説明

無線センサー計測装置

【課題】本発明によれば、センサー部を小型安価にし、複数のセンサー部より伝送されたデータは親機にて一括記録されている為、記録データの収集が安易に短時間で可能となる。
【解決手段】本発明は、無線送信子機20に記録装置を搭載せず、無線データ12により記録装置33を搭載した無線受信親機30に計測の都度、計測データ11を伝送する。なお、無線受信親機は複数の無線送信子機からの計測データ11を一括して記録すると好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の無線送信機子機とデータを記録する無線受信親機に分けることにより、各無線送信機子機を安価に構成でき、無線受信親機に蓄えられたデータを安易に収集可能とする計測装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
運送物の流通中に於ける周囲環境の状態を履歴に残す方法として温度や湿度などのセンサーに記録する装置を搭載し使用している。運送物が目的地に到着後に記録データを収集し流通中の周囲環境の履歴を得る。
【0003】
しかし、センサー各々に記録部を搭載しており、センサー記録装置が高価で、大量の運送物に各々搭載すると、データの収集に手間と時間がかかっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
センサー記録装置が高価であり、大量のセンサー記録装置からの記録データ収集の時間がかかる点である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による無線センサー計測装置は、センサーに記録部を搭載せず、無線により記録部を搭載した親機に計測の都度、計測結果を伝送する。
【0006】
親機は複数のセンサーからの測定データを一括して記録する。
【発明の効果】
【0007】
以上に説明したように、無線センサー記録装置を使用することにより、センサー部は小型安価にでき、複数のセンサー部より伝送されたデータは親機にて一括記録されている為、記録データの収集が安易に短時間で可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
センサーからのデータを送信する無線送信機子機と複数の子機からのデータを記録する無線受信親機により、安価なセンサー部と記録データの収集の短時間化を実現した。
【実施例】
【0009】
図1は本発明を実施するための無線送信機子機のブロック図である。
【0010】
図2は本発明を実施するための無線受信親機のブロック図である。
【0011】
無線送信機子機20は、温湿度センサー21、CPU22、送信機23を含む構成となっている。
【0012】
無線受信器親機30は、受信器31、CPU32、記録装置33を含む構成となっている。
【0013】
図3は本発明の無線センサー計測装置の構成と動作を示す図である。
【0014】
無線送信機子機20内の温湿度センサー21が周囲環境10を計測した計測したデータ11を、CPU22にて取得する。
【0015】
取得した情報を、送信機23を用いて無線データ12として送信する。
【0016】
無線受信親機30内の受信器31で受信した無線データを、CPU32にて取得する。
【0017】
取得した情報を、記憶装置33に格納する。これにより、複数台の無線送信子機20からの計測データ10を、無線受信親機30内の記録装置33に一括記録できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の機能を有する無線送信機子機のブロック図である。
【図2】本発明の機能を有する無線受信機親機のブロック図である。
【図3】図1、図2を用いた無線センサー計測装置の構成図である。
【符号の説明】
【0019】
10 周囲環境
11 センサーが計測したデータ
12 無線データ
20 無線送信機子機
21 温湿度センサー
22 CPU
23 送信機
30 無線受信器親機
31 受信器
32 CPU
33 記録装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の運送物等にそれぞれ、温度及び湿度センサーを持った無線送信機子機を置き、温度、湿度データを無線で送信させ、それらのデータを受信する無線受信親機で構成される、温度、湿度センサー無線収集システムにおいて、親機は受信したデータを内部の記録装置に随時蓄積し、運送物到着後、親機の記録装置のデータを読み取るだけで、運送中の運送物の温度、湿度履歴を把握できることを特徴とする、温度、湿度センサー無線収集システム。
【請求項2】
請求項1のシステムにおいて、到着地にビーコン送信機を置き、親機はこの電波を受信すると内部記録装置のデータを到着地の受信機に送信し、ネットワークを経由して自動的に履歴データを必要ヵ所転送できることを特徴とする、温度、湿度センサー無線収集システム。
【請求項3】
請求項1、請求項2のシステムにおいて、親機は保冷コンテナ又は保冷トラックに常備されており、電源も供給され、電源が切れた場合、内部電池で受信記録が続行できることと、子機は通い箱に常備されており、親機、子機の運送物への装着の手間が不要なことを特徴とする、温度、湿度センサー無線収集システム。
【請求項4】
温度管理が必要な流通中の物品の温度履歴管理方法に関し、それぞれの物品に記録装置を設置すると、データの記録コスト、データ転送コストがかかり、物品にセンサーと無線送信手段だけを持たせ、運送中に親機で、データを無線で収集すると、到着後、親機にデータが集約されているので、親機のデータを読み取るだけで、短時間に全運送物品の運送中の温、湿度履歴が得られることを特徴とする、温度、湿度センサー無線収集システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−105748(P2010−105748A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−276212(P2008−276212)
【出願日】平成20年10月28日(2008.10.28)
【出願人】(501489465)ワイマチック株式会社 (8)
【出願人】(591083978)大阪マイクロコンピュータ株式会社 (3)
【Fターム(参考)】