説明

画像形成装置

【課題】側部カバー部材のセットスイッチが一つでもロック機構の片掛かりを安価に検出できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】転写ローラと用紙を搬送する搬送経路の一側部材が組み込まれた側部カバー部材が、装置本体に支持された回動軸周りに開状態と閉状態の間で回動自在に取り付けられ、前記閉状態にあるときに前記転写ローラと前記トナー担持体が所定の位置関係となるように前記側部カバー部材を前記装置本体にロックするロック機構が、前記装置本体の前後軸心方向に沿って前後に一対設けられた画像形成装置であって、前記側部カバー部材の開閉状態を検出するセットスイッチを備え、前記セットスイッチにより前記閉状態が検出されているときに、前記転写ローラに印加される転写バイアスの電圧値または電流値に基づいて前記ロック機構のロック状態を検出するロック状態検出部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上述の画像形成装置では、紙詰まりやメンテナンスのために、装置本体に開閉自在な複数のカバー部材が設けられている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載された画像形成装置では、装置の側部に、トナー担持体に形成されたトナー像を用紙に転写させる転写ローラとトナー像が転写された用紙を定着部に搬送する搬送経路の一側部材が組み込まれた側部カバー部材が設けられている。
【0004】
このような側部カバー部材は、装置本体に支持された回動軸周りに開状態と閉状態の間で回動自在に取り付けられ、閉状態にあるときに転写ローラとトナー担持体である転写ベルトまたは感光体ドラムが所定の位置関係となるように側部カバー部材を装置本体にロックするロック機構が、装置本体の前後軸心方向に沿って前後に一対設けられている。
【0005】
【特許文献1】特開2004−240329号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された側部カバー部材を装置本体にセットする際には、側部カバー部材を回動軸周りに上方に回動させて、前後一対のロック機構によりロックされることにより、転写ローラとトナー担持体が適正な位置に配置されるように位置決めされる。
【0007】
しかし、側部カバー部材を回動軸周りに上方に回動させても前後一対のロック機構が同時にロック状態に到るとは限らず、安易に回動操作するとロック機構が片掛かりになり、適正な転写プロセスが実行されず、不良画像が生成されるという問題がある。
【0008】
前後一対のロック機構が同時にロック状態になるように構成するためには、側部カバー部材の剛性を高めてロック機構の寸法精度を高めるように設計することが必要となるが、部品コストの上昇や機械重量の増加を招くことになるため、好ましくない。
【0009】
そこで、前後一対のロック機構のロック状態を検出するために各ロック機構の作動状態を検出するセットスイッチを夫々設けることも考えられるが、同様に部品コストの上昇を来たすという問題があった。
【0010】
本発明の目的は、上述した従来の問題点に鑑み、側部カバー部材のセットスイッチが一つでもロック機構の片掛かりを安価に検出できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述の目的を達成するため、本発明による画像形成装置の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、トナー担持体に形成されたトナー像を用紙に転写させる転写ローラとトナー像が転写された用紙を定着部に搬送する搬送経路の一側部材が組み込まれた側部カバー部材が、装置本体に支持された回動軸周りに開状態と閉状態の間で回動自在に取り付けられ、前記閉状態にあるときに前記転写ローラと前記トナー担持体が所定の位置関係となるように前記側部カバー部材を前記装置本体にロックするロック機構が、前記装置本体の前後軸心方向に沿って前後に一対設けられた画像形成装置であって、前記側部カバー部材の開閉状態を検出するセットスイッチを備え、前記セットスイッチにより前記閉状態が検出されているときに、前記転写ローラに印加される転写バイアスの電圧値または電流値に基づいて前記ロック機構のロック状態を検出するロック状態検出部を備えている点にある。
【0012】
前後一対のロック機構が正常にロック状態となっていれば、トナー担持体と転写ローラの位置決めがなされ、転写バイアス電源から転写ローラに印加される転写バイアスにより所定の転写電流が流れるが、何れかが片掛かりとなっていると、トナー担持体と転写ローラ間のギャップによるインピーダンスが増加して、適正な転写電流が流れない。例えば、転写バイアス電源が定電流電源であれば、インピーダンスが増加すると出力電圧が上昇する。
【0013】
そこで、側部カバー部材が開状態からトナー担持体側へ押圧されてセットスイッチにより閉状態が検出されているときに、ロック状態検出部により転写ローラに印加される転写バイアスの電圧値または電流値が適正な値であるか否かによってロック状態が適正であるか否かを検出することができるようになる。
【0014】
同第二の特徴構成は、同請求項2記載の通り、前記第一特徴構成に加え、何れか一方のロック機構の近傍に当該一方のロック機構がロック状態となったときに作動するように前記セットスイッチを配置し、他方のロック機構近傍に前記転写ローラに転写バイアスを前記装置本体から印加する電極接点を設けている点にある。
【0015】
一対のロック機構のうち、セットスイッチを配置している側のロック状態は当該セットスイッチにより確認でき、セットスイッチを配置していない他方のロック機構の近傍に、該ロック機構が正常なロック状態である場合に接触する電極接点を設けると、該ロック機構が正常なロック状態でない場合は、前記電極接点が接触しないために、転写バイアスの電流が検出されず、或は電圧値が過大な値になるため、ロック状態を適正に検出できるようになる。
【0016】
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載の通り、前記第一または第二特徴構成に加え、前記側部カバー部材を覆う開閉自在な外装カバーが設けられ、前記セットスイッチが前記外装カバーのセットスイッチと兼用されている点にある。
【0017】
上述の構成によると、側部カバー部材の開閉状態と外装カバーの開状態を検出するセットスイッチを兼用することで、側部カバー部材が正常な閉状態でないと外装カバーも正常に閉状態とならず、外装カバーの開閉状態を検出するために新たにセットスイッチを設けることなく、部品点数を少なくできる。
【発明の効果】
【0018】
以上説明した通り、本発明によれば、側部カバー部材のセットスイッチが一つでもロック機構の片掛かりを安価に検出できる画像形成装置を提供することができるようになった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明による側部カバー部材のセットスイッチが一つでもロック機構の片掛かりを安価に検出できる画像形成装置の実施の形態を説明する。
【0020】
図1(a),(b)に示すように、画像形成装置100は、上部ハウジング101、本体ハウジング102とで構成されている。
【0021】
上部ハウジング101は、原稿としての記録紙をセットする原稿載置部200と、画像形成装置の各種のメニューを設定する複数のメニュー設定キー等が配置された本体操作部300と、原稿を読み取る画像読取部400と、画像読取部400で読み取った原稿を排出する原稿排出部201を備えている。
【0022】
本体ハウジング102は、手差し給紙部103と、内部に複数の用紙が収容された給紙カセット104,105と、画像読取部400によって読み取られた画像データに基づいて用紙上にトナー像を形成して出力する画像形成部500と、用紙上に出力されたトナー像を加熱して用紙上に定着させる定着部600と、用紙の搬送経路700と、トナー像が定着された用紙を排出する用紙排出部106を備えている。
【0023】
画像形成部500は、画像形成装置100内のトナー担持体530と、本体ハウジング101に支持された回動軸1を中心に回動可能に軸着された側部カバー部材510とで構成されている。
【0024】
なお、本体ハウジング101は、側部カバー部材510を覆うために、回動軸1を中心に開閉自由に軸着された外装カバー511を備えている。
【0025】
図2、図3、図4に示すように、側部カバー部材510は、画像形成部500を構成するトナー担持体530に形成されたトナー像を用紙に転写させる転写ローラ540と、トナー像が転写された用紙を定着部600に搬送する搬送経路700の一側部材710と、側部カバー部材510を開閉するための開閉部材520を備え、本体ハウジング101に支持された回動軸1周りに回動自在に軸着することで画像形成装置100本体に対し開状態510aと、閉状態510bとの間で開閉可能となっている。
【0026】
画像形成部500は、側部カバー部材510が閉状態510bにあるときに転写ローラ540とトナー担持体530が所定の位置関係となるように側部カバー部材510を本体ハウジング101にロックするために、画像形成装置100の前後軸心方向に沿って前後に一対のロック機構521を備え、一対のロック機構521は、後述する開閉部材520に備えた一対のフック部524と、フック部524に係止する本体側のフック係止部525とで構成されている。
【0027】
開閉部材520は、一対のフック部524を連接する回動軸522を備え、フック部524の一方には開閉レバー523が連接され、開閉レバー523を操作することで、回動軸522を中心にフック部524が回動し、フック係止部525に対し解除状態524aまたは、係止状態524bとなるように構成されている。
【0028】
また、開閉部材520の回動軸522に転写ローラ離間部材527が軸着され、転写ローラ離間部材527には転写ローラ支持部材526が連接されていることで、開閉レバー523を操作しフック部524が解除状態524aとなるときに転写ローラ540がトナー担持体530から離間するように構成されている。
【0029】
つまり、側部カバー部材510が閉状態510bにあるとき、開閉レバー523を操作し、ロック機構の521のフック部524を解除状態524aとすることで、ロック機構521のロックは解除され、側部カバー部材510を開操作することができ、またこのとき、転写ローラ離間部材526は、回動軸522に軸着されているため、開閉レバー523の回動操作に応じて回動し、転写ローラ離間部材526の回動により転写ローラ支持部材525が応動し、転写ローラ540がトナー担持体530に対して当接状態540bから離間状態540aに移動することとなる。
【0030】
転写ローラ支持部材526は、転写ローラ540をトナー担持体530側に付勢するバネ状の付勢部材を有しており、これにより側部カバー部材510が閉状態510bにおいて、転写ローラ540をトナー担持体530に適当な圧力で押圧して所定の位置関係を確保できるようになっている。
【0031】
また、画像形成部500は、転写ローラ540の回動軸542の両端を嵌装するように転写ローラ案内溝541を備えている。側部カバー部材510が開状態510aから閉状態510bに操作する際に、転写ローラ540をトナー担持体530に対して当接状態540bの位置に精度良く導くことができる。
【0032】
転写ローラ案内溝541の案内方向と、側部カバー部材510の回動方向とは交差していながらも、転写ローラ支持部材526が遊びを設けた状態で転写ローラ540を支持することにより、転写ローラ540のトナー担持体530に対しての離間状態540aと当接状態540bの移動を可能にし、当接状態540bにおいては、転写ローラ540のトナー担持体530に対しての位置を固定できるようになっている。
【0033】
一対のロック機構521の一方の近傍には、側部カバー部材510が閉状態510bにおいて当接するような所定の位置に、セットスイッチ560が備えられている。これにより、セットスイッチ560に側部カバー部材510が当接していれば、セットスイッチ560により側部カバー部材510が閉状態510bであることが検出され、セットスイッチ560に側部カバー部材が当接していなければ開状態510aであることが検出される。
【0034】
図10に示すように、セットスイッチ560を備えていない他方のロック機構521近傍には、転写ローラ530に転写バイアスを画像形成装置100本体から印加する電極接点が備えられている。
【0035】
画像形成装置100は、図8、図9に示すように、その内部に装置100本体の各制御を行うマイクロコンピュータを備えた制御部800と、転写ローラに転写バイアスを印加するための転写バイアス用高圧電源900を備えており、制御部800には、外装カバー511及び側部カバー部材510の閉状態を検出するセットスイッチ560により、少なくとも側部カバー部材510に備えた一対のロック機構521の一方の閉状態521bを検出しているときに、転写ローラ540により印加される転写バイアスの電圧値または電流値に基づいて、ロック機構521のロック状態を検出するロック状態検出部810を備えている。
【0036】
ロック状態検出部810は、ロック状態が適正でないと判別すると、装置の操作部に、側部カバー部材が適正にセットされていない旨のメッセージを表示して、オペレータの注意を喚起し、ロック状態が適正であると判別すると、制御部は印字可能な状態に装置を立ち上げるように構成されている。
【0037】
以下、側部カバー部材510の開閉動作の検出について詳述する。
【0038】
上述のように、開閉レバー523を開操作することで、側部カバー部材510と装置100本体との閉状態510bでのロック機構521によるロック(開状態521b)及び解除(閉状態521a)と、フック部524の係止(係止状態524b)及び解除(解除状態524a)と、転写ローラ支持部材526による、転写ローラ540をトナー担持体530に対する離間位置540aと当接位置540bとので移動が可能となる。
【0039】
逆に、側部カバー部材540を閉状態540bにする際は、側部カバー部材540をトナー担持体530側へ押圧することで、フック部524の先端がフック係止部525に当接することとなり、フック係止部525は、フック部524の先端に形成した案内面に528を押圧して、フック部524を回動させ係止状態524bから解除状態524aとなり、回動軸522に軸着する転写ローラ離間部材527が回動し、転写ローラ支持部材526に連接された転写ローラ540が当接状態540bから離間状態540aへ応動することとなる。
【0040】
さらに側部カバー部材540を押圧することで、フック部524とフック係止部525が係止しロック状態521bとなり、フック部524の回動により、転写ローラ支持部材526に連接された転写ローラ軸542が転写ローラ案内溝541に沿いながら離間状態540aから当接状態540bへ応動し、転写ローラ540と転写ローラ案内溝541との干渉を防止しながら、転写ローラ540を所定の位置に移動することができる。
【0041】
上述の構成により、側部カバー部材510を開状態510aから閉状態510bにした際に、少なくともセットスイッチ560が備えられている側のロック機構521が正常に閉状態521bではないときは、セットスイッチ560により閉状態560bを検出できないので、側部カバー510が閉状態510bになっていないことが検出できる。
【0042】
また、逆にセットスイッチ560により閉状態560bが検出されても、他方のロック機構521が正常に閉状態521bとなっていない場合は、転写バイアス用高圧電流の電極接点が接触していないか、接触したとしても十分でなく、インピーダンスが正常範囲以上に高くなった場合に、転写高圧電源内に備えた電圧検出部で転写バイアスの電圧値が無負荷電圧近くまで上昇していることを検出するか、または電流検出部で電流値が所定の電流までしか出力していないことを検出することで、転写ローラ540がトナー担持体530に対して正常な当接状態542bにないことが検出でき、ロック機構521の少なくとも一方が閉状態521bではないことが検出できる。
【0043】
上述の実施形態ではタンデム方式の画像形成装置について説明したが、本発明はモノクロ方式の画像形成装置にも適用可能である。
【0044】
上述した実施形態では、何れか一方のロック機構の近傍に当該一方のロック機構がロック状態となったときに作動するようにセットスイッチを配置し、他方のロック機構近傍に転写ローラに転写バイアスを装置本体から印加する電極接点を設け、当該電極接点が導通せず、転写バイアスの電流または電圧の適正値が検出されないことをもって、他方のロック機構が適正にロック状態となっていないと検出するロック状態検出部を説明したが、本発明はこのような構成に限るものではなく、側部カバー部材の開閉状態を検出するセットスイッチを備え、セットスイッチにより閉状態が検出されているときに、転写ローラに印加される転写バイアスの電圧値または電流値に基づいてロック機構のロック状態を検出するロック状態検出部であればよい。
【0045】
例えば、一対のロック機構の一方がロックされ、他方がロックされていない状態では、適正にロックされていない側の像担持体と転写ローラのギャップが、適正にロックされている側のギャップより広くなり、全体として像担持体と転写ローラ間のインピーダンスが大きくなるため、転写ローラに印加される転写バイアスの電圧値または電流値が適正値と異なることが検出される。
【0046】
また、側部カバー部材を覆う開閉自在な外装カバーが設けられ、セットスイッチが外装カバーのセットスイッチと兼用される場合には、側部カバー部材が正常な閉状態でないと外装カバーも正常に閉状態とならず、外装カバーの開閉状態を検出するために新たにセットスイッチを設けることなく、部品点数を少なくできる。
【0047】
上述の画像形成装置は、必ずしも複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置に限定されず、装置本体に支持された回動軸周りに回動するカバー部材2が回動によって装置本体に対して開閉操作可能にされると共に、この開閉操作に応じて転写ローラ540がトナー担持体530に対して接離可能に支持されているものであれば、その他の印刷装置などにも適用可能である。
【0048】
また、上述の画像形成装置を構成する各部材の材質について明示しなかったが、硬質プラスチック又は、アルミダイキャストなどの金属製品等が採用可能である。各部材の用途に応じて、強度、経済性等勘案し、適宜最適な材質が選択されるものである。なお、転写ローラの軸受けは導電性の材質で形成することで、転写バイアス用の高圧電流を流すことができる。
【0049】
上述した各実施形態を、本発明による作用効果が奏される範囲で適宜組み合わせることも可能である。
【0050】
上述の実施形態は、何れも本発明の一例に過ぎず、本発明による作用効果が奏される範囲でその具体的構成を適宜変更可能なことは言うまでも無い。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】(a)は画像形成装置の概略図,(b)は側部カバー部材が開状態である画像形成装置の概略図
【図2】画像形成部の要部の概略図
【図3】側部カバー部材に備えた転写ローラ離間部材及び転写ローラ支持部材の説明図
【図4】側部カバー部材の説明図
【図5】側部カバー部材が開状態である画像形成部の説明図
【図6】転写ローラが開閉レバーに応動している画像形成部の説明図
【図7】側部カバー部材が閉状態である画像形成部の説明図
【図8】転写バイアスの電圧値または電流値に基づきロック機構のロック状態を検出するロック状態検出部の説明図
【図9】電極接点によりロック状態を検出する説明図
【図10】ロック機構近傍に備えられた転写ローラに転写バイアスを装置本体から印加する電極接点の概略図
【符号の説明】
【0052】
1:回動軸
100:画像形成装置
101:上部ハウジング
102:本体ハウジング
103:手差し給紙部
104:給紙カセット
105:給紙カセット
106:用紙排出部
200:原稿載置部
201:原稿排出部
300:本体操作部
400:画像読取部
500:画像形成部
510:側部カバー部材
510a:開状態
510b:閉状態
511:外装カバー
520:開閉部材
521:一対のロック機構
521a:開状態
521b:閉状態
522:回動軸
523:開閉レバー
524:フック部
524a:解除状態
524b:係止状態
525:フック係止部
526:転写ローラ支持部材
527:転写ローラ離間部材
528:案内面
529:電極接点
530:トナー担持体
540:転写ローラ
540a:離間状態
540b:当接状態
541:転写ローラ案内溝
542:転写ローラ軸
600:定着部
700:搬送経路
710:一側部材
800:制御部
810:ロック状態検出部
900:転写バイアス用高圧電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー担持体に形成されたトナー像を用紙に転写させる転写ローラとトナー像が転写された用紙を定着部に搬送する搬送経路の一側部材が組み込まれた側部カバー部材が、装置本体に支持された回動軸周りに開状態と閉状態の間で回動自在に取り付けられ、前記閉状態にあるときに前記転写ローラと前記トナー担持体が所定の位置関係となるように前記側部カバー部材を前記装置本体にロックするロック機構が、前記装置本体の前後軸心方向に沿って前後に一対設けられた画像形成装置であって、
前記側部カバー部材の開閉状態を検出するセットスイッチを備え、前記セットスイッチにより前記閉状態が検出されているときに、前記転写ローラに印加される転写バイアスの電圧値または電流値に基づいて前記ロック機構のロック状態を検出するロック状態検出部を備えている画像形成装置。
【請求項2】
何れか一方のロック機構の近傍に当該一方のロック機構がロック状態となったときに作動するように前記セットスイッチを配置し、他方のロック機構近傍に前記転写ローラに転写バイアスを前記装置本体から印加する電極接点を設けている請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記側部カバー部材を覆う開閉自在な外装カバーが設けられ、前記セットスイッチが前記外装カバーのセットスイッチと兼用されている請求項1または2記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−116266(P2009−116266A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−292229(P2007−292229)
【出願日】平成19年11月9日(2007.11.9)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】