説明

画像形成装置

【課題】現像剤残量が少なくなった状態のときに高速印字中においても現像剤残量無しに向かっての正確な現像剤残量検知を検知すると共に、印刷生産性、印字品位を損なうことなく印字可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤収容部20内に収容した現像剤を撹拌し現像手段4を介して像担持体2に供給するための撹拌部材25を可変に駆動する撹拌駆動手段は、現像剤残量検知時には、撹拌部材25の回転1周期の中で、撹拌部材25が光残量検知を行う位置を通過するタイミングで撹拌速度を遅くし、それ以外ではそれよりも早い撹拌速度で駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、電子写真方式によって画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、電子写真方式により像担持体上に潜像を形成し、トナーなどの現像剤にて現像して可視像を得る画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、電子写真方式を用いたプリンタ等の画像形成装置は、像担持体である感光体ドラムを一様に帯電させ、この感光体ドラムへの選択的な露光によって潜像を形成し、潜像を現像剤である微粉体のトナーで顕在化して可視像(即ち、トナー像)とする。トナー像は、記録媒体に転写し、更に、転写されたトナー像に熱や圧力を加えることでトナー像を記録媒体に定着させることで画像記録を行う。
【0003】
このような画像形成装置には、現像剤(以下、「トナー」という。)を収容したトナー容器内のトナーの残量を測定するためにトナー残量検出装置が設けられている。トナー残量検出装置には、さまざまな方式があるが、より安価で簡単な構成のものとして、例えば、特許文献1に記載するような、光透過式トナー残量検知がある。光透過式トナー残量検知とは、トナー容器内に検知光を通過させ、その検知光の通過時間によってトナー容器内に収納されているトナーの残量を検出する方式である。
【0004】
特許文献1に記載する光透過式トナー残量検出装置の構成について説明する。光透過式トナー残量検出装置によれば、発光素子等の発光部材から発せられた検知光は、光透過部材からなる第一のガイド部を通り、トナー容器に設けられた光透過性を有する第一の窓部材からトナー容器内部に入射される。また、トナー容器内に入射された検知光は、同じくトナー容器に設けられた光透過性を有する第二の窓部材からトナー容器外部に通過する。更に、トナー容器外に出た検知光は、光透過部材からなる第二のガイド部を介してトナー残量検出用LED等の受光部材に至り、受光部材が検知光を受光した時間の長さによってトナー容器内の現像剤残量を検知する。
【0005】
なお、トナー容器内のトナー搬送部のシート部材は、長手領域の一部において、第一の窓部材と第二の窓部材に対して0.5〜4mm程度侵入しており、第一の窓部材と第二の窓部材の表面に付着したトナーを拭き取る働きも兼ねている。このような構成とすることで、窓部材の上にトナーが被っても、シート部材によって窓部材が清掃され、検知光がトナー容器内を通過することが可能となる。トナー容器内にトナーが大量に入っている状態では、シート部材が窓部材の表面を清掃しても、すぐにトナーが被り、窓部材を遮光してしまうため、検知光がトナー容器内を通過する時間は短い。
【0006】
しかし、トナー容器内のトナーが消費されて残量が少なくなってくると、シート部材が窓部材を清掃した後に再度トナーが被ってくるまでの間隔が開いてくるため、それに対応して検知光がトナー容器内を通過する時間が長くなる。このようにして光透過式トナー残量検出装置では、検知光がトナー容器内を通過する時間の長さの変化によってトナー容器内のトナー残量を測定する。すなわち、トナー容器内にトナーが大量に入っている状態であると検知光は通過せず、逆にトナーが消費された状態の場合は、検知光が通過し始めその検知時間は長くなる。そして、トナー容器内のトナーがなくなったときの検知光の通過時間を予めしきい値として設定しておけば、トナー容器内を通過する検知光の通過時間がしきい値を越えたとき、トナー容器内のトナーがなくなったことをユーザーに知らせることができる。
【0007】
更に、トナー容器内を通過する検知光の通過時間と、トナー容器内のトナー残量を対応させたトナー残量検知シーケンスを作成する。これにより、検知光のトナー容器内の通過時間に対応してトナー容器内のトナー残量をリアルタイムでユーザーに告知するトナー残量の逐次検知が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2003−241500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、近年の電子写真画像形成装置では、印刷速度の高速化に伴い、トナー容器内の撹拌部材の速度も高速化しているため、トナーがトナー容器内を舞ってしまい、光がトナー残量検出用LEDに届かなくなってしまう。そのため、トナーが有る状態と誤検知してしまう可能性がある。
【0010】
すなわち、特許文献1によるとトナーを撹拌する駆動速度が可変でトナーの残量を大まかに検出する粗検出モードと、トナー残量を正確に検出する精密検出モードを備えている。そして、粗検出モードで残量が検出された後に精密検出モードを実施し、精密検出モードを行うタイミングは印字以外のスタンバイやジョブの合間に実行するものであった。
【0011】
しかしながら、消費されて残量が少なくなってくる状態になったときにトナー残量を正確に検出するための精密検出モードを実施する場合は撹拌速度を下げる必要がある。また、印字品位を保ちながら高速印字する場合は現像ローラに十分な量のトナーを供給する必要があった。
【0012】
このため、高速印字中においては連続印字中であっても残量が少なくなったときは定期的に印字を中断して撹拌速度を下げて精密検出モードにてトナー残量検出を行う必要があった。
【0013】
すなわち、印刷生産性の高い画像形成装置においてはトナー残量の消費量が多いため頻繁にトナー残量を検出しなければ 印刷可能なトナー残量のユーザーへの報知が不正確になってしまう。そのため、ユーザーが次なる現像装置を準備する期間が十分に得られなくなり、トナー残量無しによる印刷停止期間が発生する恐れがある。
【0014】
従って、本発明の目的は、現像剤残量が少なくなった状態のときに高速印字中においても現像剤残量無しに向かっての正確な現像剤残量検知を検知すると共に、印刷生産性、印字品位を損なうことなく印字可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、像担持体と、前記像担持体に形成された潜像を現像する現像手段と、現像剤を収容した現像剤収容部と、前記現像剤収容部内に収容した現像剤を撹拌し前記現像手段を介して前記像担持体に供給するための撹拌部材と、該撹拌部材を可変に駆動する撹拌駆動手段と、前記現像剤収容部内の前記現像剤の残量を検知するための発光手段と該発光手段からの光を受光する受光手段を有する光透過式の現像剤残量検知手段と、を備え、現像剤残量検知手段は前記受光手段の検出値に基づいて前記現像剤の残量を検知する画像形成装置において、
前記撹拌駆動手段は、現像剤残量検知時には、前記撹拌部材の回転1周期の中で、前記撹拌部材が光残量検知を行う位置を通過するタイミングで撹拌速度を遅くし、それ以外ではそれよりも早い撹拌速度で駆動することを特徴とする画像形成装置である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、現像剤残量が少なくなった状態のときに高速印字中においても現像剤残量無しに向かっての正確な現像剤残量検知を検知すると共に、印刷生産性、印字品位を損なうことなく印字可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略断面図である。
【図2】本発明に係るプロセスカートリッジの概略断面図である。
【図3】本発明に係る画像形成装置の実施例1における撹拌部材P1位置センサ、撹拌部材P2位置センサの配置と、シート部材がP1、P2位置にあることを検知する機構を説明する図である。
【図4】本発明に係る画像形成装置の電気ブロック図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置の一実施例におけるトナー消費量と、現像剤残量検出装置の検知光Lがトナー容器内を通過した通過時間との関係を示すグラフである。
【図6】本発明に係る画像形成装置の実施例1の動作を説明するフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートにおけるS11の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明に係る画像形成装置の実施例2のプロセスカートリッジの概略斜視図である。
【図9】本発明に係る画像形成装置の実施例2の機械的構成を説明した断面図である。
【図10】本発明に係る光透過式トナー残量検知および速度制御を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
【0019】
実施例1
図1に、本発明に係る画像形成装置の一実施例の概略構成を示す。本実施例によると、本発明の画像形成装置は、電子写真方式のレーザービームプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)にて具現化されている。しかし、本発明は、これに限定されるものではない。
【0020】
図1を参照すると、本実施例のプリンタ100は、プリンタ本体100Aから着脱可能なプロセスカートリッジ1(1Y、1M、1C、1K)を備えている。これら4個のプロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Kは同一の構造であるが、異なる色、すなわち、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーによる画像を形成する点で相違している。プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Kは、それぞれ現像剤収容部20(20Y、20M、20C、20K)、像担持体2(2Y、2M、2C、2K)、帯電手段3(3Y、3M、3C、3K)、現像手段4(4Y、4M、4C、4K)、を有している。露光手段5(5Y、5M、5C、5K)は、画像信号に基づく露光を像担持体2Y、2M、2C、2Kに対して行う。
【0021】
像担持体としてのドラム状の電子写真感光体、即ち、感光体ドラム2(2Y、2M、2C、2K)は、帯電手段としての帯電ローラ3(3Y、3M、3C、3K)によって所定の負極性の電位に帯電される。その後、露光手段としてのレーザユニット5(5Y、5M、5C、5K)によってそれぞれ静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像手段としての現像ローラ4(4Y、4M、4C、4K)によって反転現像されて負極性のトナーTが付着され、それぞれY、M、C、Kのトナー像が形成される。本実施例では、現像剤としては一成分現像剤である負帯電性の非磁性のトナーTが使用されている。
【0022】
静電転写ベルト8は、垂直方向に4軸でローラに支持され、図中左側の外周面に転写材Pを静電吸着して、上述した感光体ドラム2に転写材Pを接触させるべく循環移動する。これにより、転写材Pは、静電転写ベルト8により転写位置まで搬送され、感光体ドラム2上のトナー像を転写される。
【0023】
給紙部は、画像形成部に転写材Pを給紙搬送するものであり、複数枚の転写材Pが給紙カセット10に収納されている。画像形成時には、画像形成動作に応じて給紙ローラ11が回転することによって、給紙カセット10内の転写材Pを1枚毎に給送する。そして、静電転写ベルト8の回転と画像書き出し位置の同期をとって、静電転写ベルト8へと給紙される。
【0024】
静電転写ベルト8へ給紙されると、プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Kが印字タイミングに合わせて順次駆動し、その駆動に応じて感光体ドラム2Y、2M、2C、2Kが、反時計回り方向に回転駆動される。そして、各々のプロセスカートリッジ1に対応するレーザユニット5が画像情報に基づいてレーザビームを照射し、感光体ドラム2上に静電潜像を形成する。
【0025】
現像剤(トナー)を収容する現像剤収容部としてのトナー容器20からトナーが供給される現像ローラ4によって、静電潜像にトナーを付着させて、感光体ドラム2の周面上にトナー像を形成する。静電転写ベルト8によって搬送された転写材Pは、感光体ドラム2と転写ローラ7(7Y、7M、7C、7K)との間に形成される電界によって、各感光体ドラム2のトナー像を順次転写される。4色のトナー像を転写された転写材Pは、定着部12に搬入される。
【0026】
定着部12は、転写材Pに転写された複数のトナー画像を定着させるものであり、加熱ローラ13aと加圧ローラ13bによって、転写材Pに熱及び圧力を与える。これにより、複数色のトナー像が転写材P表面に定着され、本体外に排出される。
【0027】
図2は、プロセスカートリッジ1の詳細図であり各プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1K全て同じ構造である。従って、以下の説明では、各プロセスカートリッジ1Y、1M、1C、1Kの構成部材を区別するための添え字Y、M、C、Kは、各プロセスカートリッジ1を区別して説明することが必要な場合を除いては、省略して総括して説明する。
【0028】
帯電ローラ3は、感光体ドラム2の回転方向により図中矢印Rd方向に従動回転する。帯電ローラ3と感光体ドラム2は長手方向(転写材Pの搬送方向と垂直方向)略全域に亙り当接されている。感光体ドラム2と対向しているトナー容器20の一部は、感光体ドラム2の長手方向略全域に亙り開口しており、この開口部41に現像手段を構成するローラ状の現像剤担持体である現像ローラ4が配置されている。現像ローラ4は、感光体ドラム2上の潜像を現像する現像部Aにて感光体ドラム1に所定の侵入量となるように押圧、接触され、図中矢印Rb方向に回転駆動される。
【0029】
現像ローラ4の、図2にて左下方には、現像ローラ4へのトナーを供給する供給部Bを形成する供給手段として、又、未現像トナーを現像ローラ4から剥ぎ取る手段として、弾性ローラ21が当接されている。弾性ローラ21は、回転可能にカートリッジ1に支持されている。又、弾性ローラ21は、現像ローラ4へのトナー供給及び未現像トナーの剥ぎ取り性の点からゴムスポンジローラとし、現像ローラ4と同一方向である図中矢印Rc方向に回転駆動する。
【0030】
弾性ローラ21との摺擦により現像ローラ4上に担持されたトナーは、摩擦帯電により電荷付与され、且つ、薄層に規制される。現像ローラ4には、現像バイアスとして所定の値に固定された直流電圧が印加される。これによって、本実施例では、一様に帯電された感光体ドラム2の表面の、負電荷が減衰した露光部を反転現像により現像する。
【0031】
本実施例にて、撹拌手段25は、トナー容器20によって回転可能に支持されており、弾性ローラ21へとプロセスカートリッジ1の長手方向に交差する方向にトナーを搬送する。撹拌部材25は、トナーを周期的に撹拌し、現像ローラ4を介して感光体ドラム2へと供給する。
【0032】
次に、図2、図3を参照して、撹拌部材25の構成について説明する。
【0033】
撹拌部材25は、棒部材26に可撓性を有するシート部材23を取り付けたものであり、トナー容器20内で撹拌部材25が周期的に回転することによって、撹拌部材25のシート部材23が、トナー容器20の底面に溜まったトナーTをかき出す。そして、トナーTは、開口41よりトナー容器20の外に送り出され、その後、トナー供給ローラ21や、現像ローラ4を介して感光体ドラム2の表面に現像される。
【0034】
本実施例においては、撹拌部材25は、図4に示すように、プリンタ本体100Aに設けたモータ17にて現像ローラ4の駆動と共に、撹拌部材25が回転駆動される構成とした。なお、撹拌部材25は、図4を参照して後述するように、CPU15から電磁クラッチ19を間欠制御することによりモーター17からの駆動を可変回転駆動させることが可能な構成となっている。
【0035】
次に、光透過式トナー残量検知方法及び構成について説明する。
【0036】
図2に示すように、トナーTを収納するプロセスカートリッジ1のトナー容器20には、光透過窓24aと光透過窓24bが設けられている。また、プリンタ本体100Aには、トナー容器20の近傍に位置して、トナー残量検知を構成するトナー残量検出用LED(発光手段)30とトナー残量検出センサ(受光手段)31が配置されている。
【0037】
本実施例の光透過式現像剤残量検知手段である現像剤残量検知装置6によれば、トナー残量検出用LED30から出射された検知光Lは、トナー容器20の光透過窓24aからトナー容器20の内部に入射される。そして、トナー容器20の内部に入射された検知光Lは、前記光透過窓24bからトナー容器20の外部に通過する。トナー容器20の外部に通過した検知光Lは、トナー残量センサ31に至る。そこで、トナー残量センサ31がどれだけの時間検知光Lを受光したかによって、即ち、トナー残量センサ31の検出値に基づいてトナー容器20内に収納されているトナーTの残量を検知する構成となっている。
【0038】
なお、撹拌部材25のシート部材23は、長手領域の一部において、光透過窓24a、24bに対して0.5〜4mm程度侵入しており、光透過窓24a、24bの表面に付着したトナーを拭き取る働きも兼ねている。このような構成とすることで、光透過窓24a、24bの上にトナーが被っても、シート部材23によって光透過窓24a、24bの表面が清掃され、検知光Lがトナー容器20内を通過することが可能となる。トナー容器20内にトナーTが大量に入っている状態では、シート部材23が光透過窓24a、24bの表面を清掃しても、すぐにトナーが被り、光透過窓24a、24bを遮光してしまうため、検知光Lがトナー容器20内を通過する時間は短い。
【0039】
しかし、トナー容器20内のトナーTが消費され、残量が少なくなってくると、シート部材23が光透過窓24a、24bを清掃した後に再度トナーTが被ってくるまでの間隔が開いてくる。そのため、それに対応して検知光Lがトナー容器20内を通過する時間が長くなる。このようにして光透過式現像剤残量検出装置6では、検知光Lがトナー容器20内を通過する時間の長さの変化によってトナー容器20内のトナーTの残量を測定する。
【0040】
すなわち、トナー容器20内にトナーTが大量に入っている状態だと検知光Lは通過せず、逆にトナーTが消費された状態においては、検知光Lが得られ、トナーTの消費と共にその通過時間が長くなる。そこで、トナー容器20内のトナーTがなくなったときの検知光Lの通過時間を予めしきい値Yとして設定しておく。すると、トナー容器20内を通過する検知光Lの通過時間がしきい値Yとなったとき、プロセスカートリッジ1のトナーTがなくなったことをユーザーに知らせることができる。
【0041】
更に、トナー容器20内を通過する検知光Lの通過時間と、トナー容器20内のトナーTの残量とを対応させたトナー残量検知シーケンスを作る。それにより、検知光Lのトナー容器20内の通過時間に対応して、トナー容器20内のトナーTの残量を逐次で告知するトナー残量の逐次検知が可能となる。
【0042】
更に、トナー容器20の外周にはシート部材23を回転駆動しているときに第1の位置(P1位置)でシート部材23を検出するための撹拌部材P1位置センサ32、第2の位置(P2位置)でシート部材23を検出するための撹拌部材P2位置センサ33が配置されている。
【0043】
図3(a)、(b)に撹拌部材P1位置センサ32、撹拌部材P2位置センサ33の構成、配置を示す。
【0044】
図3(a)において、撹拌部材25の棒部材26の端部にはセンサフラグ50が一体化されており、棒部材26が矢印Re方向に回転駆動されると付随してセンサフラグ50も回転する。棒部材26の周囲には撹拌部材P1位置センサ32と、撹拌部材P2位置センサ33が配置されている。撹拌部材P1位置センサ32、撹拌部材P2位置センサ33は、フォトインタラプタで構成されていてセンサフラグ50が回転してセンサを横切ると遮光されるのでセンサフラグ50の通過が検知可能となっている。撹拌部材P1位置センサ32、撹拌部材P2位置センサ33は、各々棒部材26に取り付いたシート部材23がP1位置、P2位置を通過したことを検知できるように配置されている。図3(b)は断面図であり、シート部材23がP1位置、P2位置にあるときに、センサフラグ50が撹拌部材P1位置センサ32、撹拌部材P2位置センサ33にあるときの様子を示している。
【0045】
トナー容器20内で撹拌部材25が回転することによって、撹拌部材25のシート部材23が、トナー容器20の底面に溜まったトナーTをかき出す。
【0046】
次に、図4を参照して実施例1の電気ブロック図を説明する。
【0047】
図4において、CPU15は、トナー残量検知用LED30の点灯、消灯制御やトナー残量検出センサ31からの信号に基づきトナー残量を演算する。また、モータ17、電磁クラッチ19の駆動制御、オペレーションパネル37への表示などの制御を行う。ROM34は、CPU15のシーケンスを行うためのプログラムを内蔵している。モータ駆動回路16、モータ17は、現像ローラ4や撹拌部材25、感光体ドラム2等のプロセスカートリッジの駆動を行うためのものである。現像ローラ4を駆動するための現像ローラ駆動ユニット18、電磁クラッチ19は、モータ17からの駆動力を撹拌部材25に伝達するか否かをCPU15からの制御信号kによって制御される。
【0048】
オペレーションパネル37は、ユーザーからのプリント設定の入力を受け付けたり、プリンタの状況(エラー、警告)を報知するために表示などを行う。画像コントローラ36は、外部装置35からの画像信号をビットマップに変換しCPU15に送信する。
【0049】
ここで、本実施例における撹拌速度とトナー残量検知精度との関係について説明する。
【0050】
図5は、撹拌速度2水準に対するトナー容器20内のトナー消費量と、現像剤残量検出装置の検知光Lがトナー容器20内を通過した通過時間との関係の1例を示したグラフである。
【0051】
本実施例では、速度Aの撹拌速度をGとし、速度Bの撹拌速度を2Gとした。また速度Bにおいては速度Bで得られた2つのデータを速度B−1、速度B−2として記入してある。横軸のトナー消費量は、0%のとき、トナー容器20内にトナーTが所定の量詰められた初期の状態であり、100%のとき、トナー容器20内のトナーTが消費されてプロセスカートリッジ1を交換する状態であることを示す。
【0052】
縦軸の検知光Lの通過時間は、現像剤残量検出装置6の検知光Lがトナー容器20内を通過した通過時間を示し、トナー容器20内のトナーTが大量にある状態では、検知光LはトナーTによって完全に遮蔽されるためトナー容器20内を通過できない。トナー容器21内のトナーTが消費されると、僅かであるが検知光Lが通過し始め検知光の通過時間が得られるようになる。そして、トナー容器20内のトナーTがさらに消費され、トナー容器20内にトナーTが少なくなるに従って、検知光Lがトナー容器20内を通過する通過時間は多く(即ち、長く)なる。ここでは、全く検知光Lがトナー容器20内を通過しない状態を0、検知光Lがトナー容器20内を通過し続ける状態を100とし、100の時点でプロセスカートリッジ1を交換する状態となることを示す。
【0053】
図5に示すように、本実施例では、トナー残量が非常に多い場合には撹拌駆動速度によらず、検知光は得られず検知光の通過時間は0の状態となる。トナーが消費されてトナー消費量が60%前後となったとき検知光が得られ始めるが、この状態において撹拌駆動速により検知光の通過時間が異なっている。
【0054】
特に、撹拌駆動速度の速い速度Bにおいては、通過時間のばらつきが大きくなってしまう。逆に撹拌速度の遅い速度Aの場合は、安定した検知光の通過時間が得られる。これは、撹拌駆動速度が速い場合にはトナー容器20内のトナーTは常にクラウド状態であり、撹拌駆動速度が遅い場合には、トナーTはクラウド状態になった後トナー容器20の底にとどまるからである。
【0055】
すなわち、トナー残量が多く撹拌駆動速度が速い場合には、トナーは常にクラウド状態で且つ密度が大きいため検知光が通過しづらく且つ安定した通過時間が得られない。トナー残量が多く撹拌駆動速度が遅い場合には、トナーは密度の低いクラウド状態になった後トナー容器底にとどまるため検知光が通過し易く(密度の低いクラウド状態の間に通過する)且つ安定した通過時間が得られる。
【0056】
トナー残量が少なく撹拌駆動速度が速い場合には、トナーは常にクラウド状態であるもののトナーの密度が小さいため検知光が通過し易くなる。そのため、検知光の通過時間のばらつきは少なくなるものの、例えば速度B−2のトナー消費量100%時で示すように通過時間から判断されるトナー残量としては、まだ、画像形成(印刷)可能状態であることになってしまう。
【0057】
上記の結果を併せると、撹拌部材25が現像ローラ4及び感光体ドラム2へトナー供給するための速い撹拌速度で撹拌した後に撹拌速度を遅くして低クラウド状態にする。この状態にてトナー残量検出用LED30からトナー残量検出用センサ31へ出射された検知光Lが透過している時間を計測した後、再度撹拌速度を速い速度にすることにより高速印字中においても、トナーの供給を満足しながらも、トナー残量を検出することが可能となる。
【0058】
即ち、撹拌部材25は、現像剤量検知時は、撹拌部材25の回転1周期の中で、撹拌部材25が光残量検知を行う位置を通過するタイミングで撹拌速度を遅くし、それ以外ではそれよりも早い撹拌速度で駆動される。
【0059】
ここで、本実施例においては、プロセスカートリッジ1が新品状態から検知光Lの通過時間が得られるまでは、定常時の撹拌速度はBとし、残量検知は、1回/50枚とする。トナー残量が少なくなってきて検知光Lの通過時間が得られたときに、精密残検モードを実施する。精密残検にて正確なトナー残量を得た後に、再び粗残検モードにて画像形成(印刷)を所定枚数実施した後に、精密残検モードを実施する。これを繰り返し、且つ、精密残検モードから得られたトナー残量に応じて所定枚数を次第に少なくしながら正確なトナー残量を得ることで、プロセスカートリッジ1を交換する状態となるタイミングを正確に得ることができる。
【0060】
本実施例での、トナー残量検知シーケンスについて図6、図7のフローチャートを用い、説明する。
【0061】
先ず、ステップ11、即ち、S11にてトナー残量モードチェックを行う。このS11は、トナー残量により残量検知シーケンスの頻度を毎印字毎に行う、即ち、常時トナー残量検知モードを設定するか否かを決定するためのステップである。このステップの詳細シーケンスを図7のフローチャートにて説明する。
【0062】
S21にて印字枚数のカウンタNを0に設定する。印字が開始する(S22)と、電磁クラッチ19を全駆動させる(S23)。電磁クラッチ19が全駆動すると撹拌部材25の撹拌速度が速度Bで撹拌される。印字する毎にカウンタNをインクリメント(+1)する(S25)。印字カウンタNが50になったら1枚分だけ電磁クラッチを間欠駆動させて撹拌速度を速度Aに減速させ、トナー残量LEDを発光させてトナー残量センサから透過レベルを検出する(S26〜S28)。
【0063】
トナー残量センサの透過時間Tがt1以上かどうかを調査する(S29)。透過時間Tがt1以上であれば常時トナー残量検知モードに移行し、以降の印字毎ごとにトナー残量検知を行う(S210)。透過時間Tがt1未満であればトナー残量は十分ありユーザーが新品を準備する必要がない状態である。この場合は、カウンタNを0にリセットし、次の50枚印字後に再度トナー残量センサから透過時間Tを測定する。
【0064】
図6に戻り常時トナー残量検知モードに移行後、印字中S12にて撹拌部材25が現像器内を回動している中で撹拌部材P1位置センサ32にて撹拌部材25がP1位置で検出されたら電動クラッチ19を間欠駆動させる(S13)。
【0065】
電動クラッチ19を間欠駆動すると、撹拌部材25が回動、停止を繰り返すため間欠駆動を行っている期間は、撹拌部材25の平均速度は減速したことになる。撹拌部材P2位置センサ33にて撹拌部材25を検出するまで電動クラッチ19の間欠駆動が継続される。S14にてトナー残量センサ31から透過レベルを検出する。
【0066】
S15で撹拌部材P2位置センサにて撹拌部材25がP2位置にあることを検出されるまで撹拌部材25を回転駆動させ(S116)、撹拌部材25がP2位置に到達したら電動クラッチ19を全駆動させて撹拌速度を速度Aから速度Bに増速させる(S16)。S17でトナー残量センサ31から遮光レベルを検出する。S18で透過レベルの持続時間Tを測定する。S12からS18まで所定回数行って測定結果が収束したらトナー残量を決定するための透過時間Tを決定する(S19)。
【0067】
透過レベルの継続時間Tがt2以上かどうかを確認する。t2は、トナー残量が15%であるしきい値である。トナー残量センサの透過時間Tがt2以上である場合はさらにt3以上であるかどうかを確認する。t3は、トナー残量が3%であるしきい値である(S110、S111)。
【0068】
透過時間Tがt2以上でt3以下である場合は、「トナーロー」をオペレーションパネルに表示させプロセスカートリッジ交換準備を促す警告を行う(S113)。透過時間Tがt3以上である場合は、「トナーアウト」をオペレーションパネルに表示させユーザーに至急プロセスカートリッジを準備するよう警告する(S112)。透過時間Tがt2未満である場合は、透過時間Tの時間に応じた逐次のトナー残量を表示する(S114)。このレベルは、トナー残量が十分あるレベルにあり警告ではない。
【0069】
なお、P1位置は、トナーの撹拌速度Bでトナーを汲み上げた後に低クラウド状態になった位置であり、P2位置は、撹拌部材25が透過窓24bを通過して現像ローラ4にトナーを搬送開始する位置である。
【0070】
本実施例では、このトナー残量検知シーケンスを行うことにより、高速印字状態で画像形成を行いながら印刷生産性を損なうことなくトナー残量検出が可能となる。そして、トナー容器内のトナーが消費されて残量が少なくなってくる状態になったときでも、可能な限り印刷生産性を損なうことなくトナー残量検出を高精度に行うことができる。
【0071】
尚、本実施例の検知光Lの通過時間T、印刷間隔枚数Nは、使用される装置に応じて好適となる値を選択すればよい。
【0072】
又、本発明は、画像形成装置がプロセスカートリッジ方式とされていない場合にも適用することができ、本実施例と同様の効果を得られる。
【0073】
実施例2
図8、図9を参照して、実施例2について説明する。図8、図9は、プロセスカートリッジ1の駆動伝達手段200について説明する。
【0074】
プリンタ本体100Aに設けられた本体モータ17の駆動力が駆動ギア102から段ギア103(103a、103b)に伝達される。段ギア103からの駆動は分岐されて、段ギア103aにより感光体ドラム側のギア104に伝わり、段ギア103bによりトナー容器側のギア105に伝達される。
【0075】
トナー容器側のギア105の駆動は、ギア106、ギア107、ギア108、及びギア109に伝達され、ギア109と同軸の現像ローラ4を駆動する。ギア107の駆動力は、ギア123及びギア124に伝達され、ギア124と同軸のトナー供給ローラ21を駆動する。
【0076】
一方、上述のように、段ギア103aにより感光体ドラム側のギヤ104に伝達された駆動力は、ギア104からギア114に伝達し、感光体ドラム2を駆動する。
【0077】
プロセスカートリッジ1は、感光体ドラム1と接触して現像剤担持体としての現像ローラ4、現像ローラ4を配置したトナー容器20、にて構成される。
【0078】
トナー容器20内には、収容されたトナーを撹拌すると共に、現像ローラ4に搬送するための撹拌部材25が設けられている。撹拌部材25も現像ローラ4と同様に、本体モータ17の駆動力が駆動ギア102からギア120aに伝達される。ギア120aには同軸にて電磁クラッチ19を介してギア120bが設置されている。ギア120bの駆動力は、ギア121及びギア122に伝達され、ギア122と同軸の撹拌部材25を駆動する。
【0079】
現像時、撹拌部材25によって、収納されたトナーが現像ローラ4へ搬送されると、現像ローラ4上に担持されたトナーは、現像ローラ4の回転に伴いトナーを規制して所定のトナー薄層に形成する。規制されたトナーは、現像ローラ4の回転につれて、現像剤帯電手段としての帯電ローラ3へ至り、所望の帯電電荷量が付与される。
【0080】
図9(a)は、図8のプロセスカートリッジにおける撹拌部材25を駆動するためのギア列であるギヤ102、ギア120a、電磁クラッチ19、ギア120b、ギア121及びギア122を側面方向から見た図である。ギア122は、ギア比が異なる二つのギア122a、122bにて形成された段ギアとなっており、ギア122bの方がギア122aよりもギア比の高い構成となっている。段ギア122は、図9(b)、(c)に示すように、カム116によって付勢、消勢され矢印S方向にスライドするようになっている。バネ115は、画像形成装置本体100Aに支持され段ギア122に対し、図9(b)、(c)にて矢印S方向右方向へと圧力をかける。
【0081】
図9(b)、(c)は、段ギア122がカム116の付勢、消勢によって段ギア122a又は122bがモータ17からの駆動力を撹拌部材25に伝達している状態を示した図である。
【0082】
図9(b)では段ギア122はカム116によって消勢され、モータ17からの駆動力はギア122aによって撹拌部材25に伝達される。図9(c)では段ギア122はカム116によって付勢され、モータ17からの駆動力はギア122bによって撹拌部材25に伝達される。カム116の付勢しているタイミングは、図10に示すように、撹拌部材25がトナー容器20で回転駆動中に撹拌部材P1位置センサ32にてP1位置で検出されてから撹拌部材P2位置センサ33にてP2位置で検出されるまで(以下、「期間D」と称す。)は、カムが付勢される。また、撹拌部材25が撹拌部材P2位置センサ33にてP2位置で検出されてから撹拌部材P1位置センサ32にてP1位置で検出されるまで(以下、「期間U」と称す。)は、カムが消勢される。このため期間Dではモータ17からの駆動力は段ギア122b、期間Uでは段ギア122aによって撹拌部材25の駆動に連結される。すなわち、撹拌部材25の撹拌速度は、期間Dでは速度A、期間Uでは速度Bになるように構成されている。
【0083】
以上説明したように、トナーの残量をセンサで検出する期間と、トナーをトナー容器から現像ローラへ搬送する期間をギア比の異なる機械的な機構によって切り換えることにより撹拌速度を可変させる。これによりトナーの残量をセンサで検出する期間は減速させ、トナーをトナー容器から現像ローラへ搬送する期間を増速させることにより高速印字を行いながら逐次トナー残量を検出することが可能となる。
【0084】
上記説明した本発明の各実施態様と、その作用効果をまとめて説明すれば、次のとおりである。
【0085】
(1)本発明の一実施態様によれば、像担持体と、像担持体上に形成された潜像を現像するために現像部と、像担持体へ現像剤を供給する供給部と、現像剤を収容した現像部内の現像剤の残量を検知するための現像剤残量検知手段は異なる箇所に設けることができる。
【0086】
この構成により、現像剤の残量を検知する位置と現像剤を現像担持体に供給する位置の各々の箇所に応じて駆動速度を変更することが可能となる。
【0087】
(2)本発明の他の実施態様によれば、攪撹拌部材を周期的に駆動するときに現像剤の残量を検知する期間と現像剤を像担持体に供給する期間の各々の期間を異ならせることができる。
【0088】
この構成により、撹拌部材を周期的に駆動するときに現像剤の残量を検知する期間の駆動速度と現像剤を現像担持体に供給する期間駆動速度を変更することが可能となる。
【0089】
(3)本発明の他の実施態様によれば、現像剤残量検知手段による受光手段の検出値の結果に応じて撹拌駆動手段により撹拌部材を周期的に駆動するときの駆動速度を一定に維持することができる。
【0090】
この構成により、トナー残量が十分あり発光手段から透過光が検出できない状態においてはトナー残量検出シーケンスを間欠的に行うことができ、発光手段、受光手段の消費電力の軽減をすることが可能となる。
【0091】
(4)本発明の他の実施態様によれば、撹拌駆動手段により撹拌部材を周期的に駆動するときに現像剤の残量を検知する期間の駆動速度は、現像剤収容部内の現像剤残量に応じて可変とされる。
【0092】
この構成により、トナー残量の検出精度が向上する。
【0093】
(5)本発明の他の実施態様によれば、少なくとも、像担持体と、現像部と、撹拌部材とを一体化してプロセスカートリッジとなし、画像形成装置本体に対してプロセスカートリッジが着脱可能とすることができる。
【0094】
この構成により、交換時期の報知を円滑に行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0095】
1 プロセスカートリッジ
2 感光体ドラム(像担持体)
3 帯電ローラ(帯電手段)
4 現像ローラ(現像手段)
5 レーザユニット(露光手段)
6 現像剤残量検知手段
7 転写ローラ(転写手段)
15 CPU
16 モータ駆動回路
17 モータ
18 現像ローラ駆動ユニット
19 電磁クラッチ
20 トナー容器(現像剤収容部)
21 弾性ローラ
23 撹拌シート
24a 検知窓
24b 検知窓
25 撹拌部材
26 棒部材
30 トナー残量検出用LED(発光部)
31 トナー残量検出センサ(受光部)
32 撹拌部材P1位置センサ
33 撹拌部材P2位置センサ
100 画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体と、前記像担持体に形成された潜像を現像する現像手段と、現像剤を収容した現像剤収容部と、前記現像剤収容部内に収容した現像剤を撹拌し前記現像手段を介して前記像担持体に供給するための撹拌部材と、該撹拌部材を可変に駆動する撹拌駆動手段と、前記現像剤収容部内の前記現像剤の残量を検知するための発光手段と該発光手段からの光を受光する受光手段を有する光透過式の現像剤残量検知手段と、を備え、現像剤残量検知手段は前記受光手段の検出値に基づいて前記現像剤の残量を検知する画像形成装置において、
前記撹拌駆動手段は、現像剤残量検知時には、前記撹拌部材の回転1周期の中で、前記撹拌部材が光残量検知を行う位置を通過するタイミングで撹拌速度を遅くし、それ以外ではそれよりも早い撹拌速度で駆動することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記像担持体に形成された潜像を現像するための現像部と、前記現像手段に現像剤を供給する供給部と、前記現像剤収容部内の前記現像剤の残量を検知するための前記現像剤残量検知位置とは、異なる位置とされることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記撹拌部材を周期的に駆動するときに前記現像剤の残量を検知する期間と、前記現像剤を前記現像手段を介して前記像担持体に供給する期間の各々の期間が異なることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記現像剤残量検知手段による前記受光手段の検出値の結果に応じて前記撹拌駆動手段により前記撹拌部材を周期的に駆動するときの駆動速度を一定に維持することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記撹拌駆動手段により前記撹拌部材を周期的に駆動するときに前記現像剤の残量を検知する期間の駆動速度は、前記現像剤収容部内の現像剤残量に応じて可変されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項6】
少なくとも、前記像担持体と、前記現像手段と、前記撹拌部材とを一体化してプロセスカートリッジとなし、画像形成装置本体に対して前記プロセスカートリッジが着脱可能とされたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−247915(P2011−247915A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117724(P2010−117724)
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】