説明

暗号化フラッシュドライブ

【課題】本発明はメモリモジュールと、暗号化システムと、スイッチ装置とを含む暗号化フラッシュドライブを提供する。
【解決手段】本発明のフラッシュドライブにおいて、メモリモジュールは、内表面に少なくともメモリチップ及び制御デバイスを設けられる基板と、複数の金属コンタクトポイントを有する。暗号化システムは、少なくとも一つのパブリックエリア、少なくとも一つのプライバシーエリア及びパスワードセッティングモジュールを含んでセッティング、入力及びパスワード解除として使用されるパブリックプログラムを含み、メモリチップに収納され、制御デバイスに電気的接続される。なお、スイッチ装置は、メモリモジュールの制御デバイスに電気的接続される。従って、デジタルデータを秘密する機能、デジタルデータを保護可能での安全性を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記憶装置に関し、特にスイッチキーを通じてデータの暗号化機能を達成する暗号化フラッシュドライブの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
情報の発達、科学技術の発展に伴い、ますます多くのデジタルデータが各々の記憶装置(Storage device)、例えばユニバーサル・シリアル・バス(USB)フラッシュドライブ、ポータブルハードディスク等に記憶される。USBフラッシュドライブは、コンパクトで、携帯しやすいプラグアンドプレイの利点を有するため、ユーザに最もよく使用されている。
【0003】
しかし、従来のUSBフラッシュドライブは、デジタルデータが盗用される問題を生じやすい。すなわち、一旦盗まれた場合、デジタルデータの隠し機能を備ていないため、デジタルデータの漏れの可能性があって、商業秘密を漏らされる事態を招くことがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−223564号公報
【発明の概要】
【0005】
そのため、上記の問題を解決するため、本発明は、内表面に少なくともメモリチップ及び制御デバイスを設けられる基板と複数の金属コンタクトポイントを有するメモリモジュールと、公なデジタルデータを収納するために使用される少なくとも一つのパブリックエリア、プライバシーなデジタルデータを収納するために使用される少なくとも一つのプライバシーエリア及びパスワードセッティングモジュールを含んでセッティング、入力及びパスワード解除として使用されるパブリックプログラムを含み、メモリチップに収納され、制御デバイスに電気的接続される暗号化システムと、メモリモジュールの制御デバイスに電気的接続されるスイッチ装置を含む暗号化フラッシュドライブを提供することを主な目的とする。従って、制御デバイスが、スイッチ装置との電気的接続によって、暗号化システムのプライバシーエリアをオン/オフする動作を行う可能で、或いはスイッチ装置が、直接にメモリチップのプライバシーエリアに電気的接続可能であって、「オフ」に設定された状態となる時に、プライバシーエリアの電気的な信号を切断される。そのため、本発明は、デジタルデータを秘密する機能、デジタルデータを保護可能での安全性を有し、フラッシュドライブが一旦盗まれたとしても、デジタルデータの漏れ可能性を心配する必要がない。
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明に使用される主な技術手段は、以下の技術手法を用いて実現される。
本発明は、内表面を有して該内表面に少なくともメモリチップ及び制御デバイスを設けられる基板と該基板を介してメモリチップ及び制御デバイスに電気的接続される複数の金属コンタクトポイントとを有するメモリモジュールと、公なデジタルデータを収納するために使用される少なくとも一つのパブリックエリア、プライバシーなデジタルデータを収納するために使用される少なくとも一つのプライバシーエリア及びパスワードセッティングモジュールを含んでセッティング、入力及びパスワード解除として使用されるパブリックプログラムを含み、メモリチップに収納され、制御デバイスに電気的接続される暗号化システムと、メモリモジュールの制御デバイスに電気的接続されるスイッチ装置とを含み、オペレーティングシステムを通じて、デジタルデータに対して暗号化とアクセスを行う暗号化フラッシュドライブである。
また、本発明の目的とその技術の解決も、以下の技術措置を用いてより一層に実現されることが可能である。
前記の暗号化フラッシュドライブにおいて、該スイッチ装置はメモリチップのプライバシーエリアに電気的接続される。
前記の暗号化フラッシュドライブにおいて、該パスワードセッティングモジュールはパスワードセッティングインターフェイスで、電子データ交換装置に出力される。
前記の暗号化フラッシュドライブにおいて、これらの金属コンタクトポイントはユニバーサルシリアルバス(USB)、ミニユニバーサルシリアルバス(Mini USB)、マイクロユニバーサルシリアルバス(Micro USB)またはイーエスエーティーエー(external Serial ATA)の少なくとも1つのデータ伝送インターフェイスに対応する。
前記の暗号化フラッシュドライブにおいて、該基板の内表面には、該メモリチップと制御デバイスを密封する電子本体が形成可能である。
前記の暗号化フラッシュドライブにおいて、該メモリモジュールはケース内に設置されそれらの金属コンタクトポイントを外部に表わされ、且つ該スイッチ装置がケースの片側に設置される。
従来の技術と比較すると、本発明に有する効果は、デジタルデータの秘密する機能、デジタルデータを保護可能での安全性を有し、フラッシュドライブが一旦盗まれたとしても、デジタルデータの漏れ可能性を心配する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明による組合式暗号化フラッシュドライブの構成を示す断面図である。
【図2】本発明の暗号化フラッシュドライブとその方法に対する具体的な第1実施の形態によるデバイスを示すブロック図である。
【図3】本発明の暗号化フラッシュドライブを示す斜視図である。
【図4】本発明の暗号化フラッシュドライブとその方法に対する具体的な第2実施の形態によるデバイスを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明における目的、特徴及び効果を明らかにするため、以下に本発明の好ましい実施の形態を挙げられる。
【0009】
図1〜図3に示すように、暗号化フラッシュドライブによる第1の実施の形態は、メモリモジュール10と、暗号化システム20と、スイッチ装置30とを含み、オペレーティングシステムを通じて、デジタルデータに対して暗号化とアクセスを行う。メモリモジュール10は、内表面を有して該内表面に少なくともメモリチップ13及び制御デバイス14を設けられる基板11と、基板11を介してメモリチップ13及び制御デバイス14に電気的接続される複数の金属コンタクトポイント12を有する。
【0010】
ワイヤボンディングによる形成されたボンドワイヤ或いはフリップ・チップ接続技術により、メモリチップ13と制御デバイス14が基板11に電気的接続される。具体的には、これらの金属コンタクトポイント12は、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ミニユニバーサルシリアルバス(Mini USB)、マイクロユニバーサルシリアルバス(Micro USB)またはイーエスエーティーエー(external Serial ATA)の少なくとも1つのデータ伝送インターフェイスに対応することが可能である。
【0011】
暗号化システム20は、公のデジタルデータを収納するために使用される少なくとも一つのパブリックエリア21、プライバシーなデジタルデータを収納するために使用される少なくとも一つのプライバシーエリア22及びパスワードセッティングモジュール231を含んでセッティング、入力及びパスワード解除として使用されるパブリックプログラム23を含み、メモリチップ13に収納され、制御デバイス14に電気的接続される。具体的には、パスワードセッティングモジュール231は、パスワードセッティングインターフェイス232で、電子データ交換装置40に出力される。ただし、電子データ交換装置40がパソコン、PDA、ノートパソコン、デジタルカメラ、プリンタ等に限定されるものではない。
【0012】
スイッチ装置30はメモリモジュール10の制御デバイス14に電気的接続される。
具体的には、本実施の形態における制御デバイス14は、スイッチ装置30との電気的接続によって、暗号化システム20のプライバシーエリア22をオン/オフする動作を行う。
【0013】
詳しく言うと、これらの金属コンタクトポイント12を電子データ交換装置40に対応するデータ伝送インターフェイスのスロットに挿入しスイッチ装置30を「オン」に設定した状態となる時、制御デバイス14が「オン」の指令で、パブリックプログラム23のパスワードセッティングモジュール231を通して電子データ交換装置中に該スワードセッティングインターフェイス232を展開され、この時ユーザが正確のパスワードを入力した後、プライバシーエリア22をオンすることができ、ユーザがプライバシーエリア22内のデジタルデータに対して読取、消去、新たな増加、修正等の動作を行う。
【0014】
逆に、スイッチ装置30を「オフ」に設定した状態となる時、ユーザが、プライバシーエリア22をオンすることができず、プライバシーエリア22内のデジタルデータに対して読取、消去、新たな増加、修正等の動作を行うことができるだけである。
【0015】
なお、好ましくは、基板11の内表面111には、該メモリチップ13と制御デバイス14を密封する電子本体112が形成可能である。電子本体112はエポキシ化合物プラスチック材等の高分子材料が可能である。
【0016】
本実施の形態におけるメモリモジュール10では、好ましくは、ケース50内に設置されそれらの金属コンタクトポイント12を外部に表わされ、該スイッチ装置30がケース50の片側に設置され外部に表わされる。ケース50の設置には、メモリモジュール10を保護して破損を防止し、スイッチ装置30の設置には、ユーザが本発明の操作に対して便利に使用される。
【0017】
図3は本発明の暗号化フラッシュドライブの概略図であるが、第1の実施の形態と第2の実施の形態はともに同じである。図3と図4を参照して、本発明の第2の実施の形態による暗号化フラッシュドライブは、第1の施実の形態及び図1〜図3に説明された暗号化フラッシュドライブのように、同類の部材が図3と図4において同じ記号を示しまたは省略して述べない。
【0018】
図3と図4を参照して、第2の実施の形態と第1の施実の形態との相違は、メモリモジュール10には、2つのメモリチップ13、13’がある点である。暗号化システム(20)のパブリックエリア21がメモリチップ13内に設置され、プライバシーエリア22及びパブリックプログラム23がメモリチップ13’内に設置される。スイッチ装置30はメモリチップ13’のプライバシーエリア22に電気的接続される。従って、具体的には、本施実の形態によるスイッチ装置30を「オフ」に設定した状態となる時、プライバシーエリアの電気的な信号を切断され、この時ユーザがパブリックエリア21のデジタルデータに対して読取、消去、新たな増加、修正等の動作を行うだけである。
【0019】
逆に、スイッチ装置30を「オン」に設定した状態となる時、プライバシーエリア22の電気的な信号を開放され、制御デバイス14が「オン」の指令で、パブリックプログラム23のパスワードセッティングモジュール231を通して電子データ交換装置中に該スワードセッティングインターフェイス232を展開され、この時ユーザが正確のパスワードを入力した後、プライバシーエリア22をオンすることができ、ユーザがプライバシーエリア22内のデジタルデータに対して読取、消去、新たな増加、修正等の動作を行う。
【0020】
しかし、本発明に示す各デバイスの電気的接続方式は、第1または第2の施実の形態による方法に限定されものではなく、本発明に相当する等価変形は、本発明による優先権が主張されている範囲に含むべきである。
【0021】
以上述べてきたように、本発明は、メモリモジュールと、暗号化システムと、スイッチ装置とを含み、オペレーティングシステムを通じて、デジタルデータに対して暗号化とアクセスを行うフラッシュドライブである。本発明のフラッシュドライブは、デジタルデータを秘密する機能、デジタルデータを保護可能での安全性を有し、フラッシュドライブが一旦盗まれたとしても、デジタルデータの漏れ可能性を心配する必要がない。そのため、本発明の効果は一般的な従来フラッシュドライブと異なるものである。
【0022】
だたし、以上述べてきたのは本発明の好ましい実施の形態だけであり、本発明における明細書、特許請求の範囲または図面等のあらゆるものは本発明の特許請求の範囲に含むべきである。
【符号の説明】
【0023】
10:メモリモジュール
11:基板
111:内表面
112:電子本体
12:金属コンタクトポイント
13:メモリチップ
14:制御デバイス
20:暗号化システム
21:パブリックエリア
22:プライバシーエリア
23:パブリックプログラム
231:パスワードセッティングモジュール
232:パスワードセッティングインターフェイス
30:スイッチ装置
40:電子データ交換装置
50:ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内表面を有して該内表面に少なくともメモリチップ及び制御デバイスを設けられる基板と基板を介してメモリチップ及び制御デバイスに電気的接続される複数の金属コンタクトポイントを有するメモリモジュールと、
公なデジタルデータを収納するために使用される少なくとも一つのパブリックエリア、プライバシーなデジタルデータを収納するために使用される少なくとも一つのプライバシーエリア及びパスワードセッティングモジュールを含んでセッティング、入力及びパスワード解除として使用されるパブリックプログラムを含み、メモリチップに収納され、制御デバイスに電気的接続される暗号化システムと、
メモリモジュールの制御デバイスに電気的接続されるスイッチ装置とを含み、
オペレーティングシステムを通じて、デジタルデータに対して暗号化とアクセスを行うことを特徴とする暗号化フラッシュドライブ。
【請求項2】
該スイッチ装置はメモリチップのプライバシーエリアに電気的接続されることを特徴とする請求項1記載の暗号化フラッシュドライブ。
【請求項3】
該パスワードセッティングモジュールはパスワードセッティングインターフェイスで、電子データ交換装置に出力されることを特徴とする請求項1記載の暗号化フラッシュドライブ。
【請求項4】
金属コンタクトポイントはユニバーサルシリアルバス(USB)、ミニユニバーサルシリアルバス(Mini USB)、マイクロユニバーサルシリアルバス(Micro USB)またはイーエスエーティーエー(external Serial ATA)の少なくとも1つのデータ伝送インターフェイスに対応することを特徴とする請求項1記載の暗号化フラッシュドライブ。
【請求項5】
該基板の内表面には、該メモリチップと制御デバイスを密封する電子本体が形成可能であることを特徴とする請求項1記載の暗号化フラッシュドライブ。
【請求項6】
該メモリモジュールはケース内に設置されそれらの金属コンタクトポイントを外部に表わされ、且つ該スイッチ装置がケースの片側に設置されることを特徴とする請求項1記載の暗号化フラッシュドライブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−22666(P2012−22666A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−276509(P2010−276509)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【出願人】(509092878)ウォルトン アドバンスト エンジニアリング インク (14)
【氏名又は名称原語表記】WALTON ADVANCED ENGINEERING INC.
【Fターム(参考)】