説明

横方向走査型骨密度計及びそれに使用される検出器

【課題】オームコンタクトの漏れ電流の発生を抑制したデュアルエネルギー撮影システムで構成する骨密度計を提供する。
【解決手段】走査型骨密度計(10)は、X線を発生するためのX線源(22)と、X線源から放射されるX線を受け取るX線検出器とを含む。X線検出器はテルル化カドミウム(CdTe)半導体を含む。CdTe半導体とインジウムアノードとの組み合わせにより、X線検出器はショットキーコンタクトとして機能することが可能であり、漏れ電流をほぼ阻止する。走査型骨密度計は、被検体(14)の複数の走査画像を収集するために横方向走査経路に沿ってX線源及びX線検出器を移動するコントローラ(32)を更に含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に医療診断用撮影システムに関し、特に骨密度計に関する。
【背景技術】
【0002】
デュアルエネルギー撮影システムは、患者の画像を撮影するためにコリメートされたデュアルエネルギーX線ビームを放射するX線源を含む。患者を通過したX線を受け取るために、X線源に関してX線検出器が位置決めされる。X線検出器は受け取ったX線に応答して電気信号を発生する。電気信号はデジタル信号に変換され、撮影システムはそのデジタル信号を利用して患者の画像を生成する。
【0003】
2つの異なるX線エネルギーのX線を被検体が吸収する量を測定することにより、被検体の組成を選択された2つの基本物質に分解して、組成に関する情報を明示できる。医療分野において、基本物質として骨組織及び軟組織が選択される場合が多い。X線画像では骨を周囲の軟組織から識別できるため、生体内骨密度に関して収集された定量情報を骨粗鬆症及び他の骨疾患の診断に利用可能である。
【0004】
少なくともいくつかの従来のデュアルエネルギー撮影システムは、従来のオームアノードコンタクト及びオームカソードコンタクトを有するテルル化カドミウム(CdTe)半導体を使用して製造される検出器素子を含む。印加されるバイアス電圧の影響を受けて、半導体は半導体により吸収された各X線のエネルギーに比例する電流を発生する。X線によって起こる半導体電流のわずかな増加はデジタル信号に変換され、デジタル信号は画像を生成するために使用される。しかし、従来のオームコンタクトは相当に大きな漏れ電流を発生する場合がある。漏れ電流は雑音を発生し、その結果、画像を生成するために使用される信号の総品質を低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7,196,332号公報
【特許文献2】米国特許第6,081,582号公報
【特許文献3】米国特許第4,255,659号公報
【特許文献4】米国特許第6,975,012号公報
【特許文献5】米国特許第4,794,257号公報
【発明の概要】
【0006】
一実施形態によれば、走査型骨密度計が提供される。骨密度計は、X線を発生するためのX線源と、X線源から放射されるX線を受け取るX線検出器とを含む。X線検出器はテルル化カドミウム(CdTe)半導体を含む。骨密度計は、被検体の複数の走査画像を収集するために横方向走査経路に沿ってX線源及びX線検出器を移動するコントローラを更に含む。
【0007】
別の実施形態によれば、X線検出器が提供される。X線検出器はカソードと、アノードと、カソードとアノードとの間に配設された複数のテルル化カドミウム(CdTe)半導体とを含む。CdTe半導体は、デュアルエネルギー横方向走査型X線源から放射されるX線をX線エネルギーに比例する電荷に変換するように構成される。
【0008】
更なる実施形態によれば、デュアルエネルギーシステムX線検出器を製造する方法が提供される。方法は、デュアルエネルギー横方向走査型X線源から放射されるX線をX線エネルギーに比例する電荷に変換するように構成されたテルル化カドミウム(CdTe)半導体の第1の面にプラチナカソードを蒸着することと、CdTe半導体の反対側の面にインジウムショットキーコンタクトを蒸着することとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は種々の実施形態に従って形成されたデュアルエネルギーX線撮影システムの全身走査を示したブロック図である。
【図2】図2は種々の実施形態に係る図1に示される撮影システムと共に使用されてよい検出器の一実施例を示した図である。
【図3】図3は種々の実施形態に係る図1に示される撮影システムと共に使用されてよい検出器の別の実施例を示した図である。
【図4】図4は種々の実施形態に係る図1に示される撮影システムと共に使用されてよい検出器の更なる実施例を示した図である。
【図5】図5は種々の実施形態に従って基板上に形成された図4に示される検出器を示した平面斜視図である。
【図6】図6は種々の実施形態に係る図2〜図5に示される検出器と共に使用されてよい検出器素子の一実施例を示した側面図である。
【図7】図7は種々の実施形態に係る1つの検出器素子から受信される出力の一例を示したグラフである。
【図8】図8は種々の実施形態に係る図2、図3及び図4に示される検出器からの出力の一例を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以上の概要並びに以下の特定の実施形態の詳細な説明は、添付の図面と関連して更によく理解されるだろう。図が種々の実施形態の機能ブロックの図を示す限りにおいて、機能ブロックは必ずしもハードウェア回路網間の分割を示さない。機能ブロックのうち1つ以上(例えばプロセッサ又はメモリ)は単一のハードウェア(例えば汎用シグナルプロセッサ又はランダムアクセスメモリ、ハードディスクなど)で実現されてもよいし、あるいは複数のハードウェアにわたって実現されてもよい。同様に、プログラムは独立プログラムであってもよいし、オペレーティングシステムに複数のサブルーチンとして組み込まれてよく、あるいはインストールされるソフトウェアパッケージの機能であってもよい。種々の実施形態が図面に示される配置及び機器構成に限定されないことを理解すべきである。
【0011】
本明細書において、特に指示のない限り、単数形で示される要素又はステップは複数の前記要素又は前記ステップを除外しないと理解されるべきである。更に、本発明の「一実施形態」という場合、そこに挙げられている特徴を同様に含む別の実施形態の存在を除外すると解釈されることを意図しない。また、特に指示のない限り、特定の特性を有する1つの要素又は複数の要素を「具備する」又は「有する」実施形態は、その特性を有していない追加要素を含んでもよい。
【0012】
デュアルエネルギーX線システムの実施形態並びに骨情報及び組織情報などを収集する方法を以下に詳細に説明する。特に、デュアルエネルギーX線システムの一実施例をまず詳細に説明し、次に、例えば骨粗鬆症などの病状を診断するために使用されてもよい骨塩密度、骨組織情報及び他の骨関連情報を収集し且つ測定する方法及びシステムの種々の実施形態を詳細に説明する。
【0013】
本明細書において説明されるシステム及び方法の種々の実施形態の少なくとも1つの技術的効果は、デュアルエネルギーX線撮影システムを使用して正確な骨密度情報を収集することである。いくつかの実施形態において、複数の異なる骨に関する画像情報を収集するために1回のデュアルエネルギーX線走査、特に1回の身体走査が使用され、その画像情報から骨長が判定される。
【0014】
図1は、骨密度測定を実行可能なデュアルエネルギー骨密度計システムとも呼ばれるデュアルX線吸光光度測定(DEXA又はDXA)システム10として示されるデュアルエネルギーX線システムの一実施例のブロック図である。種々の実施形態に従って構成されたシステム10は、少なくとも骨面積、骨長、骨塩量(BMC)、骨塩密度(BMD)及び組織厚さ又は組織密度を測定するように構成される。BMDはBMCを骨面積で除算することにより計算される。動作中、被検体を走査するために、例えば人体を走査して骨の画像を生成するために、広帯域エネルギーレベルのX線ビームが利用される。収集された骨の画像は、骨粗鬆症などの病状を診断するために使用される。画像は、デュアルエネルギーX線走査中に収集された判定骨密度情報から一部生成されてもよい。
【0015】
システム10は、被検体、例えば患者14を長手方向軸16に沿って仰臥位又は側臥位で支持する水平面を形成する患者台12を含む。システム10は支持部材、例えばCアーム18を更に含む。X線源22を支持するために、Cアーム18の下端20は患者台12の下方に位置決めされる。Cアーム18の上端24は患者台12の上方に位置決めされて、X線検出器26を支持する。任意に、X線検出器は下端20に結合されてもよく、X線源22は上端24に結合されてもよい。X線検出器26は、例えばエネルギー識別を実行する多重素子テルル化カドミウム(CdTe)検出器として製造されてもよい。患者14の一連の横方向走査30を追跡するように、X線源22及びX線検出器26はラスタパターン28に従って移動されてもよい。走査中、X線検出器26によりデュアルエネルギーX線データが収集される。横方向走査手続きは、患者に沿って収集された複数の走査画像から1つの画像セット又は定量データセットのいずれかを生成する。走査中、X線源22及びX線検出器26は患者の上下軸と長手方向に整列されるか又は患者を左から右へ横切るように整列される。患者を横切る方向の長さは患者に沿った長手方向の長さより短いため、横方向運動を利用して患者を走査することにより、1つの走査画像から次の走査画像を収集するまでの時間を最短にするのが容易になる。従って、横方向走査は、患者の動きによって起こる走査画像間のアーティファクトの重大度を低減するので、より正確に画像を合成できる。
【0016】
横方向走査運動は、並進運動コントローラ32の制御の下でアクチュエータ(図示せず)により実行される。動作中、X線源22は長手方向軸16と平行な平面を有するファンビーム34を発生する。任意に、ファンビーム34は長手方向軸16に対して垂直な平面を有してもよい。ラスタパターン28は、ファンビーム34の連続する走査線が幾分重なり合うように(例えば10%のわずかな重なりを有するように)調整される。X線源22、X線検出器26及び並進運動コントローラ32はコンピュータ40と通信し且つコンピュータ40の制御を受ける。コンピュータ40は、専用回路網及び格納されたプログラムを実行する機能を有する1つ以上のプロセッサの双方を含んでもよい。
【0017】
更に図1を参照すると、コンピュータ40は、オペレータからの入力並びにオペレータへのテキスト及び画像の出力を可能にするディスプレイ44、キーボード46及びマウス48などのカーソル制御装置を含む端末42と通信する。いくつかの実施形態において、コンピュータ40はワークステーション42から離れた場所に配置される。任意に、コンピュータ40はワークステーション42の一部を形成してもよい。コンピュータは1つ以上の処理動作を実行するように構成される。収集された骨情報及び組織情報、例えば画像情報及び密度情報は、走査セッション中、データが受信されている間にリアルタイムで処理され且つ表示されてもよい。これに加えて又はその代わりに、走査セッション中、データはコンピュータ40のメモリ装置に一時的に格納され、その後、オフライン動作で処理され且つ表示されてもよい。同じ患者の追跡検査走査中などの後の時点で情報をアクセスできるように、情報は長期記憶装置(例えばハードドライブ又はサーバ)に格納されてもよく、これは、例えば時間の経過に伴う骨及び組織の密度の変化を監視するのに有用である。ディスプレイ44は、診断及び解析のために走査画像及び骨長画像を含む現在の患者情報をオペレータに提示する1つ以上のモニタを含む。キーボード46、マウス48又はディスプレイ自体のタッチスクリーンアイコンを使用して表示画像は修正されてもよく、また、ディスプレイ44の表示設定も手動操作により調整されてよい。
【0018】
動作中、システム10は、デュアルエネルギーX線モード又はシングルエネルギーX線モードのいずれかで動作するように構成される。シングルエネルギーモードの場合、X線源22は、約20〜150keVの診断撮影範囲内で数keVの狭い帯域のエネルギーのX線を放射する。デュアルエネルギーモードにおいて、X線源22は2つ以上の帯域のエネルギーを同時に放射するか又は急速に連続して放射する。X線源22は、診断撮影範囲全体にわたり数keVを超える単一の広帯域エネルギーを放射するように構成されてもよい。システム10は、X線源22の電圧及び/又は電流を増減することによりデュアルエネルギーモードとシングルエネルギーモードとの間で切り替えられてもよい。あるいは、システムは、K‐エッジフィルタを除去又は追加することによりデュアルエネルギーモードとシングルエネルギーモードとの間で切り替えられてもよい。尚、X線源22は異なるエネルギーのX線又は異なる範囲のエネルギーのX線を放射してもよい。
【0019】
X線源22は、図1に示されるようにX線のファンビーム34を出力するように構成されてもよい。あるいは、X線源22は、X線の光束(図示せず)、X線のコーンビーム又は他の形状のビームを出力するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、走査される身体の少なくとも一部の骨情報又は組織情報を判定するためにシステム10をシングルエネルギーモード又はデュアルエネルギーモードで動作させるように、コンピュータ40はシステム10を制御する。シングルエネルギーモードは、一般に解像度の高い画像を生成可能である。その場合、収集された画像は、例えば骨密度又は骨及び組織の他の特性又は含量を測定するために使用されてもよい。先に説明したように、デュアルエネルギーX線走査は患者の全身の直線状走査であってもよく、これは横方向型走査シーケンスで実行されてもよい。デュアルエネルギーX線走査中、患者の全身の画像が収集されてもよく、その画像は人体内部の骨及び組織に関する画像情報を含む。人体の全身走査は1回の走査動作で実行されてもよく、これは低線量モード走査である。いくつかの実施形態において、全身走査ではなく人体の個別の矩形領域が走査されてもよく、これは個別の掃引走査であってもよい。患者の全身又は身体の一部の走査が完了した後、X線検出器26により供給されたデュアルエネルギー信号は、骨及び軟組織などの2つの基本物質の画像に分解される。撮影に際して信号対雑音比に優れたシングルエネルギーモードを実行するために、高エネルギー信号と低エネルギー信号とが組み合わされてもよい。
【0020】
図1に示されるX線検出器26は、検出器素子の線形アレイ、横方向に2つの別個の検出器素子列を含む検出器素子のサイド線形アレイ、又は放射の伝播方向に検出器素子が積み重ねられ且つ低エネルギースペクトル及び高エネルギースペクトルをそれぞれ選択的に感知するスタックアレイ検出器のいずれかとして実現されてもよい。
【0021】
図2は、図1に示される撮影システム10と共に使用されてもよい線形アレイとして配列された複数の検出器素子102を含む検出器100の一実施例を示した図である。一実施形態において、複数の検出器素子102は単一のセラミック基板上のモノリシック構造として形成される。任意に、検出器100を形成するために、複数の検出器素子102は個別に製造された後に一体に組み立てられる。例示的な本実施形態において、検出器100は、線形アレイ104を形成するように向きを規定された16個のテルル化カドミウム(CdTe)検出器素子102として示される複数の検出器素子102を含む。CdTe検出器素子102を利用すると、検出器100は光子計数技術を使用して画像を生成可能にするので、画質が向上する。例えば腰の走査中、減衰率の高い腰領域から空気中へフルパワーのX線ビームが通過した場合、それに続く走査領域で計数を0にしてしまうか又は計数に誤りを生じさせる空間電荷分極が起こる可能性があるが、検出器素子102はそのような空間電荷分極を低減又は排除する。CdTe検出器素子102を使用する本実施形態の検出器100は、例えばCZT検出器素子と比較して正孔輸送特性を改善した。従って、CdTe検出器素子は、X線に暴露された場合に空間電荷分極の影響を受けにくく、本明細書において説明される撮影システム100を使用して患者を走査する場合、これは望ましい利点である。
【0022】
更に図2を参照すると、例示的な本実施形態において、検出器素子102のうち少なくともいくつかは、約1.5mmの幅110及び約2.7mmの長さ112を有する。検出器素子102の幅110及び長さ112は例であり、撮影用途に応じて他の幅及び長さが選択されてもよい。例示的な本実施形態において、検出器100は、約1.4mmの幅122及び約2.7mmの長さ124を有する少なくとも1つの別の検出器素子120を更に含む。
【0023】
図2に示されるように、検出器素子120は検出器アレイ104の端部126に配設される。複数の検出器素子102及び120は、カソード側132で検出器素子102及び120を取り囲む接地点として機能する保護リング130を有する16個の感知電極を形成するように構成される。検出器100は、カソード側132とは反対の側136に形成された1つのアノード電極134を更に含む。例示的な本実施形態において、検出器素子102及び120が約1.60mmの電極ピッチを有するように、各検出器素子102及び120は非導電間隙140により互いに分離される。例示的な本実施形態において、間隙140は非メタライズ材料によって充填される。例示的な本実施形態において、線量効率よく走査を実行するために十分に高いX線吸収効率を確保できるように、検出器100は約0.1mm〜3.0mmの範囲の厚さ160を有する。更に、例示的な本実施形態において、検出器は約3.0mmの幅162、約26.0mmの長さ164及び約1.0mmの厚さ160を有する。
【0024】
図3は、図1に示される撮影システム10と共に使用されてもよい千鳥配置の複数の検出器素子102を含む別の検出器200の実施例を示した図である。例示的な本実施形態において、検出器200は、検出器200を形成する4つのモノリシック検出器202、204、206及び208を含む。例示的な本実施形態において、4つのモノリシック検出器202、204、206及び208の各々は互いに結合されて検出器200を形成する。任意に、4つのモノリシック検出器202、204、206及び208が一体構造として形成されるように検出器200が製造されてもよい。特に、検出器200は、4つのモノリシック検出器202、204、206及び208を含むように単一のユニットとして製造されてもよい。例示的な本実施形態において、各検出器202、204、206及び208は、図2に示されるモノリシック検出器100とほぼ同様の単一のモノリスである。
【0025】
検出器200は、2つの列210及び212を含む2×2アレイとして配列される。各列は2つのモノリシック検出器を含む。列210は検出器202及び204を含み、列212は検出器206及び208を含む。例示的な本実施形態において、各検出器202、204、206及び208は16個の検出器素子102を含む。従って、各列210及び212は32個の検出器素子102を含み、それらの検出器素子は、1つの検出器素子の約1/2の幅、例えば約0.8mmの距離だけ互いに位置がずれている。このように、例示的な本実施形態において、検出器200は合わせて64個の検出器素子102を含む。一実施形態において、検出器200を形成するために使用される4つの検出器202、204、206及び208は、1つのセラミック基板の上に形成される。任意に、検出器200を形成するために使用される4つの検出器202、204、206及び208は個別に製造され、次に一体に組み立てられて検出器200を形成する。例示的な本実施形態において、各検出器202、204、206及び208は、線形千鳥配置検出器アレイ200を形成するように向きを規定された16個のテルル化カドミウム(CdTe)検出器素子102を含む。図3に示されるように、各検出器202、204、206及び208は対応する小型検出器素子220、222、224及び226を含み、それらの検出器素子は図2に示される検出器素子102 に類似する。各小型検出器素子220、222、224及び226は、その他の検出器素子の幅230より狭い幅228を有する。前述のように検出器素子間の間隙に沿った電極ピッチを維持するために、検出器素子220、222、224及び226の幅は縮小される。
【0026】
検出器素子220が検出器素子222に隣接し且つ検出器素子224が検出器素子226に隣接するように、検出器202、204、206及び208は配置される。更に、検出器素子220と検出器素子222との間及び検出器素子224と検出器素子226との間に間隙221が規定される。例示的な本実施形態において、間隙221は空隙である。図3に示される千鳥配置検出器配列は、画素サイズの縮小に頼ることなく長手方向画像サンプリングを改善する。
【0027】
任意に、検出器200はスタック形アレイ検出器であってもよい。その場合、検出器素子102は放射の伝播方向に積み重ねられ、低エネルギースペクトル及び高エネルギースペクトルをそれぞれ選択的に感知する。スタック形アレイ検出器の特定の利点は、スタック形アレイ検出器が多重線形アレイ検出器又はエリア検出器の構造に容易に対応できることである。本明細書において説明される各検出器は、検出器の幅を拡張することにより走査画像の幅を拡張できるように少なくとも1本の線に沿って配列された複数の独立した検出器素子を含む。例えば走査の幅は、検出器200に更に検出器部分を追加することにより拡張されてもよい。走査完了後、検出器により供給されるデュアルエネルギー信号は、骨又は軟組織などの2つの基本物質の画像に分解される。撮影を目的とする場合、優れた信号対雑音比を有するシングルエネルギーモードを実行するために、高エネルギー信号と低エネルギー信号とを組み合わせることも可能である。
【0028】
図4は、図1に示される撮影システム10と共に使用されてもよい線形アレイとして配列された複数の検出器素子252を含む別の検出器250の実施例を示した図である。例示的な本実施形態において、複数の検出器素子252は、個別に製造された後に一体に組み立てられることにより検出器250を形成する分離した検出器素子252である。例示的な本実施形態において、検出器250は、線形アレイを形成するように向きを規定された16個のテルル化カドミウム(CdTe)検出器素子252として示される複数の検出器素子252を含む。
【0029】
例示的な本実施形態において、検出器素子252は、約3.0mmの幅254及び約7.0mmの長さ256を有する。検出器素子252の幅254及び長さ256は例であり、撮影用途に基づいて他の幅及び長さが選択されてもよい。例示的な本実施形態において、検出器250が約51.0mmの全長262を有するように、各検出器素子252は非導電間隙又は空隙260により分離される。各検出器素子252は1つのアノードと、アノードとは反対の側に形成された1つのカソードとを含む。例示的な本実施形態において、検出器250は約0.75mmの厚さ250を有する。
【0030】
図5は、種々の実施形態に従って基板270の上に形成された図4に示される1つの検出器素子252を示した平面斜視図である。例示的な本実施形態において、各検出器素子252はカソード302及びアノード304を含む。組み立て中、カソード302は共通カソード402に電気的に結合される。検出器素子のアノード304は共通アノード404に電気的に結合される。検出器の共通カソード402及び共通アノード404を1つずつ設けることにより、検出器からの電気出力を更に処理するために撮影システムへ送信できる。例えばカソード402及びアノード404からの電気出力は、コンピュータ、例えば図1に示されるコンピュータ40へ送信されてもよい。次に、コンピュータ40は、カソード402及びアノード404から受信した情報を使用して種々のアルゴリズムに従って被検体の画像を再構成してもよい。
【0031】
図6は、本明細書において説明される検出器のうち任意の検出器と共に使用可能な検出器素子102の一実施形態を示した側面図である。例示的な本実施形態において、検出器素子252は検出器素子102とほぼ同様である。従って、以下の検出器素子102の説明は検出器素子252にも適用できる。図6に示されるように、検出器素子102はCdTe半導体結晶300を含む。検出器素子102は、カソード302及びその反対側に位置するアノード304を更に含む。カソード302はX線入射面306、例えばX線が入射する検出器素子102の面に配設される。アノード304は半導体結晶300の反対側の面308に配設される。カソード302及びアノード304は、例えば化学気相成長技術、スパッタリング及び/又は金属めっきを使用してウェハ300上に配設されてもよい。例示的な本実施形態において、カソード302はプラチナ材料を使用して製造され、アノード304はインジウム材料又はアルミニウム材料のうち少なくとも一方を使用して製造される。ウェハ300、カソード302及びアノード304の組み合わせは1つのダイオードを形成する。例示的な本実施形態において、アノード304とカソード302との間に正バイアスが印加された場合にショットキーコンタクト又はブロッキングコンタクト/素子を形成するために、アノード304はインジウム材料又はアルミニウム材料から製造される。例えば少なくともいくつかの周知の検出器素子は、従来のオーミックアノードコンタクト及びオームカソードコンタクトを有するテルル化カドミウム(CdTe)半導体を使用して製造される。印加されるバイアス電圧の影響を受けて、半導体は、半導体により吸収された各X線のエネルギーに比例する電流を発生する。X線によって起こる半導体電流のわずかな増加はデジタル信号に変換され、デジタル信号は画像を生成するために使用される。しかし、従来のオームコンタクトは相当に大きな漏れ電流を発生する場合があり、漏れ電流は雑音を発生するので、画像を生成するために使用される信号の総品質を低下する。これに対し、本明細書において説明される各検出器素子102は、半導体の漏れ電流を大幅に減少することにより雑音を低減し、それにより、各X線エネルギーの正確な評価を可能にするショットキーコンタクトを形成するアノード304を含む。
【0032】
動作中、各検出器素子102は、検出器素子102の検出面に入射するX線の電離が原因となる電荷を発生する。図6に示されるように、カソード302とアノード304との間に印加される電気バイアスを使用して信号が発生される。CdTe半導体300とインジウムアノード304との組み合わせにより、検出器102はショットキーコンタクトとして機能することが可能である。ショットキーコンタクトは漏れ電流をほぼ阻止するので、検出器素子102は各X線のエネルギーの測定及びX線のエネルギーが低エネルギーX線又は高エネルギーX線のいずれであるかを分類可能にする。動作中、検出器素子102は、1つの広帯域X線エネルギービームの低エネルギー含量及び高エネルギー含量を同時に測定する。
【0033】
例えば図7は、1つの検出器素子102から受信される出力の一例を示したグラフである。図7において、x軸はX線エネルギーを示し、y軸は所定のX線エネルギーで測定されたX線の量を示す。検出器素子102からの出力は、検出器素子102に入射するX線に応答して発生される電気パルスであり、パルスの振幅は、吸収されたX線のエネルギーに比例する。図7に示されるように、1つのパルス600のX線エネルギーが所定の閾値601を超える場合、そのパルス600は高エネルギーパルスに分類される。これに対し、1つのパルスが閾値601に満たない場合、そのパルス600は低エネルギーパルスに分類される。例えば1つのパルス600が40keV以下である場合、そのパルス600は低エネルギーパルスに分類される。例示的な本実施形態において、広帯域X線源は、低エネルギーX線に分類される約40keVのエネルギーを有するX線と、高エネルギーX線に分類される約80keVのエネルギーを有するX線とを放射する。
【0034】
図8は、種々の実施形態に係る図2、図3及び図4に示される検出器からの出力の一例を示したグラフである。図8において、x軸は検出器素子102(又は検出器チャネル)を示し、y軸は計数率を示す。前述のように、X線パルスは低エネルギー又は高エネルギーのいずれかに分類される。図8に示されるように、第1のX線エネルギーで吸収されたX線の累積計数率500は、第1のX線エネルギーより低い第1のX線エネルギーより低い第2のX線エネルギーで吸収されたX線の計数率502より高い。例示的な本実施形態において、ショットキーコンタクト304は、検出器素子102が種々のエネルギーレベルで受け取ったX線を識別すること及び受け取ったX線を計数に変換することを可能にする。
【0035】
ショットキーコンタクト304を含む検出器素子102は、デュアルエネルギー撮影システムで使用される可能性がある高い電圧レベルに耐えることが可能であり、これに対応して起こる漏れ電流の増加による影響を受けることもない。更に、CdTe検出器素子102は従来のCZT検出器素子より安価であるので、特にモノリスアレイデバイスを使用する場合、費用を大幅に節約できる。
【0036】
デュアルエネルギーシステムX線検出器を製造する方法は、デュアルエネルギー横方向走査型X線源から放射されるX線ビームをそのX線ビームに比例する電流に変換するように構成されたテルル化カドミウム(CdTe)半導体の第1の面にプラチナカソードを蒸着することと、CdTeの反対側の面にインジウムショットキーコンタクトを蒸着することとを含む。方法は、線形検出器アレイ及び千鳥配置検出器アレイのうち少なくとも一方を形成するために複数のCdTe半導体を配列することを更に含む。
【0037】
種々の実施形態及び/又は構成要素、例えばモジュール又はその内部の構成要素及びコントローラは、1つ以上のコンピュータ又はプロセッサの一部として実現されてもよい。コンピュータ又はプロセッサは計算装置、入力装置、表示装置及び例えばインターネットにアクセスするためのインタフェースを含んでもよい。コンピュータ又はプロセッサはマイクロプロセッサであってもよい。マイクロプロセッサは通信バスに接続されてもよい。コンピュータ又はプロセッサはメモリを更に含んでもよい。メモリはランダムアクセスメモリ(RAM)及び読み取り専用メモリ(ROM)を含んでもよい。コンピュータ又はプロセッサは、ハードディスクドライブ又はフロッピー(登録商標)ディスクドライブ、光ディスクドライブなどの取り出し可能記憶装置ドライブを更に含んでもよい。記憶装置は、コンピュータプログラム又は他の命令をコンピュータ又はプロセッサにロードする他の類似の手段であってもよい。
【0038】
本明細書において使用される場合、用語「コンピュータ」又は「モジュール」は、マイクロコントローラ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理回路及び本明細書において説明される機能を実行可能な他の任意の回路又はプロセッサを使用するシステムを含む任意のプロセッサ利用システム又はマイクロプロセッサ利用システムを含んでもよい。上記の例は単なる例示であり、従って、「コンピュータ」という用語の定義及び/又は意味を限定することをまったく意図しない。
【0039】
コンピュータ又はプロセッサは、入力データを処理するために、1つ以上の記憶素子に格納された命令のセットを実行する。記憶素子は、希望又は必要に応じてデータ又は他の情報を更に格納してもよい。記憶素子は処理機械の中の情報源又は物理的記憶素子の形態であってもよい。
【0040】
命令のセットは、本発明の種々の実施形態の方法及び処理などの特定の動作を実行することを処理機械としてのコンピュータ又はプロセッサに命令する種々の指令を含んでもよい。命令のセットはソフトウェアプログラムの形態であってもよい。ソフトウェアはシステムソフトウェア又はアプリケーションソフトウェアなどの種々の形態であってよい。更に、ソフトウェアは、複数の別個のプログラム又はモジュールの集合体、より大型のプログラムの中の1つのプログラムモジュール又は1つのプログラムモジュールの一部の形をとってもよい。ソフトウェアは、オブジェクト指向プログラミングの形態のモジュラープログラミングを含んでもよい。処理機械による入力データの処理は、オペレータからの指令に応答して、又は事前の処理の結果に応答して、又は別の処理機械からの要求に応答して実行されてもよい。
【0041】
本明細書において使用される場合、用語「ソフトウェア」及び「ファームウェア」は互換性を有し、RAMメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ及び不揮発性RAM(NVRAM)メモリを含むメモリに格納されたコンピュータにより実行される任意のコンピュータプログラムを含む。ここで挙げたメモリの種類は単なる例であり、従って、コンピュータプログラムを格納するために使用可能なメモリの種類に関する限定ではない。
【0042】
以上の説明は単なる例示であり、限定的な意味を持たないことを理解すべきである。例えば先に説明した実施形態(及び/又はその態様)は、互いに組み合わせて使用されてもよい。更に、本発明の範囲から逸脱することなく、ある特定の状況又は材料を本発明の種々の実施形態の教示に適合させるために多くの変形が実施されてもよい。本明細書において説明した寸法及び種類は、本発明の種々の実施形態のパラメータを定義することを意図するが、実施形態は限定的な意味をまったく持たず、例示的な実施形態である。以上の説明を検討することにより、当業者には他の多くの実施形態が明らかになるだろう。従って、本発明の種々の実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲を添付の特許請求の範囲が保護すべきあらゆる同等物と共に参照することにより判定されるべきである。添付の特許請求の範囲において、「含む」及び「ここで」という用語は、それぞれ対応する用語「具備する」及び「おいて」と同等の平易な表現として使用される。更に、添付の特許請求の範囲において、「第1の」、「第2の」及び「第3の」などの用語は単なるラベルとして使用され、それらの用語により説明される対象物に対して順序条件を課すことを意図しない。更に、添付の特許請求の範囲の限界は手段+機能形式で書かれておらず、特許請求の範囲の限界が「〜のための手段」及びそれに続く更なる構造を含まない機能の陳述を明示して使用していない限り、限界は米国特許法第112条、6項に基づいて解釈されることを意図しない。
【0043】
以上の説明は、最良の態様を含めて本発明の種々の実施形態を開示するため並びに任意の装置又はシステムを製造し且つ使用すること及び取り入れられている任意の方法を実行することを含めて当業者が本発明の種々の実施形態を実施することを可能にするために実施例を使用する。本発明の種々の実施形態の特許性の範囲は特許請求の範囲により定義され、当業者には明らかである他の実施例を含んでもよい。そのような他の実施例は、特許請求の範囲の用語と相違しない構造要素を含む場合又は特許請求の範囲の用語と実質的に相違しない同等の構造要素を含む場合には特許請求の範囲内にあることを意図する。
【符号の説明】
【0044】
10 撮影システム
12 患者台
14 患者
16 長手方向軸
18 Cアーム
20 下端
22 X線源
24 上端
26 X線検出器
28 ラスタパターン
30 一連の横方向走査
32 並進運動コントローラ
34 ファンビーム
40 コンピュータ
42 ワークステーション
44 ディスプレイ
46 キーボード
48 マウス
100 検出器
102 検出器素子
104 検出器アレイ
110 幅
112 長さ
120 検出器素子
122 幅
124 長さ
126 端部
130 保護リング
132 カソード側
134 アノード電極
136 側
140 間隙
160 厚さ
162 幅
164 長さ
200 検出器
202 検出器部分
204 検出器部分
206 検出器部分
208 検出器部分
210 列
212 列
220 検出器素子
221 間隙
222 検出器素子
224 検出器素子
226 検出器素子
228 検出器素子の幅
230 検出器素子の幅
250 検出器
252 検出器素子
254 幅
256 長さ
260 空隙
262 全長
270 基板
300 CdTe半導体結晶ウェハ
302 カソード
304 アノード
306 X線入射面
308 反体側の面
402 検出器カソード
404 検出器アノード
500 計数率
502 計数率
600 1つのパルス
601 所定の閾値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
X線を発生するX線源(22)と;
テルル化カドミウム(CdTe)半導体(300)を含み、前記X線源から放射されるX線を受け取るX線検出器(100、200)と;
被検体(14)の複数の走査画像を収集するために横方向走査経路(28)に沿って前記X線源及び前記X線検出器を移動するコントローラ(32)とを具備する走査型骨密度計(10)。
【請求項2】
前記X線源(22)はデュアルエネルギーX線源である請求項1記載の走査型骨密度計(10)。
【請求項3】
前記X線検出器(100)は複数の検出器素子(102)を具備し、各検出器素子は光子計数素子(304)を具備する請求項1記載の走査型骨密度計(10)。
【請求項4】
前記X線検出器(100)は複数の検出器素子(102)を具備し、各検出器素子はショットキーコンタクト(304)を具備する請求項1記載の走査型骨密度計(10)。
【請求項5】
前記X線検出器(100)は複数の検出器素子(102)を具備し、各検出器素子はアノード(304)及びカソード(302)を具備し、前記アノード(304)はインジウム材料及びアルミニウム材料のうち少なくとも一方を具備し且つ前記カソード(302)はプラチナ材料を具備する請求項1記載の走査型骨密度計(10)。
【請求項6】
前記X線検出器(200)は、千鳥配置配列で配置された複数の線形検出器アレイ(202、204、206、208)を具備する請求項1記載の走査型骨密度計(10)。
【請求項7】
前記X線検出器(100)は、線形検出器アレイ(104)を形成するように配列された複数の検出器素子(102)を具備する請求項1記載の走査型骨密度計(10)。
【請求項8】
前記X線検出器(100)は複数の検出器素子(102)を具備し、各検出器素子は間隙(140)により隣接する検出器素子から分離される請求項1記載の走査型骨密度計(10)。
【請求項9】
カソード(302)と;
アノード(304)と;
前記カソードと前記アノードとの間に配設され、デュアルエネルギー横方向走査型X線源(22)から放射されるX線をX線エネルギーに比例する電流に変換するように構成されたテルル化カドミウム(CdTe)半導体(300)とを具備するX線検出器(100、200)。
【請求項10】
前記X線検出器は、線形X線検出器アレイ(104)を形成するように配列された複数のCdTe半導体(300)を更に具備する請求項9記載のX線検出器(100)。
【請求項11】
前記X線検出器は複数のCdTe半導体(300)を更に具備し、各CdTe半導体は光子計数素子(304)を有する請求項9記載のX線検出器(100)。
【請求項12】
前記X線検出器は、千鳥配置パターンで配列された複数のCdTe半導体(300)を更に具備する請求項9記載のX線検出器(100、200)。
【請求項13】
前記X線検出器は、複数のCdTe半導体(300)及び各半導体の上に形成されたショットキーコンタクト(304)を更に具備する請求項9記載のX線検出器(100、200)。
【請求項14】
前記アノード(304)はショットキーコンタクトである請求項9記載のX線検出器(100、200)。
【請求項15】
前記アノード(304)はインジウム材料及びアルミニウム材料のうち少なくとも一方を具備し且つ前記カソード(302)はプラチナ材料を具備する請求項9記載のX線検出器(100、200)。
【請求項16】
前記半導体(300)の一部は間隙(140、260)により分離される請求項9記載のX線検出器(100、200)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−56257(P2011−56257A)
【公開日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199436(P2010−199436)
【出願日】平成22年9月7日(2010.9.7)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】