説明

物品検査装置

【解決手段】 物品検査装置1は、外周面に設けた複数の吸着孔Hに物品2を吸着させる第1〜第6ドラムD1〜D6と、第1、第2ドラムに吸着された物品の良否を検査する検査手段としてのカメラ5a,5bとを備えている。
第2ドラムには、上記回転方向に複数の吸着孔を整列させた吸着レーンLが10列設けられており、そのうち2列の吸着レーンは物品2を分類するための分類レーンLbとなっており、その他8列の吸着レーンは第3ドラムに物品2を受け渡すための搬送レーンLaとなっている。
上記分類レーンの物品は検査結果に従って分類され、また第3ドラムは第2ドラムの搬送レーンと同数の8列の吸着レーンを有しており、第2ドラムの搬送レーンから物品を受け取るようになっている。
【効果】 処理能力が高く、また構成が簡易な物品検査装置1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は物品検査装置に関し、詳しくは外周面に設けた複数の吸着孔に物品を吸着させる複数の回転ドラムと、上記回転ドラムに吸着された物品の良否を検査する検査手段とを備え、上記検査手段の検査結果に応じて物品を分類する物品検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体パッケージの製造に用いるハンダボール、医薬品等の錠剤、パチンコ球などの粒状の物品を検査する物品検査装置として、外周面に沿って複数の吸着孔が形成された複数の回転ドラムと、上記回転ドラムに吸着された物品の良否を検査する検査手段とを備えた物品検査装置が知られている。
このような物品検査装置として、2つの回転ドラムの外周にそれぞれ1列ずつ上記吸着孔を設け、上流側の回転ドラムと下流側の回転ドラムとが隣接する受け渡し位置で物品を受け渡しながら、上記検査手段が物品の表面と裏面の検査を行い、2つの回転ドラムのさらに下流側で検査結果に応じて物品を分類するものが知られている(特許文献1)。
また、2つの回転ドラムの外周にそれぞれ複数列ずつ吸着孔を設け、上流側の回転ドラムと下流側の回転ドラムとが隣接する受け渡し位置で複数の物品を同時に受け渡すとともに、上記検査手段による検査結果に応じて下流側の回転ドラムの異なる回転位置で良品と判断された物品と不良品と判断された物品とを離脱させるものも知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特公平8−22688号公報
【特許文献2】特許第3846532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記特許文献1の物品検査装置の場合、物品を1列ずつ搬送するため、処理能力が低いという問題があり、また特許文献2の物品検査装置の場合、複数列の物品を同時に分類するため、回転ドラムの内部に各列ごとにエアノズルを設ける必要があることから、構造が複雑になるという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明は処理能力が高く、また構成を簡易とすることが可能な物品検査装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち、請求項1の発明にかかる物品検査装置は、外周面に設けた複数の吸着孔に物品を吸着させる複数の回転ドラムと、上記回転ドラムに吸着された物品の特性を検査する検査手段とを備え、上記検査手段の検査結果に応じて物品を分類する物品検査装置において、
上流側に位置する回転ドラムに、上記回転方向に複数の吸着孔を整列させた吸着レーンを複数列設け、そのうち少なくとも1列の吸着レーンを物品を分類するための分類レーンとし、それ以外の吸着レーンを下流側の回転ドラムに物品を受け渡すための搬送レーンとし、
上流側に位置する回転ドラムは、上記分類レーンに吸着された物品を、該上流側の回転ドラムにおける異なる回転位置で吸着孔より離脱させて、該物品の分類を行い、
下流側に位置する回転ドラムは、上流側の回転ドラムの搬送レーンと同数の吸着レーンを有するとともに、上流側の回転ドラムの搬送レーンから物品を受け取ることを特徴としている。
【0006】
請求項2の発明にかかる物品検査装置は、上記請求項1の発明において、上記下流側の回転ドラムを構成する吸着レーンのうち、少なくとも1列以上を上記分類レーンとすることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
上記請求項1の発明によれば、上流側に位置する回転ドラムに吸着レーンを複数列設けることで、大量の物品を処理することができ、さらにこの吸着レーンを、物品を分類するための分類レーンおよび下流側の回転ドラムに物品を受け渡すための搬送レーンとから構成することで、複数列の吸着レーンに保持された物品を同時に分類する必要がなく、構造を簡易にすることが可能となっている。
【0008】
請求項2の発明によれば、上記下流側に位置する回転ドラムにも分類レーンを設けることで、上下に配置した複数の回転ドラムによって順次物品を分類することが可能となり、複数列で供給された物品を効率的に分類することが可能となっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施例にかかる物品検査装置の正面図
【図2】物品検査装置の部分側面図
【図3】第2ドラムと第3ドラムとの境界部分を示す拡大図
【図4】図2におけるIV―IV部の断面図であって、上記第1〜第3ドラムD1〜D3の部分を拡大した図
【図5】図4における第2ドラムの部分拡大図
【図6】図5におけるa−a部、b−b部、c−c部の断面図
【図7】カメラによって撮影した物品の画像を示した図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図示実施例について説明すると、図1、図2は物品検査装置1を示し、図1は正面図を、図2は側面図をそれぞれ示している。
本実施例の物品検査装置1は特に粒状の物品2の検査に好適となっており、例えばプリント基板に用いるハンダボール、医薬品等の錠剤、パチンコ球を検査することができ、また粒状物は球状であっても扁平状であってもよい。
物品検査装置1は、フレーム3と、物品2を供給する供給手段4と、供給手段4の下方に回転可能に設けられた6つの第1〜第6ドラムD1〜D6と、第1、第2ドラムD1,D2に吸着された物品2を撮影する検査手段としての2つのカメラ5a,5bと、第6ドラムD6の下方に設けられた良品ボックス6および不良品ボックス7とから構成されており、この物品検査装置1は図示しない制御手段によって制御される。
この物品検査装置1によれば、上記供給手段4が供給した物品2を上方の第1ドラムD1から下方の第6ドラムD6へと順次受け渡しながら、上記カメラ5a,5bが上記第1ドラムD1および第2ドラムD2により搬送される物品2を撮影する。
上記制御手段は撮影された物品2の画像から良否判定を行うとともに、上記第2〜第6ドラムD2〜D6のそれぞれで、良品と判断した物品2を上記良品ボックス6に分類し、不良品と判断した物品2を上記不良品ボックス7に分類するようになっている。
【0011】
上記供給手段4は、物品2を貯溜するタンク4aと、該タンク4aの下方に設けられて上記物品2を図2に示す図示左右方向に1列に整列させて上記第1ドラムD1へと供給するホッパ4bとから構成されている。
このような供給手段4は上記特許文献2に記載されているように従来公知であるが、本実施例のホッパ4bは10個の物品2を第1ドラムD1の軸方向に1列に整列させた状態で、該第1ドラムD1に供給するようになっている。
【0012】
上記第1〜第6ドラムD1〜D6はそれぞれ円筒状を有しており、下記吸着孔Hが形成される外周面と、該外周面の両端に位置するとともに回転ドラムの回転軸に対して直交する円形の端面とから構成されている。
図2に示すように、第1〜第6ドラムD1〜D6は上下方向に直列に整列しており、それぞれ上記フレーム3に回転可能に保持され、歯車8を介して第3ドラムD3に連結された駆動モータ9により一斉に回転するようになっている。
上記駆動モータ9が第3ドラムD3を回転させることで、隣接する回転ドラムが相互に反対方向に回転し、図1において第1、第3、第5ドラムD1,D3,D5は反時計回りに、第2、第4、第6ドラムD2、D4、D6は時計回りにそれぞれ回転するようになっている。
また上記駆動モータ9には図示しないエンコーダが設けられ、このエンコーダにより制御手段は第1〜第6ドラムD1〜D6の回転角度を認識し、第1〜第6ドラムD1〜D6の外周面に保持された各物品2の搬送位置を認識するようになっている。
【0013】
図3は第2ドラムD2と第3ドラムD3との境界部分の拡大図を示し、これと同様、第1〜第6ドラムD1〜D6の外周面には、回転方向に沿って等間隔に開口した吸着孔Hを1列あたり180個備える吸着レーンLがそれぞれ複数列形成されている。なお図2では実際よりも吸着孔Hの数を省略して記載している。
上記吸着孔Hは、各回転ドラムの回転軸に向けて直交する方向に設けられており、図示しない負圧発生手段から供給された負圧によって物品2を吸着保持するようになっている。
上記吸着レーンLは、上記第1、第2ドラムD1,D2に10列、第3ドラムD3に8列、第4ドラムD4に6列、第5ドラムD5に4列、第6ドラムD6に2列それぞれ設けられ、このうち第3〜第6ドラムD3〜D6には、これら吸着レーンLを挟んだ両側にそれぞれ各1列ずつ環状溝10が設けられている。
上記第1ドラムD1を構成する10列の吸着レーンLは、それぞれ上記供給手段4から10個の物品2を同時に受け取るとともに、この物品2の全てを第2ドラムD2へと受け渡すための搬送レーンLaを構成している。
次に、上記第2〜第5ドラムD2〜D5を構成する吸着レーンLは、それぞれ上流側の回転ドラムの搬送レーンLaから物品2を受け取るとともに、この複数の吸着レーンLのうち、各回転ドラムの両側の端面に隣接する2列の吸着レーンLは、物品2を分類するための分類レーンLbを構成し、その内側に位置する吸着レーンLは、その下流側に隣接する回転ドラムに物品2を受け渡すための搬送レーンLaを構成している。
そして、下流端に位置する第6ドラムD6を構成する2列の吸着レーンLは、第5ドラムD5の2列の搬送レーンLaから物品2を受け取るとともに物品2を分類するための上記分類レーンLbを構成している。
上記第3〜第6ドラムD3〜D6に設けた環状溝10は、それぞれ上流側に位置する回転ドラムに設けた分類レーンLbに隣接する位置に形成され(図2では2点鎖線で示す)、後述する不良品を排出する際に、物品2がこの環状溝10に沿って移動するようになっている。
【0014】
図4は図2におけるIV―IV部の断面図であって、上記第1〜第3ドラムD1〜D3を拡大した図を示し、図5は図4における第2ドラムD2の一部をさらに拡大した図を示し、図6の各図は図5のaないしcの部分の断面図をそれぞれ示している。
図3に示すように、上記第1ドラムD1における端面の外周部分には、第1ドラムD1を軸方向に貫通するように設けた搬送用連通孔Haが開口し、該第1ドラムD1の外周面に軸方向に整列した10個の吸着孔Hと連通するようになっている。
各搬送用連通孔Haはそれぞれ搬送レーンLaを構成する吸着孔Hと第1ドラムD1の中心とを結んだ線上に開口しており、すなわち搬送用連通孔Haは各吸着レーンLが1列あたりに備える吸着孔Hと同数の180個設けられている。
第1ドラムD1の両端面に隣接した位置には、上記フレーム3に固定された略円盤状のプレート21が設けられ、該プレート21と第1ドラムD1の端面との間隔は極力接近するように形成されている。
上記プレート21における上記第1ドラムD1と対向する面には、負圧発生手段からの負圧が供給される円弧状の搬送用溝S1が形成され、該搬送用溝S1の円弧状部分の半径は上記第1ドラムD1の端面に形成した上記搬送用連通孔Haにおける中心からの距離と同じとなっている。
また、この搬送用溝S1における第1ドラムD1の回転方向上流側の端部は、上記ホッパ4bからの供給位置に位置する吸着孔Hに連通した搬送用連通孔Haが開口する位置まで形成され、回転方向下流側の端部は、上記第2ドラムD2への受渡位置に位置する吸着孔Hに連通した搬送用連通孔Haが開口する位置まで形成されている。
【0015】
次に、第2ドラムD2の端面には、第2ドラムD2の軸方向に貫通するとともに、上記搬送レーンLaを構成する吸着孔Hに連通する搬送用連通孔Haと、上記分類レーンLbの吸着孔Hに連通する分類用連通孔Hbとが開口している。
上記搬送用連通孔Haは第2ドラムD2の中心側に形成され、該第2ドラムD2の外周面に軸方向に整列した搬送レーンLaを構成する8個の吸着孔Hと連通している。
上記分類用連通孔Hbは上記搬送用連通孔Haに対して第2ドラムD2の外周側に開口し、一つの分類用連通孔Hbは分類レーンLbを構成する一つの吸着孔Hと個別に連通している。
図5に示すように、隣接する分類用連通孔Hbの開口は第2ドラムD2が回転した際にその回転軌跡が重ならないように配置されており、換言すると各分類用連通孔Hbの開口は第2ドラムD2の中心からの距離が異なるように配置されている。
また本実施例では、10個の分類用連通孔Hbを1セットとして、このセットを第2ドラムD2の回転方向に18組設けており、各セットにおいて分類用連通孔Hbの開口は第2ドラムD2の回転方向上流側から下流側にかけて外周から内周へと中心側に接近するように配置されている。
そして、各セットにはそれぞれ中心からの距離が等しい分類用連通孔Hbが含まれており、このため上記分類レーンLbを構成する吸着孔Hは10個毎に中心からの距離が等しい分類用連通孔Hbと連通するようになっている。
【0016】
次に、第2ドラムD2の両端面に隣接した位置には略円盤状のプレート21が設けられ、第3ドラムD3における上記分類レーンLbに沿った位置にはハウジング22が設けられている。
上記プレート21は第1ドラムD1に設けたプレート21と同様、第2ドラムD2の端面との間隔が極力接近するように設けられ、上記搬送用連通孔Haおよび分類用連通孔Hbに連通する搬送用溝S1と、上記分類用連通孔Hbに連通する分類用溝S2と、同じく分類用連通孔Hbに連通する開放用溝S3とが形成されている。
上記搬送用溝S1は、図4に示すようにプレート21の図示左側の略半周に形成されており、図示時計方向に回転する第2ドラムD2の場合、図示右側の半周に形成されている。
具体的には、この搬送用溝S1における第2ドラムD2の回転方向上流側の端部は、上記第1ドラムD1からの供給位置に位置する吸着孔Hに連通した搬送用連通孔Haが開口する位置まで形成され、回転方向下流側の端部は、下記第1分類位置の直前に位置する吸着孔Hに連通した搬送用連通孔Haが開口する位置まで形成されている。
また搬送用溝S1の幅は、第2ドラムD2の端面に開口した搬送用連通孔Haおよび中心からの距離が異なるように開口した分類用連通孔Hbの全てが通過可能な幅となっており、該搬送用溝S1に負圧発生手段からの負圧が供給されることで、該搬送用溝S1に開口した搬送用連通孔Haおよび分類用連通孔Hbに負圧が供給され、吸着孔Hに物品2が吸着されるようになっている。
【0017】
上記分類用溝S2は、上記搬送用溝S1に対して回転方向下流側に隣接した位置に形成され、第2ドラムD2の端面に開口した分類用連通孔Hbの回転軌跡とそれぞれ重合するよう、同心円弧状に10列形成され、各セットを構成する中心からの距離が異なる10個の分類用連通孔Hbがそれぞれ連通するようになっている。
各分類用溝S2の中心角は同一となっており、回転方向上流側の端部は上記搬送用溝S1に隣接した位置でそろっており、また回転方向下流側の端部は上記開放用溝S3に隣接した位置でそろっている。
また各分類用溝S2の長さは、第2ドラムD2の中心からの距離が等しい異なるセットに属する分類用連通孔Hbの開口が同時に開口しないような長さに設定されている。
そして、各分類用溝S2と負圧発生手段との間には、上記制御手段によって制御される切換手段としての図示しない電磁弁が設けられており、各分類用溝S2毎に負圧の切り換えが可能となっている。
【0018】
上記開放用溝S3は、上記10列の分類用溝S2に隣接した位置に設けられており、上記中心からの距離が異なる10個の上記分類用連通孔Hbを通過させる幅で形成されている。
この開放用溝S3は大気開放もしくは図示しない正圧供給手段による正圧が常時供給されており、該開放用溝S3に上記分類用連通孔Hbが開口すると、該分類用連通孔Hbに連通した吸着孔Hから物品2が脱落するようになっている。
【0019】
上記ハウジング22は、図1に示すように第3ドラムD3の図示左方側の外周面に沿って設けられており、上記良品ボックス6との間に設けられた良品ライン23と、上記不良品ボックス7との間に設けられた不良品ライン24とが接続され、さらに上記ハウジング22には上記良品ライン23に連通する良品通路25と、不良品ライン24に連通する不良品通路26とが形成されている。
さらにハウジング22と第3ドラムD3における8列の吸着レーンLが形成された位置との間には、図示しないが各吸着孔Hに吸着された物品2が干渉しないような隙間が形成されている。
上記良品通路25は、上記プレート21に形成した開放用溝S3に隣接した第1分類位置に開口しており、良品と判断された物品2はこの第1分類位置で吸着孔Hより離脱し、その後該物品2はこの良品通路25を介して良品ライン23へと移動するようになっている。
不良品通路26はハウジング22における上記第3ドラムD3の外周面に沿って形成された溝部26aと、該溝部26aの後端部より鉛直下方に向けて形成されるとともに上記不良品ライン24に接続された通路部26bとから構成されている。
上記溝部26aは上記第3ドラムD3に形成した上記環状溝10に対向する位置に形成され、その先端部は上記第2ドラムD2のプレート21に形成した上記分類用溝S2に隣接した第2分類位置に形成されている。
不良品と判断された物品はこの第2分類位置で吸着孔Hより離脱し、第3ドラムD3の環状溝10とハウジング22の溝部26aとの間を移動した後、上記通路部26bから不良品ライン24へと移動するようになっている。
【0020】
上記第3〜第5ドラムD3〜D5は、上述したようにそれぞれ6列、4列、2列の搬送レーンLaを備えており、第2ドラムD2と同様、これら第3〜第5ドラムD3〜D5の両側の端面には搬送用連通孔Haが開口し、これら搬送レーンLaを構成する吸着孔Hと連通するようになっている。
また第3〜第5ドラムD3〜D5は、上述したようにそれぞれ外側に2列ずつの分類レーンLbを備えており、第2ドラムD2と同様、これら第3〜第5ドラムD3〜D5の両側の端面には分類用連通孔Hbが開口し、これら分類レーンLbを構成する吸着孔Hと連通するようになっている。
さらに、第3〜第6ドラムD3〜D6の両側の端面に近接した位置にはそれぞれ第2ドラムD2と同形のプレート21が設けられており、これらのプレート21にはそれぞれ上記搬送用溝S1、分類用溝S2,開放用溝S3が形成されている。
そして、第3ドラムD3の物品2を分類するためのハウジング22は第4ドラムD4の図示右方側に、第4ドラムD4の物品2を分類するためのハウジング22は第5ドラムD5の図示左方側に、第5ドラムD5の物品2を分類するためのハウジング22は第6ドラムD6の図示右方に設けられている。
上記第6ドラムD6は上述したように2列の分類レーンLbを備えており、第2ドラムD2と同様、第6ドラムD6の両側の端面には分類用連通孔Hbが開口し、これら分類レーンLbを構成する吸着孔Hと連通するようになっている。
そして、第6ドラムD6の物品2を分類するためのハウジング22は該第6ドラムD6の図示下方に設けられており、該ハウジング22には、上記不良品通路26の溝部26aを設けず、第6ドラムD6のプレート21に形成した上記搬送用溝S1と分類用溝S2との境界部分に開口した通路だけで構成されている。
【0021】
上記カメラ5a,5bはいわゆるエリアカメラとなっており、第1ドラムD1の物品2を撮影するカメラ5aは、図7に示すように、第1ドラムD1の軸方向に整列した10個の物品2と、回転方向に整列した10個の物品2の吸着された範囲を同時に撮影するようになっており、また第2ドラムD2の物品2を撮影するカメラ5bも10個×10個の物品2を同時に撮影するようになっている。
具体的には、制御手段は上記エンコーダからの信号に基づいて第1ドラムD1の回転を認識して、10個の物品2が通過する毎にカメラ5aに撮影させるようになっている。
撮影した10列の物品2のうち、図示左右端の2列の物品2は上記第2ドラムD2の分類レーンLbに吸着され、各列を構成する回転方向に整列した10個の物品2は、それぞれ上記10個で1セットを構成する上記分類用連通孔Hbに連通した吸着孔Hに吸着されるようになっている。
さらに、図示上端に位置する物品2は上記1つのセットを構成する最も内側に開口した分類用連通孔Hbに連通する吸着孔Hに吸着されるようになっており、図示下端に位置する物品2は上記1つのセットを構成する最も外側に開口した分類用連通孔Hbに連通する吸着孔Hに吸着されるようになっている。
このように、1回の撮影で回転方向に整列した10個の物品2を同時に撮影することで、第2ドラムD2においてプレート21に形成した10列の分類用溝S2への負圧の切り換えを一度に設定することができ、上記制御手段による上記切換手段の制御を容易にすることができる。
そして、外側から2列目に位置する2列の物品2は第3ドラムD3の分類レーンLbに吸着されて分類され、これと同様、その内側に位置する2列の物品2毎に、第4〜第6ドラムD4〜D6の分類レーンLbに吸着されて分類されることとなる。
このとき、例えば第2ドラムD2から第3ドラムD3に物品2を受け渡す際、図7の図示上端に位置する物品2は上記1つのセットを構成する最も内側に開口した分類用連通孔Hbに連通する吸着孔Hに吸着されるよう、予め第2、第3ドラムD2,D3の回転位置が設定されている。
そして、カメラ5a、5bが撮影した画像はそれぞれ上記制御手段によって画像処理され、制御手段は合計10個の物品2のそれぞれについて割れや欠け、変形などの異常を検出して、その良否判定の結果を各物品2毎に記憶する。
なお、カメラ5a、5bによる撮像範囲は上記の場合に限られず、例えば回転方向に5個整列した物品を撮影して、撮影範囲を10個×5個とすることも可能である。
その場合、回転方向に整列する物品2の個数と、回転ドラムに形成する1つのセットを構成する分類用連通孔Hbの個数と、上記プレート22に設ける分類用溝S2の数を合わせる事で、上記制御手段による制御を容易にすることができる。
また、上記カメラ5a、5bをいわゆるラインカメラとして、回転ドラムの軸方向に整列した物品2を該物品2が通過する毎に撮影して、撮影のたびに各物品2の良否判定を行うようにしてもよい。
【0022】
上記構成を有する物品検査装置1の動作について説明する。
物品検査装置1を作動させると、上記駆動モータ9が第3ドラムD3を回転させ、歯車8を介して他の回転ドラムが回転を開始する。また上記負圧発生手段は上記第1〜第6ドラムD1〜D6に隣接するプレート21にそれぞれ負圧を供給する。
この状態から、上記供給手段4が物品2の供給を開始し、上記タンク4aに貯溜された物品2が自重により落下するとともに、上記ホッパ4bが10個の物品2を整列させた状態で第1ドラムD1の上部に供給する。
第1ドラムD1では、上記プレート21の搬送用溝S1に負圧が供給されており、供給位置に位置する軸方向に整列した10個の吸着孔Hには、第1ドラムD1の端面に設けた搬送用連通孔Haを介して吸着孔Hに負圧が供給され、これら10個の吸着孔Hに物品2が吸着保持される。
その後、第1ドラムD1が回転して上記物品2が第2ドラムD2に隣接する位置に到達するまで、上記搬送用連通孔Haは上記搬送用溝S1に連通し、各物品2は第1ドラムD1の外周面に吸着された状態を維持する。
そして第1ドラムD1に吸着保持された物品2は、第1ドラムD1に隣接した位置に設けたカメラ5aの前方を通過し、カメラ5aは図7に示すように10個×10個の物品2を一度に撮影する。
このとき、上記カメラ5aは第1ドラムD1の外周側を向いた1側面のみを撮影し、制御手段は各物品2の1側面について画像判定を行い、割れや欠け、変形などの異常を検出して良否判定を行う。
制御手段は全ての物品2についての判定結果を記憶するとともに、上記駆動モータ9に設けたエンコーダによって各物品2の位置を常時認識するようになっている。
そして物品2が第1ドラムD1の下端部に到達し、搬送用連通孔Haがプレート21の搬送用溝S1を越えると、該搬送用連通孔Haへの負圧の供給が遮断されるため、第2ドラムD2への受け渡し位置において物品2が吸着孔Hより離脱することとなる。
【0023】
第1ドラムD1と第2ドラムD2とが隣接した受け渡し位置では、上記第2ドラムD2に設けたプレート21の搬送用溝S1に、上記搬送レーンLaを構成する吸着孔Hに連通した搬送用連通孔Haと、上記分類レーンLbを構成する吸着孔Hに連通する分類用連通孔Hbとが開口している。
このため、上記第1ドラムD1に吸着された10個の物品2は、第2ドラムD2に形成した上記搬送レーンLaおよび分類レーンLbを構成する軸方向に整列した10個の吸着孔Hに吸着保持され、これにより第1ドラムD1から第2ドラムD2へと物品2が受け渡される。
その後、第2ドラムD2が回転して上記物品2が第3ドラムD3に隣接する位置に到達するまで、上記搬送用連通孔Haおよび分類用連通孔Hbは上記搬送用溝S1に連通し、各物品2は第2ドラムD2の外周面に吸着された状態を維持する。
その際、第2ドラムD2に隣接したカメラ5bが軸方向に整列した10個の物品2を一度に撮影し、制御手段は撮影された画像から物品2の側面の良否を判定する。
そして制御手段は、2つのカメラ5a,5bによって撮影した物品2の判定結果に基づいて各物品2の良否判定を行うとともに該判定結果を記憶し、その後各物品2毎に第2〜第6ドラムD2〜D6での搬送位置を認識する。
【0024】
そして、第2ドラムD2における上記搬送レーンLaを構成する吸着孔Hに吸着された物品2が、第3ドラムD3への受渡位置に到達すると、吸着孔Hに連通する搬送用連通孔Haがプレート21の搬送用溝S1を越え、該搬送用連通孔Haへの負圧の供給が遮断される。
ここで、第2ドラムD2は8列の搬送レーンLaを備え、第3ドラムD3はこれに対応して8列の吸着レーンLを備えていることから、これら搬送レーンLaを構成する8つの物品2はこの受け渡し位置において第3ドラムD3の8つの吸着孔Hに受け渡される。
【0025】
一方、第2ドラムD2における上記分類レーンLbを構成する吸着孔Hに吸着された物品2は、判定結果に応じて良品ボックス6または不良品ボックス7へと排出される。
まず制御手段は、分類レーンLbを構成する吸着孔Hに連通する分類用連通孔Hbが分類用溝S2に到達するまでの間に、上記切換手段を制御して各分類用溝S2への負圧の供給の有無を切り換える。
物品2が良品である場合、切換手段は分類用連通孔Hbが分類用溝S2を通過し終わるまで、分類用溝S2への負圧の供給を継続する。
これにより、分類用連通孔Hbが分類用溝S2を超える直前まで物品2は吸着孔Hに吸着保持され、分類用連通孔Hbが開放用溝S3に到達すると分類用連通孔Hbへの負圧の供給が停止し、吸着孔Hによる物品2の吸着が解除されることとなる。
その結果、物品2は分類用連通孔Hbが分類用溝S2を超えて開放用溝S3に到達した上記第1分類位置で吸着孔Hより離脱し、上記ハウジング22の良品通路25および上記良品ライン23を介して良品ボックス6に回収される。
一方、物品2が不良品である場合、切換手段は分類用連通孔Hbが分類用溝S2に到達するまでの間に、分類用溝S2への負圧の供給を停止する。
これにより、分類用連通孔Hbが分類用溝S2に進入すると、直ちに分類用連通孔Hbに連通した吸着孔Hへの負圧の供給が停止し、これにより吸着孔Hによる物品2の吸着が解除されることとなる。
その結果、物品2は分類用連通孔Hbが分類用溝S2に進入した上記第2分類位置で吸着孔Hより離脱し、ハウジング22の不良品通路26を構成する溝部26aと第3ドラムD3の外周面に形成した環状溝10との間を通過し、さらに通路部26bおよび不良品ライン24を介して不良品ボックス7に回収される。
【0026】
このように、制御手段は上記切換手段を制御して、上記10列の分類用溝S2のそれぞれに対する負圧の供給を切り換え、各分類用溝S2に進入した分類用連通孔Hbに連通した吸着孔Hに吸着された物品2を分類する。
このとき、10個1組からなる1セットの分類用連通孔Hbは、それぞれ第2ドラムD2の中心から異なる距離に開口しており、一つの分類用溝S2に一つの分類用連通孔Hbが進入すると、当該分類用連通孔Hbに続く9個の分類用連通孔Hbが同じ分類用溝S2に連通することはなく、物品2を個々に分類することができる。
また、各分類用溝S2の長さは、中心からの距離が等しい異なるセットに属する分類用連通孔Hbが同時に進入しないような長さに設定されており、物品2を個々に分類することができる。
そして制御手段は一つの分類用溝S2に対する負圧の切り換え動作を、10個の物品2を処理する毎に行えばよいため、物品2を一つ一つ連続して処理する必要がなく、回転ドラムを高速に回転させても物品2の分類を行うことが可能となっている。
【0027】
そして、2ドラムD2の8列の搬送レーンLaから第3ドラムD3の8列の吸着レーンLに物品2が受渡され、この第3ドラムD3では内側の6列の搬送レーンLaによって第4ドラムD4へと物品2が搬送され、外側の2列の分類レーンLbにおいて物品2が分類される。
また、3ドラムD3の6列の搬送レーンLaから第4ドラムD4の6列の吸着レーンLに物品2が受渡され、この第4ドラムD4では内側の4列の搬送レーンLaによって第5ドラムD5へと物品2が搬送され、外側の2列の分類レーンLbにおいて物品2が分類される。
さらに、4ドラムD4の4列の搬送レーンLaから第5ドラムD5の4列の吸着レーンLに物品2が受渡され、この第5ドラムD5では内側の2列の搬送レーンLaによって第6ドラムD6へと物品2が搬送され、外側の2列の分類レーンLbにおいて物品2が分類される。
そして、5ドラムD5の2列の搬送レーンLaから第6ドラムD6の2列の吸着レーンLに物品2が受渡され、この第6ドラムD6では2列の分類レーンLbにおいて物品2が分類される。
【0028】
上記構成を有する物品検査装置1によれば、上記第1〜第6ドラムD1〜D6はそれぞれ複数の吸着レーンLを備え、第1ドラムD1に10個の物品2を一列で供給することが可能であることから、2台のカメラ5a、5bで大量の物品を検査し、これを分類することが可能となっている。
つまり本実施例の物品検査装置1において、物品の分類を行う分類手段は、上記第2〜第6ドラムD2〜D6に設けた分類レーンLbと、該分類レーンLbを構成する吸着孔Hおよびこれに連通する分類用連通孔Hbと、上記プレート22に形成されて該分類用連通孔Hbのそれぞれに連通する分類用溝S2と、この分類用溝S2への負圧の供給を切り換える切換手段としての電磁弁と、該電磁弁を制御する制御手段とから構成されている。
そして、この分類手段によれば、第2〜第6ドラムD2〜D6に設けた2列の分類レーンLbを構成する吸着孔Hに吸着された物品2を異なる回転位置で離脱させて分類するので、軸方向に整列した全ての吸着孔Hから物品2を分類する場合に比べて、回転ドラム等の構成を簡易にすることができる。
つまり、回転ドラムの両側の端面にプレート21を設けて、これに負圧の給排を切り換える切換手段を設けるだけでよく、回転ドラムの内部にエアノズル等を設ける必要がないことから、回転ドラムの回転機構を簡易なものとすることができ、またエアノズルの配管等に必要なスペースも不要となる。
【0029】
なお、上記実施例では2つのカメラ5a,5bにより、第1ドラムD1に吸着された物品2の両側面を撮影して良否判定を行っているが、例えば物品2の良否を色彩によって判別する場合など、一つのカメラで良否を判断できる場合には、2つのカメラ5a,5bを設ける必要はなく、この場合第1ドラムD1を省略することができる。
また上記実施例では上記分類用溝S2にそれぞれ切換手段としての電磁弁を介して負圧供給手段を接続した構成としているが、上記電磁弁を負圧発生手段および正圧発生手段に切り換え可能に接続する構成とすることも可能である。
この場合、物品2が良品である場合には負圧発生手段によって物品2を吸着孔Hに吸着保持した状態を維持させ、物品2が不良品である場合には正圧発生手段により物品2を強制的に吸着孔Hより離脱させることができる。
【0030】
さらに、本発明にかかる物品検査装置1によれば、上記実施例に限定されることなく、各回転ドラムに設ける吸着レーンLの数を設定することが可能であり、搬送レーンLa、分類レーンLbの配置を例えば下記のように設定することができる。
例えば上記実施例において、上記第2〜第6ドラムD2〜D6には、それぞれ両側の端面に隣接する位置に上記分類レーンLbを設けているが、これを一方の端面に隣接した位置にのみ形成するようにしてもよい。この場合、上記実施例における第6ドラムD6を1列の分類レーンLbだけで構成することができる。
【0031】
そして、各回転ドラムに設けたプレート21の搬送用溝S1、分類用溝S2、開放用溝S3についても、上記実施例に限定されることなく配置することが可能である。
まず、例えば図4に示す第2ドラムD2に設けた上記プレート21において、搬送用溝S1に隣接した位置に、円周方向に2組以上の分類用溝S2を連続して設ければ、物品2を3つ以上の等級に分類することが可能である。
つまり、円周方向上流側に設けた分類用溝S2への負圧の供給を維持し、下流側の分類用溝S2への負圧の供給を停止すれば、これら上流側の分類用溝S2と下流側の分類用溝S2との境界位置で物品2を離脱させることができ、上流側および下流側の分類用溝S2への負圧の供給を維持すれば、下流側の分類用溝S2を越えた位置で物品2を離脱させることができる。
次に、上記実施例では上記搬送用溝S1は上記分類用溝S2の円周方向上流側の端部に隣接した位置まで形成されているが、これを上記搬送用連通孔Haが連通する部分だけを上記分類用溝S2よりも回転方向下流側に延長することも可能である。
第1例として、図4では第1〜第3ドラムD1〜D3は上下に1直線上に整列しているが、第2ドラムD2に設けたプレート21の搬送用溝S1における搬送用連通孔Haが連通する部分だけを図示下方端の位置から上記分類用溝S2を超えてさらに図示左方まで延長させることができる。
このような構成とすれば、上記搬送レーンLaによる第3回転ドラムD3への受け渡し位置を図示左方にずらすことができ、第2ドラムD2と第3ドラムD3とを斜めに配置することが可能となり、物品検査装置1の全高を低くすることが可能となる。
第2例として、図4において第2ドラムD2に設けたプレート21の搬送用溝S1と分類用溝S2との境界部分を第2ドラムD2における図示右方に位置させ、搬送用溝S1における搬送用連通孔Haが連通する部分だけを図示下方端の位置まで延長させる構成とすることができる。
このような構成とすれば、上記ハウジング22を図示右方に設けることが可能となるため、第3〜第6ドラムD3〜D6に設けるハウジング22を一方の側面に集めることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 物品検査装置 2 物品
4 供給手段 5a,5b カメラ
D1〜D6 第1〜第6ドラム L 吸着レーン
La 搬送レーン Lb 分類レーン
H 吸着孔 Ha 搬送用連通孔
Hb 分類用連通孔 S1 搬送用溝
S2 分類用溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周面に設けた複数の吸着孔に物品を吸着させる複数の回転ドラムと、上記回転ドラムに吸着された物品の特性を検査する検査手段とを備え、上記検査手段の検査結果に応じて物品を分類する物品検査装置において、
上流側に位置する回転ドラムに、上記回転方向に複数の吸着孔を整列させた吸着レーンを複数列設け、そのうち少なくとも1列の吸着レーンを物品を分類するための分類レーンとし、それ以外の吸着レーンを下流側の回転ドラムに物品を受け渡すための搬送レーンとし、
上流側に位置する回転ドラムは、上記分類レーンに吸着された物品を、該上流側の回転ドラムにおける異なる回転位置で吸着孔より離脱させて、該物品の分類を行い、
下流側に位置する回転ドラムは、上流側の回転ドラムの搬送レーンと同数の吸着レーンを有するとともに、上流側の回転ドラムの搬送レーンから物品を受け取ることを特徴とする物品検査装置。
【請求項2】
上記下流側の回転ドラムを構成する吸着レーンのうち、少なくとも1列以上を上記分類レーンとすることを特徴とする請求項1に記載の物品検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−79590(P2011−79590A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−230550(P2009−230550)
【出願日】平成21年10月2日(2009.10.2)
【出願人】(000253019)澁谷工業株式会社 (503)
【Fターム(参考)】