説明

画像形成装置及び画像形成装置管理システム

【課題】画像形成装置の管理の手間を軽減する。
【解決手段】
ハードウェアキー又はソフトウェアキーのワンタッチメール通知釦を含む指示入力部30と、該ワンタッチメール通知釦の操作に応答して、メンテナンスレポート、ステータスレポート、イベントレポート及びカウンタレポートを含むHTML形式の一括レポートを作成し、これを電子メールでサービスマンが所有する画像形成装置管理装置500宛に送信するレポートメール部32cと、備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー、プリント又はファクシミリ等の機能を備えた画像形成装置に係り、特に、レポート情報通知機能を備えた画像形成装置及び画像形成装置管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、機器の設定情報、機器の状態情報、及びその他の管理情報をユーザに通知する手段として、これらの情報をリスト状のレポートにして表示出力又は印刷出力する、いわゆるレポート情報通知機能を備えたものがある(例えば、下記特許文献1参照)。
【0003】
下記特許文献2では、画像形成装置がステータスレポートをユーザが所有するホストコンピュータに送信する構成を開示している。
【特許文献1】特開2002−027161号公報
【特許文献2】特開2001−197236号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1及び2の発明では、上記レポートをサービスマンが把握するためには、ユーザの所へ出向して該ユーザの画像形成装置又はホストコンピュータを操作して上記レポート情報通知機能を実行しなければならず、画像形成装置の管理に手間が掛かる。
【0005】
また、レポートが複数種存在する場合において、各レポートを把握するためには、対応するレポート情報通知機能をそれぞれ実行しなければならず、操作が煩雑となり画像形成装置の管理に手間が掛かる。
【0006】
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、画像形成装置の管理の手間を軽減する画像形成装置及び画像形成装置管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による画像形成装置の第1態様では、
コンピュータにネットワークを介して結合される通信手段と、
レポート通知釦と、
該レポート通知釦の操作に応答して所定のレポートを作成し、これを、該通信手段を介して該コンピュータに送信するレポート送信手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明による画像形成装置の第2態様では、
該レポートは、2種以上のレポートを含む一括レポートである、
ことを特徴とする。
【0009】
本発明による画像形成装置の第3態様では、
該レポート通知釦は、ソフトウェア釦又はハードウェア釦のワンタッチ釦である、
ことを特徴とする。
【0010】
本発明による画像形成装置の第4態様では、
該レポートは、メンテナンスレポート、ステータスレポート、イベントレポート及びカウンタレポートである、
ことを特徴とする。
【0011】
本発明による画像形成装置の第5態様では、
該レポート送信手段は、該レポートをサービスマン宛の電子メールで送信する、
ことを特徴とする。
【0012】
本発明による画像形成装置の第6態様では、
該レポート送信手段は、該レポートをHTML形式のファイルにして該電子メールに含める、
ことを特徴とする。
【0013】
本発明による画像形成装置の第7態様では、
該レポート送信手段はさらに、該画像形成装置にエラーが発生したことに応答して、該レポートを該コンピュータに送信する、
ことを特徴とする。
【0014】
本発明による画像形成装置の第8態様では、
該レポート送信手段はさらに、該レポートを該コンピュータに、定期的に送信する、
ことを特徴とする。
【0015】
本発明による画像形成装置の第9態様では、
複数個のレポート通知釦と、表示手段又は画像出力手段と、をさらに備え
該レポート送信手段はさらに、該複数個のレポート通知釦のいずれかの押下に応答して、該レポートを表示手段又は画像出力手段に出力させる、
ことを特徴とする。
【0016】
本発明による画像形成装置管理システムの第10態様では、
サービスマンのコンピュータとユーザの画像形成装置とが、ネットワークを介して結合される画像形成装置管理システムであって、
該画像形成装置は、
ソフトウェア釦又はハードウェア釦であるレポート通知釦と、
該レポート通知釦の操作に応答して、メンテナンスレポート、ステータスレポート、イベントレポート及びカウンタレポートを含む一括レポートをHTML形式で作成し、このファイルを電子メールで、該サービスマン宛に送信するレポート送信手段と、
を備え、
該コンピュータは、
表示手段と、
該一括レポートを含んだ電子メールを受信するメール受信手段と、
該メール受信手段が受信した電子メールの中から該一括レポートを該表示手段に表示出力するWebブラウザ手段と、
を備える、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
上記第1態様の構成によれば、「レポート通知釦と、該レポート通知釦の操作に応答して所定のレポートを作成し、これを、該通信手段を介して該コンピュータに送信するレポート送信手段と」を備えるので、ユーザによるレポート通知釦の押下により所定のレポートをサービスマンが把握することができ、従来よりもレポート把握操作が簡略化され、画像形成装置の管理の手間を軽減することができるという効果を奏する。
【0018】
上記第2態様の構成によれば、「該レポートは、2種以上のレポートを含む一括レポートである」ので、ユーザによるレポート通知釦の押下により複数種のレポートをサービスマンが一括して把握することができ、従来よりもレポート把握操作が簡略化され、画像形成装置の管理の手間を軽減することができるという効果を奏する。
【0019】
上記第3態様の構成によれば、「該レポート通知釦は、ソフトウェア釦又はハードウェア釦のワンタッチ釦である」ので、レポート送信を容易にすることができるという効果を奏する。
【0020】
上記第4態様の構成によれば、「該レポートは、メンテナンスレポート、ステータスレポート、イベントレポート及びカウンタレポートである」ので、レポート通知釦の押下という簡単な操作で、サービスマンは、多種多様なレポートを把握することができ、従来よりもレポート把握操作が簡略化され、画像形成装置の管理の手間を軽減することができるという効果を奏する。
【0021】
上記第5態様の構成によれば、「該レポート送信手段は、該レポートをサービスマン宛の電子メールで送信する」ので、サービスマンは、ユーザの所へ出向することなく複数種のレポートを一括して把握することができるという効果を奏する。電子メールという汎用性が高く簡便な方法で複数種のレポートを送信することができ、画像形成装置の管理の手間を軽減することができるという効果を奏する。
【0022】
上記第6態様の構成によれば、「該レポート送信手段は、該レポートをHTML形式のファイルにして該電子メールに含める」ので、Webブラウザを備えたコンピュータであれば所定のレポートを読み取ることができ、レポート通知の汎用性を一層高めることができるという効果を奏する。
【0023】
上記第7態様の構成によれば、「該レポート送信手段はさらに、該画像形成装置にエラーが発生したことに応答して、該レポートを該コンピュータに送信する」ので、レポートを把握する必要がある時に、サービスマンは即座にレポートを受けることができるという効果を奏する。
【0024】
上記第8態様の構成によれば、「該レポート送信手段はさらに、該レポートを該コンピュータに、定期的に送信する」ので、サービスマンはレポートに含まれる各種情報の時系列的変化を詳細に把握することができるという効果を奏する。
【0025】
上記第9態様の構成によれば、「複数個のレポート通知釦と、表示手段又は画像出力手段と、をさらに備え、該レポート送信手段はさらに、該複数個のレポート通知釦のいずれかの押下に応答して、該レポートを表示手段又は画像出力手段に出力させる」ので、画像形成装置側でも所定のレポートを簡単な操作で把握することができるという効果を奏する。
【0026】
本発明の他の目的、構成及び効果は以下の説明から明らかになる。
【実施例1】
【0027】
図1は、本発明の実施例1に係わる画像形成装置管理システムの概略構成を示す図である。
[1] 画像形成装置管理システムの概略構成
このシステム5は、複数台の画像形成装置10と、メールサーバ400と、画像形成装置管理装置500と、がそれぞれインターネット300を介して結合されて構成されている。
【0028】
各画像形成装置10は、後述するレポート情報通知機能を備えた、プリンタ、複写機、ファックス、又はこれらの複合機であり、画像形成装置10の各種情報をレポート形式で、ユーザ又はサービスマンに通知することができる。
【0029】
メールサーバ400は、公知のSMTPサーバとPOPサーバの両者を含んで構成される。このメールサーバ400は、各画像形成装置10からの電子メールを収集し、配信要求があった場合にこの電子メールを画像形成装置管理装置500に配信する。
【0030】
画像形成装置管理装置500は、サービスマンが所有するコンピュータであり、各画像形成装置10からの電子メールを受信し、その内容を表示装置に表示させる。
[2]画像形成装置10のハードウェア構成
図2は、本発明の実施例1に係わる画像形成装置10のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。以下では、上記複数台の画像形成装置10のうち、1台の構成について説明する。
【0031】
画像形成装置10には、MPU11にインタフェース12を介してEEPROM13E1、EEPROM13E2、DRAM13D、HDD14、操作パネル15、スキャナ16S、プリンタ16P、画像メモリ17、NIC18が結合されている。図2では、簡単化のため、複数のインタフェースを一つのブロックで示している。
【0032】
EEPROM13E1及び13E2は、例えばフラッシュメモリである。EEPROM13E1には、BIOS(Basic Input Output System)が格納されている。EEPROM13E2には、オペレーティングシステム(OS)、OSの上層で動作する各種プログラム及びOSの下層で動作する各種デバイスドライバ及び各種設定値が格納されている。DRAM13Dはワークエリア用であり、HDD14はデータ格納用である。
【0033】
操作パネル15は、設定値又は指示を入力し、設定画面や状態などを表示させるためのものであり、図3に示すように、タッチパネル20と、各種ハードウェアキーの組合せで構成されている。タッチパネル20上には、本発明に係るワンタッチ印刷通知釦21と、ワンタッチ表示通知釦22と、ワンタッチメール通知釦23と、を含むソフトウェアキーが表示されている。各種ハードウェアキーには、公知のテンキー24及びスタートキー25の他、本発明に係るワンタッチレポート送信キー26が設けられている。
【0034】
スキャナ16Sは、スキャン又はコピーでの画像入力に用いられる。プリンタ16Pは、プリントエンジン、定着器並びに用紙の給紙部、搬送部及び排紙部を備え、画像メモリ17に格納される画像データに基づいてプリントエンジンの感光体ドラムに静電潜像を形成し、これをトナーで現像し、用紙に転写し定着させた後に排紙する。
【0035】
画像メモリ17は、スキャナ16Sで入力された入力画像を一時的に格納する。
【0036】
NIC18は、Network Interface Cardの略称であり、ケーブル又は無線の通信媒体を介してインターネット300に結合され、インターネット300上にあるメールサーバ400と通信する。
[3]画像形成装置管理装置500のハードウェア構成
図4は、図1に示す画像形成装置管理装置500のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
【0037】
画像形成装置管理装置500では、MPU501にインタフェース502を介して、RAM503、ROM504、HDD505、対話型入力装置506、表示装置507、及びNIC508が結合されている。図4では、簡単化のため、複数の基本的なインタフェースを1つのブロックで示している。
【0038】
RAM503は、主メモリ用である。ROM504には、ブートストラップ及びBIOSが格納されている。HDD505には、OS、各種アプリケーション及び各種デバイスドライバが格納されている。
【0039】
対話型入力装置506は、ユーザの入力を受け取るものであり、例えばキーボードやポインティングデバイスなどである。表示装置507は、画面上に文字又は画像を表示するためのものである。
【0040】
NIC508は、ケーブル又は無線の通信媒体を介してインターネット300に結合され、インターネット300上にあるメールサーバ400と通信する。
[4]画像形成装置管理システムの主要部構成
図5は、図1に示す画像形成装置管理システム5の機能ブロック図である。
【0041】
まず、画像形成装置10について説明する。
【0042】
画像形成装置10は、上記で説明したEEPROM13E2、HDD14、プリンタ16P、NIC18、及びタッチパネル20の他、指示入力部30と、指示受付部31と、レポート部32と、を主に備える。レポート部32は、レポート印刷部32aと、レポート表示部32bと、レポートメール部32cと、を有する。
【0043】
指示入力部30は、図3に示すような、ワンタッチレポート送信キー26を有するハードウェアキーと、ワンタッチ印刷通知釦21、ワンタッチ表示通知釦22及びワンタッチメール通知釦23を有するソフトウェアキーと、を含んで構成され、所定のキーが押下された場合、指示受付部31を呼び出す。
【0044】
指示受付部31は、上記MPU11、DRAM13D及び所定のプログラムが格納されたEEPROM13E2を含んで構成され、指示入力部30のワンタッチ印刷通知釦21が押下された場合、レポート印刷部32aを呼び出す。指示入力部30のワンタッチ表示通知釦22が押下された場合、レポート表示部32bを呼び出す。指示入力部30のワンタッチメール通知釦23が押下された場合、レポートメール部32cを呼び出す。その他のハードウェアキー又はソフトウェアキーが押下された場合には、押下されたキーに対応する機能部を呼び出す。
【0045】
レポート部32は、上記MPU11、DRAM13D及び所定のプログラムが格納されたEEPROM13E2を含んで構成され、指示受付部31の呼出しに応答して、EEPROM13E2又は/及びHDD14から各種情報を読み出し、これらに基づき本実施例1に係る一括レポートを作成する。
【0046】
図6は、本実施例1に係る一括レポートの説明図である。この一括レポート40は、基本情報41、ステータスレポート42、メンテナンスレポート43、カウンタレポート44、及びイベントレポート45等、画像形成装置10から取得し得る全てのレポートが含まれる。
【0047】
基本情報41には、一括レポート作成日時、機種名及びシリアルID等の画像形成装置10の固有な情報が含まれる。ステータスレポート42には、ユーザ及びサービスマンが閲覧可能な情報が含まれる。メンテナンスレポート43は、サービスマンのみが閲覧可能な情報が含まれる。カウンタレポート44は、スキャナ回数、コピー回数及びプリント回数等が含まれる。イベントレポート45は、画像形成装置10のエラー状態及びジョブ実行状態等の情報が含まれる。
【0048】
レポート印刷部32aは、指示受付部31の呼出しに応答して、EEPROM13E2又は/及びHDD14から各種情報を読み出し、各種情報に基づき印刷用の一括レポート40を作成し、この内容をプリンタ16Pに印刷出力させる。
【0049】
レポート表示部32bは、指示受付部31の呼出しに応答して、EEPROM13E2又は/及びHDD14から各種情報を読み出し、各種情報に基づき表示用の一括レポート40を作成し、この内容をタッチパネル20に表示させる。
【0050】
レポートメール部32cは、指示受付部31の呼出しに応答して、EEPROM13E2又は/及びHDD14から各種情報を読み出し、各種情報に基づきメール送信用の一括レポート40をHTML(Hyper Text Markup Language)形式の電子ファイルで作成し、これを電子メールに添付して画像形成装置管理装置500宛に送信する。
【0051】
図7は、本実施例1に係るレポートメール部32cの動作フローチャートである。以下、括弧内は図中のステップ識別符号を示す。
【0052】
(S1)指示受付部31の呼出しに応答して、EEPROM13E2又は/及びHDD14から、一括レポート40作成に必要な各種情報を読み出す。
【0053】
(S2)図6に示すような一括レポート40を作成する。なお、本実施例1では、一般的な画像形成装置管理サーバで一括レポートが閲覧できるように、該データ40をHTML形式の電子ファイルで作成する。
【0054】
(S3)画像形成装置管理装置500を所有するサービスマンを宛先とした電子メールを作成する。この電子メール本文には、例えば添付ファイルとして一括レポート40が含まれる旨を記載する。
【0055】
(S4)作成した電子メールに一括レポート40を添付する。
【0056】
(S5)一括レポート40が添付された電子メールを、NIC18を介してメールサーバ400に送信する。
【0057】
図5に戻って、画像形成装置管理装置500について説明する。
【0058】
画像形成装置管理装置500は、上記表示装置507及び上記NIC508の他に、受信フォルダ510と、Webブラウザ部511と、を主に備える。
【0059】
受信フォルダ510は、上記HDD505の一部の領域を含んで構成され、NIC508がメールサーバ400から受信した電子メールを格納するフォルダである。この受信フォルダ510には、画像形成装置10が作成した一括レポート40を含んだ電子メールも格納される。
【0060】
Webブラウザ部511は、上記MPU501、RAM503及びインターネットエクスプローラなどのWebブラウザが格納されたHDD505を含んで構成され、受信フォルダ510内の電子メールに添付されているHTML形式の一括レポート40を読み出し、この内容を表示装置507に表示させる。
[5]画像形成装置管理システム5の動作
図8は、図5に示す画像形成装置管理システム5の各機能部間を矢印付線で結んで、ワンタッチメール通知釦23又はワンタッチレポート送信キー26の押下時の実行フローを示す図である。以下、括弧内は図中のステップ識別符号を示す。
【0061】
(S10)指示受付部31は、指示入力釦30の一部である、ワンタッチメール通知釦23又はワンタッチレポート送信キー26が押下されたことを受け付ける。
【0062】
(S11)指示受付部31は、押下されたワンタッチメール通知釦23又はワンタッチレポート送信キー26に対応するレポートメール部32cを呼び出す。
【0063】
(S12)レポートメール部32cは、指示受付部31の呼出しに応答して、上述した図7に示すような処理を行う。
【0064】
(S13)NIC18は、レポートメール部32cからの指示に応答して、レポートメール部32cが作成した、一括レポート40を含んだ電子メールを、インターネット300を介してメールサーバ400に送信する。
【0065】
(S14、S15)NIC509は、画像形成装置10からサービスマン宛の電子メールを受信し、受信フォルダ510に格納する。
【0066】
(S16)Webブラウザ部511は、受信フォルダ510内の電子メールに添付されているHTML形式の一括レポート40を読み出し、この内容を表示装置507に表示させる。
[6]実施例1の発明の効果
本実施例1によれば、画像形成装置10が、ワンタッチメール通知釦23又はワンタッチレポート送信キー26とを含む指示入力部30と、該釦23又は26の押下に応答して、メンテナンスレポート42、ステータスレポート43、イベントレポート44及びカウンタレポート45を含むHTML形式の一括レポート40を作成し、これを電子メールでサービスマン宛に送信するレポートメール部32cと」を備えるので、ユーザによる該釦23又は26の押下により、サービスマンは、ユーザの所へ出向することなく全種類のレポートを一括して把握することができ、画像形成装置10の管理の手間を軽減することができるという効果を奏する。
[7]実施例1の発明の変形例
なお、上述した本発明の実施例1は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施例にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなしに、様々な変形が可能である。以下に、その変形の一部を例示する。
【0067】
レポートメール部32cは、画像形成装置管理装置500宛に電子メールを送信する際に、該電子メールに重要フラグを付すような構成であってもよい。
【0068】
また、レポートメール部32cはさらに、画像形成装置10にエラーが発生した場合にも、一括レポート40を画像形成装置管理装置500に送信する構成であってもよい。
【0069】
さらに、レポートメール部32cはさらに、一括レポート40を画像形成装置管理装置500に、1日毎、3週間毎又は1ヶ月毎等定期的に送信する構成であってもよい。
【0070】
さらにまた、図9に示すように、レポートの種類毎にワンタッチメール送信釦を設け、押下されたワンタッチメール送信釦に対応するレポートを、画像形成装置管理装置500に送信する構成であってもよい。
【0071】
また、一括レポート40の送信方法は電子メールに限られず、SNMP(Simple Network Management Protocol)又はSOAP(Simple Object Access Protocol)などの他の送信方法を用いて送信するようにしてもよい。
【0072】
さらに、一括レポート40は、図6に示すような全種類のレポートを含む構成だけでなく、2種以上のレポートを含む構成であってもよい。
【0073】
さらにまた、画像形成装置10及び画像形成装置管理装置500は、上述したリソース以外のリソースを含んでいてもよく、或いは、上記したリソースのうちの一部が含まれていなくてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の実施例1に係わる画像形成装置管理システムの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1に係わる画像形成装置のハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
【図3】図2に示す操作パネルの平面図である。
【図4】図1に示す画像形成装置管理サーバのハードウェア構成を示す概略ブロック図である。
【図5】図1に示す画像形成装置管理システムの機能ブロック図である。
【図6】本実施例1に係る一括レポートの説明図である。
【図7】図5に示すレポートメール部の動作フローチャートである。
【図8】図5に示す画像形成装置管理システムの各機能部間を矢印付線で結んで、メール通知釦又はワンタッチレポート送信キーの押下時の実行フローを示す図である。
【図9】図3に示すタッチパネルに表示される複数種のメール通知釦の説明図である。
【符号の説明】
【0075】
5 画像形成装置管理システム
10 画像形成装置
11 MPU
12 インタフェース
13E1 EEPROM
13E2 EEPROM
13D DRAM
14 HDD
15 操作パネル
16S スキャナ
16P プリンタ
17 画像メモリ
18 NIC
20 タッチパネル
21 ワンタッチ印刷通知釦
22 ワンタッチ表示通知釦
23 ワンタッチメール通知釦
24 テンキー
25 スタートキー
26 ワンタッチレポート送信キー
30 指示入力部
31 指示受付部
32 レポート部
32a レポート印刷部
32b レポート表示部
32c レポートメール部
40 一括レポート
41 基本情報
42 ステータスレポート
43 メンテナンスレポート
44 カウンタレポート
45 イベントレポート
300 インターネット
400 メールサーバ
500 画像形成装置管理サーバ
501 MPU
502 インタフェース
503 RAM
504 ROM
505 HDD
506 対話型入力装置
507 表示装置
508 NIC
510 受信フォルダ
511 Webブラウザ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータにネットワークを介して結合される通信手段と、
レポート通知釦と、
該レポート通知釦の操作に応答して所定のレポートを作成し、これを、該通信手段を介して該コンピュータに送信するレポート送信手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
該レポートは、2種以上のレポートを含む一括レポートである、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
該レポート通知釦は、ソフトウェア釦又はハードウェア釦のワンタッチ釦である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
該レポートは、メンテナンスレポート、ステータスレポート、イベントレポート及びカウンタレポートである、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
該レポート送信手段は、該レポートをサービスマン宛の電子メールで送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項6】
該レポート送信手段は、該レポートをHTML形式のファイルにして該電子メールに含める、
ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
該レポート送信手段はさらに、該画像形成装置にエラーが発生したことに応答して、該レポートを該コンピュータに送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項8】
該レポート送信手段はさらに、該レポートを該コンピュータに、定期的に送信する、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項9】
複数個のレポート通知釦と、表示手段又は画像出力手段と、をさらに備え
該レポート送信手段はさらに、該複数個のレポート通知釦のいずれかの押下に応答して、該レポートを表示手段又は画像出力手段に出力させる、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項10】
サービスマンのコンピュータとユーザの画像形成装置とが、ネットワークを介して結合される画像形成装置管理システムであって、
該画像形成装置は、
ソフトウェア釦又はハードウェア釦であるレポート通知釦と、
該レポート通知釦の操作に応答して、メンテナンスレポート、ステータスレポート、イベントレポート及びカウンタレポートを含む一括レポートをHTML形式で作成し、このファイルを電子メールで、該サービスマン宛に送信するレポート送信手段と、
を備え、
該コンピュータは、
表示手段と、
該一括レポートを含んだ電子メールを受信するメール受信手段と、
該メール受信手段が受信した電子メールの中から該一括レポートを該表示手段に表示出力するWebブラウザ手段と、
を備える、
ことを特徴とする画像形成装置管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−34816(P2010−34816A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−194407(P2008−194407)
【出願日】平成20年7月29日(2008.7.29)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】