説明

磁気ラッチングバルブ付流体装置

流体装置(12)をバルブで調整する方法は、流体装置の変位アセンブリのボリュームチャンバの変位に相関性がある信号を受信することを含む。ボリュームチャンバの変位が第1値に達するとき、チェックボール(96)は、ボリュームチャンバ(36)と流体装置の流体入口(14)に流体連結する第1ラッチバルブ(52a)の磁極片(70)からラッチ解除される。ボリュームチャンバの変位が第2値に達するとき、チェックボールは、ボリュームチャンバと流体装置の流体出口(16)に流体連結する第2ラッチバルブ(52b)の磁極片からラッチ解除される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、米国を除く全指定国の出願人である米国国内企業のイートンコーポレーション、及び、米国のみの出願人であるモーリス、ベンジャミン、ジェームス及びトンプソン、ジェフリー、チャールズの氏名においてPCT国際特許出願として2010年6月3日に出願されており、参照することによりその全体に組み込まれている2009年6月3日に出願された「磁気ラッチングチェックバルブ」という名称の米国仮特許出願第61/138,714号に対する優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
液体ポンプ及びモータは、様々なオフハイウェー及びオンハイウェーの応用に用いられる。典型的なオフハイウェー及びオンハイウェーの応用は、例えば、スキッドステアローダー、バックホー、コンバイン、その他の建築及び農業設備を包含する。液体ポンプ及びモータは、推進、及び/又は、作業機能に利用することができる。
【発明の概要】
【0003】
本開示の特徴は、流体装置をバルブで調整する方法に関する。この方法は、流体装置の変位アセンブリのボリュームチャンバの変位に相関性がある信号を受信することを含んでいる。ボリュームチャンバの変位が第1値に達するとき、チェックボールは、ボリュームチャンバ及び流体装置の流体入口に流体連結する第1ラッチバルブの磁極片からラッチ解除される。ボリュームチャンバの変位が第2値に達するとき、チェックボールは、ボリュームチャンバ及び流体装置の流体出口に流体連結する第2ラッチバルブの磁極片からラッチ解除される。
【0004】
本開示の別の特徴は、流体装置をバルブで調整する方法に関する。この方法は、信号を受信することを含んでいる。この信号は、流体装置のシリンダボア内のピストンの位置に相関性がある。ピストンがシリンダボアの第1位置に達するとき、電子パルスは、第1ラッチバルブのコイルに送信される。第1ラッチバルブは、流体入口と、ピストン及びシリンダボアにより形成されるボリュームチャンバとに流体連結している。電子パルスは、第1ラッチバルブの磁極片からチェックボールをラッチ解除する。ピストンがシリンダボアの第2位置に達するとき、電子パルスは、第2ラッチバルブのコイルに送信される。第2ラッチバルブは、流体出口とボリュームチャンバに流体連結している。電子パルスは、第2ラッチバルブの磁極片からチェックボールをラッチ解除する。
【0005】
本開示の別の特徴は、流体装置に関する。流体装置は、流体入口と流体出口を形成するハウジングを含む。変位アセンブリは、流体入口と流体出口とに流体連結している。変位アセンブリは、複数のボリュームチャンバを形成する。複数の第1磁気ラッチバルブは、流体入口と複数のボリュームチャンバとに流体連結している。複数の第2磁気ラッチバルブは、流体出口と複数のボリュームチャンバとに流体連結している。第1、第2磁気ラッチバルブのそれぞれは、バルブシートを有するキャビティーを形成するボディーを含む。コイルは、キャビティー内に配置されている。永久磁石は、キャビティー内に配置される。磁極片は、第1端部と、反対側に配置された第2端部を有する。第1端部は、永久磁石に隣接している。チェックボールは、磁極片の第2端部とバルブシートとの間のキャビティーに配置されている。
【0006】
様々な付加的な特徴は、以下の説明に記載される。これらの特徴は、単一の機構と組合わせた機構に関する。上記の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方は、典型的、かつ、説明的であり、開示された実施形態に基いた明白な構想を制限されないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】アクチュエータシステムの略図である。
【図2】アクチュエータシステムの代替実施形態の略図である。
【図3】本開示の原理に従った態様の典型的な特徴を有する流体装置の略図である。
【図4】図3の流体装置への使用に適したラッチバルブの等角図である。
【図5】図4のラッチバルブの等角図である。
【図6】図4のラッチバルブの断面図である。
【図7】流体装置がポッピングモードのときのボリュームチャンバと流体連結する第1及び第2ラッチバルブの略図である。
【図8】流体装置がポッピングモードのときのボリュームチャンバの充填/排出サイクルの略図である。
【図9】流体装置が運転モードのときのボリュームチャンバと流体連結する第1及び第2ラッチバルブの略図である。
【図10】流体装置が運転モードのときのボリュームチャンバの充填/排出サイクルの略図である。
【図11】流体装置をバルブで調整する方法を表す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
添付図に説明された本開示の典型的な態様が詳細に参照される。可能な限り、同じ参照番号は、同じ又は同じような構造を参照するために図面の至るところで使用される。
【0009】
図1及び2を参照すると、アクチュエータシステム10が示されている。アクチュエータシステム10は、流体装置12を含む。流体装置12は、流体入口14、流体出口16及びシャフト18を含む。流体装置12は、流体ポンプ又は流体モータとして作動できる。流体装置12が流体ポンプとして作動されるとき(図1参照)、シャフト18は、シャフト18が回転するように電源M(例えば、エンジン、モータ、電動機、その他)に連結される。シャフト18が回転するときに、流体は、流体装置12の流体入口14から流体出口16まで汲み上げられる。図1に図示された実施形態では、流体出口16は、アクチュエータ22に流体連結されているが、流体入口14は、流体リザーバ20に流体連結されている。
【0010】
流体装置12が流体モータとして作動されるとき(図2参照)、流体出口16からの流体は、流体リザーバ20に連通されるが、加圧流体は、ポンプ24により流体入口14に連通されている。シャフト18は、流体装置12を通過する加圧流体に応答し回転する。
【0011】
図3を参照すると、流体装置12の実施形態が示されている。流体装置12は、流体入口14と流体出口16を形成するハウジング25を含む。流体装置12は、流体入口14と流体出口16に流体連結する変位アセンブリ26を含む。図3に図示された実施形態では、変位アセンブリ26は、アキシアルピストンアセンブリである。他の実施形態では、変位アセンブリ26は、回転ピストンアセンブリ、ベーンアセンブリ、ジェロータアセンブリ、カムローブアセンブリ、その他にすることができる。
【0012】
図示された実施形態では、変位アセンブリ26は、シリンダバレル28を含む。シリンダバレル28は、複数のシリンダボア30で形成する。一実施形態では、シリンダバレル28は、6個のシリンダボア30を形成する。他の実施形態では、シリンダバレル28は、12個以下のシリンダボア30で形成する。シリンダボア30は、シリンダバレル28の中心軸32の周囲に対照的に配置される。
【0013】
複数のピストン34は、複数のシリンダボア30に配置される。ピストン34は、シリンダボア30内での往復運動に適している。複数のピストン34と複数のシリンダボア30は共同して複数のボリュームチャンバ36を形成する。ボリュームチャンバ36は、拡大及び縮小するように構成される。
【0014】
ピストン34のそれぞれは、第1軸端38と、反対側に配置される第2軸端40とを含む。第1軸端38は、スリッパー42を含む。スリッパー42は、斜板46の表面44に摺動係合するように構成されている。斜板46は、ストローク角αを形成する。ストローク角αが増大するときに、変位アセンブリ26を介して変位する流量が増大する。
【0015】
図示された実施形態では、斜板46は、流体装置12のシャフト18に係合する。斜板46がシャフト18と一体に回転するように、斜板46とシャフト18との間で係合する。図示された実施形態では、シリンダバレル28は、回転固定される。シャフト18と斜板46とが中心軸32の周囲を回転するときに、ピストン34は、シリンダボア32内で往復移動する。他の実施形態では、シリンダバレル28は、シャフト18と共に回転しているが、斜板46が回転固定されたままである。
【0016】
変位アセンブリ26は、バルブアセンブリ50を介して流体入口及び流体出口14,16に流体連結している。バルブアセンブリ50は、複数のラッチバルブ52を含む。変位アセンブリ26のボリュームチャンバ36のそれぞれは、第1ラッチバルブ52aを介して流体入口14に選択的に流体連結され、及び、第2ラッチバルブ52bを介して流体出口16に流体連結されている。図示された実施形態では、第1及び第2ラッチバルブ52a,52bは、実質的に構造が類似している。
【0017】
図4〜6を参照すると、ラッチバルブ52が示されている。第1及び第2ラッチバルブ52a,52bが実質的に構造が類似しているので、第1及び第2ラッチバルブ52a,52bは、説明しやすくする目的のみのためラッチバルブ52として記載されている。第1及び第2ラッチバルブ52a,52bが実質的に構造が類似しているので、第1及び第2ラッチバルブ52a,52bの構造は、ラッチバルブ52の構造として同じ参照番号を有し、ただし、第1ラッチバルブ52aの構造に対しての参照番号は、参照番号の後に「a」を含み、更に、第2ラッチバルブ52bの構造に対しての参照番号は、参照番号の後に「b」を含む。
【0018】
ラッチバルブ52は、ボディー54を含む。ボディー54は、第1軸端部56と、反対側に配置された第2軸端部58を含む。ボディー54は、第1、第2軸端部56,58を介して延びるキャビティー60を形成する。キャビティー60は、ボディー54の第1軸端部56に配置される第1端62と、ボディー54の第2軸端部58に配置され、反対側に配置される第2端64を含む。更に、キャビティー60は、キャビティー60の第1、第2端62,64の間に配置されるバルブシート66を含む。
【0019】
更に、ラッチバルブ52は、永久磁石68と、キャビティー60の第1端62とバルブシート66との間に磁極片70とを含む。磁極片70は、第1端部72と、反対側に配置された第2端部74を含む。本実施形態では、永久磁石68は、磁極片70の第1端部72に隣接して配置される。図示された実施形態では、永久磁石68は、磁極片70の第1端部72の直近に配置される。
【0020】
スリーブ76は、ボディー54のキャビティー60内に配置される。スリーブ76は、非磁性材料であり、スリーブ76を介して軸方向に延びるボア78を形成する。磁極片70は、スリーブ76のボア78に配置される。図示された実施形態では、コイル80は、スリーブ76の周囲に配置される。
【0021】
更に、ラッチバルブ52は、フラックスリング82を含み、フラックスリング82は、コイル80と永久磁石68との間のキャビティー60に配置され、スペーサ84がフラックスリング82に隣接して配置される。図示された実施形態では、スペーサ84は、非磁性材料である。
【0022】
キャップ86は、ボディー54の第1軸端部56に係合するように適している。キャップ86は、キャビティー60に配置された雌ねじの螺合に適した複数の雄ねじを含む。更に、キャップ86は、コイル80に電気接続するコネクタ88を含む。
【0023】
ボディー54の第2軸端部58は、キャビティー60に対してボディー54の外面92を介して延びる通路90を形成する。キャビティー60の通路90への開口94は、第1端62とバルブシート66との間に配置される。
【0024】
チェックボール96は、ラッチバルブ52のキャビティー60に配置される。チェックボール96は、磁性材料であり、球形状である。チェックボール96は、バルブシート66にシール係合するのに適している。チェックボール96は、バルブシート66と磁極片70の第2端部74との間に配置される。図示された実施形態では、ばね98は、バルブシート66に係合するようにチェックボール96を付勢する。チェックボール96は、通路90とキャビティー60の第2端64との間の流体連結を選択的に遮断又は供給するように構成される。
【0025】
図3及び6を参照して、ラッチバルブ52の作動が記載されている。チェックボール96は、ばね98により、閉鎖位置に向かって付勢され、バルブシート66に係合する。チェックボール96がバルブシート66に当接する状態では、キャビティー60の第2端64と通路90との間の流体連結は、遮断される。
【0026】
キャビティー60の第2端64における流体圧力(P2)、通路90の流体圧力(P1)とがチェックボール96に作用するばね98の力より大きい値まで増大するとき、チェックボール96は、バルブシート66から離れて開放位置に押圧される。図示された実施形態では、チェックボール96は、磁極片70の第2端部74に直接向かってバルブシート66から離れて押圧される。チェックボール96が磁極片70の第2端部74に接触するとき、チェックボール96は、キャビティー60の第2端64における流体圧力(P2)と通路90における流体圧力(P1)との間の差にかかわらず永久磁石68により磁極片70の第2端部74に係合して(すなわち、「ラッチされて」)保持される。一実施形態では、永久磁石68の磁力は、ばね98の力及び通路90とキャビティー60の第2端64を通る流体の流力を打開するのに十分である。
【0027】
永久磁石68の磁場からチェックボール96を取外すために(すなわち、「ラッチ解除する」)、コントローラ100(例えば、中央処理装置)は、コイル80に第1極性を備える電子信号102(例えば、電流)を送信する。一実施形態では、電子信号102は、電子パルスである。一実施形態では、コイル80は、永久磁石68の磁場に対抗して及び磁極片70にチェックボール96を保持する磁力の減少させる電子信号102に応答して第1磁場を生成する。電子信号102が増大するときに、コイル80により生成された第1磁場が増大する。一実施形態では、コイル80により生成された第1磁場は、チェックボール96を作動する合成磁場を形成して永久磁石68の磁場から取除かれる。コイル80の第1磁場が増大すると、第1合成磁場が減少する。コイル80により生成される第1磁場により減少される永久磁石68の磁場で、チェックボール96を作動させるばね98の力と、チェックボール96を作動する流力は、バルブシート66に当接するチェックボール96を開放位置から閉鎖位置までに作動させる。
【0028】
ラッチバルブ52は、短期間の電子信号102の結果として潜在的に有利である。電子信号102は、磁極片70からチェックボール96を解放することを要求されているだけであるので、ラッチバルブ52の電力消費は、バルブをある位置又は別の位置に保持するために定電力を必要とする典型的なソレノイドバルブより少ない。この特徴は、寄生的な作動電力損失を潜在的に最小限にすることができる。
【0029】
別の実施形態では、コントローラ100は、閉鎖位置から開放位置までにチェックボール96を作動するために用いることができる。開放位置にチェックボール96を作動するために、第1極性の反対側にある第2極性を有する第2電子信号は、コイル80に送信される。第2電子信号に応答して、コイル80は、第2磁場を生成する。第2磁場は、チェックボール96を作動する第2合成磁場を形成するために永久磁石68の磁場を付加される。コイル80の第2磁場が増大するときに、第2合成磁場も増大する。第2合成磁場も増大するときに、チェックボール96は、キャビティー60の第2端64における流体圧力(P2)と通路90における流体圧力(P1)との間の差にかかわらずバルブシート66から磁極片70の第2端部74までに持ち上げられる。
【0030】
図3及び6〜8を参照すると、ポンプとしての流体装置12の作動が記載されている。前もって提供したように、ボリュームチャンバ36のそれぞれは、第1ラッチバルブ52aを介した流体入口14と、第2ラッチバルブ52bを介した流体出口16とに選択的に流体連結する。第1、第2ラッチバルブ52a,52bのそれぞれは、開放位置に機械的に(例えば、油圧)作動すると開放位置にラッチされ、開閉位置に機械的に(例えば、油圧)作動すると電子的にラッチ解除される。
【0031】
図7に図示された実施形態では、第1ラッチバルブ52aのキャビティー60aの第2端64aは、流体入口14に流体連結しているが、第1ラッチバルブ52aの通路90aは、流体装置12のシリンダボア30に流体連結する。この形態では、流体入口14における流体の圧力がシリンダボア30内の流体の圧力より大きいとき、流体が流体入口14とシリンダボア30との間に連通できるように、チェックボール96aは、磁極片70aの第2端部74aに向かってバルブシート66aから離れて持ち上がる。シリンダボア30における流体の圧力が流体入口14における流体の圧力より大きいとき、かつ、チェックボール96aが磁極片70aの第2端部74aから解放されたとき、流体入口14とシリンダボア30との間の流体連結が遮断されるように、チェックボール96aは、バルブシート66aに当接する。
【0032】
図7に図示された実施形態では、第2ラッチバルブ52bのキャビティー60bの第2端64bは、流体装置12のシリンダボア30に流体連結しているが、第2ラッチバルブ52bの通路90bは、流体出口16に流体連結する。この形態は、シリンダボア30における流体の圧力が流体出口16における流体の圧力より大きいとき、流体がシリンダボア30と流体出口16との間に連結できるように、チェックボール96bは、磁極片70bの第2端部74bに向かってバルブシート66bから離れて持ち上げられる。シリンダボア30における流体の圧力が流体出口16における流体の圧力より大きいとき、かつ、チェックボール96bが磁極片70bの第2端部74bから解放されるとき、シリンダボア30と流体出口16と間で流体連結が遮断されるように、チェックボール96bは、バルブシート66bに当接する。
【0033】
図8には、流体装置12がポンプモードのとき、流体装置12の複数のシリンダボア30の1つに複数のピストン34の1つの動作線図が示されている。図8の動作線図は、ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルを示す円として示される。図示された実施形態では、また、円は、シャフト18の完全回転を示す。ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルは、第1圧力遷移部110、入口部112、第2圧力遷移部114及び出口部116を含む。
【0034】
図示された実施形態では、ボリュームチャンバ36内の流体圧力は、ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルの第1圧力遷移部110の間で、流体出口16における流体圧力と略同様の第1流体圧力から流体入口14における流体圧力と略同様の第2流体圧力まで減少する。ボリュームチャンバ36の圧力が次第に減少することにより、バルブ配置に対応するノイズは、ボリュームチャンバ36の流体圧力と流体入口14における流体圧力との間の大きな圧力差がないので減少する。
【0035】
ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルの第1圧力遷移部110は、ピストン34がシリンダボア30内に完全に後退したポイント120を含む。ピストン34が完全に後退すると、ボリュームチャンバ36は、完全に収縮する。
【0036】
完全に収縮状態で(すなわち、ポイント120)、第1ラッチバルブ52aは、閉鎖位置であるが、第2ラッチバルブ52bは、開放位置である。ポイント120において、チェックボール96bが磁極片70bの第2端部74bに磁気的に保持されるように、第2ラッチバルブ52bは、永久磁石68bにより開放位置に保持される。ボリュームチャンバ36が完全に収縮されているとき、第2ラッチバルブ54bを介して放出されないボリュームチャンバ36内の流体の残余量がある。この残余流体は、流体出口16における流体の流体圧力に略等しい流体圧力を有する。
【0037】
シャフト18が回転するときに、第2ラッチバルブ52bの永久磁石68bの磁場に対抗する磁場をコイル80bが生成するように、電子信号102bは、コネクタ88bを介してコイル80bに送信する。永久磁石68bの磁場に対抗するコイル80bの磁場で、チェックボール96bは、ポイント122における第2ラッチバルブ52bの磁極片70bの第2端部74bからラッチ解除される。ポイント122は、ポイント120に続いている。図示された実施形態では、ポイント122は、ポイント120の直近にある。
【0038】
ポイント124において、ピストン34は、ボリュームチャンバ36内の残余流体の流体圧力によりシリンダボア30から延びる。ピストン34が延びるときに、ボリュームチャンバ36内の残余流体の流体圧力が減少する。ボリュームチャンバ36がキャビティー60bの第2端64bに流体連結するときに、流体圧力の減少により、流体出口16で流体から流体圧力を発生させ、及び、チェックボール96bが第2ラッチバルブ52bのバルブシート66bに当接するように、ばね98bは、チェックボール96bを移動させる。
【0039】
ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルの第1圧力遷移部110の間に、第1、第2ラッチバルブ52a,52bの両方は、ピストン34がシリンダボア30から延びる間、持続時間のために閉鎖位置にある。第1、第2ラッチバルブ52a,52bが閉鎖位置状態で、シャフト18の回転につれてシリンダボア30からピストン34が延びると、ボリュームチャンバ36内の圧力は、減少し続ける。ポイント126において、ボリュームチャンバ36内の流体圧力は、流体入口14における流体の流体圧力より若干下回る。ポイント126において、第1ラッチバルブ52aのチェックボール96aは、バルブシート66aから離れて持ち上げ始める。
【0040】
ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルの入口部112の間に、ボリュームチャンバ36は、流体入口14から流体を受取るように構成されている。入口部112は、ポイント128を含む。ポイント128において、流体入口14における流体からの流体圧力は、チェックボール96aを開放位置へ移動させる。チェックボール96aは、第1ラッチバルブ52aの磁極片70aの第2端部74aに当接する。チェックボール96aは、ボリュームチャンバ36又は流体入口14内の流体圧力にかかわらず永久磁石68aにより開放位置に保持される。
【0041】
ピストン34は、ピストン34が完全に延びた状態で位置に隣接するとき、コイル80aが第1ラッチバルブ52aの永久磁石68aの磁場に対抗する磁場を生成するように、電子信号102aは、コネクタ88aを介してコイル80aに送信する。永久磁石68aの磁場に対抗するコイル80aの磁場で、チェックボール96aは、ポイント130において、第1ラッチバルブ52aの磁極片70aの第2端部74aからラッチ解除される。
【0042】
図示された実施形態では、ポイント130において、第1ラッチバルブ52aのラッチ解除は、ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルの第2圧力遷移部116で始まる。第2圧力遷移部116の間で、ボリュームチャンバ36内の流体の流体圧力は、流体入口14に略同様の流体圧力から流体出口16の略同様の流体圧力まで増大する。ボリュームチャンバ36の圧力が次第に増大することにより、バルブ配置に対応するノイズは、ボリュームチャンバ36の流体圧力と流体出口16における流体圧力との間の大きい圧力差がないため減少する。
【0043】
ポイント132において、ピストン34は、シリンダボア30から完全に延びる。ポイント132は、ポイント130の後に示されているが、ポイント132がポイント130を先行できることが理解されるであろう。
【0044】
ピストン34がシリンダボア34内で後退することで、ボリュームチャンバ36内の流体圧力が増大する。ボリュームチャンバ36内の流体圧力が増大することで、ポイント134において、チェックボール96aがバルブシート66aに当接するように、流体圧力及びばね98の力は、第1ラッチバルブ52aのチェックボール96aを閉鎖位置へ移動させる。
【0045】
ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルの第2圧力遷移部116の間で、第1、第2ラッチバルブ52a,52bの両方は、ピストン34がシリンダボア30から延びる間、持続時間のために閉鎖位置にある。第1、第2ラッチバルブ52a,52bが閉鎖位置状態で、ボリュームチャンバ36内の流体圧力は、ピストン34がシリンダボア30内に後退すると増大する。ボリュームチャンバ36内の流体圧力は、第2ラッチバルブ52bのチェックバルブ96bを作動させる。流体圧力が流体出口16における流体の流体圧力と、チェックボール96bを作動させる第2ラッチバルブ52bのばね98bの力より上回る値に増大するとき、チェックボール96bは、ポイント136において、バルブシート66bから離れて持ち上げられる。
【0046】
流体圧力がボリュームチャンバ36内で増大するとき、チェックボール96bが磁極片70bの第2端部74bに当接するように、流体圧力は、チェックボール96bを移動させる。第2ラッチバルブ72bの永久磁石68bは、開放位置でチェックボール96bを保持する。
【0047】
第2ラッチバルブ72bが開放位置状態で、ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルは、出口部118を始める。出口部118の間で、ボリュームチャンバ36内の流体は、流体出口16に伝えられる。出口部118は、シリンダ34がシリンダボア30内に完全に後退するまで継続する。
【0048】
図9及び10を参照すると、流体装置12の運転モードが記載されている。流体装置12が運転モードのとき、流体装置12の複数のシリンダボア30の1つに複数のピストン34の1つの動作線図を図10に提供する。図10の動作線図は、ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルを表す円として示される。ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルは、電力部140、第1圧力遷移部142、排気部144及び第2圧力遷移部146を含む。
【0049】
運転モードでは、ピストン34がシリンダボア30から延びるように、加圧流体は、ボリュームチャンバ36に入る。シリンダボア30からシリンダ34が伸長することにより、シャフト18は回転される。運転モードでは、流体装置12の流体入口14における流体は、流体出口16における流体圧力より高圧力である。一般的に、流体入口14は、ポンプ24(図2参照)に流体連結しているが、流体出口16における流体は、流体リザーバ20に流体連結する。
【0050】
図9に図示された実施形態では、第1ラッチバルブ52aのキャビティー60aの第2端64aは、流体装置12のシリンダボア30に流体連結しているが、第1ラッチバルブ52aの通路90aは、流体入口14に流体連結する。この形態では、シリンダボア30における流体の圧力が流体入口14における流体の圧力より大きいとき、流体がシリンダボア30と流体入口14との間に連結できるように、チェックボール96aは、磁極片70aの第2端部74aに向かってバルブシート66aから離れて持ち上げられる。シリンダボア30における流体の圧力が流体出口16における流体の圧力より大きいとき、かつ、チェックボール96が磁極片70の第2端部74から解放されるとき、シリンダボア30と流体出口16との間の流体連結を遮断するように、チェックボール96は、バルブシート66に当接する。
【0051】
図9に図示された実施形態では、第1ラッチバルブ52aのキャビティー60aの第2端64aは、流体装置12のシリンダボア30に流体連結しているが、第1ラッチバルブ52aの通路90aは、流体入口14に流体連結する。第2ラッチバルブ52bのキャビティー60bの第2端64bは、流体出口16に流体連結しているが、第2ラッチバルブ52bの通路90bは、流体装置12のシリンダボア30に流体連結する。
【0052】
充填/排出サイクルのポイント148において、ピストン34は、シリンダボア30に完全に後退する。このポイントにおいて、流体入口14から流体がボリュームチャンバ36に連結しているが、第2ラッチバルブ52bが閉鎖位置にあるように、第1ラッチバルブ52aのチェックボール96aは、磁極片70aの第2端部74aに磁気的に保持される。流体入口から流体がボリュームチャンバ36に入ると、ピストン34は、シリンダボア30から延びる。図示された実施形態では、シリンダ34が伸長することにより、シャフト18は回転される。
【0053】
ポイント150において、電子信号120aは、第1ラッチバルブ52aのコイル80aに送信される。コイル80aは、永久磁石68aの磁場に対抗する磁場を生成し、磁極片70aからチェックボール96aをラッチ解除させる。
【0054】
ポイント152において、ボリュームチャンバ36内の流体圧力は、シリンダ34がシリンダボア30から延びるにつれて減少する。ボリュームチャンバ36内の流体圧力が減少すると、流体入口14における流体圧力は、第1ラッチバルブ52aのチェックボール96aをバルブシート66aに当接させる。
【0055】
ポイント154において、ボリュームチャンバ36内の流体圧力は、ピストン34がシリンダボア30から延びるにつれて減少し続ける。流体圧力が流体出口16における流体圧力を下回るとき、第2ラッチバルブ52bのチェックボール96bは、バルブシート66bから離れて持ち上げられる。チェックボール96bは、ポイント156で磁極片70bの第2端部74bに当接する。ポイント158において、ピストン34は、シリンダボア30内に完全な伸長位置にある。
【0056】
第2ラッチバルブ52bのチェックボール96bが永久磁石68bにより開放位置に保持されると、ボリュームチャンバ36は、充填/排出サイクルの排気部である。充填/排出サイクルの排気部の間で、ボリュームチャンバ36内の流体は、流体出口16に放出される。
【0057】
ポイント160において、電子信号102bは、第2ラッチバルブ52bのコイル80bに送信される。コイル80bは、永久磁石68bの磁場に対抗する磁場を生成し、チェックボール96bを磁極片70bから解放させる。磁極片70bからチェックボール96bの解放は、充填/排出サイクルの第2圧力遷移部で始まる。ボリュームチャンバ36の充填/排出サイクルの第2圧力遷移部は、ボリュームチャンバ36内の流体圧力が増大する。
【0058】
ポイント162において、第2ラッチバルブ52bのチェックボール96bがバルブシート66bに当接するように、ボリュームチャンバ36内の流体圧力は増大する。第1、第2ラッチバルブ52a,52bが閉鎖位置にあると、シリンダ34がシリンダボア内に後退するように、ボリュームチャンバ36内の流体圧力は増大する
【0059】
ポイント164において、第1ラッチバルブ52aのチェックボール96aがバルブシート66aから離れて持ち上げられるように、ボリュームチャンバ36内の流体圧力は増大する。ポイント166において、ボリュームチャンバ36内の流体圧力が増大し続けるまでチェックボール96aは、第1ラッチバルブの磁極片70aに磁気的に保持される。
【0060】
図7及び11を参照すると、流体装置12をバルブで調整する方法が記載されている。流体装置12のコントローラ100は、ステップ202で位置センサ168から信号を受信する。図示された実施形態では、位置センサ168は、コントローラ100にシャフト18の角度位置に関連する情報を与える。
【0061】
一実施形態では、コントローラ100は、ステップ204で変位アセンブリ26のボリュームチャンバ36のそれぞれの変位に対して信号と関連付ける。一実施形態では、変位は、変位アセンブリ26の角度位置である。別の実施形態では、変位は、シリンダボア30内のピストン34の軸方向位置である。
【0062】
ボリュームチャンバ36内の流体圧力は、第1ラッチバルブ52aのチェックボール96aをバルブシート66aから退かせ、磁極片70aの第2端部74aに当接させる。永久磁石68aは、磁極片70aの第2端部74aに接触してチェックボール96aを保持する。
【0063】
ボリュームチャンバ36のそれぞれの変位が第1値に達するとき、ステップ206で、チェックボール96aが第1ラッチバルブ52aの磁極片70aから磁気的にラッチ解除されるように、コントローラ100は、第1ラッチバルブ52aに電気信号102aを送信する。もう1つの方法として、信号が第1値に達するとき、コントローラ100が第1ラッチバルブ52aに電子信号102aを送信するように、位置センサ168からの信号は、直接比較することができる。一実施形態では、パルスの継続はシャフト18が完全に回転する時間より少ないように、電子信号102aは、シャフト18が完全に回転する時間のわずかな継続を有するパルスである。
【0064】
チェックボール96aが磁極片70aからラッチ解除させると、流体圧力は、第1ラッチバルブ52aのチェックボール96aを第1ラッチバルブ52aのバルブシート66aに着座させる。図示された実施形態では、ばね98aは、着座位置にチェックボール96aを付勢する。第1ラッチバルブ52aが閉鎖位置で、チェックボール96bがバルブシート66bから離れて持ち上げる(例えば、退かせる)ように、ボリュームチャンバ36内の流体圧力は、第2ラッチバルブ52bを開放させる。
【0065】
ボリュームチャンバ36のそれぞれの変位が第2値に達するとき、ステップ208でチェックボール96bが第2ラッチバルブ52bの磁極片70bからラッチ解除させるように、コントローラ100は、第2ラッチバルブ52bに電子信号102bを送信する。もう1つの方法として、信号が第2値に達するとき、コントローラ100が第2ラッチバルブ52bに電子信号102bを送信するように、位置センサ168からの信号は、第2値に直接比較することができる。一実施形態では、パルスの継続がシャフト18を完全に回転する時間より少ないように、電子信号102bは、シャフト18が完全に回転する時間のわずかな継続を有するパルスである。
【0066】
チェックボール96bが磁極片70bからラッチ解除されると、流体圧力は、第2ラッチバルブ52bのチェックボール96bを第2ラッチバルブ52bのバルブシート6bに着座させる。図示された実施形態では、ばね98bは、着座位置にチェックボール96bを付勢する。第2ラッチバルブ52bが閉鎖位置で、チェックボール96aがバルブシート66aから離れて持ち上げる(例えば、退かせる)ように、ボリュームチャンバ36の流体圧力は、第1ラッチバルブ52aを開放させる。
【0067】
本開示の範囲及び思想から逸脱することなく、当業者にはこの開示の様々な改良及び変更が明白にとなり、この開示の範囲に記載された実施形態に不当に限定されないことを理解するべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体入口と流体出口を形成するハウジングと、
前記流体入口と前記流体出口に流体連結され、複数のボリュームチャンバを形成する変位アセンブリと、
前記流体入口と前記複数のボリュームチャンバに流体連結する複数の第1磁気ラッチバルブと、
前記流体出口と前記複数のボリュームチャンバに流体連結する複数の第2磁気ラッチバルブと、を含む流体装置において、
前記第1、第2磁気ラッチバルブのそれぞれは、
バルブシートを有するキャビティーを形成するボディーと、
前記キャビティー内に配置されるコイルと
前記キャビティー内に配置される永久磁石と、
第1端部と、反対側に配置された第2端部を有する磁極片と、前記永久磁石に隣接する前記第1端部と、前記磁極片の前記第2端部と前記バルブシートとの間の前記キャビティーに配置されたチェックボールと、を含むことを特徴とする流体装置。
【請求項2】
更に、前記変位アセンブリに係合するシャフトを含むことを特徴とする請求項1に記載の流体装置。
【請求項3】
更に、前記シャフトの回転位置を監視するための位置センサを含むことを特徴とする請求項2に記載の流体装置。
【請求項4】
前記変位アセンブリは、アキシアルピストンアセンブリであって、
該アキシアルピストンアセンブリは、
複数のシリンダボアを形成するシリンダバレルと、
前記複数のシリンダボアに配置された複数のピストンと、ここで、前記複数のシリンダと前記複数のシリンダボアは共同して、前記複数のボリュームチャンバを形成し、
前記複数のピストンに摺動係合する斜板と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の流体装置。
【請求項5】
前記シリンダバレルは、回転固定されることを特徴とする請求項4に記載の流体装置。
【請求項6】
前記シャフトは、アキシアルピストンアセンブリの斜板に係合することを特徴とする請求項5に記載の流体装置。
【請求項7】
前記シリンダバレルは、12個以下のシリンダボアを形成することを特徴とする請求項4に記載の流体装置。
【請求項8】
請求項1の流体装置をバルブで調整する方法であって、
該方法は、
信号を受信して、
信号を流体装置の変位アセンブリのボリュームチャンバの変位に関連させて、
ボリュームチャンバの変位が第1値に達するとき、ボリュームチャンバと流体装置の流体入口に流体連結する第1ラッチバルブの磁極片からチェックボールをラッチ解除し、
ボリュームチャンバの変位が第2値に達するとき、ボリュームチャンバと流体装置の流体出口に流体連結する第2ラッチバルブの磁極片からチェックボールをラッチ解除する、ことを含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
前記信号は、位置センサにより供給されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記変位アセンブリは、アキシアルピストンアセンブリであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
電子パルスは、前記チェックボールをラッチ解除するために永久磁石の磁場に対抗する磁場を生成する第1ラッチバルブのコイルに送信されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
請求項1の流体装置をバルブで調整する方法であって、
該方法は、
位置センサから信号を受信して、
前記信号が第1値に達するとき、第1ラッチバルブのコイルに電子パルスを送信して、前記第1ラッチバルブは流体入口とピストン及びシリンダボアにより形成されたボリュームチャンバに流体連結され、前記電子パルスは、前記第1ラッチバルブの磁極片からチェックボールをラッチ解除し、かつ、
前記信号が第2値に達するとき、第2ラッチバルブのコイルに電子パルスを送信して、前記第2ラッチバルブは流体出口と前記ボリュームチャンバに流体連結され、前記電子パルスは、第2ラッチバルブの磁極片からチェックボールをラッチ解除する、ことを含むことを特徴とする方法。
【請求項13】
前記流体圧力は、前記第1ラッチバルブの前記チェックボールがラッチ解除された後に、前記第1ラッチバルブの前記チェックボールを前記第1ラッチバルブのバルブシートに着座させることを特徴とする請求項8又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記流体圧力は、前記第1ラッチバルブの前記チェックボールが着座された後に、前記第2ラッチバルブのバルブシートから前記第2ラッチバルブのチェックボールを離座させることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記位置センサは、前記流体装置のシャフトの角度位置を監視することを特徴とする請求項9又は12に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2012−528988(P2012−528988A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514134(P2012−514134)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/037275
【国際公開番号】WO2010/141733
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(390033020)イートン コーポレーション (290)
【氏名又は名称原語表記】EATON CORPORATION
【Fターム(参考)】