説明

皿供給装置

【課題】皿ストック部に積載した皿を1枚ずつ安定且つスピーディに搬送コンベア上に供給することができ、さらに絵柄等の異なる複数種の皿を指定・選別して搬送コンベア上にスムーズに逐次供給することを可能にした皿供給装置を提供する。
【解決手段】絵柄等の異なる複数種の皿を各積載収容可能とし、各下部に皿落下口を備えた複数の皿ストック部4a、4b、4cと、該皿ストック部の落下口下縁部に設け、周面に皿の両端縁部を受けるよう周面に凹設した周溝19、および皿の両端縁部を係入するよう中心軸に平行に穿設した係止溝20それぞれを備えて成る左右一対の皿出旋回軸18と、該皿ストック部の落下口から皿出旋回軸18を介して下方に落下した皿を、2つの皿係合凹部17を備えた移動枠15の左右往復横スライドによって搬送コンベア5側に順次移載する皿横移送型16とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば回転寿司の寿司ロボット等にて2個ずつ皿に盛り付けた寿司を効率良く提供するためのシャリ玉成形装置に係り、皿ストック部に積載されている絵柄等の異なる皿の内いずれかを指定して搬送コンベアによりシャリ玉成形部下方のシャリ玉載せ位置に移送させるための皿供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シャリ玉成形装置において、シャリ玉成形部下方のシャリ玉載せ位置への皿の供給、特に絵柄等の異なる複数種の皿を選択的に供給するシステムを備えた皿供給装置は存在しない。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そこで、本発明は、皿ストック部に積載されている皿を1枚ずつ安定且つスピーディに搬送コンベア上に供給させることができ、さらに絵柄等の異なる複数種の皿を指定・選別して搬送コンベア上にスムーズに逐次供給させることを可能にした皿供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述した課題を解決するため、本発明にあっては、絵柄の異なる複数種の皿を各積載収容可能とし、各下部に皿落下口を備えた複数の皿ストック部と、該皿ストック部の落下口から下方に落下した皿を、2つの皿係合凹部を備えた移動枠の左右往復横スライドによって搬送コンベア側に順次移載させる皿横移送型とを備えて成ることを特徴とする。
【0005】
前記皿ストック部の落下口下縁部に設けられ、周面に皿の両端縁部を受けるよう周面に凹設した周溝、および皿の両端縁部を係入させるよう中心軸に平行に穿設された係止溝それぞれを備えて成る左右一対の皿出旋回軸を含むものとなっている。
【0006】
皿ストック部は、絵柄等の異なる3種類の皿を各積載収容可能とするよう、左皿ストック部と、中央皿ストック部と、右皿ストック部との3箇所から成り、中央皿ストック部の下方に搬送コンベアを配置させると共に、皿横移送型は、各皿ストック部の下方で搬送コンベアを横切るように左右に横スライド可能とする移動枠によって形成されている。
【0007】
上部に備えたホッパーからシャリを解しながら供給するシャリ供給部と、供給されたシャリを左右一対のターンテーブルに設けた各成形孔内に供給するシャリ分岐ローラを備えた左右二連の縦コンベア部と、各成形孔内のシャリを押圧成形型により押圧することで同時に2個ずつのシャリ玉を成形するシャリ玉成形部とを備えたシャリ玉成形装置の皿供給装置であって、絵柄の異なる複数種の皿を各積載収容可能とし、各下部に皿落下口を備えた複数の皿ストック部と、該皿ストック部の落下口下縁部に設けられ、周面に皿の両端縁部を受けるよう周面に凹設した周溝、および皿の両端縁部を係入させるよう中心軸に平行に穿設された係止溝それぞれを備えて成る左右一対の皿出旋回軸と、該皿ストック部の落下口から皿出旋回軸を介して下方に落下した皿を、2つの皿係合凹部を備えた移動枠の左右往復横スライドによって搬送コンベア側に順次移載させる皿横移送型とを備え、当該搬送コンベアにより複数の皿ストック部から一枚ずつ皿を指定・選別してシャリ玉成形部下方のシャリ玉載せ位置に移送させることを可能にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、皿ストック部に積載されている皿を1枚ずつ安定且つスピーディに搬送コンベア上に供給させることができ、さらに絵柄等の異なる複数種の皿を指定・選別して搬送コンベア上にスムーズに逐次供給させることが可能である。
【0009】
すなわち、本発明は、絵柄等の異なる複数種の皿を各積載収容可能とし、各下部に皿落下口を備えた複数の皿ストック部と、該皿ストック部の落下口から下方に落下した皿を、2つの皿係合凹部を備えた移動枠の左右往復横スライドによって搬送コンベア側に順次移載させる皿横移送型とを備えて成るので、回転寿司店等のシャリ玉成形装置の皿供給の目的として使用した際に、皿の指定・選別した枚数を安定且つスピーディに搬送コンベア上に供給させることができ、しかも皿の供給作業が衛生的で且つ短縮化できる。
【0010】
また、前記皿ストック部の落下口下縁部に設けられ、周面に皿の両端縁部を受けるよう周面に凹設した周溝、および皿の両端縁部を係入させるよう中心軸に平行に穿設された係止溝それぞれを備えて成る左右一対の皿出旋回軸を含むものとしたので、皿ストック部に積載されている皿を1枚ずつ安定且つスピーディに下方に落下させることができる。
【0011】
皿ストック部は、絵柄等の異なる3種類の皿を各積載収容可能とするよう、左皿ストック部と、中央皿ストック部と、右皿ストック部との3箇所から成り、中央皿ストック部の下方に搬送コンベアを配置させると共に、皿横移送型は、各皿ストック部の下方で搬送コンベアを横切るように左右に横スライド可能とする移動枠によって形成されているので、絵柄等の異なる複数種の皿を指定・選別して搬送コンベア上にスムーズに逐次供給させることができる。しかも、移動枠の皿横移送型を使用していることで、搬送コンベアで皿を搬送している間に、他の皿を搬送コンベア側に移載させることができる。したがって、皿の供給時間の短縮が可能となり、顧客への迅速な対応が可能となる。
【0012】
上部に備えたホッパーからシャリを解しながら供給するシャリ供給部と、供給されたシャリを左右一対のターンテーブルに設けた各成形孔内に供給するシャリ分岐ローラを備えた左右二連の縦コンベア部と、各成形孔内のシャリを押圧成形型により押圧することで同時に2個ずつのシャリ玉を成形するシャリ玉成形部とを備えたシャリ玉成形装置の皿供給装置であって、絵柄等の異なる複数種の皿を各積載収容可能とし、各下部に皿落下口を備えた複数の皿ストック部と、該皿ストック部の落下口下縁部に設けられ、周面に皿の両端縁部を受けるよう周面に凹設した周溝、および皿の両端縁部を係入させるよう中心軸に平行に穿設された係止溝それぞれを備えて成る左右一対の皿出旋回軸と、該皿ストック部の落下口から皿出旋回軸を介して下方に落下した皿を、2つの皿係合凹部を備えた移動枠の左右往復横スライドによって搬送コンベア側に順次移載させる皿横移送型とを備え、当該搬送コンベアにより複数の皿ストック部から一枚ずつ皿を指定・選別してシャリ玉成形部下方のシャリ玉載せ位置に移送させることを可能にしたので、回転寿司店等のシャリ玉成形装置において、皿の指定・選別した枚数を安定且つスピーディに搬送コンベア上に供給させることができ、したがって、皿の供給作業が衛生的で且つ短縮化でき、しかも顧客の急な寿司の注文にも瞬発的に対応することができる。例えば、皿ストック部を、中央のワサビ無し用絵皿を収容する中央皿ストック部と、左右のワサビ有り用絵皿を収容する左右皿ストック部との3箇所によって構成すれば、ワサビ塗布の有無の指定が可能となり、サビ抜きを好む子供等の顧客への迅速な対応も可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明に係る皿供給装置を実施するための最良の一形態を詳細に説明する。
【0014】
本発明に係るシャリ玉成形装置は、図1乃至図4に示すように、上部に備えたホッパーHからシャリを解しローラR1で解しながら供給するシャリ供給部1と、供給されたシャリをシャリ分岐ローラR2によって計量しながらクシ刃でカットして左右一対のターンテーブルTに設けた各成形孔内に供給するための左右二連の縦コンベア部2と、各成形孔内のシャリを押圧成形型Sにて予備成形と本成形とを行うことにより同時に2個ずつのシャリ玉Pを成形するためのシャリ玉成形部3とを備えている。尚、このシャリ供給部1には、シャリを温めるための加熱用ヒータを備えている。
【0015】
図4に示すように、ターンテーブルTにおけるシャリ玉成形部3の下方には搬送コンベア5が配されており、該搬送コンベア5の一端側には、例えば4本の起立棒4dで皿Qを囲繞するように支持して成る例えば3箇所の各皿ストック部4a、4b、4cに段積み状にセットされた皿供給装置4が設けられている。そして、各皿ストック部4a、4b、4cのいずれか1箇所から各1枚ずつを指定・選択して当該搬送コンベア5によりシャリ玉成形部3の下方に移送させるようにしてある。
【0016】
すなわち、皿供給装置4は、図5、図6、図7に示すように、絵柄等の異なる3種類の皿Qを各積載収容可能とした3つの皿ストック部4a、4b、4cそれぞれが、3つの皿ストック筒12の各上面に配置されている。例えば、皿ストック部4a、4b、4cは、ワサビ無し用絵皿を積載収容可能とする中央皿ストック部4bと、ワサビ有り用絵皿を積載収容可能とする左右皿ストック部4a、4cとの3箇所から成り、中央皿ストック部4bの下方で直角に移動するよう搬送コンベア5が配置される。これら各皿ストック筒12の側部には、皿終端検知センサー13が取り付けられている。
【0017】
また、皿ストック筒12の各中央には、皿ストック部4a、4b、4cにそれぞれ積載収容されている皿Qを下方に落下させるための皿落下口を備え、且つ該皿落下口の周壁下縁部には、図8に示すように、皿Qの両端縁部を受けるために周面中央部に凹設した周溝19と、皿の両端縁部を係入させるために中心軸中央部に平行に穿設された係止溝20とのそれぞれを備えて成る左右一対の皿出旋回軸18が互いに相対峙するようにして配されている。これら各皿出旋回軸18は、図5に示すように、シャフト21、プーリ22、切替連結歯車、無端ベルト等を介して駆動源23に連結されている。
【0018】
さらに詳しく説明すると、図9(a)に示すように、皿出旋回軸18は、その周面の周溝19で皿ストック筒12内の最下部の皿Qの両端縁部を下方から受けるようにしてから、図9(b)および図9(c)に示すように、各中心軸に平行に穿設されている係止溝20それぞれが対面した位置でこの皿Qの周縁部が入り込んで係止され、この対面位置から図9(d)に示すように、各皿出旋回軸18がさらに回転して係止溝20が下側を向くことで皿Qの係止が解除され、下方に落下させると同時に、皿出旋回軸18の周溝19で直上にある他の皿Qの両端縁部を下方から受けるようになっている。
【0019】
また、各皿ストック部4a、4b、4cの下方には、該皿ストック部4a、4b、4cの各落下口から下方に落下した皿Qを、2つの皿係合凹部17を備えた略E形状の移動枠15の左右往復横スライドによって搬送コンベア側に順次移載させる皿横移送型16を備えている。
【0020】
すなわち、皿横移送型16は、図7、図10、図11(a)乃至図11(c)に示すように、各皿ストック部の下方で搬送コンベア5を横切るようにして皿横移送下型16aが配置され、該皿横移送下型16aの上面を左右に横スライド可能とする略E形状の移動枠15によって形成されている。この皿横移送型16は、図10に示すように、板材の一端側における左右対称位置に皿係合凹部17が各隣接配置されていることで略E形状の移動枠15となっており、皿ストック部4a、4b、4cの各落下口から下方に落下した皿Qはこの皿横移送型16の皿係合凹部17によって係止捕獲されてから、該皿Qを搬送コンベア5側に横スライドさせて当該搬送コンベア5上に移載させるようにしている。
【0021】
また、皿横移送下型16aの中間には、中央の皿ストック部4bの落下口および搬送コンベア5の位置に対応すべく円形等の開口部が形成されており、皿Qの周縁部が皿係合凹部17内周縁によって保持されながら搬送コンベア5に移送され、当該皿Qの底部が搬送コンベア5上に載置された際には、皿Qの底部周壁が開口部内周縁に所定の落差をもって当たることで皿Qのセンター出しが行えるようにしてある。尚、搬送コンベア5の周囲近傍には、図7に示すように、皿横移送型16から搬送コンベア5側に皿Qが移動したことを確認するための皿出し確認センサー14が取り付けられている。
【0022】
また、図4に示すように、シャリ玉成形部3の位置する搬送コンベア5の下方には、当該シャリ玉成形部3によって成形された各シャリ玉Pを皿Q上に載せるためのシャリ載せ突上型6aを使ったシャリ玉載せ機構6が設けられ、搬送コンベア5の他端側には、一式のワサビポンプにより各シャリ玉Pに均一にワサビを塗布可能とするよう吐出圧力を一定に保持するための気室を設けて成るワサビノズルを備えたワサビ塗布機構7が設けられている。また、このワサビ塗布機構7と同じ箇所には、各シャリ玉Pにワサビを塗布した後の皿Qを払い出して、図1乃至図3に示すネタ載せコンベア8に移載させるための皿払い出し機構9が設けられている。
【0023】
また、シャリ玉成形装置には、図1に示すように、例えば液晶タッチパネル式等による画面操作部10が設けられており、該画面操作部10のタッチ設定によって、皿供給装置4と、ワサビ塗布機構7のそれぞれに指令信号を送り、皿供給装置4による皿Qの供給枚数を指定・選択すると同時に、ワサビ塗布機構7によるワサビ塗布の有無を指定・選択することができるようにしている。例えば、この画面操作部10による皿供給装置4からの皿Qの供給パターンは、ワサビの「有有無」、「有無有」、「無有有」、「無無有」、「有無無」、「無有無」、「有有有」、「無無無」の8パターンが可能である。
【0024】
次に、以上のように構成された本発明に係る皿供給装置の最良の形態についての使用、動作の一例について詳細に説明する。
【0025】
先ず、3箇所の皿ストック部4a、4b、4cに皿Qをセットし、ホッパーHにシャリを投入して、装置の電源を入れる。このとき、画面操作部10によって、皿供給装置4による皿Qの供給枚数の指定、およびワサビ塗布機構7によるワサビ塗布の有無の指定を予め行っておく。
【0026】
ホッパーH内のシャリは、図4に示すシャリ供給部1の解しローラR1で解されてから、左右二連の縦コンベア部2のシャリ分岐ローラR2によって計量されながらクシ刃でカットされて左右一対のターンテーブルTに設けた各成形孔内に供給される。このとき、シャリは加熱用ヒータによって常時温められている。
【0027】
各成形孔内のシャリは、ターンテーブルTのシャリ玉成形部3にて、押圧成形型Sによる予備成形と本成形とによって同時に2個ずつのシャリ玉Pが成形される。
【0028】
これと同時に、図7、図11(a)、図11(b)、図11(c)に示すように、皿供給装置4の各皿ストック部4a、4b、4cの皿Qが画面操作部10によって指定・選択されて、皿出旋回軸18が回転駆動される。このとき、図9(a)に示すように、この皿出旋回軸18周面の周溝19で皿ストック筒12内の最下部の皿の両端縁部を下方から受けるようにしてから、図9(b)および図9(c)に示すように、各係止溝20それぞれが対面した位置でこの皿Qの周縁部が入り込んで係止される。また、この対面位置から図9(d)に示すように、各皿出旋回軸18がさらに回転して係止溝20が下側を向くことで皿Qの係止が解除されて下方に落下されると同時に、皿出旋回軸18の周溝19で直上にある他の皿Qの両端縁部を下方から受ける。このとき、最下段にある皿Qの位置は皿終端検知センサー13によって検知されて、皿出旋回軸18の回転は一次停止する。而して、各皿ストック部4a、4b、4cの皿Qは水平姿勢を維持した状態で安定且つスムーズに逐次落下させられる。
【0029】
例えば、皿ストック部4a、4b、4cが、中央のワサビ無し用絵皿を収容する中央皿ストック部4bと、左右のワサビ有り用絵皿を収容する左右皿ストック部4a、4cとの3箇所から成る場合には、図11(a)に示すように、左皿ストック部4aから落下するワサビ有り用絵皿を皿横移送型16の左側の皿係合凹部17で受けて右横スライドにより当該皿Qを搬送コンベア5側に移載させる。ついで、図11(b)に示すように、右皿ストック部4cから落下するワサビ有り用絵皿を皿横移送型16の右側の皿係合凹部17で受けて左横スライドにより当該皿Qを搬送コンベア5側に移載させる。このとき、皿出し確認センサー14によって、皿Qが皿横移送型16から搬送コンベア5側に皿Qが確実に移動したか否かを確認する。
【0030】
また、図11(c)に示すように、中央皿ストック部4bから落下するワサビ無し用絵皿を皿横移送型16の左右いずれかの皿係合凹部17で受けた際には、皿横移送型16を左右に横スライドさせずに、左右いずれかの皿係合凹部17を介して当該皿Qが搬送コンベア5上に直接落下される。
【0031】
皿Qが搬送コンベア5側に移載された際には、図10(a)、(b)に示すように、皿Qは搬送コンベア5の移動によって皿係合凹部17から離脱されて、当該搬送コンベア5によってシャリ玉成形部3の下方のシャリ玉載せ位置まで移送される。
【0032】
搬送されてきた皿Qはシャリ玉載せ位置で停止してから、図4に示すように、シャリ玉載せ機構6の前後一対のシャリ載せ突上型6aが、搬送コンベア5を介して前後で上昇し、皿Qの両側縁部を持ち上げてターンテーブルTのシャリ落とし孔位置に当接させ、シャリ玉Pを迎えると同時にターンテーブルTのシャリ落とし孔を通じて皿Qに2つのシャリ玉Pを載せる。
【0033】
そして、盛り付けた皿Qは、再度、搬送コンベア5でワサビ塗布機構7の位置まで搬送され、図4に示すように、ワサビ塗布機構7のワサビノズルから気室を通じて各シャリ玉Pに均一定量のワサビが塗布される。
【0034】
各シャリ玉Pにワサビを塗布した後には、図4に示すように、皿払い出し機構9の往復揺動する払い出し型9bにより皿Qを払い出して図1乃至図3に示すネタ載せコンベア8に移載され、そこで、図3に示すネタケースダクト11等を介してネタが載せられてからレーン等に移される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明を実施するための最良の形態におけるシャリ玉成形装置の正面図である。
【図2】同じくシャリ玉成形装置の平面図である。
【図3】同じくシャリ玉成形装置の側面図である。
【図4】同じくシャリ玉成形装置の概略構成を側面から見た断面図である。
【図5】同じく皿供給装置の構成を概略的に示す断面図である。
【図6】同じく皿供給装置の平面図である。
【図7】同じく皿供給装置の正面図である。
【図8】同じく皿ストック筒下端の皿出旋回軸の配置例を示す側面図である。
【図9】(a)乃至(d)は、同じく皿出旋回軸の動作例を示す説明図である。
【図10】同じく皿横移送型の構成の一例を示し、(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図11】(a)乃至(c)は、皿横移送型の動作例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0036】
P シャリ玉
Q 皿
T ターンテーブル
H ホッパー
R1 解しローラ
R2 シャリ分岐ローラ
S 押圧成形型
1 シャリ供給部
2 縦コンベア部
3 シャリ玉成形部
4 皿供給装置
4a、4b、4c 皿ストック部
4d 起立棒
5 搬送コンベア
6 シャリ玉載せ機構
6a シャリ載せ突上型
7 ワサビ塗布機構
8 ネタ載せコンベア
9 皿払い出し機構
9a リンクアーム
9b 払い出し型
9c 溝型
10 画面操作部
11 ネタケースダクト
12 皿ストック筒
13 皿終端検知センサー
14 皿出し確認センサー
15 移動枠
16 皿横移送型
16a 皿横移送下型
17 皿係合凹部
18 皿出旋回軸
19 周溝
20 係止溝
21 シャフト
22 プーリ
23 駆動源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
絵柄等の異なる複数種の皿を各積載収容可能とし、各下部に皿落下口を備えた複数の皿ストック部と、該皿ストック部の落下口から下方に落下した皿を、2つの皿係合凹部を備えた移動枠の左右往復横スライドによって搬送コンベア側に順次移載させる皿横移送型とを備えて成ることを特徴とする皿供給装置。
【請求項2】
前記皿ストック部の落下口下縁部に設けられ、周面に皿の両端縁部を受けるよう周面に凹設した周溝、および皿の両端縁部を係入させるよう中心軸に平行に穿設された係止溝それぞれを備えて成る左右一対の皿出旋回軸を含む請求項1記載の皿供給装置。
【請求項3】
皿ストック部は、絵柄等の異なる3種類の皿を各積載収容可能とするよう、左皿ストック部と、中央皿ストック部と、右皿ストック部との3箇所から成り、中央皿ストック部の下方に搬送コンベアを配置させると共に、皿横移送型は、各皿ストック部の下方で搬送コンベアを横切るように左右に横スライド可能とするE型移動枠によって形成されている請求項1または2記載の皿供給装置。
【請求項4】
上部に備えたホッパーからシャリを解しながら供給するシャリ供給部と、供給されたシャリを左右一対のターンテーブルに設けた各成形孔内に供給するシャリ分岐ローラを備えた左右二連の縦コンベア部と、各成形孔内のシャリを押圧成形型により押圧することで同時に2個ずつのシャリ玉を成形するシャリ玉成形部とを備えたシャリ玉成形装置の皿供給装置であって、絵柄等の異なる複数種の皿を各積載収容可能とし、各下部に皿落下口を備えた複数の皿ストック部と、該皿ストック部の落下口下縁部に設けられ、周面に皿の両端縁部を受けるよう周面に凹設した周溝、および皿の両端縁部を係入させるよう中心軸に平行に穿設された係止溝それぞれを備えて成る左右一対の皿出旋回軸と、該皿ストック部の落下口から皿出旋回軸を介して下方に落下した皿を、2つの皿係合凹部を備えた移動枠の左右往復横スライドによって搬送コンベア側に順次移載させる皿横移送型とを備え、当該搬送コンベアにより複数の皿ストック部から一枚ずつ皿を指定・選別してシャリ玉成形部下方のシャリ玉載せ位置に移送させることを可能にしたことを特徴とした皿供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−280289(P2009−280289A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−130819(P2008−130819)
【出願日】平成20年5月19日(2008.5.19)
【出願人】(591094262)鈴茂器工株式会社 (74)
【Fターム(参考)】