説明

移送路に沿うパッケージのグループ分けユニットおよび方法

移送路(T)に沿ってパッケージ(2)をグループ分けするためのユニット(1)が記載されており、このユニットは、移送路(T)に平行な長手方向の複数の列として配置されたパッケージ(2)のグループ(3)を受取る入口ステーション(5)と、移送路(T)を横切る方向の少なくとも1列の列としてパッケージ(2)を整列させるために、各々のグループ(3)のパッケージ(2)と相互作用する整列手段(45,46;62)を有している。このユニット(1)は回転装置(60)を有しており、この回転装置は、整列手段(45,46;62)が各々のグループ(3)のパッケージ(2)に相互作用した後、各々のグループ(3)のパッケージ(2)を所定の角度だけ移送路(T)を横切る方向(A)の回りに回転させるために、選択的に作動される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移送路に沿ってパッケージをグループ分けするユニットおよび方法に関するものである。
【0002】
以下の説明および特許請求の範囲の記載において、用語「パッケージ」は液体や流動食品を包装するためのあらゆる容器を示すために最大限に広い意味で使用されており、したがって、以下に純粋に例として引用する複層シート材料で作られたパッケージのみならず、ガラスやプラスチック製のボトル、ブリキ缶なども含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6793064号明細書
【背景技術】
【0004】
公知のように、フルーツ・ジュース、UHT(超高温処理)ミルク、ワイン、トマト・ソースなどの多くの流動食品が殺菌シート包装材料で作られたパッケージに詰めて販売されている。
【0005】
この形式のパッケージの典型例は、テトラ・ブリック・アセプティック(登録商標)として公知の、平行六面体の形状をした液体または流動食品用のパッケージであり、積層した包装材料ストリップを折曲げおよびシール加工して作られている。この包装材料は、例えば紙のような基本材料層の両面をポリエチレンのような熱シール性プラスチック材料層で覆って構成される多層構造を有している。UHTミルクのような長期保存製品用の無菌パッケージの場合には、包装材料は熱シール性プラスチック材料層の上に重ねられる例えばアルミニュウム箔のような酸素遮断材料層を含み、この層はさらに、最終的に食品に接触することになるパッケージ内面を形成する他の熱シール性プラスチック材料で覆われる。
【0006】
公知のようにこの種のパッケージは、給送された包装材料ウェブから連続チューブを形成する全自動包装ラインにおいて製造されており、この包装材料ウェブは、例えば、過酸化水素溶液のような化学的殺菌剤を塗付することで殺菌され、殺菌剤はその後に例えば加熱して蒸発させることで包装材料表面から除去される。このように殺菌された包装材料ウェブは閉じた無菌環境内に保持され、折曲げ加工および長手方向のシール加工を施されて垂直チューブに形成される。
【0007】
このチューブは殺菌済みの、または殺菌処理された食品を充填され、シール加工された後、等間隔の横断部分に沿って切断されて枕形パックに形成され、この枕形パックは機械的に折曲げ加工されてそれぞれ完成形状、例えば実質的に平行六面体形状のパッケージに形成される。
【0008】
これに替えて、包装材料はブランクに切断され、成形スピンドル上でそのブランクからパッケージに形成され、そのパッケージに食品が充填されてシール加工される。この形式のパッケージの一例は、テトラ・レックス(登録商標)として知られたいわゆる「山形頂部」パッケージである。
【0009】
上述の何れの場合も、完成したパッケージは引続きグループ分けユニットへ送られ、そこでパッケージは所定個数の別々のグループに形成され、それらのグループは最終的には例えば板紙またはプラスチックフィルムのような包装材料で包装されてそれぞれのパックに形成されて、小売業者へ搬送される。
【0010】
さらに詳しくは、パッケージはその移動方向に平行な複数ラインのグループ分けユニットへ送られ、受取りステーションに一時的に集合される。その後この受取りステーションにおいて所定個数のパッケージが取出しステーションへ向けた搬送用のコンベヤ上に送られる。このコンベヤが形成する移動路に沿って、各グループのパッケージは移動方向を横断する1列以上の列に整列された後、取出しステーションへ向けて押出され、取出しステーションにおいてそれらのパッケージは包装材料により包装されて関係するパックに形成される。
【0011】
プラスチックボトルをグループ分けするのに適した公知のグループ分けユニットの一例が米国特許第6793064号明細書に示されている。
【0012】
さらに詳しくは、上述したユニットは真直で平坦な搬送路部分を有する連続ベルトコンベヤを実質的に含み、この搬送路部分へ所定の時間間隔を隔てて所定個数のグループとされたボトルが与えられて下流側のパック詰めステーションへ送られ、このように形成された各々のボトルグループはそのパック詰めステーションにおいてパック詰めされ、小売店へ配送される。
【0013】
パック詰めステーションへ送られると、各グループのボトルは先ず特定の形状に整列され、その後でその形状のままパック詰めステーションへ押出される。これはボトルの移送方向に連続して配置されている2つの別個の機構(整列機構および押出し機構)によって行われる。
【0014】
整列機構は、ボトルの移送方向を横切る方向に伸長した複数の整列バーを含み、整列バーは、チェーン駆動装置によってコンベヤの搬送路部分に対面する平行な部分を有する無端移動路に沿って移動される。
【0015】
コンベヤ上に与えられた各グループのボトルは、コンベヤよりも遅い速度で移動する関係する下流側の整列バーに対して係止されることになる。
【0016】
したがって、整列バーはコンベヤの速度に対してボトルを僅かに減速させ、これによりボトル集団を移送方向に寄集めて、移送方向を横断する1列以上の列に整列させる。
【0017】
押出し機構は、整列機構よりもボトルの移送方向の下流側に位置し、また、整列機構と同様にボトルの移送方向を横切る方向に伸長した複数の押出しバーを含み、押し出しバーは、コンベヤの搬送路部分に面する平行な部分を有する無端移動路に沿って他のチェーン駆動装置により移動される。
【0018】
整列バーが関係するボトル集団を解放する場所では、各々の押出しバーは各ボトル集団の上流側部分に作用してその集団をコンベヤと等しい速度でパック詰めステーションへ押出す。
【0019】
この工業分野で、グループ分けユニットからパック詰めステーションへの移送に関してパッケージグループの向きを定めるうえで最大限の融通性のあることが要求されている。
【0020】
これは特に、グループ分けユニットに対してさまざまな向きのさまざまな形式のパック詰めユニットとグループ分けユニットとのインターフェースを取れるようにするために望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
本発明の目的は、公知のユニットに関する上述の要求に簡潔な方法で応えるように設計されたパッケージグループ分けユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明によれば、特許請求の範囲の請求項1に記載された移送路に沿ってパッケージをグループ分けするユニットが提供される。
【0023】
本発明は、特許請求の範囲の請求項22に記載された移送路に沿ってパッケージをグループ分けする方法にも関するものである。
【0024】
本発明による好ましいがそれに限定する意図のない実施例が添付図面を参照して例を挙げて説明される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の教示によるパッケージグループ分けユニットの、明瞭化のために幾つかの部品を取外した斜視図を示す。
【図2】図1のユニットの側面図を示す。
【図3】図3a〜図3fは、図1のユニットの回転装置の連続した作動状態を模式的に示す。
【図4】図1のユニットの回転装置の、図3aの作動状態における頂平面図を示す。
【図5】図1のユニットの回転装置の、図3cの作動状態における頂平面図を示す。
【図6】図1のユニットの回転装置の、図3dの作動状態における頂平面図を示す。
【図7】図3a、図3b、図3c、図3d、図3e、図3f、図4、図5および図6の回転装置を所定の軌道に沿ってガイドするための、第1の位置における図1のユニットのガイド機構の頂平面図を示す。
【図8】図3a、図3b、図3c、図3d、図3e、図3f、図4、図5および図6の回転装置を所定の軌道に沿ってガイドするための、第2の位置における図1のユニットのガイド機構の頂平面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0026】
図1および図2を参照すれば、符号1は移送路T(図示例では真直移送路)に沿ってパッケージ2をグループ分けするための本発明によるユニットを全体的に指している。さらに詳しくは、ユニット1は、パック詰めユニット4(図1および図2に部分的にのみ示される)へ供給するために、パッケージ2を所定の個数および形状のグループ3に仕分けし、パック詰めユニット4においてグループ3は例えば板紙またはプラスチックフィルムのような包装材料(図示せず)でパックされて、小売店へ配送するためのパックが形成される。
【0027】
図示例では、パッケージ2は既に詳細に説明したように多層の包装材料シートで作られた平行六面体形状のパケットで形成され、このパケットに殺菌済みまたは超高温処理したミルク、フルーツ・ジュース、ワインなどの流動食品が充填されて、シール加工される。
【0028】
これに替えて、パッケージ2は、例えばプラスチックフィルムのような包装材料でまとめて保持された多数のパケットで形成されるか、または、ボトル、ブリキ缶などの他の形式の包装容器で形成される。
【0029】
ユニット1は、移送路Tに平行な複数の長手方向ラインとして配置されたパッケージ2を受取る入口ステーション5と、それぞれの長手方向ラインからの移送路Tを横断する1列以上の列に整列された所定個数のパッケージ2を含んで成るグループ3の出口ステーション6と、各グループ3の個数に等しい個数のパッケージ2を所定の間隔で与えられる可動搬送面9を形成しており、移送路Tに沿って入口ステーション5から出口ステーション6へパッケージ2を送るコンベヤ8と、出口ステーション6へ向けてパッケージ2が移動するときにコンベヤ8上のパッケージ2と相互作用して、移送路Tを横断する1列以上の列にパッケージ2を整列させる整列装置10と、パッケージ2の整列されたグループ3をユニット1から押出すためにそれらのグループと相互作用する押出し装置11とを実質的に含む。
【0030】
さらに詳しくは、パッケージ2は段階的に作動するベルトコンベヤ12によって入口ステーション5へ送られ、また、個々のグループ3に形成されたならば、それらのパッケージは出口ステーション6からパック詰めユニット4の一部を構成する他のベルトコンベヤ13(添付図面に部分的にのみ示される)へ送られる。
【0031】
さらに詳しくは、コンベヤ12は、複数のローラー15(その中の少なくとも1つは駆動される)を周回されてパッケージ2のための平坦で水平な頂部搬送面16を形成するループ状のベルト14を含み、この搬送面はコンベヤ8の搬送面9と同一平面をなし、それよりも上流側に位置する。
【0032】
公知のように、コンベヤ12は、その各々の駆動段階において、関係するグループ3を形成するために入口ステーション5へ給送されたパッケージ2の個数に応じた長さの時間間隔でサーボ・モーター(図示せず)により駆動される。
【0033】
すなわち、コンベヤ12の各々の駆動段階について、所定の個数のパッケージ2がコンベヤ12の搬送面16の下流側部分から、コンベヤ8の搬送面9の上流側部分で形成されるユニット1の入口ステーション5へ送られる。各駆動段階の後に休止され、この休止中にパッケージ2が搬送面16の前記下流側部分上に集結される。
【0034】
コンベヤ8へ給送されるパッケージ2の個数は、例えば光学センサーのようなセンサーによって公知の方法で制御されるが、このセンサーは本発明の明確な理解を得るための本質的なものではないので、図示していない。
【0035】
入口ステーション5への送りに待機するパッケージ2の列を保持して留めるために、コンベヤ12の休止と同期して作動される保持装置(図示せず)が備えられることが好ましい。
【0036】
各グループ3のパッケージ2はコンベヤ8上に位置する間に整列されるのであり、コンベヤ8はベルトコンベヤとされて公知のサーボ・モーター(図示せず)により一定速度または可変速度で連続駆動されることが好ましい。
【0037】
特に図1および図2を参照すれば、コンベヤ8は複数のローラー41(その中の少なくとも1つは前記サーボ・モーターに連結される)を周回され、パッケージ2のための頂部搬送面9を形成しているループ状のベルト40を実質的に含む。
【0038】
出口ステーション6は搬送面9と同一平面内でそれよりも下流側に位置する減速面42で形成され、パック詰めユニット4へ送られる前のグループ3のパッケージを減速させる。
【0039】
減速面42はコンベヤ8,11の間に介在された固定水平面43で形成されることが好ましい。
【0040】
これに替えて、減速面42は搬送面9よりも移動速度の遅い可動面、または面9そのもので形成できる。
【0041】
整列装置10は1つ以上のバー式整列部材45を含み、これらの整列部材はパッケージ2の移動方向に直角に伸長しており、入口ステーション5から出口ステーション6へ至る移送路Tに平行な作業部分R1 を有する移動路Rに沿って周回移動し、また、各々の部材は整列面46を形成し、各周回において関係する上流側のグループ3のパッケージ2がこの整列面に係止して移送路Tを横切る1列以上の列に整列される。
【0042】
図示例では整列部材45は8個とされ(図2にその全てが図示されてはいない)、コンベヤ8の搬送面9の上方および減速面42の上方に位置するチェーンコンベヤ47に等間隔で取付けられている。
【0043】
さらに詳しくは、チェーンコンベヤ47は2つの同じ無端チェーン48を含み、それらのチェーンはコンベヤ8の搬送面9および減速面42の反対両側を伸長し、互いの間に整列部材45を支持し、また、整列部材45の移動路Rを形成している。
【0044】
各チェーン48は関係する複数のローラー49を周回するループ状で、コンベヤ8の搬送面9および減速面42に平行な2つの辺と、面9,42に直角な2つの辺とを有する大体長方形の形状をしている。
【0045】
整列装置10とまさに同様に、押出し装置11は1つ以上のバー式整列部材50を含み、この整列部材はパッケージ2の移動方向に直角に伸長し、入口ステーション5から出口ステーション6へ至る移送路Tに平行な作動部分S1 を有する移動路Sに沿って周回移動され、また、各々の部材は押し面51を形成し、各周回において押し面が押し部材50よりも下流側のパッケージ2の各グループ3に作用してそのグループ3をユニット1から押出す。
【0046】
押し部材50は個数が8つ(図1および図2にその全てが図示され、指示されてはいない)あり、チェーンコンベヤ47と同じでコンベヤ8の搬送面9の上方および減速面42の上方に位置するチェーンコンベヤ52に対して等間隔に取付けられている。
【0047】
さらに詳しくは、コンベヤ52は2つの同じ無端チェーン53を含み、それらのチェーンはコンベヤ8の搬送面9および減速面42の反対両側を伸長し、互いの間に押し部材50を支持し、また、整列部材50の移動路Sを形成している。
【0048】
さらに詳しくは、コンベヤ47のチェーン48およびコンベヤ52のチェーン53は互いに平行に向かい合って配置され、それらの形成する移動路R,Sが一致するようになされている。
【0049】
図1に示すように、各チェーン53はそれぞれのローラー49と同軸とされた関係する複数のローラー54を周回するループ状に形成され、コンベヤ8の搬送面9および減速面42に平行な2つの辺と、面9,42に直角な2つの辺とを有する。
【0050】
換言すれば、チェーン48,53は伸長する4つの辺の各々に沿ってそれぞれ同一平面内に位置する。
【0051】
図示例では、チェーン48は外側のチェーン53の間に配置されている。
【0052】
コンベヤ47,52はそれぞれ独立したサーボ・モーター55,56で駆動される。
【0053】
図1に示すように、各サーボ・モーター55,56は、それらの出力シャフトをそれぞれ関係するローラー組49,54を支持しているシャフト51,59に連結する駆動ベルト57,58によって、関係するチェーン組48,53をそれぞれ制御する。サーボ・モーター55,56で駆動されるこれらのローラー(49,54)と同軸で、他の2つのチェーン53,48を支持している他のローラー54,49は、サーボ・モーター55,56で駆動される関係するシャフト51,52に対して遊動可能に取付けられる。
【0054】
本発明利好ましい実施例では、チェーン48したがって整列部材45は関係するサーボ・モーター55によって間歇駆動され、これに対してチェーン53したがって押し部材50は関係するサーボ・モーター56によって連続駆動される。
【0055】
図示例では、チェーン48および整列部材45はコンベヤ8へパッケージ2を供給するコンベヤ12と同期される。
【0056】
各整列部材45はそれが取付けられるチェーン48のリンクの間を伸長する(図示されていない方法で行われるが、本発明を明確に理解するために必要なことではない)。一方、各押し部材50はそれが取付けられるリンクよりもチェーン53の移動方向の下流側に位置するチェーン53の対応するリンクの間を伸長しており、これにより出口ステーション6(図2)において押し部材50は関係するチェーン53に対して移送路Tの方向へ突出して、パッケージ2のグループ3をパック詰めユニット4のコンベヤ13の上流側部分へ与える。
【0057】
ユニット1は回転装置60を含むことが有利であり、回転装置60は送路Tを横切る方向Aの回りに所定の角度だけ各グループ3のパッケージ2を回転させる(整列面46と相互作用した後)ために選択的に作動できる。
【0058】
さらに詳しくは、回転装置60は搬送面9に直角な垂直方向Aの回りに反時計方向に90゜(図3cおよび図3d)回転させる。
【0059】
ユニット1は作動機構80(図4〜図6)も含み、作動機構80は回転装置60を開いた状態(図3a)と閉じた状態(図3cおよび図3d)との間で中間状態(図3b)を経て移動させるように、回転装置60と相互作用する。
【0060】
さらに詳しくは、回転装置60は閉じた状態でグループ3と一体となり、また、開いた状態でグループ3から取外される。
【0061】
ユニット1はガイド機構90も含み、ガイド機構90は、移送路Tの方向に平行な移動部分および方向Aの回りの回転部分を有する軌道に沿って回転装置60を移動させるために、回転装置60相互作用する。
【0062】
さらに詳しくは、ガイド機構90は前進ストローク(図3a〜図3eに模式的に示される)によって、図4、図5および図7に示す始点位置から図6および図8に示す終点位置へ回転装置60を移動させる。
【0063】
さらに詳しくは、回転装置60は、始点位置では入口ステーション5に隣接し、終点位置では出口ステーション6に隣接して位置される。
【0064】
回転装置60は閉じた状態で前進ストロークを行い、また、その間、グループ3を方向Aの回りに反時計方向へ90゜回転し、そのグループ3を移送路Tに平行な方向へ出口ステーション6に向けて移動させる。
【0065】
前進ストロークの終りに回転装置60は開いた状態へと移動し、ガイド機構90は戻りストロークを通して回転装置60を始点位置へ移動させる。
【0066】
図3fに模式的に示されるように、戻りストロークにおいて回転装置60は方向Aの回りに反時計方向に回転し、前進ストロークとは反対方向へ移動する。
【0067】
さらに詳しくは、回転装置60(図4、図5、図6)は間隔を隔てた2つの側材64と、搬送面9に平行で側材64の間を伸長する四角形の板61と、側材64および板61に対して回転する3つの垂板62,63a,63bとを含む。
【0068】
さらに詳しくは、側材64は2つのピン65,66で連結された第1の端部、および第1の端部と反対側の2つのピン67,68で連結された第2の端部を有する。
【0069】
ピン65,66およびピン67,68は搬送面9に平行なそれぞれの軸線に沿って伸長し、ピン66,68は板61とピン65,67との間に配置される。
【0070】
垂板63a(図4)は、各々一端にてピン66にヒンジ連結された2本の平行なロッド69と、ロッド69に直角に伸長する2個のクロス部材とを含む。
【0071】
同様に垂板63b(図4)は、各々一端にてピン68にヒンジ連結された2本の平行なロッド69と、ロッド69に直角に伸長する2個のクロス部材とを含む。
【0072】
2つの突起70が一方の側材64の中央部分から板61と反対側へ突出し、側材64の伸長方向に直角な方向へそれぞれ伸長する。
【0073】
突起70は側材64には平行に伸長する2本のピン71,72が挿通して取付けられている。さらに詳しくは、ピン71はピン72と突起70が突出する側材64との間に配置されている。
【0074】
垂板62は、各々一端にてピン72にヒンジ連結された2本の平行なロッド69と、ロッド69の間をロッドに直角に伸長する2個のクロス部材とを含む。
【0075】
回転装置60が開いた状態(図3a、図4f、図4)のとき、垂板63a,63b,62は搬送面9に平行で板61の平面と一致する同一平面内を伸長する。
【0076】
回転装置60が中間状態(図3b)のとき、垂板62はコンベヤ8の搬送面9に直角な平面へと開いた状態に対して90゜ほど、ピン72の回りに回転される。
【0077】
回転装置60が作動機構80により閉じた状態(図3c、図3d、図5、図6)へ移動されると、垂板63a,63bもコンベヤ8の搬送面9に直角なそれぞれの平面へと、ピン66,68の回りに90゜回転される。
【0078】
閉じた状態において、板61は搬送面9と反対側でグループ3を形成する面75と協働する。
【0079】
さらに詳しくは、面75(図1、図2、図3a、図3b、図3c、図3d、図3e、図3f)は、搬送面9と反対側で各グループ3のパッケージ2のパッケージ2の壁部によって定められる。
【0080】
閉じた状態において、垂板62(図2、図3c、図3d)は各グループ3の端面76と協働する。
【0081】
さらに詳しくは、面76(図3a、図3b、図3c)は回転装置60によるグループ3の回転前のグループ3の下流側の端を定めており、一方、グループ3が回転装置によって反時計方向へ90゜回転されたならば、面76(図2、図3d、図3e、図3f)は搬送面9の移送路Tに平行な中央面に対してグループ3の側端を定める。
【0082】
垂板63a,63b(図3c、図3d)は各グループ3のそれぞれの端面77,78と協働する。
【0083】
さらに詳しくは、回転装置60でグループ3が回転される前に、面77,78はそれぞれ搬送面9の前記中央面と反対側で各グループ3を定める。
【0084】
グループ3が回転装置60で反時計方向へ90゜回転されたならば、面77,78はそれぞれ移送路Tの下流側および上流側でグループ3を定める。
【0085】
グループ3が反時計方向へ90゜回転されたならば、面77,78は移送路Tの下流側および上流側で各グループ3を形成し、面76が側方からグループ3を定める。
【0086】
回転装置60が閉じた状態のとき、垂板63a,63bは垂板62の平面に直角な平行な平面に位置する。
【0087】
特に図7および図8を参照すれば、ガイド機構90は、ユニット1の固定構造部に取付けられて回転装置60、したがって各グループ3の軌道と関連した形状を有する通しスロット92を定めた板91を含む。
【0088】
ガイド機構90はさらに、板61と板91との間に配置されて移送路Tに平行にスライドする胴体93と、ピン79(図1に概略的に示され、図2〜図8に示されている)とを含む。
【0089】
ピン79は、使用時にスロット92に沿って転動するローラー97に角度を有して一体とされた頂端となる第1の端部と、軸線方向に第1の端部とは反対側で、使用時に板61に取付けられた底端部となる第2の端部とを含む。
【0090】
さらに詳しくは、ピン79は方向Aと平行で一致した軸線に沿って伸長し、また、搬送面9と平行に伸長するレバー99によってローラー97に連結される。さらに詳しくは、レバー99は反対両端がピン79およびローラー97に連結されている。
【0091】
板91は搬送面9に平行に伸長し、スロット92は移送路Tに平行な方向へ細長い。
【0092】
スロット92は湾曲され、また、搬送面9の上流側端部の上方に第1の端部を有し、また、第1の端部とは反対側で、入口ステーション5と出口ステーション6との間の搬送面9の直角部分の上方に第2の端部を有する。
【0093】
さらに詳しくは、スロット92の第1の端部は搬送面9の第1の側方部分の上方に位置し、スロット92の第2の端部は搬送面9の第2の側方部分の上方に位置し、第1および第2の側方部分は移送路Tに平行な搬送面9の中央面の反対両側に位置する。
【0094】
胴体93は移送路Tに平行にスライドするために被駆動ベルト98(図2、図7、図8)に機能的に連結される。
【0095】
さらに詳しくは、ピン79の第1の端部(図1)は胴体93の内側に配置される。
【0096】
ピン79は方向Aの回りに回転するように胴体93の内側に配置される。
【0097】
ピン79はまた、胴体93と一体的に移送路Tに平行な方向へスライドする。
【0098】
胴体93はまた、搬送面9に平行なそれぞれの水平面内に位置する二等辺四角形の2つの壁部と、搬送面9に直角で部材101によりベルト98に連結された壁部100(図7および図8)とを含む。
【0099】
さらに詳しくは、ベルト98は、モーター116(第1および第2)で回転されるプーリー102(図7および図8)および戻りプーリー103を回って伸長し、また、プーリー102,103の間を移送路Tと平行に伸長する2つの走行路部分104,105を含む。
【0100】
走行路部分105は部材101で壁部100に連結され、壁部100したがって胴体93を移送路Tに平行な方向へ移動させる。
【0101】
走行路部分104は走行路部分105と反対側で壁部100に対して配置される。
【0102】
図4〜図6を特に参照すれば、作動機構80はそれぞれピン66,68の回りに垂板63a,63bを回転させるためのカム82と、ピン72の回りに垂板62を回転させるためのカム83と、ベルト84でカム82,83に機能的に連結されたモーター117(図1に概略的に示されているだけである)とを含む。
【0103】
さらに詳しくは、ベルト84は、モーター117で駆動される駆動プーリー87を回り、カム82,83と角度方向に関して一体とされたプーリー86を回り、そして、プーリー86,87の間でベルト84の移動路に沿って配置された複数の戻りプーリー85,85aを回って伸長する。
【0104】
図示実施例において、カム82,83およびプーリー86は方向Aと一致する軸線の回りに一体となって回転する。
【0105】
さらに詳しくは、戻りプーリー85,85a,87の軸線は方向Aに平行である。
【0106】
戻りプーリー85,87の軸線は固定されているのに対し、プーリー85a,86の軸線は移送路Tに平行に移動可能である。
【0107】
カム82,83は互いに交差する方向に細長く、各々2つの作動隆起部88,89を有している。
【0108】
さらに詳しくは、隆起部88,89はカム82,83の長手方向の反対両端に位置しており、各カム82,83の隆起部88,89がカム82,83の回転軸線に対して位相が180゜相違する。
【0109】
さらに詳しくは、カム82は隆起部88,89の間に凸部を有する形状とされ、カム83は隆起部88,89の間に凹部を有する形状とされている。
【0110】
カム82,83の隆起部88,89はそれぞれ垂板63a,63b,62のカム従動子110,111,112と協働する。
【0111】
さらに詳しくは、カム82の隆起部88,89がカム従動子110,111から離れ、カム83の隆起部88,89がカム従動子112から離れるときに、垂板63a,63b,62(図3a、図3f、図4)は搬送面9に平行なそれぞれの平面内に位置し、回転装置60は開いた状態にある。
【0112】
逆に、カム82の隆起部88,89がカム従動子110,111に接触し、カム83の隆起部89がカム従動子112に接触するときに、垂板63a,63b,62(図3c、図3d、図5、図6)は搬送面9に直角なそれぞれの平面内に位置し、回転装置60は閉じた状態にある。
【0113】
さらに詳しくは、回転装置60は回転カム82,83によって開いた状態から閉じた状態へと、図4の位置から図5の位置へと反時計方向へ大体90゜ほど移動される。
【0114】
カム82は、プーリー86の回転がその隆起部88,89(図5および図6)の両方を同時にそれぞれの垂板63a,63bのカム従動子110,111と接触させる。
【0115】
したがって垂板63a,63bはそれぞれの面77,78へと同時に回転する(図3c)。
【0116】
カム82,83の隆起部88,89は、プーリー86の回転が最初にカム83を垂板62のカム従動子112と相互作用を生じ、その後にカム82が垂板63a,63bのカム従動子110,111と相互作用を生じる。
【0117】
したがって図3bに示されるように、垂板63a,63bが各グループ3のそれぞれの面77,78の上にそれぞれのピン66,68の回りを下方へ回転する前に、垂板62が面76の上にピン71の回りを下方へ回転する。
【0118】
プーリー86およびカム82,83は板61と胴体93との間に垂直方向に配置される。
【0119】
さらに詳しくは、胴体93は使用時にカム82の上方に位置されてカム82はカム83の上方に位置され、また、カム83は使用時にプーリー86の上方に位置される。
【0120】
同様に、カム82と協働するカム従動子110,111のそれぞれの作用部分は、使用時にカム83と協働するカム従動子112の作用部分よりも高い位置に位置される。
【0121】
プーリー86およびカム82,83を通して穴81が同軸的に伸長しており、この穴は方向Aと一致する軸線を有している。
【0122】
ピン79の第2の端部は半径方向に緩みを有して穴81を挿通し(図4、図5、図6)、したがってピン79およびカム82,83は角度方向に関して連結を解除されている。
【0123】
換言すれば、ピン79は板61とレバー99との間を伸長しており、板61からレバー99へ進むにつれてピンの第2の端部はカム82,83に適合し、第1の端部は胴体93に適合する。
【0124】
ピン79の第1および第2の端部は胴体93およびカム82,83の内側にそれぞれ小さな半径方向間隙(図4、図5、図6に示される)を有して配置され、したがってピン79はカム82,83および胴体93の両方に対し角度方向に関して移動可能である。
【0125】
この結果、ローラー97がスロット92に沿って転動するとき、ピン79の回転はカム82,83を回転できず、したがって回転装置60は前進移動するときは閉じた状態を保持する。
【0126】
同様に回転装置60は戻る方向へ移動するときは開いた状態を保持する。
【0127】
一方、前記半径方向間隙がなくなると、胴体93の移動は直接接触しているピン79に沿って引っ張りを生じる。
【0128】
プーリー86はまた胴体93に連結され、それと一緒に移送路Tの方向と平行に移動する。
【0129】
ユニット1の作動がパッケージ2の1つのグループ3の形成を参照して、また、コンベヤ12が据え置き式で、最終的にグループ3を形成するパッケージ2がコンベヤ12の搬送面16の下流側部分に集合され、保持装置は保持位置において搬送面16上に集合されたパッケージ2の列に作用する圧力を解除するという初期条件(図2)で説明される。
【0130】
コンベヤ12が作動されると、保持装置は解除位置へ移動されて所定個数のパッケージ2をコンベヤ8上へ送れるようにする。
【0131】
コンベヤ12からコンベヤ8へ移動したパッケージ2は、入口ステーション5を通って移動する整列部材45の整列面46に係止することになる。
【0132】
所定個数のパッケージ2がコンベヤ12から送出されたならば、コンベヤは止められて保持装置(図示せず)が保持位置へ移動される。
【0133】
一方、コンベヤ8へ送られたパッケージ2のグループ3はコンベヤ8により移送路Tに沿って出口ステーション6へ送られる。
【0134】
その途中において、整列部材45を指示するチェーンコンベヤ47は停止され、その後にコンベヤ8よりも高速度で再び移動を開始される。したがってパッケージ2は、関係する静止している整列部材45に対して集合してグループを形成し、移送路Tを横切る複数の列(この例では2列)に整列される。また、整列部材45がパッケージ2から取外されて移動路Rに沿って再び移動を開始されると、パッケージ2はコンベヤ8により固定水平面43へ送られる。
【0135】
グループ3としてのパッケージ2のさらなる移動によって、パッケージは始動位置にて開かれた状態(図3a、図4)に設定されている回転装置60へ運ばれる。そこには、図4および図5に示されるように、ローラー97がスロット92の上流側の端に配置されている。
【0136】
その後、モーター117がベルト84を回転し、また、プーリー86によりカム82,83を回転させる。
【0137】
プーリー86(図5)の回転は、まずカム83の隆起部89を垂板62のカム従動子112に接触させ、したがってこの垂板はグループ3の面76へ向けてピン71の回りを回転する(図3b)。
【0138】
プーリー86のさらなる回転は、カム82の隆起部88,89を垂板63a,63bのカム従動子110,111と接触させ、したがって垂板はグループ3の面77,78へ向けてピン66,68の回りを回転する(図3c、図5)。
【0139】
回転装置60はこの時点で閉じた状態および始点位置にあり、垂板62,63a,63bはグループ3をグリップしている。
【0140】
モーター116はこの時点で作動されてベルト98を移動させ、また、移送路Tに平行な方向で出口ステーション6へ向けて胴体93を移動させる。
【0141】
胴体93の移動はまた、プーリー85a、ピン79およびプーリー86の移動を引起す。
【0142】
レバー99によるピン79の移動は、スロット92に沿ってローラー97を図4および図5の位置から図6の位置へ転動させる。
【0143】
ローラー97はスロット92の形状で定められた湾曲軌道に沿って転動し、また、レバー99によりピン79を方向Aと一致する軸線の回りに回転させる。
【0144】
ピン79および回転装置60は一体とされる。
【0145】
この結果、ピン79の回転移動は、回転装置60およびグループ3を移送路Tに平行に移動させ、方向Aの回りに回転させる。
【0146】
前進ストロークおよび戻りストロークの間、自体の軸線の回りのピン79の回転はカム82,83を回転させることがなく、したがって垂板62,63a,63bを回転させることはないことに留意することは重要である。
【0147】
これは、ピン79が半径方向に緩みを有してカム82,83定める穴81の内側に配置され、これによりカム82,83に対し角度方向に関して移動できることによる。
【0148】
ローラー97はスロット92の下流側の端に当たって停止され、この時点で回転装置60は端位置(図3d)に停止される。
【0149】
モーター117は再び作動されてカム82,83を回転させ、カム従動子110,111,112をカム82,83の隆起部88,89から引離す。
【0150】
この結果、垂板63a,63b,62は面77,78,76から引離され、搬送面9に平行な状態に復帰する。
【0151】
回転装置60はこの時点で端位置および開いた状態にある(図3e)。
【0152】
モーター116は逆転され、したがってガイド機構90は回転装置60を始点位置および閉じた状態に復帰させる。
【0153】
移送路Tに平行な胴体93の移動は可動軸線式プーリー86,85aに同様な移動を生じることに留意することが重要である。
【0154】
駆動ベルト84からのプーリー86の移動およびこれにより望ましくないカム82,83の回転が生じることを防止するために、前進ストロークおよび戻りストロークの間にモーター117が適当に作動されて、ベルト84の静止状態を保ち、したがってカム82,83を角度方向に関して固定する。
【0155】
固定水平面43に達すると、方向Aに対して90゜回転されたグループ3のパッケージ2はまず減速され、そして最終的に固定水平面43で停止される。すなわち、コンベヤ8の出口においてパッケージ2は固定水平面43の上で停止するようにスライドする。
【0156】
次に、パッケージ2のグループ3よりも上流側で固定水平面43の上で停止された隣接する整列部材50は、ユニット1から出た下流側のパッケージ2を捕捉してコンベヤ13の上へ押し進める。
【0157】
本発明によるユニット1および方法の利点は、前述の説明で明白になるであろう。
【0158】
特に、回転装置60により、ユニット1は移送路Tを横切る列としてグループ3のパッケージ2を効率的に整列させ、同時に、包装ユニット4へ移動させるためにグループ3の方向を定める方法に高い融通性を与えることができる。
【0159】
この結果、ユニット1はそれに関して包装ユニット4の位置に何の制約も与えずに、さまざまな形式の包装ユニット4と組み合わせることができる。
【0160】
このユニットの融通性はまた、グループ3が移送路Tに沿う移動時に回転されることで、包装ユニット4に対するグループ3の出力速度を全く低下させずに達成される。
【0161】
さらに、ガイド機構90および作動機構80のために別個の空間を必要としないので、ユニット1のこの融通性は非常にコンパクトな方法で達成される。
【0162】
事実、ガイド機構90のピン79が作動機構80のカム82,83の内側に配置されることで、空間の節約および小型化が達成される。
【0163】
しかしながら、本明細書に記載し、また、図示したようなユニット1および方法に対して、特許請求の範囲に記載された範囲から逸脱することなく変更を加えることができることは明白である。
【0164】
特に、ユニット1の整列部材45は搬送面9の移動速度が遅いために省略することができる。
【0165】
その場合、パッケージ2は面76(図3b)に対する垂板62の作用のみによって移送路Tを横切る複数の列に整列される。
【符号の説明】
【0166】
A 方向
R,S 移動路
1 ,S1 作動部分
T 移送路
1 グループ分けユニット
2 パッケージ
3 グループ
4 パック詰めユニット
5 入口ステーション
6 出口ステーション
8 コンベヤ
9 搬送面
10 整列装置
11 押出し装置
12 ベルトコンベヤ
13 ベルトコンベヤ
14 ベルト
15 ローラー
16 搬送面
40 ベルト
42 減速面
43 面
45 整列部材
46 整列面
47 チェーンコンベヤ
48 チェーン
49 ローラー
50 押し部材
51,59 シャフト
52 チェーンコンベヤ
53 無端チェーン
54 ローラー
55,56 サーボ・モーター
57,58 駆動ベルト
60 回転装置
61 板
62,63a,63b 垂板
64 側材
65,66,67,68,71,72,79 ピン
69 ロッド
70 突起
75,76,77,78 面
82,83 カム
84 ベルト
85,85a 戻りプーリー
86,87 プーリー
88,89 隆起部
90 ガイド機構
91 板
92 スロット
93 胴体
97 ローラー
99 レバー
100 壁部
101 部材
102,103 プーリー
104,105 走行部分
110,111,112 カム従動子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移送路(T)に沿ってパッケージ(2)をグループ分けするユニット(1)であって、
前記パッケージ(2)のグループ(3)を受取るための、前記移送路(T)に平行な複数の長手方向の列として配列された入口ステーション(5)と、
前記移送路(T)を横切る少なくとも1列の列に各グループ(3)の前記パッケージ(2)を整列させるために、パッケージ(2)と相互作用する整列手段(45,46;62)とを含み、
各グループ(3)の前記パッケージ(2)との前記整列手段(45,46;62)の相互作用に続いて、前記移送路(T)を横切る方向(A)の回りに所定の角度にわたり各グループ(3)を回転させるために選択的に作動される回転装置(60)を含むことを特徴とするユニット(1)。
【請求項2】
前記移送路(T)に平行な移動部分および前記方向(A)の回りの回転部分を有する軌道に沿って前記回転装置(60)をガイドするガイド手段(90)を含むことを特徴とする請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
前記ガイド手段(90)が、
前記移送路(T)に変更に移動できる胴体(93)と、
前記回転装置(60)と一体で、前記胴体(93)に対して前記方向(A)の回りに角度方向へ移動可能であり、前記移送路(T)に平行な方向へ前記胴体(93)と一体的に移動するように前記胴体(93)に連結されているピン(79)と、
前記移送路(T)に沿って伸長し、前記軌道にして形状を定められた湾曲スロット(92)を有する支持体(91)と、
前記ピン(79)に機能的に連結され、前記スロット(92)の内側をそのスロットに応じた形状の湾曲通路に沿って移動できるローラー(97)とを含み、
前記胴体(93)の移動が前記移送路(T)に平行な方向に前記ピン(79)を移動させ、前記スロット(92)の内側で前記湾曲通路に沿って前記ローラー(97)移動させ、また、前記ローラー(97)の前進移動が前記ピン(79)および前記回転装置(60)を前記方向(A)の回りに回転させて前記移送路(T)に沿って移動させることを特徴とする請求項2に記載のユニット。
【請求項4】
前記ピン(79)は少なくとも部分的に前記胴体(93)の内側に配置されることを特徴とする請求項3に記載のユニット。
【請求項5】
前記ガイド手段(90)は、ベルト(98)で前記胴体(93)に機能的に連結された駆動部材(116)を含み、ベルト(98)は前記移送路(T)に平行に伸長して前記胴体(93)に機能的に連結されている少なくとも1つの作用走行部分(105)を含むことを特徴とする請求項3または請求項4に記載のユニット。
【請求項6】
回転装置(60)は、各々の前記グループ(3)と一体となる閉じた状態と、各々の前記グループ(3)から離される開いた状態との間を移動できることを特徴とする請求項2から請求項5までのいずれか一項に記載されたユニット。
【請求項7】
前記回転装置(60)は、各々の前記グループ(3)が回転する前にグループ(3)の下流側の端を定める第1の面(76)と協働する第1の垂板(62)と、各々の前記グループ(3)が回転する前に前記移送路(T)に対するグループ(3)の反対両側の側端を定める第2の面(77,78)とそれぞれ協働する第2の垂板(63a,63b)とを含み、前記第1および第2の垂板(62;63a,63b)はグループ(3)が回転されたときに第1および第2の面(76;77,78)と協働して回転装置(60)および各々の前記グループ(3)を互いに一体とすることを特徴とする請求項6に記載されたユニット。
【請求項8】
前記回転装置(60)と相互作用して、その回転装置を前記開いた状態と前記閉じた状態との間で移動させる作動機構(80)を含むことを特徴とする請求項6または請求項7に記載されたユニット。
【請求項9】
前記作動機構(80)は少なくとも1つの第1の作用隆起部(88,89)を有する第1のカム(83)を含み、この隆起部は前記第1の垂板(62)に機能的に連結された第1のカム従動子(112)と相互作用して、前記垂板(62)を各々の前記グループ(3)の前記第1の面(76)と協働させ、また、前記作動機構(80)は2つの第2の作用隆起部(88,89)を有する第2のカム(82)を含み、この隆起部はそれぞれの前記第2の垂板(63a,63b)に機能的に連結されたそれぞれ第2のカム従動子(110,111)と相互作用して、前記第2の垂板(63a,63b)を各々の前記グループ(3)のそれぞれの前記第2の面(77,78)と協働させることを特徴とする請求項8に記載されたユニット。
【請求項10】
前記第1および第2のカム(83,82)が互いに連結され、異なる時点でそれぞれ前記第1のカム従動子および前記第2のカム従動子(112;l110,111)と相互作用することを特徴とする請求項9に記載されたユニット。
【請求項11】
前記第1および第2のカム(83,82)が互いに連結され、前記回転装置(60)を前記開いた状態から前記閉じた状態へ移動させるために、前記第1のカム(83)は前記第2のカム(82)が前記第2のカム従動子(110,111)と相互作用するよりも前に、前記第1のカム従動子(112)と相互作用することを特徴とする請求項10に記載されたユニット。
【請求項12】
前記第1および第2のカム(83,82)は共通の方向(A)の回りに一体として回転することを特徴とする請求項9から請求項11までのいずれか一項に記載されたユニット。
【請求項13】
請求項3に従属するときに、前記ピン(79)は前記第1および第2のカム(83,82)に対して前記方向(A)の回りに角度方向に関して移動できることを特徴とする請求項12に記載のユニット。
【請求項14】
前記作動機構(80)はモーター(117)と、前記第1および第2のカム(83,82)に角度によって連結される第1のプーリー(86)と、前記モーター(117)を前記第1のプーリー(86)に連結するベルト(84)とを含むことを特徴とする請求項12または請求項13に記載のユニット。
【請求項15】
前記第1のプーリー(86)が可動軸線式プーリーであることを特徴とする請求項14に記載のユニット。
【請求項16】
請求項3に従属するときに、前記は作動機構(80)は前記第1のプーリー(86)と前記モーター(117)との間に配置された可動軸線式第2のプーリー(85a)を含み、前記第2のプーリー(85a)は前記胴体(93)に連結されていることを特徴とする請求項14または請求項15に記載のユニット。
【請求項17】
前記整列手段(45,46)は少なくとも1つの整列面(46)を含み、この整列面に対してその上流側の各々の前記グループ(3)の前記パッケージ(2)が係止され、前記移送路(T)を横切る前記列として整列されることを特徴とする請求項1から請求項16までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項18】
前記整列面(46)が周期的に、前記移送路(T)に平行な少なくとも1つの作動部分(R1 )を有する第1の移動路(R)に沿って前進されることを特徴とする請求項17に記載のユニット。
【請求項19】
前記整列面が前記第1の垂板(62)により定められ、この垂板は各々の前記グループ(3)の前記第1の面と協働して、前記グループ(3)の前記パッケージ(2)を前記移送路(T)を横切る前記列として整列させることを特徴とする請求項7から請求項18までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項20】
所定の時間間隔で各グループ(3)のパッケージ数に等しい個数のパッケージ(2)を供給され、前記パッケージ(2)を前記入口ステーション(5)から出口ステーション(6)へ前記移送路(T)に沿って移送する可動搬送面(9)を含むこと、および前記方向(A)が前記搬送面(9)に直角であることを特徴とする請求項1から請求項19までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項21】
前記所定の角度が90゜であることを特徴とする請求項1から請求項20までのいずれか一項に記載のユニット。
【請求項22】
移送路(T)に沿ってパッケージ(2)をグループ分けする方法で、
前記移送路(T)に平行な長手方向の列として配列された前記パッケージ(2)のグループ(3)をグループ分けユニット(1)の入口ステーション(5)へ供給する段階と、
前記移送路(T)を横切る少なくとも1列の列として各々の前記グループ(3)の前記パッケージ(2)を整列する段階とを含む方法であって、
回転装置(60)によって前記整列段階の後に各々の前記グループ(3)の前記パッケージ(2)を、前記移送路(T)を横切る方向(A)に対して所定の角度で回転させるさらに他の段階を含むことを特徴とする方法。
【請求項23】
前記回転させる段階が前記グループ(3)の前記パッケージ(2)を前記移送路(T)に平行な方向へ進めることと同時に行われることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記回転させる段階の前に、各々の前記グループ(3)と前記回転装置(60)とを互いに一体として連結する段階を含むことを特徴とする請求項22または請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記連結する段階が、
各々の前記グループ(3)を回転させる前に、前記回転装置(60)の第1の垂板(62)を、グループ(3)の下流側の端を定める第1の面(76)と協働させる副段階と、
各々の前記グループ(3)を回転させる前に、前記回転装置(60)の2つの第2の垂板(63a,63b)を、各々の前記グループ(3)の前記移送路(T)に対する反対両側のそれぞれの側端を定めるそれぞれの第2の面(77,78)と協働させる副段階とを含むことを特徴とする請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記第1の垂板(62)を前記第1の面(76)と協働させる前記副段階、および前記第2の垂板(63a,63b)をそれぞれの前記第2の面(77,78)と協働させる副段階が異なる時点で実行されることを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の垂板(62)を前記第1の面(76)と協働させる前記副段階が、前記第2の垂板(63a,63b)をそれぞれの前記第2の面(77,78)と協働させる副段階よりも先に実行されることを特徴とする請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記整列段階が、整列面(46)よりも上流側に位置する各々の前記グループ(3)の前記パッケージ(2)を前記整列面(46)に係止させる段階を含むことを特徴とする請求項22から請求項27までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記移送路(T)に平行な少なくとも1つの作動部分(R1 )を有する第1の移動路(R)に沿って前記整列面(46)を周期的に移動させる段階を含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記整列段階が、各々の前記グループ(3)の前記第1の面(76)と協働する前記第1の垂板(62)によって遂行されることを特徴とする請求項25から請求項29までのいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3a)】
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【図3b)】
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【図3c)】
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【図3d)】
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【図3e)】
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【図3F)】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−521386(P2010−521386A)
【公表日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−554018(P2009−554018)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【国際出願番号】PCT/EP2008/053250
【国際公開番号】WO2008/113811
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(591007424)テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム (190)
【Fターム(参考)】