した映像と共に監視員の居る監視室の表示装置や警備員、関係者の持つ携帯電話等にも同時に送信し犯罪等の早期防止に役立てる。さらに駐車場等の自分の車の安全が離れていても確認できる映像監視システムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【発明が属する技術分野】
【0001】
本発明は監視カメラを使って監視する映像監視システムに関する
【背景技術】
【0002】
広い場所例えば学校の校庭や家の庭さらには駐車場等監視領域に設置されている従来の映像監視システムは監視カメラから送られてくる前記監視領域の映像例えば駐車場の監視では駐車場監視映像を監視室の映像表示装置に表示させ、監視員が監視室で該表示装置の映像を見て監視を続けている。監視領域が広く1台のカメラでは監視が行き届かない時は監視カメラを複数設置し、従って監視室で表示される映像はカメラの数だけ多くなる。監視員にとっては複数の表示装置もしくは一台の表示装置に複数の映像を分割表示して同時に複数の監視映像の監視を続ける必要が有る。監視の目的は不審者の侵入がないか及び監視領域内の器物例えば駐車している車に車上荒らしや車両の盗難等の危険な行為が発生していないかを常時映像で監視する防犯のための監視である。該監視システムを使って駐車区画等の空きの有無と場所を顧客に指示しサービスを提供することもできる。不審者もしくは不審物を監視員が該表示装置を見て発見した場合には警報を出すと共に警備員、駐車場利用者等に知らせ防犯処理をすることである。本特許は防犯に関する監視システムに関する。
【0003】
監視員の監視の負荷は監視カメラが多くなると増加し常時24時間の監視は一人では難しく人間の能力を超えることも考えられ、従って侵入者や車上荒らし等の検出精度は落ちる。この問題を解決するために映像解析システムを利用した監視システムの開発も進んでいるが(特許文献1)十分でない。すなわち表示装置の映像を見て異常や危険等を判定する機能を映像の解析システム技術を使って行う映像解析システム付き監視システムに置換えようとする試みも行われている。(イ)モーションディテクター検知システムで映像のフレーム間の変化を検出して判定する方式(特許文献2)、(ロ)映像の変化領域の面積と移動速度から異常を検出するシステム、(ハ)映像のピクセル集合のベクトルを算出することによって検出して判定する方法(特許文献3)、即ちオプティカルフロー検知システムなどが良く知られている。
(イ)は現在最も一般化している検知システムであるが、映像中のどのような物体の変化でも同じように検出する、すなわち映像物体の特定、識別ができない。(ロ)は映像の変化領域の連続性と縦横比などから人物、自動車などの識別をして検出するため映像中の他の動くものたとえば草木等のゆれるものとの区別が出来る。しかし重なり合った複数の人物や人物の特定な行動、例えば人物が手を上げていたり横になっていたりする行動の判定は出来ない。(図8の説明図)(ハ)については最近開発された方法で土砂崩れ、河川の流量を計測する監視システムに利用されているが、監視カメラ自体が揺れたり映像内で動き廻る物体例えばカメラのレンズに滴が這うとか虫が這う等が有るときには誤動作が予想される。
【0004】
監視領域が広い学校の場合や広い駐車場では人の出入りが誰でもできる状態にある。従って該駐車場に駐車している車に近づいて留まっている人物がその車両の持ち主なのか、もしくは持ち主の関係者で犯罪とは関係のない人物なのか、危険な人物で犯罪目的で該車両に近づいたのか監視員には判断が難しい。監視員が単独で表示装置を見て危険と判断するのは難しい。この心配を解決するには監視員が警備員に未知の人物、侵入者かもしれない人が接近していることを伝え確認を指示するか監視員自らが行って調べなければならない。しかしこのような方法では監視員や警備員を多く必要とし人件費が嵩み経済的でないと同時に連絡等対処するための時間が掛かり防犯の効果が少なくなる。
【0005】
監視領域の防犯例えば駐車場に止めてある車両の安全管理すなわち車上荒しや盗難等の防犯対策については駐車している車の持ち主自信の責任に任せられていることがほとんどである。従って車両そのものに防犯装置をつけることが多くなった。即ち車の持ち主には防犯装置の設置費用等経済的負担がかかると共に該車の持ち主が駐車場から離れたところに居るか、もしくは離れたところに住んで居る場合にはこの警報情報が届かないことも多い。同時にこの警報装置による警報即ちサイレンや点滅ライトは駐車場の近所の人々にとって大変迷惑になる。
【0006】
【特許文献1】 特許公開2005−55954
【特許文献2】 特許公開2001−43383
【特許文献3】 特許公開2005−284652
【非特許文献1】 ティーハン リュー、バラック オザー、ウエイン ウォルフ“スマートカメラシステム デザイン”電気電子学会収録集PV2002号 2002年 Tiehan Lv,Burak Ozer,and Wayne Wolf、“Smart Camera System Design,”in Procceedings,PV2002,IEEE,2002.
【非特許文献2】 ウエイン ウォルフ、バラック オザー、ティーハンリュー“スマートカメラを付加したシステム”電気電子学会コンピュータ部会 35(9)号 2002年 Wayne Wolf、Burak Ozer,Tiehan Lv,“Smart Cameras as embedded system,”IEEE Computer,35(9)September2002,
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
監視領域例えば駐車場の監視の目的は駐車場内に不審者が侵入したか、駐車している車の車上荒らしや車両そのものの盗難等の危険な行為が発生していないかを常時映像で監視することであるが、しかし、映像による防犯については解決しなければならない課題が多い。課題として(a)監視範囲が広くなると、監視カメラの視野が狭いため広い場所を監視するためには複数の監視カメラが必要で昼夜常時監視を複数の表示装置を見て行うには監視員の負荷が多くなり監視の検出精度が悪くなる。その解決のために監視員を増やせば費用が多くかかる等の問題がある。(b)防犯のための監視ではあるが該駐車場に駐車している車に近づく人が該車の持ち主か関係者なのかそれ以外の犯罪目的もしくは犯罪目的でないにしても危害を加える可能性がある人物であるかを監視員は単独では判断できないことがあるが、監視員の判断のためには現場に行って確認する必要がある。従って監視員自らもしくは警備員等関係者が現場に急行して確認していた。そのため時間がかかるのと確認のために人数を増さなくてはならず人件費等費用が多くかかる問題をかかえている。(c)同じ駐車場の中で他の駐車区画に駐車している車主にとって防犯の必要が無いと思っている人もあり、従って犯罪防止の監視をするのは必要とする区画だけで良いいのに常に全体の駐車区画を監視領域に置くのは監視員の無駄な労力を費やすことにもなる。(d)駐車場から離れたところに居るもしくは住んでいる車の持ち主の所に該駐車場の中の使用している駐車区画内で問題が起きた時点から事故情報が伝わるまでの時間がかかっていた。即ち犯行現場まで確認のために監視員もしくは警備員が駆けつける時間や状況を調べる時間などでかかった時間等の遅れも含みその結果として車の持ち主にとっては事件後に被害を知り処理にまわることが多い。(e)該駐車区画を使用している車の持ち主等は離れたところに居ても自分の車が荒らされていないか心配で駐車場の状況を見たい気持が強いが見ることができないでいた。(f)映像解析システムを利用するときにその映像の良さは重要である。監視映像に強い反射光の入射等特異な事象が発生すると監視システムは危険と判断するかしばらく監視不能になることがある。すなわち監視機能は完全でない。しかし監視領域の範囲を形を変えて2重に監視すればこのような問題を大きく解決できることになる。
【課題を解決する為の手段】
【0008】
上記課題(a)の複数の表示装置の常時監視を続けることの疲労等による検出精度の低下防止を解決するために侵入者検出等に映像解析システムを使う試みがされて来たことは[0003]で説明した通りであるが十分な監視機能は得られていない。そこでさらに判断機能の高い知的映像解析システム例えば[非特許文献1、2]のスマートカメラシステムはこの課題を解決するための知的映像解析システムを提供するが、監視対象物を見分ける機能さらに該監視対象物の部分部分の動きを解析できる機能を持つ該知的画像解析システムを移植したコンピュータシステムを付加設置もしくは監視システムに含まれるコンピュータ装置に移植することにより知的映像監視システムを構成することによって知的判断が可能となる。即ち該システムに監視対象物の形状例えば車両や人物等をあらかじめ該コンピュータに記憶させ監視映像の中に該監視対象物が認識された場合、例えば監視対象物が人物等の場合には、まずその人物であることを画像解析システムにより認識し該人物の位置座標を決めるために要素部分即ち頭部、胴体部、手部そして足部のようなそれぞれの部分もしくは全体の形を円や楕円、矩形などで表示しその中心もしくは重心の位置を不審人物の位置座標としてデータを取り込み、該位置座標を一定時間間隔で測定し決定し記憶することにより例えば各点の位置座標を結んで一つの線として表示装置に表示させ該監視対象物の移動経過として該表示装置に表示させさらに移動経路、移動時間、停止時間等の行動を検出することにより駐車場内に侵入した不審者もしくは物体を追跡し停止した場所を該表示装置に警報と共に表示し監視員には警報と共に警報時点より少し前の時間からの監視映像を表示することにより該表示装置を介して侵入や犯行を知らせることができる。該知的映像監視システム自身が該駐車場への侵入者ありの判断や車上あらし即ち車の脇に止まっている等の危険行為がありとの判断を行い、そして警報を出し監視員の注意を引き付ける機能を持つことができる。該知的映像監視システムが常時監視を続けることにより監視員は該システムによる警報の発生によって監視行動をとればよく幾つの監視映像があっても監視の精度を保つことが出来、常時監視の負荷は軽減される。
【0009】
前記[0008]の例で駐車領域即ち利用している駐車区画に侵入した不審者等を該知的映像監視システムが映像解析システムの機能を使って検出し該監視システムが監視員の居る監視室の警報装置や表示装置を介して知らせその結果監視員もしくは警備員が侵入検出現場に赴き(b)の課題、即ち駐車している車の持ち主もしくは関係者であることの確認を行い、本人もしくは関係者でなければ侵入犯と判断し警備員等が処置を行い、さらに必要あれば駐車している車の持ち主に連絡する手段をとる必要がある。この間に時間が経過し該車の持ち主が現場に来たときには遅すぎ後処理するだけになってしまう。この課題を解決のためには、監視員もしくは該監視システムにあらかじめ該駐車区画の利用者が駐車場に入る前に監視室に直接もしくは電話等で届けることによって解決できる。解除の手順は該駐車区画に駐車している車の持ち主が該監視システムに登録した電話もしくは携帯電話等から監視室に連絡し、監視員による監視の解除即ち該駐車区画を監視状態から開放させる即ち区画ごとに監視システムを解除できることにより解決できる。
【0010】
[0008](c)の課題は同じ駐車場の中の他の駐車領域を使用している車の持ち主にとっては監視を必要としないと申し出る場合もある。このような駐車区画の監視領域は監視員によって該監視システムを駐車区画ごとの個別監視領域を個別に監視を解除することができれば解決できる。監視カメラから送られてくる映像の広い監視領域を分割してなる複数の個別監視領域をそれぞれ個別に監視する機能を持つ知的映像監視システムによって可能となる。
【0011】
[0008](d)の課題は侵入者等即ち監視領域の境界線を不審物が越えた時に、該監視システムが警報を出すと同時に該監視領域例えば駐車場の該駐車区画の利用者が該監視システムに登録した電話番号もしくは携帯電話番号等に該監視システムから直接通知することにより監視員と同時に該監視領域即ち該駐車区画の事件を警報によって知らせることができる。さらにパソコンや携帯電話に映像表示装置を持つ利用者であれば(c)の課題である該監視映像を監視室の表示装置と同じ映像であるが同時に受信し犯行現場の状況を知ることにより犯罪を素早く知ることが可能となる。特に車上荒らし等については車の持ち主の自己責任に帰す場合がほとんどである現状から犯罪の早い通知により被害を最小限にすることに役立つ。この該システムへのアクセス機能を使って駐車した自分の車の状況を離れた所に居ても何時でも監視映像を呼び出して確認することができる。
【0012】
前記[0008]及び[0009]においては(b)で説明した通り侵入者が特定できないことが課題であった。例えば車の持ち主や関係者が該監視領域である駐車場もしくは駐車区画に入ったり該車に近づいたりした場合には監視の必要が無く解除にすべきである。しかし監視室の監視員は判別することは難しいことは前に説明した。ICタグなどを利用して境界を通過するひとをシステム的に自動認識し解除する方法もあるがICタグの貸与やICタグを持つ本人以外は利用できないなどの欠点がある。
該監視システムに登録した該電話番号や携帯電話番号等から該駐車区画等の利用者もしくは該駐車区画に止めている車の持ち主等が直接該監視システムにアクセスして該監視システムを操作して登録者の駐車区画の監視を解除することにより監視員が確認に費やしていた時間と労力を使わずにすみその解除が車主が操作できる特徴がある。この操作即ち利用者による監視解除が行われたときには監視員の見ている該表示装置には解除されたことを知らせる信号、例えば該駐車区画の区画面もしくは区画線等の色を変えるとかフラッシングするなどにより監視員に解除状態を分かりやすく伝達することにより解除確認がスムースにできるようになり、また監視員の解除操作即ち負荷も少なくてすむ。
【0013】
監視すべき面積が広く例えば広い駐車場では車を駐車させる場所即ち駐車区画が複数あるような場合には利用者の出入りが多くなる。また監視は駐車場全体の監視と各駐車区画一つ一つの監視の両方を行う必要がある。広い監視領域としては駐車場[図6](a)の他に例として学校[図6](b)の校庭や住宅の庭、公園等がある。
本発明によれば、監視する監視領域を細分化してなる個別の監視と監視領域全体を監視することによって、例えば一つの監視カメラの映像によって監視する場合に、駐車場が複数の駐車区画を有し該駐車区画の監視と駐車場全体の監視を同じ画像を使って2重に監視することにより侵入者等の検知が早く確実に行うことができる。該駐車区画毎の該監視システムによる警報の伝達は各駐車区画ごとの利用者もしくは借用者の電話、携帯電話、パソコン等に警報や危険状態の映像等を直接伝達すると同時に監視室の映像表示装置にも同様の警報を表示する機能を持たせて監視員も駐車区画ごとの状況を把握し、そして駐車場全体の監視は監視室で監視するごとく部分監視と全体監視を重ねた状態で同時に行う即ち2重に監視することによって監視の正確さを増すことが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
従来、学校や公園、駐車場などの映像による監視は監視員や警備員等によって監視カメラからの映像を表示装置等を使って監視することによっておこなわれていることは[0002]で説明した。防犯には犯罪の初動時点をいち早く検知して対応することが一番大切である。しかし、課題の中で説明したとおり防犯のための行動開始になるまでの時間は侵入者が行う犯罪行為例えば車上荒らしなどの犯罪実行中の時間に劣らず時間がかかっているのが常であり、犯人はこの防犯の空白時間を使って行動していることも多く見られる。従って監視システムを設備しながら、事後処理に近い対応になっていることが多かった。
本発明の効果は、従来の監視システムに知的映像解析システムを組み込ました知的映像監視システムを構成することにより侵入者の初期行動すなわち設定した監視領域例えば駐車場であれば駐車領域の境界線を越えた時点に検知し、そしてその侵入口さらに侵入してからの行動軌跡、車上荒らしなどの犯行時にとどまっている状態等を追跡し記録し監視室の表示装置に警報とともにこれらを表示し監視員は警報によって侵入を知り同時に映像を見てその侵入者の行動を確認し防犯行動に移る。即ち該知的映像監視システムが映像を解析し自動的に侵入の通報すなわち警報を出して監視員もしくは警備員に対し侵入者の犯行の初期もしくは犯行の瞬間から防犯行為をとらせることができ、監視員の映像監視作業を代わって行い24時間常時監視の負荷を軽減できる効果がある。
【0015】
[0014]の効果をもつ知的映像解析システムを組み込ませた映像監視システムに監視領域例えば駐車場の中の一つの駐車区画を使用している利用者の電話番号や携帯電話番号もしくは映像機能付携帯電話の番号やパソコン等のメールアドレスに監視員や警備員に警報を通報すると同時に該監視システムが通報しさらに現場の映像や犯罪開始からの記録映像も同様に自動的に送信して利用者にも状況をリアルタイムで知らせることにより犯罪現場もしくは犯罪になる前に現場に到達できる可能性が多くなり、防犯に利用者も対応できる効果がある。
【0016】
[0015]で示した早い通報すなわち侵入者の侵入時の警報発信による効果を利用して該映像監視システムで監視員、警備員及び利用者に警報等の自動通報がされても実際には監視の責任を負う監視員は使用者に連絡済みであるか否かを確認する必要がある。そのために監視員のところの表示装置に駐車場の利用者に連絡済みである旨を知らせるために該利用者の使用している駐車場の駐車区画の映像部分を、もしくは表示部に表示されている該電話番号等の表示色を変えて表示するとかフラッシングすることにより使用者との連絡が確実であることを確認できるようにし監視員が防犯のための行動を素早く取ることができる効果がある。
【0017】
知的映像監視システムを使って侵入者が監視領域の境界を超えたときに出す警報について、侵入した人物が該駐車場の利用者もしくは使用者の関係者であって侵入者ではない場合と本当の侵入者との区別は監視員にはできないことが多い。従って利用者やその関係者が監視領域に入るときに前もって利用者側で該当の駐車区画の監視を解除できれば問題が解決できる。しかし駐車場が広く複数の駐車区画が有る場合には駐車場全体を監視から解除してしまうと他の駐車区画の監視も解除されてしまう。広い監視領域例えば学校の職員のための個々の駐車区画の監視の場合も同様である。この問題を解決するために該駐車区画の利用者のパソコン、電話もしくは携帯電話から該駐車区画のみを監視から開放即ち解除できれば問題は解決できる。本発明によれば各駐車区画毎に利用者が自分のパソコン、電話もしくは携帯電話を該知的映像監視システムに登録させておき使用中の駐車区画に入るときは利用者自らが該監視システムに電話、携帯電話、パソコン等からアクセスして解除することによって監視員が侵入者か問題ない人かの区別で迷うことがなくなる効果がある。同時に監視室の表示装置の該監視区画の表示には解除を示すためにフラッシングや色が変わる等の変化をさせることより監視員が解除状況を簡単に把握できる効果がある。
【0018】
本発明の更なる効果は知的映像監視システムによる監視の特徴は監視カメラによる駐車場の全体や広い領域の監視とその監視領域の中の区切られた小面積即ち各駐車区画毎の監視を二つ目の監視領域として設定して二重に監視することにより侵入者の監視ができることによって侵入者の発見の確立を高くでき(f)の課題を解決できる効果がある。即ち広い監視領域の監視は監視室の監視員によって行い該広い監視領域の中の区切られた小面積部分例えば一台の車が駐車する区画これを駐車区画と言っているがこの部分の監視は監視員はもちろんだが利用者にも危険情報として通知されることにより二重に監視することによって侵入者の発見が確実なものになる効果がある。
【0019】
本発明による効果はさらに駐車場利用者のパソコン、電話、携帯電話および映像機能付携帯電話に警報を知的映像監視システムから通知することは[0015]でのべた。さらにパソコンや映像機能付携帯電話によって利用者がいつでも監視映像を見ることができることにより、利用者が駐車している自分の車が安全であることをいつでも確認でき安心を提供できる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【実施例1】
【0020】
[図1]は従来から利用されている映像監視システムの1実施例を示す。監視領域である監視現場には監視カメラ101が単数もしくは複数取り付けられ該カメラには映像や音声等の送信装置102を含み監視映像を監視室001に送信する。該監視室ではシステム統合サーバ103によりプリンター104、表示装置105、警報装置106、記録装置107等に映像を含む監視データを配信する。該監視室には監視員108がおり常時表示装置105を見ることにより監視領域の監視を行う。
【0021】
[図2]は本発明の主体をなす知的映像監視システムを示すもので、監視領域である監視現場には[0020]と同じに、監視カメラ101が設置され該カメラには映像や音声の送信装置102を含み監視映像を監視室001に送信する。監視室001に設置されている装置である103,104、105、106、107及び108は[0020]で説明したのと同じ機能を持つ該監視システムの構成の主体をなすが監視領域からの監視映像を送信する映像等送信装置102による映像等の送信経路とシステム統合サーバ103との間に知的映像解析システムの機能例えばスマートカメラシステムを移植したコンピュータシステム201を追加設置し該コンピュータシステムで監視映像を映像解析した結果、侵入者ありと判断した時はその情報すなわち警報を該システム統合サーバ103を介し監視映像と共に表示装置105に表示させ監視員の監視を助けさらに警報装置106により関係部署の方にも通知を行う。同時に監視領域である例えば駐車場の利用者の電話、携帯電話さらにパソコン等のメールアドレス等に監視室に通知される警報と同様に、もしくは侵入時の監視映像等を送信し、監視状況を利用者に伝達する。さらに該監視システムでは該利用者のパソコン、携帯電話等から該監視システムにアクセスして監視領域の映像を呼び出して、利用者がいつでも見ることができる機能を持った知的映像監視システムである。
【0022】
[図3]は該監視システムの設定の内容を示す設定機能システム図である。実施例として駐車場の監視システムに関する設定システムを表す。駐車場利用者はまず該監視システムの設定入力部301にID入力、パスワード入力、駐車区画即ち駐車スポットの番号、利用者への通報先例えば携帯電話やパソコンのメールアドレス、電話番号や携帯電話番号等さらに警報の設定例えば駐車スポットに侵入時の通報や駐車スポット内に一定時間以上停止している時に通報等条件設定を入力する。諸項目が設定された該監視システムでは設定保持部302のなかに利用者の情報を記憶し、監視領域保持部303は予め設定された駐車スポット1,2、・・nの各スポットごとにそこの監視領域座標データを取り込み記憶される。駐車場等の監視映像を該監視システムのコンピュータ部に移植した知的映像解析システム306により解析し侵入者等の侵入を検知し、どの駐車スポットに侵入あるいはどれだけの時間の間該駐車スポットで停止あるいは滞留しているかの判定をするための機能を持つ監視領域警報判定部305で判定することによって警報装置の警報出力部304へ侵入等の異常のあった駐車スポット番号や侵入者の行動内容などの情報を伝える。警報出力部304では設定保持部302から異常のあった駐車スポットを利用している利用者情報を取り出し、侵入者の行動内容などのにつき警報の設定があるか否かをしらべ、警報を出すように設定してある場合に、利用者の通報先にも警報を伝達する。そして該利用者が駐車場から車を出すときに駐車場清算システム307に立ち寄り精算することにより既入力済みの設定項目が解除され、領域警報判定部305も解除され該監視システムによる該駐車スポットの監視機能を終了する。
【0023】
[図4]は映像を使って監視領域の設定の仕方を示す。広い駐車場の中の駐車区画について一つ一つの区画に識別用の番号等を付け、[図4]ではそれぞれ駐車スポット1(400−1),駐車スポット2(400−2)、・・・駐車スポットn(400−n)と表示されているが、監視映像を使って駐車区画ごとに点線で該駐車スポットごとに境界線、点線で示されているが、によって囲み監視領域(400−1S)、(400−2S)、・・・(400−nS)等を設定し駐車した区画を前記[0022]のごとく該監視システムに必要事項を設定することにより監視システムによる監視作業が開始する。なお領域を示す点線の枠はお互いに隣の枠と重複するように図示しているが重複しなくても本監視機能は同様に有効に働く。
【0024】
[図5]は[図4]の監視の一例すなわち人物検知及び移動軌跡線図を示すもので該知的映像監視システムに記憶させた人物等の認識により侵入者501と判断し該侵入者の位置座標を短い時間間隔で取得して記憶し各点座標を線で結び、その検知した人物の移動軌跡502を線で表示しさらに侵入者を分かりやすい形例えば矩形でその形を示している。検知した人物501すなわち侵入者の位置座標の決定には頭部をしめす矩形の重心位置もしくは中心位置を使ってデータとして取り込み、該データをつなぎ合わせて移動経過データとし、表示装置上では502に示すような線により軌跡を表す。この侵入者の軌跡を現す線は侵入者がどこから入ったのかを知ることができ防犯の対策に利用される。当然であるが該侵入者が[図4]で示した通り設定した境界を超えた時には警報装置が働き監視員や利用者へ危険情報が伝達される。
【0025】
[図6](a)は駐車場の平面図を示す。駐車場の全体は駐車場監視区域601に示すとおり、大きな枠の範囲を監視領域として侵入者等の判定を該知的映像監視システムを使って監視を行い監視員は駐車場管理室605にある表示装置や警報装置により防犯のための監視を行う。駐車場が広く一つの監視カメラでは視野が小さく全体を映し出せない時はカメラの視野最大限に境界線で矩形等多角形を描き、これらを順次隣のカメラの視野とつなぎ合わせて大きな監視領域をカバーすることもできる。また該駐車場の中は番号等を付けた駐車区画が仕切られており番号等が付けられ駐車区画監視領域602として駐車場全体の監視に利用されている同じ監視カメラからの映像を使って区画ごとの個別の監視が行われる。駐車場の入り口即ち駐車場ゲート603を通過した車は任意のまたは契約している駐車区画に車を駐車する。車の運転手は入口にある駐車場管理室605の所で[0022]に説明した設定を行う。この車の持ち主が外部での仕事を終え戻って来ると駐車場管理室605で清算し該監視システムによる監視を解除し車を駐車区画から引き出し表に出る。このように駐車場全体の監視と駐車区画ごとの監視の2重の監視により監視を確実に行うことができる。(b)図は学校の場合の実施例を示す。広い学校の敷地内620で校庭612即ち運動場を含む広い土地を複数の監視カメラによって管理人室611で該知的映像監視システムを使って監視し、また学校の警備に重要な部分である表門入口部即ち校門を含む一区画613と裏口部分の一区画614を映像画面上で仕切り個別に監視し全体の監視同様に同じ監視カメラからの映像の中の該監視領域の映像を使って該知的映像監視システムにより侵入者を検知しこの重要区画で侵入者を検知したときは管理人室611に知らせるだけでなく同時に校長や教頭などの学校の管理者の電話や携帯電話に該監視システムから自動的に連絡する。全体の監視と重点部分の監視を2重で行う防犯システムにすることによって学校の安全強化を確保する。
【0026】
[図7]は本発明の主体である知的映像監視システムの機能すなわち知的映像解析システムの説明図である。人物を監視対象と設定した場合の模式図である。[図8]は従来の映像解析システムによる人物の認識方法を示している。この2つの図を比較して知的映像解析システムの特長を示す。[図7]ではまず監視システムに人物の形状をあらかじめ認識させておきその頭部710と胴体730及び手の部分720のように部分部分を認識しそれぞれの部分を楕円形や矩形等で示しその中心座標もしくは重心位置座標を計算し記憶する。短い時間経過後の該人物の前記各部分の動きや移動に対し、それぞれの部位の移動後の重心もしくは中心位置座標を順次計算し記憶し各部分の動きを検知し例えば人物の動きを頭部の動きで代表するとあらかじめ設定した場合は頭部710の位置座標すなわち頭部の楕円形状の重心もしくは中心位置を人物の位置座標とし連続測定で得られた点の該位置座標を記憶しこの連続する点座標を線等で結合することにより該人物の移動軌跡を表示装置に一本の線で表示することができる。同様に手の部720であれば喧嘩をした時の動きを位置座標として連続して測定し移動方向や移動変化すなわち速度を検知することにより通常の動きか喧嘩であるかを判定することができる。一方[図8]の従来の映像解析システムにおいては人物を全体の形例えばテンプレートとして認識し移動によってその人物の全体の枠の中心等の座標を位置座標とし動きに従って移動軌跡に利用する。したがって人物が複数ですれ違った場合に該人物の座標は混同してしまい区別ができず追跡できなくなる欠点をもつ。さらに手の部分等の座標位置は認識できないので喧嘩等の判断は体全体の動きと速さでしか判定できず検出が難しいことを示す。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来の映像監視システムの構成図である。
【図2】知的映像解析システムの機能を移植したコンピュータシステムを追加した映像監視システム図である。
【図3】駐車場等の映像監視システムにおける監視設定機能システム図である。
【図4】監視領域の設定例を示す。
【図5】人物検知及び移動軌跡線図の表示例をしめす。
【図6】(a)駐車場と駐車区画の監視による2重監視システムの平面図による説明図である。(b)学校の校庭監視と表門入口の区画と裏門入口の区画の監視領域説明図である。
【図7】知的映像解析システム説明図である。
【図8】従来の映像解析システム説明図である。
【符号の説明】
【0028】
001・・・監視室 101・・・監視カメラ 102・・・映像等送信装置
103・・・システム統合サーバ 104・・・プリンター
105・・・表示装置(複数) 106・・・警報装置
107・・・記録装置(複数) 108・・・監視員
201・・・知的映像解析システムを移植したコンピュータシステム
202・・・駐車場利用者の電話や携帯電話の番号、パソコンのメールアドレス
301・・・設定入力部
302・・・設定保持部 303・・・監視領域保持部 304・・・警報出力部
305・・・監視領域警報判定部 306・・・知的映像解析システム(コンピュータ部)
307・・・駐車場清算システム
400−1・・・駐車スポット1 400−1S・・・駐車スポット1の監視領域
400−2・・・駐車スポット2 400−2S・・・駐車スポット2の監視領域
400−n・・・駐車スポットn 400−nS・・・駐車スポットnの監視領域
501・・・検知した人物 502・・・検知した人物の移動軌跡
601・・・駐車場監視領域 602・・・駐車区画監視領域
603・・・駐車場ゲート 604・・・駐車スポット番号
610・・・校舎 611・・・管理人室 612・・・校庭(一点鎖線部)
613・・表門入口の一区画(点線部) 614・・裏門入口の一区画(点線部)
620・・・学校敷地
710・・・人物の頭部を示す楕円形図 720・・・手の部分を示す楕円形部
730・・・人物の胴体部分を示す楕円形図 711・・・頭部移動後の図形位置
721・・・手の部移動後の図形位置 731・・・胴体部移動後の図形位置
810・・・人物全体を映像で捉えた図 820・・・人物移動後の位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視カメラからの映像を表示する監視室の映像表示装置を見て監視員が監視する映像監視システムに映像を解析する機能即ち知的映像解析システム例えばスマートカメラシステムの機能を移植したコンピュータシステムを組み込むことにより該映像監視システムを映像の解析能力を持つ知的映像監視システムとし、監視する領域例えば駐車場の駐車区画を監視カメラからの映像画面上で指定し監視領域として設定し、例えば該駐車区画である実際の土地や床面等の多角形の区画を映像画面上で線等で囲みその区画内もしくは外を監視領域として指定することのできる駐車場等の監視システムの機能を持ち、さらに該駐車場への侵入者等の侵入経路及び追跡を行う機能、例えば人物であれば、要素部分である頭部とか胴体部又は両者等を円もしくは楕円等の形で表示し、さらにその中心とか重心等を該対象物の位置座標とすることをあらかじめ該コンピュータに記憶させて置き、該監視カメラから送られてきた該映像の中の監視対象物の前記位置座標を決定して記憶し該監視対象物の移動に対し、任意の一定時間間隔でその位置座標を連続して取得して記憶し、その連続した座標を順次結び、該対象物の移動軌跡の線とし表示装置の映像画面に重ねて表示を行い、そして止まって居る時にはその座標での該形状を表示もしくはその形状を点滅等で表示することにより、侵入者の移動状態の監視とどこから監視領域に侵入したかを判定することのできる機能を持った駐車場等の映像監視システム
【請求項2】
監視カメラからの映像を表示する監視室の映像表示装置を見て監視員が監視する映像監視システムに映像を解析する機能即ち知的映像解析システム例えばスマートカメラシステムの機能を移植したコンピュータシステムを組み込むことにより該映像監視システムを映像の解析能力を持つ知的映像監視システムとし、監視する領域例えば駐車場の駐車区画を監視カメラからの映像画面上で指定し監視領域として設定し、例えば該駐車区画である実際の土地や床面等の多角形の区画を映像画面上で線等で囲みその区画内もしくは外を監視領域として指定することのできる駐車場等の監視システムの機能を持ち、さらに該駐車場への侵入者等の侵入経路及び追跡を行う機能、例えば人物であれば、要素部分である頭部とか胴体部又は両者等を円もしくは楕円等の形で表示し、さらにその中心とか重心等を該対象物の位置座標とすることをあらかじめ該コンピュータに記憶させて置き、該監視カメラから送られてきた該映像の中の監視対象物の前記位置座標を決定して記憶し該監視対象物の移動に対し、任意の一定時間間隔でその位置座標を連続して取得して記憶し、その連続した座標を順次結び、該対象物の移動軌跡の線とし表示装置の映像画面に重ねて表示を行い、そして止まって居る時にはその座標での該形状を表示もしくはその形状を点滅等で表示することにより、移動状態の監視とどこから監視領域に侵入したかを判定することのできる機能を持った駐車場等の映像監視システムであって、指定した駐車区画の領域内即ち境界線を越えて監視対象物が侵入したことを検知した時もしくは該領域内で一定時間以上止まっている状態を検知した時に警報を監視員のいる監視室の表示装置に警報信号を文字またはフラッシング等で表示し、もしくは音等で該警報を警報装置により監視員に伝達し、さらに前もって該監視システムに登録された該駐車区域の利用者の電話番号や携帯電話番号もしくは映像機能付携帯電話のメールアドレス等に異常を警報として検知時点の現場の映像と共に、もしくは警報信号を単独で自動的に送信して使用者にも知らせる機能を持つ映像監視システム
【請求項3】
監視カメラからの映像を表示する監視室の映像表示装置を見て監視員が監視する映像監視システムに映像を解析する機能即ち知的映像解析システム例えばスマートカメラシステムの機能を移植したコンピュータシステムを組み込むことにより該映像監視システムを映像の解析能力を持つ知的映像監視システムとし、監視する領域例えば駐車場の駐車区画を監視カメラからの映像画面上で指定し監視領域として設定し、例えば該駐車区画である実際の土地や床面等の多角形の区画を映像画面上で線等で囲みその区画内もしくは外を監視領域として指定することのできる駐車場等の監視システムの機能を持ち、さらに該駐車場への侵入者等の侵入経路及び追跡を行う機能、例えば人物であれば、要素部分である頭部とか胴体部又は両者等を円もしくは楕円等の形で表示し、さらにその中心とか重心等を該対象物の位置座標とすることをあらかじめ該コンピュータに記憶させて置き、該監視カメラから送られてきた該映像の中の監視対象物の前記位置座標を決定して記憶し該監視対象物の移動に対し、任意の一定時間間隔でその位置座標を連続して取得して記憶し、その連続した座標を順次結び、該対象物の移動軌跡の線とし表示装置の映像画面に重ねて表示を行い、そして止まって居る時にはその座標での該形状を表示もしくはその形状を点滅等で表示することにより、移動状態の監視とどこから監視領域に侵入したかを判定することのできる機能を持った駐車場等の映像監視システムであって、監視する領域例えば駐車場内が複数の駐車区画に仕切られており、各区画をそれぞれの利用者によって使用されているような駐車場に於いて、各駐車区画毎に監視区域として設定し、境界線によって仕切られた指定した駐車区画の領域内例えばナンバー1の区画に監視対象物例えば人物が境界線を越えて侵入したことを検知した時、もしくは該領域内で一定時間以上止まっている状態を検知した時に警報を監視員のいる監視室の表示装置に警報信号として該区画を目立つように例えば赤色で表示し、同時に警報装置によって音等で該警報を監視員に伝達し、さらにあらかじめ該監視システムに登録し記憶させた該駐車区画の利用者の電話番号または携帯電話番号やメールアドレス等を該表示装置の画面の一部に表示させて置くことにより、侵入者の検知と同時に自動的に警報が該駐車区画の利用者にも伝達され、さらに伝達されていることを監視員が確認できるように該表示装置に表示されている該利用者の電話番号または携帯電話やメールアドレス等を色を変えるとかフラッシングするなどによって自動的に警報が利用者に伝達されていることを監視員が確認できる機能を持った映像監視システム。
【請求項4】
監視カメラからの映像を表示する監視室の映像表示装置を見て監視員が監視する映像監視システムに映像を解析する機能即ち知的映像解析システム例えばスマートカメラシステムの機能を移植したコンピュータシステムを組み込むことにより該映像監視システムを映像の解析能力を持つ知的映像監視システムとし、監視する領域例えば駐車場の駐車区画を監視カメラからの映像画面上で指定し監視領域として設定し、例えば該駐車区画である実際の土地や床面等の多角形の区画を映像画面上で線等で囲みその区画内もしくは外を監視領域として指定することのできる駐車場等の監視システムの機能を持ち、さらに該駐車場への侵入者等の侵入経路及び追跡を行う機能、例えば人物であれば、要素部分である頭部とか胴体部又は両者等を円もしくは楕円等の形で表示し、さらにその中心とか重心等を該対象物の位置座標とすることをあらかじめ該コンピュータに記憶させて置き、該監視カメラから送られてきた該映像の中の監視対象物の前記位置座標を決定して記憶し該監視対象物の移動に対し、任意の一定時間間隔でその位置座標を連続して取得、記憶し、その連続した座標を順次結び、該対象物の移動軌跡の線とし表示装置の映像画面に重ねて表示を行い、そして止まって居る時にはその座標での該形状を表示もしくはその形状を点滅等で表示することにより、移動状態の監視とどこから監視領域に侵入したかを判定することのできる機能を持った駐車場等の映像監視システムであって、監視する領域たとえば駐車場もしくは大きな駐車場を区分けしてなる複数の駐車区画の利用者、ここでは所有者もしくは借用者を言うが設定した該駐車区画の監視システムについて、利用者自信もしくは利用者の許可を持つ人が該監視領域即ち使用している駐車区画に入る場合には、該利用者が持つ登録された電話番号の電話からもしくは携帯電話等からの監視システムへの監視解除信号により、該領域を監視状態から開放させ監視のない状態にすることができる機能と、利用者が解除を行った時に同時に自動的に監視室の表示装置に表示されている所有者の電話番号もしくは携帯電話番号、メールアドレス等の表示部分は監視の解除を示す信号例えば表示色を変えることにより解除されたことを確認できる機能や該駐車区画の境界線の線の色等を変えることにより解除を分かりやすくする機能を持った監視システムであり、さらに、この監視システムはこの解除できる機能を使って使用していない即ち空いている駐車区画や監視の必要ないと監視員に申告した利用者の該駐車区画を監視解除など監視員が駐車区画の個別の監視解除もできる機能を持つ映像監視システム
【請求項5】
監視カメラからの映像を表示する監視室の映像表示装置を見て監視員が監視する映像監視システムに映像を解析する機能即ち知的映像解析システム例えばスマートカメラシステムの機能を移植したコンピュータシステムを組み込むことにより該映像監視システムを映像の解析能力を持つ知的映像監視システムとし、監視する領域例えば駐車場の駐車区画を監視カメラからの映像画面上で指定し監視領域として設定し、例えば該駐車区画である実際の土地や床面等の多角形の区画を映像画面上で線等で囲みその区画内もしくは外を監視領域として指定することのできる駐車場等の監視システムの機能を持ち、さらに該駐車場への侵入者等の侵入経路及び追跡を行う機能、例えば人物であれば、要素部分である頭部とか胴体部又は両者等を円もしくは楕円等の形で表示し、さらにその中心とか重心等を該対象物の位置座標とすることをあらかじめ該コンピュータに記憶させて置き、該監視カメラから送られてきた該映像の中の監視対象物の前記位置座標を決定して記憶し該監視対象物の移動に対し、任意の一定時間間隔でその位置座標を連続して取得して記憶し、その連続した座標を順次結び、該対象物の移動軌跡の線とし表示装置の映像画面に重ねて表示を行い、そして止まって居る時にはその座標での該形状を表示もしくはその形状を点滅等で表示することにより、移動状態の監視とどこから監視領域に侵入したかを判定することのできる機能を持った駐車場等の映像監視システムであって、監視する駐車場が複数の駐車区画を有するような広い面積の場合、該駐車場全体の監視と駐車区画の監視とを分けて2重に監視することにより侵入者等の検出をさらに正確に行え防犯のための警報を確実に実行する。該監視システムがまず駐車場全体を一区画とした監視機能で侵入者を検知したときには監視室へ警報を出し、監視員に警備員等への通報を行い、さらにその駐車場内のいずれかの駐車区画に侵入した場合には該駐車区画の利用者の電話、携帯電話、パソコン等に警報を該監視システムから自動的に直接伝達し同時に監視室でも該利用者へ警報が発信されていることを該表示装置を介して監視員も知ることができる機能を持つ事によって、駐車場全体を一区画とした駐車場の全体監視と部分監視即ち駐車区画個々の監視を行うと言う監視領域を重ねた状態で同時に監視を行うことのできる駐車場等の映像監視システム。
【請求項6】
監視カメラからの映像を表示する監視室の映像表示装置を見て監視員が監視する映像監視システムに映像を解析する機能即ち知的映像解析システム例えばスマートカメラシステムの機能を移植したコンピュータシステムを組み込むことにより該映像監視システムを映像の解析能力を持つ知的映像監視システムとし、監視する領域例えば駐車場の駐車区画を監視カメラからの映像画面上で指定し監視領域として設定し、例えば該駐車区画である実際の土地や床面等の多角形の区画を映像画面上で線等で囲みその区画内もしくは外を監視領域として指定することのできる駐車場等の監視システムの機能を持ち、さらに該駐車場への侵入者等の侵入経路及び追跡を行う機能、例えば人物であれば、要素部分である頭部とか胴体部又は両者等を円もしくは楕円等の形で表示し、さらにその中心とか重心等を該対象物の位置座標とすることをあらかじめ該コンピュータに記憶させて置き、該監視カメラから送られてきた該映像の中の監視対象物の前記位置座標を決定、記憶し該監視対象物の移動に対し、任意の一定時間間隔でその位置座標を連続して取得して記憶し、その連続した座標を順次結び、該対象物の移動軌跡の線とし表示装置の映像画面に重ねて表示を行い、そして止まって居る時にはその座標での該形状を表示もしくはその形状を点滅等で表示することにより、移動状態の監視とどこから監視領域に侵入したかを判定することのできる機能を持った駐車場等の映像監視システムであって、監視する領域例えば駐車場内が単数もしくは複数の駐車区画に仕切られていて、各区画をそれぞれの利用者によって使用されている場合に該駐車区画毎の利用者の電話、携帯電話、パソコン等に警報を監視システムから自動的に直接伝達する機能に加えて該携帯電話、パソコンが映像機能付きであれば利用している該駐車区画の状況の映像を離れたところに居る利用者がいつでもみることができる機能を持った駐車場等の映像監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−195130(P2007−195130A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−37194(P2006−37194)
【出願日】平成18年1月17日(2006.1.17)
【出願人】(505159663)株式会社アラソフトウェア (6)
【Fターム(参考)】