説明

球体外観検査装置

【課題】極めて小さい球状の検査対象物を安定して搬送し、その外観を検査することができる装置を提供する。
【解決手段】薄板材からなり、一又は複数の同心仮想円上に、周方向に所定ピッチ間隔で穿設された一列又は複数列の円孔列11を備えた回転板10と、回転板10を支持する支持板15と、回転板10を回転させる駆動手段と、球体を収容する収容容器17と、収容容器から球体を受け入れ、一列又は複列に整列して、回転板10の円孔11内に供給する整列供給手段30と、回転板10の円孔11内に収容された球体の画像を撮像する撮像手段50と、撮像された画像を解析して、球体の良否を判別する良否判別手段57と、回転板10の円孔11内に収容されて搬送される球体を、良否判別手段の判別結果に従って、良品と不良品とに選別して回収する選別回収手段60とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、球状をした比較的小さな検査対象物の外観を検査する外観検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医薬品(錠剤やカプセル等)、キャンディなどの小さな菓子類、ワッシャやボタン電池といった小物物品の外観を検査する装置として、特開昭61−211209号公報に開示された検査装置が知られている。
【0003】
この検査装置は、検査対象物を吸着して搬送する搬送装置と、この搬送装置によって搬送される検査対象物の画像を撮像するテレビジョンカメラと、テレビジョンカメラによって撮像された画像を解析して検査対象物の良否を判別するアナライザと、アナライザの判別結果にしたがって、検査対象物を良品と不良品とに選別する選別機構とを備えている。
【0004】
搬送装置は、上端部が所定の隙間を有するように対峙せしめられた一対のスリット板と、このスリット板の下方に連設され、内部空間が負圧室となったエアボックスと、各スリット板の上端面にこれに沿って形成されたガイドレールに嵌め込まれ、このガイドレールに案内されて走行する2本のエンドレス丸ベルトとを備える。
【0005】
斯くして、この検査装置によれば、負圧室内の負圧が一対のスリット板上端部間の隙間(スリット)を介して2本の丸ベルト間に作用し、検査対象物は、この丸ベルト間に作用する負圧によって、当該2本の丸ベルト上に跨るように吸着され、このように吸着された状態で丸ベルトの走行により所定位置に搬送される。
【0006】
そして、丸ベルト上に吸着されて搬送される検査対象物は、テレビジョンカメラによってその表面が撮像され、ついでアナライザにより撮像画像が解析されて当該検査対象物の良否が判別され、しかる後、判別結果にしたがい、選別機構によって検査対象物が良品と不良品とに選別される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開昭61−211209号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、近年、球状のシリコンを用いた太陽電池が実用化され、注目を集めている。この球状シリコンを用いた太陽電池は発電効率が10%を超えるほど効率の良いものであるが、表面に傷等があったり、形状の悪いものは発電効率が低く、このため、太陽電池として組み立てる前に、その外観を正確に検査し、当該不良品を取り除く必要がある。
【0009】
しかしながら、上記従来の外観検査装置は、上述のように負圧によって検査対象物を丸ベルト上に吸着するものであるため、検査対象物が球体である場合には、球体表面における気体流速が、吸引側とその反対側とで殆ど差を生じず、このため、当該球状の検査対象物を丸ベルト上に吸着することができず、安定して搬送することができないという問題があった。
【0010】
また、上記球状シリコンは、球体であるが故に転がり易く、更に、その直径が約1mmと極めて小さく、その取り扱いが極めて難しいものである。
【0011】
本発明は以上の実情に鑑みなされたものであって、極めて小さい球状の検査対象物であっても、これを安定して搬送し、その外観を検査することができる外観検査装置の提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するための本発明は、
球体の外観を検査する検査装置であって、
薄板材からなり、該薄板上の一つの仮想円上又は複数の同心仮想円上に、その周方向に所定ピッチ間隔で穿設された一列又は複数列の円環状の搬送孔列を備え、前記球体が該搬送孔によって位置決めされるように構成された回転板と、
前記回転板の下方に設けられて該回転板を支持する支持板と、
前記回転板を、前記仮想円の中心軸を中心として回転させる駆動手段と、
多数の前記球体を収容する収容容器と、
前記収容容器に接続し、該収容容器内の球体を受け入れ、該球体を一列又は複列に整列して、前記回転板に設けられた各列の搬送孔に供給する整列供給手段と、
前記回転板の回転方向において、前記整列供給手段よりも前記回転方向前方に設けられ、前記回転板の搬送孔に位置決めされた球体の表面を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された画像を解析して、撮像した球体の良否を判別する良否判別手段と、
前記回転板の回転方向において、前記撮像手段よりも前記回転方向前方に設けられ、前記回転板の搬送孔に位置決めされて搬送される球体を、前記良否判別手段の判別結果に従って、良品と不良品とに選別して回収する選別回収手段とを備えた球体外観検査装置に係る。
【0013】
この外観検査装置によれば、まず、多数の球体が収容容器に収容される。そして、この収容容器に収容された球体は、前記収容容器から整列供給手段に受容され、当該整列供給手段によって整列されて回転板の各搬送孔に供給される。尚、整列供給手段による整列数は、前記回転板に形成された搬送孔列の列数と同数となっている。
【0014】
回転板の各搬送孔に供給された球体は当該搬送孔によって位置決めされ、回転板の回転によってその回転方向に搬送される。そして、これが撮像手段の撮像領域に到達すると、当該撮像手段によってその表面が撮像され、撮像された球体が選別回収手段に到達する間に、良否判別手段によって撮像画像の解析が行われ、その良否が判別される。
【0015】
尚、前記搬送孔は、止まり孔でも貫通孔でも良い。また、その大きさも、球体の直径よりも大きい孔でも小さい孔でも良い。球体直径よりも大きい孔の場合には、球体が搬送孔に完全に収納されることで位置決めされ、球体直径よりも小さい孔の場合には、球体が搬送孔の上端部に載せられることで位置決めされる。更に、搬送孔の断面形状についても何ら制限はなく、円形,楕円形の他,多角形であっても良い。
【0016】
ついで、対象の球体が選別回収手段に到達すると、当該球体は選別回収手段により前記良否判別手段の判別結果に従って良品と不良品とに選別されて回収される。
【0017】
このように、本発明に係る外観検査装置によれば、検査対象の球体を整列供給手段により整列し、これを回転板の搬送孔に位置決めした状態で搬送するようにしているので、直径が極めて小さく、しかも転がり易いという、その取り扱いが極めて難しい不安定な球体であっても、これを確実に分離させた状態で、しかも一定の軌道で安定して搬送することができ、その外観を正確に検査することができる。
【0018】
尚、搬送時の安定性を重視するならば、前記搬送孔を球体の直径よりも大きい孔にして、球体を当該搬送孔内に完全に収納した状態で搬送するのが好ましい。
【0019】
また、前記収容容器を前記回転板より上方に配設するとともに、
前記整列供給手段を、前記収容容器に接続し、該収容容器内に連通する一又は複数の第1通路と、該第1通路からそれぞれ延長された第2通路とを設けて構成し、前記第1通路及び第2通路をそれぞれ下り傾斜に形成するとともに、1個の前記球体が通過可能な高さとし、更に、前記第2通路を、その通路幅が前記第1通路より狭く、且つ1個の前記球体が通過可能な幅とし、各通路端をそれぞれ一対一で対応するように前記各搬送孔列の直上に位置させた構成としても良い。
【0020】
このようにすれば、転がり易いという球体の性状を利用して、当該球体を転がりにより整列させて回転板の搬送孔に供給することができ、整列供給に際して動力が不要であるという利点が得られる。
【0021】
また、前記収容容器と第1通路とが連通する連通部に、水平回転する第1ローラを配設し、前記連通部下面と第1ローラ下端部との隙間を、1個の前記球体が通過可能な隙間に設定するとともに、前記第1ローラを上り方向に回転させる構成としても良く、更に、前記第1通路と第2通路との接続部に、該第2通路と上下方向に直交する軸と平行な中心軸を中心に回転する第2ローラを配設し、第1通路から第2通路に延長される該第2通路の壁面と前記第2ローラの外周面との隙間を、1個の前記球体が通過可能な隙間に設定するとともに、前記第2ローラを上り方向に回転させる構成としても良い。このようにすれば、収容容器と第1通路との連通部で球体が詰まるのを第1ローラの回転によって防止することができ、同様に、第1通路と第2通路との接続部で球体が詰まるのを第2ローラの回転によって防止することができる。
【0022】
また、上記のように前記搬送孔はこれを貫通孔とすることができるが、この場合、更に、前記第2通路の下端部の直下にあたる前記支持板に、前記各搬送孔列の円弧に沿った円弧状を有し且つ前記球体の直径より小さい幅を有する貫通したスリット孔を形成し、このスリット孔に負圧を作用させる吸引手段を設けても良い。このようにすれば、スリット孔を介して搬送孔に負圧が作用するため、球体を吸引によって搬送孔に導くことができ、球体を確実に搬送孔に位置決めすることができる。
【0023】
また、前記撮像手段は、同一の球体について、所定時間間隔で複数回その表面を撮像するように構成されていても良い。前記搬送孔が貫通孔で、しかも球体よりも大きな孔である場合、球体は搬送孔内に収容された状態で搬送され、支持板と接触することによって当該搬送孔内で転がりながら移動する。したがって、同一の球体について、所定時間間隔で複数回その表面を撮像すれば、球体の表面全体を万遍無く撮像することができ、より正確な検査を行うことができる。
【0024】
この場合更に、前記回転板の板厚は、前記球体の直径の1/2以上1/1以下の厚さであるのが好ましい。板厚が球体直径の1/1を越えると、撮像手段によって明瞭に撮像できる球体の表面領域が狭くなり、即ち、円孔の内周面に近い球体の赤道部分が明瞭に撮像できず、球体直径の1/2を下回ると球体が搬送孔内から飛び出すなど、安定して搬送することができないからである。
【0025】
また、前記回転板は透明な部材から構成され、且つ前記支持板は、その前記撮像手段の撮像領域に対応する部分が透な部材から構成され、前記撮像手段は、上下両方向から前記球体を撮像するように構成されていても良い。回転板を透明な部材から構成することで、搬送孔の内周面に近い球体の赤道部分をも明瞭に撮像でき、また、球体を上下両方向から撮像することで、球体の表面全体をより万遍無く撮像することができ、更に正確な検査を行うことができる。
【発明の効果】
【0026】
以上のように、本発明に係る外観検査装置によれば、検査対象の球体を整列供給手段により整列し、回転板の搬送孔に位置決めした状態でこれを搬送するようにしているので、直径が極めて小さく、しかも転がり易いという、その取り扱いが極めて難しい不安定な球体であっても、これを確実に分離させた状態で、しかも一定の軌道で安定して搬送することができ、その外観を正確に検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態に係る外観検査装置を示す平面図である。
【図2】回転板、支持板、支持機構及び駆動機構を示した、図1における矢視A−A方向の一部断面図である。
【図3】図1における矢視B方向の側面図である。
【図4】図3における矢視C方向の図である。
【図5】図1における矢視D−D方向の図である。
【図6】図1における矢視E−E方向の断面図である。
【図7】図6における矢視F−F方向の部分平面図である。
【図8】図1における矢視G−G方向の断面図である。
【図9】図1における矢視H−H方向の断面図である。
【図10】図1における矢視I−I方向の断面図である。
【図11】図10における矢視J−J方向の部分平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の具体的な実施形態について、図面に基づき説明する。
【0029】
図1及び図2に示すように、本例の外観検査装置1は、矩形状をした支持板15、この支持板15を支持する支持機構2、支持板15上に設けられた平面視円形の回転板10、回転板10を駆動する駆動機構20から構成される搬送部の他、収容容器17及び整列供給機構30、並びにこれらから矢示a方向に順次配設された撮像機構50、良否判別処理部57、選別回収機構60、タイミング検出センサ80などを備える。以下、各部の詳細について説明する。
【0030】
尚、図6に拡大して示すように、本例の外観検査装置1における検査対象物Kは球体であり、より具体的には、直径約1mmの球状シリコンである。
【0031】
(搬送部)
前記支持機構2は、矩形の平板状をした基台3と、この基台3の四隅に立設した支柱4と、この支柱4により支持される同じく矩形平板状の支持台5と、この支持台5上に立設された軸受6とからなり、前記支持板15は、前記軸受6の上端面に固設されて、当該軸受6により支持されている。
【0032】
前記駆動機構20は、上端が支持板15の中心穴15aに挿入され、下端部が前記支持台5を貫通した状態で前記軸受6により回転自在に支持された回転軸21と、大径の頭部及び小径の軸部からなり、回転軸21の上端面に螺合締結される締結部材21aと、出力軸24aが前記支持台5を貫通した状態で当該支持台5上に固設されたモータ24と、前記回転軸21の下端に固設されたプーリ23と、前記出力軸24aに固設されたプーリ25と、これらプーリ23,25に巻き掛けられた環状の駆動ベルト26とから構成される。
【0033】
また、前記回転板10は、透明な樹脂製の薄板材からなり、その中心部に中心穴12を備えており、前記支持板15上に載置された状態で、前記中心穴12に前記締結部材21aの軸部が嵌挿され、当該締結部材21aが回転軸21の上端面に螺合締結されることで、その頭部と回転軸21の上端面によって挟持される。
【0034】
この回転板10は、前記回転軸21の中心軸13を中心とした6つの同心仮想円上に、それぞれ所定ピッチ間隔で、しかも、前記中心軸13からの法線上に一列に配置されるように穿設された6列の搬送孔たる円孔11を備えている。この各円孔11は、上下に貫通しており、その内径は前記検査対象物Kの直径より大径に形成されている。
【0035】
斯くして、この搬送部では、モータ24から、プーリ25、駆動ベルト26及びプーリ23を介して回転軸21にその回転動力が伝達され、回転軸21はこの動力によって中心軸13を中心として矢示a方向に回転し、締結部材21aによって回転軸21の上端面に締結された回転板10も同方向に回転する。そして、検査対象物Kは、回転板10の円孔11内に収納された状態で、回転板10の回転によりその回転方向に搬送される。
【0036】
(タイミング検出センサ)
図1に示した前記タイミング検出センサ80は、反射型の光電センサからなり、最外列に位置する前記円孔11を検出し、円孔11を検出したとき、検出信号をタイミング信号として前記撮像機構50及び良否判別処理部57に送信する。
【0037】
(収容容器)
図3及び図5に示すように、前記収容容器17は、大容量の第1収容部18と、これに連結する小容量の第2収容部19とからなり、これらの内部に多数の前記検査対象物Kが収容される。第1収容部18及び第2収容部19の内部空間は、下り傾斜に設けられた各底面が連続した状態で相互に連通しており、第2収容部19の下り方向前端且つその下端部には、横長の開口部19aが形成されている。
【0038】
斯くして、この収容容器17では、第1収容部18及び第2収容部19の内部底面が下り傾斜に設けられているので、第1収容部18に多数の検査対象物Kが投入されると、当該検査対象物Kは順次第2収容部19内に移動し、その開口部19aから外部に流出する。
【0039】
尚、図1に示すように、前記第1収容部18及び第2収容部19は、それぞれ前記支持板15上に固設された側板16,16間に位置しており、その両内側面に固設され、支持されている。
【0040】
(整列供給機構)
図1、図4及び図5に示すように、前記整列供給機構30は、連続して下り傾斜に配置された通路板33及び34と、通路板33の上面に固設された天板35と、通路板34の上面に固設された天板36と、第1ローラ32及びこれを駆動するモータ31と、第2ローラ40及びこれを駆動するモータ39とからなる。
【0041】
図4に詳細に示すように、前記通路板33及び34には、6つの第1通路37及びこれに続く第2通路38が形成されている。これら第1通路37及び第2通路38はそれぞれ1個の検査対象物Kが通過可能な高さを有し、且つ第1通路37は複数の検査対象物Kが通過可能な幅を、第2通路38は1個の検査対象物Kのみが通過可能な幅を有している。そして、第1通路37と第2通路38が接続する部分の第1通路37の幅は、漸次狭くなっている。
【0042】
図5に示すように、前記第1通路37は、その上端部が前記第2収容部19の開口部19aに接続されて当該第2収容部19の内部空間に連通しており、この接続部に長尺の前記第1ローラ32が配設されている。この第1ローラ32は、その一部が第2収容部19の開口部19aから内部に入り込み、且つその下端部が第2収容部19内の底面との間に1個の前記検査対象物Kが通過可能な隙間を有するように横架されている。
【0043】
このように、第1ローラ32が、第2収容部19内の底面との間に1個の検査対象物Kが通過可能な隙間を有して横架されているので、検査対象物Kが前記開口部19aから流出する際に、一層になって流出し、各第1通路37内に流入する。
【0044】
また、第1ローラ32の外周面には、長手方向に沿った筋状の突条(ローレット)が所定間隔で形成されており、当該第1ローラ32はモータ31により駆動されて、図5に示した矢示b方向(上り方向)に回転するようになっている。
【0045】
図5に示すように、第1ローラ32と第2収容部19内底面との間の隙間を、1個の検査対象物Kが通過可能な隙間に絞っているので、当該隙間部で詰まりを生じ易いが、上記のように、第1ローラ32を矢示b方向(上り方向)に回転させて、これと接触する検査対象物Kを移動させることで、前記詰まりを容易に解消することができ、検査対象物Kをスムーズに流出させて、各第1通路37内に導き入れることができる。そして、各第1通路37内に入った検査対象物Kは当該第1通路37内を下方に向けて転動する。尚、第1ローラ32の外周面に、その長手方向に沿っってローレットを形成しているので、微小な検査対象物Kでも確実に移動させることができ、当該詰まりを効果的に解消することができる。
【0046】
前記各第1通路37と第2通路38との接続部には、それぞれ前記第2ローラ40が配設されている。この第2ローラ40は、図4に示すように、その一部が第1通路37内に入り込み、且つその外周面が第2通路38に繋がる壁面との間に1個の前記検査対象物が通過可能な隙間を有するように、その中心軸が前記通路板34を垂直に貫通した状態に配設され、通路板34の裏面に固設されたモータ39により駆動されて、矢示d,d’方向(上り方向)に回転する。尚、第2ローラ40の外周面には、その中心軸と平行な筋状の突条(ローレット)所定間隔で形成されている。
【0047】
第1通路37と第2通路38との接続部においても通路幅が絞られているので、この接続部で詰まりを生じ易く、検査対象物Kがスムーズに第2通路38に流入することができなくなる可能性があるが、第2ローラ40を矢示d,d’方向(上り方向)に回転させて検査対象物Kを移動させることで、このような詰まりを解消することができ、検査対象物Kをスムーズに各第2通路38内に流入させることができる。そして、各第2通路38内に入った検査対象物Kは当該第2通路38内を下方に向けて転動する。尚、第2ローラ40の外周面にもローレットを形成しているので、微小な検査対象物Kでも確実に移動させることができ、当該詰まりを効果的に解消することができる。
【0048】
斯くして、前記収容容器17に投入された検査対象物Kは、開口部19aから流出して、前記第1通路37,第2通路38を順次通ることで6列に整列されて下方に向け転動する。
【0049】
尚、図1に示すように、前記通路板33及び34は、それぞれ前記側板16,16間に位置しており、その両内側面に固設され、支持されている。また、前記第1ローラ32も側板16,16間に軸支され、これを駆動するモータ31は一方の側板16の外側に固設されている。
【0050】
同図1に示すように、前記各第2通路38の下端部は、前記同心の円孔11列に対してそれぞれ一対一で対応するように当該各円孔11列の直上に位置している。
【0051】
また、図6及び図7に示すように、前記通路板34及び天板36の下端部は、前記回転板10と僅かな隙間を有してその上方に位置し、前記支持板15には、前記第2通路38の下端部の直下にあたる部分に、前記各円孔11列の円弧に沿った円弧状をなし且つ前記検査対象物Kの直径より小さい幅を有するスリット孔42が形成されるとともに、各スリット孔42に連通し、且つ当該支持板15の下面に開口する一つの負圧室43が形成されている。
【0052】
そして、負圧室43の開口部は支持板15の下面に固設されたダクト44によって閉塞され、ダクト44は接続管45を介して吸気装置46に接続されている。斯くして、吸気装置46により、接続管45及びダクト44を介して、負圧室43及び各スリット孔42内の空気が吸気され、当該負圧室43及び各スリット孔42が負圧にされる。
【0053】
尚、回転板10の回転方向(矢示a方向)において、前記スリット孔42の手前側の支持板15上には、スペーサ41が設けられており、スリット孔42が設けられる部分の支持板15上面と回転板11の下面との間に、スペーサ41の厚みに応じた隙間が形成されている。また、天板36の下面下端部は、ストッパーの役割を果たすように垂直面に形成されており、各第2通路38の下端部は、この垂直面によって下方に屈曲されている。
【0054】
第2通路38を下方に向けて転動し、その下端部に至った検査対象物Kは、回転板10の回転によって、円孔11がその直下付近に到達して、第2通路38の下端部と円孔11とが一致すると、当該円孔11内に嵌り込む。その際、スリット孔42に負圧が作用しているので、この負圧が円孔11内にも作用し、検査対象物Kはこの負圧によって吸い込まれるように円孔11内に嵌り込み、検査対象物Kを確実に円孔11内に収めることができる。
【0055】
尚、図6に示すように、1つの検査対象物Kが円孔11内に嵌り込むと、その次の検査対象物Kは、後ろ側の円孔11を介して前記負圧の作用を受けるので、当該検査対象物Kは後ろ側に吸引され、当該検査対象物Kが回転板10と天板36との間に噛み込まれるのが防止される。
【0056】
(撮像機構)
前記撮像機構50は、図1に示すように、前記回転板10の回転方向(矢示a方向)において、前記整列供給機構30よりも前方に設けられる。この撮像機構50は、図8に示すように、回転板10の上方に、相互に一体的に連結して配置されるカメラ54a及び照明装置55aと、回転板10の下方で、前記カメラ54a及び照明装置55aと対峙するように、同じく相互に一体的に連結して配置されるカメラ54b及び照明装置55bと、支持板15の外周面に固設された支持台51と、この支持台51の上面に固設された支柱52a及び下面に固設された支柱52bと、前記支柱52aに固設されて前記カメラ54aを支持するブラケット53a、及び前記支柱52bに固設されて前記カメラ54bを支持するブラケット53bとから構成される。
【0057】
前記カメラ54aはエリアセンサからなり、回転板10の円孔11内に収用された状態で搬送される検査対象物Kをその上方から撮像する。また、前記照明装置55aはカメラ54aの撮像領域を均質に照明する。
【0058】
前記カメラ54bは、支持板15の、前記カメラ54aと対応する位置に設けられた収容穴15b内に、前記カメラ54aと対峙するように配設されており、前記収容穴15bは、支持板15の上面と同じ高さとなるように埋設された透明部材15aにより閉塞されている。
【0059】
このカメラ54bも、カメラ54aと同様にエリアセンサからなり、回転板10の円孔11内に収用されて搬送される検査対象物Kを、前記透明部材15aを通して、その下方から撮像する。また、前記照明装置55aはカメラ54aの撮像領域を均質に照明する。
【0060】
尚、これらのカメラ54a,54bは、前記タイミング検出センサ80からタイミング信号を受信し、同一の検査対象物Kについて、当該信号受信時及びこれから微小時間経過後の2回に渡ってその画像を撮像し、撮像した画像を前記良否判別処理部57に送信する。
【0061】
(良否判定処理部)
前記良否判別処理部57は、前記タイミング検出センサ80からタイミング信号を受信するとともに、前記カメラ54a,54bからそれぞれ画像を受信して、受信した画像がどのタイミングで撮像されたものかを認識するとともに、受信した画像を解析して、撮像された検査対象物Kの表面の性状に関する良否を判別し、判別した結果、不良品が存在する場合には、該当する検査対象物Kが後述の不良品回収部61に到達するタイミングで、選別信号を当該不良品回収部60に送信する。
【0062】
(選別回収機構)
前記選別回収機構60は、前記回転板10の回転方向において、前記撮像機構50よりも前記回転方向前方に設けられた不良品回収部61と、更にこの前方に設けられた良品回収部70とからなる。
【0063】
不良品回収部61は、図1及び図9に示すように、回転板10の上方に設けられる筐体状の回収ボックス67及びこれに接続される回収ダクト68と、前記回収ボックス67の、前記回転板10の回転方向、即ち、矢示a方向における後方下端部に、一部が内部に入り込んだ状態で当該回収ボックス67に一体的に固設された吸引ノズル体65と、前記6列の円孔11列の各列に対応するように設けられた6つの吐出ノズル64と、この吐出ノズル64に対し一対一で接続する同じく6つの電磁弁63と、この電磁弁63に接続して圧縮空気を供給する圧縮空気供給源69と、前記支持板15上に固設され、前記電磁弁63及び回収ボックス67を支持するブラケット62とを備える。
【0064】
前記吸引ノズル体64は、その下面と前記回収ボックス67内に開口する、前記矢示a方向に上り傾斜に穿設された6つの吸引孔66を備え、各吸引孔66の前記下面開口部は前記中心軸13の法線方向に一列に配置され、且つ前記6列の円孔11列に対して一対一で対応する位置に配置されている。
【0065】
また、各吸引孔66には前記吐出ノズル64の先端部が一対一で接続され、各吐出ノズル64からそれぞれ対応する吸引孔66に圧縮空気が供給される。斯くして、吐出ノズル64から吸引孔66に圧縮空気が供給されると、それより下方の吸引孔66内が負圧となり、回転板10の円孔11内に収納されて搬送された検査対象物Kが、その前記下面開口部に至ると、当該検査対象物Kが吸引孔66内に吸引され回収ボックス67内に回収された後、回収ダクト68を通して適宜回収部に回収される。
【0066】
尚、前記電磁弁63には、前記良否判別処理部57から選別信号が送信されるようになっている。前記良否判別処理部57はどの円孔11列の検査対象物Kが不良であるかを認識し、不良である円孔11列に対応した電磁弁63に対して、当該不良の検査対象物Kが吸引孔66に到達するタイミングを、前記タイミング検出センサ80から受信したタイミング信号によって認識し、そのタイミングで、選別信号を送信する。
【0067】
前記良品回収部70は、図10及び図11に示すように、前記支持板15の、前記6つの円孔11列の直下に、各円孔11列の円弧に沿った円弧状をなし且つ前記検査対象物Kの直径より大きい幅で形成されたスリット孔71と、各スリット孔71に連通し、且つ当該支持板15の下面に開口する一つの負圧室72と、この負圧室72の開口部を閉塞する、前記支持板15の下面に固設された回収ダクト73と、回収ダクト73に接続される回収管74と、この回収管74を介して回収ダクト73及び負圧室72に負圧を作用させる吸気装置46とを備える。
【0068】
負圧室72及び各スリット孔71内の空気は、回収管74及び回収ダクト73を介し、吸気装置46によって吸気され、当該負圧室72及び各スリット孔71が負圧にされる。斯くして、回転板10の回転によって搬送された検査対象物Kが、スリット孔71の上方に至ると、スリット孔71に作用する負圧によって当該スリット孔71内に吸引され、回収ダクト73を通して適宜回収部に回収される。
【0069】
以上の構成を備えた本例の外観検査装置1によれば、まず、多数の検査対象物Kが第1収容部18に投入される。第1収容部18に投入された検査対象物Kは、順次第2収容部19内に流入し、その開口部19aから外部に流出する。その際、前記開口部19aに第1ローラ32が設けられ、これが矢示b方向に回転しているので、検査対象物Kは詰まりを生じることなく一層になって流出し、6つの各第1通路37内に流入する。
【0070】
ついで、各第1通路37内に流入した検査対象物Kは、同各第1通路37内を下方に向けて転動し、第2通路38内に流入する。その際、第2ローラ40が矢示d,d’方向に回転しているので、検査対象物Kは詰まりを生じることなく、それぞれ第2通路38内に流入し、下方に向けて転動する。以上により、検査対象物Kは6列に整列されて、各第2通路38の下方端に至る。
【0071】
第2通路38の下方端に到達した検査対象物Kは、回転板10の回転によって、円孔11がその直下付近に到達し、第2通路38の下端部と円孔11とが一致すると、順次円孔11内に嵌り込み、回転板10の回転によって、その回転方向に搬送される。その際、スリット孔42を介して円孔11内に負圧が作用しているので、検査対象物Kはこの負圧によって吸い込まれるように円孔11内に嵌り込み、当該検査対象物Kを確実に円孔11内に収納することができる。
【0072】
このようにして、検査対象物Kは整列供給機構30により6列に整列されて、回転板10に形成された6列の円孔11に順次挿入され、当該回転板10の回転によって矢示a方向に搬送され、撮像機構50、不良品回収部61、良品回収部70に順次経由する。
【0073】
撮像機構50では、カメラ54a,54bにより、タイミング検出センサ80からタイミング信号を受けて、同一の検査対象物Kにつき、当該信号受信時及びこれから微小時間経過後の2回、その上下方向から画像を撮像し、撮像した画像を前記良否判別処理部57に送信する。
【0074】
円孔11内に挿入された状態で、回転板10の回転によって搬送される検査対象物Kは、支持板15との接触によって転がりながら移動しており、時間差を設けて2回撮像することで、検査対象物Kの表面全体を万遍無く撮像することができ、正確な検査を行うことができる。
【0075】
そして、良否判別処理部57では、タイミング検出センサ80から受信したタイミング信号、並びにカメラ54a,54bからそれぞれ受信した画像を基に、受信した画像がどのタイミングで撮像されたものかを認識するとともに、受信した画像を解析して、撮像された検査対象物Kの表面性状に関する良否を判別し、判別した結果、不良品が存在する場合には、該当する検査対象物Kが不良品回収部61の吸引孔66に到達するタイミングで、対応する電磁弁63に対して選別信号を送信する。
【0076】
斯くして、対応する電磁弁63に選別信号が送信されると、電磁弁63の弁が開かれて吐出ノズル64から吸引孔66に圧縮空気が供給され、回転板10の円孔11内に収納されて搬送されきた不良の検査対象物Kが、当該吸引孔66内に吸引され、回収ボックス67内に回収される。
【0077】
一方、良品の検査対象物Kは、そのまま円孔11内に収納された状態で、良品回収部70に搬送され、そのスリット孔71から吸引され、回収ダクト73を通して適宜回収される。
【0078】
以上のように、本例の外観検査装置1によれば、例え、その大きさが極めて小さく、その取り扱いが極めて難しい不安定な球状をした検査対象物Kでも、これを確実に分離させた状態で、しかも一定の軌道で搬送することができるので、その表面の画像を正確に撮像することができ、その表面を正確に検査することができる。
【0079】
また、検査対象物Kが転がりながら搬送されるので、時間差を設けて複数回(本例では2回)撮像することで、検査対象物Kの表面全体を万遍無く撮像することができ、より正確な検査を行うことができる。
【0080】
また、回転板10を透明な部材から構成しているので、検査対象物Kの赤道部分付近についても略明瞭な画像を撮像することができ、正確な検査を行うことができる。
【0081】
また、カメラ54a,54bにより、検査対象物Kをその上下両方向から撮像しているので、検査対象物Kの表面全体をより万遍無く撮像することができ、より正確な検査を行うことができる。
【0082】
尚、前記回転板10の板厚は、検査対象物Kの直径の1/2以上1/1以下の厚さであるのが好ましい。板厚が直径の1/1を越えると、検査対象物Kの赤道部分を明瞭に撮像することできず、直径の1/2を下回ると検査対象物Kが円孔11内から飛び出すなど、これを安定して搬送することができないからである。
【0083】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。例えば、上記の例では、検査対象物Kの一例として球状シリコンを例に説明したが、球状をしたものであれば、そのほかの性状については何ら限定されるものではなく、その大きさもについても、装置として実現可能であれば、何ら限定されるものではない。
【0084】
また、上例では搬送孔として断面形状が円形の円孔を採用したが、これに限られるものではなく、その断面形状は楕円形や多角形であっても良い。更に、止まり孔でも貫通孔でも良く、その大きさも、球体の直径よりも大きい孔でも小さい孔でも良い。球体直径よりも大きい孔の場合には、球体が搬送孔に完全に収納されることで位置決めされ、球体直径よりも小さい孔の場合には、球体が搬送孔の上端部に載せられることで位置決めされる。
【0085】
また、搬送孔(円孔11)の列数及び整列供給機構30における整列数は、上例の6列に限られるものではなく、これよりも少ない1〜5列や、逆に7列以上でも良く、その処理量に応じて適宜設定することができる。
【0086】
また、前記撮像機構50は、回転板10の上方又は下方のいずれか一方からのみ検査対象物Kを撮像するものであっても良く、更に、同一の検査対象物Kについての撮像回数は1回でも良く、3回以上でも良い。
【符号の説明】
【0087】
1 外観検査装置
2 支持機構
10 回転板
11 円孔
13 中心軸
15 支持板
17 収容容器
20 駆動機構
30 整列供給機構
50 撮像機構
57 良否判別処理部
60 選別回収機構
61 不良品回収部
70 良品回収部
80 タイミング検出センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
球体の外観を検査する検査装置であって、
薄板材からなり、該薄板上の一つの仮想円上又は複数の同心仮想円上に、その周方向に所定ピッチ間隔で穿設された一列又は複数列の円環状の搬送孔列を備え、前記球体が該搬送孔によって位置決めされるように構成された回転板と、
前記回転板の下方に設けられて該回転板を支持する支持板と、
前記回転板を、前記仮想円の中心軸を中心として回転させる駆動手段と、
多数の前記球体を収容する収容容器と、
前記収容容器に接続し、該収容容器内の球体を受け入れ、該球体を一列又は複列に整列して、前記回転板に設けられた各列の搬送孔に供給する整列供給手段と、
前記回転板の回転方向において、前記整列供給手段よりも前記回転方向前方に設けられ、前記回転板の搬送孔に位置決めされた球体の表面を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段によって撮像された画像を解析して、撮像した球体の良否を判別する良否判別手段と、
前記回転板の回転方向において、前記撮像手段よりも前記回転方向前方に設けられ、前記回転板の搬送孔に位置決めされて搬送される球体を、前記良否判別手段の判別結果に従って、良品と不良品とに選別して回収する選別回収手段とを備えて構成されることを特徴とする球体外観検査装置。
【請求項2】
前記収容容器は前記回転板より上方に配設され、
前記整列供給手段は、前記収容容器に接続し、該収容容器内に連通する一又は複数の第1通路と、該第1通路からそれぞれ延長された第2通路とを備え、
前記第1通路及び第2通路はそれぞれ下り傾斜に形成されるとともに、1個の前記球体が通過可能な高さを有しており、
更に、前記第2通路は、その通路幅が前記第1通路より狭く、且つ1個の前記球体が通過可能な幅となっており、各通路端がそれぞれ一対一で対応するように前記各搬送孔列の直上に位置していることを特徴とする請求項1記載の球体外観検査装置。
【請求項3】
前記収容容器と第1通路とが連通する該連通部に、水平回転する第1ローラを配設し、
前記連通部下面と第1ローラ下端部との隙間を、1個の前記球体が通過可能な隙間に設定するとともに、
前記第1ローラを上り方向に回転させるようにしたことを特徴とする請求項2記載の球体外観検査装置。
【請求項4】
前記第1通路と第2通路との接続部に、該第2通路と上下方向に直交する軸と平行な中心軸を中心に回転する第2ローラを配設し、
第1通路から第2通路に延長される該第2通路の壁面と前記第2ローラの外周面との隙間を、1個の前記球体が通過可能な隙間に設定するとともに、
前記第2ローラを上り方向に回転させるようにしたことを特徴とする請求項2又は3記載の球体外観検査装置。
【請求項5】
前記搬送孔が貫通孔であることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかの球体外観検査装置。
【請求項6】
前記支持板は、前記第2通路の下端部の直下部分に、前記各搬送孔列の円弧に沿った円弧状をなし且つ前記球体の直径より小さい幅を有する貫通したスリット孔を備え、
更に、前記スリット孔に負圧を作用させる吸引手段が設けられていることを特徴とする請求項5記載の球体外観検査装置。
【請求項7】
前記搬送孔は前記球体を収納可能な大きさを有する請求項5又は6記載の球体外観検査装置。
【請求項8】
前記回転板の板厚は、前記球体の直径の1/2以上1/1以下の厚さであることを特徴とする請求項7記載の球体外観検査装置。
【請求項9】
前記撮像手段は同一の球体について、所定時間間隔で複数回撮像するように構成されていることを特徴とする請求項7又は8記載の球体外観検査装置。
【請求項10】
前記回転板は透明な部材から構成され、且つ前記支持板は前記撮像手段の撮像領域に対応する部分が透明な部材から構成され、
前記撮像手段は、前記球体を上下両方向から撮像するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至9記載のいずれかの球体外観検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−156514(P2011−156514A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−22131(P2010−22131)
【出願日】平成22年2月3日(2010.2.3)
【出願人】(305021292)第一実業ビスウィル株式会社 (23)
【Fターム(参考)】