説明

立体視表示装置

【課題】放射線画像撮影において取得された右目用画像と左目用画像とから立体視表示を行う立体視表示装置において、観察者が立体視表示及び平面表示上の両方で奥行き方向を含む位置を指示・指定し、それらの指示・指定に基づいて、放射線診断を行うことのできる立体視表示装置を提供する。
【解決手段】立体視表示22と共に、右目用画像及び左目用画像の少なくとも一方の平面画像を平面表示24L、24Rとして同時表示可能な画像表示手段12と、立体視表示22及び平面表示24L、24Rのうちいずれか1つを選択する表示選択手段16、26と、選択した表示上において操作可能であり、それらの上で連動して操作される位置指示手段26と、を備え、位置指示手段16、26は、立体視表示22上においてその奥行きの変更を行う奥行き変更手段16、16S、26を有する。さらに、立体視表示22上で、配置可能な位置指定手段16、28を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射線画像撮影において取得された右目用画像と左目用画像とから立体視表示を行う立体視表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)に代表される医療画像関連のネットワークシステムが発達し、診察時の放射線画像をデジタルデータとしてサーバに保管し、後日経過観察のために用いたり、過去の診察時の放射線画像を画像データとして送信し、距離の離れた別の病院施設等で利用するような機会も増えてきている。
【0003】
また、放射線画像撮影において、被写体に対して異なる角度方向から放射線を曝射して右目用画像と左目用画像とを取得し、それらを用いて立体視表示を行う放射線画像の立体視表示装置に関する発明が知られている。
【0004】
放射線画像のような透視像は、画像のどちら側が手前に来るのか、奥行き方向の判断が難しい。よって、放射線画像を立体視表示すると病変等の立体的な分布を判断し易くなるという利点がある(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−200787号公報
【特許文献2】特許第3780217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
バイオプシ(組織採取)のための位置指定やCT画像の表示など、複数の画像の互いの位置関係を計算して、一つの画像上でマーカ等の位置指定手段を移動させると、それに応じて他の画像上の同一位置を示したマーカが連動する技術は存在する。これらは、3Dのデータを平面に投影したものであり、異なる2つの画像を人間の知覚を利用して1つの立体像として認識させる立体視表示とは異なる。
【0007】
特に、3Dの投影画像の場合、表示された画像は誰が見ても同じものであるが、立体視の場合は観察者の認識によるものであり、その立体像自体が存在しているわけではない。そのため、第三者に対して立体像を説明することが困難であり、また、立体視に対応した装置以外では立体視の参照ができないため、立体視ではなく2D画像(平面画像)での表示に適した情報も残す必要がある。よって、観察者は、立体視表示と共に平面表示を確認しつつ位置指示等を行うことが望ましい。
【0008】
本発明の目的は、放射線画像撮影において取得された右目用画像と左目用画像とから立体視表示を行う立体視表示装置であって、立体視表示と同時に右目用画像及び左目用画像の少なくとも一方の平面表示を行い、立体視表示と平面表示との間で連動して操作可能な位置指示手段を備えることで、観察者が立体視表示及び平面表示上の両方で位置指示手段の位置を確認することができる立体視表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明は、放射線画像撮影において取得された右目用画像と左目用画像とを用いて立体視表示可能な立体視表示装置であって、前記立体視表示と共に、右目用画像及び左目用画像の少なくとも一方の平面画像を平面表示として同時表示可能な画像表示手段と、前記立体視表示及び前記平面表示のうちいずれか1つを選択する表示選択手段と、前記選択した立体視表示又は平面表示上において操作可能であり、その他立体視表示及び平面表示上において連動して操作される位置指示手段と、を備え、前記位置指示手段は、前記立体視表示上においてその奥行きの変更を行う奥行き変更手段を有することを特徴とする立体視表示装置を提供する。
【0010】
また、前記位置指示手段の奥行きを変更すると、前記奥行きの変更に伴って前記右目用表示及び前記左目用表示の少なくとも一方の前記位置指示手段の位置が変更されることが好ましい。
【0011】
また、前記右目用表示及び前記左目用表示の少なくとも一方における前記位置指示手段の位置を変更すると、前記立体視表示上の前記位置指示手段の奥行きが変更されることが好ましい。
【0012】
さらに、前記位置指示手段は、前記選択した立体視表示又は平面表示上に配置することで位置の指定が可能であり、前記その他立体視表示及び平面表示上において連動して配置される位置指定手段を備え、前記奥行き変更手段は、前記位置指定手段の奥行きも変更可能であることが好ましい。
【0013】
また、前記位置指定手段の奥行きを変更すると、前記奥行きの変更に伴って前記右目用表示及び前記左目用表示の少なくとも一方の前記位置指定手段の位置が変更されることが好ましい。
【0014】
また、前記右目用表示及び前記左目用表示の少なくとも一方における前記位置指定手段の配置を変更すると、前記立体視表示上の前記位置指定手段の奥行きが変更されることが好ましい。
【0015】
また、前記位置指定手段は、複数配置することが可能であることが好ましい。
【0016】
また、前記立体視表示上における左目用の位置指示手段と右目用の位置指示手段とが一定距離以上離れると警告を行う警告手段を備えることが好ましい。
【0017】
また、前記警告は、前記左目用の位置指示手段と前記右目用の位置指示手段との間の距離の変更の停止、前記左目用の位置指示手段と前記右目用の位置指示手段との再連動、並びに前記停止及び前記再連動の旨の表示を含むことが好ましい。
【0018】
また、前記画像表示手段は、前記立体視表示と、前記左目用表示及び前記右目用表示の少なくとも一方と、をそれぞれを1つの前記画像表示手段上で表示することが好ましい。
【0019】
また、前記画像表示手段を複数備え、前記立体視表示と、前記左目用表示及び前記右目用表示の少なくとも一方と、をそれぞれ異なる前記画像表示手段上に表示することが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、透過像のため奥行き方向の判断がしにくい放射線画像診断において、立体視表示上で簡便に奥行き位置の指示を行うことができ、また、さらに、指示した奥行き位置について、平面表示上で確認ができるため、放射線画像診断の精度を上げることができる。
また、立体視表示及び奥行き位置の指示について、撮像画像に対して何らかの画像処理を施すわけではないため、正確な撮像画像に基づいて放射線画像診断をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る立体視表示装置の一実施例の外観図である。
【図2】本発明に係る立体視表示装置のシステム構成の一実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る立体視表示装置の(A)は立体視表示、(B)は左目用表示、(C)は右目用表示に関する表示説明図である。
【図4】本発明に係る立体視表示装置の表示選択手段(選択カーソル)の動作説明の一例である。
【図5】本発明に係る立体視表示装置の位置指示手段(指示カーソル)の動作説明の一例である。
【図6】本発明に係る立体視表示装置の位置指定手段(マーカ)の動作説明の一例である。
【図7】本発明に係る立体視表示装置の位置指定手段の調整の一例(左目用表示上での調整)を示す説明図である。
【図8】本発明に係る立体視表示装置の位置指定手段の調整の一例(右目用表示上での調整)を示す説明図である。
【図9】立体視表示上に位置指定手段を配置する際のフローの一例を示すフローチャートである。
【図10】立体視表示上の位置指定手段の奥行きを微調整する際のフローの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明に係る放射線画像立体視表示装置を、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の立体視表示装置の一実施例の全体構成を示す外観図であり、図2は、本発明の立体視表示装置の一実施例のシステム構成を示すブロック図である。
本発明の立体視表示装置10は、立体視表示部(画像表示手段)12と、偏光メガネ14と、操作入力部16と、コンソール30とを備える。
立体視表示部(画像表示手段)12は、第1の画像表示部18Lと、第2の画像表示部18Rと、ビームスプリッタミラー20とを備える。立体視表示部12は、第1の画像表示部18Lに左目用画像を表示し、第2の画像表示部18Rに右目用画像を表示することで立体視表示を行うことはもちろん、第1の画像表示部18Lと第2の画像表示部18Rとに同じ画像を表示することで、通常の平面表示を行うこともできる。
なお、表示部12は、表示部12から所定距離離れた観察位置において観察されること(所定の観察条件)を前提とし、また、表示部12(第1の画像表示部18L及び第2の画像表示部18R)の画素間距離(画素の大きさ)と画像の拡大縮小率とを所定のものとすること(所定の表示条件及び画像処理条件)を前提としている。
観察者は前述の観察位置から、後述する偏光メガネ14を用いて表示部12を観察することで左目用画像と右目用画像とに基づく立体視表示が可能となる。
【0024】
本発明の立体視表示装置10は、例えば、前述のとおり、コンソール30の後述する画像取得部50を通じてPACSなどの画像ネットワークシステムに接続され、それらの備える画像サーバ32より、放射線画像であって、立体視可能な左目用画像及び右目用画像を取得する。また、直接、放射線画像撮影装置などに接続され、前述の立体視可能な左目用画像及び右目用画像を取得してもよい。
【0025】
前述の立体視可能な左目用画像及び右目用画像とは、放射線画像撮影装置等において、放射線の曝射位置、つまり、管球(放射線源)位置を所定方向に所定量だけずらして、所定の条件で撮影(ステレオ撮影)された1組の放射線画像である。
なお、立体視可能な左目用画像及び右目用画像は、管球の照射方向をずらして撮影された1組の放射線画像でもよく、また、被写体が回転し、被写体に対する放射線の入射角が変更されて撮影された1組の放射線画像でもよい。
【0026】
取得された左目用画像と右目用画像とはコンソール30の後述する画像処理部52によって所定の画像処理が施され、後述する表示制御部56によって前述の第1の画像表示部18Lと、第2の画像表示部18Rとにそれぞれ表示される。
なお、第1の画像表示部18Lと、第2の画像表示部18Rとの前には、それぞれの表示部から出た光をそれぞれ異なる所定方向の偏光とする図示しない光学フィルタが備えられる。
【0027】
ここで、第1の画像表示部18Lで表示される左目用画像の第1の光は、前述の図示しない光学フィルタによって所定方向の偏光とされ、前述のビームスプリッタミラー20によって反射される。
また、同様に、第2の画像表示部18Rで表示される右目用画像の第2の光は、前述の図示しない光学フィルタによって前述の第1の光とは異なる所定方向の偏光とされ、前述のビームスプリッタミラー20を透過する。
よって、反射された第1の光と、透過した第2の光とは、ビームスプリッタミラー20により、同一方向へ進む、偏光方向の互いに異なる合波光となる。
【0028】
なお、第1の画像表示部18Lで表示された光は、前述のビームスプリッタミラー20によって反射された際に、その第1の光の上下が反転(正確には、光の進行方向の前後が反転)するため、予め表示画像を上下反転しておく必要がある。よって、第1の画像表示部18Lで表示する左目用画像については、コンソール30の後述する画像処理部52において、表示のための両画像の拡大縮小率の変更の他、予め画像(左目用画像)の上下を反転する処理が行われる。
【0029】
前述のビームスプリッタミラー20は、操作者(観察者)が、前述の観察位置において、正面から立体視表示装置10の表示部12を見た際に、第1の画像表示部18Lに表示される左目用画像と第2の画像表示部18Rに表示される右目用画像とが重なるように角度が調整されて固定されている。
【0030】
また、偏光メガネ14は、左目の偏光レンズ14Lで第1の画像表示部18Lからの第1の光を透過し、右目の偏光レンズ14Rで第2の画像表示部18Rからの第2の光を透過して、それらの方向以外からの光を遮断する。
よって、偏光メガネ14を掛けた操作者の左目では、第1の画像表示部18Lで表示された左目用画像が認識され、操作者の右目では、第2の画像票部18Rで表示された画像が認識される。
【0031】
人間は、左目と右目とにおいて視差のある画像を認識すると立体視表示として認識する。そのため、偏光メガネ14を掛けた操作者は、左目と右目とにおいて、視差のある前述の左目用画像と右目用画像とをそれぞれ認識することで、左目用画像と右目用画像とに基づく立体視表示が観察される。
【0032】
また、操作入力部16は、例えば、コンピュータの操作の用いられるマウス等のポインティングデバイスでもよく、操作入力部16を操作することで、操作者によって認識される表示画面上の後述する表示選択手段(選択カーソル)及び位置指示手段(指示カーソル)を自在に操作することができる。もちろん、操作入力部16は、これに限定されず、マウスの他に、情報入力のためのキーボードのような操作入力手段を備えてもよい。
なお、詳細は後述するが、これらのカーソルは、コンソール30によってその位置の計算と描画がなされ、表示画面上に表示される。
【0033】
コンソール30は、図2に示すように、画像取得部50、画像処理部52、制御部54、表示制御部56、及び記憶部58を有する。なお、コンソール30は、具体的には、CPU(中央処理装置)、RAM(主記憶装置)、ハードディスク等で構成されるコンピュータによって構成され、実際には、上述のCPU、RAM、ハードディスク等が連動して、コンソール30内の上述の各部を構成する。
画像取得部50は、前述のとおり、制御部54を通じた操作入力部16からの指示により、画像サーバ32より立体視表示可能な左目用画像及び右目用画像の画像データを取得する。
【0034】
画像処理部52は、画像取得部50により取得された左目用画像及び右目用画像の画像データに所定の画像処理を施し、第1の画像表示部18L及び第2の画像表示部18Rで表示可能な画像データとする。画像処理部52は、表示ソフト等に基づいて、左目用画像及び右目用画像に所定の拡大縮小率による拡大縮小処理を行う。この拡大縮小処理は、表示部12(第1の画像表示部18L及び第2の画像表示部18R)上に左目用画像及び右目用画像の両画像を表示するための処理である。また、前述のとおり、第1の画像表示部18Lで表示する左目用画像については、上下が反転して表示されるように画像処理を施す。
また、画像処理部52は、画像処理を施した左目用画像及び右目用画像の画像データを、制御部54からの指示により、記憶部58へ出力してもよい。
【0035】
制御部54は、操作入力部16からの指示により、画像取得部50、画像処理部52、表示制御部56、及び記憶部58の各部の動作を制御し、また、前述のとおり、操作入力部16によって操作されるカーソル(選択カーソル及び指示カーソル)を、表示制御部56を通じて表示画面20上に表示する。
そして、制御部54は、操作入力部16からの指示により、選択カーソルによる後述する画像の選択を制御し、また、左目用画像上及び右目用画像上における指示カーソルの位置の変化、そして、立体視表示上における指示カーソルの奥行きの変化を計算し、指示カーソルを両画像上に表示する。
【0036】
表示制御部56は、制御部54からの指示により、画像処理部52で所定の画像処理を施され、表示可能となった左目用画像と右目用画像とを、第1の画像表示部18L及び第2の画像表示部18Rにそれぞれ表示し、また、制御部54でその位置の計算と描画がなされるカーソルを第1の画像表示部18L及び第2の画像表示部18Rにそれぞれ表示する。
また、表示制御部56は、制御部54からの指示により記憶部58に記憶された左目用画像及び右目用画像の画像データを読み出し、第1の画像表示部18L及び第2の画像表示部18Rに表示してもよい。
【0037】
記憶部58は、前述のとおり、画像処理部52で所定の画像処理を施された左目用画像及び右目用画像の画像データを記憶し、また、制御部54からの指示により必要に応じて表示制御部56へ出力する。
また、記憶部58は、制御部54を通じた操作入力部16からの指示により、記憶された左目用画像及び右目用画像の画像データを画像サーバ32へ出力してもよい。
なお、記憶部58は、上述の左目用画像及び右目用画像の画像データの他に、後述するマーカの位置等を保存してもよい。
【0038】
図3は、本発明の立体視表示装置10における、表示部12(ビームスプリッタミラー20)において認識される、画面表示の一例である。(A)は、立体視表示の場合、(B)は、左目用表示の場合、(C)は、右目用表示の場合をそれぞれ示す。
また、(A)〜(C)の上側の画像は、第1の画像表示部18Lで表示される画像を示し、(A)〜(C)の下側の画像は、第2の画像表示部18Rで表示される画像を示す。
【0039】
(A)立体視表示の場合は、上側の画像と下側の画像とでその画像の表示位置が所定方向にずれている。よって、操作者は、これらの合成画像を、偏光メガネ14を通して認識することで、立体視表示として認識することができる。また、(B)左目用表示及び(C)右目用表示は、上側の画像と下側の画像とでその画像の表示位置が一致する。よって、操作者は、左目用表示又は右目用表示を平面表示として認識する。(A)立体視表示の場合、前述のずれが大きくなればなるほど、画像は奥まって見える。また、図3(A)において、前記左目用表示と前記右目用表示との位置が逆転すると、画像は飛び出して見える。
【0040】
図4及び図5は、操作者によって認識される立体視表示部12(ビームスプリッタミラー20)の表示画面である。図4及び図5では、同一画面上に、立体視表示22と、左目用表示24Lと、右目用表示24Rとを表示している。なお、本発明はこれによらず、これらの表示を同一画面上に表示するのではなく、立体視表示22、左目用表示24L、及び右目用表示24Rのそれぞれに対応した表示装置を1つずつ備えても良い。
【0041】
図4に示す表示選択手段(選択カーソル)26は、立体視表示部12の表示画面上の、立体視表示22、左目用表示24L、及び右目用表示24Rのいずれか1つを選択する。
そして、例えば、選択カーソル26をいずれかの表示に重ね、前述の操作入力手段16によって選択(例えば、マウス16によってクリック)することで、いずれかの表示が選択される。
そして、いずれかの表示が選択されると、選択カーソル26は、選択された表示に応じて、位置指示手段(指示カーソル)26T・T、26L、26Rのいずれかに変わる。
図4〜図6は、選択カーソル26により立体視表示22を選択する場合・選択された場合の説明図である。また、選択カーソル26と指示カーソル26T・T、26L、26Rとの切り替えは、所定の手段によっていつでも行うことができる。例えば、マウスを右クリックし、表示されるメニューを選択することで、指示カーソルから選択カーソルへの切り替えがなされてもよい。
【0042】
選択カーソル26によって、操作入力される表示が選択されると、選択された表示上における指示カーソルに連動して、選択された表示以外の表示(立体視表示22が選択された場合、左目用表示24L及び右目用表示24R)上においても指示カーソルが表示される。なお、もちろん、上述の指示カーソルから選択カーソルへの切り替えがなされた場合には、選択された表示以外の表示に表示された指示カーソルの表示が消える。
【0043】
図5は、図4において立体視表示22が指定された場合の説明図である。操作者には、偏光メガネ14を通して立体視表示が見えているが、説明の便宜上、偏光メガネ14を外した場合の表示、つまり、立体視表示22上において、左目用表示及び右目用表示の両方の表示を行っている。また、立体視表示22の指示カーソル26T・Tの動きに連動して、左目用表示24Lにおいて、指示カーソル26Lが、右目用表示24Rにおいて、指示カーソル26Rが、それぞれ移動する。
【0044】
なお、図5に示すように、表示選択手段によって、操作入力される表示が選択されると、その表示の周りが強調され、また、指示カーソルの色が強調(例えば、彩度を上げる等)されてもよく、また、選択されなかった表示上の指示カーソルが中抜き表示になっても良い。また、選択された表示上の指示カーソルを点滅等させてもよい。このように強調表示することで、選択し、操作入力を行っている表示及び指示カーソルと、それ以外の表示及び指示カーソルとを簡単に区別できる。
【0045】
また、操作入力部16は、奥行き変更手段を備える。前述の操作入力部16より奥行きの変更を指示する(例えば、マウス16のホイール16Sを前後に動かす、又は、マウス16を左右にドラッグする等)ことで、立体視表示22上の指示カーソル26T・Tの奥行きを変更することができる。
上述の奥行きの変更は、具体的には、図5の指示カーソル26T(左目用表示)と指示カーソル26T(右目用表示)との間の距離(点線間の距離)を変更することにより行われる。また、もちろん、指示カーソル26Tと指示カーソル26Tとの間の距離の変更に対応するように、左目用表示24L上の指示カーソル26Lと、右目用表示24R上の指示カーソル26Rとの少なくとも一方が移動する。なお、移動する指示カーソルは、指示カーソル26T又は、指示カーソル26Tと決められていてもよく、また、立体視表示22上における指示カーソル26T・Tの位置において、例えば、立体視表示22上の左半分に指示カーソル26T・Tがあるときは、指示カーソル26Tを移動させ、立体視表示22上の右半分に指示カーソル26T・Tがあるときは、指示カーソル26Tを移動させ、ちょうど中央付近に有る時は、指示カーソル26Tを移動させる等、決められていてもよい。
【0046】
また、図5の指示カーソル26T(左目用表示)と指示カーソル26T(右目用表示)との間の距離があまりにも離れてしまうと立体視が崩れてしまう(操作者が、立体視として認識できなくなってしまう)ため、左目用表示と右目用表示との間の距離が一定距離以上となった場合には、その旨を通知する警告手段を備えてもよい。警告手段は、例えば、指示カーソル26を点滅させるものであってもよく、指示カーソル26の色を変更させるものであってもよい。また、音声等はもちろん、表示画面上におけるポップアップ等、その他種々の警告手段が利用可能である。この一定距離としては、例えば、操作者の、又は人間の平均的な眼間距離等が挙げられるが、特に、限定されるものではない。
また、警告手段として、指示カーソル26Tと指示カーソル26Tとが一定距離以上離れないように移動を停止(制限)してもよく、また、奥行きを変更しているにも関わらず指示カーソル26Tと指示カーソル26Tとを再連動させて、指示カーソル26Tと指示カーソル26Tとが一定距離以上離れないようにしてもよい。
警告手段による警告は、制御部54によって、指示カーソル26Tと指示カーソル26Tとの間の距離が常に計算されており、この距離が所定値以上となる場合に制御部54から表示制御部56を通じてなされる。
【0047】
また、図6に示すように、指示カーソル26(26T、26T、26L、26R)は、位置指定手段(マーカ)28(28T、28T、28L、28R)を備える。マーカ28は、立体視表示及び平面表示上の任意の場所に配置することができ、前述のカーソル26と同様に、1つの表示上に配置されると、他の表示上にも反映される。また、マーカ28は、もちろん指示カーソル26と同様に、立体視表示上において前述の奥行き変更手段を備えており、また、同様に、立体視が崩れるのを防ぐために前述の警告手段を備えていてもよい。
また、マーカについても、前述の指示カーソルと同様、前述の立体視表示装置10のコンソール30の制御部54によってその位置の計算がなされ、また、表示制御部56によって描画がなされ、立体視表示、左目用表示及び右目用表示のそれぞれの表示上に表示される。
【0048】
以上、図4〜図6に沿って、選択カーソル26の表示選択手段によって立体視表示22が選択された場合について説明したが、指示カーソル26の表示選択手段によって、左目用表示24L又は右目用表示24Rが選択されてもよい。
【0049】
例えば、立体視表示22上でマーカ28によって位置指定をしたが、平面表示上でのマーカ28の位置の不満があり、平面表示上でマーカ28(マーカ28L及び28R)の位置を直接微調整したいような場合がこれに該当する。
平面表示指示を見ながらマーカ位置等を調整した方が、簡便かつ正確な調整を行うことができる場合が多いからである。
【0050】
図7は、マーカ28による位置指定後、選択カーソル26の表示選択手段によって、左目用表示24Lが選択された場合の説明図である。説明の便宜上、立体視表示22には、立体視表示として左目用表示24Lと同様の図を記載するが、操作者には、偏光メガネを通じて立体視表示が見えている。
前述と同様、指示カーソル26Lと、左目用表示24Lの枠が強調されていることで、表示選択手段によって左目用表示24Lが選択されていることが分かる。
【0051】
図7に示すように、左目用表示24Lにおいて、指示カーソル26Lを移動した場合、右目用表示24Rの指示カーソル26Rは、例えば、指示カーソル26Lの上下方向の移動分のみ移動してもよい。
この場合、指示カーソル26Lを上下方向に移動させることは、立体視表示22の指示カーソル26Tを上下方向に移動させることとなるが、指示カーソル26Lを左右方向に移動させることは、立体視表示22の指示カーソル26Tを奥行き方向に移動させることとなる。
【0052】
右目用表示24Rの指示カーソル26Rの移動も同様である。図8に示すとおり、指示カーソル26Rの上下方向の移動は、立体視表示22の指示カーソル26Tの上下方向の移動に相当するが、指示カーソル26Rの左右方向の移動は、立体視表示22の指示カーソル26Tの奥行き方向の移動に相当する。
もちろん、左右方向の移動についても連動させて移動したい場合には、操作入力手段16により、左右方向の移動を奥行き方向の調整から単純な移動に変更するよう操作すればよい。
【0053】
調整後のマーカ位置情報(左目用表示26L上のマーカ位置情報及び右目用表示26R上のマーカ位置情報)は、立体視表示(左目用画像及び右目用画像)と対応付けて保存することができ、また、操作入力部16からの指示により、必要に応じて呼び出すことができる。
なお、紙媒体等でプリント出力する場合は、左目用表示及び右目用表示のどちらか一方を出力してもよく、また、裸眼立体視が可能なように、左目用表示と右目用画像とを左右に並べて出力してもよい。
【0054】
以上、本発明に係る立体視表示装置の一実施形態の構成について説明した。
【0055】
次に、本発明に係る立体視表示装置の動作について、図9及び図10のフローチャートの各ステップに基づいて簡単に説明する。図9のフローチャートは、立体視表示上へのマーカの配置に関するものであり、図10のフローチャートは、立体視表示上でのマーカ位置の、平面表示上での微調整に関するものである。
【0056】
まず、立体視表示22上へのマーカの配置について、図9のフローチャートの各ステップを基に説明する。
始めに、ステップS1として、立体視表示装置10の操作入力部(マウス)16を操作して、図示しない放射線画像撮影装置、又は画像サーバ32等からコンソール30の制御部54、画像取得部50を通じて立体視表示に必要な左目用画像と右目用画像とが取得され、画像処理部52において所定の画像処理がなされ、また、表示制御部56において、画像の反転等の表示処理(第1の画像表示部18L用の処理)がなされ、立体視表示部12に、立体視表示、左目用表示、及び右目用表示として表示される(S1)。
【0057】
次に、ステップS3として、マウス16を操作することにより、表示選択手段(選択カーソル)によって、操作を行いたい表示を選択(例えば、表示をクリック)する(S3)。ここでは、例として、立体視表示22を選択したとして説明を進める。なお、操作入力部16による選択カーソル26・指示カーソル26T・T、26L、26Rの操作は、制御部54、及び表示制御部56を通じて表示画面上に反映される。また、表示画面(つまり、第1の画像表示部18L及び第2の画像表示部18R)上における種々の表示処理も制御部54、表示制御部56により行われる。
【0058】
表示(ここでは、立体視表示22)が選択されると、選択された表示以外の表示(ここでは、左目用表示24L及び右目用表示24R)において、選択された表示上の指示カーソル26Tと連動する指示カーソル26L、26Rがそれぞれ表示される。なお、選択された表示とそれ以外の表示とを区別するために、選択された表示の枠部分を強調して表示してもよいし、選択された表示上の指示カーソルと、それ以外の表示上の指示カーソルとを区別して表示してもよい。
ステップS5として、選択した立体視表示22上で、マウス16を操作して指示カーソルを移動し、所定位置を指示する(S5)。
【0059】
また、指示カーソル26Tの奥行き方向を変更したい場合は、ステップS7として、奥行き変更手段(マウスのホイール16S等)により、指示カーソル26Tの奥行き方向を変更してもよい(S7)。奥行き方向も含め、指示カーソル26Tを立体視表示22上で、所定の位置に移動させる。上述と同様、指示カーソル26Tの奥行き位置の計算、つまり、左目用画像24L及び右目用画像24R上の指示カーソル26L、26Rの位置の計算は、コンソール30の制御部54において行われ、表示制御部56を通じて画面表示上に反映される。また、後述する位置指定手段(マーカ)28についても同様である。
【0060】
次に、位置指定手段(マーカ)28Tを立体視表示22上に配置する。マウス16の指示により、ステップS9として、所定位置に移動した指示カーソル26Tの下にマーカ28Tを配置する(S9)。例えば、マウス16を右クリックし、表示されたメニューより、マーカ28Tを配置することができ、また、ダブルクリックにより、マーカ28Tを配置できてもよい。
【0061】
マーカ28Tを配置した後、ステップS11として、マーカ28Tの位置情報を、立体視表示(左目用表示及び右目用表示を含む)と共に、コンソール30の記憶部58又は画像サーバ32等に記録する(S11)。
以上が、立体視表示上へマーカを配置する際の立体視表示装置10の動作である。
【0062】
次に、立体視表示上のマーカ位置の調整について、図10のフローチャートの各ステップを基に説明する。
ステップS21として、最初に、立体視表示装置10によって、コンソール30の記憶部58又画像サーバ32等から、マーカ28の位置情報と共に保存された、立体視表示に必要な左目用画像と右目用画像とが取得され、立体視表示部12に、予めマーカの配置された、立体視表示22、左目用表示24L、及び右目用表示24Rとして表示される(S21)。
【0063】
次に、ステップS23として、マウス16を操作することにより、選択カーソル26によっていずれかの平面表示を選択する(S23)。ここでは、例として、左目用表示24Lを選択したとして説明を進める。
【0064】
選択カーソル26によって左目用表示24Lを選択すると、左目用表示24Lの枠が強調表示され、また、立体視表示22と右目用表示24Rとに、左目用表示24L上の指示カーソル26Lと連動する指示カーソル26T、26Rがそれぞれ表示される。
ステップS25として、左目用表示24Lを確認し、左目用表示24L上の指示カーソル26Lでマーカ28Lを指示(クリック)する(S25)。マーカ28Lを指示すると、指示したマーカ28Lの配置を変更することができる。
【0065】
ステップS27として、左目用表示24L上で、例えば、マーカ28Lを上下に移動させると、立体視表示22上において、マーカ28Tが上下に移動する(S27)。
また、ステップS29として、例えば、マーカ24Lを左右に移動させると、立体視表示22上において、マーカ28Tの奥行き方向が変更される(S29)。
平面表示24L、24R上において、マーカ位置を微調整することで、平面表示24L、24R上でも、立体表示22上でも、マーカによって所望の位置を指定することができる。
【0066】
マーカ位置を微調整した後、ステップS31として、マーカの位置情報を、立体視表示(左目用画像及び右目用画像を含む)と共に、記憶部58又は画像サーバ等に記録する(S31)。
以上が、立体視表示22上でのマーカ位置を、平面表示24上で微調整する際の立体視表示装置10の動作である。
【0067】
なお、上述の実施形態においては、説明を簡単にするために、位置指定手段(マーカ)は1つの場合で説明したが、もちろん、複数のマーカを配置することにより、立体視表示又は平面表示上、複数の位置を指定してもよい。その際、それぞれのマーカは識別可能なように、その中心に番号又は記号が振られていてもよい。
また、複数のマーカが存在する場合には、移動や奥行き変更などの操作を行っているマーカについて、操作していない他のマーカと区別できるように、前述の強調表示等を行ってもよい。
【0068】
また、立体視表示、左目用表示、及び右目用表示は、常に全ての表示をする必要はなく、必要に応じて、1つ又は複数の画像を非表示にしてもよい。また、これら表示の配置も適宜変更することができる。
また、図面上は表示されていないが、立体視表示、左目用表示、及び右目用表示の下に、どの表示か区別可能なように、文字や記号等を表示してもよい。例えば、「立体視表示」、「左目用表示」、「右目用画像」等の具体的な表示や、「3D」、「L」、「R」等の表示でもよい。操作者は、立体視表示部12上のどの表示が、これら3つのどの表示に対応するか区別することができる。これらの表示も上述と同様、制御部54及び表示制御部56を通じて行われる。
【0069】
また、操作者の指示によって、これらの表示位置は変更可能であることが好ましい。
なお、上述の実施形態のとおり、上が立体視表示、左下が左目用表示、右下が右目用表示とすると現実の左右と画面上の左右表示とが一致するため分かりやすい。また、偏光メガネを掛けている場合は、右目又は左目を閉じることでも区別することができる。
【0070】
また、実施形態においては、左目用表示と右目用表示とにおいて、カーソルやマーカの位置が連動していたが、操作者の指示によりこれらの連動を解除することができる。
【0071】
また、これら放射線画像撮影としては、トモシンセシス撮影やCT撮影などが想定される。一度の撮影において、撮影位置(線源位置)をずらして複数枚の放射線画像を撮影することが予め想定されるためである。
また、マンモグラフィ撮影を含む一般的な単純放射線画像撮影においても、立体視表示を前提として撮影位置を一定方向にずらして、予め複数枚の放射線画像を撮影すれば、それらのうちの2枚の画像を用いて立体視表示を行うことができる。
【0072】
以上、本発明の立体視表示装置について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよい。
【符号の説明】
【0073】
10 立体視表示装置
12 立体視表示部(画像表示手段)
14 偏光メガネ
16 操作入力手段(マウス)
16S ホイール(奥行き指定手段)
18 画像表示部
18L 第1の画像表示部
18R 第2の画像表示部
20 ビームスプリッタミラー
22 立体視表示
24L 左目用表示
24R 右目用表示
26 表示選択手段(選択カーソル)
26L、26R、26T、26T、26T 位置指示手段(指示カーソル)
28、28L、28R、28T、28T、28T 位置指定手段(マーカ)
30 コンソール
32 画像サーバ
50 画像取得部
52 画像処理部
54 制御部
56 表示制御部
58 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放射線画像撮影において取得された右目用画像と左目用画像とを用いて立体視表示可能な立体視表示装置であって、
前記立体視表示と共に、右目用画像及び左目用画像の少なくとも一方の平面画像を平面表示として同時表示可能な画像表示手段と、
前記立体視表示及び前記平面表示のうちいずれか1つを選択する表示選択手段と、
前記選択した立体視表示又は平面表示上において操作可能であり、その他立体視表示及び平面表示上において連動して操作される位置指示手段と、を備え、
前記位置指示手段は、前記立体視表示上においてその奥行きの変更を行う奥行き変更手段を有することを特徴とする立体視表示装置。
【請求項2】
前記位置指示手段の奥行きを変更すると、前記奥行きの変更に伴って前記右目用表示及び前記左目用表示の少なくとも一方の前記位置指示手段の位置が変更されることを特徴とする請求項1に記載の立体視表示装置。
【請求項3】
前記右目用表示及び前記左目用表示の少なくとも一方における前記位置指示手段の位置を変更すると、前記立体視表示上の前記位置指示手段の奥行きが変更されることを特徴とする請求項1又は2に記載の立体視表示装置。
【請求項4】
さらに、前記位置指示手段は、前記選択した立体視表示又は平面表示上に配置することで位置の指定が可能であり、前記その他立体視表示及び平面表示上において連動して配置される位置指定手段を備え、
前記奥行き変更手段は、前記位置指定手段の奥行きも変更可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の立体視表示装置。
【請求項5】
前記位置指定手段の奥行きを変更すると、前記奥行きの変更に伴って前記右目用表示及び前記左目用表示の少なくとも一方の前記位置指定手段の位置が変更されることを特徴とする請求項4に記載の立体視表示装置。
【請求項6】
前記右目用表示及び前記左目用表示の少なくとも一方における前記位置指定手段の配置を変更すると、前記立体視表示上の前記位置指定手段の奥行きが変更されることを特徴とする請求項4又は5に記載の立体視表示装置。
【請求項7】
前記位置指定手段は、複数配置することが可能であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の立体視表示装置。
【請求項8】
前記立体視表示上における左目用の位置指示手段と右目用の位置指示手段とが一定距離以上離れると警告を行う警告手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の立体視表示装置。
【請求項9】
前記警告は、前記左目用の位置指示手段と前記右目用の位置指示手段との間の距離の変更の停止、前記左目用の位置指示手段と前記右目用の位置指示手段との再連動、並びに前記停止及び前記再連動の旨の表示を含むことを特徴とする請求項8に記載の立体視表示装置。
【請求項10】
前記画像表示手段は、前記立体視表示と、前記左目用表示及び前記右目用表示の少なくとも一方と、をそれぞれを1つの前記画像表示手段上で表示することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の立体視表示装置。
【請求項11】
前記画像表示手段を複数備え、前記立体視表示と、前記左目用表示及び前記右目用表示の少なくとも一方と、をそれぞれ異なる前記画像表示手段上に表示することを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の立体視表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−213605(P2012−213605A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−40999(P2012−40999)
【出願日】平成24年2月28日(2012.2.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】