説明

直流電源装置

【課題】待機時電力を削減し、アクロスザラインコンデンサの放電の時定数を所定の値にする直流電源装置を提供する。
【解決手段】交流電源の双極に接続されローパスフィルタを構成するアクロスザラインコンデンサを備えた直流電源装置であって、
第1のトランジスタQ3は、交流電源が接続される状態においては、オンし、第1のトランジスタQ3に従属接続される第2のトランジスタQ4はオフし、第2のトランジスタQ4のドレイン側抵抗とソース側抵抗に電流を流さず、交流電源が非接続状態となると第1のトランジスタQ3は、ほぼ瞬時にオフするとともに第2のトランジスタQ4はオンし第2のトランジスタQ4のドレイン側抵抗とソース側抵抗を通じて所定の時間内で、アクロスザラインコンデンサC5の充電電圧を放電する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商用交流電圧から直流電圧に変換する電源装置であって、特に待機時電力の削減が可能な直流電源装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の商用交流電源を異なる電圧に変換し出力する電源のうち、特にスイッチング電源においては、そのスイッチングノイズが商用電源に伝播する。また、商用電源からスイッチング電源へも、雷によるサージ電圧や、他のスイッチング電源からのノイズなどの侵入がある。これらを防止するために、商用電源の双極をつなぐコンデンサ(アクロスザラインコンデンサ)によりローパスフィルタを形成し、その後交流電源を整流して利用するのが一般的である。
【0003】
このクロスザラインコンデンサは商用電源に接続されている間にその商用電源電圧で充電されるためコンセントからプラグを抜去した後しばらくはプラグ両端に電圧が残留する。プラグ両端は容易に人が触れることが出来るので、何の処置もしていないと感電の恐れがあるため各国の定めた安全規格により、その放電時間が定義されている。
【0004】
具体的には電源コンセント抜去後1から2秒後には安全な電圧(約45V)以下にしておかなければならない。具体的数値は適用される安全規格により若干の差異はあるが概ねこの程度の数値となっている。
【0005】
これまでは、このアクロスザラインコンデンサの残留電圧の処置に対して放電抵抗をつけることにより対応してきた。しかし、消費電力の大きな電源は自身の発生するノイズ量も多いためそれを除去するためのアクロスザラインコンデンサの容量も大きくなる。
【0006】
その放電抵抗で消費する電力は一例を挙げると、2μFのXキャパシタを具備する機器で欧州などの200V以上の定格電圧を持つ機器ではXキャパシタと放電抵抗の時定数より数百kオームの放電抵抗が必要でその消費電力は数百mワットに相当する。
【0007】
一方、商用電源電圧の検出に対する要求も高まっている。これはテレビの薄型化に伴う大型化により商品の消費電力が大きくなったためで、特に高効率で小型化を図った電源では入力電圧が低下した状態で動作を続けると予期した電流以上の入力電流が流れ、異常発熱やさらには発火の危険が伴う。このため、入力電圧が低格電圧以下になったことを検出し、動作を停止させる必要がある。
【0008】
この検出のために、従来は入力電圧を分圧し、このための抵抗の両端電圧を検出することによりその目的を達していた。しかしながら、この分圧抵抗も待機時電力の削減には無視できなくなってきている。
【0009】
近年、待機時の消費電力を見直す動向にあり、待機時の消費電力を削減することは大きな課題となってきている。
【特許文献1】特開2002−262573号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
昨今の待機時電力の削減の要求はかなり厳しく、前述のアクロスザラインコンデンサの放電抵抗や、商用交流電源の電圧低下あるいは瞬時停電の検出用抵抗による待機時の電力消費が、近年の待機時電力の削減要求を鑑みた場合には無視できなくなってきているという課題を有している。
【0011】
本発明は、前記従来の課題を同時に解決するもので、アクロスザラインコンデンサの放電時間を規定の時間内に行いながら、待機時電力の削減を同時に解決することを目的とした直流電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記従来の課題を解決するために、本発明の直流電源装置は、交流電源の双極に接続されローパスフィルタを構成するアクロスザラインコンデンサを備えた直流電源装置であって、
交流電源の極につながる第一のコンデンサと、この第一のコンデンサの他端とアノードを接続した第一のダイオードと、この第一のダイオードのアノードにカソードを接続する第二のダイオードとを交流電源のそれぞれの極に具備し、前記交流電源のそれぞれの極を入力側とする交流電圧整流用のブリッジダイオードを備え、前記二つの第一のダイオードのカソードに共通にその一端が接続され、他端は前記二つの第二のダイオードのアノードおよび前記交流電圧整流用のブリッジダイオードの負極に共通接続される第二のコンデンサを有するとともに、この第二のコンデンサの両端に並列に第一の抵抗を接続し、前記第二のコンデンサと前記第1の抵抗に縦続接続される第1のトランジスタと第2のトランジスタとを備え、前記第1のトランジスタは、交流電源が接続される状態においては、オンし、前記第1のトランジスタに従属接続される第2のトランジスタはオフし、前記第2のトランジスタのドレイン側抵抗とソース側抵抗に電流を流さず、交流電源が非接続状態となると前記第1のトランジスタは、ほぼ瞬時にオフするとともに第2のトランジスタはオンし前記第2のトランジスタのドレイン側抵抗とソース側抵抗を通じて所定の時間内で、前記アクロスザラインコンデンサの充電電圧を放電することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明の交流電圧検出装置によれば、アクロスザラインコンデンサの放電抵抗による待機時消費電力を削減することが可能となる。また、これに加えて、商用電源電圧の低下や瞬時停電の検出を行う機能を付加した場合にも、待機時消費電力を削減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明の直流電源装置の実施の形態を図とともに詳細に説明する。
【実施例1】
【0015】
図1において、商用の交流電源ACの双極にはコイルL1、コンデンサC5で構成されるローパスフィルタが接続され、C5はいわゆるアクロスザラインコンデンサを構成する。交流電源ACの極につながる第一の2つのコンデンサC1、C2と、この第一のコンデンサC1、C2のそれぞれの他端とアノードを接続した第一の2つのダイオードD3、D5と、この第一のダイオードD3、D5のアノードにそれぞれカソードを接続する第二の2つのダイオードD2、D4とが交流電源ACのそれぞれの極(互いに逆相)に接続されている。
【0016】
前記交流電源ACのそれぞれの極を入力側とする交流電圧整流用のブリッジダイオードD1を備え、前記二つの第一のダイオードD3,D5のカソードが共通にその一端に接続され、他端は前記二つの第二のダイオードD2、D4のカソードおよび前記交流電圧整流用のブリッジダイオードの負極に共通接続される第二のコンデンサC3を有する。この第二のコンデンサC3の両端に並列に第一の抵抗R1が接続されている。また前記第二のコンデンサC3と並列にゲート−ソースがつながる第一のトランジスタQ3を備えている。この第一のトランジスタQ3のドレインとブリッジダイオードの正極との間には第二の抵抗R2が接続されている。また、前記第一のトランジスタQ3のドレイン−ソース間に定電圧ダイオードD6が接続されるとともに、前記第一のトランジスタQ3のドレインにゲートがつながる第二のトランジスタQ4を有しており、この第二のトランジスタQ4のドレインとソース側にはそれぞれ抵抗R4、R3が接続されている。
【0017】
前記第二のトランジスタQ4のドレイン−ソース側に接続される抵抗は、前記第二のトランジスタのソースとブリッジダイオードD1の負極との間につながる第三の抵抗R3と、第二のトランジスタQ4のドレインとブリッジダイオードD1の正極につながる第四の抵抗R4からなり、第二のトランジスタQ4がオンしたときの第三の抵抗R3と第四の抵抗R4との合成抵抗と、交流電源ACの両極につながる前記アクロスザラインコンデンサC5とによる放電時定数は、1/2より小さくなるように設定されている。
【0018】
入力電圧検出器としてのコンパレータU1は前記第二のトランジスタQ4がオンしたときに発生する第三の抵抗R3と第四の抵抗R4による分圧とあらかじめ定めた基準電圧とを比較することにより交流電源AC電圧が定めた電圧以上(定めた電圧より下でも同様に検出可能)であることを検出することにより入力電圧異常と判断し、この信号を用いることにより出力を停止するなどが出来る。
【0019】
また、前記第二のトランジスタQ4とドレインとソースのそれぞれにドレインとソースがつながり、当該直流電源装置が駆動する外部装置が動作中であることを示す信号を出す検出器としてのフォトカプラIC1によりオンオフできるようにゲートがフォトカプラIC1に接続された第三のトランジスタQ5を具備する。即ち、外部からの信号でトランジスタQ5をオン状態にすることにより第三の抵抗R3と第四の抵抗R4を接続し、コンパレータU1に所定の電圧を供給することができる構成となっている。
【0020】
なお、第三のコンデンサC3において、一端は電解コンデンサC4で整流した直流電圧の負極につながり、このコンデンサC3には並列に放電抵抗としての第一の抵抗R1が接続され、さらにこれに並列に第一のトランジスタQ3のゲート保護として第一のツェナーダイオードD6が接続されている。第一のトランジスタQ3のドレインは第二の抵抗R2を介して、ブリッジダイオードD1のカソードにつながり、また、第二のトランジスタQ4のゲートにもつながっているが、この第二のトランジスタQ4のゲート保護としての第二のツェナーダイオードD7にもつながる。この第二のツェナーダイオードD7の他端は直流電圧の負極に接続されている。第二のトランジスタQ4のソースには第3の抵抗R3を介して直流電圧の負極につながり、またドレインは第4の抵抗R4を介してブリッジダイオードD1のカソードにつながっている。第二のトランジスタQ4と第三のトランジスタQ5のドレインとは接続されている。
【0021】
第二のトランジスタQ4と第三のトランジスタQ5のそれぞれのソースは接続され、そして、それらの接続されたソースは、コンパレータU1に入力し、基準電圧と設定される所定の電圧を検出し、入力電圧検出器としてのコンパレータU1に入力される。コンパレータU1のもう一方の入力には所定の基準電圧がつながる。第三のトランジスタQ5のゲートはフォトカプラIC1内の出力トランジスタ側のエミッタにつながっている。
【0022】
フォトカプラIC1内の入力ダイオード側は商品が動作状態を検出することが出来る動作検出手段(例えばシステムマイコンなどが挙げられる)につながっており、そこからの信号によりトランジスタQ5をオンオフ制御できる構成となっている。
【0023】
図1における動作と設計基準の説明を行う。商用電源は一般的に片側の極性が対地に接地されており、こちら側をニュートラル極(N極)そして電圧が印加される側をライブ極(L極)と呼ぶ。
【0024】
本装置は、商用電源ACに接続されると、N極側がL極電位に比して正電位の時の半周期の時にはコンデンサC1、ダイオードD3を通じてコンデンサC3に充電する。
【0025】
そして、充電電流は、ダイオードD4、コンデンサC2を通じてL極側に流れる。次の半周期になり、L極側がN極電位に比して正電位になるとコンデンサC2、ダイオードD5を通じてコンデンサC3を充電する。そして、充電電流は、ダイオードD2、コンデンサC1を通じてN極側に流れる。
【0026】
コンデンサC1とC2の容量を同じにすると、コンデンサC3への充電電流Icは、Ic=C×(dVc/dt)で表される。ここで、Vc=(E/2−Vc3−2Vd)×sin(2πft)よりIc= πfC×(E/2−Vc3−2Vd)×cos(2πft)が導出される。
【0027】
ここで、CはC1の容量、IcはC1に流れる電流、VcはC1の両端の電圧、Eは商用AC電源のピーク電圧、Vc3はC3の両端の印加電圧、fは商用AC電源の周波数、VdはダイオードD3およびD4の順方向電圧を示す。
【0028】
又、電源投入後の定常状態ではダイオードD6のクランプ電圧をVzとすると、Vc3=Vzとなるので、この時の消費電力は、ダイオードD3およびD4の順方向電圧損失とツェナーダイオードD6とツェナー電圧Vzの電圧が印加されたR1に電流が流れるのみであるので、2Vd×Ic+Vz2/R +(Ic− Vz/R)×Vz となる。ここでRは、ツェナーダイオードD6の両端に接続されるR1の抵抗値である。
【0029】
このコンデンサC3に流れる電流IcでコンデンサC3を充電するとともに抵抗R1に電流が流れる。トランジスタQ3のゲートに印加される電圧は整流する必要があり、コンデンサC3は必要である。
【0030】
以上により、商用電源に接続されている時は、トランジスタQ3はオンした状態となり、トランジスタQ4はオフする。これにより待機動作時にはR4、R3は導通せず、ここで消費される電力は軽減される。
【0031】
一方、通常動作時にはR4、R3による消費電力は無視されるくらい機器としての消費電力が大きくなるため、フォトカプラIC1から信号を送り、Q5をオンさせることによりR4,R3が導通し、コンパレータU1の基準電圧を定めることにより、商用電源電圧を検知することが出来る。この信号を用いて商用電源電圧の低下を検知し、機器を安全に停止させることが出来る。
【0032】
商用電源に接続されている間はトランジスタQ3は常にオンしており、R2はトランジスタQ4ゲートをオンすればよいので、トランジスタQ3を流れる電流は、微弱電流でよい。そのため抵抗値は大きくても問題がなく、抵抗R2での消費電力を小さくできる。一方R3、R4はC5の放電の目的があるので、R2 >> R4で、(R3+R4)×C5の時定数を後述する所定の値に設定する。
【0033】
一方、直流電源装置が駆動する商品が動作状態時には、前述のように商用電源の低下(または所定値以上)を検出する必要がある。この時には商品が動作状態を検出することが出来る動作検出手段(例えばシステムマイコンなどが挙げられる)として本実施例ではフォトカプラIC1などを用いてトランジスタQ5をオンすることによりコンパレータU1に電圧抵抗R3とR4により分圧された電圧が入力される。これで商品が動作中におけるAC入力電圧が所定の値以下になった場合を検出できる。
【0034】
即ち、直流電源装置が駆動する商品が動作状態になると、IC1は、トランジスタQ5にHIGHレベルを出力してQ5をオンし、抵抗R3とR4により分圧された電圧をコンパレータU1に出力し、商品への入力電圧が定めた値以上であることを検出する。
【0035】
商用電源からACが抜かれた時にはダイオードD3、D5からコンデンサC3への充電がなくなるため、抵抗R1により放電が開始される。その後R1により放電されているC3の電圧は、いずれトランジスタQ3の閾値電圧以下となり、これによりトランジスタQ3はオフする。商用電源からACが断されたことをすぐさま検知する必要があるので、R1とC3による時定数は、商用周波数近傍であることが条件となる。一例を挙げると、R1が1Mオーム、C3が0.01マイクロFである。このことからAC電源かをオフするとほぼ瞬時にトランジスタQ3はオフする。
【0036】
その結果抵抗R2よりトランジスタQ4のゲート電圧を供給しQ4はオンする。このとき既に商用電源からは抜去されているがC5に充電された電圧により、D8のアノードと電解コンデンサC4の負極間には電圧が残留しているので電解コンデンサC5の正極電位がトランジスタQ4に対し抵抗R2を介してゲート閾値電圧以上の電圧が残留する期間トランジスタQ4がオンし続ける。
【0037】
従って、商用電源からACが抜かれても、分圧抵抗R3とR4は、コンデンサC5の電荷を放電するまで導通状態を継続することとなる。
【0038】
各国の公的安全規格の要求として、感電を避けるため商用AC電源のプラグを抜いた後1秒後にプラグ間の電圧が危険でない電圧以下に放電されてないといけない。よって整流の電解コンデンサC4の放電まで行わないようにダイオードD8を接続している。
【0039】
もしダイオードD8がないと、コンデンサC5の残留電圧と電解コンデンサC4の残留電圧はほぼ等しく放電される。この場合、電解コンデンサC4の容量はコンデンサC5の容量よりもはるかに大きく、これら2つのコンデンサを同時に放電しようとすると、放電抵抗R3、R4の抵抗値をかなり小さくすると同時に定格電力の大きなものが必要となってくる。放電をする必要が有るのはコンデンサC5のみでよいので、ダイオードD8を接続している。
【0040】
以上のことより、商用AC電源の保証値上限が実効値264Vの場合、適用される安全規格にも左右されるが、1秒後に感電と感じない電圧(約45V)以下にする必要があるので、抵抗R3とR4は次式の条件が要求される。
【0041】
(R3+R4)×C5 < 1/2
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明にかかる直流電源装置は、電源コンセント抜去後所定時間以内のコンセント間電圧を基準電圧以下としつつ待機時電力の削減を行うことが出来る。また、電源素子の破壊を招く恐れのある商用交流電源AC電圧の低下の検出を待機時電力の削減しつつ実現可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施例1における直流電源装置の回路図
【符号の説明】
【0044】
AC 交流電源
C5 ローパスフィルタ、アクロスザラインコンデンサ
C1、C2 第一のコンデンサ
D3、D5 第一のダイオード
D2、D4 第二のダイオード
D1 交流電圧整流用のブリッジダイオード
C3 第二のコンデンサ
R1 第一の抵抗
Q3 第一のトランジスタ
R2 第二の抵抗
D6 定電圧ダイオード
Q4 第二のトランジスタ
R3 第三の抵抗
R4 第四の抵抗


【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電源の双極に接続されローパスフィルタを構成するアクロスザラインコンデンサを備えた直流電源装置であって、
交流電源の極につながる第一のコンデンサと、この第一のコンデンサの他端とアノードを接続した第一のダイオードと、この第一のダイオードのアノードにカソードを接続する第二のダイオードとを交流電源のそれぞれの極に具備し、
前記交流電源のそれぞれの極を入力側とする交流電圧整流用のブリッジダイオードを備え、前記二つの第一のダイオードのカソードに共通にその一端が接続され、他端は前記二つの第二のダイオードのアノードおよび前記交流電圧整流用のブリッジダイオードの負極に共通接続される第二のコンデンサを有するとともに、この第二のコンデンサの両端に並列に第一の抵抗を接続し、前記第二のコンデンサと前記第1の抵抗に縦続接続される第1のトランジスタと第2のトランジスタとを備え、
前記第1のトランジスタは、交流電源が接続される状態においては、オンし、前記第1のトランジスタに従属接続される第2のトランジスタはオフし、前記第2のトランジスタのドレイン側抵抗とソース側抵抗に電流を流さず、交流電源が非接続状態となると前記第1のトランジスタは、ほぼ瞬時にオフするとともに第2のトランジスタはオンし前記第2のトランジスタのドレイン側抵抗とソース側抵抗を通じて所定の時間内で、前記アクロスザラインコンデンサの充電電圧を放電することを特徴とする直流電源装置。
【請求項2】
前記第1のトランジスタに接続されるドレイン側抵抗値は、前記第2のトランジスタに接続されるドレイン側抵抗値より十分大きいことを特徴とする請求項1に記載の直流電源装置。
【請求項3】
前記アクロスザラインコンデンサをC5、前記第2のトランジスタのドレイン側抵抗をR3、ソース側抵抗をR4としたときに、時定数(R3+R4)×C5を1/2より小さく設定することを特徴とする請求項1に記載の直流電源装置。
【請求項4】
前記第2のトランジスタがオンするとドレイン側抵抗とソース側抵抗により抵抗分圧された電圧と所定の基準電圧を比較し、その比較結果に応じた制御信号を発生することを特徴とする請求項1に記載の直流電源装置。
【請求項5】
前記第2のトランジスタに対し、該第2のトランジスタのドレイン電極とソース電極のそれぞれにドレイン電極とソース電極を接側し、ゲート電極は、外部からの信号により制御される第3のトランジスタを備えることを特徴とする請求項1に記載の直流電源装置。


【図1】
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【公開番号】特開2006−204028(P2006−204028A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−13649(P2005−13649)
【出願日】平成17年1月21日(2005.1.21)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】