説明

板状ヒータ、加熱装置、画像形成装置

【課題】板状ヒータの発熱部から発生した熱の影響に抑えて給電用のコネクタの焼損を防止する。
【解決手段】セラミック製の短冊状の絶縁基板11表面側の長手方向に帯状の発熱抵抗体12,13を形成する。発熱抵抗体12,13の一端は接続部14で電気的に接続する。発熱抵抗体12,13の他端には、接続導体15,16の一端を接続する。接続導体15,16の他端にはくし型電極17,18を形成する。給電用の電極19,20は、交流電源21からコネクタ内の接点22,23を介して交流電圧が給電される。電極19に一端が一体的に接続された他端側にはくし型電極部24が一体形成され、電極20に一端が一体的に接続された他端側にはくし型電極部25が一体形成される。くし型電極17,24およびくし型電極18,25はそれぞれ非接触状態で噛み合わせ、この噛み合わせ部分に誘電体26,27を介在させて電解コンデンサC1,C2を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報機器、家電製品や製造設備などの小型機器類に装着されて用いられる薄型の板状ヒータおよびこの板状ヒータを実装したプリンタ、複写機やファクシミリなどの加熱装置ならびにこの加熱装置を用いた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の板状ヒータは、ヒータを発熱させる際、給電電極部に直接コネクタを嵌合させることでコネクタを介して供給され電極を供給している。このとき、ヒータの発熱部からの熱の影響によりコネクタが焼損してしまい、安定した給電が行えない問題があり、発熱部と給電電極部間の距離を延ばすことで、コネクタ焼損の対策が採れられている。(例えば、特許文献1)
【特許文献1】特開2003−215955公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記した特許文献1の技術は、発熱部と給電電極部間の距離を稼ぐため導体を基板端に引き回すように形成したり、発熱部端部から給電電極部間の導体を厚く形成したりすることで、給電用のコネクタの焼損対策が取られているものの、十分な効果は得られにくい、という問題があった。
【0004】
この発明の目的は、発熱部と給電電極部との間に、導体と誘電体でコンデンサを形成し、発熱部から伝わってくる熱をコンデンサ部で抑えることで、発熱部への給電用コネクタの焼損を防止した板状ヒータ、この板状ヒータを用いた加熱装置および画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した課題を解決するために、この発明の板状ヒータでは、耐熱・絶縁性材料で形成される長尺平板状の絶縁基板と、前記絶縁基板の長手方向に沿って形成された発熱抵抗体と、前記絶縁基板の長手方向一端側にそれぞれ形成し、交流電圧を前記発熱抵抗体の両端に印加させる電極と、前記発熱抵抗体と前記電極間にそれぞれ形成した電解コンデンサと、を具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、発熱部からの熱の影響に抑えたことにより給電用のコネクタの焼損を防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0008】
図1〜図5は、この発明の板状ヒータに関する第1の実施形態について説明するための、図1は正面図、図2は図1のx−x’断面図、図3は図1要部を切り欠いて示した拡大図、図4は図3のy−y’断面図、図5は図1の等価回路図を示す。
【0009】
図1において、11は、耐熱、電気絶縁性材料例えば酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素などの電気絶縁性を有する高剛性のセラミック等の基材で高い熱伝導性の短冊状絶縁基板である。12,13は、絶縁基板11の表面側の長手方向に沿って平行に形成された銀(Ag)・パラジウム(Pd)をはじめとする銀系材料や、ルテニウム系、炭素系等などの抵抗体ペーストを高温で焼成し所定の抵抗値を有する厚膜からなる帯状の発熱抵抗体、14は発熱抵抗体12,13それぞれ一端の一部を重層した銀系の導体ペーストを焼成して形成した接続部である。
【0010】
15は、発熱抵抗体12の他端に一端が重層して形成される銀系の導体ペーストを焼成して形成した接続導体、16は発熱抵抗体13の他端に一端が重層して形成される銀系の導体ペーストを焼成して形成した接続導体である。接続導体15,16と接続部14は、同材料と同形成手段を用いることにより効率的な形成が可能となる。
【0011】
接続導体15の他端側には、くし型電極部17が一体形成され、接続導体16の他端側にはくし型電極部18が一体形成される。くし型電極部17は、間隔を置いた複数の突起171から構成され、くし型電極部18は、間隔を置いた複数の突起171から構成される。
【0012】
19,20は、それぞれ絶縁基板11上の長手方向の一端部に形成させた銀系の導体ペーストを焼成して形成される良導電体膜の電極である。電極19,20には交流電源21から図示しないコネクタ内に取り付けられた接点22,23を介して交流電圧が給電される。電極19に一端が一体的に接続された他端側にはくし型電極部24が一体形成され、電極20に一端が一体的に接続された他端側にはくし型電極部25が一体形成される。コネクタの接点22,23は、自身の弾性に基づき電極19,20を圧接した状態で接続される。
【0013】
くし型電極部24は、間隔を置いた複数の突起241から構成され、くし型電極部25は、間隔を置いた複数の突起251から構成される。くし型電極部24の突起241は、くし型電極部17の突起171との間に非接触状態で配置される。また、くし型電極部25の突起251は、くし型電極部18の突起181との間に非接触状態で配置される。突起241と突起171との間には、図4にも示すように誘電体26を介在させて電解コンデンサC1を、突起251と突起181との間には誘電体27を介在させて電解コンデンサC2をそれぞれ構成する。
【0014】
電極19,20を残した発熱抵抗体12,13、接続部14それに電解コンデンサC1,C2上には、電気的、機械的、化学的な保護を行うために、例えばガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されるオーバーコート層28が形成される。
【0015】
なお、接続導体15,16、電極19,20、くし型電極部24,25それに接続部14は、同一材料で一体形成しても構わない。この場合、同じ工程で形成することができることから作業効率の向上を図ることができる。
【0016】
電源21からコネクタの接点22,23を介して電極19,20に交流電圧が供給されると、電解コンデンサC1,C2を通して発熱抵抗体12,13に電力が供給され、発熱抵抗体12,13は加熱をスタートする。発熱抵抗体12,13の温度上昇に伴い、接続導体15,16も加熱され、電解コンデンサC1,C2の部分にも熱が伝達される。電解コンデンサC1,C2には誘電体26,27が介在され、この誘電体に熱伝導性の低い例えばBaTiOとガラスの混合物を使用することにより、電極19,20への熱の伝導を抑えることができる。このため、電極19,20には、発熱抵抗体12,13で発生した温度を下げることができ、コネクタの焼損を防止することができる。
【0017】
この実施形態では、発熱抵抗体とコネクタと接続される電極との間に電解コンデンサを構成することで、コネクタの接点と接続される電極には発熱抵抗体で発生した熱を下げることができ、コネクタの焼損を防止させることが可能となる。
【0018】
図6、図7は、この発明の板状ヒータに関する第2の実施形態について説明するための、図6は正面図、図7は図6の要部を切欠させて示した状態の斜視図である。この発明の板状ヒータに関する第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0019】
すなわち、発熱抵抗体12,13にそれぞれ一端の一部が重層で形成された接続導体15,16の他端を電解コンデンサC1,C2を構成する一方の電極とする。また、電極19,20に一体的に接続された接続導体61,62の他端を、電解コンデンサC1,C2の他方の電極する。
【0020】
図7に示すように、接続導体15の一部と接続導体61の一部は、対向された位置にありコンデンサを構成している。接続導体61の一部は、絶縁基板11から接続導体15の一部と対向配置させている。対向する接続導体15と接続導体61の間には誘電体63を介在させる。また、接続導体16の一部と接続導体62の一部は、対向された位置にありコンデンサを構成している。接続導体62の一部は、絶縁基板11から接続導体16の一部と対向配置させている。対向する接続導体16と62の間には、誘電体64を介在させる。誘電体63,64は、熱伝導性の低い例えばチタン酸バリウム(BaTiO)とガラスの混合物を選定する。
【0021】
この実施形態においても、電解コンデンサC1,C2により発熱抵抗体12,13で発生させた熱の温度がコネクタ内に取り付けられた接点22,23に届くまでに抑えたことでコネクタの焼損を防止することができる。
【0022】
図8、図9は、この発明の板状ヒータに関する第3の実施形態について説明するための、図8は正面図、図9は図8の背面図である。この実施形態は、電解コンデンサC1,C2を図9に示すように背面側に構成したもので、背面側に構成された電解コンデンサC1,C2はスルーホールを介して電気的な接続を行うようにしている。他の構成は図1と同じである。
【0023】
すなわち、接続導体15にはスルーホール81を形成する。スルーホール81は、接続導体15が形成された絶縁基板11の裏面側で、くし型電極部17に電気的に接続する。接続導体16はスルーホール82を形成する。スルーホール82は、接続導体16が形成された絶縁基板11の裏面側で、くし型電極部18に電気的に接続する。電極19に一端が一体的に形成された接続導体83の他端は、スルーホール85を介して絶縁基板11の裏面側でくし型電極部24に電気的に接続する。電極20に一端が一体的に形成された接続導体84の他端は、スルーホール86を介して絶縁基板11の裏面側でくし型電極部25に電気的に接続する。電解コンデンサC1,C2上には、電気的、機械的、化学的な保護を行うために例えばガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層87が形成される。
【0024】
発熱抵抗体12,13に電源から交流電圧が供給されて発生した熱は、接続導体15,16→スルーホール81,82→電解コンデンサC1,C2→スルーホール85,86→接続導体83,84→電極19,20を経由し、コネクタの図示しない接点に到達する。このため、電解コンデンサC1,C2に基づく熱伝達の抑制効果に加え、熱発生源から接点に到達するまでの距離が長くなることで、コネクタに対する焼損の影響をより抑えることが可能となる。
【0025】
図10、図11は、この発明の板状ヒータに関する第4の実施形態について説明するための、図8は正面図、図9は図8の背面図である。
【0026】
スルーホールを絶縁基板11の背面側に電解コンデンサC1,C2に構成した点については、この発明の板状ヒータに関する第3の実施形態と同じである。この実施形態では、スルーホールの位置から遠い絶縁基板11上に電解コンデンサC1,C2を形成したものである。
【0027】
図10、図11において、接続導体15に接続されたスルーホール81は、絶縁基板11の裏面側で絶縁基板11の長手方向の反対側に形成されたくし型電極部17と一体的に形成された接続導体172とを電気的に接続する。接続導体16に接続されたスルーホール82は、絶縁基板11の裏面側で絶縁基板11の長手方向の反対側に形成されたくし型電極部18と一体的に形成された接続導体182とを電気的に接続する。
【0028】
また、接続導体83に接続されたスルーホール85は、絶縁基板11の裏面側で絶縁基板11の長手方向の反対側に形成されたくし型電極部24と一体的に形成された接続導体242とを電気的に接続する。接続導体84に接続されたスルーホール86は、絶縁基板11の裏面側で絶縁基板11の長手方向の反対側に形成されたくし型電極部25と一体的に形成された接続導体252とを電気的に接続する。電解コンデンサC1,C2、接続導体172,182,242,252、スルーホール81,82,85,86上は、電気的、機械的、化学的な保護を行うために例えばガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層111が形成される。
【0029】
電源から交流電圧を供給させることで発熱抵抗体12,13に発生した熱は、接続導体15,16→スルーホール81,82→接続導体172,182→電解コンデンサC1,C2→接続導体242,252→スルーホール85,86→接続導体83,84→電極19,20を経由し、コネクタの図示しない接点22,23(図1を参照)に到達する。このため、電解コンデンサC1,C2に基づく熱伝達の抑制効果に加え、熱発生源から接点に到達するまでの距離をよく長くすることで、コネクタに対する焼損の影響をより抑えることが可能となる。
【0030】
図12は、この発明の板状ヒータに関する第5の実施形態について説明するための正面図である。この実施形態は、電解コンデンサC1,C2上に熱伝導性のよいオーバーコート層を形成させたもので、図1の構成と同一部分には同一の符号を付し、ここでは異なる部分について説明する。
【0031】
すなわち、接続部14、発熱抵抗体12,13、接続導体15,16の一部上をオーバーコート281で電気的、機械的、化学的な保護を行い、主に電解コンデンサC1,C2上には熱伝導性がよく電気的、機械的、化学的な保護を行う例えばアルミナ(Al)、ホウ素(B)、炭化珪素(SiC)からなるガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層121を形成する。焼成後のアルミナの含有量は50%以上含有されものとする。
【0032】
この場合、接続導体15,16を介して伝達された熱は、電解コンデンサC1,C2で、抑えられる。これに加え、熱伝導性の高いオーバーコート層121で電解コンデンサC1,C2が覆われていることから、接続導体15,16を介して伝達された熱がオーバーコート層121を介して放熱される。従って、コネクタに対する焼損の影響をさらに抑えることができる。
【0033】
図13は、この発明の板状ヒータをトナー定着の加熱装置200とした場合の実施形態について説明するための断面図である。
【0034】
図13において、201は、支持体202の底部に板状ヒータ100を固着させ、板状ヒータ100に交流電圧を供給させ、加熱した板状ヒータ100のオーバーコート層28に圧接加熱されながら移動するポリイミド樹脂等の耐熱性のシートをロール状にして循環自在に巻装された円筒の定着フィルムである。203はその表面に耐熱性弾性材料であるたとえばシリコーンゴム層204が嵌合してある加圧ローラであり、加圧ローラ203の回転軸205と対向して板状ヒータ100が、定着フィルム201と並置して図示しない基台内に取り付けられている。加圧ローラ203は、図示しない手段に基づいて定着フィルム201と相互に圧接させてニップ部を形成するとともに、作動時には矢印方向に回転させる。
【0035】
このとき、オーバーコート層28上に配置された定着フィルム201面とシリコーンゴム層204との間で、トナー像To1がまず定着フィルム201を介して板状ヒータ100により加熱溶融され、少なくともその表面部は融点を大きく上回り完全に軟化して溶融する。この後、加圧ローラ203の用紙排出側では複写用紙Pが板状ヒータ100から離れ、トナー像To2は自然放熱して再び冷却固化し、定着フィルム201も複写用紙Pから離反される。
【0036】
図10、図11で説明した実施形態の板状ヒータ100を用いた場合は、板状ヒータ100の電解コンデンサC1,C2が形成された面が接着材を用いて所望のポイントで支持体202に取り付けられる。このとき、接着剤によるギャップの発生により電解コンデンサC1,C2を覆った熱伝導性の高いオーバーコート層121との良好な熱結合が得られないことが考えられる。そこで、オーバーコート層121と対向する支持体202に突起を一体形成することにより、熱結合を良好にすることが可能となる。
【0037】
この実施形態では、板状ヒータの電極に交流電圧を供給させるコネクタに対し、板状ヒータで発生させた熱が電解コンデンサによりコネクタに伝達されることを抑え、加熱装置の焼損を防止することができる。
【0038】
次に、図14を参照して、この発明の加熱装置200を搭載した複写機を例とした、この発明の画像形成装置について説明する。図中、加熱装置200の部分は、上記した説明と同じであり、同一部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0039】
図14において、301は複写機300の筐体、302は筐体301の上面に設けられたガラス等の透明部材からなる原稿載置台で、矢印Y方向に往復動作させて原稿P1を走査する。
【0040】
筐体301内の上方向には光照射用のランプと反射鏡とからなる照明装置302が設けられており、この照明装置302により照射された原稿P1からの反射光源が短焦点小径結像素子アレイ303によって感光ドラム304上スリット露光される。なお、この感光ドラム304は矢印方向に回転する。
【0041】
また、305は帯電器で、例えば酸化亜鉛感光層あるいは有機半導体感光層が被覆された感光ドラム304上に一様に帯電を行う。この帯電器305により帯電された感光ドラム304には、結像素子アレイ303によって画像露光が行われた静電画像が形成される。この静電画像は、現像器306による加熱で軟化溶融する樹脂等からなるトナーを用いて顕像化される。
【0042】
カセット307内に収納されている複写用紙Pは、給送ローラ308と感光ドラム304上の画像と同期するタイミングをとって上下方向で圧接して回転される対の搬送ローラ309によって、感光ドラム304上に送り込まれる。そして、転写放電器310によって感光ドラム304上に形成されているトナー像は複写用紙P上に転写される。
【0043】
その後、感光ドラム304上から離れた用紙Pは、搬送ガイド311によって加熱装置200に導かれて加熱定着処理された後に、トレイ312内に排出される。なお、トナー像が転写された後、感光ドラム304上の残留トナーはクリーナ313を用いて除去される。
【0044】
加熱装置200は、複写用紙Pの移動方向と直交する方向に、この複写機300が複写できる最大判用紙の幅(長さ)に合わせた有効長、すなわち最大判用紙の幅(長さ)より長い発熱抵抗体16を延在させて、板状ヒータ100の加圧ローラ203が設けられている。
【0045】
そして、板状ヒータ100と加圧ローラ203との間を送られる用紙P上の未定着トナー像T1は、発熱抵抗体16の熱を受け溶融して複写用紙P面上に文字、英数字、記号、図面等の複写像を現出させる。
【0046】
この実施形態では、交流電圧を板状ヒータ100に供給させるコネクタを、板状ヒータ100が発生する熱から保護することで、コネクタの焼損を防止することができる。このことは、コネクタへの熱ストレスが加わることを抑えることにもなり、製品寿命の向上にも寄与することができる。
【0047】
板状ヒータの用途としては、複写機等の画像形成装置の定着用に用いたが、これに限らず、家庭用の電気製品、業務用や実験用の精密機器や化学反応用の機器等に装着して加熱や保温の熱源としても使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】この発明の板状ヒータに関する第1の実施形態について説明するための正面図。
【図2】図1のx−x’断面図。
【図3】図の1要部を切り欠いて示した拡大図。
【図4】図3のy−y’断面図。
【図5】図1の等価回路図。
【図6】この発明の板状ヒータに関する第2の実施形態について説明するための正面図。
【図7】図6要部を切欠させた状態の斜視図。
【図8】この発明の板状ヒータに関する第3の実施形態について説明するための正面図。
【図9】図8の背面図。
【図10】この発明の板状ヒータに関する第4の実施形態について説明するための構成図。
【図11】図10の背面図。
【図12】この発明の板状ヒータに関する第5の実施形態について説明するための正面図。
【図13】この発明の加熱装置に関する一実施形態について説明するための説明図。
【図14】この発明の画像形成装置に関する一実施形態について説明するための説明図。
【符号の説明】
【0049】
11 絶縁基板
12,13 発熱抵抗体
14 接続部
15,16,61,62,83,84,172,182,242,252 接続導体
17,18,24,25 くし型電極部
19,20 電極
21 交流電源
22,23 接点
C1,C2 電解コンデンサ
28,87,111,281,121 オーバーコート層
63,64 誘電体
81,82,85,86 スルーホール
100 板状ヒータ
200 加熱装置
300 複写機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐熱・絶縁性材料で形成される長尺平板状の絶縁基板と、
前記絶縁基板の長手方向に沿って形成された発熱抵抗体と、
前記絶縁基板の長手方向一端側にそれぞれ形成し、交流電圧を前記発熱抵抗体の両端に給電させる電極と、
前記発熱抵抗体と前記電極間にそれぞれ形成した電解コンデンサと、を具備したことを特徴とする板状ヒータ。
【請求項2】
前記電解コンデンサは、前記発熱抵抗体の両端にそれぞれの一端を接続し、他端に形成したくし型電極および前記電極に一端をそれぞれ接続し、他端に形成したくし型電極と互いに非接触状態に噛み合わせ、該噛み合わせた前記くし型電極間に誘電体を介在したことを特徴とする請求項1記載の板状ヒータ。
【請求項3】
前記電解コンデンサは、前記発熱抵抗体の両端にそれぞれの一端を接続し、他端をそれぞれ一方の電極とし、前記電極に一端をそれぞれ接続し、他端を前記電極上にそれぞれ非接触状態で対向配置して他方の電極とし、該他方の電極と前記一方の電極間にそれぞれ誘電体を介在したことを特徴とする請求項1記載の板状ヒータ。
【請求項4】
前記電解コンデンサは、スルーホールを介して前記発熱抵抗体が形成された面とは反対の前記絶縁基板上に形成したことを特徴とする請求項2記載の板状ヒータ。
【請求項5】
前記スルーホールを介して形成された前記電解コンデンサは、前記絶縁基板に形成された給電用の前記電極の反対面で、かつ該電極形成位置とは逆の端部側に形成したことを特徴とする請求項2記載の板状ヒータ。
【請求項6】
前記電解コンデンサを電気的、機械的に保護するためのオーバーコート層は、前記発熱抵抗体を電気的、機械的に保護するためのオーバーコート層に対し、熱伝導性の材料を用いたことを特徴とする請求項2,4,5のいずれかに記載の板状ヒータ。
【請求項7】
加熱ローラと、
前記加熱ローラに対向配置された発熱抵抗体が圧接された請求項1〜6の何れかに記載の加熱ヒータと、
前記加熱ヒータと前記加圧ローラとの間を移動可能に設けられた定着フィルムとを具備したことを特徴とする加熱装置。
【請求項8】
媒体に形成された静電潜像にトナーを付着させてこのトナーを用紙に転写して所定の画像を形成する形成手段と、
画像が形成された用紙を加圧ローラにより定着フィルムを介して前記加熱ヒータに圧接しながら通過させることによって、トナーを定着するようにした請求項7記載の加熱装置とを具備したことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−159421(P2008−159421A)
【公開日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−347408(P2006−347408)
【出願日】平成18年12月25日(2006.12.25)
【出願人】(000111672)ハリソン東芝ライティング株式会社 (995)
【Fターム(参考)】