説明

画像読取装置、および画像読取装置を制御するためのプログラム

【課題】所望のスキャンデータを容易に探し出すことができるとともに、ユーザに応じたスキャンデータのアクセス制限を簡易に実現することができる、画像読取装置、および画像読取装置を制御するためのプログラムを提供する。
【解決手段】画像読取装置としての機能を有するMFPは、認証されたユーザに対してサーバ管理テーブルにおいて対応付けられているファイルサーバから、当該ファイルサーバに保存されているスキャンデータに関する情報であるファイル情報を取得して、WEBページ800に配置し、配置されたファイル情報のうちのユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータの取得要求を受け付ける。そして、MFPは、ユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータをファイルサーバから取得してユーザに提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置、および画像読取装置を制御するためのプログラムに関する。本発明は、特に、原稿画像を読み取ることによって生成したスキャンデータをファイルサーバに送信して保存させる画像読取装置、および画像読取装置を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
原稿画像を読み取ることによって生成したスキャンデータをファイルサーバに送信して保存させることができるMFP(Multi−Function Peripheral)が存在する。こうして保存されたスキャンデータを後で利用したい場合、ユーザは、ファイルサーバのIPアドレス、スキャンデータのファイル名等を予め知っている必要がある。この場合において、スキャンデータを特定のフォルダに格納したことを電子メールによって通知する技術が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、電子メールによる通知機能を利用するためには、予めMFP等のデバイスに電子メールアドレスの登録を行うことが必要である。しかも、受信されたかかる通知用の電子メールを管理することは、日々大量の電子メールを受信するユーザにとって負担が大きい。例えば、半年前にMFPにより生成されたスキャンデータをユーザが利用したい場合、該当する通知用の電子メールが保存されていなければならず、仮に保存されていたとしても多数の電子メールの中から該当する電子メールを探し出さなければならないという問題があった。
【0004】
また、スキャンデータのセキュリティは、一般的には、送信先のファイルサーバにおける設定に依存している。このため、ユーザは、スキャンデータのアクセス制限を行いたい場合には、送信先のファイルサーバについてのユーザ設定、アクセス権限設定等の設定に関する知識を有している必要があり、一般のユーザにとってはスキャンデータのアクセス制限を行うことが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−173891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述した記問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、所望のスキャンデータを容易に探し出すことができるとともに、ユーザに応じたスキャンデータのアクセス制限を簡易に実現することができる、画像読取装置、および画像読取装置を制御するためのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
【0008】
(1)ファイル保存装置と通信可能な画像読取装置であって、原稿画像を読み取ることによってスキャンデータを生成する画像読取部と、生成されたスキャンデータをファイル保存装置に保存するために送信するスキャンデータ送信部と、WEBページを提供するためのWEBサーバ機能部と、ユーザとファイル保存装置との対応付けを管理するためのサーバ管理テーブルを記憶する記憶部と、前記WEBサーバ機能部にアクセスしたユーザの認証を行う認証部と、前記認証部により認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているファイル保存装置から、当該ファイル保存装置に保存されているスキャンデータに関する情報であるファイル情報を取得するファイル情報取得部と、取得されたファイル情報を前記WEBページに配置するレイアウト部と、前記WEBページに配置されたファイル情報のうちのユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータの取得要求を受け付ける受付部と、ユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータを、当該ファイル情報の送信元であるファイル保存装置から取得するスキャンデータ取得部と、取得されたスキャンデータをユーザに提供するスキャンデータ提供部と、を有することを特徴とする画像読取装置。
【0009】
(2)前記レイアウト部は、認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているファイル保存装置に関するサーバ情報を前記WEBページに配置し、前記ファイル情報を当該ファイル情報の送信元であるファイル保存装置のサーバ情報に付随させて前記WEBページに配置することを特徴とする上記(1)に記載の画像読取装置。
【0010】
(3)前記ファイル保存装置は、複数のディレクトリを含み、前記サーバ管理テーブルは、ユーザと少なくとも1つの前記ディレクトリとの対応付けを管理するものであり、前記ファイル保存装置に保存されているスキャンデータのファイル情報のうち、認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているディレクトリ内のスキャンデータのファイル情報のみが前記WEBページに配置されることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の画像読取装置。
【0011】
(4)前記ファイル情報は、スキャンデータのサムネイル画像データを含む情報であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【0012】
(5)前記ファイル情報は、スキャンデータのファイル名を含むリストの情報、およびスキャンデータのサムネイル画像データを含む情報のうちのユーザにより選択された情報であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【0013】
(6)ファイル保存装置と通信可能な画像読取装置を制御するためのプログラムであって、原稿画像が画像読取部により読み取られることによってスキャンデータを生成する手順(a)と、生成されたスキャンデータをファイル保存装置に保存するために送信する手順(b)と、WEBページを提供するためのWEBサーバ機能部にアクセスしたユーザの認証を行う手順(c)と、ユーザとファイル保存装置との対応付けを管理するために記憶部に記憶されているサーバ管理テーブルを参照する手順(d)と、前記認証部により認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているファイル保存装置から、当該ファイル保存装置に保存されているスキャンデータに関する情報であるファイル情報を取得する手順(e)と、取得されたファイル情報を前記WEBページに配置する手順(f)と、前記WEBページに配置されたファイル情報のうちのユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータの取得要求を受け付ける手順(g)と、ユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータを、当該ファイル情報の送信元であるファイル保存装置から取得する手順(h)と、取得されたスキャンデータをユーザに提供する手順(i)と、を有する処理を前記画像読取装置に実行させるためのプログラム。
【0014】
(7)前記手順(f)において、認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているファイル保存装置に関するサーバ情報が前記WEBページに配置され、ファイル情報が当該ファイル情報の送信元であるファイル保存装置のサーバ情報に付随させられて前記WEBページに配置されることを特徴とする上記(6)に記載のプログラム。
【0015】
(8)前記ファイル保存装置は、複数のディレクトリを含み、前記ファイル保存装置に保存されているスキャンデータのファイル情報のうち、認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているディレクトリ内のスキャンデータのファイル情報のみが前記WEBページに配置されることを特徴とする上記(6)または(7)に記載のプログラム。
【0016】
(9)前記ファイル情報は、スキャンデータのサムネイル画像データを含む情報であることを特徴とする上記(6)〜(8)のいずれか1項に記載のプログラム。
【0017】
(10)前記ファイル情報は、スキャンデータのファイル名を含むリストの情報、およびスキャンデータのサムネイル画像データを含む情報のうちのユーザにより選択された情報であることを特徴とする上記(6)〜(8)のいずれか1項に記載のプログラム。
【0018】
(11)上記(6)〜(10)のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、画像読取装置に内蔵されたWEBページを、ファイルサーバに保存されているスキャンデータ閲覧の窓口とすることができる。これにより、ユーザは、ファイルサーバのIPアドレス等の各種情報を知る必要がなく、スキャンデータの検索にかかっていた無駄な時間を短縮することができる。
【0020】
また、画像読取装置側でスキャンデータに対してユーザのアクセス制限を行うことができるため、ファイルサーバ側で難しいアクセス権限の設定を行う必要がなく、管理者の負担を減らすことが可能となる。
【0021】
すなわち本発明によれば、所望のスキャンデータを容易に探し出すことができるとともに、ユーザに応じたスキャンデータのアクセス制限を簡易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態にかかるネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】MFPの構成を示すブロック図の一例である。
【図3】スキャンデータの送信処理の手順の概略を示すシーケンスチャートである。
【図4】スキャンデータの取得処理の手順の概略を示すシーケンスチャートである。
【図5】図4から続く、スキャンデータの取得処理の手順の概略を示すシーケンスチャートである。
【図6】スキャンデータに対するユーザ権限の設定画面を例示する図である。
【図7】スキャンデータ送信先へのアクセス権の登録画面を例示する図である。
【図8】MFPが保持するサーバ管理テーブルを例示する図である。
【図9】MFPに内蔵されるWEBサーバ機能部により提供されるスキャンデータ管理ページの一例を示す図である。
【図10】MFPに内蔵されるWEBサーバ機能部により提供されるスキャンデータ管理ページの一例を示す図である。
【図11】MFPにおけるスキャンデータの送信処理の手順を示すフローチャートである。
【図12】PCにおけるスキャンデータの取得処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】MFPにおけるスキャンデータの提供処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】図13から続く、MFPにおけるスキャンデータの提供処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】ファイルサーバにおける処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】アカウント名が「UserB」であるユーザがログインした場合に表示されるスキャンデータ管理ページの一例を示す図である。
【図17】ダウンロード実行画面を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態にかかるネットワークシステムの全体構成を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、本実施形態に係るネットワークシステムは、クライアント(ユーザ)端末としてのPC(パーソナルコンピュータ)1と、文書や写真等の原稿の画像を読み取ることによって生成したスキャンデータを送信する画像読取装置としての機能を備えたMFP2と、MFP2から受信したスキャンデータを保存するファイル保存装置としてのファイルサーバA,Bとを備えており、これらはネットワーク5を介して接続されている。ただし、ネットワーク5に接続される機器の種類及び台数は図1に示す例に限定されない。MFP2とファイルサーバA,Bとは、例えばFTP(File Transfer Protocl)、SMB(Server Message Block)等の所定のプロトコルを用いて相互に通信する。
【0026】
図2は、MFP2の構成を示すブロック図の一例である。
【0027】
MFP2は、CPU203、ROM202、RAM201、モータドライバ204、IR/ADFモータ205、オペレーションパネル206、CCDイメージセンサ(以下、単にCCDと称す)207、USBインタフェース208、NIC(Network Interface Card)209、画像処理チップ210、RAM(画像処理用)211、プリントエンジン212、およびモデム213を有している。NIC209はネットワーク5へ接続され、モデム213は、公衆電話網へ接続される。
【0028】
CPU203は、ROM202に保存されている制御プログラムをRAM201に読み出した後、RAM201上の制御プログラムに従って、プリント、コピー、スキャン、およびファクス等の各種処理の全体制御を行う。RAM201は、制御プログラムの他に、画像データ、各種計算値等の一時保存場所としても使用される。
【0029】
また、ROM202には、WEBサーバ機能部に対応するプログラムと、当該WEBサーバ機能部がユーザに提供し得るWEBページのデータベースが保存されている。PC1は、PC1に搭載されているWEBブラウザを介して、MFP2に内蔵されているWEBページにアクセスすることが可能である。
【0030】
CPU203は、オペレーションパネル206からコピー、スキャン、又はファクスの指示を受け付けると、モータドライバ204に対しIR/ADFモータの制御を行うと共に、画像処理チップ210に対して画像処理要求を行う。画像処理チップ210は、CPU203から画像処理要求を受け付けると、CCD207から画像データを受け取り、オペレーションパネル206を通して指示された画像データに変換するための画像処理を施して、スキャンデータとしてRAM201に一時保存する。その際、各種計算値等はRAM(画像処理用)211に一時保存される。スキャンデータのファイルフォーマットは任意であり、例えばTIFF、PDF等のファイルフォーマットが使用され得る。
【0031】
オペレーションパネル206からの指示がスキャンの場合、RAM201に一時保存されているスキャンデータはUSBインタフェース208又はNIC209へ転送される。オペレーションパネル206からの指示がファクスの場合、RAM201に一時保存されているスキャンデータはモデム213へ転送される。オペレーションパネル206からの指示がコピーの場合、RAM201に一時保存されているスキャンデータはプリントエンジン212へ転送される。
【0032】
なお、PC1は一般的なパーソナルコンピュータであり、ファイルサーバA,BはFTPサーバ、SMBサーバ等の一般的なファイルサーバであるため、それぞれの構成の詳細な説明を省略する。
【0033】
次に、図3〜図6を参照して、本実施形態に係るネットワークシステムの動作の概略について説明する。
【0034】
図3は、スキャンデータの送信処理の手順の概略を示すシーケンスチャートである。
【0035】
まず、MFP2は、オペレーションパネル206から、スキャン送信要求を受け付けると(S11)、原稿画像が読み取られることによって、スキャンデータを生成する(S12)。
【0036】
続いて、スキャンデータに、サムネイル画像データ等のスキャンデータに関する情報であるファイル情報が付加され、ファイル情報が付加されたスキャンデータは、ファイルサーバに送信される(S13)。
【0037】
ファイルサーバは、ファイル情報が付加されたスキャンデータをMFP2から受信して、当該ファイルサーバに備えられた記憶部に保存する(S14)。
【0038】
図4および図5は、スキャンデータの取得処理の手順の概略を示すシーケンスチャートである。
【0039】
ユーザがスキャンデータを取得したい場合、PC1は、MFP2に対して、ユーザの操作に基づいてWEBページへのログイン認証要求を送信する(S21)。
【0040】
MFP2は、PC1からログイン認証要求を受信すると、ログイン認証要求に含まれるアカウント名およびパスワードを用いて認証処理を行い(S22)、認証結果をPC1に送信する(S23)。
【0041】
認証結果が「OK」である場合、MFP2は、後述するサーバ管理テーブル(図8参照)を参照して、WEBページにファイルサーバに関する情報であるサーバ情報を配置する必要のある当該ファイルサーバに、認証要求を送信する(S24)。
【0042】
ファイルサーバは、MFP2からの認証要求を受信すると、認証要求に含まれる認証情報を用いて認証処理を行い(S25)、認証結果をMFP2に送信する(S26)。
【0043】
MFP2は、「OK」の認証結果をファイルサーバから受信すると、認証結果の送信元であるファイルサーバに、当該ファイルサーバに保存されているファイル情報の取得要求を送信する(S27)。
【0044】
ファイルサーバは、MFP2からファイル情報の取得要求を受信すると、自己のファイルサーバに保存されているファイル情報を抽出して、MFP2に送信する(S28)。
【0045】
MFP2は、ファイルサーバからファイル情報を受信すると、WEBページの一つであるスキャンデータ管理ページ(図9、図10参照)に、ファイル情報の送信元であるファイルサーバのサーバ情報と、受信したファイル情報とを配置する(S29)。
【0046】
そして、PC1がスキャンデータ管理ページを開く操作を受け付けると(S30)、MFP2は、PC1からの要求に応じて、サーバ情報とファイル情報とが配置されたスキャンデータ管理ページをPC1に送信する(S31)。
【0047】
PC1は、受信したスキャンデータ管理ページをPC1に備えられたディスプレイ上に表示する(S32)。
【0048】
続いて、PC1は、スキャンデータ管理ページに配置されたファイル情報のユーザによる選択を受け付けると(S33)、選択されたファイル情報に対応するスキャンデータの取得要求をMFP2に送信する(S34)。
【0049】
MFP2は、PC1からのスキャンデータの取得要求に応じて、当該スキャンデータの取得要求をファイルサーバに送信する(S35)。
【0050】
ファイルサーバは、MFP2からスキャンデータの取得要求を受信すると、自己のファイルサーバに保存されている該当するスキャンデータを抽出して、MFP2に送信する(S36)。
【0051】
MFP2は、ファイルサーバから受信したスキャンデータをメモリに保存し(S37)、メモリ内に保存されたスキャンデータをPC1に送信する(S38)。
【0052】
そして、PC1は、MFP2から受信したスキャンデータをディスプレイ上に表示、あるいはPC1に備えられた記憶部に保存する(S39)。
【0053】
図6は、スキャンデータに対するユーザ権限の設定画面を例示する図である。
【0054】
図6に示す設定画面500は、PC1に搭載されているWEBブラウザを介してMFP2のWEBサーバ機能部により提供される。ユーザは、この設定画面500において、スキャンデータを閲覧するためのユーザ権限の設定を行うことができる。すなわち、各部門、各ユーザ、パブリックユーザに対して、ファイルサーバに保存されているスキャンデータの閲覧を許可するか否かの設定が可能である。なお、本願において、「ユーザ」の用語は、文字通りのユーザのほか、部門、パブリックユーザを含む概念である。
【0055】
図7は、スキャンデータ送信先へのアクセス権の登録画面を例示する図である。
【0056】
図7に示す登録画面600は、PC1に搭載されているWEBブラウザを介してMFP2のWEBサーバ機能部により提供される。ユーザは、この登録画面600において、ユーザ一覧表示領域601に表示されているユーザの中から所望のユーザを選択して、特定のスキャンデータ送信先(図7ではファイルサーバA)へのアクセスを許可するための登録を行うことができる。アクセスが許可されたユーザは、許可ユーザ表示領域602に表示される。
【0057】
図8は、MFP2が保持するサーバ管理テーブルを例示する図である。
【0058】
設定画面500および登録画面600において設定および登録された情報に応じて、ユーザとファイルサーバとの対応付けを管理するためのサーバ管理テーブル700が作成され、EEPROM等の不揮発性のメモリに保存される。なお、MFP2がハードディスクを備えている場合には当該ハードディスクにサーバ管理テーブル700が保存され得る。ここで、サーバ管理テーブル700は、認証されたユーザと、当該ユーザがアクセス権を有するファイルサーバとの対応付けを示す。
【0059】
図9および図10は、MFP2に内蔵されるWEBサーバ機能部により提供されるスキャンデータ管理ページの一例を示す図である。
【0060】
MFP2は、ファイルサーバから、スキャンデータのファイル情報として、送信日時、ファイル名、データサイズ、サムネイル画像データを取得して、MFP2に内蔵されたWEBページの一つであるスキャンデータ管理ページにグラフィカルに配置する。当該スキャンデータ管理ページ800,800aは、PC1のWEBブラウザを介して、PC1のディスプレイに表示される。
【0061】
また、ユーザは、スキャンデータ管理ページ800,800a内の表示切替部801において、スキャンデータのファイル名を含むリストの情報の表示(リスト表示)と、スキャンデータのサムネイル画像データを含む情報の表示(サムネイル表示)とのいずれかの表示方法を選択することが可能である。リスト表示を選択すれば、一度に多数のファイル情報を表示できる利点があり、サムネイル表示を選択すれば、スキャンデータの内容を素早く確認できる利点があり、表示方法を切り替え可能にすることによりユーザの利便性が高まる。
【0062】
次に、本実施形態に係るネットワークシステムを構成する各機器の動作について説明する。
【0063】
図11は、MFP2におけるスキャンデータの送信処理の手順を示すフローチャートである。なお、図11のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、MFP2のROM202等の記憶部にプログラムとして記憶されており、CPU203によってRAM201上に読み出されて実行される(図13、図14のフローチャートも同様)。
【0064】
MFP2は、オペレーションパネル206を通したユーザによるスキャン送信要求を監視し(S101)、スキャン送信要求を受け付けるまで待機する(S102:NO)。
【0065】
ここで、ユーザは、MFP2に予め登録されているアドレス帳等を用いて指定した宛先、または手動で指定した宛先のファイルサーバに対して、オペレーションパネル206からスキャン送信操作を行う。
【0066】
スキャン送信要求が受け付けられた場合(S102:YES)、原稿画像がCCD207により読み取られることによって、スキャンデータが生成される(S103)。
【0067】
続いて、スキャンデータに、ファイル名、データサイズ、サムネイル画像データ等のスキャンデータに関する情報であるファイル情報が付加される(S104)。
【0068】
続いて、指定された宛先の情報に従って、宛先のファイルサーバが決定され(S105)、宛先のファイルサーバへの認証要求を送信する(S106)。
【0069】
ステップS107では、ファイルサーバから受信した認証結果が「OK」であるか否かが判断される。認証結果が「NG」である場合(S107:NO)、認証エラーを発生させて(S109)、図11の処理は終了する。
【0070】
一方、認証結果が「OK」である場合(S107:YES)、MFP2は、ファイル情報が付加されたスキャンデータを、NIC209を介してファイルサーバに送信する(S108)。
【0071】
図12は、PC1におけるスキャンデータの取得処理の手順を示すフローチャートである。なお、図12のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、PC1の記憶部にプログラムとして記憶されており、PC1のCPUによって実行される。
【0072】
PC1は、ユーザの操作に基づいて、WEBブラウザを起動させて、MFP2に内蔵されたWEBページを開く(S201)。すなわち、ユーザは、スキャンデータを取得したい場合、MFP2に内蔵されたWEBサーバ機能部へWEBブラウザからアクセスしてWEBページを開く。
【0073】
ユーザが、WEBページを開いたときに表示されるログイン画面にて、特定のアカウント名、または共通のアカウント名を用いてアクセスすると、PC1は、MFP2に対して、WEBページへのログイン認証要求を送信する(S202)。
【0074】
ステップS203では、MFP2から受信した認証結果が「OK」であるか否かが判断される。認証結果が「NG」である場合(S203:NO)、ステップS202に戻る。
【0075】
一方、認証結果が「OK」である場合(S203:YES)、PC1は、WEBページへのログインに成功したこととなる(S204)。
【0076】
そして、PC1は、ユーザによるスキャンデータ管理ページを開く操作を受け付けると(S205)、MFP2から受信したスキャンデータ管理ページをディスプレイ上に表示する(S206)。
【0077】
ディスプレイ上に表示されるスキャンデータ管理ページの表示方法は、表示切替部801におけるユーザの選択に基づいて、サムネイル表示(図9参照)と、リスト表示(図10参照)とに切り替え可能である。
【0078】
スキャンデータ管理ページには、認証されたユーザに対してサーバ管理テーブル700(図8参照)において対応付けられているファイルサーバの機器名等のサーバ情報と、そのファイルサーバにおける送信先に指定されているディレクトリ内のスキャンデータのファイル情報とがグラフィカルに配置される。結果として、WEBページにログインするユーザのアカウント名によって、スキャンデータ管理ページに配置されるサーバ情報が制限される。
【0079】
図16は、アカウント名が「UserB」であるユーザがログインした場合に表示されるスキャンデータ管理ページの一例を示す図である。本実施形態では、アカウント名が「UserB」であるユーザに対してサーバ管理テーブル700において対応付けられているファイルサーバは、ファイルサーバA(機器名「A Server」)である(図8参照)。したがって、ファイルサーバAのサーバ情報と、ファイルサーバAに保存されているスキャンデータのファイル情報がスキャンデータ管理ページ800に配置される。一方、前述した図9は、アカウント名が「UserA」であるユーザがログインした場合に表示されるスキャンデータ管理ページの一例を示す図である。本実施形態では、アカウント名が「UserA」であるユーザに対してサーバ管理テーブル700において対応付けられているファイルサーバは、ファイルサーバA(機器名「A Server」)とファイルサーバB(機器名「B Server」)である(図8参照)。したがって、ファイルサーバAのサーバ情報と、ファイルサーバAに保存されているスキャンデータのファイル情報、およびファイルサーバBのサーバ情報と、ファイルサーバBに保存されているスキャンデータのファイル情報がスキャンデータ管理ページ800に配置される。なお、例えばファイルサーバAへのアクセスが許可されている場合であっても、ファイルサーバAにスキャンデータが存在しない場合には、ファイルサーバAのサーバ情報のみがスキャンデータ管理ページに配置されることになる。
【0080】
図9、図10、および図16に示すように、ファイル情報は、当該ファイル情報の送信元であるファイルサーバのサーバ情報に付随させられて、スキャンデータ管理ページに配置される。これにより、ユーザは、表示されているファイル情報がどのファイルサーバに保存されているスキャンデータに関するものであるかが容易に把握でき、所望のスキャンデータを探し易くなる。
【0081】
ステップS207では、ユーザが所望するスキャンデータの取得要求を受付けたか否かが判断される。すなわち、スキャンデータ管理ページに配置されたファイル情報の中から、ユーザが所望するスキャンデータのファイル情報の選択を受け付けたか否かが判断される。
【0082】
ユーザからスキャンデータの取得要求を受付けた場合(S207:YES)、PC1は、MFP2に対して、スキャンデータの取得要求を送信する(S208)。具体的には、ユーザは、スキャンデータ管理ページに表示されているファイル情報(リストまたはサムネイル画像データを含む)に基づく画像をクリックする。
【0083】
続いて、図17に示すようなダウンロード実行画面上におけるユーザの操作に基づいて、選択されたファイル情報に対応するスキャンデータが、PC1へダウンロードされる(S209)。
【0084】
次に、図13および図14を参照して、MFP2におけるスキャンデータの提供処理について説明する。
【0085】
まず、MFP2は、WEBページへのログイン認証要求を監視し(S301)、PC1からログイン認証要求を受け付けたか否かが判断される(S302)。ログイン認証要求を受け付けていない場合(S302:NO)、ステップS301に戻る。
【0086】
MFP2は、ログイン認証要求を受け付けた場合(S302:YES)、ログイン認証要求に含まれるアカウント名およびパスワードを取得する(S303)。
【0087】
続いて、MFP2は、例えばMFP2内のEEPROM等の不揮発性のメモリに記憶されているアクセス用認証テーブルを参照し(S304)、取得したアカウント名およびパスワードはアクセス用認証テーブルに存在するものと一致するか否かを判断する(S305)。アクセス用認証テーブルと一致しない場合(S305:NO)、MFP2は、認証エラーを発生させ(S306)、認証結果をPC1に送信してステップS301に戻る。
【0088】
アクセス用認証テーブルと一致する場合(S305:YES)、MFP2は、サーバ管理テーブル(図8参照)を参照して(S307)、スキャンデータ管理ページに配置するファイルサーバに関する情報であるサーバ情報を決定する(S308)。
【0089】
続いて、MFP2は、WEBページにファイルサーバに関する情報であるサーバ情報を配置する必要のある当該ファイルサーバ、すなわちステップS308において決定されたサーバ情報に対応するファイルサーバに、認証要求を送信する(S309)。
【0090】
続いて、MFP2は、「OK」の認証結果をファイルサーバから受信すると、認証結果の送信元であるファイルサーバ、すなわちサーバ管理テーブルに基づいてWEBページの一つであるスキャンデータ管理ページにサーバ情報を配置する必要のあるファイルサーバに、当該ファイルサーバに保存されているファイル情報の取得要求を送信し、当該ファイル情報を取得する(S310)。
【0091】
そして、MFP2は、スキャンデータ管理ページ(図9、図10、図16参照)に、ファイル情報の送信元であるファイルサーバのサーバ情報を配置し、当該サーバ情報に付随させてファイル情報を配置する(S311)。
【0092】
続いて、MFP2は、スキャンデータの取得要求を監視し(S312)、PC1からスキャンデータの取得要求を受け付けたか否かが判断される(S313)。スキャンデータの取得要求を受け付けていない場合(S313:NO)、ステップS312に戻る。
【0093】
MFP2は、PC1からのスキャンデータの取得要求に応じて(S313:YES)、当該スキャンデータの取得要求をファイルサーバに送信し、その結果として、取得要求のあったスキャンデータをファイルサーバから取得する(S314)。
【0094】
そして、MFP2は、ファイルサーバから取得したスキャンデータをメモリ(RAM201)に保存し(S315)、メモリ内に保存されたスキャンデータをPC1に送信する(S316)。
【0095】
図15は、ファイルサーバにおける処理の手順を示すフローチャートである。なお、図15のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、ファイルサーバの記憶部にプログラムとして記憶されており、ファイルサーバのCPUによって実行される。
【0096】
まず、ファイルサーバは、MFP2からの認証要求を監視し(S401)、MFP2から認証要求を受け付けたか否かが判断される(S402)。認証要求を受け付けていない場合(S402:NO)、ステップS401に戻る。
【0097】
ファイルサーバは、認証要求を受け付けた場合(S402:YES)、認証要求に含まれる認証情報を用いて認証処理を実施する(S403)。
【0098】
ステップS404では、認証処理の結果が「OK」であるか否かが判断される。認証処理の結果が「NG」である場合(S404:NO)、ファイルサーバは、認証エラーを発生させ(S405)、認証結果をMFP2に送信してステップS401に戻る。
【0099】
認証処理の結果が「OK」である場合(S404:YES)、ファイルサーバは、MFP2から、スキャンデータの送信要求(PUTコマンド)を受け付けたか否かを判断する(S406)。スキャンデータの送信要求が受け付けられた場合(S406:YES)、ファイルサーバは、MFP2からファイル情報が付加されたスキャンデータを取得して、当該ファイルサーバに備えられた記憶部に保存する(S407)。
【0100】
スキャンデータの送信要求が受け付けられていない場合(S406:NO)、ファイルサーバは、MFP2から、ファイル情報の取得要求(GETコマンド)を受け付けたか否かを判断する(S408)。ファイル情報の取得要求が受け付けられた場合(S408:YES)、ファイルサーバは、自己のファイルサーバに保存されているファイル情報を抽出して、MFP2に送信する(S409)。
【0101】
ファイル情報の取得要求が受け付けられていない場合(S408:NO)、ファイルサーバは、MFP2から、スキャンデータの取得要求(GETコマンド)を受け付けたか否かを判断する(S410)。スキャンデータの取得要求が受け付けられていないと判断された場合(S410:NO)、図15の処理は終了する。
【0102】
スキャンデータの取得要求が受け付けられた場合(S410:YES)、ファイルサーバは、自己のファイルサーバに保存されている該当するスキャンデータを抽出して、MFP2に送信する(S411)。
【0103】
以上のように本実施形態では、MFP2は、認証されたユーザに対してサーバ管理テーブル700(図8参照)において対応付けられているファイルサーバから、当該ファイルサーバに保存されているスキャンデータに関する情報であるファイル情報を取得して、WEBページに配置し、配置されたファイル情報のうちのユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータの取得要求を受け付ける。そして、MFP2は、ユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータをファイルサーバから取得してユーザに提供する。
【0104】
したがって本実施形態によれば、MFP2に内蔵されたWEBページを、ファイルサーバに保存されているスキャンデータ閲覧の窓口とすることができる。これにより、ユーザは、ファイルサーバのIPアドレス等の各種情報を知る必要がなく、スキャンデータの検索にかかっていた無駄な時間を短縮することができる。
【0105】
また、MFP2側でスキャンデータに対してユーザのアクセス制限を行うことができるため、ファイルサーバ側で難しいアクセス権限の設定を行う必要がなく、管理者の負担を減らすことが可能となる。
【0106】
すなわち本実施形態によれば、所望のスキャンデータを容易に探し出すことができるとともに、ユーザに応じたスキャンデータのアクセス制限を簡易に実現することができる。
【0107】
本発明は、上記した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
【0108】
例えば、上記実施形態では、サーバ管理テーブルにおいてユーザとファイルサーバとの対応付けが管理されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、サーバ管理テーブルにおいてユーザとファイルサーバにおけるディレクトリとの対応付けが管理されてもよい。各ファイルサーバには、スキャンデータの保存先となり得る複数のディレクトリが規定されているのが好ましい。この場合、ファイル保存装置としてのファイルサーバは、複数のディレクトリを含み、サーバ管理テーブルは、ユーザと少なくとも1つのディレクトリとの対応付けを管理するものである。そして、ファイルサーバに保存されているスキャンデータのファイル情報のうち、認証されたユーザに対してサーバ管理テーブルにおいて対応付けられているディレクトリ内のスキャンデータのファイル情報のみがスキャンデータ管理ページに配置される。したがって、この場合には、同じファイルサーバに保存されているスキャンデータであっても保存先のディレクトリが相違すれば、そのスキャンデータのファイル情報はユーザによってスキャンデータ管理ページに表示されたり表示されなかったりする場合がある。これにより、ユーザに応じたスキャンデータのアクセス制限をさらに精緻に実現することができる。
【0109】
また、上記実施形態では、画像読取装置としての機能を備えたMFP2が使用されているが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、画像読取装置としての機能を備えたスキャナ等の各種機器に適用することが可能である。
【0110】
また、上記実施形態では、MFP2は原稿画像を読み取ることによって生成したスキャンデータをファイルサーバに送信して保存させるように構成されているが、生成したスキャンデータの一部がMFP2内に保存される構成であってもよい。
【0111】
また、上記実施形態では、MFP2が提供するWEBページはPC1のディスプレイに表示されるが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、WEBページがMFP2のオペレーションパネル206に表示されて当該オペレーションパネル206上でユーザによるファイル情報の選択が受け付けられるように構成されることも可能である。
【0112】
本実施形態の画像読取装置としてのMFPにおける各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウェア回路、またはプログラムされたコンピュータのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえばフレキシブルディスクやCD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ハードディスク等の記憶部に転送されて記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像読取装置の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込まれてもよい。
【符号の説明】
【0113】
1 PC、
2 MFP(画像読取装置)、
201,211 RAM、
202 ROM、
203 CPU、
206 オペレーションパネル、
207 CCD、
209 NIC、
210 画像処理チップ、
A,B ファイルサーバ、
5 ネットワーク、
700 サーバ管理テーブル、
800,800a スキャンデータ管理ページ(WEBページ)、
801 表示切替部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイル保存装置と通信可能な画像読取装置であって、
原稿画像を読み取ることによってスキャンデータを生成する画像読取部と、
生成されたスキャンデータをファイル保存装置に保存するために送信するスキャンデータ送信部と、
WEBページを提供するためのWEBサーバ機能部と、
ユーザとファイル保存装置との対応付けを管理するためのサーバ管理テーブルを記憶する記憶部と、
前記WEBサーバ機能部にアクセスしたユーザの認証を行う認証部と、
前記認証部により認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているファイル保存装置から、当該ファイル保存装置に保存されているスキャンデータに関する情報であるファイル情報を取得するファイル情報取得部と、
取得されたファイル情報を前記WEBページに配置するレイアウト部と、
前記WEBページに配置されたファイル情報のうちのユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータの取得要求を受け付ける受付部と、
ユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータを、当該ファイル情報の送信元であるファイル保存装置から取得するスキャンデータ取得部と、
取得されたスキャンデータをユーザに提供するスキャンデータ提供部と、
を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記レイアウト部は、認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているファイル保存装置に関するサーバ情報を前記WEBページに配置し、前記ファイル情報を当該ファイル情報の送信元であるファイル保存装置のサーバ情報に付随させて前記WEBページに配置することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記ファイル保存装置は、複数のディレクトリを含み、
前記サーバ管理テーブルは、ユーザと少なくとも1つの前記ディレクトリとの対応付けを管理するものであり、
前記ファイル保存装置に保存されているスキャンデータのファイル情報のうち、認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているディレクトリ内のスキャンデータのファイル情報のみが前記WEBページに配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記ファイル情報は、スキャンデータのサムネイル画像データを含む情報であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記ファイル情報は、スキャンデータのファイル名を含むリストの情報、およびスキャンデータのサムネイル画像データを含む情報のうちのユーザにより選択された情報であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項6】
ファイル保存装置と通信可能な画像読取装置を制御するためのプログラムであって、
原稿画像が画像読取部により読み取られることによってスキャンデータを生成する手順(a)と、
生成されたスキャンデータをファイル保存装置に保存するために送信する手順(b)と、
WEBページを提供するためのWEBサーバ機能部にアクセスしたユーザの認証を行う手順(c)と、
ユーザとファイル保存装置との対応付けを管理するために記憶部に記憶されているサーバ管理テーブルを参照する手順(d)と、
前記認証部により認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているファイル保存装置から、当該ファイル保存装置に保存されているスキャンデータに関する情報であるファイル情報を取得する手順(e)と、
取得されたファイル情報を前記WEBページに配置する手順(f)と、
前記WEBページに配置されたファイル情報のうちのユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータの取得要求を受け付ける手順(g)と、
ユーザにより選択されたファイル情報に対応するスキャンデータを、当該ファイル情報の送信元であるファイル保存装置から取得する手順(h)と、
取得されたスキャンデータをユーザに提供する手順(i)と、
を有する処理を前記画像読取装置に実行させるためのプログラム。
【請求項7】
前記手順(f)において、認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているファイル保存装置に関するサーバ情報が前記WEBページに配置され、ファイル情報が当該ファイル情報の送信元であるファイル保存装置のサーバ情報に付随させられて前記WEBページに配置されることを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
【請求項8】
前記ファイル保存装置は、複数のディレクトリを含み、
前記サーバ管理テーブルは、ユーザと少なくとも1つの前記ディレクトリとの対応付けを管理するものであり、
前記ファイル保存装置に保存されているスキャンデータのファイル情報のうち、認証されたユーザに対して前記サーバ管理テーブルにおいて対応付けられているディレクトリ内のスキャンデータのファイル情報のみが前記WEBページに配置されることを特徴とする請求項6または7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記ファイル情報は、スキャンデータのサムネイル画像データを含む情報であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項10】
前記ファイル情報は、スキャンデータのファイル名を含むリストの情報、およびスキャンデータのサムネイル画像データを含む情報のうちのユーザにより選択された情報であることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項11】
請求項6〜10のいずれか1項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2011−49651(P2011−49651A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194275(P2009−194275)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】