説明

減圧切換弁

【課題】エア消費量の節減と設備の簡素化・小型化とにより、ランニングコストやイニシャルコストを抑制することが可能な減圧切換弁を提供する。
【解決手段】減圧切換弁1Aを、1本の弁孔2と、弁孔に連通された給気ポートP1,P2、第1出力ポートA、第2出力ポートB及び排気ポートRとを有する主弁本体3と、弁孔内に互いに隣接させて摺動自在に挿通されている第1スプール4及び第2スプール5とを有するものとし、第1スプールにより、第1出力ポートを給気ポート又は排気ポートに選択的に接続させる切換弁部7を構成し、第2スプールにより、給気ポートから入力された圧縮エアの圧力を減圧して第2出力ポートから出力する減圧弁部10を構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、減圧機能を有する切換弁に関するものであり、具体的には、切換弁部と、供給された圧縮エアを減圧して出力する減圧弁部とを一体に備えた減圧切換弁に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、空気圧アクチュエータとしての例えばエアシリンダは、各種自動機械に広く用いられており、ロッドが固定されたピストンを、圧力室内において圧縮エアの給排により往復動させるようになっている。そして、このようなエアシリンダに対する圧縮エアの給排は、切換弁を通じて行うのが一般的である。
ところで、上記エアシリンダにおいては、ピストンの往復動のうち仕事をさせる作業ストローク時には、ロッドに外部負荷が掛かるため、大きな駆動力が必要とされるが、初期位置へ向けて戻す復帰ストローク時には、ロッドに上記外部負荷が掛からないため、上記作業ストローク時よりも小さな駆動力ですむこととなる。そして、上記駆動力は、圧力室内に供給する圧縮エアの圧力の高低に依存する。したがって、エア消費量の節約による省エネルギーやランニングコストの抑制を考慮すると、復帰ストローク時には作業ストローク時よりも、圧力室内に供給する圧縮エアの圧力を低く設定することが望ましい。
【0003】
そこで、このような問題を解決するため、特許文献1においては、シリンダチューブの圧力作用室に接続された主流路上に減圧弁6,125を設けることが提案されている。しかしながら、上記シリンダチューブの各圧力作用室に対する給排気を切り換える切換弁とは別途に当該減圧弁6,125を設ける必要性があるため、設備が複雑化・大型化し、イニシャルコストが嵩むという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−13504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明の課題は、エア消費量の節減と設備の簡素化・小型化とにより、ランニングコストやイニシャルコストを抑制することが可能な減圧切換弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、本発明に係る減圧切換弁は、軸方向に貫設された1本の弁孔と、該弁孔に連通された給気ポート、第1出力ポート、第2出力ポート及び排気ポートとを有していて、軸方向両端に第1端と第2端とそれぞれ備えた主弁本体;上記弁孔内の上記第1端側に、軸方向に摺動自在に挿通されている第1スプール;上記弁孔内における該第1スプールの上記第2端側に、軸方向に摺動自在に挿通されている第2スプール;上記第1スプールを、上記第2端方向に押圧して摺動させ、上記第1端側の第1切換位置から上記第2端側の第2切換位置へと切り換えるスプール駆動部;を含み、上記第1スプール及びスプール駆動部が、該第1スプールが上記第1切換位置に在るときには、上記第1出力ポートを上記排気ポートに接続させると共に、該スプール駆動部の駆動により該第1スプールが上記第2切換位置に在るときには、該第1出力ポートを上記給気ポートに接続させる切換弁部を構成しており、上記第2スプールが、上記第1スプールが第1切換位置に在るときには、上記第2出力ポートを上記給気ポートに接続させ、該給気ポートに供給された圧縮エアを減圧して該第2出力ポートから出力すると共に、上記第1スプールが第2切換位置に在るときには、上記第2出力ポートを上記排気ポートに接続させる減圧弁部を構成していることを特徴としている。
【0007】
具体的には、上記スプール駆動部の駆動に伴い、上記第2スプールが該第1スプールにより押圧され上記第2端方向へ摺動することによって、上記第2出力ポートが上記排気ポートに接続されるように構成されている。
また、上記減圧弁部が、上記第2スプールに対し上記第1端方向に弾性的な付勢力を付与する弾性部材と、該第2スプールに対し上記第2出力ポートの圧力を上記付勢力とは逆方向に作用させる受圧面とを含み、該弾性部材による付勢力と該受圧面に作用する圧力とのバランスによって上記第2スプールを軸方向に往復動させ、上記給気ポートから第2出力ポートへと通じる流路の断面積を変化させることにより、該給気ポートに供給された圧縮エアを上記付勢力により規定される所定圧力に減圧して該第2出力ポートから出力するように構成されている。
【0008】
より具体的には、上記減圧弁部が、第2スプールの上記第2端側に結合され、シリンダ孔内を軸方向に往復摺動する調圧ピストンを含んでいて、該調圧ピストンに、上記受圧面が形成されると共に上記弾性部材が連結されている。
そして、上記第2出力ポートのエア圧力を上記受圧面へと導く調圧用流路が、上記第2スプールの外周に形成された環状流路の開口から、上記第2スプール内部を軸方向に延びて、上記受圧面により区画されたシリンダ室へと接続されており、該調圧用流路により該第2出力ポートと該シリンダ室とが互いに常時連通されている。
【0009】
ここで、上記減圧弁部において、上記弾性部材による付勢力が変更可能に構成されていることが望ましいが、そのとき、上記減圧弁部が、上記弾性部材の圧縮量を調節する調節機構を有していて、該調節機構により上記付勢力を変更することができるように構成されていても良いし、上記減圧弁部が、上記弾性部材を交換可能に構成されていて、該弾性部材を弾性係数の異なるものに交換することにより、上記付勢力を変更することができるように構成されていても良い。なお、上記弾性部材は、コイルスプリングであることが望ましい。
【0010】
また、上記スプール駆動部が、上記第1スプールの上記第1端側に結合されて軸方向に往復動する駆動ピストンと、該駆動ピストンを駆動させる電磁弁とを含んでいて、該駆動ピストンの駆動により、該第1スプールが上記第2端方向に押圧され摺動するように構成されていても良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る減圧切換弁によれば、主弁本体に貫設された1本の弁孔に対し、第1スプール及び第2スプールを摺動自在に挿通し、該第1スプールにより構成される切換弁部と該第2スプールにより構成される減圧弁部とを、上記主弁本体に一体に形成させたため、エア消費量の節減による省エネルギーと、設備の簡素化・小型化とを同時に実現することが可能となり、その結果、設備のランニングコストやイニシャルコストを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る減圧切換弁の断面図である。
【図2】本発明に係る減圧切換弁の動作状態を示す要部断面図である。
【図3】本発明に係る減圧切換弁の動作状態を示す要部断面図である。
【図4】本発明に係る減圧切換弁の動作状態を示す要部断面図である。
【図5】本発明に係る減圧切換弁の動作状態を示す要部断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る減圧切換弁を示す断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る減圧切換弁を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る減圧切換弁1Aは、軸l方向に貫設された1本の弁孔2と、該弁孔2に連通する第1給気ポートP1、第2給気ポートP2、第1出力ポートA、第2出力ポートB及び排気ポートRとを備えて成る主弁本体3を有していて、該主弁本体3は、軸l方向両端に第1端3a及びそれと逆方向を向く第2端3bをそれぞれ有している。上記弁孔2内には、その上記第1端3a側に第1スプール4が、軸l方向に摺動自在に挿通されていると共に、該第1スプール4の上記第2端側3b側に同軸に隣接させて第2スプール5が、軸l方向に摺動自在かつ該第1スプール4と接離自在に挿通されている。
そして、上記第1スプール4の摺動位置に応じて、上記第1出力ポートAが上記第1給気ポートP1又は排気ポートRに対し接続され、また、上記第2スプール5の摺動位置に応じて、上記第2出力ポートBが上記第2給気ポートP2又は排気ポートRに対し接続されるようになっている。
【0014】
上記主弁本体3の第1端3aには、上記第1スプール4を、軸lに沿って上記第2端3b方向に押圧することにより、上記第1端3a側の第1切換位置(図2〜図4参照)から上記第2端3b側の第2切換位置(図5参照)へと摺動させて切り換えるスプール駆動部6が設けられている。
ここで、上記第1スプール4が、第1切換位置に在るときには、第1出力ポートAを排気ポートRに接続させ、上記第2切換位置に在るときには、第1出力ポートAを第1給気ポートP1に接続させるようになっている。このように、上記第1スプール4と上記スプール駆動部6とによって、切換弁部7が構成されている。
【0015】
その一方で、上記主弁本体3の第2端3b側には、上記第2スプール5に対し、軸lに沿って上記第1端3a方向に弾性的な付勢力を付与する弾性部材8と、同じく該第2スプール5に対し、上記第2出力ポートBの圧力を軸lに沿って上記付勢力と逆方向に作用させる受圧面Sとを含んで成る圧力調節部9が設けられている。
ここで、第1スプール4が上記第1切換位置に在るときには、上記第2出力ポートBを上記第2給気ポートP2に接続させて、上記圧力調節部9における上記弾性部材8の付勢力と上記受圧面Sに作用する圧力とのバランスで、第2スプール5を軸l方向に往復摺動させることにより、上記第2給気ポートP2から上記第2出力ポートBへと通じる流路の断面積を変化させるようになっている。そして、その結果、上記第2給気ポートP2から供給された圧縮エアの圧力が、上記弾性部材8の付勢力により規定される所定圧力に減圧されて、上記第2出力ポートBから出力されるようになっている(図2〜図4参照)。その一方で、第1スプール4が上記第2切換位置に在るときには、上記スプール駆動部6の駆動に伴って、第1スプール4により上記第2スプール5が上記第2端3b方向へと押圧されて摺動し、その結果、上記第2出力ポートBが上記排気ポートRに接続されるようになっている(図5参照)。このように、上記第2スプール5と上記圧力調節部9とにより減圧弁部10が構成されている。
【0016】
具体的に説明すると、本実施形態に係る減圧切換弁1Aの主弁本体3は、上記弁孔2が貫設された弁ケーシング11とポート接続ブロック12とにより構成されており、該弁ケーシング11が、その軸l方向の両端に上記第1端3a及び第2端3bを備えている。該弁ケーシング11における軸1に沿った一方の面には、上記第1端3a側から第2端3b側へ順次、上記第1給気ポートP1、排気ポートR及び第2給気ポートP2が開設されており、これらポートP1,R,P2にエア配管を直接接続することができるようになっている。また、該一方の面と逆側の他方の面には、上記第1出力ポートA及び第2出力ポートBが、上記第1端3a側から第2端3b側へ順次開設されている。このとき、上記第1出力ポートAは、上記第1給気ポートP1と排気ポートRとの中間位置に開設され、上記第2出力ポートBは、上記排気ポートRと第2給気ポートP2との中間位置に開設されている。さらに、上記弁孔2における、上記各ポートP1,R,P2,A,Bを連通させた位置には、内周溝2aが環状に形成されている。
【0017】
その一方で、上記ポート接続ブロック12には、エア配管を接続するための第1ポート接続孔13及び第2ポート接続孔14が貫設されている。そして、該ポート接続ブロック12は、これら第1ポート接続孔13及び第2ポート接続孔14をそれぞれ上記第1出力ポートA及び第2出力ポートBに連通させて、弁ケーシング11における上記他方の面に対しボルト等の固定部材で気密に固定されている。すなわち、出力用のエア配管をそれぞれ、ポート接続ブロック12の第1及び第2ポート接続孔13,14を介して、上記第1及び第2出力ポートA,Bに接続することができるようになっている。
【0018】
上記第1スプール4は、上記弁ケーシング11の弁孔2における、第1端3aから第1出力ポートAまでの軸l方向距離よりも長く、且つ、第1端3aから第2出力ポートBまでの軸l方向距離よりも短く形成されている。そして、その外周には、第1端3a側から順次、第1ランド部4a、第2ランド部4b及び第3ランド部4cが、環状に形成されると共に、これらランド部4a〜4cに隣接して3つの環状流路4dが形成されている。また、上記第2ランド部4b及び第3ランド部4cの外周には弾性体から成る環状のシール部材4eが固定されていて、これらランド部4b,4cを弁孔2内で気密に摺動させることにより、上記第1出力ポートAを、上記環状流路4dを通じて、上記第1給気ポートP1又は排気ポートRに対し選択的に接続させることができるようになっている。
なお、本実施形態においては、上記弁孔2における上記第1給気ポートP1と第1端3aとの間に常時配された第1ランド部4aに、シール部材を特に設けていないが、勿論設けることも可能である。
【0019】
一方、上記第2スプール5は、上記弁ケーシング11の弁孔2における、第2端3bから第2出力ポートBまでの軸l方向距離よりも長く、且つ、第2端3bから第1出力ポートAまでの軸l方向距離よりも短く形成されている。そして、その外周には、第2端3b側から順次、第1ランド部5a、第2ランド部5b及び第3ランド部5cが、環状に形成されると共に、これらランド部5a〜5cに隣接して3つの環状流路5dが形成されている。また、上記各ランド部5a〜5cの外周には弾性体から成る環状のシール部材5eが固定されていて、これらランド部5a〜5cが弁孔2内で気密に摺動するようになっている。その際、上記第2ランド部5b及び第3ランド部5cの摺動位置に応じて、上記第2出力ポートBを、上記環状流路5dを通じて上記第2給気ポートP2又は排気ポートRに対し選択的に連通させたり、これら第2給気ポートP2及び排気ポートRから遮断したりすることができるようになっている。
なお、上記第1ランド部5aは、上記弁孔2における第2給気ポートP2と第2端3bとの間に常時配されていて、上記各環状流路5dと上記圧力調節部9の後述する第2シリンダ孔22との間の気密性を確保している。
【0020】
上記スプール駆動部6は、上記弁孔2側に開口する有底の第1シリンダ孔17を備えた第1シリンダボディ16と、該第1シリンダ孔17内に摺動自在に設けられていて、該第1シリンダ孔17内を弁孔2側の第1シリンダ室17aとそれと逆側の第2シリンダ室17bとに気密に区画する駆動ピストン18と、上記第2シリンダ室17bにパイロットエアを供給して上記駆動ピストン18を上記弁孔2方向に駆動する電磁弁19とを有している。ここで、上記駆動ピストン18の外周には弾性体から成る環状のシール部材18aが設けられていて、それにより上記第1シリンダ室17aと第2シリンダ室17bとの間の気密性が確保されている。そして、上記第1シリンダ孔17は、上記弁孔2よりも大きい径を有しており、上記第1シリンダボディ16が、該第1シリンダ孔17を上記弁孔2と同軸に配して、上記弁ケーシング11の第1端3aの端面に気密に固定されている。
【0021】
また、上記駆動ピストン18は、その上記第1シリンダ室17a側の軸l上に、上記弁孔2側に開口して奥部で拡大する断面略T字状の第1係合凹部18bを有し、その一方で、上記第1スプール4は、上記第1端3a側に配された端面の軸l上に、先端部で拡大する断面略T字状に形成された第1係合凸部4fを有しており、これら第1係合凹部18bと第1係合凸部4fとが相互に凹凸係合されている。すなわち、上記駆動ピストン18と第1スプール4とは、軸l方向に互いに結合されていて、該軸l方向に一体となって往復動するようになっている。
【0022】
上記圧力調節部9は、上記弁孔2側に開口する有底の第2シリンダ孔22を備えた第2シリンダボディ21と、該第2シリンダ孔22内に摺動自在に設けられていて、該第2シリンダ孔22内を弁孔2側の第1シリンダ室22aとそれと逆側の第2シリンダ室22bとに気密に区画する調圧ピストン23とを有している。そして、上記第2シリンダボディ21が、第2シリンダ孔22を上記弁孔2と同軸に配して、上記弁ケーシング11の第2端3bの端面に気密に固定されている。
【0023】
ここで、上記第2シリンダ孔22は、軸l方向に互いに隣接して形成された弁孔2側の大径部22cと奥側の小径部22dとにより構成されている。該大径部22cは上記弁孔2よりも大きな径を有していて、該大径部22cには上記調圧ピストン23が配されており、上記小径部22dには呼吸孔22eが設けられている。
また、上記第2出力ポートBと上記第1シリンダ室22aとの間は、該第2出力ポートBのエア圧力を上記受圧面へと導く調圧用流路24により互いに常時連通されている。そして、上記調圧ピストン23の上記第1シリンダ室22a側には上記受圧面Sが形成されていて、該調圧ピストン23の上記第2シリンダ室22b側には、上記弾性部材8が、縮設状態で該調圧ピストン23と同軸に配置されている。
【0024】
さらに、該調圧ピストン23は、上記第1シリンダ室22a側の軸l上に、上記弁孔2側に開口して奥部で拡大する断面略T字状の第2係合凹部23aを有し、その一方で、上記第2スプール5は、上記第2端3b側に配された端面の軸l上に、先端部で拡大する断面略T字状に形成された第2係合凸部5fを有しており、これら第2係合凹部23aと第2係合凸部5fとが相互に凹凸係合されている。すなわち、上記調圧ピストン23と第2スプール5とは、軸l方向に互いに結合されていて、該軸l方向に一体となって往復動するようになっている。
【0025】
より具体的に説明すると、上記調圧ピストン23の外周には、外径が上記大径部22cよりも僅かに小径且つ上記弁孔2及び小径部22dよりも大径に形成された環状凸部23bが一体に形成されていると共に、上記第1シリンダ室22a側に開いたリップ状のシール部材23cが、その背面を該環状凸部23bにおける上記第1シリンダ室22a側の端面に当接させて嵌合されている。すなわち、上記シール部材23cにより、第1シリンダ室22aと第2シリンダ室22bとの間の気密性が確保されていると共に、環状の受圧面Sが形成されている。
また、該調圧用流路24は、上記第2スプール5における第2ランド部5bと第3ランド部5cとの間に形成された環状流路5dに開口して、該第2スプール5内部を軸lに沿って上記第2端3b方向に延び、上記第2係合凸部5f及び第2係合凹部23aによる凹凸係合部、上記調圧ピストン23内部を順次通って、該調圧ピストン23における上記第1シリンダ室22aを画する外周面に開口している。
【0026】
さらに、上記弾性部材8は調圧スプリング(コイルスプリング)であって、上記調圧ピストン23における上記第2シリンダ室22bを区画する端面と、同じく第2シリンダ室22bを画する上記第2シリンダ孔22の底面との間に縮設されている。ここで、該弾性部材8の付勢力(弾性的な反発力)を規定する該弾性部材8の弾性係数及び圧縮量は、上記第2出力ポートBのエア圧力が上記第2給気ポートP2に供給されるエア圧力よりも低い所定圧力に調圧された際に、上記第2スプール5の第2ランド部5bと第3ランド部5cが第2出力ポートBを第2給気ポートP2及び排気ポートRから遮断する位置に配されるように(図4参照)、設定される。
【0027】
続いて、図2〜図5に基づいて、上記減圧切換弁1Aの動作を具体的に説明する。なお、ここでは、上記第1出力ポートA及び第2出力ポートBを、エアシリンダ25のヘッド側圧力室26及びロッド側圧力室27に対してそれぞれ接続すると共に、上記第1給気ポートP1及び上記第2給気ポートP2を共通のエア供給源30に接続した場合を例示して説明することとする。
まず、電磁弁19がオフで第1及び第2給気ポートP1,P2に圧縮エアを供給していない初期状態では、図2に示すように、調圧ピストン23の受圧面Sに圧縮エアの圧力が作用していないため、縮設された弾性部材8の付勢力により第2スプール5が弁孔2内で上記主弁本体3の第1端3a方向に押圧されると同時に、第1スプール4が該第2スプール5により第1端3a方向に押圧されて上記第1切換位置に配されている。
【0028】
このとき、上記第1出力ポートAと第1給気ポートP1との間は、第1スプール4の第2ランド部4bによりシールされて遮断されており、該第1出力ポートAと大気に開放された排気ポートRとの間は、該第1スプール4の第3ランド部4cによるシールが解除され、該第3ランド部4cに隣接する環状流路4dを通じて接続されている。
その一方で、上記第2出力ポートBと上記排気ポートRとの間は、第2スプール5の第3ランド部5cによりシールされて遮断されており、該第2出力ポートBと第2給気ポートP2との間は、該第2スプール5の第2ランド部5bによるシールが解除され、該第2ランド部5bに隣接する環状流路5dを通じて接続されている。
また、図2中において実線で示すように、初期状態においては、上記エアシリンダ25のピストン28はヘッド側端部に位置していて、該ピストン28に固定されたロッド29は初期位置に後退しているものとする。
【0029】
そこで、上記エア供給源30から圧力pの圧縮エアを供給すると、破線矢印で示すように圧縮エアが第2給気ポートP2から環状流路5dを通じて第2出力ポートBに供給されて、該第2出力ポートBの圧力が上昇し始め、同時に、上記調圧用流路24を通じて上記第2シリンダ孔22の第1シリンダ室22a内の圧力も上昇し始める。
すると、該圧力が調圧ピストン23の受圧面Sに作用するため、図3に示すように、弾性部材8の付勢力に抗して該調圧ピストン23が第2シリンダ孔22の第2シリンダ室22b方向へ押し戻され、その結果、上記第2スプール5が上記第1切換位置にある第1スプール4から離間して上記第2端3b方向に摺動すると共に、該第2スプール5の第2ランド部5bにより、上記第2給気ポートP2から第2出力ポートBへと通じる流路断面積が絞られる。その後、上記第2出力ポートBの圧力変化に応じて、該第2スプール5が軸l方向に往復動し上記流路断面積を変化させながら、上記第2出力ポートBを通じてエアシリンダ25のロッド側圧力室27へ圧縮エアを供給する。
【0030】
そして、上記第2出力ポートBの圧力(すなわち、上記エアシリンダ25のロッド側圧力室27の圧力)が、上記供給圧力pよりも低くて上記弾性部材8の付勢力により規定される所定圧力p’に達すると、図4に示すように、上記第2スプール5の第2ランド部5b及び第3ランド部5cにより、上記第2出力ポートBと第2給気ポートP2及び排気ポートRとの間が遮断される。
【0031】
次に、エアシリンダ25のロッド29を前進させて該ロッド29に仕事をさせる作業ストロークに切り換えるにあたっては、電磁弁19をオンにして第1シリンダ孔17の第2シリンダ室17bにパイロットエアを供給する。すると、図5に示すように、駆動ピストン18が第1シリンダ室17a方向に駆動されて第1スプール4が第2端3b方向の第2切換位置に摺動すると同時に、第2スプール5も該第1スプール4に押圧されて第2端3b方向に摺動する。ただし、上記パイロットエアによる駆動ピストン18の駆動力は上記弾性部材8の付勢力よりも十分に大きいものとする。
【0032】
このとき、上記第1出力ポートAと第1給気ポートP1との間は、上記第1スプール4の第2ランド部4bによるシールが解除され、該第2ランド部4bに隣接する環状流路4dを通じて接続されており、該第1出力ポートAと排気ポートRとの間は、第1スプール4の第3ランド部4cによりシールされて遮断されている。
その一方で、上記第2出力ポートBと上記排気ポートRとの間は、上記第2スプールの第3ランド部5cによるシールが解除され、該第3ランド部5cに隣接する環状流路5dを通じて接続されており、該第2出力ポートBと第2給気ポートP2との間は、第2スプール5の第3ランド部5cによりシールされて遮断されている。
【0033】
そうすると、エア供給源30から圧力pの圧縮エアが、上記第1給気ポートP1を通じてエアシリンダ25のヘッド側圧力室26に対し迅速に供給されると共に、ロッド側圧力室27の圧縮エアが上記排気ポートRを通じて大気に放出される。その結果、エアシリンダ25のピストン28がロッド側圧力室27方向へ駆動されると同時に、ロッド29が仕事をしながら前進する。
なお、作業ストローク時には、ロッド29に外部負荷が作用するが、ヘッド側圧力室26に対し十分に高い圧力pの圧縮エアを迅速に供給することができるため、ピストン28に該外部負荷に応じた十分な駆動力を付与することが可能となると同時に、作業ストロークの応答性も確保することができる。
【0034】
続いて、作業ストローク後に、ロッド29を初期位置へ向けて後退させる復帰ストロークに切り換えるにあたっては、電磁弁19をオフにして第1シリンダ孔17の第2シリンダ室17bを大気に開放する。
その結果、再び図2に示すように、縮設された弾性部材8の付勢力により、第2スプール5が上記主弁本体3の第1端3a方向に押圧されて摺動すると同時に、第1スプール4が該第2スプール5により第1端3a方向に押圧されて上記第1切換位置に切り換えられる。このとき、図2中の破線で示すように、エアシリンダ25のロッド側圧力室27に対するエア供給源30からの圧縮エアの供給が開始されると共に、ヘッド側圧力室26が大気に開放されるため、図2中の破線で示すように、ピストン28のロッド側圧力室27方向への駆動が開始されると同時に、ロッド29の初期位置へ向けての後退が開始される。ここで、図5の状態から図2の状態に切り換わる際に、ヘッド側圧力室26からの排気の一部が、一瞬、第2出力ポートBを通じて上記ロッド側圧力室27へ導かれるように構成しておくと、その排気圧の作用により復帰ストロークの応答性を改善することができる。
【0035】
そうすると、第2出力ポートBのエア圧力(すなわち、ロッド側圧力室27のエア圧力)が調圧用流路24を通じて、圧力調節部9における第2シリンダ孔22の第1シリンダ室22aに供給され、調圧ピストン23の受圧面Sに作用する。そのため、再び図3に示すように、上記第2スプール5の第2ランド部5bにより、上記第2給気ポートP2から第2出力ポートBへと通じる流路断面積が絞られる。このとき、上記調圧用流路24の例えば環状流路5dへの開口部分に絞り部を設けておくと、第2出力ポートBのエア圧力を上記受圧面Sに作用させるタイミングを遅延させることができ、その結果、この上記第2給気ポートP2から第2出力ポートBへと通じる流路断面積が絞られるタイミング(すなわち、第2スプール5の位置が図2の状態から図3の状態に至るタイミング)を遅延させることができるため、復帰ストロークの応答性を改善することができる。
そして、上記ピストン28の駆動に伴う上記第2出力ポートBの圧力変化に応じて、該第2スプール5が軸l方向に往復動し上記流路断面積を変化させながら、圧縮エアを上記第2出力ポートBに徐々に供給する。
【0036】
さらに、再び図4に示すように、上記ピストン28がヘッド側端部に到達すると共に上記ロッド29が初期位置に後退して、ロッド側圧力室27の圧力(すなわち、第2出力ポートBの圧力)が、エア供給源30から第2給気ポートP2に供給される圧縮エアの圧力pよりも低い所定圧力p’に達すると、上記第2スプール5によって第2出力ポートBが第2給気ポートP2及び排気ポートRから遮断される。
すなわち、上記スプール駆動部6及び第1スプール4が、供給圧力pを直接的に第1出力ポートAから出力する切換弁として機能し、その一方で、上記圧力調節部9及び第2スプール5が、供給圧力pを減圧して第2出力ポートBから出力する減圧弁として機能している。
【0037】
このように、上記減圧切換弁1Aにおいては、例えばアクチュエータにおける大きな負荷が掛からない復帰ストローク時に、減圧弁部10によりエア消費量の節減を図ることができるばかりでなく、該減圧弁部10と切換弁部7とが主弁本体3に対し一体に設けられているため、省エネルギーと設備の簡素化・小型化とを同時に実現することができ、その結果、設備のランニングコストやイニシャルコストを抑制することが可能となる。
【0038】
次に、図6に基づき、本発明に係る減圧切換弁の第2の実施形態について説明する。なお、重複記載を避けるため、ここでは、主として上記第1の実施形態とは異なる構成部分について説明することとし、その他の共通する構成部分については図中に同じ符号を付して説明を省略する。
本第2の実施形態に係る減圧切換弁1Bと上記第1の実施形態に係る減圧切換弁1Aとの主たる相違は、上記減圧弁部10において、上記弾性部材8による付勢力を調節可能に構成することにより、上記減圧弁部10による減圧量を変更可能とした点にある。
【0039】
具体的には、該減圧弁部10の圧力調節部9は、上記弾性部材8の圧縮量を調節するための調節機構31を有している。該調節機構31は、第2シリンダボディ21における第2シリンダ孔22の底壁に、軸l方向に外部へと貫設されていて、内周に雌ネジが形成されたネジ孔32と、外周に雄ネジが形成されていて、該ネジ孔32に対し外部から第2シリンダ孔22内部へと螺合された調節ネジ33と、上記第2シリンダ孔22の小径部22dにおいて、軸l方向に摺動自在に設けられ、上記弾性部材8の一端を受けると共に、上記調節ネジ33の先端部に当接させて設けられたバネ受け部材34とにより構成されている。また、上記第2出力ポートBからは、圧力測定用流路35が分岐されていて、上記第2シリンダボディ21に取り付けられた圧力ゲージ36に接続されている。
【0040】
そして、上記調節ネジ33を、外部からの回転操作により第2シリンダ孔22内部において前進又は後退させて、上記調圧ピストン23と上記バネ受け部材34との間に縮設された弾性部材8の圧縮量を調節することにより、上記減圧弁部10による減圧量が調節可能となっている。
すなわち、上記調節ネジ33を前進させて、弾性部材8の圧縮量を増やすと、該弾性部材8により第2スプール5に加えられる付勢力がより大きくなるため、減圧弁部10による減圧量をより小さくすることができる。逆に、該調節ネジ33を後退させると、減圧弁部10による減圧量をより大きくすることができる。
その際、上記圧力ゲージ36で第2出力ポートBの圧力を確認しながら上記弾性部材8の圧縮量を調節することができるため、第2出力ポートBの圧力を所望の所定圧力p’に容易に設定することができる。
【0041】
次に、図7に基づき、本発明に係る減圧切換弁の第3の実施形態について説明する。なお、重複記載を避けるため、ここでは、主として上記第1の実施形態とは異なる構成部分について説明することとし、その他の共通する構成部分については図中に同じ符号を付して説明を省略する。
本第3の実施形態に係る減圧切換弁1Cと上記第1の実施形態に係る減圧切換弁1Aとの主たる相違は、上記減圧弁部10において、上記弾性部材8を交換可能に構成することにより、上記減圧弁部10による減圧量を変更可能とした点にある。
【0042】
この減圧弁部10の圧力調節部9においては、第2シリンダボディ21における第2シリンダ孔22の底壁が着脱自在な蓋部材37により形成されている。
具体的には、第2シリンダボディ21における第2シリンダ孔22の底部開口38の外周面には雄ネジが形成され、その一方で、断面略U字状に形成された蓋部材37の内周面には雌ネジが形成されていて、該蓋部材37が螺合により第2シリンダボディ21に着脱自在に取り付けられている。そして、上記調圧ピストン23と上記蓋部材37との間に上記弾性部材8が縮設されている。
【0043】
そのため、該蓋部材37を第2シリンダボディ21から取り外し、上記底部開口38を通じて、弾性部材8を弾性係数の異なる他の弾性部材に交換することにより、上記減圧弁部10による減圧量が変更可能となっている。
すなわち、弾性係数のより大きい弾性部材8に交換すると、該弾性部材8により第2スプール5に加えられる付勢力がより大きくなるため、減圧弁部10による減圧量をより小さくすることができる。逆に、弾性係数のより小さい弾性部材8に交換すると、減圧弁部10による減圧量をより大きくすることができる。そして、その結果、第2出力ポートBの圧力を所望の所定圧力p’に容易に設定することができる。
【0044】
以上、本発明に係る減圧切換弁の各種実施形態について詳細に説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な設計変更が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0045】
1A,1B,1C 減圧切換弁
2 弁孔
2a 内周溝
3 主弁本体
3a 第1端
3b 第2端
4 第1スプール
5 第2スプール
6 スプール駆動部
7 切換弁部
8 弾性部材(調圧スプリング)
9 圧力調節部
10 減圧弁部
18 駆動ピストン
19 電磁弁
23 調圧ピストン
24 調圧用流路
l 軸
A 第1出力ポート
B 第2出力ポート
P1 第1給気ポート
P2 第2給気ポート
R 排気ポート
S 受圧面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に貫設された1本の弁孔と、該弁孔に連通された給気ポート、第1出力ポート、第2出力ポート及び排気ポートとを有していて、軸方向両端に第1端と第2端とそれぞれ備えた主弁本体;
上記弁孔内の上記第1端側に、軸方向に摺動自在に挿通されている第1スプール;
上記弁孔内における該第1スプールの上記第2端側に、軸方向に摺動自在に挿通されている第2スプール;
上記第1スプールを、上記第2端方向に押圧して摺動させ、上記第1端側の第1切換位置から上記第2端側の第2切換位置へと切り換えるスプール駆動部;
を含み、
上記第1スプール及びスプール駆動部が、該第1スプールが上記第1切換位置に在るときには、上記第1出力ポートを上記排気ポートに接続させると共に、該スプール駆動部の駆動により該第1スプールが上記第2切換位置に在るときには、該第1出力ポートを上記給気ポートに接続させる切換弁部を構成しており、
上記第2スプールが、上記第1スプールが第1切換位置に在るときには、上記第2出力ポートを上記給気ポートに接続させ、該給気ポートに供給された圧縮エアを減圧して該第2出力ポートから出力すると共に、上記第1スプールが第2切換位置に在るときには、上記第2出力ポートを上記排気ポートに接続させる減圧弁部を構成している、
ことを特徴とする減圧切換弁。
【請求項2】
上記スプール駆動部の駆動に伴い、上記第2スプールが該第1スプールにより押圧され上記第2端方向へ摺動することによって、上記第2出力ポートが上記排気ポートに接続されるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の減圧切換弁。
【請求項3】
上記減圧弁部が、上記第2スプールに対し上記第1端方向に弾性的な付勢力を付与する弾性部材と、該第2スプールに対し上記第2出力ポートの圧力を上記付勢力とは逆方向に作用させる受圧面とを含み、
該弾性部材による付勢力と該受圧面に作用する圧力とのバランスによって上記第2スプールを軸方向に往復動させ、上記給気ポートから第2出力ポートへと通じる流路の断面積を変化させることにより、該給気ポートに供給された圧縮エアを上記付勢力により規定される所定圧力に減圧して該第2出力ポートから出力するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の減圧切換弁。
【請求項4】
上記減圧弁部が、第2スプールの上記第2端側に結合され、シリンダ孔内を軸方向に往復摺動する調圧ピストンを含んでいて、該調圧ピストンに、上記受圧面が形成されると共に上記弾性部材が連結されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の減圧切換弁。
【請求項5】
上記第2出力ポートのエア圧力を上記受圧面へと導く調圧用流路が、上記第2スプールの外周に形成された環状流路の開口から、上記第2スプール内部を軸方向に延びて、上記受圧面により区画されたシリンダ室へと接続されており、該調圧用流路により該第2出力ポートと該シリンダ室とが互いに常時連通されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の減圧切換弁。
【請求項6】
上記減圧弁部において、上記弾性部材による付勢力が変更可能に構成されている、
ことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の減圧切換弁。
【請求項7】
上記減圧弁部が、上記弾性部材の圧縮量を調節する調節機構を有していて、該調節機構により上記付勢力を変更することができるように構成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の減圧切換弁。
【請求項8】
上記減圧弁部が、上記弾性部材を交換可能に構成されていて、該弾性部材を弾性係数の異なるものに交換することにより、上記付勢力を変更することができるように構成されている、
ことを特徴とする請求項6に記載の減圧切換弁。
【請求項9】
上記弾性部材が、コイルスプリングである、
ことを特徴とする請求項3〜8の何れかに記載の減圧切換弁。
【請求項10】
上記スプール駆動部が、上記第1スプールの上記第1端側に結合されて軸方向に往復動する駆動ピストンと、該駆動ピストンを駆動させる電磁弁とを含んでいて、該駆動ピストンの駆動により、該第1スプールが上記第2端方向に押圧され摺動するように構成されている、
ことを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の減圧切換弁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−163466(P2011−163466A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−27943(P2010−27943)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(000102511)SMC株式会社 (344)
【Fターム(参考)】