説明

画像記録装置

【課題】各画像ファイルに付帯している付帯情報をいち早く読み出すことができる画像記録装置を提供すること。
【解決手段】
印刷処理では、S702の処理において、Exif情報未取得フラグ64が「OFF」、即ち、Exif情報を取得済みであれば(S702:OFF)、Exif情報ファイルからExif情報を取得するので、いちいちメモリカードに記憶されている画像ファイルを開いて、その画像ファイルからExif情報を取得する必要がなく、各画像ファイルからExif情報がいち早く抽出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各画像ファイルに付帯している付帯情報をいち早く読み出すことができる画像記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、画像ファイル形式の一つとして、JEIDA(Japanese Electronic Industry Development Association:日本電子工業振興協会)規格のExif (Exchangeable
Image File Format)が知られている。Exifは、デジタルカメラで撮影した写真の画像ファイル形式として一般的に使用されており、各画像ファイルに関連する付帯情報(例えば、撮影日時、デジタルカメラの種類、シャッタースピード、絞り量等)をExif情報として各画像ファイルに保存することができる。そして、このExif情報は、例えば、複数の画像ファイルの中から所定の画像ファイルの画像を印刷しようとする場合に、各画像ファイルからExif情報を抽出し、その抽出したExif情報の一覧を表示し、その一覧から印刷する画像ファイルを特定する場合等に利用されている。
【0003】
また、この付帯情報(Exif情報)を利用する技術に関連し、次の特許文献1には、メモリカードから画像ファイルを読み出した後、その読み出した各画像ファイルから付帯情報(例えば、画像データの名前、画像データの容量、撮影日時)を抽出し、その抽出した各画像ファイルの付帯情報から各画像ファイルのメモリ使用量(画像データの容量)を面積によって示す円グラフを作成し、その作成した円グラフを表示する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2003−87701号公報(段落第「0013」、「0014」等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したように、付帯情報を利用する場合には、必ず各画像ファイルを開いて、各画像ファイルから付帯情報を読み出す必要があった。一般的に、ファイルを読み出すという処理を分解すると、ファイルをオープンする、情報を読み出す、ファイルをクローズするという3つの処理が必要となる。そのため、全ての画像ファイルから付帯情報を読み出すのに、画像ファイルの数だけオープン・クローズ処理の時間を要するという問題点があった。すなわち、画像ファイル数が多くなれば多くなるほど、情報の読み出しそのものに必要な時間に対して、オープン・クローズ処理に必要な時間の比率が多大なものになっていくことになる。
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、各画像ファイルに付帯している付帯情報をいち早く読み出すことができる画像記録装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために、請求項1記載の画像記録装置は、記憶手段に記憶されている画像ファイルの画像を記録媒体に記録する記録手段を備えたものであって、前記画像ファイルにヘッダとして付帯されている付帯情報を読み出す付帯情報読出手段と、その付帯情報読出手段によって読み出した付帯情報と、その付帯情報が付帯している画像ファイルを識別可能な識別情報とを対応つけて記憶する付帯情報ファイルを作成する作成手段と、その作成手段によって作成した付帯情報ファイルを前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、その記憶制御手段によって前記記憶手段に記憶されている付帯情報ファイルの中から抽出する付帯情報の条件を入力する第1の入力手段と、その第1の入力手段によって入力された条件に一致した付帯情報を、前記付帯情報ファイルの中から抽出する抽出手段と、その抽出手段によって抽出された付帯情報に対応つけられた識別情報によって特定される画像ファイルの画像を前記記録手段によって記録させる記録制御手段とを備えている。
【0007】
請求項2記載の画像記録装置は、記憶手段に記憶されている画像ファイルの画像を記録媒体に記録する記録手段を備えたものであって、前記画像ファイルに付帯されている付帯情報を読み出す付帯情報読出手段と、その付帯情報読出手段によって読み出した付帯情報と、その付帯情報が付帯している画像ファイルを識別可能な識別情報とを対応つけて記憶する付帯情報ファイルを作成する作成手段と、その作成手段によって作成した付帯情報ファイルを前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、その記憶制御手段によって前記記憶手段に記憶されている付帯情報ファイルに含まれている付帯情報を表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、その第1の表示制御手段によって前記表示手段に表示されている付帯情報の中から所定の付帯情報を選択する選択手段と、その選択手段によって選択された付帯情報に対応つけられた識別情報によって特定される画像ファイルの画像を前記記録手段によって記録させる記録制御手段とを備えている。
【0008】
請求項3記載の画像記録装置は、請求項1又は2に記載の画像記録装置において、前記記憶手段は、着脱自在な可搬型の外部メモリであり、前記記憶制御手段は、前記外部メモリに前記付帯情報ファイルを記憶させる。
【0009】
請求項4記載の画像記録装置は、請求項3記載の画像記録装置において、前記外部メモリが装着される度に、その装着された外部メモリに記憶されている画像ファイルの識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、前記外部メモリに前記付帯情報ファイルが記憶されているかを判断する判断手段と、その判断手段によって前記付帯情報ファイルが記憶されていると判断された場合に、その付帯情報ファイルに含まれている前記識別情報と、前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するかを確認する確認手段と、その確認手段によって前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しない識別情報を前記付帯情報ファイルから削除する削除手段とを備えている。
【0010】
請求項5記載の画像記録装置は、請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置において、前記識別情報は、前記画像ファイルのファイル名と前記画像ファイルの作成日時とのいずれか一方、または、両方である。
【0011】
請求項6記載の画像記録装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置において、前記作成手段の実行指示を入力する第2の入力手段を備え、前記作成手段は、前記第2の入力手段によって実行指示が入力された場合に実行される。
【0012】
請求項7記載の画像記録装置は、請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置において、コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能、プリント機能のうちのいずれか一以上の機能を備え、前記いずれかの機能が実行中であるかを検出する検出手段を備え、前記作成手段は、前記検出手段によって前記いずれの機能も実行されていないことが検出された場合に実行される。
【0013】
請求項8記載の画像記録装置は、請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置において、前記付帯情報は、Exifヘッダとして前記画像ファイルに付帯されている。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の画像記録装置によれば、少なくとも1回は各画像ファイルから付帯情報を読み出す必要はあるものの、その読み出した付帯情報から付帯情報ファイルが作成されるので、次回以降は、各画像ファイルから付帯情報を読み出す必要がなく、付帯情報ファイルに記憶されている付帯情報は、付帯情報ファイルから付帯情報を読み出せば良いので、いち早く付帯情報を読み出すことができるという効果がある。
【0015】
請求項2記載の画像記録装置によれば、少なくとも1回は各画像ファイルから付帯情報を読み出す必要はあるものの、その読み出した付帯情報から付帯情報ファイルが作成されるので、次回以降は、各画像ファイルから付帯情報を読み出す必要がなく、付帯情報ファイルに記憶されている付帯情報は、付帯情報ファイルから付帯情報を読み出せば良いので、いち早く付帯情報を読み出すことができるという効果がある。
【0016】
請求項3記載の画像記録装置によれば、請求項1又は2に記載の画像記録装置の奏する効果に加え、記憶手段は着脱自在な可搬型の外部メモリであり、記憶制御手段は外部メモリに付帯情報ファイルを記憶させるので、記憶手段の消費容量を軽減することができる。また、外部メモリには、その付帯情報ファイルに含まれているExif情報に対応する画像ファイルが依然として記憶されている可能性が高いので、外部メモリに記憶されている画像ファイルの付帯情報を、付帯情報ファイルから効率良く取得することができるという効果がある。
【0017】
請求項4記載の画像記録装置によれば、請求項3に記載の画像記録装置の奏する効果に加え、その付帯情報ファイルに含まれている付帯情報のうち、必要な付帯情報だけを残して不要な付帯情報を削除することができるという効果がある。
【0018】
請求項5記載の画像記録装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置の奏する効果に加え、識別情報は、画像ファイルのファイル名と画像ファイルの作成日時とのいずれか一方なので、少ない情報量で付帯情報ファイルに含まれている識別情報と、識別情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するかを確認することができるという効果がある。または、識別情報は、画像ファイルのファイル名と画像ファイルの作成日時との両方なので、より正確に両者が一致しているかを確認することができるという効果がある。
【0019】
請求項6記載の画像記録装置は、請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置の奏する効果に加え、作成手段は第2の入力手段によって実行指示が入力された場合に実行されるので、ユーザーの所望するタイミングで付帯情報ファイルを作成することができるという効果がある。
【0020】
請求項7記載の画像記録装置によれば、請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置の奏する効果に加え、作成手段はコピー機能、ファクシミリ機能、電話機能、プリント機能のうち、いずれの機能も実行されていないことが検出された場合に実行されるので、作成手段によって付帯情報ファイルを作成する処理を実行することによって、コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能、プリント機能のいずれかの機能における処理が遅くなる等の悪影響が生ずるのを防止することができるという効果がある。
【0021】
請求項8記載の画像記録装置によれば、請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置の奏する効果に加え、付帯情報は、Exifヘッダとして画像ファイルに付帯されている。Exifヘッダを有する画像ファイルは汎用されており、本願発明をより多くの画像ファイルに対して適用することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態である複合機1の外観構成を示す斜視図である。複合機1は、特に、各画像ファイルに付帯しているExif情報を効率良く利用することができる装置である。
【0023】
複合機1は、下部に設けられたプリンタ2と、上部に設けられたスキャナ3と、スキャナ3の正面側に設けられた操作パネル4とを一体的に備えたMFD(Multi Function Device)であり、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能を備えている。
【0024】
その他にも、複合機1は、USBメモリ、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ等の外部装置と接続されて外部装置から受け取ったデータを記録用紙Kに記録したりする機能、また、外部装置から受け取ったデータを操作パネル4上の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)41に表示する機能をも備えている。
【0025】
また、複合機1の正面側には、操作パネル4が設けられている。操作パネル4は、プリンタ2やスキャナ3を操作するためのものであり、各種操作キー40(40a、40b、40c、40d、40e)とLCD41とが備えられている。
【0026】
LCD41は、矢印A方向を長手方向(幅方向)とする矩形状に形成されており、幅方向を横とした場合の縦横比は3対8で構成されている。より具体的には、縦横比が3対4である矩形状の独立した2つのLCDを矢印A方向に隣接させて一体的に構成されている。但し、図中では、この縮尺は無視して図示している。
【0027】
複合機1に所定の指令が入力されると、その入力された情報に基づいて該複合機1の動作が制御部20(図2参照)によって制御される。なお、複合機1は、操作パネル4から入力された指令のほか、コンピュータからプリンタドライバやスキャナドライバ等を介して送信される指令に基づいて動作するように構成されている。
【0028】
操作パネル4の下方であって上記開口11の上方には、接続パネル70が設けられている。この接続パネル70には、その左端側にUSB端子71が配設されている。USB端子71は、外部機器とUSB接続することにより該外部機器と本複合機1とを通信可能に接続するコネクタ端子である。
【0029】
接続パネル70の右端側にはスロット部72が配設されている。スロット部72はメモリカード(カード型メモリ)を装着可能な複数のカードスロットが設けられている。カードスロットにメモリカードが装着され、その装着されたメモリカードから画像ファイルが後述の制御部20により読み出されると、その読み出された各画像ファイルのサムネイル画像や各画像ファイルに付帯しているExif情報の一覧がLCD41に表示される。そして、選択されたサムネイル画像や選択されたExif情報に対応する画像がプリンタ2において記録用紙Kに記録される。
【0030】
図2を参照して、複合機1の動作を制御する制御部20の概略構成について説明する。図2は、複合機1の制御部20の概略構成を示すブロック図である。制御部20は、プリンタ2、スキャナ3及び操作パネル4を含む複合機1の動作を統括的に制御するものである。
【0031】
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)24を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス25を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)26に接続されている。
CPU21は、複合機1を総括的に制御する中央演算処理であり、ROM22に記憶されているプログラムに沿って動作する。ROM22には、複合機1の各種動作を制御するためのプログラムが格納されている。例えば、Exif情報ファイル作成プログラム22aと、Exif情報ファイル更新プログラム22bと、印刷プログラム22cとが格納されている。
【0032】
Exif情報ファイル作成プログラム22aは、図4に示すExif情報ファイル作成処理を実行させるためのプログラムであり、この処理により、各画像ファイルに付帯しているExif情報を各画像ファイル毎に格納したテキスト形式のExif情報ファイル(図3(b)参照)が作成される。Exif情報ファイル更新プログラム22bは、図5に示すExif情報ファイル更新処理を実行させるためのプログラムであり、この処理により、メモリカードに記憶されている画像ファイルに対応するように、Exif情報ファイルが更新される。印刷プログラム22cは、図7,8に示す印刷処理を実行させるためのプログラムであり、この処理により、各画像ファイルのExif情報を利用して、ユーザーが選択した画像ファイルの画像が記録用紙に印刷される。
【0033】
EEPROM23は、書き換え可能な不揮発性のメモリである。RAM24は、CPU21が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用され、Exif情報ファイルメモリ24aと、ファイル情報テーブルメモリ24bとを備えている。
【0034】
ファイル情報テーブルメモリ24aには、メモリカードに記憶されている画像ファイルをリスト化したファイル情報テーブルが記憶されている。ここで、図3(a)を参照して、このファイル情報テーブルについて説明する。図3(a)は、ファイル情報テーブルを模式的に示す図である。ファイル情報テーブルには、ファイル名60と、更新日時61と、ファイルサイズ62と、Exif番号63と、Exif情報未取得フラグ64とが各画像ファイル毎に対応つけて記憶されている。
【0035】
ファイル名60は、各画像ファイルのファイル名、更新日時61は、各画像ファイルを更新した最終の日時、ファイルサイズ62は、各画像ファイルの大きさを記憶している。これらの情報は、メモリカードに記憶されている各画像ファイから読み出されて、記憶される。Exif番号63は、後述するExif情報ファイルにおいて各画像ファイル毎に割り当てられている固有の番号である。Exif情報未取得フラグ64は、その画像ファイルがExif情報を取得済みか否かを示すフラグであり、未取得の場合に「ON」、取得済みの場合に「OFF」に設定される。
【0036】
このファイル情報テーブルにおいて、Exif情報未取得フラグ64が「OFF」、即ち、Exif情報を取得済みの画像ファイルについては、いちいち各画像ファイルを開くことなく、後述するExif情報ファイルからExif情報を取得するので、いち早くExif情報を読みとり、利用することができる。
【0037】
Exif情報ファイルメモリ24bには、メモリカードから読み込んだExif情報ファイルが記憶されている。ここで、図3(b)を参照して、Exif情報ファイルについて説明する。図3(b)は、Exif情報ファイルを模式的に示す図である。Exif情報ファイルには、Exif番号65と、ファイル名66と、撮影日時67と、カメラ種別68と、更新日時69とが各画像ファイル毎に対応つけて記憶されている。
【0038】
Exif番号65は、各画像ファイル毎に個別に割り当てられている固有の番号であり、ファイル名66は、各画像ファイルのファイル名、撮影日時67は、各画像ファイルの画像を撮影した日時、カメラ種別68は、各画像ファイルを撮影したデジタルカメラの機種、更新日時69は、各画像ファイルを更新した最終の日時が記憶されている。尚、Exif情報ファイルに記憶する情報としては、これらの情報に限定されるものではなく、シャッタースピード、絞り量等であっても良い。
【0039】
このExif情報ファイルには、各画像ファイルのExif情報がテキスト形式で記憶されているので、このExif情報ファイルから各画像ファイルのExif情報を読み出すことで、いちいち各画像ファイルを開いて、各画像ファイルからExif情報を取得するよりもいち早く各画像ファイルのExif情報を読み出すことができる。
【0040】
ASIC26は、CPU21からの指令に従い、プリンタ2、スキャナ3、操作パネル4、及びスロット部72などの動作制御を行なう(例えば、プリンタ2を駆動するモータやインクジェット記録ヘッド、スキャナ3のADF7を駆動するモータや画像読取ユニット、スロット部72に装着されているメモリカード等の動作を制御する)。
【0041】
ここで、図3(c)を参照してスロット部72に設けられているカードスロットに装着されるメモリカードの構成について略述する。図3(c)はメモリカードの構成を模式的に示す図である。メモリカードに格納される画像ファイルはFAT(File Allocation Tables)によってクラスタ単位で管理されている。メモリカードは、一般的な論理フォーマットが採用されており、上方から順番に、マスターブートセクタ50と、未使用51と、パーティションブートセクタ52と、FAT領域53と、FAT領域(コピー)54と、ルートディレクトリ55と、データ領域56とを備えている。尚、本実施形態のメモリカードは16MBの記憶容量を有し、メモリカードの各構成の左隣に対応して付されている「0〜31999」の数字は論理セクタ番号を示している。
【0042】
マスターブートセクタ50は、メモリカードの先頭に置かれ、どのOSをどのように起動するかなどの情報が記録されている。パーティションブートセクタ52は、マスターブートセクタ50に用意されたパーティション情報を記録するセクタである。FAT領域53は、画像ファイルがメモリカード上のどこのセクタを使用しているか、また、そのセクタの連結状態、空きセクタの位置、不良セクタの位置などのメモリカードの使用状態について記憶している領域である。FAT領域(コピー)54は、FAT領域53をコピーした領域である。ルートディレクトリ55は、ツリー型ディレクトリ構造の最上層にあるディレクトリである。メモリカード上のすべての画像ファイルは必ずどこかのディレクトリに所属し、ルートディレクトリ以外のディレクトリは必ず他のディレクトリに所属している。尚、メモリカードを複数のパーティションに分割して使う場合は、パーティションごとにルートディレクトリができる。データ領域56は、画像ファイルを格納する領域である。
【0043】
また、ASIC26には、複合機1に所望の指令を入力する操作キー40を制御するパネルゲートアレイ27(パネルGA27)、LCD41の画面表示を制御するLCDコントローラ28、コンピュータとパラレルケーブル又はUSBケーブルを介してデータの送受信を行なうためのパラレルインタフェース29(パラレルI/F29)、USB端子71、アンプ7を介してスピーカ74、時計専用のチップであるRTC(Real Time Clock )18が接続されている。尚、RTC18には、電源が切られている間も起動できるように電池18aが接続されている。
【0044】
さらに、ASIC26には、NCU(Network Control Unit)31が接続され、そのNCUにはモデム32が接続されている。
【0045】
次に、図4を参照して、Exif情報ファイル作成処理について説明する。この処理は、メモリカードに記憶されている各画像ファイルに付帯しているExif情報を、各画像ファイル毎に格納したテキスト形式のExif情報ファイルを作成する処理であり、所定時間毎に実行される処理である。
【0046】
この処理では、まず、複合機1は待機状態か否かを判断する(S401)。尚、本実施形態における待機状態とは、コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能、プリント機能のうち、いずれの機能も実行されていない状態をいい、いずれの機能も実行されていない場合に、待機状態であるとして(S401:Yes)、次に、メモリカードがカードスロットに装着されているか否かを判断する(S402)。
【0047】
そして、メモリカードがカードスロットに装着されている場合には(S402:Yes)、Exif情報の取得を開始する(S403)。尚、いずれかの機能が実行されている場合(待機状態ではない場合)(S401:No)、および、メモリカードがカードスロットに装着されていない場合には(S402:No)、S401からの処理を繰り返す。
【0048】
即ち、このExif情報ファイル作成処理では、コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能、プリント機能のうち、いずれの機能も実行されていないことが条件に、Exif情報ファイルの作成を開始するので、コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能、プリント機能のいずれかの機能における処理が遅くなる等の悪影響が生ずるのを防止することができる。
【0049】
S403の処理でExif情報の取得を開始すると(S403)、まずは、ファイル情報テーブルメモリ24aに記憶されているファイル情報テーブルから1つの画像ファイルを選択する(S404)。そして、その選択した画像ファイルのExif情報未取得フラグ64が「ON」か否か、即ち、Exif情報を未取得か否かを判断する(S405)。
【0050】
その結果、Exif情報未取得フラグが「ON」、即ち、Exif情報を未取得であると判断した場合には(S405:ON)、その選択した画像ファイルがExif画像であるかを判断する(S406)。尚、S405の処理において、Exif情報未取得フラグが「OFF」、即ち、Exif情報を取得済みであると判断した場合には(S405:OFF)、後述するS411の処理に移行する。
【0051】
そして、S406の処理において、選択した画像ファイルがExif画像であると判断した場合には(S406:Yes)、選択した画像ファイルを開き、その画像ファイルからExif情報(本実施形態では、撮影日時、カメラ種別)を取得する(S407)。そして、その取得したExif情報を、Exif情報ファイルに記憶する(S408)。また、そのExif情報ファイルに記憶したExif情報に対応つけて記憶されているExif番号65と同じ番号を、選択した画像ファイルに対応つけてファイル情報テーブルに記憶し(S409)、S411の処理に移行する。
【0052】
一方、S406の処理において、選択した画像ファイルがExif画像でないと判断した場合には(S406:No)、その選択した画像ファイルがExif画像でないことを示す情報として「Not_Exif」をExif情報ファイルに記憶し(S410)、S411の処理に移行する。
【0053】
そして、S411の処理では、ファイル情報テーブルに記憶されている全ての画像ファイルについて、S404からの処理を終了したかを判断し(S411)、終了していれば(S411:Yes)、メモリカードの指定ディレクトリに、作成したExif情報ファイルを書き込み(S411)、本処理を終了する。こうして、メモリカードに記憶されている画像ファイルに関するExif情報ファイルを作成でき、その作成したExif情報ファイルをメモリカードに記憶させることができる。このように、作成したExif情報ファイルをメモリカードに記憶させることで、複合機1に搭載されているメモリの消費容量を軽減することができる。また、メモリカードには、そのExif情報ファイルに含まれているExif情報に対応する画像ファイルが依然として記憶されている可能性が高いので、メモリカードに記憶されている画像ファイルのExif情報を、Exif情報ファイルから効率良く取得することができる。
【0054】
次に、図5、図6を参照して、Exif情報ファイル更新処理について説明する。図5は、Exif情報ファイル更新処理のフローチャートである。図6(a)は作成途中のファイル情報テーブルを模式的に示す図であり、図6(b)は作成後のファイル情報テーブルを模式的に示す図であり、図6(c)は更新前のExif情報ファイルを模式的に示す図である。この処理は、メモリカードに記憶されている画像ファイルに対応するように、Exif情報ファイルを更新する処理である。
【0055】
この処理では、まず、メモリカードがカードスロットに装着されたかを判断する(S501)。メモリカードが装着されたと判断した場合には(S501:Yes)、メモリカードが動作可能かを判断し(S502)、動作可能であると判断した場合には(S502:Yes)、装着されたメモリカードのディレクトエントリをリードし、ファイル情報テーブルメモリ24aのファイル情報テーブルに、ファイル名と、更新日時と、ファイルサイズとを各画像ファイル毎に記憶する(S503)。また、ファイル情報テーブルの各Exif情報未取得フラグ64を全て「ON」、即ち、Exif情報を未取得に設定する(S504)。
【0056】
具体的には、図6(a)に示す通り、ファイル情報テーブルには、各画像ファイル毎にファイル名60と、更新日時61と、ファイルサイズ62とが記憶され、Exif情報未取得フラグ64は、全て「ON」に設定され、Exif番号については、後述するように追記される。尚、S501でメモリカードが装着されていないと判断した場合(S501:No)、及び、S502でメモリカードが動作不能であると判断した場合には(S502:No)、本処理を終了する。
【0057】
図6(a)に示す通り、ファイル情報テーブルが作成されると、次に、メモリカード内にExif情報ファイルが記憶されているかを判断する(S505)。その結果、Exif情報ファイルが記憶されていれば(S505:Yes)、そのExif情報ファイルを読み出して、そのExif情報ファイルをExif情報ファイルメモリ23bに記憶する(S506)。尚、本実施形態では、この場合に、図6(c)に示すExif情報ファイルがメモリカードに記憶されており、そのExif情報ファイルがExif情報ファイルメモリ23bに記憶されたとする。
【0058】
そして、そのExif情報ファイルから1つの画像ファイルを選択し(S507)、その選択した画像ファイルに対応する画像ファイルがS503で作成したファイル情報テーブルに存在するかの検索を開始する(S508)。
【0059】
まずは、その選択した画像ファイルのファイル名と同じファイル名がファイル情報テーブルに存在するかを判断する(S509)。ファイル情報テーブルに同じファイル名が存在していると判断した場合には(S509:Yes)、次に、ファイル情報テーブルにおいて、その同じファイル名に対応つけて記憶されている更新日時と、選択した画像ファイルの更新日時とを比較し(S510)、両者が等しいかを判断する(S511)。
【0060】
その結果、両者が等しければ(S511:Yes)、選択した画像ファイルがファイル情報テーブルに記憶されている画像ファイルと等しいと判断して、ファイル情報テーブルのExif情報未取得フラグ64を「OFF」に設定し、その選択した画像ファイルのExif情報ファイルに記憶されているExif番号65と同じ番号を、ファイル情報テーブルのExif番号64に記憶して(S512)、S515の処理に以降する。
【0061】
具体的には、図6(c)に示すExif情報ファイルに含まれる画像ファイルのうち、ファイル名66が「001jpg」、更新日時69が「2006/03/14/00:00:00」の画像ファイルが選択されたとする。この場合、このファイル名と、更新日時とが同じ画像ファイルが、図6(a)に示すファイル情報テーブルに存在するので、そのファイル情報テーブルにおけるExif番号63を、図6(b)に示すように、選択した画像ファイルと同じExif番号「1」に設定すると共に、Exif情報未取得フラグ64を「ON」から「OFF」に設定し、Exif情報を未取得から取得済みに設定する。
【0062】
同様に、図6(c)に示すExif情報ファイルに含まれる画像ファイルのうち、ファイル名66が「003jpg」、更新日時69が「2006/11/30/12:34:45」の画像ファイルが選択されたとする。この場合、このファイル名と、更新日時が同じ画像ファイルが、図6(a)に示すファイル情報テーブルに存在するので、そのファイル情報テーブルにおけるExif番号63を、図6(b)に示すように、選択した画像ファイルと同じExif番号「3」に設定すると共に、Exif情報未取得フラグ64を「ON」から「OFF」に設定し、Exif情報を未取得から取得済みに設定する。
【0063】
一方、S509の処理において、選択した画像ファイルと等しいファイル名がファイル情報テーブルに存在しないと判断した場合には(S509:No)、選択した画像ファイルがメモリカードには存在せず、その選択した画像ファイルは、現在、装着されているメモリカードから既に削除されたとして、Exif情報ファイルから選択した画像ファイルに関する情報を削除し(S513)、S515の処理に移行する。
【0064】
具体的には、図6(c)に示すExif情報ファイルに含まれる画像ファイルのうち、ファイル名66が「010jpg」、更新日時69が「2007/01/09/23:59:59」の画像ファイルが選択されたとする。この場合、このファイル名と同じ画像ファイルは、図6(a)に示すファイル情報テーブルには存在しないので、図6(c)に示すExif情報ファイルから、ファイル名66が「010jpg」、更新日時69が「2007/01/09/23:59:59」の画像ファイルに関する情報を削除する。
【0065】
また、S511の処理において、両者の更新日付が等しくないと判断した場合には(S511:No)、Exif情報ファイルから選択した画像ファイルと、メモリカードに記憶されている画像ファイルとは、ファイル名は等しいが、別の画像ファイルであると判断して、Exif情報ファイルから選択した画像ファイルに関する情報を削除し(S513)、S515の処理に移行する。
【0066】
具体的には、図6(c)に示すExif情報ファイルに含まれる画像ファイルのうち、ファイル名66が「002jpg」、更新日時69が「2006/08/20/01:23:45」の画像ファイルが選択されたとする。この場合、このファイル名と同じ画像ファイルは存在するものの、更新日時が同じ画像ファイルは存在しないので、図6(c)に示すExif情報ファイルから、ファイル名66が「002jpg」、更新日時69が「2006/08/20/01:23:45」の画像ファイルを削除する。
【0067】
そして、S515処理では、S506でメモリカードから読み出したExif情報ファイルに記憶されている全ての画像ファイルについて、S507からの処理を終了したかを判断し(S515)、終了していれば(S515:Yes)、本処理を終了し、終了していなければ、S507からの処理を繰り返す。こうして、このExif情報ファイル更新処理によって、Exif情報ファイルに記憶されている情報が、現在、メモリカードに記憶されている画像ファイルの情報と一致するように、Exif情報ファイルを更新することができる。
【0068】
次に、図7を参照して、印刷処理について説明する。この処理は、ユーザーによって、メモリカードに記憶されている複数の画像ファイルに付帯しているExif情報を利用して、所定の画像ファイルを選択し、その選択した画像ファイルの画像を記録用紙に印刷する処理である。この処理は、例えば、ユーザーの実行指示があった場合に実行される。
【0069】
この処理では、まず、ファイル情報テーブルに記憶されている1つの画像ファイルに関する情報を選択する(S701)。そして、その選択した画像ファイルのExif情報未取得フラグ64が「OFF」か否か、即ち、Exif情報を取得済みか否かを判断する(S702)。その結果、Exif情報未取得フラグ64が「OFF」、即ち、Exif情報を取得済みであると判断した(S702:Yes)、Exif情報ファイルから、その選択した画像ファイルに関するExif情報(撮影日時、カメラ種別)を取得し(S703)、S705の処理に移行する。
【0070】
一方、S702の処理において、Exif情報未取得フラグ64が「OFF」でない「ON」、Exif情報を未取得であると判断した場合には(S702:No)、選択した画像ファイルに対応する画像ファイルをメモリカードから特定し、そのメモリカードに記憶されている画像ファイルを開き、その画像ファイルからExif情報を取得し(S704)、S705の処理に以降する。
【0071】
そして、S705の処理では、ファイル情報テーブルに記憶されている全ての画像ファイルについて、S701からの処理を終了したかを判断し(S705)、終了していれば(S705:Yes)、S706の処理に以降し、終了していなければ(S705:No)、S701からの処理を繰り返す。
【0072】
S706の処理では、S703と、S704とで取得したExif情報の一覧を各画像ファイル毎にLCD41に表示し(S706)、その表示したExif情報一覧から所定の画像ファイルが選択されたかを判断する(S707)。尚、この選択はユーザーが各種操作キー40を操作して選択される。そして、所定時間が経過しても所定の画像ファイルが選択されない場合には(S707:No)、本処理を終了し、所定時間内に所定の画像ファイルが選択されれば(S707:Yes)、その選択された画像ファイルの画像を記録用紙に印刷し(S708)、本処理を終了する。
【0073】
このように、この印刷処理では、S702の処理において、Exif情報未取得フラグ64が「OFF」、即ち、Exif情報を取得済みであれば(S702:OFF)、Exif情報ファイルからExif情報を取得するので、いちいちメモリカードに記憶されている画像ファイルを開いて、その画像ファイルからExif情報を取得する必要がないので、各画像ファイルからExif情報をいち早く抽出することができる。
【0074】
次に、図8を参照して、図7で説明した印刷処理とは別の印刷処理について説明する。この処理は、メモリカードに記憶されている複数の画像ファイルの中から、ユーザーが指定する条件を満たすExif情報を有する画像ファイルが選択された場合に、その選択された画像ファイルの画像を記録用紙に印刷する処理である。
【0075】
この処理では、まず、選択するExif情報の条件が入力されたか否かを判断する(S801)。尚、選択するExif情報の条件は、選択可能なメニューをLCD41に表示し、その表示されたメニューからユーザーが各種操作キー40を操作して入力される。そして、Exif情報の条件が入力されれば(S801:Yes)、ファイル情報テーブルに記憶されている1つの画像ファイルを選択する(S802)。そして、その選択した画像ファイルのExif情報未取得フラグ64が「OFF」か否か、即ち、Exif情報を取得済みか否かを判断する(S803)。その結果、Exif情報未取得フラグ64が「OFF」、即ち、Exif情報を取得済みであれば(S803:OFF)、Exif情報ファイルからExif情報を取得し(S804)、S806の処理に以降する。
【0076】
一方、S803の処理において、Exif情報未取得フラグ64が「OFF」でない「ON」、即ち、Exif情報が未取得である場合には(S803:ON)、選択した画像ファイルをメモリカードから特定し、そのメモリカードに記憶されている画像ファイルを開き、その画像ファイルからExif情報を取得し(S805)、S806の処理に以降する。
【0077】
そして、S806の処理では、S804で取得したExif情報と、S801で入力されたExif情報の条件とが一致しているか、又は、S805で取得したExif情報と、S801で入力されたExif情報の条件とが一致しているかを判断する(S806)。その結果、一致していれば(S806:yes)、その選択した画像ファイルを抽出し(S807)、S808の処理に以降する。一方、S807の処理において一致していなければ、S807の処理はスキップして、S808の処理に移行する。
【0078】
そして、S808の処理では、ファイル情報テーブルに記憶されている全ての画像ファイルについて、S802からの処理を終了したかを判断し(S808)、終了していなければ(S808:No)、S802からの処理を繰り返し、終了していれば(S808:Yes)、S809の処理に移行する。
【0079】
そして、S809の処理では、S807で抽出した画像ファイルの一覧をLCD41に表示し(S809)、その表示した画像ファイルの一覧から所定の画像ファイルが選択されたかを判断する(S810)。尚、この選択はユーザーが各種操作キー40を操作して選択される。そして、所定時間が経過しても所定の画像ファイルが選択されない場合には(S810:No)、本処理を終了し、所定時間内に所定の画像ファイルが選択されれば(S810:Yes)、その選択された画像ファイルの画像を記録用紙に印刷し(S811)、本処理を終了する。
【0080】
このように、この印刷処理によれば、S803の処理において、Exif情報未取得フラグ64が「OFF」、即ち、Exif情報を取得済みであれば(S803:OFF)、Exif情報ファイルからExif情報を取得するので、いちいちメモリカードに記憶されている画像ファイルを開いて、その画像ファイルからExif情報を取得する必要がないので、ユーザーが要求するExif情報に一致したExif情報を有する画像ファイルを早く抽出でき、かかる画像ファイルの画像を早く印刷することができる。
【0081】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0082】
上述した実施形態では、複合機1が待機状態にある場合にExif情報ファイル作成処理を実行する場合について説明したが、Exif情報ファイル作成処理を実行するタイミングとしては、かかるタイミングに限られるものではなく、ユーザーからの実行指示があった場合に、Exif情報ファイル作成処理を実行するように構成しても良い。また、LCD41に各画像ファイルのサムネイル画像を表示した後に、Exif情報ファイル作成処理を実行するように構成しても良い。サムネイル画像を表示した後であれば、各画像ファイルを少なくとも一回は開いた後のタイミングになるので、Exif情報ファイルを作成するためだけに、各画像ファイルを開くという処理を省略することができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】複合機の外観構成を示す斜視図である。
【図2】複合機の制御部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】(a)はファイル情報テーブルを模式的に示す図であり、(b)はExif情報ファイルを模式的に示す図である。(c)はカードメモリの構造を模式的に示す図である。
【図4】Exif情報ファイル作成処理のフローチャートである。
【図5】Exif情報ファイル更新処理のフローチャートである。
【図6】(a)は作成途中のファイル情報テーブルを模式的に示す図であり、(b)は作成後のファイル情報テーブルを模式的に示す図である。(c)は更新前のExif情報ファイルを模式的に示す図である。
【図7】印刷処理のフローチャートである。
【図8】印刷処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0084】
1 複合機(画像記録装置)
2 プリンタ(記録手段)
41 LCD表示手段
24a ファイル情報テーブルメモリ(識別情報記憶手段)
S401 検出手段
S407 付帯情報読出手段
S408 作成手段
S412 記憶制御手段
S505 判断手段
S509、S511 確認手段
S513、S514 削除手段
S706 第1の表示制御手段
S707 選択手段
S801 第1の入力手段
S807 抽出手段
S708、S811 記録制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶手段に記憶されている画像ファイルの画像を記録媒体に記録する記録手段を備えた画像記録装置において、
前記画像ファイルにヘッダとして付帯されている付帯情報を読み出す付帯情報読出手段と、
その付帯情報読出手段によって読み出した付帯情報と、その付帯情報が付帯している画像ファイルを識別可能な識別情報とを対応つけて記憶する付帯情報ファイルを作成する作成手段と、
その作成手段によって作成した付帯情報ファイルを前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
その記憶制御手段によって前記記憶手段に記憶されている付帯情報ファイルの中から抽出する付帯情報の条件を入力する第1の入力手段と、
その第1の入力手段によって入力された条件に一致した付帯情報を、前記付帯情報ファイルの中から抽出する抽出手段と、
その抽出手段によって抽出された付帯情報に対応つけられた識別情報によって特定される画像ファイルの画像を前記記録手段によって記録させる記録制御手段とを備えていることを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
記憶手段に記憶されている画像ファイルの画像を記録媒体に記録する記録手段を備えた画像記録装置において、
前記画像ファイルに付帯されている付帯情報を読み出す付帯情報読出手段と、
その付帯情報読出手段によって読み出した付帯情報と、その付帯情報が付帯している画像ファイルを識別可能な識別情報とを対応つけて記憶する付帯情報ファイルを作成する作成手段と、
その作成手段によって作成した付帯情報ファイルを前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
その記憶制御手段によって前記記憶手段に記憶されている付帯情報ファイルに含まれている付帯情報を表示手段に表示させる第1の表示制御手段と、
その第1の表示制御手段によって前記表示手段に表示されている付帯情報の中から所定の付帯情報を選択する選択手段と、
その選択手段によって選択された付帯情報に対応つけられた識別情報によって特定される画像ファイルの画像を前記記録手段によって記録させる記録制御手段とを備えていることを特徴とする画像記録装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、着脱自在な可搬型の外部メモリであり、
前記記憶制御手段は、前記外部メモリに前記付帯情報ファイルを記憶させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
【請求項4】
前記外部メモリが装着される度に、その装着された外部メモリに記憶されている画像ファイルの識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
前記外部メモリに前記付帯情報ファイルが記憶されているかを判断する判断手段と、
その判断手段によって前記付帯情報ファイルが記憶されていると判断された場合に、その付帯情報ファイルに含まれている前記識別情報と、前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報とが一致するかを確認する確認手段と、
その確認手段によって前記識別情報記憶手段に記憶されている識別情報と一致しない識別情報を前記付帯情報ファイルから削除する削除手段とを備えていることを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
【請求項5】
前記識別情報は、前記画像ファイルのファイル名と前記画像ファイルの作成日時とのいずれか一方、または、両方であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項6】
前記作成手段の実行指示を入力する第2の入力手段を備え、
前記作成手段は、前記第2の入力手段によって実行指示が入力された場合に実行されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項7】
コピー機能、ファクシミリ機能、電話機能、プリント機能のうちのいずれか一以上の機能を備え、
前記いずれかの機能が実行中であるかを検出する検出手段を備え、
前記作成手段は、前記検出手段によって前記いずれの機能も実行されていないことが検出された場合に実行されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。
【請求項8】
前記付帯情報は、Exifヘッダとして前記画像ファイルに付帯されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−296459(P2008−296459A)
【公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−145165(P2007−145165)
【出願日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】