説明

時刻アラーム方法及びこれを用いた移動通信端末機

【課題】使用者が現在位置している都市の標準時だけでなく、他の都市の標準時を基準にする場合であっても、容易に時刻アラーム機能を利用できる時刻アラーム方法及びこれを用いた移動通信端末機を適用する。
【解決手段】時刻アラーム方法は、都市を特定する情報及びアラーム時刻が入力される段階(S110、S120)と、前記都市の標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し(S130、S140)、前記アラーム時刻になるとアラームを出力する段階(S150)と、を含んで構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時刻アラーム方法及びこれを用いた移動通信端末機に関し、より詳細には、移動通信端末機等の機器における時刻アラーム機能の改良技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ほとんどの移動通信端末機には時刻アラーム機能が提供されており、このような時刻アラーム機能を用いて使用者はアラーム時刻を設定し、その設定した時刻にアラーム音が鳴るようにすることができる。使用者が移動通信端末機において時刻アラームを設定し、該移動通信端末機がアラームを出力する過程は、次の通りである。
【0003】
まず、使用者は、移動通信端末機の様々なメニューの中から時刻アラームメニューを選択する。すると、移動通信端末機は、アラーム時刻(及びアラーム間隔)とアラーム音とを入力(選択も含む。以下同じ)できる入力画面を表示し、使用者はアラーム時刻(及びアラーム間隔)とアラーム音とを入力する。そして、入力したアラーム時刻になると、移動通信端末機はアラーム音を鳴らす。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の時刻アラーム方法において、移動通信端末機は現在位置している都市の時間(標準時)を基準としているため、その使用者はアラーム時刻を他の都市の時間(標準時)を基準に設定することができない。言い換えれば、時刻アラームを設定する過程において、使用者はアラーム時刻(及びアラーム間隔)やアラーム音を設定することができるが、他の都市を設定することはできない。
【0005】
そのため、使用者が他の都市の標準時を基準としてアラーム時刻を設定するためには次のような手続きが必要となる。
まず、使用者は、現在位置している都市と、他の都市の標準時との時差(例えば、14時間)を自ら調べる。その後、使用者は、その調べた時差を用いて、他の都市の標準時を基準としたアラーム時刻(すなわち、他の都市におけるアラーム時刻、例えば、ソウル時間:午前10時)を、現在位置している都市の標準時を基準としたアラーム時刻(すなわち、現地時間でのアラーム時刻、例えば、ニューヨーク時間午後2時)に換算する。そして、このような過程によってアラーム時刻の換算作業が完了すると、使用者は、移動通信端末機の時刻アラーム機能を実行させて、換算したアラーム時刻を入力する。このようにすることで、換算されたアラーム時刻、すなわち、本来設定しようとした他の都市の標準時を基準としたアラーム時刻に、移動通信端末機はアラーム音を鳴らすことができるようになる。
【0006】
要するに、移動通信端末機において、現在位置している都市とは別の都市の標準時を基準としてアラーム時刻を設定するには、使用者が上述したような手続きを自ら行わなければならず、煩雑で不便なものであった。なお、このような煩雑さや不便さは、移動通信端末機に限らず、時刻アラーム機能を有する機器の全体に対して言えることである。
【0007】
本発明はこのような問題点を解決するためのもので、その目的は、使用者が現在位置している都市の標準時だけでなく、現在位置している都市とは標準時が異なる他の都市の標準時を基準にするような場合であっても、容易に時刻アラーム機能を利用し得る時刻アラーム方法及びこれを用いた移動通信端末機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る時刻アラーム方法は、(a)都市を特定する情報及びアラーム時刻が入力される段階と、(b)前記都市の標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し、前記アラーム時刻になるとアラームを出力する段階と、を含んで構成される。
【0009】
好ましくは、前記都市を特定する情報が入力されると、該都市の標準時を所定の表示部に表示する。
【0010】
好ましくは、前記都市を特定する情報が入力されると、基準都市と前記都市との時差情報に基づいて、前記基準都市の現在時刻を前記都市の標準時に換算して該都市の標準時を表示する。
【0011】
好ましくは、前記都市の標準時を表示した後に、前記アラーム時刻が入力されるようにする。
【0012】
好ましくは、前記アラーム時刻は、年月日及び時刻を特定するもの(特定日時)、又は時刻のみを特定するもの(不特定日時)である。
【0013】
好ましくは、前記(a)段階において、アラーム間隔がさらに入力され、前記アラーム時刻後に、該アラーム時刻に対して前記アラーム間隔にしたがった時刻にアラームを出力する。
【0014】
好ましくは、前記(a)段階において、事前アラーム間隔がさらに入力され、前記アラーム時刻前に、該アラーム時刻に対して前記事前アラーム間隔にしたがった時刻にアラーム出力する。
【0015】
好ましくは、一つ以上の都市を特定する情報が追加入力される段階と、追加入力された都市の標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し、前記追加入力されたアラーム時刻になるとアラームを出力する段階と、をさらに含んで構成される。
【0016】
好ましくは、一つ以上のアラーム時刻が追加入力される段階と、前記都市の標準時に基づいて、追加入力されたアラーム時刻になったか否かを判断し、前記追加入力されたアラーム時刻になるとアラームを出力する段階と、をさらに含んで構成される。
【0017】
好ましくは、アラーム音が入力される段階をさらに含んで構成され、入力されたアラーム音にてアラームを出力する。
【0018】
好ましくは、前記(b)段階は、前記アラーム時刻を、基準都市の標準時を基準とする現地アラーム時刻に換算する段階と、前記基準都市の標準時に基づいて前記現地アラーム時刻になったか否かを判断し、前記現地アラーム時刻になると前記都市の標準時が前記アラーム時刻になったとしてアラームを出力する段階と、を含んで構成される。
【0019】
好ましくは、前記現地アラーム時刻に換算する段階は、前記都市の標準時と前記基準都市の標準時との時差を照会する段階と、照会した時差を用いて、前記アラーム時刻を前記現地アラーム時刻に換算する段階と、を含んで構成される。
【0020】
好ましくは、移動通信端末機における時刻アラーム方法であって、前記基準都市は、前記移動通信端末機が現在位置している都市である。
【0021】
好ましくは、移動通信端末機における時刻アラーム方法であって、前記基準都市の標準時に基づく前記現地アラーム時刻になったか否かの判断は、前記移動通信端末機の属する移動通信システムから受信した現在時刻が前記現地アラーム時刻になったか否かを判断することにより行われる。
【0022】
好ましくは、移動通信端末機における時刻アラーム方法であって、前記アラームは、前記移動通信端末機の出力装置から出力され、前記アラームの種類は、使用者によって選択される。
【0023】
本発明の他の側面によれば、都市を特定する情報及びアラーム時刻を入力するための入力ユニットと、前記都市を特定する情報及び前記アラーム時刻を含むアラーム情報が格納されるメモリと、前記都市の標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し、前記アラーム時刻になるとアラームを出力させるための制御信号を送信するコントローラと、前記コントローラからの制御信号に基づいてアラームを出力する出力ユニットと、を備える移動通信端末機が提供される。
【0024】
好ましくは、前記出力ユニットは、ディスプレイを備え、前記入力ユニットから前記都市を特定する情報が入力されると、入力された都市の標準時を前記ディスプレイに表示する。
【0025】
好ましくは、前記メモリには、各都市間の時差情報が格納されている。
【0026】
好ましくは、前記メモリには、各都市間の時差情報が格納されており、前記コントローラは、前記都市の標準時と前記基準都市の標準時との時差を前記各都市間の時差情報から照会し、この照会した時差及び現在時刻に基づいて算出する。
【0027】
好ましくは、前記入力ユニットは、アラーム間隔をさらに入力するためのものであり、前記コントローラは、前記アラーム時刻後に、該アラーム時刻に対して前記アラーム間隔にしたがった時刻に前記アラームを出力させるための制御信号を出力する。
【0028】
好ましくは、前記入力ユニットは、事前アラーム間隔をさらに入力するためのものであり、前記コントローラは、前記アラーム時刻前に、該アラーム時刻に対して前記事前アラーム間隔にしたがった時刻に前記アラームを出力させるための制御信号を出力する。
【0029】
好ましくは、前記入力ユニットは、前記アラーム時刻を入力する際にアラーム音をさらに入力するためのものであり、前記出力ユニットは、前記アラーム音にてアラームを出力する。
【0030】
好ましくは、前記コントローラは、前記アラーム時刻を、基準都市の標準時を基準とする現地アラーム時刻に換算する。
【0031】
好ましくは、前記メモリには、各都市間の時差情報が格納されており、前記コントローラは、前記都市の標準時と前記基準都市の標準時との時差を前記各都市間の時差情報から照会し、この照会した時差を用いて、前記アラーム時刻を前記基準都市の標準時を基準とする現地アラーム時刻に換算する。
【0032】
好ましくは、前記都市の標準時に基づく前記アラーム時刻になったか否かの判断は、前記基準都市の標準時に基づいて前記現地アラーム時刻になったか否かを判断することにより行われる。
【0033】
好ましくは、前記基準都市の標準時に基づく前記現地アラーム時刻になったか否かの判断は、移動通信端末機の属する移動通信システムから受信した現在時刻が前記現地アラーム時刻になったか否かを判断することにより行われる。
【0034】
好ましくは、前記入力ユニットは、前記アラーム時刻を入力する際にアラームの種類を入力する(すなわち、使用者によって選択させる)ためのものであり、前記出力ユニットは、入力されたアラームの種類に応じたアラームを出力する。
【0035】
本発明のさらに他の側面によれば、(a)複数の都市を特定する情報及び一つのアラーム時刻が入力される段階と、(b)前記複数の都市のそれぞれの標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し、前記アラーム時刻になるとアラームを出力する段階と、を含んで構成される時刻アラーム方法が提供される。
【0036】
本発明のさらに他の側面によれば、(a)一つの都市を特定する情報及び複数のアラーム時刻が入力される段階と、(b)前記都市の標準時に基づいて前記複数のアラーム時刻のそれぞれになったか否かを判断し、前記複数のアラーム時刻のそれぞれになるとアラームを出力する段階と、を含んで構成される時刻アラーム方法が提供される。
【0037】
本発明のさらに他の側面によれば、(a)複数の都市を特定する情報及び複数のアラーム時刻が入力される段階と、(b)前記複数の都市のそれぞれの標準時に基づいて、前記複数のアラーム時刻のそれぞれになったか否かを判断し、前記複数のアラーム時刻のそれぞれになるとアラームを出力する段階と、を含んで構成される時刻アラーム方法が提供される。
【0038】
本発明のさらに他の側面によれば、複数の都市を特定する及び一つのアラーム時刻を入力するための入力ユニットと、前記複数の都市を特定する情報及び前記アラーム時刻を含むアラーム情報が格納されるメモリと、前記複数の都市のそれぞれの標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し、前記アラーム時刻になるとアラームを出力させるための制御信号を送信するコントローラと、前記コントローラからの制御信号に基づいてアラームを出力する出力ユニットと、を含んで構成される移動通信端末機が提供される。
【0039】
本発明のさらに他の側面によれば、一つの都市を特定する情報及び複数のアラーム時刻を入力するための入力ユニットと、前記都市を特定する情報及び前記複数のアラーム時刻を含むアラーム情報が格納されるメモリと、前記都市の標準時に基づいて前記複数のアラーム時刻のそれぞれになったか否かを判断し、前記複数のアラーム時刻のそれぞれになるとアラームを出力させるための制御信号を送信するコントローラと、前記コントローラからの制御信号に基づいてアラームを出力する出力ユニットと、を含んで構成される移動通信端末機が提供される。
【発明の効果】
【0040】
本発明に係る時刻アラーム方法及びこれを用いた移動通信端末機によれば、以下の効果が得られる。
【0041】
第一に、使用者は、自分(又は時刻アラーム機能を有する機器、例えば、移動通信端末機)の属する都市だけではなく、世界のいずれの都市を基準としても容易にアラーム時刻を設定することができ、時刻アラーム機能を活用することが可能になる。
【0042】
第二に、使用者(又は時刻アラーム機能を有する機器)が自分の属する都市ではなく、他の都市を基準として時刻アラームを利用するような場合であっても、使用者が自ら時差を調べたりしたり、他の都市における時刻を自分の属する都市の時刻である現地アラーム時刻に換算したりする必要がない。
【0043】
第三に、使用者は一つのアラーム時刻に対して複数の都市を特定する情報を入力(設定)できるため、一括して複数の国または都市に対する時刻アラームを設定することができる。また、使用者は一つの都市に対して複数のアラーム時刻を入力(設定)できるため、一括して複数のアラーム時刻に対する時刻アラームを設定することができる。さらに、複数の都市及び複数のアラーム時刻を入力することも可能であり、これらいずれの場合においても、使用者の煩雑さや負担が軽減されることはもちろんである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。ただし、本明細書及び特許請求の範囲に記載された用語や単語は、主として説明を目的としたものであって、それらに限定するものと解釈すべきでなく、本発明の技術的思想に符合する意味や概念として解釈すべきである。したがって、本明細書に記載された実施形態や図面に示す構成は本発明の最も好適な一実施形態に過ぎず、特許請求の範囲の記載は、本発明の精神と範囲とを逸脱しない限り、さまざまな均等物や変形をも包含するものである。
【0045】
図1は、本発明の実施形態に係る移動通信端末機の概略構成を示している。図1に示すように、本実施形態に係る移動通信端末機は、入力ユニット10、コントローラ20、メモリ30及び出力ユニット40を含んで構成される。
【0046】
入力ユニット10は、都市を特定する情報(例えば、都市の名称)及びアラーム時刻を入力するための構成要素であり、都市を特定する情報及びアラーム時刻は、それぞれ二つ以上が入力される場合もある。また、入力ユニット10は、アラーム間隔、事前アラーム間隔、アラーム音、アラームの種類などを入力するためのものでもある。
ここで、一つの国が一つの標準時のみを使用する場合もあるので、上記「都市」は国家までをも含む概念として解釈されるべきである。また、「アラーム時刻」は入力された都市、すなわち、設定都市の標準時を基準とするアラーム時刻である。「アラーム間隔」はアラームを鳴らす時間的な間隔または周期を意味するもので、例えば、「1回」、「毎日」、「毎週月〜金曜」が該当する。「事前アラーム」とはアラーム時刻に先立ってアラーム時刻をあらかじめ知らせるものであり、「事前アラーム間隔」とは、事前アラームがなされる時間的な間隔または周期を意味するもので、例えば、「10分前に1回」、「1時間前から20分ごとに」、「1日前から1時間ごとに」が該当する。「アラームの音」とは、スピーカーから出力される音(源)を意味するもので、基本的には、使用者が入力ユニット10を介して移動通信端末機のメモリ30に既に格納されているものの中からいずれかを選択する。但し、これに限るものではなく、使用者が入力ユニット10を介してアラーム音を直接入力するようにしても良い。
【0047】
コントローラ20は、設定された都市の標準時に基づいて設定されたアラーム時刻になったか否かを判断し、設定されたアラーム時刻になるとアラームの出力を制御する。なお以下の説明においては、入力ユニット10を介して入力された都市を「設定都市」と言う場合がある。これは、「基準都市」という用語と区別するためである。つまり、「設定都市」は入力ユニット10を介して使用者が入力した都市であり、「基準都市」は使用者(または移動通信端末機)が現在位置している都市のことである。また、「設定都市」の標準時を基準とするアラーム時刻、すなわち、入力ユニット10を介して使用者が入力したアラーム時刻を「設定アラーム時刻」といい、「基準都市」の標準時を基準としたアラーム時刻を「現地アラーム時刻」という。
【0048】
好ましくは、コントローラ20は、入力ユニット10から都市を特定する情報が入力されると、入力された都市(すなわち、設定都市)の標準時を出力ユニット40のディスプレイに表示する。ここで、かかる設定都市の標準時は、設定都市と基準都市との時差を各都市間の時差情報(例えば、主要都市間の時差が記録されたテーブル)から照会し、この照会した時差、及び基準都市の現在時刻に基づいて算出すれば良い。
【0049】
好ましくは、コントローラ20は、入力ユニット10を介して都市を特定する情報及びアラーム時刻が入力されると、入力されたアラーム時刻(すなわち、設定アラーム時刻)を、基準都市の標準時を基準とするアラーム時刻(すなわち、現地アラーム時刻)に換算し、該現地アラーム時刻をメモリ30に格納する。そして、基準都市の時刻が現地アラーム時刻になったか否かを判断し、現地アラーム時刻になるとアラームを出力させるための制御信号を出力ユニット40に送信する。出力ユニット40は、コントローラ20からの制御信号を受信し、この受信した制御信号に基づいてアラームを出力する。
ところで、このように「設定アラーム時刻」を「現地アラーム時刻」に換算するのは、設定都市の標準時に基づく設定アラーム時刻となったか否かの判断を、基準都市の標準時に基づいて現地アラーム時刻になったか否かを判断することによって行うようにするためである。さらに言えば、移動通信端末機の属する移動通信システムから受信した現在時刻と前記現地アラーム時刻とを比較することによって、設定都市の標準時が設定アラーム時刻になったか否かを判断できるようにするためである。
【0050】
具体的に説明すると、コントローラ20は、入力ユニット10から都市を特定する情報及びアラーム時刻が入力されると、メモリ30に格納されている各都市間の時差情報を用いて、入力された都市である「設定都市」の標準時と「基準都市」の標準時との時差を照会し、この照会した時差を用いて、「設定アラーム時刻」を基準都市の標準時を基準とする「現地アラーム時刻」に換算し、該「現地アラーム時刻」をメモリ30に格納する。これにより、基準都市の標準時がメモリ30に格納した「現地アラーム時刻」になったか否かを判断することにより、設定都市の標準時が「設定アラーム時刻」になったか否かを判断できることとなり、コントローラ20は、基準都市の標準時がメモリ30に格納した「現地アラーム時刻」となるとアラームを出力させる(制御信号を送信する)。すなわち、設定都市の標準時に基づく設定アラーム時刻になったか否かの判断は、基準都市の標準時に基づいて前記現地アラーム時刻になったか否かを判断することにより行われる。
そして、基準都市の標準時に基づく前記現地アラーム時刻になったか否かの判断は、移動通信端末機の属する移動通信システムから受信した現在時刻に基づいて、すなわち、移動通信システムから受信した現在時刻が前記現地アラーム時刻になったか否かを判断することにより行われる。
例えば、入力された都市(設定都市)がソウル、入力されたアラーム時刻(設定アラーム時刻)が1月14日午後2時であり、移動通信端末機が現在位置する基準都市がニューヨークである場合には、各都市間の時差情報を用いて、ソウルの標準時とニューヨークの標準時との時差(ニューヨークがソウルよりも14時間遅いこと)を照会する。その後、この時差(ニューヨークがソウルよりも14時間遅いこと)を用いて、設定アラーム時刻(1月14日午後2時)を基準都市であるニューヨークの現地アラーム時刻(1月14日午前0時)に換算した後、この換算した現地アラーム時刻をメモリ30に格納する。そして、ニューヨークの標準時に基づいて現地アラーム時刻になったか否かを判断し、現地アラーム時刻(1月14日午前0時)になるとアラームを出力する。つまり、現在位置するニューヨークの標準時に基づいて現地アラーム時刻になったか否か、すなわち、ニューヨークにおける現在の時刻が現地アラーム時刻になったか否かを判断することによって、設定都市であるソウルの標準時に基づいて設定アラーム時刻(1月14日午後2時)になったか否かを判断するものである。
【0051】
また、コントローラ20は、入力ユニット10からアラーム間隔(または事前アラーム間隔)が入力されると、設定都市の時刻が設定アラーム時刻となった場合に加えて、該アラーム時刻後(または該アラーム時刻前)において、該アラーム時刻に対してアラーム間隔(または事前アラーム間隔)にしたがった時刻になった場合においても、アラームを出力する。
【0052】
さらに、コントローラ20は、入力ユニット10から二つ以上の都市を特定する情報が入力された場合には、各都市の標準時に基づいて設定アラーム時刻になったか否かを判断し、設定アラーム時刻になるとアラーム出力を制御する。さらに、コントローラ20は、入力ユニット10から二つ以上のアラーム時刻が入力された場合には、入力された設定都市の標準時に基づいて各アラーム時刻になったか否かを判断し、各アラーム時刻になるとアラーム出力を制御する。さらにまた、入力ユニット10から二つ以上の都市を特定する情報及び二つ以上のアラーム時刻が入力された場合も同様である。これらのいずれの場合においても、入力されたアラーム時刻、すなわち、設定アラーム時刻を現地アラーム時刻に換算し、現在位置する基準都市の標準時に基づいて現地アラーム時刻になったか否かを判断することにより、設定都市の標準時が設定アラーム時刻になったか否かを判断する。ここで、基準都市の標準時に基づく判断において、基準都市の標準時として移動通信システムから受信した現在時刻を用いてもよいことは言うまでもない。
【0053】
なお、アラームは、いわゆるアラーム音に限られず、振動、ランプの点滅などの種類があり、アラームの種類は使用者によって選択されるように構成すると良い。この場合、選択されたアラームの種類に応じたアラーム出力が行われることになる。
【0054】
メモリ30には、各都市間の時差情報があらかじめ格納されており、また、メモリ30は、入力された都市、アラーム時刻、アラーム間隔、事前アラーム間隔及びアラーム音等を含むアラーム情報、及び現地アラーム時刻が格納される格納装置である。なお、各都市間の時差情報とは、少なくとも特定の都市(基準都市)を基準としてその他の都市との時差が分かる情報であればよい。
【0055】
出力ユニット40は、アラームを出力する出力装置で、特に限定されないが、スピーカーやディスプレイを備える。そして、コントローラ30からの制御信号を受信し、受信した制御信号に基づいてアラームを出力する。
【0056】
図2は、本発明による時刻アラームの設定方法を示すフローチャートである。
図2において、まず、使用者が時刻アラームを設定するために移動通信端末機のさまざまなメニューから「時刻アラーム」メニューを選択し、実行させる。すると、移動通信端末機は、使用者が時刻アラームに関する各種設定項目を入力できるように「時刻アラーム設定ページ」を表示する。なお、図3は、本実施形態において、時刻アラームを設定する際に使用される「時刻アラーム設定ページ」の一例を示している。
【0057】
続いて、使用者は、移動通信端末機の入力ユニットを用いて、複数の都市(例えば、世界中の主要都市)の中から設定しようとする都市を選択し、移動通信端末機は、使用者が選択した都市データを受信する(S110)。すなわち、使用者によって都市を特定する情報が入力される。なお、ここで入力(選択)された都市が「設定都市」である。
このとき、移動通信端末機は、設定都市の標準時を表示するようにしても良い。具体的には、使用者(移動通信端末機)がニューヨークに位置しており、入力ユニットを介してソウルが入力された場合には、移動通信端末機は、設定都市(ソウル)の標準時と基準都市(ニューヨーク)の標準時との時差(すなわち、ソウルがニューヨークよりも14時間早いこと)を照会する。その後、移動通信端末機は、照会した時差及び基準都市であるニューヨークの現在時刻(例えば、2006年1月12日午後4:15)に基づいて、設定都市であるソウルの現在時刻(2006年1月13日午前6:15)を算出した後、これをディスプレイに表示する。このように、S110において、設定都市の現在時刻(標準時)が表示されると、使用者は、設定都市と自分の位置している基準都市との時差を直ちに確認できることはもちろん、続くステップにおいてアラーム時刻を入力する際に参考にもなる。
【0058】
次に、使用者が入力ユニットを用いてS110で選択した都市の標準時を基準とするアラーム時刻を入力すると、移動通信端末機は、使用者が入力したアラーム時刻データを受信する(S120)。ここで入力されたアラーム時刻が「設定アラーム時刻」である。ここで、かかるアラーム時刻は、特定日時(例えば、2006年1月14日午後2時のように年月日及び時刻を特定するもの)であってもよいし、不特定日時(例えば、午前10時のように時刻のみを特定するもの)であってもよい。入力されたアラーム時刻が不特定日時(すなわち、時刻のみ)であれば、S120において、使用者はさらにアラーム間隔を選択し、移動通信端末機はアラーム時刻データに加えて、該アラーム間隔データも受信する。また、S120において、使用者が事前アラーム間隔をさらに選択することも可能であり、この場合には移動通信端末機が該事前アラーム間隔をさらに受信する。さらにまた、S120において、使用者がアラーム音をさらに選択するようにしてもよく、この場合には該選択されたアラーム音データを移動通信端末機がさらに受信する。
【0059】
ここで、S110とS120とに先後関係はなく、よって、S120の後にS110が行われても良い。
【0060】
S110及びS120において、使用者による時刻アラームに関する入力(選択)が完了すると、移動通信端末機は、設定都市であるソウルの標準時を基準とする設定アラーム時刻を、基準都市であるニューヨークを基準にする現地アラーム時刻に換算する(S130)。なお、上述したように、基準都市とは、移動通信端末機が現在位置している都市(ここでは、ニューヨーク)のことをいう。
ここで、S130について更に具体的に説明すると、まず、各都市間の時差情報(テーブル等)を用いて、設定都市の標準時と基準都市の標準時との時差を照会する。なお、図4は、本実施形態において、時刻アラームを設定する際に使用される各都市間の時差情報の一例を示している。例えば、設定都市が「ソウル」で、基準都市が「ニューヨーク」である場合には、図4に示す各都市間の時差情報を用いて、「ソウル」と「ニューヨーク」との時差(ニューヨークがソウルよりも14時間遅いこと)を照会する。その後、照会した時差を用いて、設定アラーム時刻を基準都市の標準時を基準とする現地アラーム時刻に換算する。例えば、時差が14時間(すなわち、ニューヨークがソウルよりも14時間遅いこと)である場合、この時差を用いて設定都市「ソウル」の標準時を基準とする設定アラーム時刻(例:2006年1月14日午後2時)を、基準都市「ニューヨーク」の標準時を基準とする現地アラーム時刻(例:2006年1月14日午前0時)に換算する。
なお、図5は、設定都市(ソウル)の標準時を基準とする設定アラーム時刻及び基準都市(ニューヨーク)の標準時を基準とする現地アラーム時刻の一例を示している。
【0061】
S130において、設定アラーム時刻から現地アラーム時刻への換算が完了すると、設定都市、設定アラーム時刻、現地アラーム時刻、アラーム間隔、事前アラーム間隔、及びアラーム音をメモリに格納することが好ましい。このように、S110及びS120において使用者が時刻アラームに関する必要な情報を入力(選択)し、S130において移動通信端末機が時刻アラームに関する情報を格納することによって、時刻アラームの設定手続が完了する。
【0062】
図2に戻って、基準都市の標準時に基づいて現地アラーム時刻になったか否か、すなわち、基準都市の時刻が現地アラーム時刻になったか否かを判断する(S140)。好ましくは、移動通信端末機の属する移動通信システムから受信した現在時刻が現地アラーム時刻となったか否かを判断する。
【0063】
例えば、基準都市が「ニューヨーク」であり、現地アラーム時刻が「2006年1月14日午前0時」である場合に、移動通信端末機の属する「ニューヨーク」地域において移動通信システムから移動通信端末機が受信した現在時刻に基づき、「2006年1月14日午前0時」になったか否かを判断する。
【0064】
なお、S120においてアラーム間隔がさらに入力されていた場合には、S140において、設定都市の標準時に基づいて設定アラーム時刻になったか否かを判断することに加えてアラーム間隔に該当する時刻になったか否かを判断する。かかる判断は、基準都市の標準時に基づいて現地アラーム時刻になったか否かを判断すること及び該現地アラーム時刻を基準としてアラーム間隔にしたがった時刻になったか否かを判断することによって行われる。例えば、基準都市が「ニューヨーク」、現地アラーム時刻が「2006年1月14日午前0時」、アラーム間隔が「毎日」である場合には、移動通信端末機の属する「ニューヨーク」地域において移動通信端末機が移動通信システムから受信した現在時刻に基づいて、「2006年1月14日以後の日で且つ午前0時」になったか否かを判断する。
【0065】
また、S120において事前アラーム間隔がさらに入力されていた場合には、S140において、設定都市の標準時に基づいて設定アラーム時刻になったか否かを判断することに加えて、事前アラーム間隔に該当する時刻になったか否かを判断する。かかる判断は、事前アラーム基準都市の標準時に基づいて現地アラーム時刻になったか否か判断すること及び該現地アラーム時刻を基準として事前アラーム間隔にしたがった時刻になったか否かを判断することによって行われる。例えば、基準都市が「ニューヨーク」、現地アラーム時刻が「2006年1月14日午前0時」、アラーム間隔が「1時間前から20分ごとに」である場合には、移動通信端末機の属する「ニューヨーク」地域の移動通信システムから移動端末機が受信した現在時刻に基づいて、「2006年1月13日午後11時定刻、午後11時20分、午後11時40分」になったか否かを判断する。
【0066】
S140の判断結果、基準都市の時刻(標準時)が現地アラーム時刻になったり、アラーム時刻及びアラーム間隔に該当する時刻になったり、あるいは、アラーム時刻及び事前アラーム間隔に該当する時間になると、S150に進み、設定都市において設定アラーム時刻(または、設定アラーム時刻、及びアラーム間隔(または事前アラーム間隔)に該当する時刻)になったとして、アラームを出力する。このとき、S120において、使用者によってアラーム音が選択されていた場合には、選択されたアラーム音にてアラームの出力を行う。なお、ここでは、アラーム出力がアラーム音である場合を示したが、アラームの種類は、特に限定されない。すなわち、アラーム音に限らず、振動、ランプの点滅などであってもよい。そして、アラーム出力に用いるアラームの種類(振動やランプの点滅の種類も含む)は、使用者によって選択されるようになっていると良い。
なお、以上では移動通信端末機における時刻アラームの設定方法を説明したが、これに限られるものではなく、本発明は、時刻アラーム設定機能を有する様々な機器等に適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施形態に係る移動通信端末機の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る時刻アラームの設定方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に係る時刻アラームの設定方法に使用される時刻アラーム設定ページの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る時刻アラームの設定方法に使用される各都市間の時差情報の一例を示す図である。
【図5】設定都市の標準時による設定アラーム時刻、及び基準都市の標準時による現地アラーム時刻の一例を示す表である。
【符号の説明】
【0068】
10…入力ユニット
20…コントローラ
30…メモリ
40…出力ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)都市を特定する情報及びアラーム時刻が入力される段階と、
(b)前記都市の標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し、前記アラーム時刻になるとアラームを出力する段階と、
を含んで構成されることを特徴とする時刻アラーム方法。
【請求項2】
前記都市を特定する情報が入力されると、該都市の標準時を所定の表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の時刻アラーム方法。
【請求項3】
前記都市を特定する情報が入力されると、基準都市と前記都市との時差情報に基づいて、前記基準都市の現在時刻を前記都市の標準時に換算し、該都市の標準時を表示することを特徴とする請求項2に記載の時刻アラーム方法。
【請求項4】
前記都市の標準時を表示した後に、前記アラーム時刻が入力されることを特徴とする請求項2に記載の時刻アラーム方法。
【請求項5】
前記アラーム時刻は、年月日及び時刻を特定するもの、又は時刻のみを特定するものであることを特徴する請求項1に記載の時刻アラーム方法。
【請求項6】
前記(a)段階において、アラーム間隔がさらに入力され、
前記アラーム時刻後に、該アラーム時刻に対して前記アラーム間隔にしたがった時刻にアラームを出力することを特徴とする請求項1に記載の時刻アラーム方法。
【請求項7】
前記(a)段階において、事前アラーム間隔がさらに入力され、
前記アラーム時刻前に、該アラーム時刻に対して前記事前アラーム間隔にしたがった時刻にアラームを出力することを特徴とする請求項1に記載の時刻アラーム方法。
【請求項8】
一つ以上の都市を特定する情報が追加入力される段階と、
追加入力された都市の標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し、前記アラーム時刻になるとアラームを出力する段階と、
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の時刻アラーム方法。
【請求項9】
一つ以上のアラーム時刻が追加入力される段階と、
前記都市の標準時に基づいて、追加入力されたアラーム時刻になったか否かを判断し、前記追加入力されたアラーム時刻になるとアラームを出力する段階と、
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の時刻アラーム方法。
【請求項10】
アラーム音が入力される段階をさらに含んで構成され、
入力されたアラーム音にてアラームを出力することを特徴とする請求項1に記載の時刻アラーム方法。
【請求項11】
前記(b)段階は、
前記アラーム時刻を、基準都市の標準時を基準とする現地アラーム時刻に換算する段階と、
前記基準都市の標準時に基づいて前記現地アラーム時刻になったか否かを判断し、前記現地アラーム時刻になると前記都市の標準時が前記アラーム時刻になったとしてアラームを出力する段階と、
を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の時刻アラーム方法。
【請求項12】
前記現地アラーム時刻に換算する段階は、
前記都市の標準時と前記基準都市の標準時との時差を照会する段階と、
照会した時差を用いて、前記アラーム時刻を前記現地アラーム時刻に換算する段階と、
を含んで構成されることを特徴とする請求項11に記載の時刻アラーム方法。
【請求項13】
移動通信端末機における時刻アラーム方法であって、
前記基準都市は、前記移動通信端末機が現在位置している都市であることを特徴とする請求項11に記載の時刻アラーム方法。
【請求項14】
移動通信端末機における時刻アラーム方法であって、
前記基準都市の標準時に基づく前記現地アラーム時刻になったか否かの判断は、
前記移動通信端末機の属する移動通信システムから受信した現在時刻が前記現地アラーム時刻になったか否かを判断することによって行われることを特徴とする請求項11に記載の時刻アラーム方法。
【請求項15】
移動通信端末機における時刻アラーム方法であって、
前記アラームは、前記移動通信端末機の出力装置から出力され、
前記アラームの種類は、使用者によって選択されることを特徴とする請求項1に記載の時刻アラーム方法。
【請求項16】
都市を特定する情報及びアラーム時刻を入力するための入力ユニットと、
前記都市を特定する情報及び前記アラーム時刻を含むアラーム情報が格納されるメモリと、
前記都市の標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し、前記アラーム時刻になるとアラームを出力させるための制御信号を送信するコントローラと、
前記コントローラからの制御信号に基づいてアラームを出力する出力ユニットと、
を含んで構成されることを特徴とする移動通信端末機。
【請求項17】
前記出力ユニットは、ディスプレイを備え、
前記入力ユニットから前記都市を特定する情報が入力されると、入力された都市の標準時を前記ディスプレイに表示することを特徴とする請求項16に記載の移動通信端末機。
【請求項18】
前記メモリには、各都市間の時差情報が格納されていることを特徴とする請求項16に記載の移動通信端末機。
【請求項19】
前記メモリには、各都市間の時差情報が格納されており、
前記コントローラは、
前記都市の標準時と基準都市の標準時との時差を前記各都市間の時差情報から照会し、この照会した時差情報と前記基準都市の現在時刻に基づいて前記都市の標準時を算出することを特徴とする請求項16に記載の移動通信端末機。
【請求項20】
前記入力ユニットは、アラーム間隔をさらに入力するためのものであり、
前記コントローラは、前記アラーム時刻後に、該アラーム時刻に対して前記アラーム間隔にしたがった時刻にアラームを出力させるための制御信号を送信することを特徴とする請求項16に記載の移動通信端末機。
【請求項21】
前記入力ユニットは、事前アラーム間隔をさらに入力するためのものであり、
前記コントローラは、前記アラーム時刻前に、該アラーム時刻に対して前記事前アラーム間隔にしたがった時刻にアラームを出力させるための制御信号を送信することを特徴とする請求項16に記載の移動通信端末機。
【請求項22】
前記入力ユニットは、前記アラーム時刻を入力する際にアラーム音をさらに入力するためのものであり、
前記出力ユニットは、前記アラーム音にてアラームを出力することを特徴とする請求項16に記載の移動通信端末機。
【請求項23】
前記コントローラは、前記アラーム時刻を、基準都市の標準時を基準とする現地アラーム時刻に換算することを特徴とする請求項16に記載の移動通信端末機。
【請求項24】
前記メモリには、各都市間の時差情報が格納されており、
前記コントローラは、前記都市の標準時と前記基準都市の標準時との時差を前記各都市間の時差情報から照会し、この照会した時差を用いて、前記アラーム時刻を前記基準都市の標準時を基準とする現地アラーム時刻に換算することを特徴とする請求項23に記載の移動通信端末機。
【請求項25】
前記都市の標準時に基づく前記アラーム時刻になったか否かの判断は、
前記基準都市の標準時に基づいて前記現地アラーム時刻になったか否かを判断することによって行われることを特徴とする請求項23に記載の移動通信端末機。
【請求項26】
前記基準都市の標準時に基づく前記現地アラーム時刻になったか否かの判断は、
移動通信システムから受信した現在時刻が前記現地アラーム時刻になったか否かを判断することにより行われることを特徴とする請求項25に記載の移動通信端末機。
【請求項27】
前記入力ユニットは、前記アラーム時刻を入力する際にアラームの種類を入力するためのものであり、
前記出力ユニットは、入力されたアラームの種類に応じたアラームを出力することを特徴とする請求項16に記載の移動通信端末機。
【請求項28】
(a)複数の都市を特定する情報及び一つのアラーム時刻が入力される段階と、
(b)前記複数の都市のそれぞれの標準時に基づいて前記アラーム時刻となったか否かを判断し、前記アラーム時刻になるとアラームを出力する段階と、
を含んで構成されることを特徴とする時刻アラーム方法。
【請求項29】
(a)一つの都市を特定する情報及び複数のアラーム時刻が入力される段階と、
(b)前記都市の標準時に基づいて前記複数のアラーム時刻のそれぞれになったか否かを判断し、前記複数のアラーム時刻のそれぞれになるとアラームを出力する段階と、
を含んで構成されることを特徴とする時刻アラーム方法。
【請求項30】
(a)複数の都市を特定する情報及び複数のアラーム時刻が入力される段階と、
(b)前記複数の都市のそれぞれの標準時に基づいて、前記複数のアラーム時刻のそれぞれになったか否かを判断し、前記複数のアラーム時刻のそれぞれになるとアラームを出力する段階と、
を含んで構成されることを特徴とする時刻アラーム方法。
【請求項31】
複数の都市を特定する情報及び一つのアラーム時刻を入力するための入力ユニットと、
前記複数の都市を特定する情報及び前記アラーム時刻を含むアラーム情報が格納されるメモリと、
前記複数の都市のそれぞれの標準時に基づいて前記アラーム時刻になったか否かを判断し、前記アラーム時刻になるとアラームを出力させるための制御信号を送信するコントローラと、
前記コントローラからの制御信号に基づいてアラームを出力する出力ユニットと、
を含んで構成されることを特徴とする移動通信端末機。
【請求項32】
一つの都市を特定する情報及び複数のアラーム時刻を入力するための入力ユニットと、
前記一つの都市を特定する情報及び前記複数のアラーム時刻を含むアラーム情報が格納されるメモリと、
前記都市の標準時に基づいて前記複数のアラーム時刻のそれぞれになったか否かを判断し、前記複数のアラーム時刻のそれぞれになるとアラームを出力するための制御信号を送信するコントローラと、
前記コントローラからの制御信号に基づいてアラームを出力する出力ユニットと、
を含んで構成されることを特徴とする移動通信端末機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−292762(P2006−292762A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−111063(P2006−111063)
【出願日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】