説明

洗浄剤組成物

【課題】 洗浄後の皮膚のごわつき、きしみ、つっぱり、かさかさといった感触を抑制し、皮膚に柔らかな仕上がり感を付与する洗浄剤組成物を提供する。
【解決手段】 次の(A)成分及び(B)成分を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
(A)下記一般式(1)、(2)で示される化合物、及び1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリトリトールから選ばれる多価アルコールのうちの少なくとも1種。
【化1】


〔式(1)中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、R2は水素原子またはメチル基を示す。〕
【化2】


〔式(2)中、R3は炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕
(B)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及びカチオン活性剤から選ばれる界面活性剤のうちの少なくとも1種。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄剤組成物に関し、更に詳細には、特定の添加剤と界面活性剤を含有し、洗浄後の皮膚のごわつき、きしみ、つっぱり、かさかさといった感触を抑制し、皮膚に柔らかな仕上がり感を付与する洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、台所用洗剤、住居用洗剤、ボディーシャンプー、歯磨き粉等、我々が生活する上で非常に多くの洗浄剤が用いられている。
一般的に、これらの洗浄剤には、洗浄力や起泡性をよくする目的でアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン活性剤等の界面活性剤が配合されている。
【0003】
しかしながら、この界面活性剤の暴露により洗浄後において皮膚の柔軟性が喪失し、硬化を招き、皮膚感触に違和感を与えるといった問題が生じていた。特に、台所用洗剤では、使用後の皮膚感触においてごわつき、きしみ、つっぱり、かさかさといった違和感があった。
【0004】
洗浄後の皮膚感触の変化には、皮膚構造の中で、特に角質層が重要である。洗浄行動は通常数分間であり、この短時間の間で表皮生細胞層あるいは真皮層にまで界面活性剤の影響が及ぶことはなく、上述の皮膚感触における違和感は角質層の変化に起因している。
従って、角質層を柔軟化することで皮膚硬化によるごわつき、きしみ、つっぱりといった皮膚感触を抑制し柔らかな仕上がり感を付与することができる。
また、角層表面の摩擦特性を改善する物質により、かさかさ感じる皮膚感触を抑制し、しっとりした仕上がり感を付与することができる。
【0005】
これまで皮膚柔軟性を維持するために、角質層の水分保持に重要な天然保湿因子の溶出力の弱い界面活性剤が知られているが、満足な皮膚感触を得られるには至っていない点に未だ課題がある。
【0006】
また、低刺激性界面活性剤を使用することによる皮膚へのマイルド性や洗浄後のうるおい感の向上を図った洗浄剤組成物(例えば、特許文献1)が知られているが、アルキル硫酸塩、アルキルエ−テル硫酸塩等に比べそのマイルド性は高いものの、満足な皮膚感触を得られるには至っていない点に未だ課題がある。
【0007】
一方、皮膚硬化の予防又は改善する目的では、従来から保湿剤が知られており、例えば、尿素、グリセロール、アミノ酸誘導体、ムコ多糖類、各種天然物などを有効成分とする化粧料の使用が試みられてきている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、これらの保湿剤は、洗浄時に容易に脱落し効果の持続性、安定性、使用感などの点から不充分であった。
【0008】
また、角質層柔軟化作用を有するものとして、β−ヒドロキシカルボン酸のひとつ、サリチル酸が知られている(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この化合物は適用後に刺痛感、かゆみ、及びつっぱり感を生じ、かなりの不快感を与えるという問題は解決されていない。よって、サリチル酸を含めた、β−ヒドロキシカルボン酸の使用は一般に好まれていないのが現状である。
【0009】
更に、洗浄後につっぱり感がない洗浄剤組成物として、カチオン性基含有ビニル単量体からなる高分子を配合した洗浄剤が知られているが、十分な皮膚感触改善効果は得られていない(例えば、特許文献3参照)。
【0010】
以上のことから、洗浄による皮膚硬化及びそれによって引き起こされる皮膚感触における違和感は依然として避けられないのが現状である。
【特許文献1】特開平3−153798号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【特許文献2】特開平11−116483号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【特許文献3】特開2000−178592号公報(特許請求の範囲、実施例等)
【非特許文献1】武村俊之、「ファルマシア」、28(1)、61−65(1992)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、上記従来技術の課題及び現状等に鑑み、これを解消しようとするものであり、通常使用される界面活性剤に添加剤を加えることで従来の洗浄剤の性能を損なうことなく、洗浄後に良好な皮膚感触を与える洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは、前記した好ましい特性を有する洗浄剤組成物を開発するために種々研究を進めた結果、(A)成分及び(B)成分を含有する洗浄剤組成物、または、(A)成分及び(B)成分に加え、更に、(C)、(D)、(E)からなる高分子を含有する洗浄剤組成物が従来の洗浄剤の性能を損なうことなく、使用後に皮膚がごわごわする、きしむ、つっぱる、かさかさするといった感触を抑制できることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至ったのである。
【0013】
すなわち、本発明は、次の(1)及び(2)に存する。
(1) 次の(A)成分及び(B)成分を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
(A)下記一般式(1)、(2)で示される化合物、及び1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリトリトールから選ばれる多価アルコールのうちの少なくとも1種。
【化1】

〔式(1)中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、R2は水素原子またはメチル基を示す。〕
【化2】

〔式(2)中、R3は炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕
(B)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及びカチオン活性剤から選ばれる界面活性剤のうちの少なくとも1種。
(2) (C)下記一般式(3)、(4)、(5)の何れかで示される単量体と、(D)下記一般式(6)で示されるポリオキシエチレン基を含有する単量体と、(E)上記(C)、(D)以外の重合性単量体との共重合体であり、上記単量体全量に対して(C)単量体1〜99質量%、(D)単量体1〜99質量%、(E)単量体0〜90%を共重合してなる高分子化合物を含有することを特徴とする、上記(1)に記載の洗浄剤組成物。
【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

〔式(3)〜(6)中、Xは酸素原子又はNHを示し、Yは炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐状アルキレン基を示し、水酸基を1つ以上含んでも良い。R4は水素原子又はメチル基であり、R5、R6は炭素数1〜12のアルキル基を表す。R7は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R8〜R12は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基、Z、Z1及びZ2はそれぞれ炭素数2〜4のアルキレン基、Mは陰イオンを表す。R13は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R14は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基である。nは2〜4の整数であり、mは2〜50の整数である。〕
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、洗浄後の皮膚のごわつき、きしみ、つっぱり、かさかさといった感触を抑制し、皮膚に柔らかな仕上がり感を付与する洗浄剤組成物が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明の洗浄剤組成物は、次の(A)成分及び(B)成分を含有することを特徴とするものである。
(A)下記一般式(1)、(2)で示される化合物、及び1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリトリトールから選ばれる多価アルコールのうちの少なくとも1種。
【化7】

〔式(1)中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、R2は水素原子またはメチル基を示す。〕
【化8】

〔式(2)中、R3は炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕
(B)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及びカチオン活性剤から選ばれる界面活性剤のうちの少なくとも1種。
【0016】
先ず、本発明の洗浄剤組成物に用いる(A)成分の多価アルコールとしては、上記一般式(1)、(2)で示される化合物、及び1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリトリトールから選ばれる少なくとも1種(各単独又は2種以上の組み合わせ、以下同様)が挙げられ、例えば、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−エチル−1,3−ブタンジオール、3−イソプロピル−1,3−ブタンジオール3−t−ブチル−1,3−ブタンジオール、3−ブチル−1,3−ブタンジオール、1,2プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリトリトール、グリコール酸等が挙げられ、これらの中でも、特に、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール、ペンタエリトリトールが効果の点で好ましい。これらの化合物は、単独で用いてもよいし、また、2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらの多価アルコールは、皮膚表面の角層シートに対して柔軟化作用を示すことにより、洗浄後の皮膚に良好な感触を与えることができる。
【0017】
本発明の洗浄剤組成物において上記(A)の多価アルコールの含有量は、特に限定されないが、洗浄剤組成物全体に対して0.001〜30質量%(以下、単に「%」という)が好ましく、特に、1〜20質量%が好ましい。
この(A)成分の含有量が0.001%未満であると、その含有効果が充分に発揮されない場合があり、一方、30%を超えて多すぎると、洗浄力の低下を引き起こすこととなり、好ましくない。
【0018】
更に、本発明に用いる上記(B)成分としては、一般に洗浄剤として使用されている界面活性剤であれば問題ないが、例えば、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム、リンゴ酸アミドカリウム、モノアルキルリン酸カリウム塩、ラウロイルメチルタウリンナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルメチルアラニンナトリウム、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム、アルキルベタイン、アルキルアミンオキシド、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルピリジニウムクロリド等が挙げられ、特に、更なる洗浄力の点から、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。これらは、1種類用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】
本発明の洗浄剤組成物において上記(B)の界面活性剤の含有量は、本発明の効果を妨げない範囲、すなわち、角質層柔軟化作用及び洗浄力の低下を引き起こさない程度で通常量配合することができ、通常、洗浄剤組成物全量に対して、0.1〜60%、好ましくは、1〜50%含有することができる。
【0020】
また、本発明は、更に、以下の特徴を持つ重合体を洗浄剤組成物に含有することで、角層表面の摩擦特性を更に改善し、優れた皮膚感触改善作用を更に発揮することを見い出した。
これらの重合体は、乾燥後、皮膚上に高柔軟な複合体皮膜を形成することができるので、皮膚表面の摩擦改善効果が発揮される。本発明で用いる重合体は、(C)下記一般式(3)、(4)、(5)の何れかで示される単量体と、(D)下記一般式(6)で示されるポリアルキレンオキシド基を含有する単量体と、(E)上記(C)、(D)以外の重合性単量体との共重合体であり、好ましくは、上記(C)〜(E)の単量体の合計配合量(100%)に対して特定割合になるように各単量体を配合したものである。なお、本発明の高分子化合物における各単量体からなる構成単位の含有量は、共重合する際の各単量体の配合量と同様である。
【0021】
【化9】

【化10】

【化11】

【化12】

【0022】
本発明の洗浄剤組成物において上記重合体の含有量は、特には限定されないが、洗浄剤組成物全量に対して、0.001〜10%が好ましく、特に、0.01〜2%が好ましい。
この重合体の含有量が0.001%未満より少なすぎると、その配合効果が充分に発揮されない場合があり、一方、10%を超えて多すぎると、洗浄力の低下を引き起こしたり、べたつき等の不快な皮膚感触を引き起こすことがあり、好ましくない。
【0023】
本発明の重合体を構成する単量体(C)は、上記一般式(3)、(4)、(5)のいずれかで示される。上記式(3)〜(5)中、Xは酸素原子又はNHを示し、Yは炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐状アルキレン基を示し、水酸基を1つ以上含んでも良い。R4は水素原子又はメチル基であり、R5、R6は炭素数1〜12のアルキル基を表す。R7は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R8〜R12は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基、Z、Z1及びZ2はそれぞれ炭素数2〜4のアルキレン基、Mは陰イオンを表す。
【0024】
上記式(3)として、より具体的には、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジプロピルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキル等の(メタ)アクリル酸ジアルキルアミノアルキル化合物、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド化合物などが挙げられる。これらは、1種単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
これらのうち、好ましくは、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドであり、より好ましくは(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチルである。
【0025】
上記式(4)、(5)において、アルキル基としては、ヒドロキシル基、ハロゲン基などの置換基を有してもよい。R7は、水素原子又は炭素数1又は2のアルキル基であるのが好ましく、R8〜R12は、それぞれ独立に炭素数1又は2のアルキル基であるのが好ましい。式(5)中の2つのR7は、同一でも異なっていてもよい。さらに、式(4)中のR7は、水素原子又はメチル基であるのが特に好ましく、Zは、炭素数2又は3のアルキレン基、R8〜R10は炭素数1〜3、特にメチル及びエチルが好ましい。Mは、ハロゲンイオンが好ましく、より好ましくは、クロライド、ブロマイドなどである。
【0026】
上記式(4)として、より具体的には、(メタ)アクリル酸エチルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸プロピルトリトリメチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸ブチルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸エチルトリエチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸プロピルトリエチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸ブチルトリエチルアンモニウムなどが用いられ、特に(メタ)アクリル酸エチルトリメチルアンモニウム、(メタ)アクリル酸プロピルトリメチルアンモニウム等が好ましい。本発明では、式(4)のような4級カチオン基を含有する重合性モノマーの代わりに、分子内に3級アミノ基を有する少なくとも1つ、好ましくは1つ有するビニルモノマーを用いて、式(3)(5)で示されるモノマーまたはモノマー(D)(E)と共重合させた後、モノマー単位中の3級アミノ窒素をカチオン化剤と反応させて4級化してもよい。このような分子内に3級アミノ基を有するモノマーとしては、上記式(4)中の―N+8910基が、―NR89基となっているものが挙げられる。
【0027】
上記式(5)中の、Z1及びZ2はそれぞれ炭素数2又は3のアルキレン基が好ましく、より好ましくは、エチレン基であり、R11とR12は、炭素数1〜3、特にメチル及びエチルが好ましい。Mは、ハロゲンイオンが好ましく、より好ましくは、クロライド、ブロマイドなどである。
【0028】
上記式(5)として、より具体的には、ジメチルジアリルアンモニウムハライド、ジエチルジアリルアンモニウムハライド、ジプロピルジアリルアンモニウムハライド、ジブチルジアリルアンモニウムハライドなどが挙げられ、特に、ジメチルジアリルアンモニウムハライドが好ましい。
【0029】
上記単量体(C)は、本発明の共重合体中に、1〜99%、好ましくは、5〜99%含有される。この単量体(C)が1%未満、または、99%を超える含有量においては、更なる皮膚摩擦改善効果が十分発揮されない。
【0030】
本発明の重合体を構成する単量体(D)は、上記一般式(6)で示される。
式(6)中、R13は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R14は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基である。nは2〜4の整数であり、mは2〜50の整数である。)
【0031】
上記式(6)中、アルキル基としては、例えば、ヒドロキシル基、ハロゲン基などの置換基を有してもよい。R13は、水素原子又は炭素数1又は2のアルキル基であるのが好ましく、R14は、炭素数1又は2のアルキル基又はフェニル基が好ましく、mは、2〜30が好ましい。式中、R13は、水素原子又はメチル基であるのが好ましく、R14は、水素原子、メチル、エチル、プロピル、ベンジルなどが好ましい。オキシエチレン基の数mは2〜50の整数を表わすが、単独の値であっても、分布を持ったものの平均値でも良い。
【0032】
式(6)として、より具体的には、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどのポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどのポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどの炭素数1〜3のアルキル基でアルコキシ化されたアルコキシポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらは、1種単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。これらのうち、好ましくは、メトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートであり、より好ましくは(C24O)の平均繰り返し数が2〜9のメトキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートである。
【0033】
上記単量体(D)は、本発明の共重合体中に、1〜99%、好ましくは、10〜80%含有される。この単量体(D)の含有量が1%未満、または99%を超えて多すぎると、洗浄後の皮膚への残留性が低下し、十分な皮膚摩擦改善効果が更に発揮されないこととなる。
【0034】
本発明において用いられる単量体(E)は、上記単量体(C)、(D)以外の重合性単量体であり、このような単量体としては、例えば、疎水性ビニル単量体及びアニオン性ビニル単量体などが挙げられる。
【0035】
より具体的には、疎水性ビニル単量体として、例えば、エチルアクリレートやメチルメタクリレートに代表される各種アルキル(メタ)アクリレート、プロピルアクリルアミドに代表される各種アルキル(メタ)アクリルアミド、及びビニルピロリドン等が挙げられる。また、アニオン性ビニル単量体としては、例えばビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、メタクリルスルホン酸、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のスルホン酸類、(メタ)アクリル酸等のビニル基を有するカルボン酸類、ビニルホスホン酸、ビニルホスフェート、アシッドホスホキシエチル(メタ)アクリレート等のリン酸類などが挙げられる。
【0036】
本発明の単量体(E)としては、これらの中でも、好ましくは、(メタ)アクリル酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、メチルメタクリレート(以下MMAと略す)、ビニルピロリドン(以下VPと略す)が挙げられる。上記疎水性ビニル単量体、アニオン性ビニル単量体は、1種単独で用いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。また、本発明で用いられているアニオン性ビニル単量体は、その塩又は酸との混合物の形で用いることもできる。これらの塩には、アルカリ金属塩の他、アンモニアやトリエチルアミン、トリエタノールアミン等の塩基性化合物との塩を挙げることができる。なお、本発明において、上記単量体(E)は、上記化合物に限定されるものではない。
【0037】
上記単量体(E)は、本発明の共重合体中に、0〜90%、好ましくは、0〜80%含有される。この単量体(E)の含有量が90%を超える含有量においては、更なる皮膚摩擦改善効果が十分発揮されない。
なお、この単量体(E)は、その含有量が0%も含むので、本発明の共重合体は、i)上記単量体(C)及び(D)からなる共重合体と、ii)単量体(E)が0%超過のものでは、上記単量体(C)、(D)及び(E)からなる共重合体とに分けられる。
【0038】
本発明の高分子重合体は、その重量平均分子量が特に制限されるものではないが、重量平均分子量が1,000〜1,000,000、好ましくは5,000〜1,000,000、より好ましくは10,000〜500,000であると、好適である。この重量平均分子量が1,000〜1,000,000範囲のものを用いると、界面活性剤との複合体が形成しやすくなり、優れたコンデイショニング性が発現し、また、配合時や使用時のハンドリング性が向上する。特に、最終組成物を調製すると、良好な粘度とすすぎ時のコンデイショニング性が得られ、乾燥後、皮膚上に高柔軟な複合体皮膜を形成することができるので、皮膚表面の摩擦改善効果が発揮される。重量平均分子量が上記最大値を超えて大きすぎると、高分子化合物溶液の粘度が高すぎて、製剤設計上の制限が生じる場合がある。
【0039】
本発明の共重合体の製造方法は、本発明の構造単位を有する高分子化合物を作製できれば、特に限定されず、例えば、溶液重合、乳化重合、塊状重合により重合することができるが、工業的には、溶液重合、乳化、懸濁重合によるラジカル重合が好ましく、中でも溶液重合による方法が好ましい。なお、本発明の共重合体は、ランダム共重合体であってもブロック共重合体であってもよい。
【0040】
溶液重合によって重合する場合、溶媒としては、例えば、水、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、ヘキサン等の芳香族・脂肪族又は複素環式化合物、酢酸エチル、アセトン、メチルエチルケトンなどの各種有機溶剤が使用できる。重合濃度は特に規制されないが、通常20〜50%で重合するのが良い。
重合開始剤としては、例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム等の過硫酸塩、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド等のパーオキシド、クメンハイドロパーオキサイド、ハイドロパーオキサイド等のハイドロパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。重合開始剤濃度は、通常、使用する各単量体の合計量に対して0.1〜10モル%が好ましい。
更に、分子量を規制するためにアルキルメルカプタンのような連鎖移動剤、ルイス酸化合物などの重合促進剤、リン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸などのpH調整剤を使用してもよい。重合温度は、用いられる溶媒、重合開始剤により適宜定められるが、通常、室温〜150℃が良い。
【0041】
本発明の洗浄剤組成物には、任意成分を本発明の効果を妨げない範囲で適宜含有することができる。任意成分としては、例えば、高級アルコ−ル、シリコ−ン油等の油分、ラノリン誘導体、蛋白誘導体、水溶性高分子化合物、アクリル樹脂分散液、ビタミン等の薬剤、殺菌剤、防腐剤、pH調製剤、酸化防止剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、動植物抽出物又はその誘導体、色素、香料、顔料、無機粉体、ナイロン、ポリエチレン等のポリマ−水不溶性粉体などが挙げられる。これらの添加成分は1種類用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、これら添加成分の配合量は、本発明の効果を妨げない範囲で通常量含有することができる。
【0042】
また、本発明の洗浄剤組成物は、洗顔剤、全身洗浄剤、食器用洗剤、シャンプー、リンス、コンディショナー、ハンドソープ等に使用することができる。ここで、食器用洗剤、シャンプー、リンス、コンディショナー、は、洗浄による手肌や頭皮の柔軟化に効果があるものである。特に、皮膚感触が敏感である手肌に洗浄剤が触れる機会の多い、洗顔剤、全身洗浄剤(ボディーソープ)、ハンドソープ、食器用洗剤に用いることが好ましい。
【0043】
香料として使用される香料原料のリストは、様々な文献、例えば「Perfume and Flavor Chemicals 」,Vol.Iand II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)及び「合成香料 化学と商品知識」、印藤元一著、化学工業日報社(1996)および「Perfume and Flavor Materials of Natural Origin 」,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994 )及び「香りの百科」、日本香料協会編、朝倉書店(1989)および「Perfumery Material Performance V.3.3」,Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)および「Flower oils and Floral Compounds In Perfumery」,Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.Co.(1993)等で見られ、それぞれを引用することにより本明細書の開示の一部とされる。
香料の代表例としては、例えば、特開2003−113019号公報に記載されているものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0044】
また、香料は、香料安定化剤や溶剤と共に香料組成物として用いられるが、香料安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソ−ル、ビタミンEとその誘導体、カテキン化合物、フラボノイド化合物、ポリフェノ−ル化合物等が挙げられ、香料組成中に0.0001〜10%配合されるが、好ましくは、0.001〜5%含有される。これらの中で、好ましい安定化剤としては、ジブチルヒドロキシトルエンである。
【0045】
このように構成される本発明の洗浄剤組成物は、上記(A)成分及び(B)成分を有効成分として含有することにより、その作用機構は明確でないが、洗浄によって角質層からアミノ酸などの保湿成分が溶出することを防ぎ、界面活性剤の各層への浸透やすすぎ後の残留を低減する、あるいは、当該(A)成分が洗浄、すすぎ後も各層にとどまり保湿成分の代替となる等となるため、洗浄等の使用後に皮膚の柔軟化作用を発揮せしめることができ、洗浄後の皮膚のごわつき、きしみ、つっぱり、かさかさといった感触を抑制し、皮膚に柔らかな仕上がり感を付与することができるものとなる。
また、上記(C)の単量体と、(D)のポリオキシエチレン基を含有する単量体とを共重合、または、上記(C)、(D)及び(E)の単量体を共重合してなる高分子化合物を更に含有することにより、洗浄後の皮膚のごわつき、きしみ、つっぱり、かさかさといった感触を更に抑制し、皮膚に柔らかな仕上がり感を更に付与することができるものとなる。
【実施例】
【0046】
次に、実施例及び比較例を示し本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%を示す。
【0047】
〔実施例1〜38及び比較例1〜6〕
高分子化合物(共重合体)は、下記調整例1〜13により得た高分子化合物を用いた。
下記表2〜表8に示す各組成により、洗浄剤組成物(ハンドソープ、ボディソープ、洗顔剤、食器用洗剤含む)を調製した。
得られた各洗浄剤組成物について、下記評価方法により、皮膚柔軟化評価、摩擦特性評価、皮膚感触改善作用の評価、感触評価を行った。これらの結果を下記表2〜8に示す。
【0048】
〔調製例1〕
冷却還流管、滴下ロート、温度計、窒素導入管及び撹拌装置を取り付けたセパラブルフラスコにエタノール120gを仕込み、撹拌しながら窒素ガスを導入して内温を78℃に加熱し、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド(以下DMAPAA−Qと略す)7.2g、メタクリル酸メトキシポリエチレングリコール(平均付加モル数m=9)(以下M−90Gと略す)15.3g、VP45.0g、MMA22.5g(全単量体中のDMAPAA−Q分=8質量%、全単量体中のM−90G=17質量%、全単量体中のVP分=50質量%、全単量体中のMMA分=25質量%)、エタノール41gの混合溶液と、2,2−(アゾビス(2−メチルブチロニトリル))0.71g、エタノール49.1gの混合溶液とを連続的に2時間かけて加え、さらに4時間加熱し続けて重合反応後、共重合体の固形分が2質量%になるようにイオン交換水を加えると同時に1mol%Lの塩酸水溶液を加えてpHを6に調整し、再生セルロース製透析チューブに入れ、イオン交換水を取り替えながら1週間透析を行なった。得られた水溶液を凍結乾燥機を使って乾燥し、下記表1に示す組成の調製例1の高分子化合物(精製共重合体)を得た。
この凍結乾燥したポリマーを、10mM臭化リチウムを含むN,N−ジメチルホルムアミドに溶解し、同溶媒を溶離液としたゲル濾過クロマトグラフィー(カラム:TSK−GEL α−M(東ソー社製)を2本直列につないだもの、流速:1ml/分、温度:40℃)で、既知分子量のポリスチレンを標準として、ポリマーの重量平均分子量を決定した。
【0049】
〔調整例2〜13〕
上記調整例1において、単量体(C)、(D)、(E)のモノマー比(質量%)が下記表1のようになるように単量体の種類、配合割合を代えた以外は、上記調整例1と同様の方法によって、調整例2〜13の高分子化合物を得た。ただし、重量平均分子量の決定においては、調整例3に関しては上記調整例1と同様の方法で行い、調整例2及び調整例4〜13に関しては、条件を以下のように代えて、ゲル濾過クロマトグラフィーを行った。溶解液および溶離液:0.3モル/リットル‐トリエチルアミンをリン酸にてpHを2.9に調整したもの。使用カラム:TSK−GEL α5000およびα3000およびα2500を直列につないだもの(東ソー社製)。流速:1ml/分。温度:40℃。標準物質:プルラン。
【0050】
【表1】

【0051】
〔角層シートを用いた皮膚柔軟化評価試験〕
7週齢の健常な雌モルモットの背部皮膚を採取し、シート状の角質層のみを非特許文献2の方法に従い調製した。こうして得た角質層シートを、下記表2〜表4記載の40℃の被験溶液で10分間の浸漬を行い、精製水で5回すすぎを行った。その後、温度25℃、湿度70%の条件で一昼夜静置した後、20mm×5mmにトリミングし同条件下で静的粘弾性測定装置にてstiffnessを測定した。stiffnessとは、静的粘弾性測定装置を用いて一定速度で角質層シートを引張った際に得られる角質層シートの単位幅荷重(N/m)と歪み曲線の初期勾配を数値化したものである。
比較例1の被験溶液に浸漬した角層シートのstiffnessを1とし、各被験溶液に浸漬した角層シートのstiffnessを相対値で評価した。
下記表2〜表4には、各被験溶液のstiffnessの相対値を示すとともに、次の基準で角層柔軟化作用のレベルを評価した。stiffnessの相対値が0.9以下のものを著効(○)、0.9を超えるものを効果なし(×)とした。
なお、stiffnessの測定は、静的粘弾性測定装置、動的粘弾性測定装置などいずれでもよい。
【非特許文献2】Kligman AM and Christophers E; Arch. Dermaol., 88, 702−705(1963)
【0052】
試験に供する角質層シートとしては、動物由来のものでもよいし、市販の三次元培養皮膚(Test Skin (Organogenesis社製, USA)、Skin (Advanced Tissue Science社製, USA)、EpiDerm (MatTek Corporation社製, USA) 、Episkin (Episkin SNC社製, France)、 SkinEthic (Laboratoire SkinEthic社製, France)、LSE(東洋紡社製、Japan))由来のものを用いてもよい。
【0053】
〔皮膚洗浄試験による摩擦特性評価〕
各洗浄剤組成物を3mL手に取り、水道水を使って3分間手を洗浄し、35℃の温水で十分すすいだ。タオルドライ後に摩擦測定装置を用い、手掌側指腹部の摩擦係数を測定した。摩擦特性値としては、荷重80g、移動速度2.5mm/秒における平均摩擦係数およびその平均偏差をパラメータとして用い、洗浄前の値を1とした相対値で評価した。下記表2〜表4には、各被験溶液の摩擦特性値の相対値を示すとともに、平均偏差パラメータの相対値がいずれも0.9〜1.2のものを著効(○)、それ以外のものを効果なし(△)とした。
なお、摩擦測定装置としては、トリニティラボ社の静動摩擦測定機(TL−201)を用いたが、一般的な摩擦測定装置であればこれに限らない。
【0054】
皮膚感触改善作用の評価として、皮膚柔軟化評価、皮膚摩擦特性評価が、共に○であったものを◎とし、一方が○であったものを○とし、○が一つもつかなかったものは×とした。
【0055】
〔皮膚洗浄試験による感触評価〕
摩擦特性評価と同様に洗浄を行い、洗浄後の感触を、ごわごわ感、かさかさ感について、1:非常に感じる、2:感じる、3:感じない、の3段階で評価し、総合的な感触を、1:非常に悪い、2:悪い、3:良い、4:非常によい、の4段階で評価した。これらの評価結果を下記表5〜表8に示す。
【0056】
【表2】

【0057】
【表3】

【0058】
【表4】

【0059】
【表5】

【0060】
【表6】

【0061】
【表7】

【0062】
【表8】

【0063】
上記表2〜表8の本試験結果から、本発明範囲となる実施例1〜38は、本発明の範囲外となる比較例1〜6に較べて、著しい角層柔軟化作用を有するものであることは明らかである。
また、洗浄性、起泡性などの点においても、従来の洗浄剤と同等以上であり、本発明の洗浄剤組成物を用いることで従来の洗浄剤組成物の性能を損なうことなく、洗浄後の皮膚のごわつき、きしみ、つっぱり、かさつきといった感触を抑制し、皮膚に柔らかな仕上がり感を付与する洗浄剤組成物を提供することができることが判明した。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の(A)成分及び(B)成分を含有することを特徴とする洗浄剤組成物。
(A)下記一般式(1)、(2)で示される化合物、及び1,2,6−ヘキサントリオール、ペンタエリトリトールから選ばれる多価アルコールのうちの少なくとも1種。
【化1】

〔式(1)中、R1は炭素数1〜6のアルキル基、R2は水素原子またはメチル基を示す。〕
【化2】

〔式(2)中、R3は炭素数1〜4のアルキル基を示す。〕
(B)アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、半極性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及びカチオン活性剤から選ばれる界面活性剤のうちの少なくとも1種。
【請求項2】
(C)下記一般式(3)、(4)、(5)の何れかで示される単量体と、(D)下記一般式(6)で示されるポリオキシエチレン基を含有する単量体と、(E)上記(C)、(D)以外の重合性単量体との共重合体であり、上記単量体全量に対して(C)単量体1〜99質量%、(D)単量体1〜99質量%、(E)単量体0〜90%を共重合してなる高分子化合物を含有することを特徴とする、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

〔式(3)〜(6)中、Xは酸素原子又はNHを示し、Yは炭素数1〜8の直鎖もしくは分岐状アルキレン基を示し、水酸基を1つ以上含んでも良い。R4は水素原子又はメチル基であり、R5、R6は炭素数1〜12のアルキル基を表す。R7は、水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基、R8〜R12は、それぞれ独立に炭素数1〜4のアルキル基、Z、Z1及びZ2はそれぞれ炭素数2〜4のアルキレン基、Mは陰イオンを表す。R13は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基であり、R14は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又はフェニル基である。nは2〜4の整数であり、mは2〜50の整数である。〕


【公開番号】特開2006−188674(P2006−188674A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−353840(P2005−353840)
【出願日】平成17年12月7日(2005.12.7)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】