説明

液状樹脂の塗布装置および研削機

【課題】ウエーハの裏面に所望の厚みの樹脂被膜を形成することができる液状樹脂の塗布装置および液状樹脂の塗布装置を装備した研削機を提供する。
【解決手段】ウエーハを保持し回転可能に構成された保持テーブルと、保持テーブルに保持されたウエーハに液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布機構とを具備する液状樹脂の塗布装置であって、液状樹脂塗布機構は液状樹脂を収容する液状樹脂収容容器と、液状樹脂収容容器の下端に接続された噴霧ノズルとを具備し、噴霧ノズルは液状樹脂収容容器と連通する通路を備えたノズル本体と、ノズル本体の下側に設けられたノズル部とからなっており、ノズル部は通路に流入した液状樹脂を流出する液状樹脂流出口と、液状樹脂流出口の下側に形成され該液状樹脂流出口から流出された液状樹脂と空気とを混合する混合室と、混合室に開口し圧縮空気供給手段に連通する圧縮空気供給口と、混合室の下側に設けられ混合室によって圧縮空気と混合された液状樹脂を噴霧する液状樹脂噴霧口とを具備している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエーハ等のウエーハの裏面に液状樹脂を塗布する液状樹脂の塗布装置および液状樹脂の塗布装置を装備した研削機に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に配列されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって多数の矩形領域を区画し、該矩形領域の各々にIC、LSI等のデバイスを形成する。このように多数のデバイスが形成された半導体ウエーハをストリートに沿って分割することにより、個々のデバイスを形成する。デバイスの小型化および軽量化を図るために、通常、半導体ウエーハをストリートに沿って切断して個々のデバイスに分割するのに先立って、半導体ウエーハの裏面を研削して所定の厚みに形成している。
【0003】
個々に分割された半導体デバイスは、その裏面にポリイミド系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂脂等で形成された厚み20〜40μmのダイアタッチフィルムと称するダイボンディング用の接着フィルムが装着され、この接着フィルムを介して半導体デバイスを支持するダイボンディングフレームに加熱することによりボンディングされる。半導体デバイスの裏面にダイボンディング用の接着フィルムを装着する方法としては、半導体ウエーハの裏面に接着フィルムを貼着し、この接着フィルムを介して半導体ウエーハをダイシングテープに貼着した後、半導体ウエーハの表面に形成されたストリートに沿って切削ブレードにより接着フィルムと共に切断することにより、裏面に接着フィルムが装着された半導体デバイスを形成している。(例えば、特許文献1参照。)
【0004】
しかるに、接着フィルムは所定の厚みおよび所定の大きさのシート状に形成されているため、ウエーハの大きさに対応させて所望の厚みの接着フィルムを得ることができない。
【0005】
このような問題を解消するために、ウエーハの裏面に液状の樹脂を塗布することにより、ウエーハの大きさに対応してウエーハの裏面に接着剤を形成する方法が下記特許文献2および特許文献3に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−182995号公報
【特許文献2】特開平8−236554号公報
【特許文献3】特開2007−489589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
而して、上記特許文献2および特許文献3に液状樹脂の塗布方法は、回転するウエーハの中心部に液状樹脂を滴下し、この滴下された液状樹脂を遠心力によって外周に向けて移動させるスピンコート法であり、滴下された液状樹脂の殆どがスピンアウトし実際にウエーハに塗布される液状樹脂は滴下量の30%にも満たず不経済であるとともに、ウエーハの裏面に塗布される樹脂被膜の厚みにムラが生ずるという問題ある。
【0008】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、ウエーハの裏面に所望の厚みの樹脂被膜を形成することができる液状樹脂の塗布装置および液状樹脂の塗布装置を装備した研削機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、ウエーハを保持する保持面を備え回転可能に構成された保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハに液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布機構とを具備する液状樹脂の塗布装置において、
該液状樹脂塗布機構は、液状樹脂を収容し下端に液状樹脂吐出口を備えた液状樹脂収容容器と、該液状樹脂収容容器の下端に接続された噴霧ノズルと、該液状樹脂収容容器を支持する容器支持手段とを具備し、
該噴霧ノズルは、該液状樹脂収容容器の液状樹脂吐出口と連通する通路を備えたノズル本体と、該ノズル本体の下側に設けられたノズル部とからなっており、
該ノズル部は、該通路に流入した液状樹脂を流出する液状樹脂流出口と、該液状樹脂流出口の下側に形成され該液状樹脂流出口から流出された液状樹脂と空気とを混合する混合室と、該混合室に開口し圧縮空気供給手段に連通する圧縮空気供給口と、該混合室の下側に設けられ該混合室によって圧縮空気と混合された液状樹脂を噴霧する液状樹脂噴霧口とを具備している、
ことを特徴とする液状樹脂の塗布装置が提供される。
【0010】
上記液状樹脂収容容器を支持する容器支持手段は、液状樹脂収容容器の下端に接続された噴霧ノズルを保持テーブルの保持面と平行に移動せしめる加工送り機構を備えている。
また、液状樹脂の塗布装置は、保持テーブルに保持されたウエーハに塗布された液状樹脂を固化する液状樹脂固化器を備えている。
【0011】
また、本発明によれば、ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハを研削する研削手段と、該研削手段によって研削された研削加工後のウエーハを洗浄する洗浄手段と、該洗浄手段によって洗浄された研削加工後のウエーハの被研削面に液状樹脂を塗布する液状樹脂の塗布装置と、を具備する研削機において、
該液状樹脂の塗布装置は、ウエーハを保持する保持面を備え回転可能に構成された保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハに液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布機構とを具備し、
該液状樹脂塗布機構は、液状樹脂を収容し下端に液状樹脂吐出口を備えた液状樹脂収容容器と、該液状樹脂収容容器の下端に接続された噴霧ノズルと、該液状樹脂収容容器を支持する容器支持手段とを具備しており、
該噴霧ノズルは、該液状樹脂収容容器の液状樹脂吐出口と連通する通路を備えたノズル本体と、該ノズル本体の下側に設けられたノズル部とからなり、
該ノズル部は、該通路に流入した液状樹脂を流出する液状樹脂流出口と、該液状樹脂流出口の下側に形成され該液状樹脂流出口から流出された液状樹脂と空気とを混合する混合室と、該混合室に開口し圧縮空気供給手段に連通する圧縮空気供給口と、該混合室の下側に設けられ該混合室によって圧縮空気と混合された液状樹脂を噴霧する液状樹脂噴霧口とを具備している、
ことを特徴とする研削機が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明による液状樹脂の塗布装置においては、保持テーブルに保持されたウエーハに液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布機構を構成し液状樹脂を噴霧する噴霧ノズルは、液状樹脂収容容器の液状樹脂吐出口と連通する通路を備えたノズル本体と、該ノズル本体の下側に設けられたノズル部とからなり、ノズル部は通路に流入した液状樹脂を流出する液状樹脂流出口と、液状樹脂流出口の下側に形成され液状樹脂流出口から流出された液状樹脂と空気とを混合する混合室と、混合室に開口し圧縮空気供給手段に連通する圧縮空気供給口と、混合室の下側に設けられ該混合室によって圧縮空気と混合された液状樹脂を噴霧する液状樹脂噴霧口とを具備しているので、圧縮空気供給口から混合室に流入された圧縮空気に流速によって液状樹脂流出口部が負圧になり、この結果液状樹脂流出口から混合室に液状樹脂が流出し、混合室内で圧縮空気と混合された液状樹脂が微細なミストとなって液状樹脂噴霧口から噴霧される。このように、混合室に流入する圧縮空気の流速によって液状樹脂流出口部に生ずる負圧により液状樹脂流出口から液状樹脂を流出するので、液状樹脂の流出量が一定となり、噴霧される液状樹脂の微細なミストの密度が均一となる。従って、ウエーハの裏面にムラなく液状樹脂を塗布することができるとともに、液状樹脂を微細なミストにして噴霧するので液状樹脂の使用量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明に従って構成された液状樹脂の塗布装置を装備したウエーハの研削機の斜視図。
【図2】本発明に従って構成された液状樹脂の塗布装置を構成する噴霧ノズルの断面図。
【図3】図1に示す液状樹脂の塗布装置によって実施する液状樹脂塗布工程の説明図。
【図4】図1に示す液状樹脂の塗布装置によって実施する液状樹脂固化工程の説明図。
【図5】本発明に従って構成された液状樹脂の塗布装置の他の実施形態を示す斜視図。
【図6】図5に示す液状樹脂の塗布装置によって実施する液状樹脂塗布工程の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明による液状樹脂の塗布装置および液状樹脂の塗布装置を装備した研削機の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1には本発明に従って構成された液状樹脂の塗布装置を装備した研削機の斜視図が示されている。
図示の実施形態における研削機は、略直方体状の機体ハウジング2を具備している。機体ハウジング2の図1において右上端には、静止支持板21が立設されている。この静止支持板21の内側面には、上下方向に延びる2対の案内レール22、22および23、23が設けられている。一方の案内レール22、22には粗研削手段としての粗研削ユニット3が上下方向に移動可能に装着されており、他方の案内レール23、23には仕上げ研削手段としての仕上げ研削ユニット4が上下方向に移動可能に装着されている。
【0016】
粗研削ユニット3は、ユニットハウジング31と、該ユニットハウジング31の下端に回転自在に装着されたホイールマウント32に装着された粗研削ホイール33と、該ユニットハウジング31の上端に装着されホイールマウント32を矢印32aで示す方向に回転せしめる電動モータ34と、ユニットハウジング31を装着し上記案内レール22、22に沿って移動可能に配設された移動基台35とを具備している。
【0017】
上記移動基台35には被案内レール351、351が設けられており、この被案内レール351、351を上記静止支持板21に設けられた案内レール22、22に移動可能に嵌合することにより、粗研削ユニット3が上下方向に移動可能に支持される。図示の形態における粗研削ユニット3は、上記移動基台35を案内レール22、22に沿って移動させ研削ホイール33を研削送りする研削送り機構36を具備している。研削送り機構36は、上記静止支持板21に案内レール22、22と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド361と、該雄ねじロッド361を回転駆動するためのパルスモータ362と、上記移動基台35に装着され雄ねじロッド361と螺合する図示しない雌ねじブロックを具備しており、パルスモータ362によって雄ねじロッド361を正転および逆転駆動することにより、粗研削ユニット3を上下方向(後述するチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向)に移動せしめる。
【0018】
上記仕上げ研削ユニット4も粗研削ユニット3と同様に構成されており、ユニットハウジング41と、該ユニットハウジング41の下端に回転自在に装着されたホイールマウント42に装着された研削ホイール43と、該ユニットハウジング41の上端に装着されホイールマウント42を矢印42aで示す方向に回転せしめる電動モータ44と、ユニットハウジング41を装着し上記案内レール23、23に沿って移動可能に配設された移動基台45とを具備している。
【0019】
上記移動基台45には被案内レール451、451が設けられており、この被案内レール451、451を上記静止支持板21に設けられた案内レール23、23に移動可能に嵌合することにより、仕上げ研削ユニット4が上下方向に移動可能に支持される。図示の形態における仕上げ研削ユニット4は、上記移動基台45を案内レール23、23に沿って移動させ研削ホイール43を研削送りする送り機構46を具備している。送り機構46は、上記静止支持板21に案内レール23、23と平行に上下方向に配設され回転可能に支持された雄ねじロッド461と、該雄ねじロッド461を回転駆動するためのパルスモータ462と、上記移動基台45に装着され雄ねじロッド461と螺合する図示しない雌ねじブロックを具備しており、パルスモータ462によって雄ねじロッド461を正転および逆転駆動することにより、仕上げ研削ユニット4を上下方向(後述するチャックテーブルの保持面に対して垂直な方向)に移動せしめる。
【0020】
図示の実施形態における研削機は、上記静止支持板21の前側において機体ハウジング2に回転可能に配設されたターンテーブル5を具備している。このターンテーブル5は、比較的大径の円盤状に形成されており、図示しない回転駆動機構によって矢印5aで示す方向に適宜回転せしめられる。ターンテーブル5には、図示の実施形態の場合それぞれ120度の位相角をもって3個のチャックテーブル6が水平面内で回転可能に配置されている。このチャックテーブル6は、円盤状の基台61とポーラスセラミック材によって円盤状に形成され吸着保持チャック62とからなっており、吸着保持チャック62の上面(保持面)に載置された被加工物を図示しない吸引手段を作動することにより吸引保持する。このように構成されたチャックテーブル6は、図1に示すように図示しない回転駆動機構によって矢印6aで示す方向に回転せしめられる。ターンテーブル5に配設された3個のチャックテーブル6は、ターンテーブル5が適宜回転することにより被加工物搬入・搬出域A、粗研削加工域B、および仕上げ研削加工域Cおよび被加工物搬入・搬出域Aに順次移動せしめられる。
【0021】
図示の実施形態における研削機は、被加工物搬入・搬出域Aに対して一方側に配設され研削加工前の被加工物である半導体ウエーハおよび研削加工後の被加工物である半導体ウエーハを収容するカセット11と、カセット11と被加工物搬入・搬出域Aとの間に配設され被加工物の中心合わせを行う中心合わせ手段12と、被加工物搬入・搬出域Aに対して他方側に配設され研削加工後の被加工物である半導体ウエーハを洗浄するスピンナー洗浄手段13と、該スピンナー洗浄手段13によって洗浄された研削加工後の被加工物である半導体ウエーハの被研削面である裏面にダイボンディング用の接着剤としての液状樹脂を塗布する液状樹脂の塗布装置7と、カセット11内に収納された被加工物である半導体ウエーハを中心合わせ手段12に搬出するとともにスピンナー洗浄手段14で洗浄された半導体ウエーハを液状樹脂の塗布装置7に搬送するとともに該液状樹脂の塗布装置7において液状樹脂が塗布された半導体ウエーハをカセット11に搬送する被加工物搬送手段14と、中心合わせ手段12上に載置され中心合わせされた半導体ウエーハを被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上に搬送する被加工物搬入手段15と、被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上に載置されている研削加工後の半導体ウエーハをスピンナー洗浄手段13に搬送する被加工物搬出手段16を具備している。なお、上記カセット11には、半導体ウエーハWが表面に保護テープTが貼着された状態で複数枚収容される。このとき、半導体ウエーハWは、裏面(被研削面)を上側にして収容される。
【0022】
ここで、上記液状樹脂の塗布装置7について説明する。
図示の実施形態における液状樹脂の塗布装置7は、被加工物としての上記半導体ウエーハWを保持する保持テーブル71と、保持テーブル71に保持されたウエーハに液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布機構72とを具備している。保持テーブル71は、円盤状の基台711とポーラスセラミック材によって円盤状に形成され吸着保持チャック712とからなっており、吸着保持チャック712の上面(保持面)に載置された被加工物としての上記半導体ウエーハWを図示しない吸引手段を作動することにより吸引保持する。このように構成された保持テーブル71は、電動モータ710によって回転せしめられる。
【0023】
上記液状樹脂塗布機構72は、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂脂等からなるダイボンディング用の接着剤としての液状樹脂を収容する液状樹脂収容容器73と、該液状樹脂収容容器73の下端に接続された噴霧ノズル74と、液状樹脂収容容器73を支持する容器支持手段75を具備している。液状樹脂収容容器73は、上端が大気に開放されており、下端には図2に示すように液状樹脂吐出口731が形成されている。このように構成された液状樹脂収容容器73には、上端開放口から液状樹脂が適宜供給されるようになっている。なお、液状樹脂収容容器73に収容される液状樹脂は、図示の実施形態においては紫外線を照射することによって固化する特性を有する樹脂が用いられる。
【0024】
上記液状樹脂収容容器73の下端に接続された噴霧ノズル74は、上記液状樹脂収容容器73の液状樹脂吐出口731と連通する通路741aを備えたノズル本体741と、該ノズル本体741の下側に設けられたノズル部742とからなっている。ノズル部742は、通路741aに流入した液状樹脂を流出する液状樹脂流出口742aと、該液状樹脂流出口742aの下側に形成され液状樹脂流出口742aから流出された液状樹脂と空気とを混合する混合室742bと、該混合室742bに開口する圧縮空気供給口742cと、混合室742bの下側に設けられ混合室742bによって圧縮空気と混合された液状樹脂を噴霧する液状樹脂噴霧口742dを具備している。圧縮空気供給口742cは、液状樹脂流出口742aを囲繞して形成され、ノズル本体741に形成された連通路741bを介して図示しない圧縮空気供給手段に連通されている。このように構成された噴霧ノズル74は、圧縮空気供給口742cから混合室742bに流入された圧縮空気の流速によって液状樹脂流出口742a部が負圧になり、この結果液状樹脂流出口742aから混合室742bに液状樹脂が流出し、混合室742b内で圧縮空気と混合された液状樹脂が微細なミストとなって液状樹脂噴霧口742dから噴霧する。
【0025】
図1に戻って説明を続けると、上記液状樹脂収容容器73を支持する容器支持手段75は、液状樹脂収容容器73を支持する容器ホルダ751と、該容器ホルダ751を保持テーブル71の上面である保持面と平行に移動せしめる加工送り機構752を備えている。加工送り機構752は、容器ホルダ741に連結され保持テーブル71の上面である保持面に対して垂直な方向に配設された支持部材753と、該支持部材753を矢印Eで示すように回動せしめる電動モータ754とからなっている。このように構成された加工送り機構752は、非作動時には液状樹脂収容容器73および噴霧ノズル74を図1に示す退避位置に位置付けており、電動モータ754を作動することにより容器ホルダ741に保持された液状樹脂収容容器73の下端に接続された噴霧ノズル74を保持テーブル71に保持されたウエーハの外周から中心を通る軌跡に沿って移動せしめる。
【0026】
図示の実施形態における液状樹脂の塗布装置7は、研削加工後の被加工物である半導体ウエーハの被研削面に塗布された液状樹脂を固化させるための液状樹脂固化手段76を具備している。この液状樹脂固化手段76は、図示の実施形態においては紫外線照射器761と、該紫外線照射器761を支持する支持ロッド762とからなっている。なお、支持ロッド762は図示しない回動機構によって矢印Fで示すように適宜回動せしめられ、紫外線照射器761を保持テーブル71の上方位置である照射位置と該照射位置から退避する退避位置に位置付けるように構成されている。
【0027】
図示の実施形態における研削機は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
カセット11に収容された研削加工前の被加工物である半導体ウエーハWは被加工物搬送手段14によって中心合わせ手段12に搬送され、ここで中心合わせされる。中心合わせ手段12で中心合わせされた半導体ウエーハWは、被加工物搬入手段15の旋回動作によって被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6の吸着保持チャック62上に載置される。そして、図示しない吸引手段を作動して、半導体ウエーハWを吸着保持チャック62上に吸引保持する。次に、ターンテーブル5を図示しない回転駆動機構によって矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、半導体ウエーハWを載置したチャックテーブル6を粗研削加工域Bに位置付ける。
【0028】
半導体ウエーハWを吸引保持したチャックテーブル6は、粗研削加工域Bに位置付けられると図示しない回転駆動機構によって矢印6aで示す方向に回転せしめられる。一方、粗研削ユニット3の研削ホイール33は、矢印32aで示す方向に回転せしめられつつ研削送り機構36によって所定量下降する。この結果、チャックテーブル6上の半導体ウエーハWの裏面(上面)である被研削面に粗研削加工が施される。なお、この間に被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられた次のチャックテーブル6上には、上述したように研削加工前の半導体ウエーハWが載置される。そして、チャックテーブル6上に載置された半導体ウエーハWは、図示しない吸引手段を作動することによりチャックテーブル6上に吸引保持される。次に、ターンテーブル5を矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、粗研削加工された半導体ウエーハWを保持しているチャックテーブル6を仕上げ研削加工域Cに位置付け、研削加工前の半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル6を粗研削加工域Bに位置付ける。
【0029】
このようにして、粗研削加工域Bに位置付けられたチャックテーブル6上に保持された粗研削加工前の半導体ウエーハWの裏面(上面)である被研削面には粗研削ユニット3によって粗研削加工が施され、仕上げ研削加工域Cに位置付けられたチャックテーブル6上に保持され粗研削加工された半導体ウエーハWの裏面(上面)である被研削面には仕上げ研削ユニット4によって仕上げ研削加工が施される。次に、ターンテーブル5を矢印5aで示す方向に120度回動せしめて、仕上げ研削加工された半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル6を被加工物搬入・搬出域Aに位置付ける。なお、粗研削加工域Bにおいて粗研削加工された半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル6は仕上げ研削加工域Cに、被加工物搬入・搬出域Aにおいて研削加工前の半導体ウエーハWを保持したチャックテーブル6は粗研削加工域Bにそれぞれ移動せしめられる。
【0030】
上述したように、粗研削加工域Bおよび仕上げ研削加工域Cを経由して被加工物搬入・搬出域Aに戻ったチャックテーブル6は、ここで仕上げ研削加工された半導体ウエーハWの吸引保持を解除する。そして、被加工物搬入・搬出域Aに位置付けられたチャックテーブル6上の仕上げ研削加工された半導体ウエーハWは、被加工物搬出手段16によってスピンナー洗浄手段13に搬出される。スピンナー洗浄手段13に搬送された半導体ウエーハWは、ここで裏面(被研削面)および側面に付着している研削屑が洗浄除去されるとともに、スピン乾燥される。このようにして洗浄およびスピン乾燥された半導体ウエーハWは、被加工物搬送手段14によって液状樹脂の塗布装置7の保持テーブル71の上面である保持面に載置される。保持テーブル71上に載置された半導体ウエーハWは、図示しない吸引手段を作動することにより保持テーブル71に吸引保持される。
【0031】
保持テーブル71に半導体ウエーハWを吸引保持したならば、容器支持手段75の加工送り機構752を構成する電動モータ754を作動して液状樹脂収容容器73の下端に接続された噴霧ノズル74を保持テーブル71に保持された半導体ウエーハWの外周位置の上方に位置付ける。このとき、液状樹脂固化手段76を構成する紫外線照射器761は、退避位置に位置付けられている。次に、図3の(a)に示すように保持テーブル71を矢印71aで示す方向に例えば100rpmの回転速度で回転し、図示しない圧縮空気供給手段を作動して例えば0.5Mpの圧縮空気を供給する。この結果、上述したように噴霧ノズル74の液状樹脂噴霧口752dから液状樹脂10が微細なミストとなって噴霧される。このようにして液状樹脂10を噴霧するとともに、容器支持手段75の加工送り機構752を構成する電動モータ754を例えば正転駆動して液状樹脂収容容器73の下端に接続された噴霧ノズル74を矢印で示すように外周から保持テーブル71に保持された半導体ウエーハWの外周から中心Pに向けて移動せしめる。そして、噴霧ノズル74の中心が半導体ウエーハWの中心Pより10〜20mm手前の位置に達したら、電動モータ754を例えば逆転駆動して噴霧ノズル74を半導体ウエーハWの外周向けて移動する。そして、噴霧ノズル74が半導体ウエーハWの外周に達したら、図示しない圧縮空気供給手段からの圧縮空気の供給を停止して噴霧ノズル74からの液状樹脂の噴霧を停止する(液状樹脂塗布工程)。このように噴霧ノズル74の中心が半導体ウエーハWの中心Pより10〜20mm手前の位置に達したら電動モータ754を逆転駆動して噴霧ノズル74を半導体ウエーハWの外周向けて移動するのは、噴霧ノズル74から噴霧される液状樹脂10の微細なミストが半径10〜20mm以上あり、しかも半導体ウエーハWの中心部における周速度が遅いので、半導体ウエーハWに塗布される液状樹脂10の量を均一にするためである。また、液状樹脂塗布工程における噴霧ノズル74の移動速度は、半導体ウエーハWの周速度が速い外周部領域では遅く、半導体ウエーハWの周速度が遅い中心領域においては速くすることが望ましく、例えば5〜10mm/秒の範囲で制御する。この結果、保持テーブル71に保持された半導体ウエーハWの裏面である被加工面(上面)には、図3の(b)に示すように液状樹脂10が均一の厚みで塗布される。このように液状樹脂を噴霧する噴霧ノズル74は、上述したように混合室742bに流入する圧縮空気の流速によって液状樹脂流出口742a部に生ずる負圧により液状樹脂流出口742aから液状樹脂を流出するので、液状樹脂の流出量が一定となり、噴霧される液状樹脂の微細なミストの密度が均一となる。従って、半導体ウエーハWの裏面にムラなく液状樹脂を塗布することができるとともに、液状樹脂を微細なミストにして噴霧するので液状樹脂の使用量を低減することができる。なお、噴霧ノズル74は、液状樹脂塗布工程を実施した後においては、図1に示す待機位置に位置付けられる。
【0032】
上述したように液状樹脂塗布工程を実施したならば、液状樹脂収容容器73の下端に接続された噴霧ノズル74を塗布位置から退避位置に位置付けるとともに、図4に示すように液状樹脂固化手段76を構成する紫外線照射器761を保持テーブル71の上方位置である照射位置に位置付ける。そして紫外線照射器761を作動し、保持テーブル71に保持された半導体ウエーハWの裏面に塗布された液状樹脂10に照射する。この結果、半導体ウエーハWの裏面に塗布された液状樹脂10は固化され(液状樹脂固化工程)、半導体ウエーハWの裏面にはダイボンディング用の接着剤としての樹脂被膜が形成される。
【0033】
上述したように液状樹脂固化工程を実施したならば、保持テーブル71による半導体ウエーハWの吸引保持を解除する。そして、保持テーブル71上の半導体ウエーハWは、被加工物搬送手段14によってカセット11の所定位置に収納される。このようにしてカセット11に収容された半導体ウエーハW(研削加工された裏面に接着剤としての樹脂被膜が形成される)は、次工程であるウエーハ分割工程に搬送される。
【0034】
以上のように、図示の実施形態においては、液状樹脂の塗布装置を研削機に装備したので、研削加工されたウエーハの裏面に直ちに接着剤としての液状樹脂を塗布することができるので、生産性を向上させることができる。
【0035】
次に、液状樹脂の塗布装置7の他の実施形態について、図5を参照して説明する。なお、図5に示す液状樹脂の塗布装置7においては、上記図1および図2で示す液状樹脂の塗布装置7の構成部材と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
図5に示す液状樹脂の塗布装置7は、上方が開放した矩形状の装置ハウジング81を具備している。この装置ハウジング81の一側壁811には吸引口811aが形成されており、該吸引口811aに図示しない吸引手段に連通された吸引ダクト812が接続されている。また、装置ハウジング81の底壁には排出口(図示せず)が形成されており、該排出口にドレーンパイプ813が接続されている。装置ハウジング81内には、被加工物としての上記半導体ウエーハWを保持する保持テーブル71および該保持テーブル71を回転駆動する電動モータ710が配設されている。
【0036】
上記保持テーブル71に保持されたウエーハに液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布機構82は、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂脂等からなるダイボンディング用の接着剤としての液状樹脂を収容する液状樹脂収容容器73と、該液状樹脂収容容器73の下端に接続された噴霧ノズル74と、液状樹脂収容容器73を支持する容器支持手段85を具備している。
【0037】
上記液状樹脂収容容器73を支持する容器支持手段85は、液状樹脂収容容器73を支持する容器ホルダ851と、該容器ホルダ851を保持テーブル71の上面である保持面と平行に移動せしめる加工送り機構852を備えている。加工送り機構852は、容器ホルダ851に連結された支持部材853と、装置ハウジング81の側壁に配設され支持部材853を矢印Y1およびY2で示す方向に移動可能に案内する案内レール854と、支持部材853を案内レール854に沿って移動せしめる移動手段855とからなっている。支持部材853は、L字状に形成され上端が上記容器ホルダ851と連結する連結部853aと、該連結部853aの下端から水平に延びる支持部853bとからなっており、該支持部853bには上記案内レール854に摺動可能に嵌合する被案内溝853cが形成されている。従って、被案内溝853cを案内レール854に摺動可能に嵌合することにより、上記容器ホルダ851に連結された支持部材853は案内レール854に沿って矢印Y1およびY2で示す方向に移動可能に支持される。
【0038】
上記加工送り機構852を構成する移動手段855は、装置ハウジング81の前壁に配設されたパルスモータ855aと、該パルスモータ855aの駆動軸に装着された駆動ローラ855bと間隔を置いて装置ハウジング81の側壁における後端部に配設された従動ローラ855cと、駆動ローラ855bと従動ローラ855cに巻回された無端ベルト855dとからなっており、無端ベルト855dが上記支持部材853の支持部853bに取付けられている。このように構成された移動手段855は、パルスモータ855aを正転駆動すると無端ベルト855dに取付けられた支持部材853が矢印Y1で示す方向に移動せしめられ、パルスモータ855aを逆転すると支持部材853が矢印Y2で示す方向に移動せしめられる。
【0039】
図5に示す液状樹脂の塗布装置7は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
上述したように裏面(被研削面)が研削加工された半導体ウエーハWは、液状樹脂の塗布装置7の保持テーブル71の上面である保持面に載置される。保持テーブル71上に載置された半導体ウエーハWは、図示しない吸引手段を作動することにより保持テーブル71に吸引保持される。保持テーブル71に半導体ウエーハWを吸引保持したならば、図6の(a)に示すように保持テーブル71を矢印71aで示す方向に例えば100rpmの回転速度で回転し、図示しない圧縮空気供給手段を作動して例えば0.5Mpの圧縮空気を供給する。この結果、上述したように噴霧ノズル74の液状樹脂噴霧口742dから液状樹脂10が微細なミストとなって噴霧される。このようにして液状樹脂10を噴霧するとともに、加工送り機構852の移動手段855のパルスモータ855aを正転駆動する。従って、上述したように噴霧ノズル74が装着された液状樹脂収容容器73を支持した容器ホルダ851に連結された支持部材853が図5および図6の(a)に示す待機位置から矢印Y1で示す方向に移動する。そして、容器ホルダ851に支持された液状樹脂収容容器73に装着された噴霧ノズル74の中心が保持テーブル71に保持された半導体ウエーハWの中心より10〜20mm手前の位置に達したら、移動手段855のパルスモータ855aを逆転駆動することにより、噴霧ノズル74を図5および図6に示す待機位置に戻し、図示しない圧縮空気供給手段からの圧縮空気の供給を停止して噴霧ノズル74からの液状樹脂の噴霧を停止する(液状樹脂塗布工程)。この液状樹脂塗布工程における噴霧ノズル74の移動速度も上述した実施形態と同様に、半導体ウエーハWの周速度が速い外周部領域では遅く、半導体ウエーハWの周速度が遅い中心領域においては速くすることが望ましく、例えば5〜10mm/秒の範囲で制御する。この結果、保持された半導体ウエーハWの裏面である被加工面(上面)には、上述した実施形態と同様に液状樹脂が均一の厚みで塗布される。例えば、噴霧ノズル74から噴出される液状樹脂の量を(Q)ミリリットル/秒、噴霧ノズル74の移動速度を(V)mm/秒、噴霧ノズル74の液状樹脂流出口742aが位置付けられている半導体ウエーハWの中心からの距離を(r)mm、保持テーブル71の回転速度を(ω)ラジアン/秒とすると、Q/(V・r・ω)=一定(例えば10μm)となるように噴霧ノズル74の移動速度を(V)と保持テーブル71の回転速度を(ω)を制御すると、半導体ウエーハWの裏面である被加工面(上面)に一定の厚み(例えば10μm)の樹脂を被覆することができる。なお、噴霧ノズル74から噴出される液状樹脂の量(Q)および保持テーブル71の回転速度(ω)を一定にして、噴霧ノズル74の移動速度(V)だけを制御するようにしてもよい。
【0040】
なお、上述した実施形態においては、保持テーブル71は直径が半導体ウエーハWの直径より小さく形成された例を示したが、半導体ウエーハW全体を保持できるように半導体ウエーハWより僅かに大きい直径を有していることが望ましい。
【符号の説明】
【0041】
2:機体ハウジング
3:粗研削ユニット
33:研削ホイール
4:仕上げ研削ユニット
43:研削ホイール
5:ターンテーブル
6:チャックテーブル
7:液状樹脂の塗布装置
71:保持テーブル
72:液状樹脂塗布機構
73:液状樹脂収容容器
74:噴霧ノズル
75:容器支持手段
751:容器ホルダ
752:加工送り機構
76:液状樹脂固化手段
761:紫外線照射器
82:液状樹脂塗布機構
85:容器支持手段
851:容器ホルダ
852:加工送り機構
11:カセット
12:中心合わせ手段
13:スピンナー洗浄手段
14:被加工物搬送手段
15:被加工物搬入手段
16:被加工物搬出手段
W:半導体ウエーハ
T:保護テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウエーハを保持する保持面を備え回転可能に構成された保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハに液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布機構とを具備する液状樹脂の塗布装置において、
該液状樹脂塗布機構は、液状樹脂を収容し下端に液状樹脂吐出口を備えた液状樹脂収容容器と、該液状樹脂収容容器の下端に接続された噴霧ノズルと、該液状樹脂収容容器を支持する容器支持手段とを具備し、
該噴霧ノズルは、該液状樹脂収容容器の液状樹脂吐出口と連通する通路を備えたノズル本体と、該ノズル本体の下側に設けられたノズル部とからなっており、
該ノズル部は、該通路に流入した液状樹脂を流出する液状樹脂流出口と、該液状樹脂流出口の下側に形成され該液状樹脂流出口から流出された液状樹脂と空気とを混合する混合室と、該混合室に開口し圧縮空気供給手段に連通する圧縮空気供給口と、該混合室の下側に設けられ該混合室によって圧縮空気と混合された液状樹脂を噴霧する液状樹脂噴霧口とを具備している、
ことを特徴とする液状樹脂の塗布装置。
【請求項2】
該液状樹脂収容容器を支持する該容器支持手段は、該液状樹脂収容容器の下端に接続された該噴霧ノズルを該保持テーブルの保持面と平行に移動せしめる加工送り機構を備えている、請求項1記載の液状樹脂の塗布装置。
【請求項3】
該液状樹脂の塗布装置は、該保持テーブルに保持されたウエーハに塗布された液状樹脂を固化する液状樹脂固化器を備えている、請求項1又は2記載の液状樹脂の塗布装置。
【請求項4】
ウエーハを保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持されたウエーハを研削する研削手段と、該研削手段によって研削された研削加工後のウエーハを洗浄する洗浄手段と、該洗浄手段によって洗浄された研削加工後のウエーハの被研削面に液状樹脂を塗布する液状樹脂の塗布装置と、を具備する研削機において、
該液状樹脂の塗布装置は、ウエーハを保持する保持面を備え回転可能に構成された保持テーブルと、該保持テーブルに保持されたウエーハに液状樹脂を塗布する液状樹脂塗布機構とを具備し、
該液状樹脂塗布機構は、液状樹脂を収容し下端に液状樹脂吐出口を備えた液状樹脂収容容器と、該液状樹脂収容容器の下端に接続された噴霧ノズルと、該液状樹脂収容容器を支持する容器支持手段とを具備しており、
該噴霧ノズルは、該液状樹脂収容容器の液状樹脂吐出口と連通する通路を備えたノズル本体と、該ノズル本体の下側に設けられたノズル部とからなり、
該ノズル部は、該通路に流入した液状樹脂を流出する液状樹脂流出口と、該液状樹脂流出口の下側に形成され該液状樹脂流出口から流出された液状樹脂と空気とを混合する混合室と、該混合室に開口し圧縮空気供給手段に連通する圧縮空気供給口と、該混合室の下側に設けられ該混合室によって圧縮空気と混合された液状樹脂を噴霧する液状樹脂噴霧口とを具備している、
ことを特徴とする研削機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−110523(P2011−110523A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−271397(P2009−271397)
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【出願人】(000134051)株式会社ディスコ (2,397)
【Fターム(参考)】