説明

更生タイヤの加硫方法及び装置

【課題】加硫缶内で複数の更生タイヤの加硫を同時に行うときに、空気が流出しているエンベロップを識別出来るようにする。
【解決手段】エンベロップ12で覆われたプレキュアトレッド付台タイヤ11を加硫缶1に入れる。配管2を通して加硫缶1内に加硫媒体を供給するともに、配管3及び4を通してエンベロップ12内に空気を供給することにより、加硫を行う。加硫中に、どれか一つのエンベロップ12に穴が開くと、加硫缶1内の加硫媒体がエンベロップ12内に入り、そのエンベロップ12に接続されている配管4に空気が流出する。圧力スイッチ6の検知出力がP1を越えるため、その制御により電磁弁5を閉じる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、更生タイヤの加硫方法及び装置に関し、特に、加硫済みトレッド或いはプレキュアトレッドと呼ばれる加硫が施されたトレッドを台タイヤに貼り付けるようにしたプレキュア方式の更生タイヤの加硫方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プレキュア方式により更生タイヤの製造方法は以下のような工程を有している。まずバフ装置により使用済みタイヤからトレッドを取り除いて台タイヤとした後、断面略台形状のプレキュアトレッドを未加硫のクッションゴムを介して台タイヤの外周面に貼り付けてプレキュアトレッド付き台タイヤとする。次いでプレキュアトレッド付き台タイヤの外面にゴム製のエンベロップを被せた後、加硫缶(オートクレーブ)に入れる。次にプレキュアトレッド付き台タイヤの内部に配置したチューブ内、及びエンベロップ内に空気を充填するとともに、加硫缶内にスチームや高温の空気からなる加硫媒体を充填する。
【0003】
ここで、チューブ内に充填する空気の圧力P11、エンベロップ内に供給する空気の圧力P12、及び加硫缶内に供給する加硫媒体の圧力P13の関係はP11>P13>P12である。このようにエンベロップの内外に圧力差を維持することにより、エンベロップをプレキュアトレッドの外面に密着させ、プレキュアトレッドの内面を台タイヤの外周面に対して押圧する。また、その押圧力及び加硫媒体の高熱により、クッションゴムを加硫するとともに、プレキュアトレッドと台タイヤとを強固に固着させる。このとき、加硫缶に複数のプレキュアトレッド付き台タイヤを入れ、それらを同時に加硫するのが普通である。
【0004】
ここで問題となるのはエンベロップに穴が開くことである。エンベロップに穴が開くと、加硫缶内の加硫媒体が穴からエンベロップ内に入る。この結果、エンベロップの内外の圧力差を維持出来ず、プレキュアトレッドと台タイヤとを強固に固着させることが出来なくなる。複数のプレキュアトレッド付き台タイヤを同時に加硫する場合には、その内の一つのエンベロップに穴が空いただけで、加硫缶内の加硫媒体の圧力が低下するため、正常なエンベロップが装着されているプレキュアトレッド付き台タイヤまでも適正な加硫及び固着が出来なくなってしまう。
【0005】
そこで、このような問題を解決するため、図5に示すように、可撓性の気密カバー(エンベロップ)32で覆ったプレキュアトレッド付き台タイヤ31を圧力容器(オートクレーブ)21内に複数個(ここでは3個)収容し、圧力容器21、プレキュアトレッド付き台タイヤ31内に配置したチューブ、気密カバー32に、それぞれ配管22、配管25及び26、配管23及び24を通して、前述した圧力関係となるように空気や加硫媒体を供給するとともに、個々の気密カバー32に接続された配管24に3方向弁28を設け、配管24に共通に接続された配管23にリリーフ弁27を設けた加硫システムが知られている(特許文献1参照)。
【0006】
この加硫システムによれば、気密カバー32の一つに穴が開き、圧力容器21内の加硫媒体がその気密カバー32内に流入すると、気密カバー32内の空気が配管24を通って配管23内に流入することで、配管23内の圧力が所定の閾値を越えるとリリーフ弁27が開く。リリーフ弁27から多量の空気が流出していることに気付いたオペレータが3方向弁を閉鎖することで、正常な気密カバー32に覆われたプレキュアトレッド付き台タイヤ31の加硫に支障がないようにすることができる。
【0007】
しかしながら、この加硫システムでは、リリーフ弁27から流出している空気が複数の気密カバー32のどれから流出しているのか識別する手段がないため、オペレータは、リリーフ弁27から空気が流出しなくなるまで複数の3方向弁28を順番に閉鎖する操作を行わねばならないという問題がある。
【0008】
【特許文献1】特開昭58−134728号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、加硫缶内で複数の更生タイヤの加硫を同時に行うときに、空気が流出しているエンベロップを識別出来るようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
請求項1の発明は、個別のエンベロップで覆われた複数のプレキュアトレッド付き台タイヤを収容可能な加硫缶と、前記エンベロップを前記プレキュアトレッドに押圧する第一の流体を前記加硫缶内に供給するための第一の配管と、前記エンベロップ内に前記第一の流体より低圧の第二の流体を供給するための第二の配管とを有する更生タイヤの加硫装置であって、前記第二の配管の内圧を検知する内圧検知手段を有することを特徴とする更生タイヤの加硫装置である。
請求項2の発明は、請求項1記載の更生タイヤの加硫装置において、前記内圧検知手段の検知出力に基づいて、前記第二の配管に設けられた弁の開閉制御を行う手段を有することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の更生タイヤの加硫装置において、前記開閉制御を行う手段は、前記内圧検知手段の検知出力が所定の閾値を越えたときに、前記弁を閉鎖するように制御することを特徴とする。
請求項4の発明は、個別のエンベロップで覆われた複数のプレキュアトレッド付き台タイヤを加硫缶内に収容する第一の工程と、前記エンベロップを前記プレキュアトレッドに押圧する第一の流体を前記加硫缶内に供給する第二の工程と、前記第一の流体より低圧の第二の流体を前記エンベロップ内に供給するとともに、その供給路の内圧を検知する第三の工程とを有することを特徴とする更生タイヤの加硫方法である。
【0011】
(作用)
請求項1の発明によれば、個別のエンベロップで覆われた複数のプレキュアトレッド付き台タイヤを加硫缶内に収容し、前記エンベロップを前記プレキュアトレッドに押圧する第一の流体を第一の配管を通して前記加硫缶内に供給し、前記のエンベロップ内に前記第一の流体より低圧の第二の流体を第二の配管を通して供給し、前記第二の配管の内圧を検知する。
請求項2の発明によれば、第二の配管の内圧の検知出力に基づいて、第二の配管に設けられた弁の開閉制御を行う。
請求項3の発明によれば、第二の配管の内圧の検知出力が所定の閾値を越えたときに、第二の配管に設けられた弁を閉鎖するように制御する。
請求項4の発明によれば、個別のエンベロップで覆われた複数のプレキュアトレッド付き台タイヤを加硫缶内に収容し、前記エンベロップを前記プレキュアトレッドに押圧する第一の流体を前記加硫缶内に供給し、前記第一の流体より低圧の第二の流体を前記エンベロップ内に供給するとともに、その供給路の内圧を検知する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、加硫缶内で複数の更生タイヤの加硫を同時に行うときに、空気が流出しているエンベロップを識別することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は本発明の第1の実施形態の更生タイヤ加硫装置の概略構成を示す図である。この加硫装置は、加硫缶1と、加硫缶1内にスチームや高温の空気からなる所定の第一の圧力P1の加硫媒体を供給するための配管2と、加硫缶1内に収容されたそれぞれが個別のエンベロップ12で覆われた6個のプレキュアトレッド付き台タイヤ11のエンベロップ12内に所定の第二の圧力P2(ただしP2<P1)の空気を供給するための配管3及び4とを備えている。
【0014】
配管2の右端には配管2内に第一の圧力P1の加硫媒体を供給するための加硫媒体供給源(図示せず)が接続される。配管3の右端には配管3内に第二の圧力P2の空気を供給するための空気供給源(図示せず)が接続される。配管4は配管3から分岐しており、その先端はエンベロップ12に接続される。
【0015】
配管3から分岐した6本の配管4の先端は個別にエンベロップ12に接続されている。配管3における個々の配管4の分岐位置の上流側(図の右方)には電磁弁5が設けられており、その電磁弁5を開閉することにより、図の右端か供給される空気を下流の配管4へ流したり、流さなかったりすることが出来る。個々の配管4には圧力スイッチ6が接続されており、圧力スイッチ6は個々の配管4内の流体の圧力を検知し、その検知値に応じて、個々の配管4の基端の上流側の電磁弁5の開閉制御を行う。ここでは、検知値が所定の閾値を越えたときに、電磁弁5を閉鎖させる。また、個々の配管4にはその内部の圧力を検知して表示する圧力計7が接続されている。
【0016】
プレキュアトレッド付き台タイヤ11は、バフ装置により使用済みタイヤからトレッドを取り除いて台タイヤとした後、断面略台形状のプレキュアトレッドを未加硫のクッションゴムを介して台タイヤの外周面に貼り付けた公知のものである。エンベロップ12はプレキュアトレッド付き台タイヤ11の表面(外面及び内面)の全体を覆う構造を有するものであり、1枚の袋状のゴム、或いは前記特開昭58−134728号公報の図7に示されているような、プレキュアトレッド付き台タイヤ11の外面を覆うエンベロップと、内面を覆うエンベロップとにより構成されている。
【0017】
以上の構成を有する第1の実施形態の更生タイヤの加硫装置の動作を説明する。
まず、予め製造しておいたプレキュアトレッド付き台タイヤ11をエンベロップ12で覆う。次に、加硫缶を開き、エンベロップ12で覆われたプレキュアトレッド付き台タイヤ11を加硫缶1内に収容して所定の位置に固定し、エンベロップ12に配管4の先端を接続した後に加硫缶1を閉める。ここでは図1に示すように6個のプレキュアトレッド付き台タイヤ11を収容する。
【0018】
次に配管2を通して加硫缶1内に圧力P1の加硫媒体の供給(図の矢印R1)を開始し、次いで圧力スイッチ6の制御により電磁弁5を開き、配管3及び4を通して、個々のエンベロップ12内に圧力P2の空気の供給(矢印R2)を開始する。このようにエンベロップ12の内外に圧力差を維持することにより、エンベロップ12をプレキュアトレッドの外面に密着させ、プレキュアトレッドの内面を台タイヤの外周面に対して押圧する。また、その押圧力及び加硫媒体の高熱により、クッションゴムを加硫するとともに、プレキュアトレッドと台タイヤとを強固に固着させる。
【0019】
加硫缶1内に加硫媒体を供給し続けることで、加硫缶1内の加硫媒体の圧力は図2の特性aに示すように上昇し続け、加硫缶1内に加硫媒体が充填されるとP1となる。この時点で、配管2に接続されている圧力調整弁(図示せず)が閉じ、加硫媒体の供給が停止される。同様に、エンベロップ12内に空気を供給し続けることで、エンベロップ12内の空気圧は図2の特性bに示すように上昇し続け、エンベロップ12内に空気が充填されるとP2となる。この時点で、圧力スイッチ6の検知出力に基づいて電磁弁5が閉じ、空気の供給が停止される。このように加硫媒体及び空気の供給が停止されることで、加硫が終了する。
【0020】
ここで、個々のエンベロップ12内に空気を供給しているときに、どれか一つのエンベロップ12に穴が開くと、加硫缶1内の加硫媒体がエンベロップ12内に入り、そのエンベロップ12に接続されている配管4に空気が流出する。この結果、圧力スイッチ6の検知出力がP1を越えるため、配管4の基端の流出方向下流側(図1では右方)の電磁弁5が閉じる。
【0021】
例えば図1におけるエンベロップ12の内、右端のものに穴が開いた場合は右端の電磁弁5が閉じる。この状態では、右端のエンベロップ12から図1の右端の配管4に流出した空気はその配管4の基端の右方へ流れなくなるが、右から2番目の電磁弁5は開いているので、基端の左方へは流れる。これにより、右から2番目の配管4に接続されている圧力スイッチ6の検知出力がP1を越えるため、右から2番目の電磁弁5が閉じる。つまり、右端の配管4の基端の両側の電磁弁5が閉じる。これにより、右端のエンベロップ12から右端の配管4へ流出する空気の出口がなくなるため、加硫缶1内の加硫媒体の圧力の低下が防止され、右端以外のエンベロップ12では、内外の圧力差が維持される。従って、右端以外のプレキュアトレッド付き台タイヤ11では適正な加硫が行われる。
【0022】
右端以外のエンベロップ12に穴が開いた場合も同様に、そのエンベロップ12に接続された配管4の基端の両側(ただし左端のエンベロップ12に穴が開いた場合は右側のみ)の電磁弁5が閉じることで、そのエンベロップ12からの空気の流出が停止する。
【0023】
このように本実施形態の更生タイヤの加硫装置によれば、個々のエンベロップ12に接続された配管4に圧力スイッチ6を接続し、配管4の内圧が所定値を越えたときに、圧力スイッチ6の出力に基づいて、配管4からの空気の出口を閉鎖するので、あるエンベロップ12に穴が開き、加硫缶1内の加硫媒体が流入したとしても、そのエンベロップ12から流出する空気の出口を自動的に閉鎖することが出来る。従って、正常なエンベロップ12に覆われたプレキュアトレッド付き台タイヤ11については、適正な加硫を行うことができる。また、個々の配管4に圧力計7を接続したので、オペレータは個々のエンベロップ12の内圧を把握することが出来る。
【0024】
[第2の実施形態]
図3は本発明の第2の実施形態の更生タイヤ加硫装置の概略構成を示す図である。この図において、図1(第1の実施形態)と同一又は対応する構成要素には図1と同じ符号を付した。
【0025】
本実施形態の更生タイヤ加硫装置では、エンベロップ12は例えば前記特開昭58−134728号公報の図2に示されているような、プレキュアトレッド付き台タイヤ11の外面を覆う構造を有するものである。また、プレキュアトレッド付き台タイヤ11の内部に配置されたチューブ(図示せず)内に所定の圧力P3(ただしP3>P1)の空気を供給するため、空気の供給源(図示せず)、それに接続される配管8及びそれから分岐し、先端が前記チューブに接続される配管9を備えている。圧力スイッチ6により開閉制御される電磁弁5は第1の実施形態と異なり、配管4に設けられている。その他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0026】
以上の構成を有する第2の実施形態の更生タイヤの加硫装置の動作を説明する。
まず、予め製造しておいたプレキュアトレッド付き台タイヤ11の外面をエンベロップ12で覆う。次に、加硫缶1を開き、エンベロップ12で覆われたプレキュアトレッド付き台タイヤ11を加硫缶1内に収容して所定の位置に固定し、エンベロップ12に配管4の先端を接続し、配管9の先端に接続済みのチューブをプレキュアトレッド付き台タイヤ11の内部に入れた後に加硫缶1を閉める。ここでも、図3に示すように6個のプレキュアトレッド付き台タイヤ11を収容する。
【0027】
次に配管8及び9を通して前記チューブ内に圧力P3の空気の供給(図の矢印R3)を開始し、次いで配管2を通して加硫缶1内に圧力P1の加硫媒体の供給(矢印R1)を開始し、次に圧力スイッチ6の制御により電磁弁5を開き、配管3及び4を通して、個々のエンベロップ12内に圧力P2の空気の供給(矢印R2)を開始する。
【0028】
チューブ内に空気を供給し続けることで、チューブ内の空気圧は図4の特性cに示すように上昇し続け、チューブ内に空気が充填されると、チューブ内の空気圧がP3となる。この時点で、配管8に接続されている圧力調整弁(図示せず)が閉じ、空気の供給が停止される。また、加硫缶1内に加硫媒体を供給し続けることで、加硫缶1内の加硫媒体の圧力は図4の特性aに示すように上昇し続け、加硫缶1内に加硫媒体が充填されると、加硫缶1の内圧がP1となる。この時点で、配管2に接続されている圧力調整弁(図示せず)が閉じ、加硫媒体の供給が停止される。さらに、エンベロップ12内に空気を供給し続けることで、エンベロップ12内の空気圧は図4の特性bに示すように上昇し続け、エンベロップ12内に空気が充填されると、エンベロップ12内の空気圧がP2となる。この時点で、圧力スイッチ6の検知出力に基づいて電磁弁5が閉じ、空気の供給が停止される。このように、チューブ内及びエンベロップ12内への空気の供給が停止され、並びに加硫缶1内への加硫媒体の供給が停止されることで、加硫が終了する。
【0029】
ここで、個々のエンベロップ12内に空気を供給しているときに、どれか一つのエンベロップ12に穴が開くと、加硫缶1内の加硫媒体がエンベロップ12内に入り、そのエンベロップ12に接続されている配管4に空気が流出する。この結果、圧力スイッチ6の検知出力がP1を越えるため、配管4に設けられ得ている電磁弁5が閉じる。これにより、エンベロップ12から配管4へ流出する空気の出口がなくなるため、加硫缶1内の加硫媒体の圧力の低下が防止され、正常なエンベロップ12に覆われプレキュアトレッド付き台タイヤ11では適正な加硫が行われる。
【0030】
このように本発明の第2の実施形態においては、個々のエンベロップ12に接続された配管4に圧力スイッチ6を接続し、配管4の内圧が所定値を越えたときに、圧力スイッチ6の出力に基づいて、配管4を閉鎖するので、あるエンベロップ12に穴が開き、加硫缶1内の加硫媒体が流入したとしても、そのエンベロップ12から出力される空気の出口を自動的に閉鎖することが出来る。従って、正常なエンベロップ12に覆われたプレキュアトレッド付き台タイヤ11については、適正な加硫を行うことができる。また、個々の配管4に圧力計7を接続したので、オペレータは個々のエンベロップ12の内圧を把握することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施形態の更生タイヤ加硫装置の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における加硫缶及びエンベロップの内圧と時間との関係を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態の更生タイヤ加硫装置の概略構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるチューブ、加硫缶、及びエンベロップの内圧と時間との関係を示す図である。
【図5】従来の更生タイヤ加硫装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
【0032】
1・・・加硫缶、2,3,4,8,9・・・配管、5・・・電磁弁、6・・・圧力スイッチ、11・・・プレキュアトレッド付き台タイヤ、12・・・エンベロップ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別のエンベロップで覆われた複数のプレキュアトレッド付き台タイヤを収容可能な加硫缶と、前記エンベロップを前記プレキュアトレッドに押圧する第一の流体を前記加硫缶内に供給するための第一の配管と、前記エンベロップ内に前記第一の流体より低圧の第二の流体を供給するための第二の配管とを有する更生タイヤの加硫装置であって、前記第二の配管の内圧を検知する内圧検知手段を有することを特徴とする更生タイヤの加硫装置。
【請求項2】
請求項1記載の更生タイヤの加硫装置において、
前記内圧検知手段の検知出力に基づいて、前記第二の配管に設けられた弁の開閉制御を行う手段を有することを特徴とする更生タイヤの加硫装置。
【請求項3】
請求項2記載の更生タイヤの加硫装置において、
前記開閉制御を行う手段は、前記内圧検知手段の検知出力が所定の閾値を越えたときに、前記弁を閉鎖するように制御することを特徴とする更生タイヤの加硫装置。
【請求項4】
個別のエンベロップで覆われた複数のプレキュアトレッド付き台タイヤを加硫缶内に収容する第一の工程と、前記エンベロップを前記プレキュアトレッドに押圧する第一の流体を前記加硫缶内に供給する第二の工程と、前記第一の流体より低圧の第二の流体を前記エンベロップ内に供給するとともに、その供給路の内圧を検知する第三の工程とを有することを特徴とする更生タイヤの加硫方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2009−838(P2009−838A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−161797(P2007−161797)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】