説明

液晶表示装置

【課題】液晶パネル、駆動用基板、制御基板、制御基板と駆動用基板を接続する第1の配線部材、駆動用基板と液晶パネルとを接続する第2の配線部材間の接続不良に起因する部品破壊の発生を適切に防止すること。
【解決手段】制御基板12は、FFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース基板13a〜13d、ゲート基板14a、14b、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20d、液晶パネル11の接続状態検出用の入出力端子27、28、31を有するとともに、FFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース基板13a〜13d、ゲート基板14a、14b、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20d、液晶パネル11は、それぞれ接続状態検出用の配線を有し、それらの各部品が組み合わされた際に、各配線が、制御基板12の接続状態検出用の入出力端子27、28、31に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶パネルと、液晶パネルを駆動するための少なくとも1つの駆動用基板と、液晶パネルに電力を供給し、液晶パネルを駆動するための信号を出力する制御基板と、制御基板と駆動用基板を接続する第1の配線部材と、駆動用基板と液晶パネルとを接続する第2の配線部材とを備える液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶テレビの生産台数の飛躍的な増大に伴い、液晶テレビの製造や検査をより効率的に行う技術の開発が望まれている。このような技術には、液晶テレビに用いられる部品を共通化するための技術や、不具合のある箇所を迅速に特定するための技術などがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、ソース回路、ゲート回路、液晶パネルにより構成される液晶モジュールと、画像データの生成、出力を行う駆動回路を備える液晶駆動装置が開示されている。この液晶駆動装置では、液晶パネルの特性によって相違する階調決定回路が、ソース回路、あるいは、ゲート回路の少なくとも一方に形成され、駆動回路には形成されない。これにより、駆動回路は液晶パネルの特性に依存しなくなるので、特性が異なる液晶パネル間で駆動回路の共通化が図れる。
【0004】
また、特許文献2には、液晶パネルのソース線を駆動するソースドライバを有するソース駆動回路部を、複数のソース駆動回路要素に分割して構成した液晶表示装置が開示されている。各ソース駆動回路要素のソース分配プリント回路基板は、ソース用の伝送フレキシブル基板が接続される入力コネクタを1つのみ備える同一の構成となっている。これにより、ソース分配プリント回路基板の共通化が図れる。
【0005】
さらに、特許文献3には、表示電極を有する表示パネルと、表示電極を駆動するための駆動用回路とを有し、表示パネルの表示電極と駆動用回路とが配線ケーブルを備えるチップ搭載基板を介して接続される平面表示装置の試験方法が開示されている。この試験方法では、表示パネルの点灯不良の検出後に、チップ搭載基板を表示パネルに接続する電極端子の対向側のすべての電極端子を短絡させ、短絡させた電極端子の電気的特性を測定することにより、チップ搭載基板の不良を検出する。これにより、点灯不良の原因となっているチップ搭載基板を取り外すことなく不具合のある箇所が特定される。
【0006】
また、特許文献4には、集積回路が実装された回路基板において、集積回路の出力端子と回路基板に形成されたランドとが電気的に接合されているか否かを検査する回路基板検査装置が開示されている。この回路基板検査装置では、各出力配線群に対応する多数の出力端子のうちの1つから互いに異なる周波数を有する2つの応答信号が出力されるような制御信号が生成される。そして、この制御信号により生成された2つの応答信号を独立に検出することにより、応答信号が出力された2つの出力端子と、これらにそれぞれ対応するランドとが電気的に接合されているか否かが同時に検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−292575号公報
【特許文献2】特開2009−20228号公報
【特許文献3】特開平11−65476号公報
【特許文献4】特開2007−187510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した特許文献に開示された従来技術は、液晶パネルに電力を供給する電源が搭載された制御基板、液晶パネルのソース線を駆動する回路を備えるソース基板、液晶パネルのゲート線を駆動する回路を備えるゲート基板、液晶パネル、および、FFC(Flexible Flat Cable)やSOF(System On Film)などの配線部材のすべてについて、接続不良があるか否かを検査するものではない。そして、接続不良がある場合に液晶パネルに電力を供給してしまうと、液晶パネルが適切に稼働しないだけでなく、ソース基板やゲート基板などの部品の破壊に至る可能性がある。
【0009】
特に、液晶表示装置の映像の高精細化に伴い、液晶に電圧を印加する電極間の間隔も短くなっている。そのため、液晶に電圧を印加する電極とその電極を駆動する回路との接続が困難なものとなってきている。また、制御基板、ソース基板、ゲート基板、液晶パネル、配線部材における信号線は多数あるので、コネクタを介して信号線を接続する場合、あるいは、圧着により信号線を接続する場合などに、接続不良が発生しやすい。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑み、液晶パネル、液晶パネルを駆動するための少なくとも1つの駆動用基板、液晶パネルに電力を供給し、液晶パネルを駆動するための信号を出力する制御基板、制御基板と駆動用基板を接続する第1の配線部材、駆動用基板と液晶パネルとを接続する第2の配線部材間の接続不良に起因する部品破壊の発生を適切に防止することができる液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決する為に、本発明の第1の技術手段は、液晶パネルと、該液晶パネルを駆動するための少なくとも1つの駆動用基板と、前記液晶パネルに電力を供給し、前記液晶パネルを駆動するための信号を出力する制御基板と、該制御基板と前記駆動用基板を接続する第1の配線部材と、前記駆動用基板と前記液晶パネルとを接続する第2の配線部材とを備える液晶表示装置であって、前記制御基板は、前記第1の配線基板、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルの接続状態検出用の入出力端子を有するとともに、前記第1の配線基板、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルは、それぞれ接続状態検出用の配線を有し、前記制御基板、前記第1の配線部材、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に接続されることを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記制御基板、前記第1の配線部材、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に対して直列に接続されることを特徴とする。
【0013】
本発明の第3の技術手段は、第1または第2の技術手段において、前記第1の配線基板は、平形の部材であり、前記第1の配線経路が前記制御基板に接続される接続箇所の両端部、および、前記第1の配線経路が前記駆動用基板に接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする。
【0014】
本発明の第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1つの技術手段において、前記第2の配線基板は、平形の部材であり、前記第2の配線経路が前記駆動用基板に接続される接続箇所の両端部、および、前記第2の配線経路が前記液晶パネルに接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする。
【0015】
本発明の第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1つの技術手段において、前記駆動用基板は、前記液晶パネルのソース線を駆動する回路を備えるソース基板であることを特徴とする。
【0016】
本発明の第6の技術手段は、第5の技術手段において、前記駆動用基板は少なくとも2以上のソース基板からなり、各ソース基板を接続する第3の配線部材をさらに備え、前記第3の配線基板は接続状態検出用の配線を有し、前記制御基板、前記第1の配線部材、前記2以上のソース基板、前記第3の配線基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記2以上のソース基板、前記第3の配線基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に接続されることを特徴とする。
【0017】
本発明の第7の技術手段は、第6の技術手段において、前記第3の配線基板は、平形の部材であり、前記第3の配線経路が前記ソース基板に接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする。
【0018】
本発明の第8の技術手段は、第1〜第4のいずれか1つの技術手段において、前記駆動用基板は、前記液晶パネルのゲート線を駆動する回路を備えるゲート基板であることを特徴とする。
【0019】
本発明の第9の技術手段は、第8の技術手段において、前記駆動用基板は少なくとも2以上のゲート基板からなり、各ゲート基板を接続する第4の配線部材をさらに備え、前記第4の配線基板は接続状態検出用の配線を有し、前記制御基板、前記第1の配線部材、前記2以上のゲート基板、前記第4の配線基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記2以上のゲート基板、前記第4の配線基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に接続されることを特徴とする。
【0020】
本発明の第10の技術手段は、第9の技術手段において、前記第4の配線基板は、平形の部材であり、前記第4の配線経路が前記ゲート基板に接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする。
【0021】
本発明の第11の技術手段は、第1〜第4のいずれか1つの技術手段において、前記駆動用基板の少なくとも1つは、前記液晶パネルのソース線を駆動する回路を備えるソース基板であり、前記駆動用基板の少なくとも1つは、前記液晶パネルのゲート線を駆動する回路を備えるゲート基板であり、前記ソース基板と前記ゲート基板を接続する第5の配線部材をさらに備え、前記第5の配線基板は接続状態検出用の配線を有し、前記制御基板、前記第1の配線部材、前記ソース基板、前記第5の配線基板、前記ゲート基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記ソース基板、前記第5の配線基板、前記ゲート基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に接続されることを特徴とする。
【0022】
本発明の第12の技術手段は、第11の技術手段において、前記第5の配線基板は、平形の部材であり、前記第5の配線経路が前記ソース基板に接続される接続箇所の両端部、および、前記第5の配線経路が前記ゲート基板に接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする。
【0023】
本発明の第13の技術手段は、第1〜第12のいずれか1つの技術手段において、前記接続状態検出用の出力端子に対して第1の信号を出力し、前記接続状態検出用の入力端子から入力された信号を検出する接続検出部と、前記接続検出部により検出された検出結果に基づいて、前記液晶パネルに対する電力の供給を制御する電力供給制御部をさらに備えたことを特徴とする。
【0024】
本発明の第14の技術手段は、第13の技術手段において、前記接続検出部は、前記接続状態検出用の配線の少なくとも2個所に設けられた前記接続状態検出用の入力端子から入力された信号を検出し、該信号の検出結果に基づいて、接続不良が発生している箇所を判定し、判定した箇所の情報を出力することを特徴とする。
【0025】
本発明の第15の技術手段は、第13または第14の技術手段において、前記接続検出部は、前記接続状態検出用の出力端子に対して前記第1の信号を出力した後、さらに前記接続状態検出用の出力端子に対して、前記第1の信号の電圧レベルよりも低い電圧レベルの第2の信号を出力することを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、制御基板が、第1の配線基板、駆動用基板、第2の配線部材、および、液晶パネルの接続状態検出用の入出力端子を有するとともに、第1の配線基板、駆動用基板、第2の配線部材、および、液晶パネルは、それぞれ接続状態検出用の配線を有し、制御基板、第1の配線部材、駆動用基板、第2の配線部材、および、液晶パネルが組み合わされた際に、第1の配線部材、駆動用基板、第2の配線部材、および、液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、制御基板の接続状態検出用の入出力端子に接続されるので、制御基板、第1の配線基板、駆動用基板、第2の配線部材、および、液晶パネルが他の部品と適切にコネクタ接続、あるいは、圧着接続されていることを容易に確認でき、制御基板、第1の配線基板、駆動用基板、第2の配線部材、および、液晶パネル間の接続不良に起因する部品破壊の発生を適切に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態に係る液晶表示装置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る液晶表示装置10の一例を示す図である。図1に示すように、この液晶表示装置10は、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a〜13d、ゲート基板14a、14b、FFC(Flexible Flat Cable)15a、15b、16a、16b、18、19、ソース側SOF(System On Film)17a〜17h、ゲート側SOF(System On Film)20a〜20dを備える。ここで、FFC15a、15bは、本発明における第1の配線部材に相当するものである。ソース側SOF17a〜17d、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dは、本発明における第2の配線部材に相当するものである。FFC16aは、本発明における第3の配線部材に相当するものである。FFC19は、本発明における第4の配線部材に相当するものである。FFC18は、本発明における第5の配線部材に相当するものである。
【0029】
液晶パネル11は、ソース線、および、ゲート線に電圧を加えて液晶の配向状態を変化させることより文字や図形などを表示する表示デバイスである。制御基板12は、液晶パネル11を駆動するための信号を出力する制御基板である。この制御基板12は、電力供給部21や制御部22を搭載する。電力供給部21は、電力を液晶パネル11に供給する電源である。この電力供給部21は、電力ライン25、ソース側SOF17a〜17h、および、ゲート側SOF20a〜20dを介して液晶パネル11に電力を供給する。制御部22は、液晶パネル11に対する電力の供給を制御する制御デバイスである。制御部22は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)などのIC(Integrated Circuit)により構成される。この制御部22は、接続検出部23、電力供給制御部24を備える。
【0030】
接続検出部23は、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a、13b、FFC15a、16a、ソース側SOF17a〜17dのそれぞれが互いに電気的に接続されているか否かを検出するとともに、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dのそれぞれが互いに電気的に接続されているか否かを検出する処理部である。
【0031】
ここで、液晶表示装置10には、上記各部品が適切に接続されているか否かを検出するための第1の配線経路26、および、第2の配線経路29が設けられている。第1の配線経路26は、液晶パネル11、制御基板12、FFC15a、16a、ソース基板13a、13b、ソース側SOF17a〜17dが組み合わされた場合に、各部品に設けられた配線が直列に接続されて形成される一筆書き可能な配線経路である。
【0032】
具体的には、第1の配線経路26は、制御基板12に設けられた第1の端子27から、FFC15a、ソース基板13a、FFC16a、ソース基板13b、ソース側SOF17a、液晶パネル11、ソース側SOF17a、ソース基板13b、ソース側SOF17b、液晶パネル11、ソース側SOF17b、ソース基板13b、FFC16a、ソース基板13a、ソース側SOF17c、液晶パネル11、ソース側SOF17c、ソース基板13a、ソース側SOF17d、液晶パネル11、ソース側SOF17d、ソース基板13a、FFC15aを順次経由して、制御基板12の第2の端子28に到達する配線経路である。
【0033】
第2の配線経路29は、液晶パネル11、制御基板12、FFC15b、16b、18、19、ソース基板13c、13d、ソース側SOF17e〜17h、ゲート基板14a、14b、ゲート側SOF20a〜20dが組み合わされた場合に、各部品に設けられた配線が直列に接続されて形成される一筆書き可能な配線経路である。
【0034】
具体的には、第2の配線経路29は、制御基板12に設けられた第3の端子30から、FFC15b、ソース基板13c、ソース側SOF17e、液晶パネル11、ソース側SOF17e、ソース基板13c、ソース側SOF17f、液晶パネル11、ソース側SOF17f、ソース基板13c、FFC16b、ソース基板13d、ソース側SOF17g、液晶パネル11、ソース側SOF17g、ソース基板13d、ソース側SOF17h、液晶パネル11、ソース側SOF17h、ソース基板13d、FFC18、ゲート基板14a、ゲート側SOF20a、液晶パネル11、ゲート側SOF20a、ゲート基板14a、ゲート側SOF20b、液晶パネル11、ゲート側SOF20b、ゲート基板14a、FFC19、ゲート基板14b、ゲート側SOF20c、液晶パネル11、ゲート側SOF20c、ゲート基板14b、ゲート側SOF20d、液晶パネル11、ゲート側SOF20d、ゲート基板14b、FFC19、ゲート基板14a、FFC18、ソース基板13d、FFC16b、ソース基板13c、FFC15bを順次経由して、制御基板12の第4の端子31に到達する配線経路である。
【0035】
ここで、図1の例では、第3の端子30は、制御基板12上で、第2の端子28と電気的に接続されている。すなわち、第2の配線経路29は、制御基板12上で、第1の配線経路26から分岐している。これにより、以下に説明するようにして第1の配線経路26、および、第2の配線経路29の導通性を、第2の端子28、および、第4の端子31から得られる入力信号を用いて確認する場合に、信号を第1の端子27に出力するだけでよくなり、回路構成を簡略化できる。
【0036】
接続検出部23は、第1の端子27に第1の電圧レベル(Highレベル)の信号を出力し、第2の端子28から入力された信号、および、第4の端子31から入力された信号を検出する。そして、接続検出部23は、第2の端子28から入力された信号の電圧レベル、および、第4の端子31から入力された信号の電圧レベルが、第1の電圧レベル(Highレベル)と一致するか否かを判定する。
【0037】
第2の端子28から入力された信号の電圧レベル、および、第4の端子31から入力された信号の電圧レベルの両方が、第1の電圧レベル(Highレベル)と一致した場合、接続検出部23は、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a、13b、FFC15a、16a、ソース側SOF17a〜17dのそれぞれが互いに電気的に接続されていると判定するとともに、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dのそれぞれも互いに電気的に接続されていると判定する。そして、液晶表示装置10の異常を検査する検査装置が液晶表示装置10に接続された場合に、接続検出部23は、上記判定結果を示す信号を検査装置に出力する。
【0038】
第2の端子28から入力された信号の電圧レベルが第1の電圧レベル(Highレベル)と一致したものの、第4の端子31から入力された信号の電圧レベルが第1の電圧レベル(Highレベル)よりも低い第2の電圧レベル(Lowレベル)であった場合、接続検出部23は、第1の配線経路26が形成される液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a、13b、FFC15a、16a、ソース側SOF17a〜17dのそれぞれは互いに電気的に接続されているものの、第2の配線経路29が形成される液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dのいずれかの部品の接続箇所に、電気的に接続されていない接続不良箇所があると判定する。そして、上述した検査装置が液晶表示装置10に接続された場合に、接続検出部23は、上記判定結果を示す信号を検査装置に出力する。これにより、接続不良がある部品の特定が容易になる。
【0039】
また、第2の端子28から入力された信号の電圧レベルも、第4の端子31から入力された信号の電圧レベルも、第2の電圧レベル(Lowレベル)であった場合、接続検出部23は、第1の配線経路26が形成される液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a、13b、FFC15a、16a、ソース側SOF17a〜17dのいずれかの部品の接続箇所に、電気的に接続されていない接続不良箇所があると判定する。また、接続検出部23は、第2の配線経路29が形成される液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dの各部品間の電気的な接続状態については不明であると判定する。そして、上述した検査装置が液晶表示装置10に接続された場合に、接続検出部23は、上記判定結果を示す信号を検査装置に出力する。これにより、接続不良がある部品の特定が容易になる。
【0040】
また、第2の端子28から入力された信号の電圧レベルが第2の電圧レベル(Lowレベル)であり、第4の端子31から入力された信号の電圧レベルが第1の電圧レベル(Highレベル)である場合、接続検出部23は、第2の端子28と第3の端子30との間の第1の配線経路26の部分が断線していると判定する。そして、上述した検査装置が液晶表示装置10に接続された場合に、接続検出部23は、上記判定結果を示す信号を検査装置に出力する。
【0041】
同様に、接続検出部23は、第1の電圧レベル(Highレベル)の信号を用いて、各部品の電気的な接続状態の検出を行った後、第2の電圧レベル(Lowレベル)の信号を第1の端子27に出力し、第2の端子28から入力された信号、および、第4の端子31から入力された信号を検出する。そして、接続検出部23は、第2の端子28から入力された信号の電圧レベル、および、第4の端子31から入力された信号の電圧レベルが、第2の電圧レベル(Lowレベル)と一致するか否かを判定する。
【0042】
第2の端子28から入力された信号の電圧レベル、および、第4の端子31から入力された信号の電圧レベルの両方が、第2の電圧レベル(Lowレベル)と一致した場合、接続検出部23は、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a、13b、FFC15a、16a、ソース側SOF17a〜17dのそれぞれが互いに電気的に接続されていると判定するとともに、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dのそれぞれも互いに電気的に接続されていると判定する。そして、上述した検査装置が液晶表示装置10に接続された場合に、接続検出部23は、上記判定結果を示す信号を検査装置に出力する。
【0043】
第4の端子31から入力された信号の電圧レベルが第2の電圧レベル(Lowレベル)と一致したものの、第2の端子28から入力された信号の電圧レベルが第1の電圧レベル(Highレベル)であった場合、接続検出部23は、外部の回路から第1の配線経路26に電流がリークしていると判定する。また、接続検出部23は、第2の配線経路29が形成される液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dのいずれかの部品の接続箇所に、電気的に接続されていない接続不良箇所があると判定する。そして、上述した検査装置が液晶表示装置10に接続された場合に、接続検出部23は、上記判定結果を示す信号を検査装置に出力する。これにより、リークの有無の判定が容易になる。
【0044】
また、第2の端子28から入力された信号の電圧レベルも、第4の端子31から入力された信号の電圧レベルも、第1の電圧レベル(Highレベル)であった場合、接続検出部23は、外部の回路から第1の配線経路26、あるいは、第2の配線経路29に電流がリークしていると判定する。そして、上述した検査装置が液晶表示装置10に接続された場合に、接続検出部23は、上記判定結果を示す信号を検査装置に出力する。これにより、リークの有無の判定が容易になる。
【0045】
また、第2の端子28から入力された信号の電圧レベルが第2の電圧レベル(Lowレベル)と一致したものの、第4の端子31から入力された信号の電圧レベルが第1の電圧レベル(Highレベル)であった場合、接続検出部23は、外部の回路から第2の配線経路29に電流がリークしていると判定する。また、接続検出部23は、電流がリークしている箇所よりも第3の端子30側にある第2の配線経路29の部分が形成される液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dのいずれかの部品の接続箇所に、電気的に接続されていない接続不良箇所があると判定する。そして、上述した検査装置が液晶表示装置10に接続された場合に、接続検出部23は、上記判定結果を示す信号を検査装置に出力する。これにより、リークの有無の判定が容易になる。
【0046】
電力供給制御部24は、接続検出部23により判定された結果に基づいて、電力供給部21による液晶パネル11への電力の供給を制御する処理部である。具体的には、電力供給制御部24は、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a、13b、FFC15a、16a、ソース側SOF17a〜17dのそれぞれが互いに電気的に接続され、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dのそれぞれも互いに電気的に接続され、かつ、外部の回路から第1の配線経路26や第2の配線経路29への電流のリークがないと判定された場合に、液晶パネル11に電力を供給する。
【0047】
接続検出部23により、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a、13b、FFC15a、16a、ソース側SOF17a〜17dの接続箇所のいずれか、あるいは、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dの接続箇所のいずれかに接続不良が発生していると判定された場合、または、外部の回路から第1の配線経路26や第2の配線経路29に電流がリークしていると判定された場合、電力供給制御部24は、液晶パネル11に対する電力供給を実行しない。
【0048】
ソース基板13a〜13dは、液晶パネル11のソース線を駆動する回路が設けられた基板である。ゲート基板14a、14bは、液晶パネル11のゲート線を駆動する回路が設けられた基板である。FFC15a、15b、16a、16b、18、19は、平形の折り曲げ可能なフレキシブルフラットケーブルである。FFC15a、15b、16a、16b、18、19の両端には、コネクタ32a〜32lが設けられる。コネクタ32a〜32lは、FFC15a、15b、16a、16b、18、19と他の部品との間で配線を接続するためのコネクタである。
【0049】
ソース側SOF17a〜17hは、ソース基板側に設けられたSOFである。このソース側SOF17a〜17hには、ソースドライバ33a〜33hが搭載されている。ソースドライバ33a〜33hは、液晶パネルのソース線を駆動するドライバである。ゲート側SOF20a〜20dは、ゲート基板側に設けられたSOFである。ゲート側SOF20a〜20dには、ゲートドライバ34a〜34dが搭載されている。ゲートドライバ34a〜34dは、液晶パネル11のゲート線を駆動するドライバである。
【0050】
ここで、FFC15aに設けられ、第1の配線経路26の一部を構成する配線は、FFC15aと制御基板12とを接続するコネクタ32aの両端部に、また、FFC15aとソース基板13aとを接続するコネクタ32bの両端部にそれぞれ配置される。また、FFC16aに設けられ、第1の配線経路26の一部を構成する配線は、FFC16aとソース基板13aとを接続するコネクタ32cの両端部に、また、FFC16aとソース基板13bとを接続するコネクタ32dの両端部にそれぞれ配置される。また、ソース側SOF17a〜17dに設けられ、第1の配線経路26の一部を構成する配線は、ソース側SOF17a〜17dとソース基板13a、13bとを接続する箇所の両端部に、また、ソース側SOF17a〜17dと液晶パネル11とを接続する箇所の両端部にそれぞれ配置される。
【0051】
また、FFC15bに設けられ、第2の配線経路29の一部を構成する配線は、FFC15bと制御基板12とを接続するコネクタ32eの両端部に、また、FFC15bとソース基板13cとを接続するコネクタ32fの両端部にそれぞれ配置される。また、FFC16bに設けられ、第2の配線経路29の一部を構成する配線は、FFC16bとソース基板13cとを接続するコネクタ32gの両端部に、また、FFC16bとソース基板13dとを接続するコネクタ32hの両端部にそれぞれ配置される。また、ソース側SOF17e〜17hに設けられ、第2の配線経路29の一部を構成する配線は、ソース側SOF17e〜17hとソース基板13c、13dとを接続する箇所の両端部に、また、ソース側SOF17e〜17hと液晶パネル11とを接続する箇所の両端部にそれぞれ配置される。
【0052】
さらに、FFC18に設けられ、第2の配線経路29の一部を構成する配線は、FFC18とソース基板13dとを接続するコネクタ32iの両端部に、また、FFC18とゲート基板14aとを接続するコネクタ32jの両端部にそれぞれ配置される。また、FFC19に設けられ、第2の配線経路29の一部を構成する配線は、FFC19とゲート基板14aとを接続するコネクタ32kの両端部に、また、FFC19とゲート基板14bとを接続するコネクタ32lの両端部にそれぞれ配置される。また、ゲート側SOF20a〜20dに設けられ、第2の配線経路29の一部を構成する配線は、ゲート側SOF20a〜20dとゲート基板14a、14bとを接続する箇所の両端部に、また、ゲート側SOF20a〜20dと液晶パネル11とを接続する箇所の両端部にそれぞれ配置される。
【0053】
このように、第1の配線経路26を構成する配線、または、第2の配線経路29を構成する配線をFFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20dの接続箇所の両端部にそれぞれ配置することにより、FFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20dのすべての配線が適切に接続されていることが容易に確認できる。
【0054】
すなわち、第1の配線経路26、および、第2の配線経路29の導通が接続検出部23により検出された場合、FFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20dの接続箇所の両端部にある配線は、他の部品の配線と適切に接続されていると判定できる。そして、接続箇所の両端部にある配線が適切に他の部品の配線と接続されている場合、両端部にある配線の間にある配線についても適切に接続されていると判定できる。このようなことから、上記のように第1の配線経路26を構成する各配線、または、第2の配線経路29を構成する各配線を配置することにより、FFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20dのすべての配線の接続状態を容易に確認することができる。
【0055】
以上のように、本実施形態の液晶表示装置10では、液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a〜13d、ゲート基板14a、14b、FFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20dが他の部品と適切に接続されていることを容易に確認でき、それらの各部品間の接続不良に起因する部品破壊の発生を適切に防止することができる。
【0056】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能である。例えば、ソース基板13a〜13d、ゲート基板14a、14b、FFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20dの個数は、図1に示した個数に限定されず、さらに多くてもよく、少なくてもよい。また、上記実施形態では、配線経路を形成して接続状態を検出する部品を、第1の配線経路26が形成される部品と、第2の配線経路29が形成される部品との2つのグループに分けているが、そのグループは3つ以上であってもよい。
【0057】
また、FFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20dは、COF(Chip On Film)やFPC(Flexible Printed Circuit)などの他の配線部材であってもよい。
【0058】
また、図1の例では、第2の配線経路29は、第1の配線経路26から分岐することとしたが、第2の配線経路29は、第1の配線経路26から分岐するのではなく、独立に設けることとしてもよい。この場合、接続検出部23は、第2の配線経路29の端部の第3の端子30に第1の電圧レベル(Highレベル)、あるいは、第2の電圧レベル(Lowレベル)の信号を出力し、第2の配線経路29が設けられている液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13c、13d、ゲート基板14a、14b、FFC15b、16b、18、19、ソース側SOF17e〜17h、ゲート側SOF20a〜20dの電気的な接続状態を、第1の配線経路26が設けられている液晶パネル11、制御基板12、ソース基板13a、13b、FFC15a、16a、ソース側SOF17a〜17dの電気的な接続状態とは独立に検出する。これにより、接続検出部23は、第2の配線経路29が設けられている各部品の接続箇所に、電気的に接続されていない接続不良箇所があるか否かを、第1の配線経路26の導通状態に影響されることなく判定でき、接続不良がある部品の特定が容易になる。
【0059】
また、図1の例では、FFC15a、15b、16a、16b、18、19、ソース側SOF17a〜17h、ゲート側SOF20a〜20dに形成された第1の配線経路26、あるいは、第2の配線経路29は、各部品を2回通過しているが、必ずしも各部品を2回通過する必要はない。このような経路としては、例えば、第1の配線経路26が、制御基板12から、FFC15a、ソース基板13a、FFC16a、ソース基板13b、ソース側SOF17a、液晶パネル11、ソース側SOF17b、ソース基板13b、FFC16a、ソース側SOF17c、液晶パネル11、ソース側SOF17d、ソース基板13a、FFC15aを順次通過して、制御基板12に戻るものなどが考えられる。
【符号の説明】
【0060】
10…液晶表示装置、11…液晶パネル、12…制御基板、13a〜13d…ソース基板、14a,14b…ゲート基板、15a,15b,16a,16b,18,19…FFC(Flexible Flat Cable)、17a〜17h…ソース側SOF(System On Film)、20a〜20d…ゲート側SOF(System On Film)、21…電力供給部、22…制御部、23…接続検出部、24…電力供給制御部、25…電力ライン、26…第1の配線、27…第1の端子、28…第2の端子、29…第2の配線、30…第3の端子、31…第4の端子、32a〜32l…コネクタ、33a〜33h…ソースドライバ、34a〜34d…ゲートドライバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液晶パネルと、該液晶パネルを駆動するための少なくとも1つの駆動用基板と、前記液晶パネルに電力を供給し、前記液晶パネルを駆動するための信号を出力する制御基板と、該制御基板と前記駆動用基板を接続する第1の配線部材と、前記駆動用基板と前記液晶パネルとを接続する第2の配線部材とを備える液晶表示装置であって、
前記制御基板は、前記第1の配線基板、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルの接続状態検出用の入出力端子を有するとともに、前記第1の配線基板、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルは、それぞれ接続状態検出用の配線を有し、前記制御基板、前記第1の配線部材、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に接続されることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
前記制御基板、前記第1の配線部材、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記駆動用基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に対して直列に接続されることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
【請求項3】
前記第1の配線基板は、平形の部材であり、前記第1の配線経路が前記制御基板に接続される接続箇所の両端部、および、前記第1の配線経路が前記駆動用基板に接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記第2の配線基板は、平形の部材であり、前記第2の配線経路が前記駆動用基板に接続される接続箇所の両端部、および、前記第2の配線経路が前記液晶パネルに接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
前記駆動用基板は、前記液晶パネルのソース線を駆動する回路を備えるソース基板であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項6】
前記駆動用基板は少なくとも2以上のソース基板からなり、各ソース基板を接続する第3の配線部材をさらに備え、前記第3の配線基板は接続状態検出用の配線を有し、前記制御基板、前記第1の配線部材、前記2以上のソース基板、前記第3の配線基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記2以上のソース基板、前記第3の配線基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に接続されることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
【請求項7】
前記第3の配線基板は、平形の部材であり、前記第3の配線経路が前記ソース基板に接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする請求項6に記載の液晶表示装置。
【請求項8】
前記駆動用基板は、前記液晶パネルのゲート線を駆動する回路を備えるゲート基板であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項9】
前記駆動用基板は少なくとも2以上のゲート基板からなり、各ゲート基板を接続する第4の配線部材をさらに備え、前記第4の配線基板は接続状態検出用の配線を有し、前記制御基板、前記第1の配線部材、前記2以上のゲート基板、前記第4の配線基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記2以上のゲート基板、前記第4の配線基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に接続されることを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
【請求項10】
前記第4の配線基板は、平形の部材であり、前記第4の配線経路が前記ゲート基板に接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする請求項9に記載の液晶表示装置。
【請求項11】
前記駆動用基板の少なくとも1つは、前記液晶パネルのソース線を駆動する回路を備えるソース基板であり、前記駆動用基板の少なくとも1つは、前記液晶パネルのゲート線を駆動する回路を備えるゲート基板であり、前記ソース基板と前記ゲート基板を接続する第5の配線部材をさらに備え、前記第5の配線基板は接続状態検出用の配線を有し、前記制御基板、前記第1の配線部材、前記ソース基板、前記第5の配線基板、前記ゲート基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルが組み合わされた際に、前記第1の配線部材、前記ソース基板、前記第5の配線基板、前記ゲート基板、前記第2の配線部材、および、前記液晶パネルのそれぞれの接続状態検出用の配線が、前記制御基板の前記接続状態検出用の入出力端子に接続されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項12】
前記第5の配線基板は、平形の部材であり、前記第5の配線経路が前記ソース基板に接続される接続箇所の両端部、および、前記第5の配線経路が前記ゲート基板に接続される接続箇所の両端部に前記接続状態検出用の配線が設けられることを特徴とする請求項11に記載の液晶表示装置。
【請求項13】
前記接続状態検出用の出力端子に対して第1の信号を出力し、前記接続状態検出用の入力端子から入力された信号を検出する接続検出部と、前記接続検出部により検出された検出結果に基づいて、前記液晶パネルに対する電力の供給を制御する電力供給制御部をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
【請求項14】
前記接続検出部は、前記接続状態検出用の配線の少なくとも2個所に設けられた前記接続状態検出用の入力端子から入力された信号を検出し、該信号の検出結果に基づいて、接続不良が発生している箇所を判定し、判定した箇所の情報を出力することを特徴とする請求項13に記載の液晶表示装置。
【請求項15】
前記接続検出部は、前記接続状態検出用の出力端子に対して前記第1の信号を出力した後、さらに前記接続状態検出用の出力端子に対して、前記第1の信号の電圧レベルよりも低い電圧レベルの第2の信号を出力することを特徴とする請求項13または14に記載の液晶表示装置。

【図1】
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【公開番号】特開2012−173598(P2012−173598A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−36827(P2011−36827)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】