説明

無線利用者請求システムにおける自動化されたアカウントマッピング

無線利用者請求システムにおける自動化されたアカウントマッピングに関する複数のシステムおよび複数の方法が開示される。無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDは、無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込まれる。その際、前記外部IDは、請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に関連付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、一般的に複数の無線利用者請求システムに係り、そしてより具体的には、当該無線利用者に課金された外部購入についての自動化されたアカウントマッピングに関する。
【背景技術】
【0002】
技術における進歩の結果、より小さくそしてより強力な複数のパーソナル・コンピューティング・デバイスが生じた。例えば、各々が小さく、軽量で、そして複数の利用者によって簡単に持ち運びされ得る複数のポータブル無線電話、複数のポータブル・デジタル・アシスタント(PDAs )、および複数のページングデバイスのような、複数のラップトップや複数の無線コンピューティング・デバイスを含んでいる、様々な複数のポータブル・パーソナル・コンピューティング・デバイスが現在存在する。無線デバイスは、他の複数のデバイスとそれらへの物理的な取り付け無しに通信できる任意のデバイスである。大抵の複数の無線デバイスは、お互いに無線周波数を通して通信する。
【0003】
より具体的には、当該複数のポータブル無線電話は、例えば、複数の無線ネットワーク上で音声および複数のデータパケットを通信する複数のセルラー式電話をさらに含む。さらに、多くのそのような複数のセルラー式電話は計算能力が相対的に大きく増大して製造されており、そしてそのようなものとして、複数の小さなパーソナルコンピューターおよび複数のハンドヘルドPDAs に等しくなりつつある。しかしながら、これらの複数のより小さくそしてより強力なパーソナル・コンピューティング・デバイスは、典型的に厳しく制約されたリソースである。例えば、当該スクリーンサイズ、利用可能なメモリーおよびファイルシステムスペースの量、入力および出力の複数の機能の量(例えば、キーパッドおよびディスプレイのサイズ)および処理能力は、各々当該デバイスの当該小さなサイズによって制限されてもよい。そのような複数の厳しいリソースの制約のために、例えば、そのような遠隔の複数のパーソナル・コンピューティング・デバイス(クライアント・デバイス)上にある(常駐している)複数のソフトウェア・アプリケーションおよび他の情報についての制限されたサイズおよび量を維持することは、多くの場合に概して望ましい。
【0004】
複数の実行時環境(runtime environments)および複数のソフトウェア・プラットフォームとして時々参照される、1つのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)または複数のアプリケーション・プログラミング・インターフェース(APIs )を利用する当該複数のパーソナル・コンピューティング・デバイスのうちの幾つかは、それらのローカル・コンピューター・プラットフォーム上にインストールされるとともに、デバイス特有の複数のリソースに関する汎用化された複数のコールを提供することによるといったように、例えば、そのような複数のデバイスの複数の動作を単純化するために用いられる。一般的に、APIは、当該コンピューターのオペレーティング・システムによる複数のプロシージャーの当該パフォーマンスを指示するためのアプリケーション・プログラムによって用いられる一組のルーチンと見なされ得る。
【0005】
さらに、幾つかのそのようなAPIs はまた、そのような複数のデバイス上で十分に実行可能な複数のソフトウェア・アプリケーションを創作するための当該能力を、ソフトウェア・デベロッパーに提供することが知られている。加えて、幾つかのAPIs は、そのような個人の複数のデバイス(すなわち、複数のクライアント)と安全な暗号情報を用いている遠隔の複数のデバイス(すなわち、複数のサーバー)との間の、安全な複数の通信に関する複数の仕組みを提供することが知られている。
【0006】
そのような複数のAPIについての複数の例は、カリフォルニア州、サンディエゴのQUALCOMM,Inc. によって開発された無線ソフトウェアに関するバイナリー実行時環境(BREW(登録商標))についての複数のバージョンを含む。BREW(登録商標)は、コンピューティング・デバイス(例えば、無線セルラー式電話)のオペレーティング・システムと協働することができ、また他の複数の機能(features)との間で、特に複数のコンピューティング・デバイスに基づくハードウェアの複数の機能に対して複数のインターフェースを提供することができる。BREW(登録商標)はまた、これらの複数のインターフェースをそのような複数のコンピューティング・デバイス上で、BREW(登録商標)が収められている(containing)複数のデバイスについての、デバイスの複数のリソースに対する複数の要求に関して、そして複数の需要者(consumers)によって支払われた当該値段に関して、相対的に低コストで提供することができる。BREW(登録商標)の付加的な複数の機能(features)は、複数の無線サービス・オペレーター、複数のソフトウェア・デベロッパー、および複数のコンピューティング・デバイスの需要者にとって、様々な恩恵(benefits)をもたらす(provides)そのエンド−トゥー−エンド・ソフトウェア・ディストリビューション・プラットフォームを含む。少なくとも一つのそのような現在利用可能なエンド−トゥー−エンド・ソフトウェア・ディストリビューション・プラットフォームは、サーバー−クライアント・アーキテクチャー全体にわたって分散された(distributed)ロジックを含み、そこでは当該サーバーが、例えば、請求(billing)、セキュリティ、およびアプリケーション・ディストリビューション機能(functionality)を実行し(perform)、そして当該クライアントが、例えば、アプリケーション実行(execution)、セキュリティ、およびユーザー・インターフェース機能を実行する。
【0007】
通常の複数の無線システムにおいては、無線クライアント・デバイスはこれらの付加的な複数のサービス、アプリケーションおよび/またはコンテンツを、一つ若しくはそれ以上のサーバーから得ることができる。典型的な例では、請求を管理するサーバーは、当該取り引き(transaction)が当該適正な会計(account)に対して請求され得るように、特定の利用者の身分証明(a specific Subscriber identification)(SID)を当該取り引きと関係付けるであろう。当該SIDは、当該利用者に知られたいかなる番号であることが許されず、そしてそれゆえに当該無線クライアント・デバイストゥー−サーバー取り引き環境の外部で利用可能であることは許されない。したがって、これは複数の無線利用者に関する当該能力を、彼等のキャリアー/複数のオペレーターによってホスト(hosted)された複数の購入(those)よりほかの複数の購入に関する彼等の確立された会計を利用することに制限する。
【0008】
当該関連技術についての当該先の説明は、単に複数の無線利用者システムにおける複数の処理に関連した当該請求についての幾つかの概観を提供するつもりに過ぎず、そして当該発明に係る複数の実施形態において用いられ得る当該BREW(登録商標)プラットフォームへの導入のつもりである。しかしながら、当該発明は、特定の実施、オペレーティング・プラットフォーム、または環境に制限されたものであるとして解釈されるべきではない。
【発明の開示】
【発明の概要】
【0009】
本願発明についての代表的な複数の実施形態はシステムおよび方法に向けられており、無線利用者請求システムにおける自動化されたアカウントマッピングに関する。
【0010】
したがって、当該発明に係る一実施形態は、無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを前記無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込むことと;そして請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に前記外部IDを関連付けること:から構成される方法を含むことができる。
【0011】
当該発明に係る他の実施形態は、無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを前記無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込むために構成されたロジックと;そして請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に前記外部IDを関連付けるために構成されたロジックと:から構成される装置を含む。
【0012】
当該発明に係る他の実施形態は、無線利用者請求システムにおける自動化されたアカウントマッピングに関するコンピュータープログラムがその上に記録されたコンピューターに読み取り可能な記録媒体を含み、前記コンピュータープログラムは、実行されている状態では、無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを前記無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込むことと;請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に前記外部IDを関連付けることと;前記無線利用者請求システムにおける外部請求ソースから前記請求のリクエストを受け取ることと;そして前記請求のリクエストの中に含まれた前記外部IDを前記利用者のID(SID)にマッピングすること:からなる処理を前記コンピューターデバイスに実行することを行わせる複数の命令を具備する。
【0013】
当該発明に係る他の実施形態は、無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを前記無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込むことに関する手段と;請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に前記外部IDを関連付けることに関する手段と;前記無線利用者請求システムにおける外部請求ソースから前記請求のリクエストを受け取ることに関する手段と;そして前記請求のリクエストの中に含まれた前記外部IDを前記利用者のID(SID)にマッピングすることに関する手段と:から構成されるサーバーを含む。
【詳細な説明】
【0014】
当該発明に係る複数の実施形態についてのより完全な評価およびそれについての多くの当該付随的な利点は、例解(illustration)に関して単独で提示され、そして当該発明の制限とはならない当該添付されている複数の図面を伴って考慮された際に、当該以下の詳細な説明の参照によってより良く理解されたものとなるのと同じこととして、直ちに得られるであろう。
【0015】
当該発明に係る複数の実施形態は当該以下の説明および当該発明に係る特定の複数の実施形態に向けられた関連する複数の図面において開示される。代わりの複数の実施形態は、当該発明に係る当該範囲から乖離することなく発明されて(devised)構わない。その上、当該発明に係る良く知られた複数の要素は、詳細には説明されないであろう、あるいは当該発明に係る当該関連性のある複数の詳細を不明確にしないように省略されるであろう。
【0016】
“具体例として(exemplary)”という当該文言は、ここでは“見本(example)、事例(instance)、あるいは例解(illustration)として供すること”を意味するために用いられる。ここで“具体例として(exemplary)”説明されるいかなる実施形態も、他の複数の実施形態と比較して好ましいもの、あるいは有利なものとして解釈される必要は無い。同様に、“複数の実施形態(embodiments)”という文言、あるいは“当該発明に係る複数の実施形態(embodiments of the invention)”という文言は、当該検討された特徴、利点、またはオペレーションモード(mode of operation)を含む当該発明に係る全ての実施形態を要求するものではない。
【0017】
さらに、多くの実施形態は、例えば、コンピューティング・デバイスの複数の要素によって実行されるための複数の機能(actions)に関する複数のシークエンス(sequences)という見地から説明される。また、当該技術における熟練した(skilled)人々(those)は、当該発明に係る当該意図(spirit)および範囲(scope)から乖離することなく置き換えられることができる、機能の複数のシークエンス、方法の複数のステップ、および複数の機能を正しく認識するであろう。ここで説明される様々な機能は、特定の複数の回路(例えば、複数の特定用途向け集積回路(ASICs ))、一つまたはそれ以上のプロセッサーによって実行されて(executed)いる複数のプログラム命令、または両者の組み合わせによって実行されることができるということが認められるであろう。その上、ここで述べられた複数の機能に関するこれらのシークエンスは、ここで説明された当該機能性を対応付けられた(associated)プロセッサーに実行(perform)させる実行(execution)に関する(upon)コンピューターの複数の命令についての対応するセットをその中に記録しているコンピューターに読み取り可能な記録媒体の任意の形態の範囲内で、完全に具体化されるものと見なされることができる。このように、当該発明に係る様々な態様は、いくつもの異なる形態において具体化されてもよく、その全ては当該請求された主題事項(the claimed subject matter)に関する当該範囲内にあるものと予期されて(contemplated)いる。加えて、ここで説明された当該複数の実施形態のそれぞれに関して、任意のそのような複数の実施形態に関する当該対応する形態は、例えば、当該説明された機能を実行する“ために構成されたロジック(logic configured to)”、としてここで説明されてもよい。
【0018】
当該発明に係る一つまたはそれ以上の実施形態は、実行時環境または当該コンピューティング・デバイス上のプラットフォームの実行と共に用いられてもよい。一つのそのような実行時環境は、先に検討した当該BREW(登録商標)ソフトウェアである。しかしながら、当該発明に係る一つまたはそれ以上の実施形態は、例えば、複数の無線クライアント・コンピューティング・デバイス上の複数のアプリケーションに関する当該実行を制御するために作動する(operate)、他の複数のタイプの複数の実行時環境と共に用いられてもよい。
【0019】
その上、説明の簡素化のために分散されてそして実行されているアプリケーションファイルタイプがここで説明されてもよいことが、当該技術における熟練した人々に認識されるであろう。しかしながら、“アプリケーション”はまた、オブジェクトコード、複数のスクリプト、ジャバファイル、ブックマークファイル(またはPQAファイル)、複数のWMLスクリプト、バイトコード、および複数のパールスクリプト(perl scripts)のような、実行可能(executable)なコンテンツを有している複数のファイルを含んでもよい。加えて、ここで参照された“アプリケーション”はまた、開かれることが必要とされてもよい複数のドキュメントまたはアクセスされることが必要とされる他の複数のデータファイルのような、本来は実行可能ではない複数のファイルを含んでもよい。
【0020】
図1は、当該発明に係る少なくとも一つの実施形態に従う無線システム100についての一つの具体例としての実施形態についてのブロックダイアグラムを図示する。無線システム100は、当該無線ネットワーク104への無線通信ポータルまたは他のデータアクセスのいたる所の(across)複数の無線デバイスに向けて複数のソフトウェア・アプリケーションおよびコンポーネントを選択的に伝送する少なくとも一つのアプリケーション・ダウンロード・サーバー(ADS)106との、当該無線ネットワーク104のいたる所の通信において、セルラー式電話102のような複数のクライアント・デバイスを含むことができる。ここに示されたように、当該無線(クライアント)デバイスは、2ウェイテキストページャーとしてここに示される、セルラー式電話102、パーソナル・デジタル・アシスタント108、ページャー110、あるいは無線通信ポータルを有する独立した(separate)コンピューター・プラットフォーム112ですら有り得る。この独立したコンピューター・プラットフォーム112は、固定されたもの(例えば、デスクトップ)でも、あるいは可動のもの(例えば、ラップトップ)でもよい。当該発明に係る当該複数の実施形態は、無線通信ポータルを含んでいるかまたは複数の無線通信性能を有しており、複数の無線モデム、複数のPCMCIAカード、複数のパーソナルコンピューター、複数のアクセスターミナル、あるいはそれらの任意の組み合わせ若しくは下位の組み合わせを制限抜きで含んでいる、クライアント・デバイスについての任意の形態でこのように実現されてよい。
【0021】
当該アプリケーション・ダウンロード・サーバー(ADS)106は、当該無線ネットワーク104を伴う通信における他の複数のコンピューターの要素と共にネットワーク116上でここに示される。そこには独立型の請求サーバー130が存在することができ、そして各サーバーは、当該無線ネットワーク104のいたる所で、独立した複数のサービスおよび処理を複数の当該クライアント・デバイス102,108,110,112に向けて提供することができる。そこにはまた、当該複数の無線デバイス102,108,110,112によってダウンロード可能な当該複数のソフトウェア・アプリケーションおよびコンテンツを保持する少なくとも一つの格納された(記録された、stored)アプリケーションデータベース118も存在してよい。しかしながら、当該技術における熟練した人々は、図1中に図示された当該構成は単なる具体例に過ぎないということを正しく認識するであろう。したがって、当該発明に係る複数の実施形態は、それぞれが当該説明された複数の機能の全てを実行することができ、そして必要なハードウェアおよびソフトウェアの全てを含むことができ、あるいは選択された機能性だけを含むことができる、一つまたはそれ以上のサーバーを含むことができる。さらには、図示された複数の当該要素(例えば、ページャー110、ADS106、データベース118、等)の全てが、当該発明に係る異なる複数の実施形態の全てにおいて用いられる必要性はない。
【0022】
図2においては、当該発明に係る当該具体例としての複数の実施形態についての、当該無線ネットワーク104に係る当該複数のコンポーネントおよび複数の当該要素についての相互関係を含んでいる、システム100をより十分に図解する(illustrates)ブロックダイアグラムが示されている。システム100は、単なる具体例に過ぎず、そしてお互いの間および/または無線ネットワーク104を経由して接続された複数のコンポーネントの間の、無線による(over-the-air)通信に対する複数の無線クライアント・コンピューティング・デバイス102,108,110,112のような、複数のリモート・クライアント・デバイスを見込む(allows)任意のシステムを含むことができ、複数の無線ネットワークキャリアーおよび/またはサーバーを制限抜きで含んでいる。当該アプリケーション・ダウンロード・サーバー106および当該格納されたアプリケーションデータベース118は、当該インターネットのような、データリンク、安全なLAN、WAN、あるいは他のネットワークを通して、複数のセルラー式テレコミュニケーションサービスを提供するために用いられることができる請求サーバー130のような任意の他の複数のサーバーに加えて、キャリアーネットワーク200と通信する。当該アプリケーション・ダウンロード・サーバー106、サーバー130、および当該格納されたアプリケーションデータベース118は、この実施形態においては独立した複数のデバイスとして図示される。しかしながら、これらの複数のデバイスはまた、当該技術における熟練した人々によって正しく認識されるであろうものとして、一つの共通のサーバーあるいは多数のデバイスのいたる所に分散されてもよい一つまたはそれ以上の当該機能性に統合されることができる。
【0023】
当該キャリアーネットワーク200は、モバイル・スイッチング・センターまたはメッセージング・サービス・コントローラー(MSC)202に対する複数のメッセージ(典型的な例では、複数のデータパケットとして送信された)を管理する(controls)。当該キャリアーネットワーク200は、当該MSC202とネットワーク、当該インターネット、および/または公衆交換電話網(PSTN)によって通信する。典型的な例では、当該キャリアーネットワーク200と当該MSC202との間の当該ネットワークまたはインターネット回線(connection)はデータを転送し、そして当該MSC202への当該PSTN回線は音声情報を転送する。当該MSC202は、多数のベースステーション(BTS)204に接続されることができる。当該キャリアーネットワークに対する同様の方法においても、データおよび/または音声情報を通信するためのネットワーク、当該インターネット、および/またはPSTNによって、当該MSC202は典型的な例では当該BTS204に接続される。当該BTS204は、ショート・メッセージ・サービス(SMS)、または当該技術において知られた複数の他の無線による(over-the-air(OTA))方法によって、セルラー式電話102のような複数の当該クライアント・デバイスに向けて複数のデータメッセージを放送することができる。
【0024】
セルラー式電話102のような当該クライアント・デバイス(ここでは無線クライアント・コンピューター・デバイス)は、当該アプリケーション・ダウンロード・サーバー106および/またはサーバー130から伝送された複数のソフトウェア・アプリケーションまたはコンテンツおよび/または複数の命令を受け取ることができ、そして実行することができるコンピューター・プラットフォーム206を有してもよい。コンピューター・プラットフォーム206は、特定用途向け集積回路(“ASIC”208)や、あるいは他のプロセッサー、マイクロプロセッサー、論理回路、または他のデータ・プロセッシング・デバイスを含むことができる。当該ASIC208または他のプロセッサーは、当該無線デバイスの当該メモリー212内の複数の任意の常駐(resident)プログラムとのインターフェースとなる当該アプリケーション・プログラミング・インターフェース(“API”)210階層(layer)を実行する。当該メモリー212は、読み取り専用またはランダムアクセス・メモリー(RAMおよびROM)、EEPROM、複数のフラッシュカード、または複数のコンピューター・プラットフォームに共通する任意のメモリーから構成されることができる。当該コンピューター・プラットフォーム206はまた、メモリー212内で積極的には使用されなかった複数のアプリケーションを保持することができるローカル・データベース214を含む。当該ローカル・データベース214は、磁気メディア、EEPROM、光学メディア、テープ、ソフトまたはハードディスク、およびその他同種類のもののように、当該技術において知られた任意の2次的な記憶デバイスであることができるが、典型的な例ではフラッシュメモリーセルである。
【0025】
セルラー式電話102のような、当該無線クライアント・コンピューティング・デバイスは、複数のゲーム、複数のニュース、複数のストックモニター、およびその他の同種類のもののように、一つまたはそれ以上のソフトウェア・アプリケーションをそれにインストールするか、あるいはさもなければダウンロードすることができる。例えば、セルラー式電話102は、当該ダウンロードサーバー106からダウンロードされた一つまたはそれ以上のソフトウェア・アプリケーションおよび/またはコンテンツを受け取ってもよい。当該ソフトウェア・アプリケーションおよびコンテンツは、使用しないときには当該ローカル・データベース214上に保存されて(stored)もよい。当該セルラー式電話102または他の無線クライアント・コンピューティング・デバイスは、当該ユーザーによって要求されたり、あるいは他のAPIによって呼び出されたりしたようなときには、当該API210上での実行のために当該ローカル・データベース214上に保存された複数の常駐アプリケーションをメモリー212にアップロードしてもよい。これらの複数のダウンロード取り引き(transactions)は、典型的な例では、以下のより重要な詳細な説明において検討された他の複数の活動(activities)の間での当該クライアント・デバイスに係る当該ユーザーに対して当該適正な複数の料金(charges)を発生させることができる請求システムによって報告されるか、あるいは得られる。
【0026】
ここで用いられたものとしての“クライアント・デバイス”、“無線デバイス”、“クライアント・コンピューティング・デバイス”および同じような複数の変更は、例えば、常駐の構成されたロジックを実行している一つまたはそれ以上のプロセッシング回路を含み、そこではそのような複数のコンピューティング・デバイスは、例えば、複数のマイクロプロセッサー、複数のデジタル・シグナル・プロセッサー(DSPs )、複数のマイクロコントローラー、複数のポータブル無線電話、複数のポータブル・デジタル・アシスタント(PDAs )、および複数のページングデバイス、または少なくともここで説明された当該複数のオペレーションを実行するために構成された複数のプロセッサーおよびロジックを含んでいるハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの任意の適当な組み合わせを含む。当該クライアント・デバイスは、ここで検討されたものとしての少なくとも一つのリモートサーバーによってサービスを提供される(serviced)ことができる。本願発明に係る複数の実施形態に従って用いられてもよい複数のクライアント・デバイスの幾つかの例は、複数のセルラー式電話、または他の複数の無線通信ユニット、PDAs 、複数のページングデバイス、複数のハンドヘルド・ナビゲーション・デバイス、複数のハンドヘルド・ゲーム・デバイス、複数の音楽またはビデオコンテンツ・ダウンロード・ユニット、および他の同じような複数の無線通信デバイスを含む。
【0027】
当該クライアント・デバイス102と当該BTS204との間の無線通信は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、複数の無線通信に関する当該グローバルシステム(GSM)、あるいは無線通信ネットワークまたはデータ通信ネットワークにおいて用いられてもよい他の複数のプロトコルのような、異なる複数の技術に基づかれることができる。当該データ通信は、典型的な例では、当該クライアント・デバイス102、BTS204、およびMSC202の間である。当該MSC202は、キャリアーネットワーク200、PSTN、当該インターネット、仮想プライベートネットワーク、およびその他の同種類のもののような、多数のデータネットワークに接続されることができ、これにより当該クライアント・デバイスはより広範な通信ネットワークにアクセスすることができる。当該先の説明において検討したように、音声伝送に加えて、データは、当該技術において知られたSMSまたは他の複数のOTAの方法を経由して、当該クライアント・デバイスに伝送されることができる。
【0028】
図3を参照すると、クライアント・デバイス300は、無線ネットワークを経由して当該請求サーバー130/請求システム301と確実に通信するための当該能力を含むアプリケーション310(例えば、BREW(登録商標)アプリケーション)を含むものとして図示される。以上検討したように、ADSは当該請求サーバー/請求システムまたはこの機能において作動してもよい他のサーバーに対するゲートウェイとして機能してもよい。したがって、図3に図示された当該実施形態は、単に実例となる複数の用途(purposes)に過ぎず、そして当該発明を制限するために解釈されるべきではない。
【0029】
複数のセキュリティ機能に加えて、クライアント・デバイス300と請求サーバー130との間における当該通信は、当該技術において知られたものとして、当該クライアント・デバイスの身元を確認するため、そしてそれを内部の会計番号(account number)またはオペレーター請求システム330によって当該クライアント・デバイスを無線利用者の会計に関連させるために用いられる利用者の身分証明(SID)に関連させるための、検証(verification)および身分証明(identification)のロジックを含む。当該SIDは、典型的な例では、当該モバイル・ディレクトリー・ナンバー(MDN)またはモバイル・アイデンティフィケーション・ナンバー(MIN)のような、当該クライアント・デバイスから簡単に確かめられた当該複数のナンバーには関連付けられない。さらに、当該SID320は、当該請求サーバー130と典型的な例では当該利用者に対して請求書を発生させる当該オペレーター請求システム330との間のコードに少しは一致される(any agreed)ことができる。例えば、SIDは15桁の数字でもよく、そして当該MINまたは当該IMSI(例えば、310006199772376)の変更を表わしてもよい。しかしながら、当該発明はこのフォーマットには制限されず、そして当該SIDは、複数の数字、複数の特徴(characters)、および/または複数のシンボル、およびその他の同種類のものを含んでいる身分証明コードのようなフォーマットに少しは一致されてもよい。
【0030】
図3はさらに、小売り商人(a retail merchant)、外部のウェブサイト、およびその他の同種類のもののような、外部(例えば、当該無線キャリアーネットワークの外側)請求ソース360からのサービスの値段の請求(service value billing)を考慮に入れる当該発明に係る少なくとも一つの実施形態に従ってシステムを図示する。サービスの値段の請求モジュール(SVB)350は、無線利用者請求システム301の中に含まれることができる。当該SVB350は、当該無線キャリアーネットワークの一部ではない外部請求ソース360(例えば、サードパーティー・ベンダー、出版業者、およびその他の同種類のもの)に関する請求ポータルを提供する。当該SVB350は、その際に当該無線利用者請求システム301を通して処理される複数の請求リクエストを発生させるための当該外部請求ソース360を考慮に入れる。キャリアーネットワークの範囲内から直接選択されて、そしてキャリアーネットワークの範囲内でクライアント・デバイスにダウンロードされた複数のアプリケーションに関して分配して請求する従来の複数のシステムに対して、当該SVB350は、当該確立された無線利用者請求システム301を通して処理されるべき複数の外部取り引き(external transactions)を考慮に入れる。
【0031】
認証(authentication)の特徴は、当該SVBモジュール350にアクセスしている当該外部請求ソース360の当該身元が正しいことを確かめることができる当該SVB350の中に含まれることができる。例えば、デジタル方式の証明書は当該信用されたサービスに対して発行(issued)されることができる。当該証明書は、確認に関する当該キャリアー/オペレーターおよび当該信用されたサービス(例えば、小売り商人)に関連付けられるであろう。当該外部請求ソース360は、当該発行された証明書を用いて、当該SVB350に対する各取り引きにデジタル方式で署名(サイン)することができる。当該デジタル方式の署名および当該デジタル方式の証明書は、各リクエストに含まれることができる。当該SVB350はその際に、各請求リクエストへの当該署名を認証することができる。例えば、当該SVB350はウェブベースの(web-based)インターフェースであることができ、そして当該SVB350への当該接続は当該外部請求ソース360の認証においてHTTPSプロトコルを用いる当該インターネットを経由するものであることができる。しかしながら、当該技術における熟練した人々は、当該外部請求ソース360からの複数の当該請求のリクエストを伝達するために用いられることができるインターネット接続、およびHTTPSプロトコル、および有線および/または無線接続の任意の組み合わせ、および適当なセキュリティ/認証システムに、当該発明が制限されるものではないということを正しく認識するであろう。
【0032】
したがって、当該無線利用者請求システム301は、当該キャリアーネットワークの外側である当該外部請求ソース360からの請求のリクエストを受け取ることができる。しかしながら、当該外部請求ソース360からの複数の当該SVBベースの請求事件は、当該キャリアーネットワークの範囲内で直接発生させられておらず、当該利用者のクライアント・デバイス300からのものでもないので、典型的な例では、外部ID340は、当該請求サーバー130とオペレーター請求システム330との間で用いられた当該SID320ではない当該取り引きに関連付けられるであろう。さらに、セキュリティに関しては、内密にそして他の複数の理由により、当該請求サーバー130の外側の当該オペレーター請求システム330への複数の通信を当該SID320が使えるようにさせられることはできない。したがって、当該請求のリクエストを当該オペレーター請求システム330に伝達するための当該請求システム301に関して、当該外部ID340は当該SID320に対して順序正しくマッピングされ(mapped)なければならない。
【0033】
SIDマップ・データベース380は、当該利用者を独自に身元確認するために当該請求システム301(例えば、SVB350、請求サーバー130、または他のロジックモジュール)によって用いられることができる。例えば、利用者は、例えば、当該ダイヤル式電話番号、モバイル・アイデンティフィケーション・ナンバー(MIN)、モバイル・ステーション・アイデンティティ(MSID)、インターナショナル・モバイル・ステーション・アイデンティティ(IMSI)、または当該無線利用者および/またはクライアント・デバイスに関連付けられることができる他の割り当てられた独自の番号のような、それらのモバイル・ディレクトリー・ナンバー(MDN)を使用できるであろう。当該MDN(または他の独自の番号)は、当該請求リクエストとともに当該SVB350に向けて伝送される。当該SIDマップ・ロジック370は、その際に当該SIDマップ・データベース380にアクセスすることができ、そして当該MDNを交換することができ、あるいは複数の当該請求のリクエストおよび当該オペレーター請求システムとの複数の取り引きを処理することに関する当該請求システムの中で用いられた当該独自のSIDに当該MDNを関連付けることができる。
【0034】
しかしながら、当該SIDデータベースをポピュレートすること(populating)は、使用中の当該無数の無線クライアント・デバイスに与えられた大変な負担が掛かる強烈なタスクになり得るであろう。さらに、全ての無線デバイスが複数の外部の購入に関して利用可能となってもよいわけではない。したがって、SIDマップ・ロジック370は、当該クライアント・デバイス300に関連付けられた外部IDを自動的に取り込むために用いられることができる。当該SIDマップ・ロジック370はさらに、当該無線デバイス300と当該請求システム301との間の当該請求の取り引きから得られたデータ(例えば、当該外部ID)を使用する発見的方法を用いることによって当該内部の会計番号を決定するための当該能力を有する。当該SIDマップ・ロジック370は、当該外部請求ソースによって発生させられた複数の取り引きに関する様々な身分証明の情報(例えば、MDN、MIN、MSID、IMSI、およびその他の同種類のもの)を受け入れることができ、そして当該無線クライアント・デバイス300と当該請求システム301との間の先の請求の取り引きから引き出されたデータを用いて、内部会計番号(SID)に対するこれらのデータをマッピングする(maps)。
【0035】
例えば、当該無線キャリアーネットワークからアプリケーションおよび/またはコンテンツをダウンロードするために当該クライアント・デバイスが請求サーバー130および請求システム301と通信するところの請求可能な事件の間中、請求の取り引きは発生させられる。典型的な例では、当該無線クライアント・デバイス300と請求システム301との間の当該通信の一部として、身分証明データは認証およびセキュリティの複数の用途に関する当該請求システムに向けて伝送されてもよい。例えば、当該請求可能な事件の間中の当該通信の一部として、当該クライアント・デバイスはそのMDN、MIN、および他のそのような身分証明の情報を含んでもよい。したがって、当該SIDマップ・ロジックは、この外部ID情報を取り込むことができ、そしてそれを当該オペレーター請求システムに伝達される当該SIDに関連付けることができる。当該SIDマップ・データベース380は、これらの関連付けられた複数のIDs を記憶(store)することができ、また冗長なデータが記憶されないようにするために、特定のクライアント・デバイスに関してエントリーが既になされたかどうかを決定するためにアクセスされることができる。
【0036】
当該無線デバイスがオペレーターシステム上でもはや有効でない(例えば、閉じられた/アカウントを転送された、等)ならば、当該SIDが効力を無くされた、または転送された際に通知するための通知(例えば、供給しているファイル)を当該オペレーターは提供してもよい。これは、活動していない(inactive)当該SIDマッピングの中で当該複数の記録に印を付けるための当該システムを考慮に入れ、そしてSIDが次に見られた際に(例えば、それが新しい取り引き先に再び割り当てられたしばらく後に)、当該SIDマッピングは新しい有効な記録を当該SIDと共に創作することができ、そしてそれは当該無線デバイスに関連する複数のIDs に関連付けられる。
【0037】
その上、一つのデバイス(例えば、幾つかの無線デバイスに関して用いられる共通のアカウント)よりも多くに対してマッピングするためのSIDに関して可能であってもよい。この場合、当該システムは、当該SIDおよびそれぞれの独自のデバイスに関する組み合わせの中の一つまたはそれ以上の他の関連付けられたIDs を突き止める(track)ことができる。例えば、当該外部IDは、検索される(retrieve)当該SIDとの組み合わせで用いられることができ、そして両者は、当該適当な会計を請求するため、そして付加的な報告の詳細を提供するための当該オペレーター請求システムに伝達されることができる。
【0038】
当該技術における熟練した人々は、当該先の説明に従って装置は当該発明に係る複数の実施形態に含まれることができるということを正しく認識するであろう。例えば、当該発明に係る実施形態は、無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを取り込むために構成されたロジック、および請求のリクエストをオペレーター請求システム(例えば、SIDマップ・ロジック370)に伝達させるために用いられた利用者ID(SID)に当該外部IDを関連付けるために構成されたロジック、を含んでいる装置を含むことができる。また、当該装置は、当該関連付けられた外部IDおよびSIDを記録するために構成された記録媒体(例えば、380)を含むことができる。
【0039】
当該装置は、当該無線利用者請求システムにおける外部請求ソースからの請求リクエストを受け取るために構成されたロジック(例えば、SVB350)、および当該利用者ID(SID)への当該請求リクエスト中に含まれた当該外部IDをマッピングするために構成されたロジック(例えば、370)、をさらに含むことができる。その上、当該装置は、当該請求リクエストを当該オペレーター請求システムに伝達するために構成されたロジック(例えば、請求サーバー130)をさらに含むことができる。
【0040】
さらに、当該発明に係る複数の実施形態における当該無線利用者請求システムは、当該オペレーターおよび外部請求ソースから離れているサードパーティーによってホストされることができる。例えば、無線利用者請求システムは、複数のアプリケーションおよびコンテンツを複数のクライアント・デバイスに分散させ、当該オペレーター請求システムに対する請求情報を発生させ、そして当該アプリケーションおよびコンテンツの複数のプロバイダーに関する複数の決済のサービスを提供することができるQUALCOMMのBREWの請求および分散システム(BDS)のように構成されることができる。当該発明に係る複数の実施形態についての複数の態様を用いることによって、そして当該適当な請求情報を複数の当該オペレーター請求システムに伝達するための外部IDを用いることによって、当該BDSは、当該請求システムにアクセスするための外部請求ソースを考慮に入れるためにさらに強化される(enhanced)ことができる。したがって、当該無線利用者請求システムは、無線利用者に彼等の無線アカウントについてのより幅広い使用方法を可能ならしめる当該無線オペレーター/キャリアーネットワークの外部の複数の取り引きを処理するために強化されることができる。
【0041】
当該技術における熟練した人々は、当該発明に係る当該複数の実施形態は、ここで説明された当該複数の活動(activities)、複数の機能、および/または複数のステップを実行することに関する複数の方法を含むことができるということを、正しく理解するであろう。例えば、図4を参照すると、本願発明に係る少なくとも一つの実施形態に従っている方法を図示しているフローチャートが図示される。無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDは、無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込まれる(captured)、ブロック410。当該外部IDは、請求リクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者ID(SID)に関連付けられる、ブロック420。
【0042】
例えば、BREWダウンロード/請求承認メッセージ(billing acknowledgment message)(事件)は、当該クライアント・デバイスに関連付けられ、そして当該SIDマップの中に記録されることができる全ての当該IDs を含んでもよい。このデータは、当該基礎をなす Brew オペレーティング環境(または当該ゲートウェイの基礎構造を買う非BREW環境の場合)によって当該メッセージの当該ヘッダーに加えられてもよい。したがって、当該送信しているアプリケーション(例えば、当該クライアント・デバイス上で)は、当該ヘッダーの複数の値について知る必要もなければ、あるいは当該ヘッダーの複数の値を超えるいかなる制御を有する必要もない。
【0043】
あるいは、BREWクライアント上では、請求事件を創り出すために、そして複数の当該IDs を伝達するために呼び出される(invoked)特定のAPIの複数の呼び出し(calls)が存在することができる。非BREW環境においては、当該オペレーターのゲートウェイの基礎構造によって、または当該クライアント・デバイスと当該ゲートウェイとの間の複数の当該ネゴシエーション(negotiation)の中で、または当該クライアント・デバイス上に常駐のプログラムによって、複数の当該値は加えられることができる。これらの複数の例は、図解に関するもののみ提供される。したがって、当該発明に係る複数の実施形態は、いかなる特定のプラットフォームやデータ通信フォーマットにも制限されず、そして当該SID情報を取り込んでそしてそれぞれの請求/ダウンロード事件に自動的に関連付けることができる任意のシステムを含むことができる。
【0044】
当該関連付けがなされた後、当該請求システムは当該外部IDを用いて複数の外部請求リクエストを処理することができる。例えば、請求リクエストは、当該無線利用者請求システムにおいて外部請求ソースから受け取られることができ、ブロック430、そして当該請求リクエストの中に含まれる当該外部IDは、当該利用者ID(SID)に割り当てられる(mapped)ことができる、ブロック440。当該請求リクエストは、当該オペレーター請求システムに伝達されることができる、ブロック450。したがって、当該クライアント・デバイスに係る当該MDNのような外部IDは、外部請求ソース(例えば、小売ストア、ウェブサイト、およびその他の同種類のもの)からのアイテムを購入するために用いられることができ、そして当該MDN(例えば、外部ID)は、当該他の請求情報(例えば、購入されたアイテムの説明、購入量、およびその他の同種類のもの)に加えて該請求システムに向けて伝送されることができる。当該外部IDは、当該SID(内部会計番号)に関連付けられることができ、すると当該取り引きは、当該SIDを用いて当該オペレーター請求システムに向けて伝達されることができ、当該オペレーター請求システムはその際に当該無線利用者に対して当該適当な請求を発生させる。
【0045】
先に検討したように、当該外部請求ソースと当該請求システムとの間の当該取り引きのセキュリティを促進するために、当該請求リクエストが伝送されるのに先立って当該外部請求ソースにおいて当該請求リクエストがデジタル方式で署名されることができる。付加的なセキュリティ、検証、および複数のオーソリゼーション・プロシージャー(authorization procedures)は、当該技術における熟練した人々によって正しく認識されるであろうものとして、そしてこれらの変更の全てが本願発明の当該範囲内であるように熟考されるものとして、当該システムデザインおよび/または当該オペレーターの方針に基づいて詐欺的行為(fraud)を防ぐために、当該システムデザイナーによって定義されることができる。同様に、当該外部IDおよび内部会計番号(例えば、SID)は、複数の当該システムデザイナーによって必要とされるものとして定義されてもよく、そしてモバイル・ディレクトリー・ナンバー(MDN)、モバイル・アイデンティフィケーション・ナンバー(MIN)、モバイル・ステーション・アイデンティティ(MSID)、および/またはインターナショナル・モバイル・ステーション・アイデンティティ(IMSI)には制限されない。さらに、一つより多くの当該外部IDs が使用され、そして当該SIDに関連付けられてもよい。例えば、当該MDNおよび当該MINの両方が取り込まれて、そして当該SIDに関連付けられてもよく、そしてそれらの一方または両方が当該外部請求ソースからの複数の当該請求リクエストを処理することに関して要求されてもよい。当該前述の中で検討したように、当該関連付けられた外部ID(s)およびSIDは、検索および組織への負担を軽くするために記録媒体の内部に記録されることができる。
【0046】
さらなる複数の実施形態においては、当該前述の複数の方法は、コンピューター・プラットフォームの当該メモリーのように、コンピューターに読み取り可能な媒体上で具体化されたプログラムの当該実行によって実施されることができるということが、当該技術における熟練した人々によって正しく認識されるであろう。複数の当該命令は、様々なタイプのシグナルベアリング(signal-bearing)または第1次のデータストレージ、第2次、または第3次のメディアの中に常駐することができる。当該メディアは、例えば、当該クライアント・デバイスおよび/またはサーバーによって利用し易い、または当該クライアント・デバイスおよび/またはサーバーの内部に常駐しているRAMから構成されてもよい。RAM、ディスケット、あるいは他の2次的な記録メディアの内部に含まれていようとなかろうと、複数の当該命令は、DASDストレージ(例えば、従来の“ハードドライブ”またはRAIDアレイ)磁気テープ、電子的読み取り専用メモリー(例えば、ROM、またはEEPROM)、複数のフラッシュメモリーカード、光学的ストレージデバイス(例えば、CD−ROM、WORM、DVD、デジタル方式の光学的テープ)、複数のペーパー“パンチ”カード、またはデジタル方式およびアナログ方式の通信メディアを含んでいる他の適当なデータストレージメディアのように、様々なタイプの機械に読み取り可能なデータストレージメディア上に記録されてもよい。
【0047】
したがって、当該発明に係る実施形態は、無線利用者請求システムにおける自動化されたアカウントマッピングに関するコンピュータープログラムがその上に記録されたコンピューターに読み取り可能な媒体を含むことができる。当該コンピュータープログラムは、実行された際に、無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを取り込むこと、そして当該外部IDをオペレーター請求システムに請求リクエストを伝達するために用いられた利用者ID(SID)に関連付けること、からなる当該処理を当該コンピューティング・デバイス(多数のコンピューティング・デバイスを含むことができる)に実行させる、複数の命令から構成されている。当該コンピュータープログラムは、実行された際には、当該コンピューターデバイス(それは多数のコンピューティング・デバイスを含むことができる)に当該処理を実行することを行わせる、無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込むことと、そして請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に当該外部IDを関連付けることと、からなる複数の命令から構成される。
【0048】
さらに、ここに開示された複数の当該実施形態との関係において説明された、当該様々な実例となる論理的な複数のブロック、複数のモジュール、複数の回路、およびアルゴリズムの複数のステップが、電子的なハードウェア、コンピューターソフトウェア、または両者の複数の組み合わせとして実施されてもよいということは、当該技術における熟練した人々によって正しく認識されるであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこの互換性を明確に図示するために、様々な実例となる複数の構成要素、複数のブロック、複数のモジュール、複数の回路、および複数のステップは、それらの機能性という見地において以上であまねく説明された。そのような機能性が当該特定のアプリケーションおよびデザインに依存するハードウェアおよびソフトウェアとして実施されようがされまいが、複数の制約が当該総合的なシステムに課せられた。その上、当該図示された複数の実施形態は、複数のブロック要素の分離が単に図示の便宜に関するものに過ぎないことを示し、そして当該様々な要素の当該機能性は、要望されたものとして分離されたり、あるいは統合されたりしてもよい。例えば、請求システム301の当該要素の全ては、一つの共通のデバイスに統合されることができ、あるいはそれぞれがお互いに通信し合う幾つかのサーバーのいたる所に分散させられてもよい。熟練した技術者は、それぞれの特定のアプリケーションに関する当該説明された機能性を様々な方法で実施してもよいが、そのような実施の決断は本願発明に係る複数の実施形態についての当該範囲からの逸脱を引き起こすものとして解釈されるべきではない。
【0049】
当該先の内容開示が当該発明に係る複数の実施形態の実例となることを示すとしても、当該書き添えられた複数の請求項によって定義されたものとしての当該発明の当該範囲から逸脱することなく、様々な変更および改良がここでなされ得るということは注意されるべきである。ここで説明された当該発明に係る複数の当該実施形態に従う当該複数の機能性、複数のステップ、および/または複数の当該方法の請求項に係る行為は、特定の順序において実行される必要は何も無い。その上、当該発明に係る複数の要素は単数で説明されたり、または請求されたりしてもよいけれども、当該複数は当該単数への制約を除いて熟考される、ということは明確に述べられた。したがって、当該先の説明は、当該書き添えられた複数の請求項および複数のそれらと同等であるものによって定義された当該発明に係る当該範囲を制限するものとして解釈されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、当該発明に係る少なくとも一つの実施形態に従って当該クライアントの複数のデバイスおよび複数のサーバーをサポートする無線ネットワーク・アーキテクチャーに関するダイアグラムである。
【図2】図2は、当該発明に係る少なくとも一つの実施形態に従って当該クライアントの複数のデバイスおよび複数のサーバーをサポートする無線ネットワーク・アーキテクチャーに関するより詳細なダイアグラムである。
【図3】図3は、当該発明に係る少なくとも一つの実施形態に従う無線利用者請求システム・アーキテクチャーに関するダイアグラムである。
【図4】図4は、当該発明に係る少なくとも一つの実施形態に従う無線利用者請求システムにおける自動化されたアカウントマッピングに関する方法を図解しているフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを前記無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込むことと、
請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に前記外部IDを関連付けること、
を具備する方法。
【請求項2】
前記無線利用者請求システムにおける外部請求ソースから前記請求のリクエストを受け取ることと、
前記請求のリクエストの中に含まれた前記外部IDを前記利用者のID(SID)にマッピングすること、
をさらに具備する請求項1の方法。
【請求項3】
前記請求のリクエストを前記オペレーター請求システムに伝達すること、をさらに具備する請求項2の方法。
【請求項4】
前記請求のリクエストを伝送するのに先立って、前記外部請求ソースにおいて前記請求のリクエストにデジタル方式で署名すること、をさらに具備する請求項2の方法。
【請求項5】
前記外部IDは、モバイル・ディレクトリー・ナンバー(MDN)、モバイル・アイデンティフィケーション・ナンバー(MIN)、モバイル・ステーション・アイデンティティ(MSID)、およびインターナショナル・モバイル・ステーション・アイデンティティ(IMSI)のうちの少なくとも一つから構成される、請求項1の方法。
【請求項6】
前記外部IDおよび前記SIDを記録媒体の中に記録すること、をさらに具備する請求項1の方法。
【請求項7】
前記外部IDは、前記請求可能な事件を発生させる前記無線クライアント・デバイスとキャリアーネットワークとの間の第1回目のダウンロード取り引きの間に取り込まれる、請求項1の方法。
【請求項8】
無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを前記無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込むために構成されたロジックと、
請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に前記外部IDを関連付けるために構成されたロジックと、
を具備する装置。
【請求項9】
前記無線利用者請求システムにおける外部請求ソースから前記請求のリクエストを受け取るために構成されたロジックと、
前記請求のリクエストの中に含まれた前記外部IDを前記利用者のID(SID)にマッピングするために構成されたロジックと、
をさらに具備する請求項8の装置。
【請求項10】
前記請求のリクエストを前記オペレーター請求システムに伝達するために構成されたロジック、をさらに具備する請求項9の装置。
【請求項11】
前記外部IDは、モバイル・ディレクトリー・ナンバー(MDN)、モバイル・アイデンティフィケーション・ナンバー(MIN)、モバイル・ステーション・アイデンティティ(MSID)、およびインターナショナル・モバイル・ステーション・アイデンティティ(IMSI)のうちの少なくとも一つから構成される、請求項8の装置。
【請求項12】
前記外部IDおよび前記SIDを記録するために構成された記録媒体、をさらに具備する請求項8の装置。
【請求項13】
前記外部IDは、前記請求可能な事件を発生させる前記無線クライアント・デバイスとキャリアーネットワークとの間の第1回目のダウンロード取り引きの間に取り込まれる、請求項8の装置。
【請求項14】
前記装置は、前記オペレーターまたは前記外部請求ソース以外のサードパーティーによってホストされた前記無線利用者請求システムである、請求項8の装置。
【請求項15】
無線利用者請求システムにおける自動化されたアカウントマッピングに関するコンピュータープログラムがその上に記録されたコンピューターに読み取り可能な記録媒体であって、前記コンピュータープログラムは、実行されている状態では、
無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを前記無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込むことと、
請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に前記外部IDを関連付けることと、
前記無線利用者請求システムにおける外部請求ソースから前記請求のリクエストを受け取ることと、
前記請求のリクエストの中に含まれた前記外部IDを前記利用者のID(SID)にマッピングすること、
からなる処理を前記コンピューターデバイスに実行することを行わせる複数の命令を具備する。
【請求項16】
前記コンピューターに読み取り可能な記録媒体であって、実行されている状態では、
前記請求のリクエストを前記オペレーター請求システムに伝達すること、
からなる処理を前記コンピューターデバイスに実行することを行わせる複数の命令をさらに具備する請求項15の前記コンピューターに読み取り可能な記録媒体。
【請求項17】
前記コンピューターに読み取り可能な記録媒体であって、実行されている状態では、
前記請求のリクエストを暗号化すること、前記請求のリクエストは、前記請求のリクエストを伝送するのに先立って、前記外部請求ソースにおいて暗号化されること、
からなる処理を前記コンピューターデバイスに実行することを行わせる複数の命令をさらに具備する請求項15の前記コンピューターに読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
前記外部IDは、モバイル・ディレクトリー・ナンバー(MDN)、モバイル・アイデンティフィケーション・ナンバー(MIN)、モバイル・ステーション・アイデンティティ(MSID)、およびインターナショナル・モバイル・ステーション・アイデンティティ(IMSI)のうちの少なくとも一つから構成される、請求項15の前記コンピューターに読み取り可能な記録媒体。
【請求項19】
前記コンピューターに読み取り可能な記録媒体であって、実行されている状態では、
前記外部IDおよび前記SIDを記録媒体の中に記録すること、
からなる処理を前記コンピューターデバイスに実行することを行わせる複数の命令をさらに具備する請求項15の前記コンピューターに読み取り可能な記録媒体。
【請求項20】
前記外部IDは、前記請求可能な事件を発生させる前記無線クライアント・デバイスとキャリアーネットワークとの間の第1回目のダウンロード取り引きの間に取り込まれる、請求項15の前記コンピューターに読み取り可能な記録媒体。
【請求項21】
無線クライアント・デバイスに関連付けられた外部IDを前記無線クライアント・デバイスと無線利用者請求システムとの間で通信された請求可能な事件から取り込むことに関する手段と、
請求のリクエストをオペレーター請求システムに伝達するために用いられた利用者のID(SID)に前記外部IDを関連付けることに関する手段と、
前記無線利用者請求システムにおける外部請求ソースから前記請求のリクエストを受け取ることに関する手段と、
前記請求のリクエストの中に含まれた前記外部IDを前記利用者のID(SID)にマッピングすることに関する手段と、
を具備するサーバー。
【請求項22】
前記請求のリクエストを前記オペレーター請求システムに伝達することに関する手段、をさらに具備する請求項21のサーバー。
【請求項23】
前記外部IDは、モバイル・ディレクトリー・ナンバー(MDN)、モバイル・アイデンティフィケーション・ナンバー(MIN)、モバイル・ステーション・アイデンティティ(MSID)、およびインターナショナル・モバイル・ステーション・アイデンティティ(IMSI)のうちの少なくとも一つから構成される、請求項21のサーバー。
【請求項24】
前記外部IDおよび前記SIDを記録媒体の中に記録することに関する手段、をさらに具備する請求項21のサーバー。
【請求項25】
前記外部IDは、前記請求可能な事件を発生させる前記無線クライアント・デバイスとキャリアーネットワークとの間の第1回目のダウンロード取り引きの間に取り込まれる、請求項21のサーバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−527865(P2009−527865A)
【公表日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−556545(P2008−556545)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2007/062611
【国際公開番号】WO2007/098490
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】