説明

無線装置

【課題】警報器において検出した警報状態や故障状態を近隣の警報器だけでなく遠隔地の警報器においても報知するようにするために、各警報器を無線で接続するにあたり、遠隔地の警報器か誤報によって警報状態や故障状態の発生を報知しないようにする。
【解決手段】他の住戸に設置された無線ユニット2,3が接続先のガス漏れ警報器1や火災警報器4に警報報知信号を出力するきっかけとなる警報発生データの送信を、自住戸に設置された無線ユニット2,3が接続先のガス漏れ警報器1や火災警報器4に警報報知信号を出力するきっかけとなる警報発生データの送信に用いる第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて、ガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号の入力から待機時間が経過した後の時点にタイミングを遅らせて行う構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、警報器に接続され、警報器が外部との間で授受する信号を無線で送受信する無線装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から家宅には、ガスメータやガス漏れ警報器等が設置されており、それらによって把握されるガスの使用量やガス漏れ発生の有無は、従来はスタンドアローンでそれぞれの機器において把握されているのみであったが、その後、遠隔地での集中監視の普及により、遠隔地の集中監視地点に電話回線等を介して接続された集中監視盤に、個別に有線接続されるケースが増え始めた。
【0003】
さらに近年では、設置箇所の自由度を向上させるために、無線装置を介してガス漏れ警報器やガスメータ等を集中監視盤に無線接続する構成が提案されるに至った。
【特許文献1】特開平6−85938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、法令の改正により新築住戸に火災報知器の設置が義務付けられたり、防犯意識の向上に伴う防犯センサの普及等、家宅には従来からのガス漏れ警報器等だけでなく、様々な警報状態を検出、報知する報知器類が設置されるようになり、また、その報知器類で故障が発生した場合に、その旨を警報とは別に報知する類の警報器も出現している。
【0005】
これらの警報器で検出される警報状態や故障状態は、検出した警報器によって音声や表示により外部に報知されるのが一般的であるが、そうすると、警報状態や故障状態が発生した場所でしかその旨を認知することができず、警報状態や故障状態に対する迅速な対応が十分に期待できない。
【0006】
そして、このことは、単に一つの家宅内での問題に収まらず、近隣の家宅の居住者に対する警報状態や故障状態への迅速な対応を期待する上でも重要な問題であり、警報状態や故障状態がどこで発生したのかをその発生場所以外の場所でも迅速に報知するための対策が望まれていた。
【0007】
しかも、警報状態や故障状態の発生をその発生場所以外の場所で報知する場合は、例えば同一の宅内であれば、発生場所に赴いてその発生の事実の有無、つまり、誤報かどうかを確認した上で行動することができるが、他の家宅のような宅外で発生した警報状態や故障状態が報知された場合は、報知された警報状態や故障状態を発生場所で確認するのが事実上困難なので、誤報によって徒労に終わる行動を強いられてしまう恐れがある。
【0008】
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、警報器において検出した警報状態や故障状態を宅内の警報器だけでなく宅外の警報器においても報知するようにするために、各警報器を無線で接続するにあたり、宅外の警報器の誤報によって宅内の警報器が警報状態や故障状態の発生を報知することにならないようにするのに適した、警報器に接続して使用される無線装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために請求項1に記載した本発明の無線装置は、図1の基本構成図に示すように、警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器1,4に接続され、該警報器1,4から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器1,4へ出力する無線装置であって、前記報知信号の入力時に、前記報知データを第1のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信する第1の送信手段Aと、前記第1の送信手段Aによる送信時点から所定の待機時間経過後に、前記報知データを第2のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信する第2の送信手段Cと、前記他の無線装置からの前記報知データを第1のチャネルを通じて受信する第1の受信手段Xと、前記他の無線装置からの前記報知データを第2のチャネルを通じて受信する第2の受信手段Yと、宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段NVMと、前記第1の受信手段Xにおける前記報知データの受信時に、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループの無線装置であるか否かを判別する宅内グループ判別手段Dと、前記第2の受信手段Yにおける前記報知データの受信時に、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅外グループの無線装置であるか否かを判別する宅外グループ判別手段Fと、前記宅内グループに属すると前記宅内グループ判別手段Dが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第1の報知手段Eと、前記宅外グループに属すると前記宅外グループ判別手段Fが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第2の報知手段Gと、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項2に記載した本発明の無線装置は、図2の基本構成図に示すように、警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器1,4に接続され、該警報器1,4から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器1,4へ出力する無線装置であって、前記報知信号の入力時に、前記報知データを第1のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信する第1の送信手段Aと、前記報知データを第2のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信する第2の送信手段Cと、前記他の無線装置からの前記報知データを第1のチャネルを通じて受信する第1の受信手段Xと、前記他の無線装置からの前記報知データを第2のチャネルを通じて受信する第2の受信手段Yと、宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段NVMと、前記第1のチャネルにおいて前記他の無線装置から送信された前記報知データを受信した時に、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループの無線装置であるか否かを判別する宅内グループ判別手段Dと、前記第2のチャネルにおいて前記他の無線装置から送信された前記報知データを受信した時に、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅外グループの無線装置であるか否かを判別する宅外グループ判別手段Fと、前記宅内グループに属すると前記宅内グループ判別手段Dが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第1の報知手段Eと、前記宅外グループに属すると前記宅外グループ判別手段Fが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを、受信時点から所定の待機時間経過後に、前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器に報知させる第2の報知手段Gと、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に記載した本発明の無線装置は、図3の基本構成図に示すように、警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器1,4に接続され、該警報器1,4から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器1,4へ出力する無線装置であって、宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段NVMと、前記報知信号の入力時に、前記報知データを、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルに含まれている前記宅内グループを識別する識別情報により送信先を指定して無線で送信する第3の送信手段Hと、前記第3の送信手段Hによる送信時点から所定の待機時間経過後に、前記報知データを、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルに含まれている前記宅外グループを識別する識別情報により送信先を指定して無線で送信する第4の送信手段Jと、前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第3の受信手段Zと、前記第3の受信手段Zで前記識別情報により自己が送信先に指定された前記他の無線装置からの前記報知データを受信した時に、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段Kと、前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段Kが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第3の報知手段Lと、前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段Kが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第4の報知手段Mと、を備えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に記載した本発明の無線装置は、図4の基本構成図に示すように、警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器1,4に接続され、該警報器1,4から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器1,4へ出力する無線装置であって、宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段NVMと、前記報知信号の入力時に、前記報知データを、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルに含まれている前記宅内グループを識別する識別情報により送信先を指定して無線で送信する第3の送信手段Hと、前記報知データを、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルに含まれている前記宅外グループを識別する識別情報により送信先を指定して無線で送信する第4の送信手段Jと、前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第3の受信手段Zと、前記第3の受信手段Zで前記識別情報により自己が送信先に指定された前記他の無線装置からの前記報知データを受信した時に、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段Kと、前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段Kが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第3の報知手段Lと、前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段Kが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを、受信時点から所定の待機時間経過後に、前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第4の報知手段Mと、を備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に記載した本発明の無線装置は、図5の基本構成図に示すように、警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器1,4に接続され、該警報器1,4から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器1,4へ出力する無線装置であって、宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段NVMと、前記報知信号の入力時に、前記報知データを他の無線装置に無線で送信する第5の送信手段Nと、前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第4の受信手段Z1と、前記第4の受信手段Z1における前記報知データの受信時に、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段Kと、前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段Kが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器に報知させる第5の報知手段Qと、前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段Kが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを、受信時点から所定の待機時間経過後に、前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第6の報知手段Rと、を備えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項6に記載した本発明の無線装置は、図6の基本構成図に示すように、警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器1,4に接続され、該警報器1,4から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器1,4へ出力する無線装置であって、前記報知信号の入力時に、前記報知データを、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信する第6の送信手段Sと、前記第6の送信手段Sによる送信時点から所定の待機時間経過後に、前記報知データを、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち他の家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信する第7の送信手段Tと、前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第5の受信手段Z2と、宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段NVMと、前記第5の受信手段Z2で前記自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルにおいて前記他の無線装置からの前記報知データを受信した時に、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段Uと、前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段Uが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第7の報知手段Vと、前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段Uが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第8の報知手段Wと、を備えることを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に記載した本発明の無線装置は、図7の基本構成図に示すように、警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器1,4に接続され、該警報器1,4から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器1,4へ出力する無線装置であって、前記報知信号の入力時に、前記報知データを、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信する第6の送信手段Sと、前記報知データを、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち他の家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信する第7の送信手段Tと、前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第5の受信手段Z2と、宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段NVMと、前記第5の受信手段Z2で前記自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルにおいて前記他の無線装置からの前記報知データを受信した時に、前記記憶手段NVMに格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段Uと、前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段Uが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第7の報知手段Vと、前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段Uが判別した前記他の無線装置からの前記報知データを、受信時点から所定の待機時間経過後に、前記警報器1,4へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器1,4に報知させる第8の報知手段Wと、を備えることを特徴とする。
【0016】
また、請求項8に記載した本発明の無線装置は、図1,3および6の基本構成図に示すように、請求項1、3または6記載の無線装置において、前記報知信号の入力中に、該報知信号の入力継続時間が予め定められた待機時間を経過したか否かを判別する待機時間経過判別手段Bを備え、前記第2、第4または第7の送信手段C、JまたはTは、前記報知信号の入力継続時間が予め定められた待機時間を経過したと前記待機時間経過判別手段Bが判別した時に、前記報知データを無線で送信することを特徴とする。
【0017】
また、請求項9に記載した本発明の無線装置は、図2、4、5および7の基本構成図に示すように、請求項2、4、5または7記載の無線装置において、前記報知データの受信中に、該報知データの受信継続時間が予め定められた待機時間を経過したか否かを判別する待機時間経過判別手段Pを備え、前記第2、第4、第6または第8の報知手段G、M、RまたはWは、受信した前記報知データに基づく前記報知信号の継続時間が予め定められた待機時間を経過したと前記待機時間経過判別手段Pが判別した時に、前記報知データを前記警報器へ出力することを特徴とする。
【0018】
また、請求項10に記載した本発明の無線装置は、請求項1から9のいずれか1項に記載の無線装置において、前記識別情報は、前記無線ユニットの機器IDと、前記宅内グループに属することを表すハウスコードと、前記宅外グループに属することを表す地区コードを含むことを特徴とする。
【0019】
また、請求項11に記載した本発明の無線装置は、請求項10記載の無線装置において、前記識別情報は、事業体コードをさらに含むことを特徴とする。
【0020】
また、請求項12に記載した本発明の無線装置は、請求項10または11記載の無線装置において、前記宅内グループは、親機として動作する1台の前記無線装置2と、前記親機として動作する1台の前記無線装置2と縁組みされて子機として動作する少なくとも1台の前記無線装置3から構成されており、前記親機として動作する前記無線装置2の機器IDが前記ハウスコードとして設定されていることを特徴とする。
【0021】
また、請求項13に記載した本発明の無線装置は、請求項12記載の無線装置において、前記親機として動作する前記無線装置2は、前記事業体コードおよび地区コードを設定する設定手段を備えていることを特徴とする。
【0022】
また、請求項14に記載した本発明の無線装置は、請求項13記載の無線装置において、前記設定手段は、ロータリースイッチRS1であることを特徴とする。
【0023】
また、請求項15に記載した本発明の無線装置は、請求項13記載の無線装置において、前記設定手段は、前記ロータリースイッチRS1と前記記憶手段NVMであり、前記ロータリースイッチRS1で前記地区コードが設定され、前記記憶手段NVMで前記事業体コードが設定されていることを特徴とする。
【0024】
また、請求項16に記載した本発明の無線装置は、請求項13記載の無線装置において、前記設定手段は、設定器9であることを特徴とする。
【0025】
また、請求項17に記載した本発明の無線装置は、請求項13から16のいずれか1項に記載の無線装置において、前記設定手段は、前記事業体コードと前記地区コードを同一になるように設定することを特徴とする。
【0026】
また、請求項18に記載した本発明の無線装置は、請求項12記載の無線装置において、前記子機として動作する前記無線装置3は、前記親機として動作する前記無線装置2との縁組み時に、前記ハウスコードを前記記憶手段NVMに登録することを特徴とする。
【0027】
また、請求項19に記載した本発明の無線装置は、請求項13から18記載の無線装置において、前記子機として動作する前記無線装置3は、前記親機として動作する前記無線装置2との縁組み時に、前記親機で設定された事業体コードおよび前記地区コードを前記記憶手段NVMに登録することを特徴とする。
【0028】
また、請求項20に記載した本発明の無線装置は、請求項10から19のいずれか1項に記載の無線装置において、前記識別情報は、電文形式で前記報知データと共に送信される短縮IDを含み、該短縮IDは、宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁と前記ハウスコードの下2桁の組み合わせからなる4桁の宅内識別用データ、または、宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁と前記地区コードの下2桁の組み合わせからなる4桁の宅外識別用データとして設定されており、前記無線装置は、前記他の無線装置からの送信電文を受信したときに、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅内グループ向けに設定されているか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段で、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅内グループ向けに設定されていると判定した場合に、前記短縮IDに含まれる前記ハウスコードの下2桁が自己のハウスコードの下2桁と一致しているか否かを判定する第2の判定手段と、前記第1の判定手段で、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅内グループ向けに設定されていると判定されない場合、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅外グループ向けに設定されているか否かを判定する第3の判定手段と、前記第3の判定手段で、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅外グループ向けに設定されていると判定した場合に、前記短縮IDに含まれる前記地区コードの下2桁が自己の地区コードの下2桁と一致しているか否かを判定する第4の判定手段とを備え、前記第2の判定手段で一致していると判定された場合または前記第4の判定手段で一致していると判定された場合は、前記送信電文を最後まで受信し、前記第2の判定手段で一致していると判定されなかった場合または前記第4の判定手段で一致していると判定されなかった場合は、前記送信電文を最後まで受信せずに受信を終了させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0029】
請求項1に記載した本発明の無線装置によれば、接続先の警報器1,4から報知信号が入力されると、即座に、その報知信号の示す警報状態又は故障状態の内容を示す報知データが、第1の送信手段Aによって、第1のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信されると共に、第1の送信手段による送信時点から所定の待機時間経過後に第2の送信手段Cによって第2のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信される。
【0030】
また、宅内グループに属すると宅内グループ判別手段Dが判別した他の無線装置から送信された報知データが第1のチャネルにおいて受信されると、第1の報知手段Eによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0031】
さらに、宅外グループに属すると宅外グループ判別手段Fが判別した他の無線装置から送信された報知データが第2のチャネルにおいて受信されると、第2の報知手段Gによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0032】
このため、宅内グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生時に接続先の警報器1,4から報知させる一方、宅外グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生から待機時間が経過した時点で接続先の警報器1,4から報知させるようにして、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出した警報器1,4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内の警報器1,4による宅外の警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない宅外の住人に、宅内の警報器1,4の誤報に基づく宅外の警報器1,4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0033】
請求項2に記載した本発明の無線装置によれば、接続先の警報器1,4から報知信号が入力されると、即座に、その報知信号の示す警報状態又は故障状態の内容を示す報知データが、第1の送信手段Aによって、第1のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信されると共に、第2の送信手段Cによって第2のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信される。
【0034】
また、宅内グループに属すると宅内グループ判別手段Dが判別した他の無線装置から送信された報知データが第1のチャネルにおいて受信されると、第1の報知手段Eによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0035】
さらに、宅外グループに属すると宅外グループ判別手段Fが判別した他の無線装置から送信された報知データが第2のチャネルにおいて受信されると、受信時点から所定の待機時間経過後に、第2の報知手段Gによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0036】
このため、宅内グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生時に接続先の警報器1,4から報知させる一方、宅外グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生から待機時間が経過した時点で接続先の警報器1,4から報知させるようにして、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出した警報器1,4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内の警報器1,4による宅外の警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない宅外の住人に、宅内の警報器1,4の誤報に基づく宅外の警報器1,4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0037】
請求項3に記載した本発明の無線装置によれば、接続先の警報器1,4から報知信号が入力されると、即座に、その報知信号の示す警報状態又は故障状態の内容を示す報知データが、第3の送信手段Hによって、宅内グループに属する他の無線装置を送信先として無線で送信されると共に、第3の送信手段による送信時点から所定の待機時間経過後に、第4の送信手段Jによって、宅外グループに属する他の無線装置を送信先として無線で送信される。
【0038】
また、宅内グループに属するとグループ判別手段Kが判別した他の無線装置から送信された報知データが第1のチャネルにおいて受信されると、第3の報知手段Lによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0039】
さらに、宅外グループに属するとグループ判別手段Kが判別した他の無線装置から送信された報知データが第2のチャネルにおいて受信されると、第4の報知手段Mによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0040】
このため、宅内グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生時に接続先の警報器1,4から報知させる一方、宅外グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生から待機時間が経過した時点で接続先の警報器1,4から報知させるようにして、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出した警報器1,4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内の警報器1,4による宅外の警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない宅外の住人に、宅内の警報器1,4の誤報に基づく宅外の警報器1,4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0041】
請求項4に記載した本発明の無線装置によれば、接続先の警報器1,4から報知信号が入力されると、即座に、その報知信号の示す警報状態又は故障状態の内容を示す報知データが、第3の送信手段Hによって、宅内グループに属する他の無線装置を送信先として無線で送信されると共に、第4の送信手段Jによって、宅外グループに属する他の無線装置を送信先として無線で送信される。
【0042】
また、宅内グループに属するとグループ判別手段Kが判別した他の無線装置から送信された報知データが第1のチャネルにおいて受信されると、第3の報知手段Lによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0043】
さらに、宅外グループに属するとグループ判別手段Kが判別した他の無線装置から送信された報知データが第2のチャネルにおいて受信されると、受信時点から所定の待機時間経過後に、第4の報知手段Mによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0044】
このため、宅内グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生時に接続先の警報器1,4から報知させる一方、宅外グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生から待機時間が経過した時点で接続先の警報器1,4から報知させるようにして、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出した警報器1,4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内の警報器1,4による宅外の警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない宅外の住人に、宅内の警報器1,4の誤報に基づく宅外の警報器1,4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0045】
請求項5に記載した本発明の無線装置によれば、接続先の警報器1,4から報知信号が入力されると、即座に、その報知信号の示す警報状態又は故障状態の内容を示す報知データが、第5の送信手段Nによって、他の無線装置に無線で送信される。
【0046】
そして、宅内グループに属するとグループ判別手段Kが判別した他の無線装置から送信された報知データが受信されると、第5の報知手段Qによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0047】
また、宅外グループに属するとグループ判別手段Kが判別した他の無線装置から送信された報知データが受信されると、受信時点から所定の待機時間経過後に、第6の報知手段Rによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0048】
このため、宅内グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生時に接続先の警報器1,4から報知させる一方、宅外グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生から待機時間が経過した時点で接続先の警報器1,4から報知させるようにして、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出した警報器1,4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内の警報器1,4による宅外の警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない宅外の住人に、宅内の警報器1,4の誤報に基づく宅外の警報器1,4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0049】
請求項6に記載した本発明の無線装置によれば、接続先の警報器1,4から報知信号が入力されると、即座に、その報知信号の示す警報状態又は故障状態の内容を示す報知データが、第6の送信手段Sによって、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信されると共に、第6の送信手段Sによる送信時点所定の待機時間経過後に、第7の送信手段Tによって、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち他の家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信される。
【0050】
そして、宅内グループに属するとグループ判別手段Uが判別した、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて送信された、他の無線装置からの報知データが受信されると、第7の報知手段Vによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0051】
また、宅外グループに属するとグループ判別手段Uが判別した、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて送信された、他の無線装置からの報知データが受信されると、第8の報知手段Wによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0052】
このため、宅内グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生時に接続先の警報器1,4から報知させる一方、宅外グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生から待機時間が経過した時点で接続先の警報器1,4から報知させるようにして、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出した警報器1,4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内の警報器1,4による宅外の警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない宅外の住人に、宅内の警報器1,4の誤報に基づく宅外の警報器1,4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0053】
請求項7に記載した本発明の無線装置によれば、接続先の警報器1,4から報知信号が入力されると、即座に、その報知信号の示す警報状態又は故障状態の内容を示す報知データが、第6の送信手段Sによって、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信されると共に、第7の送信手段Tによって、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち他の家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信される。
【0054】
そして、宅内グループに属するとグループ判別手段Uが判別した、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて送信された、他の無線装置からの報知データが受信されると、第7の報知手段Vによって、受信した報知データを警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0055】
また、宅外グループに属するとグループ判別手段Uが判別した、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて送信された、他の無線装置からの報知データが受信されると、第8の報知手段Wによって、受信した報知データを、受信時点から所定の待機時間経過後に、警報器1,4へ出力して、報知データに基づく報知信号の示す内容に相当する警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として警報器1,4に報知させる。
【0056】
このため、宅内グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生時に接続先の警報器1,4から報知させる一方、宅外グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生から待機時間が経過した時点で接続先の警報器1,4から報知させるようにして、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出した警報器1,4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内の警報器1,4による宅外の警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない宅外の住人に、宅内の警報器1,4の誤報に基づく宅外の警報器1,4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0057】
請求項8に記載した本発明の無線装置によれば、報知信号の入力中に、該報知信号の入力継続時間が予め定められた待機時間を経過したか否かを判別する待機時間経過判別手段を備え、第2、第4または第7の送信手段は、報知信号の入力継続時間が予め定められた待機時間を経過したと待機時間経過判別手段が判別した時に、報知データを無線で送信する。
【0058】
このため、宅外グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その発生から待機時間が経過した時点で接続先の警報器1,4から報知させるようにして、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出した警報器1,4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内の警報器1,4による宅外の警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない宅外の住人に、宅内の警報器1,4の誤報に基づく宅外の警報器1,4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0059】
請求項9に記載した本発明の無線装置によれば、報知データの受信中に、該報知データの受信継続時間が予め定められた待機時間を経過したか否かを判別する待機時間経過判別手段を備え、第2、第4、第6または第8の報知手段は、受信した報知データに基づく報知信号の継続時間が予め定められた待機時間を経過したと待機時間経過判別手段が判別した時に、報知データを無線で送信する。
【0060】
このため、宅外グループに属する他の無線装置に接続された警報器1,4で検出された警報状態又は故障状態は、その受信から待機時間が経過した時点で接続先の警報器1,4から報知させるようにして、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出した警報器1,4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内の警報器1,4による宅外の警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない宅外の住人に、宅内の警報器1,4の誤報に基づく宅外の警報器1,4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0061】
請求項10に記載した本発明の無線装置によれば、識別情報は、無線ユニットの機器IDと、宅内グループに属することを表すハウスコードと、宅外グループに属することを表す地区コードを含む。それにより、宅内の無線装置と宅外の無線装置とを識別することができる。
【0062】
請求項11に記載した本発明の無線装置によれば、識別情報は、事業体コードをさらに含む。それにより、異なる事業体(たとえば、ガス事業者)によって展開される本自動連係システムが複数存在する場合にそれぞれの自動連係システムを識別することができる。
【0063】
請求項12に記載した本発明の無線装置によれば、宅内グループは、親機として動作する1台の無線装置と、親機として動作する1台の無線装置と縁組みされて子機として動作する少なくとも1台の無線装置から構成されており、親機として動作する無線装置の機器IDがハウスコードとして設定されている。それにより、宅内グループに属する無線装置の縁組み作業が簡便となる。また、ハウスコードが親機の機器IDと同じなので、設定し易い。
【0064】
請求項13に記載した本発明の無線装置によれば、親機として動作する無線装置は、事業体コードおよび地区コードを設定する設定手段を備えている。それにより、事業体コードおよび地区コードの設定が簡単になる。
【0065】
請求項14に記載した本発明の無線装置によれば、設定手段は、ロータリースイッチである。それにより、事業体コードおよび地区コードの設定をロータリースイッチで簡単に設定することができる。
【0066】
請求項15に記載した本発明の無線装置によれば、設定手段は、ロータリースイッチと前記記憶手段であり、ロータリースイッチで地区コードが設定され、記憶手段で事業体コードが設定されている。それにより、事業体コードおよび地区コードの設定を記憶手段とロータリースイッチで簡単に設定することができる。
【0067】
請求項16に記載した本発明の無線装置によれば、設定手段は、設定器である。それにより、事業体コードおよび地区コードの設定を設定器で簡単に設定することができる。
【0068】
請求項17に記載した本発明の無線装置によれば、設定手段は、事業体コードと地区コードを同一になるように設定する。それにより、各宅において宅内の親機と子機間の縁組みをするだけで、自動連係システムを運用できる。また、宅外の親機および子機の機器IDを登録せずに、事業体コードと地区コードを登録するだけで、自動連係システムを運用できる。
【0069】
請求項18に記載した本発明の無線装置によれば、子機として動作する無線装置は、親機として動作する無線装置との縁組み時に、ハウスコードを記憶手段に登録する。それにより、子機として動作する無線装置へのハウスコードの登録が簡単になる。
【0070】
請求項19に記載した本発明の無線装置によれば、子機として動作する無線装置は、親機として動作する無線装置との縁組み時に、親機で設定された事業体コードおよび地区コードを記憶手段に登録する。それにより、子機として動作する無線装置への事業体コードおよび地区コードの登録が簡単になる。
【0071】
請求項20に記載した本発明の無線装置によれば、識別情報は、電文形式で報知データと共に送信される短縮IDを含み、短縮IDは、宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁とハウスコードの下2桁の組み合わせからなる4桁の宅内識別用データ、または、宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁と地区コードの下2桁の組み合わせからなる4桁の宅外識別用データとして設定されており、無線装置は、他の無線装置からの送信電文を受信したときに、短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅内グループ向けに設定されているか否かを判定する第1の判定手段と、第1の判定手段で、短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅内グループ向けに設定されていると判定した場合に、短縮IDに含まれるハウスコードの下2桁が自己のハウスコードの下2桁と一致しているか否かを判定する第2の判定手段と、第1の判定手段で、短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅内グループ向けに設定されていると判定されない場合、短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅外グループ向けに設定されているか否かを判定する第3の判定手段と、第3の判定手段で、短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅外グループ向けに設定されていると判定した場合に、短縮IDに含まれる地区コードの下2桁が自己の地区コードの下2桁と一致しているか否かを判定する第4の判定手段とを備え、第2の判定手段で一致していると判定された場合または第4の判定手段で一致していると判定された場合は、送信電文を最後まで受信し、第2の判定手段で一致していると判定されなかった場合または第4の判定手段で一致していると判定されなかった場合は、送信電文を最後まで受信せずに受信を終了させる。それにより、無線ユニットは、自己のハウスコード宛(宅内宛)、自己の地区コード宛(同一地区宛)の送信電文か否かを判断することができ、同一地区からの全ての通信を最後まで受信することなく、自分宛以外は最小の受信時間で受信を終了することができる。また、自分宛以外の無駄な受信時間を短縮することができるため、無線ユニットにおける消費電力を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0072】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0073】
(第1実施形態)図8は本発明を適用してガス漏れ警報器と火災報知器とを無線で相互に接続した自動連携システムの第1実施形態を示すブロック図、図9は図8の自動連携システムにおける無線ユニットの構成例を示すブロック図である。
【0074】
図8に示す本実施形態の自動連携システムは、ガス漏れ警報器1(請求項中の警報器に相当。)と、ガス漏れ警報器1に接続された無線ユニット2(請求項中の無線装置に相当。)と、無線ユニット2と無線通信方式で通信する後述の無線ユニット3(請求項中の無線装置に相当。)と、無線ユニット3に接続された火災警報器4(請求項中の警報器に相当。)とを含む。ガス漏れ警報器1や火災警報器4と無線ユニット2,3は各家宅にそれぞれ設置され、各無線ユニット2,3が宅内、宅外(たとえば隣家等)を跨いで無線通信を相互に行うことで、宅内、宅外を跨いだ警報の相互報知動作(なかまうち、自主防災)を行う。
【0075】
ガス漏れ警報器1は、都市ガスやプロパンガスの成分を検出するセンサによりガスを検知して警報信号(請求項中の報知信号に相当。)を生成、出力する従来公知のものであり、また、火災警報器4は、熱センサや煙センサにより火災の発生を検知し前記警報信号を生成、出力する従来公知のものであって、いずれも、検知時に音声(警報音、警報メッセージ)により報知する機能を内蔵している。
【0076】
なお、ガス漏れ警報器1や火災警報器4の音声報知機能は、自身がガスの漏洩や火災の発生を検知した場合だけでなく、無線ユニット2,3を介して外部から入力される信号(他の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4から出力される警報信号に基づいた警報報知信号)によっても作動させることができる。
【0077】
無線ユニット2,3は、図9に示すように、通信用高周波回路部RFと変復調処理用デジタル処理回路部DPと制御用マイクロコンピュータ部(以下、「マイコン部」と略記する。)μCOMとをワンチップ化した集積回路LSIと、ガス漏れ警報器1や火災警報器4がそれぞれ接続されるポートPioと、不揮発性メモリNVMと、通信用高周波回路部RFに接続されたアンテナATと、縁組スイッチESとを有しており、ポートPioと不揮発性メモリNVMと縁組スイッチESは、マイコン部μCOMに接続されている。
【0078】
本実施形態の無線ユニット2,3は、第1のチャネルと第2のチャネルの2つのチャネルを使い分けて他の無線ユニット2,3と無線通信を行うように構成されており、本実施形態では、第1のチャネルは同一の家宅内の無線ユニット2,3との通信用に、第2のチャネルは宅外の無線ユニット2,3との通信用に、それぞれ割り当てられている。
【0079】
なお、不揮発性メモリNVMには、無線ユニット2,3が外部との無線通信において使用する自己の識別信号(以下、機器IDという)や、ガス漏れ警報器1や火災警報器4が出力する警報信号のパルス波形パターンとそれにより示される警報内容(例えばガス漏れ、火災発生等)とを関連づけたテーブルとが、予め登録されている。
【0080】
また、不揮発性メモリNVMには、無線ユニット2,3と同一の家宅内に設置された他の無線ユニット2,3の機器IDが、宅内グループに属することを表すハウスコードと共に、無線ユニット2,3の識別情報として登録されている。また、不揮発性メモリNVMには、無線ユニット2,3とは別の家宅内、つまり、宅外に設置された他の無線ユニット2,3の機器IDが、宅外グループに属することを表す地区コードと共に、無線ユニット2,3の識別情報として登録されている。さらに、不揮発性メモリNVMには、異なる事業体(たとえば、ガス事業者)によって展開される本自動連係システムが複数存在する場合にそれぞれの自動連係システムを識別するための事業体コードも、各無線ユニット2,3の機器IDと共に、無線ユニット2,3の識別情報として登録されている。
【0081】
機器IDおよび各種コードを含む識別情報の不揮発性メモリNVMへの登録は、自動連係システムの設置時に、各無線ユニットにおける縁組スイッチESの同時操作により行われる。すなわち、縁組スイッチESの同時操作をしたもの同士の識別情報が、無線を通じてお互いの不揮発性メモリNVMへ登録される。このように、お互いの惜別情報をお互いの不揮発性メモリNVMへ登録する作業は、一般に縁組みと呼ばれ、周知である。この縁組みは、宅内グループに属する無線ユニット2,3同士と、宅外グループに属する無線ユニット2,3同士と、宅内グループに属する無線ユニット2,3および宅外グループに属する無線ユニット2,3の間で、それぞれ行われる。
【0082】
即ち、本実施形態では、請求項中の記憶手段が不揮発性メモリNVMで構成されている。
【0083】
そして、マイコン部μCOMでは、内部のROM(図示せず)に格納された制御プログラムにしたがって、図10のフローチャートで示す処理が実行される。
【0084】
まず、ガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号がポートPioに入力されたか否かを確認し(ステップS1)、入力された場合は(ステップS1でY)、不揮発性メモリNVMに登録されたテーブルを参照して、入力された警報信号のパルス波形パターンから発生した警報内容を判別する(ステップS3)。
【0085】
そして、判別した警報信号の警報内容を示す警報発生データを、不揮発性メモリNVMに登録された自己の識別情報と共に、送信電文として、変復調処理用デジタル処理回路部DPにて変調して通信用高周波回路部RF乃至アンテナATから、第1のチャネルで無線送信させる(ステップS5)。
【0086】
続いて、ステップS1で確認したガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号の、ポートPioへの入力が継続しているか否かを確認し(ステップS7)、継続していない場合は(ステップS7でN)、ステップS1にリターンし、継続している場合は(ステップS7でY)、警報信号の入力開始から予め定められた待機時間が経過したか否かを確認する(ステップS9)。
【0087】
待機時間が経過していない場合は(ステップS9でN)、ステップS7にリターンし、経過した場合は(ステップS9でY)、ステップS3で判別した警報信号の警報内容を示す警報発生データを、不揮発性メモリNVMに登録された自己の識別情報と共に、送信電文として、変復調処理用デジタル処理回路部DPにて変調して通信用高周波回路部RF乃至アンテナATから、第2のチャネルで無線送信させた後(ステップS11)、ステップS1にリターンする。
【0088】
これに対して、ステップS1においてガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号がポートPioに入力されていない場合(N)は、他の無線ユニット2,3からの警報発生データが第1のチャネルにおいて、受信電文として、アンテナAT乃至通信用高周波回路部RFで受信され変復調処理用デジタル処理回路部DPにて復調されて入力されたか否かを確認する(ステップS13)。
【0089】
第1のチャネルにおいて他の無線ユニット2,3からの警報発生データが入力されていない場合は(ステップS13でN)、後述するステップS19に進み、入力された場合は(ステップS13でY)、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されているか否かを確認し(ステップS15)、登録されていない場合は(ステップS15でN)、ステップS1にリターンする。
【0090】
一方、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されている場合は(ステップS15でY)、宅内の他の場所で、警報発生データに示されている他の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が発生したことを、ポートPioに接続されているガス漏れ警報器1や火災警報器4おいて音声出力により報知させるための警報報知信号を生成して、ポートPioからガス漏れ警報器1や火災警報器4に出力した後(ステップS17)、ステップS1にリターンする。
【0091】
また、ステップS13において、第1のチャネルにおいて他の無線ユニット2,3からの警報発生データが入力されていない場合(N)に進むステップS19では、他の無線ユニット2,3からの警報発生データが第2のチャネルにおいて、受信電文として、アンテナAT乃至通信用高周波回路部RFで受信され変復調処理用デジタル処理回路部DPにて復調されて入力されたか否かを確認する。
【0092】
第2のチャネルにおいて他の無線ユニット2,3からの警報発生データが入力されていない場合は(ステップS19でN)、ステップS1にリターンし、入力された場合は(ステップS19でY)、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅外グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されているか否かを確認し(ステップS21)、登録されていない場合は(ステップS21でN)、ステップS1にリターンする。
【0093】
一方、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅外グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されている場合は(ステップS21でY)、他の家宅で、警報発生データに示されている他の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が発生したことを、ポートPioに接続されているガス漏れ警報器1や火災警報器4おいて音声出力により報知させるための警報報知信号を生成して、ポートPioからガス漏れ警報器1や火災警報器4に出力した後(ステップS23)、ステップS1にリターンする。
【0094】
以上の説明からも明らかなように、本実施形態の無線ユニット2,3では、図10のフローチャートにおけるステップS1乃至ステップS5が、請求項中の第1の送信手段Aに対応する処理となっており、また、図10中のステップS7及びステップS9が、請求項中の待機時間経過判別手段Bに対応する処理となっており、さらに、図10中のステップS11が、請求項中の第2の送信手段Cに対応する処理となっている。
【0095】
また、本実施形態の無線ユニット2,3では、図10中のステップS13及びステップS15が、請求項中の宅内グループ判別手段Dに対応する処理となっており、図10中のステップS17が、請求項中の第1の報知手段Eに対応する処理となっている。
【0096】
さらに、本実施形態の無線ユニット2,3では、図10中のステップS19及びステップS21が、請求項中の宅外グループ判別手段Fに対応する処理となっており、図10中のステップS23が、請求項中の第2の報知手段Gに対応する処理となっている。
【0097】
次に、上述のように構成された本実施形態の自動連係システムの動作(作用)について説明する。
【0098】
まず、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出されると、自身において警報が音声等により出力されると共に、検出した警報状態に応じてパルス波形パターンの異なる警報信号が無線ユニット2,3に出力される。
【0099】
すると、ポートPioから警報信号が入力された無線ユニット2,3において、警報信号のパルス波形パターンによって示される警報内容を示す警報発生データが、第1のチャネルを使った無線通信により送信される。
【0100】
この警報発生データを第1のチャネルにおいて受信した他の無線ユニット2,3では、自身に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4への警報報知信号の出力が、警報発生データの送信元の無線ユニット2,3が同一の家宅(宅内)に設置されたものであるときにのみ行われ、他の家宅(宅外)に設置された無線ユニット2,3が警報発生データの送信元である場合は行われない。
【0101】
そのため、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出された直後の時点では、警報状態を検出したガス漏れ警報器1や火災警報器4と同じ家宅内に設置された他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において、宅内の他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0102】
また、ポートPioから警報信号が入力された無線ユニット2,3において、ポートPioからの警報信号の入力が予め定められた待機時間を経過するまで継続すると、警報信号のパルス波形パターンによって示される警報内容を示す警報発生データが、第2のチャネルを使った無線通信により送信される。
【0103】
この警報発生データを第2のチャネルにおいて受信した他の無線ユニット2,3では、自身に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4への警報報知信号の出力が、警報発生データの送信元の無線ユニット2,3が他の家宅に設置されたものであるときにのみ行われ、宅内に設置された無線ユニット2,3が警報発生データの送信元である場合は行われない。
【0104】
そのため、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出されてから待機時間が経過した後の時点では、警報状態を検出したガス漏れ警報器1や火災警報器4と異なる他の家宅、つまり、宅外に設置されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において、他の家宅のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0105】
このように本実施形態の自動連係システムによれば、宅外に設置された無線ユニット2,3が接続先のガス漏れ警報器1や火災警報器4に警報報知信号を出力するきっかけとなる警報発生データの送信を、宅内に設置された無線ユニット2,3が接続先のガス漏れ警報器1や火災警報器4に警報報知信号を出力するきっかけとなる警報発生データの送信に用いる第1のチャネルと異なる第2のチャネルを用いて、ガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号の入力から待機時間が経過した後の時点にタイミングを遅らせて行うので、待機時間が経過するまでの間に、警報状態を検出したガス漏れ警報器1や火災警報器4が誤報で動作していることが確認されて警報動作が手動等で停止されれば、宅内のガス漏れ警報器1や火災警報器4による宅外での警報状態の報知が行われずに済むようにして、警報状態の発生箇所に直接赴いて状態を確認できない他の家宅の住人に、宅内のガス漏れ警報器1や火災警報器4の誤報に基づく宅外のガス漏れ警報器1や火災警報器4の警報動作により避難等の行動を無駄に起こさせてしまうのを、防止することができる。
【0106】
(第2実施形態)なお、上述した第1実施形態では、警報発生データの受信側の無線ユニット2,3が、通信に使用されたチャネルと送信元の無線ユニット2,3の識別情報とにより、自身が送信対象に該当するか否かを判断して受信処理の要否を決定する構成について説明したが、その代わりに、第2実施形態として、送信先を特定して警報発生データを単一のチャネルで送信する構成とすることもできる。
【0107】
この場合には、無線ユニット2,3が、単一のチャネルで他の無線ユニット2,3と無線通信を行うように構成されることになり、また、各無線ユニット2,3のマイコン部μCOMが内部の不図示のROMに格納された制御プログラムにしたがって実行する処理が、図11のフローチャートで示す内容に変更される。
【0108】
まず、ガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号がポートPioに入力されたか否かを確認し(ステップS31)、入力された場合は(ステップS31でY)、不揮発性メモリNVMに登録されたテーブルを参照して、入力された警報信号のパルス波形パターンから発生した警報内容を判別する(ステップS33)。
【0109】
そして、判別した警報信号の警報内容を示す警報発生データを、不揮発性メモリNVMに宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として登録されている、同一の家宅内に設置された他の無線ユニット2,3の機器IDを送信先として、送信元の識別情報である不揮発性メモリNVMに登録された自己の識別情報と共に、送信電文として、変復調処理用デジタル処理回路部DPにて変調して通信用高周波回路部RF乃至アンテナATから無線送信させる(ステップS35)。
【0110】
続いて、ステップS31で確認したガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号の、ポートPioへの入力が継続しているか否かを確認し(ステップS37)、継続していない場合は(ステップS37でN)、ステップS31にリターンし、継続している場合は(ステップS37でY)、警報信号の入力開始から予め定められた待機時間が経過したか否かを確認する(ステップS39)。
【0111】
待機時間が経過していない場合は(ステップS39でN)、ステップS37にリターンし、経過した場合は(ステップS39でY)、ステップS33で判別した警報信号の警報内容を示す警報発生データを、不揮発性メモリNVMに宅外グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として登録されている、他の家宅内に設置された他の無線ユニット2,3の機器IDを送信先として、送信元の識別情報である不揮発性メモリNVMに登録された自己の識別情報と共に、送信電文として、変復調処理用デジタル処理回路部DPにて変調して通信用高周波回路部RF乃至アンテナATから無線送信させた後(ステップS41)、ステップS31にリターンする。
【0112】
これに対して、ステップS31においてガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号がポートPioに入力されていない場合(N)は、他の無線ユニット2,3からの警報発生データが、受信電文として、自己の識別情報を含んだ内容でアンテナAT乃至通信用高周波回路部RFで受信され変復調処理用デジタル処理回路部DPにて復調されて入力されたか否かを確認する(ステップS43)。
【0113】
他の無線ユニット2,3からの警報発生データが入力されていない場合は(ステップS43でN)、ステップS31にリターンし、入力された場合は(ステップS43でY)、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されているか否かを確認し(ステップS45)、登録されていない場合は(ステップS45でN)、後述するステップS49に進む。
【0114】
一方、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されている場合は(ステップS45でY)、宅内の他の場所で、警報発生データに示されている他の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が発生したことを、ポートPioに接続されているガス漏れ警報器1や火災警報器4おいて音声出力により報知させるための警報報知信号を生成して、ポートPioからガス漏れ警報器1や火災警報器4に出力した後(ステップS47)、ステップS31にリターンする。
【0115】
また、ステップS45において、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されていない場合(N)に進むステップS49では、他の家宅で、警報発生データに示されている他の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が発生したことを、ポートPioに接続されているガス漏れ警報器1や火災警報器4おいて音声出力により報知させるための警報報知信号を生成して、ポートPioからガス漏れ警報器1や火災警報器4に出力し、その後、ステップS31にリターンする。
【0116】
以上の説明からも明らかなように、図11のフローチャートで示す内容の制御プログラムが内部の不図示のROMに格納されたマイコン部μCOMを有する、本発明の第2実施形態に係る無線ユニット2,3では、図11のフローチャートにおけるステップS31乃至ステップS35が、請求項中の第3の送信手段Hに対応する処理となっており、また、図11中のステップS37及びステップS39が、請求項中の待機時間経過判別手段Bに対応する処理となっており、さらに、図11中のステップS41が、請求項中の第4の送信手段Jに対応する処理となっている。
【0117】
また、本実施形態の無線ユニット2,3では、図11中のステップS43及びステップS45が、請求項中のグループ判別手段Kに対応する処理となっており、図11中のステップS47が、請求項中の第3の報知手段Lに対応する処理となっていると共に、図11中のステップS49が、請求項中の第4の報知手段Mに対応する処理となっている。
【0118】
上述のように構成された本実施形態の自動連係システムでは、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出されると、自身において警報が音声等により出力されると共に、検出した警報状態に応じてパルス波形パターンの異なる警報信号が無線ユニット2,3に出力される。
【0119】
すると、ポートPioから警報信号が入力された無線ユニット2,3において、警報信号のパルス波形パターンによって示される警報内容を示す警報発生データが、その無線ユニット2,3と同じ家宅内に設置された無線ユニット2,3を送信先として、無線通信により送信される。
【0120】
また、ポートPioから警報信号が入力された無線ユニット2,3において、ポートPioからの警報信号の入力が予め定められた待機時間を経過するまで継続すると、警報信号のパルス波形パターンによって示される警報内容を示す警報発生データが、その無線ユニット2,3とは別の家宅に設置された無線ユニット2,3を送信先として、無線通信により送信される。
【0121】
送信された警報発生データは、送信先に指定された他の無線ユニット2,3において受信され、その無線ユニット2,3では、自身に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4への警報報知信号の出力が行われる。
【0122】
このとき、警報発生データの送信元の無線ユニット2,3が同一の家宅内に設置されたものであるときには、送信先の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において、宅内の他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0123】
一方、警報発生データの送信元の無線ユニット2,3が他の家宅に設置されたものであるときには、送信先の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において、他の家宅のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0124】
そのため、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出された直後の時点では、警報状態を検出したガス漏れ警報器1や火災警報器4と同じ家宅内に設置された他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において、宅内の他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0125】
また、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出されてから待機時間が経過した後の時点では、警報状態を検出したガス漏れ警報器1や火災警報器4と異なる他の家宅、つまり、宅外に設置されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において、他の家宅のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0126】
このような構成の第2実施形態に係る自動連携システムにおいても、第1実施形態に係る自動連携システムと同様の効果を得ることができる。
【0127】
(第3実施形態)また、上述した第1実施形態では、警報発生データの送信側の無線ユニット2,3が、宅内の無線ユニット2,3に向けた警報発生データの送信から待機時間が経過した後に、通信に使用するチャネルを変えて宅外の無線ユニット2,3に向けた警報発生データの送信を行って、警報発生データの受信側の無線ユニット2,3の接続先のガス漏れ警報器1や火災警報器4が他の場所で発生した警報状態の報知動作を開始するタイミングを、宅内と宅外とでずらす構成について説明したが、第3実施形態として、単一のチャネルで送信された警報発生データの受信側が、送信元の無線ユニット2,3が宅内、宅外のどちらであるかを判別して、接続先のガス漏れ警報器1や火災警報器4が他の場所で発生した警報状態の報知動作を開始するタイミングを、宅内と宅外とでずらす構成とすることもできる。
【0128】
この場合には、第2実施形態の場合と同様に、無線ユニット2,3が、単一のチャネルで他の無線ユニット2,3と無線通信を行うように構成されることになり、また、各無線ユニット2,3のマイコン部μCOMが内部の不図示のROMに格納された制御プログラムにしたがって実行する処理が、図12のフローチャートで示す内容に変更される。
【0129】
まず、ガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号がポートPioに入力されたか否かを確認し(ステップS51)、入力された場合は(ステップS51でY)、不揮発性メモリNVMに登録されたテーブルを参照して、入力された警報信号のパルス波形パターンから発生した警報内容を判別する(ステップS53)。
【0130】
そして、判別した警報信号の警報内容を示す警報発生データを、送信元の識別情報である不揮発性メモリNVMに登録された自己の識別情報と共に、送信電文として、変復調処理用デジタル処理回路部DPにて変調して通信用高周波回路部RF乃至アンテナATから無線送信させた後(ステップS55)、ステップS51にリターンする。
【0131】
これに対して、ステップS51においてガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号がポートPioに入力されていない場合(N)は、他の無線ユニット2,3からの警報発生データが、受信電文として、アンテナAT乃至通信用高周波回路部RFで受信され変復調処理用デジタル処理回路部DPにて復調されて入力されたか否かを確認する(ステップS57)。
【0132】
他の無線ユニット2,3からの警報発生データが入力されていない場合は(ステップS57でN)、ステップS51にリターンし、入力された場合は(ステップS57でY)、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されているか否かを確認し(ステップS59)、登録されていない場合は(ステップS59でN)、後述するステップS63に進む。
【0133】
一方、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されている場合は(ステップS59でY)、宅内の他の場所で、警報発生データに示されている他の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が発生したことを、ポートPioに接続されているガス漏れ警報器1や火災警報器4において音声出力により報知させるための警報報知信号を生成して、ポートPioからガス漏れ警報器1や火災警報器4に出力した後(ステップS61)、ステップS51にリターンする。
【0134】
また、ステップS59において、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されていない場合(N)に進むステップS63では、ステップS57で確認した他の無線ユニット2,3からの警報発生データの入力が継続しているか否かを確認し、継続していない場合は(ステップS63でN)、ステップS51にリターンし、継続している場合は(ステップS63でY)、警報信号の入力開始から予め定められた待機時間が経過したか否かを確認する(ステップS65)。
【0135】
待機時間が経過していない場合は(ステップS65でN)、ステップS63にリターンし、経過した場合は(ステップS65でY)、他の家宅で、警報発生データに示されている他の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が発生したことを、ポートPioに接続されているガス漏れ警報器1や火災警報器4において音声出力により報知させるための警報報知信号を生成して、ポートPioからガス漏れ警報器1や火災警報器4に出力した後(ステップS67)、ステップS51にリターンする。
【0136】
以上の説明からも明らかなように、図12のフローチャートで示す内容の制御プログラムが内部の不図示のROMに格納されたマイコン部μCOMを有する、本発明の第3実施形態に係る無線ユニット2,3では、図12のフローチャートにおけるステップS51乃至ステップS55が、請求項中の第5の送信手段Nに対応する処理となっており、また、図12中のステップS57及びステップS59が、請求項中のグループ判別手段Kに対応する処理となっている。
【0137】
また、本実施形態の無線ユニット2,3では、図12中のステップS61が、請求項中の第5の報知手段Qに対応する処理となっており、図12中のステップS63及びステップS65が、請求項中の待機時間経過判別手段Pに対応する処理となっていると共に、図12中のステップS67が、請求項中の第6の報知手段Rに対応する処理となっている。
【0138】
上述のように構成された本実施形態の自動連係システムでは、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出されると、自身において警報が音声等により出力されると共に、検出した警報状態に応じてパルス波形パターンの異なる警報信号が無線ユニット2,3に出力される。
【0139】
すると、ポートPioから警報信号が入力された無線ユニット2,3において、警報信号のパルス波形パターンによって示される警報内容を示す警報発生データが、無線通信により送信される。
【0140】
送信された警報発生データが、送信元の無線ユニット2,3と同じ家宅内に設置された無線ユニット2,3で受信されると、受信した無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4への警報報知信号の出力が行われ、そのガス漏れ警報器1や火災警報器4において、宅内の他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0141】
一方、送信された警報発生データが、送信元の無線ユニット2,3と異なる他の家宅に設置された無線ユニット2,3で受信されると、その受信が予め定められた待機時間を経過するまで継続された時点で、受信した無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4への警報報知信号の出力が行われ、そのガス漏れ警報器1や火災警報器4において、他の家宅のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0142】
そのため、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出された直後の時点では、警報状態を検出したガス漏れ警報器1や火災警報器4と同じ家宅内に設置された他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において、宅内の他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0143】
また、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出されてから待機時間が経過した後の時点では、警報状態を検出したガス漏れ警報器1や火災警報器4と異なる他の家宅、つまり、宅外に設置されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において、他の家宅のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0144】
このような構成の第3実施形態に係る自動連携システムにおいても、第1実施形態に係る自動連携システムと同様の効果を得ることができる。
【0145】
(第4実施形態)さらに、上述した第1実施形態や第2実施形態のように、警報発生データの送信側の無線ユニット2,3が、宅内の無線ユニット2,3に向けた警報発生データの送信から待機時間が経過した後に、宅外の無線ユニット2,3に向けた警報発生データの送信を行って、警報発生データの受信側の無線ユニット2,3の接続先のガス漏れ警報器1や火災警報器4が他の場所で発生した警報状態の報知動作を開始するタイミングを、宅内と宅外とでずらす構成とする場合、第4実施形態として、各家宅毎に宅内の無線ユニット2,3どうしの通信に使用するチャネル(請求項中の宅内通信用チャネルに相当。)が個別に割り当てられている場合には、次のような構成とすることもできる。
【0146】
まず、この場合には、不揮発性メモリNVMに、宅内の他の無線ユニット2,3と通信する際に使用するチャネルと、他の家宅の無線ユニット2,3が同一の家宅内に設置された他の無線ユニット2,3と通信する場合に使用するチャネルとが、さらに登録されている。
【0147】
そして、各無線ユニット2,3のマイコン部μCOMが内部の不図示のROMに格納された制御プログラムにしたがって実行する処理が、図13のフローチャートで示す内容に変更される。
【0148】
まず、ガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号がポートPioに入力されたか否かを確認し(ステップS71)、入力された場合は(ステップS71でY)、不揮発性メモリNVMに登録されたテーブルを参照して、入力された警報信号のパルス波形パターンから発生した警報内容を判別する(ステップS73)。
【0149】
そして、判別した警報信号の警報内容を示す警報発生データを、送信元の識別情報である不揮発性メモリNVMに登録された自己の識別情報と共に、送信電文として、変復調処理用デジタル処理回路部DPにて変調して通信用高周波回路部RF乃至アンテナATから、宅内の他の無線ユニット2,3と通信する際に使用するチャネルを用いて無線送信させる(ステップS75)。
【0150】
続いて、ステップS71で確認したガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号の、ポートPioへの入力が継続しているか否かを確認し(ステップS77)、継続していない場合は(ステップS77でN)、ステップS71にリターンし、継続している場合は(ステップS77でY)、警報信号の入力開始から予め定められた待機時間が経過したか否かを確認する(ステップS79)。
【0151】
待機時間が経過していない場合は(ステップS79でN)、ステップS77にリターンし、経過した場合は(ステップS79でY)、ステップS73で判別した警報信号の警報内容を示す警報発生データを、不揮発性メモリNVMに登録された自己の識別情報と共に、送信電文として、変復調処理用デジタル処理回路部DPにて変調して通信用高周波回路部RF乃至アンテナATから、他の家宅の無線ユニット2,3が同一の家宅内に設置された他の無線ユニット2,3と通信する場合に使用するチャネルを用いて無線送信させた後(ステップS81)、ステップS71にリターンする。
【0152】
これに対して、ステップS71においてガス漏れ警報器1や火災警報器4からの警報信号がポートPioに入力されていない場合(N)は、他の無線ユニット2,3からの警報発生データが、宅内の他の無線ユニット2,3と通信する際に使用するチャネルにおいて、受信電文として、アンテナAT乃至通信用高周波回路部RFで受信され変復調処理用デジタル処理回路部DPにて復調されて入力されたか否かを確認する(ステップS83)。
【0153】
宅内の他の無線ユニット2,3と通信する際に使用するチャネルにおいて、他の無線ユニット2,3からの警報発生データが入力されていない場合は(ステップS83でN)ステップS71にリターンし、入力された場合は(ステップS83でY)、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されているか否かを確認し(ステップS85)、登録されていない場合は(ステップS85でN)、後述するステップS89に進む。
【0154】
一方、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されている場合は(ステップS85でY)、宅内の他の場所で、警報発生データに示されている他の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が発生したことを、ポートPioに接続されているガス漏れ警報器1や火災警報器4において音声出力により報知させるための警報報知信号を生成して、ポートPioからガス漏れ警報器1や火災警報器4に出力した後(ステップS87)、ステップS71にリターンする。
【0155】
また、ステップS85において、警報発生データと共に入力された識別情報が、宅内グループに属する無線ユニット2,3の識別情報として不揮発性メモリNVMに登録されていない場合(N)に進むステップS89では、他の家宅で、警報発生データに示されている他の無線ユニット2,3に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が発生したことを、ポートPioに接続されているガス漏れ警報器1や火災警報器4において音声出力により報知させるための警報報知信号を生成して、ポートPioからガス漏れ警報器1や火災警報器4に出力し、その後、ステップS71にリターンする。
【0156】
以上の説明からも明らかなように、図13のフローチャートで示す内容の制御プログラムが内部の不図示のROMに格納されたマイコン部μCOMを有する、本発明の第4実施形態に係る無線ユニット2,3では、図13のフローチャートにおけるステップS71乃至ステップS75が、請求項中の第6の送信手段Sに対応する処理となっており、また、図13中のステップS77及びステップS79が、請求項中の待機時間経過判別手段Bに対応する処理となっており、さらに、図13中のステップS81が、請求項中の第7の送信手段Tに対応する処理となっている。
【0157】
また、本実施形態の無線ユニット2,3では、図13中のステップS83及びステップS85が、請求項中のグループ判別手段Uに対応する処理となっており、図13中のステップS87が、請求項中の第7の報知手段Vに対応する処理となっており、図13中のステップS89が、請求項中の待機時間経過判別手段Pに対応する処理となっていると共に、図13中のステップS67が、請求項中の第8の報知手段Wに対応する処理となっている。
【0158】
上述のように構成された本実施形態の自動連係システムでは、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出されると、自身において警報が音声等により出力されると共に、検出した警報状態に応じてパルス波形パターンの異なる警報信号が無線ユニット2,3に出力される。
【0159】
すると、ポートPioから警報信号が入力された無線ユニット2,3において、警報信号のパルス波形パターンによって示される警報内容を示す警報発生データが、宅内の他の無線ユニット2,3と通信する際に使用するチャネルにおける無線通信により送信される。
【0160】
この宅内の他の無線ユニット2,3と通信する際に使用するチャネルにおける無線通信により送信された警報発生データは、宅内の他の無線ユニット2,3と通信する際に使用するチャネルが異なる他の家宅の無線ユニット2,3では受信されず、同一の家宅内に設置された他の無線ユニット2,3においてのみ受信される。
【0161】
そして、警報発生データを受信した宅内の他の無線ユニット2,3では、自身に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4への警報報知信号の出力が行われ、それらのガス漏れ警報器1や火災警報器4において、宅内の他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0162】
また、ポートPioから警報信号が入力された無線ユニット2,3において、ポートPioからの警報信号の入力が予め定められた待機時間を経過するまで継続すると、警報信号のパルス波形パターンによって示される警報内容を示す警報発生データが、他の家宅の無線ユニット2,3が同一の家宅内に設置された他の無線ユニット2,3と通信する場合に使用するチャネルにおける無線通信により送信される。
【0163】
尚、他の家宅が複数存在し、それぞれの家宅に互いに異なるチャネルが割り当てられている場合は、それら全てのチャネルにおいて警報発生データが無線通信により送信される。
【0164】
そして、警報発生データを受信した他の家宅の無線ユニット2,3では、自身に接続されたガス漏れ警報器1や火災警報器4への警報報知信号の出力が行われ、それらのガス漏れ警報器1や火災警報器4において、他の家宅のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0165】
そのため、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出された直後の時点では、警報状態を検出したガス漏れ警報器1や火災警報器4と同じ家宅内に設置された他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において、宅内の他のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0166】
また、ガス漏れ警報器1や火災警報器4において警報状態が検出されてから待機時間が経過した後の時点では、警報状態を検出したガス漏れ警報器1や火災警報器4と異なる他の家宅、つまり、宅外に設置されたガス漏れ警報器1や火災警報器4において、他の家宅のガス漏れ警報器1や火災警報器4において発生した警報状態の報知動作が、音声報知機能を用いて行われる。
【0167】
このような構成の第4実施形態に係る自動連携システムにおいても、第1実施形態に係る自動連携システムと同様の効果を得ることができる。
【0168】
そして、第4実施形態に係る自動連携システムでは、各無線ユニット2,3における警報発生データの受信が単一のチャネルで行われることから、複数のチャネルで受信する第1実施形態の自動連携システムよりも、各無線ユニット2,3における電力消費を抑制することができ、第2実施形態に係る自動連携システムではさらに、各無線ユニット2,3における警報発生データの送受信がともに単一のチャネルで行われることから、各無線ユニット2,3における電力消費をさらに抑制することができ、各無線ユニット2,3をバッテリ駆動する場合に特に有利である。
【0169】
(第5実施形態)上述した第1〜第4実施形態では、無線ユニットで受信した報知データが同一地区からの通信かを見分けるためには、受信した側で、全ての他の無線ユニットの固有の機器IDを不揮発性メモリNVMに登録しておかなければならない。そのためには、全ての無線ユニットと縁組みを行う必要があり、非常に繁雑な作業となっている。そこで、第5実施形態では、同一ハウスコードを持つ複数の無線ユニットのうちの1つを親機とし、残りの無線ユニットを子機とすると共に、親機にロータリースイッチを用意し、これを使用して事業体コードおよび地区コードを設定できる機能を備える構成とする。なお、この実施形態では、親機の機器IDをハウスコードとしている。
【0170】
この場合には、図14および図15に示すように、宅内の複数の無線ユニット2,3のうちの1つ、たとえば無線ユニット2を親機とし、残りの無線ユニット、たとえば無線ユニット3をたとえば特定小電力無線通信方式で親機と通信する子機とする。
【0171】
親機としての無線ユニット2は、図14に示すように、通信用高周波回路部RF1と変復調処理用デジタル処理回路部DP1と制御用マイクロコンピュータ部(以下、「マイコン部」と略記する。)μCOM1とをワンチップ化した集積回路LSI1と、ガス漏れ警報器1が接続されるポートPio1と、不揮発性メモリNVM1と、通信用高周波回路部RF1に接続されたアンテナAT1と、縁組スイッチES1と、ロータリースイッチRS1とを有している。ポートPio1、不揮発性メモリNVM1、縁組スイッチES1およびロータリースイッチRS1は、マイコン部μCOM1に接続されている。
【0172】
ロータリースイッチRS1は、より詳細には、図16に示すように、マイコン部μCOM1に4ビットの16進信号を出力するデジタルコード式のロータリースイッチである。なお4ビットの出力信号線に接続されるプルアップ抵抗R1〜R4は、マイコン部μCOM1の内蔵プルアップ抵抗が使用される。ロータリースイッチRS1は、マイコン部μCOM1から出力される切替信号によりその動作が切り替えられ、切替信号オフ時には事業体コードの設定状態がマイコン部μCOM1に入力され、切替信号オン時には地区コードの設定状態がマイコン部μCOM1に入力される。ロータリースイッチRS1は、請求項における設定手段に対応している。
【0173】
子機としての無線ユニット3は、図15に示すように、通信用高周波回路部RF2と変復調処理用デジタル処理回路部DP2と制御用マイクロコンピュータ部(以下、「マイコン部」と略記する。)μCOM2とをワンチップ化した集積回路LSI2と、火災警報器4が接続されるポートPio2と、不揮発性メモリNVM2と、通信用高周波回路部RF2に接続されたアンテナAT2と、縁組スイッチES2とを有しており、ポートPio2と不揮発性メモリNVM2と縁組スイッチES2は、マイコン部μCOM2に接続されている。
【0174】
この構成を有する自動連係システムのコード設定動作を、図17のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0175】
まず、親機2のマイコン部μCOM1からの切替信号をオフにして事業体コード設定モードとし、ロータリースイッチRS1で事業体コードを設定する。この事業体コードは、たとえば、本自動連携システムを展開するガス事業者を識別するコードとする。次に、マイコン部μCOM1からの切替信号をオンにして地区コード設定モードとし、ロータリースイッチRS1で地区コードを設定する。このとき、事業体コードと地区コードが同一になるように設定する。
【0176】
次に、親機2の縁組スイッチES1および子機3の縁組スイッチES2をほぼ同時に通常押しする。それにより、子機3から親機2へ縁組みに必要な子機の識別情報を含む縁組み要求の電文が送信される。親機2は、送信された電文を受信し、その電文に含まれる子機2の識別情報を不揮発性メモリNVM1に登録する。
【0177】
次に、親機2から、ロータリースイッチRS1で設定された事業体コードおよび地区コードと、ハウスコードと、メインCHと、受信周期の縁組みに必要な識別情報を含む電文が子機3へ送信される。また、親機2は、μVCOM1に接続された図示しないLEDによる表示部に、子機3の識別情報を登録できたことを表示する。
【0178】
子機3は、親機2からの送信電文を受信し、受信電文に含まれる事業体コードおよび地区コードと、ハウスコードと、メインCHと、受信周期を含む情報を不揮発性メモリNVM2に登録する。また、子機3は、μVCOM2に接続された図示しないLEDによる表示部に、親機2からの識別情報を登録できたことを表示する。このようにして、親機2と子機3の縁組みが完了する。
【0179】
同一地区内の他の親機は、上述と同様に、同一の事業体コードと地区コードをロータリースイッチRS1で設定し、それぞれに属する子機との間だけで縁組みを行う。
【0180】
このように設定された親機および子機を含む各無線ユニットは、他の無線装置への報知データの送信時に事業体コードと地区コードを一緒に送信する。また、各無線ユニットは、他の無線装置からの報知データの受信時に、報知データに含まれている事業体コードおよび地区コードが、自己の登録している事業体コードおよび地区コードと同じだった場合に、同一地区からの通信と判断し、それに対応した動作を行うことができる。
【0181】
以上説明したように、本実施形態によれば、同一地区の各親機は、ロータリースイッチRS1で同一の事業体コードおよび地区コードが設定され、縁組み作業は、宅内の親機と子機の間だけで行えば、自動連係システムの運用可能状態となるので、第1〜第4実施形態のように、自動連係システム内に属する全ての無線ユニットの個別の機器IDを各無線ユニットが登録する必要がなく、より簡単な縁組み作業となる。
【0182】
(第6実施形態)上述した第5実施形態では、親機への事業体コードと地区コードの設定をロータリースイッチRS1で行っているが、これに代えて、第6実施形態として、事業体コードを出荷時に予め不揮発性メモリNVMに登録し、地区コードは第5実施形態と同様にロータリースイッチRS1で設定するように構成しても良い。
【0183】
この構成を有する親機および子機としての各無線ユニット2,3のコード設定動作を、図18のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0184】
まず、親機の無線ユニット2の製造工場からの出荷時に、不揮発性メモリNVM1に事業体コードを設定する。そして、自動連係システムの地区への展開時に、マイコン部μCOM1からの切替信号をオンにして地区コード設定モードとし、ロータリースイッチRS1で当該地区の地区コードを選択して設定する。このとき、事業体コードと地区コードが同一になるように設定する。
【0185】
次に、親機2の縁組スイッチES1および子機3の縁組スイッチES2をほぼ同時に通常押しする。親機2は、縁組スイッチES1が押されたことにより、不揮発性メモリNVM1に設定された事業体コードが読み込まれると共に、ロータリースイッチRS1で設定された地区コードが読み込まれる。
【0186】
子機3の縁組スイッチES2が押されたことにより、子機3から親機2へ縁組みに必要な子機3の識別情報を含む縁組み要求の電文が送信される。親機2は、送信された電文を受信し、その電文に含まれる子機3の識別情報を不揮発性メモリNVM1に登録する。
【0187】
次に、親機2から、不揮発性メモリNVM1から読み込んだ事業体コードと、ロータリースイッチRS1から読み込んだ地区コードと、ハウスコードと、メインCHと、受信周期等の縁組みに必要な識別情報を含む電文が子機3へ送信される。また、親機2は、μVCOM1に接続された図示しないLEDによる表示部に、子機3の識別情報を登録できたことを表示する。
【0188】
子機3は、親機2からの送信電文を受信し、受信電文に含まれる事業体コードおよび地区コードと、ハウスコードと、メインCHと、受信周期を含む情報を不揮発性メモリNVM2に登録する。また、子機3は、μVCOM2に接続された図示しないLEDによる表示部に、親機2の識別情報を登録できたことを表示する。このようにして、親機2と子機3の縁組みが完了する。
【0189】
同一地区内の他の親機は、上述と同様に、同一の事業体コードと地区コードをロータリースイッチRS1で設定し、それぞれに属する子機との間だけで縁組みを行う。
【0190】
このように設定された親機および子機を含む各無線ユニットは、他の無線装置への報知データの送信時に事業体コードと地区コードを一緒に送信する。また、各無線ユニットは、他の無線装置からの報知データの受信時に、報知データに含まれている事業体コードおよび地区コードが、自己の登録している事業体コードおよび地区コードと同じだった場合に、同一地区からの通信と判断し、それに対応した動作を行うことができる。
【0191】
以上説明したように、本実施形態によれば、第5実施形態と同様に、同一地区の親機は同一の事業体コードおよび地区コードが設定され、縁組み作業は宅内の親機と子機の間だけで行えば、自動連係システムの運用可能状態となるので、第1〜第4実施形態のように、自動連係システム内に属する全ての無線ユニットの個別の機器IDを各無線ユニットが登録する必要がなく、より簡単な縁組み作業となる。
【0192】
(第7実施形態)上述した第5実施形態では、親機への事業体コードと地区コードの設定をロータリースイッチRS1で行っているが、これに代えて、第7実施形態として、設定器7にて親機2への事業体コードと地区コードの設定を行うようにしても良い。この実施形態では、設定器は、請求項における設定手段に対応している。
【0193】
この場合には、各親機2と設定器7の間で縁組みが行われることにより、事業体コードと地区コードが各親機に設定される。
【0194】
設定器7は、図19に示すように、ガス漏れ警報器1および火災警報器4の機能設定や設定変更に関するメニューの選択や設定内容の入力に使用するテンキー71と、テンキー71により選択させるメニューの表示やテンキー71により入力される設定内容の確認表示等を行うディスプレイ73と、親機2と特定小電力無線通信方式で通信する無線ユニット9とを有している。
【0195】
無線ユニット9は、通信用高周波回路部RF3と変復調処理用デジタル処理回路部DP3とマイコン部μCOM3とをワンチップ化した集積回路LSI3と、不揮発性メモリNVM3と、通信用高周波回路部RF3に接続されたアンテナAT3と、縁組スイッチES3と、ロータリースイッチRS3とを有している。テンキー71、ディスプレイ73、不揮発性メモリNVM3、縁組スイッチES3およびロータリースイッチRS3は、マイコン部μCOM3に接続されている。ディスプレイ73の表示は、このマイコン部μCOM3によって制御される。
【0196】
そして、マイコン部μCOM3では親機2との特定小電力無線通信方式による無線通信に関して、内部のROM(図示せず)に格納された制御プログラムにしたがって縁組みが実行される。
【0197】
この構成を有する設定器7のコード設定動作を、図20のシーケンス図を参照しながら説明する。まず、設定器7のマイコン部μCOM3からの切替信号をオフにして事業体コード設定モードとし、ロータリースイッチRS1で事業体コードを設定する。次に、マイコン部μCOM3からの切替信号をオンとし、地区コード設定モードとし、ロータリースイッチRS1で地区コードを設定する。このとき、事業体コードと地区コードが同一になるように設定する。
【0198】
次に、設定器7の縁組スイッチES3を押し、それとほぼ同時に親機2の縁組スイッチES1を長押しする。親機2の縁組スイッチES1が長押しされたことにより、親機2から設定器7へ縁組み要求の電文が送信される。設定器7は、送信された縁組み要求の電文を受信すると、ロータリースイッチRS3で設定された事業体コードおよび地区コードを含む電文が親機2へ送信される。また、設定器7は、μVCOM3に接続された図示しないLEDによる表示部に、親機2への送信終了したことを表示する。
【0199】
親機2は、設定器7からの送信電文を受信し、事業体コードおよび地区コードの情報を不揮発性メモリNVM1に登録する。また、親機2は、μVCOM1に接続された図示しないLEDによる表示部に、事業体コードおよび地区コードの情報を登録できたことを表示する。このようにして、親機2への事業体コードおよび地区コードの情報の登録が完了する。
【0200】
次に、他の親機2は、親機2への事業体コードおよび地区コードの情報の登録が完了した後、上述と同様に設定器7へ縁組み要求の電文を送信する。以下同様の手順で、他の親機2への事業体コードおよび地区コードの情報の登録が行われる。その後、各親機と子機間の縁組みが行われ、事業体コードおよび地区コードが子機3の不揮発性メモリNVM3に登録される。
【0201】
以上のようにして各親機2への事業体コードおよび地区コードの登録が終了した後、図21に示すシーケンス図にしたがって、各親機2とそれに属する子機3との間で縁組みが行われる。
【0202】
まず、親機2の縁組スイッチES1および子機3の縁組スイッチES2をほぼ同時に通常押しする。親機2は、縁組スイッチES1が押されたことにより、不揮発性メモリNVM1に設定された事業体コードおよび事業体コードを読み込む。
【0203】
また、子機3の縁組スイッチES2が押されたことにより、子機3から親機2へ縁組みに必要な子機3の識別情報を含む縁組み要求の電文が送信される。親機2は、送信された電文を受信し、その電文に含まれる子機3の識別情報を不揮発性メモリNVM1に登録する。
【0204】
次に、親機2から、不揮発性メモリNVM1から読み込んだ事業体コードおよび地区コードと、ハウスコードと、メインCHと、受信周期等の縁組みに必要な識別情報を含む電文が子機3へ送信される。また、親機2は、μVCOM1に接続された図示しないLEDによる表示部に、子機3の識別情報を登録できたことを表示する。
【0205】
子機3は、親機2からの送信電文を受信し、受信電文に含まれる事業体コードおよび地区コードと、ハウスコードと、メインCHと、受信周期を含む情報を不揮発性メモリNVM2に登録する。また、子機3は、μVCOM2に接続された図示しないLEDによる表示部に、親機2の識別情報を登録できたことを表示する。このようにして、親機2と子機3の縁組みが完了する。
【0206】
このように設定された親機および子機を含む各無線ユニットは、他の無線装置への報知データの送信時に事業体コードと地区コードを一緒に送信する。また、各無線ユニットは、他の無線装置からの報知データの受信時に、報知データに含まれている事業体コードおよび地区コードが、自己の登録している事業体コードおよび地区コードと同じだった場合に、同一地区からの通信と判断し、それに対応した動作を行うことができる。
【0207】
以上説明したように、本実施形態によれば、第5実施形態と同様に、同一地区の親機は、設定器7との縁組みによって同一の事業体コードおよび地区コードが設定され、子機は親機との縁組みすることで、ハウスコード、事業体コードおよび地区コードが設定されて、自動連係システムの運用可能状態となるので、第1〜第4実施形態のように、自動連係システム内に属する全ての無線ユニットの個別の機器IDを各無線ユニットが登録する必要がなく、より簡単な縁組み作業となる。
【0208】
また、事業体コードおよび地区コードの設定は、設定器7において1回設定されるだけで済み、親機および子機による設定作業は必要なく、設定器と親機間、および親機と子機間で縁組みすることにより、自動的に設定されるため簡単な作業となる。
【0209】
なお、設定器7をコード設定の対象となる自動連係システムの専用のものとすれば、不揮発性メモリNVM3に予め記憶されている設定器7の機器IDを事業体コードとして利用することもできる。この場合は、設定器7のロータリースイッチRS3で事業体コードとして設定器7の機器IDを設定する。また、この場合の他の設定方法として、親機2からの縁組み要求に応答する際、不揮発性メモリNVM3に記憶されている設定器7の機器IDを読み出し、事業体コードとして親機への送信電文に付加しても良く、この場合、ロータリースイッチRS3で事業体コードを設定する作業は省略でき、さらに簡単な作業となる。
【0210】
(第8実施形態)この第8実施形態では、第1実施形態〜第4実施形態における無線ユニット、第5実施形態〜第7実施形態における親機および子機としての無線ユニットから警報発生データを電文形式で送信する場合に、送信電文中に、受信側の受信時間を短縮するのに役立つ短縮IDを付加することを特徴としている。
【0211】
この場合の送信電文の構成を図22に示す。図22に示す送信電文は、RCR信号、簡易呼出IDおよび情報から構成されている。RCR信号は、105ビットのビット同期信号、31ビットのフレーム同期信号(1)および64ビットの呼出信号から構成されている。簡易呼出IDは、17ビットのビット同期信号、31ビットのフレーム同期信号(2)および32ビットの相手局短縮IDから構成されている。情報は、65ビットのビット同期信号、31ビットのフレーム同期信号(1)、32ビットの制御コマンド信号、96ビットの相手局ID、32ビットのパケット構成およびデータ(警報発生データが含まれる)から構成される。
【0212】
相手局短縮IDは、図22に拡大して示すように、16ビットの短縮ID、15ビットの剰余および1ビットのパリティから構成されている。短縮IDの16ビットは、4ビット×4桁のデータとして使用される。
【0213】
この短縮IDは、送信相手として個別の無線ユニットを特定したい場合は、その無線ユニットに予め設定されている複数桁の数字からなる機器IDのうちの下4桁を4ビットの2進数からなる16ビットで表したものを使用する。
【0214】
また、この短縮IDは、送信相手を宅内グループの無線ユニットにするかまたは宅外グループの無線ユニットにするかを識別するものとして使用する。この場合、16ビット中の上位8ビットを宅内グループ向けと宅外グループ向けの区分けとし、下位8ビットに、宅内グループ向けの場合は複数桁のハウスコードの下2桁を設定し、宅外グループ向けの場合は複数桁の地区コードの下2桁を設定する。なお、宅外グループ向けの場合は、下位8ビットに、事業体コードの下1桁と地区コードの下1桁を設定しても良い。
【0215】
次に、このような送信電文が送信された際の受信側の無線ユニットにおける受信処理について、図23のフローチャートを参照して説明する。
【0216】
まず、無線ユニットにおいて、他の無線ユニットからの送信電文の受信電波の有無を判定し(ステップS91)、受信電波があれば、受信した送信電文中の短縮IDを受信する(ステップS93)。
【0217】
次に、受信した短縮IDが個別の無線ユニット向けか否かを判定する(ステップS95)。個別の無線ユニット向けであれば、次いで、短縮IDが自己の機器IDの下4桁と一致しているか否かを判定する(ステップS97)。一致していなければ受信処理を終了し、一致していれば、次いで、送信電文を最後まで受信する(ステップS99)。
【0218】
一方、ステップS95で個別の無線ユニット向けでなければ、次いで、宅内グループ向け(宅内同報)か否かを判定する(ステップS101)。宅内グループ向け(宅内同報)であれば、次いで、短縮IDの下2桁が自己のハウスコードの下2桁と一致しているか否かを判定する(ステップS103)。一致していなければ受信処理を終了し、一致していれば、次いで、送信電文を最後まで受信する(ステップS105)。
【0219】
また、ステップS101で宅内グループ向け(宅内同報)でなければ、次いで、宅外グループ向け(隣家同報)か否かを判定する(ステップS107)。宅外グループ向け(隣家同報)であれば、次いで、短縮IDの下2桁が自己の地区コードの下2桁と一致しているか否かを判定する(ステップS109)。一致していなければ受信処理を終了し、一致していれば、次いで、送信電文を最後まで受信する(ステップS105)。
【0220】
以上の説明から分かるように、図23のフローチャートで示す受信処理を実行する無線ユニット2,3では、図23のフローチャートにおけるステップS101、103、107および109が、それぞれ、請求項中の第1の判定手段、第2の判定手段、第3の判定手段および第4の判定手段に対応している。
【0221】
このように、第8実施形態によれば、短縮IDにより、送信電文を受信した無線ユニットは、自己機器ID宛、自己のハウスコード宛(宅内宛)、自己の地区コード宛(同一地区宛)の送信電文か否かを、送信電文の前段にある短縮IDで判断することができ、同一地区からの全ての通信を最後まで受信することなく、自分宛以外は最小の受信時間で受信を終了することができる。また、自分宛以外の無駄な受信時間を短縮することができるため、無線ユニットにおける消費電力を軽減することができる。
【0222】
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【0223】
たとえば、上述の第1実施形態において、ステップS7で警報信号の継続が確認された場合、ステップS9で待機時間経過後、ステップS11で宅外の無線ユニット2,3宛に警報発生データを送信しているが、これに代えて、ステップS7およびS9を削除し、第3実施形態におけるステップS63およびS65と同じステップをステップS21とS23の間に挿入しても良い。
【0224】
また、上述の第2実施形態において、ステップS37で警報信号の継続が確認された場合、ステップS39で待機時間経過後、ステップS41で他家宅向けに警報発生データを送信しているが、これに代えて、ステップS37およびS39を削除し、第3実施形態におけるステップS63およびS65と同じステップをステップS45とS49の間に挿入しても良い。
【0225】
また、上述の第4実施形態において、ステップS77で警報信号の継続が確認された場合、ステップS79で待機時間経過後、ステップS81で他宅内のチャネルで警報発生データを送信しているが、これに代えて、ステップS77およびS79を削除し、第3実施形態におけるステップS63およびS65と同じステップをステップS85とS89の間に挿入しても良い。
【0226】
また、上述の第1実施形態において、ステップS7で警報信号の継続が確認された場合、ステップS9で待機時間経過後、ステップS11で宅外の無線ユニット2,3宛に警報発生データを送信しているが、これに代えて、警報解除スイッチを備え、警報解除スイッチの操作による警報解除の情報が送信されるように構成すると共に、ステップS7の代わりに警報解除情報の受信の有無を判定するステップを挿入し、警報解除情報の受信があればステップS1に戻り、なければステップS9に進んで、待機時間経過後にステップS11で警報発生データを送信するように構成しても良い。
【0227】
また、上述の第1実施形態において、ステップS7で警報信号の継続が確認された場合、ステップS9で待機時間経過後、ステップS11で宅外の無線ユニット2,3宛に警報発生データを送信しているが、これに代えて、警報解除スイッチを備え、警報解除スイッチの操作による警報解除の情報が送信されるように構成すると共に、ステップS7およびS9を削除し、ステップS21とS23の間に警報解除情報の受信の有無を判定するステップと、第3実施形態のステップS65と同じステップを挿入し、警報解除情報の受信があればステップS1に戻り、なければステップS65と同じステップに進んで、待機時間経過後にステップS23で警報報知信号を出力するように構成しても良い。
【0228】
また、上述の第3実施形態において、ステップS63で警報発生データの継続が確認された場合、ステップS64で待機時間経過後、ステップS65で警報報知信号を出力しているが、これに代えて、警報解除スイッチを備え、警報解除スイッチの操作による警報解除の情報が送信されるように構成すると共に、ステップ63の代わりに警報解除情報の受信の有無を判定するステップを挿入し、警報解除情報の受信があればステップS51に戻り、なければステップS65に進んで、待機時間経過後にステップS67で警報報知信号を出力するように構成しても良い。
【0229】
また、上述の実施の形態では、待機時間を無線装置で発生させているが、これに代えて、無線装置に接続される警報器側で、警報信号を待機時間だけ時間間隔をおいて2回無線装置に入力し、無線装置では、警報器からの1回目の警報信号の入力により宅内グループ向けの送信を行うと共に、警報器からの2回目の警報信号の入力により宅外グループ向けの送信を行うように構成しても良い。また、無線装置に接続される警報器側で、宅外の発生情報として報知データを無線装置から入力された場合は、宅内の発生情報として報知データを無線装置から入力された場合から待機時間経過後に警報状態又は故障状態を報知するように構成しても良い。
【0230】
また、本発明が適用される無線装置に接続される警報器は、上述した実施形態に示した警報状態の発生時に警報信号を出力するものに限定されず、例えば、内部の回路やセンサの故障状態を定期的に検出してその報知信号を無線装置(外部)に出力するような警報器であってもよく、あるいは、内部の電源としてのバッテリの残量低下を警報状態として検知し報知及び警報信号出力するものであってもよい。また、本発明の無線装置は、たとえば家宅の窓の開閉を検出して防犯警報電文を無線送信する防犯警報装置の無線装置として適用しても良い。
【0231】
そして、警報器が行う警報状態や故障状態の報知は、音声によるものに限らず表示等によるものであってもよく、そのような警報器であっても本発明の適用対象となり得ることは、言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0232】
【図1】本発明に係る無線装置の基本構成図である。
【図2】本発明に係る無線装置の基本構成図である。
【図3】本発明に係る無線装置の基本構成図である。
【図4】本発明に係る無線装置の基本構成図である。
【図5】本発明に係る無線装置の基本構成図である。
【図6】本発明に係る無線装置の基本構成図である。
【図7】本発明に係る無線装置の基本構成図である。
【図8】本発明を適用してガス漏れ警報器と火災報知器とを無線で相互に接続した自動連携システムの第1実施形態を示すブロック図である。(第1実施形態)
【図9】図8の自動連携システムにおける無線ユニットの構成例を示すブロック図である。(第1実施形態)
【図10】図9の無線ユニットのマイコン部が内部のROMに格納された制御プログラムにしたがって実行する処理のフローチャートである。(第1実施形態)
【図11】本発明の第2実施形態に係る自動連携システムの無線ユニットのマイコン部が内部のROMに格納された制御プログラムにしたがって実行する処理のフローチャートである。(第2実施形態)
【図12】本発明の第3実施形態に係る自動連携システムの無線ユニットのマイコン部が内部のROMに格納された制御プログラムにしたがって実行する処理のフローチャートである。(第3実施形態)
【図13】本発明の第4実施形態に係る自動連携システムの無線ユニットのマイコン部が内部のROMに格納された制御プログラムにしたがって実行する処理のフローチャートである。(第4実施形態)
【図14】本発明の第5実施形態に係る自動連携システムにおける無線ユニットの親機の構成例を示すブロック図である。(第5実施形態)
【図15】本発明の第5実施形態に係る自動連携システムにおける無線ユニットの子機の構成例を示すブロック図である。(第5実施形態)
【図16】図14のブロック図におけるロータリースイッチ部分の詳細な構成図である。(第5実施形態)
【図17】本発明の第5実施形態に係る自動連携システムにおけるコード設定動作を示すシーケンス図である。(第5実施形態)
【図18】本発明の第6実施形態に係る自動連携システムにおけるコード設定動作を示すシーケンス図である。(第6実施形態)
【図19】本発明の第7実施形態に係る自動連携システムにおける設定器の構成例を示すブロック図である。(第7実施形態)
【図20】本発明の第7実施形態に係る自動連携システムにおけるコード設定動作を示すシーケンス図である。(第7実施形態)
【図21】本発明の第7実施形態に係る自動連携システムにおけるコード設定動作を示すシーケンス図である。(第7実施形態)
【図22】本発明の第8実施形態に係る自動連携システムにおける送信電文の構成を示す図である。(第8実施形態)
【図23】本発明の第8実施形態に係る自動連携システムにおける受信処理を示すフローチャートである。(第8実施形態)
【符号の説明】
【0233】
1,4 警報器
A 第1の送信手段
B,P 待機時間経過判別手段
C 第2の送信手段
D 宅内グループ判別手段
E 第1の報知手段
F 宅外グループ判別手段
G 第2の報知手段
H 第3の送信手段
J 第4の送信手段
K,U グループ判別手段
L 第3の報知手段
M 第4の報知手段
N 第5の送信手段
NVM 記憶手段
Q 第5の報知手段
R 第6の報知手段
S 第6の送信手段
T 第7の送信手段
V 第7の報知手段
W 第8の報知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器に接続され、該警報器から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器へ出力する無線装置であって、
前記報知信号の入力時に、前記報知データを第1のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信する第1の送信手段と、
前記第1の送信手段による送信時点から所定の待機時間経過後に、前記報知データを第2のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信する第2の送信手段と、
前記他の無線装置からの前記報知データを第1のチャネルを通じて受信する第1の受信手段と、
前記他の無線装置からの前記報知データを第2のチャネルを通じて受信する第2の受信手段と、
宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段と、
前記第1の受信手段における前記報知データの受信時に、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループの無線装置であるか否かを判別する宅内グループ判別手段と、
前記第2の受信手段における前記報知データの受信時に、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅外グループの無線装置であるか否かを判別する宅外グループ判別手段と、
前記宅内グループに属すると前記宅内グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器に報知させる第1の報知手段と、
前記宅外グループに属すると前記宅外グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器に報知させる第2の報知手段と、
を備えることを特徴とする無線装置。
【請求項2】
警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器に接続され、該警報器から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器へ出力する無線装置であって、
前記報知信号の入力時に、前記報知データを第1のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信する第1の送信手段と、
前記報知データを第2のチャネルを通じて他の無線装置に無線で送信する第2の送信手段と、
前記他の無線装置からの前記報知データを第1のチャネルを通じて受信する第1の受信手段と、
前記他の無線装置からの前記報知データを第2のチャネルを通じて受信する第2の受信手段と、
宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段と、
前記第1のチャネルにおいて前記他の無線装置から送信された前記報知データを受信した時に、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループの無線装置であるか否かを判別する宅内グループ判別手段と、
前記第2のチャネルにおいて前記他の無線装置から送信された前記報知データを受信した時に、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅外グループの無線装置であるか否かを判別する宅外グループ判別手段と、
前記宅内グループに属すると前記宅内グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器に報知させる第1の報知手段と、
前記宅外グループに属すると前記宅外グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを、受信時点から所定の待機時間経過後に、前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器に報知させる第2の報知手段と、
を備えることを特徴とする無線装置。
【請求項3】
警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器に接続され、該警報器から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器へ出力する無線装置であって、
宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段と、
前記報知信号の入力時に、前記報知データを、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルに含まれている前記宅内グループを識別する識別情報により送信先を指定して無線で送信する第3の送信手段と、
前記第3の送信手段による送信時点から所定の待機時間経過後に、前記報知データを、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルに含まれている前記宅外グループを識別する識別情報により送信先を指定して無線で送信する第4の送信手段と、
前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段で前記識別情報により自己が送信先に指定された前記他の無線装置からの前記報知データを受信した時に、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段と、
前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器に報知させる第3の報知手段と、
前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器に報知させる第4の報知手段と、
を備えることを特徴とする無線装置。
【請求項4】
警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器に接続され、該警報器から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器へ出力する無線装置であって、
宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段と、
前記報知信号の入力時に、前記報知データを、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルに含まれている前記宅内グループを識別する識別情報により送信先を指定して無線で送信する第3の送信手段と、
前記報知データを、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルに含まれている前記宅外グループを識別する識別情報により送信先を指定して無線で送信する第4の送信手段と、
前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段で前記識別情報により自己が送信先に指定された前記他の無線装置からの前記報知データを受信した時に、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段と、
前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器に報知させる第3の報知手段と、
前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを、受信時点から所定の待機時間経過後に、前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器に報知させる第4の報知手段と、
を備えることを特徴とする無線装置。
【請求項5】
警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器に接続され、該警報器から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器へ出力する無線装置であって、
宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段と、
前記報知信号の入力時に、前記報知データを他の無線装置に無線で送信する第5の送信手段と、
前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第4の受信手段と、
前記第4の受信手段における前記報知データの受信時に、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段と、
前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器に報知させる第5の報知手段と、
前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを、受信時点から所定の待機時間経過後に、前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器に報知させる第6の報知手段と、
を備えることを特徴とする無線装置。
【請求項6】
警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器に接続され、該警報器から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器へ出力する無線装置であって、
前記報知信号の入力時に、前記報知データを、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信する第6の送信手段と、
前記第6の送信手段による送信時点から所定の待機時間経過後に、前記報知データを、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち他の家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信する第7の送信手段と、
前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第5の受信手段と、
宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段と、
前記第5の受信手段で前記自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルにおいて前記他の無線装置からの前記報知データを受信した時に、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段と、
前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器に報知させる第7の報知手段と、
前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器に報知させる第8の報知手段と、
を備えることを特徴とする無線装置。
【請求項7】
警報状態又は故障状態の検出時に該警報状態又は故障状態の内容を示す報知信号を出力すると共に前記報知信号の示す前記警報状態又は故障状態を報知する警報器に接続され、該警報器から入力される前記報知信号の示す内容に相当するデータを無線で送信し、他の無線装置から送信された前記報知信号の示す内容に相当する報知データを無線で受信して該警報器へ出力する無線装置であって、
前記報知信号の入力時に、前記報知データを、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信する第6の送信手段と、
前記報知データを、各家宅毎に個別に割り当てられた宅内通信用チャネルのうち他の家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルを通じて、他の無線装置に無線で送信する第7の送信手段と、
前記他の無線装置からの前記報知データを受信する第5の受信手段と、
宅内に配置される無線装置のグループである宅内グループと、宅外に配置される無線装置のグループである宅外グループとを識別する識別情報を含む識別テーブルが格納される記憶手段と、
前記第5の受信手段で前記自家宅用に割り当てられた宅内通信用チャネルにおいて前記他の無線装置からの前記報知データを受信した時に、前記記憶手段に格納されている前記識別テーブルを参照して、前記報知データを送信した前記他の無線装置が前記宅内グループと宅外グループのいずれのグループの無線装置であるかを判別するグループ判別手段と、
前記宅内グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅内での発生情報として前記警報器に報知させる第7の報知手段と、
前記宅外グループに属すると前記グループ判別手段が判別した前記他の無線装置からの前記報知データを、受信時点から所定の待機時間経過後に、前記警報器へ出力して、前記報知データに基づく前記報知信号の示す内容に相当する前記警報状態又は故障状態を、宅外での発生情報として前記警報器に報知させる第8の報知手段と、
を備えることを特徴とする無線装置。
【請求項8】
請求項1、3または6記載の無線装置において、
前記報知信号の入力中に、該報知信号の入力継続時間が予め定められた待機時間を経過したか否かを判別する待機時間経過判別手段を備え、
前記第2、第4または第7の送信手段は、前記報知信号の入力継続時間が予め定められた待機時間を経過したと前記待機時間経過判別手段が判別した時に、前記報知データを無線で送信することを特徴とする無線装置。
【請求項9】
請求項2、4、5または7記載の無線装置において、
前記報知データの受信中に、該報知データの受信継続時間が予め定められた待機時間を経過したか否かを判別する待機時間経過判別手段を備え、
前記第2、第4、第6または第8の報知手段は、受信した前記報知データに基づく前記報知信号の継続時間が予め定められた待機時間を経過したと前記待機時間経過判別手段が判別した時に、前記報知データを前記警報器へ出力することを特徴とする無線装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の無線装置において、
前記識別情報は、前記無線装置の機器IDと、前記宅内グループに属することを表すハウスコードと、前記宅外グループに属することを表す地区コードを含むことを特徴とする無線装置。
【請求項11】
請求項10記載の無線装置において、
前記識別情報は、事業体コードをさらに含むことを特徴とする無線装置。
【請求項12】
請求項10または11記載の無線装置において、
前記宅内グループは、親機として動作する1台の前記無線装置と、前記親機として動作する1台の前記無線装置と縁組みされて子機として動作する少なくとも1台の前記無線装置から構成されており、
前記親機として動作する前記無線装置の機器IDが前記ハウスコードとして設定されていることを特徴とする無線装置。
【請求項13】
請求項12記載の無線装置において、
前記親機として動作する前記無線装置は、前記事業体コードおよび地区コードを設定する設定手段を備えていることを特徴とする無線装置。
【請求項14】
請求項13記載の無線装置において、
前記設定手段は、ロータリースイッチであることを特徴とする無線装置。
【請求項15】
請求項13記載の無線装置において、
前記設定手段は、前記ロータリースイッチと前記記憶手段であり、前記ロータリースイッチで前記地区コードが設定され、前記記憶手段で前記事業体コードが設定されていることを特徴とする無線装置。
【請求項16】
請求項13記載の無線装置において、
前記設定手段は、設定器であることを特徴とする無線装置。
【請求項17】
請求項13から16のいずれか1項に記載の無線装置において、
前記設定手段は、前記事業体コードと前記地区コードを同一になるように設定することを特徴とする無線装置。
【請求項18】
請求項12記載の無線装置において、
前記子機として動作する前記無線装置は、前記親機として動作する前記無線装置との縁組み時に、前記ハウスコードを前記記憶手段に登録することを特徴とする無線装置。
【請求項19】
請求項13から18のいずれか1項に記載の無線装置において、
前記子機として動作する前記無線装置は、前記親機として動作する前記無線装置との縁組み時に、前記親機で設定された事業体コードおよび前記地区コードを前記記憶手段に登録することを特徴とする無線装置。
【請求項20】
請求項10から19のいずれか1項に記載の無線装置において、
前記識別情報は、電文形式で前記報知データと共に送信される短縮IDを含み、
該短縮IDは、宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁と前記ハウスコードの下2桁の組み合わせからなる4桁の宅内識別用データ、または、宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁と前記地区コードの下2桁の組み合わせからなる4桁の宅外識別用データとして設定されており、
前記無線装置は、
前記他の無線装置からの送信電文を受信したときに、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅内グループ向けに設定されているか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅内グループ向けに設定されていると判定した場合に、前記短縮IDに含まれる前記ハウスコードの下2桁が自己のハウスコードの下2桁と一致しているか否かを判定する第2の判定手段と、
前記第1の判定手段で、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅内グループ向けに設定されていると判定されない場合、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅外グループ向けに設定されているか否かを判定する第3の判定手段と、
前記第3の判定手段で、前記短縮IDの宅内グループまたは宅外グループを識別する2桁が、宅外グループ向けに設定されていると判定した場合に、前記短縮IDに含まれる前記地区コードの下2桁が自己の地区コードの下2桁と一致しているか否かを判定する第4の判定手段とを備え、
前記第2の判定手段で一致していると判定された場合または前記第4の判定手段で一致していると判定された場合は、前記送信電文を最後まで受信し、前記第2の判定手段で一致していると判定されなかった場合または前記第4の判定手段で一致していると判定されなかった場合は、前記送信電文を最後まで受信せずに受信を終了させることを特徴とする無線装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−109210(P2007−109210A)
【公開日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−210391(P2006−210391)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】