説明

異種材質成型品の加飾方法

【課題】
一般的に酸化金属等を蒸着技術等で積層した多色多層膜は加飾でき美しいものであるが、特に、軟質素材であるエラストマー樹脂の表面に硬くて薄い酸化金属膜等を形成することはクラックの発生や密着性が維持できず商品化がされていない。
【解決手段】
本発明は、硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品Aと、成型品に下塗り層1を形成する工程と、下塗り層に蒸着膜2を形成する工程と、蒸着膜2にトップコート層3を形成する工程とを含み、更に、成型品に印刷層4を形成する行程と、蒸着膜にレーザーマーキング5を刻設する工程とを含み、更には、レーザーマーキングを刻設した上面に中塗り層6を形成する工程を含み、更には、蒸着膜に印刷層を形成する行程を含み、更には、トップコート層に印刷層を形成する行程を含み、更には、中塗り層6に印刷層を形成する行程を含むもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は異種材質成型品の加飾方法に関するものであり、更に詳細には、携帯電話、デジタルカメラ、AV機器、電子部品、車両の内装、車両の外装パーツ、パーソナルコンピュータ、PDA関連パーツ等に使用する硬質材料と軟質材料とを一体に成型した異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部に堅くて非常に薄く耐摩耗性に劣っている金属膜や酸化金属膜、酸化化合物膜を形成して加飾する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に金属や酸化金属、酸化化合物を蒸着技術等で積層した多色多層膜はレインボーカラー等に加飾でき美しいものであるが、硬質材料で形成されたの硬質部と軟質材料で形成されたエラストマー樹脂等の軟質部の一方又は両方の表面に硬くて非常に薄い金属膜や酸化金属膜、酸化化合物膜を形成するもので、特に、軟質部への蒸着はクラックの発生や密着性が維持できず商品化がされていないばかりか、その発想すら無かったのが実情である。
【0003】
例えば、先に開示された、エラストマー樹脂に塗装するものとして、硬質透明樹脂よりなるキートップ1、TPE部材よりなるキー周辺緩衝部(スカート部)3と基盤部2は、インサート2色成形で一旦この形状物を得た後、これを生地としてその表面を、(1)白調色プライマ−、(2)半透明シルバーメタリック塗料、(3)特殊UV硬化塗料で順次塗装される。(2)と(3)の間に、文字数字のパッド印刷をキートップ上面に行なうもの(特許文献1参照)や、金属蒸着層を備えるものとして、透明基体シート上に金属蒸着層が設けられ、上記透明基体シートと上記金属蒸着層との間に鏡面内表示用パターンを有する加飾層が設けられることによって上記加飾層で覆われていない部分を自己撮影用の鏡面領域とし、且つ上記金属蒸着層より透明基体シート側の構成の可視光線透過率が上記加飾層の設けられていない部分において85〜100%であるもの(特許文献2参照)等が開示されている。
【特許文献1】特開2003−306562号公報
【特許文献2】特開2003−227911号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
然し乍ら、エラストマー樹脂に塗装するものとして、硬質透明樹脂よりなるキートップ1、TPE部材よりなるキー周辺緩衝部(スカート部)3と基盤部2は、インサート2色成形で一旦この形状物を得た後、これを生地としてその表面を、(1)白調色プライマ−、(2)半透明シルバーメタリック塗料、(3)特殊UV硬化塗料で順次塗装される。(2)と(3)の間に、文字数字のパッド印刷をキートップ上面に行なうものものでは、TPE部材の生地に金属蒸着されている金属蒸着層の上層にUV硬化塗料によりUV塗装されるものであるが、UV塗装でカバーしても軟質のTPE部材の生地に硬質で極薄の金属蒸着層を形成しても経時において、剥離やクラックの課題が残るものである。
【0005】
更に、金属蒸着層を備えるものとして、透明基体シート上に金属蒸着層が設けられ、上記透明基体シートと上記金属蒸着層との間に鏡面内表示用パターンを有する加飾層が設けられることによって上記加飾層で覆われていない部分を自己撮影用の鏡面領域とし、且つ上記金属蒸着層より透明基体シート側の構成の可視光線透過率が上記加飾層の設けられていない部分において85〜100%であるものが開示されているが、透明基体シートがエラストマー樹脂ではないものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前述の課題に鑑み、鋭意研鑽の結果、請求項1に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、蒸着膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0007】
更に、請求項2に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程と、成型品に印刷層を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、蒸着膜の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0008】
更には、請求項3に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、該異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程と、成型品に印刷層を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、蒸着膜の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0009】
加えて、請求項4に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程と、成型品に印刷層を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、蒸着膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、中塗り層の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0010】
更には、請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程と、成型品に印刷層を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、蒸着膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第1の中塗り層を形成する工程と、該第1の中塗り層の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の中塗り層を形成する工程と、第2の中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0011】
更には、請求項6に記載の異種材質成型品の加飾方法は、請求項1乃至請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法において、蒸着膜の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【0012】
更には、請求項7に記載の異種材質成型品の加飾方法は、請求項1乃至請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法において、トップコート層の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等でトップコート層に印刷層を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【0013】
更には、請求項8に記載の異種材質成型品の加飾方法は、請求項2乃至請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法において、中塗り層の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で中塗り層に印刷層を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、該異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面に又は印刷を実施した後の表面に、UV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗装をするか、射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をするか、直接転写箔を熱転写又は水転写をするかして、1〜50ミクロンの下塗り層を形成したことにより、該下塗り層が接着層と成り、後の行程の金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の加飾層となる蒸着膜を形成して、その上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成することにより、柔軟素材である異種材質成型品に金属又は酸化金属又は酸化化合物000000000により単層又は多層の蒸着膜を形成してもクラックや剥離が発生しないものであり、更に、トップコート層を形成することで耐摩耗性が一気に向上するため、装飾性やデザイン性が要求され且つ耐摩耗性が要求される部位の製品に好適に使用できるもので、画期的で実用性の高い発明である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は異種材質成型品の加飾方法に関するものであり、更に詳細には、携帯電話、デジタルカメラ、AV機器、電子部品、車両の内装、車両の外装パーツ、パーソナルコンピュータ、PDA関連パーツ、化粧品容器等に使用する硬質材料と軟質材料とを一体に成型した異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部に堅くて非常に薄く耐摩耗性に劣っている金属膜や酸化金属膜、酸化化合物膜を形成して加飾する方法に関するものであり、、請求項1に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部Aaと軟質部Abを一体に形成した異種材質成型品Aと、該異種材質成型品Aの硬質部Aa又は/及び軟質部Abの表面にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層1を形成する工程と、該下塗り層1の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜2を形成する工程と、該蒸着膜2の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層3を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0016】
更に、請求項2に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部Aaと軟質部Abを一体に形成した異種材質成型品Aと、該異種材質成型品Aの硬質部Aa又は/及び軟質部Abの表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品Aに印刷層4を形成する行程と、該成型品Aに印刷層4を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層1を形成する工程と、該下塗り層1の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜2を形成する工程と、該蒸着膜2の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキング5を刻設する工程と、該レーザーマーキング5を刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層3を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0017】
更には、請求項3に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部Aaと軟質部Abを一体に形成した異種材質成型品Aと、該異種材質成型品Aの硬質部Aa又は/及び軟質部Abの表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品Aに印刷層4を形成する行程と、該成型品Aに印刷層4を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層1を形成する工程と、該下塗り層1の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜2を形成する工程と、該蒸着膜2の上面にレーザーマーキング処理をして少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキング5を刻設する工程と、該レーザーマーキング5を刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層6を形成する工程と、該中塗り層6の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層3を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0018】
加えて、請求項4に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部Aaと軟質部Abを一体に形成した異種材質成型品Aと、該異種材質成型品Aの硬質部Aa又は/及び軟質部Abの表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品Aに印刷層4を形成する行程と、該成型品Aに印刷層4を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層1を形成する工程と、該下塗り層1の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜2を形成する工程と、該蒸着膜2の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層6を形成する工程と、該中塗り層6の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキング5を刻設する工程と、該レーザーマーキング5を刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層3を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0019】
更には、請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部Aaと軟質部Abを一体に形成した異種材質成型品Aと、該異種材質成型品Aの硬質部Aa又は/及び軟質部Abの表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層4を形成する行程と、該成型品Aに印刷層4を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層1を形成する工程と、該下塗り層1の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜2を形成する工程と、該蒸着膜2の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第1の中塗り層6aを形成する工程と、該第1の中塗り層6aの上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキング5を刻設する工程と、該レーザーマーキング5を刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の中塗り層6bを形成する工程と、該第2の中塗り層6bの上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層3を形成する工程と、を含むことを特徴とするものである。
【0020】
更には、請求項6に記載の異種材質成型品の加飾方法は、請求項1乃至請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法において、前記蒸着膜2の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品Aに印刷層4を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【0021】
更には、請求項7に記載の異種材質成型品の加飾方法は、請求項1乃至請求項5に記載のエラストマー樹脂の成型品の加飾方法において、前記トップコート層3の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等でトップコート層3に印刷層4を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【0022】
更には、請求項8に記載の異種材質成型品の加飾方法は、請求項2乃至請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法において、前記中塗り層6.6a.6bの上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で中塗り層6.6a.6bに印刷層4を形成する行程を含むことを特徴とするものである。
【実施例】
【0023】
以下、本発明の異種材質成型品の加飾方法を実施例の図面を用いて詳細に説明すると、図1は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例1の説明のための断面図であり、図2は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例2の説明のための断面図であり、図3は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例3の説明のための断面図であり、図4は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例4の説明のための断面図であり、図5は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例5の説明のための断面図であり、図6は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例6の説明のための断面図であり、図7は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例7の説明のための断面図であり、図8本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例8の説明のための断面図である。
【0024】
即ち、本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例1は図1に図示する如く、異種材質成型品Aと下塗り層1と蒸着膜2とトップコート層3とで構成されるものである。
【0025】
そして、異種材質成型品Aの材質は、硬質部Aaが不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂をベースとした熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂のABS、PC、アクリル、PP、PE等であり、軟質部Abはシリコンゴム、NBR、及び、軟質素材の熱可塑性樹脂である熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ポリウレタンエラストマー、熱可塑性ポリアミドエラストマー、熱可塑性オレフィン系エラストマー(ミラストマー)スチレン系のエラストマー、又は、シリコンゴム、NBR等であり、携帯電話、デジタルカメラ、AV機器、電子部品、車両の内装、車両の外装パーツ、パーソナルコンピュータ、PDA関連パーツ、化粧品容器等の成型品Aは射出成型等の手段により形成するものである。
【0026】
次に、下塗り層1を形成する工程では、後述する蒸着膜2を形成するためのものであり、異種材質成型品Aの表面に成型後に、UV硬化性樹脂塗料、1液ウレタンアクリル系樹脂塗料、2液ウレタンアクリル系樹脂塗料、アクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等の塗装をするか、又は、射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をするか、又は、直接転写箔を熱転写又は水転写をして、1〜50ミクロンの下塗り層1を形成するものである。
【0027】
次いで、蒸着膜2を形成する工程では、前記下塗り層1の上面にアルミニウム、クロム、チタン、金、銀、錫等の金属を真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、CVD法等の手段で単層又は多層に蒸着して蒸着膜2を形成するか、又は、窒化チタン、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム等の酸化金属又は酸化珪素等の酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層に蒸着して蒸着膜2を形成するものであり、例えば、真空蒸着をしてレインボーカラー又は玉虫色に積層するものである。
【0028】
更には、トップコート層3を形成する工程では、蒸着膜2の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層3を形成するものである。
【0029】
そして、本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例2は図2に図示する如く、異種材質成型品Aと印刷層4と下塗り層1と蒸着膜2とトップコート層3とで構成されるものである。
【0030】
つまり、実施例2は実施例1に加えて、蒸着膜2をレーザーマーキング処理してレーザーマーキング5を刻設する工程を実施するものであり、レーザーマーキング5は成型品Aに印刷層4を形成した場合、少なくとも印刷層4の直上に刻設してトップコート層3の上方から目視できるようにするものであり、次に、レーザーマーキング5を刻設した後にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂で1〜50ミクロンのトップコート層3を形成する工程を実施するものであり、他の行程は実施例1と重複するので省略する。
【0031】
更に、本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例3は図3に図示する如く、異種材質成型品Aと印刷層4と下塗り層1と蒸着膜2とレーザーマーキング5と中塗り層6とトップコート層3とで構成されるものである。
【0032】
つまり、実施例3は実施例2に加えて、蒸着膜2にレーザーマーキング処理して少なくとも印刷層4の直上にレーザーマーキング5を刻設した後にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂で1〜50ミクロンの中塗り層6を形成し、更に、中塗り層6の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂で1〜50ミクロンのトップコート層3を形成したものであり、他の行程は実施例2と重複するので省略する。
【0033】
更には、本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例4は図4に図示する如く、異種材質成型品Aと印刷層4と下塗り層1と蒸着膜2と中塗り層6とレーザーマーキング5とトップコート層3とで構成されるものである。
【0034】
つまり、実施例4は実施例3に加えて、蒸着膜2にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂で1〜50ミクロンの中塗り層6を形成し、中塗り層6を形成した後に、レーザーマーキング処理してレーザーマーキング5を刻設するものであり、レーザーマーキング処理はレーザーの照射時間により中塗り層6のみの刻設も、図示する如く、蒸着膜2迄の刻設も自在なものであり、他の行程は実施例3と重複するので省略する。
【0035】
更には、本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例5は図5に図示する如く、異種材質成型品Aと印刷層4と下塗り層1と蒸着膜2と第1の中塗り層6aとレーザーマーキング5と第2の中塗り層6bとトップコート層3とで構成されるものである。
【0036】
つまり、実施例5は実施例4に加えて、蒸着膜2にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂で1〜50ミクロンの中塗り層6を形成し、中塗り層6を形成した後に、レーザーマーキング処理して少なくとも印刷層4の直上にレーザーマーキング5を刻設し、更に、UV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂で1〜50ミクロンの第2の中塗り層6bを形成するものであり、他の行程は実施例4と重複するので省略する。
【0037】
そして、本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例6は、図6に図示する如く、実施例1乃至実施例5において、蒸着膜2の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で部分的に数字や文字等の印刷層4を形成したものであり、つまり、エラストマー樹脂の成型品Aの積層した表層に位置するトップコート層3に印刷層4を備えたものである。
【0038】
更には、本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例7は、実施例1乃至実施例5において、トップコート層3の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で部分的に数字や文字等の印刷層4を形成したものであり、つまり、異種材質成型品Aの積層した表層に位置するトップコート層3に印刷層4を備えたものである。
【0039】
更には、本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例8は、実施例2乃至実施例5において、夫々の中塗り層6、及び、第1の中塗り層6a、第2の中塗り層6bの上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で印刷層4を形成したものである。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の異種材質成型品の加飾方法は、硬質部と軟質部とが一体に形成された異種材質成型品の硬質部又は軟質部、或いは、その双方に硬質で極薄い金属又は酸化金属又は酸化化合物を真空蒸着技術等で積層して加飾された多色多層膜の蒸着膜を形成させたもので、意匠性を求められる製品へ好適に使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例1の説明のための断面図である。
【図2】図2は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例2の説明のための断面図である。
【図3】図3は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例3の説明のための断面図である。
【図4】図4は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例4の説明のための断面図である。
【図5】図5は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例5の説明のための断面図である。
【図6】図6は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例6の説明のための断面図である。
【図7】図7は本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例7の説明のための断面図である。
【図8】図8本発明の異種材質成型品の加飾方法の実施例8の説明のための断面図である。
【符号の説明】
【0042】
A 異種材質成型品
1 下塗り層
2 蒸着膜
3 上塗り層
4 印刷層
5 レーザーマーキング
6 中塗り層
6a 第1の中塗り層
6b 第2の中塗り層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、該異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、該下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該蒸着膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とする異種材質成型品の加飾方法。
【請求項2】
硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、該異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程と、該成型品に印刷層を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、該下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該蒸着膜の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とする異種材質成型品の加飾方法。
【請求項3】
硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、該異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程と、該成型品に印刷層を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、該下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該蒸着膜の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、該中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とする異種材質成型品の加飾方法。
【請求項4】
硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、該異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程と、該成型品に印刷層を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、該下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該蒸着膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの中塗り層を形成する工程と、該中塗り層の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキングを刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とする異種材質成型品の加飾方法。
【請求項5】
硬質部と軟質部を一体に形成した異種材質成型品と、該異種材質成型品の硬質部又は/及び軟質部の表面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程と、該成型品に印刷層を形成した後にUV硬化性樹脂塗料又は1液ウレタンアクリル系樹脂塗料又は2液ウレタンアクリル系樹脂塗料又はアクリルシリコン樹脂塗料を吹き付け塗装又はデッピング塗装又はスピンコート等をして又は射出成型時に型内で転写箔をインモールド転写をして又は直接転写箔を熱転写又は水転写をして1〜50ミクロンの下塗り層を形成する工程と、該下塗り層の上面に金属を真空蒸着法又はスパッタリング法又はイオンプレーティング法又はCVD法で又は酸化金属又は酸化化合物をエレクトリックビーム型の真空蒸着法で単層又は多層の蒸着膜を形成する工程と、該蒸着膜の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第1の中塗り層を形成する工程と、該第1の中塗り層の上面にレーザーマーキング処理して少なくとも前記印刷層の直上にレーザーマーキングを刻設する工程と、該レーザーマーキング刻設した上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンの第2の中塗り層を形成する工程と、該第2の中塗り層の上面にUV硬化性樹脂又は1液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルウレタン系樹脂又は2液アクリルシリコン系樹脂を塗布する手段により1〜50ミクロンのトップコート層を形成する工程と、を含むことを特徴とする異種材質成型品の加飾方法。
【請求項6】
前記蒸着膜の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で成型品に印刷層を形成する行程を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法。
【請求項7】
前記トップコート層の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等でトップコート層に印刷層を形成する行程を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法。
【請求項8】
前記中塗り層の上面に印刷又はホットスタンプ加工又は転写加工等で中塗り層に印刷層を形成する行程を含むことを特徴とする請求項2乃至請求項5に記載の異種材質成型品の加飾方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−1160(P2006−1160A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−180698(P2004−180698)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(591257513)株式会社フクダコーポレーション (17)
【Fターム(参考)】