説明

発振装置

【課題】比較的小さい回路規模で、発振停止を防ぐことのできる発振装置を提供する。
【解決手段】電流源から動作電流が加えられて発振信号を出力する発振器と、予め決められた時間の計測を開始し、前記計測が終了するとタイムアウト信号を出力する、少なくとも一つのタイマーと、前記タイマーから出力される前記タイムアウト信号を受信したときに、前記発振器から出力される前記発振信号の発振レベルと基準レベルとを比較し、前記発振レベルが前記基準レベル以上である場合、前記発振器に加えられる前記動作電流を減少させる制御を少なくとも1回行う制御部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電流可変式の発振装置に関する。
【背景技術】
【0002】
発振装置は、ディジタル回路におけるクロックパルスの発生など電子回路の動作の基準となる重要な回路である。また、通信装置の送受信機にも局部発振器として使用されている。近年、携帯電話の需要拡大に伴い、送受信機に対して小型化の要求が強まっている。
【0003】
ここで、従来の発振装置について説明する。従来の発振装置は、水晶発振器、発振レベル検出部及び可変電流源を備える。水晶発振器は、可変電流源からの動作電流を入力とし、発振レベル検出部に発振信号を出力する。発振レベル検出部は、水晶発振器から受信した発振信号の発振レベルが基準値以上か否かを判定し、基準値以上ならば、可変電流源に対して、基準値超過信号を出力する。可変電流源は、発振装置の電源投入後、発振に十分な初期電流を出力し、その後、発振レベル検出部から基準値超過信号が入力されると、水晶発振器に定常電流を出力する。初期電流として発振に十分な電流で動作させて発振した後、定常電流まで動作電流を下げることで起動時のみ発振マージンを大きくしている。
【0004】
しかし、従来の発振装置は、動作電流を2段階(初期電流と定常電流)にしか変化させることができない。そのため、発振後に動作電流を減少させる際、減らし過ぎて発振レベルが下がり過ぎてしまい、発振停止に陥るおそれがある。一方、動作電流を減らさないと、発振レベル及び不要な高調波成分(スプリアス)を抑制することができない。
【0005】
なお、従来、クロック生成回路として下記の特許文献がある。
【特許文献1】特開2004−166114
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、比較的小さい回路規模で、発振停止を防ぐことのできる発振装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、電流源から動作電流が加えられて発振信号を出力する発振器と、予め決められた時間の計測を開始し、前記計測が終了するとタイムアウト信号を出力する、少なくとも一つのタイマーと、前記タイマーから出力される前記タイムアウト信号を受信したときに、前記発振器から出力される前記発振信号の発振レベルと基準レベルとを比較し、前記発振レベルが前記基準レベル以上である場合、前記発振器に加えられる前記動作電流を減少させる制御を少なくとも1回行う制御部と、を備えることを特徴とする発振装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、比較的小さい回路規模で、発振停止を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明に係る3つの実施形態について図面を参照しながら説明する。第1及び第2の実施形態は図1に示される機能ブロックを有する点で共通するが、動作電流の制御方法において異なるものである。即ち、第1の実施形態では、発振レベルを基準値と比較しながら、動作電流を徐々に下げていく。そして、途中で動作電流を下げすぎて発振レベルが基準値を下回った場合は、動作電流を上げるという制御を行う。それに対して、第2の実施形態では、動作電流を徐々に下げていくが、発振レベルが基準値を下回った場合に、動作電流を上げることなく、一定時間待機した後、再度比較を行うという制御を行う。第3の実施形態は、第1又は第2の実施形態に係る発振装置を組み込んだ無線通信装置の受信機である。
【0010】
(第1の実施形態)
図1に第1の実施形態に係る発振装置10の構成を示す。発振装置10は、図1からわかるように、水晶発振器11と、発振レベル検出及び電流制御部12と、可変電流源13と、タイマー群14とを備える。
【0011】
水晶発振器11は、水晶振動子(図示せず)を有し、可変電流源13からの動作電流17を入力とする。また、発振レベル検出及び電流制御部12に発振信号15を出力する。
【0012】
発振レベル検出及び電流制御部12は、水晶発振器11からの発振信号15を入力とし、原振の発振レベルが基準値以上か否かを判定する。より詳細には、この発振レベル検出及び電流制御部12は、図示しない検波器と比較器(コンパレータ)を有している。この検波器は水晶発振器11の出力する発振信号15から原振の発振レベルを検出する。そして、この比較器は原振の発振レベルが基準値以上か否かを判定する。また、後述のフローチャートに基づき、可変電流源13に所望の動作電流を出力させるための電流制御信号18を出力する。また、この発振レベル検出及び電流制御部12は、後述のタイマー群14のタイマーをスタートさせるためのスタート信号16a1、16b1、16c1及び16d1を出力し、タイマーがタイムアウトしたことを通知するためのタイムアウト信号16a2、16b2、16c2及び16d2が入力される。
【0013】
可変電流源13は、発振レベル検出及び電流制御部12から電流制御信号18を受けて、その信号に応じて動作電流17を出力する。
【0014】
タイマー群14は、4つのタイマー、即ち、タイマー1 14a、タイマー214b、タイマー3 14c及びタイマー4 14dを有する。各タイマー(14a,14b,14c,14d)は、発振レベル検出及び電流制御部12からスタート信号(16a1,16b1,16c1,16d1)を受信すると、それぞれのタイマー毎に予め決められた時間を計測する。そして、その時間が経過すると、発振レベル検出及び電流制御部12にタイムアウト信号(16a2,16b2,16c2,16d2)を出力する。
【0015】
上記の発振装置10は、後述の動作電流の制御により、動作電流を3段階以上に変化させることができる。上記のようにタイマーを用いる構成を採った場合、発振レベルと基準値を比較する回路(通常アナログ回路で構成される)が1つでよく、基準値ごとに複数設ける必要がないため、発振装置の回路規模を比較的小さくすることが可能である。
【0016】
次に、動作電流の制御の詳細な動作を、図2のフローチャートを用いて説明する。
【0017】
まず、ステップS101において、発振レベル検出及び電流制御部12は、400[μA]の動作電流を出力するように可変電流源13に電流制御信号18を出力し、そしてタイマー1にスタート信号16a1を送信する。ここで、動作電流400[μA]は十分に発振可能な値として選択されている。
【0018】
タイマー1の所定の時間が経過して、タイマー1が発振レベル検出及び電流制御部12にタイムアウト信号16a2を出力すると(ステップS102)、発振レベル検出及び電流制御部12は、発振レベルのチェックを行い(ステップS103)、発振レベルが基準値以上であればステップS104に進み、基準値未満であればステップS111に進む。
【0019】
ステップS111に進んだ場合について説明する。ステップS111において、発振レベル検出及び電流制御部12は、動作電流を100[μA]増加するように電流制御信号18を可変電流源13に送信し、タイマー3にスタート信号16c1を送信する。
【0020】
そして、タイマー3がタイムアウトして、タイマー3からタイムアウト信号16c2を受信すると(ステップS112)、発振レベル検出及び電流制御部12は発振レベルを確認し(ステップS113)、発振レベルが基準値以上であればステップS104に進み、基準値未満であればステップS111に戻り、動作電流をさらに100[μA]増加し、タイマー3の時間を待つ。なお、発振レベルが基準値未満の状態が続いたときは、可変電流源13の供給可能な最大動作電流に達するまで、動作電流の増加、待機及び発振レベルのチェック(ステップS111〜S113)を繰り返す。
【0021】
次に、ステップS104以降の動作を説明する。ステップS104において、発振レベル検出及び電流制御部12は、動作電流を100[μA]減少するように電流制御信号18を可変電流源13に送信し、そして、タイマー2にスタート信号16b1を送信する。
【0022】
そして、タイマー2からタイムアウト信号16b2を受信すると(ステップS105)、発振レベル検出及び電流制御部12は発振レベルが基準値以上であるか否かのチェックを行い(ステップS106)、発振レベルが基準値以上であればステップS107に進み、基準値未満であればステップS110に進む。
【0023】
ステップS110では、発振レベル検出及び電流制御部12は動作電流を100[μA]増加させるように電流制御信号18を可変電流源13に送信する。即ち、ステップS104において動作電流を減少させる前の電流値に戻す。その後、制御フローを終了する。
【0024】
ステップS107において、発振レベル検出及び電流制御部12は、動作電流をさらに100[μA]減少するように電流制御信号18を可変電流源13に送信し、タイマー4にスタート信号16d1を送信する。
【0025】
そして、タイマー4からタイムアウト信号16d2を受信すると(ステップS108)、発振レベル検出及び電流制御部12は発振レベルが基準値以上であるか否かのチェックを行い(ステップS109)、発振レベルが基準値以上であれば制御フローを終了し、基準値未満であれば動作電流を100[μA]増加させて(ステップS110)、ステップ107において動作電流を減少させる前の値に戻し、制御フローを終了する。
【0026】
上記の制御フローからわかるように、本実施形態では、初期電流として発振させるのに十分な動作電流を流しておき、タイムアウト信号をトリガとして発振レベルを基準値と比較し、発振レベルが基準値以上であれば動作電流を減少させる。一方、発振レベルが基準値未満であれば動作電流を減少させる前の値に戻す。これにより発振レベルを基準値以上に保つ。
【0027】
このようにすることで、発振停止に陥らず、制御フローの終了時点における動作電流(定常電流)を、発振レベルが基準値以上の条件を満たす範囲で可及的に下げることができる。図2に示す手順は一例を示すものに過ぎず、この思想の範囲内で適宜変更してもよい。
【0028】
なお、発振レベルのチェック回数、タイマーの数、電流変化量は上記の値に限定されるものではない。本実施形態では4つのタイマーを用いているが、各待機ステップ(S102、S105、S112及びS108)で同じ時間だけ待つ場合は、1つのタイマーを用いて構成することも可能である。逆に、タイマーの数を増やすことによって、動作電流をより多段に変化させることも可能である。また、電流変化量はタイマー毎に異なる値としてもよい。ステップS103、ステップS106、ステップS109及びステップS113における基準値は、それぞれ異なる値としてもよい。
【0029】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る発振装置について説明する。本実施形態に係る発振装置は、図1に示す第1の実施形態に係る発振装置10と同じ構成であるが、動作電流の制御方法が異なる。即ち、初期電流を十分以上に発振可能な値にしておき、その後、タイマー1〜4の時間経過ごとに、動作電流を下げていくというものである。電流変化量は段々小さくなるようにする。ここで、制御終了時の動作電流(定常電流)は、十分に発振可能な値になるようにしておく。本実施形態では、十分に発振可能な値として定常電流を625[μA]になるようにしている。第1の実施形態の制御方法と比較して、動作電流を徐々に下げていくという点では同様であるが、タイマーの時間を短めにしておき、短すぎて発振レベルが基準値を下回る場合には、再度タイマーの時間だけ待った後、発振レベルと基準値との比較を行うという点において異なる。
【0030】
図3のフローチャートを用いて、動作電流の制御方法について説明する。
【0031】
まず、ステップS201において、発振レベル検出及び電流制御部12は、800[μA] の動作電流を出力するように可変電流源13に電流制御信号18を出力し、そしてタイマー1にスタート信号16a1を送信する。ここで、動作電流800[μA]は十分以上に発振可能な値として選択されている。
【0032】
タイマー1の所定の時間が経過して、タイマー1が発振レベル検出及び電流制御部12にタイムアウト信号16a2を出力すると(ステップS202)、発振レベル検出及び電流制御部12は、発振レベルのチェックを行い(ステップS203)、発振レベルが基準値以上であればステップS211に進み、基準値未満であればステップS204に進む。ステップS204において、発振レベル検出及び電流制御部12は、タイマー1にスタート信号16a1を送信し、再びタイマー1の時間だけ待機する。その後、発振レベルをチェックする(ステップS202及びS203)。
【0033】
ステップS211において、発振レベル検出及び電流制御部12は、動作電流を100[μA]減少させるように可変電流源13に電流制御信号18を出力し、そして、タイマー2にスタート信号16b1を送信してタイマー2をスタートさせる。
【0034】
タイマー2の所定の時間が経過して、タイマー2が発振レベル検出及び電流制御部12にタイムアウト信号16b2を出力すると(ステップS212)、発振レベル検出及び電流制御部12は、発振レベルのチェックを行い(ステップS213)、発振レベルが基準値以上であればステップS221に進み、基準値未満であればステップS214に進む。ステップS214において、発振レベル検出及び電流制御部12は、タイマー2にスタート信号16b1を送信し、再びタイマー2の時間だけ待機する。その後、発振レベルをチェックする(ステップS212及びS213)。
【0035】
ステップS221において、発振レベル検出及び電流制御部12は、動作電流を50[μA]減少させるように可変電流源13に電流制御信号18を出力し、そして、タイマー3にスタート信号16c1を送信してタイマー3をスタートさせる。
【0036】
タイマー3の所定の時間が経過して、タイマー3が発振レベル検出及び電流制御部12にタイムアウト信号16c2を出力すると(ステップS222)、発振レベル検出及び電流制御部12は、発振レベルのチェックを行い(ステップS223)、発振レベルが基準値以上であればステップS231に進み、基準値未満であればステップS224に進む。ステップS224において、発振レベル検出及び電流制御部12は、タイマー3にスタート信号16c1を送信し、再びタイマー3の時間だけ待機する。その後、発振レベルをチェックする(ステップS222及びS223)。
【0037】
ステップ231において、発振レベル検出及び電流制御部12は、動作電流を25[μA]減少させるように可変電流源13に電流制御信号18を出力し、タイマー4にスタート信号16d1を送信してタイマー4をスタートさせる。
【0038】
タイマー4の所定の時間が経過して、タイマー4からタイムアウト信号16d2を受信すると(ステップS232)、発振レベル検出及び電流制御部12は、発振レベルのチェックを行い(ステップS233)、発振レベルが基準値以上であれば制御フローを終了し、基準値未満であればステップS234に進む。ステップ234において、発振レベル検出及び電流制御部12は、タイマー4にスタート信号16d1を送信し、再びタイマー4の時間だけ待機する。その後、発振レベルをチェックする(ステップS232及びS233)。
【0039】
上記の制御フローからわかるように、本実施形態では、初期電流として発振の促進を行うために十分以上の動作電流を流しておき、タイムアウト信号をトリガとして発振レベルを基準値と比較し、発振レベルが基準値以上であれば動作電流を減少させる。動作電流を減少させる際、電流変化量は徐々に小さくしていく。一方、発振レベルが基準値未満であればタイマーを使用して基準値以上の発振レベルが得られるまで待機する。
【0040】
このようにすることで、発振停止に陥らず、制御フローの終了時点における動作電流(定常電流)を、所定の十分に発振可能な値まで下げることができる。さらに、動作電圧は下がる方向のみであり、かつ電流変化量は段々小さくなることから、動作電流値が収束しない虞はない。よって、タイマー時間を比較的短めに設定することで無駄な待ち時間を減らすことができ、ひいては、より早く定常状態に到達可能であるという利点を有する。図3に示す手順は一例を示すものに過ぎず、この思想の範囲内で適宜変更してもよい。
【0041】
なお、発振レベルのチェック回数、タイマーの数、電流変化量は上記の値に限定されるものではない。本実施形態では4つのタイマーを用いているが、各待機ステップ(S102、S105、S112及びS108)で同じ時間だけ待つ場合は、1つのタイマーを用いて構成することも可能である。逆に、タイマーの数を増やすことによって、動作電流をより多段に変化させることも可能である。また、ステップS203、ステップS213、ステップS223及びステップS233における基準値は、それぞれ異なる値としてもよい。
【0042】
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として、第1又は第2の実施形態で説明した発振装置を組み込んだ無線通信装置の受信機について説明する。
【0043】
図4は、無線通信装置の受信機100の構成を示す。この受信機100は、スーパーヘテロダイン方式の受信機であり、局部発振器110と、PLL回路111と、ミキサ回路112及び113と、アンテナ114と、ローカルバッファ115及び116とを備える。
【0044】
局部発振器110から出力される発振信号101は、ミキサ回路113に直接入力するものと、PLL回路111及びローカルバッファ115を経てローカル信号102としてミキサ回路112に入力するものとがある。アンテナ114で受信されたRF(Radio Frequency)信号は、第1入力信号103としてミキサ回路112に入力される。そして、このミキサ回路112によりローカル信号102と乗算されて周波数変換される。この周波数変換された信号は、ローカルバッファ116を経て、第2入力信号104としてミキサ回路113に入力される。このミキサ回路113により、発振信号101と第2入力信号104が乗算されて周波数変換される。周波数変換された信号は、出力信号105としてミキサ回路113から出力される。
【0045】
このような受信機100において、局部発振器110が安定して発振して発振信号101を出力することが受信機の安定動作に必須のことである。また、この発振信号101のスプリアス成分が小さいことも重要である。なぜなら、スプリアス成分が大きいと、アンテナ114で受信したRF信号に含まれる所望のチャネル以外のチャネル成分がミキサ回路を通過し、受信機の受信特性を劣化させるからである。上述のように、第1及び第2の実施形態に係る発振装置は、発振停止に陥らず安定発振が可能であり、さらに、動作電流を基準値以上の発振レベルが得られる範囲で可及的に下げることによりスプリアス成分を小さくすることができる。したがって、本実施形態に係る受信機100は、安定動作が可能で良好な受信特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施形態に係る発振装置の構成を示す図。
【図2】第1の実施形態に係る動作電流の制御フローを示す図。
【図3】第2の実施形態に係る動作電流の制御フローを示す図。
【図4】第3の実施形態に係る無線通信装置の受信機の構成を示す図。
【符号の説明】
【0047】
11 水晶発振器、12 発振レベル検出及び電流制御部、13 可変電流源、14 タイマー群、14a,14b,14c,14d タイマー、15 発振信号、16a1,16b1,16c1,16d1 スタート信号、16a2,16b2,16c2,16d2 タイムアウト信号、17 動作電流、18 電流制御信号、20 発振装置、110 局部発振器、112 ミキサ回路、114 アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電流源から動作電流が加えられて発振信号を出力する発振器と、
予め決められた時間の計測を開始し、前記計測が終了するとタイムアウト信号を出力する、少なくとも一つのタイマーと、
前記タイマーから出力される前記タイムアウト信号を受信したときに、前記発振器から出力される前記発振信号の発振レベルと基準レベルとを比較し、前記発振レベルが前記基準レベル以上である場合、前記発振器に加えられる前記動作電流を減少させる制御を少なくとも1回行う制御部と、
を備えることを特徴とする発振装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記タイマーから出力される前記タイムアウト信号を受信したとき、前記発振器から出力される前記発振信号の発振レベルと基準レベルとを比較し、前記発振レベルが前記基準レベル未満である場合、前記発振器に加えられる前記動作電流を所定量だけ増加させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の発振装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記動作電流を増加させる制御を少なくとも1回行うことにより、前記発振レベルを前記基準レベル以上にすることを特徴とする請求項1に記載の発振装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記動作電流を減少させる制御を行う毎に、前記発振器に加えられる前記動作電流を減少させ、前記動作電流を所定の定常電流に到達させることを特徴とする請求項1に記載の発振装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一つに記載の発振装置と、
無線周波数信号を受信するアンテナと、
前記発振装置から出力される前記発振信号及び前記アンテナにより受信された前記無線周波数信号が入力され、前記発振信号を用いて前記無線周波数信号を周波数変換する、ミキサ回路と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−194839(P2009−194839A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−36133(P2008−36133)
【出願日】平成20年2月18日(2008.2.18)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(391016358)東芝情報システム株式会社 (149)
【出願人】(506101285)東芝情報システムテクノロジー株式会社 (28)
【Fターム(参考)】