説明

災害情報受信機能付印刷装置

【課題】 緊急地震速報を受信後停電となっても緊急連絡先を把握可能な災害情報受信機能付印刷装置を提供する。
【解決手段】 緊急地震速報を受信すると(S10ステップ)、地震速報の報知を行い(S11ステップ)、緊急地震速報を受信した際に印刷動作を行う設定となっており(S12ステップのYES)、かつ、電話帳を印刷する設定となっていれば(S13ステップのYES)、メモリに格納されている電話帳を印刷する(S14ステップ)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、災害情報を受信可能であり且つ印刷機能を有する、災害情報受信機能付印刷装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、気象庁が緊急地震速報なるサービスの提供を開始した。この緊急地震速報を具体的に説明すると、気象庁が複数の地点に地震計を配置し、地震が発生した際にこの地震計からのデータを収集し、収集したデータから震源地の経度、緯度、震源の深さ、地震の規模(マグニチュード)を計算し、計算したデータを特定の端末、或いは事業者等に送信するものである。
【0003】
更に具体的に、気象庁から事業者を介して端末にデータを送信する場合について説明する。この場合、気象庁と事業者と端末が接続された構成となっており、地震が発生すると、地震に関するデータを気象庁から事業者、端末へと順に送信されるようになっている。
具体的な動作としては、気象庁から事業者に、震源地の経度、緯度、震源の深さ、地震の規模(マグニチュード)のデータが送信されると、事業者のサーバ側で、事業者のサービスに加入している端末の位置情報に基づいて、端末の存在する位置での震度や揺れが到達するまでの時間を即座に計算し、これらのデータを端末へ送信している。
【0004】
尚、事業者側から端末へ気象庁から送られてきた震源地の情報をそのまま送信し、端末側で予測震度を計算するシステムも存在する。この場合、端末は、端末に予め記録されている地域情報、例えば端末が設置されている場所の緯度・経度情報等を用いて、予測震度や主要動(=地震動のうち、人体に最も強く感じられる部分。通常はS波)が到達する予測時刻等を算出する。
算出結果は、例えば液晶パネルによる画像表示や、スピーカによる音声出力により、ユーザに報知される。これによりユーザは、震源地から主要動が到達するまでの間に、机の下に隠れたり火の元を消したりする等の避難行動をとることができる。
【0005】
又、災害情報に関する様々な技術が特許出願されており、例えば特許文献1には、サーバが災害情報認識機関から災害情報を受信すると、画像形成装置の設置場所に対応する避難場所の情報を作成し、作成した避難場所の情報を画像形成装置に送る技術が記載されている。
【特許文献1】特開2007−220006号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1では、災害が発生した際の避難場所についてはユーザに報知することができるが、緊急連絡先についてはユーザに報知することができない。又、画像形成装置が災害情報を受信した直後に停電になると、ユーザは装置を使用することができないため、装置に格納されている緊急連絡先や電話帳メモリの内容を見ることができない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、請求項1の発明は、災害に関する情報を受信すると、予めメモリに格納された特定の相手先の連絡先を自動的に印刷することを特徴とする。
請求項2の発明は、災害に関する情報を受信すると、予め電話帳メモリに格納された電話帳データを自動的に印刷することを特徴とする。
請求項3の発明は、相手先の連絡先を複数格納可能な記憶手段と、災害情報を受信する受信手段と、印刷手段と、前記記憶手段に格納されている複数の連絡先から特定の連絡先を設定する設定手段と、制御手段とを有し、前記制御手段は、前記受信手段が災害情報を受信したと判定すると、前記設定手段により設定された特定の連絡先を前記記憶手段から読み出し、読み出した連絡先を前記印刷手段で印刷するよう制御することを特徴とする。
請求項4の発明は、発呼又はファクシミリ発信した相手先の履歴を格納する発信履歴記憶手段と、災害情報を受信する受信手段と、印刷手段と、制御手段とを有し、前記制御手段は、前記受信手段が災害情報を受信したと判定すると、前記発信履歴記憶手段に格納されている履歴を前記印刷手段で印刷するように制御することを特徴とする。
請求項5の発明は、着呼又はファクシミリ受信した相手先の履歴を格納する着信履歴記憶手段と、災害情報を受信する受信手段と、印刷手段と、制御手段とを有し、前記制御手段は、前記受信手段が災害情報を受信したと判定すると、前記着信履歴記憶手段に格納されている履歴を前記印刷手段で印刷するように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によると、災害情報を受信すると、特定の相手先の連絡先を自動的に印刷するため、停電になり特定の相手先の連絡先を装置で確認することができない、といった事態を回避することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明によると、災害情報を受信すると、電話帳の内容を自動的に印刷するため、停電になり電話帳に記載されている連絡先を装置で確認することができない、といった事態を回避することができる
請求項3に記載の発明によると、災害情報を受信すると、特定の相手先の連絡先を自動的に印刷するため、停電になり特定の相手先の連絡先を装置で確認することができない、といった事態を回避することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明によると、災害情報を受信すると、発信履歴を自動的に印刷するため、停電になり発信履歴の相手先を装置で確認することができない、といった事態を回避することができる。
【0011】
請求項5に記載の発明によると、災害情報を受信すると、着信履歴を自動的に印刷するため、停電になり着信履歴の相手先を装置で確認することができない、といった事態を回避することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
【0013】
図1は本実施例装置の外観図である。図1に示すように本実施例装置は親機100とハンドセット200とからなり、親機100には表示部5、操作部41等が搭載されている。親機100に搭載されているキーとしては、例えば、テンキー41、カーソルを上下左右に移動(項目を決定)し決定する為のファンクションキー42、ファクスやコピーの開始を指示するためのファクス/コピーキー43、ストップキー44等を有している。又、図示していないが、ハンドセット200を充電するための充電端子を搭載している。ハンドセット200を親機100に載置することによりハンドセット200のバッテリを充電可能である。
【0014】
図1の紙面左側には、ハンドセット200の正面図と側面図を記載している。ハンドセット200には、スピーカ203、マイク204、通話キー201、切キー202が搭載されている。又、ハンドセット200には充電端子(図示せず)が搭載されている。
第2図は、本発明をファクシミリ装置に適用してなる実施例の全体構成を示すブロック図である。この実施例にかかるファクシミリ装置は、内部にCPU(CentraL1 Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)などのワークメモリやレジスタなどを有し、各種ファクシミリ機能動作を司るファクシミリ機能制御装置1を備える。
このファクシミリ機能制御装置1は、ROM(Read OnL1y Memory)2と接続され、ROM2に予め格納されている制御プログラムなどのプログラムに基づいて動作し、後述する各回路の動作を制御する。
また、このファクシミリ機能制御装置1は、上記ROM2に格納されているプログラムに基づいて、以下で説明する各種ファクシミリ機能の動作を行う。すなわち、ROM2から読み出されたプログラムに基づき、ファクシミリ機能である符号化・復号化処理、モデムの変復調処理や、受信した緊急地震速報とフラッシュメモリ3に格納された情報から自装置における震度と揺れが発生するまでの時間を算出する処理などの各種演算処理が行われる。尚、これら演算処理の機能はファクシミリ機能制御装置1が有している。例えば演算処理による動作がモデム動作の場合には、モデム処理部というように表現しているが、実際にはプログラムによる演算処理であり、そのような具体的回路が存在するわけではない。
フラッシュメモリ3には、受信したファクシミリデータや電話帳メモリ等のデータが格納される。又、フラッシュメモリ3には、1)緊急地震速報を報知する為に必要な情報である、自装置の経度、緯度情報、地盤増幅率の情報、緊急地震速報を報知開始する震度の情報(例えば、震度4以上の場合で報知を行うといった情報)、2)事業者から受信した自装置の周囲の地図情報、3)避難経路が記載された地図情報、4)緊急地震速報を受信した際に、避難経路が記載された地図や電話帳を印刷するか否かの情報、5)初期設定が行われた際に自装置の経度や緯度情報を送信する宛先(例えば事業者のサーバ)に関する情報、6)緊急地震速報を報知する際に使用する文字メッセージや音声メッセージの情報、等も格納される。
ファクシミリ機能制御装置1に接続される操作部4は、ダイヤル入力や文字入力を行う為のテンキー41、上記フラッシュメモリ3に格納された相手先を選択する為のファンクションキー42、ファクシミリ送信開始指示を行う為のファクス/コピーキー43、動作の中止を指示するためのストップキー44等を有する。
ファクシミリ機能制御装置1に接続される表示部5は、例えば、液晶表示装置からなり、上記操作部4から入力された電話番号や、上記フラッシュメモリ3に格納された相手先氏名や、該相手先氏名に対応する電話番号及びファックス番号等を表示する。尚、着信時に発呼側から電話番号の情報が送られてきた際には、送られてきた電話番号又は、この電話番号が上記フラッシュメモリ3に格納されているときには上記電話番号に対応する相手先氏名を表示する。
【0015】
ファクシミリ機能制御装置1に接続される印字部6は、例えば、サーマルプリンタ、インクジェットプリンタやレーザプリンタ等で構成され、送信されてきたイメージデータ、フラッシュメモリ3に格納されているイメージデータ等を印字し、出力する。
ファクシミリ機能制御装置1に接続される読取部7は、例えばCCD(Charge CoupL1ed Device)等からなる光学的読取装置を有しており、原稿上に描かれた画情報を読み取ると共に、読み取るべき原稿の有無(読取位置への原稿のセット状態)を検出する。
フック検出部18は、ハンドセット8のオンフック、オフフック状態を検出し、そのフック状態をファクシミリ機能制御装置1に知らせる。前記フック検出部18はハンドセットの充電端子(図示せず)の電圧の変化により前記ハンドセット8のオンフック、オフフックを検出するものである。
クロスポイントIC回路11は、ファクシミリ機能制御装置1の制御に基づいて、回線20、送受信部19、DAC回路15間の信号経路の切り替えを行うものである。このクロスポイントIC回路11は、例えば、送受信部19からの音声信号を回線20に与えたり、また、回線20からの音声信号を送受信部19へ与えるなど信号経路の切り替えを行う。
DAC回路15は、クロスポイントIC回路11から与えられたアナログの音声信号をデジタル信号に変換して、ファクシミリ機能制御装置1に与え、また、ファクシミリ機能制御装置1からのデジタル信号をアナログ信号に変換し、クロスポイントIC回路11を介して、回線L1や本体のスピーカ16へアナログ音声信号を与える。本体に設けられたスピーカ16、マイク18は、操作部4のキー操作により、ハンズフリー動作による送受話動作を行う場合に用いられる。ハンズフリー動作による送受話動作は、回線L1から入力された音声信号が、スイッチ12,クロスポイントIC回路11、DAC回路15を経てファクシミリ機能制御装置1に入力され、ファクシミリ機能制御装置1内のアンプで増幅され、DAC回路15,クロスポイントIC回路11を介してスピーカ16から出力される。一方、マイク18から入力された音声信号は、クロスポイントIC回路11、DAC回路15を経てファクシミリ機能制御装置1内に入力され、ファクシミリ機能制御装置1内でゲインを調整した後、DAC回路15、クロスポイントIC回路11、スイッチ12を介して回線L1へと出力される。
着信検出部14は、回線L1からの着信信号の有無を検出し、その結果をファクシミリ機能制御装置1に通知する。
送受信部19はアンテナ17と接続されており、子機200との無線信号の送受信を行う。
インターネットモデム部20は、インターネット回線L2と接続され、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)プロトコルに基づくデータの送受信を行う。尚、本実施例装置では、インターネットモデム部20により、インターネット回線L2からの緊急地震速報を受信することができる。
ファクシミリ機能制御装置1は、図3に示すように、全体を制御するためのCPU101を備え、I/Oポート102を介してROM2から与えられるプログラムに基づき、各種動作における処理部を構成する。I/Oポート102は、複数の入力端子と複数の出力端子を備え、このI/Oポート102を介して前述した各回路とファクシミリ機能制御装置1が接続される。
ファクシミリ機能制御装置1の画処理部103は、ファクシミリ機能制御装置1に接続された読取部7を駆動するためのクロック信号の送出、画情報の入出力、画情報の2値化、多値化処理を行う。読取部7からI/Oポート102を介して入力された画信号は画処理部103から符号化・復号化部107に与えられ、符号化・復号化部107にて、MH、MR、MMRなどの圧縮信号に符号化され、モデム108を介して送信処理動作を経て回線に送出される。また、コピー動作時には、読取部7からI/Oポート102を介して入力された画信号は画処理部103から印字制御部104を介して印字部6に与えられ、印字部6で画情報が印字される。
印字制御部104は、印字部6を駆動するためのクロック信号の送出、印字部6への画情報の送出を行う。
計時部105は、後述するように制御動作に必要となる各種時間を測定するものであり、測定した各時間が記憶部9へ与えられ、記憶される。
リンガー音発生部106は、呼び出し音を生成するものであり、上記着信検出部14が回線20からの着信信号を検出した際に、呼び出し音を生成し、DAC回路15に呼び出し音を与え、クロスポイントIC回路11を介してスピーカ16へ呼出音を送出する。
符号化・復号化部107は、送信すべき画信号をMH、MR、MMRなどの圧縮信号に符号化するとともに、受信した圧縮信号を元の画信号に復号化する。
モデム108は、回線20からスイッチ12、クロスポイントIC回路11、DAC回路15を経て入力されるファクシミリ制御信号(CNG信号、CFD信号、DIS信号等)を検出する機能と、上記制御信号をDAC回路15、クロスポイントIC回路11、スイッチ12を経て回線20へ送出する機能と、画情報の変復調を行う機能と、着信時に交換器(図示せず)から送られてくる発呼側の電話番号を検出する機能と、を有している。
上記したように、クロスポイントIC回路11は、ファクシミリ機能制御装置1の制御の下で回線20をモデム108側、ハンドセット8側、上記モデム108側又はハンドセット8側のいずれのラインとも接続しない状態に切換接続する。尚、上記クロスポイントIC回路11は、待機状態の際には、ハンドセット側をスイッチ12側へ接続している。
ダイヤラ109は、発呼時にダイヤル信号を生成するもので、ダイヤル信号をDAC回路15、クロスポイントIC回路11、スイッチ12を経て回線20へ送出する。
算出部110は、受信した緊急地震速報(例えば、震源地の経度緯度情報等)とフラッシュメモリ3に格納されている自装置の経度緯度情報、地盤増幅率の情報等から自装置における震度や揺れが発生するまでの時間を算出する。
【0016】
次に、本実施例装置の動作について説明する。図3及び図4は本実施例装置の動作を示すフロー図である。尚、図3は装置の初期設定の動作を示すフロー図であり、図4は、緊急地震速報を受信した際の動作を示すフロー図である。又、本実施例装置を使用したシステムでは、気象庁、緊急地震速報を送信する事業者、親機100がインターネット回線を介して接続されており、気象庁で検出された地震に関する情報は、事業者を介して親機100に送信されるようになっている。又、事業者には、日本の各地域の経度緯度情報と、当該経度緯度情報に対応する地図情報を格納している。更にこの地図情報には、地震時における緊急避難場所の情報(経度緯度情報や、地図情報等)が記載されている。
【0017】
まず、図3のS1ステップにおいて、ファクシミリ情報制御装置1は、操作部4から初期設定の入力(位置情報の入力を含む)があると判定すると、S2ステップへ処理を進める。
【0018】
S2ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、前記S1ステップにおいて入力された位置情報(経度、緯度の情報)をフラッシュメモリ3に格納する。尚、この時S1ステップで入力された、地盤増幅率や報知レベルといった各種情報も格納される。
【0019】
S3ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、前記S2ステップでフラッシュメモリ3に格納した位置情報を事業者のサーバに送信する。具体的には、ファクシミリ情報制御装置1は、インターネットモデム部20を制御することにより、装置と予め設定しフラッシュメモリ3に格納した宛先(例えば事業者のサーバ)を接続させ、インターネット回線L2を介してフラッシュメモリ2に格納した位置情報を事業者のサーバに送信する。尚、この位置情報を受信した事業者のサーバは、サーバに予め格納されている受信した位置情報に対応する地図情報を親機100に対して送信する。
【0020】
S4ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、インターネット回線L2、インターネットモデム部20を介して事業者のサーバから地図情報を受信する。
【0021】
S5ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、前記S4ステップで受信した地図情報をフラッシュメモリ3に格納する。
【0022】
続くS6ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、フラッシュメモリ3に格納した地図の避難場所と自装置の経度緯度から、自装置から避難場所までの最適な避難経路(ルート)を計算する。尚、最適な避難経路の算出方法としては、例えば自装置から避難場所までの最短の道を最適な避難経路として算出する方法が挙げられる。
【0023】
続くS7ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、前記S6ステップで算出した避難経路を前記S5ステップで格納した地図情報に記載し、この避難経路が記載された地図情報(例えば、図6に示す地図情報)をフラッシュメモリ3に格納する。このようにして、装置の初期設定が完了する。
【0024】
続いて、親機100が緊急地震速報を受信した際の動作を図5のフロー図に基づいて説明する。図5のS10ステップにおいて、ファクシミリ情報制御装置1は、インターネットモデム部20から緊急地震速報を受信したことを示す信号を検出すると、S11ステップへ処理を進める。
【0025】
S11ステップにおいて、ファクシミリ情報制御装置1は、S1ステップで受信した緊急地震速報とフラッシュメモリ3に格納されている自装置の経度緯度情報や地盤増幅率から、自装置における震度と揺れが到達するまでの時間を計算し、計算した震度や揺れが到達するまでの時間の情報を表示部5に文字メッセージで表示すると共に、スピーカ17から音声メッセージで出力する。
【0026】
S12ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、フラッシュメモリ3に、緊急地震速報を受信した際に印刷を行う旨の設定情報があると判定するとS13ステップへ処理を進め、そうでなければ処理を終了する。
【0027】
S13ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、フラッシュメモリ3に、緊急地震速報を受信した際に電話帳印刷を行う旨の設定情報があると判定するとS14ステップへ処理を進め、そうでなければS15ステップへ処理を進める。
【0028】
S14ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、フラッシュメモリ3に格納されている電話帳のデータを読み込み、読み込んだ電話帳のデータを印字部6を用いて印字する。
【0029】
S15ステップでは、ファクシミリ情報制御装置1は、フラッシュメモリ3に格納されている避難経路が記載された地図情報を読み込み、読み込んだ地図情報を印字部6を用いて印字する。
【0030】
尚、本実施例装置を以下のように実施しても良い。
1)親機100は、緊急地震速報を受信すると無条件で電話帳のデータを印刷する構成としても良い。
2)緊急地震速報を受信した際に印刷するデータとして、電話帳データのほかに、予めユーザが設定した相手先の連絡先としても良いし、電話発呼やファクシミリ発信の履歴である所謂発信履歴としても良いし、電話着呼やファクシミリ受信の履歴である所謂着信履歴としても良い。
3)親機100は、緊急地震速報を受信すると無条件でユーザが設定した相手先の連絡先や着信履歴、発信履歴等のデータを印刷する構成としても良い。
【0031】
尚、本実施例装置では、緊急地震速報を受信可能なファクシミリ装置について実施したが、緊急地震速報を受信可能であり且つ印刷機能を有するコピー機についても同様に実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本実施例装置の外観図である。
【図2】本実施例装置の親機100のブロック図である。
【図3】本実施例装置のファクシミリ情報制御装置1のブロック図である。
【図4】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【図5】本実施例装置の動作を示すフロー図である。
【図6】地図情報の一例である。
【符号の説明】
【0033】
1 ファクシミリ情報制御装置
4 操作部
17 アンテナ
18 送受信部
20 インターネットモデム部
41 テンキー
43 ファクス/コピーキー
44 ストップキー
100 親機
200 ハンドセット
201 通話キー
202 切キー
205 平面部
206 溝部
207 傾斜部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
災害に関する情報を受信すると、予めメモリに格納された特定の相手先の連絡先を自動的に印刷することを特徴とする災害情報受信機能付印刷装置。
【請求項2】
災害に関する情報を受信すると、予め電話帳メモリに格納された電話帳データを自動的に印刷することを特徴とする災害情報受信機能付印刷装置。
【請求項3】
相手先の連絡先を複数格納可能な記憶手段と、災害情報を受信する受信手段と、印刷手段と、前記記憶手段に格納されている複数の連絡先から特定の連絡先を設定する設定手段と、制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記受信手段が災害情報を受信したと判定すると、前記設定手段により設定された特定の連絡先を前記記憶手段から読み出し、読み出した連絡先を前記印刷手段で印刷するよう制御することを特徴とする災害情報受信機能付印刷装置。
【請求項4】
発呼又はファクシミリ発信した相手先の履歴を格納する発信履歴記憶手段と、災害情報を受信する受信手段と、印刷手段と、制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記受信手段が災害情報を受信したと判定すると、前記発信履歴記憶手段に格納されている履歴を前記印刷手段で印刷するように制御することを特徴とする災害情報受信機能付印刷装置。
【請求項5】
着呼又はファクシミリ受信した相手先の履歴を格納する着信履歴記憶手段と、災害情報を受信する受信手段と、印刷手段と、制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記受信手段が災害情報を受信したと判定すると、前記着信履歴記憶手段に格納されている履歴を前記印刷手段で印刷するように制御することを特徴とする災害情報受信機能付印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−34637(P2010−34637A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−191877(P2008−191877)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】