説明

液晶表示装置

【課題】製品の小型化を図ることができ、製品コストを抑制することができ、低消費電力化を図ることができる液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置は、複数の信号線並びに複数の画素を有したアレイ基板と、対向基板と、液晶層と、を具備した液晶表示パネルと、それぞれN本の信号線に接続され、入力される映像信号をN本の信号線の何れかに選択的に与える複数の切替え素子群を含んだ切替え回路と、複数の切替え素子群に接続され、それぞれ複数の切替え素子群に映像信号を与えるドライバ回路81と、ドライバ回路に接続され、ドライバ回路が複数の切替え素子群に映像信号を与えるタイミングを制御するコントロール回路82と、を備えている。ドライバ回路81及びコントロール回路82は、多結晶化された同一のシリコンチップ80に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像を表示する画像表示装置として、例えば、液晶表示パネルを備えた液晶表示装置が用いられている。液晶表示パネルは、ガラス基板を有したアレイ基板を備えている。ガラス基板上には、複数の信号線及び複数の走査線が交差して配設されている。信号線及び走査線で囲まれた領域には画素がそれぞれ形成されている。
【0003】
各画素は、信号線及び走査線の各交差部に設けられた薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する)と、このTFTに接続された画素電極と、この画素電極に接続された補助容量素子とを有している。補助容量素子は、走査線に平行な補助容量線と、この補助容量線に絶縁膜を介して重なった補助容量電極とを有している。
【0004】
また、液晶表示パネルは、対向基板と、液晶層とをさらに備えている。対向基板は、他のガラス基板と、この他のガラス基板上に形成された対向電極等を有している。液晶層は、隙間を保持して対向配置されたアレイ基板及び対向基板の間に挟持されている。
【0005】
上記のような液晶表示装置は、信号線(ソースライン)に映像信号を与えるドライバ回路(ソースドライバ)と、入力される画像データ及び同期信号を基にドライバ回路を制御するコントロール回路(以下、Tconと称する)を有している(例えば、特許文献1参照)。Tconは、駆動回路基板上に形成されている。駆動回路基板上には、階調回路(以下、Vrefと称する)及び電源回路も形成されている。液晶表示パネル及び駆動回路基板は、ドライバ回路を介して接続されている。
【0006】
ドライバ回路は、シフトレジスタ、データレジスタ、ラッチ回路、レベルシフト回路及びD/A変換回路を有している。ドライバ回路では、シフトレジスタの制御に従い、画像データがデータレジスタに取り込まれる。データレジスタに取り込まれた画像データは、制御信号により、ラッチ回路及びレベルシフト回路を経由し、D/A変換回路でアナログ電圧に変換して出力される。
【0007】
また、Tcon及びドライバ回路が別々のICチップで構成され、これらIC間でのデータ転送の主流方式は、CMOS/TTLレベルまたはRSDS、mini−LVDS等の差動信号を用いた伝送方式である。
【特許文献1】特開2008−9365号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
Tconとドライバ回路を別チップで構成する従来の方式の場合、それぞれのICに画像データを一時保持するためのメモリや、Tcon、ドライバ回路間のデータ転送を行う回路ブロックが必要になり、製品コストの高騰を招いてしまうことになる。
【0009】
また、近年、液晶表示装置の高精細化に伴うデータ伝送の高速化やEMIノイズ低減のため、CMOS/TTLレベル伝送方式に代わり、差動信号(RSDS、mini−LVDS)が用いられる傾向にある。しかし、RSDS、mini−LVDSは、差動信号ラインに定常電流を流す方式であり、従来方式と比べて消費電力が増加してしまうというデメリットがある。
【0010】
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、製品の小型化を図ることができ、製品コストを抑制することができ、低消費電力化を図ることができる液晶表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の態様に係る液晶表示装置は、
基板上に形成された複数の信号線、並びにそれぞれスイッチング素子及び画素電極を含み前記複数の信号線に接続された複数の画素を有したアレイ基板と、前記アレイ基板に対向配置された対向基板と、前記アレイ基板及び対向基板間に挟持された液晶層と、を具備した液晶表示パネルと、
それぞれN本の前記信号線に接続され、入力される映像信号を前記N本の信号線の何れかに選択的に与える複数の切替え素子群を含んだ切替え回路と、
前記複数の切替え素子群に接続され、それぞれ前記複数の切替え素子群に前記映像信号を与えるドライバ回路と、
前記ドライバ回路に接続され、前記ドライバ回路が前記複数の切替え素子群に前記映像信号を与えるタイミングを制御するコントロール回路と、を備え、
前記ドライバ回路及びコントロール回路は、多結晶化された同一のシリコンチップに形成されている。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、製品の小型化を図ることができ、製品コストを抑制することができ、低消費電力化を図ることができる液晶表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態に係る液晶表示装置について詳細に説明する。
図1、図2、及び図4に示すように、液晶表示装置は、液晶表示パネルPと、バックライトユニットBと、シリコンチップ80と、パーソナルコンピュータ(PC)61と、駆動回路基板62と、階調回路(Vref)63と、電源回路(Power)64と、FPC65と、を備えている。
【0014】
液晶表示パネルPは、アレイ基板1と、アレイ基板1に対向配置された対向基板2と、アレイ基板1及び対向基板2間に挟持された液晶層3とを備えている。アレイ基板1は、このアレイ基板1に重なった有効領域R1を有している。液晶表示パネルPは、画像を表示する表示領域R2を有している。アレイ基板1において、有効領域R1は平面視において表示領域R2を含んでいる。
【0015】
アレイ基板1は、透明な絶縁基板として、例えば、矩形状のガラス基板10を備えている。表示領域R2において、ガラス基板10上には、複数の第1配線としての複数の走査線15と、複数の第2配線としての複数の信号線20とが形成されている。走査線15及び信号線20は、互いに直交して形成されている。また、表示領域R2において、ガラス基板10上には、走査線15に平行な複数の補助容量線18が形成されている。この実施の形態において、隣合う2本の信号線20及び隣合う2本の走査線15で囲まれた各領域には画素11が形成されている。これらの画素11は、表示領域R2にマトリクス状に配置されている。
【0016】
画素11は、走査線15と信号線20との交差部近傍に形成されたスイッチング素子としてのTFT12と、TFT12に接続された画素電極26と、画素電極26に接続された補助容量素子17と、を有している。TFT12は、チャネル層及びゲート電極等を有している。
【0017】
表示領域R2の外側の非表示領域R3において、ガラス基板10上に、走査線駆動回路30、切替え回路50及び複数のOLBパッド40が設けられている。また、非表示領域R3において、ガラス基板10上に、シリコンチップ80が実装(COG実装)されている。走査線駆動回路30は、走査線15に接続されている。OLBパッド40は少なくとも垂直スタートパルスパッド41、垂直クロックパッド42、補助容量パッド43及び複数のドライバ回路用パッド44を有している。ドライバ回路用パッド44は、ビデオパッド等を含んでいる。
【0018】
垂直スタートパルスパッド41、垂直クロックパッド42、補助容量パッド43及びパッド44は、ガラス基板10の端縁の1辺に沿って並んで設けられている。垂直スタートパルスパッド41および垂直クロックパッド42は、走査線駆動回路30に接続されている。補助容量パッド43は、補助容量線18に接続されている。パッド44は、シリコンチップ80に接続されている。
上記したように、アレイ基板1が形成されている。
【0019】
対向基板2は、その詳細な説明は省略するが、透明な絶縁基板として、例えば、矩形状のガラス基板を備えている。ガラス基板上に、対向電極71及び配向膜が順に形成されている。このように、対向基板2が形成されている。
【0020】
アレイ基板1及び対向基板2間の隙間は、柱状スペーサにより保持されている。アレイ基板1及び対向基板2は、表示領域R2の外周に沿って配置されたシール材5により接合されている。アレイ基板1、対向基板2及びシール材5で囲まれた領域に液晶層3が形成されている。シール材5の一部に液晶注入口6が形成され、液晶注入口6は封止材7で封止されている。
【0021】
パーソナルコンピュータ61は、シリコンチップ80に信号を出力し、シリコンチップ80を制御するものである。階調回路63及び電源回路64は、駆動回路基板62上に形成されている。FPC65は、液晶表示パネルP及び駆動回路基板62間を接続するものである。
【0022】
バックライトユニットBは、導光板Baと、この導光板Baの一側縁に対向配置された図示しない光源及び導光板Baの表裏面に配置される光学シートと反射板とを有している。導光板Baは、アレイ基板1に対向配置されている。バックライトユニットBは、液晶層3に向けて光を出射するものである。なお、対向基板2の外面側が表示画像の視認側となる場合、バックライトユニットBはアレイ基板1の外面側に位置していれば良い。
【0023】
この実施の形態において、上記液晶表示パネルPは、液晶層3に電圧を印加していない状態でバックライトを透過させて白表示し、液晶層3に電圧を印加している状態でバックライトの透過量を調整して灰色又は黒表示するノーマリー・ホワイト型を採っている。
【0024】
次に、上記シリコンチップ80について説明する。
図1、図3及び図5に示すように、シリコンチップ80は、ドライバ回路81及びコントロール回路82が一体化してなるものである。言い換えると、ドライバ回路81及びコントロール回路82は、多結晶化された同一のシリコンチップ80として形成されている。より詳しくは、ドライバ回路81及びコントロール回路82が多結晶化された同一のシリコン基板上に形成されることで、シリコンチップ80が形成されている。シリコンチップ80は、パーソナルコンピュータ61から入力される信号を受信して液晶表示パネルPを駆動するタイミング信号生成と画像データの処理を行うものである。
【0025】
ドライバ回路81は、後述する複数の切替え素子群51(図6参照)に接続され、それぞれ複数の切替え素子群51に映像信号S1−nを与えるものである。コントロール回路82は、ドライバ回路81に接続され、ドライバ回路81が複数の切替え素子群51に映像信号S1−nを与えるタイミングを制御するものである。
【0026】
シリコンチップ80は、LVDSレシーバ(Receiver)83、コントロール部(Control)84、データ回路(Data)85、記憶部としての5つのデータレジスタ(Data reg1−5)86、選択回路(Selector)87、ラッチ回路(Latch)91、レベル切替え器(Level shifter)92、D/A変換器(D/A Converter)93、出力増幅器(Output amplifier)94、を有している。
【0027】
LVDSレシーバ83、コントロール部84、データ回路85、データレジスタ86及び選択回路87は、コントロール回路82を形成している。ラッチ回路91、レベル切替え器92、D/A変換器93及び出力増幅器94は、ドライバ回路81を形成している。
【0028】
LVDSレシーバ83は、パーソナルコンピュータ61からの差動信号を受信し、コントロール部84及びデータ回路85に送るものである。ここでは、パーソナルコンピュータ61とシリコンチップ80との間のデータ伝送にLVDSを用いた場合を例に説明するが、LVDS以外のインタフェース方式であっても構わない。
【0029】
データ回路85は、コントロール部84の制御によってデータの並べ替え等の処理をした後、データレジスタ86に送るものである。データレジスタ86は、コントロール部84の書込み制御信号WEに基づき画像データを一時的に保持(記憶)するものである。なお、データレジスタ86には、切替え回路50により同時に選択される複数の信号線20に与える映像信号の基になる画像データを記憶させることが望ましい。
【0030】
データレジスタ86に1ライン分の画像データが格納された後、画像データは、アナログスイッチの選択に合わせて各データレジスタ86から順次読み出され、コントロール部84の選択信号SELによって選択回路87で選択されて、ラッチ回路91に供給される。ラッチ回路91はコントロール部84からの極性信号POL及びスタート信号から所定時間遅れて発生されるパルスであるストローブ信号STBによって制御されている。その後、レベル切替え器92で電圧変換され、D/A変換器93にて階調回路63からの階調電圧Vrefに基づいて所定のアナログ電圧に変換され、コントロール部84からの極性信号POL及びストローブ信号STBによって制御されている出力増幅器94から夫々映像信号S1−nを出力する。これにより、画像データに基づいた映像信号S1−nがシリコンチップ80から液晶表示パネルP(切替え回路50)に出力される。
【0031】
なお、このコントロール部84からは、後述する切替え回路50を制御する制御信号ASW1−5も併せて形成され、シリコンチップ80から切替え回路50に供給するようになされている。
【0032】
次に、上記切替え回路50について説明する。
図3及び図6に示すように、切替え回路50は、複数の切替え素子群51を有し、切替え素子群51はそれぞれ複数の切替え素子52を有している。この実施の形態において、切替え素子群51はそれぞれ5つの切替え素子52を有している。切替え回路50は、1/5マルチプレクサ回路である。切替え素子52としては、例えばTFTであり、上記TFT12と同様に形成すれば良い。
【0033】
切替え回路50は、複数の信号線20に接続されている。また、切替え回路50は、接続配線53を介してシリコンチップ80に接続されており、各接続配線53を介して出力増幅器94からの映像信号S1−nが夫々供給されている。ここでは、接続配線53の本数は、信号線20の本数の1/5である。なお、接続配線53の本数を低減させることができるため、実装するドライバ回路81は1つで良く、従来のように3つ等、複数のドライバ回路を実装しなくとも良い。
【0034】
シリコンチップ80のドライバ出力(接続配線53)1本当たり5本の信号線20を時分割駆動するよう、切替え素子(アナログスイッチ)52は、シリコンチップ80のコントロール部84から供給される制御信号ASW1−5により、オン/オフが切替えられ多選択駆動が実行される。これら制御信号ASW1−5は、パーソナルコンピュータ61からの同期信号に基づいてコントロール部84にて生成される(図5参照)。
【0035】
そして、1水平走査期間に、切替え素子52にオンの制御信号ASW1−5を与え、横一列に並んだ画素11に所望の映像信号を書き込むものである。なお、切替え回路50を形成する際、画素11等の形成時に同一材料を用いて切替え回路50を形成することができる。
【0036】
以上のように構成された液晶表示装置によれば、液晶表示装置は、切替え回路50を備えている。このため、信号線20を選択(時分割)駆動することができる。選択数を増やすとシリコンチップ80の出力端子(切替え回路50との接続部)の数を少なくすることができる。この実施の形態では、シリコンチップ80の出力端子数を信号線20数の1/5に低減できる。このため、実装するドライバ回路81は1つで良く、また、1ドライバ化したときのシリコンチップ80のサイズを小さくすることができる。上記のことは、高精細化が進み、信号線20の数が増大した場合に有効である。
【0037】
また、シリコンチップ80の出力端子数が少ない方が、出力端子のピッチを大きくすることができるため、高精細な位置合わせが不要となり、液晶表示装置を容易に製造することができる。
【0038】
例えば、出力側接続ピッチを45μm以上60μm以下の所定値に設定すると、画素数1024×768のXGAの液晶表示パネルPに適用した場合に、4選択及び5選択のいずれの多選択駆動を用いた場合にも、1チップでのシリコンチップ80化することが可能である。また、画素数1280×800のWXGAの液晶表示パネルPに適用する場合は、5選択の多選択駆動を用いることによって1チップでのシリコンチップ80化することが可能である。
【0039】
このようにドライバ回路81は、1つで良く、小型であるため、ドライバ回路81及びコントロール回路82を、同一のシリコンチップ80に形成することができる。シリコンチップ80の記憶部は5つのデータレジスタ86のみで良いため、製品の小型化を図ることができ、製品コストの高騰を抑制することができる。回路規模の縮小による低消費電力化を図ることもできる。
【0040】
また、ドライバ回路81及びコントロール回路82間のデータ伝送に用いていたRSDS,mini−LVDS等の差動インタフェースが不要となるため、液晶表示装置の低消費電力化を図ることができる。
【0041】
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0042】
切替え回路50は、それぞれN本の信号線20に接続され、入力される映像信号をN本の信号線20の何れかに選択的に与える複数の切替え素子群51を含んでいれば良い。シリコンチップ80には、映像信号の基になる画像データを一時的に記憶するN個の記憶部が形成されていれば良い。切替え回路50は、1/Nマルチプレクサ回路であれば良い。そして、上記Nは、5に限らず、4以下、又は6以上であっても良い。
切替え回路50は、1/Nマルチプレクサ回路以外で形成されていても良い。
【0043】
また、走査線駆動回路30に供給する垂直スタートパルス及び垂直クロック等の信号は、シリコンチップ80を介して供給するように構成することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶表示装置を示す概略構成図。
【図2】上記液晶表示装置の液晶表示パネル及びバックライトユニットを示す斜視図。
【図3】図2に示したアレイ基板の平面図。
【図4】図3に示したアレイ基板の画素の等価回路図。
【図5】図1及び図3に示したシリコンチップを示す概略構成図。
【図6】上記アレイ基板の非表示領域の一部を示す拡大平面図であり、特に切替え回路を示す図。
【符号の説明】
【0045】
1…アレイ基板、2…対向基板、3…液晶層、10…ガラス基板、11…画素、12…TFT、15…走査線、20…信号線、26…画素電極、30…走査線駆動回路、40…OLBパッド、50…切替え回路、51…切替え素子群、52…切替え素子、53…接続配線、61…パーソナルコンピュータ、62…駆動回路基板、63…階調回路、64…電源回路、65…FPC、71…対向電極、80…シリコンチップ、81…ドライバ回路、82…コントロール回路、83…LVDSレシーバ、84…コントロール部、85…データ回路、86…データレジスタ、87…選択回路、91…ラッチ回路、92…レベル切替え器、93…D/A変換器、94…出力増幅器、P…液晶表示パネル、B…バックライトユニット、R1…有効領域、R2…表示領域、R3…非表示領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に形成された複数の信号線、並びにそれぞれスイッチング素子及び画素電極を含み前記複数の信号線に接続された複数の画素を有したアレイ基板と、前記アレイ基板に対向配置された対向基板と、前記アレイ基板及び対向基板間に挟持された液晶層と、を具備した液晶表示パネルと、
それぞれN本の前記信号線に接続され、入力される映像信号を前記N本の信号線の何れかに選択的に与える複数の切替え素子群を含んだ切替え回路と、
前記複数の切替え素子群に接続され、それぞれ前記複数の切替え素子群に前記映像信号を与えるドライバ回路と、
前記ドライバ回路に接続され、前記ドライバ回路が前記複数の切替え素子群に前記映像信号を与えるタイミングを制御するコントロール回路と、を備え、
前記ドライバ回路及びコントロール回路は、多結晶化された同一のシリコンチップに形成されている液晶表示装置。
【請求項2】
前記シリコンチップに形成され、前記映像信号の基になる画像データを一時的に記憶するN個の記憶部をさらに備え、
各記憶部は、前記切替え回路により同時に選択される複数の信号線に与える映像信号の基になる画像データを記憶する請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記切替え回路は、前記基板上に形成され、
前記ドライバ回路及びコントロール回路が形成されたシリコンチップは、前記アレイ基板上に実装されている請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記切替え回路は、1/Nマルチプレクサ回路である請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記アレイ基板の外面側又は対向基板の外面側に位置し、前記液晶層に光を出射するバックライトユニットをさらに備え、
前記液晶表示パネルは、前記液晶層に電圧を印加していない状態でバックライトを透過させて白表示し、前記液晶層に電圧を印加している状態でバックライトの透過量を調整して灰色又は黒表示するノーマリー・ホワイト型を採っている請求項1に記載の液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−186136(P2010−186136A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31401(P2009−31401)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(302020207)東芝モバイルディスプレイ株式会社 (2,170)
【Fターム(参考)】