説明

炎症性気道疾患の処置のための、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ酵素(PI3)の阻害剤としての、5−フェニル−4−メチル−チアゾール−2−イル−アミン誘導体

遊離形または塩形の、式I
【化1】


〔式中、R、R、R、R、RおよびRは、明細書で定義の意味を有する。〕の化合物は、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼが介在する状態の処置に有用である。該化合物およびを含む医薬組成物および該化合物の製造法も記載する。


【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、有機化合物、それらの製造法およびそれらの医薬としての使用に関する。
【0002】
第一の局面において、本発明は、遊離形または塩形の、式I
【化1】

〔式中、
は水素またはC−C−アルキルであり、Rはピリジルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはヒドロキシもしくはニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRは水素またはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、Rはフルオロであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであり、Rはフルオロであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはジ(C−C−アルキル)アミノで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−O−C−C−アルキル−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CH(CH)−CH−OHであり、RはRであり、そしてRはフルオロであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているピロリジニルにより置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはニトリルまたはイミダゾリルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはフルオロであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはベンゾイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはフルオロであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているイソオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているピロリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているピラゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
【0003】
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CO−O−CH、−CO−O−ブチル、−CO−ジ(C−C−アルキル)アミノ、−CO−NH、−NH−CO−C−C−アルキル、−SO−C−C−アルキル、−CO−NH−R(ここで、Rはナフチルである)、もしくは所望によりジ(C−C−アルキル)−アミノで置換されている−CO−NH−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CH(CH)−CO−NH−C−C−アルキルもしくは−CH(CH)−CO−O−C−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CH(OH)−CH−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルコキシもしくは−S−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環はオキソで置換されており、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される3個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環は、所望によりC−C−アルキル、−C−C−アルキル−ジ(C−C−アルキル)アミノもしくはC−C−シクロアルキルで置換されており、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは所望によりヒドロキシもしくはC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキルで置換されているイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
【0004】
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CO−Hetで置換されているC−C−アルキルであり、ここでHetは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される2個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環は、所望によりC−C−アルキルで置換されており、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環はオキソで置換されており、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは所望によりC−C−アルキルで置換されているアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル環であり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、C−C−アルコキシカルボニルもしくはニトリルで置換されているアゼチジン環を形成し、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、−CO−NHもしくはニトリルで置換されているピロリジン環を形成し、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、イミダゾ−ピリジン環を形成し、RはRであり、そしてRはRであり;
【0005】
はC−C−アルキルまたはハロゲンであり;
は水素、ハロゲンまたはC−C−アルキルであり;
はハロ、−SO−CH、−SO−CF、カルボキシ、−CO−NH、−CO−ジ(C−C−アルキル)アミノ、または酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環は、所望によりハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換されているC−C−アルコキシ、または所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノもしくはジ(C−C−アルキル)アミノで置換されており;
は水素、ハロ、−SO−CH、ニトリル、C−C−ハロアルキル、イミダゾリル、C−C−アルキル、−NRまたは−SO−NRであり;そして
およびRは、独立して水素、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、または所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRおよびRは、一体となって、酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−から10−員ヘテロ環式環を形成し、その環は、所望によりハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換されているC−C−アルコキシ、または所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノまたはジ(C−C−アルキル)アミノで置換されている。〕
の化合物を提供する。
【0006】
本明細書で使用する用語は、下記の意味を有する:
本明細書で使用する“置換”なる用語は、言及されている基が、その1箇所またはそれ以上の位置で、その前に列記したラジカルのいずれか1個またはいずれかの組み合わせにより置換されていることを意味する。
【0007】
本明細書で使用する“所望により置換されている”なる用語は、言及されている基が、その1箇所またはそれ以上の位置で、その前に列記したラジカルのいずれか1個またはいずれかの組み合わせにより置換され得ることを意味する。
【0008】
“ハロゲン”または“ハロ”なる用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり得る。好ましくはハロゲンまたはハロはフッ素または塩素である。
【0009】
“C−C−アルキル”は、直鎖または分枝鎖C−C−アルキルを意味する。好ましくは、C−C−アルキルはC−C−アルキルである。
【0010】
“C−C−アルコキシ”は、直鎖または分枝鎖C−C−アルコキシを意味する。好ましくは、C−C−アルコキシはC−C−アルコキシである。
【0011】
“C−C−シクロアルキル”は、3個から8個の環炭素原子を有するシクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはシクロオクチルのような単環式基(これらのいずれも、1個またはそれ以上、通常1個または2個の、C−C−アルキル基で置換されていてよい)、またはビシクロヘプチルまたはビシクロオクチルのような二環式基を意味する。好ましくは、“C−C−シクロアルキル”は、C−C−シクロアルキル、とりわけシクロプロピルまたはシクロブチルである。
【0012】
“C−C−ハロアルキル”は、1個またはそれ以上の前記で定義のハロゲン原子で置換されている、前記で定義のC−C−アルキルを意味する。好ましくは、C−C−ハロアルキルは、1個、2個または3個のフッ素または塩素原子で置換されているC−C−アルキル、とりわけ−CFである。
【0013】
本明細書で使用する“アミノカルボニル”は、窒素原子を介してカルボニル基結合しているアミノを意味する。
【0014】
“C−C−アルキルカルボニル”および“C−C−アルコキシカルボニル”は、炭素原子によりカルボニル基に結合している前記で定義のC−C−アルキルおよびC−C−アルコキシを各々意味する。好ましくは、C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルは、各々C−C−アルキルカルボニルおよびC−C−アルコキシカルボニルである。
【0015】
本明細書で使用する“C−C−アルキルアミノ”および“ジ(C−C−アルキル)アミノ”は、1個または2個(同一または異なり得る)の前記で定義のC−C−アルキル基で置換されたアミノを各々意味する。好ましくは、C−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノは、各々C−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノである。
【0016】
本明細書で使用する“窒素、酸素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を含む5−または6−員ヘテロ環式環”は、例えば、フラン、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、イソトリアゾール、テトラゾール、チアジアゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、ピリジン、オキサゾール、イソキサゾール、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピペラジン、モルホリノ、トリアジン、オキサジンまたはチアゾールであり得る。好ましいヘテロ環式環は、ピペラジン、モルホリノ、イミダゾール、イソトリアゾール、ピラゾール、ピリジン、フラン、オキサゾール、イソキサゾール、オキサジアゾールおよびアゼチジンを含む。5−または6−員ヘテロ環式環は、非置換であっても置換されていてもよい。好ましい置換基は、ハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換されているC−C−アルコキシ、および所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはジ(C−C−アルキル)アミノを含む。とりわけ好ましい置換基は、ハロ、オキソ、C−C−シクロアルキル、および所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノまたはジ(C−C−アルキル)アミノを含む。
【0017】
本明細書で使用する“酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−から10−員ヘテロ環式環”なる用語は、例えばである。好ましい5−から10−員ヘテロ環式環は、モルホリノ、ピペラジニルおよびイミダゾリルを含む。5−から10−員ヘテロ環式環は、非置換であっても置換されていてもよい。好ましい置換基は、ハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換されているC−C−アルコキシ、または所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノまたはジ(C−C−アルキル)アミノを含む。とりわけ好ましい置換基は、C−C−アルキルを含む。
【0018】
本明細書および特許請求の範囲を通して、文章から他のことが明白でない限り、“含む”または“含み”もしくは“包含する”などのその変形は、記載の整数または工程もしくは整数または工程の群を含むことを意図するが、他の全ての整数または工程もしくは整数または工程の群を除外するものではないことは理解されるであろう。
【0019】
好ましい本発明の化合物は、
が水素であり、Rがピリジルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rがヒドロキシもしくはニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRが水素またはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rがニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、Rがフルオロであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rがヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであり、Rがフルオロであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rがジ(C−C−アルキル)アミノで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rが−O−C−C−アルキル−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(CH)−CH−OHであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピロリジニルにより置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがニトリルまたはイミダゾリルであるか、
またはRが水素であり、Rがイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、Rがベンゾイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているイソオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピロリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピラゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CO−O−CH、−CO−O−ブチル、−CO−ジ(C−C−アルキル)アミノ、−CO−NH、−NH−CO−C−C−アルキル、−SO−C−C−アルキル、−CO−NH−R(ここで、Rはナフチルである)、もしくは所望によりジ(C−C−アルキル)−アミノで置換されている−CO−NH−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(CH)−CO−NH−C−C−アルキルまたは−CH(CH)−CO−O−C−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(OH)−CH−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルコキシもしくは−S−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
【0020】
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環はオキソで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される3個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環は、所望によりC−C−アルキル、−C−C−アルキル−ジ(C−C−アルキル)アミノ、またはC−C−シクロアルキルで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが所望によりヒドロキシもしくはC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキルで置換されているイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CO−Hetで置換されているC−C−アルキルであり、ここでHetは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される2個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環は、所望によりC−C−アルキルで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環はオキソで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rがアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル環所望によりで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、C−C−アルコキシカルボニルもしくはニトリルで置換されているアゼチジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、−CO−NHもしくはニトリルで置換されているピロリジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、イミダゾ−ピリジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであり;
がC−C−アルキルまたはハロゲンであり;
が水素であり;
がハロまたは−SO−CHであり;そして
が水素、ハロ、−SO−CH、ニトリル、C−C−ハロアルキルまたはイミダゾリルである、
遊離形または塩形の、式Iの化合物を含む。
【0021】
とりわけ好ましい本発明の化合物は、
が水素であり、Rがピリジルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rがヒドロキシもしくはニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRが水素またはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rがニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、Rがフルオロであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rがヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであり、Rがフルオロであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rがジ(C−C−アルキル)アミノで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rが−O−C−C−アルキル−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(CH)−CH−OHであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピロリジニルで置換されているC−C−アルキルでありであり、RがRであり、そしてRがC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがニトリルまたはイミダゾリルであるか、
またはRが水素であり、Rがイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、Rがベンゾイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているイソオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピロリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピラゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CO−O−CH、−CO−O−ブチル、−CO−ジ(C−C−アルキル)アミノ、−CO−NH、−NH−CO−C−C−アルキル、−SO−C−C−アルキル、−CO−NH−R(ここで、Rはナフチルである)、もしくは所望によりジ(C−C−アルキル)アミノで置換されている−CO−NH−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(CH)−CO−NH−C−C−アルキルまたは−CH(CH)−CO−O−C−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(OH)−CH−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルコキシもしくは−S−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環はオキソで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
【0022】
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される3個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環は、所望によりC−C−アルキル、−C−C−アルキル−ジ(C−C−アルキル)−アミノもしくはC−C−シクロアルキルで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが所望によりヒドロキシもしくはC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキルで置換されているイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CO−Hetで置換されているC−C−アルキルであって、ここでHetは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される2個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環は、所望によりC−C−アルキルで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環はオキソで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが所望によりC−C−アルキルで置換されているアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル環であり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRが、一体となって、C−C−アルコキシカルボニルもしくはニトリルで置換されているアゼチジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、−CO−NHもしくはニトリルで置換されているピロリジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、イミダゾ−ピリジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであり;
がC−C−アルキルまたはハロゲンであり;
が水素であり;
がハロまたは−SO−CHであり;そして
が水素、ハロ、−SO−CH、ニトリル、C−C−ハロアルキルまたはイミダゾリルである、
遊離形または塩形の、式Iの化合物を含む。
【0023】
式Iにより示される多くの化合物は、酸付加塩、特に薬学的に許容される酸付加塩を形成できる。式Iの化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸、例えば、水素化ハロゲン酸、例えばフッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸またはヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸;および有機酸、例えば脂肪族モノカルボン酸、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸および酪酸、脂肪族ヒドロキシ酸、例えば乳酸、クエン酸、酒石酸またはリンゴ酸、ジカルボン酸、例えばマレイン酸またはコハク酸、芳香族性カルボン酸、例えば安息香酸、p−クロロ安息香酸、ジフェニル酢酸またはトリフェニル酢酸、芳香族性ヒドロキシ酸、例えばo−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸または3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸、およびスルホン酸、例えばメタンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸のものを含む。これらの塩は、式Iの化合物から、既知の塩形成法により製造できる。
【0024】
酸性基、例えばカルボキシル基を含む式Iの化合物は、塩基、特に当業者に既知のもののような薬学的に許容される塩基と、塩を形成できる;適当なこのような塩は、金属塩、特にアルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム、カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩、またはアンモニアまたは薬学的に許容される有機アミンもしくはヘテロ環式塩基、例えばエタノールアミン、ベンジルアミンまたはピリジンとの塩を含む。これらの塩は、式Iの化合物から、既知の塩形成法により製造できる。
【0025】
特に好ましい式Iの化合物は、実施例に後記する。
【0026】
第二の局面において、本発明は、遊離形または塩形の、R、R、R、R、RおよびRが上記の通りである式Iの化合物の製造法であり:
(i)(A)式II
【化2】

〔式中、R、R、RおよびRは、上記で定義の通りであり、そしてTは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環である、〕
の化合物と、式III
【化3】

〔式中、RおよびRは上記で定義の通りである。〕
の化合物を反応させ;
【0027】
(B)式IV
【化4】

〔式中、R、R、RおよびRは上記で定義の通りである。〕
の化合物と、式III〔式中、RおよびRは上記で定義の通りである。〕を反応させ;
【0028】
(C)Rが水素であり、そしてR、R、R、RおよびRが上記で定義の通りである、式Iの化合物の製造のために、式V
【化5】

〔式中、R、R、RおよびRは上記で定義の通りである。〕
の化合物と、式VI
【化6】

〔式中、Rは上記で定義の通りである。〕
の化合物を反応させるか;または
【0029】
(D)Rが水素であり、Rが所望によりヒドロキシもしくはC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキルで置換されているイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、R、R、RおよびRが上記で定義の通りである、式Iの化合物の製造のために、式V〔式中、R、R、RおよびRは上記で定義の通りである。〕の化合物と、式VII
【化7】

〔式中、Qは所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシである。〕
の化合物を反応させ;そして
(ii)得られた、遊離形または塩形の式Iの化合物を回収する
工程を含む、方法を提供する。
【0030】
方法(A)は、カルボニルジ−ヘテロ環式中間体(例えばTがイミダゾールであるとき、アシルイミダゾリド)と、アミンを反応させてウレアを形成させるための既知の方法を使用して、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。反応は、有機溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF)またはジオキサン中、塩基、例えばトリエチルアミンまたは水素化ナトリウムの存在下または非存在下で行い得る。反応温度は約10℃から約100℃であってよいが、簡便には室温である。
【0031】
方法(B)は、イソシアネートとアミンの反応について既知の方法を使用して、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。反応は、有機溶媒、例えばジオキサンまたはDMF中で行い得る。反応温度は高温、例えば50℃から100℃であってよいが、好ましくは約80℃である。
【0032】
方法(C)は、イソシアネートとアミンの反応について既知の方法を使用して、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。反応は有機溶媒、例えばジオキサンまたはDMF中で行い得る。反応温度は高温、例えば50℃から100℃であってよいが、好ましくは約80℃である。
【0033】
方法(D)は、2−アルキル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−2−イウム化合物と2−アミノ−5−フェニル−チアゾールの反応について既知の方法を使用して、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。反応は、有機溶媒、例えばDMF中、塩基、例えばトリエチルアミンの存在下で行い得る。反応温度は100−170℃であってよいが、簡便には約120℃である。
【0034】
式IIまたは式IVの化合物は、R、R、RおよびRが上記で定義の通りである式Vの化合物と、式VIII
【化8】

〔式中、各Tは、同一または異なってよく、酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環である。〕を、既知の方法を使用して、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。式VIIIの化合物は、好ましくは1,1'−カルボニルジイミダゾール(CDI)である。反応は、有機溶媒、例えばジクロロメタン(DCM)中で行い得る。反応温度は20℃から溶媒の還流温度までであり得るが、簡便には約40℃である。
【0035】
式IVの化合物はまた、R、R、RおよびRが上記で定義の通りである式Vの化合物と、ホスゲンを、既知の方法を使用して、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。
【0036】
式IIIの化合物は、市販されているか、または既知の方法により、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。
【0037】
式Vの化合物は、式IX
【化9】

〔式中、R、R、RおよびRは前記で定義の通りであり、そしてXはハロゲンである。〕
の化合物とチオウレアを反応させることにより、またはそれに準じて、アミノチアゾールを製造するための既知の方法を使用して製造できる。例えば下記実施例に記載の通り、または、欧州特許明細書EP117082Aに記載の通りである。反応は、有機溶媒、例えばアルコール、例えばエタノール中で行い得る。反応温度は室温から溶媒の還流温度までであり得るが、簡便には約50℃から約70℃である。
【0038】
、R、RおよびRが上記で定義の通りである式Vの化合物は、式X
【化10】

〔式中、R、R、RおよびRは上記で定義の通りである。〕
の化合物を、水性水酸化ナトリウムまたは塩酸溶液を使用して、50℃から溶媒の還流温度までの温度で加水分解させることにより製造できる。共溶媒、好ましくはエタノールを、出発物質の溶解性を上げるために添加し得る。
【0039】
式VIの化合物は、市販されているか、または既知の方法により、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。
【0040】
式VIIの化合物は、既知の方法により、例えばR. JainおよびL.A. Cohen, Tetrahedron (1996), 52, p5363-5370に記載の通りに製造できる。
【0041】
式VIIIの化合物は、市販されているか、または既知の方法により、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。
【0042】
式IXの化合物は、市販されているか、または式XI
【化11】

〔式中、R、R、RおよびRは上記で定義の通りである。〕
の化合物を、ハロゲン化剤、例えば臭素と反応させて、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。
【0043】
が−SOCHであり、RがNRであり、そしてRおよびRが上記で定義の通りである式Xの化合物は、RがSOCHであり、Rがハロゲン、好ましくはフッ素であり、そしてRおよびRが上記で定義の通りである式IXの化合物から、アリールハライド(電子求引基に対してオルト)と1級または2級アミンの反応の既知の方法を使用して、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。反応はそのままでまたは有機溶媒、例えばジメチルスルホキシド中で行い得る。反応温度は100℃から170℃であり得るが、簡便には約120℃から140℃である。
【0044】
が−SOCHであり、そしてR、RおよびRが上記で定義の通りである式Xの化合物は、Rが−SOClであり、そしてR、RおよびRが上記で定義の通りである式Xの化合物から、スルホニルハライドをスルホンに変換するためのR. W. Brown, J. Org. Chem., (1991), 56, 4974において既知の方法を使用して、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。該方法は、アルカリ金属亜硫酸塩、例えばナトリウム亜硫酸塩、およびアルカリ金属重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウムの水溶液を、20℃から100℃の温度で、しかし簡便には約75℃の温度で使用して行い得る。ブロモ酢酸との反応は、50℃から150℃の温度で行い得るが、簡便には約100℃である。アルキルハライド、例えばヨードメタンをブロモ酢酸の代わりに使用し得る。
【0045】
、R、RおよびRが上記で定義の通りである式Xの化合物は、R、R、RおよびRが上記で定義の通りである式IXの化合物から、R、R、RおよびRが上記で定義の通りである式Vの化合物の製造についての記載に準じて、N−アセチルチオウレアをチオウレアの代わりに使用して製造し得る。
【0046】
が−SO−Clであり、そしてR、RおよびRが上記で定義の通りである式Xの化合物は、Rが−NHであり、そしてR、RおよびRが上記で定義の通りである式Xの化合物を、亜硝酸と反応させてジアゾ化合物を得て、それを次いで、例えばE. E. Gilbert, Synthesis (1969), 1-10に記載の方法により、二酸化硫黄と塩化銅の存在下反応させ、対応するスルホニルクロライドを得ることにより製造し得る。
【0047】
が−NHであり、そしてR、RおよびRが上記で定義の通りである式Xの化合物を、Rが−NOであり、そしてR、RおよびRが上記で定義の通りである式Xの化合物を、芳香族性ニトロ化合物からアニリンへの還元について既知の方法を使用した、例えば有機溶媒、例えば酢酸エチル中、遷移金属触媒、好ましくはパラジウム/炭素を使用した、水素の雰囲気下の触媒的水素化により還元することにより製造し得る。
【0048】
が−NOであり、そしてR、RおよびRが上記で定義の通りである式Xの化合物は、既知の方法により、例えばJ. Liebscher, E. Mitzner, Synthesis, (1985), 4, 414-417に記載のように製造し得る。
【0049】
式XIの化合物は市販されているか、または式XII
【化12】

〔式中、R、RおよびRは上記で定義の通りである。〕
の化合物から、R.V. Heinzelman, Org. Synth. (1963), IV, 573に記載の方法を使用して、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。
【0050】
がハロであり、Rが−SOCHおよびRおよびRが上記で定義の通りである式XIは、Rがハロであり、Rが水素およびRおよびRが上記で定義の通りである式XIの化合物から、標準法を使用して、スルホニルハライドをスルホンに変換するためのR. W. Brown, J. Org. Chem., (1991), 56, 4974において既知の方法を使用して、例えばクロロスルホン酸での処理、続く亜硫酸ナトリウムでの還元により、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。還元は、アルカリ金属亜硫酸塩、例えばナトリウム亜硫酸塩、およびアルカリ金属重炭酸塩、例えば重炭酸ナトリウムの水溶液中、20℃から100℃の温度であり得るが、簡便には約75℃の温度で行い、続いてヨウ化メチルでアルキル化し得る。
【0051】
式XIIの化合物は、市販されているか、または既知の方法により、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。
【0052】
が−SOCHであり、そしてRおよびRが上記で定義の通りである式XIIの化合物を、Rがハロであり、そしてRおよびRが上記で定義の通りである式XIIの化合物から、例えばA. UlmanおよびE. Urankar in J. Org. Chem., (1989), 54, p 4691-4692に記載の方法により、またはそれに準じて、例えば、実施例に下記の通りに製造し得る。
【0053】
遊離塩基形の式Iの化合物は慣用法で塩形に変換でき、逆もそうである。遊離形または塩形の化合物は、水和物の形で得ることができ、または結晶化に使用した溶媒を含み得る。式Iの化合物は、反応混合物から回収し、慣用法で精製できる。異性体、例えばエナンチオマーが、慣用法で、例えば分別結晶または相応して不斉に置換された、例えば光学活性の出発物質からの不斉合成により得ることができる。
【0054】
式Iの化合物およびそれらの薬学的に許容される塩(以後、本発明の薬剤と代替的に呼ぶ)は、医薬として有用である。特に、それらはホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(Pi3キナーゼ)酵素、とりわけリン酸化シグナル伝達産物の産生を担うガンマ異性体(p110γ)の阻害を示す。式Iの化合物の阻害特性は、下記試験法により証明し得る:
【0055】
GSTに融合させたPI3Kγの異なるフラグメントを発現するバキュロウイルスが、Stoyanova, S., Bulgarelli-Leva, G., Kirsch, C., Hanck, T., Klinger, R., Wetzker, R., Wymann, M.P. (1997)Lipid-and protein kinase activities of G protein-coupled PI 3-kinase g: structure-activity analysis and interactions with wortmannin. Biochem. J., 324:489。ヒトPI3Kγの残基38−1102を移入ベクターpAcG2T(Pharmingen)のBamH1およびEcoR1部位にサブクローン化し、PI3Kγの最初の37残基を欠くGST−PI3Kγを作成する。組み換えタンパク質を発現させるために、Sf9(Spodoptera frugiperda 9)昆虫細胞を、日常的に3×10から3×10細胞/mlの密度に、血清含有TNMFH培地(Sigma)中に維持する。Sf9細胞を、2×10の密度で、ヒトGST−PI3KγΔ34バキュロウイルスに、1の感染多重度(m.o.i.)で72時間感染させる。感染細胞を、1400gで4分、4℃での遠心により回収し、細胞ペレットを−80℃で凍結させる。Sf9およびSf21細胞の両方とも等しく良好に働く。Sf9細胞(1×10)を100ml 冷(4℃)融解緩衝液(50mM Tris−HClpH7.5、1%Triton X−100、150mM NaCl、1mM NaF、2mM DTTおよびプロテアーゼ阻害剤)に再懸濁する。細胞を、氷上で30分インキュベートし、次いで15000gで20分、4℃で遠心させる。サンプル上清の精製を、4℃で、グルタチオンに結合したSEPHAROSETMアガロースゲルビーズ(Amersham Pharmacia Biotechから)を使用したアフィニティークロマトグラフィーにより行う。細胞融解物/GST樹脂比率50:1を使用する。GST樹脂を、最初に予め濯いでエタノール防腐剤を除去し、次いで融解緩衝液で平衡化する。細胞融解物(上清)を添加し(通常、50ml 試験管中、1ml GST樹脂に50ml 融解物)、ミキサー中、4℃で2−3時間穏やかに撹拌する。非結合流出物(flow through)を、DENLEYTM遠心器を使用した1000gで5分、4℃の遠心により回収する。非結合物質を含む1ml GST樹脂を続く線上および溶出工程のために15ml FALCONTM遠心管に移す。第一に、3サイクルの洗浄(穏やかな倒置による混合)を、15ml 氷冷洗浄緩衝液A(50mM Tris−HClpH7.5、1%Triton X−100、2mM DTT)と、各間の1000gで5分、4℃での遠心を行う。最後の1回の洗浄を、洗浄緩衝液B(50mM Tris−HClpH7.5、2mM DTT)で行い、1000gで5分、4℃で遠心する。洗浄したGST樹脂を、最後に4サイクルの1ml氷冷溶出緩衝液(50mM Tris−HClpH7.5、10mM 還元グルタチオン、2mM DTT、150mM NaCl、1mM NaF、50%エチレングリコールおよびプロテアーゼ阻害剤)と、各間の1000gで5分、4℃の遠心により溶出する。サンプルを等分し、−20℃で著状する。
【0056】
インビトロキナーゼアッセイは確立されており、それは、アデノシン三リン酸からホスファチジルイノシトールへの末端リン酸機の移動を測定する。キナーゼ反応を、白色96ウェルマイクロプレートで、シンチレーション近接アッセイとして行う。各ウェルは、10μl 試験化合物の5%ジメチルスルホキシドと、20μl アッセイ混合物(40mM Tris、200mM NaCl、2mM エチレングリコール−アミノエチル−テトラ酢酸(EGTA)、15μg/ml ホスファチジルイノシトール、12.5μM アデノシン三リン酸(ATP)、25mM MgCl2、0.1μCi[33P]ATP)を含む。反応を、20μlの酵素混合物(40mM Tris、200mM NaCl、2mM GST−p110γ含有EGTA)の添加により開始させる。プレートを、室温で60分インキュベートし、反応を150μlのWGA−ビーズ停止溶液(40mM Tris、200mM NaCl、2mM EGTA、1.3mM エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、2.6μM ATPおよび0.5mgの小麦胚芽アグルチニン−SPAビーズ(Amersham Biosciences))を各ウェルに添加することにより停止させる。プレートを密封し、室温で60分インキュベートし、1200rpmで遠心し、次いでシンチレーションカウンターを使用して1分計数する。総活性を、10μlの5%ジメチルスルホキシド(DMSO)の添加により測定し、非特異的活性を、10μl 50mM EDTAを試験化合物の代わりに添加することにより測定する。
【0057】
下記の実施例の化合物は、前記アッセイで0.5μM以下のIC50(γ)を有するか、または、対応するアッセイにより、γ、α、δまたはβ異性体に対する選択性が証明される。例えば実施例11、19、29、40、66、75、89、96、98および116の化合物は、各々(0.016、3.018、0.626)、(0.012、0.009、0.028)、(0.047、0.035、0.180)、(0.213、2.059、2.616)、(0.177、0.218、0.637)、(0.195、0.190、−)、(0.074、0.839、3.792)、(0.038、0.934、2.150)、(0.044、1.500、0.420)および(0.032、0.156、0.170)のIC50(γ、α、δ)μM値を有し、そして実施例121、124、131、138、145および150の化合物は、各々0.019、0.007、0.017、0.018、0.017および0.056のIC50(γ)μM値を有する。
【0058】
そのホスファチジルイノシトール3−キナーゼ酵素の阻害の観点から、遊離形または薬学的に許容される塩形の式Iの化合物(以後、代替的に“本発明の薬剤”と呼ぶ)は、Pi3キナーゼ酵素の活性化により介在される状態、特に炎症性またはアレルギー性状態の処置に有用である。本発明に従う処置は、対症的または予防的であり得る。
【0059】
従って本発明の薬剤は、例えば、組織傷害、気管支過敏症、リモデリングまたは疾患進行の減少をもたらすような、炎症性または閉塞性気道疾患の処置に有用である。本発明を適用できる炎症性または閉塞性気道疾患は、内因性(非アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方、軽度の喘息、中程度の喘息、重篤な喘息、気管支喘息、運動誘発性喘息、職業性喘息および、細菌またはウイルス感染後に誘発された喘息を、その態様または原因にかかわりなく、含む。喘息の処置は、主要な医学的関心事の確立された患者範疇であり、現在、初期喘息患者または早期喘息患者としてしばしば同定されている“喘鳴幼児”と診断されたまたは診断可能な、喘鳴症状を示す、例えば、4歳または5歳より小さい対象の処置を包含すると理解されるべきである。(簡便のために、この特定の喘息状態を、“喘鳴幼児症候群”と呼ぶ。)
【0060】
喘息の処置における予防的効果は、例えば、急性喘息用発作または気管支収縮を伴う発作のような症候的発作の頻度または重症度の減少、肺機能の改善または気道過敏性の改善により明らかである。これは、さらに他の対症的治療、すなわち、発作が起きた場合に症候的発作を限定するまたは途中で止めるためのまたはこれを意図した、例えば抗炎症的(例えば、副腎皮質ステロイド)または気管支拡張的治療の必要性の減少により明らかとなり得る。喘息における予防的利点は、特に、“早朝発作(morning dipping)”の傾向のある対象で明らかであり得る。“早朝発作”は喘息患者のかなりの割合に共通し、午前4時から6時の間、すなわち、通常対症的喘息治療の前回の投与から一番遠い時間の喘息の発作により特徴付けられる認識されている喘息の症候群である。
【0061】
本発明を適応できる他の炎症性または閉塞性気道疾患および状態は、急性肺障害(ALI)、成人/急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、付随する慢性気管支炎または呼吸困難を含む慢性閉塞性肺性(pulmonary)、気道または肺(lung)疾患(COPD、COADまたはCOLD)、気腫、ならびに他の薬剤治療、特に他の吸入薬治療の結果としての気道過敏性の発症を含む。本発明はまた、例えば、急性、アラキジン性(arachidic)、カタル性、クループ性、慢性または結核様(phthinoid)気管支炎を含む、どんなタイプまたは原因であれ気管支炎を含む。さらに、本発明が適応可能な炎症性または閉塞性気道疾患は、例えば、アルミニウム肺症、炭粉沈着症、石綿肺症、石肺症、ダチョウ塵肺症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ症および綿肺症を含む、どんなタイプまたは原因であれ、塵肺症(しばしば気道の閉塞を伴い、慢性または急性であり、しばしば粉塵の繰り返し吸引により起こる、肺の炎症性の、一般に職業的な疾患)を含む。
【0062】
その、特に好酸球活性化の阻害と関連する抗炎症活性を考慮して、本発明の薬剤はまた好酸球関連障害、例えば好酸球増加症、特にそれが気道および/または肺に作用するならば過好酸球増加症を含む気道の好酸球関連障害(例えば肺組織への病的な好酸球性浸潤)、ならびに、例えば、レフラー症候群、好酸球性肺炎、寄生虫(特に後生動物)感染(熱帯性好酸球症を含む)、気管支肺アスペルギルス症、結節性多発性動脈炎(チャーグ−ストラウス症候群を含む)、好酸球性肉芽腫に附随するまたはその結果としての好酸球関連障害、および薬剤応答により起こる気道に影響する好酸球関連障害の処置にも有用である。
【0063】
本発明の薬剤はまた皮膚の炎症またはアレルギー状態、例えば乾癬、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹状皮膚炎、強皮症、白斑症、過敏性血管炎、蕁麻疹、類天疱瘡、エリテマトーデス、天疱瘡、後天性表皮水疱症、および皮膚の他の炎症性またはアレルギー性の処置にも有用である。
【0064】
本発明の薬剤はまた他の疾患または状態、特に炎症性の要素を含む疾患または状態の処置、例えば、結膜炎、乾性角結膜炎および春季結膜炎のような眼の疾患および状態、アレルギー性鼻炎を含む、鼻に影響する疾患、および自己免疫性血液学的障害(例えば溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球癆(pure red cell anaemia)および特発性血小板減少症)、全身性エリテマトーデス、多発性軟骨炎、強皮症(sclerodoma)、ウェゲナー肉芽腫、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、スティーブン−ジョンソン症候群、特発性スプルー、自己免疫性炎症性腸疾患(例えば潰瘍性大腸炎およびクローン病)、内分泌性眼病、グレーブス病、サルコイドーシス、肺胞炎、慢性過敏性肺炎、多発性硬化症、原発性胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎(前部および後部)、乾性角結膜炎および春季角結膜炎、間質性肺線維症、乾癬性関節炎および糸球体腎炎(ネフローゼ症候群有りまたは無し、例えば特発性ネフローゼ症候群または微小変化ネフローゼを含む)を含む、自己免疫応答が関与するか、または自己免疫性の要素または病因が関与する炎症疾患の処置に有用である。
【0065】
本発明の薬剤で処置し得る他の疾患または状態は、敗血症性ショック、リウマチ性関節炎、骨関節症、増殖性疾患、例えば癌、アテローム性動脈硬化症、移植後の同種移植片拒絶反応、卒中、肥満、再狭窄、糖尿病、例えばI型糖尿病(若年性糖尿病)およびII型糖尿病、下痢性疾患、虚血/再環流傷害、網膜症、例えば糖尿病性レチノパシー網膜症または高圧酸素誘発網膜症、および上昇した眼圧または眼水性体液の分泌により特徴付けられる状態、例えば緑内障を含む。
【0066】
本発明の薬剤の、炎症状態を、例えば炎症性気道疾患において阻害する効果は、気道炎症または他の炎症状態の動物モデル、例えばマウスまたはラットモデルで、例えばSzarka et al, J. Immunol. Methods (1997)202:49-57; Renzi et al, Am. Rev. Respir. Dis. (1993)148:932-939; Tsuyuki et al., J. Clin. Invest. (1995)96:2924-2931;およびCernadas et al (1999)Am. J. Respir. Cell Mol. Biol. 20:1-8により記載のように証明し得る。
【0067】
本発明の薬剤は、また、抗炎症剤、気管支拡張剤または抗ヒスタミン剤物質のような他の医薬物質と組み合わせて、特に前記のような閉塞性または炎症性気道疾患の処置において、例えばこのような薬剤の治療活性の増強剤として、または、このような薬剤の必要な投与量または副作用の可能性を減少させる手段として、使用するための併用剤として有用である。本発明の薬剤は、また、固定された医薬組成物として他の薬剤と混合し得るか、または、他の医薬物質と別々に、前、同時または後に投与し得る。従って本発明は、前記の本発明の薬剤と、抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤または鎮咳剤物質の組み合わせを含み、この本発明の薬剤および他の医薬物質は、同じまたは異なる医薬組成物である、組み合わせを含む。
【0068】
適当な抗炎症剤は、ステロイド、特にグルココルチコステロイド、例えばブデソニド、ベクロメタゾン(beclamethasone)ジプロピオネート、プロピオン酸フルチカゾン、シクレソニドまたはフロン酸モメタゾン、またはWO02/88167、WO02/12266、WO02/100879、WO02/00679(とりわけ実施例3、11、14、17、19、26、34、37、39、51、60、67、72、73、90、99および101に記載のもの)、WO03/035668、WO03/048181、WO03/062259、WO03/064445、WO03/072592に記載のステロイド、非ステロイド性グルココルチコイド受容体アゴニスト、例えば、WO00/00531、WO02/10143、WO03/082280、WO03/082787、WO03/104195、WO04/005229に記載のもの;LTB4アンタゴニスト、例えばLY293111、CGS025019C、CP−195543、SC−53228、BIIL284、ONO4057、SB209247およびUS5451700に記載のもの;LTD4アンタゴニスト、例えばモンテルカストおよびザフィルカスト;PDE4阻害剤、例えばシロミラスト(Ariflo(登録商標)GlaxoSmithKline)、ロフルミラスト(Byk Gulden)、V−11294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH−351591(Schering-Plough)、Arofylline(Almirall Prodesfarma)、PD189659/PD168787(Parke-Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SelCID(TM)、CC−10004(Celgene)、VM554/UM565(Vernalis)、T−440(田辺)、KW−4490(協和発酵工業)、およびWO92/19594、WO93/19749、WO93/19750、WO93/19751、WO98/18796、WO99/16766、WO01/13953、WO03/104204、WO03/104205、WO03/39544、WO04/000814、WO04/000839、WO04/005258、WO04/018450、WO04/018451、WO04/018457、WO04/018465、WO04/018431、WO04/018449、WO04/018450、WO04/018451、WO04/018457、WO04/018465、WO04/019944、WO04/019945、WO04/045607およびWO04/037805に記載のもの;A2aアゴニスト、例えばEP409595A2、EP1052264、EP1241176、WO94/17090、WO96/02543、WO96/02553、WO98/28319、WO99/24449、WO99/24450、WO99/24451、WO99/38877、WO99/41267、WO99/67263、WO99/67264、WO99/67265、WO99/67266、WO00/23457、WO00/77018、WO00/78774、WO01/23399、WO01/27130、WO01/27131、WO01/60835、WO01/94368、WO02/00676、WO02/22630、WO02/96462、WO03/086408、WO04/039762、WO04/039766、WO04/045618およびWO04/046083に記載のもの;A2bアンタゴニスト、例えばWO02/42298に記載のもの;およびβ−2アドレナリン受容体アゴニスト、例えばアルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロールフェノテロール、プロカテロール、およびとりわけ、フォルモテロールおよびその薬学的に許容される塩、およびWO0075114の式Iの化合物(遊離形または塩形または溶媒和物形)(その文献は、本明細書に引用して包含する)、好ましくはその実施例中の化合物、とりわけ式
【化13】

の化合物および薬学的に許容されるその塩、ならびにWO04/16601の式Iの化合物(遊離形または塩形または溶媒和物形)、およびまたWO04/033412の化合物を含む。
【0069】
適当な気管支拡張剤は、抗コリン剤または抗ムスカリン剤、特に、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、チオトロピウム塩およびCHF4226(Chiesi)、およびグリコピロレートだけでなく、WO01/04118、WO02/51841、WO02/53564、WO03/00840、WO03/87094、WO04/05285、WO02/00652、WO03/53966、EP424021、US5171744、US3714357、WO03/33495およびWO04/018422に記載のものを含む。
【0070】
適当な抗ヒスタミン剤は、塩酸セチリジン、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラチジン、デスロラチジン、ジフェンヒドラミンおよび塩酸フェキソフェナジン、アクチバスタチン、アステミゾール、アゼラスチン、エバスチン、エピナスチン、ミゾラスチンおよびテフェナジンならびにWO03/099807、WO04/026841およびJP2004107299に記載のものを含む。
【0071】
本発明の薬剤と抗炎症剤との他の有用な組み合わせは、ケモカイン受容体、例えばCCR−1、CCR−2、CCR−3、CCR−4、CCR−5、CCR−6、CCR−7、CCR−8、CCR−9およびCCR10、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5のアンタゴニスト、特にCCR−5アンタゴニスト、例えばSchering-PloughアンタゴニストSC−351125、SCH−55700およびSCH−D、武田アンタゴニスト、例えばN−[[4−[[[6,7−ジヒドロ−2−(4−メチルフェニル)−5H−ベンゾ−シクロヘプテン−8−イル]カルボニル]アミノ]フェニル]−メチル]テトラヒドロ−N,N−ジメチル−2H−ピラン−4−アミニウムクロライド(TAK−770)、およびUS6166037(特に請求項18および19)、WO00/66558(特に請求項8)、WO00/66559(特に請求項9)、WO04/018425およびWO04/026873に記載のCCR−5アンタゴニストとのものである。
【0072】
本発明の薬剤は、任意の適当な経路で、例えば経口で、例えば錠剤またはカプセルの形で;非経腸、例えば静脈内に;例えば炎症性または閉塞気道疾患の処置に、吸入により;例えばアレルギー性鼻炎の処置のために、鼻腔内に;例えばアトピー性皮膚炎の処置のために、皮膚に;または例えば炎症性腸疾患の処置のために直腸内に投与し得る。
【0073】
本発明はまた遊離形または薬学的に許容される塩形の式Iの化合物を、所望により薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、医薬組成物も提供する。本組成物は、他の医薬物質、例えば、上記のような抗炎症剤、気管支拡張剤または抗ヒスタミン剤を含み得る。このような組成物は、慣用の希釈剤または賦形剤およびガレヌス製剤の分野において既知音方法を使用して製造できる。経口投与形は、錠剤およびカプセルを含む。局所投与用製剤は、クリーム、軟膏、ゲルまたは経皮送達システム、例えばパッチの形を取り得る。吸入用組成物は、エアロゾルまたは他の噴霧可能な製剤もしくは乾燥粉末製剤を含み得る。
【0074】
組成物がエアロゾル製剤を含む場合、好ましくは、例えば、HFA134aまたはHFA227またはこれらの混合物のようなヒドロ−フルオロ−アルカン(HFA)噴射剤を含み得、エタノール(20重量%まで)のような当分野で既知の1個またはそれ以上の共溶媒および/またはオレイン酸またはソルビタントリオレエートのような1個またはそれ以上の界面活性剤および/またはラクトースのような1個またはそれ以上の充填剤を含み得る。組成物が乾燥粉末製剤を含む場合、好ましくは、例えば、10ミクロンまでの直径の式Iの化合物を、所望により、所望の粒子サイズ分布のラクトースのような希釈剤または担体と、湿気による製品の性能悪化に対する保護を助ける化合物と共に含む。組成物が噴霧可能な製剤を含む場合、好ましくは、例えば、水、エタノールまたはプロピレングリコールのような共溶媒、および界面活性剤であり得る安定化剤を含む媒体に溶解または懸濁された式Iの化合物を含む。
【0075】
本発明はまた(A)吸入可能な形の遊離形またはその薬学的に許容される塩または溶媒和物の前記の式Iの化合物;(B)吸入可能な薬剤であり、このような吸入可能な形のこのような薬剤を吸入可能な形の薬学的に許容される担体と共に含む薬剤;(C)吸入可能な形のこのような化合物を、吸入装置と共に含む医薬製品;および(D)吸入可能な形のこのような化合物を含む吸入装置を含む。
【0076】
本発明の実施に際して用いる本発明の薬剤の量は、例えば、処置すべき特定の状態、望む効果および投与の形態にもちろん依存する。一般に、経口投与のための適当な1日量は、0.1から10mg/kgの程度である。
【0077】
略語
使用する略語は、下記の通りである:CDIは1,1'−カルボニルジイミダゾール、DCMはジクロロメタン、DIPEAはジイソプロピルエチルアミン、DMFはジメチルホルムアミド、THFはテトラヒドロフラン、HPLCは高速液体クロマトグラフィー、DMF−DMAはN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール、DMSOはジメチルスルホキシド、HClは塩酸、TFAはトリフルオロ酢酸である。HOBTはヒドロキシベンゾトリアゾールおよびHOAtはヒドロキシアザベンゾトリアゾールである。
【0078】
中間体の製造
下記式(A)
【化14】

のアミノチアゾール中間体を下記表1に示し、その製造法を後記する。
【0079】
【表1】

【0080】
表4および5中の実施例の最終化合物を製造するために使用するアミンは市販されているか、標準法により製造する。表3に例示され、表6中の実施例の最終化合物の製造に使用するためのアミンは市販されておらず、製造法を以下に記載する。
【0081】
中間体AA
5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン
AA1)3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド:
メタンスルフィン酸ナトリウム塩(20.1g、200mmol)を、撹拌している3,4−ジフルオロベンズアルデヒド(22.5g、158mmol)の乾燥DMSO(200ml)溶液に、75℃で添加する。2時間後、反応物を氷水(200ml)に注ぐ。沈殿を濾過し、水で洗浄し、クロロホルム(400ml)に溶解する。有機抽出物を水(2×200ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を除去して、表題化合物を白色固体として得る。
【0082】
AA2)2−フルオロ−1−メタンスルホニル−4−(2−ニトロ−プロペニル)−ベンゼン:
3−フルオロ−4−メタンスルホニル−ベンズアルデヒド(実施例AA1)(24g、0.119mol)、ニトロエタン(70ml、0.97mol)および酢酸アンモニウム(2.75g、35mmol)の撹拌している混合物を、アルゴン下で24時間加熱環流する。混合物を濃縮して油状物を得て、それをクロロホルム(200ml)に溶解し、水(2×200ml)、続いて塩水(100ml)で洗浄する。有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を除去して、生成物をオレンジ色油状物として得る。これを直ぐに次工程に使用した。
【0083】
AA3)1−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−プロパン−2−オン:
鉄粉末(25g、0.45mol)を、新たに調製した2−フルオロ−1−メタンスルホニル−4−(2−ニトロ−プロペニル)−ベンゼン(実施例AA2)(29g、0.112mol)のTHF(50ml)中の撹拌している混合物に添加する。水(110ml)を添加し、混合物を60℃に加熱する。濃塩酸(50ml)を、ゆっくり1時間にわたり60−90℃で添加する。反応物を、次いで100℃で20時間撹拌し、次いで冷水(500ml)で希釈し、CeliteTMフィルター物質を通して濾過し、クロロホルム(500ml)で洗浄する。有機抽出物を水(200ml)、続いて塩水(200ml)で洗浄する。乾燥(MgSO)後、混合物をシリカに吸着させ、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で溶出してクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得る。
【0084】
AA4)5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン:
1−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−プロパン−2−オン(AA3)(1.0g、4.34mmol)をジオキサン(35ml)に溶解し、溶液を10℃に冷却し、その時点で混合物を半凍結させる。臭素(0.201ml、3.6mmol、0.8等量)をゆっくり添加し、混合物をさらに15分、半凍結状態で撹拌する。混合物を次いで室温に温め、溶媒を除去して、出発物質と1−ブロモ−1−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−プロパン−2−オンを含む褐色油状物を得る。この物質をエタノール(30ml)に溶解し、チオウレア(0.236g、3.1mmol)を一度に添加する。混合物を60℃で30分撹拌し、次いで冷却し、そうすると生成物が結晶化する。濾過により、臭化水素酸塩の生成物を白色固体として得る。遊離塩基を、この臭化水素酸塩を希水性塩酸に溶解し、水酸化ナトリウム溶液をアルカリ性になるまで添加することにより製造する。表題化合物が遊離塩基として沈殿する。
【0085】
中間体AB
5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン
AB1)N−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド:
表題化合物を、5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン(実施例AA)に準じた方法で、3,4−ジフルオロベンズアルデヒド(工程AA1)を4−クロロ−3−トリフルオロメチル−ベンズアルデヒドに、およびチオウレア(工程AA4)をN−アセチルチオウレアに代えることにより製造する。
【0086】
AB2)5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン:
N−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド(AB1)(0.115g、0.3mmol)をエタノール(5ml)に懸濁する。塩酸(1.58ml、6N HCl)を添加し、反応混合物を還流温度で2時間加熱する。溶媒を真空で除去し、粗残渣を水に懸濁し、水酸化ナトリウム溶液をpHがpH13−14になるまで添加する。黄色沈殿を室温で45分撹拌し、次いで濾過し、水で洗浄し、真空で乾燥させて、表題化合物を得る。
【0087】
中間体AC
5−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン
この物質を実施例AAに概説の方法により、第一工程(AA1)の3,4−ジフルオロベンズアルデヒドを3,4−ジクロロ−ベンズアルデヒドに代えて、製造する。
【0088】
中間体AD
5−(2−アミノ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−2−メタンスルホニル−ベンゾニトリル
この物質を実施例AA、概説の方法により、第一工程(AA1)の3,4−ジフルオロベンズアルデヒドを2−フルオロ−5−ホルミル−ベンゾニトリルに代えて、製造する。
【0089】
中間体AE
5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン
AE1)N−[5−(4−−アミノ−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド:
N−[4−メチル−5−(4−ニトロ−フェニル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミド(J. Liebscher, E. Mitzner, Synthesis, 1985, (4), p 414)(10.0g、3.6mmol)を酢酸エチル/THF(5/1、600ml)に溶解し、アルゴン雰囲気下、室温で撹拌する。溶液を次いで10%パラジウム/炭素(10g)で処理する。反応混合物を3回窒素でパージし、水素雰囲気下に一晩置く。混合物を次いでCeliteTMフィルター物質を通して濾過し、触媒をテトラヒドロフラン(600ml)で洗浄する。溶媒を真空で除去し、N−[5−(4−アミノ−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミドをオフホワイト色固体として得る。
【0090】
AE2)4−(2−アセチルアミノ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−ベンゼンスルホニルクロライド:
N−[5−(4−アミノ−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド(AE1)(7.9g、31.9mmol)の氷酢酸(250ml)中の懸濁液を、32%水性HCl溶液(40ml)で処理する。得られた溶液を次いでほぼ10℃まで冷却し、亜硝酸ナトリウム(2.2g、31.9mmol)の水(2ml)溶液の滴下により処理する。10分後、反応混合物をSO/AcOH/CuCl/HO(200ml)(本試薬の調製法は下記)の撹拌している溶液に添加する。反応混合物を室温に温める。一晩撹拌後、反応混合物を水(1000ml)に注ぎ、酢酸エチル(3×300ml)で抽出する。合わせた有機層を水(2×250ml)、続いて塩水(200ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させる。濾過後、溶媒を真空で除去して、表題化合物を得る。
【0091】
試薬SO/AcOH/CuCl/HOの調製:
報告されている(E. E. Gilbert, Synthesis 1969, 1-10, p6)方法に従い、室温で激しく撹拌している氷酢酸(100ml)を、SOガスをバブリングすることにより処理する。飽和溶液が達成されたら(約10g/100ml)、溶液を塩化銅(II)(4g)の水(5ml)溶液で処理する。得られた混合物を静置し、緑色溶液を得る。
【0092】
AE3)5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン:
4−(2−アセチルアミノ−4−メチル−チアゾール−5−イル)−ベンゼンスルホニルクロライド(AE2)(0.5g、1.5mmol)のジオキサン(2ml)溶液を、亜硫酸ナトリウム(0.378g、3.0mmol)および炭酸水素ナトリウム(0.252g、3.0mmol)の撹拌している水溶液に75℃で滴下する。1時間、75℃の後、ブロモ酢酸(0.417g、3.0mmol)を添加し、加熱を1時間、100℃で続ける。水酸化ナトリウム(0.24g、6.0mmol)の水(0.25ml)溶液を次いで添加し、混合物を撹拌しながら90℃で16時間加熱する。反応混合物を冷却し、水(100ml)で希釈し、ジクロロメタン(3×75ml)で抽出する。合わせた有機抽出物を塩水(75ml)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を除去して、表題化合物を得る。
【0093】
中間体AF
5−(3−イミダゾール−1−イル−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン
AF1)N−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド:
この物質を1−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−プロパン−2−オン(AA3)から、工程(AA4)に概説の方法に従い、チオウレアをN−アセチルチオウレアに代えて、製造する。表題化合物は、反応混合物から結晶化する。
【0094】
AF2)N−[5−(3−イミダゾール−1−イル−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド:
N−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド(AF1)(5.0g、15mmol)、イミダゾール(2.07g、30mmol)および炭酸セシウム(9.93g、30mmol)の乾燥NMP(30ml)中の撹拌している混合物を、アルゴン下、135℃で18時間加熱する。反応混合物を次いで水(50ml)に注ぎ、そうすると表題生成物が沈殿し、エタノール−水から再結晶させる。
【0095】
AF3)5−(3−イミダゾール−1−イル−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン:
N−[5−(3−イミダゾール−1−イル−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド(AF2)(5.0g、13mmol)を7M HCl(50ml)に溶解し、溶液を100℃で3時間加熱する。冷えたら、溶液を、水性NaOHの添加によりpH8にし、そうすると表題生成物が沈殿する。これをエタノール、続いてEtOAc、EtOで洗浄し、乾燥させる。
【0096】
中間体AG
5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン
AG1)2−フルオロ−5−(2−オキソ−プロピル)−ベンゼンスルホニルクロライド:
撹拌しているフラスコ中の−10℃に冷却したクロロスルホン酸(344g、2.96mol)に、1−(4−フルオロ−フェニル)−プロパン−2−オン(10g、65mmol)を滴下する。反応混合物を室温で一晩撹拌し続け、次いで注意深く氷上に注ぐ。得られた溶液を酢酸エチルで抽出し、有機抽出物を合わせ、乾燥させ(MgSO)、真空で濃縮して、表題化合物を得る。
【0097】
AG2)2−フルオロ−5−(2−オキソ−プロピル)−ベンゼンスルフィン酸ナトリウム塩:
2−フルオロ−5−(2−オキソ−プロピル)−ベンゼンスルホニルクロライド(AG1)(16.25g、86.36mmol)のジオキサン(200ml)中の撹拌している溶液に、亜硫酸ナトリウム(16.38g、130mmol)および炭酸水素ナトリウム(10.92g、130mmol)の水(200ml)溶液を滴下する。反応混合物を70℃で20分加熱し、次いで室温に冷却する。溶媒を真空で除去し、得られた残渣を粗いまま次工程に使用する。
【0098】
AG3)1−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−プロパン−2−オン:
2−フルオロ−5−(2−オキソ−プロピル)−ベンゼンスルフィン酸ナトリウム塩(AG2)(15.43g、64.83mmol)を含むDMF(300ml)溶液を、ヨウ化メチル(18.45g、130mmol)で処理する。反応混合物を室温で30分撹拌する。精製をシリカクロマトグラフィー(4:1 ヘキサン−酢酸エチルで溶出)で行い、表題化合物を得る。
【0099】
AG4)5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン:
表題化合物を5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン(中間体AA)に準じた方法を介して、工程AA4の1−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−プロパン−2−オン(AA3)を1−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−プロパン−2−オン(AG3)に代えて、製造する。
【0100】
下記式(B)
【化15】

のイミダゾール−ウレア中間体を下記表2に示し、その製造法を後記する。
【0101】
【表2】

【0102】
方法(Ba)
アミノチアゾール(17.5mmol)および1,1'−カルボニルジイミダゾール(4.26g、26.3mmol、1.5等量)のCHCl(100ml)中の懸濁液を、40℃−還流温度で、アルゴン下、出発物質がHPLCおよびNMRで測定して残らなくなるまで(30分−5時間)加熱する。冷めたら、固体沈殿を濾過により除去する。この固体はイミダゾール−ウレア中間体(B)と、様々な量の対応するイソシアネートおよびイミダゾールから成り、これは本反応条件下のイミダゾールの可逆性熱除去に由来する。この固体を、イミダゾール−ウレア中間体およびイソシアネート中間体がウレアの前駆体として等しく適しているため、次工程に使用する。
【0103】
下記中間体すなわち:イミダゾール−1−カルボン酸[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(BA)、イミダゾール−1−カルボン酸[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(BB)、イミダゾール−1−カルボン酸[5−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(BC)、イミダゾール−1−カルボン酸[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(BE)およびイミダゾール−1−カルボン酸[5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(BG)をこの方法で製造する。
【0104】
方法(Bb)
トリエチルアミンまたは水素化ナトリウム(1.25等量)を、アミノチアゾール(7.5mmol)およびカルボニルジイミダゾール(1.3g、8.2mmol、1.1等量)の、溶解を助けるための数滴のDMFを含む乾燥CHCl(40ml)中の懸濁液に添加する。反応物を、HPLCおよびNMRにより測定して、出発物質が残らなくなるまで(18時間)アルゴン下で加熱環流する。冷めたら、固体沈殿を濾過により除去し、ジエチルエーテルで洗浄する。この固体は、カルボニルジイミダゾール中間体(B)と様々な量のイソシアネートおよびイミダゾールから成り、これは本反応条件下のイミダゾールの可逆性熱除去に由来する。この固体を、CDI中間体(B)およびイソシアネート中間体が、ウレアの前駆体として等しく適しているため、次工程に使用する。
【0105】
下記中間体をこの方法で製造した:イミダゾール−1−カルボン酸[5−(3−シアノ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(BD)およびイミダゾール−1−カルボン酸[5−(3−イミダゾール−1−イル−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(BF)。
【0106】
下記式(C)
【化16】

のアミン中間体を表3に示し、その製造法を後記する。
【0107】
【表3】

【0108】
中間体CA1
2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン
工程1:[2−(2−ヒドロキシ−ブチルカルバモイル)−エチル]−カルバミン酸ベンジルエステル:
Z−β−Ala−OH(9.0g、40.3mmol)、EDCI.HCl(10.0g、52.4mmol)、ヒドロキシベンゾトリアゾール(5.45g、40.3mmol)、トリエチルアミン(7.3ml、52.4mmol)の混合物のDCM(150ml)溶液を、0℃で30分撹拌する。1−アミノ−2−ブタノール(4.2ml、44.3mmol)を一度に添加し、撹拌を1時間続ける。反応混合物を水(150ml)で希釈し、ジクロロメタン(2×150ml)で抽出する。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、粗白色固体を得る。生成物を、エタノール−酢酸エチル(1:10)で溶出するシリカクロマトグラフィーで精製して、表題化合物を得る。
【0109】
工程2:[2−(2−オキソ−ブチルカルバモイル)−エチル]−カルバミン酸ベンジルエステル:
塩化オキサリル(DCM中2M)(13.35ml、26.5mmol)の撹拌している乾燥DCM溶液に、−78℃でDMSO(2.5ml、35.4mmol)を滴下する。15分撹拌後、反応混合物を[2−(2−ヒドロキシ−ブチルカルバモイル)−エチル]−カルバミン酸ベンジルエステル(工程1)(6.5g、22.1mol)の乾燥DCM(40ml)溶液で処理する。トリエチルアミン(13ml)を1時間後に添加し、−78℃で90分撹拌後、反応混合物を室温に温める。反応物をDCM(100ml)で希釈し、HCl(1M、200ml)、飽和重炭酸ナトリウム溶液(200ml)、水(200ml)および塩水(200ml)で洗浄する。有機部分をMgSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して、表題化合物を白色固体として得る。
【0110】
工程3:[2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチル]−カルバミン酸ベンジルエステル:
ポリマー支持トリフェニルホスフェン(19.6g、58.9mmol)の撹拌しているDCM(250ml)溶液に、ヨウ素(14.95g、58.9mmol)を添加する。室温で10分撹拌後、混合物をトリエチルアミン(16.4ml、117.5mmol)、続いて[2−(2−オキソ−ブチルカルバモイル)−エチル]−カルバミン酸ベンジルエステル(工程2)(6.88g、23.5mmol)のDCM(50ml)溶液で処理する。反応混合物を一晩撹拌し、次いでCeliteTMフィルター物質を通して濾過し、DCM(500ml)で洗浄し、溶媒を真空で除去して、表題化合物を褐色固体として得る。
【0111】
工程4:2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン:
ギ酸アンモニウム(0.316g、5mmol)を、[2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチル]−カルバミン酸ベンジルエステル(工程3)(1.66mmol)のメタノール(15ml)溶液に添加し、10%Pd/炭素(125mg)を不活性雰囲気下で添加する。混合物を環境温度で2時間撹拌する。触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させる。残渣をジクロロメタンで希釈し、濾過して不溶性固体を除去し、溶媒を除去する。残渣をDCMに溶解し、1M 水性水酸化ナトリウム溶液(5ml)で処理する。有機抽出物を分離し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を除去する。酢酸エチル/ジクロロメタンからの結晶化により、表題化合物を得る。
【0112】
中間体CA2
2−(5−メチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン
この化合物を、2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン(CA1)のものに準じた方法で、1−アミノ−2−ブタノール(CA1、工程1)を1−アミノ−プロパン−2−オールに代えて、製造した。
【0113】
中間体CA3
2−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン
工程1:1−アジド−3,3−ジメチル−ブタン−2−オール:
ナトリウムアジド(10g、154mmol)および塩化アンモニウム(3.7g、070mmol)を、3,3−ジメチル−1,2−エポキシブタン(4.26ml、35mmol)のメタノール:水(8:1、315ml)溶液に添加し、混合物を還流温度で7時間加熱する。反応物を氷/水(400ml)に注ぎ、ジクロロメタン(3×200ml)で抽出する。合わせた有機物を乾燥させ(MgSO)、濾過し、蒸発させて透明油状物(4.7g、94%)を得る。
【0114】
工程2:1−アミノ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オール:
1−アジド−3,3−ジメチル−ブタン−2−オール(4.7g、33mmol)のエタノール(200ml)溶液を、水素下、36時間、10%パラジウム/炭素の存在下で撹拌する。触媒を濾過により除去し、濾液を蒸発させて、表題化合物を無色結晶性固体として得る(2.7g、69%)。最終化合物(CA3)を次いで2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン(CA1)の方法に準じて、1−アミノ−2−ブタノール(CA1、工程1)を1−アミノ−3,3−ジメチル−ブタン−2−オールに代えて、製造する。
【0115】
中間体CB1およびCB2
これらの化合物、すなわち2−(4−メチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン(CB1)および2−(4−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン(CB2)を、2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン(CA1)と同じ方法で、この工程中の1−アミノ−2−ブタノール(CA1、工程1)を各々2−アミノ−1−ブタノール(CB1について)および2−アミノ−1−プロパノール(CB2について)に代えることにより、製造する。
【0116】
中間体CC1−CC7
これらの化合物、すなわち、2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチルアミン(CC1)、2−(3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチルアミン(CC2)、2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチルアミン(CC3)、2−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチルアミン(CC4)、2−(3−シクロプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチルアミン(CC5)、2−(3−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチルアミン(CC6)および2−(3−ジメチルアミノメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチルアミン(CC7)を、適当なニトリルから同様の方法で製造する。このれは、中間体CC3の製造により代表される。中間体CC7の製造に使用するニトリルは、C. S. Hollander;R. A. Yoncoskie & P. L. deBenneville, J. Org. Chem., (1958)23, 112-215に記載されている。
【0117】
中間体CC3
2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチルアミン
工程1:N−ヒドロキシ−ブチルアミジン:
エタノール(80ml)、続いてヒドロキシルアミンヒドロクロライド(4.0g、57mmol)を、KCO(7.9g、57mmol)の水(25ml)溶液に添加する。ブチロニトリル(5.0ml、57mmol)を次いで添加し、混合物を還流温度で18時間加熱する。冷却後、溶媒を真空で除去し、エタノールを添加して生成物を溶解する。溶液を、全ての望ましくない固体から分離し、溶媒を除去して、表題化合物を黄色油状物として得る。
【0118】
工程2:[2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル:
N−ヒドロキシ−ブチルアミジン(0.425g、4.16mmol)のDMF(2ml)溶液を、水素化ナトリウム(油中、0.183gの60%分散、4.58mmol)の撹拌している溶液に、モレキュラー・シーブ(0.4g)存在下で添加する。反応フラスコを次いで予め温めた50℃の油浴に浸し、5分撹拌を続ける。3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピオン酸エチルエステル(0.904g、4.16mmol)のDMF(2ml)溶液を5分にわたり添加し、続いてさらにDMF(2ml)を添加する。3時間、50℃の後、混合物を0℃に冷却し、水(3ml)を添加する。混合物を室温に温め、次いでCeliteTMフィルター物質を通して濾過し、酢酸エチルで洗浄し、溶媒を除去する。DCM:MeOH(95:5〜85:15に上昇)で溶出するクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得る。
【0119】
工程3:2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチルアミン:
TFA(6ml)を、[2−(3−プロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.67g、2.62mmol)の撹拌しているDCM(10ml)溶液に添加する。1時間後、溶媒を除去して、表題化合物を得る。
【0120】
中間体CD1
2−(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−エチルアミン
工程1:[2−(1−ジメチルアミノ−エチリデンチオカルバモイル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル:
ジメチルアセトアミドジメチルアセタール(1.56g、11.7mmol)を、(2−チオカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.0g、4.9mmol)の撹拌しているDCM(50ml)溶液に添加する。反応物を、24時間、室温で撹拌し、続いて溶媒を除去する。残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテル(1:1)で溶出するクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を黄色油状物として得る。
【0121】
工程2:2−(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−エチルアミン:
ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(0.68g、6.0mmol)のメタノール(5ml)溶液を、[2−(1−ジメチルアミノ−エチリデンチオカルバモイル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.43g、5.0mmol)およびピリジン(0.83ml、10mmol)の撹拌しているエタノール(25ml)溶液に添加する。反応物を18時間、室温で撹拌後、溶媒を真空で除去し、残渣を水とDCMに分配する。有機抽出物を分離し、乾燥させ(MgSO)、溶媒を除去して、無色油状物を得て、それをエタノール(20ml)に溶解する。水性HCl(2M、10ml)を添加し、混合物を還流温度で1時間加熱する。室温に冷却後、溶媒を除去する。生成物を水性NaHCOに溶解し、遊離塩基を酢酸エチルで抽出する。有機抽出物を乾燥させ(MgSO)および溶媒を除去して、表題化合物を得る。
【0122】
中間体CE1
2−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチルアミン
工程1:[3−(N'−アセチル−ヒドラジノ)−3−オキソ−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル:
EDCI.HCl(3.05g、15.95mmol)、HOBt(1.66g、12.27mmol)およびトリエチルアミン(2.22ml、15.95mmol)を、BOC−β−Ala−OH(2.32g、12.27mmol)のDCM(60ml)溶液に添加する。30分、0℃で撹拌後、酢酸ヒドラジド(1.0g、13.5mmol)を一度に添加する。反応混合物を0℃で1時間撹拌する。反応物を水で希釈し、数回DCMで抽出する。有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、溶媒を除去して、油状物を得る。シリカクロマトグラフィーで、EtOAcからEtOAc:EtOH 10:1に増加させて溶出し、表題化合物を得る。
【0123】
工程2:[2−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル:
ヨウ素(0.261g、1.028mmol)を、ポリマー支持トリフェニルホスフィン(3mmol/g、0.34g、1.03mmol)の撹拌しているDCM(10ml)溶液に添加する。10分、室温で撹拌後、トリエチルアミン(0.287ml、2.06mmol)および[3−(N'−アセチル−ヒドラジノ)−3−オキソ−プロピル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.126g、0.514mmol)を添加する。反応物を室温で18時間撹拌し、次いでCeliteTMフィルター物質プラグを通して濾過し、DCMで洗浄する。溶媒を除去し、残渣をEtOAcで溶出するクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物を得る。
【0124】
工程3:2−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチルアミン:
TFA(1ml)を、[2−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.077g、0.34mmol)の撹拌しているDCM(5ml)溶液に添加する。1時間、室温の後、溶媒を除去する。残渣をDCMに溶解し、4M 水性NaOH溶液で洗浄する。有機抽出物を分離し、乾燥させ(MgSO)、溶媒を除去して、表題化合物を得る。
【0125】
中間体CE2−CE7
これらの化合物、すなわち2−(5−エチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチルアミン(CE2)、2−(5−プロピル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチルアミン(CE3)、2−(5−イソプロピル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチルアミン(CE4)、2−(5−シクロプロピル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチルアミン(CE5)、2−(5−シクロブチル−[1,3,4]−オキサジアゾール−2−イル)−エチルアミン(CE6)および2−(5−tert−ブチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチルアミン(CE7)を、中間体CE1に準じた方法で、適当なヒドラジドを工程1で使用して、製造する。
【0126】
中間体CF1およびCG1
2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチルアミンおよび2−(3−エチル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチルアミン
工程1:2−[2−(1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオン:
N−カルボエトキシフタルイミド(2.45g、11mmol)を10分にわたり、激しく撹拌しているヒスタミン(1.13g、1.0mmol)およびNaCO(1.19g、1.1mmol)の水(22ml)溶液に添加する。1時間後、白色懸濁液を濾過により除去し、エタノールで洗浄し、乾燥させて表題化合物を得る。
【0127】
工程2:2−[2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオンおよび2−[2−(3−エチル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオン:
2−[2−(1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオン(5.0g、20.7mmol)のDMF(41.5ml)中の懸濁液を、NaH(鉱油中0.83gの60%分散、21mmol)の撹拌している懸濁液に0℃でゆっくり添加する。混合物を0℃で15分撹拌し、続いて室温に45分にわたり温め、次いで0℃に再冷却する。ブロモエタン(1.54ml、20.7mmol)のDMF(10ml)溶液を滴下する。反応物を5℃で30分、続いて室温で24時間撹拌する。溶媒を除去し、残渣をDCMおよびMeOH(1%から3%に増加)で溶出するシリカクロマトグラフィーにより精製し、2−[2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオンおよび位置異性体、2−[2−(3−エチル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオンを得る。
【0128】
工程3:2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチルアミンおよび2−(3−エチル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチルアミン:
ヒドラジン水和物(0.18ml、3.71mmol)を、2−[2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオンおよび2−[2−(3−エチル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−イソインドール−1,3−ジオン(1.0g、3.71mmol)の70:30混合物の乾燥EtOH(7.4ml)中の懸濁液に添加し、混合物を95℃で90分撹拌する。室温に冷却後、混合物を濾過し、溶媒を濾液から除去して、表題化合物の混合物を黄色油状物として得る。
【0129】
中間体CH1およびCH2
これらの化合物、すなわち2−(2−tert−ブチル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチルアミン(CH1)および2−(2−イソプロピル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチルアミン(CH2)を、R. Jain, L.A. Cohen, N.A. El-Kadi and M.M. King, Tetrahedron(1997), 53, pages 2365-2370に記載の方法に従い、製造する。
【0130】
中間体CI1
2−(1H−テトラゾール−5−イル)−エチルアミン
この物質をN. A. Delaney, G. C. Rovnyak and M. Loots、欧州特許明細書EP449523に記載音プロトコールに従い、製造する。
【0131】
中間体CI2
2−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イル)−エチルアミン
工程1:[2−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル:
[2−(1H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(EP449523)(1.0g、4.69mmol)の乾燥THF(20ml)溶液を、鉱油中の水素化ナトリウムの60%分散(0.19g、4.69mmol)で処理し、環境温度で10分処理する。ヨウ化エチル(0.375ml、4.69mmol)を添加し、反応混合物を還流温度で7時間加熱し、次いで酢酸エチルで希釈し、濾過する。濾液を蒸発させ、残渣をフラッシュシリカクロマトグラフィー(溶離3:2 ヘキサン/酢酸エチル)で精製して、[2−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(最初に溶出)、および表題化合物、[2−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(次に溶出)を得る。
【0132】
工程2:2−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イル)−エチルアミン:
[2−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.33g、1.36mmol)をジクロロメタン(3ml)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1ml)で処理して、3時間撹拌する。溶媒を除去して、表題化合物をTFA塩として得る。
【0133】
中間体CJ1
2−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イル)−エチルアミン
[2−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(中間体CI2、工程1)の合成の第2生成物として得た[2−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、2−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イル)−エチルアミン(CI2、工程2)に関して記載の通りにTFAで処理し、表題化合物を得る。
【0134】
下記は、式(C)
【化17】

のアミン中間体を表3aに示し、その製造法を後記する。
【0135】
【表4】

【表5】

【0136】
中間体CE8
2−[5−(2−アミノ−エチル)−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル]−2−メチル−プロパン−1−オール
この物質を中間体CE1のための方法に準じて、適当なヒドラジドを工程1で使用して、製造する。
【0137】
中間体CF2−CF6
これらの化合物、すなわち2−[1−(2−フルオロ−エチル)−1H−イミダゾール−4−イル]−エチルアミン(CF2)、2−[1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1H−イミダゾール−4−イル]−エチルアミン(CF3)、4−[4−(2−アミノ−エチル)−イミダゾール−1−イル]−ブタン−2−オール(CF4)、(S)−3−[4−(2−アミノ−エチル)−イミダゾール−1−イル]−2−メチル−プロパン−1−オール(CF5)および2−[1−(2−クロロ−エチル)−1H−イミダゾール−4−イル]−エチルアミンを中間体CF1のための方法に準じて、適当なハロ付加物を工程2で使用して、製造する。
【0138】
中間体CI3
3−[5−(2−アミノ−エチル)−テトラゾール−1−イル]−プロパン−1−オール
この物質を中間体CI2のための方法に準じて、工程1のヨウ化エチルを3−ブロモ−1−プロパノールに代えて、製造する。
【0139】
中間体CJ2
2−[2−(2−フルオロ−エチル)−2H−テトラゾール−5−イル]−エチルアミン
工程1{2−[2−(2−フルオロ−エチル)−2H−テトラゾール−5−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル:
[2−(1H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(EP449523)(0.125g、0.586mmol)から成るDMF(5ml)溶液に、炭酸セシウム(0.23g、0.703mmol)、続いて1−ブロモ−2−フルオロエタン(0.174ml、2.344mmol)を添加し、反応混合物を室温で3日間撹拌する。溶媒を真空で除去し、粗残渣をフラッシュシリカクロマトグラフィー(溶離:3:2から1:4 ヘキサン/酢酸エチルに上昇)で精製して、表題化合物および{2−[1−(2−フルオロ−エチル)−1H−テトラゾール−5−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得る。
【0140】
工程2:2−[2−(2−フルオロ−エチル)−2H−テトラゾール−5−イル]−エチルアミン:
{2−[2−(2−フルオロ−エチル)−2H−テトラゾール−5−イル]−エチル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(工程1)(0.025g、0.0964mmol)のDCM(3ml)溶液を塩酸(1ml、ジオキサン中4M)で処理し、室温で1時間撹拌する。反応混合物を真空で濃縮して、表題化合物を白色固体として得る。
【0141】
中間体CJ3およびCJ4
これらの化合物、すなわち、2−[5−(2−アミノ−エチル)−テトラゾール−2−イル]−エタノールおよび3−[5−(2−アミノ−エチル)−テトラゾール−2−イル]−プロパン−1−オールを中間体CI2に準じた方法であるが、工程1のヨウ化エチルを適当なハロアルコールに代え、そして生成物をトリフルオロ酢酸(工程2)の代わりに4M HClで処理して、製造する。
【0142】
中間体CJ5
2−(2−イソプロピル−2H−テトラゾール−5−イル)−エチルアミン
この化合物を、中間体CI2のための方法に準じ、工程1のヨウ化エチルを適当なハロアルカンに代えて、製造する。
【0143】
中間体CK1
2−(5−メチル−テトラゾール−2−イル)−エチルアミン
この化合物を、中間体CI2のための方法に準じ、工程1の[2−(1H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを5−メチル−2H−テトラゾールに代え、ヨウ化エチルを(2−ブロモ−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルに代えて、製造する。
【0144】
中間体CK2
2−(5−シクロプロピル−テトラゾール−2−イル)−エチルアミン
この化合物を、中間体CK1のための方法に準じ、工程1の5−メチル−2H−テトラゾールを5−シクロプロピル−2H−テトラゾールに代えて、製造する。
【0145】
中間体CL1
2−イミダゾール−1−イル−エチルアミン
2−クロロエチルアミンヒドロクロライド(3.00g、25.86mmol)、イミダゾール(1.63g、23.94mmol)、テトラブチルアンモニウム水素スルフェート(0.3g、cat.)、NaOH(3.45g、86.18mmol)およびアセトニトリル(75ml)の混合物を、還流温度(81℃)で、不活性雰囲気下、20時間撹拌する。反応混合物を室温に温め、懸濁液を濾過し、溶媒を真空で濃縮して、表題化合物を薄黄色油状物として得る。
【0146】
中間体CM1
2−ピラゾール−1−イル−エチルアミン
この化合物を、A.M. Cuadro, M.P. Matia, J.L. Garcia, J.J. Vaquero, J. Alvarez-Bailla, Synth. Commun. 1991, 21, p535に記載のプロトコールに従い、製造する。
【0147】
中間体CM2
2−(4−メチル−ピラゾール−1−イル)−エチルアミン
この化合物を、中間体CM1の製造に準じた方法を使用して、1H−ピラゾールを4−メチル−1H−ピラゾールに代えて、製造する。
【0148】
実施例121の化合物を製造するために使用するアミン中間体(C)は市販されているか、または、実施例121に記載のものに準じて製造する。
【0149】
下記式(D)
【化18】

のウレア中間体を下記表4に示し、その製造法を後記する。
【0150】
【表6】

【0151】
中間体DA−DG
表4に示す化合物4、すなわち:5−オキソ−2−プロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−2−イウムブロマイド(DA)、2−ブチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−2−イウムブロマイド(DB)、2−イソプロピル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−2−イウム(DC)、2−イソブチル−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−2−イウムブロマイド(DD)、2−(2−ヒドロキシ−エチル)−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−2−イウムブロマイド(DE)、2−(2−メトキシ−エチル)−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−2−イウムブロマイド(DF)および2−(3−ヒドロキシ−プロピル)−5−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−2−イウム(DG)を、7,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−5−オの適当なアルキルブロマイドでのアルキル化により、R. Jain and L. A. Cohen, Tetrahedron, (1996), 52, 5363-5370に記載の方法に従って製造する。
【0152】
最終化合物の製造
また式XIII
【化19】

でもある式Iの化合物を下記表5に示し、その製造法を後記する。本表はまた質量分析データを含む。実施例は遊離形である。
【0153】
【表7】

【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

【表12】

【0154】
式XIV
【化20】

でもある式Iの化合物を下記表6に示し、その製造法を後記する。本表はまた質量分析データを含む。実施例は遊離形である。
【0155】
【表13】

【0156】
式XV
【化21】

でもある式Iの化合物を下記表7に示し、その製造法を後記する。本表はまた質量分析データを含む。実施例は遊離形である。
【0157】
【表14】

【表15】

【表16】

【表17】

【0158】
具体的実施例の製造:
表5および6に列記の実施例を製造するためのアミンは市販されているか、標準法により製造する。表3に例示し、表7に列記の実施例の化合物の製造のために使用するアミンのいくつかは市販されておらず、その製造法は上記である。表7のいくつかの実施例は、表4に列記の中間体から製造する。
【0159】
イミダゾール−ウレア中間体(B)およびアミン(C)からのウレア実施例の製造法:
アミン(0.12mmol)の乾燥DMF(0.12mmol)溶液を、イミダゾールウレア中間体(0.11mmol)のDMF(1.0ml)溶液/懸濁液に添加する。トリエチルアミンを、とりわけ一方または両方の出発物質が塩として存在しているとき、反応速度を速めるために添加してよい(1.1等量 EtN/1当量塩)。反応混合物を必要であれば、透明溶液が得られるまで超音波処理する。反応を、室温から70℃の間で、出発物質が消費されるまで進行させる(30分から24時間)。完了したとき、混合物を真空で濃縮し、溶媒を除去する。生成物を、簡便には、粗樹脂をTHF(2ml)に溶解し、これにTHF(2ml)で予め膨張させたポリマー支持イソシアネート(Argonaut Technologies、0.5g、1.10mmol)を添加することにより、精製する。反応混合物を重力下に樹脂を通し、溶媒を真空で除去して、表題化合物を得る。あるいは、生成物を、標準法、例えば結晶化、クロマトグラフィーまたはHPLCにより精製する。
【0160】
典型的な実施例は下記の通りである:
実施例114
1−[5−(3−シアノ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチル]−ウレア
イミダゾール−1−カルボン酸[5−(3−シアノ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(中間体BD)(0.05g、1.29mmol)の撹拌しているDMF(1.5ml)溶液に、不活性雰囲気下、2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチルアミン(アミン)(0.018g、1.29mmol)、続いてトリエチルアミン(0.02ml、0.14mmol)を添加する。反応混合物を70℃で2.5時間加熱し、次いで室温に冷却する。溶媒を真空で除去し、得られた粗残渣をTHFに溶解し、0.5g ポリマー支持イソシアネート樹脂(THFで予洗)を通す。溶液を真空で濃縮し、粗残渣をDCMに溶解し、水、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、再び真空で濃縮する。エーテルでのトリチュレートにより、表題化合物を黄色固体として得る。
【0161】
実施例97−103の化合物は、中間体DA−DG(表3)から製造する。典型的な実施例は下記の通りである:
実施例97
1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア
5−オキソ−2−プロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−イミダゾ[1,5−c]ピリミジン−2−イウムブロマイド(中間体DA)(0.214g、0.83mmol)および5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン(中間体AA)(0.15g、0.55mmol)およびEtN(0.48ml、3.3mmol)の撹拌している混合物を、120℃で2日間加熱する。室温に冷却後、混合物をEtOAc(50ml)で希釈し、水、続いて塩水で洗浄する。有機抽出物を乾燥させ(MgSO)、溶媒を除去して、固体を得る。DCM:MeOH(95:5)で溶出するシリカクロマトグラフィーでの精製により、表題化合物(0.06g、25%)を得る。
【0162】
実施例120まで(実施例120を含む)の全ての他の化合物は、同様に製造する。これらの化合物は、すなわち、表5から:1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−ピリジン−4−イルメチル−ウレア(実施例1)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−メトキシ−エチル)−ウレア(実施例2)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(3−メトキシ−プロピル)−ウレア(実施例3)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[3−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−プロピル]−ウレア(実施例4)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ウレア(実施例5)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−メチルスルファニル−エチル)−ウレア(実施例6)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチル]−ウレア(実施例7)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−ウレア(実施例8)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(1−メチル−1H−ピロール−2−イルメチル)−ウレア(実施例9)、3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−ナフタレン−2−イル−プロピオンアミド(実施例10)、3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(実施例11)、1−(2−エトキシ−エチル)−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例12)、{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−酢酸tert−ブチルエステル(実施例13)、1−(1,5−ジメチル−1H−ピラゾール−3−イルメチル)−3−[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例14)、(S)−2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−メチル−プロピオンアミド(実施例15)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(3−モルホリン−4−イル−3−オキソ−プロピル)−ウレア(実施例16)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−((S)−2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)−ウレア(実施例17)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−プロポキシ−エチル)−ウレア(実施例18)、2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N,N−ジメチル−アセトアミド(実施例19)、3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N,N−ジメチル−プロピオンアミド(実施例20)、N−エチル−3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオンアミド(実施例21)、3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(実施例22)、3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン−アミド(実施例23)、3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−2−メチル−プロピオン酸tert−ブチルエステル(実施例24)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−ピリジン−2−イルメチル−ウレア(Ex25)、N−(2−ジメチルアミノ−エチル)−3−{3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン−アミド(実施例26)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−ピリジン−3−イルメチル−ウレア(実施例27)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−メトキシ−エチル)−ウレア(実施例28)、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−[5−(4−メタン−スルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例29)、1−(4−ヒドロキシ−ブチル)−3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例30)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(3−メトキシ−プロピル)−ウレア(実施例31)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[3−(2−オキソ−ピロリジン−1−イル)−プロピル]−ウレア(実施例32)、1−(2−ジエチルアミノ−エチル)−3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例33)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリ−フルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(3−メチルスルファニル−プロピル)−ウレア(実施例34)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ウレア(実施例35)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1−メチル−ピロリジン−2−イル)−エチル]−ウレア(実施例36)、1−[2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−エチル]−3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例37)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(1−メチル−1H−ピロール−2−イルメチル)−ウレア(実施例38)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(3−モルホリン−4−イル−3−オキソ−プロピル)−ウレア(実施例39)、3−{3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロ−メチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(実施例40)、1−(2−エトキシ−エチル)−3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例41)、1−(2−シアノ−エチル)−3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例41)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(8−メチル−8−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル)−ウレア(実施例43)、N−(4−{3−[5−(4−メタン−スルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−ブチル)−アセトアミド(実施例44)、(R)−2−{3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン酸メチルエステル(実施例45)、(S)−2−{3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン酸メチルエステル(実施例46)、{3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−酢酸tert−ブチルエステル(実施例47)、1−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−3−オキソ−プロピル]−ウレア(実施例48)、(S)−2−{3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−メチル−プロピオンアミド(実施例49)、(S)−2−{3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン酸エチルエステル(実施例50)、(S)−2−{3−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン酸メチルエステル(実施例51)、1−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(3−モルホリン−4−イル−3−オキソ−プロピル)−ウレア(実施例52)、{3−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−酢酸tert−ブチルエステル(実施例53)、1−(3−ヒドロキシ−プロピル)−3−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例54)、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例55)、1−(4−ヒドロキシ−ブチル)−3−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例56)、1−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(5−メチル−イソキサゾール−3−イルメチル)−ウレア(実施例58)、3−{3−[5−(4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−ナフタレン−2−イル−プロピオンアミド(実施例58)、3−{3−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(実施例59)、1−(2−シアノ−エチル)−3−[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例60)、3−{3−[5−(3−シアノ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(実施例61)、3−{3−[5−(3−シアノ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N,N−ジメチル−プロピオンアミド(実施例62)、2−{3−[5−(3−シアノ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N,N−ジメチル−アセトアミド(実施例63)、1−(2−シアノ−エチル)−3−[5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例64)、
3−{3−[5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオンアミド(実施例65)、1−[5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−メタンスルホニル−エチル)−ウレア(実施例66)、{3−[5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−酢酸tert−ブチルエステル(実施例67)、1−[5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−ヒドロキシ−エチル)−ウレア(実施例68)、1−[5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−オキソ−テトラヒドロ−フラン−3−イル)−ウレア(実施例69)、1−[5−(4−フルオロ−3−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(3−モルホリン−4−イル−3−オキソ−プロピル)−ウレア(実施例70)、3−{3−[5−(3−クロロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオン酸tert−ブチルエステル(実施例71)、および1−(2,3−ジヒドロキシ−プロピル)−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例71a);
【0163】
表6から:ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}(実施例72)、1,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]−ピリジン−5−カルボン酸[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(実施例73)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルカルバモイル]−アゼチジン−3−カルボン酸メチルエステル(実施例74)、3−シアノ−アゼチジン−1−カルボン酸[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(実施例75)、ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}(実施例76)、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−1−メチル−ウレア(実施例77)、2−シアノ−ピロリジン−1−カルボン酸[5−(4−メタン−スルホニル−3−トリフルオロメチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(実施例78)および(S)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(3−イミダゾール−1−イル−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}(実施例78a);
【0164】
および表7から:1−[2−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例79)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(3−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−ウレア(実施例80)、1−[2−(3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例81)、1−[2−(3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例82)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(3−イソプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−ウレア(実施例83)、1−[2−(3−シクロプロピル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例84)、1−[2−(3−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例85)、1−[2−(3−ジメチルアミノメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例86)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(3−メチル−[1,2,4]チアジアゾール−5−イル)−エチル]−ウレア(実施例87)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチル]−ウレア(実施例88)、1−[2−(5−エチル−[1,3,4]−オキサジアゾール−2−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例89)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(5−イソプロピル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチル]−ウレア(実施例90)、1−[2−(5−シクロプロピル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例91)、1−[2−(5−シクロ−ブチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例92)、1−[2−(5−tert−ブチル−[1,3,4]oxa−diazol−2−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例93)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例94)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例95)、1−[2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例96)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例97)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1−イソプロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例98)、1−[2−(1−ブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例99)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1−イソブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例100)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−{2−[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−イミダゾール−4−イル]−エチル}−ウレア(実施例101)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−{2−[1−(2−ヒドロキシ−エチル)−1H−イミダゾール−4−イル]−エチル}−ウレア(実施例102)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−{2−[1−(3−ヒドロキシ−プロピル)−1H−イミダゾール−4−イル]−エチル}−ウレア(実施例103)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(3−メチル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例104)、1−[2−(3−エチル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例105)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(2−イソプロピル−3H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例105a)、1−[2−(2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例106)、1−[2−(1H−ベンゾ−イミダゾール−2−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例107)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−ウレア(実施例108)、1−[2−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例109)、1−[2−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例110)、1−[2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−3−[5−(4−メタンスルホニル−3−トリフルオロ−メチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例111)、1−[5−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−ウレア(実施例112)、1−[5−(3−クロロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例113)、1−[5−(3−シアノ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチル]−ウレア(実施例114)、1−[2−(5−tert−ブチル−オキサゾール−2−イル)−エチル]−3−[5−(3−シアノ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例115)、1−[2−(5−エチル−オキサゾール−2−イル)−エチル]−3−[5−(3−イミダゾール−1−イル−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例116)、1−[2−(3−エチル−[1,2,4]オキサジアゾール−5−イル)−エチル]−3−[5−(3−イミダゾール−1−イル−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例117)、1−[2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−3−[5−(3−イミダゾール−1−イル−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例118)、1−[5−(3−シアノ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1−エチル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例119)、および1−[5−(4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(1−プロピル−1H−イミダゾール−4−イル)−エチル]−ウレア(実施例120)である。
【0165】
式XVI
【化22】

でもある式Iの化合物を下記表8に示し、その製造法を後記する。本表はまた質量分析データを含む。実施例は遊離形である。
【0166】
【表18】

【表19】

【表20】

【表21】

【0167】
実施例121
N−tert−ブチル−3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオンアミド
工程1:(2−tert−ブチルカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル:
3−tert−ブトキシカルボニルアミノ−プロピオン酸(0.5g、2.64mmol)のDCM(5ml)溶液を、不活性雰囲気下、1−ヒドロキシ−7−アザベンザトリアゾール(0.108g、0.79mmol)、続いて水溶性カルボジイミド(0.491g、3.17mmol)およびtert−ブチルアミン(0.305ml、2.91mmol)で処理する。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いでクエン酸(10ml、0.5M)を溶液に添加し、DCM(2×10ml)で抽出する。合わせた有機層を塩水(10ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させる。濾過後、溶媒を真空で除去して、表題化合物を油状物として得る。
【0168】
工程2:3−アミノ−N−tert−ブチル−プロピオンアミド:
(2−tert−ブチルカルバモイル−エチル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.65g、2.64mmol)をトリフルオロ酢酸(3.5ml)に溶解し、室温で不活性雰囲気下、3時間撹拌する。溶媒を真空で除去して、表題化合物をTFA塩として得て、それを粗いまま次工程に使用する:
【0169】
工程3:N−tert−ブチル−3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオンアミド:
3−アミノ−N−tert−ブチル−プロピオンアミド(0.075g、0.29mmol)(工程2)のの撹拌しているDMF(2ml)溶液に、トリエチルアミン(0.092ml、0.66mmol)、続いてイミダゾール−1−カルボン酸[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド(0.1g、0.26mmol)を添加する。室温で一晩撹拌後、溶媒を真空で除去し、残渣を酢酸エチル(10ml)に溶解する。この有機部分を水(2×10ml)、塩水(1×10ml)で洗浄する。乾燥(MgSO)後、混合物をシリカに吸着させ、酢酸エチルで溶出してクロマトグラフィーで精製し、表題化合物を得る。
【0170】
実施例122から154の化合物は、上記の詳述したイミダゾール−ウレア中間体(B)およびアミン(C)からのウレア実施例の製造のための一般法を使用してそれに準じて製造する。
【0171】
実施例122から154のこれらの化合物は、すなわち、1−(4,4−ジエトキシ−ブチル)−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例122)、1−(4,4−ジメトキシ−ブチル)−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例123)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(1H−テトラゾール−5−イルメチル)−ウレア(実施例124)、N−(2,2−ジメチル−プロピル)−3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオンアミド(実施例125)、3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−メチル−プロピオンアミド(実施例126)、3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−イソブチル−N−メチル−プロピオンアミド(実施例127)、3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−イソプロピル−N−メチル−プロピオンアミド(実施例128)、N−(3−ジメチルアミノ−2,2−ジメチル−プロピル)−3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオンアミド(実施例129)、N−tert−ブチル−2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−アセトアミド(実施例130)、1−(2−エチル−2H−テトラゾール−5−イルメチル)−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例131)、1−(1−エチル−1H−テトラゾール−5−イルメチル)−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例132)、N−(1,1−ジメチル−プロピル)−2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−アセトアミド(実施例133)、2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−メチル−N−プロピル−アセトアミド(実施例134)、2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−プロピル−アセトアミド(実施例135)、N−(2,2−ジメチル−プロピル)−2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−アセトアミド(実施例136)、N−tert−ブチル−2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−メチル−アセトアミド(実施例137)、2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−イソプロピル−N−メチル−アセトアミド(実施例138)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ウレア(実施例139)、N−エチル−2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−メチル−アセトアミド(実施例140)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(5−イソプロピル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルメチル)−ウレア(実施例141)、N−(3−ジメチルアミノ−2,2−ジメチル−プロピル)−2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−アセトアミド(実施例142)、2−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−N−イソブチル−N−メチル−アセトアミド(実施例143)、1−(5−エチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イルメチル)−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例144)、N−(1,1−ジメチル−プロピル)−3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオンアミド(実施例145)、N−(2−ジメチルアミノ−1,1−ジメチル−エチル)−3−{3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレイド}−プロピオンアミド(実施例146)、1−[3−(4,4−ジメチル−オキサゾリジン−3−イル)−3−オキソ−プロピル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例147)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(5−メチル−テトラゾール−2−イル)−エチル]−ウレア(実施例148)、1−[2−(5−シクロプロピル−テトラゾール−2−イル)−エチル]−3−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−ウレア(実施例149)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(2−イソプロピル−2H−テトラゾール−5−イル)−エチル]−ウレア(実施例150)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−(2−イミダゾール−1−イル−エチル)−ウレア(実施例151)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−{2−[1−((S)−3−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1H−イミダゾール−4−イル]−エチル}−ウレア(実施例152)、1−[5−(3−フルオロ−4−メタンスルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−{2−[1−(3−ヒドロキシ−ブチル)−1H−イミダゾール−4−イル]−エチル}−ウレア(実施例153)、および1−[5−(3−フルオロ−4−メタン−スルホニル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−3−[2−(4−メチル−ピラゾール−1−イル)−エチル]−ウレア(実施例154)である。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊離形または塩形の、式I
【化1】

〔式中、
は水素またはC−C−アルキルであり、Rはピリジルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはヒドロキシもしくはニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRは水素またはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、Rはフルオロであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであり、Rはフルオロであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはジ(C−C−アルキル)アミノで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−O−C−C−アルキル−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CH(CH)−CH−OHであり、RはRであり、そしてRはフルオロであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているピロリジニルにより置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはニトリルまたはイミダゾリルであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはフルオロであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rはベンゾイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはフルオロであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているイソオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているピロリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているピラゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CO−O−CH、−CO−O−ブチル、−CO−ジ(C−C−アルキル)アミノ、−CO−NH、−NH−CO−C−C−アルキル、−SO−C−C−アルキル、−CO−NH−R(ここで、Rはナフチルである)、もしくは所望によりジ(C−C−アルキル)−アミノで置換されている−CO−NH−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CH(CH)−CO−NH−C−C−アルキルまたは−CH(CH)−CO−O−C−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CH(OH)−CH−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルコキシもしくは−S−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環はオキソで置換されており、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される3個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環はC−C−アルキル、−C−C−アルキル−ジ(C−C−アルキル)アミノ、またはC−C−シクロアルキルで置換されており、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、RはC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは所望によりヒドロキシもしくはC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキルで置換されているイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは−CO−Hetで置換されているC−C−アルキルであり、ここでHetは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される2個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環は、所望によりC−C−アルキルで置換されており、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環はオキソで置換されており、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRは水素またはC−C−アルキルであり、Rは所望によりC−C−アルキルで置換されているアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル環であり、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、C−C−アルコキシカルボニルもしくはニトリルで置換されているアゼチジン環を形成し、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、−CO−NHもしくはニトリルで置換されているピロリジン環を形成し、RはRであり、そしてRはRであるか、
またはRおよびRは、一体となって、イミダゾ−ピリジン環を形成し、RはRであり、そしてRはRであり;
はC−C−アルキルまたはハロゲンであり;
は水素、ハロゲンまたはC−C−アルキルであり;
はハロ、−SO−CH、−SO−CF、カルボキシ、−CO−NH、−CO−ジ(C−C−アルキル)アミノ、または酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環は、所望によりハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換されているC−C−アルコキシ、もしくは所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノまたはジ(C−C−アルキル)アミノで置換されており;
は水素、ハロ、−SO−CH、ニトリル、C−C−ハロアルキル、イミダゾリル、C−C−アルキル、−NRまたは−SO−NRであり;そして
およびRは、独立して水素、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ(C−C−アルキル)アミノ、または所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであるか、
またはRおよびRは、一体となって、酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−から10−員ヘテロ環式環を形成し、その環は、所望によりハロ、シアノ、オキソ、ヒドロキシ、カルボキシ、ニトロ、C−C−シクロアルキル、C−C−アルキルカルボニル、所望によりアミノカルボニルで置換されているC−C−アルコキシ、もしくは所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルアミノまたはジ(C−C−アルキル)アミノで置換されている。〕
の化合物。
【請求項2】
が水素であり、Rがピリジルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rがヒドロキシもしくはニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRが水素またはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rがニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、Rがフルオロであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rがヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであり、Rがフルオロであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rがジ(C−C−アルキル)アミノで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rが−O−C−C−アルキル−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(CH)−CH−OHであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピロリジニルにより置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがニトリルまたはイミダゾリルであるか、
またはRが水素であり、Rがイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、Rがベンゾイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているイソオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピロリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピラゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CO−O−CH、−CO−O−ブチル、−CO−ジ(C−C−アルキル)アミノ、−CO−NH、−NH−CO−C−C−アルキル、−SO−C−C−アルキル、−CO−NH−R(ここで、Rはナフチルである)、もしくは所望によりジ(C−C−アルキル)−アミノで置換されている−CO−NH−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(CH)−CO−NH−C−C−アルキルまたは−CH(CH)−CO−O−C−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(OH)−CH−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルコキシもしくは−S−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキル、その環はオキソで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される3個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキル、その環は、所望によりC−C−アルキル、−C−C−アルキル−ジ(C−C−アルキル)アミノもしくはC−C−シクロアルキルで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが所望によりヒドロキシもしくはC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキルで置換されているイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CO−Hetで置換されているC−C−アルキルであり、ここでHetは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される2個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環は、所望によりC−C−アルキルで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環はオキソで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが所望によりC−C−アルキルで置換されているアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル環であり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRが、一体となって、C−C−アルコキシカルボニルもしくはニトリルで置換されているアゼチジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRが、一体となって、−CO−NHもしくはニトリルで置換されているピロリジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRが、一体となって、イミダゾ−ピリジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであり;
がC−C−アルキルまたはハロゲンであり;
が水素であり;
がハロまたは−SO−CHであり;そして
が水素、ハロ、−SO−CH、ニトリル、C−C−ハロアルキルまたはイミダゾリルである、
請求項1記載の化合物。
【請求項3】
が水素であり、Rがピリジルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rがヒドロキシもしくはニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRが水素またはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rがニトリルで置換されているC−C−アルキルであり、Rがフルオロであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rがヒドロキシで置換されているC−C−アルキルであり、Rがフルオロであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rがジ(C−C−アルキル)アミノで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rが−O−C−C−アルキル−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロまたはC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(CH)−CH−OH、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピロリジニルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがC−C−ハロアルキルであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがニトリルまたはイミダゾリルであるか、
またはRが水素であり、Rがイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、Rがベンゾイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがフルオロであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているイソオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピロリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているピラゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CO−O−CH、−CO−O−ブチル、−CO−ジ(C−C−アルキル)アミノ、−CO−NH、−NH−CO−C−C−アルキル、−SO−C−C−アルキル、−CO−NH−R(ここで、Rはナフチルである)、もしくは所望によりジ(C−C−アルキル)アミノで置換されている−CO−NH−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(CH)−CO−NH−C−C−アルキルまたは−CH(CH)−CO−O−C−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CH(OH)−CH−OHで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルコキシもしくは−S−C−C−アルキルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環はオキソで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される3個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環で置換されているC−C−アルキルであって、その環は、所望によりC−C−アルキル、−C−C−アルキル−ジ(C−C−アルキル)−アミノもしくはC−C−シクロアルキルで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、RがC−C−アルキルで置換されているオキサゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが所望によりヒドロキシもしくはC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキルで置換されているイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが−CO−Hetで置換されているC−C−アルキルであって、ここでHetは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される2個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環は、所望によりC−C−アルキルで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環であって、その環はオキソで置換されており、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRが水素であり、Rが所望によりC−C−アルキルで置換されているアザビシクロ[3.2.1]オクト−3−イル環であり、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRが、一体となって、C−C−アルコキシカルボニルもしくはニトリルで置換されているアゼチジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRが、一体となって、−CO−NHもしくはニトリルで置換されているピロリジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであるか、
またはRおよびRが、一体となって、イミダゾ−ピリジン環を形成し、RがRであり、そしてRがRであり;
がC−C−アルキルまたはハロゲンであり;
が水素であり;
がハロまたは−SO−CHであり;そして
が水素、ハロ、−SO−CH、ニトリル、C−C−ハロアルキルまたはイミダゾリルである、
請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
式XIII
【化2】

〔式中、R、RおよびRは、下記表:
【表1】

【表2】

【表3】

【表4】

【表5】

【表6】

に示す通りである。〕
の化合物でもある、式Iの化合物。
【請求項5】
式XIV
【化3】

〔式中、Rおよび−NRは、下記表:
【表7】

に示す通りである。〕
の化合物でもある、式Iの化合物。
【請求項6】
式XV
【化4】

〔式中、Rおよび−Hetは、下記表:
【表8】

【表9】

【表10】

【表11】

に示す通りである。〕
の化合物でもある、式Iの化合物。
【請求項7】
式XVI
【化5】

〔式中、Rが下記表:
【表12】

【表13】

【表14】

【表15】

に示す通りである。〕
の化合物でもある、式Iの化合物。
【請求項8】
抗炎症性、気管支拡張性、抗ヒスタミン性または鎮咳性医薬物質と組み合わされているる、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
医薬として使用する、請求項1から7のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
請求項1から7のいずれかに記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項11】
ホスファチジルイノシトール3−キナーゼが介在する疾患の処置用医薬の製造のための、請求項1から7のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項12】
呼吸器疾患、アレルギー、リウマチ性関節炎、骨関節症、リウマチ性障害、乾癬、潰瘍性大腸炎、クローン病、敗血症性ショック、癌のような増殖性障害、アテローム性動脈硬化症、移植後の同種移植片拒絶反応、糖尿病、卒中、肥満または再狭窄の処置用医薬の製造のための、請求項1から7のいずれかに記載の化合物の使用。
【請求項13】
請求項1記載の式Iの化合物を遊離形または塩形で製造する方法であり:
(i)(A)式II
【化6】

〔式中、R、R、RおよびRは、請求項1で定義の通りであり、そしてTは酸素、窒素および硫黄から成る群から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有する5−または6−員ヘテロ環式環である、〕
の化合物と、式III
【化7】

〔式中、RおよびRは請求項1で定義の通りである。〕
の化合物を反応させるか;
(B)式IV
【化8】

〔式中、R、R、RおよびRは請求項1で定義の通りである。〕
の化合物と、式III〔式中、RおよびRは請求項1で定義の通りである。〕を反応させるか;
(C)Rが水素であり、そしてR、R、R、RおよびRが請求項1で定義の通りである、式Iの化合物の製造のために、式V
【化9】

〔式中、R、R、RおよびRは請求項1で定義の通りである。〕
の化合物と、式VI
【化10】

〔式中、Rは請求項1で定義の通りである。〕
の化合物を反応させるか;または
(D)Rが水素であり、Rが所望によりヒドロキシもしくはC−C−アルコキシで置換されているC−C−アルキルで置換されているイミダゾリルで置換されているC−C−アルキルであり、R、R、RおよびRが請求項1で定義の通りである、式Iの化合物の製造のために、式V〔式中、R、R、RおよびRは請求項1で定義の通りである。〕の化合物と、式VII
【化11】

〔式中、Qは所望によりヒドロキシで置換されているC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシである。〕
の化合物を反応させ;そして
(ii)得られた、式Iの化合物を遊離形または塩形で回収する
工程を含む、方法。


【公表番号】特表2007−504109(P2007−504109A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−524337(P2006−524337)
【出願日】平成16年8月27日(2004.8.27)
【国際出願番号】PCT/EP2004/009586
【国際公開番号】WO2005/021519
【国際公開日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】