説明

溶接線選定方法

【課題】溶接線候補を含む多くの線分から構成される3次元CADデータに基づいて、溶接線を迅速に抽出する。
【解決手段】溶接線作成方法は、溶接線を形成する部材の2面のうち、基準となる面(第1の面)を指定するステップ(S110)と、溶接線を形成する部材の2面のうち、他方の面(開先面である第2の面)を指定するステップ(S120)と、稜線を抽出するステップ(S130)と、溶接可能となる稜線区間を選択するステップ(S140)と、溶接可能な稜線を統合し溶接線情報を作成するステップ(S150)と、開先形状に応じて、溶接線情報を修正するステップ(S160)とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ画面上に表示された三次元CADデータのワーク図形を基に、溶接ロボットで溶接を行う溶接線を自動的に選定する溶接線選定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンピュータに入力された三次元CADデータをディスプレイ画面上に表示し、ワークを構成する図形データから溶接を行うべき溶接線をオペレータが指定し、溶接線を選定する技術が開発されている。この溶接線選定技術は、溶接ロボットの動作軌跡を作成し所望とする作業動作を教示するようなオフライン教示システムに採用されている。
しかしながら、上述の溶接線選定技術においては、図10に示す如く、ディスプレイ画面上に表示されるワーク図形には溶接線と無関係な線分が多数含まれていたり、曲線部は多数の短い直線で近似されており、ディスプレイ画面上に表示されているワーク図形を見ながら多数の線分の中から必要な溶接線だけを正確に選択することは煩雑で、間違って選択する等の問題点があった。
【0003】
このような問題点を解決するために、部材と部材の接触部位の稜線を溶接線として抽出する方法(特許第3165249号、特開平11−291039号)、三次元CADシステム内にて予め溶接線候補を指定しておき、仮想的に組立てたときの接触部位と溶接線候補から溶接線を抽出する方法(特許第3554832号、特許第3354870号)等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3165249号公報
【特許文献2】特開平11−291039号公報
【特許文献3】特許第3554832号公報
【特許文献4】特許第3354870号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これらの特許文献に開示された技術では、オペレータが複数の溶接線候補の中からロボットの教示対象となる溶接線を選択する必要があり、多数の溶接線候補の中から対象となる溶接線だけを正確に選択するという煩雑さは十分に解消できない。また、特許文献3及び特許文献4においては溶接線候補を事前にCAD情報に設定する作業が発生するが、この設定作業も繁雑であり効率的ではない。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、オペレータが作業対象とする溶接線を迅速に作成することができる溶接ロボットの動作軌跡作成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
本発明に係る溶接線選定方法は、ディスプレイ画面上に表示された三次元CADデータのワーク図形を基に、溶接ロボットで溶接を行う溶接線を自動的に選定する溶接線選定方法であって、前記ワーク図形を構成する面であって溶接の開先を形成する2面のうち、1以上の一方の面を指定した上で、指定した一方の面を第1の面群とする「第1面群選定ステップ」と、前記溶接の開先を形成する2面のうち、1以上の他方の面を指定した上で、指定した他方の面を第2の面群とする「第2面群選定ステップ」と、第2面群選定ステップで選定された各面の稜線(各面を形成する縁の線、又は各面のエッジ線)に関し、前記第1の面群の各面に対する距離が所定値以下となっている頂点を有する稜線を全て抽出する「稜線抽出ステップ」と、前記第1の面群の各面及び第2の面群の各面での法線ベクトルの方向に基づいて、稜線抽出ステップで抽出された稜線の中から、溶接ロボット側に位置し当該溶接ロボットでの溶接が可能な領域に存在する稜線を選択する「溶接可能稜線抽出ステップ」と、溶接可能稜線抽出ステップで選択された稜線の中、各面の境界をまたがる稜線に関してはその交点を計算し、計算された交点の情報を基に、溶接可能な稜線を更に選択する「溶接可能稜線追加ステップ」と、溶接可能稜線抽出ステップ及び溶接可能稜線追加ステップで選択された稜線を、1本の溶接線に統合する「統合ステップ」と、を有することを特徴とする。
【0007】
さらに、稜線抽出ステップで抽出された稜線のうち、第1の面群の各面に接しない稜線に関しては、前記第1の面群と前記第2の面群との相互位置及び/又は距離に応じて、当該稜線の位置を移動する「稜線移動ステップ」を有することは好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によると、多数の溶接線候補の中から対象となる溶接線だけを正確に選択することができるので、作業対象とする溶接線をオペレータが迅速に作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態に係るロボットシステムの全体構成図である。
【図2】基準面群と開先面群とを示す斜視図である。
【図3】基準面群と開先面群とを示す斜視図である(開先面が基準面を貫通)。
【図4】稜線移動ステップ(溶接線の位置の補正)を説明するための図である。
【図5】溶接線の選定手順を示すフローチャートである。
【図6】溶接線の選定手順を示す図である。
【図7】抽出された稜線(溶接可能な溶接線)を示す図である。
【図8】溶接線選定におけるディスプレイ上のワークの表示態様を示す図である
【図9】溶接教示作業を示すフローチャートである。
【図10】ディスプレイ画面上に表示されているワーク図形の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態を、図を基に説明する。なお、以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を基に、本実施形態に係るロボットシステム1の全体構成について説明する。
図1に示すように、ロボットシステム1は、垂直多関節型の6軸を備えた溶接ロボット2と、溶接ロボット2自体を移動させるスライダ3と、姿勢が変化可能な状態でワークWを把持するポジショナ4と、教示ペンダント51を備えた制御装置5と、パソコン6(パーソナルコンピュータ)とを含む。
【0011】
溶接ロボット2は垂直多関節型の6軸の産業用ロボットであり、その先端に溶接トーチ21が設けられている。
制御装置5は、溶接ロボット2、スライダ3及びポジショナ4を、予め教示したプログラムに従って制御する。教示プログラムは、制御装置5に接続された教示ペンダント51を使用して作成する場合や、パソコン6を利用したオフライン教示システムを使用して作成する場合がある。いずれの場合であっても、教示プログラムは、実際の動作の前に予め作成される。パソコン6により作成されたプログラムは、磁気的にデータを記憶した媒体等を介して制御装置5に受渡しされたり、データ通信により制御装置5に転送されたりする。
【0012】
パソコン6、すなわちオフライフ教示システムは、表示装置としてグラフィック表示可能なディスプレイを備え、入力装置としてキーボード又はマウスを備える。また、ワークWのCAD情報を取込むために、磁気記憶装置又は通信装置が設けられている。
ところで、本願発明は、ディスプレイ画面上に表示された三次元CADデータのワーク図形を基に、溶接ロボット2で溶接を行う「溶接線」を自動的に選定する溶接線の選定方法に関するものであり、オフライフ教示システムを構成するパソコン6にて、溶接線の選定処理が行われる。
【0013】
以下、この溶接線選定処理の内容について説明する。
まず、図2、図3に示すように、溶接線は連続した2面、又は違う部材間でも連続と同等に扱える2面の交線近傍に存在する。
そこで、本実施形態に係るロボットシステム1においては、以下のステップを経ることで、ディスプレイ画面上に表示された三次元CADデータのワーク図形を基に、溶接ロボットで溶接を行う溶接線を自動的に選定可能としている。
すなわち、
・ステップ1(第1面群選定ステップ):ワークWを構成する面であって溶接の開先を形成する2面のうち、1以上の一方の面(基準面)を指定した上で、指定した一方の面を第1の面群(基準面群)とし、
・ステップ2(第2面群選定ステップ):溶接の開先を形成する2面のうち、1以上の他方の面(開先面)を指定した上で、指定した他方の面を第2の面群(開催面群)とし、
・ステップ3(稜線抽出ステップ):第2面群選定ステップで選定された各面の稜線(各面を形成する縁の線、又は各面のエッジ線)に関し、基準面群の各面に対する距離がゼロ又はゼロに近い値(溶接対象によって適宜選定できる値)以下となっている頂点を有する稜線を全て抽出し、
・ステップ4(溶接可能稜線抽出ステップ):基準面群の各面及び開先面群の各面での法線ベクトルの方向に基づいて、稜線抽出ステップで抽出された稜線の中から、溶接ロボット側に位置し当該溶接ロボットでの溶接が可能な領域に存在する稜線を選択し、
・ステップ5(溶接可能稜線追加ステップ):溶接可能稜線抽出ステップで選択された稜線の中、各面の境界をまたがる稜線に関してはその交点を計算し、計算された交点の情報を基に、溶接可能な稜線を更に選択し、
・ステップ6(統合ステップ):溶接可能稜線抽出ステップ及び溶接可能稜線追加ステップで選択された稜線を、1本の溶接線に統合する
という手順で溶接線を作成し、
・ステップ7(稜線移動ステップ):稜線抽出ステップで抽出された稜線のうち、基準面群の各面に接しない稜線に関しては、基準面群と開先面群との相互位置及び/又は距離に応じて、当該稜線の位置を移動する
というステップを有していて、各ステップを経ることで、溶接線を自動的に選定可能としている。
【0014】
なお、図4(A)に示すように、開先面と基準面とが略90度の角度をもって合わさっているが、開先面が基準面と接合せず隙間を有している場合がある。このような場合、ステップ1〜ステップ5の手順で抽出された溶接線は、開先面側の稜線となっており、基準面に対してあるギャップ(隙間)を有している。そこで、稜線移動ステップにおいては、ギャップが小さいときは、抽出された溶接線(開先面側の稜線)を基準面に射影したものを、新たな溶接線とする。ギャップが大きいときは、ギャップの中間位置を新たな溶接線とする。
【0015】
図4(B)に示すように、開先面と基準面とが略水平につき合わさっているが、開先面が基準面と接合せずギャップ(隙間)を有している場合には、ギャップの中間位置に溶接線が来るように、稜線移動ステップにおいて溶接線を移動させる。
図5は、上述した溶接線の選定処理をフローチャートの形で示したものであり、図6は、図を用いて示したものである。
溶接線の選定処理においては、まず、図5のS110にて、基準面となる部材の面を指定する。複数の部材に基準面が跨るときは、複数の基準面を指定する。三次元CADデータによっては、曲面を多角形の集合で近似的に表現(ポリゴン近似)している場合もあるため、指定された平面に隣接する同じ部材の平面が連続面と判断されるときは自動的にそれらの面も選択する。これら複数個選択された面を基準面群として記憶しておく。
【0016】
次に、S120にて、溶接線を形成する2面のうち、他方の面をS110と同様にして必要に応じて複数面指定し、開先面群として記憶しておく。
S130にて、開先面群のそれぞれの平面の稜線の端点と基準面群のそれぞれの平面との距離を計算し、距離がゼロはゼロ近傍に両端が存在する稜線を全て抽出する。
このとき、稜線が1本も抽出されない場合は、図3に示すように、例えば、平面に円柱部材が貫通していて、基準面群側の稜線が溶接線を形成している場合と考えられる。この場合は、基準面群と開先面群を入れ替えて稜線を抽出する。すなわち、基準面群のそれぞれの平面の稜線の端点と開先面群との距離を計算し、ゼロ又はゼロ近傍に両端が存在する稜線を全て抽出する。
【0017】
さらに、S140にて、基準面群および開先面群の各面に垂直な法線ベクトルを考える。この法線ベクトルの方向に基づいて、S130で抽出された稜線の中から、溶接ロボット2側に位置して溶接ロボット2での溶接が可能な領域に存在する稜線を全て選択する。なお、溶接可能な領域と溶接不可能な領域に跨って存在する稜線は、領域との交点を計算すると共に得られた交点で稜線を分離し、溶接可能な区間に存在する稜線のみを選択する。
例えば、図6(A)に示すような稜線が抽出された場合において、図6(B)に示すように、開先面1の方向(開先面1の法線方向)、開先面2の方向(開先面2の法線方向)、開先面3の方向(開先面3の法線方向)が、それぞれ計算される。
【0018】
図6(C)に示すように、開先面1、開先面2及び開先面3の法線ベクトルが交錯する側(当然、溶接ロボット2が存在する側)が溶接可能エリアとして判定されて、反対側が溶接不可能区間として判定され、図6(D)に示すように溶接可能区間にある稜線が溶接可能稜線として分離される。
さらに、S150にて、S140にて選択された全ての溶接可能な稜線に対して、稜線の端点と別の稜線の端点がゼロ又はゼロ近傍とみなせる距離以下であるときは1本の溶接線として統合する。端点がゼロでない時は、各稜線の延長もしくは縮退した交点位置を計算し、その位置に稜線の端点を修正する。このような処理の結果、図7に示すように、抽出されたが溶接できない稜線を除かれた一連の溶接線を作成することができる。
【0019】
S160にて、S150にて生成された溶接線情報を、図4を用いて説明したように修正する。
以上述べた溶接線の選定処理が実際に行われる際に、ディスプレイ上に表示されるワークWの状況を以下に説明する。
図8はディスプレイ上に表示されるワークWの表示態様を示しており、図8(A)のワイヤフレームで示すように、このワークWは、平板状のワークW(1)、略コの字型のワークW(2)、ワークW(2)と対称なワークW(4)及び、ワークW(2)とワークW(4)とを接続するワークW(3)から構成される。なお、以下の説明では、ワークW(2)、ワークW(3)及びワークW(4)は、一体化されているものとする。
【0020】
図8(A)に示すワークWのワイヤフレームは、詳しくは、図10に示すように、曲線を複数の線分で近似して表しており、このワイヤフレーム上でワークWの溶接線を選択しようとすると、多くの線分を1つずつ選択する必要があり、非常に面倒である。
溶接線作成手順においては、まず、基準面が指定される(S110)。このとき、基準面としてワークW(1)を指定すると(例えばマウスのポインタをワークW(1)に持って行きマウスのボタンをクリックすると)、図8(B)に示すように、ワークW(1)の表示態様が変化する(図8(B)ではハッチングされているがカラーディスプレイの場合、色が変化する)。
【0021】
続いて、基準面ではない他方の面が指定される(S120)。このとき、必要に応じて複数の面が指定される。このとき、他方の面としてワークW(2)を指定すると(例えばマウスのポインタをワークW(2)に持って行きマウスのボタンをクリックすると)、図8(C)に示すように、ワークW(2)の表示態様(色)が変化する。
さらに、他方の面としてワークW(3)を指定すると(例えばマウスのポインタをワークW(3)に持って行きマウスのボタンをクリックすると)、図8(D)に示すように、ワークW(3)の表示態様(色)が変化する。
【0022】
さらに、他方の面としてワークW(4)を指定すると(例えばマウスのポインタをワークW(4)に持って行きマウスのボタンをクリックすると)、図8(E)に示すように、ワークW(4)の表示態様(色)が変化する。
稜線が抽出されて(S130)、溶接可能な稜線区間の演算と選択が行われて(S140)、選択された稜線を統合して溶接線が作成される(S150)。このようにして、図8(F)に示すように、連続した溶接線が表示される。
なお、この図8(F)に示すように、ワークW(1)と他のワーク(ワークW(1)、ワークW(2)、ワークW(4))との間における溶接不可能区間(法線ベクトルが交差しなかったり、溶接ロボット2に向かわない領域)には、溶接線が作成されない。
【0023】
このように、溶接線を形成する基準面と開先面を指定するだけで、一連の連続した溶接線を効率よく指定することが出来、また、ギャップなどがある場合でも、実際に即した溶接狙い位置となるため、溶接品質の向上も図れる。つまり、溶接ロボットによる動作軌跡の作成を行うオペレータの操作負担を軽減し作業効率を格段に向上した溶接線の選定処理を提供することが出来る。
次に図9を参照して、溶接教示作業(ティーチング作業)について説明する。
この溶接教示作業は、S100にて、本実施形態で説明した溶接線の選定処理を行い、溶接線の位置を指定し、溶接線情報を作成する。
【0024】
S200にて、各溶接線に対する溶接条件及び溶接トーチの姿勢を設定する。S300にて、ロボットが動作範囲となり且つ干渉しないように、必要に応じてスライダ3の位置およびポジショナ4の位置を設定する。S400にて、溶接開始の接近軌跡、溶接終了の退避軌跡を設定する。
このようなS100〜S400の処理が行われることにより、溶接教示作業(ティーチング作業)が完了する。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0025】
例えば、実施形態では溶接ロボットのオフライン教示システムを例として説明しているが、本発明の適用は、自動溶接装置の溶接線指定などにも適用できる。
【符号の説明】
【0026】
1 ロボットシステム
2 溶接ロボット
3 スライダ
4 ポジショナ
5 制御装置
6 パソコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ画面上に表示された三次元CADデータのワーク図形を基に、溶接ロボットで溶接を行う溶接線を自動的に選定する溶接線選定方法であって、
前記ワーク図形を構成する面であって溶接の開先を形成する2面のうち、1以上の一方の面を指定した上で、指定した一方の面を第1の面群とする「第1面群選定ステップ」と、
前記溶接の開先を形成する2面のうち、1以上の他方の面を指定した上で、指定した他方の面を第2の面群とする「第2面群選定ステップ」と、
第2面群選定ステップで選定された各面の稜線に関し、前記第1の面群の各面に対する距離が所定値以下となっている頂点を有する稜線を全て抽出する「稜線抽出ステップ」と、
前記第1の面群の各面及び第2の面群の各面での法線ベクトルの方向に基づいて、稜線抽出ステップで抽出された稜線の中から、溶接ロボット側に位置し当該溶接ロボットでの溶接が可能な領域に存在する稜線を選択する「溶接可能稜線抽出ステップ」と、
溶接可能稜線抽出ステップで選択された稜線の中、各面の境界をまたがる稜線に関してはその交点を計算し、計算された交点の情報を基に、溶接可能な稜線を更に選択する「溶接可能稜線追加ステップ」と、
溶接可能稜線抽出ステップ及び溶接可能稜線追加ステップで選択された稜線を、1本の溶接線に統合する「統合ステップ」と、
を有することを特徴とする溶接線選定方法。
【請求項2】
稜線抽出ステップで抽出された稜線のうち、第1の面群の各面に接しない稜線に関しては、前記第1の面群と前記第2の面群との相互位置及び/又は距離に応じて、当該稜線の位置を移動する「稜線移動ステップ」を有することを特徴とする請求項1に記載の溶接線選定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−184278(P2010−184278A)
【公開日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−31216(P2009−31216)
【出願日】平成21年2月13日(2009.2.13)
【出願人】(000001199)株式会社神戸製鋼所 (5,860)
【Fターム(参考)】