説明

発光ダイオードの製造方法

【課題】 高輝度特性を維持しつつ、複数のLED素子の素子電極を一括で基板の対応する電極対に実装することを可能とするLEDの製造方法を提供することである。
【解決手段】 エキスパンドテープ上にLEDウエハを貼り付け、LEDウエハをエキスパンドテープ上で縦横方向に所定の素子サイズにダイシングして複数のLED素子を形成するLEDウエハダイシング工程と、エキスパンドテープを所定の大きさまでエキスパンドし、エキスパンドにより拡大エキスパンドテープ上に形成された複数の発光素子の素子電極を回路基板上の対応する電極対に一括して載置して圧着工程と、拡大エキスパンドテープを剥離する工程と、を備える発光ダイオードの製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は発光ダイオードの製造方法に係り、特に発光ダイオード素子がフリップチップ実装される発光ダイオードの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、青色発光ダイオード素子と、青色発光ダイオード素子からの青色光の一部を励起させる蛍光体とを備えた白色光源が開発され、照明用、自動車ランプ用、TV・パソコン用の光源として、急速に発光ダイオード(以下LEDと記載する)への置き換えが進んでいる。これらの照明器具や電化製品に用いられるLEDの製造方法については、さまざまな方法が提案されている。
【0003】
LED素子がフリップチップ実装されるLEDの従来の製造方法として、基板にLED素子を単個で実装する製造方法が開示されている(特許文献1参照)。以下、この従来の製造方法を図5に基づいて簡単に説明する。
【0004】
図5Aに示すように、基材51の上面51aに一対の上面電極52を複数対設け、基板51の下面51bに一対の下面電極56を複数対設け、基材51の内部に設けた複数のビア導体57を介して対応する上面電極52と下面電極56が電気的にそれぞれ接続され、一対の上面電極52のそれぞれに一対のバンプ53をそれぞれ形成して基板58としている。
【0005】
次に、図5Bに示すように、一対のバンプ53上にLED素子54を個別に実装し、続いて、図5Cに示すように、基板58上の各対のバンプ53上に実装された複数のLED素子54の全体を覆うようにして、蛍光体層55が基板58の上面全体を封止するように形成される。そして、蛍光体層55の上面を研磨した後、図5Dに示すように、蛍光体層55と基板58とを回転式ブレード59によって同時に切断し、図5Eに示すように、個片化された複数のLED50を得る。
【0006】
一方、端面(側面)から発光するLEDの製造方法の従来技術として、エキスパンドテープ上にダイシングされた複数の素子群を製造工程に直接に関与させた製造方法が開示されている(特許文献2参照)。以下、この従来の製造方法について図6に基づいて簡単に説明する。
【0007】
図6Aに示すように、上下面に素子電極のアノード電極とカソード電極がそれぞれ位置するLEDウエハ1の下面をダイシングシ−ト2上に貼り付けたのち、図6Bに示すように、LEDウエハ1を縦横方向に所望の素子サイズにフルダイシングしてダイシングシート2上に複数のLED素子4を形成する。次に図6Cに示すように、ダイシングシ−ト2を所定の大きさにエキスパンドしてそれぞれのLED素子4の間隔を拡大し、図6Dに示すように、LED素子4の上面に位置する素子電極4a上に電極板5を異方導電性接着剤6によって貼り付ける。
【0008】
次に、図6Eに示すように、ダイシングシ−ト2を剥離したのち、各LED素子4の前記とは反対側の面の下面に位置する素子電極4bに電極板7を異方導電性接着剤8によって貼り付ける。さらに、図6Fに示すように、各LED素子4間に透光性絶縁物9を流入して充填し、図6Gに示すように、電極板5、7及び透光性絶縁物9の位置する部分を一方向にフルダイシングして複数のLED10を形成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2008−521210号公報(第6−7頁、図2−3参照)
【特許文献2】特開平10−144631号公報(第4−5頁、図1−8参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記のLED10の製造方法にあっては、個々のLED素子の上下面(もしくは左右面)となる個所に一対の電極板5,7のそれぞれが形成されて小片化された状態で供給される。また、エキスパンドテ−プはLEDウエハ1がエキスパンドテープ上で複数のLED素子4に切断された状態から個々の素子の間隔を広げるためにエキスパンドテ−プを外周から引き延ばすだけの手段に止まっていた。このため、個々のLED素子4にダイシングすることにより、上下面(もしくは左右面)に一対の電極板が形成された複数のLED素子が得られたが、この後、単個で基板に実装されることになり、LED素子4のそれぞれの電極板を基板の電極に個別に載置する際の精度も高精度が要求され、実装時間が増加してしまうという問題があった。
【0011】
そこで、本発明の目的は、高輝度特性を維持しつつ、複数のLED素子の素子電極を一括で基板の対応する電極対に実装することを可能とするLEDの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために、本発明の一実施例に係るLEDの製造方法は、アノード電極とカソード電極から成る素子電極が位置する一面と、それに対向する対向面を有するLEDウエハの対向面をエキスパンドテープ上に貼り付ける工程と、前記LEDウエハを縦横方向に所定のLED素子のサイズにエキスパンドテープ上でダイシングを施し、複数のLED素子を形成するLEDウエハダイシング工程と、前記複数のLED素子が貼着されているエキスパンドテープを所定の大きさまでエキスパンドする工程と、前記エキスパンドされた拡大エキスパンドテープ上に貼り付けられた複数のLED素子の素子電極が位置する面を、複数の電極対が設けられた回路基板上に互いの電極位置を合わせて一括して載置して仮圧着する圧着工程と、前記拡大エキスパンドテープを剥離する工程と、を備えることを特徴とする。
【0013】
前記圧着工程は、複数のLED素子のそれぞれが有するアノード電極とカソード電極から成る一対の素子電極を、基板上の対応する対となる電極に一括で圧着して、それぞれのLED素子と回路基板の対応する電極とを電気的に連結させる。
【0014】
なお、前記圧着工程は、次の工程となる拡大エキスパンドテープの剥離工程に耐え得る強度での仮圧着としてもよい。この場合は、拡大エキスパンドテープの剥離工程の後で再度圧着させる本圧着工程を設けてもよい。
【0015】
また、前記複数のLED素子の素子電極は、バンプを介して回路基板上の複数の電極対に圧着されて実装されている。
【0016】
さらに、前記回路基板上の対応する電極対に実装された複数のLED素子に対して、複数のLED素子の少なくとも上面を一括して覆うようにして、蛍光材料を含有する蛍光樹脂部を形成する工程と、前記回路基板と前記蛍光樹脂部とを縦横方向にフルダイシングして個々のLEDに分離する工程と、を備えている。
【0017】
なお、前記蛍光樹脂部を形成する工程では、前記複数のLED素子上に蛍光樹脂シートを配置し、加熱により軟化した蛍光樹脂シートの一部が前記複数のLED素子の側面を伝って覆うように形成する。
【発明の効果】
【0018】
本発明のLEDの製造方法によれば、エキスパンドされた拡大エキスパンドテ−プ上に貼り付けられた複数のLED素子のそれぞれの素子電極を一括して回路基板上のそれぞれの電極対に実装することによって、複数のLED素子を一括して基板に実装することが可能となる。
【0019】
また、蛍光樹脂部を形成した後に個々のLEDに分離するため、ごみ等の異物の付着を防止することができる。この結果、高輝度特性を維持しつつ、組み立て時間の短縮実装を可能とするLEDの製造方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係るLEDの製造方法の一実施例において、エキスパンドテープにLEDウエハを貼り付ける工程からバンプを溶着して各LED素子を一括して回路基板上に圧着する工程までの製造工程を示す断面図である。
【図2】本発明に係るLEDの製造方法の一実施例において、回路基板上に蛍光樹脂部を形成する工程から回路基板と蛍光樹脂部とをフルダイシングして個々のLEDを形成する工程までの製造工程を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例において製造されたLEDの断面図である。
【図4】本発明に係るLEDの製造工程の他の実施例における製造工程を示す断面図である。
【図5】従来のLEDの製造方法の一例における製造工程を示す断面図である。
【図6】従来のLEDの製造方法の他の例における製造工程を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係るLEDの製造方法の好ましい実施例を、添付図面を参照して詳細に説明する。先ず、本発明の製造方法によって製造されたLEDの一例について説明する。図3に示すように、LED素子がバンプを介して実装されるLED20は、一対の電極17a、17bを有する回路基板16aと、その一対の電極17a、17b上に、一対の素子電極であるアノード電極13aおよびカソード電極13bの位置するアクティブエリアを下にした状態で載置されたLED素子14と、前記回路基板16aの一対の電極17a、17bとアノード電極13aおよびカソード電極13bとをそれぞれ電気的に接続している一対のバンプ15と、を具備している。回路基板16aの一対の電極17a、17bは、それぞれスルーホール22a、22bによって基板の上面に形成された上面電極と基板の下面に形成された下面電極に電気的に接続されている。また、図3において、前記LED素子14及びバンプ15は、回路基板16a上に形成された蛍光樹脂部18によって封止されている。
【0022】
次に、上記構成からなるLED20の製造方法について説明する。まず、図1Aに示すように、素子電極が位置する一面(アクティブエリア)と、それに対向する対向面とを有するLEDウエハ11を、アクティブエリアを上にした状態でLEDウエハ11の対向面をエキスパンドテープ12上に貼り付ける工程である。このLEDウエハ11のアクティブエリアにはLED20の素子電極としてのアノード電極13a及びカソード電極13bが複数対設けられている。
【0023】
次に、図1Bに示すように、エキスパンドテープ12上に貼り付けられたLEDウエハ11を、所定の位置で縦横方向に所望の素子サイズにフルダイシングして、エキスパンドテープ12上に複数のLED素子14を形成するLEDウエハダイシング工程となる。フルダイシングには例えばダイヤモンドブレードが用いられる。なお、LEDウエハ11をフルダイシングして得られた複数のLED素子14は、エキスパンドテープ12に貼り付けられたままである。
【0024】
次に、図1Cに示すように、前記各LED素子14が貼り付けられたままのエキスパンドテープ12をエキスパンドする。このとき、エキスパンドテープ12が拡大されて拡大エキスパンドテープ12Aとなり、各LED素子14の間隔dがその分だけ拡大される。その結果、各LED素子14の位置は、後述する回路基板16上に配置される電極対の位置に対応する位置となる。
【0025】
次に、図1Dに示すように、回路基板16に形成された一対の正負両電極17a、17bの複数対の上面に対応して、一対のバンプ15を複数対形成する。次いで、前記拡大エキスパンドテープ12A上に貼り付けられた複数のLED素子14のそれぞれをアノード電極13aとカソード電極13bからなる一対の素子電極の位置する一面であるアクティブエリアを回路基板16上に載置し、各LED素子14のアノード電極13a、カソード電極13bと回路基板16の一対の電極17a、17bとを前記対応する一対のバンプ15を介して対向させる。バンプ15を挟んでLED素子14の素子電極と回路基板16の電極同士を押圧し、超音波や熱を加えることでバンプ15を溶着して圧着する。超音波圧着の場合は約150度で数秒程度超音波を当て、熱圧着の場合は約300度前後で数分程度熱を加える。これらの方法によって。拡大エキスパンドテ−プ12A上にある複数のLED素子14の素子電極が一括して回路基板16上の対応する電極17a、17bに圧着されることになる。
【0026】
なお、バンプ15の材料としては、金(Au)、共晶ハンダ(Au−Sn)、Pb−Sn、鉛フリー半田等を用いることができる。また、本実施例においては、金(Au)を用いて超音波圧着を用いた場合と、共晶ハンダ(Au−Sn)を用いて熱圧着した場合で説明した。また、回路基板16としては、ガラスエポキシ基板としても良いし、シリコーン基板を用いても良い。シリコーン基板は熱伝導性が良く、LED素子14の冷却効果に優れているため好ましい。また、エキスパンドテープには、例えばポリイミドから成る耐熱シートを用いることが可能である。
【0027】
前記実施例としては、エキスパンドテープ12に貼り付けられた複数のLED素子14のそれぞれが有するアノード電極13aとカソード電極13bから成る一対の素子電極を、回路基板16上の対応する対となる電極17a、17bに一括で圧着して、それぞれのLED素子14の素子電極13a、13bと回路基板16の対応する電極17a、17bとを電気的に連結し、拡大エキスパンドテープ12Aを剥離する工程から成り、圧着回数は一回で足りる。
【0028】
別の実施例としては、エキスパンドテープ12の条件に応じて、回路基板16上の対応する電極対に複数のLED素子14のそれぞれの素子電極を次の拡大エキスパンドテープ12Aの剥離工程に耐えうる強度での仮圧着とし、図1Eに示すように、拡大エキスパンドテープ12Aの剥離工程の後に、例えば超音波ヘッド19にて再度超音波を加えてバンプ15を溶着し、各LED素子14を一括して回路基板16上に本圧着することも出来る。熱圧着の場合は、エキスパンドテープ12の剥離工程に耐えうる強度での圧着で良いので、低温の仮圧着として、エキスパンドテープ12の剥離後には仮圧着時よりも高温で本圧着して、圧着回数を二回に分けることも出来る。こちらの実施例においてもLED素子14が一括して回路基板16に電気的及び機械的に接合されて実装される。
【0029】
複数の電極対を有する回路基板16上に実装された複数のLED素子14に対して、図1Fに示すように、複数のLED素子14を覆うようにして回路基板16上に蛍光樹脂部18を形成する。この蛍光樹脂部18は、シリコーン樹脂等の透光性絶縁材料にLED素子14から発せられた光の一部を吸収して蛍光を発する蛍光材料を含有させたもので、各LED素子14間に流入させて充填した後に硬化させる。蛍光材料としては、YAG、ナイトライド、オキシナイトライド等からなる蛍光材料を用いることができる。また、透光性絶縁材料としては、透光性であれば特に限定されるものではなく、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、フッ素樹脂等を用いることができる。
【0030】
製造工程の最後に、図1Gに示すように、回路基板16と蛍光樹脂部18とを所定の位置で縦横方向にダイヤモンドブレードを用いてフルダイシングし、個々のLED20を形成する。
【0031】
図4には蛍光樹脂部18の形成に蛍光樹脂シートを用いたときの例が示されている。この実施例に係るLEDの製造方法は、途中までの製造工程が前記実施例と同様であるため、前述の図1Aから図1Eまでの説明を省略し、複数のLED素子14が一括して回路基板16上のそれぞれの電極対に圧着され、拡大エキスパンドテープが剥離された後の工程について説明する。
【0032】
図1Eのところで説明したように、各LED素子14を回路基板16上に一括して圧着した後、図4Fに示すように、素子電極の位置する一面と対向する面(拡大エキスパンドテープが取り除かれた後の面)に相当する、各LED素子14の上面に蛍光樹脂シート21を配置する。
【0033】
次に、図4Gに示すように、蛍光樹脂シート21を加圧、加熱して軟化させ、蛍光樹脂シート21の一部が溶けてLED素子14の側面を覆うようにして、各LED素子14の上面と側面を覆う蛍光樹脂部21Aを形成する。その後、図4Hに示すように、回路基板16と蛍光樹脂部21Aとを所定の位置で縦横方向にダイヤモンドブレードを用いてフルダイシングし、個々の基板に表面実装されたLED30を形成する。
【0034】
以上のように本発明によれば、拡大エキスパンドテ−プ12A上に貼り付けられた複数のLED素子14を一括して回路基板16上の対応する電極対に圧着した後に、拡大エキスパンドテ−プ12AをLED素子14から剥離することにより、複数のLED素子14を一括して回路基板16のそれぞれの電極対に実装することができる。
【0035】
また、蛍光樹脂部21Aを硬化させた後に個々のLED素子14に分離するため、ごみ等の異物の付着を防止することができる。さらに、蛍光樹脂部21Aの形成に、蛍光樹脂シート21を採用することによりLED素子14の上面および側面のみに蛍光樹脂部21Aを形成することが可能となり、完成品の回路基板上面や周辺に不要な蛍光樹脂部21Aの形成を防止することができる。これによって、高輝度特性を維持しつつ、組み立て時間の短いLED30の製造方法を実現することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の製造方法で製造されたLEDは、一般照明、自動車用ランプ、テレビ、パーソナルコンピュータ、携帯電話機等の携帯端末機器に広く利用することができる。
【符号の説明】
【0037】
11 LEDウエハ
12 エキスパンドテープ
12A 拡大エキスパンドテープ
13a アノード電極
13b カソード電極
14 LED素子
15 バンプ
16 回路基板
17a、17b 回路基板の電極
18 蛍光樹脂部
19 超音波ヘッド
20 LED
21 蛍光樹脂シート
21A 蛍光樹脂部
22a、22b スルーホール
30 LED


【特許請求の範囲】
【請求項1】
素子電極が位置する一面と、それに対向する対向面とを有する発光ダイオードウエハの対向面をエキスパンドテープに貼り付ける工程と、
前記発光ダイオードウエハを縦横方向に所定のチップサイズにダイシングして複数の発光ダイオード素子をエキスパンドテープ上に形成する発光ダイオードウエハダイシング工程と、
前記ダイシングされた複数の発光ダイオード素子が貼着されているエキスパンドテープを所定の大きさまでエキスパンドする工程と、
前記エキスパンドされた拡大エキスパンドテープ上に貼り付けられた複数の発光ダイオード素子の素子電極が位置する面を、複数の電極対が設けられた回路基板上に互いの電極位置を合わせて一括して載置して圧着する圧着工程と、
前記拡大エキスパンドテープを剥離する工程と、を備えたことを特徴とする発光ダイオードの製造方法。
【請求項2】
前記圧着工程は、次の拡大エキスパンドテープの剥離の工程に耐え得る強度での仮圧着工程であり、拡大エキスパンドテープを剥離する工程の後に、複数の発光ダイオード素子の素子電極と回路基板上の電極を本圧着する本圧着工程を備えた請求項1に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項3】
前記圧着工程は、複数の発光ダイオード素子の素子電極と回路基板上の電極とを一括で一度に圧着する工程からなる請求項1に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項4】
さらに、前記回路基板上に複数の発光ダイオード素子が回路基板上の電極に圧着され、拡大エキスパンドテープを剥離する工程の後、回路基板上の電極に圧着された素子電極の位置する一面と対向する対向面を覆うように前記複数の発光素子の対向面に一括して載置される、蛍光材料を含有する蛍光樹脂部を形成する工程と、
前記蛍光樹脂部と前記回路基板とを縦横方向にフルダイシングして個々の発光ダイオードに分離する工程と、
を備えている請求項1に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項5】
前記拡大エキスパンドテープ上の発光ダイオードウエハダイシング工程の後、拡大エキスパンドテープ上の複数の発光ダイオード素子の、素子電極が位置する一面を回路基板上に一括で載置して圧着する圧着工程では、各発光素子に素子電極として形成された一対のパッド電極と回路基板上に形成された一対の電極とが一対のバンプを介して接合される請求項1に記載の発光ダイオードの製造方法。
【請求項6】
前記蛍光樹脂部を形成する工程では、前記複数の発光素子の素子電極がある一面と対向する対向面に載置した蛍光樹脂部は蛍光樹脂シートから成り、蛍光樹脂シートを載置後に、その蛍光樹脂シートを加熱する工程を有し、加熱により軟化した蛍光樹脂シートの一部が前記発光素子の側面を覆うように形成する請求項4に記載の発光ダイオードの製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−199565(P2010−199565A)
【公開日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−12804(P2010−12804)
【出願日】平成22年1月25日(2010.1.25)
【出願人】(000131430)シチズン電子株式会社 (798)
【出願人】(000001960)シチズンホールディングス株式会社 (1,939)
【Fターム(参考)】