説明

独居者異状自動連絡システム

【課題】既存の独居者異常連絡システムや見守り装置等は多額の費用や設置の手間が大きく要する。又、遠隔操作テレビ等はプライバシーで問題点がある。
【解決手段】独居者が使用する携帯電話のソフトに、設定された時間帯に当該携帯電話に操作がなされない場合、又は当該携帯電話の残充電量が設定値まで減少した場合は、あらかじめ設定された電話番号とメールアドレスにあらかじめ設定された緊急メッセージを自動で発信するシステムを内包させる。これにより、携帯電話の経費のみにて独居者の異状を自動で発信出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機のみで独居者の異状を自動的に発信出来るシステムである。
【背景技術】
【0002】
独居者の異状をセンサーやTV電話機能付き携帯電話を用いて遠隔操作等で監視するシステムは費用やプライバシー保護の点で問題がある。
【0003】
独居者が非常時に自発的に連絡するシステムは、当該者に意識の無い場合や身動き出来ない場合は役に立たない
【0004】
独居者の屋内に人体センサーを設置して一定時間内に感知しない場合電話などで発報するシステムは人体センサーや付属の通信機の費用と設置工事が必要である。
【特許文献1】特開2006−48224号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、独居者が意識を無くすなど身動きが取れなくなった場合、設定された時刻に自動発信するシステムを安価で手軽に実現し、なおかつ、メール発信することで音声通話が不通でも緊急対応出来るものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、携帯電話機のソフトシステムで、設定された時間帯に当該携帯電話機に操作がなされない場合、又は当該携帯電話の残充電量が設定値まで減少した場合、あらかじめ設定されたメールアドレスに設定されたメッセージを自動発信し次に速やかに設定された電話番号に設定された音声メッセージを自動発信するシステムを織り込むことである。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、携帯電話のみの費用と機材で、独居者の異状を自動で発信することが出来、救急医療にも役立ち、孤独死の長期未発見も防止出来る。又、メールと音声を順次同時に自動発信することで音声が不通の場合にも対応できる。又、当該携帯電話の残充電量値が設定値まで減少すると自動発信する。又、メールを先に発信することで音声発信が不通の場合にも対応できる。又、異状を判断する時間帯を自由に設定出来る事で使用者の生活リズムにあわせた設定が可能である。又、異常の無い場合は発信しないので無駄な通信費も発生しない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
独居者がこのシステムの携帯電話を所持し、不測の事態に異状を報せたいメールアドレスとメール文章、電話番号と音声メッセージをあらかじめ設定し、使用者当人の生活リズムに合わせて判定する時間帯を設定し、起動する残充電量値を設定する。設定時間帯は複数でも可能。
【実施例1】
【0009】
図1は、本発明システムの使用例であって、1は使用者である独居者、2は1が使用する携帯電話、3はこのシステムの為にメールアドレスをあらかじめ2に設定登録された親類の携帯電話とし、4はこのシステムの為にあらかじめ電話番号を2に登録された介護機関の電話番号と仮定する。なお3と4が同一でも良い。例えば、1の独居者がこのシステムを使用し、設定時間帯を午前6時から午前10時と午後4時から午後10時に設定したとする。1の使用者が夜間に意識不明など身動き出来ない事態に陥ったときに、当該携帯電話に午前の6時から10時までに操作がなされないので午前10時になると、自動的にメールアドレスに設定された親類の3の携帯電話に異状を報せる文章をメール発信し次に、設定された介護機関の4の電話番号に異状を報せる通話メッセージを自動で発信する。連絡をうけた相手の親類や介護機関はとりあえず1の使用者に連絡をとり安否の確認をし、連絡出来なければしかるべき緊急の方策をとることが出来る。又、他の時間帯の午後の4時から10時までに操作がなされないばあいも午後10時に同じ様に自動で発信される。なお、設定時間帯の数を増減することも可能にする。又、使用者が当該携帯電話の充電を忘れた場合や当該携帯電話の電池の劣化などで残充電量が設定値まで減少したときには、設定された時間帯にかかわらず自動的に発信される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は本発明の全体関係図である。
【符号の説明】
【0011】
1 使用者
2 本発明のシステムの携帯電話機
3 メール発信相手先の携帯電話機
4 音声通話発信相手先の電話機


【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話機のシステムで、設定された時間帯に当該携帯電話機に操作がなされないときに、自動的に設定された電話番号に設定されたメッセージを通話で発信するシステム。
【請求項2】
携帯電話機のシステムで、設定された時間帯に当該携帯電話機に操作がなされないときに、自動的に設定されたメールアドレスに設定されたメッセージをメールで発信するシステム。
【請求項3】
携帯電話機のシステムで、当該携帯電話機の残充電量が設定値まで減少した場合、自動的に設定された電話番号に設定されたメッセージを通話で発信するシステム。
【請求項4】
携帯電話機のシステムで、当該携帯電話機の残充電量が設定値まで減少した場合、自動的に設定されたメールアドレスに設定されたメッセージをメールで発信するシステム。
【請求項5】
前記請求項1から4で自動発信する場合、まずメールを先に発信し次に速やかに音声通話発信をするシステム。




【図1】
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【公開番号】特開2010−141782(P2010−141782A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−318210(P2008−318210)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(708004913)
【Fターム(参考)】