説明

疎水変性したアミドシリコーンコポリオールを含むヘアまたはスキンコンディショニング組成物

ヘアまたはスキンコンディショニング組成物類であって、:(a)約0.1重量%〜約10重量%の増粘ポリマー系;(b)約0.1重量%〜約8.0重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群より選択される界面活性剤系;(c)約0.1重量%〜約10重量%の疎水変性したアミドシリコーンコポリオール;並びに(d)水性キャリアを含み、前記組成物の透過率が25%以上であり、並びに/または前記組成物が、約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度及び30以上のずり減粘指数を有する、前記ヘアまたはスキンコンディショニング組成物類が開示されている。これら組成物類は、洗い流し型/リーブオン用途向けのヘアコンディショニング製品類のようなヘアケア製品類に特に適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘアまたはスキンコンディショニング組成物類であって、前記組成物が、(a)増粘ポリマー系;(b)カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびこれらの混合物から成る群より選択される界面活性剤系;(c)疎水変性したアミドシリコーンコポリオール;並びに(d)水性キャリアを含み、前記組成物の透過率が25%以上であり、並びに/または前記組成物が、約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度及び30以上のずり減粘指数を有する、前記ヘアまたはスキンコンディショニング組成物類に関する。この組成物類は、洗い流し型/リーブオン用途向けのヘアコンディショニング製品類のようなヘアケア製品類に特に適している。
【背景技術】
【0002】
ヘアコンディショニング組成物類及び皮膚コンディショニング組成物類のような多様なコンディショニング組成物類が、毛髪及び皮膚などの種々の基質に使用されてきた。コンディショニング利益を提供する一般的な方法は、カチオン性界面活性剤類及びポリマー類類、高融点脂肪族化合物類、低融点油類、シリコーン化合物類、並びにこれらの混合物のようなコンディショニング剤類の使用を介する。これらのコンディショニング剤類の大部分は、様々なコンディショニング利益を提供することが知られている。例えば、一部のカチオン性界面活性剤類は、一部の高融点脂肪族化合物類と一緒に使用されたときにコンディショニング組成物類に好適なレオロジーを有し、かつ、特にヘアケア製品で使用されたときに濡れた毛髪に対するつるつるした感触、柔軟性及びもつれの軽減、並びに乾燥した毛髪に対する柔軟性及び潤い感のような種々のコンディショニング利益を提供するのに好適なゲルマトリックスを形成すると考えられている。
【0003】
前記コンディショニング剤類の大部分はまた、組成物を不透明にすることも知られている。したがって、清澄な製品外観、すなわち透明又は半透明の製品外観を有するコンディショニング組成物類の必要性が存在する。
【0004】
加えて、前記ゲルマトリックスの形成以外の方法によってコンディショニング組成物類に好適なレオロジーを実現すると同時に、ゲルマトリックスのコンディショニング利益を維持する必要性も存在する。
【0005】
更に、前記コンディショニング剤類の大部分は、これらコンディショニング剤類がヘアケア組成物類に包含されているとき、毛髪を抑えつけることも知られている。細い毛髪を有する消費者のように毛髪量の維持又は増加を望む消費者にとって、毛髪を抑えつけることは望ましくない。従って、毛髪を抑えつけず、また一方でコンディショング利益を提供するヘアコンディショニング組成物の必要性が存在する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記に基づき、清澄な製品外観を提供するコンディショニング組成物類が引き続き必要とされている。好適なレオロジーを提供するこのようなコンディショニング組成物類もまた引き続き必要とされている。十分なコンディショニング利益などの更なる利益を提供すること及び/または毛髪を抑えつけないことに好適であり、また一方で、清澄な製品外観及び/または好適なレオロジーを提供することにも好適な、かかるコンディショニング組成物の必要性も存在する。
【0007】
既存の技術分野には、本発明の利点及び効果の全てを提供するものはない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ヘアまたはスキンコンディショニング組成物であって:
(a)約0.1重量%〜約10重量%の増粘ポリマー系;
(b)約0.1重量%〜約8.0重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群より選択される界面活性剤系;
(c)約0.1重量%〜約10重量%の疎水変性したアミドシリコーンコポリオール;並びに
(d)水性キャリア;
を含み、前記組成物の透過率が25%以上であり、並びに/または前記組成物が、約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度及び30以上のずり減粘指数を有することを目的とする。
【0009】
本発明のこれら及びその他の特徴、態様及び利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を読むことで、さらに理解が深まる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本明細書は、本発明を特に指摘しかつ明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、以下の説明からよりよく理解されるものと考えられる。
【0011】
本明細書において、「含む」とは、最終結果に影響を及ぼさない他の工程及び他の成分を加えることができることを意味する。この用語には「から成る」及び「から本質的に成る」という用語が包含される。
【0012】
特に指定しない限り、百分率、部、及び比率はすべて、本発明の組成物の総重量を基準とする。提示された成分に関するこのような重量はいずれも活性濃度に基づいており、したがって、市販材料類に包含され得るキャリア類又は副産物を包含しない。
【0013】
本明細書では、「混合物類」とは、物質類の単純な組み合わせ、及びそれらの組み合わせの結果として生じる可能性のあるいかなる化合物類も包含することを意味する。
【0014】
組成物類
本発明のヘアまたはスキンコンディショニング組成物は、:
(a)約0.1重量%〜約10重量%の増粘ポリマー系;
(b)約0.1重量%〜約8.0重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群より選択される界面活性剤系;
(c)約0.1重量%〜約10重量%の疎水変性したアミドシリコーンコポリオール;並びに
(d)水性キャリア
を含み、前記組成物の透過率は25%以上であり、並びに/または前記組成物は、約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度及び30以上のずり減粘指数を有する。
【0015】
本発明のコンディショニング組成物類は、香料類などの追加の構成成分類を用いて、若しくは用いずに清澄な製品外観を有し、及び/またはコンディショニング組成物類にとって好適なレオロジーを有する。更に、本発明のコンディショニング組成物類は、コンディショニング利益、特にヘアコンディショニング製品類などのヘアケア製品類において使用したときに柔軟性及びもつれの低減を提供すること、並びにヘアコンディショニング製品類などのヘアケア製品類において使用したときに毛髪を抑えつけないことに好適である。
【0016】
本発明の組成物の透過率は25%以上であり、そのため清澄な製品外観、すなわち半透明または透明な製品外観を有する。好ましくは、本発明の組成物は、約35%以上、好ましくは40%以上、より好ましくは約50%以上、なおより好ましくは約60%以上の透過率を有する。透過率は、島津(Shimadzu)から入手可能なUV−可視分光光度計であるUV−1601を使用して、600nmで測定される。清澄な製品外観に対する要求の観点から、本発明の組成物は、前記透過率を、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間、より好ましくは少なくとも3ヶ月間、なおより好ましくは少なくとも1年間有することが好ましい。
【0017】
清澄な製品外観の観点から、本発明の組成物は、好ましくは、実質的に不溶性の油状化合物類を実質的に含まない。本発明において、組成物が、実質的に不溶性の油状化合物を「実質的に含まない」とは、組成物が1.0%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.1%以下、なおより好ましくは0%の実質的に不溶性の油状化合物類を包含することを意味する。「実質的に不溶性の」油状化合物とは、当該油状化合物が使用される濃度で組成物類に実質的に不溶であること;並びに前記油状化合物類を使用される濃度で含有するときに、組成物類が25℃において約25%未満、好ましくは約35%未満、より好ましくは約40%未満、なおより好ましくは約50%未満、更により好ましくは約60%未満の透過率を有することを意味する。かかる「実質的に不溶性の」油状化合物類は、典型的には、炭化水素類、脂肪族化合物類、及びこれらの混合物から選択されるものである。そのような炭化水素類としては、例えば、ポリα−オレフィン油類、パラフィン類、ろう類、及びこれらの混合物が挙げられる。そのような脂肪族化合物類としては、例えば、セチルアルコール及びステアリルアルコールのような脂肪族アルコール類、ステアリン酸のような脂肪酸類、脂肪族アルコール誘導体類及び脂肪酸誘導体類、例えば、それらのエステル類及びエーテル類、並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0018】
清澄な製品外観に対する要求の観点から、特に製品外観の黄変を回避するという観点から、本発明の組成物は、第一級アミン基(−NH2)を有する化合物を実質的に含まないことが好ましい。本発明において、組成物類が第一級アミン基を有する化合物を「実質的に含まない」とは、組成物が1.0%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0.1%以下、なおより好ましくは0%のかかる化合物類を包含することを意味する。好ましくは、本発明の組成物は、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間、より好ましくは少なくとも3ヶ月間、なおより好ましくは少なくとも1年間黄変しない清澄な製品外観を有する。
【0019】
好ましくは本発明の組成物類は、アニオン性化合物類を実質的に含まない。本明細書のアニオン性化合物類としては、アニオン性界面活性剤類及びアニオン性ポリマー類が挙げられる。本発明において、組成物が「アニオン性化合物類を実質的に含まない」とは、組成物が1%以下、好ましくは0.5%以下、より好ましくは0%のアニオン性化合物類を包含することを意味する。
【0020】
増粘ポリマー系
本発明の組成物類は、増粘ポリマー系を含む。本明細書において有用な増粘ポリマー類は、適切な粘度とレオロジー特性を前記組成物に提供できるものであることから、本発明の組成物類は、(i)好ましくは約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)、より好ましくは約5Pa・s(5,000cps)〜約40Pa・s(40,000cps)、なお好ましくは約10Pa・s(10,000cps)〜約35Pa・s(35,000cps)の好適な粘度と、(ii)組成物が好ましくは約30以上、より好ましくは約50以上、そして組成物が洗い流し型用途向けであるとき、なおより好ましくは約70以上のずり減粘指数(STI)とを有するような好適なレオロジー特性とを有する。好ましくは、本発明の組成物は、前記粘度及びSTIを、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間、より好ましくは少なくとも3ヶ月間、なおより好ましくは少なくとも1年間有する。本明細書における粘度は、ブルックフィールド(Brookfield)RVTにより、せん断速度2・秒-1で26.7℃において好適に測定できる。ずり減粘指数(STI)は、次の方程式により計算される:
ずり減粘指数(STI)=第1粘度/第2粘度;
前記式中、第1粘度は、2・秒-1のせん断速度で、そして第2粘度は、950・秒-1のせん断速度で、両方ともTAインストルメンツ(Instruments)から入手可能なAR2000を用いた、せん断速度傾斜流量測定により26.7℃において測定される。
【0021】
本発明の組成物は、約0.1重量%〜約10重量%、好ましくは約0.25重量%〜約8重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%、なおより好ましくは約0.75重量%〜約4重量%、更により好ましくは約0.85重量%〜約3重量%、極めて好ましくは約1.0重量%〜約2.5重量%の合計増粘ポリマー類を含む。
【0022】
種々の増粘ポリマー類を本発明の組成物類に使用することができる。本明細書において有用な増粘ポリマー類としては、例えば、セルロースエーテル類、疎水変性セルロースエーテル類、及び四級化セルロース類などのセルロース及びその誘導体類;非イオン性グアーガム類:カチオン性グアーガム類;非イオン性架橋ポリマー類及びカチオン性架橋ポリマー類などの架橋ポリマー類;並びにポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、及びポリアクリルアミドなどのアクリレートポリマー類が挙げられる。本明細書において有用な増粘ポリマー類は、「カチオン性ポリマー」という見出しで以下に開示されるポリマー類を包含してもよい。様々な増粘ポリマー類の中でも、非イオン性グアーガム類が好ましい。好ましくは、増粘ポリマー系は非イオン性である。
【0023】
非イオン性グアーポリマー
前記組成物において、様々な増粘ポリマー類のうち、非イオン性グアーポリマー類が好ましく使用される。
【0024】
本明細書において有用な非イオン性グアーポリマーは、好ましくは約500,000AMU(原子質量単位)〜約4,000,000AMU、より好ましくは約1,000,000AMU〜約3,500,000AMU、なおより好ましくは約1,600,000AMU〜約3,000,000AMU、更により好ましくは約1,900,000AMU〜約2,800,000AMUの分子量を有する。本明細書において有用な市販の非イオン性グアーポリマー類としては、例えば、分子量が約2,000,000AMUでかつローディア(Rhodia)から入手可能なジャガー(Jaguar)HP−105という商標名を有するもの、及びアクアロン(Aqualon)から入手可能なN−ハンス(N-hance)HPシリーズ、例えば、40及び40Sという商標名を有するものが挙げられる。
【0025】
界面活性剤系
本発明の組成物類は界面活性剤系を含む。界面活性剤系は、約0.1重量%〜約8.0重量%、好ましくは約0.2重量%〜約5.0重量%、より好ましくは約0.4重量%〜約4.0重量%の濃度で組成物類に包含される。
【0026】
好ましくは、清澄な製品外観に対する要求の観点から、界面活性剤系は、使用される濃度で組成物に実質的に可溶性である。「実質的に可溶性の」界面活性剤系とは、組成物が、使用される濃度で界面活性剤系を含有するとき、25℃において約25%以上、好ましくは約35%以上、より好ましくは40%以上、なおより好ましくは約50%以上、更により好ましくは約60%以上の透過率を有することを意味する。
【0027】
本明細書において有用な界面活性剤系は、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、及びこれらの混合物から成る群より選択される。
【0028】
カチオン性界面活性剤
カチオン性界面活性剤類は、約0.1重量%〜4.0重量%、好ましくは約0.2重量%〜約3.0重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約1.2重量%の濃度で組成物類に包含することができる。第四級アンモニウム塩カチオン性界面活性剤類がリーブオン用途向けの組成物類中に含有される場合、それらは、約0.05重量%〜約1.0重量%、好ましくは約0.1重量%〜約0.5重量%の濃度で包含することができる。
【0029】
モノ−及びジ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤類を包含する様々なカチオン性界面活性剤類を、後述するように本発明の組成物類中で使用することができる。それらの中で好ましいのは、モノ−アルキル鎖第四級アンモニウム塩類などのモノ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤類である。本明細書において有用なモノ−アルキル鎖第四級アンモニウム塩類は、炭素原子数12〜20、好ましくは炭素原子数16〜18のモノ−アルキル長鎖を有するものである。極めて好ましいモノ−アルキル鎖第四級アンモニウム塩類は、例えば、セチルトリメチル塩化アンモニウム、ステアリルトリメチル塩化アンモニウムである。モノ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤類が好ましいが、ジ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤類のような他のカチオン性界面活性剤類もまた、単独で、又はモノ−アルキル鎖カチオン性界面活性剤類及び/若しくは非イオン性界面活性剤類と組み合わせて使用されてもよい。リーブオン用途向けの組成物類において、前記の好ましいカチオン性界面活性剤類は、炭素数約12〜22のアルキル基を有する第三級アミン類と組み合わせて使用されてよい。
【0030】
本明細書において有用なカチオン性界面活性剤類としては、例えば、一般式(I)に相当するものが挙げられる:
【0031】
【化1】

前記式中、R71、R72、R73及びR74のうち少なくとも1つは、炭素原子数8〜30の脂肪族基、又は炭素原子数約22までの芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、若しくはアルキルアリール基から選択され、R71、R72、R73及びR74の残りは、炭素原子数1〜約22個の脂肪族基、又は炭素原子数約22までの芳香族、アルコキシ、ポリオキシアルキレン、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アリール、若しくはアルキルアリール基から独立して選択され;そしてXは、ハロゲン(例えば、塩化物、臭化物)、アセテート、シトレート、ラクテート、グリコーレート、ホスフェート、ニトレート、スルホネート、スルフェート、アルキルスルフェート、及びアルキルスルホネートラジカルから選択されるもののような塩形成アニオンである。脂肪族基類は、炭素及び水素原子に加えて、エーテル結合、及びアミノ基類のような他の基(複数)を含有することができる。より長鎖の脂肪族基類、例えば、炭素数が約12以上のものは、飽和であるか又は不飽和であることができる。R71、R72、R73及びR74が、C1〜約C22アルキルから独立して選択される場合が好ましい。
【0032】
一般式(I)のカチオン性界面活性剤のうち、好ましいのは、少なくとも16個の炭素を有する少なくとも1つのアルキル鎖を分子中に含有しているものである。このような好ましいカチオン性界面活性剤類の非限定例としては、例えば、クラリアント(Clariant)から商標名ジェナミン(Genamine)KDMPで、クローダ(Croda)から商標名インクロクァット(INCROQUAT)TMC−80で、及び三洋化成(Sanyo Kasei)からエコノール(ECONOL)TM22で入手可能なベヘニルトリメチル塩化アンモニウム;例えば、KCIから商標名CTAC 30KCで、及びニッコー・ケミカルズ(Nikko Chemicals)から商標名CA−2350で入手可能なセチルトリメチル塩化アンモニウム;例えば、クラリアントから商標名ジェナミンSTACPで入手可能なステアリルトリメチル塩化アンモニウム;例えば、クローダから商標名インクロクァットO−50で入手可能なオレアルコニウムクロリド;水素添加タローアルキルトリメチル塩化アンモニウム、ジアルキル(14〜18)ジメチル塩化アンモニウム、ジタローアルキルジメチル塩化アンモニウム、ジ水素添加タローアルキルジメチル塩化アンモニウム、ジステアリルジメチル塩化アンモニウム、及びジセチルジメチル塩化アンモニウムが挙げられる。
【0033】
置換基のうちの少なくとも1つが、置換基として又はラジカル鎖内の結合として存在する1つ以上の芳香族、エーテル、エステル、アミド、又はアミノ部分を含有する、親水性置換されたカチオン性界面活性剤類も好ましく、この場合、R71〜R74ラジカルのうち少なくとも1つは、アルコキシ(好ましくはC1〜C3アルコキシ)、ポリオキシアルキレン(好ましくはC1〜C3ポリオキシアルキレン)、アルキルアミド、ヒドロキシアルキル、アルキルエステル及びこれらの組合せから選択される1つ以上の親水性部分を含有する。好ましくは、親水性置換されたカチオン性コンディショニング界面活性剤は、上述の範囲内に位置する2個〜約10個の非イオン性親水性部分を含有する。極めて好ましい親水性置換されたカチオン性界面活性剤類としては、ジアルキルアミドエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキルアミドエチルジモニウム塩、ジアルキロイルエチルヒドロキシエチルモニウム塩、ジアルキロイルエチルジモニウム塩、及びこれらの混合物が挙げられ;例えば、次の商標名で市販されている;ウィトコ・ケミカル(Witco Chemical)製のバリソフト(VARISOFT)110、バリソフト222、バリクァット(VARIQUAT)K1215及びバリクァット638、マックインタイア(McIntyre)製のマックプロ(MACKPRO)KLP、マックプロWLW、マックプロMLP、マックプロNSP、マックプロNLW、マックプロWWP、マックプロNLP、マックプロSLP、アクゾ(Akzo)製のエトクァッド(ETHOQUAD)18/25、エトクァッドO/12PG、エトクァッドC/25、エトクァッドS/25及びエトデュオクァッド(ETHODUOQUAD)、ヘンケル(Henkel)製のデヒクァット(DEHYQUAT)SP、並びにICIアメリカズ(Americas)製のアトラス(ATLAS)G265。クローダ(Croda)から商標名インクロクァット(Incroquat)BA−85で入手可能なババスアミドプロパルコニウムクロリドも前記組成物において好ましく使用される。
【0034】
アミン類はカチオン性界面活性剤類として適している。第一級、第二級及び第三級脂肪族アミン類が有用である。特に有用なものは、炭素数約12〜約22のアルキル基を有する第三級アミドアミン類である。代表的な第三級アミドアミン類としては、ステアルアミドプロピルジメチルアミン、ステアルアミドプロピルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジエチルアミン、ステアルアミドエチルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジメチルアミン、パルミタミドプロピルジエチルアミン、パルミタミドエチルジエチルアミン、パルミタミドエチルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジメチルアミン、ベヘンアミドプロピルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジエチルアミン、ベヘンアミドエチルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジメチルアミン、アラキドアミドプロピルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジエチルアミン、アラキドアミドエチルジメチルアミン、ジエチルアミノエチルステアルアミドが挙げられる。本発明において有用なアミン類は、米国特許第4,275,055号(ナハティガル(Nachtigal)ら)に開示されている。これらのアミン類はまた、λ−グルタミン酸、乳酸、塩化水素酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、λ−グルタミン酸塩酸塩、マレイン酸及びこれらの混合物のような酸類;より好ましくはλ−グルタミン酸、乳酸、クエン酸と組み合わせて使用することもできる。本明細書のアミン類は、好ましくは、いかなる酸によっても、アミンと酸のモル比が約1:0.3〜約1:2、より好ましくは約1:0.4〜約1:1で部分的に中和される。
【0035】
非イオン性界面活性剤
非イオン性界面活性剤類は、約0.1〜6.0重量%、好ましくは約0.4重量%〜約5.0重量%、より好ましくは約1.0重量%〜約4.0重量%の濃度で前記組成物類に包含することができる。
【0036】
種々の非イオン性界面活性剤類が本発明の組成物類において使用できる。これらのうち、好ましい非イオン性界面活性剤類としては、例えば、グリセリド類のポリエチレングリコール誘導体類、脂肪族アルコール類のエチレングリコールエーテル類、及びポリソルベートが挙げられる。
【0037】
本明細書において有用なグリセリド類のポリエチレングリコール誘導体類には、モノ−、ジ−、及びトリグリセリド類の誘導体類、並びにこれらの混合物が挙げられる。本明細書に好適なグリセリド類のポリエチレングリコール誘導体類の一つの部類は、一般式(I)に適合するものであり、
【0038】
【化2】

式中、n(エトキシル化度)は、約4〜約200、好ましくは約5〜約150、より好ましくは約20〜約120であり、そしてこの場合、Rは、炭素原子数約5〜約25、好ましくは炭素原子数約7〜約20の脂肪族ラジカルを含む。グリセリド類の好適なポリエチレングリコール誘導体類は、硬化ヒマシ油のポリエチレングリコール誘導体類であることができる。そのような硬化ヒマシ油のポリエチレングリコール誘導体類としては、例えば、PEG−20硬化ヒマシ油、PEG−30硬化ヒマシ油、PEG−40硬化ヒマシ油、PEG−45硬化ヒマシ油、PEG−50硬化ヒマシ油、PEG−54硬化ヒマシ油、PEG−55硬化ヒマシ油、PEG−60硬化ヒマシ油、PEG−80硬化ヒマシ油、及びPEG−100硬化ヒマシ油が挙げられる。グリセリド類の他の好適なポリエチレングリコール誘導体類は、ステアリン酸のポリエチレングリコール誘導体類であることができる。そのようなステアリン酸のポリエチレングリコール誘導体類としては、例えば、PEG−30ステアレート、PEG−40ステアレート、PEG−50ステアレート、PEG−75ステアレート、PEG−90ステアレート、PEG−100ステアレート、PEG−120ステアレート、及びPEG−150ステアレートが挙げられる。
【0039】
本明細書において有用な脂肪族アルコール類のエチレングリコールエーテル類としては、脂肪族アルコール類のあらゆるエチレングリコールエーテル類が挙げられ、これらはヘアコンディショニング組成物での使用に適している。脂肪族アルコール類のエチレングリコールエーテル類の非限定例としては、セテス−1からセテス−45まで、好ましくはセテス−7からセテス−20までのようなセテスシリーズの化合物類;イソセテス−20のようなイソセテスシリーズの化合物類;ステアレス−1から100までのようなステアレスシリーズの化合物類;セテアレス1からセテアレス−50まで;ラウレスシリーズの化合物類、好ましくはラウレス−7からラウレス−12まで;パレスシリーズの化合物類、好ましくはパレス−9からパレス−15まで;上記のセテス、ステアレス、セテアレス及びラウレスシリーズの化合物類のプロピレングリコールエーテル類、そのようなセテスシリーズの化合物類のプロピレングリコールエーテル類には、例えば、PPG−5−セテス−20が包含される;分枝鎖アルコール類のポリオキシエチレンエーテル類又はポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンエーテル類、そのような分枝鎖アルコール類には、例えば、オクチルドデシルアルコール、デシルテトラデシルアルコール、ドデシルペンタデシルアルコール、ヘキシルデシルアルコール、及びイソステアリルアルコールが包含され、そしてそのような分枝鎖アルコール類のポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンエーテル類には、例えば、POE(20)POP(6)デシルテトラデシルエーテルが包含される;並びにこれらの混合物が挙げられる。
【0040】
本明細書において有用なポリソルベート類としては、例えば、HLB値16.7を有するポリソルベート−20(POE(20)ソルビタンモノラウレート))、HLB値13.3を有するポリソルベート−21((POE(4)ソルビタンモノラウレート)、HLB値15.6を有するポリソルベート−40(POE(20)ソルビタンモノパルミテート)、HLB値14.9を有するポリソルベート−60(POE(20)ソルビタンモノステアレート)、HLB値9.6を有するポリソルベート−61(POE(4)ソルビタンモノステアレート)、HLB値15.0を有するポリソルベート−80(POE(20)ソルビタンモノオレエート)、及びHLB値10.0を有するポリソルベート−81(POE(4)ソルビタンモノオレエート)が挙げられる。
【0041】
好ましくは、本明細書において有用な非イオン性界面活性剤類は、約8〜約28、より好ましくは約11〜約20、なお好ましくは約13〜約15のHLB値を有する。
【0042】
上記の種々の非イオン性界面活性剤類のうち、極めて好ましいものは、イソセテス−20、PPG−5−セテス−20、PEG−40硬化ヒマシ油、ポリソルベート−20、ラウレス−20、セテス−10、セテス−20、パレス−9、及びこれらの混合物から成る群より選択されるものである。
【0043】
疎水変性したアミドシリコーンコポリオール
本発明の組成物類は、疎水変性したアミドシリコーンコポリオールを含む。本発明者らは、疎水変性したアミドシリコーンコポリオールがバランスのとれた透明性とコンディショニング利益とを提供することを見出した。疎水変性されてないシリコーンコポリオール類がより良好な透明性を有する場合があるが、それらは十分なコンディショニング利益を提供しない。シリコーン化合物は、組成物中に、約0.1重量%〜約10重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約8重量%、なおより好ましくは約1重量%〜約6重量%、更により好ましくは約1.5重量%〜約5重量%の濃度で包含される。
【0044】
本明細書において有用な疎水変性したアミドシリコーンコポリオールは、清澄な製品外観に対する要求の観点から、組成物中で実質的に可溶性であるものである。「実質的に可溶性の」シリコーン化合物とは、組成物が、使用される濃度でシリコーン化合物を含有するとき、25℃において約25%以上、好ましくは約35%以上、より好ましくは40%以上、なおより好ましくは約50%以上、更により好ましくは約60%以上の透過率を有することを意味する。
【0045】
好ましくは、清澄な製品外観の観点から、特に製品外観の黄変を回避する観点から、疎水変性したアミドシリコーンコポリオール類は第一級アミン基類を実質的に含まないものである。第一級アミン基類には、例えば、アミド化の反応残渣が包含される。アミド基類は、多くの場合、シリコーン主鎖に結合したアミノ基類から作られるが、幾つかのアミノ基類は反応残渣として残留する場合がある。「第一級アミン基類を実質的に含まない」こととは、シリコーン化合物類の第一級アミン%(PPA)が1%以下、好ましくは0.5%以下であり、より好ましくは0%の第一級アミン基類を有することを意味し、ここでPPAは、次の式により算出される:100×(第一級アミン基類を有するシロキサン基の数)/(シロキサン基の総数)。
【0046】
極めて好ましい疎水変性アミドメチコンコポリオール類は、次の式を有する:
【0047】
【化3】

式中、R1、R2、R4はそれぞれC1〜C3アルキル、好ましくはエチルであり;R3は炭素原子数8〜22、好ましくは炭素原子数10〜20、より好ましくは炭素原子数12〜16、更により好ましくは炭素原子数12のアルキル基であり;R5はH又はC1〜C3アルキル、好ましくはメチルであり;R6はOH又はCH3、好ましくはメチルであり;nは0〜10の整数、好ましくは1〜10、極めて好ましくは5であり;mは1〜30の整数、好ましくは2〜20、極めて好ましくは4〜16であり;n+m=2〜40、好ましくは3〜30、より好ましくは5〜25、なおより好ましくは8〜20、更により好ましくは12〜18であり;x、y及びzは整数であって、以下に詳細に定義される。nが整数0であるとき、アミド基を含有する置換(substitution)は、次の式を有する:−R1NH(C=O)R3
【0048】
極めて好ましい疎水変性したアミドメチコンコポリオール類の前記式において、以下のことが好ましい:x、y及びzは1以上の整数であること;x、y及びzは、前記式の、x+y+z+2に相当する重合度(DP)が100〜3200、好ましくは200〜1000であるような整数であること;zは、z%(Pz)が約2.8%〜約7.0%、好ましくは約3.0%〜約6.5%の範囲内であるような濃度で包含されることであり、ここでPzは次の式により算出される:Pz=(z/DP)×100;yは、y%(Py)が約1%〜約15%、好ましくは約2.5%〜約12%の範囲内であるような濃度で包含されることであり、ここでPyは次の式により算出される:Py=(y/DP)×100。
【0049】
前記式を有する市販の疎水変性したアミドシリコーンコポリオール類は、例えば、INCI名称PEG−12メチルエーテル/ラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコンを有するものである。
【0050】
前記「y%」は、改善されたウェットコンディショニング利益の観点から好ましい。前記「z%」は、改善された清澄な製品外観、清澄な製品外観の改善された安定性(すなわち、組成物の透過率と粘度の改善された安定性)、及び組成物の粘度の改善された安定性の観点から好ましい。同一のINCI名称を有する疎水変性したアミドシリコーンコポリオール類が様々な「z%」を有する。例えば、ダウ・コーニング(Dow Corning.)から商標名シリコーン(Silicone)BY16−906で入手可能な疎水変性したアミドシリコーンコポリオールはまた、INCI名称PEG−12メチルエーテル/ラウロキシPEG−5アミドプロピルジメチコンも有するが、この材料の「z%」は約2.5%である。更に、ダウ・コーニング(Dow Corning.)から商標名シリコーン(Silicone)BY16−906で入手可能な材料は、約2.5%の第一級アミン%(PPA)も有する。本発明の発明者らは、ダウ・コーニング(Dow Corning.)から商標名シリコーン(Silicone)BY16−906で入手可能なこの材料が、透過率25%以上;清澄な製品外観の改善された安定性;粘度の改善された安定性;及び製品外観の黄変を回避することから選択される少なくとも1つの要求を満たさないことを見出した。
【0051】
改良されたコンディショニング利益を提供する観点から、本発明の組成物類は、毛髪から組成物が洗い流された後でさえも、改良されたシリコーン付着を提供することが好ましい。例えば、組成物は、毛髪から洗い流された後、約50ppm以上、より好ましくは約100ppm以上、なおより好ましくは約150ppm、更により好ましくは300ppm以上のシリコーン付着を提供することが好ましい。シリコーン付着の量は、(i)ヘアピースの準備及び(ii)シリコーン付着測定から成る方法により測定することができる。
【0052】
(i)ヘアピースの準備
シリコーン付着測定のために、2gのヘアピースを使用する。ヘアピースを次の工程により準備する:
(a)ヘアピースに5サイクルのシャンプー/コンディショニングトリートメントを提供する工程であって、シャンプー/コンディショニングトリートメントの各サイクルは下記の工程から成る:
(a−1)シャンプーを0.2ccの量で適用してヘアピースを泡立て;そしてヘアピースをすすぐ工程;
(a−2)シャンプーを0.2ccの量で再び適用してヘアピースを泡立て;そしてヘアピースをすすぐ工程;及び
(a−3)次にヘアピースにコンディショナートリートメントを提供する工程であって、コンディショナートリートメントは、コンディショナーを0.2ccの量で適用してヘアピースを処置し;そしてヘアピースをすすぐことから成る;
(b)次にヘアピースを乾燥する工程。
【0053】
ヘアピースのシリコーン付着量測定の準備が整う。
【0054】
(ii)シリコーン付着測定
ヘアピース上に付着したシリコーンを適切な溶媒で抽出する。次に抽出物を、原子吸光/発光検出器中に導入して、適切な波長で測定する。次に機器から得られた吸光度/発光値を、研究に基づいて明確に特徴付けられている標準的なシリコーン化合物の既知の重量により得られた外部検量線によって、毛髪上に付着したシリコーン化合物の実際の濃度(ppm)に変換する。
【0055】
水性キャリア
本発明の組成物類は水性キャリアを含む。このキャリアの濃度と種は、他の構成成分との適合性、及び当該製品の他の所望の特性に応じて選択される。
【0056】
本発明において有用なキャリア類としては、水、及び低級アルキルアルコール類の水溶液類が挙げられる。本明細書において有用な低級アルキルアルコール類は、1〜6個の炭素を有する一価アルコール類、より好ましくはエタノール及びイソプロパノールである。
【0057】
好ましくは、水性キャリアは実質的に水である。好ましくは脱イオン水を使用する。ミネラルカチオン類を包含する天然供給源からの水もまた、製品の所望の特性に応じて使用することができる。一般に、本発明の組成物類は約20%〜約99%、好ましくは約40%〜約98%、そしてより好ましくは約50%〜約98%の水を含む。
【0058】
本発明の組成物類のpHは、好ましくは約2〜約8、より好ましくは約3〜約7、なおより好ましくは4〜6である。望ましいpHを達成するために、緩衝剤類及び他のpH調整剤類を包含することができる。
【0059】
カチオン性ポリマー
本発明のコンディショニング組成物類は、好ましくは、カチオン性ポリマー類を包含する。本明細書のカチオン性ポリマー類は、一般に、少なくとも約5,000AMU、典型的には少なくとも約10,000AMU、そして約5千万AMU未満、典型的には約1千万AMU未満である重量平均分子量を有し、好ましくは前記分子量は、約100,000AMU〜約5百万AMU、より好ましくは約500,000AMU〜約3百万AMUである。本明細書において有用なカチオン性ポリマー類は、好ましくは約0.05meq/g〜約4.5meq/g、より好ましくは約0.1meq/g〜約4.5meq/g、なおより好ましくは約0.5meq/g〜約4.5meq/gのカチオン電荷密度を有する。
【0060】
カチオン性ポリマーは、組成物類中に、好ましくは約0.05重量%〜約5重量%、より好ましくは約0.1重量%〜約3重量%、なおより好ましくは約0.5重量%〜約2重量%の濃度で包含することができる。好ましくは、清澄な製品外観に対する要求の観点から、カチオン性ポリマーは、使用される濃度で組成物に実質的に可溶性である。「実質的に可溶性の」カチオン性ポリマーとは、組成物が、カチオン性ポリマーを使用される濃度で含有するとき、25℃において約25%以上、好ましくは約35%以上、より好ましくは40%以上、なおより好ましくは約50%以上、更により好ましくは約60%以上の透過率を有することを意味する。
【0061】
好適なカチオン性コンディショニングポリマー類としては、例えば以下のものが挙げられる:BASFワイアンドット社(Wyandotte Corp)(米国ニュージャージー州パーシッパニー(Parsippany))からルビクァット(LUVIQUAT)という商標名で市販されているもの(例えば、ルビクァットFC370)のような、1−ビニル−2−ピロリドンと1−ビニル−3−メチルイミダゾリウム塩(例えば塩化物)とのコポリマー類(当該業界では、米国化粧品工業協会(Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association)、「CTFA」によりポリクオタニウム(Polyquaternium)−16と称される);ガフ社(Gaf Corporation)(米国ニュージャージー州ウェーン(Wayne))から商標名ガフクァット(GAFQUAT)として市販されているもの(例えば、ガフクァット755N)のような1−ビニル−2−ピロリドンとジメチルアミノエチルメタクリレートとのコポリマー類(当該業界では、CTFAよりポリクオタニウム−11と称される);カチオン性ジアリル第四級アンモニウム含有ポリマー類であって、これらには、例えば、ジメチルジアリル塩化アンモニウムホモポリマー及びアクリルアミドとジメチルジアリル塩化アンモニウムとのコポリマー類が包含され、当該業界(CTFA)では、ポリクオタニウム6及びポリクオタニウム−7と称されており、ポリクオタニウム−7には、オンデオ・ナルコ(Ondeo Nalco)より商標名メルクァット(Merquat)550及びメルクァットSとして市販されているものが包含される;ローヌ・プーラン(Rhone-Poulenc)から商標名ポリケア(Polycare)133として市販されているもののような、ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロリド;並びに3Vシグマ(Sigma)から商標名シンタレン(Synthalen)CR、シンタレンCU、及びシンタレンCNとして入手可能な、ポリクオタニウム−37。
【0062】
また、本明細書において好適なカチオン性コンディショニングポリマー類としては、カチオン性セルロース誘導体類が挙げられる。本明細書において有用なカチオン性セルロース誘導体としては、例えば、トリメチルアンモニウム置換エポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの塩類が挙げられ、これらは当該業界(CTFA)においては、アマコール社(Amerchol Corp)(米国ニュージャージー州エジソン(Edison))からポリマー(Polymer)JR(登録商標)及びKG(登録商標)シリーズとして入手可能で、またナショナル・スターチ&ケミカル(National Starch & Chemical)から商標名セルクァット(Celquat)SC−230Mとしても入手可能なポリクオタニウム10と称され;並びにナショナル・スターチ&ケミカルから商標名セルクァットH−100として入手可能なポリクオタニウム−4と称される。
【0063】
ローディア(Rhodia)からジャガー(Jaguar)シリーズとして市販されているグアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドのようなカチオン性グアーポリマー類もまた、本発明の組成物に使用することができる。しかしながら、清澄な製品外観における製品安定性の観点から、本発明の組成物類は、好ましくはカチオン性グアーポリマー類を実質的に含まない。本発明において、「カチオン性グアーポリマー類を実質的に含まない」組成物とは、組成物がカチオン性グアーポリマー類を0.1%以下、好ましくは0%包含することを意味する。
【0064】
他の追加的な構成成分(複数)
本発明の組成物類は追加的な構成成分(複数)を包含してもよく、これらは、最終製品の所望の特性に従って当業者により選択されてもよく、そして組成物をより化粧品用に若しくは審美的に受け入れられるようにするのに適しているか、又は組成物に追加的な使用利益を提供するのに適している。
【0065】
保湿剤及び/又は共溶媒
本発明の組成物類は、界面活性剤系及び/又はシリコーン化合物が組成物に実質的に可溶性となることを助けるために、保湿剤及び/又は共溶媒を含有してもよい。本明細書の保湿剤類及び/又は共溶媒類は、多価アルコール類、水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー類、水溶性アルキルアルコール類、及びこれらの混合物から成る群より選択される。本明細書の保湿剤類及び/又は共溶媒類は、好ましくは、組成物の約0.1重量%〜約20重量%、より好ましくは約0.5重量%〜約5重量%の濃度で使用される。
【0066】
本明細書において有用な多価アルコール類としては、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、エトキシル化グルコース、1,2−ヘキサンジオール、ヘキサントリオール、ジプロピレングリコール、エリスリトール、トレハロース、ジグリセリン、キシリトール、マルチトール、マルトース、グルコース、フルクトース、コンドロイチン硫酸(sultate)ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アデノシン(adenosin)リン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ピロリドンカーボネート、グルコサミン、シクロデキストリン、及びこれらの混合物が挙げられる。これらのうち、共溶媒類に好ましいものは、1,2−ヘキサンジオール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン(glycerine)、及びこれらの混合物である。
【0067】
本明細書において有用な水溶性アルキルアルコール類としては、例えば、エタノール、イソプロピルアルコール、プロパノール、ベンジルアルコールなどの一価C1〜6アルキルアルコール類が挙げられる。
【0068】
本明細書において有用な水溶性アルコキシル化非イオン性ポリマー類としては、約10,000AMUまでの分子量を有するポリエチレングリコール類及びポリプロピレングリコール類、例えば、CTFA名称PEG−4、PEG−8、PEG−12、PEG−20、PEG−150のもの、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0069】
他の追加的な構成成分(複数)
本発明の組成物類は、更に、他の追加的な構成成分(複数)を包含してもよい。他の追加的な構成成分(複数)は、一般に、組成物の約0.001重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量%までの濃度で個別に使用される。
【0070】
他の多種多様な追加的な構成成分(複数)が本発明の組成物類に配合可能である。これらには、他のコンディショニング剤類、例えば、ホーメル(Hormel)から入手可能な商標名ペプテイン(Peptein)2000を有する加水分解されたコラーゲン、エーザイ(Eisai)から入手可能な商標名Eミックス−d(Emix-d)を有するビタミンE、ロッシュ(Roche)から入手可能なパンテノール、ロッシュから入手可能なパンテニルエチルエーテル、ステパン・ケミカルズ(Stepan Chemicals)から入手可能なステアリン酸グリセリルのような非イオン性界面活性剤類、加水分解されたケラチン、タンパク質類、植物抽出物類、及び栄養素類;皮膚軟化剤類、例えば、ゴールドシュミット(Goldschmidt)から入手可能な商標名ヴァロニック(Varonic)APMを有するPPG−3ミリスチルエーテル、トリメチルペンタノールヒドロキシエチルエーテル、ゴールドシュミットから入手可能な商標名ヴァロニックAPSを有するPPG−11ステアリルエーテル、ゴールドシュミットから入手可能な商標名テゴソフト(Tegosoft)SHを有するヘプタン酸ステアリル、ゴールドシュミットから入手可能なラクチル(Lactil)(乳酸ナトリウム、PCAナトリウム、グリシン、フルクトース、尿素、ナイアシンアミド、イノシトール、安息香酸ナトリウム、及び乳酸の混合物)、日清製油(Nishin Seiyu)から入手可能な商標名サラコス(Saracos)及びゴールドシュミットから入手可能な商標名テゴソフトOPを有するパルミチン酸エチルヘキシル;毛髪固定用ポリマー類、例えば、両性固定用ポリマー類、カチオン性固定用ポリマー類、アニオン性固定用ポリマー類、非イオン性固定用ポリマー類、及びシリコーングラフト化コポリマー類;防腐剤類、例えば、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、及びイミダゾリジニル尿素;pH調整剤類、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム;塩類、一般に、例えば酢酸カリウム及び塩化ナトリウム;着色剤類、例えば、あらゆるFD&C又はD&C染料類;毛髪酸化(漂白)剤類、例えば、過酸化水素、過ホウ酸塩及び過硫酸塩;毛髪還元剤、例えば、チオグリコレート類;香料類;及び金属イオン封鎖剤類、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム;紫外線及び赤外線のスクリーニング及び吸収剤類、例えば、サリチル酸オクチル;抗ふけ剤類、例えば、ジンクピリチオン(pyrrithione)及びサリチル酸;インドゥーケム社(Induchem AG)(スイス)から入手可能な商標名ユニスフェア(Unisphere)及びユニセリン(Unicerin)を有する可視粒子類;並びにGE−東芝シリコーン(Toshiba Silicone)から入手可能な商標名XS63−B8929を有するもののような消泡剤が挙げられる。
【0071】
組成物類がリーブオン用途向けであるとき、次の防腐剤類の組み合わせを使用することが好ましい:EDTA二ナトリウム、メチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコール、及びフェノキシエタノール。
【0072】
製品形態類
本発明のコンディショニング組成物類は、洗い流し型製品類又はリーブオン製品類の形態であることができ、またクリーム類、ジェル類、エマルション類、ムース類、及びスプレー類を包含するが、これらに制限されない、多種多様な製品形態類で配合されることができる。
【0073】
本発明のコンディショニング組成物類は、組成物類を毛髪及び/又は皮膚に適用することにより、毛髪及び/又は皮膚をコンディショニングするために使用することができる。本発明のコンディショニング組成物類は、特に、ヘアコンディショナー類などのヘアケア製品類、及びスキンコンディショナー類などのスキンケア製品類に好適である。
【0074】
本発明のコンディショニング組成物類は、洗い流し型またはリーブオン用途向けのヘアコンディショナー類に特に適している。前記コンディショニング組成物類が洗い流し型用途向けであるとき、かかる組成物類は、好ましくは、次の工程により使用される:
(i)毛髪をシャンプーした後、毛髪をコンディショニングするための有効量のコンディショニング組成物類を毛髪に適用する工程;及び
(ii)その後、該毛髪をすすぐ工程。
【実施例】
【0075】
以下の実施例は、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明及び実証する。これら実施例は、説明の目的のためのみに提示するものであって、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であるので、本発明を限定するものと解釈すべきではない。成分(複数)は化学名又はCTFA名称により識別され、そうでない場合は以下に定義される。
【0076】
【表1】

【0077】
【表2】

【0078】
【表3】

【0079】
構成成分(複数)の定義
*1非イオン性増粘ポリマー−1:ローディア(Rhodia)から入手可能な分子量約2,000,000AMUを有するジャガー(Jaguar)HP−105
*2非イオン性増粘ポリマー−2:アクゾノベル(AKZONOBEL)から入手可能な商標名エルファコス(Elfacos)CD481を有するヒドロキシエチルエチルセルロース
*3カチオン性コンディショニングポリマー−1:アマコール(Amerchol)から入手可能な商標名ポリマー(Polymer)JR30Mを有するポリクオタニウム−10
*4カチオン性コンディショニングポリマー−2:ナショナル・スターチ(National Starch)から入手可能な商標名セルクァット(Celquat)H100を有するポリクオタニウム−4
*5カチオン性コンディショニングポリマー−3:ローディア(Rhodia)から入手可能なジャガー・エクセル(Jaguar Excel)
*6C12〜14パレス−9:ニコール(Nikkol)から入手可能なBT−9
*7疎水変性したアミドシリコーンコポリオール−1:次の式(i)を有する疎水変性したアミドメチコンコポリオール:
【0080】
【化4】

前記式中、R1、R2、R4はエチルであり;R3は炭素原子数12のアルキル基であり;R5及びR6はメチルであり;nは整数5であり;mは整数12であり;x、y及びzは1以上の整数であり;前記式のDP(x+y+z+2)は約280、Pzは約3.5%、及びPyは約5.7%である。
【0081】
*8疎水変性したアミドシリコーンコポリオール−2:前記式(i)を有するが、異なるPz値(Pzが約3.6%)及びPy値(Pyが約2.9%)を有する疎水変性したアミドメチコンコポリオール。
*9疎水変性したアミドシリコーンコポリオール−3:前記式(i)を有するが、異なるDP値、DP=750を有する疎水変性アミドメチコンコポリオール。
*10メチルクロロイソチアゾリノン/メチルイソチアゾリノン:ローム&ハース(Rohm & Haas)から入手可能なカトン(Kathon)CG
【0082】
調製方法
上記で示した「実施例1」〜「実施例14」のコンディショニング組成物類は、当該技術分野において周知の従来のいかなる方法によっても調製できる。これらは、次のようにして好適に調製される:
高分子物質類を室温で水中に分散し、激しく攪拌しながら混合して、50〜70℃に加熱する。カチオン性界面活性剤類、及び包含される場合には非イオン性界面活性剤類、保湿剤類、及びその他の温度の影響を受けない構成成分(複数)を、攪拌しながら前記混合物に加える。その後、この混合物を40℃未満まで冷却し、そして続いて、包含される場合にはシリコーン類、香料類、防腐剤類、消泡剤類のような残りの構成成分(複数)を、撹拌しながら当該混合物に加える。
【0083】
実施例1〜14は、洗い流し型用途向けのヘアコンディショニング剤類に特に有用である、本発明のコンディショニング組成物類である。実施例15〜21は、リーブオン用途向けのヘアコンディショニング剤類に特に有用である、本発明のコンディショニング組成物類である。「実施例1」〜「実施例21」の前記組成物類は、約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度、及び30以上のずり減粘指数を有する。「実施例1」〜「実施例21」の前記組成物類は、透過率25%以上を有する。これらの実施例は多くの利点を有している。例えば、「実施例1」〜「実施例21」の前記組成物類は、清澄な製品外観及びコンディショニング組成物類に好適なレオロジーを有する。「実施例1」〜「実施例21」の前記組成物類は、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間かかる透過率及びレオロジーを有する。「実施例1」〜「実施例21」の前記組成物類は、ヘアコンディショニング製品類などのヘアケア製品類に使用されるとき、コンディショニング利益、特に柔軟性及びもつれの軽減を提供することができる。ヘアケア製品類に使用されるとき、「実施例1」〜「実施例21」の前記組成物類は、上記利益を提供することができると同時に、毛髪を抑えつけない。
【0084】
「発明を実施するための最良の形態」で引用した全ての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈すべきではない。この文書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立する範囲については、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義を適用するものとする。
【0085】
本発明の特定の実施形態が例示及び説明されてきたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行えることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘアまたはスキンコンディショニング組成物であって、:
(a)約0.1重量%〜約10重量%の増粘ポリマー系;
(b)約0.1重量%〜約8.0重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびこれらの混合物から成る群より選択される界面活性剤系;
(c)約0.1重量%〜約10重量%の疎水変性したアミドシリコーンコポリオール;並びに
(d)水性キャリア
を含み、前記組成物の透過率が25%以上である、ヘアまたはスキンコンディショニング組成物。
【請求項2】
前記組成物の透過率が、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間25%以上である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項3】
前記組成物の透過率が35%以上である、請求項1に記載のコンディショニング組成物。
【請求項4】
前記組成物の透過率が、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間35%以上である、請求項3に記載のコンディショニング組成物。
【請求項5】
ヘアまたはスキンコンディショニング組成物であって、前記組成物が:
(a)約0.1重量%〜約10重量%の増粘ポリマー系;
(b)約0.1重量%〜約8.0重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびこれらの混合物から成る群より選択される界面活性剤系;
(c)約0.1重量%〜約10重量%の疎水変性したアミドシリコーンコポリオール;並びに
(d)水性キャリア
を含み、前記組成物が、約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度および30以上のずり減粘指数を有する、ヘアまたはスキンコンディショニング組成物。
【請求項6】
前記組成物が、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度および30のずり減粘指数を有する、請求項5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項7】
前記組成物が、約5Pa・s(5,000cps)〜約40Pa・s(40,000cps)の粘度及び30以上のずり減粘指数を有する、請求項5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項8】
前記組成物が、約10Pa・s(10,000cps)〜約35Pa・s(35,000cps)の粘度及び50以上のずり減粘指数を有する、請求項5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項9】
前記組成物が、実質的に不溶性の油状化合物を実質的に含まない、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項10】
前記組成物が、第一級アミン基を有する化合物を実質的に含まない、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項11】
前記増粘系が非イオン性である、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項12】
前記増粘系が非イオン性グアーポリマーを含む、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項13】
前記非イオン性グアーポリマーが約500,000AMU〜約4,000,000AMUの分子量を有する、請求項12に記載のコンディショニング組成物。
【請求項14】
前記界面活性剤系が前記組成物に実質的に可溶性である、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項15】
前記カチオン性界面活性剤が、モノ−アルキル第四級アンモニウム塩類、ジ−アルキル第四級アンモニウム塩類、親水性置換モノ−アルキル第四級アンモニウム塩類、親水性置換ジ−アルキル第四級アンモニウム塩類、モノ−アルキル鎖アミン類、ジアルキル鎖アミン類、及びこれらの混合物から成る群より選択される、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項16】
前記カチオン性界面活性剤が、セチルトリメチル塩化アンモニウム、ステアリルトリメチル塩化アンモニウム、ジ−セチルジメチル塩化アンモニウム、及びこれらの混合物から成る群より選択される、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項17】
前記非イオン性界面活性剤のHLB値が約8〜約28である、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項18】
前記非イオン性界面活性剤が、イソセテス−20、PPG−5−セテス−20、PEG−40硬化ヒマシ油、ポリソルベート−20、ラウレス−20、セテス−10、セテス−20、パレス−9、及びこれらの混合物から成る群より選択される、請求項17に記載のコンディショニング組成物。
【請求項19】
前記疎水変性したアミドシリコーンコポリオールが第一級アミン基類を実質的に含まないものである、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項20】
前記疎水変性したアミドシリコーンコポリオールが、次の式:
【化1】

(前記式中、R1、R2、R4はそれぞれ、C1〜C3アルキルであり;R3は、炭素原子数8〜22のアルキル基であり;R5は、HまたはC1〜C3アルキルであり;R6は、OHまたはCH3であり;nは0〜10の整数であり;mは1〜30の整数であり;n+m=2〜40;x、yおよびzは1以上の整数であり;前記式の、x+y+z+2に相当する重合度(DP)が、100〜3200であり;zは、%z(Pz)が2.8%〜7.0%の範囲内であるような濃度で包含され、ここで前記Pzは、次の式:Pz=(z/DP)×100に従って算出され;yは、%y(Py)が約1%〜約15%の範囲内であるような濃度で包含され、ここで前記Pyは、次の式:Py=(y/DP)×100に従って算出される)を有する、請求項19に記載のコンディショニング組成物。
【請求項21】
前記Pzが約3%〜約6.5%の範囲内である、請求項20に記載のコンディショニング組成物。
【請求項22】
約0.05%〜約5.0%のカチオン性ポリマーを更に含む、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項23】
前記組成物が、カチオン性グアーポリマー類を実質的に含まない、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。
【請求項24】
請求項1に記載のコンディショニング組成物であって:
(a)約0.1重量%〜約10重量%の増粘ポリマー系;
(b)約0.1重量%〜約8.0重量%の、カチオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、およびこれらの混合物から成る群より選択される界面活性剤系;
(c)次の式:
【化2】

(前記式中、R1、R2、R4はそれぞれ、C1〜C3アルキルであり;R3は、炭素原子数8〜22のアルキル基であり;R5は、HまたはC1〜C3アルキルであり;R6は、OHまたはCH3であり;nは0〜10の整数であり;mは1〜30の整数であり;n+m=2〜40;x、yおよびzは1以上の整数であり;前記式の、x+y+z+2に相当する重合度(DP)が、100〜3200であり;zは、%z(Pz)が2.8%〜7.0%の範囲内であるような濃度で包含され、ここで前記Pzは、次の式:Pz=(z/DP)×100に従って算出され;yは、%y(Py)が約1%〜約15%の範囲内であるような濃度で包含され、ここで前記Pyは、次の式:Py=(y/DP)×100に従って算出される)を有する、約0.1重量%〜約10重量%の疎水変性したアミドシリコーンコポリオール;並びに
(d)水性キャリア;
を含み、ここで、前記組成物の透過率が、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間25%以上であり;そして、前記組成物が、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度および30以上のずり減粘指数を有するコンディショニング組成物。
【請求項25】
請求項24に記載のコンディショニング組成物であって:
(a)約0.5重量%〜約5.0重量%の増粘ポリマー系;
(b)約0.2重量%〜約5.0重量%の界面活性剤系;
(c)次の式:
【化3】

(前記式中、R1、R2、R4はそれぞれ、C1〜C3アルキルであり;R3は、炭素原子数8〜22のアルキル基であり;R5は、HまたはC1〜C3アルキルであり;R6は、OHまたはCH3であり;nは0〜10の整数であり;mは1〜30の整数であり;n+m=2〜40;x、yおよびzは1以上の整数であり;前記式の、x+y+z+2に相当する重合度(DP)が、100〜3200であり;zは、%z(Pz)が2.8%〜7.0%の範囲内であるような濃度で包含され、ここで前記Pzは、次の式:Pz=(z/DP)×100に従って算出され;yは、%y(Py)が約1%〜約15%の範囲内であるような濃度で包含され、ここで前記Pyは、次の式:Py=(y/DP)×100に従って算出される)を有する、約0.5重量%〜約8.0重量%の疎水変性したアミドシリコーンコポリオール;
(d)水性キャリア;並びに
(e)約0.1重量%〜約3.0重量%のカチオン性コンディショニングポリマー;
を含み、ここで、前記組成物の透過率が、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間25%以上であり;そして、前記組成物が、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度および30以上のずり減粘指数を有するコンディショニング組成物。
【請求項26】
請求項25に記載のコンディショニング組成物であって:
(a)約0.3重量%〜約4.0重量%の増粘ポリマー系;
(b)約0.4重量%〜約4.0重量%の界面活性剤系;
(c)約1.0重量%〜約6.0重量%の疎水変性したアミドシリコーンコポリオールであって、ここでPzは約3.0%〜約6.5%の範囲内にあり;
(d)水性キャリア;および
(e)約0.1重量%〜約3.0重量%のカチオン性コンディショニングポリマー;
を含み、ここで前記組成物は、実質的に不溶性の油状化合物類を実質的に含まず;前記組成物は、第一級アミン基を有する化合物を実質的に含まず;ここで、前記組成物の透過率が、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間25%以上であり;そして、前記組成物が、当該組成物の調製後、25℃において少なくとも1ヶ月間約1Pa・s(1,000cps)〜約50Pa・s(50,000cps)の粘度および30以上のずり減粘指数を有するコンディショニング組成物。
【請求項27】
ヘアコンディショニング組成物である、請求項1または5に記載のコンディショニング組成物。

【公表番号】特表2008−530143(P2008−530143A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−555387(P2007−555387)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/006004
【国際公開番号】WO2006/093714
【国際公開日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】