説明

監視システム

【課題】 監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像を防犯に必要な限度でテレビ受像機に表示することができる監視システムを提供する。
【解決手段】 監視用ビデオカメラ2とこの監視用ビデオカメラ2で撮影したビデオ映像を表示するテレビ受像機3とを備えた監視システム1において、監視用ビデオカメラ2は、テレビ受像機3とネットワーク4,5を介して通信を行う通信部24と、視野となる所定の領域において人を検知するためのセンサ23と、このセンサ23で人を検知した場合に通信部24を用いてビデオ映像をテレビ受像機3に送信する通信制御部25と、を備え、テレビ受像機3は、監視用ビデオカメラ2とネットワーク4,5を介して通信を行う通信部37と、この通信部37でビデオ映像を受信した場合に、この受信したビデオ映像を表示する表示処理部32,33,39と備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像をテレビ受像機で表示する監視システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、監視用ビデオカメラの視野領域でセンサが人を検知したときに、監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像をテレビ受像機で表示する監視システムは提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2)。このような監視システムでは、監視用のモニタ装置を別途配置する必要がなく、テレビ受像機が検視用のモニタとして機能するため、省スペース化を図ることができるという利点がある。これとともに、センサで人を検知したときにテレビ受像機にビデオ映像が表示されるため、テレビ受像機で放映するテレビ映像に気を取られていてもユーザに不法侵入者に対する注意を促すことができるという利点がある。
【特許文献1】特開2004−194276号公報
【特許文献2】特開2002−135761号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の監視システムでは、センサで人を検知したときに、センサで人を検知している期間中、継続して監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像をテレビ受像機に表示していた。このため、表示されたビデオ映像を見て、センサで検知した人が不法侵入者ではないことをユーザが確認した後も、監視ビデオのビデオ映像がテレビ受像機に長時間表示される場合があり、ユーザが所望のテレビ映像を見ることの邪魔になっていた。
【0004】
また、センサで人を検視したときには、監視用ビデオカメラのビデオ映像が無作為にテレビ受像機に表示されていた。このため、センサで検知した人が明らかに不法侵入者ではない場合にもテレビ受像機に監視カメラのビデオ映像が表示され、ユーザが所望のテレビ映像を見ることの邪魔になっていた。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、ユーザが所望のテレビ映像を見ることの邪魔にならないよう、監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像を防犯に必要な限度でテレビ受像機に表示することができる監視システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明では以下の手段を採用している。
【0007】
(1)本発明は、監視用ビデオカメラとこの監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像を表示するテレビ受像機と、サーバとを備えた監視システムにおいて、監視用ビデオカメラは、サーバとネットワークを介して通信を行うカメラ側通信部と、視野となる所定の領域において人を検知するためのセンサと、このセンサで人を検知した場合に前記カメラ側通信部を用いてビデオ映像をサーバに送信するカメラ側通信制御部と、を備える。サーバは、監視用ビデオカメラ及びテレビ受像機とネットワークを介して通信を行うサーバ側通信部と、顔画像を登録顔画像として登録する登録部と、前記サーバ側通信部で受信したビデオ映像中の顔画像を抽出し、この抽出した顔画像を登録顔画像と参照し、顔画像と一致するかどうかを比較する顔画像認識処理部と、顔画像が登録顔画像と一致している場合には、前記サーバ側通信部で受信したビデオ映像をテレビ受像機に前記サーバ側通信部を用いて送信するサーバ側通信制御部と、受信した撮影画像を順次蓄積する記憶部と、を備える。テレビ受像機は、サーバとネットワークを介して通信を行うテレビ側通信部と、このテレビ側通信部でビデオ映像を受信した場合に、このビデオ映像の受信開始から所定の表示時間だけこの受信したビデオ映像を表示する表示処理部であって、ユーザの操作に応じて、前記表示時間を延長又は短縮するものと、を備える。そして、前記表示処理部は、表示する映像のチャンネルを、このビデオ映像の受信開始から所定の表示時間の間だけこの受信したビデオ映像のチャンネルに切り換えて表示する、又は、ビデオ映像の受信開始から所定の表示時間の間だけ、表示中のチャンネルの映像とともに受信したビデオ映像を表示する、ことを特徴とする。
【0008】
(2)本発明は、監視用ビデオカメラとこの監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像を表示するテレビ受像機とを備えた監視システムにおいて、監視用ビデオカメラは、テレビ受像機とネットワークを介して通信を行うカメラ側通信部と、視野となる所定の領域において人を検知するためのセンサと、このセンサで人を検知した場合に前記カメラ側通信部を用いてビデオ映像をテレビ受像機に送信するカメラ側通信制御部と、を備える。そして、テレビ受像機は、監視用ビデオカメラとネットワークを介して通信を行うテレビ側通信部と、このテレビ側通信部でビデオ映像を受信した場合に、このビデオ映像の受信開始から所定の表示時間だけこの受信したビデオ映像を表示する表示処理部と、を備える。
【0009】
上記構成によれば、センサで人を検知した場合に、カメラ側通信制御部によって、カメラ側通信部を用いてビデオ映像がテレビ受像機に送信される。そして、テレビ受像機では、テレビ側通信部でビデオ映像を監視用ビデオカメラから受信した場合に、このビデオ映像の受信開始から所定の表示時間だけ、この表示したビデオ映像が表示処理部によって表示される。これによって、表示されたビデオ映像を見て不審者が映っているかを確認するために必要なだけの所定の表示時間で監視用ビデオカメラのビデオ映像をユーザに表示することが可能となる。
【0010】
(3)また、本発明は、監視用ビデオカメラとこの監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像を表示するテレビ受像機と、サーバとを備えた監視システムにおいて、監視用ビデオカメラは、サーバとネットワークを介して通信を行うカメラ側通信部と、視野となる所定の領域において人を検知するためのセンサと、このセンサで人を検知した場合に前記カメラ側通信部を用いてビデオ映像をサーバに送信する通信制御部と、を備える。そして、サーバは、監視用ビデオカメラ及びテレビ受像機とネットワークを介して通信を行うサーバ側通信部と、顔画像を登録顔画像として登録する登録部と、前記サーバ側通信部で受信したビデオ映像中の顔画像を抽出し、この抽出した顔画像を登録顔画像と参照し、顔画像と一致するかどうかを比較する顔画像認識処理部と、顔画像が登録顔画像と一致している場合には、前記サーバ側通信部で受信したビデオ映像をテレビ受像機に前記サーバ側通信部を用いて送信するサーバ側通信制御部と、を備えたものである。また、テレビ受像機は、サーバとネットワークを介して通信を行うテレビ側通信部と、このテレビ側通信部でビデオ映像を受信した場合に、この受信したビデオ映像を表示する表示処理部と、を備えたものである。
【0011】
上記構成によれば、監視用ビデオカメラでは、カメラ側通信制御部によって、センサで人を検知した場合にカメラ側通信部を用いてビデオ映像がサーバに送信される。サーバでは、顔画像認識処理部によって、サーバ側通信部で監視用ビデオカメラから受信したビデオ映像中の顔画像が抽出される。ここで、登録部によって顔画像が登録顔画像として登録されており、この抽出した顔画像が登録顔画像と参照され、顔画像と一致するかどうかが顔画像認識処理部によって比較される。そして、顔画像が登録顔画像と一致している場合には、サーバ側通信制御部によって、サーバ側通信部で受信したビデオ映像がテレビ受像機にサーバ側通信部を用いて送信される。これによって、センサによって人を検知した場合に、監視用ビデオカメラの撮影画像全てがテレビ受像機に送信されるのではなく、不審者ではない人(例えば監視システムを設置する住宅の住人)の顔画像が登録され、この登録画像に合致しない場合のみ送信されることになる。
【0012】
テレビ受像機では、テレビ側通信部でビデオ映像を受信した場合に、この受信したビデオ映像が表示処理部によって表示され、これによって、不審者でない人が撮影されたビデオ映像をテレビ受像機で表示することが効果的に防止される。
【0013】
(4)本発明は、上述した監視システムにおいて、前記表示処理部は、ユーザの操作に応じて、前記表示時間を延長又は短縮する、ことを特徴とする。この構成によれば、ユーザは表示されたビデオ映像に不審者が映っていると判断した場合に、表示時間を延長して不審者の動作を確認することが可能となる。または、ユーザは表示されたビデオ映像に不審者が映っていないと判断した場合に、表示時間を短縮してビデオ映像の表示を中断させ、見たいテレビ映像の視聴に戻ることが可能となる。
【0014】
(5)本発明は、上述した監視システムにおいて、前記サーバは、受信した撮影画像を順次蓄積する記憶部を更に備えたことを特徴とする。この構成によれば、ビデオ映像をサーバに保存することができるため、後に必要に応じてユーザがビデオ映像を確認することが可能となる。
【0015】
(6)本発明は、上述した監視システムにおいて、前記表示処理部は、表示する映像のチャンネルを、このビデオ映像の受信開始から所定の表示時間の間だけこの受信したビデオ映像のチャンネルに切り換えて表示する、ことを特徴とする。この構成によれば、ビデオ映像の受信開始から所定の表示時間の間だけ、監視用ビデオカメラのビデオ映像のみしか見ることができないため、より確実にユーザにセンサで人を検知したことを報知することが可能となる。
【0016】
(7)また、本発明は、上述した監視システムにおいて、前記表示処理部は、表示中のチャンネルの映像とともに受信したビデオ映像を 表示する、ことを特徴とする。この構成によれば、監視用ビデオカメラの映像とともに、表示中のチャンネルの映像を見ることができるため、ユーザは見たいテレビ映像を見ながら監視用ビデオカメラの映像を確認することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、センサで検知した人物が不審者か否かを確認するために必要な表示時間でだけ監視用ビデオカメラのビデオ映像をテレビ受像機に表示することができる。また、不審者でない人が撮影されたビデオ映像をテレビ受像機で表示することが効果的に防止される。これによって、ユーザが所望のテレビ映像を見ることの邪魔にならないよう、監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像を防犯に必要な限度でテレビ受像機に表示することができる監視システムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1〜図4を参照して本発明の実施形態である監視システムについて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる監視システム1の概略構成を示すブロック図である。監視システム1は例えば住宅等に配置される。監視システム1は、監視用ビデオカメラ2と、この監視用ビデオカメラ2で撮影したビデオ映像(監視ビデオ映像)を表示できるテレビ受像機3とを備える。監視用ビデオカメラ2は例えば門扉等の戸外に配置され、テレビ受像機3は通常通り宅内に配置されている。
【0019】
住宅等には複数台の無線アクセスポイント4が接続されたLAN5が敷設されており、監視用ビデオカメラ2とテレビ受像機3とは無線アクセスポイント4を介した無線通信によってLAN(LocalArea Network)5に接続されている。これによって、監視用ビデオカメラ2は、撮影した監視ビデオ映像をLAN5及び無線アクセスポイント4(ネットワーク)を介してテレビ受像機3に送信することができるようになっている。
【0020】
また、LAN5には宅内に配置されたサーバ6が接続されており、監視用ビデオカメラ2はモード設定を切り換えることにより、撮影した画像をテレビ受像機3に直接送信するのではなく、サーバ6を介して送信することもできる。以下、テレビ受像機3に撮影した監視ビデオ映像を直接送信するモードを直接送信モードとし、サーバ6を介して送信するモードを間接送信モードと記載する。
【0021】
以下に、監視用ビデオカメラ2、テレビ受像機3及びサーバ6の各装置の概略構成を説明する。
【0022】
監視用ビデオカメラ2は、モード切換部21、ビデオ撮像部22、センサ23、無線通信部24及び通信制御部25を備えている。モード切換部21は、ユーザからの操作を受け付けて、上述した直接送信モードと間接送信モードとの間でモード設定を切り換える。ビデオ撮像部22は、レンズやイメージングデバイス等からなるビデオカメラ本体部を備え、所定の視野となる領域のビデオ(動画)の映像を撮影する。本装置2が門扉等に配置される場合には、ビデオ撮像部22が門扉の周辺を撮影するように設置される。
【0023】
センサ23は、例えば、6〜14μmの波長の赤外線のみを透過するフィルタを受光部に取り付けた赤外線センサ等であり、人体から放出される赤外線を受光すること等によって、ビデオ撮像部22の視野となる領域において人を検知するためのものである。無線通信部24は、通信アンテナ24aを用いてLAN5及び無線アクセスポイント4を介して、テレビ受像機3及びサーバ6と通信を行うインターフェース回路である。通信制御部25は、ビデオ撮像部22から監視ビデオ映像が入力されるとともに、センサ23から検知信号が入力される。センサ23から検知信号の入力があったとき(センサ23が人を検知したとき)に、通信制御部25は無線通信部24を用いて入力した監視ビデオ映像を送信する(監視ビデオ映像の送信処理)。ここで、通信制御部25はモード切換部21によってモード設定がなされ、直接送信モードが設定されている場合には、監視ビデオ映像をテレビ受像機3に送信する。また、間接送信モードが設定されている場合には、通信制御部25はサーバ6に監視ビデオ映像を送信する。
【0024】
サーバ6は、例えばパーソナルコンピュータ等で実現され、通信部61、ROM(Read Only Memory)62、HDD(Hard Disc Drive)63、RAM(Random Access Memory)64、I/O(Input Output)インターフェース65がバス67を介してCPU66に接続されてなる。通信部61は、LAN5及び無線アクセスポイント4を介して監視用ビデオカメラ2及びテレビ受像機3と通信を行うための通信インタフェースである。ROM62は起動用のプログラム等を記憶している。HDD63は、選別映像の転送処理プログラム等のプログラムや、このプログラムの実行に必要なデータを記憶する。
【0025】
選別映像の転送処理プログラムとは、監視用ビデオカメラ2から受信した監視ビデオ映像のうち、この監視ビデオ映像中の顔画像と登録顔画像とが合致しないもののみをテレビ受像機3に転送する処理(選別映像の転送処理)を本装置6に実行させるためのプログラムである。この登録顔画像とは、ユーザが不審者ではない人物(例えば、住宅の住人のメンバーや親戚、友人等)の顔として記憶させた画像データであり、HDD63に記憶される。
【0026】
I/Oインタフェス65は、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−R等の記憶媒体100や、スキャナ等の画像読取装置200との間でデータの入出力を行うインタフェース回路である。
【0027】
CPU66は、選別映像の転送処理プログラムの実行によって、顔画像登録処理部661、顔画像認識処理部662及び通信制御部663として機能し、これらの各機能部によって選別映像の転送処理を実行する。顔画像登録処理部661は、記憶媒体100や画像読取装置200からI/Oインタフェース65を介して入力した画像データを登録顔画像としてHDD63に記憶させる機能部である。なお、通信部61が外部のネットワークに接続されている場合には、外部のネットワークを介して外部のサーバから登録顔画像の画像データが入力され、HDD63に記憶される構成であってもよい。
【0028】
顔画像認識処理部662は、通信部61で監視ビデオ映像を監視用ビデオカメラ2から受信したときに、この受信した監視ビデオ映像中の顔画像を抽出するとともにHDD63から登録顔画像を読み出し、抽出した顔画像と登録顔画像を比較して、一致しているかどうかを判断する機能部である。
【0029】
通信制御部663は、受信した監視ビデオ映像をテレビ受像機3に通信部61を用いて送信する。この監視ビデオ映像の送信(転送)は、顔画像認識処理部662で抽出した顔画像と登録顔画像が一致していると判断しなかったとき又は顔画像が抽出できなかったときに行われる。これによって、ユーザが不審人物ではないとして登録した登録顔画像と監視ビデオ映像中の顔画像が一致しないとき及び顔画像が抽出できなかったときのみ、監視ビデオ映像がテレビ受像機3に送信される。このため、明らかに不審人物ではない人物が映っているにもかかわらずテレビ受像機3で監視ビデオ映像が表示されることが効果的に防止される。
【0030】
テレビ受像機3は、放送局から電波として受信したテレビ映像音声信号を再生して放映したり、図略のビデオデッキやDVDプレーヤから入力した映像音声信号を再生して放映する機能のほかに、LAN5及び無線アクセスポイント4を介して受信した映像音声信号を再生して放映する機能を備える。
【0031】
すなわち、テレビ受像機3は、受信したテレビ映像音声信号を再生して放映する手段として、アンテナ31aで受信した電波について高周波増幅処理、周波数変換処理、信号レベル増幅処理等の所定の処理を行うチューナ31と、このチューナ31からの映像信号が入力され、この映像信号を再生する映像信号再生部32と、再生した映像信号を出力するためのディスプレイ33と、チューナ31からの音声信号が入力され、この音声信号に所定の処理を施した後に再生する音声信号再生部34と、この再生した音声を出力するためのスピーカ35を備える。
【0032】
また、テレビ受像機3は、図略のビデオデッキやDVDプレーヤから入力した映像音声信号を再生して放映する手段として、上記構成の他にビデオ入力部36を備える。ビデオ入力部36は、ビデオ入力端子36aに接続された図略のビデオデッキ等が出力した映像音声信号を入力し、この入力信号のうち映像信号を映像信号再生部32に出力するとともに音声信号を音声信号再生部34に入力する。
【0033】
そして、テレビ受像機3は、LAN5及び無線アクセスポイント4を介して受信した映像音声信号を再生して放映する手段として、LANトランシーバ37、信号受信部38及びコントロール部39を備える。無線LANトランシーバ37は、通信アンテナ37aで監視用ビデオカメラ2又はサーバ6から受信したパケットから映像信号を分離して信号処理部38に入力する。信号受信部38はLANトランシーバ37から入力された映像信号を本装置3で表示可能な形式(例えばNTSC等)に変換し、この変換した映像信号を映像信号再生部32に入力するものである。
【0034】
コントロール部39は、例えば、マイクロコンピュータ等で構成され、映像信号再生部32の映像信号の再生動作や音声信号再生部34の音声信号の再生動作を制御する。コントロール部39は、記憶するプログラムを実行することで、監視用ビデオカメラ2で撮影された監視ビデオ映像の表示を制御する処理(監視ビデオ映像の表示処理)を実行する。
【0035】
以下、テレビ受像機3における、監視用ビデオカメラ2で撮影された監視ビデオ映像の表示時間について説明する。コントロール部39は、信号受信部38で映像信号を受信したとき、この映像信号を受信開始から所定の表示時間(例えば3(sec)〜10(sec))だけ再生するように制御する。これによって、センサ23で検知した人が不審人者であるかどうかをユーザが確認するのに必要な限度で、監視用ビデオカメラ2で撮影した監視ビデオ映像を表示することが可能となる。
【0036】
また、テレビ受像機3は、ボタンキー等を備えた操作部40と操作信号入力部41とを備え、これらによってユーザからの操作を受け付ける。操作部40のボタンキーが押下されることで、操作部40はこの押下されたボタンキーに応じた操作信号をコントロール部39に入力する。操作信号入力部41は、ユーザがリモートコントロール部(リモコン)3aのボタンキーを押下した場合等に、リモコン3aから操作信号が入力される。操作信号入力部41は入力した操作信号をコントロール部39に入力する。このコントロール部39に入力される操作信号には、ユーザからのリモコン3aを用いた表示時間の延長や短縮の指示がある。
【0037】
コントロール部39は、この指示に従って信号受信部38で受信した映像信号の再生時間を延長乃至は短縮するように制御する処理(表示時間変更処理)を実行する。これによって、不審人者が監視ビデオ映像に映っているとユーザが判断した場合等には、監視用ビデオカメラ2で撮影された監視ビデオ映像を所定の表示時間を超えて表示を継続することが可能となる。また、監視ビデオ映像に映っている人物が不審人者でないと判断した場合等に、監視用ビデオカメラ2で撮影された監視ビデオ映像を所定の表示時間内であっても、消去して元のテレビ画面に戻すことが可能となる。
【0038】
以下に、監視ビデオ映像の表示処理における、表示画面の表示内容の制御について説明する。
【0039】
コントロール部39は、映像信号の受信開始時に表示されている映像のチャンネル(例えば、放送局から受信した映像のチャンネル1〜12ch、ビデオチャンネル1〜4ch)を、信号受信部38で受信した映像のチャンネルに切り換えて、この切り換えたチャンネルの映像を映像信号再生部32で再生し、ディスプレイ34で全画面表示するように制御する。
【0040】
なお、コントロール部39は、チャンネルを切り換えるのではなく、表示しているチャンネルの映像とともに、受信した映像を表示するように監視ビデオ映像の再生・出力を制御してもよい。例えば、表示しているチャンネルの監視ビデオ映像における隅の領域に子画面を表示し、この子画面に監視用ビデオカメラ2で撮影した監視ビデオ映像を表示してもよい。また、ディスプレイ33を上下乃至は左右の2画面に分割し、一方に表示している監視ビデオ映像を、他方に監視用ビデオカメラ2で撮影された監視ビデオ映像が表示されるよう、監視ビデオ映像の再生・出力を制御してもよい。この場合には、ユーザは見たいテレビ映像を見ながら監視用ビデオカメラ2で撮影された監視ビデオ映像を確認することができる。
【0041】
図2は、図1で示す監視用ビデオカメラ2(通信制御部25)が実行する監視ビデオ映像の送信処理を含む処理のフローチャートである。常時、通信制御部25は、センサ23が人を検知したかどうかを判断している(S1)。センサ23が人を検知していないと判断した場合には(S1でNO)、ビデオ撮像部22が動作している場合にはこれを停止させて、通信制御部25は本処理をステップS1に戻す。センサが人を検知したと判断した場合には(S1でYES)、通信制御部25はビデオ撮像部22を動作させて撮影動作を行わせる(S2)。
【0042】
これにより、ビデオ撮像部22は撮影した監視ビデオ映像を通信制御部25に入力する。通信制御部25は、直接送信モードに設定されているかどうかを判断する(S3)。直接送信モードに設定されていると判断した場合には(S3でYES)、通信制御部25は監視ビデオ映像をテレビ受像機3に送信する(S4)。直接送信モードに設定されていない、すなわち間接送信モードに設定されていると判断した場合には(S3でNO)、通信制御部25はサーバ6に監視ビデオ映像を送信する(S5)。この後、通信制御部25は、本処理をステップS1に戻す。
【0043】
上述の処理によって、センサ23が人を検知すると、テレビ受像機3又はサーバ6に撮影した監視ビデオ映像が送信される。なお、この監視ビデオ映像を表示するかどうかは、テレビ受像機3やサーバ6側の処理で決定される。
【0044】
図3は、図1で示すサーバ6が実行する選別映像の転送処理を示すフローチャートである。まず、通信制御部663が通信部61で監視ビデオ映像を受信したかどうかを判断するまでステップS11の処理で待機している。
【0045】
通信部61で監視ビデオ映像を受信したと判断した場合には(S11でYES)、通信制御部663は受信した監視ビデオ映像をHDD63に書き込む(S12)。本ステップの実行によって、監視用ビデオカメラ2で撮影した監視ビデオ映像をサーバ6で順次記憶することができるため、必要に応じて記憶した監視ビデオ映像を確認することができる。
【0046】
この後、通信制御部663は、監視ビデオ映像をRAM64に展開し、監視ビデオ映像中の顔画像を抽出するよう顔画像認識処理部662に指示する。この指示を受けて、顔画像認識処理部662は顔画像を抽出する(S13)。
【0047】
顔画像認識処理部662は、顔画像の抽出が成功したかどうかを判断する(S14)。顔画像の抽出が成功しなかった場合には(S14でNO)、顔画像認識処理部662は通信制御部663にその旨を通知する。通信制御部663は、これに応じて受信した監視ビデオ映像をテレビ受像機3に送信する(S15)。この後、通信制御部663は本処理をステップS11に戻す。
【0048】
一方、顔画像の抽出が成功した場合には(S14でYES)、顔画像認識処理部662は登録顔画像のうち1のものをHDD63から読み出し(S16)、抽出した顔画像と読み出した登録顔画像とを比較する(S17)。顔画像認識処理部662は、両顔画像が一致したかどうかを判断する(S18)。ここでは、例えば両顔画像の一致度を算出し、一致度が閾値となる値よりも大きい場合には、両画像が一致していると判断される。
【0049】
両顔画像が一致していないと判断した場合には(S18でNO)、顔画像認識処理部662は全ての登録顔画像と抽出した顔画像とを比較したかを判断する(S19)。全ての登録顔画像と抽出した顔画像とを比較したと判断した場合には(S19でYES)、上述したステップS15を実行する。このステップS15の実行によって、受信した監視ビデオ映像がテレビ受像機3に送信され、この後、本処理はステップS11に戻される。全ての登録顔画像と抽出した顔画像とを比較したと判断しなかった場合には(S19でNO)、顔画像認識処理部662は本処理をステップS16に戻す。
【0050】
一方、両顔画像が一致したと判断した場合には(S18でYES)、顔画像認識処理部662は一致した登録顔画像を読み出す順位を上げて次の比較時にこの一致した登録顔画像が一番に読み出されるようにする(S20)。この後、顔画像認識処理部662は本処理をステップS16に戻す。
【0051】
上述の選別映像の転送処理によって、サーバ6は受信した監視ビデオ映像のうち、この監視ビデオ映像中の顔画像が不審人者ではないとして登録された登録画像と一致していないもののみ、すなわち顔画像の抽出ができなかったもの、及び抽出した顔画像と登録顔画像とが一致しなかったものを選別する。そして、テレビ受像機3に選別した監視ビデオ映像のみを送信することができる。これによって、テレビ受像機3で明らかに不審人者ではない者が映っている監視ビデオ映像が表示されることで、ユーザが所望のテレビ映像を見ることを徒に邪魔することが防止される。
【0052】
図4は、図1で示すテレビ受像機3(コントロール部39)が実行する監視ビデオ映像の表示処理を示すフローチャートである。テレビ受像機3の以下の動作によって、監視ビデオ映像は原則的には所定の表示時間だけ表示されるが、ユーザはリモコン3aを操作することで所定の表示時間内でも監視ビデオ映像を消去することができ、また、表示時間を超えて監視ビデオ映像の表示を継続させることができる。
【0053】
まず、コントロール部39は、ステイタスフラグSFを「1」に設定する(S31)。このステイタスフラグSFはコントロール部39の所定のフラグ記憶領域に設定される値であり、「0」は入力されている監視ビデオ映像を無視(破棄)する設定を示す値である。「1」が監視ビデオ映像の入力待機中である状態を示す値である。「2」が監視ビデオ映像の入力されている監視ビデオ映像を表示中である状態を示す値であり、表示時間内であることを示す値である。「3」が入力されている監視ビデオ映像を表示時間が過ぎても表示状態を保持することを示す値である。
【0054】
コントロール部39は監視用ビデオカメラ2の監視ビデオ映像が映画信号再生部32に入力されたかどうかを判断する(S32)。監視用ビデオカメラ2の監視ビデオ映像が映像信号再生部32に入力されるまで、コントロール部39はステップS31の動作を繰り返して待機する(S32でNO)。監視用ビデオカメラ2の監視ビデオ映像が映像信号再生部32に入力されたと判断した場合には(S32でYES)、コントロール部39は、ステイタスフラグSFが「1」であるかどうかを判断する(S33)。
【0055】
監視ビデオ映像の入力が開始されたときには、ステップS31,S32,33が実行された状態であるため、ステイタスフラグSFは「1」である。このため、コントロール部39はステイタスフラグSFが「1」であると判断し(S33でYES)、計時を開始し(S34)、ステイタスフラグSFを「2」に変更する(S35)。ここで、ステイタスフラグSFが「1」から「2」に変更されると、後述の図5で示す表示時間変更処理によってユーザによるステイタスフラグSFの書き換えが許可されるため、以下、コントロール部39は後述のステップS36以降の処理を実行することでステイタスフラグSFの値(「2」,「3」,「0」)に応じた表示処理を実行する。
【0056】
一方、監視ビデオ映像の入力継続中であるときには、ステイタスフラグSFが書き換えられて既に「1」でなくなっているため、ステイタスフラグSFが「1」であると判断せず(S33でNO)、コントロール部39はステップS34,35をスキップして後述のステップS36を実行する。
【0057】
この後、コントロール部39は、ステイタスフラグSFの値が何であるかを判断し(S36)、ステイタスフラグSFの値に応じた処理を実行する。ステイタスフラグSFが「2」である場合には、監視ビデオ映像を所定の表示時間だけ表示する設定であり、且つこの監視ビデオ映像を表示している状態であることを示す。このため、コントロール部39は所定の表示時間が経過したかどうかを判断する(S37)。 所定の表示時間が経過したと判断しなかった場合には(S37でNO)、コントロール部39は、監視用ビデオカメラ2からの監視ビデオ映像信号を映像信号再生部32に再生させ、ディスプレイ33に表示させる(S38)。この後、コントロール部39は本処理をステップS32に戻す。所定の表示時間が経過したと判断した場合には(S37でNO)、コントロール部39は計時を終了して(S39)、ステイタスフラグSFを「0」に変更する(S40)。この後、コントロール部39は本処理をステップS32に戻す。
【0058】
一方、ステイタスフラグSFが「0」である場合には、表示時間の経過前か否かにかかわらず、監視ビデオ映像の入力を無視してテレビ受像機3を通常通りに動作させる(ユーザの所望のテレビ映像等を表示させる)状態を示す。このため、この場合にはコントロール部39は上述のステップS38を実行することなく、本処理をステップS32に戻す。
【0059】
また、ステイタスフラグSFが「3」である場合には、表示時間を判断することなく、すなわち表示時間の経過にかかわらず監視ビデオ映像の表示を継続させる状態を示す。このため、この場合にはコントロール部29は上述のステップS38を実行することで、監視ビデオ映像をディスプレイ33に表示させ、この後、本処理をステップS32に戻す。
【0060】
上述の監視ビデオ映像の表示処理によって、監視ビデオ映像の受信開始時にはステイタスフラグSFがステップS31の実行によって「1」に設定されており、このため、ステップS33〜S36,S37,S38の実行によって、原則的に所定の表示時間が経過するまでは、監視用ビデオカメラ2からの監視ビデオ映像が表示される。そして、所定の表示時間の経過後には(ステップS38でYES)、ステイタスフラグSFがステップS40の実行によって「0」に変更され、一旦監視ビデオ映像の受信が終了して、ステップS32でNOと判断されるまでの期間は原則的に監視用ビデオカメラ2からの監視ビデオ映像が表示されない。
【0061】
これによって、センサ23で検知した人が不審人者でないことをユーザが確認するに必要十分な時間だけ、監視用ビデオカメラ2からの監視ビデオ映像が表示される。このため、ユーザはこの監視ビデオ映像の表示に徒に邪魔されずに所望のテレビ映像を視聴することができる。
【0062】
また、図5を用いて後述する表示時間変更処理によって、ユーザの表示時間変更の指示に従って、ステイタスフラグSFが「0」に変更されているときには、所定の表示時間の終了前にもかかわらずステップS37が実行されず、監視用ビデオカメラ2からの監視ビデオ映像が表示されない。また、ステイタスフラグSFが「3」に変更されているときには、所定の表示時間の終了後にもかかわらずステップS37が実行されて、監視用ビデオカメラ2からの監視ビデオ映像が表示される。これによって、ユーザが監視ビデオ映像中の人物が不審人物であるか所定の表示時間前に確認できた場合には監視ビデオ映像の表示を停止させることができ、所定の表示時間が経過しても確認できない場合には延長して表示させることができる。これによって、ユーザが必要な限度で監視用ビデオカメラ2からの監視ビデオ映像の表示を行うことができる。
【0063】
図5は、図1で示すテレビ受像機3が実行する表示時間変更処理を示すフローチャートである。本処理は、図4で示す監視ビデオ映像の表示処理と並行して実行される。操作部40やリモコン3aに表示時間変更を指示するための操作ボタン(表示時間変更ボタン)が設けられ、このボタンが押下されたときに表示変更を指示するための操作信号が入力される。コントロール部39は、表示時間変更を指示するための操作信号が入力されるまでステップS51で待機する。
【0064】
表示変更を指示するための操作信号が入力されたと判断した場合には(S51でYES)、コントロール部39はステイタスフラグSFが「1」であるかどうかを判断する(S52)。ステイタスフラグSFが「1」であると判断した場合には(S52でYES)、コントロール部39は本処理をステップS51に戻す。これは、ステイタスフラグSFの「1」は、監視ビデオ映像が入力されていない状態を示すため、表示時間の変更が無意味だからである。
【0065】
ステイタスフラグSFが「1」以外である(「2」,「3」,「0」)と判断した場合には(S52でNO)、監視ビデオ映像を入力中であるため、コントロール部39は入力開始から所定の表示時間が経過したかどうかを判断する(S53)。所定の表示時間が経過したと判断しなかった場合には(S53でNO)、コントロール部39はステイタスフラグSFを「2」→「3」→「0」の順番に変更する。すなわち、ステイタスフラグSFが「2」である場合には「3」に、「3」である場合には「0」に、「0」である場合には「2」に変更される。
【0066】
本ステップによって、所定の表示時間が経過していないときには、ユーザが表示時間変更ボタンを押した回数によって、所定の表示時間の経過によって監視用ビデオカメラ2からの監視ビデオ映像の表示が終了する設定(ステイタスフラグSF=「2」)、所定の表示時間の経過にかかわらずこの監視ビデオ映像の表示を保持する設定(ステイタスフラグSF=「3」)、所定の表示時間の経過にかかわらずこの監視ビデオ映像の表示を行わない設定(ステイタスフラグSF=「0」)の間で、設定が切り替えられる。
【0067】
所定の表示時間が経過したと判断した場合には(S53でYES)、コントロール部39は、ステイタスフラグSFが「0」である場合には「3」に、「3」である場合には「0」に変更する。このステップによって、所定の表示時間が経過していないときには、ユーザが表示時間変更ボタンを押した回数によって、所定の表示時間の経過にかかわらずこの監視ビデオ映像の表示を保持する設定(ステイタスフラグSF=「3」)、所定の表示時間の経過にかかわらずこの監視ビデオ映像の表示を行わない設定(ステイタスフラグSF=「0」)の間で、設定が切り替えられる。
【0068】
本実施形態は、以下の変形例を採用することができる。
【0069】
(1)本実施形態では、サーバ6は宅内に配置されるパーソナルコンピュータ等であるが、この構成に限定されない。例えば、サーバ6を外部の警備会社等に配置し、この外部に配置されたサーバ6がインターネット等の広域ネットワークを介してLAN5に接続される構成等であってもよい。
【0070】
(2)本実施形態では、監視用ビデオカメラ2が直接送信モードである場合にはサーバ6経由ではなく、テレビ受像機3に映像信号が直接送信されるが、この構成に限定されない。すなわち、全ての映像信号がサーバ4を経由でテレビ受像機3に送信される構成等であってもよい。
【0071】
(3)本実施形態では、監視システム1はサーバ6を備え、監視用ビデオカメラ2が間接送信モードである場合にはサーバ6経由でテレビ受像機3に映像信号が送信されるが、この構成に限定されない。すなわち、本発明は、監視用ビデオカメラ2で撮影した監視ビデオ映像がテレビ受像機3によって所定の表示時間で表示される構成であればよいため、監視システム1はサーバ6を必ずしも備える必要はなく、監視用ビデオカメラ2からテレビ受像機3に対して全ての映像信号が直接送信される構成であってもよい。
【0072】
(4)本実施形態では、テレビ受像機3側で、監視用ビデオカメラ2で撮影した監視ビデオ映像が所定の表示時間だけ表示されるように制御する構成であるが、この構成に限定されない。本発明は、テレビ受像機3が所定の表示時間だけ監視用ビデオカメラ2で撮影した監視ビデオ映像を表示すれば、如何なる構成を採用してもよく、例えば、監視用ビデオカメラ2やサーバ6側で、所定の表示時間だけ監視ビデオ映像をテレビ受像機3に送信する構成等を採用してもよい。
【0073】
(5)本実施形態では、監視ビデオ映像から顔画像を抽出できなかったときには、監視ビデオ映像をテレビ受像機3に表示するようにしているが、テレビ受像機3に表示するのは、顔画像を抽出でき、且つ、この顔が登録顔画像と一致しなかった場合のみにしてもよい。この構成によれば、猫等の人以外の動物をセンサ23が検知することで、監視監視ビデオ映像が表示されることを防止することができる。
【0074】
(6)また、本実施形態では、テレビ受像機3がネットワーク経由で監視ビデオ映像を受信する機能を内蔵しているが、この機能を内蔵しないテレビ受像機にこの機能を備えたセットトップボックスを接続し、セットトップボックスがテレビ受像機3の表示機能を制御する構成であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施形態にかかる監視システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1で示す監視用ビデオカメラが実行する監視ビデオ映像の送信処理を含む処理のフローチャートである。
【図3】図1で示すサーバが実行する選別映像の転送処理を示すフローチャートである。
【図4】図1で示すテレビ受像機が実行する監視ビデオ映像の表示処理を示すフローチャートである。
【図5】図1で示すテレビ受像機が実行する表示時間変更処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0076】
1−監視システム 2−監視用ビデオカメラ 23−センサ 24−無線通信部(通信部) 25−通信制御部 3−テレビ受像機 32−映像信号再生部(表示処理部) 33−ディスプレイ(表示処理部) 37−LANトランシーバ(通信部) 39−コントロール部(表示処理部) 4−無線アクセスポイント(ネットワーク) 5−LAN(ネットワーク) 6−サーバ 61−通信部 63−HDD(記憶部) 661−顔画像登録処理部(登録部) 662−顔画像認識処理部 663−通信制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視用ビデオカメラとこの監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像を表示するテレビ受像機と、サーバとを備えた監視システムにおいて、
監視用ビデオカメラは、
サーバとネットワークを介して通信を行うカメラ側通信部と、
視野となる所定の領域において人を検知するためのセンサと、
このセンサで人を検知した場合に前記カメラ側通信部を用いてビデオ映像をサーバに送信するカメラ側通信制御部と、を備え、
サーバは、
監視用ビデオカメラ及びテレビ受像機とネットワークを介して通信を行うサーバ側通信部と、
顔画像を登録顔画像として登録する登録部と、
前記サーバ側通信部で受信したビデオ映像中の顔画像を抽出し、この抽出した顔画像を登録顔画像と参照し、顔画像と一致するかどうかを比較する顔画像認識処理部と、
顔画像が登録顔画像と一致している場合には、前記サーバ側通信部で受信したビデオ映像をテレビ受像機に前記サーバ側通信部を用いて送信するサーバ側通信制御部と、
受信した撮影画像を順次蓄積する記憶部と、
を備え、
テレビ受像機は、
サーバとネットワークを介して通信を行うテレビ側通信部と、
このテレビ側通信部でビデオ映像を受信した場合に、このビデオ映像の受信開始から所定の表示時間だけこの受信したビデオ映像を表示する表示処理部であって、ユーザの操作に応じて、前記表示時間を延長又は短縮するものと、を備え、
前記表示処理部は、
表示する映像のチャンネルを、このビデオ映像の受信開始から所定の表示時間の間だけこの受信したビデオ映像のチャンネルに切り換えて表示する、又は、ビデオ映像の受信開始から所定の表示時間の間だけ、表示中のチャンネルの映像とともに受信したビデオ映像を表示する、
ことを特徴とする監視システム。
【請求項2】
監視用ビデオカメラとこの監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像を表示するテレビ受像機とを備えた監視システムにおいて、
監視用ビデオカメラは、
テレビ受像機とネットワークを介して通信を行うカメラ側通信部と、
視野となる所定の領域において人を検知するためのセンサと、
このセンサで人を検知した場合に前記カメラ側通信部を用いてビデオ映像をテレビ受像機に送信するカメラ側通信制御部と、を備え、
テレビ受像機は、
監視用ビデオカメラとネットワークを介して通信を行うテレビ側通信部と、
このテレビ側通信部でビデオ映像を受信した場合に、この受信したビデオ映像を表示する表示処理部と、を備えた、
ことを特徴とする監視システム。
【請求項3】
監視用ビデオカメラとこの監視用ビデオカメラで撮影したビデオ映像を表示するテレビ受像機と、サーバとを備えた監視システムにおいて、
監視用ビデオカメラは、
サーバとネットワークを介して通信を行うカメラ側通信部と、
視野となる所定の領域において人を検知するためのセンサと、
このセンサで人を検知した場合に前記カメラ側通信部を用いてビデオ映像をサーバに送信するカメラ側通信制御部と、を備え、
サーバは、
監視用ビデオカメラ及びテレビ受像機とネットワークを介して通信を行うサーバ側通信部と、
顔画像を登録顔画像として登録する登録部と、
このサーバ側通信部で受信したビデオ映像中の顔画像を抽出し、この抽出した顔画像を登録顔画像と参照し、顔画像と一致するかどうかを比較する顔画像認識処理部と、
顔画像が登録顔画像と一致している場合には、前記サーバ側通信部で受信したビデオ映像をテレビ受像機に前記サーバ側通信部を用いて送信するサーバ側通信制御部と、を備え、
テレビ受像機は、
サーバとネットワークを介して通信を行うテレビ側通信部と、
このテレビ側通信部でビデオ映像を受信した場合に、この受信したビデオ映像を表示する表示処理部と、を備えた、
ことを特徴とする監視システム。
【請求項4】
前記表示処理部は、
ユーザの操作に応じて、前記表示時間を延長又は短縮する、ことを特徴とする請求項2に記載の監視システム。
【請求項5】
前記サーバは、受信した撮影画像を順次蓄積する記憶部を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の監視システム。
【請求項6】
前記表示処理部は、
表示する映像のチャンネルを、ビデオ映像の受信開始から所定の表示時間の間だけこの受信したビデオ映像のチャンネルに切り換えて表示する、
ことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の監視システム。
【請求項7】
前記表示処理部は、
ビデオ映像の受信開始から所定の表示時間の間だけ、表示中のチャンネルの映像とともに受信したビデオ映像を表示する、
ことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載の監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−332869(P2006−332869A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−151107(P2005−151107)
【出願日】平成17年5月24日(2005.5.24)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】