説明

焼酎カス処理方法およびその有効利用法

【課題】
社会の要請する焼酎カスの有効利用を高度化するとともに、有効利用の範囲を広げ、焼酎カスの処理コストの削減に寄与することを目的とする。
【解決手段】焼酎カスを撹拌・混練(羽根型、スクリュウ型、ブラベンダー型)し、減圧蒸留しながら固液分離する処理方法であって、次の3段階に分けて低圧低温にて蒸留することを特徴とする。1段階では、焼酎粕になにも加えず低圧高温で蒸留しエタノールを含むBODおよびアンモニアを高濃度に含む画分を抽出する。2段階では、焼酎粕に酸を加えpHを2までさげて低圧高温で蒸留し酢酸とプロピオン酸など有機酸を高濃度に含む画分を抽出する。3段階では、焼酎粕にアルカリを加えpHを中和して低圧高温で蒸留しBODの低い放流可能な水として抽出する方法。および第2段階で得られた有機酸に富んだ抽出液を、赤潮生物駆除剤に用いる方法、ノリの酸処理剤に用いる方法および家畜飼料の防カビ剤に活用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
廃棄していた焼酎カスの処理方法および水産・畜産への有効利用法に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2002−233353号(以下、特許文献1という)に、焼酎カスからえられる有効液及びそれをうるための焼酎カスの処理方法の記載がある。
【0003】
【特許文献1】特開特開2003−199555号(以下、特許文献2という)に、焼酎粕を真空乾燥機で有用固形物と凝縮液に分離後、凝縮液を再溜塔と精溜塔で、更に有用液体と清澄液に分離し、清澄液を逆浸透膜を用いて工業用水1級程度の良質な再生水とする装置の記載がある。
【0004】
【特許文献2】特開平11−063455(以下、特許文献3という)に、 真空乾燥機から出た焼酎粕乾燥物を粉体燃料とするボイラーと凝縮液に含まれるエタノールを蒸発さす蒸発装置からなる焼酎粕処理法の記載がある。
【0005】
【非特許文献1】A.J.Striton等,Oil & Soap,22,81(1945)、R.T.Holman等,J.Am.Oil chem.Soc.,24,127(1947)
【0006】
【非特許文献2】海洋天然物化学,No111,p69−70(1987)、化学同人
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1と2には、有効な成分を分画してより高濃度の有機酸を抽出する方法が発明されていない。非特許文献1と2には、低分子の赤潮駆除剤が示されていない。本発明は、焼酎カスの蒸留段階を細分化して、有効成分の濃度を高めるとともに、それ以外の不要画分は廃棄しやすい形態になるように工夫することを課題とする。さらに得られた有効成分の応用範囲を広げ、焼酎カスの処理コストの削減に寄与することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者は、鋭意研究の結果、適当な条件を与えれば焼酎カスから有効成分がとりだせることを、実験により、上記課題を解決した。
すなわち、本発明は、焼酎カスを撹拌・混練(羽根型、スクリュウ型、ブラベンダー型)し、減圧蒸留しながら固液分離する処理方法であって、次の3段階に分けて低圧低温(65〜80度C、200〜400トール)にて蒸留することを特徴とする焼酎カス処理方法である。
1段階では、焼酎カスになにも加えず低圧低温(65〜80度C、200〜400トール)で蒸留し、エタノールを含むBODおよびアンモニアを高濃度に含む(本工程で得られる総量の30〜50%に相当する)画分を抽出する(A液)。
2段階では、焼酎カスに無揮発性酸を加えpH2までさげたのち、低圧低温低圧低温(65〜80度C、200〜400トール)で蒸留し、酢酸とプロピオン酸を主成分とする有機酸を高濃度に含む(本工程で得られる総量の50〜80%に相当する)画分を抽出する(B液)。
3段階では、焼酎カスにアルカリを加えpHを6〜7に中和して低圧低温(65〜80度C、200〜400トール)で蒸留し、BODが20ppm以下の放流可能な水として抽出する(C液)。
【0009】
本発明にいう無揮発性酸とは、無機酸および/または有機酸であり、無機酸として硫酸、リン酸であり、有機酸として酢酸とプロピオン酸よりも分子量の高い有機酸である。
【0010】
本発明にいうアルカリとは、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウムである。
【0011】
本発明にいう赤潮は、動物および植物プランクトンの大増殖により水が着色することであり、色は赤色に限らず、褐色や緑色も含む。水は淡水、海水を問わない。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、特許文献1と2に示されているような、単一の蒸留処理ではなく、分画抽出を行うことにより、より有効な抽出方法を確立した。さらにその有効利用の範囲を広げる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
〔焼酎カスの処理方法〕
焼酎製造過程で生成された焼酎カスを使用する。この焼酎カスは芋、麦、米、黒糖、蕎麦などを発酵させ常圧蒸留した残りのものである。
この焼酎カスを、容器に入れ、撹拌および/または混練しながら以下の3段階に分けて低圧低温蒸留する。ここで、撹拌・混練には、羽根型、スクリュウ型、ブラベンダー型の機械・装置を用いる。
第1段階として低圧低温低圧低温65〜80度C、200〜400トールで蒸留し、焼酎カスに対して15〜20Wt%の処理水を得る。この1段階で得られる処理液をA液とした。
【0014】
第2段階として底部に希硫酸をいれてpHを2〜3に調整した。この場合、無揮発性酸を用いる。揮発性の塩酸や硝酸は使用しない。たとえば、希硫酸の代わりに他のリン酸などの酸でもよい。また、乳酸、酪酸、琥珀酸、クエン酸などの分子量の高い有機酸も好ましい。この焼酎カスをpH2〜3の状態で、65〜80度C、200〜400トールで蒸留し25〜35Wt%)の処理水を得た。この2段階で得られる処理液をB液とする。
【0015】
第3段階として底部に水酸化マグネシウムをいれてpHを6〜7に調整した。この場合、水酸化マグネシウムの代わりに、酸化マグネシウムや水酸化カルシウムなど他のアルカリでもよい。ただし、底部に残った焼酎カスは家畜の飼料にするので、飼料として不都合なアルカリは避けることが好ましい。この焼酎カスをpH6〜7の状態で、65〜80度C、200〜400トールで蒸留し、25〜30Wt%の処理水を得る。この第3段階で得られる処理液をC液とする。
【0016】
最終的に底部に残った焼酎カスの蒸留残分の含水率は約20Wt%である。
A液はエタノールおよびアンモニア濃度が高いのが特徴である。B液はpHが3以下で酢酸とプロピオン酸の濃度が高いのが特徴である。C液はA液、B液に比べるとBODと窒素濃度が極めて低いのが特徴である。
以上のことから、A液はエタノールの再抽出用など有効成分がかなり残存していることがわかる。B液は有機酸が豊富に存在するので、以下の有効利用を検討する。C液はBODと窒素濃度が極めて低いので、そのままか、あるいは水道水で多少希釈して排水しても差し支えない。また、蒸留残分は特有の悪臭が取り除かれるので、家畜の飼料として用いることが可能である。
【実施例1】
【0017】
焼酎カスの処理方法
実験には、宮内酒造の焼酎製造過程で生成された焼酎カスを使用した。この焼酎カスは芋を発酵させ常圧蒸留した残りのものである。使用した焼酎カスの成分は表1に示す。この焼酎カスを、以下の3段階に分けて低圧低温蒸留した。具体的には、ロータリーエバポレータの底部に1lの焼酎カスを入れ、1段階として65〜80度C、200〜400トールで蒸留し200ml(20Wt%)の処理水を得た。この1段階で得られる処理液をA液とした。次に底部に希硫酸をいれてpHを2に調整した。この場合、希硫酸の代わりに他のリン酸などの酸でもよい。ただし、揮発性の塩酸や硝酸は使用しない。この焼酎カスをpH2の状態で、65〜80度C、200〜400トールで蒸留し300ml(30Wt%)の処理水を得た。この2段階で得られる処理液をB液とした。
【0018】
【表1】

【0019】
次に底部に水酸化マグネシウムをいれてpHを6に調整した。この場合、水酸化マグネシウムの代わりに、酸化マグネシウムや水酸化カルシウムなど他のアルカリでもよい。ただし、底部に残った焼酎カスは家畜の飼料にするので、飼料として不都合なアルカリは避ける。この焼酎カスをpHを6の状態で、65〜80度C、200〜400トールで蒸留し300ml(30Wt%)の処理水を得た。この3段階で得られる処理液をC液とした。最終的に底部に残った焼酎カスの含水率は約20Wt%であった。
【0020】
得られたA液、B液、C液の成分分析の結果を表2に示す。
この表2に示すとおり、A液はエタノールおよびアンモニア濃度が高いのが特徴である。B液はpHが3以下で酢酸とプロピオン酸の濃度が高いのが特徴である。C液はA液、B液に比べるとBODと窒素濃度が極めて低いのが特徴である。以上のことから、A液はエタノールの再抽出用など有効成分がかなり残存していることがわかる。B液は有機酸が豊富に存在するので以下の有効利用の検討をおこなった。C液はBODと窒素濃度が極めて低いので、そのままか、あるいは水道水で多少希釈して排水しても差し支えない。また、残った焼酎カスは特有の悪臭が取り除かれるので、家畜の飼料として運搬や使用に支障を来す心配が無い。
【0021】
【表2】

【実施例2】
【0022】
上記の方法で得たB液の赤潮生物駆除効果について調べた。
そのために、まず赤潮藻類がもっともよく増殖する培地において培養した赤潮生物を用いて効果を確認した。確認に用いた赤潮生物は、ヘテロシグマ アカシオ(Heterosigma akashiwo(NIES−4))、シャトネラ マリナ(Chatonera marina(NIES−118))、ギムノディニウム ミキモトイ(Gymunodinium mikimotoi(NIES−680))であり、国立環境研究所微生物系統保存施設から購入した。培養に用いた培地は、国立環境研究所微生物系統保存施設が指定しているHeterosigma akashiwo(NIES−4)とChatonera marina(NIES−118)のためのf/2培地とGymunodinium mikimotoi(NIES−680)のためのEMS培地を用いた。培養には、まず上記の培地を三角フラスコに入れ滅菌および放冷した後、クリーンベンチ内で無菌的に上記のそれぞれの株を接種し、ただちにインキュベーター(サンヨー グロースキャビネットMLR350T )入れ、温度20℃、照度30μE/m・sec、12時間明12時間暗のサイクルで培養した。このように培養した増殖期の赤潮藻類を菌体濃度が赤潮状態といえる約3000個/mlになるまで調整して赤潮生物駆除実験に供した。
赤潮生物駆除実験は以下のように行った。上記のそれぞれの培養液50mlを無菌的に滅菌フラスコに移し、次にB液をそれぞれ、0.1Wt%、0.2Wt%、0.5Wt%、1Wt%、2Wt%、5Wt%の濃度になるように調整し、添加後60分の運動細胞の数を計数した。計数には1ml用量のグリッド付き計数用スライドグラスをもちいて、試料を素早く移した後、オリンパスBH1ノマルスキー微分干渉光学顕微鏡の100倍率で計数した。時間を60分までと設定したのは、これまでの経験から赤潮現場で散布の効果が期待できるのが60分程度であり、それ以上は薬剤が拡散するからである。その結果を図1、図2および図3に示す。これらの結果から次のことがわかる。いずれの赤潮生物もB液の濃度が0.5Wt%以上で効果がでること、2Wt%以上であれば5分以内に殺藻効果があることである。また、その効果は生物種の種類によって多少の差があるが、おおむね、運動性の大きい種、たとえばGymunodinium mikimotoi(NIES−680)に最も有効であることを確認した。
【実施例3】
【0023】
ノリ養殖における赤くされ病への対処方法として酸処理剤の使用が普及しているが、この酸処理剤としてB液の赤くされ病に対する病害抑制効果について調べた。そのために、病原菌を感染させない対象区と、感染させる無処理区、酸処理区をもうけた、なお無処理区は酸処理をしない区、酸処理区は下記の方法で処理をおこなった。
【0024】
スサビノリ(Porphyra yezoensis)を野外採苗および育苗し、試験時にノリ網を約5cmに切断しノリ糸とし、海水3lを入れた三角フラスコに1列に張り、自然光下、水温10℃で、振盪器で10cm/sの速度で反復運動させ2週間培養した。このような三角フラスコを6個用意し、それぞれ、対象区、無処理区、酸処理区を2本ずつとした。なお、対象区とは病原菌フィチウム(Phythium)の遊走子をまったく感染させない区である。無処理区および酸処理区とは、病原菌(Phythium)の遊走子を感染させた後に、酸処理をおこなわない区(無処理区)と酸処理をおこなう区(酸処理区)のことである。摘採量を比較するために、感染実験を始める前に、摘採をおこないその量を100%とした。この後に、無処理区と酸処理区には病原菌(Phythium)の遊走子を投入し試験を開始した。
【0025】
なお、病原菌の遊走子は3000個/mlの密度になるように三角フラスコに入れ、ノリ葉体に感染させた。なお、酸処理区は感染から7日後にB液の酸処理剤による5分間の浸漬処理を開始し、その後は7日ごとの採摘後にB液の酸処理剤による5分間の浸漬処理を行った。上記の条件で最初の摘採から5週間試験を行った。
【0026】
その結果、試験中無処理区では、赤くされ病が激しく蔓延し、摘採回数2回目以降で、摘採不能となった。一方、酸処理区では、初期感染密度として50ポイント/cm*cm(平方センチメートル)が検鏡によって確認されたが、実験期間中はそれ以上増加することはなかった。
酸処理区では、1回目の摘採量を100%とし、その後5回までの摘採量の推移をみると平均で、68%、41%、20%、10%、10%であった。なお、感染をさせない対象区では、平均で、78%、40%、30%、20%、10%であった。それぞれの試験区の摘採量の合計を無処理区の合計を基準に比較すると酸処理区は2.4倍、対象区では2.8倍の収量が得られた。以上の結果からノリの赤くされ病原菌に対するB液の抗菌作用を確認した。
【実施例4】
【0027】
家畜飼料の防カビ剤に活用する方法
家畜飼料中には穀類としてトウモロコシが使われ、これらにカビが生えることが問題となる。そこでトウモロコシに生えるカビに対するB液の抗菌活性について調べた。具体的にはトウモロコシデンプンを主成分とする酵母エキスデンプン寒天培地に生えるアオカビ菌(Penicillum chrysogenum)に対する抗菌活性について調べた。実験にもちいた酵母エキスデンプン寒天培地の組成は以下のとおりである。
トウモロコシデンプン 15g
酵母エキス 4g
リン酸カリウム 1g
硫酸マグネシウム 0.5g
寒天 20g
蒸留水 1000ml

上記の培地を調整し、高圧滅菌した後、滅菌シャーレに20mlずつ、無菌的に分注した。放冷した後、アオカビ菌(Penicillum chrysogenum)の純粋培養液(10000個/ml)から0.1mlずつ、シャーレに無菌的に接種した。その後、コンラジ棒で塗抹して寒天表面に均一になるように広げた。このように処理したシャーレにB液を、それぞれ0.05ml、0.1ml、0.2ml、0.5ml、1ml、2ml入れ、無菌的に均一に塗抹して、インキュベーターに移し、20℃で培養して、定期的にコロニーを計数した。その結果を表3に示す。0.2mlから効果が出始め、1ml以上で完ぺきにアオカビ菌の成育を阻止できた。この結果からB液を、牛などの飼料に混ぜて、防カビ剤として使えることがわかった。
【0028】
【表3】

【0029】
次に、実際に飼料に混ぜて、カビが防げるかどうか確認するとともに、その飼料を牛が食するかどうかを調べた。鹿児島県曽於郡松山町の農家の牛のトウモロコシ飼料に、重量で5Wt%、10Wt%、20Wt%、30Wt%になるようにB液を加え、カビの発生と、牛がその飼料を食するがどうかを確認した。その結果、5Wt%では7日目にカビの発生が確認されたが、それ以上の濃度では10日目までカビの発生はなかった。牛が食するかどうかについては、3日間にわたって摂飼試験をおこなった、その結果30Wt%になると摂飼率が落ちるが、それ以下では良く摂飼することがわかった。またその後に体調を崩す牛はみられなかった。以上、実用的な飼料の防カビ剤として活用が可能であることがわかった。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】赤潮生物ヘテロシグマ Heterosigma akashiwo(NIES−4)に対するB液の濃度を変化させた場合の運動性失活効果赤潮生物の初期濃度を約3000個/mlにあわせ、その後処理液を各濃度になるように添加した後に、運動細胞を定期的に顕微鏡で計数した。この場合、運動性が失活したものはその後死滅し、再び増殖し始めないことを確認した。すなわち、運動性が失活したものを殺藻効果の指標とする。
【図2】赤潮生物シャトネラ マリナ(Chatonera marina(NIES−118))に対するB液の濃度を変化させた場合の運動性失活効果赤潮生物の初期濃度を約3000個/mlにあわせ、その後処理液を各濃度になるように添加した後に、運動細胞を定期的に顕微鏡で計数した。この場合、運動性が失活したものはその後死滅し、再び増殖し始めないことを確認した。
【図3】赤潮生物ギムノディニュウム ミキモトイGymunodinium mikimotoi(NIES−680)に対するB液の濃度を変化させた場合の運動性失活効果赤潮生物の初期濃度を約3000個/mlにあわせ、その後処理液を各濃度になるように添加した後に、運動細胞を定期的に顕微鏡で計数した。この場合、運動性が失活したものはその後死滅し、再び増殖し始めないことを確認した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
焼酎カスを撹拌・混練(羽根型、スクリュウ型、ブラベンダー型)し、減圧蒸留しながら固液分離する3段階の処理方法であって、1段階では、焼酎カスになにも加えず低圧低温(65〜80度C、200〜400トール)で蒸留し、エタノールを含むBODおよびアンモニアを高濃度に含む(本工程で得られる総量の30〜50%に相当する)画分を抽出(A液)し、2段階では、焼酎カスに無揮発性酸を加えpH2までさげたのち、低圧低温低圧低温(65〜80度C、200〜400トール)で蒸留し、酢酸とプロピオン酸を主成分とする有機酸を高濃度に含む(本工程で得られる総量の50〜80%に相当する)画分を抽出(B液)し、3段階では、焼酎カスにアルカリを加えpHを6〜7に中和して低圧低温(65〜80度C、200〜400トール)で蒸留し、BODが20ppm以下の放流可能な水として抽出(C液)することを特徴とする焼酎カス処理方法。
【請求項2】
請求項1の2段階で得られたB液を主成分とする赤潮駆除剤への有効利用法。
【請求項3】
請求項1の2段階で得られたB液を主成分とするノリの酸処理剤への有効利用法。
【請求項4】
請求項1の2段階で得られたB液を主成分とする家畜飼料用カビ防止剤への有効利用法。
【請求項5】
請求項1の3段階おける蒸留残分にアルカリを加えpHを6〜7に中和し、悪臭を取り除いた家畜用飼料への有効利用法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−204107(P2006−204107A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−16313(P2005−16313)
【出願日】平成17年1月25日(2005.1.25)
【出願人】(301046499)
【出願人】(304045365)
【出願人】(304045376)
【Fターム(参考)】