画像処理装置のステータス取得装置及びステータス取得方法、該ステータス取得方法を実行するプログラム、該プログラムを記録した記録媒体
【課題】ネットワークを介して接続された画像処理装置のステータスを取得する際、画像処理装置本体からステータスを取得する優先順位(またはポーリング間隔)を変更して、ユーザの要求に合ったステータスを提供する。
【解決手段】プリンタ等の画像処理装置10とステータス取得装置20は、LANを介して接続され、ステータス取得装置20は、ステータス表示部上でユーザが過去にダイアログ内のシート等の表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部23と、ユーザがある表示単位を選択したとき選択頻度記憶部23に頻度を加算するUI表示制御部26と、記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御する優先順位制御部27を備え、選択頻度の高いステータス情報を優先的に表示し、また表示されるまでの時間を短縮する。
【解決手段】プリンタ等の画像処理装置10とステータス取得装置20は、LANを介して接続され、ステータス取得装置20は、ステータス表示部上でユーザが過去にダイアログ内のシート等の表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部23と、ユーザがある表示単位を選択したとき選択頻度記憶部23に頻度を加算するUI表示制御部26と、記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御する優先順位制御部27を備え、選択頻度の高いステータス情報を優先的に表示し、また表示されるまでの時間を短縮する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置のステータス取得装置、ステータス取得方法、該ステータス取得方法を実行するプログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関し、さらに詳しくは、ネットワークに接続されたプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等の画像処理装置からステータス項目を取得する際の処理を、ユーザが過去に選択したステータス項目の頻度に基づいて優先順位またはポーリング間隔を変更して制御するようにした画像処理装置のステータス取得装置、ステータス取得方法、該ステータス取得方法を実行するプログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して接続されたプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等の画像処理装置のステータス情報を取得するためのステータス取得装置及び方法が知られている。
特許文献1に開示された「ネットワークデバイス制御装置及び方法」は、画像処理装置のステータス情報を表示単位毎に取得する方法であり、ユーザがその表示単位を選択したときにステータスを取得する方法を提案している。また、特許文献2に開示された「ネットワーク画像処理装置および監視装置並びにその方法」は、ネットワーク上の複数の画像処理装置から、過去のユーザの問い合わせ頻度に基づいて、画像処理装置との接続間隔の最適値を決定する方法を提案している。
特許文献3に開示された「情報処理装置と情報処理方法、及び情報処理システム」は、画像処理装置の現在のステータスに基づいて、画像処理装置との接続間隔を変更する方法を提案している。また、特許文献4に開示された「ネットワークプリンタ制御装置およびネットワークプリンタ制御方法および記憶媒体」は、画像処理装置の使用頻度に基づいて、画像処理装置とのポーリング間隔を変更する方法を提案している。
【特許文献1】特開平10−303931号公報
【特許文献2】特開2003−15970号公報
【特許文献3】特開平10−301728号公報
【特許文献4】特開2002−358182号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示された装置及び方法は、ユーザが表示単位を選択したときに、画像処理装置のステータスを取得して表示単位に表示するため、表示するまでの待ち時間が発生してしまい、改善の余地があると考えられる。
また、特許文献2〜4に開示された装置及び方法は、ネットワーク上に接続されている複数の画像処理装置の中から、それぞれユーザの問い合わせ頻度、現在のステータス、使用頻度に基づいてポーリング間隔を変更しているが、指定された画像処理装置の全てのステータスを取得しているために、取得するのに長時間を要する場合があり、改善の余地があると考えられる。
【0004】
本発明は、ネットワークを介して接続されたプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等からなる画像処理装置のステータスを取得するステータス取得装置及びステータス取得方法に関して、表示部におけるダイアログ内のシート等の表示単位毎に、ユーザの過去の選択頻度をカウントし、その選択頻度に基づいて画像処理装置本体からステータスを取得する際の優先順位またはポーリング間隔を変更するステータス取得装置及びステータス取得方法等を提供することを目的とする。
このステータス取得装置及びステータス取得方法により、全てのステータスを取得するまでステータスを表示するのを待つのではなく、ユーザが選択することが多いステータスから表示することができ、またユーザが選択することが多いステータスをより最新に保つことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の技術手段は、ネットワークを介して画像処理装置のステータスを取得する画像処理装置のステータス取得装置であって、ステータス表示部上でユーザが過去に各表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に頻度を加算するUI表示制御部と、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、該優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御する優先順位制御部とを備えていることを特徴とする。
【0006】
第2の技術手段は、第1の技術手段の画像処理装置のステータス取得装置において、前記UI表示制御部は、選択頻度が高い表示単位から順に表示することを特徴とする。
【0007】
第3の技術手段は、第1の技術手段の画像処理装置のステータス取得装置において、前記優先順位制御部は、選択頻度が高い表示単位のステータスの場合には、優先的にステータスの取得を要求することを特徴とする。
【0008】
第4の技術手段は、ネットワークを介して画像処理装置のステータスを取得する画像処理装置のステータス取得装置であって、ステータス表示部上でユーザが過去に各表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に頻度を加算するUI表示制御部と、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいたポーリング間隔を記憶するポーリング間隔参照テーブルと、該ポーリング間隔参照テーブルを参照して表示単位毎に画像処理装置のステータスを取得するポーリング間隔を決定するポーリング間隔算出部と、前記ポーリング間隔と前回のステータス取得時刻からポーリング時刻を算出するポーリング時刻算出部と、算出された前記ポーリング時刻に表示単位のステータス項目のポーリングを制御するポーリング制御部とを備えていることを特徴とする。
【0009】
第5の技術手段は、第4の技術手段の画像処理装置のステータス取得装置において、前記ポーリング間隔参照テーブルは、選択頻度が高い場合には、ポーリング間隔を短くすることを特徴とする。
【0010】
第6の技術手段は、第4の技術手段の画像処理装置のステータス取得装置において、前記ポーリング間隔参照テーブルは、選択頻度が低い場合には、ポーリング間隔を長くすることを特徴とする。
【0011】
第7の技術手段は、ステータス表示部上でユーザが過去に表示単位を選択した頻度を記憶するステップと、ユーザがある表示単位を選択した場合に記憶されている頻度を加算するステップと、記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、該優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御するステップとからなる画像処理装置のステータス取得方法であることを特徴とする。
【0012】
第8の技術手段は、ステータス表示部上でユーザが過去に表示単位を選択した頻度を記憶するステップと、ユーザがある表示単位を選択した場合に記憶されている頻度を加算するステップと、記憶されている選択頻度に基づいたポーリング間隔を決定するステップと、前記ポーリング間隔と前回のステータス取得時刻からポーリング時刻を算出するステップと、算出された前記ポーリング時刻に、表示単位のステータス項目のポーリングを制御するステップとからなる画像処理装置のステータス取得方法であることを特徴とする。
【0013】
第9の技術手段は、第7または8の技術手段の画像処理装置のステータス取得方法をコンピュータ実行可能にしたプログラムであることを特徴とする。
【0014】
第10の技術手段は、第9の技術手段のプログラムを記録しコンピュータ読み取り可能にした記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
第1の技術手段によれば、ユーザが過去に選択した表示単位の選択頻度に基づいて、ステータス取得の優先順位を決定することで、ユーザの要求に応じたステータス取得を行い表示するステータス取得装置を提供することができる。
【0016】
第2の技術手段によれば、ユーザが高頻度に参照する情報を優先的に表示するステータス取得装置を提供することができる。また、表示がステータスの取得順と同等となるため、ステータスが表示されるまでのユーザの待ち時間を軽減することができる。
【0017】
第3の技術手段によれば、選択頻度の高いステータスから優先的に取得することで、ユーザが頻繁に選択するステータスを待ち時間なしで表示することができる。
【0018】
第4の技術手段によれば、ユーザが過去に選択した表示単位の選択頻度に基づいて、取得するポーリング間隔を決定することで、ユーザの要求に合ったステータス取得を行い表示するステータス取得装置を提供することができる。
【0019】
第5の技術手段によれば、選択頻度の高いステータスのポーリング間隔を短くすることで、ユーザが頻繁に選択するステータスを最新の情報に保つことができる。
【0020】
第6の技術手段によれば、選択頻度の低いステータスを取得する際のポーリング間隔を長くすることで、ネットワークの負荷を軽減することができる。
【0021】
第7,9,10の技術手段によれば、ユーザの選択頻度に基づいて、ステータス取得の優先順位を決定することで、ユーザの要求に応じたステータス取得方法を提供することができる。
【0022】
第8,9,10の技術手段によれば、ユーザが過去に選択した表示単位の選択頻度に基づいて、取得するポーリング間隔を決定することで、ユーザが頻繁に選択するステータスを最新の情報に保つステータス取得方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明は、ネットワークを介して接続されたプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等からなる画像処理装置のステータスを取得するステータス取得装置及びステータス取得方法に関し、ステータス表示画面に表示されたダイアログ内のシート等の表示単位毎に、ユーザの過去の選択頻度をカウントし、その選択頻度に基づいて画像処理装置本体からステータスを取得する際の優先順位またはポーリング間隔を変更するステータス取得装置及びステータス取得方法を提供するもので、優先順位を変更するステータス取得装置は、ステータス表示画面上でユーザが過去にダイアログ内のシート等の表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択したとき選択頻度記憶部に頻度を加算するUI(User Interface)表示制御部と、選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御する優先順位制御部とを備え、また、ポーリング間隔を変更するステータス取得装置は、ポーリング間隔参照テーブルと、ポーリング間隔算出部と、ポーリング時刻算出部と、ポーリング制御部とを備えている。
以下、本発明の構成を実施例1,2のステータス取得装置を示す図1〜12に基づいて説明する。
【実施例1】
【0024】
図1は、実施例1,2の画像処理装置のステータス取得装置が接続された画像処理システムを示す図である。
本発明の画像処理装置のステータス取得装置が接続された画像処理システムは、図1に示すように、ネットワークであるローカルエリアネットワークLANを介して、プリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等のような画像処理装置10A,10B,10Cとステータス取得装置20A,20Bとが相互に接続されている。
【0025】
図2は、図1に示す画像処理システムにおいて、ローカルエリアネットワークLANを介して接続された画像処理装置及び実施例1のステータス取得装置を詳細に示す図である。なお、画像処理装置10A,10B,10C及びステータス取得装置20A,20B(30A,30B)は、それぞれ同一構成であるのものとしている。
【0026】
ステータス取得装置20(20A,20B)は、それぞれユーザI/F部21と、選択頻度記憶部23とステータス記憶部24からなる記憶部22と、UI表示制御部26と優先順位制御部27からなる制御部25と、通信部28とを備えている。
【0027】
図4は、ステータス取得装置に付属するモニタ等の出力装置に画像処理装置のステータスを表示したUI画面の例を示す図であって、ユーザI/F部21は、図4に示すような画像処理装置10のステータスをモニタ等の出力装置に表示する。
図4に示すUI表示部は、ダイアログでシートによって複数の表示単位に分かれており、例えば、図4(A)では「デバイス」シートが選択されている状態であり、デバイスに関する項目が表示され、また図4(B)では「排紙」シートが選択され、排紙に関する項目が表示されている。本発明では、図4に示すシートのように、1以上の項目を表示している画面を表示単位と呼ぶこととする。
【0028】
図5は、項目毎に頻度が記憶されている選択頻度記憶部の例を示す図である。
選択頻度記憶部23は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、UI表示部の表示単位毎にユーザが過去に選択した頻度を記憶するものである。
例えば、図5に示すように、デバイスの機種名やステータス等の基本的な情報を表示する「デバイス」シート、給紙の用紙サイズや残量等が表示される「給紙」シート等はユーザが表示することが多いため頻度が高く記憶されており、逆に「プリント設定」シートのようにユーザが最初の設置時にしか表示しないような表示単位は頻度が低く記憶される。
【0029】
図6は、表示単位毎のステータスの項目と、優先順位制御部によって取得した最近のステータスが記憶されているステータス記憶部の例を示す図である。
ステータス記憶部24は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、表示単位毎のステータスの項目と、優先順位制御部27によって取得した最近のステータスを記憶している。例えば、表示単位毎の項目の最新のステータスを記憶する。
【0030】
UI表示制御部26は、UI起動時にユーザI/F部21に画像処理装置10のステータスを選択頻度記憶部23から頻度の高い表示単位から順に表示するように命令し、優先順位制御部27に画像処理装置10のステータスを取得するように命令する。ステータスの取得が完了したら、ユーザI/F部21に取得したステータスをUI表示部に表示するように命令する。このとき、ステータスの取得を行っている間、ユーザI/F部21はステータス取得中の旨をユーザに通知してもよいし、起動時にはステータス記憶部24に記憶されているステータスを表示してステータス取得終了後にステータス表示を更新してもよい。
また、ユーザがある表示単位を選択した場合に、選択頻度記憶部23の該当する表示単位の選択頻度を加算する。例えば、ユーザが「デバイス」シートを選択した場合、選択頻度記憶部23の「デバイス」シートの頻度に1カウントを加算する。
【0031】
優先順位制御部27は、選択頻度記憶部23によって記憶された各表示単位の頻度を読み込み、頻度が高い方から優先的に画像処理装置10のステータスを取得するように画像処理装置10へ命令する。例えば、図5のような頻度データが選択頻度記憶部23に記憶されていた場合、最も頻度が高い「デバイス」シートの情報を画像処理装置10からデータ取得を要求し、データ取得終了と同時に取得したデータを図6のようなステータス記憶部24へ記憶する。その後、次に頻度の高い「給紙」シートのデータ取得・記憶、次の「排紙」シートの取得・記憶のように、シート毎にデータ取得・記憶の繰り返しを行う。
【0032】
通信部28は、ステータス取得装置20と、画像処理装置10とを、LAN等のネットワークを介して通信可能に接続する。
【0033】
画像処理装置10(10A,10B,10C)は、ネットワークであるローカルエリアネットワークLANを介して、ステータス取得装置20(20A,20B)と接続され、図2に示すように、ユーザI/F部11、ステータス記憶部13からなる記憶部12と、ステータス取得部15からなる制御部14と、画像処理部16と、通信部19とを備え、画像処理部16には画像入力を行う画像読取部17と印刷出力を行う画像形成部18とが接続されている。
【0034】
ステータス取得部15は、通信部19によって取得したステータス取得装置20からの要求データに基づいて、現在の画像処理装置10のステータスを取得する。取得した情報は通信部19によって、ステータス取得装置20へ返信される。
【0035】
通信部19は、画像処理装置10(10A、10B,10C)と、ステータス取得装置20(20A,20B)とを、LAN等のネットワークを介して通信可能に接続する。
【実施例2】
【0036】
図3は、図1に示す画像処理システムにおいて、ローカルエリアネットワークLANを介して接続された画像処理装置及び実施例2のステータス取得装置を詳細に示す図である。なお、画像処理装置10A,10B,10C及びステータス取得装置30A,30Bは、それぞれ同一構成であるのものとし、さらに画像処理装置10A,10B,10Cについては、図2に示す画像処理装置と同一構成であるのものとしている。
【0037】
実施例2のステータス取得装置30(30A,30B)は、ユーザI/F部31と、選択頻度記憶部33とステータス記憶部34と取得時刻記憶部35とポーリング間隔記憶部36とポーリング時刻記憶部37とポーリング間隔参照テーブル38とからなる記憶部32と、UI表示制御部40とポーリング間隔算出部41とポーリング時刻算出部42とポーリング制御部43とからなる制御部39と、通信部44とを備えている。
ユーザI/F部31は、図4に示すような画像処理装置10(10A,10B,10C)のステータスをモニタ等の出力装置に表示する。
【0038】
選択頻度記憶部33は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、UI表示部の表示単位毎にユーザが過去に選択した頻度を記憶するものである。例えば、図5に示すように、デバイスの機種名やステータス等の基本的な情報を表示する「デバイス」シート、給紙の用紙サイズや残量等が表示される「給紙」シート等はユーザが表示することが多いため頻度が高く記憶されており、逆に「プリント設定」シートのようにユーザが最初の設置時にしか表示しないような表示単位は頻度が低く記憶される。
【0039】
ステータス記憶部34は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、通信制御部39と通信部44によって取得した最近のステータスを記憶している。例えば、図6に示すように、各表示単位の項目の最新のステータスを記憶する。
【0040】
UI表示制御部40は、UI起動時にステータス記憶部34から読み込んだ最近取得した画像処理装置10のステータスをユーザI/F部31に送信して、画像処理装置10のステータスを表示するように命令する。また、ユーザがある表示単位を選択した場合に、選択頻度記憶部33の該当する表示単位の選択頻度にカウントし、ポーリング間隔算出部41に選択頻度が更新されたことを通知する。例えば、ユーザが「デバイス」シートを選択した場合、選択頻度記憶部33の「デバイス」シートの頻度に1カウントを加算する。
【0041】
図7は、各表示単位の最近のステータス取得時刻を記憶した取得時刻記憶部の例を示す図である。
取得時刻記憶部35は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、各表示単位の最近のステータス取得時刻を記憶している。
【0042】
図8は、各表示単位のデータを取得するポーリング間隔が記憶されているポーリング間隔記憶部の例を示す図である。
ポーリング間隔記憶部36は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、各表示単位のデータを取得するポーリング間隔を記憶している。
【0043】
図9は、各表示単位の項目のステータスをポーリングする時刻を記憶しているポーリング時刻記憶部の例を示す図である。
ポーリング時刻記憶部37は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、次に各表示単位のデータをポーリングする時刻を記憶している。
【0044】
図10は、表示単位の選択頻度からポーリング間隔を参照するテーブルを記憶しているポーリング間隔参照テーブルを例示する図である。
ポーリング間隔参照テーブル38は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、表示単位の選択頻度からポーリング間隔を参照するテーブルを記憶しており、図10(A)のように絶対的な頻度を尺度にして、ポーリング間隔を決定してもよいし、図10(B)のように絶対的な頻度を全体の頻度で割った相対的な頻度の割合を尺度にして、ポーリング間隔を決定してもよい。
【0045】
ポーリング間隔算出部41は、UI表示制御部40から選択頻度の更新が通知された場合に、各表示単位の頻度を読み込み、各表示単位を取得するポーリング間隔を算出し、ポーリング間隔記憶部36に記憶する。例えば、図5に示すように「デバイス」シートの選択頻度が「21回」の場合、図10(A)のポーリング間隔参照テーブル38を参照し、ポーリング間隔が「10秒」と算出される。また、相対頻度の場合は、「デバイス」シートの選択頻度「21回」を全体の選択頻度「50回」で割ることによって相対頻度「0.45」を算出する。次に、図10(B)に示すポーリング間隔参照テーブル38を参照し、ポーリング間隔「10秒」が算出され、図8に示すようにポーリング間隔記憶部38に記憶される。
【0046】
また、「プリント設定」シートの場合、頻度と図10に示すポーリング間隔参照テーブル38からポーリング間隔「1時間」を参照し、図8に示すポーリング間隔記憶部36に記憶される。ポーリング間隔を更新後、ポーリング時刻算出部42にポーリング間隔が更新されたことを通知する。このようにポーリング間隔を設定することにより、ユーザが表示する確率の高いデータは最新の状態に保つと同時に、ユーザが表示する確率の低いデータはステータス取得しないので、ネットワークの負荷を軽減することができる。
【0047】
ポーリング時刻算出部42は、ポーリング間隔算出部41からポーリング間隔の更新が通知された場合に、更新されたポーリング間隔と取得時刻からポーリング時刻をポーリング時刻記憶部37に記憶する。例えば、図7,8のように、「デバイス」シートの取得時刻は「2004年9月XX日の15:52:10」となっており、ポーリング間隔が「10秒」となっているため、図9のポーリング時刻記憶部37には「2004年9月XX日15:52:20」と算出された時刻が記憶されている。
【0048】
ポーリング制御部43は、現在時刻がポーリング時刻になったら、該当する表示単位のステータス項目をステータス記憶部34から読み込み、通信部44に対してステータス項目を取得するよう命令し、取得したステータスをステータス記憶部34に記憶する。取得が終了したら取得時刻記憶部35の時刻を更新する。
【0049】
通信部44は、ステータス取得装置30(30A,30B)と画像処理装置10(10A,10B,10C)を、LAN等のネットワークを介して通信可能に接続する。
【0050】
画像処理装置10(10A,10B、10C)は、図2に示す画像処理装置と同一構成で、ステータス取得部15と、通信部19とを備えている。
ステータス取得部15は、通信部19によって取得したステータス取得装置30(30A,30B)からの要求データに基づいて、現在の画像処理装置10のステータスを取得する。取得した情報は通信部19によって、ステータス取得装置30へ返信される。
通信部19は、画像処理装置10(10A,10B,10C)と、ステータス取得装置30(30A,30B)とを、LAN等のネットワークを介して通信可能に接続する。
【0051】
図11は、本発明の実施例1(図2)によるステータス取得装置の処理の1例を示すフローチャートである。
図11において、例えば、ユーザからUI表示の要求があった場合(S1)、まずUI表示制御部26が選択頻度記憶部23から各表示単位の頻度を読み込み、最も頻度の高い表示単位を表示するようにユーザI/F部21に命令する(S11)。
【0052】
次に、UI表示制御部26は優先順位制御部27へ画像処理装置10のステータスを取得するように命令し(S12)、優先順位制御部27によって優先順位の決定が行われる(S21)。優先順位制御部27では、カウンタiが1に初期化され(S22)、1番目の優先順位である表示単位から順にステータス取得の繰り返し処理が行われる(S23)。このステータス取得では、まず優先順位制御部27でi番目の表示単位のステータス項目が構成され(S24)、構成されたステータス項目を一括して画像処理装置10に送信する(S25)。画像処理装置10からステータス項目を受信すると(S26)、ステータス記憶部24を受信したステータスに更新し(S27)、UI表示制御部26にi番目のステータスを表示するように要求する(S28)。次に、次のステータス取得を行うため、カウンタiをインクリメントし(S29)、S21からのステータス取得に戻る。
【0053】
優先順位制御部27からi番目のステータス表示を要求されたUI表示制御部26は、ステータス記憶部24でステータスが更新された表示単位を読み込み、ユーザI/F部21にステータスの表示命令を行う。このとき、ユーザI/F部21がステータス表示している間にも、バックグランウンドで優先順位制御部27が次のステータスの取得に移っているため、ユーザはそれぞれの表示単位を選択したときのステータス取得の待ち時間がなく、ステータスを閲覧することができる(S2)。
UI表示後、ユーザがシートの選択を行った場合(S3)、随時UI表示制御部26が選択頻度記憶部23の選択頻度の更新を行う(S14)。
【0054】
図12は、本発明の実施例2(図3)によるステータス取得装置の処理の1例を示すフローチャートで、図3に示すステータス取得装置のポーリング制御部の処理を示している。
図12において、例えばユーザからUI表示の要求があった場合(S31)、UI表示制御部40はステータス記憶部34に記憶されているステータスを読み込み(S41)、取得したステータスの表示を行うことにより(S42)、ユーザにステータスの閲覧を可能にする(S32)。
【0055】
また、ユーザがあるシートの選択を行った場合(S33)、UI表示制御部40にて選択頻度の更新を行い(S43)、ポーリング間隔算出部41に選択頻度が更新されたことを通知する(S44)。通知されたポーリング間隔算出部41は、更新された選択頻度に伴い、ポーリング間隔参照テーブル38を参照してポーリング間隔の算出を行い(S51)、ポーリング間隔の更新を行う(S52)。更新後、ポーリング間隔が更新されたことをポーリング時刻算出部41に通知を行う(S53)。通知されたポーリング時刻算出部42は、更新されたポーリング間隔と取得時刻から、ポーリング時刻の算出を行い(S61)、ポーリング時刻の更新が行われる(S62)。
【0056】
また、ポーリング制御部43では、現在時刻がポーリング時刻記憶部37のポーリング時刻となったら(S71)、ポーリング制御部43がステータス記憶部34を参照して該当する表示単位のステータス項目を構成する(S72)。次に、構成した要求データを画像処理装置10へ送信し(S73)、画像処理装置10から現在のステータスの受信を完了する(S74)。
次に、受信したステータスをステータス記憶部34に記憶し(S75)、取得時刻記憶部35にてステータス取得時刻を更新する(S76)。取得時刻の更新に伴い、ポーリング時刻の算出を行い、結果がポーリング時刻記憶部37に記憶される(S77)。
【0057】
ここで、UI表示とシートの選択からポーリング時刻の更新までの処理は、ポーリング制御部43とは非同期で実行される。そのため、UIを表示する際にステータスを取得するのではなく、ステータス記憶部34のステータスを表示しているため、ユーザは待ち時間がなく、ステータスを確認することができる。
なお、本実施例では、フローチャートに示す処理を画像処理装置内で行う場合を例に挙げて説明したが、これらの処理がソフトウェアで提供されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施例1及び実施例2の画像処理装置のステータス取得装置が接続された画像処理システムを示す図である。
【図2】図1に示す画像処理システムにおいて、ローカルエリアネットワークLANを介して接続された画像処理装置及び実施例1のステータス取得装置を詳細に示す図である。
【図3】図1に示す画像処理システムにおいて、ローカルエリアネットワークLANを介して接続された画像処理装置及び実施例2のステータス取得装置を詳細に示す図である。
【図4】ステータス取得装置に付属するモニタ等の出力装置に画像処理装置のステータスを表示した画面の例を示す図である。
【図5】項目毎に頻度が記憶されている選択頻度記憶部の例を示す図である。
【図6】表示単位毎のステータスの項目と、優先順位制御部によって取得した最近のステータスが記憶されているステータス記憶部の例を示す図である。
【図7】各表示単位の最近のステータス取得時刻を記憶した取得時刻記憶部の例を示す図である。
【図8】各表示単位のデータを取得するポーリング間隔が記憶されているポーリング間隔記憶部の例を示す図である。
【図9】各表示単位の項目のステータスをポーリングする時刻を記憶しているポーリング時刻記憶部の例を示す図である。
【図10】表示単位の選択頻度からポーリング間隔を参照するテーブルを記憶しているポーリング間隔参照テーブルの例を示す図である。
【図11】実施例1によるステータス取得装置の処理の1例を示すフローチャートである。
【図12】実施例2によるステータス取得装置の処理の1例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
10(10A,10B,10C)…画像処理装置、11…ユーザI/F部、12…記憶部、13…ステータス取得部、14…制御部、15…ステータス取得部、16…画像処理部、17…画像読取部、18…画像形成部、19…通信部、20(20A,20B)…ステータス取得装置、21…ユーザI/F部、22…記憶部、23…選択頻度記憶部、24…ステータス記憶部、25…制御部、26…UI表示制御部、27…優先順位制御部、28…通信部、30…ステータス取得装置、31…ユーザI/F部、32…記憶部、33…選択頻度記憶部、34…ステータス記憶部、35…取得時刻記憶部、36…ポーリング間隔記憶部、37…ポーリング時刻記憶部、38…ポーリング間隔参照テーブル、39…制御部、40…UI表示制御部、41…ポーリング間隔算出部、42…ポーリング時刻算出部、43…ポーリング制御部、44…通信部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置のステータス取得装置、ステータス取得方法、該ステータス取得方法を実行するプログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関し、さらに詳しくは、ネットワークに接続されたプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等の画像処理装置からステータス項目を取得する際の処理を、ユーザが過去に選択したステータス項目の頻度に基づいて優先順位またはポーリング間隔を変更して制御するようにした画像処理装置のステータス取得装置、ステータス取得方法、該ステータス取得方法を実行するプログラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ネットワークを介して接続されたプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等の画像処理装置のステータス情報を取得するためのステータス取得装置及び方法が知られている。
特許文献1に開示された「ネットワークデバイス制御装置及び方法」は、画像処理装置のステータス情報を表示単位毎に取得する方法であり、ユーザがその表示単位を選択したときにステータスを取得する方法を提案している。また、特許文献2に開示された「ネットワーク画像処理装置および監視装置並びにその方法」は、ネットワーク上の複数の画像処理装置から、過去のユーザの問い合わせ頻度に基づいて、画像処理装置との接続間隔の最適値を決定する方法を提案している。
特許文献3に開示された「情報処理装置と情報処理方法、及び情報処理システム」は、画像処理装置の現在のステータスに基づいて、画像処理装置との接続間隔を変更する方法を提案している。また、特許文献4に開示された「ネットワークプリンタ制御装置およびネットワークプリンタ制御方法および記憶媒体」は、画像処理装置の使用頻度に基づいて、画像処理装置とのポーリング間隔を変更する方法を提案している。
【特許文献1】特開平10−303931号公報
【特許文献2】特開2003−15970号公報
【特許文献3】特開平10−301728号公報
【特許文献4】特開2002−358182号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に開示された装置及び方法は、ユーザが表示単位を選択したときに、画像処理装置のステータスを取得して表示単位に表示するため、表示するまでの待ち時間が発生してしまい、改善の余地があると考えられる。
また、特許文献2〜4に開示された装置及び方法は、ネットワーク上に接続されている複数の画像処理装置の中から、それぞれユーザの問い合わせ頻度、現在のステータス、使用頻度に基づいてポーリング間隔を変更しているが、指定された画像処理装置の全てのステータスを取得しているために、取得するのに長時間を要する場合があり、改善の余地があると考えられる。
【0004】
本発明は、ネットワークを介して接続されたプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等からなる画像処理装置のステータスを取得するステータス取得装置及びステータス取得方法に関して、表示部におけるダイアログ内のシート等の表示単位毎に、ユーザの過去の選択頻度をカウントし、その選択頻度に基づいて画像処理装置本体からステータスを取得する際の優先順位またはポーリング間隔を変更するステータス取得装置及びステータス取得方法等を提供することを目的とする。
このステータス取得装置及びステータス取得方法により、全てのステータスを取得するまでステータスを表示するのを待つのではなく、ユーザが選択することが多いステータスから表示することができ、またユーザが選択することが多いステータスをより最新に保つことができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の技術手段は、ネットワークを介して画像処理装置のステータスを取得する画像処理装置のステータス取得装置であって、ステータス表示部上でユーザが過去に各表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に頻度を加算するUI表示制御部と、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、該優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御する優先順位制御部とを備えていることを特徴とする。
【0006】
第2の技術手段は、第1の技術手段の画像処理装置のステータス取得装置において、前記UI表示制御部は、選択頻度が高い表示単位から順に表示することを特徴とする。
【0007】
第3の技術手段は、第1の技術手段の画像処理装置のステータス取得装置において、前記優先順位制御部は、選択頻度が高い表示単位のステータスの場合には、優先的にステータスの取得を要求することを特徴とする。
【0008】
第4の技術手段は、ネットワークを介して画像処理装置のステータスを取得する画像処理装置のステータス取得装置であって、ステータス表示部上でユーザが過去に各表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に頻度を加算するUI表示制御部と、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいたポーリング間隔を記憶するポーリング間隔参照テーブルと、該ポーリング間隔参照テーブルを参照して表示単位毎に画像処理装置のステータスを取得するポーリング間隔を決定するポーリング間隔算出部と、前記ポーリング間隔と前回のステータス取得時刻からポーリング時刻を算出するポーリング時刻算出部と、算出された前記ポーリング時刻に表示単位のステータス項目のポーリングを制御するポーリング制御部とを備えていることを特徴とする。
【0009】
第5の技術手段は、第4の技術手段の画像処理装置のステータス取得装置において、前記ポーリング間隔参照テーブルは、選択頻度が高い場合には、ポーリング間隔を短くすることを特徴とする。
【0010】
第6の技術手段は、第4の技術手段の画像処理装置のステータス取得装置において、前記ポーリング間隔参照テーブルは、選択頻度が低い場合には、ポーリング間隔を長くすることを特徴とする。
【0011】
第7の技術手段は、ステータス表示部上でユーザが過去に表示単位を選択した頻度を記憶するステップと、ユーザがある表示単位を選択した場合に記憶されている頻度を加算するステップと、記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、該優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御するステップとからなる画像処理装置のステータス取得方法であることを特徴とする。
【0012】
第8の技術手段は、ステータス表示部上でユーザが過去に表示単位を選択した頻度を記憶するステップと、ユーザがある表示単位を選択した場合に記憶されている頻度を加算するステップと、記憶されている選択頻度に基づいたポーリング間隔を決定するステップと、前記ポーリング間隔と前回のステータス取得時刻からポーリング時刻を算出するステップと、算出された前記ポーリング時刻に、表示単位のステータス項目のポーリングを制御するステップとからなる画像処理装置のステータス取得方法であることを特徴とする。
【0013】
第9の技術手段は、第7または8の技術手段の画像処理装置のステータス取得方法をコンピュータ実行可能にしたプログラムであることを特徴とする。
【0014】
第10の技術手段は、第9の技術手段のプログラムを記録しコンピュータ読み取り可能にした記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
第1の技術手段によれば、ユーザが過去に選択した表示単位の選択頻度に基づいて、ステータス取得の優先順位を決定することで、ユーザの要求に応じたステータス取得を行い表示するステータス取得装置を提供することができる。
【0016】
第2の技術手段によれば、ユーザが高頻度に参照する情報を優先的に表示するステータス取得装置を提供することができる。また、表示がステータスの取得順と同等となるため、ステータスが表示されるまでのユーザの待ち時間を軽減することができる。
【0017】
第3の技術手段によれば、選択頻度の高いステータスから優先的に取得することで、ユーザが頻繁に選択するステータスを待ち時間なしで表示することができる。
【0018】
第4の技術手段によれば、ユーザが過去に選択した表示単位の選択頻度に基づいて、取得するポーリング間隔を決定することで、ユーザの要求に合ったステータス取得を行い表示するステータス取得装置を提供することができる。
【0019】
第5の技術手段によれば、選択頻度の高いステータスのポーリング間隔を短くすることで、ユーザが頻繁に選択するステータスを最新の情報に保つことができる。
【0020】
第6の技術手段によれば、選択頻度の低いステータスを取得する際のポーリング間隔を長くすることで、ネットワークの負荷を軽減することができる。
【0021】
第7,9,10の技術手段によれば、ユーザの選択頻度に基づいて、ステータス取得の優先順位を決定することで、ユーザの要求に応じたステータス取得方法を提供することができる。
【0022】
第8,9,10の技術手段によれば、ユーザが過去に選択した表示単位の選択頻度に基づいて、取得するポーリング間隔を決定することで、ユーザが頻繁に選択するステータスを最新の情報に保つステータス取得方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明は、ネットワークを介して接続されたプリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等からなる画像処理装置のステータスを取得するステータス取得装置及びステータス取得方法に関し、ステータス表示画面に表示されたダイアログ内のシート等の表示単位毎に、ユーザの過去の選択頻度をカウントし、その選択頻度に基づいて画像処理装置本体からステータスを取得する際の優先順位またはポーリング間隔を変更するステータス取得装置及びステータス取得方法を提供するもので、優先順位を変更するステータス取得装置は、ステータス表示画面上でユーザが過去にダイアログ内のシート等の表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択したとき選択頻度記憶部に頻度を加算するUI(User Interface)表示制御部と、選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御する優先順位制御部とを備え、また、ポーリング間隔を変更するステータス取得装置は、ポーリング間隔参照テーブルと、ポーリング間隔算出部と、ポーリング時刻算出部と、ポーリング制御部とを備えている。
以下、本発明の構成を実施例1,2のステータス取得装置を示す図1〜12に基づいて説明する。
【実施例1】
【0024】
図1は、実施例1,2の画像処理装置のステータス取得装置が接続された画像処理システムを示す図である。
本発明の画像処理装置のステータス取得装置が接続された画像処理システムは、図1に示すように、ネットワークであるローカルエリアネットワークLANを介して、プリンタ、ファクシミリ装置、複写機、複合機等のような画像処理装置10A,10B,10Cとステータス取得装置20A,20Bとが相互に接続されている。
【0025】
図2は、図1に示す画像処理システムにおいて、ローカルエリアネットワークLANを介して接続された画像処理装置及び実施例1のステータス取得装置を詳細に示す図である。なお、画像処理装置10A,10B,10C及びステータス取得装置20A,20B(30A,30B)は、それぞれ同一構成であるのものとしている。
【0026】
ステータス取得装置20(20A,20B)は、それぞれユーザI/F部21と、選択頻度記憶部23とステータス記憶部24からなる記憶部22と、UI表示制御部26と優先順位制御部27からなる制御部25と、通信部28とを備えている。
【0027】
図4は、ステータス取得装置に付属するモニタ等の出力装置に画像処理装置のステータスを表示したUI画面の例を示す図であって、ユーザI/F部21は、図4に示すような画像処理装置10のステータスをモニタ等の出力装置に表示する。
図4に示すUI表示部は、ダイアログでシートによって複数の表示単位に分かれており、例えば、図4(A)では「デバイス」シートが選択されている状態であり、デバイスに関する項目が表示され、また図4(B)では「排紙」シートが選択され、排紙に関する項目が表示されている。本発明では、図4に示すシートのように、1以上の項目を表示している画面を表示単位と呼ぶこととする。
【0028】
図5は、項目毎に頻度が記憶されている選択頻度記憶部の例を示す図である。
選択頻度記憶部23は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、UI表示部の表示単位毎にユーザが過去に選択した頻度を記憶するものである。
例えば、図5に示すように、デバイスの機種名やステータス等の基本的な情報を表示する「デバイス」シート、給紙の用紙サイズや残量等が表示される「給紙」シート等はユーザが表示することが多いため頻度が高く記憶されており、逆に「プリント設定」シートのようにユーザが最初の設置時にしか表示しないような表示単位は頻度が低く記憶される。
【0029】
図6は、表示単位毎のステータスの項目と、優先順位制御部によって取得した最近のステータスが記憶されているステータス記憶部の例を示す図である。
ステータス記憶部24は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、表示単位毎のステータスの項目と、優先順位制御部27によって取得した最近のステータスを記憶している。例えば、表示単位毎の項目の最新のステータスを記憶する。
【0030】
UI表示制御部26は、UI起動時にユーザI/F部21に画像処理装置10のステータスを選択頻度記憶部23から頻度の高い表示単位から順に表示するように命令し、優先順位制御部27に画像処理装置10のステータスを取得するように命令する。ステータスの取得が完了したら、ユーザI/F部21に取得したステータスをUI表示部に表示するように命令する。このとき、ステータスの取得を行っている間、ユーザI/F部21はステータス取得中の旨をユーザに通知してもよいし、起動時にはステータス記憶部24に記憶されているステータスを表示してステータス取得終了後にステータス表示を更新してもよい。
また、ユーザがある表示単位を選択した場合に、選択頻度記憶部23の該当する表示単位の選択頻度を加算する。例えば、ユーザが「デバイス」シートを選択した場合、選択頻度記憶部23の「デバイス」シートの頻度に1カウントを加算する。
【0031】
優先順位制御部27は、選択頻度記憶部23によって記憶された各表示単位の頻度を読み込み、頻度が高い方から優先的に画像処理装置10のステータスを取得するように画像処理装置10へ命令する。例えば、図5のような頻度データが選択頻度記憶部23に記憶されていた場合、最も頻度が高い「デバイス」シートの情報を画像処理装置10からデータ取得を要求し、データ取得終了と同時に取得したデータを図6のようなステータス記憶部24へ記憶する。その後、次に頻度の高い「給紙」シートのデータ取得・記憶、次の「排紙」シートの取得・記憶のように、シート毎にデータ取得・記憶の繰り返しを行う。
【0032】
通信部28は、ステータス取得装置20と、画像処理装置10とを、LAN等のネットワークを介して通信可能に接続する。
【0033】
画像処理装置10(10A,10B,10C)は、ネットワークであるローカルエリアネットワークLANを介して、ステータス取得装置20(20A,20B)と接続され、図2に示すように、ユーザI/F部11、ステータス記憶部13からなる記憶部12と、ステータス取得部15からなる制御部14と、画像処理部16と、通信部19とを備え、画像処理部16には画像入力を行う画像読取部17と印刷出力を行う画像形成部18とが接続されている。
【0034】
ステータス取得部15は、通信部19によって取得したステータス取得装置20からの要求データに基づいて、現在の画像処理装置10のステータスを取得する。取得した情報は通信部19によって、ステータス取得装置20へ返信される。
【0035】
通信部19は、画像処理装置10(10A、10B,10C)と、ステータス取得装置20(20A,20B)とを、LAN等のネットワークを介して通信可能に接続する。
【実施例2】
【0036】
図3は、図1に示す画像処理システムにおいて、ローカルエリアネットワークLANを介して接続された画像処理装置及び実施例2のステータス取得装置を詳細に示す図である。なお、画像処理装置10A,10B,10C及びステータス取得装置30A,30Bは、それぞれ同一構成であるのものとし、さらに画像処理装置10A,10B,10Cについては、図2に示す画像処理装置と同一構成であるのものとしている。
【0037】
実施例2のステータス取得装置30(30A,30B)は、ユーザI/F部31と、選択頻度記憶部33とステータス記憶部34と取得時刻記憶部35とポーリング間隔記憶部36とポーリング時刻記憶部37とポーリング間隔参照テーブル38とからなる記憶部32と、UI表示制御部40とポーリング間隔算出部41とポーリング時刻算出部42とポーリング制御部43とからなる制御部39と、通信部44とを備えている。
ユーザI/F部31は、図4に示すような画像処理装置10(10A,10B,10C)のステータスをモニタ等の出力装置に表示する。
【0038】
選択頻度記憶部33は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、UI表示部の表示単位毎にユーザが過去に選択した頻度を記憶するものである。例えば、図5に示すように、デバイスの機種名やステータス等の基本的な情報を表示する「デバイス」シート、給紙の用紙サイズや残量等が表示される「給紙」シート等はユーザが表示することが多いため頻度が高く記憶されており、逆に「プリント設定」シートのようにユーザが最初の設置時にしか表示しないような表示単位は頻度が低く記憶される。
【0039】
ステータス記憶部34は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、通信制御部39と通信部44によって取得した最近のステータスを記憶している。例えば、図6に示すように、各表示単位の項目の最新のステータスを記憶する。
【0040】
UI表示制御部40は、UI起動時にステータス記憶部34から読み込んだ最近取得した画像処理装置10のステータスをユーザI/F部31に送信して、画像処理装置10のステータスを表示するように命令する。また、ユーザがある表示単位を選択した場合に、選択頻度記憶部33の該当する表示単位の選択頻度にカウントし、ポーリング間隔算出部41に選択頻度が更新されたことを通知する。例えば、ユーザが「デバイス」シートを選択した場合、選択頻度記憶部33の「デバイス」シートの頻度に1カウントを加算する。
【0041】
図7は、各表示単位の最近のステータス取得時刻を記憶した取得時刻記憶部の例を示す図である。
取得時刻記憶部35は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、各表示単位の最近のステータス取得時刻を記憶している。
【0042】
図8は、各表示単位のデータを取得するポーリング間隔が記憶されているポーリング間隔記憶部の例を示す図である。
ポーリング間隔記憶部36は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、各表示単位のデータを取得するポーリング間隔を記憶している。
【0043】
図9は、各表示単位の項目のステータスをポーリングする時刻を記憶しているポーリング時刻記憶部の例を示す図である。
ポーリング時刻記憶部37は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、次に各表示単位のデータをポーリングする時刻を記憶している。
【0044】
図10は、表示単位の選択頻度からポーリング間隔を参照するテーブルを記憶しているポーリング間隔参照テーブルを例示する図である。
ポーリング間隔参照テーブル38は、ROMやRAM等のような記憶手段であり、表示単位の選択頻度からポーリング間隔を参照するテーブルを記憶しており、図10(A)のように絶対的な頻度を尺度にして、ポーリング間隔を決定してもよいし、図10(B)のように絶対的な頻度を全体の頻度で割った相対的な頻度の割合を尺度にして、ポーリング間隔を決定してもよい。
【0045】
ポーリング間隔算出部41は、UI表示制御部40から選択頻度の更新が通知された場合に、各表示単位の頻度を読み込み、各表示単位を取得するポーリング間隔を算出し、ポーリング間隔記憶部36に記憶する。例えば、図5に示すように「デバイス」シートの選択頻度が「21回」の場合、図10(A)のポーリング間隔参照テーブル38を参照し、ポーリング間隔が「10秒」と算出される。また、相対頻度の場合は、「デバイス」シートの選択頻度「21回」を全体の選択頻度「50回」で割ることによって相対頻度「0.45」を算出する。次に、図10(B)に示すポーリング間隔参照テーブル38を参照し、ポーリング間隔「10秒」が算出され、図8に示すようにポーリング間隔記憶部38に記憶される。
【0046】
また、「プリント設定」シートの場合、頻度と図10に示すポーリング間隔参照テーブル38からポーリング間隔「1時間」を参照し、図8に示すポーリング間隔記憶部36に記憶される。ポーリング間隔を更新後、ポーリング時刻算出部42にポーリング間隔が更新されたことを通知する。このようにポーリング間隔を設定することにより、ユーザが表示する確率の高いデータは最新の状態に保つと同時に、ユーザが表示する確率の低いデータはステータス取得しないので、ネットワークの負荷を軽減することができる。
【0047】
ポーリング時刻算出部42は、ポーリング間隔算出部41からポーリング間隔の更新が通知された場合に、更新されたポーリング間隔と取得時刻からポーリング時刻をポーリング時刻記憶部37に記憶する。例えば、図7,8のように、「デバイス」シートの取得時刻は「2004年9月XX日の15:52:10」となっており、ポーリング間隔が「10秒」となっているため、図9のポーリング時刻記憶部37には「2004年9月XX日15:52:20」と算出された時刻が記憶されている。
【0048】
ポーリング制御部43は、現在時刻がポーリング時刻になったら、該当する表示単位のステータス項目をステータス記憶部34から読み込み、通信部44に対してステータス項目を取得するよう命令し、取得したステータスをステータス記憶部34に記憶する。取得が終了したら取得時刻記憶部35の時刻を更新する。
【0049】
通信部44は、ステータス取得装置30(30A,30B)と画像処理装置10(10A,10B,10C)を、LAN等のネットワークを介して通信可能に接続する。
【0050】
画像処理装置10(10A,10B、10C)は、図2に示す画像処理装置と同一構成で、ステータス取得部15と、通信部19とを備えている。
ステータス取得部15は、通信部19によって取得したステータス取得装置30(30A,30B)からの要求データに基づいて、現在の画像処理装置10のステータスを取得する。取得した情報は通信部19によって、ステータス取得装置30へ返信される。
通信部19は、画像処理装置10(10A,10B,10C)と、ステータス取得装置30(30A,30B)とを、LAN等のネットワークを介して通信可能に接続する。
【0051】
図11は、本発明の実施例1(図2)によるステータス取得装置の処理の1例を示すフローチャートである。
図11において、例えば、ユーザからUI表示の要求があった場合(S1)、まずUI表示制御部26が選択頻度記憶部23から各表示単位の頻度を読み込み、最も頻度の高い表示単位を表示するようにユーザI/F部21に命令する(S11)。
【0052】
次に、UI表示制御部26は優先順位制御部27へ画像処理装置10のステータスを取得するように命令し(S12)、優先順位制御部27によって優先順位の決定が行われる(S21)。優先順位制御部27では、カウンタiが1に初期化され(S22)、1番目の優先順位である表示単位から順にステータス取得の繰り返し処理が行われる(S23)。このステータス取得では、まず優先順位制御部27でi番目の表示単位のステータス項目が構成され(S24)、構成されたステータス項目を一括して画像処理装置10に送信する(S25)。画像処理装置10からステータス項目を受信すると(S26)、ステータス記憶部24を受信したステータスに更新し(S27)、UI表示制御部26にi番目のステータスを表示するように要求する(S28)。次に、次のステータス取得を行うため、カウンタiをインクリメントし(S29)、S21からのステータス取得に戻る。
【0053】
優先順位制御部27からi番目のステータス表示を要求されたUI表示制御部26は、ステータス記憶部24でステータスが更新された表示単位を読み込み、ユーザI/F部21にステータスの表示命令を行う。このとき、ユーザI/F部21がステータス表示している間にも、バックグランウンドで優先順位制御部27が次のステータスの取得に移っているため、ユーザはそれぞれの表示単位を選択したときのステータス取得の待ち時間がなく、ステータスを閲覧することができる(S2)。
UI表示後、ユーザがシートの選択を行った場合(S3)、随時UI表示制御部26が選択頻度記憶部23の選択頻度の更新を行う(S14)。
【0054】
図12は、本発明の実施例2(図3)によるステータス取得装置の処理の1例を示すフローチャートで、図3に示すステータス取得装置のポーリング制御部の処理を示している。
図12において、例えばユーザからUI表示の要求があった場合(S31)、UI表示制御部40はステータス記憶部34に記憶されているステータスを読み込み(S41)、取得したステータスの表示を行うことにより(S42)、ユーザにステータスの閲覧を可能にする(S32)。
【0055】
また、ユーザがあるシートの選択を行った場合(S33)、UI表示制御部40にて選択頻度の更新を行い(S43)、ポーリング間隔算出部41に選択頻度が更新されたことを通知する(S44)。通知されたポーリング間隔算出部41は、更新された選択頻度に伴い、ポーリング間隔参照テーブル38を参照してポーリング間隔の算出を行い(S51)、ポーリング間隔の更新を行う(S52)。更新後、ポーリング間隔が更新されたことをポーリング時刻算出部41に通知を行う(S53)。通知されたポーリング時刻算出部42は、更新されたポーリング間隔と取得時刻から、ポーリング時刻の算出を行い(S61)、ポーリング時刻の更新が行われる(S62)。
【0056】
また、ポーリング制御部43では、現在時刻がポーリング時刻記憶部37のポーリング時刻となったら(S71)、ポーリング制御部43がステータス記憶部34を参照して該当する表示単位のステータス項目を構成する(S72)。次に、構成した要求データを画像処理装置10へ送信し(S73)、画像処理装置10から現在のステータスの受信を完了する(S74)。
次に、受信したステータスをステータス記憶部34に記憶し(S75)、取得時刻記憶部35にてステータス取得時刻を更新する(S76)。取得時刻の更新に伴い、ポーリング時刻の算出を行い、結果がポーリング時刻記憶部37に記憶される(S77)。
【0057】
ここで、UI表示とシートの選択からポーリング時刻の更新までの処理は、ポーリング制御部43とは非同期で実行される。そのため、UIを表示する際にステータスを取得するのではなく、ステータス記憶部34のステータスを表示しているため、ユーザは待ち時間がなく、ステータスを確認することができる。
なお、本実施例では、フローチャートに示す処理を画像処理装置内で行う場合を例に挙げて説明したが、これらの処理がソフトウェアで提供されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】実施例1及び実施例2の画像処理装置のステータス取得装置が接続された画像処理システムを示す図である。
【図2】図1に示す画像処理システムにおいて、ローカルエリアネットワークLANを介して接続された画像処理装置及び実施例1のステータス取得装置を詳細に示す図である。
【図3】図1に示す画像処理システムにおいて、ローカルエリアネットワークLANを介して接続された画像処理装置及び実施例2のステータス取得装置を詳細に示す図である。
【図4】ステータス取得装置に付属するモニタ等の出力装置に画像処理装置のステータスを表示した画面の例を示す図である。
【図5】項目毎に頻度が記憶されている選択頻度記憶部の例を示す図である。
【図6】表示単位毎のステータスの項目と、優先順位制御部によって取得した最近のステータスが記憶されているステータス記憶部の例を示す図である。
【図7】各表示単位の最近のステータス取得時刻を記憶した取得時刻記憶部の例を示す図である。
【図8】各表示単位のデータを取得するポーリング間隔が記憶されているポーリング間隔記憶部の例を示す図である。
【図9】各表示単位の項目のステータスをポーリングする時刻を記憶しているポーリング時刻記憶部の例を示す図である。
【図10】表示単位の選択頻度からポーリング間隔を参照するテーブルを記憶しているポーリング間隔参照テーブルの例を示す図である。
【図11】実施例1によるステータス取得装置の処理の1例を示すフローチャートである。
【図12】実施例2によるステータス取得装置の処理の1例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
10(10A,10B,10C)…画像処理装置、11…ユーザI/F部、12…記憶部、13…ステータス取得部、14…制御部、15…ステータス取得部、16…画像処理部、17…画像読取部、18…画像形成部、19…通信部、20(20A,20B)…ステータス取得装置、21…ユーザI/F部、22…記憶部、23…選択頻度記憶部、24…ステータス記憶部、25…制御部、26…UI表示制御部、27…優先順位制御部、28…通信部、30…ステータス取得装置、31…ユーザI/F部、32…記憶部、33…選択頻度記憶部、34…ステータス記憶部、35…取得時刻記憶部、36…ポーリング間隔記憶部、37…ポーリング時刻記憶部、38…ポーリング間隔参照テーブル、39…制御部、40…UI表示制御部、41…ポーリング間隔算出部、42…ポーリング時刻算出部、43…ポーリング制御部、44…通信部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して画像処理装置のステータスを取得する画像処理装置のステータス取得装置であって、ステータス表示部上でユーザが過去に各表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に頻度を加算するUI表示制御部と、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、該優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御する優先順位制御部とを備えていることを特徴とする画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項2】
前記UI表示制御部は、選択頻度が高い表示単位から順に表示することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項3】
前記優先順位制御部は、選択頻度が高い表示単位のステータスの場合には、優先的にステータスの取得を要求することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項4】
ネットワークを介して画像処理装置のステータスを取得する画像処理装置のステータス取得装置であって、ステータス表示部上でユーザが過去に各表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に頻度を加算するUI表示制御部と、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいたポーリング間隔を記憶するポーリング間隔参照テーブルと、該ポーリング間隔参照テーブルを参照して表示単位毎に画像処理装置のステータスを取得するポーリング間隔を決定するポーリング間隔算出部と、前記ポーリング間隔と前回のステータス取得時刻からポーリング時刻を算出するポーリング時刻算出部と、算出された前記ポーリング時刻に表示単位のステータス項目のポーリングを制御するポーリング制御部とを備えていることを特徴とする画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項5】
前記ポーリング間隔参照テーブルは、選択頻度が高い場合には、ポーリング間隔を短くすることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項6】
前記ポーリング間隔参照テーブルは、選択頻度が低い場合には、ポーリング間隔を長くすることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項7】
ステータス表示部上でユーザが過去に表示単位を選択した頻度を記憶するステップと、ユーザがある表示単位を選択した場合に記憶されている頻度を加算するステップと、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、該優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御するステップとからなることを特徴とする画像処理装置のステータス取得方法。
【請求項8】
ステータス表示部上でユーザが過去に表示単位を選択した頻度を選択頻度記憶部に記憶するステップと、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に記憶されている頻度を加算するステップと、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいたポーリング間隔を決定するステップと、前記ポーリング間隔と前回のステータス取得時刻からポーリング時刻を算出するステップと、算出された前記ポーリング時刻に、表示単位のステータス項目のポーリングを制御するステップとからなることを特徴とする画像処理装置のステータス取得方法。
【請求項9】
請求項7または8記載の画像処理装置のステータス取得方法をコンピュータ実行可能にしたことを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9記載のプログラムを記録しコンピュータ読み取り可能にしたことを特徴とする記録媒体。
【請求項1】
ネットワークを介して画像処理装置のステータスを取得する画像処理装置のステータス取得装置であって、ステータス表示部上でユーザが過去に各表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に頻度を加算するUI表示制御部と、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、該優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御する優先順位制御部とを備えていることを特徴とする画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項2】
前記UI表示制御部は、選択頻度が高い表示単位から順に表示することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項3】
前記優先順位制御部は、選択頻度が高い表示単位のステータスの場合には、優先的にステータスの取得を要求することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項4】
ネットワークを介して画像処理装置のステータスを取得する画像処理装置のステータス取得装置であって、ステータス表示部上でユーザが過去に各表示単位を選択した頻度を記憶する選択頻度記憶部と、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に頻度を加算するUI表示制御部と、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいたポーリング間隔を記憶するポーリング間隔参照テーブルと、該ポーリング間隔参照テーブルを参照して表示単位毎に画像処理装置のステータスを取得するポーリング間隔を決定するポーリング間隔算出部と、前記ポーリング間隔と前回のステータス取得時刻からポーリング時刻を算出するポーリング時刻算出部と、算出された前記ポーリング時刻に表示単位のステータス項目のポーリングを制御するポーリング制御部とを備えていることを特徴とする画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項5】
前記ポーリング間隔参照テーブルは、選択頻度が高い場合には、ポーリング間隔を短くすることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項6】
前記ポーリング間隔参照テーブルは、選択頻度が低い場合には、ポーリング間隔を長くすることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置のステータス取得装置。
【請求項7】
ステータス表示部上でユーザが過去に表示単位を選択した頻度を記憶するステップと、ユーザがある表示単位を選択した場合に記憶されている頻度を加算するステップと、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいて優先順位を決定し、該優先順位に従って表示単位のステータス項目の取得を制御するステップとからなることを特徴とする画像処理装置のステータス取得方法。
【請求項8】
ステータス表示部上でユーザが過去に表示単位を選択した頻度を選択頻度記憶部に記憶するステップと、ユーザがある表示単位を選択した場合に前記選択頻度記憶部に記憶されている頻度を加算するステップと、前記選択頻度記憶部に記憶されている選択頻度に基づいたポーリング間隔を決定するステップと、前記ポーリング間隔と前回のステータス取得時刻からポーリング時刻を算出するステップと、算出された前記ポーリング時刻に、表示単位のステータス項目のポーリングを制御するステップとからなることを特徴とする画像処理装置のステータス取得方法。
【請求項9】
請求項7または8記載の画像処理装置のステータス取得方法をコンピュータ実行可能にしたことを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9記載のプログラムを記録しコンピュータ読み取り可能にしたことを特徴とする記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−146492(P2006−146492A)
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−334604(P2004−334604)
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月8日(2006.6.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月18日(2004.11.18)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]