説明

水融和性立体阻害アルコキシアミン類及びヒドロキシ置換アルコキシアミン類

本発明は、水に対する親和性を持つある種の基本骨格を介して水融和性である、立体阻害アルコキシアミン及びヒドロキシ置換アルコキシアミン安定剤化合物に関する。立体阻害アミンは、例えばE及びE′は、2−ヒドロキシシクロヘキシルオキシ、2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ、ベンジルオキシ、メトキシ、プロポキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ又はシクロヘキシルオキシであり、Rxは、例えば−NH2+CH2CH2OHCl-、−NH3+ -OAc、=NOH、−NHCH(CH3)COO-+、−NHCH2CH2NH(CH32+ -OAc、−NHCH2CH2SO3-+、−NHCH(COO-+)CH2CH2SCH3、−NHCH2COO-+、−OCH(CH3)COO-+、−OCH2CH2NH(CH32+ -OAc、−OCH2CH2SO3-+、−OCH(COO-+)CH2CH2SCH3及び−OCH2COO-+からなる群より選択され、R5は、−(OCH2CH2)−、−(OCH2CH2(CH3))−、−(CH2CHCOOH)−、−(CH2C(CH3)COOH)−、−(CH2CHCOOCH3)−、−(NHCH2CH2)−、−(CH2CHOH)−、−(CH2CHCONH2)−及び−(CH2CH(NHCON))−からなる群より選択される反復単位を含む、式のものである。これらの物質は、酸化、熱及び化学線の有害作用に対して水性ポリマー系を安定化するのに特に有効である。本化合物は、例えば、水性被覆剤、水性インク、水性インクジェット媒体及び光硬化性水溶液系を安定化するのに有効である。
【化69】



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)〜(10):
【化1】




[式中、
Eは、1〜18個の炭素原子のアルコキシ、5〜12個の炭素原子のシクロアルコキシ又は7〜15個の炭素原子のアラルコキシであるか、あるいはEは、−O−T−(OH)bであり、
Tは、1〜18個の炭素原子の直鎖又は分岐鎖アルキレン、5〜18個の炭素原子のシクロアルキレン、5〜18個の炭素原子のシクロアルケニレン、1〜4個の炭素原子の直鎖又は分岐鎖アルキレン(フェニルにより置換されているか、又は1〜4個の炭素原子の1個若しくは2個のアルキル基により置換されているフェニルにより置換されている)であり;
bは、1、2又は3であり(ただし、bは、T中の炭素原子の数を超えることはできず、そしてbが、2又は3であるとき、各ヒドロキシル基は、Tの異なる炭素原子に結合している);
E’は、水素、C1−C18アルキル、C2−C18アルケニル、C7−C15フェニルアルキル、C2−C18アルカノイル又はフェニルであるか、あるいはE’は、独立にEと同義であり、
Rは、水素又はメチルであり、
1は、水素、C1−C12アルキル、C5−C8シクロアルキル、1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC5−C8シクロアルキル、C2−C12アルケニル、フェニル、C7−C9フェニルアルキル、グリシジル、C2−C12アルカノイル、C6−C9シクロアルキルカルボニル、C2−C12カルバモイル、C2−C12アルケノイル、ベンゾイル、1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているベンゾイル、ジ(C1−C6アルキル)ホスホナートにより置換されているC2−C12アルカノイルであるか、あるいは
1は、C2−C12アルキル、C2−C12アルカノイル若しくはC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜6個の酸素、硫黄又は−N(R6)−基により中断されている);C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、フェニル若しくはC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜6個のヒドロキシ基により、又は1〜6個の−NHR6基により置換されている);C2−C12アルキル、C2−C12アルカノイル若しくはC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜3個の−NR6C(O)−基により中断されている);又はC1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、フェニル若しくはC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜3個の−SO3H基により、又は1〜3個の−COOR6基により置換されている)であるか;あるいは
1は、ピペラジンにより、又はモルホリン基により置換されている、該アルキルであるか;あるいは
1は、1〜6個のヒドロキシ基により、又は1〜6個の−NHR6基により更に置換されている、該中断された基であるか;あるいは
1は、1〜3個の−SO3H基により、又は1〜3個の−COOR6基により更に置換されている、該中断された基であるか;あるいは
1は、一価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンイミン、アクリルアミド、ビニルホルムアミド、ビニルアルコール及び酢酸ビニルよりなる群から選択されるモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこのホモ−又はコ−オリゴマーは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であり;
1’は、独立にR1と同義であり;
5は、二価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンイミン、アクリルアミド、ビニルホルムアミド、ビニルアルコール及び酢酸ビニルよりなる群から選択されるモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこのホモ−又はコ−オリゴマーは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であり;
6は、水素又はC1−C6アルキルであり、
6’、R6”及びR6'''は、独立にR6と同義であり、
7は、−N(R2)(R2’)であるか、又は塩素、1〜12個の炭素原子のアルコキシ、2−ヒドロキシエチルアミノ若しくは−N(R6)(R6’)であるか;あるいは
7は、下記式:
【化2】


で示される基であり;
8は、R7と同義であり(ここで、R7及びR8の一方は、−N(R2)(R2’)である);
qは、2〜8であり;
は、無機又は有機アニオンであり、
+は、一価、二価又は三価のカチオンであり、そして
Eが、−O−T−(OH)bであるとき、
2は、グリシジル、ジ(C1−C6アルキル)ホスホナートにより置換されているC2−C12アルカノイルであるか、あるいは
2は、C2−C12アルキル、C2−C12アルカノイル若しくはC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜6個の酸素、硫黄又は−N(R6)−基により中断されている);C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、フェニル若しくはC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜6個のヒドロキシ基により、又は1〜6個の−NHR6基により置換されている);C2−C12アルキル、C2−C12アルカノイル若しくはC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜3個の−NR6C(O)−基により中断されている)であるか;又はR2は、C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、フェニル若しくはC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜3個の−SO3H基により、又は1〜3個の−COOR6基により置換されている)であるか;あるいは
2は、ピペラジンにより、又はモルホリン基により置換されている、該アルキルであるか;あるいは
2は、1〜6個のヒドロキシ基により、又は1〜6個の−NHR6基により更に置換されている、該中断された基の1つであるか;あるいは
2は、1〜3個の−SO3H基により、又は1〜3個の−COOR6基により更に置換されている、該中断された基の1つであるか;あるいは
2は、1〜3個の−COO+基により更に置換されている、C2−C12アルキル、C2−C12アルカノイル又はC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜6個の酸素、硫黄又は−NR6−基により中断されている)であるか;あるいは
2は、C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、フェニル又はC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1個又は2個の−COO+、−N(R6)(R6’)(R6”)+又は−SO3+基により置換されている)であるか;あるいは
2は、それぞれ1個又は2個の−OH、−COOR6又は−NHR6基により更に置換されている、該C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、フェニル又はC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1個又は2個の−COO+、−N(R6)(R6’)(R6”)+又は−SO3+基により置換されている)であるか;あるいは
2は、一価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンイミン、アクリルアミド、ビニルホルムアミド、ビニルアルコール及び酢酸ビニルよりなる群から選択されるモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこのホモ−又はコ−オリゴマーは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であり;
2’は、R2と同義であり、かつ水素であってもよく;
3は、R2と同義であり、かつ−SO3H、−PO32、−SO3+又は−PO3+であってもよく、そして
4は、R2と同義であり、かつ水素であってもよく、そして
Eが、1〜18個の炭素原子のアルコキシ、5〜12個の炭素原子のシクロアルコキシ又は7〜15個の炭素原子のアラルコキシであるとき、
2は、C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、フェニル又はC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1個又は2個のピペラジン、−COO+、−N(R6)(R6’)(R6”)+、−SO3H又は−SO3+基により置換されている)であるか;あるいは
2は、該C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、フェニル又はC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1個又は2個の−COO+、−Cl、−N(R6)(R6’)(R6”)+又は−SO3+基により置換されており、それぞれ1個又は2個の−OH、−Cl、−COOR6又は−NHR6基により更に置換されている)(ただし、下記式:
【化3】


で示される化合物は含まれない)であるか;あるいは
2は、一価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンイミン、アクリルアミド、ビニルホルムアミド、ビニルアルコール及び酢酸ビニルよりなる群から選択されるモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこのホモ−又はコ−オリゴマーは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であり;
2’は、R2と同義であり、かつ水素であってもよく;
3は、R2と同義であり、かつ−SO3H、−PO32、−SO3+又は−PO3+であってもよく、そして
4は、R2と同義であり、かつ水素であってもよい]で示される化合物よりなる群から選択される、水融和性又は水溶性立体阻害アルコキシアミン又はヒドロキシ置換アルコキシアミン化合物。
【請求項2】
下記式:
【化4】


[式中、
Eは、1〜18個の炭素原子のアルコキシ、5〜12個の炭素原子のシクロアルコキシ又は7〜15個の炭素原子のアラルコキシであるか、あるいはEは、−O−T−(OH)bであり、
Tは、1〜18個の炭素原子の直鎖又は分岐鎖アルキレン、5〜18個の炭素原子のシクロアルキレン、5〜18個の炭素原子のシクロアルケニレン、1〜4個の炭素原子の直鎖又は分岐鎖アルキレン(フェニルにより置換されているか、又は1〜4個の炭素原子の1個若しくは2個のアルキル基により置換されているフェニルにより置換されている)であり;
bは、1、2又は3であり(ただし、bは、T中の炭素原子の数を超えることはできず、そしてbが、2又は3であるとき、各ヒドロキシル基は、Tの異なる炭素原子に結合している);
E’は、水素、C1−C18アルキル、C2−C18アルケニル、C7−C15フェニルアルキル、C2−C18アルカノイル又はフェニルであるか、あるいはE’は、独立にEと同義であり、
Rは、水素又はメチルであり、
1は、水素、C1−C12アルキル、C5−C8シクロアルキル、1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC5−C8シクロアルキル、C2−C12アルケニル、フェニル、1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているフェニル、C7−C9フェニルアルキル、フェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C9フェニルアルキル、グリシジル、C2−C12アルカノイル、C6−C9シクロアルキルカルボニル、C2−C12カルバモイル、C2−C12アルケノイル、ベンゾイル、1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているベンゾイル、ジ(C1−C6アルキル)ホスホナートにより置換されているC2−C12アルカノイルであるか、あるいは
1は、C2−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル若しくはフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜6個の酸素、硫黄又は>NR6基により中断されている);C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル若しくはフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜6個のヒドロキシ基により、又は1〜6個の−NHR6基により置換されている);C2−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル若しくはフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜3個の−NR6C(O)−基により中断されている);又はC1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル若しくはフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜3個の−SO3H基により、又は1〜3個の−COOR6基により置換されている)であるか;あるいは
1は、一価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンイミン、アクリルアミド、ビニルホルムアミド、ビニルアルコール及び酢酸ビニルよりなる群から選択されるモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこのホモ−又はコ−オリゴマーは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であり;
1’は、独立にR1と同義であり;
5は、二価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンイミン、アクリルアミド、ビニルホルムアミド、ビニルアルコール及び酢酸ビニルよりなる群から選択されるモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこのホモ−又はコ−オリゴマーは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であり;
6は、水素又はC1−C6アルキルであり、
6’は、独立にR6と同義であり、
は、無機又は有機アニオンであり、
+は、一価、二価又は三価のカチオンであり、そして
Eが、−O−T−(OH)bであるとき、
2は、グリシジル、ジ(C1−C6アルキル)ホスホナートにより置換されているC2−C12アルカノイルであるか、あるいは
2は、C2−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル若しくはフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜6個の酸素、硫黄又は>NR6基により中断されている);C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル若しくはフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜6個のヒドロキシ基により、又は1〜6個の−NHR6基により置換されている);C2−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル若しくはフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜3個の−NR6C(O)−基により中断されている)であるか;又はR2は、C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル若しくはフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1〜3個の−SO3H基により、又は1〜3個の−COOR6基により置換されている)であるか;あるいは
2は、それぞれ1個又は2個の−OH、−COOR6又は−NHR6基により更に置換されている、該C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル又はフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1個又は2個の−COO+、−N(R6)(R6’)+又は−SO3+基により置換されている)であるか;あるいは
2は、C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル又はフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1個又は2個の−COO+、−N(R6)(R6’)+又は−SO3+基により置換されている)であるか;あるいは
2は、一価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンイミン、アクリルアミド、ビニルホルムアミド、ビニルアルコール及び酢酸ビニルよりなる群から選択されるモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこのホモ−又はコ−オリゴマーは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であり;
2’は、R2と同義であり、かつ水素であってもよく;
3は、R2と同義であり、かつ−SO3H、−PO32、−SO3+又は−PO3+であってもよく、そして
4は、R2と同義であり、かつ水素であってもよく、そして
Eが、1〜18個の炭素原子のアルコキシ、5〜12個の炭素原子のシクロアルコキシ又は7〜15個の炭素原子のアラルコキシであるとき、
2は、C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル又はフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1個又は2個の−COO+、−N(R6)(R6’)+又は−SO3+基により置換されている)であるか;あるいは
2は、それぞれ1個又は2個の−OH、−COOR6又は−NHR6基により更に置換されている、該C1−C12アルキル、C2−C12アルカノイル、C7−C18フェニルアルキル又はフェニル環上で1〜3個のC1−C4アルキルにより置換されているC7−C18フェニルアルキル(それぞれ1個又は2個の−COO+、−N(R6)(R6’)+又は−SO3+基により置換されている)(ただし、下記式:
【化5】


で示される化合物は含まれない)であるか;あるいは
2は、一価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、アクリル酸、メタクリル酸、エチレンイミン、アクリルアミド、ビニルホルムアミド、ビニルアルコール及び酢酸ビニルよりなる群から選択されるモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこのホモ−又はコ−オリゴマーは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であり;
2’は、R2と同義であり、かつ水素であってもよく;
3は、R2と同義であり、かつ−SO3H、−PO32、−SO3+又は−PO3+であってもよく、そして
4は、R2と同義であり、かつ水素であってもよい]で示される、請求項1記載の水融和性又は水溶性立体阻害アルコキシアミン又はヒドロキシ置換アルコキシアミン化合物。
【請求項3】
下記式:
【化6】


で示される、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
1が、水素、C1−C4アルキル、C2−C5アルカノイル;酸素、硫黄又は−N(R6)−基により中断されている、C2−C4アルキル又はC2−C5アルカノイル;ヒドロキシ基により又は−NHR6基により置換されている、C1−C4アルキル又はC2−C5アルカノイル;−NR6C(O)−基により中断されている、C2−C4アルキル又はC2−C5アルカノイルであるか、あるいは−SO3Hにより又は−COOR6基により置換されている、C1−C4アルキル又はC2−C5アルカノイルである、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
下記式:
【化7】


で示される、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
2及びR3が、酸素、硫黄若しくは−N(R6)−基により中断されている、C2−C4アルキル若しくはC2−C5アルカノイル;ヒドロキシ基により若しくは−NHR6基により置換されている、C1−C4アルキル若しくはC2−C5アルカノイル;−NR6C(O)−基により中断されている、C2−C4アルキル若しくはC2−C5アルカノイルであるか、又はR2が、−SO3H基により若しくは−COOR6基により置換されている、C1−C4アルキル若しくはC2−C5アルカノイルであるか;又はR3が、−SO3Hであるか;あるいは
2及びR3が、−COO+、−N(R6)(R6’)+又は−SO3+基により置換されている、C1−C4アルキル又はC2−C5アルカノイルであるか;あるいは
2が、一価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、ビニルアルコール又はエチレンイミンのモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこれは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)である、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
下記式:
【化8】


で示される、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
4が、水素;酸素、硫黄若しくは−N(R6)−基により中断されている、C2−C4アルキル若しくはC2−C5アルカノイル;ヒドロキシ基により若しくは−NHR6基により置換されている、C1−C4アルキル若しくはC2−C5アルカノイル;−NR6C(O)−基により中断されている、C2−C4アルキル若しくはC2−C5アルカノイルであるか、又はR4が、−SO3H基により若しくは−COOR6基により置換されている、C1−C4アルキル若しくはC2−C5アルカノイルであるか;あるいは
4が、−COO+、−N(R6)(R6’)+又は−SO3+基により置換されている、C1−C4アルキル又はC2−C5アルカノイルである、請求項7記載の化合物。
【請求項9】
下記式:
【化9】


で示される、請求項1記載の化合物。
【請求項10】
5が、ポリエチレングリコール又はポリプロピレングリコールである、請求項9記載の化合物。
【請求項11】
下記式:
【化10】


[式中、
Eは、−O−T(OH)b、1〜18個の炭素原子のアルコキシ、5〜12個の炭素原子のシクロアルコキシ又は7〜15個の炭素原子のアラルコキシであり、
xは、−NH2+CH2CH2OH Cl、−NHCH2CH2OH、−NH3+ OAc、=NOH、−NHCH(CH3)COO+、−NHCH2CH2NH(CH32+ OAc、−NHCH2CH2SO3+、−NHCH(COO+)CH2CH2SCH3、−NHCH2COO+、−NHCOCH2OH、−NHCOCH2NHCOCH3、−NHCH2CH2CH2SO3H、−OCH2CH2OH、−OCH(CH3)COO+、−OCH2CH2NH(CH32+ OAc、−OCH2CH2SO3+、−OCH(COO+)CH2CH2SCH3、−OCH2COO+、−OCOCH2OH、−OCOCH2NHCOCH3及び−OCH2CH2CH2SO3Hよりなる群から選択され;そして
yは、−NHCH2CH2NHCH2CH2NHCH2CH2NH2、−NH2+CH2CH2NHCH2CH2NHCH2CH2NH2 OAc、−NHPhSO3H、−NHPhSO3+、−NHPhSO3Na+、−NH2+PhSO3H Cl、−NH(3−カルボキシ−4−クロロフェニル)、−NH(3−COONa+−4−クロロフェニル)、−NHCH2CH2−(N−ピペラジン)、−NH2+CH2CH2−(N−ピペラジン) OAc及び−NH2+CH2CH2−(N−ピペラジン) Clよりなる群から選択される]で示される、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
式(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(7)、(8)又は(9)[ここで、
Eは、1〜18個の炭素原子のアルコキシ、5〜12個の炭素原子のシクロヘキシルオキシ又は−O−T(OH)bであり;
Rは、水素又はメチルであり;
1は、水素、ヒドロキシ若しくはCOOR6基により置換されているC1−C4アルキルであるか;又はR1は、−N(R6)−基により中断されているC2−C4アルキルであるか;又はR1は、1〜6個の−N(R6)−基により中断されているC2−C12アルキルであり;
1’は、水素であり;
2は、ヒドロキシ、COOR6、−COO+、−N(R6)(R6’)(R6”)+、−SO3+、−SO3H若しくはピペラジン基により置換されているC1−C4アルキルであるか;又はR2は、ヒドロキシ基により置換されているC2−C5アルカノイルであるか;又はR2は、−NR6C(O)−基により中断されているC2−C5アルカノイルであるか;又はR2は、1〜3個の−COO+基により更に置換されている、1〜6個の硫黄基により中断されているC2−C12アルキルであるか;又はR2は、一価のホモ−若しくはコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、ビニルアルコール又はエチレンイミンのモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこれは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であるか;又はR2は、1〜2個の−SO3H若しくは−SO3+基により置換されているフェニルであるか;又はR2は、1個若しくは2個の−COOR6若しくは−COO+基により更に置換されている、1個若しくは2個の−Cl基により置換されているフェニルであり;
2’は、水素であり;
3は、−SO3H、−SO3+;ヒドロキシ若しくは−COO+基により置換されているC2−C5アルカノイルであるか;又はR3は、−N(R6)−基により中断されているC2−C5アルカノイルであり;
4は、水素であり;
5は、二価のホモ−又はコ−オリゴマー(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、エチレングリコール、プロピレングリコール、ビニルアルコールよりなる群から選択されるモノマーから誘導されるモノマー単位よりなり、そしてこのホモ−又はコ−オリゴマーは、2〜24個の間のモノマー単位よりなる)であり;
6は、水素又はC1−C6アルキルであり;
6’は、C1−C6アルキルであり;
6”は、水素又はC1−C6アルキルであり;
7は、−N(R2)(R2’)又は下記式:
【化11】


で示される基であり;
8は、R7と同義であり(ここで、R7及びR8の一方は、−N(R2)(R2’)である);
は、無機又は有機アニオンであり;
+は、一価、二価又は三価のカチオンである]の請求項1記載の化合物。
【請求項13】
光、熱及び酸素の有害作用を受ける有機材料、並びに
請求項1記載の水融和性又は水溶性立体阻害アルコキシアミン又はヒドロキシ置換アルコキシアミン化合物
を含むことを特徴とする、安定化組成物。
【請求項14】
被覆剤、インクジェットインク、インクジェット記録材料、写真記録材料、多層ポリマー構造、同時押し出しフィルム;放射線硬化性フィルム、放射線硬化性インク若しくは放射線硬化性被覆;接着剤又は積層板である、請求項13記載の組成物。
【請求項15】
更に、フェノール系酸化防止剤、金属ステアリン酸塩、金属酸化物、有機リン化合物、ベンゾフラノン酸化防止剤、ヒドロキシルアミン類、紫外線吸収剤、及び他の立体阻害アミン光安定剤よりなる群から選択される、少なくとも1つの同時添加安定剤を含むことを特徴とする、請求項13記載の組成物。
【請求項16】
更に、ベンゾフェノン類、2H−ベンゾトリアゾール類、アリール−s−トリアジン類よりなる群から選択される紫外線吸収剤を含むことを特徴とする、請求項13記載の組成物。
【請求項17】
顔料又は染料を含む着色組成物である、請求項13記載の組成物。
【請求項18】
酸化分解、熱分解及び/又は化学線分解を受ける有機材料を安定化するための方法であって、該材料に少なくとも1つの請求項1記載の化合物を加えるか、又は組み込むことを特徴とする方法。

【公表番号】特表2006−522020(P2006−522020A)
【公表日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502028(P2006−502028)
【出願日】平成16年2月16日(2004.2.16)
【国際出願番号】PCT/EP2004/050133
【国際公開番号】WO2004/076419
【国際公開日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】