説明

皮膚洗浄剤組成物

【課題】 硬水中でも泡立ちが良く、すすぎ時のきしみ感がなくなめらかで、かつ洗浄後のつっぱり感が少なく、皮膚に対してマイルドな皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 (A)4価以上の糖アルコール 25質量%以上、
(B)炭素数14以上の脂肪酸及び/又はその塩 1質量%以上、
(C)炭素数12以下の脂肪酸及び/又はその塩 1質量%未満、
(D)エデト酸、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びヒドロキシエタンジホスホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物 0.01〜2質量%
を含有する皮膚洗浄剤組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬水中でも泡立ちが良く、すすぎ時のきしみ感がなくなめらかで、かつ洗浄後のつっぱり感が少なく、皮膚に対してマイルドな皮膚洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、泡立ちが良く、洗い上がりがさっぱりとする皮膚用の洗浄用界面活性剤として、高級脂肪酸塩が広く用いられている。しかしながら、炭素数14以上の長鎖脂肪酸塩は洗浄中に水道水中のカルシウムイオン等の2価金属イオンと結合し金属塩(スカム)を生じる性質があり、これが皮膚に付着する。このため、特に長鎖脂肪酸塩を用いた場合には、すすぎ時のきしみ感や洗いあがりのつっぱり感、また硬水中で用いた場合、起泡力が低下するという欠点があった。
【0003】
これらの問題を解決するために、硬水中でも起泡性と皮膚の感触に優れた洗浄剤として、脂肪酸塩にアミドエーテル誘導体と金属封鎖剤とを組み合わせた洗浄剤が提案されている(特許文献1:特開平10−218758号公報)。しかしながら、従来の金属封鎖剤は種類により配合量に制限があったり、また配合上限が定められていないものについても製剤の安定性や皮膚刺激性の点から配合量が制約されるため、充分な効果を発揮できるものではなかった。
【0004】
また、高級脂肪酸塩に特定の多価アルコール及び炭を添加することで肌への刺激抑制を図った洗浄剤組成物が提案されている(特許文献2:特開2002−167325号公報)。しかしながら、この技術ではすすぎ時のきしみのなさが充分ではなく、また炭素数12以下の高級脂肪酸塩を配合した場合、洗浄中や洗浄後の皮膚に対するマイルドさが充分ではないという問題があった。
【0005】
さらに、ラウリン酸を含有せず、高級脂肪酸塩以外のアニオン界面活性剤及び両性界面活性剤の少なくともいずれかを使用することにより、皮膚に対するマイルドさを図ったクリーム状洗浄剤組成物が提案されている(特許文献3:特開平7−309742号公報)。しかしながら、この技術ではすすぎ時のきしみのなさが充分ではないという問題があった。加えて、洗い上がりのつっぱり感を緩和する手段として、油分や高分子を配合する方法が一般的に用いられている。しかしながら、充分な効果を得ようとして、これらを多量に配合した場合、すすぎ易さやさっぱり感が損なわれるという欠点があった。以上のことから、硬水中でも泡立ちが良く、すすぎ時のきしみ感がなくなめらかで、かつ洗浄後のつっぱり感が少なく、皮膚に対してマイルドな皮膚洗浄剤組成物が望まれていた。
なお、本発明に関連する先行技術文献としては下記が挙げられる。
【0006】
【特許文献1】特開平10−218758号公報
【特許文献2】特開2002−167325号公報
【特許文献3】特開平7−309742号公報
【特許文献4】特開平6−212198号公報
【特許文献5】特公表7−501785号公報
【特許文献6】特開平8−269485号公報
【特許文献7】特開平10−273429号公報
【特許文献8】特開平11−180855号公報
【特許文献9】特開2001−31561号公報
【特許文献10】特開2004−155716号公報
【特許文献11】特表平7−501785号公報
【特許文献12】特開平10−273429号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、硬水中でも泡立ちが良く、すすぎ時のきしみ感がなくなめらかで、かつ洗浄後のつっぱり感が少なく、皮膚に対してマイルドな皮膚洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、皮膚洗浄剤組成物中の(B)炭素数14以上の脂肪酸塩及び/又はその塩1質量%以上、かつ(C)炭素数12以下の脂肪酸及び/又はその塩を1質量%未満にすることで皮膚に対してよりマイルドになり、これらに(D)エデト酸、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びヒドロキシエタンジホスホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物0.01〜2質量%と、(A)4価以上の糖アルコール25質量%以上とを組み合わせて配合することにより、硬水中でも泡立ちが良く、かつすすぎ時にスカムの皮膚への吸着によるきしみ感がなくなめらかで、洗浄後のつっぱり感が少なくなることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0009】
従って、本発明は
[1].(A)4価以上の糖アルコール 25質量%以上、
(B)炭素数14以上の脂肪酸及び/又はその塩 1質量%以上、
(C)炭素数12以下の脂肪酸及び/又はその塩 1質量%未満、
(D)エデト酸、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びヒドロキシエタンジホスホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物 0.01〜2質量%
を含有する皮膚洗浄剤組成物、
[2].(A)成分がソルビトール、キシリトール、マンニトール、エリスリトール及びラクチトール、マルチトールから選ばれる1種又は2種以上の糖アルコールである[1]記載の皮膚洗浄剤組成物を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の皮膚洗浄剤組成物によれば、硬水中でも泡立ちが良く、すすぎ時のきしみ感がなくなめらかで、かつ洗浄後のつっぱり感が少なく皮膚に対してマイルドな洗いあがりが得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(A)成分は4価以上の糖アルコールである。4価以上の糖アルコールとは糖アルコール構造内に存在するアルコール性水酸基が4個以上のものをいう。具体的には、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、エリスリトール、ラクチトール、及びマルチトール等が挙げられる。3価以下の糖アルコールではすすぎ時のきしみ感と洗浄後のつっぱり感を抑える効果が得られない。上記糖アルコールは1種単独で又は2種以上を適且組み合わせて用いることができ、D体、L体及びそれらの混合物をいずれも使用することができる。
【0012】
(A)成分の配合量は、皮膚洗浄剤組成物全量に対して25質量%以上であり、25〜45質量%が好ましく、より好ましくは30〜45質量%である。(A)成分を25質量%以上配合することにより、(D)成分との相乗効果によってすすぎ時のきしみ感がなくなめらかとなり、洗浄後のつっぱり感が少なく良好な使用感が得られる。なお、(A)成分の含有量の上限は特に限定されないが50質量%であり、50質量%を超えるとすすぎ時にぬるつきが生じる場合がある。なお、配合量は(A)成分が2種類以上ある場合はその合計量である。
【0013】
(B)成分は炭素数14以上の脂肪酸及び/又はその塩であり、例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸と、これらの塩が挙げられ、脂肪酸における塩は特に制限はなく、例えばアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、アミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。上記炭素数14以上の脂肪酸及び/又はその塩は1種単独で又は2種以上を適且組み合わせて用いることができる。
【0014】
(B)成分の配合量は、皮膚洗浄剤組成物全量に対して1質量%以上であり、液体製剤では1〜30質量%が好ましく、より好ましくは3〜25質量%である。クリーム状製剤の場合5〜40質量%が好ましく、より好ましくは10〜35質量である。固体製剤の場合20〜70質量%が好ましく、より好ましくは30〜60質量%である。配合量が1質量%未満の時には泡立ちが不十分であり、配合量の上限は特に限定されないが、70質量%以上では泡立ちは優れるが、きしみ感やつっぱり感を生じる場合がある。
【0015】
(C)成分は炭素数12以下の脂肪酸及び/又はその塩であり、ラウリン酸、ラウリン酸塩等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。脂肪酸における塩は特に制限はなく、例えばアルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)、アミン塩、アンモニウム塩等が挙げられる。(B)及び(C)の脂肪酸塩は、配合時に脂肪酸と塩基を単独に配合して処方系の中で脂肪酸塩を形成せしめてもよい。
【0016】
(C)成分の配合量は、皮膚洗浄剤組成物全量に対して1質量%未満であり、0.2質量%未満が好ましい。(C)成分は組成物中に含まれなくてもよく、皮膚に対するマイルドさの点からはその配合量が少ないほど良い。(B)及び(C)の脂肪酸塩をそれぞれ上記範囲とすることで、泡立ち、さっぱり感、皮膚に対するマイルド性が良好な皮膚洗浄剤となる。
【0017】
(D)成分はエデト酸、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びヒドロキシエタンジホスホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物である。この化合物としては、エデト酸、及びエデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム等のエデト酸塩、ならびにヒドロキシエタンジホスホン酸、及びヒドロキシエタンジホスホン酸三ナトリウム、ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム等のヒドロキシエタンジホスホン酸塩が挙げられる。これらの化合物は、配合時に酸と塩基を単独に配合して処方系の中で塩を形成せしめてもよい。
【0018】
(D)成分の配合量は、皮膚洗浄剤組成物全量に対して0.01〜2質量%である。配合量が0.01質量%未満の場合には、きしみ感・つっぱり感を抑制する効果が充分ではない。また、2質量%を超えると皮膚に対するマイルド性に劣ることがある。
【0019】
本発明の皮膚洗浄剤組成物には、上記必須成分の他に通常皮膚洗浄剤組成物に用いられる他の任意成分、例えば、他の界面活性剤(アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤)、油分、シリコーン類、セルロース類、アルコール類、多価アルコール、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、香料、色素、滑沢剤、顔料、無機粉体、ビタミン類、アミノ酸類、水、エタノール等を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。また、これら成分は使用するpHの範囲も特に限定されない。
【0020】
両性界面活性剤としては、イミダゾリン型、アミドアミノ酸塩、アルキルベタイン型、ラウリン酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタイン型、スルホベタイン型、ホスホベタイン型等が挙げられる。ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ヤシ油脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸モノエタノールアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシド等が挙げられる。多価アルコールとしては、プロピレングリコール、1,3ブチレングリコールが挙げられる。
【0021】
本発明の皮膚洗浄剤組成物の性状は、特に限定されるものではなく、例えば、クリーム状、ペースト状、ゲル状、液体状、固体状等の剤系とすることができる。また、可溶化系、乳化系、粉体分散系等特に限定されない。皮膚洗浄剤組成物の使用方法は特に限定されず、全身、顔及び手に通常の使用方法で使用することができる。
【0022】
また、本発明の皮膚洗浄剤組成物は、上記必須成分と任意成分とを適当に配合し、皮膚洗浄剤組成物の常法に準じて調製することができる。
【実施例】
【0023】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%を示し、表中の各成分の量は純分換算した量である。
【0024】
[実施例1〜16及び比較例1〜8]
表1〜3に示す組成の皮膚洗浄剤組成物を常法に準じて調製し、実施例1〜16及び比較例1〜8の皮膚洗浄剤組成物を得た。各洗浄剤組成物の「硬水中での泡立ち」、「すすぎ時のきしみ感のなさ」、「すすぎ時のぬるつきのなさ」、「洗浄後のつっぱり感のなさ」及び「皮膚に対するマイルドさ」を下記方法にて評価した。結果を下記表1〜3に併記する。
【0025】
(1)硬水中での泡立ち評価方法
パネラー20名が実施例及び比較例の皮膚洗浄剤組成物を10度硬水で20倍希釈した後、これを用いて全身を洗浄し、下記評価基準に基づいて泡の量を官能評価した。表中にはパネラーの平均値を記載した。平均値が3点以上であれば泡立ちは良好である。
〈評価基準〉
4点:良い
3点:やや良い
2点:悪い
1点:非常に悪い
【0026】
(2)すすぎ時のきしみ感のなさ、すすぎ時のぬるつきのなさ及び洗浄後のつっぱり感のなさ評価法
専門家評価者(n=10)が実施例及び比較例の皮膚洗浄剤組成物を1ヶ月間一日一回使用し、下記評価基準に基づいて上記各項目について官能評価した。表中には専門家評価者の平均値を記載した。平均値が3点以上であれば、「すすぎ時のきしみ感のなさ」、「すすぎ時のぬるつきのなさ」、「洗浄後のつっぱり感のなさ」に優れた洗浄剤組成物である。
〈すすぎ時のきしみ感のなさ評価基準〉
4点:きしみ感をまったく感じず、なめらかさがある
3点:きしみ感がない
2点:ややきしみ感がある
1点:強いきしみ感がある
〈すすぎ時のぬるつきのなさ評価基準〉
4点:ぬるつきをまったく感じず、さっぱり感がある
3点:ぬるつきがない
2点:ややぬるつきを感じる
1点:ぬるつきが強く、すすぎきれた感じがしない
〈洗浄後のつっぱり感のなさ評価基準〉
4点:つっぱり感がまったくない
3点:つっぱり感がない
2点:ややつっぱり感がある
1点:強いつっぱり感がある
【0027】
(3)皮膚に対するマイルドさ評価法
専門家評価者(n=10)が実施例及び比較例の皮膚洗浄剤組成物を1ヶ月間一日一回使用し、洗浄中及び洗浄後の刺激感(肌のちくちく感、ひりひり感等)を官能評価した。表中には専門家評価者の平均値を記載した。平均値が3点以上であれば、皮膚に対してマイルドな洗浄剤組成物である。
〈皮膚に対するマイルドさ評価基準〉
3点:洗浄中及び洗浄後に刺激感がまったくない
2点:洗浄中及び洗浄後にやや刺激感がある
1点:洗浄中及び洗浄後に明らかな刺激感がある
【0028】
【表1】

【0029】
【表2】

【0030】
【表3】

【0031】
上記表の結果から明らかなように、実施例1〜16の皮膚洗浄剤組成物は硬水中での泡立ち、すすぎ時のきしみ感とぬるつきのなさ、洗浄後のつっぱり感のなさ及び皮膚に対するマイルドさに優れていることがわかった。これに対し比較例1〜4はすすぎ時のぬるつきのなさ、皮膚に対するマイルドさは優れているが、硬水中での泡立ち、すすぎ時のきしみ感のなさ、洗浄後のつっぱり感のなさが良好ではない。比較例5、6はすすぎ時のぬるつきのなさは優れているが、硬水中での泡立ち、すすぎ時のきしみのなさ、洗浄後のつっぱり感のなさ、皮膚に対するマイルドさが良好ではない。比較例7は硬水中での泡立ち、すすぎ時のきしみ感のなさ、すすぎ時のぬるつきのなさに優れているが、洗浄後のつっぱり感と皮膚に対するマイルドさが良好ではない。比較例8はすすぎ時のぬるつきのなさ、皮膚に対するマイルドさには優れているが、硬水中での泡立ち、すすぎ時のきしみ感のなさ、洗浄後のつっぱり感のなさが良好ではない。
【0032】
[実施例17]
ポンプ式泡吐出容器充填 液体洗顔料 組成(%)
ミリスチン酸カリウム 2.5
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.0
(エナジコールL−30B,ライオン化学(株)製)
マンニトール 10.0
ソルビトール 15.0
プロピレングリコール 15.0
POE(2)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 3.0
(アミゼット2CY 川研ファインケミカル(株)製)
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.2
香料A 1.0
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成を水酸化カリウムでpH10.0に調整し、ポンプ式泡吐出容器に充填して製品とした。
【0033】
[実施例18]
液体洗顔剤 組成(%)
ミリスチン酸トリエタノールアミン 10.0
パルミチン酸トリエタノールアミン 2.0
ラウロイルメチル−β−アラニントリエタノールアミン 3.0
カチオン化セルロース 0.2
(レオガードGPS ライオン化学(株)製)
プロピレングリコール 5.0
キシリトール 25.0
アクリル酸アルキル共重合体 1.2
(レオアールMS−200 ライオン化学(株)製)
ジステアリン酸エチレングリコール 2.0
香料B 1.0
エデト酸 0.1
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成をトリエタノールアミンでpH7.5に調整し、任意の容器(ボトル、ポンプボトル、袋状容器等)に充填して製品とした。
【0034】
[実施例19]
洗顔フォーム 組成(%)
ミリスチン酸 15.0
パルミチン酸 10.0
ステアリン酸 3.0
水酸化カリウム 5.5
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 0.3
(カヤクリルレジンM−50、日本化薬(株)製)
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 3.0
(オバゾリンCAB−30,東邦化学(株)製)
POE(3)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2.0
(EMALEX GWIS−103、日本エマルジョン(株)製)
POE(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 2.0
(EMALEX GM−5、日本エマルジョン(株)製)
1,3−ブチレングリコール 5.0
ソルビトール 30.0
エデト酸 0.4
香料C 0.5
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成をpH8.5〜9.0とし、任意の容器(チューブ、ジャー容器等)に充填して製品とした。
【0035】
[実施例20]
クレンジングジェル組成物 組成(%)
ミリスチン酸トリエタノールアミン 6.0
N−ラウロイル−N−メチル−β−アラニントリエタノールアミン 2.0
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 0.3
(カヤクリルレジンM−50、日本化薬(株)製)
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3.0
(ホームリードCD,ライオン化学(株)製)
POE(3)ラウリルエーテル硫酸塩 4.0
POE(10)ベヘニルエーテル 3.0
(エマレックスBHA−10、日本エマルジョン(株)製)
イソノナン酸イソノニル 2.0
アクリル酸アルキル共重合体エマルション 1.5
(レオアールMS−200、ライオン化学(株)製)
キシリトール 35.0
イソプロピルメチルフェノール 0.1
ラポナイトXLG(日本シリカ(株)製) 0.3
ポリエチレン末(平均粒系100μm) 0.3
エデト酸 0.1
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1
香料D 1.0
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成をトリエタノールアミンでpH8.0に調整し、任意の容器(チューブ、ジャー容器、ボトル等)に充填して製品とした。
【0036】
[実施例21]
ボディソープ 組成(%)
ミリスチン酸カリウム 12.0
パルミチン酸カリウム 3.0
ラウロイルメチル−β−アラニンカリウム 4.5
マンニトール 30.0
プロピレングリコール 7.0
アクリル酸・アルキル共重合体エマルション 1.0
(レオアールMS−200、ライオン化学(株)製)
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.2
(カヤクリルレジンM−50、日本化薬(株)製)
エデト酸四ナトリウム四水塩 0.2
香料A 0.7
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成を水酸化カリウムでpH10.0に調整し、任意の容器(ボトル、ポンプボトル、袋状容器等)に充填し製品とした。
【0037】
[実施例22]
クリーム状洗顔剤 組成(%)
ミリスチン酸 5.0
N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム 18.0
ラウリルスルホコハク酸ナトリウム 3.0
ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム 2.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン(6E.O) 1.0
(EMALEX GM−1000、日本エマルジョン(株)製)
ピログルタミン酸ポリオキシエチレングリセリル(25E.O.) 3.0
(EMALEX GPI−25、日本エマルジョン(株)製)
ポリエチレングリコール300000 0.5
ソルビトール 35.0
プロピレングリコール 5.0
ヒドロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム 0.2
香料B 0.1
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成をpH5.5〜6.0とし、任意の容器(チューブ、ジャー容器等)に充填して製品とした。
【0038】
[実施例23]
液体洗顔料 組成(%)
ミリスチン酸カリウム 5.0
ラウロイルメチル−β−アラニンカリウム 3.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.0
ソルビトール 30.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.3
(HPMC60SH−4000 信越化学工業(株)製)
エチレングリコールジステアレート 0.5
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.05
エデト酸三ナトリウム 0.05
香料C 0.2
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成を水酸化カリウムでpH10.0に調整し、任意の容器(ボトル、ポンプボトル、袋状容器等)に充填して製品とした。
【0039】
[実施例24]
固形洗浄料 組成(%)
ミリスチン酸ナトリウム 20.0
パルミチン酸ナトリウム 25.0
ステアリン酸ナトリウム 20.0
オレイン酸ナトリウム 2.0
ソルビトール 32.0
エデト酸 0.2
香料B 1.0
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成を任意の容器(紙、袋状容器等)で包装して製品とした。
【0040】
[実施例25]
クリーム状洗顔剤 組成(%)
ミリスチン酸 5.0
N−ミリストイル−L−グルタミン酸ナトリウム 18.0
ラウリルスルホコハク酸ナトリウム 3.0
ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム 2.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン(6E.O) 1.0
(EMALEX GM−1000、日本エマルジョン(株)製)
ピログルタミン酸ポリオキシエチレングリセリル(25E.O.) 3.0
(EMALEX GPI−25、日本エマルジョン(株)製)
ポリエチレングリコール300000 0.5
エリスリトール 30.0
プロピレングリコール 5.0
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.2
香料D 0.1
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成をpH5.5〜6.0とし、任意の容器(チューブ、ジャー容器等)に充填して製品とした。
【0041】
[実施例26]
ボディソープ 組成(%)
ミリスチン酸カリウム 12.0
パルミチン酸カリウム 3.0
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 4.5
(アモーゲンSH、第一工業製薬(株)製)
マルチトール 35.0
プロピレングリコール 7.0
アクリル酸・アルキル共重合体エマルション 1.0
(レオアールMS−200、ライオン化学(株)製)
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体 0.2
(カヤクリルレジンM−50、日本化薬製)
エデト酸四ナトリウム 0.1
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1
香料A 0.7
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成を水酸化カリウムでpH10.0に調整し、任意の容器(ボトル、ポンプボトル、袋状容器等)に充填し製品とした。
【0042】
[実施例27]
ポンプ式泡吐出容器充填 液体洗顔料 組成(%)
ミリスチン酸カリウム 3.5
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 2.0
(ソフタゾリンLPB−R,川研ファインケミカル(株)製)
ラクチトール 10.0
ソルビトール 15.0
プロピレングリコール 15.0
POE(2)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 3.0
(アミゼット2CY 川研ファインケミカル(株)製)
エデト酸 0.1
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.1
香料A 1.0
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成を水酸化カリウムでpH10.0に調整し、ポンプ式泡吐出容器に充填して製品とした。
【0043】
[実施例28]
液体洗顔料 組成(%)
ラウリン酸カリウム 0.8
ミリスチン酸カリウム 6.0
パルミチン酸カリウム 1.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3.0
(ソフタゾリンLPB−R,川研ファインケミカル(株)製)
マルチトール 10.0
ソルビトール 15.0
プロピレングリコール 10.0
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 0.2
(HPMC60SH−4000 信越化学工業(株)製)
POE(2)ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
(アミゼット2CY 川研ファインケミカル製)
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.2
香料A 1.0
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成を水酸化カリウムでpH10.0に調整し、任意の容器(ボトル、ポンプボトル、袋状容器等)に充填して製品とした。
【0044】
[実施例29]
洗顔フォーム 組成(%)
ラウリン酸 0.5
ミリスチン酸 14.0
パルミチン酸 11.0
ステアリン酸 3.0
水酸化カリウム 5.5
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体液 0.2
(カヤクリルレジンM−50、日本化薬(株)製)
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 3.0
(アモーゲンSH,第一工業製薬(株)製)
POE(3)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2.0
(EMALEX GWIS−103、日本エマルジョン(株)製)
POE(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 2.0
(EMALEX GM−5、日本エマルジョン(株)製)
1,3−ブチレングリコール 8.0
ソルビトール 30.0
ヒドロキシエタンジホスホン酸 0.15
香料B 0.2
精製水 バランス
合計 100.0
上記組成をpH8.5〜9.0とし、任意の容器(チューブ、ジャー容器等)に充填して製品とした。
【0045】
上記組成に従って、実施例17〜29の洗浄剤組成物を各製剤の常法に準じて調製した。これらについて、上記実施例1〜16と同様に硬水中での泡立ち、すすぎ時のきしみ感、ぬるつきのなさ、及び洗浄後のつっぱり感のなさを評価したところ、いずれも効果に優れるものであった。なお、上記実施例及び比較例で使用される香料は、特開2002−128658号公報の[0027]〜[0045]記載のリストを引用することにより本明細書の開示の一部とされる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)4価以上の糖アルコール 25質量%以上、
(B)炭素数14以上の脂肪酸及び/又はその塩 1質量%以上、
(C)炭素数12以下の脂肪酸及び/又はその塩 1質量%未満、
(D)エデト酸、エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸及びヒドロキシエタンジホスホン酸塩から選ばれる1種又は2種以上の化合物 0.01〜2質量%
を含有する皮膚洗浄剤組成物。
【請求項2】
(A)成分がソルビトール、キシリトール、マンニトール、エリスリトール、ラクチトール及びマルチトールから選ばれる1種又は2種以上の糖アルコールである請求項1記載の皮膚洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2007−39350(P2007−39350A)
【公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−223009(P2005−223009)
【出願日】平成17年8月1日(2005.8.1)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】