説明

映像表示装置,テレビジョン受像機

【課題】電波による無線通信で映像データが送受信されるデータ送信部及び映像表示部の無線通信における無駄な電力消費を防止して省電力化を図りつつ,データ送受信を確実に行うことのできる映像表示装置及びテレビジョン受像機を提供すること。
【解決手段】映像表示部及びデータ送信部が有線接続されているか否かを検出し(S1),有線接続されていることが検出された場合は(S2のYes側),データ送信部の無線通信による映像データの送信を停止させ(S4),有線接続されていないことが検出された場合であって(S2のNo側),受信感度が予め設定された所定レベル以上である場合は(S23のYes側),データ送信部の無線通信による映像データの送信時の通信電力を現状よりも低下させ(S24),所定レベル未満である場合は(S23のNo側),通信電力を現状よりも増加させる(S25)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,データ送信部から映像表示部に電波による無線通信で送信される映像データに基づいて該映像表示部で映像を表示する映像表示装置及びテレビジョン受像機に関し,特に,その無線通信時における通信電力(電波強度)の調整手法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から,データ送信部から映像表示部に電波による無線通信(例えばRF通信)で送信される映像データに基づいて該映像表示部で映像を表示する映像表示装置が知られている(例えば,特許文献1,2参照)。このような構成によれば,データ送信部の無線通信範囲内で映像表示部だけを持ち運んで任意の場所で映像を視聴することができる。なお,前記映像表示装置の一例としては,チューナで受信したテレビジョン放送信号や,DVD,BD,HDDプレーヤー等の映像再生装置から入力されるコンテンツなどの映像データを再生するテレビジョン受像機が考えられる。
また,従来から無線で電力を供給する無線電力伝送技術が知られており,例えば特許文献2では,送信側と受信側との距離を測定し,その距離に応じて送電電力を調整することが提案されている。なお,前記特許文献2に係る構成では,赤外線や超音波を用いて送信側と受信側との距離が測定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−286517号公報
【特許文献2】特開2006−197734号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで,電波による無線通信で映像データなどが送受信される映像表示装置では,送信側と受信側との距離が長い程,電波の伝送効率が低下するため,受信側における映像データなどの受信感度も低下する。
そのため,送信側と受信側との距離が長い場合には,受信側で映像データに基づいて再生される映像の品質劣化が懸念される。一方,前記映像データの伝送を確実に行って一定の映像品質を維持するために無線通信の通信電力(信号強度)を常に高く設定すると,送信側と受信側との距離が短い場合に無駄な電力消費が生じる。また,映像データの受信側と送信側との間では,映像データの他にも各種の制御信号などのデータを無線通信により双方向に送信することができ,そのデータ送信についても同様の問題が生じる。
なお,例えば前記特許文献2のように赤外線や超音波を用いて距離を測定することも考えられるが,映像表示装置の設置環境(部屋の構造や障害物など)が電波の伝搬と赤外線や超音波の伝搬とに与える影響には差異が生じることがあり,その場合には通信電力を適切に設定することはできない。
従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,電波による無線通信で映像データが送受信されるデータ送信部及び映像表示部の無線通信における無駄な電力消費を防止して省電力化を図りつつ,データ送受信を確実に行うことのできる映像表示装置及びテレビジョン受像機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明は,有線通信及び電波による無線通信でデータ通信可能な映像表示部及びデータ送信部を有してなり,前記映像表示部が前記データ送信部から受信した映像データに基づいて映像を表示してなる映像表示装置に適用されるものであって,以下の(1)〜(3)を備えてなることを特徴とする映像表示装置として構成される。
(1)前記映像表示部及び前記データ送信部が有線接続されているか否かを検出する有線接続検出手段。
(2)前記データ送信部の前記無線通信による前記映像データの送信時の前記映像表示部における該映像データの受信感度を検出する受信感度検出手段。
(3)前記有線接続検出手段により有線接続されていることが検出された場合は,前記映像表示部及び/又は前記データ送信部の前記無線通信によるデータ送信を停止させ,前記有線接続検出手段により有線接続されていないことが検出された場合であって,前記受信感度検出手段により検出された受信感度が予め設定された所定レベル以上である場合は前記映像表示部及び/又は前記データ送信部の前記無線通信によるデータ送信時の通信電力を現状よりも低下させ,前記所定レベル未満である場合は前記通信電力を現状よりも増加させる無線通信制御手段。
具体的には,前記通信制御手段が,前記受信感度が前記所定レベル以上であることが検出されている間は前記通信電力を徐々に低下させ,前記受信感度が前記所定レベル未満であることが検出されている間は前記通信電力を徐々に増加させるものであることが考えられる。
本発明によれば,前記映像表示部や前記データ送信部の無線通信における無駄な電力消費を防止して省電力化を図ることができる。また,前記受信感度が低い場合には通信電力が増加されるため,前記映像表示部と前記データ送信部との間で確実なデータ送受信を行うことができる。例えば,前記データ送信部から電波による無線通信で伝送される映像データに基づいて前記映像表示部で表示される映像について一定の品質を維持することができる。なお,前記通信電力を極力低減することで前記映像表示装置の設置箇所における電波の干渉などの影響を低減することもできる。
【0006】
ここに,前記受信感度検出手段は,前記データ送信部から前記映像表示部への前記無線通信による前記映像データの送信時のエラーレートを前記受信感度として検出するものであることが考えられる。これにより,実際に前記映像表示部で表示される映像の品質が反映される前記エラーレートに応じて前記通信電力を適切に設定することが可能となる。
ところで,前記通信電力を低下させる場合,該通信電力が低下し過ぎると前記映像表示部の表示映像が劣化するおそれがある。
そのため,前記通信制御手段は,少なくとも前記通信電力の低下を,前記映像表示部における非映像表示時に行うものであることが望ましい。あるいは,前記映像表示部における非映像表示時に前記通信電力を徐々に低下させることにより前記受信感度が前記所定レベル未満とならない下限通信電力を測定しておき,前記無線通信制御手段が,その測定された下限通信電力を下限として前記通信電力を低下させるものであることも考えられる。これにより,前記映像表示部の映像表示中における映像品質の劣化を防止することができる。
ここに,前記非映像表示時とは,前記データ送信部又は該データ送信部に接続された映像再生装置で再生される映像記録媒体の交換又は再生停止により前記映像表示部における表示映像がミュートされるとき,或いは,前記映像表示部で電子番組情報又は各種の設定画面が表示されるときである。これにより,視聴者が映像の視聴を必要としない状態,或いは映像品質の劣化が目立ちにくい状態で,前記通信電力の調整を行うことができる。
また,本発明は,このように構成された前記映像表示装置を備えており,前記映像表示部が,前記データ送信部から送信されるテレビジョン放送の映像データに基づいてテレビジョン放送を再生するものであるテレビジョン受像機の発明として捉えることもできる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば,前記映像表示部や前記データ送信部の無線通信における無駄な電力消費を防止して省電力化を図ることができる。また,前記受信感度が低い場合には通信電力が増加されるため,前記映像表示部と前記データ送信部との間で確実なデータ送受信を行うことができる。例えば,前記データ送信部から電波による無線通信で伝送される映像データに基づいて前記映像表示部で表示される映像について一定の品質を維持することができる。なお,前記通信電力を極力低減することで前記映像表示装置の設置箇所における電波の干渉などの影響を低減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係るテレビジョン受像機Xの外観構成を示す模式図。
【図2】本発明の実施の形態に係るテレビジョン受像機Xのモニタ部1及びクレードル部2の概略構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施の形態に係るテレビジョン受像機Xで実行される無線通信制御処理の手順の一例を示すフローチャート。
【図4】無線通信制御処理の手順の他の例を示すフローチャート。
【図5】無線通信制御処理の手順の他の例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
まず,図1を参照しつつ,本発明の実施の形態に係るテレビジョン受像機Xの概略構成について説明する。
図1に示すように,テレビジョン受像機Xは,映像を表示するモニタ部1(映像表示部に相当)と,該モニタ部1が着脱可能なクレードル部2(データ送信部に相当)とを備えている。そして,テレビジョン受像機Xにおいて,モニタ部1及びクレードル部2の間では,有線通信又は電波による無線通信でデータ通信が行われる。ここに,図1(a)はモニタ部1をクレードル部2にセットした状態,図1(b)はモニタ部1をクレードル部2から取り外した状態を示している。なお,本実施の形態では,モニタ部1及びクレードル部2により構成される本発明に係る映像表示装置を備えるテレビジョン受像機Xを一例に説明するが,本発明は,例えばパーソナルコンピュータ等に用いられる他の映像表示装置にも適用可能である。
モニタ部1及びクレードル部2は,図1(a)に示すようにモニタ部1がクレードル部2に正常に装着されることにより,モニタ部1及びクレードル部2に設けられた後述の有線インターフェース18及び有線インターフェース30の接続端子が相互に接続される。これにより,モニタ部1及びクレードル部2では,有線インターフェース18及び有線インターフェース30を介した有線通信によるデータ通信が可能となる。もちろん,端子間接続に限らず配線(ケーブル)で接続される構成であってもよい。
また,クレードル部2は,テレビジョン放送を受信するための放送受信アンテナ3に接続されており,該放送受信アンテナ3からテレビジョン放送を受信することが可能である。そして,クレードル部2は,アンテナ3からテレビジョン放送を受信して該テレビジョン放送に基づく映像データを有線通信又は電波による無線通信でモニタ部1に送信する。これにより,モニタ部1は,クレードル部2から受信した前記テレビジョン放送に基づく映像データに基づいて該テレビジョン放送などの映像を表示する。
なお,クレードル部2は,商用交流電源4に接続され,該商用交流電源4から供給される電力によって駆動する。一方,モニタ部1は,商用交流電源に接続されず,該モニタ部1に搭載された二次電池などから供給される電力によって駆動する。前記二次電池は,モニタ部1がクレードル部2に装着されることにより充電される。また,クレードル部2からモニタ部1に対して無線で電力を供給する無線電力伝送技術を採用してもよい。もちろん,モニタ部1が商用交流電源に接続可能である構成も考えられる。
【0010】
続いて,図2を参照しつつモニタ部1及びクレードル部2の詳細構成について説明する。
図2に示すように,クレードル部2は,メイン制御部21,無線送受信部22,有線接続検出部23(有線接続検出手段の一例),映像処理部24,音声処理部25,チューナ26,外部入力部27,信号切換部28,OSD制御部29,有線インターフェース30などを備えている。
メイン制御部21は,CPU,RAM,ROMなどの制御機器を有しており,所定の制御プログラムに従って当該クレードル部2を統括的に制御するものである。例えば,メイン制御部21は,後述の無線通信制御処理(図3のフローチャート参照)を実行する。なお,メイン制御部21は,ASICなどの電気回路であってもよい。
【0011】
チューナ26は,放送受信アンテナ3から地上デジタル放送やBS・CS放送などの各種テレビジョン放送の複数チャンネル分の映像信号及びその映像と同期した音声信号が重畳された信号(以下,放送信号という)を受信する。そして,チューナ26は,メイン制御部21から指示された放送チャンネルの信号を前記放送信号から抽出(選局)するとともに,その抽出信号の検波によって映像信号及び音声信号を取り出し,その映像信号及び音声信号を信号切換部28に入力する。
また,外部入力部27は,外部から入力されるコンポジット方式の映像信号及び音声信号や,セパレート方式の映像信号及び音声信号(いわゆるS端子の信号)等を信号切換部28に入力するインターフェースである。外部入力部27には,例えばDVDレコーダやブルーレイレコーダ,ハードディスクレコーダなどの映像再生装置Yが接続される。
信号切換部28は,メイン制御部21からの制御指示に従って,チューナ26及び外部入力部27のいずれか一方から入力される映像信号及び音声信号を映像処理部24及び音声処理部25に入力するものである。
また,OSD制御部29は,メイン制御部21からの制御指示に従って,メニュー表示や電子番組表,各種のステータス情報(音量,表示チャンネル等)を,モニタ部1の液晶パネル16に表示させるためのOSD情報を映像処理部24に入力する。
映像処理部24は,映像信号から水平同期信号及び垂直同期信号の分離,その同期信号に位相同期したクロック信号の生成,映像信号からの輝度信号及び色信号の分離,所定の画質改善処理などの各種映像処理を行い,その処理後の映像信号を出力するものである。また,映像処理部24は,OSD制御部29からOSD情報が入力されている場合,そのOSD情報を表示映像に重畳して表示するための映像信号を生成するOSD表示機能も有している。
音声処理部25は,例えば入力される音声信号に対してイコライズ処理やサラウンド処理等の各種信号処理を施し,その処理後の音声信号を出力するものである。
そして,映像処理部24及び音声処理部25から出力された映像信号及び音声信号は,無線送受信部22及び有線インターフェース30のそれぞれに入力される。
【0012】
無線送受信部22は,アンテナ22aを通じて電波の送受信を行うことによりモニタ部1の無線送受信部12との間で無線データ通信を実現する通信モデム機能を有している。前記通信モデム機能は,例えば無線LAN等にも用いられるIEEE802.11規格などに準拠したOFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)無線方式による無線通信を実現する。なお,この無線通信の周波数には,例えば2.4GHz帯や5GHz帯などが用いられる。
具体的に,無線送受信部22は,メイン制御部21からの制御指示に応じて,映像処理部24及び音声処理部25から出力される映像信号や音声信号などのデータを無線通信によりモニタ部1に送信する。例えば,映像信号及び音声信号はMPEG2などの映像圧縮フォーマットで伝送される。また,無線送受信部22は,モニタ部1の無線送受信部12から送信される後述のエラーレートを受信し,該エラーレートをメイン制御部21に入力するデータ受信処理も実行する。
さらに,無線送受信部22は,前記無線通信によりデータ送信を行うときの通信電力を変更して電波の強度(電界強度)を調整する通信電力調整機能を有している。この通信電力の変更は予め設定された複数段階の間で切り換えるものであることや,任意の値に設定可能であることが考えられる。なお,通信電力の変更手法については従来周知の技術を採用すればよいためここではその説明を省略する。本実施の形態に係るテレビジョン受像機Xは,この通信電力が,メイン制御部21により後述する無線通信制御処理(図3のフローチャート参照)が実行されることによって適切に調整される点に特徴を有している。
【0013】
有線インターフェース30は,モニタ部1がクレードル部2に装着されることにより,モニタ部1の有線インターフェース18に接続される接続端子を有している。また,有線インターフェース30には,接続端子を介してモニタ部1との間で有線データ通信を実現するモデム機能なども含まれる。具体的に,有線インターフェース30は,メイン制御部21からの制御指示に応じて,映像処理部24及び音声処理部25から出力される映像信号や音声信号などのデータを有線通信によりモニタ部1に送信する。
有線接続検出部23は,有線インターフェース30が,モニタ部1の有線インターフェース18に接続されているか否か,即ちモニタ部1及びクレードル部2が有線接続されているか否かを検出する。なお,有線接続検出部23による接続の有無の検出手法は,従来の各種の断線検知技術などを利用することが可能である。そして,有線接続検出部23による検出結果は,メイン制御部21に入力される。
【0014】
一方,モニタ部1は,メイン制御部11,無線送受信部12,データ処理部13,映像処理部14,音声処理部15,液晶パネル16,スピーカ17,有線インターフェース18などを備えている。
メイン制御部11は,CPU,RAM,ROMなどの制御機器を有しており,所定の制御プログラムに従って当該モニタ部1を統括的に制御するものである。なお,メイン制御部11は,ASICなどの電気回路であってもよい。
無線送受信部12は,アンテナ12aを通じて電波の送受信を行うことによりクレードル部2の無線送受信部22との間で無線データ通信を実現する通信モデム機能を有している。前記通信モデム機能は,例えば無線LAN等にも用いられるIEEE802.11規格などに準拠したOFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)無線方式による無線通信を実現する。なお,この無線通信の周波数には,例えば2.4GHz帯や5GHz帯などが用いられる。
具体的に,無線送受信部12は,クレードル部2から送信された映像信号や音声信号などのデータを無線通信により受信し,該データをデータ処理部13に入力する。また,無線送受信部12は,メイン制御部11からの制御指示に応じて,データ処理部13で検出されるエラーレートをクレードル部2に送信するデータ送信処理も実行する。
データ処理部13は,無線送受信部12から入力されるMPEG2などの映像圧縮フォーマットのデータを復号するデコーダである。そして,データ処理部13で復号された映像信号及び音声信号は,映像処理部14及び音声処理部15に入力される。
また,データ処理部13は,受信したデータのエラーレートを検出し,該エラーレートをメイン制御部11に入力する。ここに,エラーレートとは,無線送受信部12で受信されたデータの誤りの発生率であり,モニタ部1における無線通信の受信感度を判断するために用いられる。即ち,データ処理部13が受信感度検出手段の一例である。例えばエラーレートは,所定期間におけるエラー発生ビット数を送信ビット数で割ることにより算出される。
そして,メイン制御部11は,モニタ部1及びクレードル部2の間で無線通信が行われているとき,クレードル部2からの要求に応答してエラーレートを無線通信によりクレードル部2に送信する。また,メイン制御部11は,所定期間経過ごとやエラーレートが検出される度に,エラーレートをクレードル部2に能動的に送信するものであってもよい。
【0015】
有線インターフェース18は,モニタ部1がクレードル部2に装着されることにより,クレードル部2の有線インターフェース30に接続される接続端子を有している。また,有線インターフェース18には,接続端子を介してクレードル部2との間で有線データ通信を実現するモデム機能なども含まれる。具体的に,有線インターフェース18は,モニタ部1から送信される映像信号や音声信号などのデータを有線通信により受信し,該映像信号及び音声信号を映像処理部14及び音声処理部15に入力する。
映像処理部14は,データ処理部13又は有線インターフェース18から入力された映像信号に対し,例えばスケーリング処理や解像度変換処理などの各種の画像処理を施し,その処理後の映像信号を液晶パネル16に入力する。
液晶パネル16は,液晶層と該液晶層に走査信号及びデータ信号を印加するための走査電極及びデータ電極とによって形成され,印加電圧により透過率が変化する複数の液晶素子を有する従来周知のアクティブマトリクス型の液晶パネルである。また,液晶パネル16には,入力された映像信号,垂直同期信号及び水平同期信号に基づいて液晶素子の駆動を制御する液晶駆動回路なども設けられている。そして,液晶パネル16は,映像処理部14から入力された映像信号に基づいて映像を表示する。
また,音声処理部15は,データ処理部13又は有線インターフェース18から入力された音声信号に対し,ボリューム調整やイコライズ処理,サラウンド処理などの各種の音声処理を施し,その処理後の音声信号をスピーカ17に入力する。これにより,スピーカ17は,音声処理部15から入力された音声信号に基づいて音声を再生する。
【0016】
ところで,テレビジョン受像機Xにおいてモニタ部1及びクレードル部2の間で無線通信が行われているとき,データ処理部13で検出されるエラーレートが高い場合(誤りの発生頻度が高い場合)には,該モニタ部1における映像データの受信感度が低く,該モニタ部1で表示される映像や音声の再生品質が劣化するおそれがある。ここで,エラーレートが高くなる要因の一つには,クレードル部2からモニタ部1への無線通信によるデータ送信時の通信電力の不足が考えられる。但し,通信電力を高くするほどクレードル部2における消費電力が増加するという問題が生じる。
そこで,当該テレビジョン受像機Xでは,メイン制御部21によって後述の無線通信制御処理(図3参照)が実行されることにより,クレードル部2からモニタ部1への無線通信によるデータ送信時の通信電力が適切に調整され,一定の映像品質が維持されると共に省電力化が図られる。
【0017】
以下,図3のフローチャートに従って,前記無線通信制御処理の手順の一例について説明する。なお,図中のS1,S2,…は処理手順(ステップ)の番号を表している。
ここに,メイン制御部21は,クレードル部2の電源が投入された時点から当該無線通信制御処理の実行を開始する。ここに,当該無線通信制御処理を実行するときのメイン制御部21が通信制御手段に相当する。もちろん,メイン制御部21は,当該無線通信制御処理と並行して,例えば映像処理部24や音声処理部25による映像処理や音声処理などの他の処理に関する制御処理も実行するが,それらの点については従来と同様であるためここでは説明を省略する。
【0018】
(ステップS1〜S4)
まず,ステップS1において,メイン制御部21は,有線接続検出部23から入力される検出結果により,モニタ部1及びクレードル部2が有線接続されているか否かを判断する。
そして,ステップS2において,メイン制御部21は,モニタ部1及びクレードル部2が有線接続されている場合は(S2のYes側),処理をステップS3に移行させ,有線接続されていない場合は(S2のNo側),処理をステップS21に移行させる。
ステップS3では,メイン制御部21は,有線インターフェース30により映像信号や音声信号をモニタ部1に送信する有線データ通信を実行する。これにより,モニタ部1では,有線インターフェース18で受信された映像信号や音声信号に基づく映像や音声の再生が行われる。
その後,有線データ通信が開始されると,続くステップS4において,メイン制御部21は,クレードル部2の無線送受信部22によるデータ送信を停止させる。このように,無線通信を行う必要がない場合には,無線送受信部22による通信電力が0となることにより,無線通信による無駄な電力消費や不要な電磁波送信が防止される。
【0019】
(ステップS21〜S22)
一方,モニタ部1及びクレードル部2が有線接続されていない場合(S2のNo側),続くステップS21において,メイン制御部21は,無線送受信部22により映像信号や音声信号をモニタ部1に送信する無線データ通信を実行する。これにより,モニタ部1では,無線送受信部12で電波による無線通信で受信された映像信号や音声信号に基づく映像や音声の再生が行われる。なお,このとき有線インターフェース30による有線通信は停止される。
次に,ステップS22において,メイン制御部21は,無線送受信部22からモニタ部1に対してエラーレートの要求信号を送信することにより,該モニタ部1の無線送受信部12から送信されるエラーレートを取得する。なお,このときのエラーレートの取得を確実に行うため,モニタ部1の無線送受信部12からクレードル部2の無線送受信部22へのデータ送信時の通信電力は十分に高い値に設定しておくことが考えられる。また,エラーレートが所定値未満である場合には映像信号や音声信号の送信時の通信電力と同様の通信電力でデータ通信を行い,エラーレートが所定値以上である場合にのみ通信電力を最大値に設定することにより,省電力化を図りつつ確実なデータ通信を行うことも考えられる。
【0020】
(ステップS23)
次に,ステップS23において,メイン制御部21は,モニタ部1における無線通信の受信感度が所定レベル以上であるか否かを判断する。具体的に,メイン制御部21は,前記ステップS22で取得したエラーレートが,モニタ部1における無線通信の受信感度が所定レベル以上であって映像や音声の再生品質に劣化が生じないと判断するために予め設定された所定値以上であるか否かを判断する。なお,前記所定値はメイン制御部21のROMなどに予め記憶されている。
ここで,前記エラーレートが前記所定値未満であると判断された場合,即ちモニタ部1における無線通信の受信感度が所定レベル以上であると判断された場合(S23のYes側),処理はステップS24に移行する。他方,前記エラーレートが前記所定値以上であると判断された場合,即ちモニタ部1における無線通信の受信感度が所定レベル未満であると判断された場合(S23のNo側),処理はステップS25に移行する。
【0021】
(ステップS24〜S25)
そして,ステップS24において,メイン制御部21は,無線送受信部22によるモニタ部1との無線通信における通信電力を現状から所定量だけ低下させるように無線送受信部22に制御指示を与える。これにより,無線送受信部22では,現状よりも通信電力が所定量だけ下げられて無線信号強度が弱められ,省電力化が図られる。
一方,ステップS25では,メイン制御部21は,無線送受信部22によるモニタ部1との無線通信における通信電力を現状から所定量だけ増加させるように無線送受信部22に制御指示を与える。これにより,無線送受信部22では,現状よりも通信電力が所定量だけ上げられて無線信号強度が強められ,映像や音声の再生品質の改善が図られる。
なお,前記ステップS24,S25において通信電力が低下又は増加されるときの変化幅となる前記所定量は,予め設定された任意の値であり,その所定量は同じであってもよい。また,例えば低下量よりも増加量を多く設定しておくことで,前記受信感度が悪くなった場合に早期に映像や音声の品質を改善することができる。
そして,前記ステップS24又は前記ステップS25により通信電力が調整されると,処理は前記ステップS1に戻される。これにより,テレビジョン受像機Xでは,メイン制御部21が,その後も当該無線通信制御処理を繰り返し実行することにより,モニタ部1における受信感度が前記所定レベル以上であることが検出されている間は,前記通信電力を徐々に低下させ,モニタ部1における受信感度が前記所定レベル未満であることが検出されている間は,前記通信電力を徐々に増加させる。
これにより,映像や音声の再生品質について一定の品質を維持しつつ省電力を図ることができる。また,不要な電磁波の放射を防止することでテレビジョン受像機Xの設置箇所における電磁波の干渉などの影響も低減される。さらに,モニタ部1及びクレードル部2の間の映像データの送信に実際に使用される電力による無線通信の受信感度であるエラーレートに応じて通信電力が調整されるため,例えば赤外線や超音波などの異なる搬送手法を用いて離間距離を測定する場合に比べて正確な調整を行うことができる。
【実施例1】
【0022】
前記実施の形態では,クレードル部2からモニタ部1への無線通信による映像データ送信時における通信電力をエラーレートに基づいて調整することについて説明した。
一方,モニタ部1とクレードル部2との相互間の無線通信における受信感度(エラーレート)には相関がある。即ち,クレードル部2からモニタ部1へのデータ送信時におけるエラーレートの値が高い場合には,モニタ部1からクレードル部2へのデータ送信時におけるエラーレートの値も高くなる可能性が高い。
そこで,モニタ部1のメイン制御部11が,前記無線通信制御処理(図3参照)と同様に,モニタ部1からクレードル部2に対してデータ送信を行う場合の無線通信の通信電力を,データ処理部13で算出されるエラーレートの値に基づいて調整することが考えられる。なお,この場合には,モニタ部1に有線接続検出部23と同様の構成を設けることや,有線接続検出部23による検出結果をクレードル部2から受信することが考えられる。
具体的に,メイン制御部11は,モニタ部1及びクレードル部2が有線接続されている場合には,無線通信によるデータ送信を停止させて有線通信によるデータ送信を行う(ステップS1〜S4)。一方,有線接続されていない場合であって,エラーレートの値が予め設定された所定レベル以上である場合は無線送受信部12の無線通信によるクレードル部2へのデータ送信時の通信電力を現状よりも高くし,前記所定レベル未満である場合は無線送受信部12の無線通信によるクレードル部2へのデータ送信時の通信電力を現状よりも低くして無線通信を行う(ステップS21〜S25)。
これにより,クレードル部2だけでなくモニタ部1の省電力化をも図りつつ,エラーレートや各種制御信号の送信時などに確実なデータ通信を行うことができる。この場合,メイン制御部11,21が無線通信制御手段に相当する。なお,モニタ部1でのみエラーレートに基づく通信電力の調整を行い,クレードル部2ではエラーレートに基づく通信電力の調整を行わないことも考えられる。
さらに,モニタ部1とクレードル部2との相互間の無線通信における受信感度(エラーレート)に相関があることに鑑みて,クレードル部2においてモニタ部1から無線通信で送信されるデータに基づいて該無線通信におけるエラーレートを算出し,該算出されたエラーレートに基づいて該クレードル部2からモニタ部1への映像データなどのデータ送信時における通信電力を調整することも考えられる。
【実施例2】
【0023】
ところで,前述した無線通信制御処理(図3参照)のステップS24において,クレードル部2の無線送受信部22のデータ送信時の通信電力を低下させる場合には,受信感度が低下してエラーレートが高くなり,モニタ部1における表示映像の品質が劣化するおそれがある。
そこで,本実施例2では,視聴者が映像の視聴を必要としない状態や或いは映像品質の劣化が目立ちにくい状態で前記通信電力の低下を行うことについて説明する。
ここに,図4及び図5は,前記無線通信制御処理の変形例を示すフローチャートである。なお,図4及び図5において図3と同様の処理については同じ符号を付しており,その説明を省略する。
【0024】
まず,図4を参照しつつ前記無線通信制御処理の変形例について説明する。
図4に示す無線通信制御処理は,ステップS23とステップS24との間に,メイン制御部21によってステップS231の処理が実行される点で前記実施の形態で説明した無線通信制御処理(図3)と異なる。
具体的に,ステップS231において,メイン制御部21は,モニタ部1でチューナ26や外部入力部27から入力された映像信号に基づいて映像が表示されていない状況(非映像表示時)であるか否かを判断する。
ここで,メイン制御部21は,クレードル部2又は該クレードル部2に接続された映像再生装置Yで再生されるDVDやBDなどの映像記録媒体の交換又は再生停止によりモニタ部1における表示映像がミュートされている場合に非映像表示時であると判断する。例えばメイン制御部21は,映像処理部24を制御することにより信号切換部28から映像信号が入力されているか否かや,映像再生装置Yから映像ミュート信号が入力されているか否かなどによって,非映像表示時であるか否かを判断する。また,映像処理部24が,チューナ26や外部入力部27から映像信号が入力されていない場合に,全画面を黒くするミュート表示を行うためのミュート映像を出力する場合には,メイン制御部21は,映像処理部24がミュート映像を出力しているか否かを判断することにより,非映像表示時であるか否かを判断することができる。なお,映像処理部24から映像信号が出力されない状況でも受信感度を測定するため,メイン制御部21がダミーの映像信号やテスト用の信号などを無線送受信部22から電波による無線通信で送信させることも考えられる。
ここで,ステップS231において前記非映像表示時であると判断されると(S231のYes側),処理はステップS24に移行するが,前記非映像表示時ではないと判断されると(S231のNo側),前記ステップS24における通信電力の低下処理が行われることなく,処理は前記ステップS1に戻される。
このように,当該無線通信制御処理(図4参照)では,前記通信電力を低下させるためのステップS24の処理が,クレードル部2又は該クレードル部2に接続された映像再生装置Yで再生されるDVDやBDなどの映像記録媒体の交換又は再生停止によりモニタ部1における表示映像がミュートされるときにだけ実行される。これにより,テレビジョン放送の映像表示時や映像再生装置Yから入力されるコンテンツの映像表示時などにおける映像品質の劣化を防止することができる。
また,前記非映像表示時とは,クレードル部2から電子番組情報や各種の設定画面を表示するための映像信号が送信され,モニタ部1でその電子番組情報や各種の設定画面が表示されるときであってもよい。これにより,映像品質に劣化が生じるとしても,そのタイミングを映像の劣化が目立ちにくい電子番組情報や設定画面などの文字表示時に限定することができる。
【0025】
続いて,図5を参照しつつ前記無線通信制御処理の変形例について説明する。
図5に示す無線通信制御処理は,メイン制御部21によってステップS221,S222,S232の各処理が実行される点で前記実施の形態で説明した無線通信制御処理(図3)と異なる。
まず,メイン制御部21は,ステップS22とステップS23との間に,前記ステップS231と同様に前記非映像表示時であるか否かを判断するステップS221を実行する。ここで,ステップS221において前記非映像表示時であると判断されると,処理はステップS222に移行し,前記非映像表示時ではないと判断されると,処理は前記ステップS23に移行する。
ステップS222では,メイン制御部21によって,当該無線通信制御処理において前記ステップS24で低下される通信電力の下限値を設定するための下限値設定処理が実行される。ここに,係る処理を実行するときのメイン制御部21が下限通信電力測定手段に相当する。
具体的に,前記下限値設定処理において,メイン制御部21は,現状の通信電力を徐々に低下させていき,前記エラーレートが前記所定値以上となる通信電力,即ち受信感度が前記所定レベル未満になるときの通信電力を測定し,その通信電力の一つ前の通信電力を前記受信感度が前記所定レベル未満とならない下限通信電力として設定する。ここで,前記下限通信電力の初期値は,例えば通信電力の設定範囲の最大値であることが考えられる。なお,当該下限値設定処理において,メイン制御部21は,有線接続がなされたか否かや非映像表示時であるか否かを常時判断しており,有線接続がなされたと判断した場合や非映像表示時でないと判断した場合に,当該下限値設定処理を終了させる。前記下限値設定処理が終了するとき,メイン制御部21は,無線通信受信部22の通信電力を該下限値設定処理が実行される前の通信電力に復帰させる。
そして,メイン制御部21は,ステップS23とステップS24との間において,ステップS24で通信電力を所定量低下させると前記下限通信電力以下に達するか否かを判断するステップS232の処理を実行する。ここで,前記ステップS232において前記下限通信電力以下に達しないと判断されると(S232のNo側),処理はステップS24に移行するが,前記下限通信電力以下に達すると判断されると(S232のYes側),前記ステップS24における通信電力の低下処理が行われることなく,処理は前記ステップS1に戻される。
即ち,メイン制御部21は,モニタ部1における前記非映像表示時に設定された前記下限通信電力を下限として前記ステップS24における通信電力の低下を実行する。これにより,テレビジョン放送の映像表示時や映像再生装置Yから入力されるコンテンツの映像表示時などにおける映像品質の劣化を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は,映像表示装置やテレビジョン受像機への利用が可能である。
【符号の説明】
【0027】
1 :モニタ部(映像表示部)
2 :クレードル部(データ送信部)
3 :放送受信アンテナ
4 :商用交流電源
11:メイン制御部
12:無線送受信部
12a:アンテナ
13:データ処理部
14:映像処理部
15:音声処理部
16:液晶パネル
17:スピーカ
18:有線インターフェース
21:メイン制御部
22:無線送受信部
22a:アンテナ
23:有線接続検出部
24:映像処理部
25:音声処理部
26:チューナ
27:外部入力部
28:信号切換部
29:OSD制御部
X :テレビジョン受像機(映像表示装置)
Y :映像再生装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
有線通信及び電波による無線通信でデータ通信可能な映像表示部及びデータ送信部を有してなり,前記映像表示部が前記データ送信部から受信した映像データに基づいて映像を表示してなる映像表示装置であって,
前記映像表示部及び前記データ送信部が有線接続されているか否かを検出する有線接続検出手段と,
前記データ送信部の前記無線通信による前記映像データの送信時の前記映像表示部における該映像データの受信感度を検出する受信感度検出手段と,
前記有線接続検出手段により有線接続されていることが検出された場合は,前記映像表示部及び/又は前記データ送信部の前記無線通信によるデータ送信を停止させ,前記有線接続検出手段により有線接続されていないことが検出された場合であって,前記受信感度検出手段により検出された受信感度が予め設定された所定レベル以上である場合は前記映像表示部及び/又は前記データ送信部の前記無線通信によるデータ送信時の通信電力を現状よりも低下させ,前記所定レベル未満である場合は前記通信電力を現状よりも増加させる無線通信制御手段と,
を備えてなることを特徴とする映像表示装置。
【請求項2】
前記無線通信制御手段が,前記受信感度が前記所定レベル以上であることが検出されている間は前記通信電力を徐々に低下させ,前記受信感度が前記所定レベル未満であることが検出されている間は前記通信電力を徐々に増加させるものである請求項1に記載の映像表示装置。
【請求項3】
前記受信感度検出手段が,前記データ送信部から前記映像表示部への前記無線通信による前記映像データの送信時のエラーレートを前記受信感度として検出するものである請求項2に記載の映像表示装置。
【請求項4】
前記無線通信制御手段が,少なくとも前記通信電力の低下を,前記映像表示部における非映像表示時に行うものである請求項3に記載の映像表示装置。
【請求項5】
前記映像表示部における非映像表示時に前記通信電力を徐々に低下させることにより前記受信感度が前記所定レベル未満とならない下限通信電力を測定する下限通信電力測定手段を更に備えてなり,
前記無線通信制御手段が,前記受信感度が前記所定レベル以上である場合に,前記下限通信電力測定手段により測定された下限通信電力を下限として前記通信電力を低下させるものである請求項3に記載の映像表示装置。
【請求項6】
前記非映像表示時が,前記データ送信部又は該データ送信部に接続された映像再生装置で再生される映像記録媒体の交換又は再生停止により前記映像表示部における表示映像がミュートされるとき,或いは,前記映像表示部で電子番組情報又は各種の設定画面が表示されるときである請求項4又は5のいずれかに記載の映像表示装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の映像表示装置を備えてなり,
前記映像表示部が,前記データ送信部から送信されるテレビジョン放送の映像データに基づいてテレビジョン放送を再生するものであるテレビジョン受像機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−100207(P2012−100207A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−248448(P2010−248448)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】