説明

着座センサ

【課題】 着座の検出が位置によりばらつくことを抑制することができる着座センサを提供する。
【解決手段】 座席内部に配置されて人の着座を検知する着座センサであって、一対の絶縁シート11、21と、一対の絶縁シート11、21の間に介在し、複数のスリット、及び、スリット36A〜36Eにより互いに空間的に接続される複数の開口34A〜34Fが形成されたシート状のスペーサ30と、一対の絶縁シート11、21のそれぞれの表面上に設けられると共に、開口34A〜34Eを介して互いに対向する一対の電極を有する複数の感圧スイッチ40A〜40Fと、を備え、開口34A〜34Fの少なくとも1つは、他の開口と接続されない少なくとも1つのスリットと接続され、それぞれの開口34A〜34Fは、互いに同じ数の前記スリットと接続されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着座センサに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、車両における乗員の安全システムの一つとして、乗員の乗車時にシートベルトの着用を検知し、シートベルトが着用されていない場合に警告を発するアラームシステムが実用化されている。このようなアラームシステムは、乗員の着座を検知して、乗員の着座時にシートベルトが着用されていない場合に警告を発する。この乗員の着座の検知には、座席の着座部分における表皮下のクッションパッドに配置されて、乗員の着座による荷重を検知する着座センサが用いられる場合がある。
【0003】
下記特許文献1には、このような着座センサが記載されている。この下記特許文献1に記載の着座センサは、複数のオン・オフタイプの感圧スイッチ及びそれぞれの感圧スイッチに接続される配線を有している。そして、それぞれの感圧スイッチは、一対の電極を有している。この一対の電極は、シート状のスペーサの両面に貼着された絶縁シートの表面に設けられると共に、スペーサに形成された開口を介して互いに対向している。このような感圧スイッチに圧力がかかると、一対の絶縁シートが撓むことにより、開口内において一対の電極が接触して、感圧スイッチがオン状態となる。
【0004】
また、下記特許文献1に記載の着座センサにおいては、感圧スイッチ毎に設けられたスペーサのそれぞれの開口同士が、スペーサに設けられたスリットにより空間的に接続されている。従って、感圧スイッチに圧力がかかり、絶縁シートが撓む際、開口内の空気がスリットを伝わって開口内から逃げる。このようにして、各感圧スイッチの一対の電極が、開口内において接触し易くされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−133340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特許文献1に記載の着座センサにおいては、感圧スイッチがオンとなるための圧力が、それぞれの感圧スイッチ毎でばらついてしまう場合がある。従って、着座センサにかかる圧力の位置によって、着座の検出がばらつく場合があるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、着座の検出が位置によりばらつくことを抑制することができる着座センサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明者は、感圧スイッチがオンとなる圧力が、それぞれの感圧スイッチ毎でばらついてしまう原因について鋭意研究をした。その結果、絶縁シートの撓み方が、感圧スイッチによって異なるため、感圧スイッチがオンとなる圧力が、それぞれの感圧スイッチ毎でばらついてしまう場合があるという結論に達した。そこで、本発明者は、絶縁シートの撓み方が、それぞれの感圧スイッチ毎で同じになるような着座センサについて、更に研究を重ねて本発明に至った。
【0009】
すなわち本発明の着座センサは、座席内部に配置されて人の着座を検知する着座センサであって、一対の絶縁シートと、前記一対の絶縁シートの間に介在し、複数のスリット、及び、前記スリットにより互いに空間的に接続される複数の開口が形成されたシート状のスペーサと、前記一対の絶縁シートのそれぞれの表面上に設けられると共に、前記開口を介して互いに対向する一対の電極を有する複数の感圧スイッチと、を備え、前記開口の少なくとも1つが、他の開口と接続されない少なくとも1つのスリットと接続され、それぞれの前記開口は、互いに同じ数の前記スリットと接続されることを特徴とするものである。
【0010】
このような着座センサによれば、各感圧スイッチに圧力が加わると、一対の絶縁シートの少なくとも一方が撓むことにより、一対の電極同士が接触する。このときそれぞれの開口はスリットにより空間的に接続されるため、それぞれの開口内の空気がスリットを伝わって逃げる。そして、それぞれの開口が接続されるスリットの数は、それぞれの開口で同じ数とされる。つまり、それぞれの開口は、他のスリットと接続される複数のスリットのみと接続されたり、他の開口と接続されるスリット及び他の開口と接続されないスリットと接続されることにより、それぞれの開口が接続されるスリットの数は、互いに同じ数とされる。このようにそれぞれの開口が同じ数のスリットと接続されることで、それぞれの感圧スイッチに圧力がかかるとき、それぞれの感圧スイッチにおける絶縁シートの撓み方のばらつきが抑制される。こうして、感圧スイッチがオンとなるための圧力が、それぞれの感圧スイッチ毎でばらつくことが抑制され、着座検出が着座センサの位置によりばらつくことを抑制することができる。
【0011】
更に、上記着座センサにおいて、前記スペーサに垂直な方向からぞれぞれの前記開口を見る場合に、それぞれの前記開口が前記スリットと接続される位置は、他の前記開口が前記スリットと接続される位置と同じ位置、或いは、他の前記開口が前記スリットと接続される位置と対称となる位置とされることが好ましい。
【0012】
このような着座センサによれば、それぞれの開口は、同じ位置、或いは、対称となる位置においてスリットと接続されるため、それぞれの感圧スイッチに圧力がかかるとき、それぞれの感圧スイッチにおける絶縁シートの撓み方のばらつきが、より抑制される。従って、感圧スイッチがオンとなる圧力が、それぞれの感圧スイッチ毎でばらつくことをより抑制することができる。なお、前記対称には、点対称、線対象の双方が含まれる。
【0013】
また、上記着座センサにおいて、前記スリットにおける前記開口と接続される部分の幅は、それぞれのスリット毎で同じ大きさとされることが好ましい。
【0014】
このような着座センサによれば、それぞれの感圧スイッチに圧力がかかるとき、それぞれの感圧スイッチにおける絶縁シートの撓み方のばらつきが、より抑制される。従って、感圧スイッチがオンとなる圧力が、それぞれの感圧スイッチ毎でばらつくことをより抑制することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、着座の検出が位置によりばらつくことを抑制することができる着座センサが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係る着座センサを示す平面図である。
【図2】図1に示す第1電極シートを示す平面図である。
【図3】図1に示す第2電極シートを示す平面図である。
【図4】スペーサを示す平面図である。
【図5】図1のV−V線における断面の様子を示す断面図である。
【図6】図1に示す着座センサの回路構成を等価回路で示す回路図である。
【図7】図1に示す着座センサが座席に配置された様子を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る着座センサを示す平面図である。
【図9】本発明の第2実施形態における着座センサの回路構成を等価回路で示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る着座センサの好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る着座センサを示す平面図である。
【0019】
図1に示すように、着座センサ100は、第1電極シート10と、第1電極シート10に重ねられる第2電極シート20と、第1電極シート10と第2電極シート20とで挟まれるスペーサとを主な構成要素として備える。
【0020】
図2は、図1に示す第1電極シート10を示す平面図である。
【0021】
図2に示すように、第1電極シート10は、基台としての可撓性を有するフィルム状の第1絶縁シート11と、第1絶縁シート11の表面に形成される第1電極14A〜14Fと、第1絶縁シート11の表面に形成される端子42A、42Bとを主な構成要素として備える。
【0022】
第1絶縁シート11は、互いに形状が同じであり、互いに平行な一組の帯状の側部部位11A、11Bと、側部部位11A、11Bの間において、側部部位11A、11Bに対して垂直方向に延びると共に、側部部位11A、11Bのそれぞれの中間部分と連結している帯状の中間部位11Cと、中間部位11Cに対して垂直方向に延びる(側部部位11A、11Bに対して平行な方向に延びる)と共に、中間部位11Cの中間部分に一端が連結されて他端が自由端とされる帯状の終端部位11Dから構成されている。このようにして一組の側部部位11A、11Bと中間部位11Cとで略H字型の形状が形成され、中間部位11Cと終端部位11Dとで、略T字型の形状が形成されている。
【0023】
また、第1電極14A〜14Fは、略円形の形状とされている。そして、第1電極14A〜14Fは、一組の側部部位11A、11B上に設けられている。
【0024】
具体的には、第1電極14A〜14Cは、側部部位11Aの表面上に設けられている。そして、第1電極14A、14Cは、側部部位11Aの両端の端縁から所定の間隔をあけて設けられており、第1電極14Bは、中間部位11Cが連結されている部分に設けられている。このようにして、第1電極14A〜14Cは、側部部位11Aの表面上において、直線状に並んでいる。
【0025】
さらに、第1電極14A及び第1電極14Bは、側部部位11Aの表面上において第1電極14Aと第1電極14Bとの間に設けられる直線状の第1導体16Aと接続されており、第1電極14B及び第1電極14Cは、側部部位11Aの表面上において第1電極14Bと第1電極14Cとの間に設けられる直線状の第1導体16Bと接続されている。
【0026】
さらに、第1電極14Bは、中間部位11Cの表面上において、中間部位11Cの長手方向に沿って延在する第1導体16Eと接続されている。そして、第1導体16Eは、終端部位11Dが連結される部分において、終端部位11Dの長手方向に沿って延在する第1導体16Gと接続されている。
【0027】
一方、第1電極14D〜14Fは、側部部位11Bの表面上に設けられている。そして、第1電極14D、14Fは、側部部位11Bの両端の端縁から所定の間隔をあけて設けられており、第1電極14Eは、中間部位11Cが連結されている部分に設けられている。このようにして、第1電極14D〜14Fは、側部部位11Bの表面上において、直線状に並んでいる。
【0028】
さらに、第1電極14D及び第1電極14Eは、側部部位11Bの表面上において第1電極14Dと第1電極14Eとの間に設けられる直線状の第1導体16Cと接続されており、第1電極14E及び第1電極14Fは、側部部位11Bの表面上において第1電極14Eと第1電極14Fとの間に設けられる直線状の第1導体16Dと接続されている。
【0029】
さらに、第1電極14Eは、中間部位11Cの表面上において、中間部位11Cの長手方向に沿って延在する第1導体16Fと接続されている。そして、第1導体16Fは、終端部位11Dが連結される部分において、終端部位11Dの長手方向に沿って延在する第1導体16Hと接続されている。
【0030】
また、端子42A、42Bは、略四角形の形状をなし、端子42A、42Bは、終端部位11Dの表面における自由端側の端縁から所定の間隔をあけた位置に、終端部位11Dの長手方向に垂直な方向に沿って並設されている。そして、端子42Aは、上述のように一端が第1導体16Eと接続された第1導体16Gの他端と接続されており、端子42Bは、上述のように一端が第1導体16Fと接続された第1導体16Hの他端と接続されている。
【0031】
こうして第1電極14A〜14Cと端子42Aとは、第1導体16A、16B、16E、16Gにより電気的に接続されている。同様に第1電極14D〜14Fと端子42Bとは、第1導体16C、16D、16F、16Hにより電気的に接続されている。
【0032】
図3は、図1に示す第2電極シートを示す平面図である。
【0033】
図3に示すように、第2電極シート20は、可撓性を有するフィルム状の第2絶縁シート21と、第2絶縁シート21の表面に形成される第2電極24A〜24Fを主な構成要素として有する。
【0034】
第2絶縁シート21は、第1絶縁シート11における側部部位11A、11Bと形状及び大きさが同じである一組の帯状の側部部位21A、21Bと、第1絶縁シート11における中間部位11Cと形状及び大きさが同じである中間部位21Cと、第1絶縁シート11の終端部位11Dと幅が同じで、長さが短い形状とされる終端部位21Dとから構成される。そして、側部部位21A、21B、及び、中間部位21Cは、第1電極シート10と第2電極シートを重ね合わせたときに、第1絶縁シート11における側部部位11A、11B、及び、中間部位11Cと完全に重なるようにそれぞれ連結されている。また、第2絶縁シート21の終端部位21Dは、第1電極シート10と第2電極シートを重ね合わせたときに、第1電極シートの終端部位11Dと完全に重なって、第1電極シート10の端子42A、42Bが露出するように、中間部位21Cと連結されている。
【0035】
また、第2電極24A〜24Fは、第1電極14A〜14Fと同じ形状、大きさとされている。さらに、第2電極24A〜24Fは、第2絶縁シート21が第1電極シート10と重ね合わせられたときに、第2絶縁シート21の第1電極シート10側の表面において、第1電極14A〜14Fと完全に重なる位置にそれぞれ設けられている。
【0036】
さらに、第2電極24A及び第2電極24Bは、側部部位21Aの表面上において第2電極24Aと第2電極24Bとの間に設けられる直線状の第2導体26Aと接続されており、第2電極24B及び第2電極24Cは、側部部位21Aの表面上において第2電極24Bと第2電極24Cとの間に設けられる直線状の第2導体26Bと接続されている。同様に第2電極24D及び第2電極24Eは、側部部位21Bの表面上において第2電極24Dと第2電極24Eとの間に設けられる直線状の第2導体26Cと接続されており、第2電極24E及び第2電極24Fは、側部部位21Bの表面上において第2電極24Eと第2電極24Fとの間に設けられる直線状の第2導体26Dと接続されている。
【0037】
さらに第2電極24Bと第2電極24Eは、それぞれ第2絶縁シート21の中間部位21Cの長手方向に沿って、中間部位21Cの表面上に設けられる第2導体26Eと接続されている。
【0038】
こうして第2電極24A〜24Fは、第2導体26A〜26Eにより電気的に接続されている。
【0039】
図4は、第1電極シート10と第2電極シート20との間に挟まれるスペーサを示す平面図である。
【0040】
スペーサ30は、可撓性を有する絶縁シートからなる。そして、図4に示すように、スペーサ30は、外形が第2電極シート20と一致している。
【0041】
また、スペーサ30には、それぞれ同じ大きさである開口34A〜34Fが形成されている。開口34A〜34Fは、周縁が略円形の形状であり、第1電極14A〜14Fよりも直径が大きく形成されている。そして、開口34A〜34Fは、スペーサ30を第1電極シート10と重ね合わせて、スペーサ30に垂直な方向に沿ってスペーサ30を見る場合に、第1電極14A〜14Fがそれぞれ開口34A〜34Fの内側に配置されるような位置に形成されている。
【0042】
さらにスペーサ30には、空気抜け用のスリットであり複数の開口と接続される第1スリット36A〜36E、及び、1つの開口のみと接続される第2スリット37A〜37Hにより構成される複数のスリットが形成されている。
【0043】
そして、開口34Aから開口34Fは、第1スリット36A〜36Eにより空間的に接続されている。具体的には、開口34A及び開口34Bは第1スリット36Aと接続されており、開口34B及び開口34Cは第1スリット36Bと接続されており、開口34D及び開口34Eは第1スリット36Cと接続されており、開口34E及び開口34Fは第1スリット36Dと接続されており、さらに、開口34B及び開口34Eは第1スリット36Eと接続されている。なお、第1スリット36Eは、第1スリット36Fを介して、気体流出口35によりスペーサ30の外側と空間的に接続されている。また、この第1スリット36A〜36Eは、互いに同じ幅とされている。
【0044】
さらに、開口34Aは、第2スリット37A、37Bと接続され、開口34Cは、第2スリット37C、37Dと接続され、開口34Dは、第2スリット37E、37Fと接続され、開口34Fは、第2スリット37G、37Hと接続されている。この第2スリット37A〜37Hの長さは、第2スリット37A〜37Hの幅の0.5倍〜2.0倍であることが好ましい。第2スリットの長さを幅の2倍より長くすると、スペーサ30と第1絶縁シート11及び第2絶縁シート12とを接着する接着しろを確保するため外形を拡大しなければならず材料が無駄になるためである。また、第2スリット37A〜37Hは、第1スリットと同じ幅とされている。したがって、第1スリット36A〜36E及び第2スリット37A〜37Hが、それぞれの開口34A〜34Fと接続される部分の幅は、それぞれのスリット毎で同じ大きさとされている。
【0045】
このようにして、開口34Aは第1スリット36A及び第2スリット37A、37Bと接続され、開口34Bは第1スリット36A、36B、36Eと接続され、開口34Cは第1スリット36B及び第2スリット37C、37Dと接続され、開口34Dは第1スリット36C及び第2スリット37E、37Fと接続され、開口34Eは第1スリット36C、36D、36Eと接続され、開口34Fは第1スリット36D及び第2スリット37G、37Hと接続される。このように、開口34B、34Eは、それぞれ3つの第1スリットと接続され、開口34A、34C、34D、34Fは、それぞれ1つの第1スリットと2つの第2スリットと接続されることで、それぞれの開口34A〜34Fは、それぞれ同じ数のスリットと接続されている。
【0046】
また、開口34Aを仮想的に開口34Bに重ねて見る場合に、第2スリット37Aが開口34Aと接続される位置は、第1スリット36Aが開口34Bと接続される位置と同じ位置とされ、第2スリット37Bが開口34Aと接続される位置は、第1スリット36Eが開口34Bと接続される位置と同じ位置とされ、第1スリット36Aが開口34Aと接続される位置は、第1スリット36Bが開口34Bと接続される位置と同じとされる。つまり、スペーサ30に垂直な方向から開口34Aを見る場合に、開口34Aの中心を基準とした開口34Aが第1スリット36A及び第2スリット37A、37Bと接続される位置は、開口34Bの中心を基準とした開口34Bが第1スリット36A、36B、36Eと接続される位置と同じ位置とされている。
【0047】
同様に、スペーサ30に垂直な方向から開口34Cを見る場合に、開口34Cの中心を基準とした開口34Cが第1スリット36B及び第2スリット37C、37Dと接続される位置は、開口34Bの中心を基準とした開口34Bが第1スリット36A、36B、36Eと接続される位置と同じ位置とされている。さらに、スペーサ30に垂直な方向から開口34Dを見る場合に、開口34Dの中心を基準とした開口34Dが第1スリット36C及び第2スリット37E、37Fと接続される位置は、開口34Eの中心を基準とした開口34Eが第1スリット36C、36D、36Eと接続される位置と同じ位置とされている。さらに、スペーサ30に垂直な方向から開口34Fを見る場合に、開口34Fの中心を基準とした開口34Fが第1スリット36D及び第2スリット37G、37Hと接続される位置は、開口34Eの中心を基準とした開口34Eが第1スリット36C、36D、36Eと接続される位置と同じ位置とされている。そして、スペーサ30に垂直な方向から開口34Bを見る場合に、開口34Bの中心を基準とした開口34Bが第1スリット36A、36B、36Eと接続される位置は、開口34Eの中心を基準とした開口34Eが第1スリット36C、36D、36Eと接続される位置と対称となる位置とされている。
【0048】
こうしてスペーサ30に垂直な方向からぞれぞれの開口34A〜34Fを見る場合に、それぞれの開口34A〜34Fがスリットと接続される位置は、他の開口34A〜34Fがスリットと接続される位置と同じ位置、或いは、他の開口34A〜34Fがスリットと接続される位置と対称となる位置とされている。
【0049】
なお、スペーサ30の両面には、第1電極シート10及び第2電極シート20と接着されるための図示しない接着剤が塗布されている。
【0050】
次に、図1、図5、図6を用いて感圧スイッチの構成と、それぞれの感圧スイッチの接続について説明する。
【0051】
図5は、図1に示すV−V線に沿った断面の様子を示す断面図であり、図6は、図1に示す着座センサの回路構成を等価回路で示す回路図である。
【0052】
着座センサ100は、上述のように、第1電極シート10と第2電極シート20とがスペーサ30を挟んで重ね合わせられており、スペーサ30の両面に塗布された接着剤により互いに固定されて一体化されている。
【0053】
こうして一体化された状態で、第1電極シート10の第1電極14A、及び、第2電極シート20の第2電極24Aは、上述のように着座センサ100に対して垂直な方向から着座センサ100を見た場合に、スペーサ30に設けられている開口34Aの内側に配置され完全に重なっている。そして、第1電極14Aと第2電極24Aとは、図5に示すようにスペーサ30により所定の間隔を空けて互いに対向している。このようにして、第1絶縁シート11上において、第1電極14Aと第2電極24Aとによる感圧スイッチ40Aが構成されている。同様に他の第1電極14B〜14Fと、他の第2電極24B〜24Fとが、それぞれスペーサ30により所定の間隔を空けて対向して、感圧スイッチ40B〜40Fを構成している。
【0054】
このように構成される感圧スイッチ40A〜40Fは、図6に示すように、第1絶縁シート11の表面に形成される第1導体16A〜16D、及び、第2絶縁シート21の表面に形成される第2導体26A〜26Eにより互いに接続されている。このように各感圧スイッチ40A〜40Fが接続されることで、着座センサ100の回路が構成されている。
【0055】
そして、感圧スイッチ40A及び感圧スイッチ40B及び感圧スイッチ40Cから成る感圧スイッチ群においてOR回路が構成されており、感圧スイッチ40D及び感圧スイッチ40E及び感圧スイッチ40Fから成る感圧スイッチ群においてOR回路が構成されている。さらに、感圧スイッチ40A及び感圧スイッチ40B及び感圧スイッチ40Cから成る感圧スイッチ群と、感圧スイッチ40D及び感圧スイッチ40E及び感圧スイッチ40Fから成る感圧スイッチ群とにより、AND回路が構成されている。こうして、着座センサ100においては、感圧スイッチ40A〜40Fにより、AND−OR回路が形成されている。
【0056】
次に、着座センサの動作について説明する。
【0057】
図7は、図1に示す着座センサが座席に配置された様子を示す図である。図7に示すように、着座センサ100は、車両等の座席200における表皮下のクッションパッド上に配置される。このクッションパッドには、穴が形成されており、この穴は、クッションパッド表面において着座する人の向く方向に垂直な方向に沿った細長い形状をしている。そして、着座センサ100は、座席200の中心を通り着座する人の向く方向に沿った線を基準とした一方側に感圧スイッチ40A〜40Cが位置し、他方側に感圧スイッチ40D〜40Fが位置するように配置されると共に、第1絶縁シート11の終端部位11Dが折れ曲がり、クッションパッドに形成された穴からクッションパッドの内部に入り込むように配置される。そして、端子42A、42Bが外部の図示しない電源と測定部に電気的に接続され、端子42A、42Bに電圧が印加される。
【0058】
乗員が着座するとき、図5に示すように、着座センサ100の両面対して垂直な方向から押圧力Fがかかる。このとき、例えば感圧スイッチ40Aに押圧力Fがかかる場合においては、第2絶縁シート21が第1絶縁シート11よりも可撓性に優れる場合、第2絶縁シート21が撓むことにより、第2電極24Aが第1電極14Aに接触する。一方、第1絶縁シート11が第2絶縁シート21よりも可撓性に優れる場合、着座センサ100の両面対して垂直な方向から押圧力Fがかかると、第1絶縁シート11が撓むことにより、第1電極14Aが第2電極24Aに接触する。このように、第1電極14Aと第2電極24Aとが接触することで感圧スイッチ40Aがオンとなる。
【0059】
なお、第2絶縁シート21あるいは第1絶縁シート11が撓む際、開口34A内の空気は、図4に示す第1スリット36A、36E、36Fを介して気体流出口35から排出される。従って、着座センサ100に押圧力Fがかかるとき、スペーサ30は適切に第2絶縁シート21あるいは第1絶縁シート11が適切に撓むことができる。
【0060】
他の感圧スイッチ40B〜40Fに押圧力がかかる場合においても、感圧スイッチ40Aと同様にして、それぞれの感圧スイッチ40B〜40Fがオンになる。このとき各感圧スイッチ40B〜40Fの開口34B〜34Fは、少なくとも1つの第1スリット36B〜36Eと接続されるため、開口内の空気が第1スリット36B〜36Eを伝わって逃げる。従って、感圧スイッチ40Aがオンになるときと同様に、適切に第1絶縁シート11または第2絶縁シートが撓むことができ、各感圧スイッチ40B〜40Fの一対の電極が、開口内において接触し易くされている。
【0061】
この様に感圧スイッチがオンになるとき、上述のように、それぞれの開口34A〜34Fが接続されるスリットの数は、それぞれの開口34A〜34F毎で同じ数とされているため、それぞれの感圧スイッチ40A〜40Fに押圧力がかかるとき、それぞれの感圧スイッチ40A〜40Fにおける絶縁シートの撓み方は略同様とされ、感圧スイッチ40A〜40Fにおける絶縁シートの撓み方のばらつきが抑制される。
【0062】
そして、上述のように、感圧スイッチ40A〜40FによりAND−OR回路が形成されているため、感圧スイッチ40A及び感圧スイッチ40B及び感圧スイッチ40Cの少なくとも1つと、感圧スイッチ40D及び感圧スイッチ40E及び感圧スイッチ40Fの少なくとも1つとがオンになる場合に端子42Aと端子42Bとが導通する。こうして、着座センサ100により感知する感知信号を図示しない測定部が測定することにより乗員の着座を検出する。
【0063】
以上説明したように、本実施形態における着座センサ100によれば、各感圧スイッチ40A〜40Fに圧力が加わると、一対の絶縁シート11、21の少なくとも一方が撓むことにより、一対の電極同士が接触する。このとき各感圧スイッチ40B〜40Fの開口34B〜34Fは、少なくとも1つの第1スリット36B〜36Eと接続されるため、開口内の空気が第1スリット36B〜36Eを伝わって逃げる。そして、それぞれの開口34A〜34Fが接続されるスリットの数は、それぞれの開口で同じ数とされる。つまり、それぞれの開口34A〜34Fは、複数の第1スリットのみと接続されたり、第1スリット及び第2スリットと接続されることにより、それぞれの開口34A〜34Fが接続される第1スリット及び第2スリットの合計は、互いに同じ数とされる。このようにそれぞれの開口34A〜34Fが同じ数のスリットと接続されることで、それぞれの感圧スイッチ40A〜40Fに圧力がかかるとき、それぞれの感圧スイッチにおける絶縁シートの撓み方のばらつきが抑制される。こうして、感圧スイッチがオンとなるための圧力が、それぞれの感圧スイッチ毎でばらつくことが抑制され、着座の検出が着座センサの位置によりばらつくことを抑制することができる。
【0064】
更に、スペーサ30において、スペーサ30に垂直な方向からぞれぞれの開口34A〜34Fを見る場合に、それぞれの開口34A〜34Fがスリットと接続される位置は、他の開口34A〜34Fがスリットと接続される位置と同じ位置、或いは、他の開口34A〜34Fがスリットと接続される位置と対称となる位置とされている。従って、それぞれの感圧スイッチに圧力がかかるとき、それぞれの感圧スイッチ40A〜40Fにおける絶縁シートの撓み方は略同様とされ、それぞれの感圧スイッチにおける絶縁シートの撓み方のばらつきが、より抑制されている。従って、感圧スイッチ40A〜40Fがオンとなる圧力が、それぞれの感圧スイッチ40A〜40F毎でばらつくことをより抑制することができる。
【0065】
また、それぞれのスリットにおける開口34A〜34Fと接続される部分の幅は、それぞれのスリット毎で同じ大きさとされるため、それぞれの感圧スイッチに圧力がかかるとき、それぞれの感圧スイッチにおける絶縁シートの撓み方のばらつきが、より抑制されている。従って、感圧スイッチ40A〜40Fがオンとなる圧力が、それぞれの感圧スイッチ40A〜40F毎でばらつくことをより抑制することができる。
【0066】
また、感圧スイッチ40A〜40FによりAND−OR回路が形成されているため、導通対応する感圧スイッチ40A〜40Fをそれぞれ臀部左右の出張りの下に配置することで、乗員のみを検知し、荷物を検出するという誤動作を低減することができる。
【0067】
次に、着座センサ100を構成する材料について説明する。
【0068】
第1電極シート10の絶縁シート11、及び、第2電極シート20の絶縁シート21、及び、スペーサ30は、可撓性を有する絶縁性の樹脂から構成される。このような樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリイミド(PI)等が挙げられる。中でもPENが耐熱性の観点から好ましい。なお、第2絶縁シート21が第1絶縁シート11よりも可撓性を有する場合、感圧スイッチ40A〜40Fが設けられる位置において撓み量の多い第2絶縁シート21には、耐熱性に優れるPENが使用され、第1絶縁シート11には、安価なPETが使用されても良い。一方、第1絶縁シート11が第2絶縁シート21よりも可撓性を有する場合、第1絶縁シート11にはPENが使用され、第2絶縁シート21にはPETが使用されても良い。
【0069】
また、スペーサ30の両面に塗布される接着剤としては、アクリル系の接着剤が好ましく、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの一種または二種以上を単量体成分として用いたアクリル系重合体をベースとするものが挙げられる。
【0070】
また、第1電極14A〜14F、及び、第2電極24A〜24F、及び、第1導体16A〜16H、及び、第2導体26A〜26E、及び、端子42A、42Bは、導電性ペーストや、めっきにより形成される金属箔等から構成される。このうち一部を導電性ペーストにより構成し、他の部分をめっきによる金属箔により構成しても良い。導電性ペーストとしては、銀ペーストなどの各種金属ペーストやカーボンペースト等が挙げられる。また、めっきにより形成される金属箔としては、銅やニッケル、あるいは、これらの積層体等が挙げられる。
【0071】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図8、図9を参照して詳細に説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成要素については、同一の参照符号を付して重複する説明は省略する。図8は、本発明の第2実施形態に係る着座センサを示す平面図であり、図9は、図8に示す着座センサ110の回路構成を等価回路で示す回路図である。
【0072】
図9に示すように、本実施形態の着座センサは、感圧スイッチ40A〜40FによりOR回路が形成されている点において、第1実施形態の着座センサ100と異なる。
【0073】
具体的には、図8、図9に示すように、第1電極シート10において、感圧スイッチ40Bの第1電極14Bと感圧スイッチ40Eの第1電極14Eとが第1導体16Jにより電気的に接続されている。そして、第1導体16Jは、端子42Aと接続される第1導体16Kと接続されている。さらに、第2電極シート20において、感圧スイッチ40Bの第2電極24Bと感圧スイッチ40Eの第2電極24Eとが第2導体26Jにより電気的に接続されている。そして、第2導体26Jは、端子42Bと接続される第2導体26Kと接続されている。なお、第2導体26Kは、第2絶縁シート21上に一部が設けられており、第1絶縁シート11上に他の一部が設けられており、図示しない接続手段により、第2絶縁シート21上の第2導体26Kと第1絶縁シート11上の第2導体26Kとが接続されている。
【0074】
こうして第1電極14A〜14Fのそれぞれが、端子42Aと電気的に接続されており、さらに第2電極24A〜24Fのそれぞれが、端子42Bと電気的に接続されている。従って、感圧スイッチ40A〜40Fのいずれかがオンとなれば、一対の端子42Aと42Bとが導通する。こうして感圧スイッチ40A〜40FによりOR回路が形成されている。
【0075】
本実施形態における、着座センサによれば、感圧スイッチ40A〜40FによりOR回路が形成されているため、乗員が体重を左右に片寄せた状態で着座しても、乗員を検出することができる。
【0076】
以上、本発明について、第1、第2実施形態を例に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0077】
例えば、第1、第2実施形態において、感圧スイッチの数を6つとしたが、本発明はこれに限らず、感圧スイッチの数を5つ以下でもよく、7つ以上でも良い。
【0078】
また、各感圧スイッチ40A〜40Fにおける、第1電極14A〜14Fと第2電極24A〜24Fとは形状、大きさが一致しており、互いに完全に重なるものとしたが、本発明はこれに限らず、押圧力を検知できる範囲で、大きさや形状等が第1電極14A〜14Fと第2電極24A〜24Fとで異なっていても良い。
【0079】
また、第1実施形態においては、着座センサ100の形状が略H型とされたが、本発明はそれに限らず、櫛歯型の着座センサであっても良い。
【実施例】
【0080】
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものでは無い。
【0081】
(実施例1)
第2実施形態と同様の着座センサを作成した。この着座センサにおいて、第1絶縁シート及び第2絶縁シートには、それぞれ厚さ0.1mmのPENを用いた。また、スペーサには、厚さ0.15mmのPETからなる基材の両面にアクリル系粘着材をコーティングしたシートを用いた。さらに、第1絶縁シートに設けられる第1電極は、銀ペーストの上に保護カーボンペースト印刷して形成し、直径が12mmの略円形の形状とした。また、第2絶縁シートに設けられる第2電極は、第1電極と同様とした。さらにスペーサには、直径10mmの開口を形成すると共に、幅が2mmの第1スリットと、第1スリットと同じ幅で、長さが2mmの第2スリットを形成した。そして、第2実施形態と同様にして、それぞれの感圧スイッチを40A〜40Fとした。こうすることにより、感圧スイッチ40A、40C、40D、40Fにおける開口は、それぞれ1つの第1スリット及び2つの第2スリットと接続され、感圧スイッチ40B、40Cはそれぞれ3つの第1スリットと接続されるものとした。
【0082】
(比較例1)
第2スリットを設けないこと以外は、実施例1と同様にした。そして、実施例1の感圧スイッチ40A〜40Fのそれぞれに相当するスイッチを、それぞれ50A〜50Fとした。こうすることにより、感圧スイッチ50A、50C、50D、50Fにおける開口は、それぞれ1つの第1スリットと接続され、感圧スイッチ50B、50Cはそれぞれ3つの第1スリットと接続されるものとした。
【0083】
次に、それぞれの感圧スイッチに徐々に圧力をかけて、着座センサの端子間の抵抗が100Ωとなったときの圧力をオン圧力として調べた。その結果を表1に示す。なお、表1において、それぞれのスイッチに対する開口に接続される第1スリット及び第2スリットの合計の数をスリット数として表示している。
【表1】

【0084】
表1に示すように、実施例1では、それぞれの感圧センサのオン圧力が7.3〜7.8kPaとなり、感圧センサのオン圧力ばらつきが0.5kPaとなった。これに対し、比較例1では、それぞれの感圧センサのオン圧力が7.3〜8.6kPaとなり、感圧センサのオン圧力ばらつきが1.3kPaとなった。
【0085】
従って、本発明による着座センサによれば、着座の検出が位置によりばらつくことを抑制することができることが分かった。
【産業上の利用可能性】
【0086】
本発明によれば、着座の検出が位置によりばらつくことを抑制することができる着座センサが提供される。
【符号の説明】
【0087】
10・・・第1電極シート
11・・・第1絶縁シート
14A〜14F・・・第1電極
16A〜16K・・・第1導体
20・・・第2電極シート
21・・・第2絶縁シート
24A〜24F・・・第2電極
26A〜26K・・・第2導体
30・・・スペーサ
34A〜34F・・・開口
36A〜36F・・・第1スリット
37A〜37H・・・第2スリット
40A〜40F・・・感圧スイッチ
42A、42B・・・端子
100、110・・・着座センサ
200・・・座席

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座席内部に配置されて人の着座を検知する着座センサであって、
一対の絶縁シートと、
前記一対の絶縁シートの間に介在し、複数のスリット、及び、前記スリットにより互いに空間的に接続される複数の開口が形成されたシート状のスペーサと、
前記一対の絶縁シートのそれぞれの表面上に設けられると共に、前記開口を介して互いに対向する一対の電極を有する複数の感圧スイッチと、
を備え、
前記開口の少なくとも1つが、他の開口と接続されない少なくとも1つのスリットと接続され、それぞれの前記開口は、互いに同じ数の前記スリットと接続される
ことを特徴とする着座センサ。
【請求項2】
前記スペーサに垂直な方向からぞれぞれの前記開口を見る場合に、それぞれの前記開口が前記スリットと接続される位置は、他の前記開口が前記スリットと接続される位置と同じ位置、或いは、他の前記開口が前記スリットと接続される位置と対称となる位置とされる
ことを特徴とする請求項1に記載の着座センサ。
【請求項3】
前記スリットにおける前記開口と接続される部分の幅は、それぞれのスリット毎で同じ大きさとされる
ことを特徴とする請求項1または2に記載の着座センサ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−105138(P2011−105138A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−262188(P2009−262188)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】