説明

有機発光表示装置及びその製造方法

【課題】情報表示機能及び情報入力機能を共に有し、比較的単純な構造及び向上した性能を有する有機発光表示装置、及び単純化された有機発光表示装置の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明による有機発光表示装置は、複数の画素領域を含む基板111本体、有機発光素子70、及び複数の発光用薄膜トランジスター20を含んで前記複数の画素領域毎に各々形成された発光部(SP)、フォトセンサー60、及び複数のセンサー用薄膜トランジスター30を含み、前記複数の画素領域のうちの少なくとも一部の画素領域に形成されたセンサー部(SP)を含む。また、前記複数の発光用薄膜トランジスター20及び前記複数のセンサー用薄膜トランジスター30、そして前記フォトセンサー60は、各々同一層に同一素材から形成された酸化物半導体層152,153及び酸化物光電変換層156を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機発光表示装置に関するものであって、より詳しくは、情報表示機能及び情報入力機能を共に有する有機発光表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
有機発光表示装置(organic lightemitting diode display)は、光を放出する有機発光素子を含んで画像を表示する自発光型表示装置である。有機発光表示装置は、液晶表示装置(liquid crystal display)とは異なって別途の光源が不要であるため、相対的に厚さ及び重量を減らすことができる。また、有機発光表示装置は、低い消費電力、高い輝度、及び高い反応速度などの点において高性能であるため、携帯用電子機器の次世代表示装置として注目されている。
【0003】
近年、指やスタイラスペンで画面を接触することによって情報を入力することができる表示装置が普及している。このように、情報入力機能を有する表示装置は、個人携帯用情報端末器(PDA)、携帯用ゲーム機、車両用ナビゲーション、及び現金自動支給機(ATM)などに幅広く使用されている。
【0004】
情報入力機能を有する表示装置は、別途タッチパネルを製作して表示パネルと結合させたり、表示パネルの内部に多様なセンサーを直接設置することにより形成されている。
【0005】
しかし、タッチパネルを別途製作すると、表示装置の全体的な厚さが増加し、タッチパネルが表示パネルを覆い、表示パネルで表示される画像の品質が低下する問題がある。一方、表示パネルの内部にセンサーを直接形成すると、構造が複雑で、製造工程が増加して、生産性が低下する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述した問題を解決するためのものであって、本発明の第1の目的は、情報表示機能及び情報入力機能を共に有し、比較的単純な構造及び向上した性能を有する有機発光表示装置を提供することである。
【0007】
また、本発明の第2の目的は、比較的単純化された当該有機発光表示装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態による有機発光表示装置は、複数の画素領域を含む基板本体、有機発光素子及び複数の発光用薄膜トランジスターを含んで前記複数の画素領域毎に各々形成された発光部、フォトセンサー及び複数のセンサー用薄膜トランジスターを含んで前記複数の画素領域のうちの少なくとも一部の画素領域に形成されたセンサー部を含む。また、前記複数の発光用薄膜トランジスター及び前記複数のセンサー用薄膜トランジスターならびに前記フォトセンサーは、各々同一層に同一素材で形成された酸化物半導体層及び酸化物光電変換層を含む。
【0009】
前記酸化物半導体層及び前記酸化物光電変換層は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、及び錫(Sn)のうち一つ以上の元素、及び酸素(O)を含むことができる。
【0010】
前記基板本体は、透明な絶縁性物質から形成され、前記有機発光素子から放出された光は、前記基板本体を透過することができる。
【0011】
前記複数の発光用薄膜トランジスターと各々電気的に接続されたゲートライン、データライン、及び発光電源ラインをさらに含むことができる。また、前記複数の発光用薄膜トランジスターは、前記酸化物半導体層下に配置されたゲート電極を含むことができる。また、前記ゲート電極は、前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインと同一層に同一素材で共に形成される。
【0012】
前記ゲートラインは、前記データライン及び前記発光電源ラインと交差する方向に配列される。また、前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインは、交差領域で断線部を有することができる。また、前記断線部は、他の層に形成された接続部材を介して互いに接続される。
【0013】
前記複数のセンサー用薄膜トランジスターと各々電気的に接続されたリセットライン、出力ライン、及びセンサー電源ラインをさらに含むことができる。また、前記複数のセンサー用薄膜トランジスターは、前記酸化物半導体層下に配置されたゲート電極を含むことができる。前記ゲート電極は、前記リセットライン、前記出力ライン、及び前記センサー電源ラインと同一層に同一素材から共に形成される。
【0014】
前記発光用トランジスターのゲート電極及び前記センサー用トランジスターのゲート電極は、同一層に同一素材から共に形成される。
【0015】
前記有機発光表示装置において、前記発光部と接続された発光駆動部、及び前記センサー部と接続されたセンサー駆動部をさらに含むことができる。
前記発光駆動部を制御する発光制御部、前記センサー駆動部を制御するセンサー制御部、そして前記発光制御部及び前記センサー制御部と接続されたメイン制御部をさらに含むことができる。
【0016】
前記センサー制御部は、前記センサー駆動部から伝送された検出信号を前記メイン制御部に伝送し、前記メイン制御部は、前記検出信号によって前記発光制御部を制御して、前記発光駆動部を通して画像を表示する。
【0017】
また、本発明の実施形態による有機発光表示装置は、基板本体と、前記基板本体上に形成されたゲート電極と、前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極と重畳するように形成された酸化物半導体層と、前記ゲート絶縁膜上に前記酸化物半導体層と同一素材から形成された酸化物光電変換層と、前記酸化物半導体層及び前記酸化物光電変換層上に形成された層間絶縁膜と、前記酸化物半導体層と接触するように前記層間絶縁膜上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、前記酸化物光電変換層と接触するように前記層間絶縁膜上に形成された一対のセンサー電極とを含む。
【0018】
前記酸化物半導体層は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、及び錫(Sn)のうちの一つ以上の元素、及び酸素(O)を含むことができる。
【0019】
前記ゲート電極と同一層に同一素材から形成されたゲートライン、データライン、及び発光電源ラインをさらに含むことができる。
【0020】
前記ゲートラインは、前記データライン及び前記発光電源ラインと交差する方向に配列される。また、前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインは、交差領域で断線部を有することができる。前記断線部は、前記ソース電極、前記ドレイン電極、及び前記一対のセンサー電極と同一層に同一素材から形成された接続部材を介して互いに接続される。
【0021】
前記ソース電極は、前記データライン及び前記発光電源ラインのうちのいずれか一つと接触する。
【0022】
前記ゲート電極は、金属物質から形成され、前記ソース電極、前記ドレイン電極、及び前記一対のセンサー電極は、透明な導電性物質で形成される。
【0023】
前記層間絶縁膜は、平坦化層を含むことができる。
【0024】
前記有機発光表示装置において、前記ドレイン電極の一部の領域上に順次に形成された有機発光層及び共通電極をさらに含むことができる。
【0025】
また、本発明の実施形態による有機発光表示装置の製造方法は、基板本体上にゲート電極、ゲートライン、データライン、及び発光電源ラインを含む第1導電配線を形成する段階と、前記第1導電配線上にゲート絶縁膜を形成する段階と、前記ゲート絶縁膜上に酸化物半導体層及び酸化物光電変換層を含む酸化物半導体パターンを形成する段階と、前記酸化物半導体パターン上に層間絶縁膜を形成する段階と、前記層間絶縁膜をエッチングしたり、前記層間絶縁膜及び前記ゲート絶縁膜を共にエッチングして、複数の接触孔を形成する段階と、前記複数の接触孔を通して前記酸化物半導体パターンや前記第1導電配線と接触するソース電極、ドレイン電極、及び一対のセンサー電極を含む第2導電配線を形成する段階とを含む。
【0026】
前記酸化物半導体層は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、及び錫(Sn)のうちの一つ以上の元素、及び酸素(O)を含むことができる。
【0027】
前記ソース電極は、前記データライン及び前記発光電源ラインのうちのいずれか一つと接触する。
【0028】
前記ゲートラインは、前記データライン及び前記発光電源ラインと交差する方向に配列される。また、前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインは、交差領域で断線部を有することができる。
【0029】
前記第2導電配線は、接続部材をさらに含み、前記接続部材は、前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインの断線部を互いに接続することができる。
【0030】
前記有機発光表示装置の製造方法において、前記ドレイン電極の一部の領域上に有機発光層及び共通電極を順次に形成して有機発光素子を形成する段階をさらに含むことができる。
【0031】
前記第1導電配線は、金属物質から形成され、前記第2導電配線は、透明な導電性物質で形成される。
【発明の効果】
【0032】
本発明により、有機発光表示装置は、情報表示機能及び情報入力機能を共に有し、比較的単純な構造及び向上した性能を有することができる。
【0033】
また、当該有機発光表示装置の製造方法を単純化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1実施形態による有機発光表示装置の構成を示したブロック図である。
【図2】図1の画素領域の発光部及びセンサー部の回路図である。
【図3】図1の有機発光表示装置の画素領域の一部を拡大して示した断面図である。
【図4】図1の有機発光表示装置の画素領域におけるゲートライン及びデータラインの交差領域を拡大して示した配置図である。
【図5】本発明の第1実施形態による有機発光表示の製造工程を順次に示した断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態による有機発光表示の製造工程を順次に示した断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態による有機発光表示の製造工程を順次に示した断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態による有機発光表示の製造工程を順次に示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。本発明は、多様な形態に具現され、ここで説明する実施形態に限られない。
【0036】
本発明を明確に説明するために、説明に不要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似する構成要素については、同一な参照符号を付けた。
【0037】
また、図面に表示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために任意に示したものであるため、本発明が必ずしも示されたものに限られない。
【0038】
図面では、多数の層及び領域を明確に表現するために、厚さを拡大して表示した。また、図面においては、説明の便宜のために、一部の層及び領域の厚さを誇張して表示した。層、膜、領域、板などの部分がある部分の「上」または「上部」にあるとする時、これはある部分の「直上」にある場合だけでなく、その中間にまた他の部分がある場合も含む。
【0039】
以下、図1乃至図4を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
【0040】
図1に示したように、有機発光表示装置101は、表示領域(DE)に形成された複数の画素領域(PX)を含む。さらに、複数の画素領域(PX)毎に各々発光部(EP)が形成される。また、複数の画素領域(PX)のうちの少なくとも一部の画素領域(PX)にセンサー部(SP)が形成される。つまり、発光部(EP)は、全ての画素領域(PX)に各々形成されるが、センサー部(SP)は、全ての画素領域(PX)に形成されても良く、一部の画素領域(PX)にだけ形成されても良い。
【0041】
また、有機発光表示装置101は、発光部(EP)と接続されて発光部(EP)を駆動する発光駆動部911、912と、センサー部(SP)と接続されてセンサー部(SP)を駆動するセンサー駆動部921、922とをさらに含む。発光駆動部は、発光部(EP)にデータ信号を供給する第1発光駆動部911と、発光部(EP)にゲート信号を供給する第2発光駆動部912とを含む。センサー駆動部は、センサー部(SP)から検出信号を受信する第1センサー駆動部921と、センサー部(SP)にリセット信号を供給する第2センサー駆動部922とを含む。また、有機発光表示装置101は、発光駆動部911、912を制御する発光制御部910と、センサー駆動部921、922を制御するセンサー制御部920と、発光制御部910及びセンサー制御部920と接続されたメイン制御部900とをさらに含む。
【0042】
発光制御部910は、第1発光駆動部911及び第2発光駆動部912を制御する。発光制御部910は、アナログ画像データをデジタルデータに変換するA/D(アナログ/デジタル)変換回路、及び、ガンマ補正などの画像処理を行う画像処理回路などを含む。
【0043】
センサー制御部920は、第1センサー駆動部921及び第2センサー駆動部922を制御する。また、センサー制御部920は、第1センサー駆動部921から伝送された検出信号を解釈する。
【0044】
メイン制御部900は、各種演算処理などを行うために、CPU(Central Processing Unit)、画像処理用演算回路、及びメモリ回路などを含む。
【0045】
しかし、本発明の第1実施形態は前述したものに限定されない。従って、各駆動部911、912、921、922及び制御部900、910、920の構成及び役割は、必要に応じて、当該技術分野の当業者が実施可能な範囲内で多様に変更できる。
【0046】
本発明の第1実施形態による有機発光表示装置101の情報入力過程及び情報出力過程によれば、センサー部(SP)は、受光した光を電気信号に変換して、当該電気信号をセンサー駆動部921、922に伝送する。センサー制御部920は、センサー駆動部921、922が受信した検出信号を解釈して選択位置を判断する。メイン制御部900は、センサー制御部920によって判読された情報に基づいて、発光制御部910にアナログ信号を伝送する。発光制御部910は、当該アナログ信号をデジタル信号に変換して発光駆動部911、912に伝送し、発光駆動部911、912は、各発光部(EP)に画像信号を伝送する。発光部(EP)は、伝送された画像信号によって光を放出して画像を表示する。
【0047】
図2に示したように、発光部(EP)は、有機発光素子(OLED)70及び複数の発光用薄膜トランジスター(TFT)10、20を含み、センサー部(SP)は、フォトセンサー60及び複数のセンサー用TFT30、40、50を含む。
【0048】
また、有機発光表示装置101は、発光部(EP)及びセンサー部(SP)のうちの一つ以上の構成と各々接続されたゲートライン231、データライン232、発光電源ライン233、センサー電源ライン238、リセットライン236、及び出力ライン237などを含む。また、本発明の第1実施形態において、前述した各ライン231、232、233、236、237、238は、全て同一層に同一素材から形成されうる。
【0049】
まず、発光部(EP)を具体的に説明する。
【0050】
発光部(EP)は、有機発光素子70、第1発光用TFT(Tr)10、第2発光用TFT(Tr)20、発光用蓄電素子(capacitor)80を含む2Tr-1Cap構造を有する。しかし、本発明の第1実施形態はこれに限定されない。従って、発光部(EP)は、3つ以上の発光用薄膜トランジスター及び2つ以上の発光用蓄電素子を含むこともできる。また、追加される発光用薄膜トランジスター及び発光用蓄電素子は、補償回路の構成になりうる。補償回路は、画素領域(PX)毎に形成された発光部(EP)の均一性を向上させて、画質に偏差が発生するのを抑制する。一般に、補償回路は、2つ乃至8つの薄膜トランジスターを含む。
【0051】
有機発光素子70は、正孔注入電極であるアノード(anode)電極、電子注入電極であるカソード(cathode)電極、及びアノード電極及びカソード電極の間に配置された有機発光層を含む。
【0052】
第1発光用TFT10及び第2発光用TFT20は各々、ゲート電極、酸化物半導体層、ソース電極、及びドレイン電極を含む。
【0053】
第1発光用TFT10は、ゲートライン231及びデータライン232と接続され、第2発光用TFT20は、有機発光素子70及び発光電源ライン233と接続される。
【0054】
第1発光用TFT10は、発光しようとする発光部(EP)を選択するスイッチング素子として使用される。第1発光用TFT10のゲート電極は、ゲートライン231と接続され、第1発光用TFT10のソース電極は、データライン232と接続される。第1発光用TFT10は、ゲートライン231に入力されるスイッチング電圧に応じてデータライン232に入力されるデータ電圧を第2発光用TFT20に伝送する。
【0055】
発光用蓄電素子80は、第1発光用TFT10のドレイン電極及び発光電源ライン233と接続され、第1発光用TFT10から伝送された電圧と発光電源ライン233に供給される電圧との差に相当する電圧を保存する。
【0056】
第2発光用TFT20は、選択された発光部(EP)内の有機発光素子70を発光させるための駆動電源を供給する。第2発光用TFT20のゲート電極は、第1発光用TFT10のドレイン電極と接続された発光用蓄電素子80の一端と接続される。また、第2発光用TFT20のソース電極及び発光用蓄電素子80の他端は、各々発光電源ライン233と接続される。
【0057】
また、第1発光用TFT10のドレイン電極の一部は、有機発光素子70のアノード電極になる。
【0058】
このように、第2発光用TFT20は、発光電源ライン233及び発光用蓄電素子80と接続されて、発光用蓄電素子80に保存された電圧及びしきい電圧の差の二乗に比例する出力電流(IOLED)を有機発光素子70に供給する。有機発光素子70は、第2発光用TFT20から伝送された出力電流(IOLED)によって発光する。
【0059】
次に、センサー部(SP)を具体的に説明する。
【0060】
センサー部(SP)は、フォトセンサー60、第1センサー用TFT30、第2センサー用TFT40、及び第3センサー用TFT50を含む。しかし、本発明の第1実施形態はこれに限定されない。従って、センサー部(SP)は、2つ以下のセンサー用薄膜トランジスターを含んだり、4つ以上のセンサー用薄膜トランジスターを含んでも良い。
【0061】
フォトセンサー60は、酸化物光電変換層及び一対のセンサー電極を含む。第1センサー用TFT30、第2センサー用TFT40、及び第3センサー用TFT50は、各々ゲート電極、酸化物半導体層、ソース電極、及びドレイン電極を含む。ここで、酸化物半導体層及び酸化物光電変換層は、同一層に同一素材から形成されうる。
【0062】
第1センサー用TFT30のゲート電極はリセットライン236と接続され、ソース電極はセンサー電源ライン238と接続され、ドレイン電極は第2センサー用TFT40のゲート電極及びフォトセンサー60と接続される。また、第2センサー用TFT40のドレイン電極も、センサー電源ライン238と接続される。
【0063】
第3センサー用TFT50のゲート電極は、ゲートライン231と接続される。また、ソース電極は、第2センサー用TFT40のソース電極と接続され、ドレイン電極は、出力ライン237と接続される。ここで、第1センサー用TFT30及び第2センサー用TFT40の極性は互い相異するように形成される。
【0064】
まず、リセットライン236の信号によってリセットライン236と接続された第1センサー用TFT30が選択されて導通される。この時、センサー電源ライン238の電位は、第1センサー用TFT30を通して第2センサー用TFT40のゲート電極に供給される。従って、フォトセンサー60のセンサー電極間には逆バイアス電圧が印加される。
【0065】
この時、第2センサー用TFT40のソース電極は、センサー電源ライン238の電位から第2センサー用TFT40のソース電極とゲート電極間の電位差を引いた電位に維持される。この時、ゲートライン231と接続された第3センサー用TFT50は、遮断された状態である。このように、リセットライン236の信号によって第1センサー用TFT30が導通された期間をリセット期間という。
【0066】
次に、リセットライン236の電位が変化して当該リセットライン236に接続された第1センサー用TFT30が遮断されると、続いて他のリセットラインが選択されて信号が伝送される。リセットライン236の電位が変化して非選択状態になって、当該リセットライン236と対応するフォトセンサー60に光が照射されると、フォトセンサー60のセンサー電極間に電流が流れるようになる。それと共に、リセット期間の間に印加されたフォトセンサー60のセンサー電極間の逆バイアス電圧が低くなる。
【0067】
次に、ゲートライン231に入力される信号によって、第3センサー用TFT50が導通される。この時、リセットライン236が非選択状態になった後、第3センサー用TFT50が導通されるまでの期間を抽出期間という。抽出期間の間に時間の経過に伴ってフォトセンサー60のセンサー電極間の逆バイアス電圧が低くなるが、この逆バイアス電圧の変化量は、フォトセンサー60の酸化物光電変換層に照射された光の強度に比例する。この時、フォトセンサー60の一対のセンサー電極のうちいずれか一つのセンサー電極の電位は一定に維持される。従って、フォトセンサー60のセンサー電極のうち、第2センサー用TFT40のゲート電極と接続されたセンサー電極の電位が低下する。従って、第2センサー用TFT40のゲート電極も低下する。
【0068】
第2センサー用TFT40のソース電極は定電流電源と接続されるため、第2センサー用TFT40は、ソースフォロアーとして機能するようになる。つまり、第2センサー用TFT40のゲート電極とソース電極間の電圧は常に同一に維持される。従って、フォトセンサー60のセンサー電極間の電位が変化することによって、第2センサー用TFT40のゲート電極の電位が変化し、同様にソース電極の電位も変化する。抽出期間が経過してゲートライン231が選択されると、第3センサー用TFT50が導通されて、第2センサー用TFT40のソース電極の電位の変化が出力ライン237に沿って出力される。このように、ユーザの表示領域上における指の操作によって画素領域(PX)上の光量が変化し、センサー部(SP)は、フォトセンサー60により受光した光量を検出して、ユーザ操作を電圧信号として判読することができる。
【0069】
このような発光部(EP)及びセンサー部(SP)の構成は、前述したものに限定されず、当該技術分野の当業者が実施可能な範囲内で多様に変更できる。
【0070】
このような構成によって、有機発光表示装置101は、発光部(EP)及びセンサー部(SP)を含んで、情報の表示及び入力を同時に行うことができる。また、有機発光表示装置101は、比較的単純な構造及び向上した性能を有するように構成されうる。
【0071】
以下、図3を参照して、有機発光表示装置101について、積層構造を中心に詳しく説明する。図3は第2発光用TFT20、有機発光素子70、フォトセンサー60、及び第1センサー用TFT30を中心に基板本体111の画素領域(PX)に形成された発光部(EP)及びセンサー部(SP)の断面構造を示した図面である。
【0072】
図3に示したように、基板本体111は、ガラス、石英、セラミック、及びプラスチックなどから構成された絶縁性基板で形成される。また、基板本体111は、透明に形成されて、光を透過させることができる。しかし、本発明の第1実施形態はこれに限定されない。
【0073】
基板本体111上にはバッファー層120が形成される。バッファー層120は、多様な無機膜及び有機膜のうちの一つ以上の膜で形成される。バッファー層120は、不純元素または水分などの不要な成分の浸透を防止すると同時に、表面を平坦化する役割を果たす。しかし、バッファー層120は、必ずしも必要なものではなく、基板本体111の種類及び工程条件によって省略することもできる。
【0074】
バッファー層120上には、複数のTFT20、30のゲート電極132、133及び発光電源ライン233を含む第1導電配線が形成される。図3には示していないが、第1導電配線は、ゲートライン231、データライン232、センサー電源ライン238、リセットライン236、及び出力ライン237などをさらに含む。
【0075】
このように、ゲート電極132、133、ゲートライン231、データライン232、発光電源ライン233、センサー電源ライン238、リセットライン236、及び出力ライン237を全て同一工程で共に形成するため、有機発光表示装置101の全体的な製造工程を単純化することができる。
【0076】
ここで、ゲートライン231は、データライン232及び発光電源ライン233と交差する方向に形成される。しかし、ゲートライン231は、データライン232及び発光電源ライン233と絶縁されなければならないため、ゲートライン231、データライン232、及び発光電源ライン233は、交差領域で切断された断線部を有する。
【0077】
例えば、図4に示したように、ゲートライン231を間においてデータライン232が断線される。図4には示していないが、発光電源ライン233もデータライン232のように断線された構造を有しても良い。しかし、本発明の第1実施形態はこれに限定されない。従って、ゲートライン231が断線された構造を有しても良い。また、断線部は、他の層に形成された接続部材273を介して互いに接続される。接続部材273は、ソース電極1711、1721、1731、ドレイン電極1712、1722、1732、及び一対のセンサー電極1761、1762と同一層に同一素材から形成されうる。
【0078】
また、リセットライン236、出力ライン237、及びセンサー電源ライン238も、ゲートライン231、データライン232、及び発光電源ライン233と同様に、交差領域で断線されることがあり、他の接続部材277を介して接続される。
【0079】
再び図3を参照して説明すると、第1導電配線132、133、233は、金属膜から形成される。第1導電配線132、133、233として使用される金属膜は、Al、Ag、Cr、Ti、Ta、Moなどの金属、またはこれらを含む合金などから形成される。この時、第1導電配線132、133、233は、単一層に形成されたり、物理化学的特性に優れたCr、Mo、Ti、Ta、またはこれらを含む合金の金属膜及び非抵抗が小さいAl系またはAg系の金属膜を含む多重層に形成されたりする。
【0080】
第1導電配線132、133、233上にはテトラエトキシシラン(tetra ethyl orthosilicate、TEOS)、窒化ケイ素(SiNx)、または酸化ケイ素(SiO)などから形成されたゲート絶縁膜140が形成される。しかし、本発明の第1実施形態において、ゲート絶縁膜140の素材は前述したものに限定されない。
【0081】
ゲート絶縁膜140上には複数のTFT20、30の酸化物半導体層152、153及び酸化物光電変換層156を含む酸化物半導体パターンが形成される。つまり、複数のTFT20、30の酸化物半導体層152、153及び酸化物光電変換層156は、同一層に同一素材から形成される。
【0082】
また、酸化物半導体層152、153は、ゲート電極132、133と重畳するように形成される。つまり、複数のTFT20、30のゲート電極132、133は、全て酸化物半導体層152、153下に配置される。このように、ゲート電極132、133を酸化物半導体層152、153下に配置すれば、TFT20、30の大きさを相対的に小さく形成することができる。従って、有機発光表示装置101の全体的な空間活用度を高めることができる。つまり、有機発光表示装置101の集積度を向上させることができる。
【0083】
酸化物半導体パターン152、153、156は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、及び錫(Sn)のうちの一つ以上の元素、及び酸素(O)を含む酸化物から形成される。例えば、酸化物半導体パターン152、153、156は、InZnO、InGaO、InSnO、ZnSnO、GaSnO、GaZnO、HfInZnO、及びGaInZnOなどの混合酸化物が使用される。
【0084】
酸化物半導体層152、153を使用するTFT20、30は、水素化非晶質シリコンを使用する薄膜トランジスターに比べて、電荷の有効移動度(effective mobility)が2乃至100倍程度大きく、オン/オフ電流比が10乃至10の値を有する。つまり、酸化物半導体層152、153を含むTFT20、30は、相対的に優れた半導体特性を有する。また、酸化物半導体層152、153の場合、バンドギャップ(bandgap)が約3.0乃至3.5eVであるため、可視光に対して漏洩光電流が発生しない。従って、有機発光表示装置は、瞬間残像の発生を抑制することができる。また、TFT20、30の特性を向上させるために、酸化物半導体層152、153に周期律表上の3族、4族、5族、または遷移元素を追加的に含ませることができる。また、酸化物半導体層152、153を使用する場合、相対的に高移動度を有して大電流が流れるTFT20、30を製造することができる。
【0085】
また、酸化物半導体層152、153を使用するTFT20、30と接続された有機発光素子70は、多結晶シリコンを使用する薄膜トランジスターと接続された有機発光素子に比べて輝度の偏差を抑制することができる。
【0086】
また、酸化物光電変換層156は、多結晶シリコンで製造された光電変換層より特性の偏差が非常に抑制されるため、フォトセンサー60によって高精密な位置検出が可能になる。
【0087】
このように、酸化物半導体層152、153及び酸化物光電変換層156を使用した有機発光表示装置101は、信頼性の高い情報表示機能及び情報入力機能を有することができる。
【0088】
酸化物半導体パターン152、153、156上には、層間絶縁膜160が形成される。層間絶縁膜160は、当該技術分野の当業者に公知の多様な有機物または無機物で形成される。また、層間絶縁膜160は、平坦化特性を有する平坦化層を含んだり、平坦化層に形成される。
【0089】
また、層間絶縁膜160をエッチングしたり、層間絶縁膜160及びゲート絶縁膜140を共にエッチングして、酸化物半導体層152、153及び酸化物光電変換層156の一部を露出したり、第1導電配線132、133、233の一部を露出する複数の接触孔1605を形成する。ここで、参照符号1605は図7を参照したものである。
【0090】
層間絶縁膜160上にはソース電極1721、1731、ドレイン電極1722、1732、及び一対のセンサー電極1761、1762を含む第2導電配線が形成される。第2導電配線は、接続部材273、277(図4に図示)をさらに含む。
【0091】
図3に示したように、第2発光用TFT20のソース電極1721は、発光電源ライン233と接触孔を通して接触する。また、図4に示したように、第1発光用TFT10のソース電極1711は、データライン232と接触孔を通して接触する。また、再び図3を参照して説明すると、第2発光用TFT20のドレイン電極1722の一部の領域は、有機発光素子970の画素電極710、つまりアノード電極となる。また、一対のセンサー電極1761、1762は、各々接触孔を通して酸化物光電変換層156と接触する。
【0092】
第2導電配線1721、1722、1731、1732、1761、1762は、透明な導電物質から形成される。透明な導電物質としては、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IndiumZincOxide)、ZnO(酸化亜鉛)、またはIn(IndiumOxide)などがある。
【0093】
第2発光用TFT20のドレイン電極1722の一部の領域、つまり画素電極710上には有機発光層720及び共通電極730が順次に形成される。共通電極730は、有機発光素子70のカソード電極となる。しかし、本発明の第1実施形態は前述したものに限定されない。従って、画素電極710がカソード電極となり、共通電極730がアノード電極となっても良い。
【0094】
また、有機発光表示装置101は、画素定義膜190をさらに含む。画素定義膜190は、開口部1905を有する。画素定義膜190の開口部1905は、第2発光用TFT20のドレイン電極1722の一部の領域を露出する。このように、画素定義膜190の開口部1905は、発光部(EP)内において実際に有機発光層720が発光する領域を定義する。つまり、画素定義膜190の開口部1905内に形成された有機発光層720が光を放出して画像を表示する。また、有機発光素子70から発生した光は、基板本体111を透過して外部に放出されて画像を表示する。
【0095】
また、有機発光表示装置101は、基板本体111と合着密封されて、有機発光層720を保護する封止部材210をさらに含むことができる。この時、封止部材210及び基板本体111の間の空間はシーラント(図示せず)によって密封される。封止部材210は、ガラス、石英、セラミック、及びプラスチックなどで構成された絶縁性基板またはステンレス鋼などで構成された金属性基板から形成される。
【0096】
また、封止部材210は、一つ以上の有機膜または無機膜から形成されたり、一つ以上の無機膜及び一つ以上の有機膜が共に積層された封止薄膜から形成される。
【0097】
このような構成によって、本発明の第1実施形態による有機発光表示装置101は、情報表示機能及び情報入力機能を同時に有し、比較的単純な構造を有することができる。また、有機発光表示装置101は、比較的に優れた特性のTFT10、20、30、40、50及びフォトセンサー60を使用して、全体的に向上した性能を有することができる。
【0098】
図3の参照符号FGはユーザの指を示す。また、点線で示した矢印はフォトセンサー60が指(FG)の位置を検出する経路を示す。
【0099】
以下、図5乃至図8を参照して、本発明の第1実施形態による有機発光表示装置101の製造方法を説明する。
【0100】
まず、図5に示したように、基板本体101上にバッファー層120を形成する。また、バッファー層120上に第1導電配線132、133、233を形成する。第1導電配線は、ゲート電極132、133及び発光電源ライン233を含む。また、図5には示していないが、第1導電配線は、ゲートライン231、データライン232、リセットライン236、出力ライン237、及びセンサー電源ライン238などをさらに含むことができる。第1導電配線132、133、233は、金属膜から形成される。
【0101】
次に、図6に示したように、第1導電配線132、133、233を覆うゲート絶縁膜140を形成する。また、ゲート絶縁膜140上に酸化物半導体層152、153及び酸化物光電変換層156を含む酸化物半導体パターンを形成する。
【0102】
酸化物半導体パターン152、153、156は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、及び錫(Sn)のうちの一つ以上の元素、及び酸素(O)を含む酸化物から形成される。
【0103】
次に、図7に示したように、酸化物半導体パターン152、153、156を覆う層間絶縁膜160を形成する。また、層間絶縁膜160をエッチングしたり、層間絶縁膜160及びゲート絶縁膜140を共にエッチングして、酸化物半導体層152、153及び酸化物光電変換層156の一部を露出したり、第1導電配線132、133、233の一部を露出する複数の接触孔1605を形成する。
【0104】
次に、図8に示したように、層間絶縁膜160上にソース電極1721、1731、ドレイン電極1722、1732、及び一対のセンサー電極1761、1762を含む第2導電配線を形成する。図8には示していないが、第2導電配線は、接続部材273、277(図4に図示)をさらに含むことができる。また、第2発光用TFT20のドレイン電極1722の一部の領域は、有機発光素子70の画素電極710となる。
【0105】
次に、図3に示したように、画素定義膜190、有機発光層720、及び共通電極730を形成する。また、封止部材210を基板本体111と合着密封して、本発明の第1実施形態による有機発光表示装置101を形成する。
【0106】
このような製造方法によって、本発明の第1実施形態による有機発光表示装置101を比較的単純に製造することができる。
【0107】
以上で、本発明を前記望ましい実施形態を通して説明したが、本発明はこれに限定されず、特許請求の範囲の概念及び範囲を逸脱しない限り、多様な修正及び変形が可能であることを、本発明が属する技術分野に携わる者は簡単に理解することができる。
【符号の説明】
【0108】
101 有機発光表示装置、
111 基板本体、
10、20 発光用薄膜トランジスター(発光用TFT)、
30、40、50 センサー用薄膜トランジスター(センサー用TFT)、
60 フォトセンサー、
70 有機発光素子、
80 発光用蓄電素子、
231 ゲートライン、
232 データライン、
233 発光電源ライン、
236 リセットライン、
237 出力ライン、
238 センサー電源ライン、
900 メイン制御部、
910 発光制御部、
911、912 発光駆動部、
920 センサー制御部、
921、922 センサー駆動部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素領域を含む基板本体と、
有機発光素子及び複数の発光用薄膜トランジスターを含む、前記複数の画素領域毎に各々形成された発光部と、
フォトセンサー及び複数のセンサー用薄膜トランジスターを含む、前記複数の画素領域のうちの少なくとも一部の画素領域に形成されたセンサー部と、を含み、
前記複数の発光用薄膜トランジスター及び前記複数のセンサー用薄膜トランジスターならびに前記フォトセンサーは、各々同一層に同一素材で形成された酸化物半導体層及び酸化物光電変換層を含むことを特徴とする、有機発光表示装置。
【請求項2】
前記酸化物半導体層及び前記酸化物光電変換層は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、及び錫(Sn)のうち一つ以上の元素と、酸素(O)とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の有機発光表示装置。
【請求項3】
前記基板本体は、透明な絶縁性物質から形成され、
前記有機発光素子から放出された光は、前記基板本体を透過することを特徴とする、請求項1または2に記載の有機発光表示装置。
【請求項4】
前記複数の発光用薄膜トランジスターと各々電気的に接続されたゲートライン、データライン、及び発光電源ラインをさらに含み、
前記複数の発光用薄膜トランジスターは、前記酸化物半導体層下に配置されたゲート電極を含み、
前記ゲート電極は、前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインと同一層に同一素材から共に形成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項5】
前記ゲートラインは、前記データライン及び前記発光電源ラインと交差する方向に配列され、
前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインは、交差領域で断線部を有し、
前記断線部は、他の層に形成された接続部材を介して互いに接続されることを特徴とする、請求項4に記載の有機発光表示装置。
【請求項6】
前記複数のセンサー用薄膜トランジスターと各々電気的に接続されたリセットライン、出力ライン、及びセンサー電源ラインをさらに含み、
前記複数のセンサー用薄膜トランジスターは、前記酸化物半導体層下に配置されたゲート電極を含み、
前記ゲート電極は、前記リセットライン、前記出力ライン、及び前記センサー電源ラインと同一層に同一素材から共に形成されることを特徴とする、請求項4または5に記載の有機発光表示装置。
【請求項7】
前記発光用トランジスターのゲート電極及び前記センサー用トランジスターのゲート電極は、同一層に同一素材から共に形成されることを特徴とする、請求項6に記載の有機発光表示装置。
【請求項8】
前記発光部と接続された発光駆動部、及び前記センサー部と接続されたセンサー駆動部をさらに含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項9】
前記発光駆動部を制御する発光制御部と、
前記センサー駆動部を制御するセンサー制御部と、
前記発光制御部及び前記センサー制御部と接続されたメイン制御部と、をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の有機発光表示装置。
【請求項10】
前記センサー制御部は、前記センサー駆動部から伝送された検出信号を前記メイン制御部に伝送し、
前記メイン制御部は、前記検出信号によって前記発光制御部を制御して、前記発光駆動部を通して画像を表示することを特徴とする、請求項9に記載の有機発光表示装置。
【請求項11】
基板本体と、
前記基板本体上に形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極上に形成されたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜上に前記ゲート電極と重畳するように形成された酸化物半導体層と、
前記ゲート絶縁膜上に前記酸化物半導体層と同一素材から形成された酸化物光電変換層と、
前記酸化物半導体層及び前記酸化物光電変換層上に形成された層間絶縁膜と、
前記酸化物半導体層と接触するように前記層間絶縁膜上に形成されたソース電極及びドレイン電極と、
前記酸化物光電変換層と接触するように前記層間絶縁膜上に形成された一対のセンサー電極と、を含むことを特徴とする有機発光表示装置。
【請求項12】
前記酸化物半導体層は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、及び錫(Sn)のうちの一つ以上の元素と、酸素(O)とを含むことを特徴とする、請求項11に記載の有機発光表示装置。
【請求項13】
前記ゲート電極と同一層に同一素材から形成されたゲートライン、データライン、及び発光電源ラインをさらに含むことを特徴とする、請求項11または12に記載の有機発光表示装置。
【請求項14】
前記ゲートラインは、前記データライン及び前記発光電源ラインと交差する方向に配列され、
前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインは、交差領域で断線部を有し、
前記断線部は、前記ソース電極、前記ドレイン電極、及び前記一対のセンサー電極と同一層に同一素材から形成された接続部材を介して互いに接続されることを特徴とする、請求項13に記載の有機発光表示装置。
【請求項15】
前記ソース電極は、前記データライン及び前記発光電源ラインのうちのいずれか一つと接触することを特徴とする、請求項13または14に記載の有機発光表示装置。
【請求項16】
前記ゲート電極は、金属物質から形成され、
前記ソース電極、前記ドレイン電極、及び前記一対のセンサー電極は、透明な導電性物質から形成されることを特徴とする、請求項11〜15のいずれか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項17】
前記層間絶縁膜は、平坦化層を含むことを特徴とする、請求項11〜16のいずれか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項18】
前記ドレイン電極の一部の領域上に順次に形成された有機発光層及び共通電極をさらに含むことを特徴とする、請求項11〜17のいずれか一項に記載の有機発光表示装置。
【請求項19】
基板本体上にゲート電極、ゲートライン、データライン、及び発光電源ラインを含む第1導電配線を形成する段階と、
前記第1導電配線上にゲート絶縁膜を形成する段階と、
前記ゲート絶縁膜上に酸化物半導体層及び酸化物光電変換層を含む酸化物半導体パターンを形成する段階と、
前記酸化物半導体パターン上に層間絶縁膜を形成する段階と、
前記層間絶縁膜を単独でエッチングするか、または、前記層間絶縁膜及び前記ゲート絶縁膜を共にエッチングして、複数の接触孔を形成する段階と、
前記複数の接触孔を通して前記酸化物半導体パターンや前記第1導電配線と接触するソース電極、ドレイン電極、及び一対のセンサー電極を含む第2導電配線を形成する段階と、を含むことを特徴とする有機発光表示装置の製造方法。
【請求項20】
前記酸化物半導体層は、ガリウム(Ga)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、ハフニウム(Hf)、及び錫(Sn)のうちの一つ以上の元素と、酸素(O)とを含むことを特徴とする、請求項19に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項21】
前記ソース電極は、前記データライン及び前記発光電源ラインのうちのいずれか一つと接触することを特徴とする、請求項19または20に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項22】
前記ゲートラインは、前記データライン及び前記発光電源ラインと交差する方向に配列され、
前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインは、交差領域で断線部を有することを特徴とする、請求項19〜21のいずれか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項23】
前記第2導電配線は、接続部材をさらに含み、
前記接続部材は、前記ゲートライン、前記データライン、及び前記発光電源ラインの断線部を互いに接続することを特徴とする、請求項19〜22のいずれか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項24】
前記ドレイン電極の一部の領域上に有機発光層及び共通電極を順次に形成して有機発光素子を形成する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項19〜23のいずれか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。
【請求項25】
前記第1導電配線は、金属物質から形成され、
前記第2導電配線は、透明な導電性物質から形成されることを特徴とする、請求項19〜24のいずれか一項に記載の有機発光表示装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−102960(P2011−102960A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−163179(P2010−163179)
【出願日】平成22年7月20日(2010.7.20)
【出願人】(308040351)三星モバイルディスプレイ株式會社 (764)
【Fターム(参考)】