説明

空気路および/もしくは空気室を有する粘着フィルム

本発明は、床の敷物、とりわけラグを、床、とりわけ寄せ木張りの床、もしくは階段に、接着させて取り付ける粘着フィルムに関し、前記フィルムは、床の敷物に面する上面と、基材、とりわけ床もしくは階段に面する底面とを接着剤コーティング(2、3)でコーティングされたプラスチックフィルム製の支持層(1)から構成される。粘着フィルムは、粘着フィルムと床の敷物との間で、少なくとも床の敷物に面する上面に、粘着フィルムの厚みに対して垂直にのびる面において、空気路(4)および/もしくは空気室(5)を有して設計される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルにしたがった、床の敷物、カーペット、敷布、ポスターおよびテキスタイルなどの、平坦で柔軟性のある物質の接着性の取り付けのための粘着フィルムに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、床の敷物などの平坦な敷物を取り付ける目的のための粘着フィルムが、技術的に既知である。
【0003】
PVCもしくはCVの床の敷物などの柔軟性のある平坦な物質を、床もしくは階段の上に固定する数多くの方法がある。新しい方法は、両方の側に接着剤コーティングを備えた粘着フィルムを、床表面全体の上に貼付けることから成る。取り付けられる床の敷物はそこで、粘着フィルムの上に配置される。
【0004】
特許出願第PCT/EP01/08314号は、支持層が少なくともその底面で接着剤埋め込みであるように作られる、床の敷物を取り付けるための粘着フィルムについて説明する。第IP0937761号 A1は、その両側に表面全体にわたって噴射式でない感圧接着剤を備えた、両面接着のカーペット取り付けストリップを説明する。ドイツ公開特許第DE3041074号 A1は、基材に面するその接着剤コーティングは接着ポイントを含む、床の敷物の取り付けのための接着剤のストリップを説明する。一方、取り付けられる床の敷物に面した側は、表面全体に接着剤コーティングを含む。既知の粘着フィルムは、永続的に接着性であり、または床から取り外されることもできる。
【0005】
この時点までに既知である粘着フィルムは、水蒸気に対して部分的に透過性であるか、水蒸気に対して開放されているかであるが、いずれの場合も、取り付けられる床の敷物に面する粘着フィルムの側は完全に処理されている、すなわち、表面全体が接着剤で均一にコーティングされている。このタイプの接着剤ストリップは、取り付けの間、数多くの不利点を提起する。とりわけ、ほぼ滑らかな裏を有するPVC織布やCV織布などの柔軟性のある平坦な床の敷物の取り付けに関する場合、床の敷物を、床の上に取り付けられたばかりの粘着フィルムの上に、エアポケットを生じることなく貼付けることはほぼ不可能である。粘着フィルムと床の敷物との間に閉じ込められた空気のクッションは、粘着フィルムの表面全体が接着剤で覆われているために逃げることができず、したがってそうして形成された空気クッションを密封する。取り付けられた床の敷物が、その上を歩かれた時、空気クッションは圧迫されてくっつけられ、床の敷物を通じた空気の透過性に応じて、程度の差はあるが永続的に残る、明らかに見える気泡をもたらす。感圧接着剤を床の敷物に面する粘着フィルムの側全体に備えることのその他の不利点は、床の敷物が貼り付けられた時に、明らかに目立つようになる。床の敷物が、まず感圧粘着フィルムと接触するとすぐに、これは永続的に接着し、実際的には粘着フィルムから取り外すことができない。したがって、修正は不可能である。したがって、この時点までに既知である、柔軟性のある物質の粘着フィルムへの取り付けに関する問題は、平坦な製品を張力なく、かつ気泡なく取り付けることが不可能であったことである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって本発明の目的は、従来技術の不利点を克服し、使用の容易さを維持しつつ、PVC、CV、ポリオレフィンなどの床の敷物、もしくはカーペット、敷布、ポスターまたはテキスタイルなどの平坦な柔軟性のある物質の、気泡がなく張力のない取り付けを可
能とする、粘着フィルムである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
目的は、本発明にしたがって、請求項1にしたがった特徴を有する粘着フィルムを介して、実現される。
【0008】
本発明の好適な実施形態は、従属項に規定される。
本発明にしたがった、床の敷物、とりわけカーペットを、床、とりわけ寄せ木張りの床に、もしくは階段に接着性に取り付ける、もしくは敷布、ポスターもしくはテキスタイルを接着性に取り付ける粘着フィルムは、床の敷物に面する上面と、基材、とりわけ床もしくは階段に面する底面の、接着剤の層でコーティングされたプラスチックフィルム支持層から構成され、少なくとも、床の敷物、敷布、ポスターもしくはテキスタイルに面するその上面に、空気路および/もしくは空気室を有して設計され、前記空気路および/もしくは空気室は、粘着フィルムの厚さに対して垂直にのびる平面で、粘着フィルムと、床の敷物、敷布、ポスターもしくはテキスタイルとの間に配置される。
【0009】
本発明にしたがった粘着フィルムの目的は、とりわけ、床の敷物を床もしくは階段に、接着性に取り付けることである。とりわけ、床は寄せ木張りの床、テラゾ、石床、舗装、フローリング、カーペット貼りなどであってよい。粘着フィルムは、その上面が床の敷物に面し、その底面が床に面し、接着剤コーティングでコーティングされた、プラスチックフィルム支持層から構成される。本発明にしたがった粘着フィルムは、床の敷物で覆われる床もしくは階段の広範囲の被覆について150mmの最小幅で設計され、支持層は少なくともその上面が不均一でありもしくは粗いように設計され、それによって確定された空気室および/もしくは空気路が粘着フィルムと床の敷物との間に残ることが望ましい。
【0010】
本発明は、床の敷物に面する粘着フィルムの少なくとも上面が、床の敷物が取り付けられた後で、無傷のままであるか、大部分無傷のままである、確定された空気室および/もしくは空気路を特徴とする、接着剤コーティングを備えることを提供する。空気室および/もしくは空気路は、少なくとも粘着フィルムと床の敷物との間に捕捉された空気が逃げることを可能にすることが必要な限り無傷のままであることが好ましく、それらが永続的に無傷のままであることが特に好ましい。
【0011】
空気路および/もしくは空気室は、接着層の第1の領域もしくは凹所から、もしくはいくつかの場所でより薄い接着層厚を有することで、作られることが好ましい。これらの空気路および/もしくは空気室は、好ましくは粘着フィルムの織布方向に対して平行に、もしくはそれに対して垂直にのびることができ、もしくは織布方向に対して任意の不定の斜め角度であってよい。第2の領域は、厚めである、従来通りの通常の接着剤コーティングを含む。本発明にしたがって、空気路は細長いことが好ましく、中断されないことが好ましい。
【0012】
空気路および/もしくは空気室は、隔離されてよく、もしくは好ましくは相互に接続していてよい。
【0013】
本発明にしたがって、空気路の好適な幅は最大で15mmであり、好ましくは5mm未満であり、より好ましくは3mm未満であり、より一層好ましくは1.5mmよりも短く、最も好ましくは1mmより短い。
【0014】
空気室は、接着剤コーティングの凹所から、もしくは接着剤コーティングの層厚をいくつかの場所でより薄くすることにより、作られてよい。
【0015】
空気室は、任意の不定形を有してよく、それらは好ましくは正方形、長方形、三角形、台形、菱形であるが、また円形もしくは楕円形であってもよい。多角形の形状の場合、直径、すなわち凹所形状の中心と凹所形状の端との間[原文ママ]の最も短い距離は、最大で10mmであり、好ましくは5mm未満であり、より好ましくは3mm未満であり、より一層好ましくは1.0mm未満であり、最も好ましくは0.5mm未満である。
【0016】
空気室の目的は、床の敷物が取り付けられる時に、粘着フィルムと床の敷物との間に形成される空気クッションを吸収することと、床の敷物がその上を歩かれた時に、それらが圧迫されて気泡になることを防ぐことである。
【0017】
空気室は、少なくとも、それが捕捉された空気を逃す限り、その形状を保持する。
異なる第1および第2の領域を用いて作成された空気路および/もしくは空気室の代わりに、もしくはそれに加えて、床の敷物に面する粘着フィルムの少なくとも上面は、基本的に不均一で粗いことを特徴とする接着剤コーティングを備えることが好ましい。顕微鏡的に見ると、この上面の接着剤コーティングの粗度は、高低構造によってもたらされる。最も低いポイントから最も高いポイントへの距離は、所望の空気吸収能力に応じて、増大するか減少するかする。
【0018】
本発明にしたがって、粘着フィルム上面の好適な高低構造は、1―300μm、好ましくは5―200μm、より好ましくは10―150μm、より一層好ましくは15―100μm、理想的には20―75μmである平均粗度を有する。粗度はたとえば、比較的粗いフィラーを加えることで実現される。この場合の平均粒径は、粘着フィルムの上側の接着剤コーティングの厚さの0.1倍から10倍の範囲であり、好ましくは0.3倍から5倍の範囲であり、より好ましくはその厚さの0.5倍から3倍の範囲である。
【0019】
本発明にしたがって、床の敷物に面する粘着フィルムの上面の、空気路および/もしくは空気室および/もしくは粗度の結果として作られる不均一さに応じて、接着の中心部は、床の敷物が取り付けられる時に発生する。本発明にしたがった接着のこれらの中心部は、粘着フィルムの最終的な結合強度を著しく減少させることなく、床の敷物が張力なしに適所に置かれ、必要であれば、任意の著しい圧力を加える前、たとえばその上を歩く前に、また取り外されることを可能にする。
【0020】
好適な実施形態にしたがって、粘着フィルムはまた、少なくとも底面において接着剤埋め込みであるように作られることができる。支持層のプラスチックフィルムは、少なくともその底面にコロナイズすることが好ましく、さらにまたプライマの被覆を備え、および/もしくは同時押し出し接着促進剤を含むことができる。適切なプライマはまた、添加剤および/もしくは柔軟剤の浸透に対するバリアとして機能する。プライマを、少なくとも1つの面の接着剤コーティングに混ぜることもまた可能である。述べられたように、粘着フィルムは、少なくとも底面に、製造過程の間に同時押し出しされた接着促進剤を含むことができる;これは接着剤埋め込みの目的のためである。
【0021】
本発明にしたがって、支持層の接着剤埋め込み表面は、層として設計されることができ、および/もしくは支持層そのものが接着剤埋め込み物質から成ることができる。
【0022】
通常、上述の接着剤埋め込み設計のオプションの任意のものを、少なくとも粘着フィルムの底面に実施することが、もしくは2以上のこれらのオプションを組み合わせることが可能であり、接着剤埋め込み設計はまた、粘着フィルムの、基材、床、もしくは階段、および、取り付けられる敷物、たとえば床の敷物、ラグもしくはポスターの両方からの、残留のない剥離性が[所望される]場合、少なくとも上面について[実施される]ことができる。
【0023】
さらに、支持層は、これが、添加剤および/もしくは柔軟剤の浸透に対するバリアとして機能する、少なくとも1つの部分を含むように設計されることが好ましい。この点において、本発明の特に好適な実施形態にしたがって、バリアは基本的に、接着剤埋め込み表面であることができる。通常、添加剤および/もしくは柔軟剤は、粘着フィルムの接着剤そのもの、もしくはPVC、CVの床の敷物やPVCフィルムポスターなどの用いられる敷物に由来する。このバリアはオリジナルの接着剤コーティングの特性が悪化することを防ぐ。このことは、本発明にしたがった粘着フィルムが、粘着フィルムの各層の変化に応じて、その所望の結合強度を長い間維持し、その剥離性、とりわけ残留のない剥離性を失わないことを、保証する。
【0024】
少なくとも支持層の底面を、基本的に平坦であるように設計することは、また有利である。少なくとも底面の接着剤コーティングを、基本的に平坦であるように設計することは、また有利である。支持層および/もしくは接着剤コーティングの底面の基本的に平坦な設計は、本発明にしたがった粘着フィルムのとりわけ信頼できる接着性の取り付けを提供し、より強力な接着に応じて、不均一の結果としてポイントのみに生じる接着の中心部は回避され、それによって表面全体の固定を実現する。このことは、本発明にしたがった粘着フィルムの取り扱い性を改良し、本発明にしたがった粘着フィルムの基材からの基本的に残留のない剥離性を容易にする。
【0025】
床からの残留のない剥離性を同時に実現しつつ、本発明にしたがった粘着フィルムを用いた、とりわけ信頼性があり、耐久性のある、床の敷物の接着性の固定を実現するため、底面が、上面の接着剤コーティングの結合強度よりも弱い底面結合強度を有する接着剤コーティングを有することがさらに好ましい。この目的のため、2つの表面のそれぞれに異なる接着剤が用いられることができ、もしくは同じ接着剤が表面のそれぞれに用いられることができる。
【0026】
本発明の好適な実施形態において、接着剤コーティングの2つの表面の異なる接着強度、すなわち結合強度は、異なる平均塗布重量を用いて達成され、高い結合強度を有する表面は高い平均接着剤塗布重量を有する。
【0027】
とりわけ好適であるのは、乾燥状態における少なくとも上面での平均接着剤塗布重量が5―250g/mの範囲にあり、とりわけ少なくとも底面で5―100g/mの範囲にあり、特に10―80g/mの範囲にある、実施形態である。それぞれの接着剤コーティング結合強度は、接着剤の選択によって、また塗布重量で、決定される。
【0028】
実績のある接着剤は、たとえば樹脂で強化され、紫外線防止およびアンチエイジングの保護を含む、アクリレートベースの分散を含み、熱溶融ベースの接着剤と同様、紫外線ベース、電子線、もしくは熱架橋の接着剤であってよいように、任意のその他の適切な分散ベースもしくは溶剤ベースの接着剤が用いられてよい;これらのうちの任意のものは、とりわけ、また水蒸気に対して透過性であってよい。床の敷物と同様床に対して、一定の時間、可能な限り一定の結合強度を示す接着剤が選択されることが適切である。底面および/もしくは上面の接着剤コーティングが完全に覆うことが好ましいが、部分的に塗布されることもできる。
【0029】
好適な実施形態は、少なくとも1つの表面の接着剤が柔軟剤に耐性があるものである。とりわけ好適であるのは、底面と上面の接着剤が柔軟性に耐性がある実施形態である。
【0030】
接着剤コーティングもしくは支持層と共に接着剤の適切な選択を通じて、本発明にしたがって、本発明にしたがった粘着フィルムが、少なくとも基材、たとえば床から、しかし
状況に応じて、取り付けられる敷物、たとえば床の敷物、ラグ、ポスターからも、いつでも、残留なしに取り外せることが保証される。
【0031】
粘着フィルムの2つの接着剤コーティングの結合強度は、接着剤の選択によって、また塗布重量によって、決定されることが好ましい。
【0032】
好適には、DIN EN 1939(1996年11月)にしたがって、接着剤コーティングの剥離力として測定された底面の結合強度は、0.5N/25mmから15N/25mmの範囲であり、好ましくは1.0N/25mmから10N/25mmの間、より好ましくは2.0N/25mmから8.0N/25mmの間、より一層好ましくは3.0N/25mmから6.0N/25mmの間の範囲である。
【0033】
好適には、DIN EN 1939(1996年11月)にしたがって測定された、上面における接着剤コーティングの剥離力は、2N/25mmを上回り、好ましくは5N/25mmを上回り、より好ましくは10N/25mmを上回り、より一層好ましくは20N/25mmを上回る。
【0034】
本発明の好適な実施形態にしたがって、粘着フィルムの支持層および接着剤コーティングは、水蒸気に対して透過性があるように設計される。水蒸気透過性の測定は、DIN 53122―1のパート1、重量測定プロセス(2001年8月)にしたがって、加湿室において、23℃、相対湿度85%で測定され、粘着フィルムの底面は加湿室に面し、上面は吸収室に面する。粘着フィルムの水蒸気透過性(WDD)は、好ましくは2g/(m2d)を上回り、より好ましくは5g/(m2d)を上回り、より一層好ましくは5g/(m2d)を上回り[原文ママ]、最も好ましくは10g/(m2d)を上回り、20g/(m2d)を上回ることが最も好ましい。
【0035】
本発明にしたがった粘着フィルムを、水蒸気に対して透過性があるように設計することにより、床から蒸発する任意の残留湿気、すなわち水蒸気が、床と本発明にしたがった粘着フィルムの支持層との間に集まることを、とりわけ寄せ木張りの床が取り付けられたばかりの場合に、もしくは床の敷物がまだ完全に乾くか乾かないかの新しく塗られたセメント舗装の上に取り付けられ、したがって用いられる接着剤コーティングの接着特性に悪影響をおよぼす場合に、防ぐことができる。とりわけ、このことは結合強度の低下および場合によって結果として起こる剥離性の悪化を防ぐことができる。また、床の敷物を接着性に取り付ける時に粘着フィルムを適切に設計することで、たとえば水蒸気が集まることによりもたらされる、かびの発生もしくは寄せ木張りの床の軟化が防止される。
【0036】
支持層を穿孔することにより、および/もしくは、少なくとも表面の一方の接着剤コーティングを穿孔することにより、支持層および接着剤コーティングの水蒸気透過性を実現することは有利であろう。このことは、水蒸気が粘着フィルムをシンプルな方法で透過することを可能にする。本発明にしたがった穿孔は、粘着フィルムがただ部分的にあらかじめ作成されること、および粘着フィルムの所定の部分が粘着フィルムの残りの部分から手によって一連の対応する穿孔ホールに沿って分離されることを意味するものとは理解されない。
【0037】
支持層および/もしくは少なくとも1表面上の接着剤コーティングに、その全体にわたって穿孔ホールの分布を提供することがとりわけ好ましい。このことは、可能な限り最も良い水蒸気透過性を、とりわけ本発明にしたがった粘着フィルムの大きな領域利用について提供する。
【0038】
支持層および少なくとも表面の一方の接着剤コーティングの穿孔ホールが、床から蒸発
する任意の水蒸気が直接に浸透することが可能であるように、相互に対して一直線になる場合、とりわけ有利である。
【0039】
好ましくは、穿孔ホールは相互から10cmより短い距離を有し、ホールは好ましくは4mm未満の断面積を有する。
【0040】
もちろん、穿孔された支持層を、少なくとも一方の表面上で穿孔された接着剤コーティングと組み合わせること、および他方の表面上で穿孔されない拡散可能な接着剤コーティングと組み合わせることは、本発明の範囲内である。
【0041】
支持層が少なくともその底面で、基本的に平坦に設計されることは有利である。さらに、接着剤コーティングが少なくともその底面で、基本的に平坦に設計される場合、有利である。このように、穿孔を含む、本発明の有利な実施形態にしたがって、支持層および/もしくは少なくとも底面の接着剤コーティングは、少なくとも穿孔ホール相互の間で、平坦に設計されることができ、その状態は「基本的に平坦」という表現で反映される。
【0042】
粘着フィルムのとりわけ好適な実施形態は、粘着フィルムに下から穿孔ホールを作ることで、すなわち、基材、たとえば床もしくは階段に面した下側の表面の方向から穿刺することで、作られる。
【0043】
製造のこの方法は、支持層における穿孔ホールの頂上部が、穿刺の方向に応じて底面から上側を向くため、本発明にしたがった粘着フィルムが、少なくとも支持層の底面で基本的に平坦に設計されること、および少なくとも底面の接着剤コーティングが基本的に平坦に設計されることを保証する。さらに、少なくとも底面の接着剤コーティングは、基本的に、これらの頂上部を平坦にする。
【0044】
好適な実施形態において、本発明にしたがった粘着フィルムは、少なくとも1つの表面上に、取り付けられ、取り外される時に、粘着フィルムの寸法安定性をとりわけ維持するよう機能する、ファブリックおよび/もしくはテープおよび/もしくはテキスタイル構造を有する。
【0045】
本発明にしたがった粘着フィルムの取り扱い性を改良するべく、[これは]取り外し可能なカバーフィルムをその2つの表面のうちの少なくとも一方に、好ましくはその上の接着剤コーティング上の、少なくとも上面に有する。これはたとえば、シリコンコーティングされた紙もしくはその他の適切な物質から成ってよい。好適な実施形態において、カバーフィルムは穿孔され、および/もしくはノンスリップであるように設計される。とりわけ好適な実施形態において、粘着フィルムおよびカバーフィルムは一直線上に穿孔される。粘着フィルムのとりわけ好適な実施形態の製造は、粘着フィルムの穿孔ホールを下から作ることで、すなわち、基材、たとえば床もしくは階段に面する底面側から穿刺することで、実現される。
【0046】
2つの表面の少なくとも一方に備えられる取り外し可能なカバーフィルムが、好ましくは支持層および/もしくは少なくとも1つの表面の接着剤コーティングの穿孔ホールと一直線になる穿孔ホールで穿孔される場合、とりわけ有利である。
【0047】
加えて、もしくは単独に、取り外し可能なカバーフィルムは底面にもまた備えられてよい。しかし、底面の結合強度が上面の結合強度よりも弱い場合、このことは絶対に必要ではない。
【0048】
カバーフィルムは、対応する表面に、実質的に連続的な部分で着脱可能に接着する。
本発明にしたがって、粘着フィルムは、床の敷物もしくはポスターで覆われる床もしくは階段の広範囲の被覆について150mmの最小幅で設計されることが好ましく、その幅は150mmから2000mmの範囲であり、とりわけ500mmから1500mmの範囲であり、とりわけ600mmから1000mmの範囲であり、階段に用いられる場合、その幅は、とりわけ200mmから250mmの範囲であり、床に用いられる場合、少なくとも350mmである。
【0049】
本発明によると、粘着フィルムの支持層は10から120μmの範囲の、好ましくは25から75μmの範囲の、より好ましくは50から70μmの範囲の厚さを有することが好ましい。
【0050】
粘着フィルムは、輸送の目的で、ロール形状で存在してもよい。この目的のため、粘着フィルムはロールに曲げられることができる。通常、粘着フィルムの任意の所望の長さがロールの織布長さから巻きを解かれるであろう。粘着フィルムは特定の幅、および特定の長さ、および/もしくは形状に、あらかじめ作成されてよい。
【0051】
床の敷物の取り付けにおけるその適用に関連して上述された、本発明にしたがった粘着フィルムの特徴は、―適切な範囲で―敷布、ポスター、テキスタイルなどの平坦で柔軟性のある物質の、接着性のある取り付けにおけるその適用に関連してまた当てはまる。
【0052】
本発明の実施例は、添付の図面を活用して、また好適な実施形態を参照して、以下により詳細に説明される。
【0053】
図1は、本発明の第1の好適な実施形態にしたがった粘着フィルムの概略斜視上面図を示す。粘着フィルムの発明の目的は、床の敷物、とりわけラグを、床、とりわけ寄せ木張りの床、もしくは階段に取り付けることであり、もしくはポスターを基材上に取り付けることである。粘着フィルムは、床の敷物に面する上面および床もしくは階段に面する底面を接着剤コーティング2、3によってコーティングされるプラスチックフィルム製の支持層1から構成される。接着剤コーティング2は、上面に配置され、接着剤コーティング3は底面に配置される。本発明にしたがって、粘着フィルムは、粘着フィルムの厚みに対して垂直にのびる平面に位置する床の敷物に面する少なくともその上面の空気路4から構成され、前記空気路および/もしくは空気室は、粘着フィルムと床の敷物との間に配置され、床の敷物に面する。図1に示される好適な第1実施形態において、その上面の接着剤コーティング2に空気路4が備えられ、第1の領域6には薄い接着剤コーティング2が備えられ、より厚い接着剤コーティング2が備えられた第2の領域7と交互であり、第1の領域6は空気路を構成する。本発明にしたがって、空気路の幅が最大で15mmであることが好ましく、最も好ましくは最大で0.5mmであり、これらの値の間の幅もまた、適用に応じて可能である。
【0054】
したがって、本発明にしたがって、床の敷物もしくはポスターが取り付けられた後でも、無傷のままであるか、少なくともほぼ無傷のままである、確定した空気路4が備えられる。好ましくは、空気路4は、少なくとも粘着フィルムと床の敷物もしくはポスターとの間に捕捉された空気が逃がされるのに充分に長い間、無傷のままである。より好ましくは、これはそれよりも長い間、無傷のままである。図1に示される好適な実施形態において、空気路4は、本発明にしたがった粘着フィルムの織布方向に対して平行にのびる。個々の空気路4は、相互に隔離され、共に連結されない。好ましくは、それぞれの空気路4はまた、取り付けられた状態で空気が端から逃げることを可能にするべく、それぞれの粘着フィルムの端までずっとのびる。
【0055】
通常、少なくとも1つの表面の空気路4および/もしくは空気室5の表面領域の、この
少なくとも1つの表面の全体領域に対する比率は、30%未満であり、最も好ましくは10%未満である。適用に応じて、中間の割合もまた可能である。これは本発明の全ての実施形態に当てはまる。
【0056】
通常、概略的に説明される図面における規模が現実に対応せず、とりわけ、より良く説明することを目的として、相互に対する個々の層のサイズ比率が縮尺通りに示されないという事実について述べる。
【0057】
図2は、本発明にしたがった粘着フィルムの第2の好適な実施形態を、概略上面図で示す。ここで、図2における表示にしたがった本発明にしたがった特徴は、図1の特徴に対応するが、第1の領域6は任意の接着剤コーティングを有さず、第2の領域7が接着剤コーティング2のストリップとして設計されている点で異なる。
【0058】
図3は、本発明にしたがった粘着フィルムの第3の好適な実施形態を、横方向断面図で示す。ここで、空気路4および/もしくは空気室5が、1―300μmである平均粗度Raを粗いフィラー8を加えることでそこに生じることにより上面の接着剤コーティング2に備えられる。
【0059】
図4は、本発明の他の好適な実施形態を、概略上面図で示す。ここで、接着剤コーティング2の空気路4は、本発明にしたがった粘着フィルムの織布方向に対して斜め角度で配置される。
【0060】
図5は、本発明にしたがった粘着フィルムの他の好適な実施形態を示す。ここで、接着剤コーティング2における空気室5は、均一に分布する。図5に示される実施形態において、空気室5は円形であるように設計される。しかし任意の好適な形状、とりわけ、正方形、長方形、三角形、台形、菱形、もしくは楕円形があり得る。多角形の形状がまたあり得る。通常、空気室5の直径は最大で15もしくは10mmの間であり、好適には0.5mmよりも短い。これらの間の中間の直径が、適宜、適用に応じて選択されることができる。
【0061】
図6は、本発明の第6の好適な実施形態を[示し]、空気路4および空気室5はどちらも、接着剤コーティング2に共に備えられ、空気室5はそれぞれの空気路4に連結される。
【0062】
図7は、本発明の他の好適な実施形態を示す。ここで、少なくとも支持層1および接着剤コーティング3は、穿孔ホール9を備えられる。接着剤コーティング2は、本発明にしたがった空気路4および空気室5を含み、加えて取り外し可能なカバーフィルム10が少なくとも上面に備えられる。図7の概略断面図の左側で、少なくともいくつかの穿孔開口が、空気路4と空気室5と一直線になる。図7の図面の右側で、穿孔開口9は空気路4と空気室5に一直線になってのびない。空気路4および/もしくは空気室5および穿孔開口9を組み合わせることで、床と粘着フィルムとの間の任意の空気は、穿孔開口9をまた通って、空気路4および/もしくは空気室5を移動されるため、本発明にしたがってそのように設計された粘着フィルムを取り付ける時に気泡を防止することはとりわけ実現可能である。
【0063】
通常、本発明にしたがった粘着フィルムは、シンプルな取り扱い性を維持しつつ、床の敷物、敷布、ポスター、もしくはテキスタイルの平坦で柔軟な物質の、気泡がなく、張力のない取り付けを提供する。また、本発明にしたがった粘着フィルムは、個々の製品構成を作成するのに必要とされるのが比較的小さな工学技術であるため、効果的なコストで作られる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の第1の好適な実施形態にしたがった粘着フィルムの概略斜視図である。
【図2】本発明の第2の好適な実施形態にしたがった、本発明にしたがった粘着フィルムの概略斜視上面図である。
【図3】本発明の第3の好適な実施形態の概略断面図である。
【図4】本発明の第4の好適な実施形態にしたがった粘着フィルムの概略上面図である。
【図5】本発明の第5の好適な実施形態にしたがった粘着フィルムの概略上面図である。
【図6】本発明にしたがった粘着フィルムの第6の好適な実施形態の概略上面図である。
【図7】本発明の第7の好適な実施形態にしたがった粘着フィルムの概略側面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラスチックフィルム製で、床の敷物に面する上面と、基材、とりわけ床もしくは階段に面する底面とを接着剤コーティング(2、3)でコーティングされる支持層(1)から構成される、床の敷物、とりわけラグを、床、とりわけ寄せ木張りの床、もしくは階段に取り付ける粘着フィルムであって、空気路(4)および/もしくは空気室(5)を、粘着フィルムと床の敷物との間で、少なくとも床の敷物に面するその上面に粘着フィルムの厚みに対して垂直にのびる平面において、備えることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項2】
請求項1に記載の粘着フィルムであって、空気路(4)および/もしくは空気室(5)が、少なくとも1つの面の接着剤コーティング(2、3)に備えられることを特徴とし、薄い接着剤コーティングを有する、および/もしくは接着剤コーティングのない第1の領域(6)が、厚い接着剤コーティングを有する第2の領域(7)と交互に備えられることが好ましく、第1の領域(6)は空気路(4)および/もしくは空気室(5)を形成する、粘着フィルム。
【請求項3】
請求項1もしくは2に記載の粘着フィルムであって、空気路(4)および/もしくは空気室(5)が、少なくとも1つの表面の接着剤コーティングに備えられることを特徴とし、接着剤コーティングは好ましくは1―300μmの、より好ましくは5―200μmの、より一層好ましくは10―150μmの、大変より好ましくは15―100μmの、最も好ましくは20―75μmの平均粗度Raを有し、平均粗度は、粘着フィルムの少なくとも1つの表面の接着剤コーティングの厚みの好ましくは0.1倍から10倍の範囲にある、好ましくは0.3倍から5倍の範囲にある、より好ましくはその厚みの0.5倍から3倍の範囲にある平均粒径を有する粗いフィラー(8)を加えることで実現されることが好ましい、粘着フィルム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の粘着フィルムであって、少なくとも1つの表面の空気路(4)および/もしくは空気室(5)の範囲の、少なくとも1つの表面の全範囲に対する比率が、30%未満であることが好ましく、好ましくは20%未満であり、より好ましくは15%未満であり、最も好ましくは10%未満であることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の粘着フィルムであって、空気路(4)の幅および/もしくは空気室(5)の直径が、最大で15mmもしくは10mmであり、好ましくは最大で5mmであり、より好ましくは最大で3mmであり、より一層好ましくは最大で1.5mmであり、大変より好ましくは最大で1mmであり、最も好ましくは最大で0.5mmであることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項6】
請求項1から5のいずれかに記載の粘着フィルムであって、空気路(4)および/もしくは空気室(5)は、最小で10mmから最大で100mmだけ相互から分離されていることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の粘着フィルムであって、支持層(1)および接着剤コーティング(2、3)が水蒸気に対して透過性があるよう設計されることを特徴とし、水蒸気透過性(WDD)は好ましくは2g/(m2d)より大きく、より好ましくは5g/(m2d)より大きく、より一層好ましくは5g/(m2d)より大きく[原文ママ]、最も好ましくは10g/(m2d)より大きく、最高に好ましくは20g/(m2d)より大きい、粘着フィルム。
【請求項8】
請求項7に記載の粘着フィルムであって、支持層(1)および/もしくは、少なくとも
1つの表面の接着剤コーティング(2、3)が穿孔され、穿孔ホール(9)は好ましくは10cm未満だけ相互に離れて4mm未満の断面積を有し表面全体にわたって分布することを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項9】
請求項8に記載の粘着フィルムであって、支持層(1)および少なくとも1つの表面の接着剤コーティング(2、3)の穿孔ホール(9)が一直線上に配置されることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項10】
請求項1から9のうちのいずれかに記載の粘着フィルムであって、支持層(1)が少なくともその底面で接着剤埋め込みであるよう設計され、好ましくはコロナイズされ、および/もしくはプライマコーティングを備えられ、および/もしくは同時押し出し接着促進剤を含むことを特徴とし、接着剤埋め込み表面は好ましくは層として設計される、粘着フィルム。
【請求項11】
請求項10に記載の粘着フィルムであって、支持層(1)が接着剤埋め込み物質から成ることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項12】
請求項1から11のいずれかに記載の粘着フィルムであって、支持層(1)が、添加剤および/もしくは柔軟剤の浸透に対するバリアとして少なくとも1つの部分を含むことを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項13】
請求項12に記載の粘着フィルムであって、バリアが基本的には接着剤埋め込み表面であることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項14】
請求項1から13のいずれかに記載の粘着フィルムであって、支持層(1)の底面が基本的に平坦であるよう設計されることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項15】
請求項1から14のいずれかに記載の粘着フィルムであって、少なくとも底面の接着剤コーティング(3)が基本的に平坦であるよう設計されることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項16】
請求項1から15のいずれかに記載の粘着フィルムであって、底面が、上面の接着剤コーティング(2)の結合強度よりも弱い結合強度を有する接着剤コーティング(3)を含むことを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項17】
請求項16に記載の粘着フィルムであって、異なる平均接着剤塗布重量が2つの表面に備えられて異なる結合強度を実現することを特徴とし、高い結合強度を有する表面は高い平均接着剤塗布重量を有する、粘着フィルム。
【請求項18】
請求項17に記載の粘着フィルムであって、乾燥状態における少なくとも上面での平均接着剤塗布重量が、好ましくは5から250g/mの範囲にあり、より好ましくは50から150g/mの範囲にあり、好ましくは少なくとも底面においてこれは5から100g/mの範囲にあり、より好ましくは10から80g/mの範囲にあることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項19】
請求項1から18のいずれかに記載の粘着フィルムであって、接着剤コーティング(2、3)が、好ましくは樹脂で強化され、紫外線保護およびアンチエイジング保護を含む、アクリレートベースの分散であり、もしくは溶剤ベースの物質もしくは紫外線、電子ビーム、もしくは熱架橋をベースとする、もしくはホットメルトをベースとする物質であることを特徴とし、前記接着剤コーティングは好ましくはまた、水蒸気に対して透過性を有し
、少なくとも上面の接着剤コーティング(2)は、柔軟剤に耐性がある接着剤から成ることが好ましい、粘着フィルム。
【請求項20】
請求項1から19のいずれかに記載の粘着フィルムであって、上面および底面の接着剤コーティング(2、3)のそれぞれは、異なる接着剤から作られることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項21】
請求項1から20のいずれかに記載の粘着フィルムであって、少なくとも底面の接着強度が、0.5N/25mmから15N/25mmの範囲にある、好ましくは1.0N/25mmから10N/25mmの範囲にある、より好ましくは2.0N/25mmから8.0N/25mmの範囲にある、より一層好ましくは3.0N/25mmから6.0N/25mmの範囲にある、結合強度(DIN EN 1939、1996年11月、にしたがった剥離力として測定される)を示すことを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項22】
請求項1から21のいずれかに記載の粘着フィルムであって、少なくとも上面の接着強度が、2N/25mmを上回る、好ましくは5N/25mmを上回る、より好ましくは10N/25mmを上回る、より一層好ましくは20N/25mmを上回る範囲の、結合強度(DIN EN 1939、1996年11月、にしたがった剥離力として測定される)を示すことを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項23】
請求項1から22のいずれかに記載の粘着フィルムであって、2つの表面の少なくとも一方に、好ましくは少なくとも上面に、取り外し可能なカバーフィルム(10)が存在することを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項24】
請求項23に記載の粘着フィルムであって、取り外し可能なカバーフィルム(10)が、好ましくは支持層(1)および/もしくは少なくとも1つの表面の接着剤コーティング(2、3)の穿孔ホール(9)と一直線になる穿孔ホールで穿孔されることを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項25】
請求項1から24のいずれかに記載の粘着フィルムであって、[粘着フィルムが]床の敷物で覆われる床、もしくは階段もしくはポスターの広範囲の被覆について150mmの最小幅で設計されること、その幅が150mmから2000mmの範囲に、とりわけ500mmから1500mmの範囲に、とりわけ600mmから1000mmの範囲にあることを特徴とし、階段についての使用時にその幅はとりわけ200mmから250mmであり、床についての使用時には少なくとも350mmである、粘着フィルム。
【請求項26】
請求項1から25のいずれかに記載の粘着フィルムであって、支持層(1)は10から120μmの範囲の、好ましくは25から75μmの範囲の、より好ましくは50から70μmの範囲の厚みを有することを特徴とする、粘着フィルム。
【請求項27】
請求項1から26のいずれかに記載の粘着フィルムであって、粘着フィルムはロールに巻かれることを特徴とする、粘着フィルム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−518126(P2008−518126A)
【公表日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−537165(P2007−537165)
【出願日】平成17年10月12日(2005.10.12)
【国際出願番号】PCT/EP2005/010960
【国際公開番号】WO2006/045435
【国際公開日】平成18年5月4日(2006.5.4)
【出願人】(505052618)ウツィーン・テューロ・アクチェンゲゼルシャフト (1)
【氏名又は名称原語表記】UZIN TYRO AG
【Fターム(参考)】