説明

眼の障害のためのコンプスタチンおよびそのアナログ

本発明は、加齢性黄斑変性症ならびに黄斑変性症、脈絡膜血管新生および/または網膜血管新生を含む他の状態を処置および/または予防するために、コンプスタチン(compstatin)およびその補体阻害アナログを使用することを特徴とする。本発明はまた、コンプスタチンまたはその補体阻害アナログおよび第2の治療薬を含む組成物を提供する。本発明はまた、コンプスタチンまたはその補体阻害アナログおよびゲル形成材料、例えば可溶性コラーゲンを含む組成物ならびにその組成物を投与する方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
黄斑変性症、脈絡膜血管新生、網膜血管新生、増殖性硝子体網膜症、緑内障、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害を処置する方法であって:
有効量のコンプスタチンアナログを含む組成物を該眼の障害の危険性があるか、またはそれに罹患している被験体に投与する工程を含む、方法。
【請求項2】
前記コンプスタチンアナログが、補体古典的経路を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンプスタチンアナログが、補体副経路を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コンプスタチンアナログが、前記古典的経路と前記副経路の両方を阻害する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記コンプスタチンアナログが、X’aa−Gln−Asp−Xaa−Gly(配列番号3)というコア配列を有する環状ペプチドを含む化合物であり、ここで、X’aaおよびXaaは、Trp、Trpのアナログから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コンプスタチンアナログが、X’aa−Gln−Asp−Xaa−Gly−X”aa(配列番号4)というコア配列を有する環状ペプチドを含む化合物であり、ここで、X’aaおよびXaaは、各々独立して、TrpおよびTrpのアナログから選択され、X”aaは、His、Ala、単一メチル非分枝状アミノ酸、Phe、TrpおよびTrpのアナログから選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ペプチドが、X’aa1−X’aa2−X’aa3−X’aa−Gln−Asp−Xaa−Gly−X”aa−X”aa2−X”aa3−X”aa4−X”aa5(配列番号5)という配列を有し、X’aa1、X’aa2、X’aa3、X”aa2、X”aa3−X”aa4およびX”aa5は、コンプスタチンにおいて対応する位置のアミノ酸と同一である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記コンプスタチンアナログが、X’aa1−X’aa2−X’aa3−X’aa4−Gln−Asp−Xaa−Gly−X”aa1−X”aa2−X”aa3−X”aa4−X”aa5(配列番号5)という配列を有する環状ペプチを含む化合物であり、ここで、X’aa4およびXaaは、TrpおよびTrpのアナログから選択され、X’aa1、X’aa2、X’aa3、X”aa1、X”aa2、X”aa3、X”aa4およびX”aa5は、独立して、アミノ酸およびアミノ酸アナログの中から選択され、該ペプチドは、X’aa2とX”aa4との間の結合を介して環化される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
X’aa1、X’aa2、X’aa3、X”aa2、X”aa3、X”aa4およびX”aa5が、コンプスタチンにおいて対応する位置のアミノ酸と同一であり、X”aa1が、Alaまたは単一メチル非分枝状アミノ酸である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記コンプスタチンアナログが、配列:
Xaa1−Cys−Val−Xaa2−Gln−Asp−Xaa2−Gly−Xaa3−His−Arg−Cys−Xaa4(配列番号6);ここで:
Xaa1は、Ile、Val、Leu、B−Ile、B−Val、B−LeuまたはGly−IleもしくはB−Gly−Ileを含むジペプチドであり、Bは、第1の保護部分を表し;
Xaa2およびXaa2は、独立して、TrpおよびTrpのアナログから選択され;
Xaa3は、His、AlaもしくはAlaのアナログ、Phe、TrpまたはTrpのアナログであり;
Xaa4は、L−Thr、D−Thr、Ile、Val、Gly、Thr−AlaおよびThr−Asnから選択されるジペプチドまたはThr−Ala−Asnを含むトリペプチドであり、ここで、該L−Thr、D−Thr、Ile、Val、Gly、AlaまたはAsnのいずれかのカルボキシ末端−OHは、必要に応じて、第2の保護部分Bによって置換され;そして
該2つのCys残基は、ジスルフィド結合によって結合されている、
を有する環状ペプチドを含む化合物である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ペプチドが、N末端でアセチル化されているか、C末端でアミド化されているか、またはN末端でアセチル化され、かつC末端でアミド化されている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法であって、ここで、
Xaa1は、Ile、Val、Leu、Ac−Ile、Ac−Val、Ac−LeuまたはGly−IleもしくはAc−Gly−Ileを含むジペプチドであり;
Xaa2およびXaa2は、独立して、TrpおよびTrpのアナログから選択され;
Xaa3は、His、AlaもしくはAlaのアナログ、Phe、TrpまたはTrpのアナログであり;
Xaa4は、L−Thr、D−Thr、Ile、Val、Gly、Thr−AlaおよびThr−Asnから選択されるジペプチド、またはThr−Ala−Asnを含むトリペプチドであり、ここで、該L−Thr、D−Thr、Ile、Val、Gly、AlaまたはAsnのいずれかのカルボキシ末端−OHは、必要に応じて−NH2によって置換されている、
方法。
【請求項15】
Xaa2が、Trpと比べて疎水性特性が増大したTrpのアナログである、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
Xaa2が、置換もしくは非置換の、二環式の芳香族環成分または置換もしくは非置換の、2つ以上の単環式の芳香族環成分を含むTrpのアナログである、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
Xaa2が、インドール環上に電気陰性置換基を有し、Trpと比べて疎水性特性が増大していない、Trpのアナログである、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記コンプスタチンアナログが、配列番号9〜32からなる群から選択される配列を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記コンプスタチンアナログが、配列番号14、21、28、29および32からなる群から選択される配列を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記コンプスタチンアナログが、配列番号30および31からなる群から選択される配列を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記コンプスタチンアナログが、X’aa1−X’aa2−X’aa3−X’aa4−Gln−Asp−Xaa−Gly−X”aa1−X”aa2−X”aa3−X”aa4−X”aa5(配列番号5)という配列を有する環状ペプチドを含む化合物であり、ここで、X’aa4およびXaaは、TrpおよびTrpのアナログから選択され、X’aa1、X’aa2、X’aa3、X”aa1、X”aa2、X”aa3、X”aa4およびX”aa5は、独立して、アミノ酸およびアミノ酸アナログの中から選択され、X’aa2およびX”aa4は、Cysではなく、該ペプチドは、X’aa2とX”aa4との間の結合を介して環化される、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
X’aa1、X’aa3、X”aa2、X”aa3およびX”aa5が、コンプスタチンにおいて対応する位置のアミノ酸と同一であり、X”aa1が、Alaまたは単一メチル非分枝状アミノ酸である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記結合が、アミド結合であり、ここで、X’aa2およびX”aa4のうちの一方が、第1級アミンまたは第2級アミンを含む側鎖を有するアミノ酸またはアミノ酸アナログであり、X’aa2およびX”aa4のうちの他方が、カルボン酸基を含む側鎖を有するアミノ酸またはアミノ酸アナログであり、該結合が、アミド結合である、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記組成物が、静脈内に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記組成物が、硝子体内に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記組成物が、眼球挿入物において硝子体内に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記組成物の100〜500μgの量が、眼球挿入物において硝子体内に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記組成物の100〜10,000μgの量が、徐放処方物において硝子体内に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記組成物が、100〜10,000μgの前記コンプスタチンアナログを集合的に含む複数のマイクロ粒子またはナノ粒子を含む徐放処方物において硝子体内に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記組成物が、眼または眼の近傍に局所的に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記組成物が、液体として局所的に投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記組成物が、軟膏またはゲルとして局所的に投与される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記ゲルが、投与の前に形成され、そして強膜の後ろに投与される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記ゲルが、可溶性コラーゲンを含む組成物から形成される、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記組成物が、眼球または眼周囲の埋没物もしくは挿入物において局所的に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
前記組成物が、眼の後部に近接した位置に局所的に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記組成物が、体内に導入された後にゲルを形成する溶液として局所的に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記溶液が、可溶性コラーゲンを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記溶液が、線維性コラーゲン固体をさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記溶液が、強膜の後ろに投与される、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記溶液が、眼球後注射、球周囲注射、テノン嚢下注射および結膜下注射からなる群から選択される方法によって投与される、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
前記被験体が、ARMDの危険性があるか、またはそれに罹患している、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
前記被験体が、RAPの危険性があるか、またはそれに罹患している、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
前記被験体が、脈絡膜血管新生の危険性があるか、またはそれに罹患している、請求項1に記載の方法。
【請求項45】
前記被験体が、網膜血管新生の危険性があるか、またはそれに罹患している、請求項1に記載の方法。
【請求項46】
前記被験体が、糖尿病の危険性があるか、またはそれに罹患している、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
前記被験体が、ARMDの危険性を増大させる1つ以上の遺伝的多型を有すると同定されている、請求項1に記載の方法。
【請求項48】
前記組成物が、前記眼の障害の危険性があるか、またはそれに罹患している被験体の眼に存在する成分に結合する部分をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項49】
前記部分が、内皮細胞または網膜色素上皮細胞の表面上または表面に存在する細胞マーカーに結合する、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記部分が、ドルーゼン構成物に結合する、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
前記部分が、前記コンプスタチンまたはそのアナログに連結している、請求項48に記載の方法。
【請求項52】
前記被験体が、ARMDの危険性を増大させる遺伝的多型を有するか否かを判定する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項53】
前記コンプスタチンアナログを投与する4週間前までに、有効量の血管新生インヒビターを投与する工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項54】
請求項5〜19のいずれかに記載のコンプスタチンアナログを含む、眼球埋没物、マイクロ粒子またはナノ粒子。
【請求項55】
請求項5に記載のコンプスタチンアナログを含む、眼球埋没物、マイクロ粒子またはナノ粒子。
【請求項56】
請求項10に記載のコンプスタチンアナログを含む、眼球埋没物、マイクロ粒子またはナノ粒子。
【請求項57】
請求項19に記載のコンプスタチンアナログを含む、眼球埋没物、マイクロ粒子またはナノ粒子。
【請求項58】
請求項20に記載のコンプスタチンアナログを含む、眼球埋没物、マイクロ粒子またはナノ粒子。
【請求項59】
補体活性化と関連するか、または少なくとも部分的に補体活性化によって引き起こされる眼の障害を処置する方法であって、該方法は、該眼の障害に罹患しているか、またはその危険性のある被験体に有効量のコンプスタチンアナログを投与する工程を含む、方法。
【請求項60】
補体成分をコードする遺伝子における多型または該遺伝子を含む連鎖不平衡における多型が、眼の障害の危険性の増大に関連することを特徴とする該障害を処置する方法であって、該方法は、該眼の障害に罹患しているか、またはその危険性のある被験体に有効量のコンプスタチンアナログを投与する工程を含む、方法。
【請求項61】
黄斑変性症、脈絡膜血管新生形成、網膜血管新生、増殖性硝子体網膜症、緑内障、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害に罹患しているか、またはその危険性のある被験体の眼における新生血管形成を阻害する方法であって、有効量のコンプスタチンアナログを含む組成物を該被験体の眼の後部または後部に近接した位置に投与する工程を含む、方法。
【請求項62】
前記コンプスタチンアナログが、補体古典的経路を阻害する、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記コンプスタチンアナログが、補体副経路を阻害する、請求項61に記載の方法。
【請求項64】
前記コンプスタチンアナログが、前記古典的経路と前記補体副経路の両方を阻害する、請求項61に記載の方法。
【請求項65】
前記組成物が、液体として投与される、請求項61に記載の方法。
【請求項66】
前記組成物が、眼球後注射、球周囲注射、テノン嚢下注射、結膜下注射および硝子体内注射からなる群から選択される方法によって投与される、請求項61に記載の方法。
【請求項67】
前記組成物が、軟膏またはゲルとして投与される、請求項61に記載の方法。
【請求項68】
前記ゲルが、投与する前に形成され、そして強膜の後ろに投与される、請求項61に記載の方法。
【請求項69】
前記ゲルが、可溶性コラーゲンを含む組成物から形成される、請求項61に記載の方法。
【請求項70】
前記組成物が、眼球または眼周囲の埋没物もしくは挿入物に投与される、請求項61に記載の方法。
【請求項71】
前記組成物が、体内に導入された後にゲルを形成する溶液として投与される、請求項61に記載の方法。
【請求項72】
前記溶液が、可溶性コラーゲンを含む、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記溶液が、線維性コラーゲン固体をさらに含む、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記溶液が、強膜の後ろに投与される、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
前記溶液が、眼球後注射、球周囲注射、テノン嚢下注射、硝子体内注射および結膜下注射からなる群から選択される方法によって投与される、請求項71に記載の方法。
【請求項76】
前記被験体が、ARMDの可能性があるか、またはそれに罹患している、請求項61に記載の方法。
【請求項77】
前記被験体が、CNVの可能性があるか、またはそれに罹患している、請求項61に記載の方法。
【請求項78】
前記被験体が、RAPの可能性があるか、またはそれに罹患している、請求項61に記載の方法。
【請求項79】
前記被験体が、RNVの可能性があるか、またはそれに罹患している、請求項61に記載の方法。
【請求項80】
前記被験体が、糖尿病の可能性があるか、またはそれに罹患している、請求項61に記載の方法。
【請求項81】
前記被験体が、検出可能なCNVを発症しておらず、前記組成物が、該CNVの発症を予防するか、または遅延させる、請求項61に記載の方法。
【請求項82】
前記被験体が、検出可能なCNVを発症しておらず、前記組成物が、CNVの進行の速度を低下させるか、またはCNVの後退を引き起こす、請求項61に記載の方法。
【請求項83】
前記被験体が、検出可能なRNVを発症しておらず、前記組成物が、該RNVの発症を予防するか、または遅延させる、請求項61に記載の方法。
【請求項84】
前記被験体が、検出可能なRNVを発症しておらず、前記組成物が、RNVの進行の速度を低下させるか、またはRNVの後退を引き起こす、請求項61に記載の方法。
【請求項85】
前記コンプスタチンまたはそのアナログを含む組成物が、前記被験体に複数回投与される、請求項61に記載の方法。
【請求項86】
前記組成物が、前記眼の障害の危険性があるか、またはそれに罹患している被験体の眼に存在する成分に結合する部分をさらに含む、請求項61に記載の方法。
【請求項87】
前記部分が、内皮細胞または網膜色素上皮細胞の表面上または表面に存在する細胞マーカーに結合する、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記部分が、ドルーゼン構成物に結合する、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記部分が、前記コンプスタチンまたはそのアナログに連結している、請求項86に記載の方法。
【請求項90】
コンプスタチンアナログおよび可溶性ゲル形成材料を含む、組成物。
【請求項91】
前記可溶性ゲル形成材料が、可溶性コラーゲンである、請求項90に記載の組成物。
【請求項92】
前記可溶性ゲル形成材料が、可溶性コラーゲンであり、前記組成物が、線維性コラーゲン固体をさらに含む、請求項90に記載の組成物。
【請求項93】
黄斑変性症、CNV、RNV、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害の処置に有効な第2の薬剤をさらに含む、請求項90に記載の組成物。
【請求項94】
重合体の骨格または足場と共有結合的または非共有結合的に連結した複数のコンプスタチンアナログ部分を含む多価化合物。
【請求項95】
黄斑変性症、CNV、RNV、増殖性硝子体網膜症、緑内障、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害を処置する方法であって、請求項90に記載の組成物を該眼の障害に罹患しているか、またはその危険性のある被験体に投与する工程を含む、方法。
【請求項96】
前記組成物が、眼に近接した位置に投与される、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記組成物が、液体として投与され、そして体内でゲルを形成する、請求項95に記載の方法。
【請求項98】
前記組成物が、予め形成されたゲル埋没物として投与される、請求項95に記載の方法。
【請求項99】
治療有効量のコンプスタチンアナログを含む眼球埋没物。
【請求項100】
前記治療有効量が、100〜10,000μgである、請求項99に記載の眼球埋没物。
【請求項101】
(i)コンプスタチンまたはその補体阻害アナログ;および
(ii)黄斑変性症、CNV、RNV、増殖性硝子体網膜症、緑内障、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害の危険性があるか、またはそれに罹患している被験体の眼に存在する成分に結合する部分
を含む組成物。
【請求項102】
前記部分が、内皮細胞または網膜色素上皮細胞の表面上または表面に存在する細胞マーカーに結合する、請求項101に記載の組成物。
【請求項103】
前記部分が、ドルーゼン構成物に結合する、請求項101に記載の組成物。
【請求項104】
前記部分が、前記コンプスタチンまたはそのアナログに連結している、請求項101に記載の組成物。
【請求項105】
請求項101に記載の組成物および薬学的に許容可能なキャリアを含む組成物。
【請求項106】
追加の活性剤をさらに含む、請求項101に記載の組成物。
【請求項107】
前記追加の活性剤が、黄斑変性症、CNV、RNV、増殖性硝子体網膜症、緑内障、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害の処置に有効である、請求項106に記載の組成物。
【請求項108】
前記追加の活性剤が、血管新生インヒビター、抗炎症性剤、抗血管新生ステロイドおよび成長因子からなる群から選択される、請求項106に記載の組成物。
【請求項109】
前記追加の活性剤が、抗生剤または抗血管新生剤である、請求項106に記載の組成物。
【請求項110】
前記追加の活性剤が、抗生剤または抗血管新生剤である、請求項106に記載の組成物。
【請求項111】
請求項101に記載の組成物を含む、眼球埋没物または眼周囲埋没物。
【請求項112】
(i)コンプスタチンまたはその補体阻害アナログをコードする一部;および
(ii)黄斑変性症、CNV、RNV、増殖性硝子体網膜症、緑内障、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害の危険性があるか、またはそれに罹患している被験体の眼に存在する成分に結合する部分をコードする一部
を含む、核酸。
【請求項113】
請求項112に記載の核酸を含む発現ベクター。
【請求項114】
請求項113に記載の発現ベクターを含む組換え宿主細胞。
【請求項115】
(i)コンプスタチンまたはその補体阻害アナログを含む第1のドメイン;および
(ii)黄斑変性症に関連する状態、CNV、RNV、増殖性硝子体網膜症、緑内障または眼球の炎症の危険性があるか、またはそれに罹患している被験体の眼に存在する成分に結合する部分を含む第2のドメイン
を含む、融合タンパク質。
【請求項116】
請求項115に記載の融合タンパク質をコードする核酸。
【請求項117】
請求項116に記載の核酸を含むベクター。
【請求項118】
請求項116に記載の核酸を含む組換え宿主細胞。
【請求項119】
(i)結合部分に融合したコンプスタチンまたはそのアナログを含むポリペプチドが、組換え宿主細胞によって産生されるように、該宿主細胞中において請求項112に記載の核酸を発現させる工程;および
(ii)該ポリペプチドを精製する工程
を含む、治療薬を作製する方法。
【請求項120】
黄斑変性症、脈絡膜血管新生、網膜血管新生、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害の処置または予防において使用するための候補薬剤を試験する方法であって、
(i)コンプスタチンまたはその補体阻害アナログを提供する工程;
(ii)黄斑変性症に関連する状態、脈絡膜血管新生または網膜血管新生についてのモデルを構成する動物に、コンプスタチンまたはそのアナログを投与する工程;および
(iii)該コンプスタチンまたはそのアナログが、黄斑変性症、脈絡膜血管新生または網膜血管新生の1つ以上の特徴を処置または予防する能力を評価する工程
を含む、方法。
【請求項121】
(i)コンプスタチンアナログ;および
(ii)黄斑変性症、CNV、RNV、増殖性硝子体網膜症、緑内障、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害の危険性があるか、またはそれに罹患している被験体の眼における細胞または非細胞性分子実体の表面上または表面に存在する標的細胞または非細胞性分子実体、成分に結合する部分
を含む組成物。
【請求項122】
(i)コンプスタチンまたはその補体阻害アナログをコードする一部;および
(ii)黄斑変性症、CNV、RNV、増殖性硝子体網膜症、緑内障、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害の危険性があるか、またはそれに罹患している被験体の眼における細胞または非細胞性分子実体の表面上または表面に存在する成分に結合する部分をコードする一部
を含む核酸。
【請求項123】
請求項122に記載の核酸を含む発現ベクター。
【請求項124】
請求項123に記載の発現ベクターを含む組換え宿主細胞。
【請求項125】
(i)コンプスタチンまたはその補体阻害アナログを含む第1のドメイン;および
(ii)細胞または非細胞性分子実体の表面上または表面に存在する成分に結合する部分を含む第2のドメイン
を含む融合タンパク質。
【請求項126】
補体活性化に関連するか、または少なくとも部分的に補体活性化によって引き起こされる眼の障害を処置する方法であって、該方法は、請求項5〜21のいずれかに記載のコンプスタチンアナログの有効量を該眼の障害に罹患しているか、またはその危険性のある被験体に投与する工程を含む、方法。
【請求項127】
補体成分をコードする遺伝子における多型または該遺伝子を含む連鎖不平衡における多型が、眼の障害の危険性の増大に関連することを特徴とする該障害を処置する方法であって、該方法は、請求項5〜21のいずれかに記載のコンプスタチンアナログの有効量を該眼の障害に罹患しているか、またはその危険性のある被験体に投与する工程を含む、方法。
【請求項128】
黄斑変性症、脈絡膜血管新生、網膜血管新生、増殖性硝子体網膜症、緑内障、眼球の炎症またはこれらの任意の組み合わせを特徴とする眼の障害に罹患しているか、またはその危険性のある被験体の眼における新生血管形成を阻害する方法であって、請求項5〜21のいずれかに記載のコンプスタチンアナログの有効量を含む組成物を、該被験体の眼の後部または後部に近接した位置に投与する工程を含む、方法。

【図1−1】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−511496(P2009−511496A)
【公表日】平成21年3月19日(2009.3.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−534756(P2008−534756)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/039397
【国際公開番号】WO2007/044668
【国際公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【出願人】(508106105)ポテンシア ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】