説明

無線通信システム、基地局、中継局、ユーザ装置及び通信方法

【課題】2つの異なるノードに対する2つの独立したリンクをサポートする要求を或るノードが受けことに応じて中継動作を実現するように、TDD又はFDDフレーム構造を修正する。
【解決手段】ソース装置、宛先装置及び1つ以上の中間装置を有するマルチホップ通信システムにおいて、ソース装置は、中間装置を介して宛先装置に至る通信パスを形成する一連のリンクに沿って情報を送信し、中間装置は、通信パスに沿って先行する装置から情報を受信し後続の装置に受信信号を送信し、マルチホップ通信システムは、個々の送信間隔の間に利用可能な送信周波数帯域を割り当てるための時間周波数フォーマットを用意し、フォーマットは、送信間隔の中で複数の送信ウインドウを規定し、各ウインドウは装置の1つに送信時に使用する送信間隔に割り当て可能であり、1つ以上の送信間隔にフォーマットを利用し、リンク毎にデータ及び制御情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システム、基地局、中継局、ユーザ装置及び通信方法に関連する。
【背景技術】
【0002】
現在、パケットベースの無線その他の通信システムでマルチホップ技術を利用することに多くの関心が寄せられている。そのような技術では、カバレッジ範囲の拡張及びシステム容量(スループット)の増加双方を可能にすることが意図されている。
【0003】
マルチホップ通信システムでは、通信信号は或る通信経路(C)に沿う通信方向でソース装置から宛先装置へ1以上の中間装置(中継装置)を介して送信される。図3は基地局BS(3G通信システムでは「ノードB」(NB)とも呼ばれる)、中継ノードRN(中継局RSとも呼ばれる)及びユーザ装置UE(移動局MSとも呼ばれる)を有するシングルセル2ホップ無線通信システムを示す。信号がダウンリンク(DL)で基地局から宛先ユーザ装置(UE)へ中継ノード(RN)を介して伝送される場合には、基地局はソース装置(S)を構成し、ユーザ装置は宛先装置(D)を構成する。通信信号がアップリンク(UL)でユーザ装置(UE)から中継ノードを経て基地局に伝送される場合には、ユーザ装置がソース装置を構成し、基地局が宛先装置を構成する。中継ノードは中間装置(I)の一例であり:ソース装置からの信号を受信する受信機と;そのデータを又はそれから導出したものを宛先装置へ送信する送信機を有する。
【0004】
デッドスポットでのカバレッジを改善又は提供するために簡易なアナログリピータ又はディジタルリピータがリレーとして使用されている。これらはソース局とは異なる伝送周波数帯域で動作し、ソースの伝送及びリピータの伝送間の干渉を防ぐ、或いはソース局から何も送信されていない時にリピータが一度に動作してもよい。
【0005】
図4は中継局の様々な適用例を示す。固定されたインフラストラクチャに関し、ある中継局により提供されるカバレッジは、ある移動局に通信ネットワークへのアクセスを許可するように補充(in-fill)されてもよい。その移動局は他の障害物の影になっているかもしれないし、或いは基地局から通常の距離の範囲内であるにもかかわらず基地局から十分な信号強度を受信できないかもしれない。「レンジ拡張(Range extension)」も示されており、レンジ拡張では、移動局が基地局の通常のデータ伝送範囲外になった場合、中継局がアクセスを許可する。図4右上に示される補充(インフィル)の一例は、移動可能な(nomadic)中継局の設置例を示し、地上より高い、低い又は同じレベルにあってよい建物内部でのカバレッジ拡張を可能にする。
【0006】
他の例の移動可能な中継局(ノマディック中継局)は、一時的なカバレッジを用意し、イベントや緊急事態/災害の際にアクセスをもたらす。図4の右下に示される最後の例は、乗物に設けられたリレーを用いてネットワークへのアクセスをもたらす。
【0007】
リレーは伝送技術の進歩とともに以下に説明されるように通信システムのゲインを強化するために使用される。
【0008】
無線通信信号が空間を伝搬する際の散乱又は吸収に起因して、伝搬損失又は「パスロス」が生じ、信号強度の減少を引き起こすことが知られている。送信機及び受信機間のパスロスに影響する要因は:送信機のアンテナの高さ、受信機のアンテナの高さ、キャリア周波数、散乱タイプ(都市、都市近郊、田舎)、形態の詳細(高度、密度、隔たり、地勢(丘上、平坦))等を含む。送信機及び受信機間のパスロスL(dB)は次のようにモデル化できるかもしれない:
L=b+10nlogd (A)
ここでd(メートル)は送信機−受信機間の隔たりであり、b(dB)及びnはパスロスパラメータであり、絶対パスロスはl=10(L/10)で与えられる。
【0009】
間接的なリンクで受ける絶対パスロスの合計SI+IDは直接的なリンクSDで受けるパスロスより少ないかもしれない。言い換えればそれは次のように書ける:
L(SI)+L(ID)<L(SD) (B)
従って単一の伝送リンクを2つの短い伝送セグメントに分割することは、パスロス及び距離の間の非線形性を活用することになる。数式(A)を用いたパスロスの簡易な理論分析により、ソース装置から宛先装置へ直接的に伝送されるのではなく、中間装置(例えば、中継ノード)を介してソース装置から宛先装置へ信号が伝送される場合に、全体的なパスロスの減少(及び信号強度及びデータスループットにおける改善又は利益)を達成できることが理解できる。適切に実現されるならば、マルチホップ通信システムは送信機の送信電力を削減し、無線送信を促し、これは、電磁放射に晒されることを減らすだけでなく干渉レベルの低減効果をももたらす。或いは、全体的なパスロスの低減は、信号を搬送するに必要な放射される全送信電力を増やさずに、受信機での受信信号品質を改善することに資する。
【0010】
マルチホップシステムはマルチキャリア伝送とともに使用するのに適している。FDM(周波数分割多重化)、OFDM(直交周波数分割多重化)又はDMT(ディスクリートマルチトーン)のようなマルチキャリア伝送システムでは、1つのデータストリームがN個の並列的なサブキャリア上に変調され、各サブキャリア信号は自身の周波数範囲を有する。これは全体域(即ち、所与の期間内に送信される或る量のデータ)を複数のサブキャリアにわたって分割し、データシンボル各々の期間を増やすことを可能にする。各サブキャリアは低い情報レートを有するので、マルチキャリアシステムは、シングルキャリアシステムと比較して、導入されるチャネル歪に対する耐性を強化できる利点を有する。これは、伝送レート即ち各サブキャリアの帯域がチャネルのコヒーレンス帯域より狭いことを保証することで可能になる。その結果、サブキャリア信号で受けるチャネル歪は周波数に依存し、従ってシンプルな位相及び振幅補正因子で補正可能である。従って、システム帯域がチャネルのコヒーレンス帯域より広い場合には、マルチキャリア受信機内のチャネル歪補償エンティティは、シングルキャリア受信機内でのものより複雑さをかなり低くすることができる。
【0011】
直交周波数分割多重化(OFDM)はFDMに基づく変調技術である。OFDMシステムは複数のサブキャリアを使用し、各サブキャリアは数学的な意味で直交しており、サブキャリアは互いに独立であることに起因して、サブキャリアのスペクトルは干渉せずに重なっている。OFDMシステムの直交性は、ガードバンド周波数の必要性を排除し、それ故にシステムのスペクトル利用効率を増やす。OFDMは多くの無線システムで提案及び採用されている。それは現在のところ、非対称ディジタル加入者回線(ADSL)コネクションで、(IEEE802.11a/g標準規格に基づくWiFiデバイスのような)何らかの無線LANアプリケーションで、及び(IEEE802.16標準規格に基づく)WiMAXのような無線MANアプリケーションで使用されている。OFDMはしばしばチャネル符号化、誤り訂正技術とともに使用され、符号化された直交FDM又はCOFDMをもたらす。COFDMはディジタル電気通信システムで現在広く使用され、マルチパス環境下でのOFDMベースのシステムのパフォーマンスを改善している。そのような環境ではチャネル歪の変動が、周波数領域のサブキャリア及び時間領域のシンボル双方にわたって生じ得る。あるタイプのコンピュータネットワーク技術だけでなく、DVB及びDABのようなビデオ及びオーディオブロードキャストでもそのようなシステムが見受けられる。
【0012】
OFDMシステムでは、逆離散又は高速フーリエ変換アルゴリズム(IDFT/IFFT)を用いることで、変調されたN個の並列的なデータソース信号のブロックが、N個の直交する並列的なサブキャリアにマッピングされ、「OFDMシンボル」と呼ばれる信号を送信機の時間領域で形成する。従って「OFDMシンボル」はN個のサブキャリア信号全ての合成信号である。OFDMシンボルは数学的には次のように表現できる:
【数1】

ここで、Δfはサブキャリア間隔(Hz)であり、Ts=1/Δfはシンボル期間(秒)であり、cnは変調されたソース信号である。数式(1)のサブキャリアベクトルc=(c0,c1,...,cN-1),c∈Cn,(ソース信号の各々はサブキャリア信号成分に変調される)は、ある有限のコンステレーションによるN個のコンステレーションシンボルの或るベクトルである。受信機では、受信された時間領域信号は、離散フーリエ(DFT)又は高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムを適用することで、周波数領域に逆変換される。
【0013】
OFDMA(直交周波数分割多重アクセス)はOFDMの多重アクセス変形例である。これは、サブキャリアの部分集合を個々のユーザに割り当てるように動作する。これは、いくつものユーザからの同時送信を、より良いスペクトル利用効率になるようにする。しかしながら、アップリンク及びダウンロード方向で干渉なしに双方向通信を可能する問題がまだ残る。
【0014】
2つのノード間で双方向通信を可能にする際に、ある装置が同じリソース媒体で同時には送信及び受信できないという物理的制約を克服するために、2つの(フォワード又はダウンロード及びリバース又はアップリンク)通信リンクを多重する周知の2つの別個のアプローチがある。第1に、周波数分割二重化(FDD)は、一方をフォワードリンクの通信用に及び他方をリバースリンク通信用に、送信媒体を2つの別個の帯域に分割することで、同時ではあるが別個の周波数帯域で2つのリンクを使用することを含む。第2に、時分割二重化(TDD)は、同じ周波数帯域上であるが、媒体へのアクセスを時間的に分割することを含み、時間的にどの時点ででもフォワード又はリバースのリンクのみが媒体を使用しているようにする。何れのアプローチ(TDD及びFDD)も各自のメリットを有し、シングルホップの有線及び無線通信システムにかなり使用されている。例えばIEEE802.16規格はFDD及びTDDモード双方を組み込んでいる。
【0015】
一例として、図5はIEEE802.16規格(WiMAX)のOFDMA物理レイヤで使用されるシングルホップTDDフレーム構造を示す。
【0016】
各フレームはDL及びULサブフレームに分割され、その各々は別個の伝送期間になる。各サブフレームは送信/受信及び受信/送信伝送ガードインターバール(それぞれTTG及びRTGと呼ばれる)で分割される。DLサブフレーム各々は、フレーム制御ヘッダ(FCH)、DL-MAP及びUL-MAPが後に続くプリアンブルとともに始まる。
【0017】
FCHはDLフレームプレフィックス(DLFP)を含み、バーストプロファイル及びDL-MAP長を指定する。DLFPは、各フレームの始めに伝送されるデータ構造であり、現在のフレームに関する情報を含む;それはFCHにマッピングされる。
【0018】
同時DL割り当てがブロードキャスト、マルチキャスト及びユニキャストされてもよく、それらはサービングBS以外の他のBSに対する割り当てを含んでもよい。同時ULはデータ割当及び測距又は帯域リクエストでもよい。
【0019】
本願は次の代理人管理番号とともに同一出願人により同日に出願された一群の英国特許出願(P106752GB00,P106753GB00,P106754GB00,P106772GB00,P106773GB00,P106795GB00,P106796GB00,P106797GB00,P106798GB00,P106799GB00)の1つに関連し、これらは通信技術に関する本発明と相互に関連する発明を記述している。他の9つの出願各々の内容全体は、本願のリファレンスに組み入れられ、他の9つの出願各々の謄本は原出願とともに提出されている。
【0020】
説明される本発明は独立項で規定され、有利な実施例は従属項に関連する。
【0021】
以下、本発明の好ましい特徴が添付図面を参照しながら単なる例と共に説明される。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0022】
【非特許文献1】出願時に公知のIEEE802.16規格
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
本発明の課題は、2つの異なるノードに対する2つの独立したリンクをサポートする要求を或るノードが受けことに応じて中継動作を実現するように、TDD又はFDDフレーム構造を修正することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明では、ソース装置、宛先装置及び1つ以上の中間装置を有するマルチホップ通信システムで使用する送信方法が使用される。前記ソース装置は、該ソース装置から前記中間装置を介して前記宛先装置に至る通信パスを形成する一連のリンクに沿って情報を送信し、前記中間装置は、前記通信パスに沿って先行する装置から情報を受信し且つ前記通信パスに沿って後続の装置に受信信号を送信し、前記マルチホップ通信システムは、個々の送信間隔の間に利用可能な送信周波数帯域を割り当てるための時間周波数フォーマットを用意し、前記時間周波数フォーマットは、前記送信間隔の中で複数の送信ウインドウを規定し、各ウインドウは、該送信間隔中の異なる部分を占め、該送信間隔の一部にわたる利用可能な送信周波数帯域内で或る周波数帯域特性を有し、前記各ウインドウは前記装置の1つに送信時に使用する前記送信間隔に割り当て可能である。当該送信方法は、1つ以上の送信間隔に前記フォーマットを利用し、少なくとも2つの連続したリンクに沿ってリンク毎に一連の送信信号群として共にデータ及び制御情報を送信し、前記各信号は前記送信間隔の利用可能な送信ウインドウで送信され、少なくとも2つの信号は同じ送信間隔の間に送信され、前記連続したリンクの数より少ない送信間隔で前記連続的なリンクに沿って前記情報が送信されるようにした送信方法である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】フレーム構造を示す図である。
【図2】各ゾーン内のノードアクティビティを示す図である。
【図3】2ホップシステムを示す図である。
【図4】中継局の例を示す図である。
【図5】OFDMAで使用されるTDDフレーム構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
例えば基地局及び移動局と通信する中継局のように、2つの異なるノードに対する2つの独立したリンクをサポートする要求を或るノードが受けた場合、既存のTDD又はFDDフレーム構造は、中継動作を実現するためにいくらか修正を要する。
【0027】
本発明の実施例はマルチホップ通信システム用のフレーム構造を用意し、そのフレーム構造は、(例えばIEEE802.16規格のような)標準的なTDDフレーム構造の拡張であり、システム内の如何なるホップ数についてもサポートを提供する。提案されるフレーム構造は本明細書で後述されるように多くの利点を有する。
【0028】
MSはヘッドノードから発する制御情報を確実には受信できないこと、又はローカルなコネクション管理及び/又はメディア割り当て管理を或る程度実行するリレーをネットワークが含むことが、提案されるフレーム構造で仮定されている。このローカルな管理は、通信システム又はネットワーク内の他の全てのノードによらずRSでなされる判定に基づいてもよいし、或いは何らかの制御機能を組み込む様々なノード間で或る程度協力してもよい。更に、RSが制御情報を送信する機能を有する一方、そのRS以外のノードで全ての管理判断がなされ、そのRSから信号が送信されてもよい。
【0029】
修正されたTDDフレーム構造は、中継局の情報を備えていない従来の移動装置に対するサポートも提供すべきであり、従来の移動装置が通信システム又はネットワーク内で動作できるようにすべきことも仮定される。
【0030】
図1には提案される一般的なTDDフレーム構造が示されている。
【0031】
ダウンリンク及びアップリンクサブフレーム双方についてのいくつもの送信及び受信ゾーンが構成されている。ゾーンタイプは以下の何れかである:
B 同期シーケンス、コマンド、情報及び(フレームのレイアウト又は構造の)詳細のような制御関連情報のブロードキャスト。
【0032】
C 非ブロードキャストゾーンで(即ち、受信機個々に又は受信機のグループに)送信される個別制御情報。
【0033】
T 個別ユーザデータ送信。
【0034】
以下の表1では、9個の異なるゾーンが説明されている。
【表1】

図2は、表1に説明されている各ゾーンでのアクティビティの観点から、BS、RS及びMSの動作を説明するための図である。
【0035】
図2はBS-RS1-RS2-RS3-MSリンク(即ち、4ホップのリンク)の場合を示すに過ぎないが、如何なるホップ数でもサポートするようにフレーム構造を利用できる。RS3の場合に示されているように、一般的には、ホップの最終リレー(RSn)はDLサブフレームでRP又はRSn乃至RSn+1を送信すること又はアップリンクでRSn+1乃至RSnを受信することを要しない。先行する送信機(即ち、BS又はRS)から制御情報を受信した後に、RSがMAP情報を送信することに起因して、2ホップの中継は少なくとも或る余分なフレーム遅延を常に招く。
【0036】
しかしながら、RSからRSへ制御情報をフレーム内で中継できることに起因して、2より多くのホップ数の中継がなされる場合、提案のフレーム構造は中継により引き起こす遅延を最小限に抑制し、その遅延は次式で与えられる:
Lrelay(frames)=floor(Nhops/2) (1)
実現するに際して、フレーム構造はあるギャップ時間を導入し、ノードが動作を転換できるようにする必要がある(即ち、送信モードから受信モードへの変更又はその逆)。この場合、いくつかのゾーンはギャップ領域を導入し、或いはノードの動作モードの変更を要する2つの隣接するゾーン間にギャップゾーンが挿入される。
【0037】
そのような場合、BSはMAPゾーンでRSに情報を送信することが更に好ましいく、MAPゾーンは何らかのMSへの送信前に最初にRSへ送信することを予定する。BSはそのRSに関連する情報が存在しない場合に受信を中止できるようにMAPゾーンで示し、BSは他の受信機にMAP情報を送信し、その時間を転換用に使用する。
【0038】
要するに本発明の実施例は以下の利点を有する:
○ ローカルな媒体アクセス管理機能を或る程度組み込んだ中継を構築できること。
【0039】
○ アイドルのフレーム期間をBSが一切持たないことを確認することでスペクトル利用効率を最大化できること。
【0040】
○ 最小遅延:2又は3ホップ中継は1フレーム遅延を招き;4又は5ホップ中継は2フレーム遅延を招き、6又は7ホップ中継は3フレーム遅延しかない等。
【0041】
○ 中継可能なシステムが、従来のシングルホップTDDユーザをサポートできるようにすること。
【0042】
○ SDMAベースの技術を利用し、BS及びRS及びMS間でセル内で、同じ送信リソース(周波数及び時間)を利用可能にすることで、スペクトル利用効率を更に改善できること。
【0043】
○ 如何なるホップ数にも拡張できること。
【0044】
○ 特有の同期インターバルを規定し、リレーを他のリレー又は基地局に同期させることができること。
【0045】
○ 従来の(リレー機能のない)ユーザがデコード可能な標準的なプリアンブル又は同期シーケンス(BSから送信されるものと同様)をRSが送信可能であること。
【0046】
本発明の実施例はハードウエアで、1以上のプロセッサ上で動作するソフトウエアモジュールとして又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。即ち、実際にはマイクロプロセッサ又はディジタル信号プロセッサ(DSP)が、本発明を利用する送信機の機能の全部又は一部を実現するのに使用されてもよいことを当業者は認識するであろう。本発明は本願で説明されたどの方法でもその全部又は一部を実行する1つ以上のデバイス又は装置プログラム(例えば、コンピュータプログラム及びコンピュータプログラムプロダクト)として実現されてよい。本発明を利用するそのようなプログラムは、コンピュータ読取可能な媒体に格納されてもよいし、例えば1つ以上の信号の形式をとってもよい。そのような信号はインターネットウェブサイトからダウンロード可能なデータ信号でもよいし、或いはキャリア信号で用意されてもよいし、何らかの他の形式をとってもよい。
【0047】
以下、本発明により教示される手段を例示的に列挙する。
【0048】
(付記1)
ソース装置、宛先装置及び1つ以上の中間装置を有するマルチホップ通信システムで使用する送信方法であって、前記ソース装置は、該ソース装置から前記中間装置を介して前記宛先装置に至る通信パスを形成する一連のリンクに沿って情報を送信し、前記中間装置は、前記通信パスに沿って先行する装置から情報を受信し且つ前記通信パスに沿って後続の装置に受信信号を送信し、前記マルチホップ通信システムは、個々の送信間隔の間に利用可能な送信周波数帯域を割り当てるための時間周波数フォーマットを用意し、前記時間周波数フォーマットは、前記送信間隔の中で複数の送信ウインドウを規定し、各ウインドウは、該送信間隔中の異なる部分を占め、該送信間隔の一部にわたる利用可能な送信周波数帯域内で或る周波数帯域特性を有し、前記各ウインドウは前記装置の1つに送信時に使用する前記送信間隔に割り当て可能であり、当該送信方法は、
1つ以上の送信間隔に前記フォーマットを利用し、少なくとも2つの連続したリンクに沿ってリンク毎に一連の送信信号群として共にデータ及び制御情報を送信し、前記各信号は前記送信間隔の利用可能な送信ウインドウで送信され、少なくとも2つの信号は同じ送信間隔の間に送信され、前記連続したリンクの数より少ない送信間隔で前記連続的なリンクに沿って前記情報が送信される送信方法。
【0049】
(付記2)
前記送信ウインドウの少なくとも2つの周波数帯域特性が、利用可能な送信周波数帯域の共通部分を包含する付記1記載の送信方法。
【0050】
(付記3)
前記少なくとも2つの送信ウインドウの周波数帯域特性が、各送信間隔の間実質的に送信周波数帯域全体にわたって広がっている付記1又は2に記載の送信方法。
【0051】
(付記4)
送信に先立って、前記フォーマットを利用し、特定の送信間隔の特定の送信ウインドウを前記連続的なリンクに沿う前記第1装置に、前記データ及び制御情報を前記連続的なリンクに沿う第2装置に送信するために割り当て、前記第2装置は前記第1装置からのパスに沿うリンクでの後続装置であり、特定の送信間隔の後続の送信ウインドウを前記第2装置に、前記データ及び制御情報を前記連続的なリンクに沿う第3装置に送信するために割り当て、前記第3装置は前記第2装置からのパスに沿うリンクでの後続装置である付記1乃至3の何れか1項に記載の送信方法。
【0052】
(付記5)
前記マルチホップ通信システムが少なくとも2つの中間装置を有し、前記特定の送信間隔が第1送信間隔であり、当該送信方法が、
送信に先立って、前記フォーマットを利用し、前記第1送信間隔に続く第2送信間隔の特定の送信ウインドウを前記第3装置に、前記データ及び制御情報を前記連続的なリンクに沿う第4装置に送信するために割り当て、前記第4装置は前記第3装置からのパスに沿うリンクでの後続装置である付記4記載の送信方法。
【0053】
(付記6)
前記マルチホップ通信システムが少なくとも3つの中間装置を有し、当該送信方法が、
送信に先立って、前記フォーマットを利用し、前記第2送信間隔の後続の送信ウインドウを前記第4装置に、前記データ及び制御情報を前記連続的なリンクに沿う第5装置に送信するために割り当て、前記第5装置は前記第4装置からのパスに沿うリンクでの後続装置である付記4記載の送信方法。
【0054】
(付記7)
前記第1及び/又は第2送信間隔各々の前記特定の後続の送信ウインドウは、場合によっては、考察されている送信間隔の別の送信ウインドウの時間的に両側にある付記4乃至6の何れか1項に記載の送信方法。
【0055】
(付記8)
場合によっては、考察される送信間隔の別の送信ウインドウに対応する特定の送信間隔の一部の間に、前記第2及び/又は第4装置で処理を実行し、該送信間隔の特定の送信ウインドウで受信した情報に基づいて、該送信間隔の後続の送信ウインドウでの送信に備えて情報を構築する付記7記載の送信方法。
【0056】
(付記9)
前記特定の又は後続の送信ウインドウが2つの送信ウインドウ部分を有し、一方の送信ウインドウ部分は制御情報の伝送用であり、他方の送信ウインドウ部分はデータ情報の送信用である付記4乃至8の何れか1項に記載の送信方法。
【0057】
(付記10)
前記通信パスが間接的な通信パスであり、前記マルチホップ通信システムが少なくとも別の宛先装置を有し、前記ソース装置又はどの中間装置でも、直接的な通信パスを形成する関連するシングルリンクに沿って前記の又は別の宛先装置に情報を直接的に送信する 付記1乃至9の何れか1項に記載の送信方法。
【0058】
(付記11)
前記送信間隔の1つ以上の送信ウインドウの中で、場合によっては、空間分割多重アクセス法を利用する付記1乃至10の何れか1項に記載の送信方法。
【0059】
(付記12)
前記時間周波数フォーマットは、時分割二重通信システムのダウンリンク又はアップリンクサブフレーム用のフォーマットである付記1乃至11の何れか1項に記載の送信方法。
【0060】
(付記13)
前記マルチホップ通信システムがOFDM又はOFDMAシステムであり、前記時間周波数フォーマットが、OFDM又はOFDMA時分割二重通信システムのOFDM又はOFDMAダウンリンク又はアップリンクサブフレーム用のフォーマットである付記1乃至12の何れか1項に記載の送信方法。
【0061】
(付記14)
個々の送信間隔各々が、サブフレーム期間である付記1乃至13の何れか1項に記載の送信方法。
【0062】
(付記15)
前記送信ウインドウの各々がOFDM又はOFDMAフレーム構造中の領域を構成する付記1乃至14の何れか1項に記載の送信方法。
【0063】
(付記16)
前記送信ウインドウの各々がOFDM又はOFDMAフレーム構造中のゾーンを構成する付記1乃至14の何れか1項に記載の送信方法。
【0064】
(付記17)
前記ソース装置が、基地局である付記1乃至16の何れか1項に記載の送信方法。
【0065】
(付記18)
前記ソース装置が、ユーザ端末である付記1乃至16の何れか1項に記載の送信方法。
【0066】
(付記19)
前記宛先装置が、基地局である付記1乃至16の何れか1項に記載の送信方法。
【0067】
(付記20)
前記宛先装置が、ユーザ端末である付記1乃至16の何れか1項に記載の送信方法。
【0068】
(付記21)
前記中間装置が、中継局である付記1乃至16の何れか1項に記載の送信方法。
【0069】
(付記22)
ソース装置、宛先装置及び1つ以上の中間装置を有するマルチホップ通信システムであって、前記ソース装置は、該ソース装置から前記中間装置を介して前記宛先装置に至る通信パスを形成する一連のリンクに沿って情報を送信し、前記中間装置は、前記通信パスに沿って先行する装置から情報を受信し且つ前記通信パスに沿って後続の装置に受信信号を送信し、前記マルチホップ通信システムは、
個々の送信間隔の間に利用可能な送信周波数帯域を割り当てるための時間周波数フォーマットを用意するフォーマットアクセス手段であって、前記時間周波数フォーマットは、前記送信間隔の中で複数の送信ウインドウを規定し、各ウインドウは、該送信間隔中の異なる部分を占め、該送信間隔の一部にわたる利用可能な送信周波数帯域内で或る周波数帯域特性を有し、前記各ウインドウは前記装置の1つに送信時に使用する前記送信間隔に割り当て可能であるフォーマットアクセス手段と、
1つ以上の送信間隔に前記フォーマットを利用し、少なくとも2つの連続したリンクに沿ってリンク毎に一連の送信信号群として共にデータ及び制御情報を送信する送信手段であって、前記送信間隔の利用可能な送信ウインドウで前記各信号を送信し、少なくとも2つの信号を同じ送信間隔の間に送信し、前記連続したリンクの数より少ない送信間隔で前記連続的なリンクに沿って前記情報が送信されるようにした送信手段と、
を有するマルチホップ通信システム。
【0070】
(付記23)
ソース装置、宛先装置及び1つ以上の中間装置を有するマルチホップ通信システムのコンピュータ装置で実行される一組のコンピュータプログラムであって、前記ソース装置は、該ソース装置から前記中間装置を介して前記宛先装置に至る通信パスを形成する一連のリンクに沿って情報を送信し、前記中間装置は、前記通信パスに沿って先行する装置から情報を受信し且つ前記通信パスに沿って後続の装置に受信信号を送信し、前記マルチホップ通信システムは、個々の送信間隔の間に利用可能な送信周波数帯域を割り当てるための時間周波数フォーマットを用意し、前記時間周波数フォーマットは、前記送信間隔の中で複数の送信ウインドウを規定し、各ウインドウは、該送信間隔中の異なる部分を占め、該送信間隔の一部にわたる利用可能な送信周波数帯域内で或る周波数帯域特性を有し、前記各ウインドウは前記装置の1つに送信時に使用する前記送信間隔に割り当て可能であり、当該コンピュータプログラムは、
1つ以上の送信間隔に前記フォーマットを利用し、少なくとも2つの連続したリンクに沿ってリンク毎に一連の送信信号群として共にデータ及び制御情報を送信し、前記各信号は前記送信間隔の利用可能な送信ウインドウで送信され、少なくとも2つの信号は同じ送信間隔の間に送信され、前記連続したリンクの数より少ない送信間隔で前記連続的なリンクに沿って前記情報が送信されるようにした方法をコンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラム。
【0071】
(付記24)
ソース装置及び宛先装置を有するマルチホップ通信システムで使用する中間装置あって、前記ソース装置は、該ソース装置から前記中間装置を介して前記宛先装置に至る通信パスを形成する一連のリンクに沿って情報を送信し、当該中間装置は、前記通信パスに沿って先行する装置から情報を受信し且つ前記通信パスに沿って後続の装置に受信信号を送信し、当該中間装置は、
個々の送信間隔の間に利用可能な送信周波数帯域を割り当てるための時間周波数フォーマットを用意するフォーマットアクセス手段であって、前記時間周波数フォーマットは、前記送信間隔の中で複数の送信ウインドウを規定し、各ウインドウは、該送信間隔中の異なる部分を占め、該送信間隔の一部にわたる利用可能な送信周波数帯域内で或る周波数帯域特性を有し、前記各ウインドウは前記装置の1つに送信時に使用する前記送信間隔に割り当て可能であるフォーマットアクセス手段と、
1つの送信間隔に前記フォーマットを利用し、前記送信間隔の利用可能な送信ウインドウでデータ及び制御情報を共に受信し、同じ送信間隔中に後続の利用可能な送信ウインドウで前記データ及び制御情報を共に送信する送信手段であって、前記データ及び制御情報が、前記送信間隔内の2つの連続したリンクに沿って伝搬するようにした送信手段と、
を有する中間装置。
【0072】
(付記25)
ソース装置及び宛先装置を有するマルチホップ通信システムの中間装置で使用する方法であって、前記ソース装置は、該ソース装置から前記中間装置を介して前記宛先装置に至る通信パスを形成する一連のリンクに沿って情報を送信し、当該中間装置は、前記通信パスに沿って先行する装置から情報を受信し且つ前記通信パスに沿って後続の装置に受信信号を送信し、当該方法は、
個々の送信間隔の間に利用可能な送信周波数帯域を割り当てるための時間周波数フォーマットを用意するステップであって、前記時間周波数フォーマットは、前記送信間隔の中で複数の送信ウインドウを規定し、各ウインドウは、該送信間隔中の異なる部分を占め、該送信間隔の一部にわたる利用可能な送信周波数帯域内で或る周波数帯域特性を有し、前記各ウインドウは前記装置の1つに送信時に使用する前記送信間隔に割り当て可能であるステップと、
1つの送信間隔に前記フォーマットを利用し、前記送信間隔の利用可能な送信ウインドウでデータ及び制御情報を共に受信し、同じ送信間隔中に後続の利用可能な送信ウインドウで前記データ及び制御情報を共に送信するステップであって、前記データ及び制御情報が、前記送信間隔内の2つの連続したリンクに沿って伝搬するようにしたステップと、
を有する方法。
【0073】
(付記26)
ソース装置及び宛先装置を有するマルチホップ通信システムの中間装置のコンピュータ装置で実行されるコンピュータプログラムであって、前記ソース装置は、該ソース装置から前記中間装置を介して前記宛先装置に至る通信パスを形成する一連のリンクに沿って情報を送信し、当該中間装置は、前記通信パスに沿って先行する装置から情報を受信し且つ前記通信パスに沿って後続の装置に受信信号を送信し、当該コンピュータプログラムは、
個々の送信間隔の間に利用可能な送信周波数帯域を割り当てるための時間周波数フォーマットを用意するステップであって、前記時間周波数フォーマットは、前記送信間隔の中で複数の送信ウインドウを規定し、各ウインドウは、該送信間隔中の異なる部分を占め、該送信間隔の一部にわたる利用可能な送信周波数帯域内で或る周波数帯域特性を有し、前記各ウインドウは前記装置の1つに送信時に使用する前記送信間隔に割り当て可能であるステップと、
1つの送信間隔に前記フォーマットを利用し、前記送信間隔の利用可能な送信ウインドウでデータ及び制御情報を共に受信し、同じ送信間隔中に後続の利用可能な送信ウインドウで前記データ及び制御情報を共に送信するステップであって、前記データ及び制御情報が、前記送信間隔内の2つの連続したリンクに沿って伝搬するようにしたステップと、
を有する方法を前記コンピュータ装置に実行させるコンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0074】
MS 移動局
RS 中継局
BS 基地局

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局、複数の中継局、ユーザ装置を備えたマルチホップ無線通信システムで用いられる通信方法において、
無線フレーム内に第1の送信ウインドウ及び第2の送信ウインドウを備え、該基地局からカウントして奇数番目のホップに対応する中継局は、該第1の送信ウインドウを用いてデータを送信し、該基地局からカウントして偶数番目のホップに対応する中継局は、該第2の送信ウインドウを用いてデータを送信する、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記ユーザ装置は、最終段の中継局からデータを受信する、
ことを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項3】
前記基地局は、前記第2の送信ウインドウを用いて、初段の中継局へデータを送信する、
ことを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項4】
前記ユーザ装置は、最終段の中継局にデータを送信する、
ことを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項5】
前記基地局は、初段の中継局から前記第1の送信ウインドウを用いて、初段の中継局からデータを受信する、
ことを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項6】
最終段の中継局を除く前記複数の中継局のそれぞれ、及び前記基地局は、プリアンブル、フレーム構造情報又はリレーアンブルを対応する送信ウインドウを用いて送信する、
ことを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項7】
最終段の中継局は、前記第1の送信ウインドウ又は前記第2の送信ウインドウの受信を行うが、該第1の送信ウインドウ及び該第2の送信ウインドウのいずれも該ユーザ装置への送信のために利用しない、
ことを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項8】
最終段の中継局は、リレーアンブルを送信しない、
ことを特徴とする請求項1記載の通信方法。
【請求項9】
マルチホップ無線通信システムにおいて、
基地局と、
複数の中継局と、
ユーザ装置とを備え、
無線フレーム内に第1の送信ウインドウ及び第2の送信ウインドウを備え、該基地局からカウントして奇数番目のホップに対応する中継局は、該第1の送信ウインドウを用いてデータを送信するように構成され、該基地局からカウントして偶数番目のホップに対応する中継局は、該第2の送信ウインドウを用いてデータを送信するように構成された、
ことを特徴とする無線通信システム。
【請求項10】
複数の中継局を備えたマルチホップ無線通信システムにおいて用いられる基地局において、
該基地局からカウントして奇数番目のホップに対応する中継局は、無線フレーム内の第1の送信ウインドウを用いてデータを送信し、該基地局からカウントして偶数番目のホップに対応する中継局は、該無線フレーム内の第2の送信ウインドウを用いてデータを送信する場合に、該基地局から、該第2の送信ウインドウを用いて初段の中継局にデータを送信するように構成された送信手段、
を備えたことを特徴とする基地局。
【請求項11】
複数の中継局を備えたマルチホップ無線通信システムにおいて用いられる中継局において、
基地局からカウントして奇数番目のホップに対応する中継局は、無線フレーム内の第1の送信ウインドウを用いてデータを送信し、該基地局からカウントして偶数番目のホップに対応する中継局は、該無線フレーム内の第2の送信ウインドウを用いてデータを送信する場合に、当該中継局がいずれのホップに対応するかに応じて、前記第1の送信ウインドウ又は前記第2の送信ウインドウのいずれかを用いてデータを送信するように構成された送信手段、
を備えたことを特徴とする中継局。
【請求項12】
マルチホップ無線通信システムにおいて用いられるユーザ装置において、
無線フレーム内の第1の送信ウインドウを用いてデータを送信する、基地局からカウントして奇数番目のホップに対応する中継局、
又は、
該無線フレーム内の第2の送信ウインドウを用いてデータを送信する、該基地局からカウントして偶数番目のホップに対応する中継局、
のいずれかからデータを受信するように構成された受信手段を備え、
前記受信手段により受信される前記データを送信する中継局は、最終段の中継局である、ことを特徴とするユーザ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−63122(P2010−63122A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−245627(P2009−245627)
【出願日】平成21年10月26日(2009.10.26)
【分割の表示】特願2007−214171(P2007−214171)の分割
【原出願日】平成19年8月20日(2007.8.20)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】