説明

画像形成装置

【課題】印刷費用を抑えながら、優れた画質を実現する画像形成相違を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、コインベンダ160にコインが投入されると、画像読取部110にて原稿を1枚ずつ読み取る。制御部120は、画像データを1枚ずつ解析し、カラー画像かモノクロ画像かと、文書画像か否かとを判別する。文書画像と判別された画像データについては、当該画像データに含まれる文字のポイント数も判定する。そして、制御部120は、判別結果に基づき、操作パネル100に複数の印刷方法を表示し、何れの印刷方法にてコピーするかの選択をユーザに求める。画像形成装置1は、操作パネルにて印刷方法の選択を受け付けると、ページ毎に選択された印刷方法にて原稿をコピーする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に印刷時に課金する複写機等において、ユーザによる印刷方法の選択を補助する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンビニエンスストアや図書館等において、コインを投入して原稿を複写させるコピー機が広く普及している。
このようなコピー機を利用する場合、手持ちのコインが不足して原稿をコピーしきれない場合がある。また、なるべく安価にコピーすることができれば、それに越したことはない。
【0003】
このため、例えば、決められた予算の範囲内で原稿をコピーすることができる印刷方法を決定して、ユーザに推奨する技術が開発されている(特許文献1、2を参照)。このような技術によれば、ユーザは所望の予算の範囲内で原稿をコピーすることができる。
【特許文献1】特開2007−86646号公報
【特許文献2】特開2004−164157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、指定された予算内に収まることしか考慮しないので、必ずしも十分な画質のコピーを得ることができない。一方、画質を向上させようとすると、コピー費用を抑えることができないというジレンマがある。
このような問題は原稿のコピーのみに留まらず、例えば、デジカメのデータを有料でプリントする等、他の状況においても同様の問題が生じうる。
【0005】
本発明は、上述のような問題に鑑みてなされたものであって、印刷費用を抑えながら、優れた画質を実現する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、印刷条件に応じて課金する画像形成装置であって、上限額を取得する上限額取得手段と、原稿を読み取って、ページ毎に印刷条件の候補を複数挙げる候補決定手段と、課金額が上限額に収まる印刷条件の候補の組合せを求め、当該組合せごとに課金額を提示して、印刷条件の組合せの選択を受け付ける選択受付手段と、ページ毎に選択された印刷条件で画像を印刷する印刷手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
このようにすれば、原稿を読み取ってページを分類し、その種別毎に印刷条件の候補を挙げて、ユーザに提示し、種別毎に選択された印刷条件で各ページを印刷するので、印刷費用を抑えながら優れた画質を実現することができる。
従来技術によれば、例えば、モノクロ文字原稿とカラー写真原稿との双方を含む原稿の全ページをカラー高解像度印刷することによって課金額が不必要に高くなったり、モノクロ低解像度印刷することによって画質が悪くなり過ぎたりしている。
【0008】
これに対して、本発明は、ページ毎に、カラー原稿であるか、モノクロ原稿であるかを判定する原稿色判定手段を備え、候補決定手段は、原稿色判定手段の判定結果に応じて、カラー印刷するか否かの印刷条件の候補を挙げることを特徴とする。
このようにすれば、例えば、モノクロ原稿はモノクロ印刷することによって課金額を抑えながら、カラー原稿はカラー印刷することによって優れた画質を実現することができる。
【0009】
また、ページ毎に、文字のみを含む原稿であるか、文字以外を含む原稿であるかを判定する文字判定手段を備え、候補決定手段は、文字判定手段の判定結果に応じて解像度が相異なる印刷条件の候補を挙げることを特徴とする。
このようにすれば、例えば、文字原稿は低解像度印刷することによって課金額を抑えながら、写真原稿は高解像度印刷することによって優れた画質を実現することができる。
【0010】
また、受付手段は、ユーザの指示に従って、課金額が最も高いもの順と、課金額が最も安いもの順との何れかの順に、印刷条件を所定数だけ提示することを特徴とする。課金額が最も高いものから提示すれば、上限額の範囲内で最も優れた画質を実現することができる印刷条件をユーザに提示することができる。また、安いものから順に提示すれば、ユーザは最も定額で印刷することができる。
【0011】
この場合において、受付手段は、印刷条件の組合せを順位の高いものから所定数だけ提示すれば好適である。
また、受付手段は、上限額に代えて、上限額に所定金額を上乗せした額に、課金額が収まる印刷条件の組合せについて、印刷条件の組合せ毎に課金額を提示して、何れかの組合せの選択を受け付けることを特徴とする。
【0012】
このようにすれば、ユーザが指定した上限額に少額だけ上乗せすれば、格段に優れた画質を得ることができるような場合に、そのような印刷条件があることをユーザに報せることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、フルカラーのタンデム型画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」という。)を例にして説明する。
[1] 画像形成装置の構成
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の外観図を示す図である。
図1に示されるように、画像形成装置1は、操作パネル100、画像読取部110、制御部120、画像プロセス部130、給紙部140、フィニッシャ150を備え、コインベンダ160にシリアル通信線170にて接続されている。
【0014】
コインベンダ160はコイン投入口161にコインを投入されると、その金額を計数し、表示パネル162に表示すると共に、画像形成装置1へ通知する。また、コインベンダ160は、画像形成装置1が原稿を1枚コピーするたびに残金額の通知を受け、残金額を表示パネル162に表示する。
画像形成装置1は、コインベンダ160から投入金額の通知を受けると、操作パネル100にて原稿読取開始の可否をユーザに問い合わせる。そして、原稿読取開始の指示を受け付けると、画像読取部110の自動原稿搬送装置(ADF: Automatic Document Feeder)に載置された原稿を1枚ずつ読み取って画像データを生成し、制御部120にて記憶する。
【0015】
制御部120は、画像データを1枚ずつ解析し、カラー画像かモノクロ画像かと、文書画像か否かとを判別する。また、文書画像と判別された画像データについては、更に、当該画像データに含まれる文字のポイント数を判定する。
そして、制御部120は、判別結果に基づき、後述のようにして、操作パネル100に複数の印刷方法を表示し、何れの印刷方法にてコピーするかの選択をユーザに求める。
【0016】
画像形成装置1は、操作パネルにて印刷方法の選択を受け付けると、選択された印刷方法にて原稿をコピーし、1枚コピーするごとに残金額をコインベンダ160に通知する。
この場合において、画像プロセス部130は読み取った画像データに基づいて、給紙部140が給紙する記録シート上に画像を形成し、フィニッシャ150へ順次排紙する。
[2] 制御部120の構成
次に、制御部120の構成について説明する。
【0017】
図2は、制御部120の主要な構成を示すブロック図である。
制御部120は所謂コンピュータであって、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204、I/Oポート(Input Output Port)205及びシリアルインタフェース206を備えている。
【0018】
CPU201は電源を投入されると、ROM202に記憶された起動プログラムに従って起動し、RAM203を作業領域として、HDD204に記憶されたプログラムを実行する。
この場合においてI/Oポート205を介して、操作パネル100や画像読取部110、画像プロセス部130、給紙部140、フィニッシャ150と画像データやコマンドの送受信を行う。また、シリアルインタフェース206を介してコインベンダ160との通信が行われる。このようにして、制御部120は、画像形成装置1の動作を統括する。
【0019】
[3] 制御部120の動作
次に、制御部120の動作について説明する。
図3は、画像形成装置1のユーザが原稿の読込みを指示した後の制御部120の動作を示すフローチャートである。図3に示されるように、制御部120は、先ず、画像読取部110に指示して原稿の全ページを読み込んで(S301)、生成された画像データをHDD204に記録し、判別ループ(S302〜S311)を実行する。判別ループにおいては、原稿のすべてのページについてそれぞれ以下の処理がなされる。
【0020】
すなわち、先ず、原稿がカラーであるか否かを判別する。例えば、画像データがRGB各8ビットの階調データからなる場合、RGB各色について階調ヒストグラムを作成する。そして、何れの色についても、階調値が0近傍と255近傍とに2極分化してヒスグラムが分布する場合にはモノクロ原稿と判別し、さもなければ、カラー原稿と判別する。
カラー原稿と判別された場合には(S303:Yes)、カラー原稿である旨を分析結果テーブルに記録する(S304)。また、カラー原稿と判別されなかった場合には(S303:No)、モノクロ原稿である旨を分析結果テーブルに記録する(S305)。
【0021】
図4は、本実施の形態で用いる各種テーブルのデータ構造(ビットアサイン)を示す図である。
図4(a)に示されるように、分析結果テーブルは原稿の1ページ毎に第0ビットから第3ビットまでの4ビットのデータ長を有しており、第0ビットの値にて分類I、すなわちカラー原稿かモノクロ原稿かを記録する。
【0022】
次に、制御部120は、原稿が文字画像か否かを判別する。例えば、画像データを主走査方向に1ラインずつ検査し、1ライン分の画素中、所定量(例えば5%)以上が白色以外の色の画素であるか否かを判別する。そして、所定量以上の非白色画素を含むラインであって、副走査方向に隣り合うラインをグループ化する。
このグループ化の結果、所定量以上の非白色画素を含むグループが副走査方向に規則的に並んでいる場合には横書きの文字原稿であると判別する。同様に、副走査方向に1ラインずつ検査して、上と同様の処理を行うことによって縦書きの文字原稿であるか否かも判別する。横書きの文字原稿でも、縦書きの文字原稿でもない原稿は、非文字原稿と判別する。
【0023】
制御部120は、文字原稿であると判別した場合には(S306:Yes)、分析結果テーブルに文字原稿と記録する(S307)。さもなければ(S306:No)、分析結果テーブルに非文字原稿と記録する(S310)。図4に示されるように、分析結果テーブルの第1ビットの値にて分類II、すなわち文字原稿であるか非文字原稿であるかが記録される。
【0024】
文字原稿である場合には、更に、文字サイズを判定する(S308)。文字サイズは、非白色画素を含むグループの副走査方向の画素数で判定する。例えば、1200dpiで原稿を読み取った場合、1ポイントは1/72インチに等しいので、副走査方向の幅が167ラインのグループならば10ポイントの文字列であることなる。
文字サイズを判定したら、文字サイズを分析結果テーブルに記録する(S309)。分析結果テーブルの第2ビットの値にて分類III、すなわち文字サイズが12ポイント以上であるか、12ポイント未満であるかが記録される。
【0025】
さて、すべてのページについて上記の処理を実行し、判別ループを抜けた後、印刷条件選択処理(S312)にて印刷方法を決定し、画像形成処理を実行する(S313)。
(1) 印刷条件選択処理
次に、印刷条件選択処理(S312)について説明する。
図5は、印刷条件選択処理を示すフローチャートである。図5に示されるように、制御部120は、先ず、ページ毎の分類の総数を表す変数Nの値をゼロに初期化する(S501)。
【0026】
次に、原稿のページ毎に第1ループ(S502〜S506)の処理を実行する。すなわち、分類結果テーブルを原稿のページ順に参照して、そのページの分類が分類記録テーブルに記録されているか否かを確認する。
分類記録テーブルは分類結果テーブルと同じデータ構造を有するテーブルであり、第1ループの実行に先立って初期化される。
【0027】
分類記録テーブルに記録されていなければ(S503:No)、そのページの分類を分類記録テーブルに記録した後(S504)、Nを1だけ増加させる(S505)。このようにすることによって、原稿に含まれる分類の総数Nが計数される。
次に、原稿のページ毎の分類に応じた印刷方法の候補の組み合わせを選択する。上記の判別ループによって原稿の各ページは分類I〜IIIに従って最大8種類に分類される。制御部120は、8種類のそれぞれについて印刷方法の候補を予め2つ用意している。
【0028】
図4(b)のデータ構造で示すように、候補テーブルは8ビットのフィールドを単位とするテーブルであって、分類毎に優先度の高い順に2つのポインタが第4ビットから第7ビットに格納されている。候補テーブルの第0ビットから第3ビットまでは分類を示す。また、2つのポインタはそれぞれ印刷方法テーブルに格納されている印刷方法の何れかを指し示ている。
【0029】
図4(c)のデータ構造で示すように、印刷方法テーブルには印刷色と解像度との組み合わせを異にする6種類の印刷方法が指定されており、印刷方法毎に1枚当たりの費用が記録されている。印刷方法テーブルの第0ビットは印刷色を示し、第1、第2ビットは解像度を示す。また、第3、第4ビットは1枚当たりの費用である。
第2ループ(S507〜S511)においては、分類記録テーブルに記録された分類に対する2つの候補のすべての組合せについて、原稿を印刷するための費用の合計額を計算する。
【0030】
すなわち、N個の分類の何れに対しても印刷方法の候補が2つの候補が挙げられるので、印刷方法の組合せの数は全部で2個である。この2個の組合せのそれぞれについて、候補となる印刷方法毎の費用を合計する(第3ループ:S508〜S510)。
例えば、10ページからなる原稿の第1、第4、第7ページがカラーの写真原稿(以下、「第1グループ」という。)、第2、第3、第5、第6、第8ページが12ポイントのモノクロ文字原稿(以下、「第2グループ」という。)、第9、第10ページが8ポイントのモノクロ文字原稿(以下、「第3グループ」という。)である場合について説明する。
【0031】
このような原稿について分類記録テーブルを作成すると、図6のようになる。例えば、第1グループについて、候補テーブルを参照すると、第1候補へのポインタ(ハッチング部分)が01であることが分かる。そこで、印刷方法テーブルの01のフィールド、即ち、2番目のフィールドを参照すると、印刷方法として、印刷色がカラーで解像度が1200dpi、第2候補も印刷色がカラーで解像度が600dpiとなっており、費用が何れも240円/枚のように、印刷方法の候補とその費用が確定される。
【0032】
この例では3つのグループについてそれぞれ2つの候補が挙げられるので、その組合せの数は2=8通りである。
すべての組合せについて合計金額を求めたら、印刷方法の候補の組合せを合計金額の大きい順にソートする(S512)。そして、合計金額が上限額以下となる最初の組合せを第1候補として選択し、その次に安い組合せを第2候補として選択する(S513)。
【0033】
更に、これら候補を操作パネル100に表示する。図7は、操作パネル100の表示例を示す図である。図7に示されるように、合計金額の高いものから順に印刷条件の候補が表示されるので、ユーザは選択ボタン701、702の何れかを押下すれば、上限額の範囲内でより優れた画質の画像形成を行うことができる。
表示した候補の何れかをユーザが選択したら(S515:Yes)、上位ルーチンに復帰する。
【0034】
(2) 画像形成処理
次に、画像形成処理(S313)について説明する。
図8は、画像形成処理の内容を示すフローチャートである。図8に示されるように、制御部120は、原稿1ページごとに以下の処理を繰り返す印刷ループ(S801〜S806)を実行する。
【0035】
すなわち、先ず、分析結果テーブルにてそのページの分類を参照し、その分類について選択された印刷条件を参照する(S802)。そして、選択された印刷方法にてそのページの画像を形成し(8603)、1ページ目であれば投入金額からそのページの費用を差し引いた額を、また、2ページ目であれば前回の残金額からそのページの費用を差し引いた額を残金額として算出する(S604)。そして、算出した残金額をコインベンダ160に通知する(S805)。
【0036】
このようにすれば、原稿のページ毎に好ましい印刷条件を選択することができるので、ページ毎の原稿の違いに関係なく印刷条件を決定する従来技術と比較して、上限額の範囲内でより優れた画質の画像形成を実現することができる。
[4] 変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
【0037】
(1) 上記実施の形態においては、上限額の範囲内で課金額の高いものから順に候補を選択する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、課金額の低いものから順に候補を選択しても良い。このようにすれば、より低予算で画像形成を行うことができる。
また、課金額が高いもの順と、低いもの順との何れの順で候補を選択するかをユーザに指定させても良い。このようにすれば、ユーザの選択肢を更に広げることができるので、ユーザの利便性に資することができる。
【0038】
(2) 上記実施の形態においては、印刷条件として専ら印刷色と解像度とを選ぶ場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、他の印刷条件を組み合わせても良い。例えば、原稿中にポイント数が大きい文字原稿が連続して含まれている場合には、これらのページを集約して2in1等のレイアウトで印刷する条件を選択肢に加えても良い。このようにすれば、印刷物の見易さをあまり損なうことなく、課金額を低減することができる。
【0039】
(3) 上記実施の形態においては、ユーザがコインベンダに投入した金額を上限額としたが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、例えば、操作パネルにて上限額を受け付けても良い。
また、PC(Personal Computer)からプリント指示を受け付ける場合等には、プリンタドライバを介して上限額を受け付けても良い。また、ICカードにて課金額を管理する場合には、例えば、ICカードに記録された残高を以って上限額としても良い。本発明は、画像形成装置による上限額の取得の仕方に関わらず効果を奏する。
【0040】
(4) 上記実施の形態においては、ユーザが指定した上限額の範囲内で印刷方法の候補を選択する場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、上限額に所定金額を上乗せした金額(例えば、上限額を1割増した金額)を用いて印刷方法の候補を選択しても良い。
このようにすれば、少額だけ上乗せすれば、際立って優れた画質を得ることができる場合に、その旨をユーザに提示することができる。また、そのような印刷方法をユーザが選択すれば、コピーサービスの提供者にとっても売上げ増となる。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明に係る画像形成装置は、印刷時に課金する複写機等において、ユーザによる印刷方法の選択を補助する技術として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置1の外観図を示す図である。
【図2】制御部120の主要な構成を示すブロック図である。
【図3】画像形成装置1のユーザが原稿の読込みを指示した後の制御部120の動作を示すフローチャートである。
【図4】本実施の形態で用いる各種テーブルのデータ構造を示す図である。
【図5】印刷条件選択処理(S312)の内容を示すフローチャートである。
【図6】分類記録テーブルから候補テーブルを経由して印刷条件テーブルを参照する流れを示す図である。
【図7】操作パネル100の表示例を示す図である。
【図8】画像形成処理(S313)の内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1…………………画像形成装置
100……………操作パネル
110……………画像読取部
120……………制御部
130……………画像プロセス部
140……………給紙部
150……………フィニッシャ
160……………コインベンダ
170……………シリアル通信線
161……………コイン投入口
162……………表示パネル
201……………CPU
202……………ROM
203……………RAM
204……………HDD
205……………I/Oポート
206……………シリアルインタフェース
701、702…選択ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷条件に応じて課金する画像形成装置であって、
上限額を取得する上限額取得手段と、
原稿を読み取って、ページ毎に印刷条件の候補を複数挙げる候補決定手段と、
課金額が上限額に収まる印刷条件の候補の組合せを求め、当該組合せごとに課金額を提示して、印刷条件の組合せの選択を受け付ける選択受付手段と、
ページ毎に選択された印刷条件で画像を印刷する印刷手段と、を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
ページ毎に、カラー原稿であるか、モノクロ原稿であるかを判定する原稿色判定手段を備え、
候補決定手段は、原稿色判定手段の判定結果に応じて、カラー印刷するか否かの印刷条件の候補を挙げる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
ページ毎に、文字のみを含む原稿であるか、文字以外を含む原稿であるかを判定する文字判定手段を備え、
候補決定手段は、文字判定手段の判定結果に応じて解像度が相異なる印刷条件の候補を挙げる
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
受付手段は、ユーザの指示に従って、課金額が最も高いもの順と、課金額が最も安いもの順との何れかの順に、印刷条件の組合せを提示する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
受付手段は、印刷条件の組合せを順位の高いものから所定数だけ提示する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
受付手段は、上限額に代えて、上限額に所定金額を上乗せした額に、課金額が収まる印刷条件の組合せについて、印刷条件の組合せ毎に課金額を提示して、何れかの組合せの選択を受け付ける
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−2462(P2010−2462A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−158970(P2008−158970)
【出願日】平成20年6月18日(2008.6.18)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】