説明

画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、複数の排紙トレイを使用した効率的な画像形成媒体の排出を行う画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体に関する。
【解決手段】画像形成装置1は、画像形成済みの記録紙を排出する複数の排紙トレイK1、K2、F1、F2のうち2つ以上の排紙トレイK1、K2、F1、F2を適宜の設定順に排紙トレイグループG1、G2、・・・として設定して、排紙グループ情報17として不揮発性メモリ16に保管し、画像形成に際して排紙トレイグループG1、G2、・・・指定されると、排紙グループ情報17を参照して指定された排紙トレイグループG1、G2、・・・の排紙トレイK1、K2、F1、F2から画像形成で使用する排紙トレイK1、K2、F1、F2を所定の順序で適宜選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、複数の排紙トレイを使用した効率的な画像形成媒体の排出を行う画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置、特に、デジタル複写装置やデジタル複合装置等においては、大量の印刷を行う場合があり、このような場合に、印刷途中において、排紙トレイが記録紙(画像形成媒体)で満杯になると、排紙トレイの記録紙が取り除かれて印刷再開の指示があるまで、印刷を途中で停止しなければならない事態が発生する。このような事態の発生を防止するために、従来から、大容量スタッカーを複数台利用して、1台のスタッカーが排紙で一杯になると、他のスタッカーに自動的に切り替えて排紙することで、印刷中に排紙でスタッカーが一杯になって印刷が中断することを防止するリミットレス排紙が行われている。
【0003】
このようなリミットレス排紙としては、例えば、2つのシート処理装置のうちオペレータが選択したシート処理装置に印刷物を出力する技術が提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2008−44281号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来技術のリミットレス排紙機能にあっては、リミットレス排紙に利用される排紙トレイが、大容量スタッカーに限定されていたり、同種の周辺機トレイ(フィニッシャーシフトトレイ同士、スタッカートレイ同士)等に予め限定されており、特許文献記載の従来技術にあっても、予め用意されている2つのシート処理装置の一方をユーザが選択することができるだけであるため、利用性を向上させる上で改良の必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、任意に指定された複数の排出トレイから画像形成で用いる排出トレイを適宜に選択して画像形成媒体の排出先とし、利用性が良好な画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、画像形成済みの画像形成媒体を排出する複数の排出トレイのうち2つ以上の排出トレイを適宜の設定順に排出トレイグループとして設定し、設定された該排出トレイグループに対応させて該設定順序で排出トレイを排出トレイグループ情報として排出トレイグループ情報保管手段に保管して、画像形成に際して該排出トレイグループの1つが指定されると、該排出トレイグループ情報を参照して指定された該排出トレイグループに属する排出トレイから該画像形成において使用する排出トレイを所定の順序で適宜選択することを特徴としている。
【0008】
また、本発明は、前記排出トレイの選択方式として複数の選択方式のうち適宜の選択方式を指定することを特徴としてもよい。
【0009】
さらに、本発明は、前記選択方式として、前記排出トレイグループ情報のうち指定された前記排出トレイグループに設定されている排出トレイの設定順序またはその逆順序を優先順位として該優先順位に従って該排出トレイグループの該排出トレイから空きの排出トレイを選択する選択方式と、前記排出トレイグループ情報のうち指定された該排出トレイグループに設定されている排出トレイの設定順序を排出トレイ選択順序として固定して該排出トレイグループの該排出トレイを選択する選択方式のうちいずれかを指定することを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、任意に指定された複数の排出トレイから画像形成で用いる排出トレイを適宜に選択して画像形成媒体の排出先として選択することができ、画像形成における利用性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0012】
図1〜図15は、本発明の画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した画像形成装置1の要部ブロック構成図である。
【0013】
図1において、画像形成装置1は、画像形成装置本体10と後処理部20を備えており、後処理部20は、2つのスタッカー21、22とフィニッシャー23を備えている。
【0014】
後処理部20の各スタッカー21、22は、それぞれ(排出トレイ)スタッカーシフトトレイK1、K2を備えており、各スタッカーシフトトレイK1、K2は、大容量の記録紙(画像形成媒体)を収納(スタック)する。また、フィニッシャー23は、2つのフィニッシャーシフトトレイ(排出トレイ)F1、F2を備えており、各フィニッシャーシフトトレイF1、F2は、排紙される所定枚数の記録紙を収納する。
【0015】
各スタッカー21、22は、画像形成装置本体10で画像形成されて送り出されてきた画像記録済みの記録紙を、画像形成装置本体10からの制御によって、それぞれのスタッカーシフトトレイK1、K2に収納するか、そのままスルーして、次のスタッカー22またはフィニッシャー23に搬送する。
【0016】
フィニッシャー23は、スタッカー22から送り出されてきた記録紙に対して、パンチ処理、ステープル処理、トリマー処理等の各種フィニッシャー機能を実行して、または、そのままスルーして、フィニッシャーシフトトレイF1あまたはフィニッシャーシフトトレイF2に排出して収納させる。
【0017】
これらのスタッカー21のスタッカーシフトトレイK1、スタッカー22のスタッカーシフトトレイK2及びフィニッシャー23のフィニッシャーシフトトレイF1とフィニッシャーシフトトレイF2は、画像形成装置本体10によってそれぞれグループ化されて管理され、例えば、図1では、グループG1として、スタッカーシフトトレイK1とスタッカーシフトトレイK2がグループ化され、グループG2として、フィニッシャーシフトトレイF1とフィニッシャーシフトトレイF2がグループ化され、グループG3として、スタッカーシフトトレイK1、スタッカーシフトトレイK2、フィニッシャーシフトトレイF1及びフィニッシャーシフトトレイF2がグループ化されている状態を示している。
【0018】
画像形成装置本体10は、例えば、画像形成装置本体10の上部に、操作表示部が設けられており、操作表示部には、テンキーやその他のハードキーが設けられているとともに、図2に示すような液晶ディスプレイ30が設けられている。液晶ディスプレイ(報知手段)30は、その上面にタッチパネルが配設されており、液晶ディスプレイ30上には、画像形成装置本体10の状態情報や画像形成装置本体10からオペレータに通知する各種メッセージ等の情報を表示するとともに、各種機能キーが表示される。画像形成装置本体10は、液晶ディスプレイ30の機能キーにタッチされると、タッチパネルが該タッチ位置を検出して、該機能キーに割り付けられている機能を実行する。
【0019】
画像形成装置10は、図3に示すように、コントローラ11及びエンジン12等を備えており、コントローラ11は、ジョブ制御モジュール13、排紙先管理モジュール14、アプリケーション15及び不揮発性メモリ16等を備えている。
【0020】
エンジン12は、例えば、電子写真方式で画像データに基づいて画像を記録紙に画像形成する画像形成エンジンと上記スタッカー21、22とフィニッシャー23を含んだ概念である。すなわち、エンジン12は、その画像形成エンジンが、レーザを用いた電子写真方式で画像形成する場合、電子写真方式で記録紙に画像データを画像形成するのに必要な部品、例えば、感光体、光書き込み部、現像部、帯電部及びクリーニング部等を備えていて、画像データ及び制御信号により光書き込み部を動作させて感光体上に静電潜像を形成し、現像部によりトナーを感光体上に供給して現像してトナー画像を形成する。エンジン12は、給紙部から記録紙を感光体と転写部との間に給紙して、感光体上のトナー画像を記録紙に転写させ、トナー画像の転写された記録紙を定着部に搬送して、定着部で加熱・加圧して記録紙上のトナー画像を定着させることで、画像を形成する。エンジン12は、上述のようにして画像形成した記録紙を、後述するように、スタッカー21、22及びフィニッシャー23のうち選択されたグループG1、G2、・・・の排紙トレイK1、K2、F1、F2を排紙先として排出する。
【0021】
コントローラ11は、不揮発性メモリ16に格納されている本発明の画像形成制御プログラムに基づいて、上記ジョブ制御モジュール13、排紙先管理モジュール14及びアプリケーション15を機能構成し、画像形成装置本体10の各部及びスタッカー21、22及びフィニッシャー23を制御して、画像形成装置1としての基本動作を実行するとともに、後述する画像形成制御方法を実行する。すなわち、画像形成装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Video Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像形成制御方法を実行する画像形成制御プログラムを読み込んで不揮発性メモリ16等に導入することで、後述する排紙先をオペレータの選択に応じて自動選択する画像形成制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この画像形成制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0022】
不揮発性メモリ(排出トレイグループ情報保管手段、排紙トレイ使用履歴保管手段)16は、画像形成装置1の画像形成済みの記録紙の排紙先(排出先)をオペレータの指定する複数の排紙先から適宜自動選択するのに排紙先をグループ分けする排紙グループ情報(排紙トレイグループ情報)17が格納され、この排紙グループ情報17は、後述するように、画像形成装置1の備えている2つのスタッカー21、22のスタッカーシフトトレイK1、K2とフィニッシャー23の2つのフィニッシャーシフトトレイF1、F2に対してグループ毎に設定することができる。
【0023】
アプリケーション(グループ設定手段、グループ指定手段、トレイ選択方式指定手段)15は、画像形成に際して、不揮発性メモリ16の排紙グループ情報17を参照して操作表示部の液晶ディスプレイ30に排紙グループの選択画面を表示し、該選択画面でオペレータによって選択指定された排紙グループG1、G2、・・・をジョブ制御モジュール13に渡す。
【0024】
ジョブ制御モジュール13は、アプリケーション15から指定の排紙グループG1、G2、・・・を受け取ると、画像形成ジョブの実行時に、排紙先管理モジュール14に指定の排紙グループG1、G2、・・・の排紙先としての適否を問い合わせ、排紙先が適切であると、該排紙先を該画像形成ジョブの排紙先として決定して、エンジン12に該決定したへの排紙指示を行う。
【0025】
排紙先管理モジュール(排出トレイグループ情報保管制御手段、排出トレイ選択手段)14は、ジョブ制御モジュール13からの排紙先適否の問い合わせに応じて不揮発性メモリ16の排紙グループ情報17を参照して排紙先の選択制御を行い、また、アプリケーション15からの要求に応じて、排紙グループ情報17に対して排紙グループG1、G2、・・・の設定登録と該排紙グループG1、G2に対する排紙トレイK1、K2、F1、F2の設定登録を行う。
【0026】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施例の画像形成装置1は、複数の排紙先からオペレータの指定した排紙グループG1、G2、・・・から排紙先を適宜自動的に選択して排紙するところにその特徴がある。
【0027】
まず、画像形成装置1の排紙先をグループ登録する排紙グループ登録処理について、説明する。
【0028】
画像形成装置1は、操作表示部の操作、例えば、液晶ディスプレイ30の基本画面から排紙グループ登録モードが選択されると、例えば、図4(a)に示すような排紙グループ設定画面P1を液晶ディスプレイ30に表示し、未設定の排紙グループ(図4(a)では、「003」)が選択されると、図4(b)に示すように、該選択された排紙グループの個別排紙グループ基本設定画面P2を液晶ディスプレイ30に表示する。この個別排紙グループ基本設定画面P2で、図4(c)に示すように、グループ設定が有効に設定変更されると、排紙トレイのメンバ選択項目(図4(c)の「001」から「008」)を表示し、排紙トレイのメンバ選択(例えば、図4の「001」の選択)が行われると、図4(d)に示すように、該メンバに割り当てる排紙先を、画像形成装置1の備えている排紙先、例えば、図4(d)では、フィニッシャーシフトトレイF1、F2、スタッカーシフトトレイK1、K2及びフィニッシャープルーフFpから選択する排紙先選択画面P3を液晶ディスプレイ30に表示する。
【0029】
この排紙先選択画面P3で、例えば、図5(a)に示すように、スタッカーシフトトレイK1が選択されて設定終了ボタンが操作されると、図5(b)に示すように、個別排紙グループ基本設定画面P2に戻って、該個別排紙グループ基本設定画面P2に、該選択されたメンバに対して、選択された排紙先(図5(b)では、スタッカーシフトトレイK1)を登録した状態で表示する。上記同様に、この個別排紙グループ基本設定画面P2でグループ設定が有効に設定されてメンバ選択が行われると、排紙先選択画面P3を表示して該メンバに対して排紙先の選択を行わせる処理を順次排紙トレイのメンバの選択が行われる毎に行って、例えば、メンバ(排紙トレイ「001」〜「004」)について選択・設定が行われると、個別排紙グループ基本設定画面P2は、図5(c)に示すようになる。この個別排紙グループ基本設定画面P2で、設定終了ボタンが操作されると、図5(d)に示すように、グループG3を登録済みとした排紙グループ設定画面P1を表示して、排紙グループ設定処理を終了する。
【0030】
そして、上述のように排紙グループG1、G2、・・・の設定が行われると、排紙先管理モジュール14は、排紙グループ情報17を、例えば、図6に示すようなテーブル情報として不揮発性メモリ16に登録する。この排紙グループ情報には、排紙先管理モジュール14によって現在利用中の排紙先である排紙トレイがメンバ情報(図6では、メンバM1〜M8)として登録されて、排紙トレイK1、K2、F1、F2の利用可否判断に利用される。
【0031】
画像形成装置1は、このようにして排紙グループ情報17が不揮発性メモリ16に登録されている状態で、アプリケーション15に対して画像形成(印刷)要求が行われると、アプリケーション15は、例えば、図2に示したように、画像形成設定画面を液晶ディスプレイ30に表示して、排紙グループG1、G2、・・・の指定を可能とし、該排紙グループG1、G2、・・・の指定の有無によって排紙先の選択設定を行った画像形成処理を行う。なお、図2では、ハッチングの行われているグループG4、G5は、図6に示した排紙グループ情報17では、グループ登録が行われておらず、選択を行うことができず、グループG1〜G3がグループ登録が行われていて、選択を行える状態を示している。
【0032】
すなわち、画像形成装置1は、画像形成条件の設定時に排紙グループG1、G2、・・・の指定がないときには、図7に示すように、アプリケーション15が、ジョブ制御モジュール13へのジョブ開始の要求時に、該画像形成に際して指定された画像形成条件に応じて排紙先設定として適宜の排紙トレイ、例えば、フィニッシャーシフトトレイF1を指定する(ステップS101)。ジョブ制御モジュール13は、該指定された排紙トレイ(例えば、フィニッシャーシフトトレイF1)への排紙を指示した画像形成をエンジン12に行わせる(ステップS102)。
【0033】
そして、画像形成装置1は、画像形成条件の設定時に排紙グループG1、G2、・・・の指定があると、図8に示すように、アプリケーション15が、ジョブ制御モジュール13へのジョブ開始の要求時に、排紙先設定として、特定の排紙グループG1、G2、・・・を指定する(ステップS201)。
【0034】
ジョブ制御モジュール13は、ジョブ開始の要求時に排紙先設定として排紙グループG1、G2、・・・の指定があると、排紙先管理モジュール14に、アプリケーション15から指定された排紙グループG1、G2、・・・を指定して排紙先の問い合わせを行い(ステップS202)、排紙先管理モジュール14は、不揮発性メモリ16の排紙グループ情報17を参照して、該指定された排紙グループG1、G2、・・・の中から排紙トレイ、例えば、排紙グループG1が指定されていると、メンバM1とメンバM2のうち利用中排紙トレイに登録されておらず空いている排紙トレイであるメンバM1のスタッカーシフトトレイK1を選択してジョブ制御モジュール13に通知する(ステップS203)。
【0035】
ジョブ制御モジュール13は、排紙先管理モジュール14から通知された排紙トレイ(例えば、スタッカーシフトトレイK1)への排紙を指示した画像形成をエンジン12に行わせ(ステップS204)、該画像形成において指定の排紙トレイが満杯になると(ステップS205)、ジョブ制御モジュール13は、エンジン12に画像出力を中断させ、再度、排紙先管理モジュール14に排紙グループを指定した排紙先の問い合わせを行う(ステップS206)。
【0036】
排紙先管理モジュール14は、不揮発性メモリ16の排紙グループ情報17を参照して、該指定された排紙グループの中から使用中でない新たな排紙トレイ、例えば、排紙グループG1が指定されていると、メンバM1とメンバM2のうち利用中排紙トレイに登録されておらず空いている排紙トレイであるメンバM2のスタッカーシフトトレイK2を選択してジョブ制御モジュール13に通知する(ステップS207)。
【0037】
ジョブ制御モジュール13は、排紙先管理モジュール14から通知された排紙トレイ(例えば、スタッカーシフトトレイK2)への排紙を指示した画像形成をエンジン12に再開させるという処理を該画像形成処理が完了するまで繰り返し実行する(ステップS208)。
【0038】
そして、排紙先管理モジュール14は、排紙先選択処理を図9に示すように実行する。すなわち、排紙先管理モジュール14は、ジョブ制御モジュール13から排紙グループG1、G2、・・・を指定した排紙トレイ選択要求があると(ステップS301)、不揮発性メモリ16の排紙グループ情報17を参照して指定の排紙グループG1、G2、・・・の利用中排紙トレイが満杯であるかチェックし(ステップS302)、満杯でないときには、継続して利用が可能であるため、選択成功の結果と利用中排紙トレイを画像形成に使用する排紙トレイ(以下、単に、使用排紙トレイという。)として指定するトレイ指定をジョブ制御モジュール13に返して処理を終了する(ステップS304)。
【0039】
ステップS302で、指定排紙グループG1、G2、・・・の利用中排紙トレイが満杯のときには、排紙先管理モジュール14は、該指定排紙グループG1、G2、・・・の次のメンバトレイM1、M2、・・・が空いているかチェックし(ステップS305)、該メンバトレイM1、M2、・・・が空いていないときには、指定排紙グループG1、G2、・・・内の全てのメンバトレイM1、M2、・・・を検索したかチェックして(ステップS306)、全てのメンバトレイM1、M2、・・・の検索を終了していないときには、ステップS305に戻って、さらに該指定排紙グループG1、G2、・・・の次のメンバトレイM1、M2、・・・が空いているかチェックする処理を順次繰り返し行う(ステップS305、S306)。ステップS305で、該指定排紙グループG1、G2、・・・の次のメンバトレイM1、M2、・・・が空いているときには、排紙先管理モジュール14は、該満杯になった利用中の排紙トレイを該空いているメンバトレイM1、M2、・・・に更新して(ステップS303)、選択成功の結果と該更新したメンバトレイM1、M2、・・・を使用排紙トレイとして指定するトレイ指定をジョブ制御モジュール13に返して処理を終了する(ステップS304)。
【0040】
ステップS306で、排紙先管理モジュール14は、指定排紙グループG1、G2、・・・内の全てのメンバトレイM1、M2、・・・の空き状況の検索を終了していると、メンバトレイM1、M2、・・・の選択失敗と排紙グループをジョブ制御モジュール13に返して処理を終了する(ステップS307)。
【0041】
排紙先管理モジュール14またはジョブ制御モジュール13は、空きのメンバトレイM1、M2、・・・がなくメンバトレイM1、M2、・・・の選択に失敗すると、例えば、図10に示すようなエラー通知画面P4を液晶ディスプレイ30に表示したり、音声出力を行うことで通知する。
【0042】
このように、本実施例の画像形成装置1は、画像形成済みの記録紙を排出する複数の排紙トレイK1、K2、F1、F2のうち2つ以上の排紙トレイK1、K2、F1、F2を適宜の設定順に排紙トレイグループG1、G2、・・・として設定し、設定された該排紙トレイグループG1、G2、・・・に対応させて該設定順序で排紙トレイK1、K2、F1、F2を排紙グループ情報17として不揮発性メモリ16に保管して、画像形成に際して該排紙トレイグループG1、G2、・・・の1つが指定されると、排紙グループ情報17を参照して指定された該排紙トレイグループG1、G2、・・・に属する排紙トレイK1、K2、F1、F2から該画像形成において使用する排紙トレイK1、K2、F1、F2を所定の順序で適宜選択している。
【0043】
したがって、任意に指定された複数の排紙トレイK1、K2、F1、F2から画像形成で用いる排紙トレイK1、K2、F1、F2を適宜に選択して画像形成媒体の排出先として選択することができ、画像形成における利用性を向上させることができる。
【0044】
なお、排紙グループG1、G2、・・・内での排紙トレイK1、K2、F1、F2の選択順序(選択方式)は、適宜選択設定することができ、例えば、優先トレイ選択方式や順序固定選択方式等を選択して設定することができる。
【0045】
この優先トレイ選択方式は、指定の排紙グループG1、G2、・・・について、排紙グループ情報17に登録されている全てのメンバトレイ(メンバトレイM1、M2、・・・)に対して指定の順序、例えば、排紙グループ情報17の登録順序の上位トレイから優先的に排紙トレイの空きトレイを検索、すなわち、メンバトレイM1→メンバトレイM2→・・・の順序に空きトレイを検索して、空きトレイが見つかると、該空きトレイを使用する排紙トレイとして選択する方式であり、例えば、図6に示した排紙グループ情報17の場合、指定排紙グループがグループG3であると、上位に順番にスタッカーシフトトレイK1、スタッカーシフトトレイK2等の大容量排紙が可能なトレイを設定し、下位に順番にその他の排紙トレイであるフィニッシャーシフトトレイF1、F2が設定することで、スタッカーシフトトレイK1、K2が空いている場合は優先的に大容量のスタッカーシフトトレイK1、K2を選択して排紙させ、スタッカーシフトトレイK1、K2が全て満杯になってしまった場合にのみ、その他の排紙トレイであるフィニッシャーシフトトレイF1、F2を排紙トレイとして利用する。
【0046】
そして、排紙先管理モジュール14は、優先トレイ選択方式による排紙先選択処理を、図12に示すように実行する。すなわち、排紙先管理モジュール14は、ジョブ制御モジュール13から排紙グループを指定した排紙トレイ選択要求があると(ステップS401)、不揮発性メモリ16の排紙グループ情報17を参照して指定排紙グループG1、G2、・・・の最初のメンバであるメンバM1の排紙トレイが空いているかチェックし(ステップS402)、空いているときには、選択成功の結果と該排紙トレイを画像形成に使用する使用排紙トレイとして指定するトレイ指定をジョブ制御モジュール13に返して処理を終了する(ステップS403)。
【0047】
ステップS401で、メンバM1の排紙トレイが満杯のときには、排紙先管理モジュール14は、次のメンバトレイが空いているかチェックし(ステップS404)、該メンバトレイが空いていないときには、指定排紙グループG1、G2、・・・内の全てのメンバトレイM1、M2、・・・を検索したかチェックして(ステップS405)、全てのメンバトレイM1、M2、・・・の検索を終了していないときには、ステップS404に戻って、さらに該メンバトレイM1、M2、・・・の次のメンバトレイM1、M2、・・・が空いているかチェックする処理を順次繰り返し行う(ステップS404、S405)。ステップS404で、次のメンバトレイM1、M2、・・・が空いているときには、排紙先管理モジュール14は、選択成功の結果と該次のメンバトレイM1、M2、・・・を使用排紙トレイとして指定するトレイ指定をジョブ制御モジュール13に返して処理を終了する(ステップS403)。
【0048】
ステップS405で、排紙先管理モジュール14は、使用排紙トレイの決定を行うことができないまま、指定排紙グループG1、G2、・・・内の全てのメンバトレイM1、M2、・・・の空き状況の検索を終了すると、メンバトレイM1、M2、・・・の選択失敗と排紙グループをジョブ制御モジュール13に返して処理を終了する(ステップS406)。
【0049】
したがって、優先トレイ選択方式を用いると、例えば、スタッカーシフトトレイK1、K2等の利用者の指定する排紙トレイを使用する排紙トレイとして優先的に選択して排紙することができ、利用者の画像形成態様等に応じて、適切な容量の排紙トレイを選択して効率的に画像形成を行わせることができる。また、優先トレイ選択方式を用いると、大容量の排紙トレイ(例えば、スタッカーシフトトレイK1、K2)を優先的に使用するように設定することで、大容量の排紙トレイが全て満杯になってしまった場合に、その他の排紙トレイを活用するので、画像形成出力が中断することを抑制することができる。
【0050】
また、順序固定選択方式は、指定の排紙グループについて、排紙グループ情報17の登録順序を使用排紙トレイの選択順として固定して、現在使用中の排紙トレイの次に登録されている排紙トレイを排紙トレイとして必ず選択する方式であり、現在使用中の排紙トレイの次に登録されている排紙トレイが空いていない場合は、該排紙グループ内の他の排紙トレイが空いている場合であっても、次の排紙トレイの記録紙が取り除かれるまでは画像形成出力を再開しない。例えば、図6に示した排紙グループ情報17の場合、指定排紙グループがグループG1であると、スタッカーシフトトレイK1→スタッカーシフトトレイK2→スタッカーシフトトレイK1→スタッカーシフトトレイK2→・・・という順序を守って排紙し、スタッカーシフトトレイK2が満杯になって中断した場合、次の排紙トレイはスタッカーシフトトレイK1であるため、スタッカーシフトトレイK2の記録紙を取り除いても、スタッカーシフトトレイK1が満杯であると、画像形成出力を再開しない。
【0051】
そして、排紙先管理モジュール14は、順序固定選択方式による排紙先選択処理を、図13に示すように実行する。すなわち、排紙先管理モジュール14は、ジョブ制御モジュール13から排紙グループを指定した排紙トレイ選択要求があると(ステップS501)、不揮発性メモリ16の排紙グループ情報17を参照して指定排紙グループG1、G2、・・・の利用中排紙トレイが満杯であるかチェックし(ステップS502)、満杯でないときには、継続して利用が可能であるため、選択成功の結果と利用中排紙トレイを使用排紙トレイとして指定するトレイ指定をジョブ制御モジュール13に返して処理を終了する(ステップS504)。
【0052】
ステップS502で、指定排紙グループG1、G2、・・・の利用中排紙トレイが満杯のときには、排紙先管理モジュール14は、該指定排紙グループG1、G2、・・・の次のメンバトレイM1、M2、・・・が空いているかチェックし(ステップS505)、該指定排紙グループG1、G2、・・・の次のメンバトレイM1、M2、・・・が空いているときには、排紙先管理モジュール14は、該満杯になった利用中の排紙トレイを該空いているメンバトレイM1、M2、・・・に更新して(ステップS503)、選択成功の結果と該更新したメンバトレイM1、M2、・・・を画像形成出力に使用する使用排紙トレイとして指定するトレイ指定をジョブ制御モジュール13に返して処理を終了する(ステップS504)。
【0053】
ステップS505で、該次のメンバトレイM1、M2、・・・が空いていないときには、メンバトレイM1、M2、・・・の選択失敗と該排紙トレイ(該次のメンバトレイM1、M2、・・・)をジョブ制御モジュール13に返して処理を終了する(ステップS506)。
【0054】
排紙先管理モジュール14またはジョブ制御モジュール13は、順序固定選択方式による排紙先選択処理で次のメンバトレイM1、M2、・・・が空いておらずメンバトレイM1、M2、・・・の選択に失敗すると、例えば、図14に示すようなエラー通知画面P5を液晶ディスプレイ30に表示したり、音声出力を行うことで通知する。
【0055】
したがって、順序固定選択方式を用いると、画像形成出力された文書の並び替えの管理を容易に行うことができる。
【0056】
さらに、画像形成装置1は、そのコントローラ11が、その文書(資料等)をどの排紙トレイに排出したかを不揮発性メモリ16等に排紙トレイ利用順序履歴情報(排出トレイ使用履歴情報)として保管し、操作表示部の操作、例えば、液晶ディスプレイ30のタッチパネル操作によって、適時に、例えば、図15に示すように、液晶ディスプレイ30に排紙トレイ利用順序履歴画面P6として表示する。
【0057】
このようにすると、どの文書をどの排紙トレイに排出したかを容易に知ることができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0058】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明は、複数の排紙先から適宜排紙先を選択して排紙する画像形成装置、画像形成制御方法、画像形成制御プログラム及び記録媒体に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施例を適用した画像形成装置の全体概略構成図。
【図2】操作表示部の液晶ディスプレイの一例を示す平面図。
【図3】画像形成装置本体のブロック構成図。
【図4】排紙グループ設定処理の説明図。
【図5】排紙グループ設定処理の続きの説明図。
【図6】排紙グループ情報の一例を示す図。
【図7】排紙グループの指定がない場合の画像形成制御処理の説明図。
【図8】排紙グループの指定がある場合の画像形成制御処理の説明図。
【図9】排紙トレイ選択処理を示すフローチャート。
【図10】エラー通知画面の一例を示す図。
【図11】排紙グループ内排紙トレイ選択順序設定画面の一例を示す図。
【図12】優先トレイ選択方式による排紙先選択処理を示すフローチャート。
【図13】順序固定選択方式による排紙先選択処理を示すフローチャート。
【図14】順序固定選択方式で選択失敗時のエラー通知画面の一例を示す図。
【図15】排紙トレイ利用順序履歴画面の一例を示す図。
【符号の説明】
【0061】
1 画像形成装置
10 画像形成装置本体
11 コントローラ
12 エンジン
13 ジョブ制御モジュール
14 排紙先管理モジュール
15 アプリケーション
16 不揮発性メモリ
17 排紙グループ情報
20 後処理部
21、22 スタッカー
23 フィニッシャー
K1、K2 スタッカーシフトトレイ
F1、F2 フィニッシャーシフトトレイ
G1〜G8 グループ
30 液晶ディスプレイ
P1 排紙グループ設定画面
P2 個別排紙グループ基本設定画面
P3 排紙先選択画面
P4 エラー通知画面
P5 エラー通知画面
P6 排紙トレイ利用順序履歴画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の排出トレイを備え画像形成済みの画像形成媒体を該排出トレイの1つに排出する画像形成装置において、前記複数の排出トレイのうち2つ以上の排出トレイを適宜の設定順に排出トレイグループとして設定するグループ設定手段と、排出トレイグループ毎に排出トレイを排出トレイグループ情報として保管する排出トレイグループ情報保管手段と、該グループ設定手段で設定された排出トレイグループと該排出トレイグループに対して設定された排出トレイを該設定順序に該排出トレイグループ情報として該排出トレイグループ情報保管手段に保管させる排出トレイグループ情報保管制御手段と、画像形成に際して該排出トレイグループの1つを指定するグループ指定手段と、該排出トレイグループ情報を参照して該グループ指定手段によって指定された該排出トレイグループに属する排出トレイから該画像形成において使用する排出トレイを所定の順序で適宜選択する排出トレイ選択手段と、を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像形成装置は、前記排出トレイ選択手段による前記排出トレイの選択方式として、複数の選択方式のうち適宜の選択方式を指定するトレイ選択方式指定手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記トレイ選択方式指定手段は、前記選択方式として、前記排出トレイグループ情報のうち指定された前記排出トレイグループに設定されている排出トレイの設定順序またはその逆順序を優先順位として該優先順位に従って該排出トレイグループの該排出トレイのうち空きの排出トレイを前記排出トレイ選択手段に選択させる選択方式を指定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記トレイ選択方式指定手段は、前記選択方式として、前記排出トレイグループ情報のうち指定された前記排出トレイグループに設定されている排出トレイの設定順序を排出トレイ選択順序として固定して該排出トレイグループの該排出トレイを前記排出トレイ選択手段に選択させる選択方式を指定することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記画像形成装置は、前記排出トレイの使用順序の履歴を排出トレイ使用履歴情報として保管する排出トレイ使用履歴保管手段と、該排出トレイ使用履歴情報を報知出力する報知手段と、を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
複数の排出トレイのうち画像形成済みの画像形成媒体を排出する排出トレイを選択して排出させる画像形成制御方法であって、前記複数の排出トレイのうち2つ以上の排出トレイを適宜の設定順に排出トレイグループとして設定するグループ設定処理ステップと、該グループ設定処理ステップで設定された排出トレイグループに対応させて該グループ設定処理ステップによる設定順序で排出トレイを排出トレイグループ情報として排出トレイグループ情報保管手段に保管させる排出トレイグループ情報保管制御処理ステップと、画像形成に際して該排出トレイグループの1つが指定されると、該排出トレイグループ情報を参照して指定された該排出トレイグループに属する排出トレイから該画像形成において使用する排出トレイを所定の順序で適宜選択する排出トレイ選択処理ステップと、を有していることを特徴とする画像形成制御方法。
【請求項7】
前記画像形成制御方法は、前記排出トレイ選択処理ステップでの前記排出トレイの選択方式として複数の選択方式のうち適宜の選択方式を指定するトレイ選択方式指定処理ステップをさらに有していることを特徴とする請求項6記載の画像形成制御方法。
【請求項8】
前記トレイ選択方式指定処理ステップは、前記選択方式として、前記排出トレイグループ情報のうち指定された前記排出トレイグループに設定されている排出トレイの設定順序またはその逆順序を優先順位として該優先順位に従って該排出トレイグループの該排出トレイから空きの排出トレイを前記排出トレイ選択処理ステップで選択させる選択方式と、前記排出トレイグループ情報のうち指定された該排出トレイグループに設定されている排出トレイの設定順序を排出トレイ選択順序として固定して該排出トレイグループの該排出トレイを前記排出トレイ選択処理ステップで選択させる選択方式のうちいずれかを指定することを特徴とする請求項7記載の画像形成制御方法。
【請求項9】
コンピュータに、複数の排出トレイのうち画像形成済みの画像形成媒体を排出する排出トレイを選択して排出させる画像形成制御プログラムであって、前記複数の排出トレイのうち2つ以上の排出トレイを適宜の設定順に排出トレイグループとして設定するグループ設定処理と、該グループ設定処理で設定された排出トレイグループに対応させて該グループ設定処理による設定順序で排出トレイを排出トレイグループ情報として排出トレイグループ情報保管手段に保管させる排出トレイグループ情報保管制御処理と、画像形成に際して該排出トレイグループの1つが指定されると、該排出トレイグループ情報を参照して指定された該排出トレイグループに属する排出トレイから該画像形成において使用する排出トレイを所定の順序で適宜選択する排出トレイ選択処理と、を実行させることを特徴とする画像形成制御プログラム。
【請求項10】
請求項9記載の画像形成制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−58471(P2010−58471A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229222(P2008−229222)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】