説明

画像処理装置の拡張制御装置におけるWebアクセスコントロール

【課題】 プロキシ設定で登録したプロキシサーバ・ポートが正常でない状態でも、ローカルの扱いとなっている、ブラウザアプリケーションが搭載されている自機である拡張制御装置と、その接続相手となっている画像処理装置に対して、問題なくWebアクセスを行うことができるようにする。
【解決手段】 拡張制御装置は、Webブラウザアプリケーションにおいて、プロキシサーバ・ポートが設定された場合に、自機である拡張制御装置と、拡張制御装置に接続された画像処理装置とを、プロキシサーバ・ポートアクセスから自動的に除外する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置と、画像処理装置に接続してその機能と柔軟性を拡張し、また、自身特有の機能を実現する拡張制御装置、におけるWebアクセスコントロールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術としては、プロキシサーバ経由でアクセスしたWebページがエラーだった場合に、プロキシサーバから情報を受けてそのエラー内容を表示したり、エラー復帰手段を提供したりするものである(例えば、特許文献1及び2)。
【特許文献1】特開平11−313105号公報
【特許文献2】特開2002−073554号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の技術では、実際にユーザがアクセスしてたどり着くはずだったページのエラー情報を表示したり、発生したエラーの回避方法を提示できたりするが、プロキシサーバ自体の異常時に関するエラー処理や回避方法などについての記載はなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に関わる画像処理システムは、前記の課題を解決するため、文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置と、前記画像処理装置に接続してその機能と柔軟性を拡張し、また、自身特有の機能を実現するためのWebブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを持つ拡張制御装置とが接続する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は接続する拡張制御装置を特定する接続拡張制御装置設定手段を持ち、前記拡張制御装置は接続する画像処理装置を特定する接続画像処理装置設定手段を持ち、前記拡張制御装置は、プロキシサーバ・ポートを設定するプロキシ設定手段と、前記Webブラウザアプリケーションにおいて、前記プロキシ設定手順によりプロキシサーバ・ポートが設定された場合に、自機である前記拡張制御装置と、前記拡張制御装置に接続された前記画像処理装置を、該プロキシサーバ・ポートアクセスから自動的に除外するプロキシ除外設定手段とを持つ、ということを特徴とする、画像処理システムと、文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置と、前記画像処理装置に接続してその機能と柔軟性を拡張し、また、自身特有の機能を実現するためのWebブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを持つ拡張制御装置とが接続する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は接続する拡張制御装置を特定する接続拡張制御装置設定手段を持ち、前記拡張制御装置は接続する画像処理装置を特定する接続画像処理装置設定手段を持ち、前記拡張制御装置は、プロキシサーバ・ポートを設定するプロキシ設定手段と、前記Webブラウザアプリケーションにおいて、前記プロキシ設定手順によりプロキシサーバ・ポートが設定された場合に、前記拡張制御装置に接続された前記画像処理装置を、該プロキシサーバ・ポートアクセスから自動的に除外するプロキシ除外設定手段とを持つ、ということを特徴とする、画像処理システムと、文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置と、前記画像処理装置に接続してその機能と柔軟性を拡張し、また、自身特有の機能を実現するためのWebブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを持つ拡張制御装置とが接続する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は接続する拡張制御装置を特定する接続拡張制御装置設定手段を持ち、前記拡張制御装置は接続する画像処理装置を特定する接続画像処理装置設定手段を持ち、前記拡張制御装置は、プロキシサーバ・ポートを設定するプロキシ設定手段と、前記Webブラウザアプリケーションにおいて、前記プロキシ設定手順によりプロキシサーバ・ポートが設定された場合に、前記プロキシ設定手段により設定されたプロキシサーバ・ポートの状態を監視し、前記プロキシサーバ・ポートが正常に動作していない場合は、自機である前記拡張制御装置と、前記拡張制御装置に接続された前記画像処理装置とを、該プロキシサーバ・ポートアクセスから自動的に除外するプロキシ除外設定手段とを持つ、ということを特徴とする、画像処理システムと、文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置と、前記画像処理装置に接続してその機能と柔軟性を拡張し、また、自身特有の機能を実現するためのWebブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを持つ拡張制御装置とが接続する画像処理システムにおいて、前記画像処理装置は接続する拡張制御装置を特定する接続拡張制御装置設定手段を持ち、前記拡張制御装置は接続する画像処理装置を特定する接続画像処理装置設定手段を持ち、前記拡張制御装置は、Webアクセスを行う際に、プロキシサーバ・ポートに一旦アクセスし、サーバが正常でないと判断された場合に、自機である前記拡張制御装置と、前記拡張制御装置に接続された前記画像処理装置とを、該プロキシサーバ・ポートアクセスから自動的に除外するプロキシ除外設定手段とを持つことを特徴とする、画像処理システム、で構成される。
【発明の効果】
【0005】
本発明により、プロキシ設定で登録したプロキシサーバ・ポートが正常でない状態でも、ローカルの扱いとなっている、ブラウザアプリケーションが搭載されている自機である拡張制御装置、または、その接続相手となっている画像処理装置に対して、問題なくWebアクセスを行うことができる。
【0006】
実施例1、2では、その除外設定を拡張制御装置が自動で行うため、ユーザは意識することなく自機である拡張制御装置、または、その接続相手となっている画像処理装置へのWebアクセスを正常に行うことができる。
【0007】
また、ユーザが意識的にプロキシ設定を行っていたと仮定した場合、実施例4のように、プロキシサーバ・ポートの状態を定期的に監視することで、プロキシサーバ・ポートが正常ならプロキシのアクセス、正常な状態でなければダイレクトでのアクセス、を行うことができ、そのときの状況に一番適した方法でWebアクセスを行うことができる。
【0008】
さらに、実施例4においては、実施例3とは別手段を取っており、一度プロキシサーバにアクセスしてみて、正常でなければダイレクトにアクセスすることで、このときも状況に一番適した方法でWebアクセスを行うことができる。
【0009】
また、実施例3、4ともに、プロキシ設定から一旦除外したとしても、その後定期的にプロキシサーバ・ポートの状態を監視することで、正常な状態に戻ったら除外設定を解除することができるので、常に状況に応じた、最適なWebアクセスを行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(実施例1)
第1の実施例を説明する。ここでは、請求項1にあるように、拡張制御装置においてプロキシ設定が行われたときに、自機である拡張制御装置と、拡張制御装置に接続された画像処理装置をプロキシ設定から除外し、Webブラウザアプリケーションからのナビゲートは、プロキシサーバ・ポートの設定からは除外されダイレクトで接続を行うようにした場合の実施例について説明する。なお、ここで示す構成は一例であり図示の構成に限定されるものではない。
【0011】
図1は、画像処理システムが利用されるネットワーク環境の一例を示す模式図である。
【0012】
画像処理システム10は画像処理装置100と拡張制御装置103から構成されるシステムであり、文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置100に対してさらに拡張された機能を提供する。画像処理装置100と拡張制御装置103はそれぞれLAN400に接続され、LAN400を介して他のネットワークノードと通信する。
【0013】
クライアントパーソナルコンピュータ(PC)11は個人向けの情報処理装置であり、主にユーザの机上に置かれ各種のアプリケーションプログラムが実行される。クライアントPC11はLAN400に接続され、LAN400を介して他のネットワークノードが提供するサービスを利用したり、他のネットワークノードにサービスを提供したりする。
【0014】
サーバコンピュータ12は大規模な情報処理装置であり、LAN400に接続され、LAN400を介して主に他のネットワークノードに対するサービスを提供する。
【0015】
プリンタ13はネットワーク対応した周辺機器であり、LAN400に接続され、LAN400を介して他のネットワークノードに対して画像形成装置のサービスを提供する。
【0016】
ルータ15はネットワークとネットワークを接続するネットワークノードであり、インターネットやバーチャルプライベートネットワークなどの広域ネットワーク16とLAN400とを接続する。
【0017】
LAN400はユーザのオフィスなどに敷設されたローカルエリアネットワークである。
【0018】
図2は、画像処理装置と拡張制御装置の組み合わせによって構成された画像処理システムのブロック図である。
【0019】
画像処理装置100は、文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等各種の基本的な画像処理機能を提供する。
【0020】
リーダー部(画像入力装置)200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダー部200は、原稿を読取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット250とで構成される。
【0021】
プリンタ部(画像出力装置)300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット360と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット310と、印字された記録紙をソート、ステイプルして機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット370とで構成される。
【0022】
制御装置110は、リーダー部200、プリンタ部300と電気的に接続され、さらにLAN400にと接続されている。制御装置110は、リーダー部200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ部300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。また、リーダー部200から読取った画像データを、コードデータに変換し、LAN400を介して図示しないホストコンピュータへ送信するスキャナ機能、ホストコンピュータからLAN400を介して受信したコードデータを画像データに変換し、プリンタ部300に出力するプリンタ機能を提供する。
【0023】
操作部150は、制御装置110に接続され、液晶タッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。
【0024】
拡張制御装置103は制御装置本体170と操作部171と周辺機器172から構成される。拡張制御装置本体170は、よく知られているパーソナルコンピュータと同等のハードウェアアーキテクチャで構成され、汎用オペレーティングシステムや各種デバイスドライバや各種アプリケーションプログラムを含む一般的なソフトウェアを実行することができる。操作部171はユーザが拡張制御装置103を操作するためのユーザインタフェースを提供する。周辺機器172は一般的なパーソナルコンピュータ用に提供されている各種の周辺機器であり、拡張制御装置170のハードウェアを拡張する。
【0025】
画像処理装置100と拡張制御装置103はLAN400を介して接続され相互に通信できる。ローカルインタフェース201は両者の間に専用の通信経路を提供するためのオプションインタフェースであり、USBや専用バスなどによって実装される。
【0026】
図3は、画像処理装置と拡張制御装置の組み合わせによって構成された画像処理システムの外観図である。
【0027】
画像処理装置100は各種の画像処理機能を提供する複合機である。拡張制御装置170は画像処理装置100の背面に設置される。操作部171は透明タッチパネルを表面に貼った液晶ディスプレイであり、拡張制御装置171と電気的に接続されている。周辺機器172は拡張制御装置171と電気的に接続されたI/O装置であり、たとえばICカードリーダライタ、メモリメディアドライブなどである。拡張制御装置170の操作部171と周辺機器172は専用スタンドに設置され、画像処理装置100の前に立ったユーザによって容易に操作できるように配置されている。
【0028】
図4は、画像処理装置の制御装置110のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0029】
メインコントローラ111は、主にCPU112と、バスコントローラ113、各種I/Fコントローラ回路とから構成される。
【0030】
CPU112とバスコントローラ113は制御装置110全体の動作を制御するものであり、CPU112はROM114からROM I/F115を経由して読込んだプログラムに基いて動作する。また、ホストコンピュータから受信したPDL(ページ記述言語)コードデータを解釈し、ラスターイメージデータに展開する動作も、このプログラムに記述されており、ソフトウェアによって処理される。バスコントローラ113は各I/Fから入出力されるデータ転送を制御するものであり、バス競合時の調停やDMAデータ転送の制御を行う。
【0031】
DRAM116はDRAM I/F117によってメインコントローラ111と接続されており、CPU112が動作するためのワークエリアや、画像データを蓄積するためのエリアとして使用される。
【0032】
Codec118は、DRAM116に蓄積されたラスターイメージデータをMH/MR/MMR/JBIG/JPEG等の方式で圧縮し、また逆に圧縮され蓄積されたコードデータをラスターイメージデータに伸長する。SRAM119はCodec118の一時的なワーク領域として使用される。Codec118はI/F120を介してメインコントローラ111と接続され、DRAM116との間のデータの転送は、バスコントローラ113によって制御されDMA転送される。
【0033】
Graphic Processor135は、画像回転、変倍処理、色空間変換等の処理を行う。
【0034】
外部通信I/F121はI/F122によってメインコントローラ111と接続され、コネクタ122によって外部ネットワークと接続される。
【0035】
汎用高速バス125には、拡張ボードを接続するための拡張コネクタ124とI/O制御部126とが接続される。汎用高速バスとしては、一般的にPCIバスがあげられる。
【0036】
I/O制御部126には、リーダー部200、プリンタ部300の各CPUと制御コマンドを送受信するための調歩同期シリアル通信コントローラ127が2チャンネル装備されており、I/Oバス128によって外部I/F回路140,145に接続されている。
【0037】
パネルI/F132は、LCDコントローラ131に接続され、操作部150上の液晶画面に表示を行うためのI/Fと、ハードキーやタッチパネルキーの入力を行うためのキー入力I/F130とから構成される。
【0038】
操作部150は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号は前述したパネルI/F132を介してCPU112に伝えられ、液晶表示部はパネルI/F520から送られてきた画像データを表示するものである。液晶表示部には、本画像処理装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
【0039】
リアルタイムクロックモジュール133は、機器内で管理する日付と時刻を更新/保存するためのもので、バックアップ電池134によってバックアップされている。
【0040】
E-IDEインタフェース161は、外部記憶装置を接続するためのものである。本実施例においては、このI/Fを介してハードディスクドライブ160を接続し、ハードディスク162へ画像データを記憶させたり、ハードディスク162から画像データを読み込ませたりする動作を行う。
【0041】
コネクタ142と147は、それぞれリーダー部200とプリンタ部300とに接続され、同調歩同期シリアルI/F(143,148)とビデオI/F(144,149)とから構成される。
【0042】
スキャナI/F140は、コネクタ142を介してリーダー部200と接続され、また、スキャナバス141によってメインコントローラ111と接続されており、リーダー部200から受け取った画像に対して所定の処理を施す機能を有し、さらに、リーダー部200から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、スキャナバス141に出力する機能も有する。
【0043】
スキャナバス141からDRAM116へのデータ転送は、バスコントローラ113によって制御される。
【0044】
プリンタI/F145は、コネクタ147を介してプリンタ部300と接続され、また、プリンタバス146によってメインコントローラ111と接続されており、メインコントローラ111から出力された画像データに所定の処理を施して、プリンタ部300へ出力する機能を有し、さらに、プリンタ部300から送られたビデオ制御信号をもとに生成した制御信号を、プリンタバス146に出力する機能も有する。
【0045】
DRAM116上に展開されたラスターイメージデータのプリンタ部への転送は、バスコントローラ113によって制御され、プリンタバス146、ビデオI/F149を経由して、プリンタ部300へDMA転送される。
【0046】
図5は、画像処理装置のコントローラのソフトウェアのモジュール構造を示すブロック図である。
【0047】
画像処理装置に内蔵されるコントローラ110によって処理されるソフトウェアは、いわゆるファームウェアとして実装されており、装置のCPU112によって実行される。
【0048】
リアルタイムOS5001はリアルタイムオペレーティングシステムであり、組み込みシステムの制御に最適化された各種資源管理のサービスと枠組みをその上で動作するソフトウェアのために提供する。リアルタイムOSが提供する各種資源管理のサービスと枠組みには、CPUによる処理の実行コンテクストを複数管理することによって複数の処理を実質的に並行動作させるマルチタスク管理(スレッド管理)、タスク間の同期やデータ交換を実現するタスク間通信、メモリ管理、割り込み管理、各種のデバイスドライバ、ローカルインタフェースやネットワークや通信などの各種プロトコルの処理を実装したプロトコルスタック、などがある。
【0049】
ファイルシステム5002はハードディスクやメモリなどの記憶装置上に構築されたデータを格納するための機構である。画像処理装置コントローラ110が扱うジョブをスプールしたり各種データを保存したりするために用いる。
【0050】
ジョブ制御・装置制御モジュール5003は、画像処理装置のハードウェアを制御し、また、画像処理装置の主にハードウェアが提供する基本機能(プリント、スキャン、通信、画像変換など)を利用するジョブを制御する。
【0051】
管理モジュール5004は画像処理装置コントローラ110の動作に係る内部状態を制御するなど、コントローラの動作を管理する。
【0052】
制御API5005は、この層よりも下位のソフトウェアモジュール群が提供するサービスをこの層よりも上位の組み込みアプリケーション群が利用するために設けられたアプリケーションプログラミングインタフェースである。
【0053】
ネットワークサービス5006は、制御API5005とネットワークプロトコルとを相互変換することによって、クライアントPCなど外部のネットワークノードから装置の基本機能を利用可能とする。また特にネットワークプリントのための各種プロトコル(LPR、NetWare、SMB、PAP、IPPなど)を実装したネットワークサーバ機能を備え、クライアントPCなど外部のネットワークノードからのプリントジョブの投入を可能とする。
【0054】
組み込みアプリケーションロジック5007、プレゼンテーションインタフェース5008、組み込みアプリケーションUI5009は、組み込みアプリケーションを構成する。組み込みアプリケーションは、画像処理装置の基本機能に加えてさらにコピー、画像スキャン、文書送受信、文書ファイリングなどの上位機能を、制御APIの基本機能を利用して実現する。組み込みアプリケーションロジック5007は、組み込みアプリケーションのビジネスロジック部分に相当する。プレゼンテーションインタフェース5008は組み込みアプリケーションのビジネスロジックとプレゼンテーションロジックを分離するために設けられたインタフェースである。組み込みアプリケーションUI5009は組み込みアプリケーションのプレゼンテーションロジックに相当し、ユーザによる組み込みアプリケーションの操作を可能とするためにグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の表示や入力の制御を行う。組み込みアプリケーションUI5009は、画像処理装置の操作部150上にローカルなユーザインタフェースを提供するだけでなく、HTMLなどのマークアップ言語とHTTPなどのWeb技術を用いて実現したWebアプリケーションも提供する。ユーザはクライアントPCなどの上で動作するWebブラウザからこのWebアプリケーションに接続して、画像処理装置を遠隔操作できる。Webアプリケーションとして実装した組み込みアプリケーションのプレゼンテーション層のことをここではリモートUIと呼ぶ。
【0055】
組み込みJava(登録商標)環境5010は、Java(登録商標)仮想機械を中心に構成されるインタプリタ環境である。組み込みJava(登録商標)環境5010はJava(登録商標)のバイトコードで記述された命令列データを実行時に読み込み結合し、Java(登録商標)仮想機械が命令を逐次的に読み込み解釈し実行するように構成されている。したがって、リアルタイムOSも含めてあらかじめ全体が単一のロードモジュールに静的結合されているファームウェア上にあって、ごく部分的ながらソフトウェアを動的に追加したり入れ替えたりできる拡張性や柔軟性を確保できる。リアルタイムOSやジョブ制御・装置制御APIなどを含むファームウェア(ネイティブシステム)の資源やサービスをJava(登録商標)のプログラムから利用可能なように構成したJava(登録商標)のクラスライブラリ群が、Java(登録商標) Native Interface(JNI)によって提供されている。Java(登録商標)環境5010の基本部分は、よく知られているJava(登録商標) 2 Platform, Micro Editionによって構築されている。
【0056】
図6は、画像処理装置の操作部の表示部に表示される基本画面を示す説明図である。
【0057】
尚、この画面はタッチパネルとなっており、それぞれ表示される機能の枠内を触れることにより、その機能が実行される。コピーモードキー524は、複写動作を行う場合に押すキーである。そして、このコピーモードキー524が押されたときに、530に示すコピーモードの画面を表示する。拡張機能キー501は、このキーを押すことによって両面複写、多重複写、移動、綴じ代の設定、枠消しの設定等のモードに入る。
【0058】
540は、ステータスラインであり、機器の状態や印刷情報を示すメッセージを表示する。本図の場合、コピー待機中であることを示している。
【0059】
画像モードキー502は、複写画像に対して網掛け、影付け、トリミング、マスキングを行うための設定モードに入る。ユーザモードキー503は、モードメモリの登録、標準モード画面の設定が行える。応用ズームキー504は、原稿のX方向、Y方向を独立に変倍するモード、原稿サイズと複写サイズから変倍率を計算するズームプログラムのモードに入る。M1キー505、M2キー506、M3キー507は、それぞれに登録されたモードメモリを呼び出す際に押すキーである。オプションキー509は、フィルムから直接複写するため、フィルムプロジェクタ等のオプション機能の設定を行うキーである。ソータキー510は、ソート、ノンソート、グループの設定を行うキーである。原稿混載キー511は、原稿フィーダにA4サイズとA3サイズ、またはB5サイズとB4サイズの原稿を一緒にセットする際に押すキーである。等倍キー512は、複写倍率を100%にする際に押すキーである。縮小キー514、拡大キー515は、定型の縮小、拡大を行う際に押すキーである。用紙選択キー513は、複写用紙の選択を行う際に押すキーである。濃度キー518、520は、キー518を押す毎に濃く複写され、キー520を押す毎に薄く複写される。濃度表示517は、濃度キー518、520を押すと表示が左右に変化する。AEキー519は、新聞のように地肌の濃い原稿を自動濃度調整複写するときに押すキーである。HiFiキー521は、写真原稿のように中間調の濃度が濃い原稿の複写の際に押すキーである。文字強調キー522は、文字原稿の複写で文字を際だたせたい場合に押すキーである。560は履歴キーであり、これを押下することで、印刷済みのジョブの履歴情報を表示する。たとえば、印刷ジョブの、終了時刻、ユーザ名、ファイル名、印刷枚数等の情報を表示する。600は、プリンタ選択キーであり、リモートコピーや重連コピーを行う場合の受信側複写機を選択する際に押すキーである。
【0060】
ガイドキー523は、あるキーの機能がわからないとき押すキーであり、そのキーの説明が表示される。ファックスキー525は、ファックスを行うときに押すキーであり、Boxキー526は、Box機能を表示させたいときに押すキーである。プリンタキー527は、リモートのホストコンピュータからのPDLデータのプリント出力詳細情報を参照したい場合に押すキーである。
【0061】
図7は、拡張制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0062】
メインCPU4101は、全体の制御を行う中央演算装置であり、ROM4105およびハードディスクユニット4105に記憶されたプログラムを実行する。ネットワークインタフェース4102は、他の機器との間でネットワークを介したデータ通信を行うための制御部である。CPU4101によって実行されるソフトウェアは、LAN400を介して、印刷デバイスや他のネットワーク機器、あるいは他のコンピュータと双方向のデータのやり取りを行うことができる。周辺インタフェース4103は、周辺機器の制御を行うための制御部である。メモリ4104は、CPU4101で実行する命令や、データなどを保存するための、一般的には揮発性の記憶部である。ROM4105は、基本的なハードウェア制御を行うためのプログラムやデータなどを保存するための読み取り専用記憶部である。ハードディスクユニット4105は、計算機4100本体で実行されるプログラムや演算されたデータなどを保存するための、一般的には不揮発性の記憶部である。ブートプログラム(起動プログラム:ハードやソフトの実行(動作)を開始するプログラム)、複数のアプリケーション、編集ファイル、ユーザファイルそしてネットワーク管理プログラム等を記憶する。ディスプレイインタフェース4107は、拡張制御装置の内部状態や、実行状態などを表示するための表示部を接続するため制御部である。キーボードインタフェース4108やマウスインタフェース4109は、計算機4100に対してユーザがデータや命令を入力するための入力装置を接続できる。周辺機器インタフェース4103は、USB、RS−232Cシリアル、IEEE1394などの仕様を実装した周辺機器172を接続するための制御部である。周辺機器172は、例えば、CD-ROMドライブやメモリメディアドライブなどの外部記憶装置や、ユーザを特定するためのユーザ認証装置などである。操作部171は液晶ディスプレイ4203とその表面に透明なシート状に貼られたタッチパネル4202とから構成される。タッチパネル4202はマウスと同様のポインティングデバイスである。CPU4101で実行されるソフトウェアはタッチパネル4202によってユーザがポイントした表示上の位置を座標データとして検出することができる。タッチパネル4202は周辺機器インタフェース4103によって駆動される。液晶ディスプレイ4203は拡張制御装置の内部状態や、実行状態などを表示するための表示部である。CPU4101で実行されるソフトウェアは液晶ディスプレイ4203上にグラフィカルユーザインタフェースを描画できる。液晶ディスプレイ4203はディスプレイインタフェース4107によって駆動される。
【0063】
図8は、拡張制御装置内のアプリケーションが画像処理装置とインタフェースするためのAPIを示す図である。
【0064】
図のブロックは拡張制御装置本体103のCPU4101によって実行されるソフトウェアのプログラム的なモジュールに対応する。
【0065】
アプリケーション8001は拡張制御装置本体103で実行される各種アプリケーションに対応する。
【0066】
API8002はアプリケーション8001が画像処理装置コントローラ110上のソフトウェアとインタフェースするためのアプリケーションプログラムインタフェースである。
【0067】
プリンタドライバ8003はアプリケーション8001によるプリントを可能とするモジュールである。プリントを実現するために、プリントサービスのプロトコルに従って実装されたクライアントとして、画像処理装置のネットワークサービス5006とインタフェースする。
【0068】
スキャナドライバ8004はアプリケーション8001による画像スキャンを可能とするモジュールである。スキャンを実現するために、画像処理装置内の制御API5005に相当するプロトコルにしたがって実装されたクライアントとして、制御API5005とインタフェースする。
【0069】
ジョブ制御・装置制御インタフェース8005はアプリケーション8001による基本的なジョブ制御と装置制御を可能とするモジュールである。基本的なジョブ制御と装置制御を実現するために、画像処理装置内の制御API5005に相当するプロトコルにしたがって実装されたクライアントとして、制御API5005とインタフェースする。
【0070】
プレゼンテーション拡張インタフェース8006は、アプリケーション8001による画像処理装置内組み込みアプリケーションUI5009の拡張を可能とするためのモジュールである。このモジュールは、プレゼンテーションインタフェース5008に相当するプロトコルにしたがって実装されたクライアントとして、プレゼンテーションインタフェース5008とインタフェースする。このモジュールが提供するAPIによって、拡張制御装置内のアプリケーション8001は、画像処理装置に組み込まれた組み込みアプリケーションのUI5009に相当するプレゼンテーションロジック(つまりアプリケーションのUI)を実装することができる。また、アプリケーション8001の実装次第で、組み込みアプリケーションUI5009にはない機能を拡張したりカスタマイズしたりすることもできる。
【0071】
組み込みアプリケーション拡張インタフェース8007は、アプリケーション8001による画像処理装置内組み込みアプリケーションロジック5007のカスタマイズを可能とするためのモジュールである。このモジュールは、組み込みアプリケーションロジック内部が備えるプラグインのためのインタフェース(不図示)に相当するプロトコルにしたがって実装されたクライアントであり、組み込みアプリケーションロジック5007とインタフェースする。このモジュールが提供するAPIによって、拡張制御装置内のアプリケーション8001は、画像処理装置に組み込まれた組み込みアプリケーションのビジネスロジック5007の一部を置き換えたり拡張したりするプラグインを実装することができる。
【0072】
画像ジョブ制御インタフェース8008は、アプリケーション8001による特に高速の画像処理を可能とするためのモジュールである。このモジュールは、ジョブ制御・装置制御モジュール内部の内部APIに相当するプロトコルにしたがって実装されたクライアントであり、また、ローカルインタフェース201による画像転送を組み合わせることによって、拡張制御装置と画像処理装置の間で画像や文書をやり取りするジョブの高速化を達成する。
【0073】
図9は、拡張制御装置のソフトウェアのモジュール群の階層構造を示すブロック図である。
【0074】
汎用オペレーティングシステム(OS)9001は拡張制御装置のオペレーティングシステムである。リアルタイムOSと異なり汎用OSは主に情報処理装置やコンピュータの土台を提供するソフトウェアとして開発されてきている。汎用OSの例として、Windows(登録商標)、MacOS、Solaris、Linux、FreeBSD、NetBSD、OpenBSDなどがある。汎用OS9001は拡張制御装置が備えるハードウェア的およびソフトウェア的な各種資源を抽象化して、より上位のソフトウェアから容易かつ効率的に利用可能とする。汎用OSが提供する機構にはたとえば以下がある。すなわち、CPUによる処理の実行コンテクストを複数管理することによって複数の処理を実質的に並行動作させるマルチプロセス機構やスレッド機構、プロセス間およびスレッド間の同期やデータ交換を実現するプロセス間通信やスレッド間通信、プロセスごとに保護されたメモリ管理、割り込み管理、各種のデバイスドライバ、ローカルインタフェースやネットワークや通信などの各種プロトコルの処理を実装したプロトコルスタック、などが提供される。特筆すべきは、市販されている一般のコンピュータ周辺機器のデバイスドライバは汎用OS用のものが多く提供されていることである。この理由は、一般にコンピュータ周辺機器は汎用OSが稼動するパーソナルコンピュータなど汎用の情報処理装置のために開発されるためである。汎用OSを採用することで、市場に出回っている多種多様なコンピュータ周辺機器のハードウェアとデバイスドライバをそのまま、または比較的容易に、拡張制御装置103のために流用することができる。拡張制御装置103は画像処理装置100の拡張性や柔軟性を補うために付加されるアクセサリであるが、その目的は汎用の情報処理装置と同等のハードウェア構成を採用するだけでなくさらにソフトウェア的には汎用のOSを採用することによってより効率的に達成される。
【0075】
拡張コントローラプラットフォーム9002は拡張制御装置103のソフトウェアの動作環境を提供する土台となるソフトウェア(ライブラリ、フレームワーク、およびランタイムモジュールなど)である。また、画像処理装置100に内蔵された組み込みアプリケーションと連携するアプリケーションを拡張制御装置103内に容易に構築可能とするために用意されたユーティリティライブラリ、フレームワーク、およびランタイムモジュール群を含む。
【0076】
システムアプリケーション9004は拡張制御装置103に標準搭載され、ユーザによる画像処理システムの利用や管理を助けるためのユーティリティアプリケーション群である。
【0077】
ユーザランドアプリケーション9005に分類されるアプリケーション群は、画像処理システムの拡張された機能をユーザに提供するためのアプリケーション群である。ユーザランドアプリケーション9005に分類されるアプリケーションはアプリケーションを単位としてインストールによって追加することもアンインストールによって削除することも可能である。また、アプリケーションプログラムの実体だけでなく、ユーザがそのアプリケーションプログラムを実行する許諾(ライセンス)を購入したときのみアプリケーションを活性化(アクティベート)するように制御することもできる。
【0078】
MFP統合アプリケーション9006は画像処理装置100の組み込みアプリケーションに対応するユーザランドアプリケーションであり、画像処理装置100が提供する上位機能や基本機能を拡張制御装置から利用可能とする。MFP統合アプリケーション9006はプレゼンテーション拡張インタフェース8006や組み込みアプリケーション拡張インタフェース8007によって、画像処理装置100の組み込みアプリケーションとインタフェースする。MFP統合アプリケーション9006は単に画像処理装置100の組み込みアプリケーションとまったく同様な機能性やユーザインタフェースを提供するだけでなくそれらを拡張して提供することもできる。MFP統合アプリケーションは9007から9012のアプリケーション部品を内部に含み統合している。
【0079】
コピー9007は画像処理装置100の組み込みアプリケーションの一機能であるコピー機能に相当するアプリケーション部品である。
【0080】
ボックス9008は画像処理装置100の組み込みアプリケーションの一機能である文書ファイリング機能に相当するアプリケーション部品である。
【0081】
送信9009は画像処理装置100の組み込みアプリケーションの一機能である文書送受信機能に相当するアプリケーション部品である。
【0082】
ポータル9010はユーザの好みに応じてよく使う機能や定型処理を簡単に呼び出すための入り口を提供するアプリケーション部品である。MFP統合アプリケーション9006のアプリケーション部品をまたがって動作パラメータの設定や一連の操作などをマクロ化し、複数のマクロを実行するためのカスタマイズボタン群を自在に配置可能なユーザインタフェースを提供する。
【0083】
本体ジョブモニタ9011は画像処理装置100内部で実行中のジョブの状況や完了したジョブの履歴などを参照するためのアプリケーション部品である。
【0084】
デバイス管理9012は画像処理装置100のハードウェアを管理するためのユーザインタフェースを提供するアプリケーション部品である。
【0085】
メモリメディア操作9013は拡張制御装置に周辺機器として接続された各種のリムーバブルストレージ(光磁気メディアドライブ、USBストレージ、スマートカードやコンパクトフラッシュ(登録商標)に代表されるメモリカードなど)の操作を行うためのユーザランドアプリケーションである。メモリメディア内部に格納された文書を画像処理装置100に引き渡してプリント、送信、またはファイリングしたり、画像処理装置100が画像スキャンまたは受信した文書やファイリングされていた文書を受け取ってメモリメディアに格納したりすることができる。
【0086】
暗号化セキュアプリント9014は、クライアントPCから暗号化されたプリント要求を受信して暗号化されたままいったん格納し、許可されたユーザによる操作であることがユーザ認証された場合のみ複合化して実際の画像処理装置100へのプリントを行うという、暗号化留め置きプリント機能を提供するユーザランドアプリケーションである。
【0087】
ブラウザ9015は拡張制御装置103の操作部でWebなどのブラウジング機能を提供するユーザランドアプリケーションである。
【0088】
9016、9017、9018は他のユーザランドアプリケーションである。前述したように、ユーザランドアプリケーションは柔軟に追加や削除または活性化や不活性化することができる。
【0089】
図10は、拡張制御装置のシステムアプリケーション群を説明するブロック図である。
【0090】
拡張制御装置103のシステムアプリケーション9004として分類されるソフトウェアモジュール(パッケージ)には以下のユーティリティプログラムやランタイムモジュールなどが含まれる。
【0091】
ファンクションキーパネル10001は機能メニューやソフトウェアキー等を拡張制御装置操作部表示部のデスクトップに配置するフレームワークとコンテナである。ファンクションキーとして以下を配置することができる。システム既定のキー(たとえばログアウト、シャットダウン、カウンタ確認、余熱、システム状況、システム設定、スクリーンキーボード呼び出し)、選択中のアプリケーションに応じて動作が切り替わるアプリケーションコンテキストキー(たとえばガイド、アプリケーション設定、アプリケーション状況)、選択中のアプリケーションがその操作を助けるために追加配置するカレントアプリケーション追加キー(たとえばアプリケーション内部の固有メニューの一部をキーとして展開配置したもの)、など。キーのレイアウトとルック&フィールはユーザの好みに応じてカスタマイズ(パーソナライズ)できる。ファンクションキーパネルのルック&フィールは、システム全体のテーマと連動して切り替わる。たとえば高コントラストや反転などのテーマが選ばれると、ファンクションキーパネルの表示もそれぞれの特性を反映するように切り替わる。ファンクションキーパネルにはソフトウェアキーやメニューだけでなく時計やメール着信フラグなどのアプリケーションコンポーネントも配置できる。あるユーザの利用状況においては、ファンクションキーパネルには「ユーザモード」、「キーボード」、「操作パネル」、「ガイド」、「アバウト」および「リセット」と名づけられたキーが配置される。
【0092】
「ユーザモード」は、選択中のカレントアプリケーションに対して環境設定ダイアログを開くことを指示するか、または、システムアプリケーションのひとつであるシステム環境設定10009を起動する。
【0093】
「キーボード」はシステムアプリケーションのひとつであるスクリーンキーボード10002の起動を指示する。
【0094】
「操作パネル」はシステムアプリケーションのひとつである操作パネルエミュレータ10003の起動を指示する。
【0095】
「ガイド」は、選択中のカレントアプリケーションに対して、システムアプリケーションのひとつであるヘルプを用いて、アプリケーションの動作状況に応じたオンラインマニュアルを表示することを指示する。
【0096】
「アバウト」は、選択中のカレントアプリケーションに対して、バージョン、開発元、著作権などのアプリケーション情報を表示することを指示するか、あるいは、システム全体に関するモジュールごとのバージョンや著作権情報などを表示する。
【0097】
「リセット」は選択中のカレントアプリケーションに対して、ユーザが途中まで行った一連の操作を取り消してその時点の状況に応じたひとつ前のチェックポイントまでロールバックすることを指示する。たとえばユーザがテキスト入力フィールドに文字列を入力にリセットを押下すると入力途中の文字列がクリアされたり、あるいは文字列の仮名漢字変換途中にリセットを押下すると変換候補選択状態が解除されて仮名に戻ったり、画像処理ジョブの動作パラメータを設定するためのダイアログに対して設定値の変更を施している最中にリセットを押下すると変更途中の設定はキャンセルされて当初の値に戻ったりする。
【0098】
スクリーンキーボード10002は物理的なフルキーボードをエミュレーションするためのソフトウェアキーボードである。タッチパネルを指で操作するために操作性を最適化してある。拡張制御装置103にはオプションで物理的なキーボードが装着される場合もあることを考慮して、システムのできるだけ低レベルで物理キーボードをエミュレートする(すなわちシステムのほとんどのレベルで、物理キーボードと区別する必要がないように構成される)。スクリーンキーボードの表示が前面を覆うことによって、入力の宛先となるアプリケーションの操作性は低下してしまうが、できるだけ邪魔にならないように配慮され、たとえば、表示・非表示の切り替えや表示位置の移動が指で簡単に操作できる。またディスプレイがより高解像度化したとき指での操作にむかないほどキートップが小さくならないように、解像度独立に構成される。スクリーンキーボードは国際化の対象であり、拡張制御装置103の出荷される仕向けのロケール(locale)に応じて入力言語などが切り替わる。
【0099】
操作パネルエミュレータ10003は、画像処理装置100の物理的な操作パネルをエミュレーションするためのソフトウェアパネルである。操作パネルを構成するスタートキー・ストップキー・テンキーなどをソフトウェアによってエミュレートする。各種キーのコンポーネントが押されたとき生成するキーコードは、拡張制御装置にオプションとして接続される物理的なキーボードが生成するキーコードにマッピングされる。たとえば、テンキーのキーが押されたとき、各キーに相当する物理フルキーボードのキーコードが生成される。操作パネルエミュレータのGUIはアプリケーションからの要求に応じて表示される。また、ユーザの明示的な操作によって表示させることもできる。操作パネルエミュレータは、画像処理装置100の機種依存な差異を選択するために複数のモードを持つ。たとえば画像処理装置100がファクス対応機である場合はファクス用キー(*や#など)を備えたモードで動作する。また、アプリケーションが操作パネルエミュレータを呼び出す場合には、アプリケーションからキーごとの表示・非表示を選択できる。
【0100】
アイコンボックス10004は、カレントアプリケーションを切り替えるためのシステムアプリケーションである。その時点で操作対象とするユーザランドアプリケーションをユーザが選択するためのアプリケーション選択リストのプレゼンテーションロジックを提供する。アイコンボックス10004には、アイコン画像、および/または、アプリケーション名がリスト表示され、ユーザが選択するとカレントアプリケーションがそのアプリケーションに切り替わる。アプリケーション名はテキスト、または、画像のどちらの形式で与えられても表示できる。テキストは国際化フレームワークに連動したローカライズ対象である。アイコン画像やアプリケーション名のリソースは、各ユーザランドアプリケーションモジュールの中に含まれるリソースを利用する。ユーザがアイコンの表示順序を編集することができる。ルック&フィールはテーマと連動して切り替わる。アイコンボックスそのものはアプリケーションのセレクタであってラウンチャではない。ただし、ライフサイクル管理の遅延起動機構を提供することにより、アプリケーションは最初に選択されたときにはじめて起動されるように登録することもできる。アプリケーションごとの強制終了やアラート表示などの機能を追加してもよい。
【0101】
インストーラ10005は拡張制御装置を構成する各種のソフトウェアをインストールするためのインストーラである。インストール対象のソフトウェアは、ユーザランドアプリケーション、システムアプリケーション、ライブラリ、ドライバ、拡張コントローラプラットフォームのモジュール群などがある。インストールするソフトウェアモジュールはリムーバブルメディアなどローカルファイルシステムから供給するだけでなく、ネットワーク経由で供給することもできる。
【0102】
アップデータ10006は拡張制御装置103を構成する各種のソフトウェアをアップデートするためのシステムアプリケーションである。アップデート対象のソフトウェアはインストーラ10005のインストール対象と同様である。アップデートするソフトウェアモジュールはローカルファイルシステム(リムーバブルメディアも含む)から供給するだけでなく、ネットワーク経由で供給することもできる。サーバに存在するアップデータの更新をネットワーク経由で検出し、更新されていれば管理者ユーザにアップデートを促す機能も有する。
【0103】
カウンタ参照10007は、カウンタ値を参照するためのシステムアプリケーションである。画像処理装置100のカウンタと拡張制御装置103のアプリケーション利用をカウントするカウンタの両方を参照できる。
【0104】
アンチウィルス10008はウィルス感染の予防と検出、および、感染時の修復を行うシステムアプリケーションである。
【0105】
システム環境設定10009は拡張制御装置103のシステムソフトウェアやハードウェアの各種の環境設定項目(プリファレンス、プロパティ)を参照したり編集したりするためのシステムアプリケーションである。システム環境設定は複数のコンポーネントをプラグイン可能なコンテナであり、各種の環境設定項目はそのカテゴリにしたがってそれぞれを設定するためのコンポーネントによって処理される。設定対象(設定項目)によって、たとえばシステム管理者のみが参照可能であったり設定可能であったりというように適切にアクセス制御される。
【0106】
テーマ10010は、アプリケーションごとに有するカスタマイズ項目(プリファレンス)を、統一感を維持して一元的に設定するための機構を提供するシステムアプリケーションである。たとえば、ユーザが自身の好みや身体的特性に合わせて全体的な色調設定やコンポーネントの表示サイズ設定などをテーマとして指定すると、各種アプリケーションはテーマに連動した動作モードで動作する。
【0107】
起動アプリケーション選択10011は、ユーザ毎に、アプリケーションの起動と停止を制御するシステムアプリケーションである。ユーザはシステムにインストールされているアプリケーションの一覧から、アプリケーションを選択し、実行状態に状態遷移させることができる。実際に実行が許可されるかどうかはユーザの権限に基づく。また、実行状態にあるアプリケーションの中からアプリケーションを選択し停止状態に状態遷移させることができる。システム管理者は、全ユーザに共通の共通設定を行うこともできる。
【0108】
ログインダイアログ10012はログイン機構に対応するシステムアプリケーションである。画像処理システムをユーザが利用するユーザセッションの開始に必要なユーザとの対話を行う。必要な対話とは、たとえば、システムがユーザに対してユーザ認証に必要な情報(ドメイン名、ユーザ名、パスワード)のエントリを求める。ユーザ名のエントリは、テキスト入力だけでなく、より簡易にユーザリストから選択可能なように設定できる。特にゲストユーザ(認証不要のユーザ)による操作を許す運用を行う場合、ゲストユーザによるログイン操作は簡易に行えるように設定できる。ログイン方法の設定変更はシステム管理者ユーザが行う。ユーザがログインしていない状態(ユーザセッション中ではないシステムセッション中)に表示されるユーザインタフェースを備えるので、システムセッションの管理操作(シャットダウンなど)を行うための機能を付加したり、画像処理装置100の状態表示を行う機能を付加したりする場合もある。ユーザセッションの開始に際して、ICカード(スマートカード)や生体認証などに基づくユーザ認証を行う場合、専用のログインダイアログ実装で置き換えられるように構成されている(ログイン機構の実装も同様に置き換えられる)。
【0109】
ユーザ管理10013は画像処理システムを利用するユーザの管理とユーザの権限の管理を行うシステムアプリケーションである。
【0110】
アドレス帳10014はシステム内部または外部のディレクトリサービスに接続しディレクトリ情報を編集操作するためのシステムアプリケーションである。宛先情報を含むが、これに限定されず、ユーザ、組織、デバイス、あるいはサービスなどの各種エンティティごとにその諸属性をディレクトリ情報として扱う。
【0111】
ステータスティッカ10015はシステムとアプリケーションが通知するステータス情報やメッセージを表示するためのシステムアプリケーションである。テキストやアイコン画像などを表示することができる。ステータスティッカ10015は、並行する複数のメッセージ表示要求に対し優先度ベースの調停や時分割表示なども行う。ステータスティッカのメッセージ表示はアニメーションなどによるさまざまな表示効果に対応している。
【0112】
システム状況モニタ10016は拡張制御装置103のハードウェアおよびソフトウェアの両面に関するシステムの状況とアプリケーションの状況を監視するためのシステムアプリケーションである。画像処理システム10を構成する各種モジュール群のバージョンや著作権などの情報を確認することもできる。
【0113】
ログビューア10017は拡張制御装置103および画像処理装置100のそれぞれのシステムや組み込みアプリケーションが残すログ情報を参照したり管理したりするためのシステムアプリケーションである。
【0114】
システムセットアップ10018は画像処理システム10を設置する際の初期セットアップ手順や、画像処理装置100を新機種に交換する際のリプレース処理手順、何らかのトラブルによって拡張制御装置103のシステムが破壊され復旧する必要が生じた際の回復手順などを補助するためのユーティリティシステムアプリケーションである。
【0115】
バックアップ10019は拡張制御装置103と画像処理装置100のそれぞれが持つハードディスクや不揮発性メモリに格納されたデータを、拡張制御装置103に接続されたリムーバブルメディア、外部記憶装置、またはネットワークストレージなどの安全な記憶手段に退避し、また退避したデータを元に戻すリストアを行うためのシステムアプリケーションである。
【0116】
スクリーンセーバ10020はユーザが拡張制御装置103の操作部を利用していないときに表示部の焼きつきを防ぐために表示の制御を行うシステムアプリケーションである。スクリーンセーバ10020では画像処理システム10の便利な使い方などを紹介するアニメーションを再生することもできる。また、画像処理装置100の紙なしなどのアラーム情報を表示したり、システム管理者などが設定したメッセージ(たとえば「定期メンテナンス日時のお知らせ」など)などを掲載した仮想的な伝言板を表示したり、ネットワーク経由でサーバから最新の情報(天気予報やニュースなど)を取得して表示したりすることもできる。複数のユーザが交互にログインして拡張制御装置103を用いる運用形態においては、スクリーンセーバ10020はログアウトし忘れて装置の前を離れたユーザを自動的にログアウトさせるためのオートログアウト処理を行う。
【0117】
ヘルプシステム10021は、画像処理システム10のシステム全体の利用方法などを解説する文書を表示したり、それぞれのユーザランドアプリケーションがその解説文書を表示することを助けたりするためのシステムアプリケーションである。システムのモジュールや各アプリケーションモジュールなどがそれぞれモジュール単位で供給した解説文書コンテンツを、システム全体として統合するポータル機能を備える。アプリケーションプログラムからヘルプシステム10021に対してコンテンツ内の任意の箇所をユーザに提示するように指示することが可能である。したがって、アプリケーションはその動作状況に応じて最適な情報をユーザに提示できる。ヘルプシステム10021はWebアプリケーションとして構成されているため、拡張制御装置103の操作部171にユーザランドアプリケーション9005内のブラウザ9015などを使用し解説文書を表示するだけでなく、クライアントPC11などで稼動するWebブラウザ上に解説文書を表示することもできる。
【0118】
文書ビューア1022は、テキスト、画像、およびアプリケーション固有形式など各種フォーマットの文書データを表示するためのシステムアプリケーションである。表示する文書の形式の例には、テキスト、HTMLやXMLやSGMLなどのマークアップ言語で記述された文書、JPEGやPNGやTIFFやJBIGなどの画像、LIPSやPostScriptなどのページ記述言語、PDFなどの文書、Macromedia FlashやSun Java(登録商標) Appletなどの表示を伴うプログラム、アニメーション、あるいは、ワードプロセッサやプレゼンテーションや表計算など各種アプリケーションプログラム固有のプロプラエタリなフォーマットに基づく文書データなどがある。文書ビューア1022が扱う文書の一部または全部は、画像処理装置100によってプリント、スキャン、送受信、ファイリングなどが可能である。
【0119】
ファイル操作10023は、拡張制御装置103に内蔵または接続された各種記憶手段の上に構築されたファイルシステム、画像処理装置100が持つファイルシステム、または、ネットワーク経由でサーバコンピュータ12やクライアントPC11などが提供するネットワーク共有のファイルシステムを操作するシステムアプリケーションである。
【0120】
文書管理10024は、拡張制御装置103に搭載された文書管理システム(document management system)である。文書管理10024は拡張制御装置103のファイルシステムや外部サーバのデータベース管理システムなどを用いて各種の文書データの蓄積、検索、管理などを実現するための機能を提供する。
【0121】
図11は、拡張制御装置のソフトウェアプラットフォームを構成するソフトウェアパッケージ群を説明するブロック図である。
【0122】
システムセッション管理11001は拡張制御装置103のブートアップからシャットダウンまで、システム全体のセッション管理を行うためにシステム全体の構成および設定を管理する。デーモン型サービス(常駐型アプリケーションとして実装されたシステムアプリケーションとユーザアプリケーション)のライフサイクル管理も行う。
【0123】
電源制御11002は拡張制御装置103の省電力設定など電力制御の管理を行う。Wake On LAN、ACPIなどハードウェアシステムとBIOS設定を管理する。
【0124】
ユーザセッション管理11003はログインからログアウトまで、ユーザによるログインセッションを管理する。コンソール型アプリケーション(ユーザのログインセッション中に動作するシステムアプリケーションとユーザアプリケーション)のライフサイクル管理を行う。またWebアプリケーションのログインセッション管理機構を助ける。
【0125】
ログイン機構11004はユーザがユーザセッションを開始する機構である。ユーザ管理およびユーザ認証パッケージによりユーザの特定を行う。ユーザ環境へのインテグレーションのために、個別のニーズに合わせたログイン機構がプラグイン可能である。たとえばICカード(スマートカード)によるユーザ認証や生体認証に基づくログイン機構を統合することができる。
【0126】
アクセス制御11005はユーザ毎に、および、ユーザが所属するグループ毎に、画像処理システム10を構成する各種リソースのアクセス権限を管理する。
【0127】
ユーザ管理・ユーザ認証11006はシステムを利用するユーザアカウントの管理とユーザの特定(識別)を行う。パスワードなどによるwhat-you-know型の認証だけなくICカード(スマートカード)などによるwhat-you-have型や生体認証などによるwhat-you-are型の認証も利用できる。
【0128】
ディレクトリサービス連携11007は拡張制御装置103のユーザ管理、ユーザ認証、またはディレクトリ情報の管理を外部のディレクトリサービスに委譲する。
【0129】
ディレクトリ11008は拡張制御装置103が備えるローカルディレクトリサービスであり、ユーザ、および、各種リソースの情報を管理する。管理する情報は、ディレクトリサービスが管理対象とするあらゆるエンティティの属性とエンティティ間の関係である。たとえばNDSなどのディレクトリサービスが管理するエンティティの例には、ユーザ、プリンタ、ファイルサーバなどがあげられる。管理対象は、拡張制御装置103システム内部のリソースと画像処理装置100内部のリソースの両者である。
【0130】
アプリケーションライフサイクル管理11009はシステムアプリケーションおよびユーザランドアプリケーションのライフサイクル(インストール、アップデート、アンインストール、起動、中断、停止)を管理する。
【0131】
ライセンス管理11010は拡張制御装置103における各アプリケーションの利用許諾を管理する。
【0132】
アプリケーションカウンタ11011は拡張制御装置103に搭載された各アプリケーションの利用量と、アプリケーションの利用に伴うシステムリソースの利用量をカウントする。システムトータルのカウントだけでなくユーザ毎のカウントも可能である。
【0133】
環境設定管理11012はシステム全体やアプリケーション毎の環境設定(プリファレンス、プロパティ、構成)を保持するデータベースである。ユーザに依存しない共通設定と、ユーザごとのユーザ固有設定とがそれぞれ管理される。
【0134】
リソース管理11013はアプリケーションを構成する各種リソース(ローカライズ可能文字列、アイコン画像、サウンド、プラグイン、GUI記述、補助データなど)の構造化と管理を助ける。
【0135】
パーソナライズフレームワーク11014は複数のアプリケーションのアプリケーション固有設定に対し横断的にユーザの好みを反映するための枠組みを提供する。テーマ(たとえば画面全体の色調を選択すると個々のアプリケーションの色調が連動するなど)や、ユーザ固有で複数のアプリケーションから共通に参照される汎用の環境設定(POPサーバ情報など)を実現する。
【0136】
ユーザアシスタンス11015は拡張制御装置103のシステム全体およびアプリケーション群のドキュメンテーション(ガイド・ヘルプ、マニュアル、チュートリアルなど)を登録管理し、ユーザによるシステムやアプリケーションの利用を補助するための機構である。
【0137】
インプット11016はユーザからの入力イベントを処理する。ユーザと拡張制御装置103システム間のインタラクションにおいてユーザからのイベント入力源は、物理的なキーボードや操作部ハードキー、マウスなどのポインティングデバイス、スクリーンキーボードや操作部エミュレータ、ファンクションキーパネル上のスクリーンファンクションキーなどがある。インプットメソッド(各国語の文字入力のための入力手段あるいはフロントエンドプロセッサ)に関連する処理も行う。
【0138】
ステータスメッセージ管理11017は各アプリケーションが表明する状態あるいはメッセージを受け付け管理する。ユーザや他のアプリケーションがその状態またはメッセージを取得するための機構を提供する。たとえばステータスティッカ10015がメッセージを取得する。
【0139】
国際化フレームワーク11018はシステムとアプリケーションの国際化を助ける。
【0140】
ロギング11019は各アプリケーションがログを残すための機構を提供する。アプリケーションがアプリケーションステータスメッセージ管理に対して送信した状態やメッセージの一部は自動的にロギングされる。エンドユーザのためのログだけでなく、開発者がアプリケーションをデバグするためのログも扱う。
【0141】
ウィンドウマネージャ11020はネイティブの汎用OS9001用ウィンドウマネージャとの連携によって実装される、拡張制御装置103に最適化されOS独立なウィンドウマネージャである。各種アプリケーションが開くGUIウィンドウの表示や重なりを制御する。また、指で操作しやすいウィンドウタイトル、メニュー、スライダなどを提供する。
【0142】
GUIツールキット11021は拡張制御装置103システム用にルック&フィールをデザインしたGUIフレームワーク、GUI部品(コンポーネント)、および、ランタイムモジュールである。
【0143】
サウンド11022はタップ音、警告音など音による、システムやアプリケーションからユーザへの情報提示を制御する。拡張制御装置103システム用にデザインしたサウンドデータのライブラリが用意される。サウンドの設定はパーソナライズの対象である。
【0144】
セキュア通信チャネル1023は暗号化などの技術により実現される安全なネットワークコネクションを提供する。IETFのSecure Shell(secshまたはSSH)を用いて、セキュアでないTCPコネクションを簡単にトネリングする機構も提供する。
【0145】
セキュアファイルシステム11024は安全なファイルシステムを提供する。暗号化などの技術によって実現される。
【0146】
暗号処理11025は暗号処理のための機構を提供する。
【0147】
鍵管理11026は各種の暗号処理のために必要な鍵を安全に管理する機構を提供する。
【0148】
画像処理11027は各種画像処理のための機構を提供する。画像処理装置100が内蔵する画像処理ハードウェアなどを用いた専用の画像処理機能を分散サービスとして拡張制御装置103のアプリケーションから利用するための分散イメージング機構も提供される。またOCRやブロックセレクションの技術も画像処理の一環として扱われる。
【0149】
プレゼンテーション拡張インタフェース11028は拡張制御装置103システム内アプリケーションによって実装されるプレゼンテーションロジックから、画像処理装置100内の組み込みアプリケーションのビジネスロジックへの、通信機構を提供する。
【0150】
組み込みアプリケーション拡張インタフェース11018は画像処理装置100内の組み込みアプリケーションのビジネスロジックを分散コンポーネント化するためのフレームワークとアプリケーションプロトコルによって実現されるインタフェースである。
【0151】
ジョブ制御・装置制御インタフェース11030は画像処理装置の製品シリーズをまたがって共通で統一的な制御モデルを提供するプリミティブなインタフェースである。ジョブ制御・装置制御インタフェース1103は、拡張制御装置103システムのアプリケーションが画像処理装置100のデバイス機能を制御することを可能とする。ジョブ制御・装置制御インタフェース11030によって、拡張制御装置103内のソフトウェアと画像処理装置100内の組み込みアプリケーション層とがインタフェースすることはできない。
【0152】
画像ジョブ制御インタフェース11031は画像処理装置100によってプリントやスキャンなどの画像転送を伴う処理を高速に行うための高水準インタフェースである。画像ジョブ制御インタフェース11031は拡張制御装置103システム内のアプリケーションが画像処理装置100本体のデバイス機能を利用することを可能とする。このインタフェースによって画像処理装置100本体内の組み込みアプリケーション層とインタフェースすることはできない。
【0153】
プリンタドライバ11032はネイティブの汎用OS9001が提供するプリントフレームワークによって、拡張制御装置103のアプリケーションから画像処理装置100に対するプリントジョブやファクス送信ジョブや文書ファイル格納ジョブなどを投入する機構である。
【0154】
スキャナドライバ11033はネイティブの汎用OS9001が提供する画像スキャンフレームワークによって、拡張制御装置103のアプリケーションから画像処理装置100に対するプルスキャンジョブの投入とスキャン画像の取得を行う機構である。
【0155】
アプリケーション間通信11034は拡張制御装置103で動作するソフトウェアのプロセス間およびスレッド間の通信機構を提供する。拡張制御装置103の汎用OS9001はその上で動作する各プロセスに対してそれぞれ独立した保護されたメモリ空間を提供するため、異なるプロセスとして動作するアプリケーション間で通信を行うためには特別な機構を必要とする。アプリケーション間通信11034は汎用OS9001が提供する共有メモリ、パイプ、ソケットなどの機構を用いて、プロセス間通信のトランスポート層を実装している。プロセス間通信のアプリケーションプロトコル層はXMLプロトコル(SOAP)を用いたXMLベースのメッセージ交換を基本とし、XMLプロトコルの扱いを助けるツールキット、フレームワーク、エンジンが提供される。アプリケーション間通信11034は、拡張制御装置103と画像処理装置100、および、拡張制御装置103と外部システムなど、複数のノードに分散しネットワークを介した協調を行う複数のソフトウェア群による分散システムの構築を助けるためのフレームワークも含む。この枠組みには、前記のプログラミング言語独立なXMLプロトコルに基づくものと、Java(登録商標)の分散オブジェクト技術であるRMIに基づくものとが提供される。
【0156】
マクロ・スクリプティング11035はエンドユーザプログラミングやスクリプティング、あるいは、例題学習(ユーザが行った動作を記録して、再生可能とする)などの技巧によって、ソフトウェアにおける一連の処理を単一の処理にまとめるマクロ機構である。マクロ・スクリプティング11035によって、ユーザは単一のアプリケーションの中で行う一連の処理をマクロ化するだけでなく、複数のアプリケーションの処理を組み合わせた処理を定型業務のようなマクロとして登録し利用することもできる。
【0157】
実行スケジューリング11036は定時実行(UNIX(登録商標)のユーティリティであるcronに類似している)、および、システムセッションのイベント(たとえばブートアップ、シャットダウン)やユーザセッションのイベント(たとえばログイン、ログアウト)などに同期して所望の処理を自動的に実行するための機構である。
【0158】
Webサーバ11037は、よく知られたネットワークプロトコルであるHTTP(あるいはそれをセキュアにしたHTTPSなども同様)に基づく要求に応えて要求元との間でデータの送受信を行うサービスである。
【0159】
アプリケーションサーバ11038はWebサーバ11037と連動し、クライアントとの間で動的なデータの交換を行うWebアプリケーションのために動作環境を提供する。Webサーバ11037が受信したHTTPの要求メッセージをその要求メッセージに応じた適切なアプリケーションに対して要求として引渡し、アプリケーションの処理結果に基づくアプリケーションからの応答を受け取って対応するHTTP応答メッセージとして元のHTTP要求の要求元へと返送する。アプリケーションサーバ11038は、Webアプリケーションを効率的に開発し動作させるために、テンプレートとテンプレート言語に基づくプログラムとの組み合わせによって動的にメッセージを生成するテンプレートエンジンを含む。またアプリケーションサーバ11038は、Webアプリケーションを効率的に開発し動作させるために、MVC(Model-View-Controller)アーキテクチャに基づくアプリケーションフレームワークを備える。
【0160】
SOAPエンジン11039は、よく知られているXMLプロトコルを処理するプロセッサの開発を容易にするためのエンジンである。SOAPエンジン11039はアプリケーションサーバ11038と連動するように構成している。SOAPエンジン11039はSOAPクライアントから送られてきたSOAP要求メッセージを処理し、メッセージを処理するための適切なソフトウェアに引き渡す。SOAP要求メッセージを処理するソフトウェアが適切な処理を完了してリターンするとSOAPエンジンはそのリターンに相当するSOAP応答メッセージを生成して要求元のSOAPクライアントに返送する。
【0161】
XMLツールキット11040は、拡張制御装置103上のソフトウェア群が、XMLやその応用として規定された各種マークアップ言語の解釈、生成、変換などの処理を実行することを助けるためのツールキットである。
【0162】
Java(登録商標)プラットフォーム11041の基本部分はJava(登録商標) 2 Platform, Standard EditionまたはJava(登録商標) 2 Runtime Environmentとしてよく知られているJava(登録商標)プラットフォームによって構築されている。
【0163】
図12は、画像処理装置の拡張制御装置操作部の表示画面例を示す図である。
【0164】
このコントローラはPCを使用しており、表示モニタは1024ドットx768ドットの解像度のLCDタッチパネルを使用している。画面中央付近がアプリケーション表示エリア12001であり、図にあるようにコピー画面をはじめとして、複数のウインドウが同じサイズに重なっている。ユーザから見た場合は最前面のウインドウがひとつだけ動いているように見える。画面左端のアイコンボックス12002は、前述のウインドウ切り替え手段に該当する。各ウインドウに一対一で対応したアプリケーション名とアイコンが表示されており、利用可能なアプリケーションが多数存在し画面内に収まりきらない場合は、スクロールして表示を行うことが出来る。アイコンボックス上の任意のアイコンを押すことで、アプリケーション表示エリア上に該当するウインドウが表示される。画面上部のファンクションキーパネル12003は拡張制御装置操作部で共通に利用する機能ボタンの集合である。ユーザモードボタン12004は、ボタンを押下することにより本拡張制御装置全体またはアプリケーション表示エリアに表示されているアプリケーションの設定画面を呼び出すメニューが表示され、それぞれの設定を行うことが出来る。スクリーンキーボードボタン12005は、後述するスクリーンキーボードを起動することが出来る。操作部パネルエミュレータボタン12006は、後述する操作部パネルエミュレータを起動することが出来る。ガイドボタン12007は、ボタンを押下することにより本拡張制御装置全体またはアプリケーション表示エリアに表示されているアプリケーションのガイド画面を呼び出すメニューが表示され、それぞれのガイドを閲覧することが出来る。アバウトボタン12008は、ボタンを押下することにより本拡張制御装置全体またはアプリケーション表示エリアに表示されているアプリケーションのアバウト画面を呼び出すメニューが表示され、それぞれのアバウト情報を閲覧することが出来る。リセットキー12009は、アプリケーション表示エリアに表示されているアプリケーションに対してリセットキーのキーコードを送信することが可能であり、リセットキーを受けたアプリケーションは、アプリケーション既定のリセット動作を行う。画面下部のログオフボタン12010は、ログイン中ユーザのログオフまたは本拡張制御装置のシャットダウンを行うことが出来る。ソフトタリー12011は、画像処理装置のタリーランプをエミュレートしたものであり、本拡張制御装置の状態(例えば正常、警告、エラーなど)を赤および青の点滅、点灯、消灯によって通知することが出来る。ステータスティッカ12012はアプリケーションが発生するメッセージを表示するエリアであり、複数のアプリケーションから送られるメッセージのうち優先度の最も高いメッセージを表示する。メッセージはスクロール表示可能であるため長いメッセージに関しても全てを確認することが可能である。履歴ボタン12013は本拡張制御装置の履歴画面を表示することが出来る。デバイス状況ボタン12014は画像処理装置の状況、履歴画面を表示することが出来る。
【0165】
図13は、ファンクションキーパネル12003から起動されるスクリーンキーボードである。
【0166】
スクリーンキーボードは、LCDタッチパネル上での文字入力を可能にするものである。キーボード設定に応じて、101キーボードや106キーボードのようにレイアウトを変更することが可能である。
【0167】
図14は、ファンクションキーパネル12003から起動される画像処理装置の操作部パネルエミュレータである。
【0168】
操作部パネルエミュレータは、画像処理装置のハード操作部のテンキーやスタートキー、ストップキーと同様の入力を可能にするものである。
【0169】
図15は、拡張制御装置に搭載されるユーザランドアプリケーションの一つである暗号化セキュアプリントの画面である。
【0170】
暗号化セキュアプリントは、出力装置において排紙された印刷原稿が第三者の目に触れないようにする機密保持、およびネットワーク上を流れる印刷データの機密保持を目的としたアプリケーションである。ユーザはクライアントPCにおいて印刷ジョブを発行する際に、任意の暗証番号やパスワードの入力や、ICカードを利用して、印刷データを暗号化し拡張制御装置へ送信する。暗号化された印刷データは拡張制御装置上において暗号化された状態でスプールされる。その後、ユーザは拡張制御装置において、任意の暗証番号やパスワードの入力やICカードを挿入することにより、暗号化された印刷データを復号化し、所望の印刷原稿の機密性を保持して入手することが可能となる。
【0171】
図16は、拡張制御装置におけるユーザモード設定内のネットワーク設定の一部である接続機器設定を説明した図である。ユーザモード設定は、図12におけるユーザモードボタン12004を押下することで表示される。
【0172】
601はユーザモード設定の接続機器設定を表した図で、602はネットワーク設定、603にネットワーク設定602の子階層である接続機器設定、604にネットワーク設定602の子階層であるプロキシ設定があることを示している。そして、605において、接続する画像処理装置100のIPアドレスを設定することができる。
【0173】
図17は、画像処理装置におけるユーザモード設定内のネットワーク設定の一部である接続機器設定を説明した図である。ユーザモード設定は、図6におけるユーザモードボタン503を押下することで表示される。
【0174】
611はユーザモード設定の接続機器設定を表した図で、602はネットワーク設定、613にネットワーク設定602の子階層である接続機器設定があることを示している。そして、614において、接続する拡張制御装置103のIPアドレスを設定することができる。
【0175】
図18は、図16と同様であるが、拡張制御装置におけるユーザモード設定内のネットワーク設定の一部であるプロキシ設定を説明した図である。ユーザモード設定は、図12におけるユーザモードボタン12004を押下することで表示される。
【0176】
621はユーザモード設定のプロキシ設定を表した図で、622においてプロキシのアドレス、623においてプロキシのポートを設定することができる。
【0177】
図19は、図18においてプロキシが設定された場合で、自動で自機である拡張制御装置と、それに接続される画像処理装置をプロキシ設定から除外したり、プロキシサーバ・ポートの状態によってプロキシ設定から除外したりする場合の、拡張制御装置内で内部的に管理される除外アドレスのリストを示した図である。
【0178】
635で除外リストであることが示されており、636で自機の拡張制御装置を示すlocalhost、637で接続した画像処理装置を示すIPアドレス、例えば172.22.11.12などが入力される。この画像処理装置を示すIPアドレスは、図16で設定した接続先拡張制御装置から情報を取得している。この除外リストは、ファイルシステムで管理され、メモリ4104もしくはハードディスクユニット4106などに格納されている。
【0179】
図20は、拡張制御装置内のユーザランドアプリケーション9005のひとつである、ブラウザアプリケーション9015を実行した際に表示される画面を示した図である。
【0180】
641はURL入力フィールド、642はURLの履歴をリスト表示するためのボタン、643はURL入力フィールド641にURLを入力した後、実際にジャンプする際に押下する確定ボタン、644が読み込み中止ボタン、645は現在の表示を更新する更新ボタン、646はあらかじめ設定しておいたホームのページにジャンプするためのホームボタン、647はお気に入りリストが表示されるお気に入りボタン、648はソフトウェアキーボードを表示するためのキーボードボタン、649が現在開いているページの1つ前のページに戻るための戻るボタン、650は後方履歴ボタン、651は現在開いているページの1つ先のページに進むための進むボタン、652は前方履歴ボタン、653は開いたWebページのタイトルを表示するタイトルフィールド、654は開いたWebページのコンテンツを表示するためのコンテンツフィールド、655は現在開いているページの印刷を行うための印刷ボタン、656はブラウザアプリケーション自体の仕様設定(例えば文字サイズやフォント、セキュリティなどの設定)を行うためのメニューボタン、657が現在開いているページを新しいウィンドウでタッチパネル全体に表示するための全画面表示ボタン、である。
【0181】
図22は、実施例2におけるプロキシ設定、プロキシ除外設定を説明したフローチャートである。
【0182】
まずS401にて拡張制御装置においてプロキシ設定が行われたかどうかを判断している。プロキシ設定が実行されたらS402に進み、拡張制御装置にてプロキシ除外の設定を開始し、図19の636のように自機をプロキシ除外の設定にする。S403では、拡張制御装置の接続機器設定に接続先機器の設定があるかどうかを判断しており、設定があればS404にて、自動的に、そのIPアドレスを取得して内部的に図19の637のようにプロキシ設定除外リストに追加し、S405に進む。また、S403で接続機器の設定がなければそのままS405に進むことになる。S405では、拡張制御装置にてブラウザアプリケーション9015を実行している。S406では、ブラウザアプリケーション9015のURL入力フィールド641に入力されたアドレスが、除外リストの中にあるアドレスと一致するかどうかを判断している。除外リストにあるアドレスと一致した場合は、S407にて、プロキシを介さず、指定されたアドレスにダイレクトに接続を行う。一致しなかった場合は、S408にて、プロキシ設定にある設定を見て、プロキシ経由で指定されたアドレスに接続を行う。
【0183】
(実施例2)
第2の実施例を説明する。ここでは、請求項2にあるように、拡張制御装置においてプロキシ設定が行われたときに、拡張制御装置に接続された画像処理装置をプロキシ設定から除外し、Webブラウザアプリケーションからのナビゲートは、プロキシサーバ・ポートの設定からは除外されダイレクトで接続を行うようにした場合の実施例について説明する。なお、ここで示す構成は一例であり図示の構成に限定されるものではない。
【0184】
図1〜18、20の説明図については第1の実施例と同様のため、ここでの説明は割愛し、除外リストについての差分と、フローチャートについてのみ説明する。
【0185】
なお、ここで示す構成は一例であり図示の構成に限定されるものではない。
【0186】
図21は、図18においてプロキシが設定された場合に、拡張制御装置内で内部的に管理される除外アドレスのリストを示した図である。
【0187】
631で除外リストであることが示されており、633で接続した画像処理装置を示すIPアドレス、例えば172.22.11.12などが入力される。この画像処理装置を示すIPアドレスは、図16で設定した接続先拡張制御装置から情報を取得している。この除外リストは、ファイルシステムで管理され、メモリ4104もしくはハードディスクユニット4106などに格納されている。
【0188】
図23は、実施例2におけるプロキシ設定、プロキシ除外設定を説明したフローチャートである。
【0189】
まずS501にて拡張制御装置においてプロキシ設定が行われたかどうかを判断している。プロキシ設定が実行されたらS502に進み、拡張制御装置にてプロキシ除外の設定を開始する。S503では、拡張制御装置の接続機器設定に接続先機器の設定があるかどうかを判断しており、設定があればS504にて、自動的に、そのIPアドレスを取得して内部的に図21の633のようにプロキシ設定除外リストに追加し、S505に進む。また、S503で接続機器の設定がなければそのままS505に進むことになる。S505では、拡張制御装置にてブラウザアプリケーション9015を実行している。S506では、ブラウザアプリケーション9015のURL入力フィールド641に入力されたアドレスが、除外リストの中にあるアドレスと一致するかどうかを判断している。除外リストにあるアドレスと一致した場合は、S507にて、プロキシを介さず、指定されたアドレスにダイレクトに接続を行う。一致しなかった場合は、S508にて、プロキシ設定にある設定を見て、プロキシ経由で指定されたアドレスに接続を行う。
【0190】
(実施例3)
第3の実施例を説明する。ここでは、請求項3、4、5にあるように、拡張制御装置においてプロキシ設定が行われている状態において、拡張制御装置から設定されたプロキシサーバ・ポートの状態を定期的に監視し、正常ならばプロキシ設定をそのまま、また、状態が正常でない場合はプロキシ設定から除外し、正常な状態に戻ったら除外を解除する、という構成について説明する。
【0191】
図1〜20の説明図については第1の実施例と同様のため、ここでの説明は割愛し、ここでの説明は割愛し、除外リストについての差分と、フローチャートについてのみ説明する。
【0192】
なお、ここで示す構成は一例であり図示の構成に限定されるものではない。
【0193】
図24において、本実施例におけるフローチャートを説明する。
【0194】
まずS601では、拡張制御装置においてプロキシ設定が行われたかどうかを判断している。S602では、定期的にプロキシサーバ・ポートを監視していることを示している。S603では、監視しているプロキシサーバ・ポートが正常かどうかを判断しており、正常でない場合はS604へ進む。正常である場合は、S612へ進む。S604では、拡張制御装置にて、図19の636にあるようにプロキシ設定の除外リストへ自機を登録し、次に、S605で拡張制御装置の接続機器設定に画像処理装置が登録されているかを判断する。登録されていればS606でプロキシ設定の除外リストへ図19の637のように画像処理装置を登録し、S607へ進む。S605で接続機器設定に登録されていなければ、そのままS607へ進む。S607でも、定期的にプロキシサーバ・ポートの状態を監視していることが示してある。次に、S608において、正常でなかったプロキシサーバ・ポートが正常な状態に復帰したかどうかを判断しており、復帰していなければS609へ進む。S609では、拡張制御装置にてブラウザアプリケーション9015を実行し、S610で、プロキシを介さず、指定されたアドレスにダイレクトに接続を行う。また、S608にて、プロキシサーバが正常な状態に復帰していれば、S611にて、除外リストから自機と、接続先設定となっている画像処理装置のアドレスを削除する。そしてS612へ進む。S612では、S609同様、拡張制御装置にてブラウザアプリケーション9015を実行し、S613へ進んでプロキシ設定にある設定を見て、プロキシ経由で指定されたアドレスに接続を行う。
【0195】
(実施例4)
第4の実施例を説明する。ここでは、請求項6、7、8にあるように、拡張制御装置においてプロキシ設定が行われている状態において、拡張制御装置に搭載されたブラウザアプリケーションからプロキシを介して接続した際、設定されたプロキシサーバ・ポートに異常があった場合はプロキシ設定から除外してダイレクトに接続し、その後、定期的にプロキシサーバ・ポートを監視し、正常な状態に戻ったら除外を解除する、という構成について説明する。
【0196】
図1〜20の説明図については第1の実施例と同様のため、ここでの説明は割愛し、ここでの説明は割愛し、除外リストについての差分と、フローチャートについてのみ説明する。
【0197】
なお、ここで示す構成は一例であり図示の構成に限定されるものではない。
【0198】
図25において、本実施例におけるフローチャートを説明する。
【0199】
まずS701では、拡張制御装置においてプロキシ設定が行われたかどうかを判断している。S702では、拡張制御装置にてブラウザアプリケーション9015を実行している。S703では、監視しているプロキシサーバ・ポートが正常かどうかを判断しており、正常でない場合はS704へ進む。正常である場合は、S712へ進む。S704では、拡張制御装置にて、図19の636のようにプロキシ設定の除外リストへ自機を登録し、次に、S705で拡張制御装置の接続機器設定に画像処理装置が登録されているかを判断する。登録されていればS706でプロキシ設定の除外リストへ図19の637のように画像処理装置を登録し、S707へ進む。S705で接続機器設定に登録されていなければ、そのままS707へ進む。S707でも、定期的にプロキシサーバ・ポートの状態を監視していることが示してある。次に、S708において、正常でなかったプロキシサーバ・ポートが正常な状態に復帰したかどうかを判断しており、復帰していなければS709へ進む。S709では、プロキシを介さず、指定されたアドレスにダイレクトに接続を行う。S708でプロキシサーバ・ポートが正常な状態に復帰した場合は、S710にて、除外リストから自機と接続先設定に登録された画像処理装置のアドレスを削除し、S711にてナビゲートを再開、S712に進む。S712ではプロキシ設定にある設定を見て、プロキシ経由で指定されたアドレスに接続を行う。S703にてプロキシサーバ・ポートが正常であった場合はS712に進み、同様にプロキシ経由で指定されたアドレスに接続を行う。
【図面の簡単な説明】
【0200】
【図1】画像処理システムが利用されるネットワーク環境の一例を示す模式図である。
【図2】画像処理装置と拡張制御装置の組み合わせによって構成された画像処理システムのブロック図である。
【図3】画像処理装置と拡張制御装置の組み合わせによって構成された画像処理システムの外観図である。
【図4】画像処理装置の制御装置110のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】画像処理装置のコントローラのソフトウェアのモジュール構造を示すブロック図である。
【図6】画像処理装置の操作部の表示部に表示される基本画面を示す説明図である。
【図7】拡張制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図8】拡張制御装置内のアプリケーションが画像処理装置とインタフェースするためのAPIを示す図である。
【図9】拡張制御装置のソフトウェアのモジュール群の階層構造を示すブロック図である。
【図10】拡張制御装置のシステムアプリケーション群を説明するブロック図である。
【図11】拡張制御装置のソフトウェアプラットフォームを構成するソフトウェアパッケージ群を説明するブロック図である。
【図12】画像処理装置の拡張制御装置操作部の表示画面例を示す図である。
【図13】ファンクションキーパネル12003から起動されるスクリーンキーボードである。
【図14】ファンクションキーパネル12003から起動される画像処理装置の操作部パネルエミュレータである。
【図15】拡張制御装置に搭載されるユーザランドアプリケーションの一つである暗号化セキュアプリントの画面である。
【図16】拡張制御装置におけるユーザモードの設定の中にある接続機器設定を行う画面である。
【図17】画像処理装置におけるユーザモードの設定の中にある接続機器設定を行う画面である。
【図18】拡張制御装置におけるユーザモードの設定の中にあるプロキシ設定を行う画面である。
【図19】プロキシ設定が行われたときに除外アドレスを設定する際にそのリストを管理する除外リストを説明した図である。
【図20】拡張制御装置に搭載されるユーザランドアプリケーションの一つであるブラウザアプリケーションの画面である。
【図21】プロキシ設定が行われたときに除外アドレスを設定する際にそのリストを管理する除外リストを説明した図である。
【図22】実施例1におけるプロキシ設定、プロキシ除外設定を説明したフローチャートである。
【図23】実施例2におけるプロキシ設定、プロキシ除外設定を説明したフローチャートである。
【図24】実施例3におけるプロキシ設定、プロキシ除外設定を説明したフローチャートである。
【図25】実施例4におけるプロキシ設定、プロキシ除外設定を説明したフローチャートである。
【符号の説明】
【0201】
11 クライアントPC
12 サーバコンピュータ
13 プリンタ
15 ルータ
16 広域ネットワーク
100 画像処理装置
103 拡張制御装置
110 制御装置
111 メインコントローラ
112 CPU
113 バスコントローラ
114 ROM
115 ROMI/F
116 DRAM
117 DRAMI/F
118 Codec
120 I/F
121 外部通信I/F
122 コネクタ
124 拡張コネクタ
125 汎用高速バス
126 I/O制御部
127 調歩同期シリアル通信コントローラ
128 I/Oバス
130 キー入力I/F
131 LCDコントローラ
132 パネルI/F
133 リアルタイムクロックモジュール
134 バックアップ電池
135 Graphic Processor
140 外部I/F回路
141 スキャナバス
142 コネクタ
143 同調歩同期シリアルI/F
144 ビデオI/F
145 外部I/F回路
146 プリンタバス
147 コネクタ
148 同調歩同期シリアルI/F
149 ビデオI/F
150 操作部
160 ハードディスクドライブ
161 E-IDEインタフェース
162 ハードディスク
170 制御装置本体
171 操作部
172 周辺機器
200 リーダ部
201 ローカルインタフェース
210 スキャナユニット
250 原稿給紙ユニット
300 プリンタ部
310 マーキングユニット
360 給紙ユニット
370 排紙ユニット
400 LAN
501 拡張機能キー
502 画像モードキー
503 ユーザモードキー
504 応用ズームキー
505 M1キー
506 M2キー
507 M3キー
509 オプションキー
510 ソータキー
511 原稿混載キー
512 等倍キー
513 用紙選択キー
514 縮小キー
515 拡大キー
517 濃度表示
518 濃度キー
519 AEキー
520 濃度キー
521 HiFiキー
522 文字強調キー
523 ガイドキー
524 コピーモードキー
525 ファックスキー
526 Boxキー
527 プリンタキー
600 プリンタ選択キー
4100 計算機
4101 メインCPU
4102 ネットワークインタフェース
4103 周辺インタフェース
4104 メモリ
4105 ROM
4106 ハードディスクユニット
4107 ディスプレイインタフェース
4108 キーボードインタフェース
4109 マウスインタフェース
4202 タッチパネル
4203 液晶ディスプレイ
5001 リアルタイムOS
5002 ファイルシステム
5003 ジョブ制御・装置制御モジュール
5004 管理モジュール
5005 制御API
5006 ネットワークサービス
5007 組み込みアプリケーションロジック
5008 プレゼンテーションインタフェース
5009 組み込みアプリケーションUI
5010 組み込みJava(登録商標)環境
8001 アプリケーション
8002 API
8003 プリンタドライバ
8004 スキャナドライバ
8005 ジョブ制御・装置制御インタフェース
8006 プレゼンテーション拡張インタフェース
8007 組み込みアプリケーション拡張インタフェース
8008 画像ジョブ制御インタフェース
9001 汎用OS
9002 拡張コントローラプラットフォーム
9004 システムアプリケーション
9005 ユーザランドアプリケーション
9006 MFP統合アプリケーション
9007 コピー
9008 ボックス
9009 送信
9010 ポータル
9011 本体ジョブモニタ
9012 デバイス管理
9013 メモリメディア操作
9014 暗号化セキュアプリント
9015 ブラウザ
9016 ユーザランドアプリケーション
9017 ユーザランドアプリケーション
9018 ユーザランドアプリケーション
10001 ファンクションキーパネル
10002 スクリーンキーボード
10003 操作パネルエミュレータ
10004 アイコンボックス
10005 インストーラ
10006 アップデータ
10007 カウンタ参照
10008 アンチウィルス
10009 システム環境アプリ
10010 テーマ
10011 起動アプリケーション選択
10012 ログインダイアログ
10013 ユーザ管理
10014 アドレス帳
10015 ステータススティッカ
10016 システム状況モニタ
10017 ログビューワ
10018 システムセットアップ
10019 バックアップ
10020 スクリーンセーバ
10021 ヘルプシステム
10022 文書ビューワ
10023 ファイル操作
10024 文書管理
11001 システムセッション管理
11002 電源制御
11003 ユーザセッション管理
11004 ログイン機構
11005 アクセス制御
11006 ユーザ管理・ユーザ認証
11007 ディレクトリサービス連携
11008 ディレクトリ
11009 アプリケーションライフサイクル
11010 ライセンス管理
11011 アプリケーションカウンタ
11012 環境設定管理
11013 リソース管理
11014 パーソナライズフレームワーク
11015 ユーザアシスタンス
11016 インプット
11017 ステータスメッセージ管理
11018 国際化フレームワーク
11019 ロギング
11020 ウィンドウマネージャ
11021 GUIキット
11022 サウンド
11023 セキュア通信チャネル
11024 セキュアファイルシステム
11025 暗号処理
11026 鍵管理
11027 画像処理
11028 プレゼンテーション拡張インタフェース
11030 ジョブ制御・装置制御インタフェース
11031 画像ジョブ制御インターフェイス
11032 プリンタドライバ
11033 スキャナドライバ
11034 アプリケーション間通信
11035 マクロ・スクリプティング
11036 実行スケジューリング
11037 Webサーバ
11038 アプリケーションサーバ
11039 SOAPエンジン
11040 XMLツールキット
11041 Java(登録商標)プラットフォーム
12001 アプリケーション表示エリア
12002 アイコンボックス
12003 ファンクションキーパネル
12004 ユーザモードボタン
12005 スクリーンキーボードボタン
12006 操作部パネルエミュレータボタン
12007 ガイドボタン
12008 アバウトボタン
12009 リセットキー
12010 ログオフボタン
12011 ソフトタリー
12012 ステータススティッカ
12013 履歴ボタン
12014 デバイス状況ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置と、
前記画像処理装置に接続してその機能と柔軟性を拡張し、また、自身特有の機能を実現するためのWebブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを持つ拡張制御装置とが接続する画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は接続する拡張制御装置を特定する接続拡張制御装置設定手段を持ち、
前記拡張制御装置は接続する画像処理装置を特定する接続画像処理装置設定手段を持ち、
前記拡張制御装置は、プロキシサーバ・ポートを設定するプロキシ設定手段と、
前記Webブラウザアプリケーションにおいて、前記プロキシ設定手順によりプロキシサーバ・ポートが設定された場合に、
自機である前記拡張制御装置と、前記拡張制御装置に接続された前記画像処理装置を、該プロキシサーバ・ポートアクセスから自動的に除外するプロキシ除外設定手段と、
を持つ、ということを特徴とする、画像処理システム。
【請求項2】
文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置と、
前記画像処理装置に接続してその機能と柔軟性を拡張し、また、自身特有の機能を実現するためのWebブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを持つ拡張制御装置とが接続する画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は接続する拡張制御装置を特定する接続拡張制御装置設定手段を持ち、
前記拡張制御装置は接続する画像処理装置を特定する接続画像処理装置設定手段を持ち、
前記拡張制御装置は、プロキシサーバ・ポートを設定するプロキシ設定手段と、
前記Webブラウザアプリケーションにおいて、前記プロキシ設定手順によりプロキシサーバ・ポートが設定された場合に、
前記拡張制御装置に接続された前記画像処理装置を、該プロキシサーバ・ポートアクセスから自動的に除外するプロキシ除外設定手段と、
を持つ、ということを特徴とする、画像処理システム。
【請求項3】
文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置と、
前記画像処理装置に接続してその機能と柔軟性を拡張し、また、自身特有の機能を実現するためのWebブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを持つ拡張制御装置とが接続する画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は接続する拡張制御装置を特定する接続拡張制御装置設定手段を持ち、
前記拡張制御装置は接続する画像処理装置を特定する接続画像処理装置設定手段を持ち、
前記拡張制御装置は、プロキシサーバ・ポートを設定するプロキシ設定手段と、
前記Webブラウザアプリケーションにおいて、前記プロキシ設定手順によりプロキシサーバ・ポートが設定された場合に、
前記プロキシ設定手段により設定されたプロキシサーバ・ポートの状態を監視し、
前記プロキシサーバ・ポートが正常に動作していない場合は、
自機である前記拡張制御装置と、前記拡張制御装置に接続された前記画像処理装置とを、該プロキシサーバ・ポートアクセスから自動的に除外するプロキシ除外設定手段と、
を持つ、ということを特徴とする、画像処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の画像処理システムにおいて、
監視しているプロキシサーバ・ポートが、正常な状態に戻った場合に、プロキシサーバ・ポートアクセスからの除外を解除し、プロキシサーバ・ポートを経由したアクセスとする、
プロキシ再設定手段を持つことを特徴とする、請求項3に記載の画像処理システム。
【請求項5】
請求項3、4に記載の画像処理システムにおいて、
プロキシサーバ・ポートの監視方法としては、ある一定の時間間隔をおいて状態監視を行うポーリング方式であることを特徴とする、請求項3、4に記載の画像処理システム。
【請求項6】
文書入力、文書出力、文書格納、文書送受信、画像変換等の機能を有する画像処理装置と、
前記画像処理装置に接続してその機能と柔軟性を拡張し、また、自身特有の機能を実現するためのWebブラウザアプリケーションなどのアプリケーションを持つ拡張制御装置とが接続する画像処理システムにおいて、
前記画像処理装置は接続する拡張制御装置を特定する接続拡張制御装置設定手段を持ち、
前記拡張制御装置は接続する画像処理装置を特定する接続画像処理装置設定手段を持ち、
前記拡張制御装置は、Webアクセスを行う際に、プロキシサーバ・ポートに一旦アクセスし、サーバが正常でないと判断された場合に、自機である前記拡張制御装置と、前記拡張制御装置に接続された前記画像処理装置とを、該プロキシサーバ・ポートアクセスから自動的に除外するプロキシ除外設定手段とを持つことを特徴とする、画像処理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の画像処理システムにおいて、
前記プロキシ除外設定手段によって前記拡張制御装置と前記画像処理装置が該プロキシサーバ・ポートアクセスから除外された状態であるとき、
監視しているプロキシサーバ・ポートが、正常な状態に戻った場合に、プロキシサーバ・ポートアクセスからの除外を解除し、プロキシサーバ・ポートを経由したアクセスとする、
プロキシ再設定手段を持つことを特徴とする、請求項6に記載の画像処理システム。
【請求項8】
請求項6、7に記載の画像処理システムにおいて、
プロキシサーバ・ポートの監視方法としては、ある一定の時間間隔をおいて状態監視を行うポーリング方式であることを特徴とする、請求項6、7に記載の画像処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2006−31438(P2006−31438A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−209955(P2004−209955)
【出願日】平成16年7月16日(2004.7.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
2.Macos
3.Solaris
4.USB
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】