説明

現像装置

【課題】生産性の低下及びトナー消費量の増加を伴うことなく、現像ローラ上のトナーの回収性又はリセット性を向上させることができる現像装置を提供する。
【解決手段】現像装置2は、トナー及びキャリアを含む現像剤を保持する現像剤搬送ローラ23と、第1、第2現像ローラ21a、21bとを備えている。両現像ローラ21a、21bは、感光体1との対向部においてその周面が感光体周面と同一方向に移動するように回転する。第1現像ローラ21aは、第2の現像ローラ21bとの対向位置から現像剤搬送ローラ23との対向位置までの間に、複数の磁極S1、N1、S2を内包している。現像剤搬送ローラ23上のキャリアは、順に、第2現像ローラ21bと第1現像ローラ21aとを経由して移動した後、現像剤搬送ローラ23に戻る。その際、キャリアは、第1現像ローラ21a上のトナーを現像剤搬送ローラ23に回収し、する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどといった、静電潜像担持体ないしは感光体上に形成された静電潜像を、荷電されたトナーにより現像して可視化し、現像された画像を記録材に転写して定着させる電子写真方式の画像形成装置の現像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式の画像形成装置において、静電潜像担持体上に形成された静電潜像の現像方式としては、現像剤としてトナーのみを用いる1成分現像方式と、トナー及びキャリアを用いる2成分現像方式とが知られている。1成分現像方式は、均一な現像剤層を静電潜像担持体上の静電潜像に対向して形成することができるので、高画質の画像を形成することができるといった特徴をもつ。他方、2成分現像方式は、十分な荷電点が確保された2成分現像剤で摩擦帯電を行うので、トナー及び画像形成装置の寿命を長くすることができるといった特徴をもつ。
【0003】
さらには、1成分現像方式の特徴(高画質)と、2成分現像方式の特徴(長寿命)とを併せもつハイブリッド現像方式も提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。ハイブリッド現像方式では、2成分の現像剤を混合してトナーの荷電を行った後に、現像剤を担持・搬送する現像剤搬送ローラと現像ローラとの間に分離電界を形成し、この分離電界の作用によりトナーをキャリアから分離して現像ローラ上に保持し、1成分現像を行うようにしている。
【0004】
ハイブリッド現像方式において、1成分現像方式の高画質であるという特徴を発揮するためには、現像ローラと静電潜像担持体とを非接触に配置し、現像領域に交番電界を形成して現像を行うのが一般的である。この交番電界により、現像領域で、トナーは現像ローラと静電潜像担持体との間で往復運動を行ってトナークラウドを形成する。そして、トナークラウド中のトナーにより、静電潜像担持体上の静電潜像が忠実に現像され、トナー像が形成される。
【0005】
さらに、高速領域ないしは高速運転に対応するために、現像剤を担持・搬送する現像剤搬送ローラと静電潜像担持体との間に複数の現像ローラを配置し、現像電界が作用する現像領域を拡大して、目標とする画像濃度に対応する必要な現像トナー量を確保するようにしたハイブリッド現像方式の画像形成装置も提案されている(例えば、特許文献3、4参照)。
【0006】
なお、特許文献1又は特許文献2に開示されたハイブリッド現像方式の現像装置では、1本の現像ローラと1本の現像剤搬送ローラとを設け、現像剤搬送ローラと対向する位置において現像ローラに、現像剤搬送ローラ内の磁極とは極性が逆の単一の磁極を内包配置している。また、特許文献3又は特許文献4に開示されたハイブリッド現像方式の画像形成装置の現像装置では、複数の現像ローラはすべて静電潜像担持体に対して同一方向に回転するが(ウィズ・ウィズ回転)、現像ローラは磁極を内包していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−003256号公報
【特許文献2】特開2008−145709号公報
【特許文献3】特開2005−037523号公報
【特許文献4】特開2006−276853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、従来のハイブリッド現像方式の現像装置では、現像剤搬送ローラから現像ローラヘのトナーの供給と、現像後の現像ローラ上のトナーの現像剤搬送ローラへの回収とを、現像剤搬送ローラ上にキャリアにより形成された磁気ブラシと交流電界とにより行うようにしている。しかしながら、この場合、通常の1成分現像方式や2成分現像方式に比べて、現像後における現像ローラ上のトナーの回収性ないしはリセット性が悪く、現像履歴に対応した濃度差、すなわち画像メモリーが発生しやすいという問題がある。そこで、例えば特許文献3又は特許文献4に開示された、複数の現像ローラを用いたハイブリッド現像方式の現像装置では、複数回の現像を行うことにより、ページ内における現像履歴に対応した濃度差すなわち画像メモリーを緩和するようにしている。
【0009】
しかしながら、軽印刷領域で定常的に実施されているような、ページ内の奥側と手前側とで極端に印字比率が異なる画像を大量に印字した後に、ページ内の奥側と手前側とで濃度が均一な画像を印字した場合、回収時のトナーの選別現象に起因して奥側と手前側とで現像ローラ上のトナーの状態(外添材量、帯電量)が相違する。このため、それまでの印字比率の差に対応して濃度差(カラー画像では色味の差)が生じるといった問題が生じる。なお、「軽印刷領域」は、例えばオンデマンドによる印刷などのように印刷部数が比較的少ない印刷形態を意味する。この選別現象によるトナーの状態の相違は、とくに現像下流側の現像ローラに比べて現像トナー量が多い現像上流側の現像ローラにおいて顕著となる。これは同一の電界条件であっても、すでに帯電したトナーにより静電潜像が現像された状態にある現像下流側の現像部では、現像上流側の現像部に比べて実効的な現像電位差が小さくなるからである。
【0010】
このような問題を解決するために、例えば一定枚数毎に現像ローラ上のトナーを全面的に静電潜像担持体側へ排出してリセットを行うクリーニングシーケンスを設けるといった対応策が考えられる。しかしながら、この場合、印刷効率ないしは印刷物の生産性の低下及びトナー消費量の増加を招くので、このような対応策を軽印刷領域用の画像形成装置に応用することは好ましくない。
【0011】
本発明は、前記従来の問題を解決するためになされたものであって、印刷効率ないしは印刷物の生産性の低下及びトナー消費量の増加を伴うことなく、現像後における現像ローラ上のトナーの回収性ないしはリセット性を向上させることができる現像装置を提供することを解決すべき課題ないしは目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するためになされた本発明に係るハイブリッド現像装置は、第1及び第2のトナー担持体(現像ロール)と現像剤担持体(現像剤搬送ロール)とを備えている。第1及び第2のトナー担持体は、感光体(静電潜像担持体)との対向部において感光体周面の移動方向とそれぞれ同一方向に周面が移動するように回転方向が設定され(ウィズ・ウィズ回転)、かつ感光体周面の移動方向すなわち感光体周面上の現像剤の流れ方向に関してそれぞれ上流側(以下「現像上流側」という。)及び下流側(以下「現像下流側」という。)に配置されている。現像剤担持体は、第1及び第2のトナー担持体に対して対向して配置され、トナーと磁性粒子(キャリア)とを含む現像剤をその周面に保持する。この現像装置は、第1及び第2のトナー担持体と現像剤担持体との対向位置にそれぞれ形成される交流電界により、現像剤担持体上の現像剤に含まれるトナーを第1及び第2のトナー担持体へ供給するように構成されている。第1のトナー担持体は、第2のトナー担持体との対向位置を基点として、該第1のトナー担持体の回転方向に関して下流に向かって、現像剤担持体との対向位置までの間に、複数の磁極(磁石)を内包している。
【0013】
本発明に係る現像装置においては、現像剤担持体及び第1のトナー担持体が互いに対向する位置にそれぞれ磁極(磁石)を内包し、現像剤担持体の磁極の磁束密度ピーク値(Brピーク値)が、第1のトナー担持体の磁極の磁束密度ピーク値より大きい値に設定されているのが好ましい。
【0014】
本発明に係る現像装置においては、現像剤担持体と第2のトナー担持体との間に形成される交流電界のトナー供給方向の実効値が、現像剤担持体と第1のトナー担持体との間に形成される交流電界のトナー供給方向の実効値より小さい値に設定されているのが好ましい。
【0015】
本発明に係る現像装置においては、現像剤担持体が第1及び第2のトナー担持体と対向する位置にそれぞれ磁極を内包し、第2のトナー担持体と対向する磁極の磁束密度ピーク値が、第1のトナー担持体と対向する磁極の磁束密度ピーク値より小さい値に設定されているのが好ましく、また第2トナー担持体と対向する磁極の磁束密度ピーク値の85%幅が、第1のトナー担持体と対向する磁極の磁束密度ピーク値の85%幅より大きい値に設定されているのも好ましい。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る現像装置によれば、現像剤担持体と第2のトナー担持体との対向部において、該対向部に形成された交流電界における磁性粒子(キャリア)を第2のトナー担持体へ移動させる位相成分の電界力により、現像剤担持体上の一部のキャリアが第2のトナー担持体上へ移動する。第2のトナー担持体上へ移動した磁性粒子は、第2のトナー担持体と第1の担持体との対向部において、第1のトナー担持体に内包された磁極の磁気力により第1のトナー担持体上に移動(飛翔)する。
【0017】
第1のトナー担持体上へ移動した磁性粒子は、第1のトナー担持体に内包されている複数の磁極の磁力により、第2のトナー担持体との対向位置から現像剤担持体との対向位置まで、起倒運動を行いながら現像後のトナー層上を移動する。さらに、第1のトナー担持体上の磁性粒子は、現像剤担持体に内包されている磁極の磁力により現像剤担持体上に移動する。その際、磁性粒子は、第1のトナー担持体上のトナーを剥離させて現像剤担持体上に回収する。かくして、第2のトナー担持体よりも現像トナー量が多く、したがって現像履歴のトナー量差が大きく画像メモリーの要因となる第1のトナー担持体における現像履歴を解消することができ、このような現像履歴に起因する画像メモリーの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る現像装置を備えた画像形成装置の模式的な断面図である。
【図2】図1に示す現像装置における第1、第2現像ローラと現像剤搬送ローラの間でのキャリアの移動態様等を示す図である。
【図3】本発明の実施例1におけるバイアス設定と供給部電界の関係を示すグラフである。
【図4】本発明の実施例で用いられる評価画像パターンを示す図である。
【図5】本発明の実施例及び比較例における画像メモリー評価時の濃度差を比較して示すグラフである。
【図6】第1現像ローラが磁極を内包していない形態の現像装置を備えた画像形成装置の模式的な断面図である。
【図7】本発明の実施例2におけるバイアス設定と供給部電界の関係を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例2におけるバイアス設定と供給部電界の関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の実施形態を具体的に説明する。
図1に、本発明の実施形態に係る画像形成装置の主要部の概略構成を示す。図1に示すように、この画像形成装置は、電子写真方式により感光体1(静電潜像担持体)に形成されたトナー像を、印刷用紙等の転写媒体10に転写して画像形成を行うものである。この画像形成装置では、感光体1は静電潜像を担持する。
【0020】
感光体1の周辺には、該感光体1の回転方向に沿って順に、感光体1を帯電させるための帯電手段6と、感光体1の外周面を露光して静電潜像を形成するための露光手段7と、静電潜像を現像する現像装置2aと、感光体1上に現像されたトナー像を転写媒体10に転写するための転写手段8と、感光体1上の残留トナーを除去する清掃手段9とが配設されている。
【0021】
なお、この画像形成装置(電子写真装置)に用いられる感光体1、帯電手段6、露光手段7、転写手段8、清掃手段9等は、周知の任意の電子写真方式の技術を利用して構成することができる。例えば、図1に示す画像形成装置では、帯電ローラの形態の帯電手段6を用いているが、これに代えて、感光体1と非接触のコロトロン方式又はスコロトロン方式の帯電手段を用いてもよい。
【0022】
この実施形態に係る画像形成装置において、現像装置2aは、現像剤25を収容する現像剤槽28と、この現像剤槽28から供給された現像剤25を表面に担持して搬送する現像剤搬送ローラ23と、現像剤搬送ローラ23上の現像剤25からトナーを分離する2つの第1、第2現像ローラ21a、21bとを備えている。現像剤槽28内の現像剤25は、混合攪拌手段26の回転により混合攪拌されて摩擦帯電した後、現像剤搬送ローラ23の表面のスリーブローラ23aに供給される。この現像剤25は、現像剤搬送ローラ23の内部の磁石ローラ23bの磁力によりスリーブローラ23aの表面に保持される。そして、現像剤25は、スリーブローラ23aとともに回転移動し、現像剤搬送ローラ23に対向して設けられた規制部材24で通過量を規制された後、第1、第2現像ローラ21a、21bとの対向部に送られる。
【0023】
現像剤搬送ローラ23及び第1、第2現像ローラ21a、21bは、それぞれ、第1〜第3の高圧電源4、5a、5bに接続され、これらの高圧電源4、5a、5bによりバイアス印加が行われる。これらのバイアス印加により、現像剤搬送ローラ23と第1、第2現像ローラ21a、21bとの各対向部において、現像剤25中のトナーを電気的に第1、第2現像ローラ21a、21bの表面に分離・担持させる電界が形成される。感光体1の回転方向に関して上流側(現像上流側)及び下流側(現像下流側)に配置された第1、第2現像ローラ21a、21bの回転方向は、いずれも感光体1との対向部で互いに対向する両周面が同一方向に向かうように設定されている(ウィズ・ウィズ回転)。
【0024】
第1、第2現像ローラ21a、21bに担持されたトナー層22は、第1、第2現像ローラ21a、21bの回転により、第1、第2現像ローラ21a、21bと感光体1とが対向する位置に搬送される。そして、トナー層22は、感光体1上の静電潜像と第1、第2現像ローラ21a、21bとの間に形成される現像電界により、感光体1上の静電潜像を現像する。現像後、第1、第2現像ローラ21a、21b上に残存するトナーは、現像剤搬送ローラ23との対向部において、現像剤搬送ローラ23上に形成された磁気ブラシと接触して摺擦され、現像剤25中に回収される。残存トナーを回収した現像剤搬送ローラ23上の現像剤25は、現像剤槽28との対向位置で現像剤搬送ローラ23から剥離されて現像剤槽28に戻り、混合攪拌され、循環される。
【0025】
以下、本発明に係る現像装置2aを構成する各構成部材を詳しく説明する。
現像剤搬送ローラ23は、固定配置された磁石ローラ23bと、該磁石ローラ23bを内包する回転自在なスリーブローラ23aとで構成されている。磁石ローラ23bは、スリーブローラ23aの回転方向に沿って、N1、S1、N2、S2、S3、N3、S4の7つの磁極(磁石)を有する。これらの7つの磁極のうち、磁極N1は第1現像ローラ21aと対向する位置に配置され、磁極S1は第2現像ローラ21bと対向する位置に配置されている。また、スリーブローラ23a上の現像剤25を剥離するための反発磁界を発生させる互いに同極である磁極N2、N3は、現像剤槽28の内部において互いに対向する位置に配置されている。現像剤搬送ローラ23のスリーブローラ23aの回転方向は、第1、第2現像ローラ21a、21bとの対向部において、互いに対向する周面同士が互いに反対方向に移動するように設定されている。
【0026】
第1現像ローラ21aは、基本的には現像剤搬送ローラ23と同様に、固定配置された磁石と、該磁石を内包する回転自在なスリーブローラとで構成されている。第1現像ローラ21aに内包配置された磁石には、第2現像ローラ21bとの対向位置から現像剤搬送ローラ23との対向位置まで、第1現像ローラ21aのスルーブローラの回転方向に沿って、3つの磁極S1、N1、S2が配置されている。
【0027】
他方、第2現像ローラ21bは、磁石を内包しない金属ローラで構成されている。金属ローラとしては、例えば表面処理を施したアルミローラなどが挙げられる。このほか、アルミニウム等の導電性基体上にポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂コートを施したもの、あるいはシリコーンゴム、ウレタンゴム等のゴムコーティングを施したものを用いてもよい。なお、コーティング材料は、これらに限定されるものではない。また、アルミニウム等の金属材料からなる導電性ローラであってもよい。
【0028】
現像剤槽28は、ケーシング29により形成されている。現像剤槽28は、通常は現像剤25を混合攪拌しつつ搬送して現像剤搬送ローラ23に送るための攪拌搬送手段26を収納している。なお、攪拌搬送手段26の近傍に、現像剤25中のトナー比率(重量比)を検出するための透磁率センサ(図示せず)を配置するのが好ましい。
【0029】
現像装置2aは、通常、感光体1の潜像の現像のために消費されたトナーを現像剤槽28内に補給するための補給部と、現像剤搬送ローラ23上の現像剤量を規制するための現像剤薄層化用の規制部材24とを有している。補給部は、補給トナーを収納しているトナーボトル3と、現像剤槽28内へのトナー補給量を制御するためのトナー補給ローラ27とで構成されている。
【0030】
以下、本発明に係る現像装置2aを備えた画像形成装置で使用することが可能なバイアス印加の条件について説明する。第1現像ローラ21aと現像剤搬送ローラ23との間のトナー供給部には、第1、第2の高圧電源4、5aによって、交流電界が形成される。他方、第2現像ローラ21bと現像剤搬送ローラ23との間のトナー供給部には、第1、第3の高圧電源4、5bによって、交流電界が形成される。
【0031】
また、第1、第2現像ローラ21a、21bと感光体1との間の現像部では、電界力のみにより、第1、第2現像ローラ21a、21bと感光体1の間の空間をトナーが飛翔し、感光体1上の静電潜像を忠実に現像する。このため、第1、第2現像ローラ21a、21bと現像剤搬送ローラ23とは、両者が非接触となるように配置され、交流電界が形成されるように構成されている。ここで、現像剤搬送ローラ23から第1、第2現像ローラ21a、21bにトナーを供給することができ、かつ、第1、第2現像ローラ21a、21bから感光体1上の静電潜像部にトナーを飛翔させて該静電潜像を現像することができる電位関係が存在することが必要である。
【0032】
以下、本発明に係る現像装置2aで使用することが可能な現像剤について説明する。
トナーの種類、性状等はとくには限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができる。例えば、バインダ樹脂中に着色剤や必要に応じて荷電制御材や離型材等を含有させ、外添材を処理したものを使用することができる。トナーの粒径は、これに限定されるわけではないが、3〜15μm程度であるのが望ましい。このようなトナーは、一般に使用されている公知の方法で製造することができ、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等を用いて製造することができる。
【0033】
トナーに外添する粒子は、一般に使用されている公知のものを使用することができる。流動性の改善を目的として、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等を使用することができ、このような流動化剤を、上記のトナー100重量部に対して0.1〜5重量部の割合で添加して用いるのが好ましい。外添材の個数平均一次粒径は10〜100nmであるのが好ましい。
【0034】
キャリアの種類、性状等はとくには限定されず、一般に使用されている公知のキャリアを使用することができる。例えば、バインダ型キャリアやコート型キャリアなどを使用することができる。キャリアの粒径は、これに限定されるものではないが、15〜100μmであるのが好ましい。
【0035】
バインダ型キャリアは、磁性体微粒子をバインダ樹脂中に分散させたものであり、キャリア表面に正帯電性又は負帯電性の帯電性微粒子を固着させたり、表面コーティング層を設けたりすることも可能である。バインダ型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダ樹脂の材質、帯電性微粒子の付加、表面コーティング層の種類等によって制御することができる。
【0036】
一方、コート型キャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子に樹脂コートが施されてなるキャリアである。コート型キャリアにおいても、バインダ型キャリアと同様に、キャリア表面に正帯電性又は負帯電性の帯電性微粒子を固着させることができる。コート型キャリアの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子の付加により制御することができる。
【0037】
トナーとキャリアの混合比は、弱帯電や未帯電によるかぶりが発生せず、高帯電による現像トナー量の不足が生じないようなトナー帯電量が得られるように調整すればよい。この混合比は、実用上は、キャリア表面に対するトナーの被覆率が20〜40%となるように設定される。
【0038】
以下、本発明に係る現像装置で使用することが可能な現像剤について説明する。
トナーの種類、性状等はとくには限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができる。例えば、バインダ樹脂中に着色剤や必要に応じて荷電制御材や離型材等を含有させ、外添材を処理したものを使用することができる。トナーの粒径は、これに限定されるわけではないが、3〜15μm程度であるのが望ましい。このようなトナーは、一般に使用されている公知の方法で製造することができ、例えば、粉砕法、乳化重合法、懸濁重合法等を用いて製造することができる。
【0039】
トナーに外添する粒子は、一般に使用されている公知のものを使用することができる。流動性の改善を目的として、例えば、シリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム等を使用することができ、このような流動化剤を、上記のトナー100重量部に対して0.1〜5重量部の割合で添加して用いるのが好ましい。外添剤の個数平均一次粒径は10〜100nmであるのが好ましい。
【0040】
キャリアの種類、性状等はとくには限定されず、一般に使用されている公知のキャリアを使用することができる。例えば、バインダ型キャリアやコート型キャリアなどを使用することができる。キャリアの粒径は、これに限定されるものではないが、15〜100μmであるのが好ましい。
【0041】
バインダ型キャリアは、磁性体微粒子をバインダ樹脂中に分散させたものであり、キャリア表面に正帯電性又は負帯電性の帯電性微粒子を固着させたり、表面コーティング層を設けたりすることも可能である。バインダ型キャリアの極性等の帯電特性は、バインダ樹脂の材質、帯電性微粒子の付加、表面コーティング層の種類等によって制御することができる。
【0042】
一方、コート型キャリアは、磁性体からなるキャリアコア粒子に樹脂コートが施されてなるキャリアである。コート型キャリアにおいても、バインダ型キャリアと同様に、キャリア表面に正帯電性又は負帯電性の帯電性微粒子を固着させることができる。コート型キャリアの極性等の帯電特性は、表面コーティング層の種類や帯電性微粒子の付加により制御することができる。
【0043】
トナーとキャリアの混合比は、弱帯電や未帯電によるかぶりが発生せず、高帯電による現像トナー量の不足が生じないようなトナー帯電量が得られるように調整すればよい。この混合比は、実用上は、キャリア表面に対するトナーの被覆率が20〜40%となるように設定される。
【0044】
以下、図2を参照しつつ、本発明に係る現像装置2aの現像剤搬送ローラ23及び第1、第2現像ローラ21a、21bにおけるキャリアの挙動を具体的に説明する。図2に示すように、現像剤搬送ローラ23と第2現像ローラ21bの対向位置では、現像剤搬送ローラ23上に保持された現像剤25中の一部のキャリアが、両ローラ23、21b間に形成された交流電界のトナー回収位相において、矢印A1で示すように第2現像ローラ21b上へ移動する。このキャリアの移動は、現像剤搬送ローラ23上の磁気ブラシの先端に位置するキャリアを第2現像ローラ21bへ向かう方向に移動させようとする電界力が、該キャリアを現像剤搬送ローラ23に向かう方向へ移動させようとする磁気力よりも大きいことに起因して生じる。
【0045】
第2現像ローラ21b上へ移動したキャリアは、第2現像ローラ21bの表層に発生する鏡像電荷との間の鏡像力により第2現像ローラ21b上に保持される。第2現像ローラ21b上に保持されたキャリアは、第2現像ローラ21bの回転運動により、第1現像ローラ21aと第2現像ローラ21bの対向位置に向かって搬送される。第1現像ローラ21aと第2現像ローラ21bの対向位置では、第2現像ローラ21b上のキャリアが、第1現像ローラ21a内に配置された磁極S1の磁力により、矢印A2で示すように第2現像ローラ21bから離脱させられ、第1現像ローラ21a上へ移動する。
【0046】
第1現像ローラ21a上へ移動したキャリアは、第1現像ローラ21aのスリーブローラの回転運動により、第1現像ローラ21aと現像剤搬送ローラ23の対向位置へ搬送される。その際、第1現像ローラ21a上のキャリアは、第1現像ローラ21aに内包された磁極S1、N1、S2の形成する磁力線に沿うように磁気ブラシを形成する。そして、この磁気ブラシは、磁極S1、N1、S2の極性がスリーブローラの回転方向に関して交互に反転しているので、起きたり倒れたりする起倒運動を行い、第1現像ローラ21a上の現像後の残トナーと接触し、この残トナーを第1現像ローラ21aから剥離させて回収する。
【0047】
第1現像ローラ21aと現像剤搬送ローラ23の対向位置では、第1現像ローラ21a上のキャリアは、現像剤搬送ローラ23内の磁極N1が形成する磁力により、第1現像ローラ21aから離脱させられ、現像剤搬送ローラ23に回収される。その際、残トナーはキャリアによって、現像剤搬送ローラ23に回収される。
【0048】
かくして、本発明に係る現像装置2aによれば、第2の現像ローラ2bよりも現像トナー量が多く、したがって現像履歴のトナー量の差が大きく画像メモリーの要因となる第1の現像ローラ2aにおける現像履歴を解消することができ、このような現像履歴に起因する画像メモリーの発生を防止することができる。よって、印刷効率ないしは印刷物の生産性の低下及びトナー消費量の増加を伴うことなく、現像後における現像ローラ上のトナーの回収性ないしはリセット性を向上させることができる。
【実施例1】
【0049】
以下、図3〜図6を参照しつつ、本発明の実施例1を説明する。この実施例1では、図1に示す現像装置2aないしは画像形成装置を用いて、システム速度を800mm/秒として実験を行った。図3に示すように、現像剤搬送ローラ23には、下記のとおりの矩形波の現像バイアスを印加した。
振幅:0.6kv
DC成分:−200V
マイナス側duty比:60%
プラス側duty比:40%
周波数:4kHz
【0050】
他方、現像上流側に配置された第1現像ローラ21aと、現像下流側に配置された現像ローラ21bとには、いずれも、下記のとおりの矩形波の現像バイアスを印加した。
振幅:1.4kV
DC成分:−300V
マイナス側duty比:40%
プラス側duty比:60%
周波数:4kHz
【0051】
図3から明らかなとおり、現像剤搬送ローラ23への印可バイアスのプラス側位相と、第1、第2現像ローラ21a、21bへの印可バイアスのマイナス側位相とは同期している。また、現像剤搬送ローラ23への印可バイアスのマイナス側位相と、第1、第2現像ローラ21a、21bへの印可バイアスのプラス側位相とは同期している。したがって、第1、第2現像ローラ21a、21bと現像剤搬送ローラ23との対向部ないしはトナー供給部には、下記のとおりの供給電界が形成される。
振幅:2kv
マイナス側duty比:60%
プラス側duty比:40%
周波数:4kHz
実効値:−100V
【0052】
ここで、供給電界のマイナス側の位相では、現像剤搬送ローラ23から第1、第2現像ローラ21a、21bへトナーが供給される。他方、供給電界のプラス側の位相では、第1、第2現像ローラ21a、21bから現像剤搬送ローラ23へトナーが回収される。また、第2現像ローラ21bにおいては、供給電界のプラス側の位相では、現像剤搬送ローラ23から第2現像ローラ21bへキャリアが供給される。
【0053】
実施例1では、現像剤搬送ローラ23と第1、第2現像ローラ21a、21bの最近接部のギャップは0.4mmに設定した。規制部材24と現像剤搬送ローラ23の間隔は、現像剤搬送ローラ23上の単位面積当たりの現像剤搬送量が350g/mとなるよう0.3〜0.6mmに設定した。感光体1上に形成された静電潜像の背景部電位は−450Vに設定し、画像部電位は−50Vに設定した。また、感光体1と第1、第2現像ローラ21a、21bの最近接部のギャップは0.2mmに設定した。
【0054】
現像剤搬送ローラ23との対向位置において第1現像ローラ21a内に配置された磁極S2のBrピーク値は60mTに設定した。第1現像ローラ21aとの対向位置において現像剤搬送ローラ23内に配置された磁極N1のBrピーク値は130mTに設定し、Br85%幅は15°に設定した。第2現像ローラ21bとの対向位置において現像剤搬送ローラ23内に配置された磁極S1のBrピーク値は90mTに設定し、Br85%幅は20°に設定した。現像剤搬送ローラ23上において、キャリアに対して該キャリアを現像剤搬送ローラ23に保持する方向に働く磁気吸引力Frは、磁極N1の位置では80gfであり、磁極S1の位置では40gfに設定した。
【0055】
実施例1では、以下の方法によって製造された現像剤を用いた。
(トナー)
湿式造粒法により生成された体積平均粒径約6.5μmのトナー母材100重量部に対して、第1の疎水性シリカ0.2重量部と、第2の疎水性シリカ0.5重量部と、疎水性酸化チタン0.5重量部とを外添処理した負極性トナーを用いた。
(キャリア)
磁性体からなるキャリアコア粒子にアクリル系樹脂コートがされたコート型キャリアである、平均粒径が約33μmのコニカミノルタビジネステクノロジーズ社製bizhubC350用キャリアを用いた。現像剤中のトナー比率は8wt%に設定した。なお、トナー比率は、現像剤全量に対するトナー量の割合である。
【0056】
上記の各実験条件において、図4に示すような印字パターンで連続1000枚の用紙に印字を行った。なお、この印字パターンは、用紙の手前側の半部は印字比率100%のベタ状態であり、奥側の半部は印字比率0%の白紙状態である。この後、ハーフトーン画像の印字を行い、手前側と奥側との間での濃度差を測定した。その結果を図5に示す。
【0057】
また、比較例として、図6に示すような第1現像ローラ21aが磁極を内包していない現像装置2a’により実施例1と同様の測定及び評価を行った結果を、図5中に併せて示す。なお、この比較例では、現像ロ−ラ21bとの対向位置において現像剤搬送ローラ23内に配置された磁極S1のBrピーク値は130mTに設定し、Br85%幅は15°に設定した。そして、第1現像ローラ21aは、第2現像ローラ21bと同様に、磁石を内包しないアルマイト処理アルミローラで構成した。その他の実験条件、すなわちシステム速度、電位条件、現像剤条件等は、実施例1の場合と同一である。
【0058】
図5から明らかなとおり、図6に示す現像装置2a’を用いた比較例では、軽印刷領域において許容される濃度差を越えた濃度差すなわち画像メモリーが生じている。これに対して、本発明に係る現像装置2aを用いた実施例1では濃度差は許容差内に収まっている。これにより、本発明の実施例1に係る現像装置2aによれば、現像後における第1現像ローラ21a上のトナーの回収性ないしはリセット性を大幅に向上させることができることが分かる。
【実施例2】
【0059】
以下、図7及び図8を参照しつつ、本発明の実施例2を説明する。実施例2では、図1に示す現像装置2aないしは画像形成装置を用いて実験を行った。図7及び図8に示すように、現像剤搬送ローラ23には下記のとおりの矩形波の現像バイアスを印加した。
振幅:0.6kv
DC成分:−200V
マイナス側duty比:60%
プラス側duty比:40%
周波数4kHz、
【0060】
他方、現像上流側に配置された第1現像ローラ21aには、図7に示すように下記のとおりの矩形波の現像バイアスを印加した。
振幅:1.4kV
DC成分:−300V
マイナス側duty比:40%
プラス側duty比:60%
周波数:4kHz
【0061】
また、現像下流側に配置された第2現像ローラ21bには、図8に示すように下記のとおりの矩形波の現像バイアスを印加した。
振幅:1.4kV
DC成分:−350V
マイナス側duty比:40%
プラス側duty比:60%
周波数:4kHz
【0062】
図7及び図8から明らかなとおり、現像剤搬送ローラ23への印可バイアスのプラス側位相と、第1、第2現像ローラ21a、21bへの印可バイアスのマイナス側位相とは同期している。他方、現像剤搬送ローラ23への印可バイアスのマイナス側位相と、第1、第2現像ローラ21a、21bへの印可バイアスのプラス側位相とは同期している。したがって、第1現像ローラ21aと現像剤搬送ローラ23との対向部ないしはトナー供給部には、図7から明らかなとおり下記のとおりの供給電界が形成される。
振幅:2kv
マイナス側duty比:60%
プラス側duty比:40%
周波数:4kHz
実効値:−100V
【0063】
他方、第2現像ローラ21bと現像剤搬送ローラ23との対向部ないしはトナー供給部には、図8から明らかなとおり下記のとおりの供給電界が形成される。
振幅:2kv
マイナス側duty比:60%
プラス側duty:40%
周波数:4kHz
実効値:−50V
【0064】
その他の条件、すなわちシステム速度、電位条件、現像剤条件等は、実施例1の場合と同一である。そして、実施例1の場合と同様に、図4に示すような印字パターンで連続1000枚の用紙に印字を行った後、ハーフトーン画像の印字を行い、手前側と奥側との間での濃度差を測定した。その結果を図5に示す。
【0065】
実施例2においては、第2現像ローラ21bと現像剤搬送ローラ23との間における供給電界を、キャリア供給側の電界がより大きくなるように設定しているので、実施例1の場合に比べて、現像剤搬送ローラ23から第2現像ローラ21bへ移動するキャリアの量が増加する。その結果、第1現像ローラ21a上を移動するキャリアの量が増加し、トナーの回収機能が向上する。かくして、図5から明らかなとおり、実施例2における濃度差すなわち画像メモリーは、実施例1の場合よりも小さくなっている。したがって、本発明の実施例2に係る現像装置2aによれば、現像後における第1現像ローラ21a上のトナーの回収性ないしはリセット性を、実施例1の場合よりもさらに向上させることができることが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
以上のように、本発明に係る現像装置は、電子写真方式の画像形成装置の現像装置として有用であり、とくにプリンタ、ファクシミリなどの現像装置として用いるのに適している。
【符号の説明】
【0067】
1 像担持体、2a 現像装置、3 トナーボトル、4 第1の高圧電源、5a 第2の高圧電源、5b 第3の高圧電源、6 帯電手段、7 露光手段、8 転写手段、9 清掃手段、10 転写媒体、21a 第1現像ローラ、21b 第2現像ローラ、22 トナー層、23 現像剤搬送ローラ、23a スリーブローラ、23b 磁石ローラ、24 規制部材、25 現像剤、26 攪拌搬送手段、27 トナー補給ローラ、28 現像槽、29 ケーシング。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光体との対向部において感光体周面の移動方向とそれぞれ同一方向に周面が移動するように回転方向が設定され、かつ感光体周面の移動方向に関してそれぞれ上流側及び下流側に配置された第1及び第2のトナー担持体と、
前記第1及び第2のトナー担持体に対して対向して配置され、トナーと磁性粒子とを含む現像剤を周面に保持する現像剤担持体とを備えていて、
前記第1及び第2のトナー担持体と前記現像剤担持体との対向位置にそれぞれ形成される交流電界により、前記現像剤担持体上の現像剤に含まれているトナーを前記第1及び第2のトナー担持体へ供給するように構成されている現像装置において、
前記第1のトナー担持体は、前記第2のトナー担持体との対向位置を基点として、該第1のトナー担持体の回転方向に関して下流に向かって、前記現像剤担持体との対向位置までの間に、複数の磁極を内包していることを特徴とする現像装置。
【請求項2】
前記現像剤担持体及び前記第1のトナー担持体が互いに対向する位置にそれぞれ磁極を内包していて、
前記現像剤担持体の前記磁極の磁束密度ピーク値が、前記第1のトナー担持体の前記磁極の磁束密度ピーク値より大きいことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
【請求項3】
前記現像剤担持体と前記第2のトナー担持体との間に形成される交流電界のトナー供給方向の実効値が、前記現像剤担持体と前記第1のトナー担持体との間に形成される交流電界のトナー供給方向の実効値より小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像装置。
【請求項4】
前記現像剤担持体が、前記第1及び第2のトナー担持体と対向する位置にそれぞれ磁極を内包していて、
前記第2のトナー担持体と対向する前記磁極の磁束密度ピーク値が、前記第1のトナー担持体と対向する前記磁極の磁束密度ピーク値より小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の現像装置。
【請求項5】
前記現像剤担持体が、前記第1及び第2のトナー担持体と対向する位置にそれぞれ磁極を内包していて、
前記第2トナー担持体と対向する前記磁極の磁束密度ピーク値の85%幅が、前記第1のトナー担持体と対向する前記磁極の磁束密度ピーク値の85%幅より大きいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の現像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−197072(P2011−197072A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60806(P2010−60806)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】